JPH0711019A - 均質混合可能なポリマーアロイの半透膜 - Google Patents
均質混合可能なポリマーアロイの半透膜Info
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- JPH0711019A JPH0711019A JP5355129A JP35512993A JPH0711019A JP H0711019 A JPH0711019 A JP H0711019A JP 5355129 A JP5355129 A JP 5355129A JP 35512993 A JP35512993 A JP 35512993A JP H0711019 A JPH0711019 A JP H0711019A
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- JP
- Japan
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- membrane
- aromatic
- polymer alloy
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D71/00—Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by the material; Manufacturing processes specially adapted therefor
- B01D71/06—Organic material
- B01D71/52—Polyethers
- B01D71/522—Aromatic polyethers
- B01D71/5222—Polyetherketone, polyetheretherketone, or polyaryletherketone
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D71/00—Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by the material; Manufacturing processes specially adapted therefor
- B01D71/06—Organic material
- B01D71/56—Polyamides, e.g. polyester-amides
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 親水性のすぐれた、すなわち、膜全量に対し
て可成りの量の水を吸収することができ、加水分解剤お
よび熱の作用に対して抵抗性があり、疎水性ポリマーの
膜よりも有機溶剤によく耐え、低タンパク質吸着力を示
し、湿潤性が良好で、さらにまた微生物の作用を受けに
くい半透膜を提供する。 【構成】 主成分として、スルホン化芳香族ポリエーテ
ルケトン類および少なくとも一つのポリアミドを含み、
なお、ポリアミドが完全芳香族ポリアミドである均質ポ
リマーアロイの半透膜。
て可成りの量の水を吸収することができ、加水分解剤お
よび熱の作用に対して抵抗性があり、疎水性ポリマーの
膜よりも有機溶剤によく耐え、低タンパク質吸着力を示
し、湿潤性が良好で、さらにまた微生物の作用を受けに
くい半透膜を提供する。 【構成】 主成分として、スルホン化芳香族ポリエーテ
ルケトン類および少なくとも一つのポリアミドを含み、
なお、ポリアミドが完全芳香族ポリアミドである均質ポ
リマーアロイの半透膜。
Description
【0001】この発明は均質混合可能なポリマーアロイ
の半透膜およびその調製方法に関する。
の半透膜およびその調製方法に関する。
【0002】LoebおよびSourirajanによ
る酢酸セルロースの不均整膜(S.Souriraja
n、Reverse Osmosis、Logos P
ress、ロンドン 1970年)および疎水性ポリマ
ーの不均整膜(US−A 3615 02)が導入され
て以来、とくに、水に溶解した低分子量成分と高分子成
分の分離に関し、多くの膜が開発され、提案されてお
り、それらの構造および適性は文献に記載されていて
(Desalination、第35巻、5ないし20
頁(1980年))、多くの膜は工業的実施または医療
用に試みられて成功を収めている。
る酢酸セルロースの不均整膜(S.Souriraja
n、Reverse Osmosis、Logos P
ress、ロンドン 1970年)および疎水性ポリマ
ーの不均整膜(US−A 3615 02)が導入され
て以来、とくに、水に溶解した低分子量成分と高分子成
分の分離に関し、多くの膜が開発され、提案されてお
り、それらの構造および適性は文献に記載されていて
(Desalination、第35巻、5ないし20
頁(1980年))、多くの膜は工業的実施または医療
用に試みられて成功を収めている。
【0003】前記膜の多くは、特定の作業を実施する場
合にとりわけ有利な性質を有している。膜の化学的構築
およびその構造によって、個々の膜はそれぞれ全く特定
の分離問題に関してのみ最適の適性を有している。これ
が結局絶えず開発しつつある新規な膜の重要な目的をな
すのである。
合にとりわけ有利な性質を有している。膜の化学的構築
およびその構造によって、個々の膜はそれぞれ全く特定
の分離問題に関してのみ最適の適性を有している。これ
が結局絶えず開発しつつある新規な膜の重要な目的をな
すのである。
【0004】すでに公知の膜の利点および欠点について
の概説はEP−A−O 082 433に示されてい
る。たとえば満足すべき非吸着性は有するが、耐熱性お
よび耐薬品性に関して遺憾な点が多々ある親水性で不均
整の酢酸セルロース膜がある。ポリスルホン類または類
似のポリマーの膜は耐熱性および耐薬品性はすぐれてい
るけれども、該膜は、使用ポリマーが疎水性のために溶
解している物質を吸着する傾向が著しく、これは膜で実
質的に閉塞されることを意味する。EP−A−O082
433に記載されているポリスルホンとポリビニルピ
ロリドンとの混合物は確かにポリスルホンの疎水性によ
り生じる欠点を解消するが、該混合物は有機溶剤の作用
に対して影響を受けやすい。疎水性と同時に耐溶剤性は
再生セルロース膜では確かに見られる。しかし、該膜は
酸またはアルカリ媒質中で比較的容易に加水分解される
ことがある。さらに、該膜は微生物によって容易におか
される。
の概説はEP−A−O 082 433に示されてい
る。たとえば満足すべき非吸着性は有するが、耐熱性お
よび耐薬品性に関して遺憾な点が多々ある親水性で不均
整の酢酸セルロース膜がある。ポリスルホン類または類
似のポリマーの膜は耐熱性および耐薬品性はすぐれてい
るけれども、該膜は、使用ポリマーが疎水性のために溶
解している物質を吸着する傾向が著しく、これは膜で実
質的に閉塞されることを意味する。EP−A−O082
433に記載されているポリスルホンとポリビニルピ
ロリドンとの混合物は確かにポリスルホンの疎水性によ
り生じる欠点を解消するが、該混合物は有機溶剤の作用
に対して影響を受けやすい。疎水性と同時に耐溶剤性は
再生セルロース膜では確かに見られる。しかし、該膜は
酸またはアルカリ媒質中で比較的容易に加水分解される
ことがある。さらに、該膜は微生物によって容易におか
される。
【0005】均質 混合可能なアロイを形成しないポリ
マー混合物から構成される膜の場合には、溶剤に触れる
と、アロイ中の一つ以上の成分が溶出することがあり、
これは膜の性質が著しく変り得ることを意味する。この
重大な欠点を無くすためには、従って均質 混合可能な
アロイを調製することが必要である。
マー混合物から構成される膜の場合には、溶剤に触れる
と、アロイ中の一つ以上の成分が溶出することがあり、
これは膜の性質が著しく変り得ることを意味する。この
重大な欠点を無くすためには、従って均質 混合可能な
アロイを調製することが必要である。
【0006】たとえできたにしても、別の方法、たとえ
ば共重合によって、やっとのことで実現させることがで
きるような新規物質を、ポリマーのアロイ化によって調
製するという原理は周知ではあるけれども、個々の成分
の性質からアロイの性質を予知する可能性は現在のとこ
ろまだ前途りょう遠である。したがってポリマーのアロ
イ化はまだ概ね相変らず経験的である(Olabis
i、Robeson、Shaw:Polymer−Po
lymer−Miscibility、Academi
c Press、ニューヨーク 1979年、321−
327頁)。とくに、アロイ、とりわけ著しく相互作用
するポリマーアロイの均質混合性すなわち相溶性は、こ
の分野におけるおびただしい実験的ならびに理論的研究
にもかかわらず予知することは不可能である(Jour
nal of Polymer Science、Po
lymer Physics Edition、第21
巻、11頁(1983年))。このように、完全混和性
はポリマー混合物の異常な性質であって、ポリマー混合
物は通常は多相系を形成する傾向がある(Polyme
r、第24巻、60頁(1983年))。近代熱力学理
論はこの点まで遅れずに来ているとはいうものの、混和
性の予知に関してはほとんど成功しなかった。したがっ
て、本来ポリマーとポリマーとの相互作用に示される真
の複雑さを考慮に入れる何らかの実際的な理論が開発可
能ということは疑問視されている(Macromole
cules,第16巻,753頁(1983年))。
