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JPH068960Y2 - 液圧ブレーキ装置 - Google Patents

液圧ブレーキ装置

Info

Publication number
JPH068960Y2
JPH068960Y2 JP16760787U JP16760787U JPH068960Y2 JP H068960 Y2 JPH068960 Y2 JP H068960Y2 JP 16760787 U JP16760787 U JP 16760787U JP 16760787 U JP16760787 U JP 16760787U JP H068960 Y2 JPH068960 Y2 JP H068960Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
hydraulic
hydraulic pressure
piston
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP16760787U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0170669U (ja
Inventor
順一 田上
裕 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP16760787U priority Critical patent/JPH068960Y2/ja
Publication of JPH0170669U publication Critical patent/JPH0170669U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH068960Y2 publication Critical patent/JPH068960Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は後輪のブレーキシリンダの液圧を制御する液圧
ブレーキ装置に関するものであり、特に、プロポーショ
ニングバルブを利用してアンチスキッド制御が行われる
液圧ブレーキ装置に関するものである。
従来の技術 車両制動時には車体後方側から前方側への荷重移動が生
じ、後輪がスリップし易くなるため、液圧源から後輪の
ブレーキシリンダにブレーキ液を供給する液通路にプロ
ポーショニングバルブを設け、液圧源の液圧が設定値に
達した後は、一定の比率で減圧してブレーキシリンダに
供給することが行われている。また、制動力が過大とな
って車輪がロックすることを防止するためにブレーキシ
リンダの液圧を制御するアンチスキッド装置を設けるこ
とも行われており、このアンチスキッド装置の一種にプ
ロポーショニングバルブを利用して構成されるものがあ
る。実開昭61−82867号に記載の液圧ブレーキ装
置はその一例である。
この装置は、第4図に示されるように構成される。この
液圧ブレーキ装置のプロポーショニングバルブのバルブ
ピストン200は、第一ピストン202と、第一ピスト
ン202より径が大きく、第一ピストン202に軸方向
に摺動可能に嵌合された第二ピストン204とから成
り、両ピストン202,204の相対移動距離は係合孔
206と連結棒208とにより規定されている。制動時
にマスタシリンダ210に発生させられた液圧は、第一
ピストン202の第一受圧面212に液圧を作用させる
第一液圧室214に供給され、第二ピストン204によ
り開かれた開閉弁216,第二ピストン204の第二受
圧面218に液圧を作用さ競る第二液圧室220を通っ
て後輪222のブレーキシリンダ224に供給される。
マスタシリンダ210の液圧が設定値に達した後は、第
一ピストン202と第二ピストン204とがスプリング
226の付勢力に抗する向きと、開閉弁216を開く向
きとに一体的に移動することにより開閉弁216の開閉
が制御され、マスタシリンダ210の液圧は一定の比率
で減圧されてブレーキシリンダ224に供給される。
第一ピストン202には制御ピストン230が一体的に
設けられ、第一液圧室214と反対側に制御液圧室23
2が形成されている。制御液圧室232は電磁方向切換
弁233の切換えにより、アキュムレータ234とリザ
ーバ235とに選択的に連通させられる。後輪222の
スリップが設定値を超えた場合には、制御液圧室232
にアキュムレータ234から液圧が供給されることによ
り、制御ピストン230は第一ピストン202にスプリ
ング226の付勢力とは逆向きの制御力を加えるため、
第一ピストン202はスプリング226の付勢力に抗し
て第二ピストン204と一体的に移動し、開閉弁216
が閉じるとともに第二液圧室220の容積が増大し、ブ
レーキシリンダ224のブレーキ液が第二液圧室220
の流入することによりその液圧が低下し、後輪222の
ロックが回避される。
この液圧ブレーキ装置によればアンチスキッド装置を簡
易に構成することができるのであるが、制御回路等の異
