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JPH07106198A - 積層薄膜コンデンサの製造方法 - Google Patents

積層薄膜コンデンサの製造方法

Info

Publication number
JPH07106198A
JPH07106198A JP25268393A JP25268393A JPH07106198A JP H07106198 A JPH07106198 A JP H07106198A JP 25268393 A JP25268393 A JP 25268393A JP 25268393 A JP25268393 A JP 25268393A JP H07106198 A JPH07106198 A JP H07106198A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
film layer
metal electrode
dielectric
film capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25268393A
Other languages
English (en)
Inventor
Akiyuki Fujii
映志 藤井
Atsushi Tomosawa
淳 友澤
Satoru Fujii
覚 藤井
Ryoichi Takayama
良一 高山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP25268393A priority Critical patent/JPH07106198A/ja
Priority to DE69401826T priority patent/DE69401826T2/de
Priority to EP94104369A priority patent/EP0617440B1/en
Priority to US08/215,816 priority patent/US5459635A/en
Publication of JPH07106198A publication Critical patent/JPH07106198A/ja
Priority to US08/465,350 priority patent/US5663089A/en
Pending legal-status Critical Current

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  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、チップコンデンサの小型化、大容
量化を可能とする積層薄膜コンデンサの製造方法を提供
することを目的とする。 【構成】 真空蒸着法またはスパッタリング法により、
金属電極薄膜層2をパターン形成した下地基板1上に、
プラズマCVD法により誘電体薄膜層3を3μm以下の
膜厚で成膜する。この2つの層を交互に積層した後、金
属電極薄膜層2、4、6が一層おきに互い違いの側壁に
面する様に切断し、その切断面に外部電極8、9を形成
し、内部の金属電極薄膜層2、4、6と導通をとり、小
型、大容量の積層薄膜コンデンサを作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型、大容量チップコ
ンデンサとして用いられる、積層薄膜コンデンサの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ペロブスカイト型結晶構造のチタン酸ス
トロンチウム(SrTiO3)は、約110K以上の温
度のにおいては立方晶であり常誘電体である。チタン酸
ストロンチウムを主成分としたセラミックスは、同じ結
晶構造のチタン酸バリウム(BaTiO3)系に比べて
誘電率は低いが、温度特性がよく誘電損失も少ないとい
った特徴を有する。また、バリウムや鉛などのシフタを
加えてキュリー点をシフトさせることにより、常温にお
いて常誘電性で高誘電率のセラミックスが得られ、高周
波・高電圧用コンデンサとして幅広く利用されている。
また、代表的な緩和型強誘電体の一つであるPb(Mg
1/3,Nb2/3)O3とチタン酸鉛(PbTiO3)の複合
材料であるPb(Mg1/3,Nb2/3)O3−PbTiO3
の複合ペロブスカイト構造化合物は、チタン酸バリウム
系強誘電体に比べて、大きな比誘電率と良好な直流バイ
アス特性を有するため、小型大容量積層コンデンサなど
に応用されている。
【0003】一方、電子機器の小型化、高密度実装化に
対応するため、チップコンデンサの小型化、大容量化が
進んでいる。大容量化を達成するには、比誘電率の大き