ば共重合によって、やっとのことで実現させることがで
きるような新規物質を、ポリマーのアロイ化によって調
製するという原理は周知ではあるけれども、個々の成分
の性質からアロイの性質を予知する可能性は現在のとこ
ろまだ前途りょう遠である。したがってポリマーのアロ
イ化はまだ概ね相変らず経験的である(Olabis
i、Robeson、Shaw:Polymer−Po
lymer−Miscibility、Academi
c Press、ニューヨーク 1979年、321−
327頁)。とくに、アロイ、とりわけ著しく相互作用
するポリマーアロイの均質混合性すなわち相溶性は、こ
の分野におけるおびただしい実験的ならびに理論的研究
にもかかわらず予知することは不可能である(Jour
nal of Polymer Science、Po
lymer Physics Edition、第21
巻、11頁(1983年))。このように、完全混和性
はポリマー混合物の異常な性質であって、ポリマー混合
物は通常は多相系を形成する傾向がある(Polyme
r、第24巻、60頁(1983年))。近代熱力学理
論はこの点まで遅れずに来ているとはいうものの、混和
性の予知に関してはほとんど成功しなかった。したがっ
て、本来ポリマーとポリマーとの相互作用に示される真
の複雑さを考慮に入れる何らかの実際的な理論が開発可
能ということは疑問視されている(Macromole
cules,第16巻,753頁(1983年))。
【0007】芳香族ポリアミド類およびポリ−N−ビニ
ルピロリドンを含む均質 混合可能なポリマーアロイの
膜が特許出願EP−A−O 382 009に記載され
ている。一方、該膜の親水性は、たとえば膜形成ポリマ
ーアロイ中に荷電基を導入することによって、さらにそ
れ以上に向上させることができる。部分、芳香族ポリア
ミド(TMTrogamid T)およびスルホン化ポ
リエーテルケトンより成るポリマーアロイの膜が取り下
げられた欧州特許出願EP−A−O 337626中に
記載されている。しかし、該膜の中程度の極性の有機溶
剤に対する化学的安定性はすでに極めて不満足なもので
ある。
ルピロリドンを含む均質 混合可能なポリマーアロイの
膜が特許出願EP−A−O 382 009に記載され
ている。一方、該膜の親水性は、たとえば膜形成ポリマ
ーアロイ中に荷電基を導入することによって、さらにそ
れ以上に向上させることができる。部分、芳香族ポリア
ミド(TMTrogamid T)およびスルホン化ポ
リエーテルケトンより成るポリマーアロイの膜が取り下
げられた欧州特許出願EP−A−O 337626中に
記載されている。しかし、該膜の中程度の極性の有機溶
剤に対する化学的安定性はすでに極めて不満足なもので
ある。
【0008】この発明は、親水性のすぐれた、すなわ
ち、膜全量に対して可成りの量の水を吸収することがで
き、加水分解剤および熱の作用に対して抵抗性があり、
疎水性ポリマーの膜よりも有機溶剤によく耐え、低タン
パク質吸着力を示し、湿潤性が良好で、さらにまた微生
物の作用を受けにくい半透膜を提供するという目的に基
づくものである。
ち、膜全量に対して可成りの量の水を吸収することがで
き、加水分解剤および熱の作用に対して抵抗性があり、
疎水性ポリマーの膜よりも有機溶剤によく耐え、低タン
パク質吸着力を示し、湿潤性が良好で、さらにまた微生
物の作用を受けにくい半透膜を提供するという目的に基
づくものである。
【0009】この目的は、主成分としてスルホン化芳香
族ポリエーテルケトン類および少なくとも一つのポリア
ミドを含み、かつ該ポリアミドが完全芳香族ポリアミド
である均質ポリマーアロイから構成される膜を提供する
ことによって達成される。完全芳香族ポリアミドは形式
的には芳香族ジカルボン酸と芳香族ジアミンとから誘導
される。この発明による膜は、また、スルホン化、芳香
族ポリエーテルケトン類および完全芳香族ポリアミドに
加えて、よりわずかな量の他のポリマーをも含む均質ポ
リマーアロイから構成されることもできる。この発明に
よる膜をつくれそうなアロイはEP−A−337 62
6による部分脂肪族ポリアミド類を含まないのが好まし
い。
族ポリエーテルケトン類および少なくとも一つのポリア
ミドを含み、かつ該ポリアミドが完全芳香族ポリアミド
である均質ポリマーアロイから構成される膜を提供する
ことによって達成される。完全芳香族ポリアミドは形式
的には芳香族ジカルボン酸と芳香族ジアミンとから誘導
される。この発明による膜は、また、スルホン化、芳香
族ポリエーテルケトン類および完全芳香族ポリアミドに
加えて、よりわずかな量の他のポリマーをも含む均質ポ
リマーアロイから構成されることもできる。この発明に
よる膜をつくれそうなアロイはEP−A−337 62
6による部分脂肪族ポリアミド類を含まないのが好まし
い。
【0010】この発明の一つの態様によれば、膜は少な
くとも一つのスルホン化芳香族ポリエーテルケトンおよ
び少なくとも一つの完全芳香族ポリアミドを含むポリマ
ーアロイより成る。スルホン化芳香族ポリエーテルケト
ンおよび完全芳香族ポリアミドに加えて、この発明の一
つの態様によれば少量のポリ−N−ビニル−2−ピロリ
ドンも存在することができる。この発明による膜のポリ
マーアロイは、また、ポリ−N−ビニル−2−ピロリド
ンに加えて、N−ビニル−2−ピロリドンと酢酸ビニル
との両モノマーから構成されるコポリマーを含むことも
できる。この発明の別の態様によれば、スルホン化芳香
族ポリエーテルケトンおよび完全芳香族ポリアミドに加
えて、この発明による膜のポリマーアロイ中に、N−ビ
ニル−2−ピロリドンと酢酸ビニルとのコポリマーも存
在する(ただし、ポリ−N−ビニル−2−ピロリドンは
存在しない)。
くとも一つのスルホン化芳香族ポリエーテルケトンおよ
び少なくとも一つの完全芳香族ポリアミドを含むポリマ
ーアロイより成る。スルホン化芳香族ポリエーテルケト
ンおよび完全芳香族ポリアミドに加えて、この発明の一
つの態様によれば少量のポリ−N−ビニル−2−ピロリ
ドンも存在することができる。この発明による膜のポリ
マーアロイは、また、ポリ−N−ビニル−2−ピロリド
ンに加えて、N−ビニル−2−ピロリドンと酢酸ビニル
との両モノマーから構成されるコポリマーを含むことも
できる。この発明の別の態様によれば、スルホン化芳香
族ポリエーテルケトンおよび完全芳香族ポリアミドに加
えて、この発明による膜のポリマーアロイ中に、N−ビ
ニル−2−ピロリドンと酢酸ビニルとのコポリマーも存
在する(ただし、ポリ−N−ビニル−2−ピロリドンは
存在しない)。
【0011】この発明による膜のポリマーアロイがスル
ホン化芳香族ポリエーテルケトンおよび完全芳香族ポリ
アミドを含む場合には、各二成分は1ないし99重量%
の量で存在する。とくに、アロイは5ないし60重量
%、好ましくは15ないし50重量%のスルホン化芳香
族ポリエーテルケトンおよび30ないし90重量%、好
ましくは40ないし75重量%の芳香族ポリアミドを含
む。
ホン化芳香族ポリエーテルケトンおよび完全芳香族ポリ
アミドを含む場合には、各二成分は1ないし99重量%
の量で存在する。とくに、アロイは5ないし60重量
%、好ましくは15ないし50重量%のスルホン化芳香
族ポリエーテルケトンおよび30ないし90重量%、好
ましくは40ないし75重量%の芳香族ポリアミドを含
む。
【0012】ポリマーアロイが、また、ポリ−N−ビニ
ル−2−ピロリドンおよび/またはN−ビニル−2−ピ
ロリドンと酢酸ビニルとのコポリマーをも含むならば、
スルホン化芳香族ポリエーテルケトンの含量が5ないし
60重量%で、完全芳香族ポリアミドの含量が20ない
し90重量%であれば、好都合である。ポリビニルピロ
リドンおよび/またはN−ビニル−2−ピロリドンと酢
酸ビニルとのコポリマーの含量が0.1ないし30重量
%であるのが好ましい。
ル−2−ピロリドンおよび/またはN−ビニル−2−ピ
ロリドンと酢酸ビニルとのコポリマーをも含むならば、
スルホン化芳香族ポリエーテルケトンの含量が5ないし
60重量%で、完全芳香族ポリアミドの含量が20ない
し90重量%であれば、好都合である。ポリビニルピロ
リドンおよび/またはN−ビニル−2−ピロリドンと酢
酸ビニルとのコポリマーの含量が0.1ないし30重量
%であるのが好ましい。
【0013】スルホン化芳香族ポリエーテルケトン類は
式I
式I
【化7】 ★(式中、Arはパラおよび/またはメタ結合を有する
フェニレン環、Ar′はフェニレン、ナフチレン、ビフ
ェニレンもしくはアントリレン単位または別の二価の芳
香族単位、X、MおよびNは互いに別個にゼロまたは
1、Yはゼロ、1,2または3、およびpは1,2,3
または4、さらに式I中で、O−フェニレン−O単位の
20ないし100%はSO3H基で置換される)の繰返
し単位から構成されるのであれば、好都合である。式I
において指数p、XおよびMが p=2−(1−X)・M のように相互に整合するのが好ましい。
フェニレン環、Ar′はフェニレン、ナフチレン、ビフ
ェニレンもしくはアントリレン単位または別の二価の芳
香族単位、X、MおよびNは互いに別個にゼロまたは
1、Yはゼロ、1,2または3、およびpは1,2,3
または4、さらに式I中で、O−フェニレン−O単位の
20ないし100%はSO3H基で置換される)の繰返
し単位から構成されるのであれば、好都合である。式I
において指数p、XおよびMが p=2−(1−X)・M のように相互に整合するのが好ましい。
【0014】使用するのが好ましいスルホン化ポリエー
テルケトン類は式II
テルケトン類は式II
