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JPH0688678A - 乾燥用ヒータ - Google Patents

乾燥用ヒータ

Info

Publication number
JPH0688678A
JPH0688678A JP24067492A JP24067492A JPH0688678A JP H0688678 A JPH0688678 A JP H0688678A JP 24067492 A JP24067492 A JP 24067492A JP 24067492 A JP24067492 A JP 24067492A JP H0688678 A JPH0688678 A JP H0688678A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating element
temperature
drying
heater
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24067492A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatoshi Kaneko
雅俊 金子
Mitsuru Katsumata
満 勝俣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP24067492A priority Critical patent/JPH0688678A/ja
Publication of JPH0688678A publication Critical patent/JPH0688678A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Control Of Resistance Heating (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 過熱防止のための安全装置が確実に作動する
乾燥用ヒータを得る。 【構成】 乾燥部20のチャンバー46内に配置された
乾燥用ヒータ100は、筒体112とフィン114によ
って形成された放熱部104内に、発熱体106、温度
ヒューズ108及びサーモスタット110が一体で収容
されている。この発熱体に電源が供給されると、放熱部
が過熱され、チャンバー内を通過する空気を過熱して乾
燥風を発生する。温度ヒューズとサーモスタットは、発
熱体によって過熱されると発熱体への電源の供給を遮断
するようになっており、乾燥用ヒータの温度は、乾燥用
ヒータを通過する空気の流れの下流側に配置された温度
センサ102によって正確に測定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光材料乾燥装置に設
けられ送風手段から供給された空気を加熱して感光材料
を乾燥するための乾燥風を発生するための乾燥用ヒータ
に関する。
【0002】
【従来の技術】処理液によって処理された印画紙、フィ
ルム等の感光材料は、乾燥処理されて仕上げられる。こ
の感光材料を乾燥するための感光材料乾燥装置として
は、温風によって乾燥する装置が一般的である。
【0003】温風による感光材料乾燥装置では、ブロア
等の送風手段、チャンバー、ダクト及び吹出パイプが備
えられている。吹出パイプは、乾燥室内の感光材料の搬
送路近傍に配置され、感光材料の幅方向に沿って温風を
均一に吐出するためのスリットが形成されている。この
吹出パイプはダクトに接続されており、ブロアによって
発生された風がチャンバー、ダクトを介して供給され
る。これによって、この風が吹出パイプのスリットから
感光材料の表面へ向けて吐出される。
【0004】チャンバー内には、ブロアから送り込まれ
た空気を加熱するためのヒータが配置されており、ブロ
アからの空気がヒータ近傍を通過するとき、この空気を
ヒータによって所望の温度に加熱して、感光材料を加熱
するための温風として吹出パイプへ供給して感光材料の
表面へ向けて吐出する。この温風によって乾燥室内を搬
送される感光材料が加熱されて乾燥されるようになって
いる。
【0005】このようなヒータは、温風の温度を測定し
て、この温度が所定の範囲内となるようにヒータをオン
・オフして制御している。また、ヒータとは別の離れた
位置に過熱防止のための安全機構として温度ヒューズ、
サーモスタット等が設けられている。サーモスタット
は、通常の使用状態で温度コントローラの作動に異常が
