JPH0710839B2 - ピリジン誘導体の新規製法 - Google Patents
ピリジン誘導体の新規製法Info
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- JPH0710839B2 JPH0710839B2 JP12325585A JP12325585A JPH0710839B2 JP H0710839 B2 JPH0710839 B2 JP H0710839B2 JP 12325585 A JP12325585 A JP 12325585A JP 12325585 A JP12325585 A JP 12325585A JP H0710839 B2 JPH0710839 B2 JP H0710839B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、医薬品、農薬、界面活性剤、その他の合成原
料又は合成中間体として有用なピリジン誘導体の新規製
法に関する。
料又は合成中間体として有用なピリジン誘導体の新規製
法に関する。
ピリジンとグリニヤール試薬を直接反応させることによ
り、アルキル又はアリールピリジン類を合成している例
はこれまでに数例ある(例えば、Bergstrom,McAlliste
r,J.Am.Chem.Soc.,52,2845(1930);Bergmann,Rosentha
l,J.prakt.Chem.,[2],135,267(1932);Colonna,C.
A.,30,3420(1936);落合,有馬,薬誌,69,51(194
9)等)が、いずれも一般性がなく応用が限られてい
る。また、これらの方法は、いずれも反応条件が過酷で
あり、反応に長時間を要し、しかも副反応も多く、反応
の選択性も乏しく、且つ収率も低いため、工業的製法と
しては到底満足できるものではなかった。
り、アルキル又はアリールピリジン類を合成している例
はこれまでに数例ある(例えば、Bergstrom,McAlliste
r,J.Am.Chem.Soc.,52,2845(1930);Bergmann,Rosentha
l,J.prakt.Chem.,[2],135,267(1932);Colonna,C.
A.,30,3420(1936);落合,有馬,薬誌,69,51(194
9)等)が、いずれも一般性がなく応用が限られてい
る。また、これらの方法は、いずれも反応条件が過酷で
あり、反応に長時間を要し、しかも副反応も多く、反応
の選択性も乏しく、且つ収率も低いため、工業的製法と
しては到底満足できるものではなかった。
本発明は、上記した如き現状に鑑みなされたもので、短
時間に、しかも定量的に種々のアルキル、アルケニル又
はアリール置換ピリジン誘導体が得られる、アルキル、
アルケニル又はアリール置換ピリジン誘導体の、新規で
且つ極めて有用な製造法を提供することをその目的とす
る。
時間に、しかも定量的に種々のアルキル、アルケニル又
はアリール置換ピリジン誘導体が得られる、アルキル、
アルケニル又はアリール置換ピリジン誘導体の、新規で
且つ極めて有用な製造法を提供することをその目的とす
る。
本発明は、一般式 (式中、R1及びR2はアルキル基、無置換又はアルキル置
換シクロアルキル基、無置換又はアルキル置換アリル
基、無置換又は低級アルキル基,低級アルコキシ基,ハ
ロゲン原子,スルホン基,スルフェニル基若しくはスル
ホニル基で置換されたアリール基、無置換又はアルキル
置換アラルキル基、無置換又はアルキル置換複素環基を
示す。また、Y1〜Y4及びZ1〜Z4は、それぞれ水素原子、
アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキ
シ基、チオアルコキシ基、チオアリールオキシ基、スル
ホン基又はハロゲン原子を示す。尚、Y1,Y3及びZ2,Z3は
スルホニル基でもよい。)で示される2−(或は6−)
又は4−置換スルホニルピリジン誘導体と、 一般式 R3MgX (式中、R3はアルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、アリール基、アルキル置換アリール基、又はアルコ
キシ置換アリール基を示す。また、Xはハロゲン原子を
示す。) で示されるグリニヤール試薬とを反応させることを特徴
とする、 一般式 (式中、Y1〜Y4,Z1〜Z4,R3は前記と同じ。)で示される