【化8】 ★(式中、aは0.2か1までの数、cは0から0.8
までの数でa+cの合計が1に等しい)、式III
までの数でa+cの合計が1に等しい)、式III
【化9】 ★(式中、aは0.2か1までの数、cは0から0.8
までの数で、a+cの合計は1に等しい)、および式I
V
までの数で、a+cの合計は1に等しい)、および式I
V
【化10】 ★(式中、aは0から1までの数、bは0から1までの
数、cは0から0.5までの数で、a+b+cの合計が
1に等しい)のスルホン化ポリエーテルケトン類であ
る。
数、cは0から0.5までの数で、a+b+cの合計が
1に等しい)のスルホン化ポリエーテルケトン類であ
る。
【0015】式II、式III、および式IVの中の少
なくとも二種類の繰返し単位より成るスルホン化ポリエ
ーテルケトン類も使用することができる。該スルホン化
ポリエーテルケトン類は式II、IIIおよびIVの単
位(ただしスルホン酸基は含まず)を共重合し、次いで
得られたコポリマーをさらにスルホン化して調製するこ
とができる。
なくとも二種類の繰返し単位より成るスルホン化ポリエ
ーテルケトン類も使用することができる。該スルホン化
ポリエーテルケトン類は式II、IIIおよびIVの単
位(ただしスルホン酸基は含まず)を共重合し、次いで
得られたコポリマーをさらにスルホン化して調製するこ
とができる。
【0016】使用されるスルホン化ポリエーテルケトン
類は、重量平均分子量として表わして、10,000な
いし60,000g/モルの範囲内、とくには20,0
00ないし30,000g/モルの範囲内の分子量を有
するのが好ましい。
類は、重量平均分子量として表わして、10,000な
いし60,000g/モルの範囲内、とくには20,0
00ないし30,000g/モルの範囲内の分子量を有
するのが好ましい。
【0017】スルホン化ポリエーテルケトン類は通常の
スルホン化法(たとえば、EP−AO−008 895
およびEP−AO−041 780)によって調製する
ことができる。スルホン化は、本明細書にとくに参考資
料として引用するドイツ特許出願P 4 219 07
7.0中に記載されている方法によって行うのが好まし
い。
スルホン化法(たとえば、EP−AO−008 895
およびEP−AO−041 780)によって調製する
ことができる。スルホン化は、本明細書にとくに参考資
料として引用するドイツ特許出願P 4 219 07
7.0中に記載されている方法によって行うのが好まし
い。
【0018】この発明による膜は、完全芳香族コポリア
ミドとして、好ましくは式V −HN−Ar2−Z1−Ar3−(−Z2−Ar3−Z3−Ar2−)n−NH −OC−Ar1−CO− (V) 〔式中、−Ar1−は場合によりスルホン酸基またはエ
ーテル橋を含み、かつ場合により一つもしくは二つの分
枝状もしくは非分枝状のC1−C4−アルキル基または
C1−C4−アルコキシ基または一つ以上のハロゲン原
子、たとえば塩素、フッ素もしくは臭素で置換される
1,4−フェニレン基または別の二価の(C6−
C12)−芳香族基もしくは(C6−C12)−ヘテロ
芳香族基、−Ar2−および−Ar3−は場合により一
つもしくは二つの分枝状もしくは非分枝状C1−C4−
アルキル基またはC1−C4−アルコキシ基または一つ
以上のハロゲン原子、たとえば塩素、フッ素、もしくは
臭素で置換される同一もしくは異なる1,2−フェニレ
ン基、1,3−フェニレン基または1,4−フェニレン
基、−Z1−、−Z2−および−Z3−は相互に独立的
であって、直接結合または下記の二価の基の一つ:−O
−、−C(CH3)2−、−C(CF3)2−、−SO
2−または−O−Ar2−O−(式中、−Ar2−は前
記の意味を有する)であり、かつnは整数、とくに0,
1または2である〕の構造単位を有する少なくとも一つ
の完全芳香族コポリアミドを含むポリマーアロイから構
成させることができる。
ミドとして、好ましくは式V −HN−Ar2−Z1−Ar3−(−Z2−Ar3−Z3−Ar2−)n−NH −OC−Ar1−CO− (V) 〔式中、−Ar1−は場合によりスルホン酸基またはエ
ーテル橋を含み、かつ場合により一つもしくは二つの分
枝状もしくは非分枝状のC1−C4−アルキル基または
C1−C4−アルコキシ基または一つ以上のハロゲン原
子、たとえば塩素、フッ素もしくは臭素で置換される
1,4−フェニレン基または別の二価の(C6−
C12)−芳香族基もしくは(C6−C12)−ヘテロ
芳香族基、−Ar2−および−Ar3−は場合により一
つもしくは二つの分枝状もしくは非分枝状C1−C4−
アルキル基またはC1−C4−アルコキシ基または一つ
以上のハロゲン原子、たとえば塩素、フッ素、もしくは
臭素で置換される同一もしくは異なる1,2−フェニレ
ン基、1,3−フェニレン基または1,4−フェニレン
基、−Z1−、−Z2−および−Z3−は相互に独立的
であって、直接結合または下記の二価の基の一つ:−O
−、−C(CH3)2−、−C(CF3)2−、−SO
2−または−O−Ar2−O−(式中、−Ar2−は前
記の意味を有する)であり、かつnは整数、とくに0,
1または2である〕の構造単位を有する少なくとも一つ
の完全芳香族コポリアミドを含むポリマーアロイから構
成させることができる。
【0019】好ましいコポリアミド類は構造単位 (A) −OC−Ar1−CO− および次式を有する三種類の構造単位 (B) −NH−Ar2−NH− および (D) −HN−Ar2−Z1−Ar3−(−Z2−A
r3−Z3−Ar2)n−NH− (ただし、それぞれ少なくとも一つの構造単位Bおよび
Dが存在しなければならず、またBおよびD中のAr2
は異なる意味を有することができる。nは0が好まし
い)を含む式Vのコポリアミド類である。
r3−Z3−Ar2)n−NH− (ただし、それぞれ少なくとも一つの構造単位Bおよび
Dが存在しなければならず、またBおよびD中のAr2
は異なる意味を有することができる。nは0が好まし
い)を含む式Vのコポリアミド類である。
【0020】繰返し単位A中の単位−Ar1−の例は
【化11】 ★とくに
【化12】 ★である。
【0021】繰返し単位B中の−Ar2−の例は、たと
えば
えば
【化13】 ★のような置換または無置換p−フェニレン単位、およ
び、たとえば
び、たとえば
【化14】 ★のような置換または無置換m−フェニレン単位であ
る。
る。
【0022】繰返し単位D中のAr2−Z1−Ar3の
例は
例は
【化15】 ★である。
【0023】下記のものがとくに好ましい。
【化16】 ★構造単位A,BおよびDは完全芳香族コポリアミド中
にB/A=0.3ないし0.9およびD/A=0.1な
いし0.7のモル比で存在し、かつ(B+D)/Aのモ
ル比が0.9ないし1.1であるのが好ましい。
にB/A=0.3ないし0.9およびD/A=0.1な
いし0.7のモル比で存在し、かつ(B+D)/Aのモ
ル比が0.9ないし1.1であるのが好ましい。
【0024】構造単位(B)および(D)に必要で、構
造単位A,BおよびDを有する完全芳香族コポリアミド
の合成に用いられるジアミンB′、B″、D′および
D″は通常酸成分100モル%に対して下記の濃度で用
いられ、 ジアミン(B′): 0ないし50モル% 別のジアミン(B′): 0ないし60モル% ジアミン類(D′,D″): 10ないし70モル% (ジアミン単位(D′)または(D″)当り) ジアミン成分対酸成分のモル比は0.90:1.10な
いし1.10:0.90で、好ましくは1:1である。
造単位A,BおよびDを有する完全芳香族コポリアミド
の合成に用いられるジアミンB′、B″、D′および
D″は通常酸成分100モル%に対して下記の濃度で用
いられ、 ジアミン(B′): 0ないし50モル% 別のジアミン(B′): 0ないし60モル% ジアミン類(D′,D″): 10ないし70モル% (ジアミン単位(D′)または(D″)当り) ジアミン成分対酸成分のモル比は0.90:1.10な
いし1.10:0.90で、好ましくは1:1である。
【0025】ここに述べるコポリアミド類は、たとえば
N,N−ジメチルアセトアミド、とくにN−メチル−2
−ピロリドンのようなアミドタイプの非プロトン性極性
溶剤中で、欧州特許明細書EP−A−O 199 09
0、EP−A−O 322837およびEP−A−O
445 673ならびにドイツ特許出願 P4104
394、P41 21 801およびP 42 02
16 5.0に記載されている方法に類似の、芳香族二
酸クロリドと芳香族ジアミン混合物との溶液縮合によっ
て調製することができる。溶解力を高めるか、またはポ
リアミド溶液を安定化させるために、前記溶剤に、周表
期第1族および第2族の適当なハライド塩類を公知の方
法で添加することができる。好ましい添加物は塩化カル
シウムおよび/または塩化リチウムである。
N,N−ジメチルアセトアミド、とくにN−メチル−2
−ピロリドンのようなアミドタイプの非プロトン性極性
溶剤中で、欧州特許明細書EP−A−O 199 09
0、EP−A−O 322837およびEP−A−O
445 673ならびにドイツ特許出願 P4104
394、P41 21 801およびP 42 02
16 5.0に記載されている方法に類似の、芳香族二
酸クロリドと芳香族ジアミン混合物との溶液縮合によっ
て調製することができる。溶解力を高めるか、またはポ
リアミド溶液を安定化させるために、前記溶剤に、周表
期第1族および第2族の適当なハライド塩類を公知の方
法で添加することができる。好ましい添加物は塩化カル
シウムおよび/または塩化リチウムである。