生じたとき、ヒータの過熱を防止するために、ヒータが
一定の温度を越えたときにヒータへの電源の供給を遮断
する。また、温度ヒューズは、このサーモスタットの作
動不良が生じたときに、ヒータへの電源の供給を機械的
に遮断するものである。乾燥部では、このような二重の
安全機構によって過熱を防止することが好ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ヒータ
としては、ニクロム線等の発熱体が露出した状態で使用
されており、温度ヒューズ、サーモスタット等の安全装
置は、ヒータと所定の間隔をおいて配置しなければなら
ない。このため、ヒータと温度ヒューズ、サーモスタッ
ト等との間隔が離れているためにヒータが異常に過熱し
ても素早く正確に作動しないことがある。
【0007】また、ヒータの加熱温度を制御するための
温度センサ等も、ヒータと離して設けなければならず、
正確な乾燥温度の測定が困難であった。
【0008】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
で、安全装置が確実に作動可能とされて過熱防止が施さ
れた乾燥用ヒータを提供すると共に、正確な温度制御が
可能な乾燥用ヒータを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
乾燥用ヒータは、発熱体に隣接して配置され前記発熱体
が第1の所定温度を越えたときに前記発熱体への電源を
遮断すると共に前記発熱体が前記第1の所定温度以下と
なったときに前記電源を供給可能とする第1の保護手段
と、前記発熱体に隣接して配置され前記発熱体が前記第
1の所定温度より高温の第2の所定温度を越えたときに
前記発熱体への前記電源の供給を遮断する第2の保護手
段と、前記発熱体と共に前記第1の保護手段及び前記第
2の保護手段を一体に収容し送風手段によって供給され
た空気が周囲を通過するとき発熱体の熱によって加熱す
るための放熱部と、を有することを特徴とする。
【0010】本発明の請求項2に係る乾燥用ヒータは、
請求項1の乾燥用ヒータであって、前記発熱体の発熱温
度を所定範囲に制御するための温度検出手段を前記放熱
部を通過する空気の流れの下流側に配置したことを特徴
とする。
【0011】
【作用】本発明の請求項1に記載の乾燥用ヒータは、発
熱体と一体に第1の保護手段と第2の保護手段を放熱部
に収容している。発熱体の熱は放熱部に伝達され、放熱
部の温度が高くなるが、この放熱部は送風手段から供給
される空気へこの熱を伝達する。この乾燥用ヒータで
は、放熱部内に発熱体の近傍に一体で第1及び第2の保
護手段が収容されているため、これらの保護手段には発
熱体の熱が素早く確実に伝達される、このため、第1な
いし第2の保護手段の何れかが確実に作動して発熱体の
過熱を未然に防ぐことができる。
【0012】第2の保護手段の動作温度は、第1の保護
手段の動作温度より高く設定すればよく、第1の保護手
段としてはサーモスタット等の適用が可能であるり、第
2の保護手段としては温度ヒューズ等の適用が可能であ
る。第2の保護手段は、発熱体の異常な温度上昇の原因
を解消し、発熱体の温度が所定範囲以内になったときに
ヒータへの電源の供給の復旧が可能であることが好まし
い。
【0013】放熱部は、発熱体からの熱を効率良く周囲
の空気へ伝達することが好ましく、例えば、略筒状の収
容部材の外周に多数の放熱のためのフィン等を形成した
ものが適用できる。発熱体の熱がこのフィンに伝達さ
れ、フィンからの放熱によって周囲の空気を効率良く加
熱して送風手段からの空気を温風(加熱した乾燥風を含
む)として吹出パイプ等へ送り込むことができる。
【0014】本発明の請求項2に記載の乾燥用ヒータに
は、発熱体の作動をコントロールするコントローラの温
度検出手段が、放熱部を通過する空気の流れの下流側に
設けられている。したっがて、放熱部によって加熱され
た空気の温度をこの温度検出手段で測定することによっ
て、発熱体の作動を正確にコントロールすることが可能
である。
【0015】
【実施例】図1には、本実施例に適用した感光材料処理
装置である自動現像装置10が示されている。自動現像
装置10は、機枠12内に処理液処理部11及び乾燥部
20が設けられている。処理液処理部11は感光材料で
あるフィルムFの搬送方向に沿って隔壁13によって区
画された現像槽14、定着槽16及び水洗槽18を備え
ている。
【0016】自動現像装置10のフィルムFの挿入口1
5の近傍には、自動現像装置10内にフィルムFを引き
込む挿入ラック17が配置されている。また、挿入口1