ピリジン誘導体の製法に関する。
換シクロアルキル基、無置換又はアルキル置換アリル
基、無置換又は低級アルキル基,低級アルコキシ基,ハ
ロゲン原子,スルホン基,スルフェニル基若しくはスル
ホニル基で置換されたアリール基、無置換又はアルキル
置換アラルキル基、無置換又はアルキル置換複素環基を
示す。また、Y1〜Y4及びZ1〜Z4は、それぞれ水素原子、
アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキ
シ基、チオアルコキシ基、チオアリールオキシ基、スル
ホン基又はハロゲン原子を示す。尚、Y1,Y3及びZ2,Z3は
スルホニル基でもよい。)で示される2−(或は6−)
又は4−置換スルホニルピリジン誘導体と、 一般式 R3MgX (式中、R3はアルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、アリール基、アルキル置換アリール基、又はアルコ
キシ置換アリール基を示す。また、Xはハロゲン原子を
示す。) で示されるグリニヤール試薬とを反応させることを特徴
とする、 一般式 (式中、Y1〜Y4,Z1〜Z4,R3は前記と同じ。)で示される
ピリジン誘導体の製法に関する。
式(I),(II),に於けるR1及びR2としては、例えば
メチル基,エチル基,n−プロピル基,i−プロピル基,n−
ブチル基,t−ブチル基,n−ヘキシル基,n−オクチル基,n
−ドデシル基等のアルキル基、例えばシクロプロピル
基,シクロペンチル基,シクロヘキシル基,シクロヘプ
チル基,シクロオクチル基等のシクロアルキル基、アリ
ル基、例えばフェニル基,ナフチル基,ビフェニル基,
等のアリール基、例えばベンジル基,フェネチル基,フ
ェニルプロピル基,トリフェニルメチル基等のアラルキ
ル基、例えばフリル基,フルフリル基,ベンゾフリル
基,チエニル基,ピロリル基,ピリジル基,ピペリジル
基,モルホルニル基,キノリル基,チアゾリル基,ベン
ゾチアゾリル基,イミダゾリル基等の複素環基が上げら
れる。
メチル基,エチル基,n−プロピル基,i−プロピル基,n−
ブチル基,t−ブチル基,n−ヘキシル基,n−オクチル基,n
−ドデシル基等のアルキル基、例えばシクロプロピル
基,シクロペンチル基,シクロヘキシル基,シクロヘプ
チル基,シクロオクチル基等のシクロアルキル基、アリ
ル基、例えばフェニル基,ナフチル基,ビフェニル基,
等のアリール基、例えばベンジル基,フェネチル基,フ
ェニルプロピル基,トリフェニルメチル基等のアラルキ
ル基、例えばフリル基,フルフリル基,ベンゾフリル
基,チエニル基,ピロリル基,ピリジル基,ピペリジル
基,モルホルニル基,キノリル基,チアゾリル基,ベン
ゾチアゾリル基,イミダゾリル基等の複素環基が上げら
れる。
また、置換アリル基、置換シクロアルキル基、置換複素
環基の置換基としては、例えばメチル基,エチル基,プ
ロピル基等のアルキル基が挙げられるが、特にこれらに
限定されるものではなく、置換アリール基の置換基とし
ては、例えばメチル基,エチル基,プロピル基等の低級
アルキル基、例えばメトキシ基,エトキシ基,プロポキ
シ基等の低級アルコキシ基,塩素,臭素等のハロゲン原
子、スルホン基、例えばメチルスルフェニル基,エチル
スルフェニル基等のスルフェニル基、例えばメチルスル
ホニル基,エチルスルホニル基等のスルホニル基等が挙
げられる。
環基の置換基としては、例えばメチル基,エチル基,プ
ロピル基等のアルキル基が挙げられるが、特にこれらに
限定されるものではなく、置換アリール基の置換基とし
ては、例えばメチル基,エチル基,プロピル基等の低級
アルキル基、例えばメトキシ基,エトキシ基,プロポキ
シ基等の低級アルコキシ基,塩素,臭素等のハロゲン原
子、スルホン基、例えばメチルスルフェニル基,エチル
スルフェニル基等のスルフェニル基、例えばメチルスル
ホニル基,エチルスルホニル基等のスルホニル基等が挙
げられる。
式(I)及び(II)に於けるY1〜Y4,及びZ1〜Z4として
は、本発明に係る反応に関与しない基であればいずれに
てもよく、例えば、水素原子、又は例えばメチル基,エ
チル基,n−プロピル基,i−プロピル基等のアルキル基、
例えばフェニル基,ナフチル基,ビフェニル基等のアリ
ール基、例えば、メトキシ基,エトキシ基,プロポキシ
基,t−ブトキシ基等のアルコキシ基、フェノキシ基等の
アリールオキシ基、例えばチオメトキシ基,チオエトキ