【0026】生成ポリマーの平均鎖長の尺度となる、ア
ロイ成分として用いられるコポリアミドの固有粘度は5
0ないし1000cm3/g、好ましくは100ないし
500cm3/g、とくに好ましくは150ないし35
0cm3/gが好ましい。固有粘度は25℃において濃
度96%の硫酸100ml中のそれぞれ0.5gのポリ
マー溶液において測定した。
ロイ成分として用いられるコポリアミドの固有粘度は5
0ないし1000cm3/g、好ましくは100ないし
500cm3/g、とくに好ましくは150ないし35
0cm3/gが好ましい。固有粘度は25℃において濃
度96%の硫酸100ml中のそれぞれ0.5gのポリ
マー溶液において測定した。
【0027】この発明による均質ポリマーアロイ中のポ
リビニルピロリドン(=PVP)およびコポリビニルピ
ロリドン/ポリ酢酸ビニル(略称 CoPVPAc)、
その他の考えられる成分の分子量は、重量平均分子量と
して示すと、通常は1000ないし3,000,00
0、好ましくは20,000ないし200,000、と
くに40,000ないし100,000である。
リビニルピロリドン(=PVP)およびコポリビニルピ
ロリドン/ポリ酢酸ビニル(略称 CoPVPAc)、
その他の考えられる成分の分子量は、重量平均分子量と
して示すと、通常は1000ないし3,000,00
0、好ましくは20,000ないし200,000、と
くに40,000ないし100,000である。
【0028】この発明による膜の均質ポリマーアロイ
は、非プロトン性有機溶媒、たとえばジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドンま
たはN,N−ジメチルアセトアミド中に少なくとも一つ
のポリエーテルケトンまたは少なくとも一つのスルホン
化ポリエーテルケトン、少なくとも一つのポリアラミド
およびポリビニルピロリドンおよび/またはCoPVP
Acを含有する通常の溶液から調製することができる。
このために、たとえば、ポリアラミドを該当する溶剤中
で重縮合させ、スルホン化ポリエーテルケトン(および
もしも適切ならば、ポリビニルピロリドンおよび/また
はCoPVPAc)を適当な濃度に溶解し、さらに計算
量比の特定ポリマー溶液混合物を調製することができ
る。
は、非プロトン性有機溶媒、たとえばジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドンま
たはN,N−ジメチルアセトアミド中に少なくとも一つ
のポリエーテルケトンまたは少なくとも一つのスルホン
化ポリエーテルケトン、少なくとも一つのポリアラミド
およびポリビニルピロリドンおよび/またはCoPVP
Acを含有する通常の溶液から調製することができる。
このために、たとえば、ポリアラミドを該当する溶剤中
で重縮合させ、スルホン化ポリエーテルケトン(および
もしも適切ならば、ポリビニルピロリドンおよび/また
はCoPVPAc)を適当な濃度に溶解し、さらに計算
量比の特定ポリマー溶液混合物を調製することができ
る。
【0029】溶解度を高めるかまたはポリアミド溶液を
安定化させるために、もしも適切ならば、周期表第1族
および第2族のハライド塩類を公知の方法で前記溶剤に
添加することができる。この発明による膜の均質ポリマ
ーアロイの調製方法は、本明細書にとくに引用してある
「スルホン化芳香族ポリエーテルケトン類を基材とする
ポリマーアロイ」という同じ優先権を有するドイツ特許
出願にさらに詳しく記載されている。
安定化させるために、もしも適切ならば、周期表第1族
および第2族のハライド塩類を公知の方法で前記溶剤に
添加することができる。この発明による膜の均質ポリマ
ーアロイの調製方法は、本明細書にとくに引用してある
「スルホン化芳香族ポリエーテルケトン類を基材とする
ポリマーアロイ」という同じ優先権を有するドイツ特許
出願にさらに詳しく記載されている。
【0030】あるいはまた、スルホン化ポリエーテルケ
トン(およびもしも適切ならばポリビニルピロリドンお
よび/またはCoPVPAc)は重縮合反応が終った後
で、ポリアラミド溶液に直接、乾燥状態で添加すること
ができる。
トン(およびもしも適切ならばポリビニルピロリドンお
よび/またはCoPVPAc)は重縮合反応が終った後
で、ポリアラミド溶液に直接、乾燥状態で添加すること
ができる。
【0031】三成分アロイの調製には、ポリビニルピロ
リドンまたはCoPVPAcの存在下のポリアラミドの
重縮合および続く溶液状態または乾燥状態でのスルホン
化ポリエーテルケトンの添加が好ましい。
リドンまたはCoPVPAcの存在下のポリアラミドの
重縮合および続く溶液状態または乾燥状態でのスルホン
化ポリエーテルケトンの添加が好ましい。
【0032】四成分アロイの調製に関しては、ポリビニ
ルピロリドンまたはCoPVPAcの存在下でのポリア
ラミドの重縮合および続く溶液状態または乾燥状態での
スルホン化ポリエーテルケトンの添加が好ましい。
ルピロリドンまたはCoPVPAcの存在下でのポリア
ラミドの重縮合および続く溶液状態または乾燥状態での
スルホン化ポリエーテルケトンの添加が好ましい。
【0033】ポリアラミド調製のための重縮合をスルホ
ン化ポリエーテルケトンの存在下、もしも適切ならば、
ポリビニルピロリドンおよび/またはCoPVPAcの
存在下で行う方法がとくに好ましい。
ン化ポリエーテルケトンの存在下、もしも適切ならば、
ポリビニルピロリドンおよび/またはCoPVPAcの
存在下で行う方法がとくに好ましい。
【0034】アロイからこの発明による膜を調製するた
めには、さきに述べたアロイの溶液を濾過して、脱気す
る。非均整膜は転相法による公知の方法で調製される
(Robert E.Kesting、「Synthe
tic PolymericMembranes」第2
版(1985年)、237頁以下参照)。このために、
できるだけ平坦な基質上にポリマー溶液を液体層として
広げる。平坦な基質は、たとえばガラス板または金属ド
ラムであることができる。
めには、さきに述べたアロイの溶液を濾過して、脱気す
る。非均整膜は転相法による公知の方法で調製される
(Robert E.Kesting、「Synthe
tic PolymericMembranes」第2
版(1985年)、237頁以下参照)。このために、
できるだけ平坦な基質上にポリマー溶液を液体層として
広げる。平坦な基質は、たとえばガラス板または金属ド
ラムであることができる。
【0035】その後、溶液の溶剤とは混和可能である
が、ポリマー溶液に溶解しているポリマーは膜として沈
澱させる沈澱液を液体層に作用させる。アロイの溶剤
は、主成分として、たとえばN,N−ジメチルアセトア
ミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド、あるいはとくにN−メチル−2−ピロリドンを
含む。溶剤中の他の成分としては、たとえば、テトラヒ
ドロフラン、アセトンまたは塩化メチレンのような高揮
発性物質が考えられる。
が、ポリマー溶液に溶解しているポリマーは膜として沈
澱させる沈澱液を液体層に作用させる。アロイの溶剤
は、主成分として、たとえばN,N−ジメチルアセトア
ミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド、あるいはとくにN−メチル−2−ピロリドンを
含む。溶剤中の他の成分としては、たとえば、テトラヒ
ドロフラン、アセトンまたは塩化メチレンのような高揮
発性物質が考えられる。
【0036】考えられる沈澱液は水およびメタノール、
エタノール、イソプロパノール、エチレングリコールや
グリセロールのような一価または多価アルコール、さら
にはこれらの物質と互い同士またはN,N−ジメチルホ
ルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドまたはジメ
チルスルホキシドのような非プロトン性極性溶剤、とく
にN−メチル−2−ピロリドンとの混合物である。ポリ
マー溶液の液体層に対する沈澱液の作用によって、溶解
していたポリマーアロイは沈澱して、非均整多孔質構造
を有するマクロ細孔膜を形成する。該方法を行う場合に
は、新たに沈澱した膜中に存在する当初の溶剤の99重
量%以上が沈澱液によって置換されるまで、沈澱液を沈
澱した膜に作用させるのが有利である。その後、生成し
た膜をたとえば、大気の相対湿度が20ないし100%
の範囲にある気流中で直接乾燥するか、または膜をまず
グリセロールのような可塑剤で処理し、次にそれを乾燥
することによって膜を沈澱液から分離する。沈澱した膜
にグリセロールを含浸させる場合には、膜の総重量に対
して膜は5ないし60%の範囲のグリセロールを含むの
が好ましく、このようにして含浸させた膜を、たとえば
30ないし80℃の範囲の温度で乾燥する。
エタノール、イソプロパノール、エチレングリコールや
グリセロールのような一価または多価アルコール、さら
にはこれらの物質と互い同士またはN,N−ジメチルホ
ルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドまたはジメ
チルスルホキシドのような非プロトン性極性溶剤、とく
にN−メチル−2−ピロリドンとの混合物である。ポリ
マー溶液の液体層に対する沈澱液の作用によって、溶解
していたポリマーアロイは沈澱して、非均整多孔質構造
を有するマクロ細孔膜を形成する。該方法を行う場合に
は、新たに沈澱した膜中に存在する当初の溶剤の99重
量%以上が沈澱液によって置換されるまで、沈澱液を沈