い誘電体材料を用いることや、誘電体層を薄くして積層
数を増加する方法がある。たとえば、エレクトロニク・
セラミック誌103号(1990年)第57頁から第6
1頁に積層セラミックコンデンサの製造方法が発表され
ている。この文献での積層セラミックコンデンサの製造
における誘電体層と金属電極層の積層方法は以下の通り
である。BaTiO3などの誘電体材料の粉末を配合、
混合し、かつ乾燥させたものをスラリ調合して薄膜状の
シートに成形する。このシートにパラジウムなどの内部
電極ペーストを印刷し、シートを積み重ねる。この操作
を数回繰り返し、その後目的の大きさに切断し、セラミ
ックと金属の同時焼成を行うといったものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記積
層方法では、出発原料のBaTiO3が粒径1μm程度
の粉末であり、これをスラリ調合し、シート状に成形し
て焼成するため、誘電体層を3μm以下に薄くしようと
すると、膜厚の均一性や電極間の絶縁性に問題があり、
技術的に困難であった。また焼成温度が約1200℃と
高く、電極材料が限定されるため、安価で特性の良い積
層コンデンサを低温で得る製造方法を見出すことが求め
られていた。
【0005】本発明は前記従来の課題に留意し、チップ
コンデンサの小型化、大容量化を可能とする積層薄膜コ
ンデンサの製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、基板上に金属電極薄膜層を真空蒸着法また
はスパッタリング法によってパターン形成し、その上に
誘電体薄膜層として、チタン酸ストロンチウムを主成分
とするペロブスカイト型酸化物やPb(Mg1/ 3,Nb
2/3)O3とチタン酸鉛を主成分とする複合ペロブスカイ
ト型化合物を、プラズマの活性とCVD反応を利用した
プラズマCVD法によって成膜し、この操作を繰り返し
て基板上に金属電極薄膜層と誘電体薄膜層を積層したも
のを所定の大きさに切断し、その切断面に外部電極を真
空蒸着法またはスパッタリング法またはめっき法または
塗布焼付け法によって形成して積層薄膜コンデンサを製
造するものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、誘電体薄膜層の成膜にプラズ
マCVD法を用いることにより、膜厚3μm以下で、誘
電特性の良好なチタン酸ストロンチウムやPb(Mg1/
3,Nb2/3)O3−PbTiO3を主成分とする緻密なペ
ロブスカイト型誘電体薄膜が比較的低温で得られる。ま
た、金属電極薄膜層の成膜に真空蒸着法またはスパッタ
リング法を用いることにより、やはり緻密で薄い金属電
極薄膜層が得られる。よって、単位体積あたりの静電容
量が大きくなり、小型化、大容量化に対応した積層薄膜
コンデンサが、バルクの焼成温度よりも低い温度で製造
できることとなる。
【0008】
【実施例】
(実施例1)図1は、本発明の一実施例における積層薄
膜コンデンサの断面の構成の概略図を示すものである。
【0009】図1において1はアルミナからなる下地基
板、2、4、6は金属白金からなる金属電極薄膜層、
3、5、7はSrTiO3からなる誘電体薄膜層、8、
9は銀からなる外部電極である。
【0010】上記構成要素よりなる積層薄膜コンデンサ
の製造方法は以下の通りである。下地基板1上に、金属
電極薄膜層2を真空蒸着法によって図1(a)に示すよ
うにパターン形成する。その上に、誘電体薄膜層3をプ
ラズマCVD法により形成する。さらにその上に、金属
電極薄膜層4を真空蒸着法によって、図1に示すように
金属電極薄膜層2とはずらしてパターン形成する。さら
にその上に、誘電体薄膜層5をプラズマCVD法により
形成する。さらにその上に、金属電極薄膜層6を真空蒸
着法によって、図1に示すように金属電極薄膜層2と同
じパターンで形成する。さらにその上に、誘電体薄膜層
7をプラズマCVD法により形成する。この操作を繰り
返して、所定の層数を積層した後、図1(b)に示すよ
うに、金属電極薄膜層が一層おきに互い違いの側壁に面
するように所定の大きさに切断する。その切断面に、銀
の外部電極8、9を塗布し、焼き付けて内部の金属電極
薄膜層2、46と外部電極8、9の導通をとる。
【0011】上記の製造方法のうち、誘電体薄膜層の成
膜方法について以下に説明する。図2は、本発明の一実
施例における積層薄膜コンデンサのうち、誘電体薄膜層
を成膜するのに用いるプラズマCVD装置の概略図を示
すものである。
【0012】図2において構成要素として10は反応チ
ャンバー、11は電極、12は基板回転モーター、13
は基板加熱ヒーター、14はアルミナからなる下地基
板、15は排気系、16は高周波電源(13.56MH
z)である。
【0013】一方原料の入った気化容器17、18、1