シ基等のチオアルコキシ基、チオフェノキシ基等のチオ
アリールオキシ基、スルホン基、塩素,臭素等のハロゲ
ン原子等が挙げられるがこれらに限定されるものでない
ことはいうまでもない。また、Y1,Y3,Z2,Z3の場合は、
例えばメチルスルホニル基,エチルスルホニル基,フェ
ニルスルホニル基等のスルホニル基でもよい。
は、本発明に係る反応に関与しない基であればいずれに
てもよく、例えば、水素原子、又は例えばメチル基,エ
チル基,n−プロピル基,i−プロピル基等のアルキル基、
例えばフェニル基,ナフチル基,ビフェニル基等のアリ
ール基、例えば、メトキシ基,エトキシ基,プロポキシ
基,t−ブトキシ基等のアルコキシ基、フェノキシ基等の
アリールオキシ基、例えばチオメトキシ基,チオエトキ
シ基等のチオアルコキシ基、チオフェノキシ基等のチオ
アリールオキシ基、スルホン基、塩素,臭素等のハロゲ
ン原子等が挙げられるがこれらに限定されるものでない
ことはいうまでもない。また、Y1,Y3,Z2,Z3の場合は、
例えばメチルスルホニル基,エチルスルホニル基,フェ
ニルスルホニル基等のスルホニル基でもよい。
本発明で用いられる一般式R3MgXで示されるグリニヤー
ル試薬のR3としては、例えば、メチル基,エチル基,プ
ロピル基,ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基,オクチ
ル基,デシル基等のアルキル基(直鎖状、分枝状いずれ
にてもよい。)、ビニル基,1−プロペニル基,2−プロペ
ニル基(アリル基),2−ブテニル基,イソプロペニル
基,1,3−ブタジエニル基,2−ペンテニル基,1−ヘキセニ
ル基等のアルケニル基、フェニル基,ナフチル基等のア
リール基、メチル基,エチル基等で置換されたアルキル
置換アリール基、メトキシ基,エトキシ基等で置換され
たアルコキシ置換アリール基等が挙げられる。また、X
としては、例えば、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原
子が挙げられる。
ル試薬のR3としては、例えば、メチル基,エチル基,プ
ロピル基,ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基,オクチ
ル基,デシル基等のアルキル基(直鎖状、分枝状いずれ
にてもよい。)、ビニル基,1−プロペニル基,2−プロペ
ニル基(アリル基),2−ブテニル基,イソプロペニル
基,1,3−ブタジエニル基,2−ペンテニル基,1−ヘキセニ
ル基等のアルケニル基、フェニル基,ナフチル基等のア
リール基、メチル基,エチル基等で置換されたアルキル
置換アリール基、メトキシ基,エトキシ基等で置換され
たアルコキシ置換アリール基等が挙げられる。また、X
としては、例えば、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原
子が挙げられる。
本発明に於て用いられるグリニヤール試薬の使用量は、
2−(或は6−)又は4−置換スルホニルピリジンに対
して、通常1〜2倍モルで充分である。
2−(或は6−)又は4−置換スルホニルピリジンに対
して、通常1〜2倍モルで充分である。
本発明に於て用いられる溶媒は、通常非プロトン性溶媒
であり、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭
化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(TH
F)、ジオキサン、アニソール等のエーテル類、エチレ
ングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコール
ジメチルエーテル等のグライム類等が挙げられ、これら
の溶剤を単独で用いても、また数種混合して用いても良
い。
であり、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭
化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(TH
F)、ジオキサン、アニソール等のエーテル類、エチレ
ングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコール
ジメチルエーテル等のグライム類等が挙げられ、これら
の溶剤を単独で用いても、また数種混合して用いても良