5の近傍には、挿入されるフィルムFを検出する挿入検
出センサー80が設けられている。また、自動現像装置
10の挿入口15の部分には、フィルムFを手により挿
入する挿入台又はフィルムFを搬送手段によって自動的
に挿入するオートフィーダ等が取付可能である。
【0017】現像槽14内には現像液が収容され、図示
しないモーターにより駆動されてフィルムFを搬送する
搬送ローラ22を有する搬送ラック24が現像液に浸漬
されて配設されている。定着槽16内には、定着液が収
容されていると共に、図示しないモーターにより駆動さ
れてフィルムFを搬送する搬送ローラ26を有する搬送
ラック28が定着液に浸漬されて配設されている。ま
た、水洗槽18内には水洗水が収容され、図示しないモ
ーターにより駆動されてフィルムFを搬送する搬送ロー
ラ30を有する搬送ラック32が水洗水に浸漬されて配
設されている。
【0018】また、処理液処理部11の下方には、2個
の熱交換器19が配置されており、現像槽14内の現像
液及び定着槽16内の定着液がそれぞれ熱交換器19に
送られて、そこで熱交換が行われ所定の液温とされた
後、現像槽14及び定着槽16へ各々送り返される。そ
れにより、現像槽14内の現像液及び定着槽16内の定
着液の液温が所定の範囲内に維持されるようになってい
る。
【0019】現像槽14と定着槽16の間及び定着槽1
6と水洗槽18の間には、それらの上部にクロスオーバ
ーラック34が配設されている。このクロスオーバーラ
ック34は、フィルムFの搬送方向上流側の槽から下流
側の槽へフィルムFを搬送するための挟持搬送ローラ3
6及びフィルムFを案内するガイド38を備えている。
【0020】従って、挿入口15から自動現像装置10
内に送り込まれたフィルムFは、挿入ラック17で現像
槽14に挿入され搬送ローラ22で現像液中を搬送され
て現像処理される。現像されたフィルムFは、クロスオ
ーバーラック34で定着槽16に送られ、そこで搬送ロ
ーラ26で定着液中を搬送されて定着処理される。定着
処理されたフィルムFは、クロスオーバーラック34で
水洗槽18に送られ、そこで搬送ローラ30で水洗水中
を搬送されて水洗される。このようにして、フィルムF
は処理液処理される。
【0021】なお、現像槽14、定着槽16及び水洗槽
18の各々の底部には、図示しない排液管が設けられこ
れらの排液管には、各々排液バルブ21が取り付けられ
ている。従って、必要に応じてこれらの排液バルブ21
を開放することにより、現像槽14、定着槽16及び水
洗槽18の現像液、定着液及び水洗水を排出することが
できる。また、現像槽14、定着槽16及び水洗槽18
へは、フィルムFの処理に応じて、図示しない補充液補
充機構によって処理液(水洗槽18へは水)が補充され
るようになっている。この処理液に補充によって現像槽
14、定着槽16及び水洗槽18内で余剰となった処理
液は、図示しないオーバーフロー管によって廃液タンク
へ排出されるようになっている。水洗槽18への水の補
充は、自動現像装置10のフィルムFの挿入口15付近
に設けられた挿入検出センサ80のフィルムFの検出に
応じて水道蛇口から給水槽54に設けられた管路90の
途中に配置されたソレノイドバルブ92を開閉すること
によって行われる。なお、現像槽14及び定着槽16へ
は、各処理液の液面を覆うと共に、搬送されるフィルム
Fが挿通可能な開口が形成された浮き蓋を設け、処理液
の蒸発、酸化疲労を抑えることが好ましい。
【0022】水洗槽18と乾燥部20の間には、スクイ
ズラック40が配設されている。このスクイズラック4
0は、水洗槽18から送り出され水洗水が付着したフィ
ルムFをスクイズしながら乾燥部20へ搬送する搬送ロ
ーラ42とフィルムFを案内するガイド43とを有す
る。
【0023】乾燥部20は、フィルムFを搬送する搬送
ローラ44と、乾燥風を発生させるための送風ファン4
5と、この送風ファン45からの空気を加熱して乾燥風
とするヒータを内蔵したチャンバー46と、乾燥風をフ
ィルムF及び搬送ローラ44へ向けて吐出する吹出パイ
プ47と、を備えている。またフィルムFはその搬送経
路の搬送ローラ44より下流側の乾燥ターン部48で斜
め上方に搬送される。さらに、自動現像装置10には、
乾燥部20に隣接して受け箱49が設けられており、乾
燥ターン部48から送り出されたフィルムFを収容する
ようになっている。
【0024】従って、スクイズラック40でスクイズさ
れたフィルムFは、この乾燥部20で乾燥風であたため
られた搬送ローラ44で加熱搬送されながら吹出パイプ
47から吹き出される乾燥風で加熱されて乾燥される。