澱した膜に作用させるのが有利である。その後、生成し
た膜をたとえば、大気の相対湿度が20ないし100%
の範囲にある気流中で直接乾燥するか、または膜をまず
グリセロールのような可塑剤で処理し、次にそれを乾燥
することによって膜を沈澱液から分離する。沈澱した膜
にグリセロールを含浸させる場合には、膜の総重量に対
して膜は5ないし60%の範囲のグリセロールを含むの
が好ましく、このようにして含浸させた膜を、たとえば
30ないし80℃の範囲の温度で乾燥する。
【0037】この発明による膜の分離効率または保持容
量は、60ないし120℃の範囲の温度におけるたとえ
ば水または一価もしくは多価アルコールのような液体、
または前出のたとえばアミドタイプの非プロトン性極性
溶剤またはプロトン性極性溶剤、またはこれらの液体相
互の混合物による、または場合により過熱水蒸気(>1
00℃)処理による新たに沈澱した膜の後処理によっ
て、思いのままに変化させることができる。
量は、60ないし120℃の範囲の温度におけるたとえ
ば水または一価もしくは多価アルコールのような液体、
または前出のたとえばアミドタイプの非プロトン性極性
溶剤またはプロトン性極性溶剤、またはこれらの液体相
互の混合物による、または場合により過熱水蒸気(>1
00℃)処理による新たに沈澱した膜の後処理によっ
て、思いのままに変化させることができる。
【0038】流動可能な媒質を透過させることができる
キャリヤー層上に配設される膜を調製する方法は前記の
通りであるが、この層のキャリヤーとして積層を形成さ
せる基質としては、たとえばプラスチックまたは紙の不
織布が用いられ、膜層が形成された後、この層は基質上
に残される。しかし、膜は、また最初に、キャリヤーな
しで調製し、次いで初めて透過可能なキャリヤーに適用
することもできる。この発明によるキャリヤー層を含ま
ない膜の厚さは10ないし300μmの範囲内、とくに
20ないし120μmの範囲内にある。
キャリヤー層上に配設される膜を調製する方法は前記の
通りであるが、この層のキャリヤーとして積層を形成さ
せる基質としては、たとえばプラスチックまたは紙の不
織布が用いられ、膜層が形成された後、この層は基質上
に残される。しかし、膜は、また最初に、キャリヤーな
しで調製し、次いで初めて透過可能なキャリヤーに適用
することもできる。この発明によるキャリヤー層を含ま
ない膜の厚さは10ないし300μmの範囲内、とくに
20ないし120μmの範囲内にある。
【0039】ポリマーアロイ溶液を、従来の技術に従っ
て、同じようにつくった成形環状ダイまたは中空ニード
ルダイから沈澱液中に吐出することによって、ポリマー
アロイの溶液から公知の方法で中空繊維または毛管を調
製することもできる。該毛管または中空繊維の壁厚は2
0ないし500μmの範囲内にあるが、とくには150
ないし350μmの範囲内にある。
て、同じようにつくった成形環状ダイまたは中空ニード
ルダイから沈澱液中に吐出することによって、ポリマー
アロイの溶液から公知の方法で中空繊維または毛管を調
製することもできる。該毛管または中空繊維の壁厚は2
0ないし500μmの範囲内にあるが、とくには150
ないし350μmの範囲内にある。
【0040】この発明による膜は、また、加圧濾過(精
密濾過、限外濾過および微小濾過)、ダイアフィルトレ
ーションおよび透析のような専門家に公知の多孔質膜の
標準的使用に、さらにまた膜上または膜中に直接生成さ
れる選択透過層のキャリヤー膜としても適当である。こ
のように、たとえば官能基を有するポリマーの「超薄層
(≦1μm)(たとえば、シリコーン類、セルロースエ
ーテル類またはフッ素コポリマー)を、高選択透過性を
得るために、水面に広げ、それから膜の表面に適用し、
さらに、たとえば、ジイソシアナートとの反応によっ
て、共有結合的に固定させることができる。この発明に
よる膜は、従来技術により、たとえば酵素またはヘパリ
ンのような凝固防止剤を固定するための反応性分子のキ
ャリヤーとしても同様に適している。
密濾過、限外濾過および微小濾過)、ダイアフィルトレ
ーションおよび透析のような専門家に公知の多孔質膜の
標準的使用に、さらにまた膜上または膜中に直接生成さ
れる選択透過層のキャリヤー膜としても適当である。こ
のように、たとえば官能基を有するポリマーの「超薄層
(≦1μm)(たとえば、シリコーン類、セルロースエ
ーテル類またはフッ素コポリマー)を、高選択透過性を
得るために、水面に広げ、それから膜の表面に適用し、
さらに、たとえば、ジイソシアナートとの反応によっ
て、共有結合的に固定させることができる。この発明に
よる膜は、従来技術により、たとえば酵素またはヘパリ
ンのような凝固防止剤を固定するための反応性分子のキ
ャリヤーとしても同様に適している。
【0041】この発明を以下の実施例によってさらに詳
細に説明する。
細に説明する。
【0042】実施例1 膜をつくるために、70℃の温度において、溶解とし
て、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)中で、 (A′)テレフタル酸ジクロリド 100モル% (B′)パラフェニレンジアミン 25モル% (D′)3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノビフェニル 50モル% (D″)1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン 25モル% からコポリアミドを調製した。溶液の濃度は6%(溶液
100重量部当りの重量部)であった。SO3含有濃硫
酸中でのスルホン化によって、第二アロイ成分として次
式のスルホン化ポリエーテルケトンを調製した。
て、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)中で、 (A′)テレフタル酸ジクロリド 100モル% (B′)パラフェニレンジアミン 25モル% (D′)3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノビフェニル 50モル% (D″)1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン 25モル% からコポリアミドを調製した。溶液の濃度は6%(溶液
100重量部当りの重量部)であった。SO3含有濃硫
酸中でのスルホン化によって、第二アロイ成分として次
式のスルホン化ポリエーテルケトンを調製した。
【0043】
【化17】 ★
【0044】反応条件は、c=0.28およびa=0.
72、すなわちスルホン化ポリマーのイオン交換容量が
1.4ないし1.6meq/gとなるように選択した。
沈澱させて、乾燥したスルホン化ポリエーテルケトンの
3グラムを前記のポリアミド溶液100g中で、透明で
均質なポリマーアロイ溶液が生成するまで攪拌した。こ
の溶液をポリプロピレン不織布キャリヤーに厚さ200
μmの層として適用し、20℃の水中で凝固させた。
72、すなわちスルホン化ポリマーのイオン交換容量が
1.4ないし1.6meq/gとなるように選択した。
沈澱させて、乾燥したスルホン化ポリエーテルケトンの
3グラムを前記のポリアミド溶液100g中で、透明で
均質なポリマーアロイ溶液が生成するまで攪拌した。こ
の溶液をポリプロピレン不織布キャリヤーに厚さ200
μmの層として適用し、20℃の水中で凝固させた。
【0045】溶解している高分子に対する膜の液圧透過
率(限外濾過)および保持容量を攪拌円筒セル中で(5
00回転数/分、250ml、膜面積38cm2)20
℃において、3.0バールの圧力をかけて測定した。保
持能力は下式のように定義する。
率(限外濾過)および保持容量を攪拌円筒セル中で(5
00回転数/分、250ml、膜面積38cm2)20
℃において、3.0バールの圧力をかけて測定した。保
持能力は下式のように定義する。
【0046】
【数1】 ★C1は試験水溶液の濃度で、C2は透過液の濃度であ
る。
る。
【0047】試験液としては、BASFから「Koll
idon K30」(PVP K30)として入手する
ことができる濃度2%のポリビニルピロリドン水溶液
(PVP)を使用した。ポリビニルピロリドンの分子量
は49,000ダルトンであった。さらに、Pharm
aciaからDextran T10、Dextran
T40およびDextran T70という名称で入手
可能な分子量が10,000、40,000および7
0,000ダルトンの分別デキストランの1%濃度溶液
も使用した。同様に、塩類NaClおよびNa2SO4
の1%濃度水溶液も試験液として使用した。試験液およ
び透過液の濃度は、水溶液の密度を測定して求めた。密
度測定はKyoto Electronicsから得た
TMDA210 density meter を用い
て行った。分子量が69,000ダルトンのウシのアル
ブミン(BSA,SigmaA6793)をNA2HP
O4/H3PO4緩衝溶液(pH=7.5)中に0.1
5%の濃度に溶解した液も試験液として使用した。アル
ブミン溶液の濃度は278nmの波長におけるUV分光
測光によって求めた。
idon K30」(PVP K30)として入手する
ことができる濃度2%のポリビニルピロリドン水溶液
(PVP)を使用した。ポリビニルピロリドンの分子量
は49,000ダルトンであった。さらに、Pharm
aciaからDextran T10、Dextran
T40およびDextran T70という名称で入手
可能な分子量が10,000、40,000および7