い。
反応は、室温で充分進行するので、特に加温する必要は
なく、室温乃至要すれば冷却下にこれを行なえばよい。
なく、室温乃至要すれば冷却下にこれを行なえばよい。
本発明に於て、原料として用いられる2−(或は6−)
又は4−置換スルホニルピリジン類は、例えば、次のよ
うにして容易に得ることができる。
又は4−置換スルホニルピリジン類は、例えば、次のよ
うにして容易に得ることができる。
即ち、例えば、2−クロル−6−メチルスルホニルピリ
ジンの場合を例にして述べると、2,6−ジクロルピリジ
ンとメチルメルカプタンとを、例えばベンゼン等の有機
溶媒中、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド等
の相間移動触媒の存在下、加熱攪拌して反応させ、反応
後、有機層を分取し、水洗、乾燥後溶媒留去することに
より、2−クロル−6−メチルスルフェニルピリジンが
定量的に得られるから、次いで、これを過酸化水素等の
酸化剤で酸化することにより、目的とする2−クロル−
6−メチルスルホニルピリジンが定量的に得られる。
ジンの場合を例にして述べると、2,6−ジクロルピリジ
ンとメチルメルカプタンとを、例えばベンゼン等の有機
溶媒中、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド等
の相間移動触媒の存在下、加熱攪拌して反応させ、反応
後、有機層を分取し、水洗、乾燥後溶媒留去することに
より、2−クロル−6−メチルスルフェニルピリジンが
定量的に得られるから、次いで、これを過酸化水素等の
酸化剤で酸化することにより、目的とする2−クロル−
6−メチルスルホニルピリジンが定量的に得られる。
本発明は例えば次のようにして容易に実施することがで
きる。
きる。
例えば、窒素雰囲気下、置換基を有していてもよいピリ
ジルスルホンを溶解した非プロトン性溶媒中に、室温
で、或いは要すれば冷却下、1〜1.5倍モルのグリニヤ
ール試薬が溶け込んだ非プロトン性溶媒溶液を加え、よ
く攪拌する。15分〜数時間攪拌後、この反応混合物中に
水を加え、この水層を数回ジクロルメタン、クロロホル
ム、ベンゼン、エーテル、等の溶媒で抽出する。この有
機層を水で洗い、Na2SO4等の乾燥剤で乾燥し、要すれば
減圧下、溶媒留去することにより、目的とするピリジン
誘導体を得る。要すれば、カラムクロマトグラフィ等に
より精製、単離すれば精製品が得られる。
ジルスルホンを溶解した非プロトン性溶媒中に、室温
で、或いは要すれば冷却下、1〜1.5倍モルのグリニヤ
ール試薬が溶け込んだ非プロトン性溶媒溶液を加え、よ
く攪拌する。15分〜数時間攪拌後、この反応混合物中に
水を加え、この水層を数回ジクロルメタン、クロロホル
ム、ベンゼン、エーテル、等の溶媒で抽出する。この有
機層を水で洗い、Na2SO4等の乾燥剤で乾燥し、要すれば
減圧下、溶媒留去することにより、目的とするピリジン
誘導体を得る。要すれば、カラムクロマトグラフィ等に
より精製、単離すれば精製品が得られる。
以下に実施例及び参考例を挙げるが、本発明はこれらに
限定されるものでない。
限定されるものでない。
参考例 2−クロルピリジン38.38g(0.338mol)及びポタシウム
チオフェノキシド75.32g(0.508mol)をベンゼン150ml
に混合し、これに、テトラ−n−ブチルアンモニウムブ
ロマイド3g(0.0093mol)を加え、激しく攪拌しながら
6時間還流した。反応終了後、有機層を分け取り、この
有機層を水でよく洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧下溶媒留去した。残留物を減圧蒸留することに
より、無色透明な2−フェニルスルフェニルピリジン6
2.03g(98%)を得た。
チオフェノキシド75.32g(0.508mol)をベンゼン150ml
に混合し、これに、テトラ−n−ブチルアンモニウムブ
ロマイド3g(0.0093mol)を加え、激しく攪拌しながら
6時間還流した。反応終了後、有機層を分け取り、この
有機層を水でよく洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧下溶媒留去した。残留物を減圧蒸留することに
より、無色透明な2−フェニルスルフェニルピリジン6
2.03g(98%)を得た。
得られた2−フェニルスルフェニルピリジン11.80g(0.