常の発生により、非制動時に制御液圧室232に液圧が
供給されたり、制動時であっても制御液圧室232に供
給される液圧が異常に大きくなった場合には、第二液圧
室220の容積が過大となった場合には、第二液圧室2
20の容積が過大となって負圧が発生する。そのため、
第一ピストン202には、第一液圧室214と第二液圧
室220とを連通,遮断する開閉弁236が設けられ、
負圧の発生が回避されるようになっている。この開閉弁
236の弁子238は、常にはスプリング240により
付勢され、弁座242に着座して両液圧室214,22
0の連通を遮断しているが、上記のように制御液圧室2
32に異常な液圧が供給された場合には、第一ピストン
202と第二ピストン204とのスプリング244の付
勢力による相対移動に伴って連結棒208がロッド24
6を移動させることにより開閉弁236が開かれ、液圧
室214と第二液圧室220とが連通させられて第二液
圧室220における負圧の発生が回避されるのである。
考案が解決しようとする課題 しかし、上記液圧ブレーキ装置においては、バルブピス
トン200が第一ピストン202と第二ピストン204
とに分けられるとともに、第一ピストン202内に負圧
防止用の開閉弁236が設けられているため構造が複雑
であり、製造コストが高くなる問題がある。
課題を解決するための手段 本考案は、上記の問題を解決するために、(a)分割され
ない一体のバルブピストン,開閉弁(減圧制御用),第
一液圧室,第二液圧室および付勢手段を有するプロポー
ショニングバルブと、(b)制御ピストンおよび液圧制御
装置を有するアンチスキッド装置とを備え、開閉弁を閉
じた上で第二液圧室の容積を増大させることにより後輪
のロックを回避する形式の液圧ブレーキ装置において、
バルブピストンと制御ピストンとを別体とするととも
に、付勢手段を、制御ピストンをバルブピストンに当接
する向きに付勢してその当接により付勢力をバルブピス
トンに与えるものとし、かつ、制御液圧室を、制御ピス
トンにバルブピストンから離れる向きの液圧を作用させ
るものとしたものである。
作用 以上のように構成された液圧ブレーキ装置においては、
後輪のスリップが過大でなく、通常の制動が行われる場
合には制御液圧室には液圧が供給されず、液圧源の液圧
が付勢手段の付勢力によって設定される折点液圧に達し
た後、バルブピストンと制御ピストンとが一体的に移動
し、プロポーショニングバルブは従来のプロポーショニ
ングバルブと同様に液圧源の液圧を一定の比率で減圧し
てブレーキシリンダに供給する。
しかし、後輪のスリップが過大となれば制御液圧室の液
圧が増大させられ、制御ピストンがバルブピストンから
離れる向きに移動することにより付勢手段の付勢力が低
減され、バルブピストンが第一液圧室側へ移動すること
が許容される。それにより第二液圧室の容積が増大し、
ブレーキシリンダのブレーキ液が第二液圧室に流入する
ことによりその液圧が低下し、後輪のロックが回避され
る。
このように、制御液圧室の液圧の増大に伴って付勢手段
の付勢力が低減され、第二液圧室の容積が増大するので
あるが、制御ピストンとバルブピストンとは別体とされ
ており、制御ピストンにはバルブピストンから離れる向
きに液圧が作用させられるため、その液圧の増大に伴っ
て制御ピストンがバルブピストンから離間して付勢力を
与えない状態が生ずる。そして、この状態から更に制御
液圧室の液圧が増大させられても、制御ピストンが移動
するのみであってバルブピストンは付勢力を受けない状
態に保たれる。第二液圧室の容積は、バルブピストンが
付勢手段の付勢力を受けない状態における大きさまでし
か増大しないのであり、この大きさになるまでの範囲で
はブレーキシリンダの液圧は必ず正圧となるため、非制
動時に制御液圧室に液圧が供給されたり、制動時に制御
液圧室の液圧が異常に増大させられてもブレーキシリン
ダに負圧が発生することはない。
考案の効果 このように本考案によれば、負圧の発生を回避すること
ができ、しかもそのための構成が前記実開昭61−82
867号に記載の液圧ブレーキ装置に比較して簡単であ
り、安価に製造することができる。
実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は本考案の一実施例である液圧ブレーキ装置の系
統図である。図において10はブレーキペダルであり、
このペダル10は液圧源たるマスタシリンダ12を作動
させる。マスタシリンダ12は互いに独立した2個の加
圧室14,16を備えており、ブレーキペダル10の踏
込み操作に基づいてそれぞれの加圧室14,16に同じ
高さの液圧を発生させる。一方の加圧室14に発生した
液圧は、左前輪18および右前輪20にそれぞれ設けら
れブレーキのフロントホイールシリンダ20,24に供
給される。他方の加圧室16に発生した液圧は、左後輪
26および右後輪28にそれぞれ設けられたブレーキの
リヤホイールシリンダ30,32に供給される。この液
圧ブレーキ装置は前後2系統式となっているのである。