0,000ダルトンの分別デキストランの1%濃度溶液
も使用した。同様に、塩類NaClおよびNa2SO4
の1%濃度水溶液も試験液として使用した。試験液およ
び透過液の濃度は、水溶液の密度を測定して求めた。密
度測定はKyoto Electronicsから得た
TMDA210 density meter を用い
て行った。分子量が69,000ダルトンのウシのアル
ブミン(BSA,SigmaA6793)をNA2HP
O4/H3PO4緩衝溶液(pH=7.5)中に0.1
5%の濃度に溶解した液も試験液として使用した。アル
ブミン溶液の濃度は278nmの波長におけるUV分光
測光によって求めた。
【0048】膜の液圧透過率は500リットル/m2h
であることが判明した。PVP K30、Dex.T4
0、およびDex.T10の保持率はそれぞれR=90
%、R=42%、およびR=17%であった。限外濾過
実験において、膜の試料をウシのアルブミン溶液で満し
た。前記の条件下の透過液の流れは当初220リットル
/m2hであったが、1時間の濾過実験継続後175リ
ットル/m 2hの定常 た。
であることが判明した。PVP K30、Dex.T4
0、およびDex.T10の保持率はそれぞれR=90
%、R=42%、およびR=17%であった。限外濾過
実験において、膜の試料をウシのアルブミン溶液で満し
た。前記の条件下の透過液の流れは当初220リットル
/m2hであったが、1時間の濾過実験継続後175リ
ットル/m 2hの定常 た。
【0049】膜の別の試料を20℃のウシのアルブミン
試料液中に24時間入れた。この処理後、380リット
ル/m2hという液圧透過率が測定された。
試料液中に24時間入れた。この処理後、380リット
ル/m2hという液圧透過率が測定された。
【0050】比較例2:この実施例に記載する膜に、実
施例1で調製したポリアラミド溶液を使用したが、スル
ホン化ポリエーテルケトンは加えなかった。ポリマー溶
液は、同様に、ポリプロピレン不織布キャリヤーに厚さ
200mμの層として適用し、20℃の水中で凝固させ
た。液圧透過率は、実施例1に述べた条件下で200リ
ットル/m2hと求められた。PVP K30、De
x.T40およびDex.T10の保持率はそれぞれR
=88%、R=45%およびR=12%であった。実施
例1と同様に、ウシのアルブミンについて限外濾過実験
を行った。透過液の初期の流れは190リットル/m2
hであって、実験経過1時間後の透過液の定常流は15
0リットル/m2hであった。ウシのアルブミンに対す
る膜の保持率はR≧99%であった。
施例1で調製したポリアラミド溶液を使用したが、スル
ホン化ポリエーテルケトンは加えなかった。ポリマー溶
液は、同様に、ポリプロピレン不織布キャリヤーに厚さ
200mμの層として適用し、20℃の水中で凝固させ
た。液圧透過率は、実施例1に述べた条件下で200リ
ットル/m2hと求められた。PVP K30、De
x.T40およびDex.T10の保持率はそれぞれR
=88%、R=45%およびR=12%であった。実施
例1と同様に、ウシのアルブミンについて限外濾過実験
を行った。透過液の初期の流れは190リットル/m2
hであって、実験経過1時間後の透過液の定常流は15
0リットル/m2hであった。ウシのアルブミンに対す
る膜の保持率はR≧99%であった。
【0051】膜の試料を20℃のウシのアルブミン試料
液中に24時間入れた。その後、液圧透禍率は120リ
ットル/m2hに低下した。
液中に24時間入れた。その後、液圧透禍率は120リ
ットル/m2hに低下した。
【0052】実施例3:実施例1で調製したポリマーア
ロイ溶液の一部をポリフェニレンスルフィド不織布キャ
リヤーに塗布して、20℃の水中で凝固させた。このよ
うに調製した膜を、50部の水と50部のNMPとの混
合物中で100℃において10分間処理した。ところ
で、実施例1に述べた方法によって、100リットル/
m2hという液圧透過率、ならびにPVP K30、D
ex.T40、およびDex.T10のそれぞれR=9
9%、R=98%およびR=97%という保持容量が求
められた。
ロイ溶液の一部をポリフェニレンスルフィド不織布キャ
リヤーに塗布して、20℃の水中で凝固させた。このよ
うに調製した膜を、50部の水と50部のNMPとの混
合物中で100℃において10分間処理した。ところ
で、実施例1に述べた方法によって、100リットル/
m2hという液圧透過率、ならびにPVP K30、D
ex.T40、およびDex.T10のそれぞれR=9
9%、R=98%およびR=97%という保持容量が求
められた。
【0053】細孔の液体を置換させるために、2つの膜
の試料をアセトン中に入れた。アセトンで湿潤した膜
を、次にアセトンまたはクロロホルム中に20℃で24
時間保持した。二つの膜はいずれも特定の溶剤による甚
しい膨潤または著しい収縮というような形の破壊の徴候
は認められなかった。次に、溶剤をアセトンで置換し、
さらにふたたび水で置換して、膜の分離効率を再び調べ
た。 −クロロホルム中での処理液: 液圧透過率 : 60リットル/m2h Dex.T10の保持容量 : R=93% −アセトン中での処理後: 液圧透過率 : 100リットル/m2h Dex.T10の保持容量 : R=95%
の試料をアセトン中に入れた。アセトンで湿潤した膜
を、次にアセトンまたはクロロホルム中に20℃で24
時間保持した。二つの膜はいずれも特定の溶剤による甚
しい膨潤または著しい収縮というような形の破壊の徴候
は認められなかった。次に、溶剤をアセトンで置換し、
さらにふたたび水で置換して、膜の分離効率を再び調べ
た。 −クロロホルム中での処理液: 液圧透過率 : 60リットル/m2h Dex.T10の保持容量 : R=93% −アセトン中での処理後: 液圧透過率 : 100リットル/m2h Dex.T10の保持容量 : R=95%
【0054】比較例4:この実施例で調査する膜の調製
用に、部分芳香族ポリアミド(TMTrogamid
T、Huls AG)30gおよび実施例1で述べたス
ルホン化ポリエーテルケトン15gをNMP 155g
中に含有する溶液を調製し、攪拌しつつ均質化させた。
このアロイの溶液もポリフェニレンスルフィド不織布キ
ャリヤー上に塗り付けて、20℃の水中で凝固させた。
実施例1に述べたようにして、220リットル/m2h
という液圧透過率およびPVP K30のR=92%と
いう保持容量が求められた。細孔の液状水をアセトンで
置換して、膜の二つの試料をそれぞれ20℃のアセトン
およびクロロホルム中に24時間保持した。膜の試料を
これらの溶剤中に入れたときに、膜の形態学的変化がす
でに認められるかもしれない。
用に、部分芳香族ポリアミド(TMTrogamid
T、Huls AG)30gおよび実施例1で述べたス
ルホン化ポリエーテルケトン15gをNMP 155g
中に含有する溶液を調製し、攪拌しつつ均質化させた。
このアロイの溶液もポリフェニレンスルフィド不織布キ
ャリヤー上に塗り付けて、20℃の水中で凝固させた。
実施例1に述べたようにして、220リットル/m2h
という液圧透過率およびPVP K30のR=92%と
いう保持容量が求められた。細孔の液状水をアセトンで
置換して、膜の二つの試料をそれぞれ20℃のアセトン
およびクロロホルム中に24時間保持した。膜の試料を
これらの溶剤中に入れたときに、膜の形態学的変化がす
でに認められるかもしれない。
【0055】膜は、さらに、再び水で状態再調整した。
特性係数は、膜が不可逆的に損傷して、膜のPVP K
30の保持容量がごく小さな値となることを示した。 −クロロホルム中で処理した後: PVP K30の保持容量 : <10% −アセトン中で処理した後: PVP K30の保持容量 : <20%
特性係数は、膜が不可逆的に損傷して、膜のPVP K
30の保持容量がごく小さな値となることを示した。 −クロロホルム中で処理した後: PVP K30の保持容量 : <10% −アセトン中で処理した後: PVP K30の保持容量 : <20%
【0056】実施例5:この実施例で調べる膜を調製す
るために、T=70℃において、溶剤としてNMP中
で、 (A′)テレフタル酸ジクロリド 100モル% (B′)パラフェニレンジアミン 35モル% (B″)メタフェニレンジアミン 35モル% (D′)1,4−ビス(4′−アミノフェノキシ)ベンゼン 30モル% から重縮合によってコポリアミドを得た。溶液の濃度は
15%であった。ポリアラミド溶液100gに実施例1
で述べたスルホン化ポリエーテルケトン7.5gを添加
して、混合物を透明、均質な溶液ができるまで攪拌し
た。該溶液をポリエチレンテレフタレート不織布キャリ
ヤーに塗り付けて、20℃の水中で凝固させた。実施例
1で述べた方法により測定して、240リットル/m2
hという膜の液圧透過率ならびにPVP K30、De
x.T40およびDex.T10のそれぞれR=98
%、R=92%およびR=76%という保持容量が得ら
れた。
るために、T=70℃において、溶剤としてNMP中
で、 (A′)テレフタル酸ジクロリド 100モル% (B′)パラフェニレンジアミン 35モル% (B″)メタフェニレンジアミン 35モル% (D′)1,4−ビス(4′−アミノフェノキシ)ベンゼン 30モル% から重縮合によってコポリアミドを得た。溶液の濃度は
15%であった。ポリアラミド溶液100gに実施例1
で述べたスルホン化ポリエーテルケトン7.5gを添加
して、混合物を透明、均質な溶液ができるまで攪拌し
た。該溶液をポリエチレンテレフタレート不織布キャリ
