[go: up one dir, main page]

JPH0685625A - 発振器 - Google Patents

発振器

Info

Publication number
JPH0685625A
JPH0685625A JP4236164A JP23616492A JPH0685625A JP H0685625 A JPH0685625 A JP H0685625A JP 4236164 A JP4236164 A JP 4236164A JP 23616492 A JP23616492 A JP 23616492A JP H0685625 A JPH0685625 A JP H0685625A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
reference voltage
current
output
difference
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4236164A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryutaro Hotta
龍太郎 堀田
Shoichi Miyazawa
章一 宮沢
Kenichi Hase
健一 長谷
Akihiko Hirano
章彦 平野
Hiroshi Kimura
博 木村
Ken Uragami
憲 浦上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP4236164A priority Critical patent/JPH0685625A/ja
Publication of JPH0685625A publication Critical patent/JPH0685625A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電源電圧、温度、及び製造バラツキに依存せ
ず、安定な発振周波数を出力することのできる電圧制御
発振器を提供することを目的とする。 【構成】 コンデンサC1の電圧が、電圧検出手段4
2,43により決定される上限と下限との間に保たれる
ように、電源電流手段Ic,Idにより充放電を繰り返
して、所定周波数の信号を出力する。この場合、電圧検
出手段42,43と同様の特性を有する別の電圧検出手
段62,63を設け、電源電流手段Ic,Idの電流値
を、電圧検出手段62,63のバラツキ等に対応して修
正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発振器に係わり、特に、
電源電圧変動、温度変動、製造バラツキに対して安定し
た発振周波数が得られることを特徴とする発振器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンデンサに対する充電および放電電流
量を入力電圧で制御し、コンデンサの出力電圧をコンパ
レータで検出した結果に従って充電か放電かを決定し三
角波を出力する電圧制御発振器は、従来、図11に示す
ような構成により実現されていた。
【0003】図11を用いてその基本構成を説明する。
【0004】充電用電流源I71及び放電用電流源I7
2はその電流値が入力電圧Vcによって制御される。コ
ンデンサC71は充電及び放電電流を積分して出力電圧
71を生成する。
【0005】V71、V72、及びV73はインバータ
ゲートである。インバータゲートV72のスレショルド
電圧は高く、インバータゲートV71のスレショルド電
圧は低くなっている。
【0006】ナンドゲートN71及びナンドゲートN7
2は、S−Rラッチを構成している。そしてスイッチS
71およびスイッチS72は、ナンドゲートN71の出
力信号74に応じて、ON−OFFする構成となってい
る。
【0007】次に、図12を用いて動作を説明する。
【0008】今、ナンドゲートN71の出力信号74が
ハイレベルでスイッチS71がON、スイッチS72が
OFFの状態だとする。
【0009】この状態では、コンデンサC71は、充電
用電流源I71の出力電流により充電され、その出力電
圧71は上昇する。出力電圧71がインバータゲートV
72のスレショルド電圧に到達すると、インバータゲー
トV72の出力信号72はローレベルになる。すると、
ナンドゲートN72の出力はハイレベルに、ナンドゲー
トN71の出力信号74はローレベルになる。その結
果、スイッチS71はOFFに、また、スイッチS72
はONに切り替わる。すると、今度は、逆に、コンデン
サC71に蓄えられた電荷が放電電流源I72を通じて
放電され、その出力電圧71は低下しはじめる。
【0010】出力電圧71が、インバータゲートV71
のスレショルド電圧にまで低下すると、インバータゲー
トV73の出力信号73はローレベルになる。すると、
ナンドゲートN71の出力信号74はハイレベルにな
り、ナンドゲートN72の出力はローレベルになる。そ
の結果、再び、スイッチS71はONに、また、スイッ