左右後輪26,28のリヤホイールシリンダ30,32
に供給されるブレーキ液は、プロポーショニングバルブ
36ならびにアンチスキッド装置38によって制御され
る。
プロポーショニングバルブ36のバルブ本体42には、
その長手方向の両端に開口する大径穴44,46が同心
状に形成されるとともに、それら大径穴44,46とを
つなぐ小径穴48が形成されている。大径穴44,46
の開口はそれぞれプラグ50,52により閉塞されてお
り、小径穴48の大径穴44側の部分にはバルブピスト
ン54が軸方向に摺動可能に嵌合されている。バルブピ
ストン54は段付状を成し、その小径部56において小
径穴48に液密に嵌合されるとともに、大径部58はプ
ラグ50に形成された有底穴60内に嵌入させられてい
る。この大径部58は有底穴60の開口部に設けられた
弁座部材62と共に、マスタシリンダ12からリヤホイ
ールシリンダ30,32へのブレーキ液の流れを連通,
遮断する開閉弁64を形成している。
バルブ本体42とプラグ50とにより形成される弁室
は、上記開閉弁64を境にして、ポート66,液通路6
8によりマスタシリンダ12に連通させられる第一液圧
室70と、ポート72,液通路74によりリヤホイール
シリンダ30,32に連通させられる第二液圧室76と
に分かれている。そして、第一液圧室70は、バルブピ
ストン54の大径部58と小径部56とにより形成され
る環状の端面(第一受圧面)78にマスタシリンダ12
の液圧を作用させ、第二液圧室76は大径部58の端面
(第二受圧面)80にリヤホイールシリンダ30,32
の液圧を作用させる。
一方、大径穴46により形成される空間内には制御ピス
トン84が配設されている。バルブ本体42の一部がシ
リンダを構成しているのである。制御ピストン84は段
付状を成し、その大径部86において大径穴46に、ま
た、小径部88において小径穴48にそれぞれ液密かつ
摺動可能に嵌合されており、それにより大径部86と大
径穴46の底面との間に制御液圧室90が形成され、プ
ラグ52との間にばね室92が形成されている。ばね室
92はプラグ52に形成された空気孔94のより大気に
連通させられるとともに、その内部に付勢手段たるスプ
リング96が配設されており、制御ピストン84をバル
ブピストン54に当接する向きに付勢し、スプリング9
6の付勢力をバルブピストン54に与えるようにされて
いる。
制御液圧室90の液圧は、後述するように、非制動時な
らびにアンチスキッド制御が行われない状態では大気圧
に等しくなるようにされており、常には開閉弁64は開
いた状態にあって、ブレーキペダル10の踏込みに基づ
いて加圧室16に発生させられた液圧は、液通路68,
ポート66,第一液圧室70,開閉弁64,第二液圧室
76,ポート72,液通路74を通ってリヤホイールシ
リンダ30,32に供給される。そして、マスタシリン
ダ12の液圧がスプリング96により決められる設定値
(折点液圧)に達した場合には、バルブピストン54が
スプリング96を圧縮しつつ大径部58が弁座部材62
に着座する向きに移動し、開閉弁64が閉じられる。し
かし、マスタシリンダ12の液圧が更に高くなれば開閉
弁64が再び開かれるのであり、バルブピストン54の
移動に基づいて開閉弁64が開閉されることにより、マ
スタシリンダ12の液圧は第2図に実線Aで示されるよ
うに、一定の比率で減圧されてリヤホイールシリンダ3
0,32に供給される。なお、この際、制御ピストン8
4はバルブピストン54と一体的に移動してバルブピス
トン54にスプリング96の付勢力を加える。
制御液圧室90は、電磁方向切換弁100の切換えによ
り、リザーバ102に連通する状態とアキュムレータ1
04に連通する状態とに切り換えられる。アキュムレー
タ104にはポンプ106によって汲み上げられたリザ
ーバ102のブレーキ液がほぼリリーフ弁108の設定
圧で蓄えられている。前記後輪26,28にはその回転
速度検出する回転センサ110が設けられており、コン
ピュータを主体とする制御回路112は、回転センサ1
10の検出信号に基づいて後輪26,28のスリップ状
況を検知し、電磁方向切換弁100のソレノイド114
を切り換える。ソレノイド114は常に消磁され、制御
液圧室90はリザーバ102に連通した状態とされてい
る。
後輪26,28のスリップが過大となった場合には、制
御回路112がソレノイド114を励磁させ、制御液圧
室90はアキュムレータ104に連通する状態に切り換
えられる。その結果、制御液圧室90の液圧が増加させ
られ、制御ピストン84がスプリング96の付勢力に抗
してバルブピストン54から離れる向きに後退する。バ
ルブピストン54はそれの大径部58において弁座部材
62に着座した状態にあるが、弁座部材62はゴム製で
あり、弾性変形が可能であって、バルブピストン54に
図において左向きの力が作用すれば、バルブピストン5
4はそれの大径部58が弁座部材62の内径を押し拡げ
て滑り込むことにより力の作用方向に移動する。したが
って、上記のように、制御ピストン84が後退すれば、
