JPH0686674A - 血液凝固因子を活性化する方法 - Google Patents
血液凝固因子を活性化する方法Info
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- C12N9/6421—Proteinases, e.g. Endopeptidases (3.4.21-3.4.25) derived from animal tissue from mammals
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 プロトロンビン複合体を含有する画分から回
収される血液凝固因子を水不溶性担体上に固定化したト
リプシンで処理し、血液凝固因子の活性化後、該固定化
トリプシンを分離することを特徴とする、トリプシンに
よる血液凝固因子活性化方法。 【効果】 本発明方法ではトリプシンによる過剰なタン
パク質加水分解を避けることができ、所望の活性化型血
液凝固因子を高収率かつ簡便に得ることができる。
収される血液凝固因子を水不溶性担体上に固定化したト
リプシンで処理し、血液凝固因子の活性化後、該固定化
トリプシンを分離することを特徴とする、トリプシンに
よる血液凝固因子活性化方法。 【効果】 本発明方法ではトリプシンによる過剰なタン
パク質加水分解を避けることができ、所望の活性化型血
液凝固因子を高収率かつ簡便に得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトリプシンを利用して血
液凝固因子を活性化する方法並びに該方法をトロンビン
の製造に使用することに関する。
液凝固因子を活性化する方法並びに該方法をトロンビン
の製造に使用することに関する。
【0002】
【従来の技術】血液凝固には、血液凝固因子が活性化さ
れ、次いでそれが以降の反応を触媒するという一連の連
続的な反応が必要である。最後に、活性化されたプロト
ロンビン(トロンビン)の作用によってフィブリノーゲン
からフィブリンが生成する。血液凝固因子の活性化には
ほとんどの場合、チモーゲン(酵素前駆体)のタンパク質
加水分解によってタンパク質加水分解的に活性な酵素が
生成するという過程が含まれる。この活性化反応の機序
はまだ部分的にわかっていないところがあるので、血液
凝固因子のインビトロ活性化はその制御が困難である。
例えば、プロトロンビンのトロンビンへの変換は因子X
aとカルシウムだけでは極めてゆっくりと起こる。その
最適な進行は数種の因子の複合体(プロトロンビナーゼ
複合体)の存在下でのみ確保される。因子Xaに加え
て、因子V、リン脂質及びカルシウムがこの複合体に属
する。因子Xaがプロトロンビン分子(分子量6800
0D)をタンパク質加水分解的に切断することによって
活性な酵素であるトロンビン(分子量30000D)が生
成する。
れ、次いでそれが以降の反応を触媒するという一連の連
続的な反応が必要である。最後に、活性化されたプロト
ロンビン(トロンビン)の作用によってフィブリノーゲン
からフィブリンが生成する。血液凝固因子の活性化には
ほとんどの場合、チモーゲン(酵素前駆体)のタンパク質
加水分解によってタンパク質加水分解的に活性な酵素が
生成するという過程が含まれる。この活性化反応の機序
はまだ部分的にわかっていないところがあるので、血液
凝固因子のインビトロ活性化はその制御が困難である。
例えば、プロトロンビンのトロンビンへの変換は因子X
aとカルシウムだけでは極めてゆっくりと起こる。その
最適な進行は数種の因子の複合体(プロトロンビナーゼ
複合体)の存在下でのみ確保される。因子Xaに加え
て、因子V、リン脂質及びカルシウムがこの複合体に属
する。因子Xaがプロトロンビン分子(分子量6800
0D)をタンパク質加水分解的に切断することによって
活性な酵素であるトロンビン(分子量30000D)が生
成する。
【0003】血漿プロテアーゼであるトロンビンはフィ
ブリノーゲンをフィブリンに切断する点で凝固的に活性
であるばかりでなく、凝固因子V、VIII及びXIIIを活
性化し、かつ、自身のプロ酵素(プロトロンビン)を切断
するなど多機能性の酵素である。医療においては、トロ
ンビンは単独で、もしくはフィブリノーゲンと共に、出
血を止めるため、あるいは外科では組織を接着するため
に使用されている。
ブリノーゲンをフィブリンに切断する点で凝固的に活性