ヤーに塗り付けて、20℃の水中で凝固させた。実施例
1で述べた方法により測定して、240リットル/m2
hという膜の液圧透過率ならびにPVP K30、De
x.T40およびDex.T10のそれぞれR=98
%、R=92%およびR=76%という保持容量が得ら
れた。
【0057】比較例6:実施例4で述べたが、ただしス
ルホン化ポリエーテルケトンは添加せずに調製したポリ
アラミド溶液を、ポリエチレンテレフタレート不織布キ
ャリヤーに塗り付け、次いで20℃の水中で膜を沈澱さ
せることによって膜を調製した。実施例1による方法に
よって、下記の膜の分離効率が得られた。 −液圧透過率 : 110 リットル/m2h −保持容量 PVP K30 の場合 R=97% Dex.T40 の場合 R=94% Dex.T10 の場合 R=84%
ルホン化ポリエーテルケトンは添加せずに調製したポリ
アラミド溶液を、ポリエチレンテレフタレート不織布キ
ャリヤーに塗り付け、次いで20℃の水中で膜を沈澱さ
せることによって膜を調製した。実施例1による方法に
よって、下記の膜の分離効率が得られた。 −液圧透過率 : 110 リットル/m2h −保持容量 PVP K30 の場合 R=97% Dex.T40 の場合 R=94% Dex.T10 の場合 R=84%
【0058】実施例7:この実施例で調べる膜を調製す
るために、T=70℃において、溶剤としてNMP中
で、 (A′)テレフタル酸ジクロリド 100モル% (B′)パラフェニレンジアミン 40モル% (B″)メタフェニレンジアミン 20モル% (D′)1,4−ビス(4′−アミノフェノキシ)ベンゼン 40モル% から重縮合によってコポリアミドを得た。溶液の濃度は
c=12%であった。ポリアラミド溶液100gに実施
例1で述べたスルホン化ポリエーテルケトン6gを添加
して、混合物を、アロイの透明で均質な溶液ができるま
で攪拌した。溶液をポリプロピレン不織布キャリヤーに
塗り付けて、20℃の水中で凝固させた。実施例1に従
い測定を行って、620リットル/m2hという液圧透
過率およびウシのアルブミン(BSA)の定量的(≧9
9%)保持率が得られた。膜の試料をウシのアルブミン
試料液中に室温で24時間保持してから、再び特性決定
を行った。BSAの定量的保持率が認められた。詰まっ
た膜の液圧透過率は450リットル/m2h、すなわ
ち、本来の膜の値の73%であった。
るために、T=70℃において、溶剤としてNMP中
で、 (A′)テレフタル酸ジクロリド 100モル% (B′)パラフェニレンジアミン 40モル% (B″)メタフェニレンジアミン 20モル% (D′)1,4−ビス(4′−アミノフェノキシ)ベンゼン 40モル% から重縮合によってコポリアミドを得た。溶液の濃度は
c=12%であった。ポリアラミド溶液100gに実施
例1で述べたスルホン化ポリエーテルケトン6gを添加
して、混合物を、アロイの透明で均質な溶液ができるま
で攪拌した。溶液をポリプロピレン不織布キャリヤーに
塗り付けて、20℃の水中で凝固させた。実施例1に従
い測定を行って、620リットル/m2hという液圧透
過率およびウシのアルブミン(BSA)の定量的(≧9
9%)保持率が得られた。膜の試料をウシのアルブミン
試料液中に室温で24時間保持してから、再び特性決定
を行った。BSAの定量的保持率が認められた。詰まっ
た膜の液圧透過率は450リットル/m2h、すなわ
ち、本来の膜の値の73%であった。
【0059】比較例8:実施例6で調製したポリアラミ
ド溶液と、全く同様であるが、アロイ成分として、スル
ホン化ポリエーテルケトンを添加しなかったポリアラミ
ド溶液から膜をつくった。450リットル/m2hとい
う液圧透過率が求められ、ウシのアルブミン(BSA)
の保持率は同様に定量的であった。膜の試料をウシのア
ルブミン試料液中に室温下で24時間保持した。その後
の特性決定はBSAの定量的保持率を示した。液圧透過
率は190リットル/m2h、すなわち、本来の膜の始
めの値の42%に低下した。
ド溶液と、全く同様であるが、アロイ成分として、スル
ホン化ポリエーテルケトンを添加しなかったポリアラミ
ド溶液から膜をつくった。450リットル/m2hとい
う液圧透過率が求められ、ウシのアルブミン(BSA)
の保持率は同様に定量的であった。膜の試料をウシのア
ルブミン試料液中に室温下で24時間保持した。その後
の特性決定はBSAの定量的保持率を示した。液圧透過
率は190リットル/m2h、すなわち、本来の膜の始
めの値の42%に低下した。
【0060】実施例9:この実施例において調べる膜を
調製するために、T=70℃において、溶剤としてNM
P中で、 (A′)テレフタル酸ジクロリド 100モル% (B′)パラフェニレンジアミン 50モル% (B″)3,4′−ジアミノジフェニルエーテル 25モル% (D′)1,4−ビス(4′−アミノフェノキシ)ベンゼン 25モル% から重縮合によってコポリアミドを得た。溶液の濃度は
c=6%であった。ポリビニルピロリドンPVP K3
0 3gおよび実施例1で述べたスルホン化ポリエーテ
ルケトン3gを順次100gのポリアラミド溶液中で攪
拌した。三成分ポリマーアロイの極めて粘稠ではある
が、透明な溶液が生成した。該溶液をポリプロピレン不
織布キャリヤー上に厚さ250μmの層に塗り付けて、
18℃の水中で凝固させた。実施例1に記載した方法に
よってこの膜の液圧透過率は1000リットル/m2h
と求められた。PVP K30の保持率の値はR=80
%であった。膜の試料を97℃の水中で10分間処理し
た。そのとき、膜の液圧透過率は800リットル/m2
hで、膜は限度91%までPVPを保持した。
調製するために、T=70℃において、溶剤としてNM
P中で、 (A′)テレフタル酸ジクロリド 100モル% (B′)パラフェニレンジアミン 50モル% (B″)3,4′−ジアミノジフェニルエーテル 25モル% (D′)1,4−ビス(4′−アミノフェノキシ)ベンゼン 25モル% から重縮合によってコポリアミドを得た。溶液の濃度は
c=6%であった。ポリビニルピロリドンPVP K3
0 3gおよび実施例1で述べたスルホン化ポリエーテ
ルケトン3gを順次100gのポリアラミド溶液中で攪
拌した。三成分ポリマーアロイの極めて粘稠ではある
が、透明な溶液が生成した。該溶液をポリプロピレン不
織布キャリヤー上に厚さ250μmの層に塗り付けて、
18℃の水中で凝固させた。実施例1に記載した方法に
よってこの膜の液圧透過率は1000リットル/m2h
と求められた。PVP K30の保持率の値はR=80
%であった。膜の試料を97℃の水中で10分間処理し
た。そのとき、膜の液圧透過率は800リットル/m2
hで、膜は限度91%までPVPを保持した。
【0061】実施例10:この実施例で調べる膜を調製
するために、T=70℃において溶剤としてNMP中
で、 (A′)テレフタル酸ジクロリド 100モル% (B′)パラフェニレンジアミン 50モル% (B″)メタフェニレンジアミン 37.5モル% (D′)1,4−ビス(4′−アミノフェノキシ)ベンゼン 12.5モル% から重縮合によってコポリアミドを得た。溶液の濃度は
c=10%であった。実施例1に記載したスルホン化ポ
リエーテルケトン5gを溶液100g中で攪拌した。極
めて粘稠で透明な溶液をポリプロピレン不織布キャリヤ
ー上に厚さ200μmの層に塗り付けて、膜を22℃の
水中で沈澱させた。実施例1に従い、この膜について1
30リットル/m2hという液圧透過率ならびに、De
x.T10、Dex.T40およびPVP K30のそ
れぞれのR=32%、R=97%およびR=97%とい
う保持容量が求められた。これらの実験において該膜は
低分子量供試物質(分子量<200g/モル)に対して
は保持率を示さなかった。膜の試料を水:NMP(5
0:50)混合物中で、96℃において10分間処理し
た。実施例1とは異なり、この場合にはp=15バール
という圧力で特性決定を行った。105リットル/m2
hという液圧透過率が得られた。NaClの保持容量は
R=26%で、Na2SO4の保持容量はR=82%で
あった。Dex.T10の保持率は定量的(R≦99.
5%)であった。
するために、T=70℃において溶剤としてNMP中
で、 (A′)テレフタル酸ジクロリド 100モル% (B′)パラフェニレンジアミン 50モル% (B″)メタフェニレンジアミン 37.5モル% (D′)1,4−ビス(4′−アミノフェノキシ)ベンゼン 12.5モル% から重縮合によってコポリアミドを得た。溶液の濃度は
c=10%であった。実施例1に記載したスルホン化ポ
リエーテルケトン5gを溶液100g中で攪拌した。極
めて粘稠で透明な溶液をポリプロピレン不織布キャリヤ
ー上に厚さ200μmの層に塗り付けて、膜を22℃の
水中で沈澱させた。実施例1に従い、この膜について1
30リットル/m2hという液圧透過率ならびに、De
x.T10、Dex.T40およびPVP K30のそ
れぞれのR=32%、R=97%およびR=97%とい
う保持容量が求められた。これらの実験において該膜は
低分子量供試物質(分子量<200g/モル)に対して
は保持率を示さなかった。膜の試料を水:NMP(5
0:50)混合物中で、96℃において10分間処理し
た。実施例1とは異なり、この場合にはp=15バール
という圧力で特性決定を行った。105リットル/m2
hという液圧透過率が得られた。NaClの保持容量は
R=26%で、Na2SO4の保持容量はR=82%で
あった。Dex.T10の保持率は定量的(R≦99.