063mol)を酢酸100mlに溶解し,10〜15℃に冷却下、これ
に、30%H2O2水溶液18.4g(0.164mol)を滴下し、室温
で12時間攪拌した。反応終了後、飽和アンモニア水を加
え、弱アルカリ性とした後、ジクロルメタンで3回抽出
した。有機層を合せ、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
減圧下溶媒留去した。得られた白色固体を、エタノール
より再結晶し、目的とする2−フェニルスルホニルピリ
ジン13.12g(収率95%)を得た。
063mol)を酢酸100mlに溶解し,10〜15℃に冷却下、これ
に、30%H2O2水溶液18.4g(0.164mol)を滴下し、室温
で12時間攪拌した。反応終了後、飽和アンモニア水を加
え、弱アルカリ性とした後、ジクロルメタンで3回抽出
した。有機層を合せ、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
減圧下溶媒留去した。得られた白色固体を、エタノール
より再結晶し、目的とする2−フェニルスルホニルピリ
ジン13.12g(収率95%)を得た。
m.p. 88.5〜89.5℃。
元素分析値 C11H9NO2S 実測値(%):C 60.26,H 4.14,N 6.39 計算値(%):C 60.30,H 4.14,N 6.37 同様にして、以下のスルホニルピリジン類を得た。
2−メチルスルホニルピリジン b.p. 136℃(5mmHg)。
IR(neat):ν=2940,1580,1430,1305(SO2),1165(S
O2),1115,960,765cm-1。
O2),1115,960,765cm-1。
NMR(CDCl3,TMS):δ3.18(3H,s,CH3)7.24〜8.55ppm
(4H,m,pyrH)。
(4H,m,pyrH)。
2−クロロ−6−メチルスルホニルピリジン m.p.108.5〜109.0℃ IR(KBr):ν=3030,2940,1570,1420,1310(SO2),115
0(SO2),960,800,750cm-1。
0(SO2),960,800,750cm-1。
NMR(CDCl3,TMS):δ3.25(3H,s,CH3)7.34〜8.04ppm
(3H,m,pyrH)。
(3H,m,pyrH)。
元素分析値 C6H6ClNO2S 実測値(%):C 37.60,H 3.15,N 7.30 計算値(%):C 37.65,H 3.10,N 7.30 実施例 マグネシウム6gを反応容器に入れ、窒素置換した後、TH
F50mlを加え攪拌した。ブロモベンゼン22ml(200mmol)
を加え、水浴で反応を調製しながら反応を行ない、反応
がおだやかになった後、更にTHF128mlを加え、1時間攪
拌し、1M phMgBr/THF溶液とした。
F50mlを加え攪拌した。ブロモベンゼン22ml(200mmol)
を加え、水浴で反応を調製しながら反応を行ない、反応
がおだやかになった後、更にTHF128mlを加え、1時間攪
拌し、1M phMgBr/THF溶液とした。
2−フェニルスルホニルピリジン2g(9.1mmol)を反応
容器に入れ、窒素置換した後、THF80mlを加え、溶解し