第2図に実線Aで示される減圧を行う場合の後退位置よ
り更に後退することが許容される。このようなバルブピ
ストン54の後退により第二液圧室76の容積が増大
し、リヤホイールシリンダ30,32からのブレーキ液
の流入が許容されてその液圧が低下し、後輪26,28
のロックが回避される。本実施例においては、電磁方向
切換弁100,リザーバ102,アキュムレータ10
4,ポンプ106,回転センサ110,制御回路112
等が液圧制御装置を構成しているのである。なお、制御
ピストン84の後退端は、制御ピストン84の端面に形
成された突部116がプラグ52に形成された突部11
8に当接することにより規制されるのであるが、これら
突部116,118は、制御ピストン84がバルブピス
トン54から離間してスプリング96の付勢力をバルブ
ピストン54に与えない状態となることを許容するよう
に形成されている。
制御液圧室90の液圧が増大させられれば、制御ピスト
ン84がバルブピストン54から離間してスプリング9
6の付勢力をバルブピストン54に与えない状態に至
る。この状態では、プロポーショニングバルブ36は第
2図に二点鎖線Bで示されるように、制動開始当初から
マスタシリンダ12の液圧を一定の比率で減圧してリヤ
ホイールシリンダ30,32に供給する状態となる。そ
して、この状態から更に制御液圧室90の液圧が増大さ
せられても、バルブピストン54と制御ピストン84と
は別体であり、制御液圧室90には制御ピストン84が
バルブピストン54から離れる向きに制御液圧が作用さ
せられるため、バルブピストン54が制御ピストン84
に追随して後退することはなく、プロポーショニングバ
ルブ36はスプリング96の付勢力を受けないで減圧を
行う状態に保たれる。アンチスキッド制御は第2図に斜
線で示される範囲で行われるのである。
バルブピストン54が制御液圧室90の液圧の増大に伴
って際限なく後退させられるのであれば、第二液圧室7
6の容積はリヤホイールシリンダ30,32の液圧が0
(大気圧)になる状態から更に増大し、第2図に破線C
で示されるようにリヤホイールシリンダ30,32に負
圧が生ずることとなる。しかし、本実施例においては、
バルブピストン54はスプリング96の付勢力を受けな
い状態における後退位置より後退することはないため、
第二液圧室76の容積はリヤホイールシリンダ30,3
2に負圧を生じさせるような大きさまで増大することは
なく、常に正圧の範囲で制御されることとなる。
したがって、何等かの異常により、非制動時に制御液圧
室90に液圧が供給されたり、制動時に制御液圧室90
の液圧が過大となった場合には、実際に必要な制動力よ
り多少低い制動力しか得られないことがあっても、リヤ
ホイールシリンダ30,32に負圧が発生することはな
い。
本考案の別の実施例を第3図に示す。本実施例は、プロ
ポーショニングバルブ120の開閉弁122をポペット
弁とし、バルブピストン124とは別に設けたものであ
る。バルブ本体126内には、その両端面に開口する大
径穴128,130,シリンダボア132,大径穴13
0とシリンダボア132とをつなぐ小径穴134が同心
に形成されており、バルブピストン124の大径部13
6はシリンダボア132に、また、小径部138は小径
穴134にそれぞれ液密かつ摺動可能に嵌合されてい
る。なお、大径穴130は前記実施例の大径穴52と同
様に、プラグ140により閉塞されるとともに制御ピス
トン84,スプリング96が配設され、制御ピストン8
4をバルブピストン124に当接させて付勢力を与える
ようにされている。液圧制御装置の構成も同じであり、
対応する部分には同一の符号を付して対応関係を示し、
詳細な説明は省略する。
バルブピストン124の嵌合によりシリンダボア132
内には、液通路124,ポート144により導かれるマ
スタシリンダ12の液圧をバルブピストン124の環状
の第一受圧面146に作用させる第一液圧室148と、
液通路150,ポート152により導かれるリヤホイー
ルシリンダ30,32の液圧を大径部136の端面(第
二受圧面)154に作用させる第二液圧室156とが形
成されている。
大径穴128の開口はプラグ158により閉塞されて弁
室160が形成されている。弁室160は液通路162
によって第二液圧室156に連通させられるとともに、
プラグ158に形成された液通路164,バルブ本体1
26に形成された液通路166によって第一液圧室14
8に連通させられており、開閉弁122は弁室160に
設けられている。開閉弁122の弁子168は弁室16
0内に移動可能に配設され、スプリング170により、
弁座172に着座して弁室160と第二液圧室156と
の連通を遮断する向きに付勢されている。開閉弁122
は常には、弁子168と一体的に形成され、液通路16
2内に嵌入させられたロッド174がバルブピストン1
24により押されて開いた状態に保たれているが、制動
時にマスタシリンダ12の液圧が設定値に達した後は、
バルブピストン124がスプリング96の付勢力に抗し