9、20はバルブ25、26、27、28を介して反応
チャンバー10における電極11の間に開口するパイプ
に接続され、また、気化容器17、18、19、20の
それぞれに導入されたパイプは、バルブ21、22、2
3、24を介してキャリアガスのアルゴンボンベ29に
接続されており、バルブ25、26、27、28の開閉
により原料ガスとキャリアガスの反応チャンバー10内
への導入が制御される。また、酸素ボンベ30は、反応
チャンバー10における電極11の間に開口するパイプ
に接続されている。出発原料にはストロンチウムジピバ
ロイルメタン〔Sr(C111922〕、およびイソプ
ロポキシチタン〔Ti(C37O)4〕を用いた。
【0014】誘電体薄膜層の成膜方法は以下の通りであ
る。真空蒸着法により予め金属白金の金属電極薄膜層を
パターン形成した下地基板14を、基板加熱ヒーター1
3に取り付け、700℃に加熱し保持した。気化容器1
7にストロンチウムジピバロイルメタンを、気化容器1
8にイソプロポキシチタンを入れ、それぞれ235℃、
50℃に加熱し保持した。反応チャンバー10内を排気
系15によって排気し、基板回転モーター12によっ
て、基板加熱ヒーター13ごと下地基板14を毎分12
0回転の速度で回転した。バルブ17、18、25、2
6を開き、キャリアガス(気化器17、18にそれぞれ
流量25SCCM、5SCCM)により、ストロンチウムジピバ
ロイルメタン、イソプロポキシチタンの蒸気を、反応ガ
スである酸素(流量10SCCM)とともに反応チャンバー
10内に導入し、プラズマ中(電力1.4W/cm2)で
50分間減圧下(0.02Torr)で反応を行い、誘電体
薄膜層であるSrTiO3の薄膜を、金属電極薄膜層を
パターン形成した下地基板14の上に成膜した。これを
冷却後取り出して、再び真空蒸着法で金属電極薄膜層を
誘電体薄膜層上にパターン形成し、その上に上記と同じ
方法で誘電体薄膜層を成膜した。後はこの操作を繰り返
して、金属電極薄膜層と誘電体薄膜層を10層ずつ積み
重ねた。これを、図1に示したように、金属電極薄膜層
が一層おきに互い違いの側壁に面するように基板ごと所
定の大きさに切断し、切断面に銀を塗布して焼付け、外
部電極を形成した。
【0015】また誘電体薄膜層の分析用に、アルミナ基
板上に金属白金を成膜し、その上にSrTiO3の薄膜
を、上記と全く同じ方法で一層だけ成膜した試料を作製
した。
【0016】得られた積層薄膜コンデンサの誘電体薄膜
層の膜厚は一層あたり2.2μmで、金属電極薄膜層の
膜厚は一層あたり0.06μmであった。この積層薄膜
コンデンサの電極8、9間で電気特性を測定した。誘電
特性は、LCRメーターにより1kHz、1V、室温で
測定すると、比誘電率が190、誘電損失が0.06で
あった。絶縁抵抗は109Ω・cm以上で、直流破壊電
圧は0.7kV/cmであった。また、アルミナ基板上
に金属白金を成膜し、その上にSrTiO3の薄膜を一
層だけ成膜した試料で、X線回折による分析を行ったと
ころ、ペロブスカイト型結晶構造であった。
【0017】なお、上記実施例では、SrとTiの原料
としてストロンチウムジピバロイルメタン、イソプロポ
キシチタンを用いたが、本実施例の製造方法ではこの原
料に限定されることなく、ペロブスカイト型結晶構造の
SrTiO3の薄膜を得ることができ、同等の誘電特性
が得られることを確認した。また、反応ガスとしてN 2
OやH2Oを用いた場合においても酸素を用いた場合と
同等の誘電特性が得られることを確認した。
【0018】添加物としてバリウム、鉛、ビスマス、カ
ルシウム、マグネシウムを加えた場合においても同様の
結果が得られた。 (実施例2)図3は、本発明の実施例2における積層薄
膜コンデンサの断面の構成の概略図を示すものである。
【0019】図3において構成要素として31はアルミ
ナからなる下地基板、32、34、36は金属白金から
なる金属電極薄膜層、33、35、37はPb(Mg
1/3,Nb2/3)O3−PbTiO3からなる誘電体薄膜
層、38、39は銀からなる外部電極である。
【0020】この積層薄膜コンデンサの製造方法は以下
の通りである。下地基板31上に金属電極薄膜層32を
真空蒸着法によって、図3(a)に示すようにパターン
形成する。その上に誘電体薄膜層33をプラズマCVD
法により形成する。さらにその上に金属電極薄膜層34
を真空蒸着法によって、図3(a)に示すように金属電
極薄膜層32とはずらしてパターン形成する。さらにそ
の上に誘電体薄膜層35をプラズマCVD法により形成
する。さらにその上に金属電極薄膜層36を真空蒸着法
によって、図3(a)に示すように金属電極薄膜層32
と同じパターンで形成する。さらにその上に誘電体薄膜
層37をプラズマCVD法により形成する。この操作を