た。これに、先のPhMgBr/THF溶液10mlを加え、1時間反
応させた後、水を加え、塩酸で中和した。ジクロルメタ
ンで抽出し、水で洗い、Na2SO4で乾燥後、減圧下溶媒留
去した。残留物をアルミナカラムで分離精製し、2−フ
ェニルピリジン0.736g(収率52%)を得た(原料回収39
%)。また、反応時間を2時間に延ばしたら、反応は完
全に終了し、2−フェニルピリジンの収率が向上し、80
%になった。
容器に入れ、窒素置換した後、THF80mlを加え、溶解し
た。これに、先のPhMgBr/THF溶液10mlを加え、1時間反
応させた後、水を加え、塩酸で中和した。ジクロルメタ
ンで抽出し、水で洗い、Na2SO4で乾燥後、減圧下溶媒留
去した。残留物をアルミナカラムで分離精製し、2−フ
ェニルピリジン0.736g(収率52%)を得た(原料回収39
%)。また、反応時間を2時間に延ばしたら、反応は完
全に終了し、2−フェニルピリジンの収率が向上し、80
%になった。
以下同様な実験操作により、次の化合物を得た。
以下に、夫々の生成物の物性を示す。
2−フェニルピリジン b.p. 270℃。
NMR(CDCl3,TMS):δ7.05〜8.15(9H,m,3,4,5−pyrH,A
rH)、8.63〜8.85ppm(1H,m,2−pyrH)。
rH)、8.63〜8.85ppm(1H,m,2−pyrH)。
Ms(m/e):M+155。
2−ヘキシルピリジン b.p. 100〜105℃(20mmHg)。
NMR(CDCl3,TMS):δ0.67〜1.80(11H,m,2,3,4,5,6−H
ex H)、2.80(2H,t,J=8hz,1−Hex H)、6.88〜7.73
(3H,m,3,4,5−pyrH)、8.37〜8.60ppm(1H,m,6−pyr
H)。
ex H)、2.80(2H,t,J=8hz,1−Hex H)、6.88〜7.73
(3H,m,3,4,5−pyrH)、8.37〜8.60ppm(1H,m,6−pyr
H)。
2−(5−ヘキセニル)ピリジン b.p. 100〜102℃(27mmHg)。
NMR(CDCl3,TMS):δ1.13〜2.37(6H,m,2,3,4−Hex
H)、2.57〜3.00(2H,m,1−Hex H)、4.72〜5.23(2H,
m,−C=CH2)、5.40〜6.20(1H,m,−CH=C−)、6.90
〜7.73(3H,m,3,4,5−pyrH)、8.33〜8.67ppm(1H,m,6
−pyrH)。
H)、2.57〜3.00(2H,m,1−Hex H)、4.72〜5.23(2H,
m,−C=CH2)、5.40〜6.20(1H,m,−CH=C−)、6.90
〜7.73(3H,m,3,4,5−pyrH)、8.33〜8.67ppm(1H,m,6
−pyrH)。
2−エチル−6−クロルピリジン NMR(CDCl3,TMS):δ1.27(3H,t,J=7.6Hz,−CH3)、
2.78(2H,q,J=7.5Hz,−CH2−)、6.95〜7.14(2H,m,3.
5−pyrH)、7.53〜7.65ppm(1Hm,4−pyrH)。
2.78(2H,q,J=7.5Hz,−CH2−)、6.95〜7.14(2H,m,3.