て移動することにより弁子162が弁座172に着座し
て閉じられる。その他の作用および効果は前記実施例と
同じであり、詳細な説明は省略する。
なお、上記各実施例における説明したプロポーショニン
グバルブ36,120は荷重感知式のプロポーショニン
グバルブとしても使用することができる。すなわち、後
輪26,28の荷重を検出する検出装置を設けるととも
に、その検出装置の検出結果に基づいて制御回路112
が電磁方向切換弁100を制御し、制御液圧室90の液
圧を増減させてスプリング96の付勢力を後輪荷重に見
合った大きさに調節するようにすればよいのである。
また、本考案は、前後2系統式の液圧ブレーキ装置に限
らず、クロス配管式の液圧ブレーキ装置等にも適用する
ことができる。
その他、いちいち例示することはしないが、当業者の知
識に基づいて種々の変形,改良を施した態様で本考案を
実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である液圧ブレーキ装置の系
統図である。第2図はその液圧ブレーキ装置により制御
されるマスタシリンダ液圧とリヤブレーキシリンダ液圧
との関係を示すグラフである。第3図は本考案の別の実
施例である液圧ブレーキ装置の系統図である。第4図は
従来の液圧ブレーキ装置の系統図である。 12:マスタシリンダ、26:左後輪 28:右後輪 30,32:リヤホイールシリンダ 36:プロポーショニングバルブ 38:アンチスキッド装置 42:バルブ本体、54:バルブピストン 64:開閉弁、70:第一液圧室 76:第二液圧室、78:端面 80:端面、84:制御ピストン 90:制御液圧室、96:スプリング 100:電磁方向切換弁、102:リザーバ 104:アキュムレータ、106:ポンプ 110:回転センサ、112:制御回路 120:プロポーショニングバルブ 122:開閉弁、124:バルブピストン 126:バルブ本体 146:第1受圧面 148:第一液圧室、154:端面 156:第二液圧室

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】バルブ本体内に摺動可能に配設され、第一
    受圧面に液圧源の液圧を受けるとともに、前記第一受圧
    面より面積が大きい第二受圧面に後輪のブレーキシリン
    ダの液圧を受けるバルブピストンと、そのバルブピスト
    ンの移動に基づいて前記液圧源から前記ブレーキシリン
    ダへのブレーキ液の流れを許容,遮断する開閉弁と、前
    記開閉弁より前記液圧源側に設けられ、前記第一受圧面
    に前記液圧源の液圧を作用させる第一液圧室と、前記開
    閉弁より前記後輪側に設けられ、前記第二受圧面に前記
    ブレーキシリンダの液圧を作用させる第二液圧室と、前
    記バルブピストンを前記開閉弁が開く向きに付勢する付
    勢手段とを有し、前記液圧源から供給されるブレーキ液
    を一定の比率で減圧して前記ブレーキシリンダに供給す
    るプロポーショニングバルブと、 シリンダ内に摺動可能に配設され、制御液圧室の液圧を
    受けて作動し、前記バルブピストンに前記付勢手段の付
    勢力とは逆向きの制御力を加える制御ピストンと、前記
    後輪のスリップ状況を検出し、スリップが過大である場
    合に前記制御液圧室の液圧を増圧して前記開閉弁を閉じ
    させるとともに前記第二液圧室の容積を増大させ、前記
    後輪のブレーキシリンダの液圧を低下させる液圧制御装
    置とを有するアンチスキッド装置と を備えた液圧ブレーキ装置において、 前記バルブピストンと前記制御ピストンとを別体とする
    とともに、前記付勢手段を、前記制御ピストンを前記バ
    ルブピストンに当接する向きに付勢してその当接により
    前記付勢力をバルブピストンに与えるものとし、かつ、
    前記制御液圧室を、前記制御ピストンに前記バルブピス
    トンから離れる向きの液圧を作用させるものとしたこと
    を特徴とする液圧ブレーキ装置。
JP16760787U 1987-10-30 1987-10-30 液圧ブレーキ装置 Expired - Lifetime JPH068960Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16760787U JPH068960Y2 (ja) 1987-10-30 1987-10-30 液圧ブレーキ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16760787U JPH068960Y2 (ja) 1987-10-30 1987-10-30 液圧ブレーキ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0170669U JPH0170669U (ja) 1989-05-11
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