繰り返して所定の層数を積層した後、図3(b)に示す
ように、金属電極薄膜層32、34、36が一層おきに
互い違いの側壁に面するように所定の大きさに切断す
る。その切断面に銀の外部電極38、39を塗布し、焼
き付けて内部の金属電極薄膜層32、34、36と外部
電極38、39の導通をとる。
【0021】上記の製造方法のうち、誘電体薄膜層3
3、35、37の成膜方法について以下に説明する。出
発原料には鉛ジピバロイルメタン〔Pb(C11
1922〕、イソプロポキシチタン〔Ti(C37O)
4〕、マグネシウムアセチルアセトナート〔Mg(C5
722・H2O〕、ペンタエトキシニオブ〔Nb(OC
255〕を用いた。
【0022】このものも図2に示すように真空蒸着法に
より予め金属白金の金属電極薄膜層をパターン形成した
下地基板14を、基板加熱ヒーター13に取り付け、7
00℃に加熱し保持した。気化容器17に鉛ジピバロイ
ルメタンを、気化容器18にイソプロポキシチタンを、
気化容器19にマグネシウムアセチルアセトナートを、
気化容器20にペンタエトキシニオブを入れ、それぞれ
145℃、50℃、195℃、60℃に加熱し保持し
た。反応チャンバー10内を排気系15によって排気
し、基板回転モーター12によって、基板加熱ヒーター
は毎分120回転の速度で回転した。バルブ21、2
2、23、24、25、26、27、28を開き、キャ
リアガス(気化器17、18、19、20にそれぞれ流
量35SCCM、15SCCM、10SCCM、8SCCM)により、鉛
ジピバロイルメタン、イソプロポキシチタン、マグネシ
ウムアセチルアセトナート、ペンタエトキシニオブの蒸
気を、反応ガスである酸素(流量30SCCM)とともに反
応チャンバー10内に導入し、プラズマ中(電力1.4
W/cm2)で50分間減圧下(0.03Torr)で反応を
行い、誘電体薄膜層であるPb(Mg1/3,Nb2/3)O
3−PbTiO3の薄膜を、金属電極薄膜層をパターン形
成した下地基板14の上に成膜した。これを冷却後取り
出して、再び真空蒸着法で金属電極薄膜層を誘電体薄膜
層上にパターン形成し、その上に上記と同じ方法で誘電
体薄膜層を成膜した。後はこの操作を繰り返して、金属
電極薄膜層と誘電体薄膜層を10層ずつ積み重ねた。こ
れを、図3に示したように、金属電極薄膜層が一層おき
に互い違いの側壁に面するように基板ごと所定の大きさ
に切断し、切断面に銀を塗布して焼付け、外部電極を形
成した。
【0023】また誘電体薄膜層の分析用に、アルミナ基
板上に金属白金を成膜し、その上にSrTiO3の薄膜
を、上記と全く同じ方法で一層だけ成膜した試料を作製
した。
【0024】得られた積層薄膜コンデンサの誘電体薄膜
層の膜厚は一層あたり2.2μmで、金属電極薄膜層の
膜厚は一層あたり0.06μmであった。この積層薄膜
コンデンサの電極8、9間で電気特性を測定した。誘電
特性は、LCRメーターにより1kHz、1V、室温で
測定すると、比誘電率が190、誘電損失が0.06で
あった。絶縁抵抗は109Ω・cm以上で、直流破壊電
圧は0.7kV/cmであった。また、アルミナ基板上
に金属白金を成膜し、その上にPb(Mg1/3,N
2/3)O3−PbTiO3の薄膜を一層だけ成膜した試
料で、X線回折による分析を行ったところ、ペロブスカ
イト型結晶構造であった。X線マイクロアナライザーに
より分析した膜組成はPb{(Mg1/3Nb2/30.7
0.3 }O3であった。
【0025】なお、上記実施例では、Pb、Ti、M
g、Nbの原料として鉛ジピバロイルメタン、イソプロ
ポキシチタン、マグネシウムアセチルアセトナート、ペ
ンタエトキシニオブを用いたが、本実施例の製造方法で
はこの原料に限定されることなく、ペロブスカイト型結
晶構造のPb(Mg1/3,Nb2/3)O3−PbTiO3
膜を得ることができ、同等の誘電特性が得られることを
確認した。また、反応ガスとしてN2OやH2Oを用いた
場合においても酸素を用いた場合と同等の誘電特性が得
られることを確認した。
【0026】添加物としてバリウム、ストロンチウム、
ビスマス、カルシウム、ニッケル、亜鉛、コバルト、
鉄、タンタル、タングステンを加えた場合においても同
様の結果が得られた。
【0027】実施例1および2において、金属電極薄膜
層に、真空蒸着法により白金以外の金属、たとえばパラ
ジウム、パラジウム/銀合金、ニッケル、銅等を用いた
場合や、成膜方法にスパッタリング法を用いた場合で
も、同等の特性を持つ積層薄膜コンデンサの製造が可能
であった。同様に、外部電極の形成に、銀以外の金属を
用いた場合や、塗布焼付け法以外に真空蒸着法またはス
パッタリング法またはめっき法を用いた場合でも、同等
の特性を持つ積層薄膜コンデンサの製造が可能であっ
た。