であるばかりでなく、凝固因子V、VIII及びXIIIを活
性化し、かつ、自身のプロ酵素(プロトロンビン)を切断
するなど多機能性の酵素である。医療においては、トロ
ンビンは単独で、もしくはフィブリノーゲンと共に、出
血を止めるため、あるいは外科では組織を接着するため
に使用されている。
【0004】プロトロンビナーゼ複合体によるプロトロ
ンビンの活性化を系外で模倣することは困難であり、そ
れゆえにヒトもしくは動物由来のプロテアーゼの作用下
でトロンビンを生成させる試みがなされてきた。
ンビンの活性化を系外で模倣することは困難であり、そ
れゆえにヒトもしくは動物由来のプロテアーゼの作用下
でトロンビンを生成させる試みがなされてきた。
【0005】牛因子Xaまたは牛トリプシンによるヒト
・プロトロンビンの活性化に関する検定によって、トリ
プシンによる活性化が因子Xaによる場合と同じ生理学
的中間体を経由し、同じ経路で起こることが明らかにさ
れている。しかし、トリプシンの場合にはタンパク質加
水分解が進行してトロンビンの分解と低分子量産物の生
成をもたらすので、その収率はせいぜい50%である(K
isiel及びHanahan(1973),Biochim.Biophys.Acta 329,22
1-232)。
・プロトロンビンの活性化に関する検定によって、トリ
プシンによる活性化が因子Xaによる場合と同じ生理学
的中間体を経由し、同じ経路で起こることが明らかにさ
れている。しかし、トリプシンの場合にはタンパク質加
水分解が進行してトロンビンの分解と低分子量産物の生
成をもたらすので、その収率はせいぜい50%である(K
isiel及びHanahan(1973),Biochim.Biophys.Acta 329,22
1-232)。
【0006】血清アルブミンや高濃度のグリセロール
(50%)などの添加物によってトロンビンの収率を改善
することができる(Landaburuら(1961),Am.J.Physiol.20
1,298-302)。しかし、生物学的に適合する調製物に加工
できるようになるまでには、活性化反応の後に煩雑な方
法でその生成物をトリプシンや様々な添加物から精製し
なければならない。
(50%)などの添加物によってトロンビンの収率を改善
することができる(Landaburuら(1961),Am.J.Physiol.20
1,298-302)。しかし、生物学的に適合する調製物に加工
できるようになるまでには、活性化反応の後に煩雑な方
法でその生成物をトリプシンや様々な添加物から精製し
なければならない。
【0007】反応媒質からのトリプシンの除去は固定化
酵素の使用によって本質的に簡略化することができよ
う。しかし、プロトロンビンの活性化に固定化トリプシ
ンを使用することは今まで不可能であると考えられてき
た。可溶性トリプシンとは対照的に固定化トリプシンが
クエン酸加血漿中のプロトロンビンのトロンビンへの活
性化に適さないことは、検定によって立証されている(Z
ubairov及びZinkevich(1976),Vosprosy meditsinskoi k
himii 2(82),187-91)。
酵素の使用によって本質的に簡略化することができよ
う。しかし、プロトロンビンの活性化に固定化トリプシ
ンを使用することは今まで不可能であると考えられてき
た。可溶性トリプシンとは対照的に固定化トリプシンが
クエン酸加血漿中のプロトロンビンのトロンビンへの活
性化に適さないことは、検定によって立証されている(Z
ubairov及びZinkevich(1976),Vosprosy meditsinskoi k
himii 2(82),187-91)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、活性化反応
後に煩雑な精製段階を行う必要を伴うことなく高収率の
活性化された酵素を保証する簡潔な血液凝固因子活性化
法を提供することを目的としてなされた。
後に煩雑な精製段階を行う必要を伴うことなく高収率の
活性化された酵素を保証する簡潔な血液凝固因子活性化
法を提供することを目的としてなされた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、トリプシン
で血液凝固因子を活性化する方法であって、プロトロン
ビン複合体を含有する画分から血液凝固因子を回収し、