5−pyrH)、7.53〜7.65ppm(1Hm,4−pyrH)。
2−クロル−6−(5−ヘキセニル)ピリジン b.p. 120〜123℃(25mmHg)。
NMR(CDCl3,TMS):δ1.20〜2.32(6H,m,2,3,4−Hex
H)、2.80(2H,t,J=8Hz,1−Hex H)、4.77〜5.23(2H,
m,−C=CH2)、5.47〜6.20(1H,m,−CH=C)、6.92〜
7.70ppm(3H,m,3.4,5−pyrH)。
H)、2.80(2H,t,J=8Hz,1−Hex H)、4.77〜5.23(2H,
m,−C=CH2)、5.47〜6.20(1H,m,−CH=C)、6.92〜
7.70ppm(3H,m,3.4,5−pyrH)。
IR(NaCl):1640cm-1(RCH=CH2)。
2−クロル−6−ヘキセニルピリジン b.p. 120〜125℃(20mmHg)。
NMR(CDCl3,TMS):δ0.70〜1.90(11H,H,m,2,3,4,5,6
−Hex H)、2.76(2H,t,J=8Hz,1−Hex H)、6.90〜7.7
0ppm(3H,m,3,4,5−pyrH)。
−Hex H)、2.76(2H,t,J=8Hz,1−Hex H)、6.90〜7.7
0ppm(3H,m,3,4,5−pyrH)。
2−クロル−6−フェニルピリジン b.p. 115℃(15mmHg)。
NMR(CDCl3,TMS):δ7.07〜7.70(6H,m,3−pyrH,Ar
H)、7.83〜8.05ppm(2H,m,4.5−pyrH)。
H)、7.83〜8.05ppm(2H,m,4.5−pyrH)。
Ms(m/e):M+189。
以上述べた如く、本発明は、アルキル、アルケニル又は
アリール置換ピリジン誘導体の新規で且つ極めて効果的
な製法を提供するものであり、緩和な条件で、短時間
に、選択性よく、しかも副反応も殆んど伴わず、高収率
で目的とするピリジン誘導体が得られる点に顕著な効果
を奏するものであって、斯業に貢献するところ甚だ大な
る発明である。
アリール置換ピリジン誘導体の新規で且つ極めて効果的
な製法を提供するものであり、緩和な条件で、短時間
に、選択性よく、しかも副反応も殆んど伴わず、高収率
で目的とするピリジン誘導体が得られる点に顕著な効果
を奏するものであって、斯業に貢献するところ甚だ大な
る発明である。
Claims (1)
- 【請求項1】一般式 (式中、R1及びR2はアルキル基、無置換又はアルキル置
換シクロアルキル基、無置換又はアルキル置換アリル
基、無置換又は低級アルキル基,低級アルコキシ基,ハ
ロゲン原子,スルホン基,スルフェニル基若しくはスル
ホニル基で置換されたアリール基、無置換又はアルキル
置換アラルキル基、無置換又はアルキル置換複素環基を
示す。また、Y1〜Y4及びZ1〜Z4は、それぞれ水素原子、
アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキ
シ基、チオアルコキシ基、チオアリールオキシ基、スル
ホン基又はハロゲン原子を示す。尚、Y1,Y3及びZ2,Z3は
スルホニル基でもよい。)で示される2−(或は6−)
又は4−置換スルホニルピリジン誘導体と、 一般式 R3MgX (式中、R3はアルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、アリール基、アルキル置換アリール基又はアルコキ
シ置換アリール基を示す。また、Xはハロゲン原子を示
す。) で示されるグリニヤール試薬とを反応させることを特徴
とする、 一般式 (式中、Y1〜Y4,Z1〜Z4,R3は前記と同じ。)で示される
ピリジン誘導体の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12325585A JPH0710839B2 (ja) | 1985-06-06 | 1985-06-06 | ピリジン誘導体の新規製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12325585A JPH0710839B2 (ja) | 1985-06-06 | 1985-06-06 | ピリジン誘導体の新規製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61280474A JPS61280474A (ja) | 1986-12-11 |
JPH0710839B2 true JPH0710839B2 (ja) | 1995-02-08 |
Family
ID=14856044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12325585A Expired - Lifetime JPH0710839B2 (ja) | 1985-06-06 | 1985-06-06 | ピリジン誘導体の新規製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0710839B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19636995A1 (de) | 1996-09-12 | 1998-03-19 | Basf Ag | Verfahren zur Herstellung substituierter Phenylpyridine |
WO2003072548A1 (en) | 2002-02-22 | 2003-09-04 | Pharmacia & Upjohn Company | Pyridyl sulfone derivatives as 5-ht receptor antagonists |
-
1985
- 1985-06-06 JP JP12325585A patent/JPH0710839B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61280474A (ja) | 1986-12-11 |
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