【0028】また、実施例1および2においては、誘電
体薄膜層を成膜するプラズマCVD装置と、金属電極薄
膜層を成膜する真空蒸着装置やスパッタリング装置が別
になっていたが、連結した装置を用いて、真空を破らず
に基板を搬送して連続して成膜すれば、さらに容易に製
造することができた。
【0029】
【発明の効果】以上の実施例の説明より明らかなよう
に、本発明は誘電体薄膜層の成膜にプラズマCVD法を
用いることによって、金属電極薄膜層上に、誘電特性の
良好なSrTiO3またはPb(Mg1/3,Nb2/3)O3
−PbTiO3の緻密な薄膜が、比較的低温で得られ
る。また、金属電極薄膜層の成膜に真空蒸着法またはス
パッタリング法を用いることによって、やはり緻密で薄
い金属電極薄膜層が得られる。したがって、従来の積層
セラミックコンデンサでのスラリ状のものを積み重ねて
焼成する方法よりも薄くできるため、同じチップ厚みで
も積層数が増え、静電容量が大きくなり、小型化、大容
量化に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の積層薄膜コンデンサの断面
の概略図
【図2】本発明の一実施例の積層薄膜コンデンサの誘電
体薄膜層を成膜するために使用するプラズマMOCVD
装置の概略図
【図3】本発明の他の実施例の積層薄膜コンデンサの断
面の概略図
【符号の説明】
1 下地基板 2、4、6 金属電極薄膜層 3、5、7 SrTiO3誘電体薄膜層 8、9 外部電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01G 4/30 311 Z 9174−5E (72)発明者 高山 良一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、真空蒸着法またはスパッタリ
    ング法によりパターン形成した金属電極薄膜層の作製
    と、金属化合物の蒸気と反応ガスとの混合ガスを用いた
    プラズマCVD法による誘電体薄膜層の作製を交互に繰
    り返すことにより金属薄膜層と誘電体薄膜層を積層し、
    前記パターン形成した金属電極薄膜層が一層おきに互い
    違いの側壁に面するように切断した後、その切断面に外
    部電極を真空蒸着法またはスパッタリング法またはめっ
    き法または塗布焼付け法により形成することを特徴とす
    る積層薄膜コンデンサの製造方法。
  2. 【請求項2】 誘電体薄膜層の材料がチタン酸ストロン
    チウムを主成分とするペロブスカイト型酸化物であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の積層薄膜コンデンサの製
    造方法。
  3. 【請求項3】 誘電体薄膜層の材料がPb(Mg1/3
    Nb2/3)O3とチタン酸鉛を主成分とする複合ペロブス
    カイト型化合物であることを特徴とする請求項1記載の
    積層薄膜コンデンサの製造方法。
  4. 【請求項4】 金属化合物としてβ−ジケトン金属錯体
    または金属アルコキシドを用いることを特徴とする請求
    項1記載の積層薄膜コンデンサの製造方法。
  5. 【請求項5】 反応ガスとして酸素またはN2Oまたは
    2Oを用いることを特徴とする請求項1記載の積層薄
    膜コンデンサの製造方法。
JP25268393A 1993-03-25 1993-10-08 積層薄膜コンデンサの製造方法 Pending JPH07106198A (ja)

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DE69401826T DE69401826T2 (de) 1993-03-25 1994-03-19 Dünnschichtkondensator und Verfahren zu seiner Herstellung
EP94104369A EP0617440B1 (en) 1993-03-25 1994-03-19 Laminated thin film capacitor and method for producing the same
US08/215,816 US5459635A (en) 1993-03-25 1994-03-22 Laminated thin film capacitor and method for producing the same
US08/465,350 US5663089A (en) 1993-03-25 1995-06-05 Method for producing a laminated thin film capacitor

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