これを水不溶性の担体上に固定化したトリプシンで処理
し、血液凝固因子の活性化後、上記固定化トリプシンを
分離することからなる方法によってこの目的を達成す
る。水不溶性担体としては、例えばセルロース、デキス
トラン、アガロース、アクリレートまたはシリケートな
どを使用する。
で血液凝固因子を活性化する方法であって、プロトロン
ビン複合体を含有する画分から血液凝固因子を回収し、
これを水不溶性の担体上に固定化したトリプシンで処理
し、血液凝固因子の活性化後、上記固定化トリプシンを
分離することからなる方法によってこの目的を達成す
る。水不溶性担体としては、例えばセルロース、デキス
トラン、アガロース、アクリレートまたはシリケートな
どを使用する。
【0010】この方法は血液凝固因子プロトロンビン、
因子IXまたは因子Xの活性化に特に適している。
因子IXまたは因子Xの活性化に特に適している。
【0011】本発明の有利な態様は、プロトロンビン、
因子IXまたは因子Xの活性化をpH5.8〜7.9、導
電率5〜24mSおよび温度2〜45℃の条件下で行う
ことである。
因子IXまたは因子Xの活性化をpH5.8〜7.9、導
電率5〜24mSおよび温度2〜45℃の条件下で行う
ことである。
【0012】本発明の方法はプロトロンビンからトロン
ビンを回収するのに特に適している。精製されたプロト
ロンビンを含有する画分の固定化トリプシンによる制御
された処理は、予め決定した処理時間後の迅速かつ完全
なトリプシンの分離からなる。したがって、生成物は実
質上なんらの切断産物をも含有しない。50%グリセロ
ールなど一般的な安定化剤の添加をやめることもでき
る。このトロンビン含有画分は従来法により医薬的調製
物に加工することができる。
ビンを回収するのに特に適している。精製されたプロト
ロンビンを含有する画分の固定化トリプシンによる制御
された処理は、予め決定した処理時間後の迅速かつ完全
なトリプシンの分離からなる。したがって、生成物は実
質上なんらの切断産物をも含有しない。50%グリセロ
ールなど一般的な安定化剤の添加をやめることもでき
る。このトロンビン含有画分は従来法により医薬的調製
物に加工することができる。
【0013】血液凝固因子から活性化された酵素を製造
するために、精製した血液凝固因子もしくは血液凝固因
子複合体のいずれかを活性化することが可能であり、後
者の場合には活性化された酵素が都合よくさらに精製さ
れる。したがって、精製したプロトロンビンの活性化も
しくはプロトロンビン複合体の活性化によってトロンビ
ンを得ることができる。
するために、精製した血液凝固因子もしくは血液凝固因
子複合体のいずれかを活性化することが可能であり、後
者の場合には活性化された酵素が都合よくさらに精製さ
れる。したがって、精製したプロトロンビンの活性化も
しくはプロトロンビン複合体の活性化によってトロンビ
ンを得ることができる。
【0014】本発明のもう1つの利点は、ウイルス汚染
貯蔵物から誘導される出発産物を使用する場合に、血液
凝固因子の活性化と同時にウイルス活性がかなり軽減さ
れることにある。
貯蔵物から誘導される出発産物を使用する場合に、血液
凝固因子の活性化と同時にウイルス活性がかなり軽減さ
れることにある。
【0015】血液凝固因子含有画分における固定化トリ
プシンのウイルス不活化効果は意外なことであった。繁
殖性濾過性病原物質を不活化するための固定化中性加水
分解酵素による処理は免疫グロブリン-G含有画分に関
して知られているに過ぎなかった(EP-A-0 247
998)。
プシンのウイルス不活化効果は意外なことであった。繁
殖性濾過性病原物質を不活化するための固定化中性加水
分解酵素による処理は免疫グロブリン-G含有画分に関
して知られているに過ぎなかった(EP-A-0 247
998)。
【0016】存在する可能性のある感染性物質を不活化
するための追加手段を本発明方法の範囲内で行い得るこ
とは言うまでもない。すなわち、例えば、湿潤化した凍
結乾燥出発物質に蒸気加熱処理を行うことができる。
するための追加手段を本発明方法の範囲内で行い得るこ
とは言うまでもない。すなわち、例えば、湿潤化した凍
結乾燥出発物質に蒸気加熱処理を行うことができる。
【0017】下記実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。
明する。
【0018】