チS72はOFFになる。すると、再び、コンデンサC
71は充電用電流源I71により充電され、出力電圧7
1は上昇する。
【0011】以上のような動作を繰り返すことにより、
コンデンサC71の出力電圧71は、インバ−タゲ−ト
V72のスレショルド電圧と、インバ−タゲ−トのV7
1スレショルド電圧と、の間を変化する。すなわち、回
路は発振動作を行い、コンデンサC71の出力電圧波形
は三角波となる。
【0012】なお、この三角波はインバータ等のコンパ
レータを通すことにより矩形波にもなる。この方式の電
圧制御発振器では、出力信号周波数foは次のように表
される。
【0013】
【数1】
【0014】なお、該数1中において、Icは電流源I
71及びI72の電流値、△VはインバータゲートV7
1及びインバータゲートV72のスレショルド電圧差で
ある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、イ
ンバータゲートV71及びV72のスレショルド電圧差
△Vと、コンデンサC71への充・放電電流値Icとの
相関に考慮がなされていなかった。そのため、製造バラ
ツキ、電源電圧変動、温度変動により、スレショルド電
圧差△V、充・放電電流値Icが変動した場合、安定し
た出力信号周波数foが得られないという問題があっ
た。
【0016】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
克服し、半導体の製造バラツキ、電源電圧変動、温度変
動、等に依存せず、安定した出力周波数が得られる電圧
制御発振器を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、その一態様としては、電流
を積分する容量と、第1の基準電圧(VH)と、該第1
の基準電圧よりも低い第2の基準電圧(VL)とを有す
る基準電圧手段と、前記容量の積分出力電圧(V)と、
これら第1および第2の基準電圧との大小関係を比較す
る比較器と、上記比較器による比較の結果に基づいて、
その大小関係が、 V<VH の状態から、 V≧VH
の状態に変化したことを検知すると上記容量を所定値
の電流で放電させ、また、 VL<V の状態から、
VL≧V の状態に変化したことを検知すると上記容量
を所定値の電流で充電する電流電源手段と、を含んで構
成される発振器において、上記電流電源手段は、その電
流値を調節可能なものであり、上記第1の基準電圧と上
記第2の基準電圧との差電圧に応じて、上記電流電源手
段による上記充電の電流値および放電の電流値を変更す
る修正手段を有すること、を特徴とする発振器が提供さ
れる。
【0018】上記修正手段は、上記差電圧を発生する差
電圧発生手段と、上記差電圧発生手段の発生する差電圧
に応じて上記電流電源手段の上記電流値を変更する制御
手段と、を含んで構成されてもよい。
【0019】上記修正手段は、上記基準電圧発生手段と
同じ基準電圧を有する第2の基準電圧発生手段を含み、
上記差電圧発生手段は、該第2の基準電圧発生手段の有
する第1の基準電圧と第2の基準電圧との差を上記差電
圧として出力するものであってもよい。
【0020】この場合、上記基準電圧発生手段と、上記
第2の基準電圧発生手段とは、その内部においては同一
の回路構成を有することが好ましい。さらには、上記基
準電圧発生手段と、上記第2の基準電圧発生手段とは、
同一の基板上に形成されていることが好ましい。
【0021】また、上記第2の基準電圧発生手段は、C
MOSインバ−タ回路を含んで構成されていることが好
ましい。この場合、上記第2の基準電圧発生手段は、上
記CMOSインバ−タ回路を各基準電圧毎に有してお
り、各々のCMOSインバ−タ回路はその出力端子と入
力端子とが短絡されていることが好ましい。
【0022】
【作用】比較器は、容量の積分出力電圧(V)と、これ
ら第1および第2の基準電圧との大小関係を比較する。
電流電源手段は、その結果に基づいて、以下のような充
放電動作を動作を行なう。
【0023】V<VH の状態から、 V≧VH の状
態に変化した時には、所定値の電流で上記容量の放電を
開始する。
【0024】VL<V の状態から、 VL≧V の状
態に変化した時には、所定値の電流で上記容量を充電す
る。
【0025】これにより、容量の積分電圧は、上記第1
の基準電圧と第2の基準電圧との間で周期性をもって変
化する。すなわち、所定の周波数の信号を発振する。
【0026】このような発振動作が行なわれている状態
において、以下のような修正制御をこれと並行して行な
う。
【0027】この場合、第2の基準電圧発生手段は、第
1の基準電圧発生手段と同一基板上において一括して作
成されたものであるため、これら第1および第2の基準
電圧は、第1の基準電圧発生手段が発生しているものと
ほぼ一致している。また、CMOSインバ−タ回路を含
んで構成されているため、入出力端子を短絡させること
により、基準電圧を正確に発生させることができる。
【0028】差電圧発生手段は、該第2の基準電圧発生