5%)であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 20/26 7202−4G G 7202−4G C08J 9/28 CEZ 7310−4F CFG 7310−4F 101 7310−4F C08L 71/10 LQK 77/10 LQV // C08J 5/22 CEZ 9267−4F (72)発明者 オットー・ヘルマン−シェーンヘアー ドイツ連邦共和国デー−64625 ベンスハ イム,グラーフェンシュトラーセ 15
Claims (30)
- 【請求項1】 スルホン化芳香族ポリエーテルケトンお
よび少なくとも一つのポリアミドを主成分として含み、
さらにポリアミドが完全芳香族ポリアミドであることを
特徴とする均質ポリマーアロイの半透膜。 - 【請求項2】 ポリマーアロイがスルホン化芳香族ポリ
エーテルケトンおよび完全芳香族ポリアミドを含むこと
を特徴とする請求項1記載の膜。 - 【請求項3】 ポリマーアロイが、さらにポリ−N−ビ
ニル−2−ピロリドンを含むことを特徴とする請求項1
記載の膜。 - 【請求項4】 ポリマーアロイが、ポリ−N−ビニル−
2−ピロリドンに加えて、さらに、N−ビニル−2−ピ
ロリドンと酢酸ビニルとのコポリマーを含むことを特徴
とする請求項3記載の膜。 - 【請求項5】 ポリマーアロイが、さらに、N−ビニル
−2−ピロリドンと酢酸ビニルとのコポリマーを含むこ
とを特徴とする請求項1記載の膜。 - 【請求項6】 ポリマーアロイが1ないし99重量%の
少なくとも一つのスルホン化芳香族ポリエーテルケトン
および1ないし99重量%の完全芳香族ポリアミドを含
み、該百分率のデータが両成分の合計(スルホン化芳香
族ポリエーテルケトン+芳香族ポリアミド)に対するも
のであることを特徴とする請求項2記載の膜。 - 【請求項7】 ポリマーアロイが5ないし60重量%、
好ましくは15ないし50重量%の少なくとも一つのス
ルホン化芳香族ポリエーテルケトンおよび30ないし9
0重量%、好ましくは40ないし75重量%の少なくと
も一つの完全芳香族ポリアミドを含むことを特徴とする
請求項3、請求項4または請求項5に記載の膜。 - 【請求項8】 ポリマーアロイが0.1ないし30重量
%のポリ−N−ビニル−2−ピロリドンおよび/または
N−ビニル−2−ピロリドンと酢酸ビニルとの少なくと
も一つのコポリマーを含むことを特徴とする請求項7記
載の膜。 - 【請求項9】 ポリマーアロイが、式I 【化1】 ★(式中、 −Ar−はパラおよび/またはメタ結合を有するフェニ
レン環、 −Ar′−はフェニレン、ナフチレン、ビフェニレンも
しくはアントリレン単位または他の二価の芳香族単位、 X、MおよびNは互いに別個にゼロまたは1、 Yはゼロ、1、2または3、かつ pは1,2,3または4であり、 さらに、式Iにおいて、O−フェニレン−O単位の少な
くとも20%かつ100%以下はSO3H基で置換され
る)の少なくとも一つのスルホン化芳香族ポリエーテル
ケトンを含むことを特徴とする請求項1または請求項2
に記載の膜。 - 【請求項10】 ポリマーアロイが式II 【化2】 ★(式中、aは0.2から1までの数、cは0から0.
8までの数、およびa+cの合計=1)、式III 【化3】 ★(式中、aは0.2から1までの数、cは0から0.
8までの数、およびa+cの合計=1)、または式IV 【化4】 ★(式中、aは0から1までの数、bは0から1までの
数、cは0から0.5までの数、かつa+b+cの合計
=1)の少なくとも一つのスルホン化芳香族ポリエーテ
ルケトンを含むことを特徴とする請求項1または請求項
2に記載の膜。 - 【請求項11】 式II、IIIおよびIVのうちの少
なくとも二種類の繰返し単位から構成されるスルホン化
コポリマーが、スルホン化芳香族ポリエーテルケトンに
用いられることを特徴とする請求項1または請求項2に
記載の膜。 - 【請求項12】 スルホン化芳香族ポリエーテルケトン
の分子量が、重量平均分子量で表わして、10,000
ないし60,000g/モルの範囲内にあることを特徴
とする請求項1または請求項2に記載の膜。 - 【請求項13】 ポリマーアロイが式V −HN−Ar2−Z1−Ar3−(−Z2−Ar3−Z3−Ar2−)n−NH −OC−Ar1−CO− (V) 〔式中、 −Ar1−は場合によりスルホン酸基またはエーテル橋
を含み、かつ場合により一つもしくは二つの分枝状もし
くは非分枝状のC1−C4−アルキル基またはC1−C
4−アルコキシ基または一つ以上のハロゲン原子で置換
される1,4−フェニレン基または他の二価の(C6−
C12)−芳香族基もしくは(C6−C12)−ヘテロ
芳香族基、 −Ar2−および−Ar3−は場合により一つもしくは
二つの分枝状もしくは非分枝状C1−C4−アルキル基
またはC1−C4−アルコキシ基または一つ以上のハロ
ゲン原子で置換される同一かもしくは異なる1,2−フ
ェニレン基、1,3−フェニレン基または1,4−フェ
ニレン基、 −Z1−、−Z2−および−Z3−は互いに別個に直接
結合または次の二価の基:−O−、−C(CH3)
2−、−C(CF3)2−、−SO2−もしくは−O−
Ar2−O−の中の一つであり、かつ−Ar2−は前記
の意味を有し、さらにnは整数、とくにn=0、1また
は2である〕の構造単位を含有する少なくとも一つの完
全芳香族コポリアミドを含むことを特徴とする請求項1
または請求項2記載の膜。 - 【請求項14】 ポリマーアロイが、下記構造単位 (A) −OC−Ar1−CO− および次式の三種類の異なる構造単位 (B) −NH−Ar2−NH− および (D) −NH−Ar2−Z1−Ar3−NH− を有する少なくとも一つの完全芳香族コポリアミドを含
み、さらに、それぞれ少なくとも一つの構造単位Bおよ
びDが存在し、かつBおよびD中のAr2は異なる意味
を有し、かつ、Ar1、Ar2、Ar3およびZ1は請
求項13に示す意味を有することを特徴とする請求項1
3記載の膜。 - 【請求項15】 構造単位A中の−Ar1−が 【化5】 ★であることを特徴とする請求項14記載の膜。
- 【請求項16】 完全芳香族コポリアミドの構造単位D
において、基−Ar2−Z−Ar3−が 【化6】 ★から選ばれることを特徴とする請求項14記載の膜。 - 【請求項17】 完全芳香族コポリアミドにおいて、構
造単位A、BおよびDがB/A=0.3ないし0.9、
D/A=0.1ないし0.7および(B+D)/A=
0.9ないし1.1のモル比で存在することを特徴とす
る請求項14記載の膜。 - 【請求項18】 アロイ成分として使用するコポリアミ
ドの固有粘度が濃度96%の硫酸中で25℃において測
定して好ましくは50ないし1000cm3/gである
ことを特徴とする請求項13記載の膜。 - 【請求項19】 ポリビニルピロリドンの分子量が、重
量平均分子量で表わして、1000ないし3,000,
000の範囲内、好ましくは20,000ないし20
0,000の範囲内、とくには40,000ないし10
0,000の範囲内にすることを特徴とする請求項3記
載の膜。 - 【請求項20】 プラスチックまたは紙の不織布層上に
配設され、流動可能な媒質を透過させることを特徴とす
る請求項1ないし請求項19の少なくとも一つの項に記
載の膜。 - 【請求項21】 中空繊維膜であることを特徴とする請
求項1ないし請求項19の少なくとも一つの項に記載の
膜。 - 【請求項22】 実質的にすべての溶剤が沈澱液によっ
て置換される沈澱膜を液体中で熱処理することを含むこ
とを特徴とする請求項1ないし請求項19の少なくとも
一つの項に記載の膜の保持容量を向上させる方法。 - 【請求項23】 液体が水、または一価もしくは多価ア
ルコールまたはアミドタイプの非プロトン性溶剤もしく
はこれらの液体の混合物であり、かつ熱処理を60ない
し140℃の範囲内の温度で行うことを特徴とする請求
項22記載の方法。 - 【請求項24】 少なくとも一つのスルホン化芳香族ポ
リエーテルケトンおよび少なくとも一つのポリアラミド
または少なくとも一つのスルホン化芳香族ポリエーテル
ケトン、少なくとも一つのポリアラミドおよびポリビニ
ルピロリドンおよび/またはCoPVPAcならびに非
プロトン性有機溶剤を含むポリマー溶液を液体層として
平坦な基質上に広げ、これを沈澱膜を形成させるよう
に、ポリマー溶液の溶剤とは混和可能であるがポリマー
溶液中に溶解しているポリマー分は溶解しない過剰量の
沈澱液中に浸漬し、さらに液相から膜を引き離して、新
しい沈澱液を洗うことを含むことを特徴とする請求項1
ないし請求項19の少なくとも一つの項に記載の膜の調
製方法。 - 【請求項25】 沈澱液として、水、一価もしくは多価
アルコールまたはこれらの物質と互い同士または非プロ
トン性極性溶剤との混合物を使用することを特徴とする
請求項24記載の方法。 - 【請求項26】 洗浄した膜を乾燥することを特徴とす
る請求項24記載の方法。 - 【請求項27】 洗浄した膜を、乾燥する前に、沈澱液
と混合可能で、かつ膜を湿潤させる可塑剤で含浸させる
ことを特徴とする請求項24または請求項25に記載の
方法。 - 【請求項28】 可塑剤を含浸させた膜を30ないし8
0℃の範囲内の温度で乾燥することを特徴とする請求項
27記載の方法。 - 【請求項29】 可塑剤としてグリセロールを用いるこ
とを特徴とする請求項27または請求項28に記載の方
法。 - 【請求項30】 アルコール類として、メタノール、エ
タノール、イソプロパノール、エチレングリコールまた
はグリセロールを用い、非プロトン性極性溶剤として、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルジア
セトアミド、ジメチルスルホキシドまたはN−メチル−
2−ピロリドンを用いることを特徴とする請求項25記
載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4244475:6 | 1992-12-30 | ||
DE4244475 | 1992-12-30 |
Publications (1)
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