1.トリプシンの固定化 トリプシン・タイプIII(シグマ,製品番号T8253)
1.2gをCNBr-活性化セファロース4B 350m
l(100g粉末)に、製造者(ファルマシア)の指示に従
って結合させた。上記トリプシンの90%以上が固定化
された。
1.2gをCNBr-活性化セファロース4B 350m
l(100g粉末)に、製造者(ファルマシア)の指示に従
って結合させた。上記トリプシンの90%以上が固定化
された。
【0019】2.プロトロンビン複合体含有画分中のプ
ロトロンビンの活性化 「Methods of Plasma Fractionation」(J.M.Curling
編,アカデミック・プレス,1980)に記載された公知のBru
mmelhuisの方法に従い、低温沈殿物が少ないヒト血漿5
0リットルからアニオン交換体への吸着によってプロト
ロンビン複合体を単離した。ダイアフィルトレーション
によってプロトロンビン含有画分の塩濃度を150mM
NaClまで減じ、その生成物を凍結乾燥した。
ロトロンビンの活性化 「Methods of Plasma Fractionation」(J.M.Curling
編,アカデミック・プレス,1980)に記載された公知のBru
mmelhuisの方法に従い、低温沈殿物が少ないヒト血漿5
0リットルからアニオン交換体への吸着によってプロト
ロンビン複合体を単離した。ダイアフィルトレーション
によってプロトロンビン含有画分の塩濃度を150mM
NaClまで減じ、その生成物を凍結乾燥した。
【0020】存在する可能性のある病原物質を不活化す
るために、この画分を60℃に10時間加熱し、AT-
B-385657に従って、水蒸気の存在下80℃に1
時間加熱した。
るために、この画分を60℃に10時間加熱し、AT-
B-385657に従って、水蒸気の存在下80℃に1
時間加熱した。
【0021】加熱した嵩高い粉末を25Uプロトロンビ
ン/ml(タンパク質濃度12mg/ml)になるように
溶解し、ゆっくり撹拌しながら、セファロース上に固定
化したトリプシン1mlを用いて25℃で150分間処
理した。トロンビン活性は1mlあたり1980Uであ
り、比活性は165U/mg-タンパク質であった。
ン/ml(タンパク質濃度12mg/ml)になるように
溶解し、ゆっくり撹拌しながら、セファロース上に固定
化したトリプシン1mlを用いて25℃で150分間処
理した。トロンビン活性は1mlあたり1980Uであ
り、比活性は165U/mg-タンパク質であった。
【0022】3.上記2で得られるトロンビンのさらな
る精製 上記2に従ってトロンビンを製造し、S-セファロール
カラム(ファルマシア)45mlを用いて下記要領でさら
に精製した。カラムを25mM クエン酸三ナトリウム
(pH6.2)で平衡化した。トロンビン(25mM クエ
ン酸三ナトリウム中105000U)を上記S-セファロ
ースに結合させ、同緩衝液で洗浄し、450mM Na
Cl溶液150mlで溶出させた。トロンビンの収率は
94%であり、比活性は1735U/mg-タンパク質
であった。このトロンビンを9g/l NaClおよび
5g/l グリシンの存在下で凍結乾燥して安定な調製
物にすることが可能であった。
る精製 上記2に従ってトロンビンを製造し、S-セファロール
カラム(ファルマシア)45mlを用いて下記要領でさら
に精製した。カラムを25mM クエン酸三ナトリウム
(pH6.2)で平衡化した。トロンビン(25mM クエ
ン酸三ナトリウム中105000U)を上記S-セファロ
ースに結合させ、同緩衝液で洗浄し、450mM Na
Cl溶液150mlで溶出させた。トロンビンの収率は
94%であり、比活性は1735U/mg-タンパク質
であった。このトロンビンを9g/l NaClおよび
5g/l グリシンの存在下で凍結乾燥して安定な調製
物にすることが可能であった。
【0023】4.精製したプロトロンビンの活性化 上記2に従って、血漿から蒸気処理したプロトロンビン
複合体の回収を行った。ウイルスを不活化したこの産物
はプロトロンビンの他に因子IXおよび因子Xを含有し
ていた。硫酸化セファデックスG50(ファルマシア)で
のクロマトグラフィー的分離(Miletichら,(1980),Analy
t.Biochem.105,304-310)により、因子IX及びXをプロ
トロンビンから分離した。上記2に従って上記精製プロ