その後、フィルムFは、乾燥ターン部48でターンされ
て受け箱49へ排出されてこの中に収容される。
【0025】ここで、図2乃至図5を参照して、吹出パ
イプ47からフィルムFへ向けて吹き出され、フィルム
Fを加熱乾燥するための乾燥風を発生する機構について
詳細に説明する。
【0026】送風ファン45は、乾燥室内の空気ないし
機外の空気を取り入れてチャンバー46内へ供給するよ
うになっている。図2に示されるように、このチャンバ
ー46内には、本発明が適用された乾燥用ヒータ100
及び乾燥風の温度を検出する温度検出手段である温度セ
ンサ102が設けられている。
【0027】図3及び図4に示されるように、乾燥用ヒ
ータ100は、放熱部104とこの放熱部104内に収
容された発熱体106、第1の保護手段であるサーモス
タット110及び第2の保護手段である温度ヒューズ1
08によって構成されている。放熱部104は、長尺で
一端が閉塞された略円筒状の筒体112の外周部に半径
方向の外方へ円板状に突出して一体に形成されたフィン
114が長手方向に沿って多数枚設けられている。この
乾燥用ヒータ100は、長手方向が送風ファン45から
の空気の流れと直交するように配置され、フィン114
の間を空気が流れるようになっている。ここで乾燥用ヒ
ータ100にフィン114を設けるのは、流れの速い空
気に接触する面積を増やすことにより、効率よく空気を
加熱するためである。
【0028】図4に示されるように、乾燥用ヒータ10
0の筒体112の内方には、伝熱部材116が充填さ
れ、サーモスタット110、発熱体106及び温度ヒュ
ーズ108が直列に接続されて収容されている。伝熱部
材116としては、MgO(酸化マグネシウム)やシリ
コンコンパウンド等の適用が好ましいが、空気を伝熱部
材116として適用することも可能である。
【0029】発熱体106は電源が供給されることによ
って、発熱して伝熱部材116を介して筒体112と共
にフィン114を加熱するようになっている。
【0030】サーモスタット110は、通常、接点が閉
じて発熱体106へ電源が供給可能となっているが、所
定の温度に加熱されると接点を開いて発熱体106への
電源の供給を遮断するようになっている。なお、本実施
例では、このサーモスタット110が接点を開く温度を
120°Cに設定している。このため、発熱体106が
120°C以上に達すると接点を開き、また、所定時間
120°C以下となったとき、再度、接点を閉じ、自動
復帰するようになっている。なお。このサーモスタット
110は、一定時間低い温度となってときに自動的に復
帰するものであってもよく、また、手動復帰型を適用し
てもよい。
【0031】温度ヒューズ108は、万が一サーモスタ
ット110が故障して発熱体106の通電状態が続き、
発熱体106の温度が所定温度に過熱されると内部の図
示しないヒューズが溶断して、発熱体106への電源の
供給を遮断するようになっている。この温度ヒューズ1
08が作動した場合、自動復帰は行われずに、温度ヒュ
ーズ108ないし乾燥用ヒータ100を交換しなければ
ならない。本実施例では、この溶断温度をサーモスタッ
ト110の作動温度より高い温度(約160°C)に設
定している。
【0032】乾燥用ヒータ100は、発熱体106へ電
源が供給されると発熱し、筒体112及びフィン114
が加熱される。また、チャンバー46内に送風ファン4
5から空気が供給されると、この空気が乾燥用ヒータ1
00の近傍を通過してダクト90へ流れる。このとき、
空気がフィン114及び筒体112の近傍を通過するこ
とによって加熱される。また、筒体112及びフィン1
14は、通過する空気によって温度が下げられることに
なる。
【0033】この乾燥用ヒータ100近傍を通過する空
気の流れ(図2乃至図4の矢印A方向の流れ)の下流側
には、温度センサ102が取り付けられている。図5に
示されるように、温度センサ102は、配線122によ
って自動現像装置10の制御部(図示省略)に設けられ
たコントローラ118へ接続されている。このコントロ
ーラ118には、乾燥用ヒータ100から引き出された
配線120が接続されており、コントローラ118を介
して乾燥用ヒータ100へ電源が供給される。また、コ
ントローラ118には、送風ファン45も接続されてい
る。
【0034】コントローラ118は、自動現像装置10
の立ち上げ時に、乾燥用ヒータ100を設定温度に加熱
すると共に、送風ファン45を作動させて加熱した乾燥
風を発生させて、この乾燥風を吹出パイプ47へ供給す
るようになっている。さらに、立ち上げ後は、温度セン