トロンビンをトロンビンに活性化した後、比活性は74
5U/mgであった。
複合体の回収を行った。ウイルスを不活化したこの産物
はプロトロンビンの他に因子IXおよび因子Xを含有し
ていた。硫酸化セファデックスG50(ファルマシア)で
のクロマトグラフィー的分離(Miletichら,(1980),Analy
t.Biochem.105,304-310)により、因子IX及びXをプロ
トロンビンから分離した。上記2に従って上記精製プロ
トロンビンをトロンビンに活性化した後、比活性は74
5U/mgであった。
【0024】5.上記4で得られるトロンビンのさらな
る精製 上記4に従ってトロンビン110000Uを製造し、S
-セファロースカラム45mlでさらに精製した。精製
後、トロンビンは3240U/mg-タンパク質の比活
性を有した。
る精製 上記4に従ってトロンビン110000Uを製造し、S
-セファロースカラム45mlでさらに精製した。精製
後、トロンビンは3240U/mg-タンパク質の比活
性を有した。
Claims (4)
- 【請求項1】 プロトロンビン複合体から得られる血液
凝固因子をトリプシンを用いて活性化する方法であっ
て、プロトロンビン複合体含有画分を調製し、該プロト
ロンビン複合体含有画分から該血液凝固因子を回収し、
固定化トリプシンを得るべく水不溶性担体上にトリプシ
ンを固定化し、該血液凝固因子を該固定化トリプシンで
処理し、該血液凝固因子の活性化後に該固定化トリプシ
ンを分離することからなる方法。 - 【請求項2】 該血液凝固因子が、プロトロンビン、因
子IXおよび因子Xからなる群から選択されることを特
徴とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 該血液凝固因子の該活性化をpH5.8
〜7.9、導電率5〜25mSおよび温度2〜45℃の
条件下で行うことを特徴とする請求項2に記載の方法。 - 【請求項4】 該血液凝固因子がプロトロンビンである
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
AT713/92 | 1992-04-06 | ||
AT0071392A AT396937B (de) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | Verfahren zur aktivierung von blutgerinnungsfaktoren |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0686674A true JPH0686674A (ja) | 1994-03-29 |
JP2723445B2 JP2723445B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=3497847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5079490A Expired - Fee Related JP2723445B2 (ja) | 1992-04-06 | 1993-04-06 | 血液凝固因子を活性化する方法 |
Country Status (15)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5393666A (ja) |
EP (1) | EP0565512B1 (ja) |
JP (1) | JP2723445B2 (ja) |
AT (2) | AT396937B (ja) |
AU (1) | AU663573B2 (ja) |
CA (1) | CA2092158A1 (ja) |
CZ (1) | CZ279602B6 (ja) |
DE (1) | DE59309217D1 (ja) |
DK (1) | DK0565512T3 (ja) |
ES (1) | ES2125971T3 (ja) |
FI (1) | FI106562B (ja) |
HU (1) | HU216316B (ja) |
NO (1) | NO306351B1 (ja) |
PL (1) | PL298391A1 (ja) |
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