サ102によって乾燥風の温度(乾燥用ヒータ100の
温度)を検出して、この乾燥風の温度が設定範囲となる
ように発熱体106へ供給する電源をオン・オフするよ
うになっている。なお、本実施例では、一例としてこの
乾燥用ヒータ100を通過した空気の温度が50°C
(±3°C)となるように設定している。
【0035】この乾燥用ヒータ100の近傍を通過した
空気は、乾燥風としてダクト90を介して吹出パイプ4
7へ供給される。これによって、吹出パイプ47から乾
燥部20内を搬送されるフィルムFの表面へ向けて吐出
され、フィルムFを加熱乾燥するようになっている。な
お、ダクト90は、各々の吹出パイプ47へ均一に乾燥
風を供給可能な形状とされ、また、吹出パイプ47は、
フィルム14の幅方向に沿って均一に乾燥風を吐出可能
な構造となっている。
【0036】以下本実施例の作用について説明する。ま
す、自動現像装置10におけるフィルムFの処理につい
て述べる。
【0037】挿入口15から自動現像装置10へ挿入さ
れたフィルムFは、現像槽14、定着槽16で現像液、
定着液によって現像定着処理されたのち、水洗槽18で
水洗され、処理液が洗い流される。水洗処理されたフィ
ルムFは、スクイズラック40によって表面の水分がス
クイズされながら乾燥部20へ送られる。乾燥部20で
は、加温された乾燥風及び加温された搬送ローラ44に
よりフィルムFを乾燥して、乾燥ターン部48から受け
箱49へ排出する。このように、自動現像装置10に順
次挿入されるフィルムFは、現像処理されて受け箱49
に順次収容される。
【0038】ここで、現像槽14、定着槽16に貯留さ
れている現像液、定着液は、槽内部の液温が熱交換器1
9によって所定の温度(本実施例では50°C〜55°
C)に加温されて保たれている。この温度は、現像液、
定着液が各々の安定した状態でかつ短時間にフィルムF
に所定の最適な感度を与えることのできる温度となって
いる。
【0039】このフィルムFの処理中に乾燥用ヒータ1
00を制御するコントローラ118に故障が発生し、発
熱体106へ電源が供給され続けた状態となると、乾燥
用ヒータ100の温度が除々に上昇する恐れがある。こ
のとき、発熱体106の温度上昇によって、発熱体10
6と共に筒体112内に収容されているサーモスタット
110及び温度ヒューズ108の温度も上昇する。
【0040】サーモスタット110は、発熱体106の
発熱温度が作動温度(本実施例では120°C)に達し
た場合、接点を開いて発熱体106への電源を供給を遮
断する。これによって、発熱体106の発熱が停止し、
除々に乾燥用ヒータ100の温度を下げることができ
る。この後、乾燥用ヒータ100の温度が所定の温度ま
で下がると再度、発熱体106へ電源を供給可能な状態
となる。
【0041】ここで、サーモスタット110が万が一故
障して作動しなかった場合、発熱体106がさらに過熱
し続けるが、この発熱体106の温度は、温度ヒューズ
108に伝達され、温度ヒューズ108がその作動温度
(本実施例では160°C)に達すると、内部のヒュー
ズが溶断して発熱体106への電源の供給を遮断する。
【0042】このように、本発明が適用された乾燥用ヒ
ータ100は、サーモスタット110と温度ヒューズ1
08による二重の過熱防止機能を備えているため、仮に
コントローラ118に故障が発生しても、確実に発熱体
108の過熱による装置の損傷を防止するこができる。
また、サーモスタット110及び温度ヒューズ108を
発熱体106のすぐ近くに一体にしているため、発熱体
106が異常な温度上昇したときそれを素早く確実に検
出することができる。
【0043】また、送風ファン45が作動していない状
態で発熱体106へ電源が供給された場合、乾燥用ヒー
タ100から放熱が滞りその温度が上昇するが、発熱体
106の発熱温度がサーモスタット110の作動温度
(本実施例では120°C)に達した場合、サーモスタ
ット110の接点を開いて発熱体106への電源の供給
を遮断する。万が一サーモスタット110が故障して作
動しなかった場合、発熱体106がさらに過熱し続けて
温度ヒューズ108がその作動温度(本実施例では16
0°C)に達すると、内部のヒューズが溶断して発熱体
106への電源の供給を遮断する。
【0044】このように、本発明が適用された乾燥用ヒ
ータ100は、前述したようにコントローラ118の故
障の場合と同様の効果を奏して確実に発熱体106の過
熱による装置の損傷を防止することができる。乾燥用ヒ
ータ100に温度センサ102を接触させているため、
コントローラ118がこの温度上昇を確実に検出して、
発熱体106への電源の供給をカットすることができ
る。したがって、乾燥用ヒータ100の温度がコントロ
ーラ118で設定された温度を越えることがない。さら
に、温度センサ102は、乾燥用ヒータ100の温度を
正確に検出することができるため、コントローラ118
によって乾燥用ヒータ100の温度を設定温度に正確に
維持することが可能となる。
【0045】なお、コントローラ118は、自動現像装
置10の立ち上げ時に乾燥部20の送風ファン45、乾
燥用ヒータ100、温度センサ102の作動を確認する
ように制御するものであってもよい。例えば、自動現像
装置10の立ち上げ時に、除々に発熱体106を発熱さ
せるようにしたり、乾燥用ヒータ100の温度上昇率を
測定して、送風ファン45、乾燥用ヒータ100の作動
をチェックするものでもよく、また、チャンバー46内
の乾燥風の温度を測定し、温度センサ102による検出
結果とを比較し、乾燥部20の作動状態を確認し、各部
品が正常に作動している場合に、通常作動へ移行するよ
うにしてもよい。
【0046】なお、本実施例に適用した乾燥用ヒータ1
00は、本発明の乾燥用ヒータの構成を限定するもので
はない。本発明が適用される放熱部としては、発熱体と
第1及び第2の保護手段を一体に収容し、発熱体からの
熱によって効率良く過熱された乾燥風を発生することが
できればよい。本実施例では、乾燥用ヒータ100の設
定温度、サーモスタット110の作動温度及び温度ヒュ
ーズ108の溶断温度の各々一例を示すものであり、他
の適切な温度でってもよく、これらの温度は本発明が適
用された乾燥用ヒータの作動を限定するものではない。
【0047】また、本実施例では、本発明をフィルムF
を処理する自動現像装置10を用いて説明したが、これ
らは、本発明の適用を限定するものではない。本発明
は、印画紙等の他の感光材料を処理する感光材料処理装
置で加熱した乾燥風を発生させるための乾燥用ヒータに
適用が可能である。
【0048】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る乾燥用
ヒータは、発熱体と第1及び第2の保護手段とを一体に
組み込んでいるため、発熱体の温度上昇を確実に検出す
ることができる。また、保護手段を二重構造としている
ため、素早く確実に過熱が防止される。
【0049】また、乾燥用ヒータには、作動をコントロ
ールするための温度検出手段を接触状態とすることがで
きる。このため、乾燥用ヒータの温度を確実に検出する
ことができ、乾燥温度を正確に制御することができる優
れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に適用された自動現像装置を示す概略
構成図である。
【図2】乾燥部の乾燥風の流れを示す概略図である。
【図3】本実施例に適用された乾燥用ヒータを示す要部
斜視図である。
【図4】乾燥用ヒータの要部断面図である。
【図5】コントローラを含む乾燥用ヒータの構成図であ
る。
【符号の説明】
10 自動現像装置 20 乾燥部 45 送風ファン 46 チャンバー 100 乾燥用ヒータ 102 温度センサ(温度検出手段) 104 放熱部 106 発熱体 108 温度ヒューズ(第2の保護手段) 110 サーモスタット(第1の保護手段) 118 コントローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱体に隣接して配置され前記発熱体が
    第1の所定温度を越えたときに前記発熱体への電源を遮
    断すると共に前記発熱体が前記第1の所定温度以下とな
    ったときに前記電源を供給可能とする第1の保護手段
    と、前記発熱体に隣接して配置され前記発熱体が前記第
    1の所定温度より高温の第2の所定温度を越えたときに
    前記発熱体への前記電源の供給を遮断する第2の保護手
    段と、前記発熱体と共に前記第1の保護手段及び前記第
    2の保護手段を一体に収容し送風手段によって供給され
    た空気が周囲を通過するとき発熱体の熱によって加熱す
    るための放熱部と、を有することを特徴とする乾燥用ヒ
    ータ。
  2. 【請求項2】 前記発熱体の発熱温度を所定範囲に制御
    するための温度検出手段を前記放熱部を通過する空気の
    流れの下流側に配置したことを特徴とする請求項1の乾
    燥用ヒータ。
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