手段の有する第1の基準電圧と第2の基準電圧との差を
上記差電圧として出力する。すると、制御手段は該差電
圧に従って電流電源手段の制御値を変更する。これによ
り、発振器の発振動作中であっても、その発振動作を妨
げることなく、温度変動、製造のバラツキ、電源電圧の
変動に対応した、修正制御を行なうことができる。
【0029】
【実施例】本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
【0030】本実施例の電圧制御発振器は、図1に示す
とおり、電圧電流変換回路8、電流源Ic及びId、電
流スイッチS1、コンデンサC1、コンパレータ2、V
H検出回路42,62、VL検出回路43,63、S−
Rラッチ4、差電圧生成回路6、で構成される。
【0031】コンデンサC1は電流源Ic及びIdの出
力電流を積分して積分電圧11を生成するものである。
【0032】VH検出回路42は、コンデンサC1の積
分電圧11がハイレベルスレショルド電圧VHを超えた
かどうかを検出する。越えた場合には、ハイレベル検出
信号13を出力する。一方、VL検出回路43は、積分
電圧11がローレベルスレショルド電圧VLを超えたか
どうかを検出し、越えている場合には、ローレベル検出
信号14を出力するものである。
【0033】コンパレータ2も、積分電圧11がコンパ
レータ2自身がもつ基準電圧VTを超えたかどうかを検
出し、その検出結果を矩形波で出力するものである。な
お、特許請求の範囲においていう”比較器”は、該コン
パレ−タ2ではなく、VH検出回路42、VL検出回路
43の内部において実現されるものである。
【0034】S−Rラッチ4は、VH検出回路42の出
力するハイレベル検出信号13と、VL検出回路43の
出力するローレベル検出信号14とに従って、スイッチ
S1のオンオフを行う。なお、特許請求の範囲において
いう”電流電源手段”とは、電流源Ic,Idのみなら
ず、これらS−Rラッチ4、スイッチS1をも含めた概
念である。
【0035】本実施例の発振器は、VH検出回路42お
よびVL検出回路43のスレショルド電圧(注:後述す
るとおり、実際にはこれらに相当するVH検出回路62
およびVL検出回路63のスレショルド電圧)に応じ
て、電流源Icおよび電流源Idを制御する出力制御電
流Ioの修正を行なっている点に特徴を有するものであ
る。これ以降においては、この点についての構成を説明
する。
【0036】VH検出回路62およびVL検出回路63
は、VH検出回路42のスレショルド電圧VHと、VL
検出回路43のスレショルド電圧VLとに対応するスレ
ショルド電圧を発生させるためのものである。原理的に
は、VH検出回路42およびVL検出回路43から直接
該スレショルド電圧を取りだすことが好ましい。しか
し、該発振器の動作中にスレショルド電圧を取り出すの
は困難であるため、本実施例においては、これらと同一
の構成を有するVH検出回路62およびVL検出回路6
3を設け、そのスレショルド電圧をもって両者の代わり
としている。
【0037】本実施例においては、VH検出回路62の
入出力を短絡することにより、該スレショルド電圧を正
確に生成している。VH検出回路62とVH検出回路4
2とは、別々に構成された回路であるため、両者のスレ
ショルド電圧は、完全に一致するものではない。しか
し、本実施例においては、VH検出回路62とVH検出
回路42とを、同一の基板上において一括して形成する
ことにより、両者のスレショルド電圧をほぼ一致させて
いる。すなわち、VH検出回路62とVH検出回路42
とは、同時に形成されるため、製造条件のずれ等は、両
者にほぼ同様に作用する。従って、少なくとも、同一の
発振器に含まれているVH検出回路62とVH検出回路
42との間では、スレショルド電圧はほぼ一致したもの
とすることができる。VL検出回路43とVL検出回路
63とについても、同様にして、そのスレショルト電圧
を一致させている。なお、VH検出回路62およびVL
検出回路63の具体的な回路構成は、後ほど図2を用い
て説明する。
【0038】差電圧生成回路6は、VH検出回路62の
生成したハイレベルスレショルド電圧VHと、VL検出
回路63の生成したローレベルスレショルド電圧VLの
差電圧VDを検出し、その比例倍の電圧VDG(以
下、”比例倍電圧VDG”という)を生成出力する機能
を有する。なお、該差電圧生成回路6の具体的な回路構
成は、後ほど図6、図7を用いて説明する。
【0039】電圧電流変換回路8は、特許請求の範囲に
おいて言う”制御手段”である。該電圧電流変換回路8
は、この比例倍電圧VDGを基準にして、入力制御電圧
VINを出力制御電流Ioに変換し、電流源Ic及びI
dに出力する。なお、入力制御電圧VINは、この図に
は示していない回路により入力されるものであり、該発
振器に出力させたい信号の周波数に対応したものであ
る。なお、この実施例においては、電圧、すなわち、入
力制御電圧に応じて発振周波数を変更するものである
が、電圧電流変換回路8に代わって、電流電流変換回路
を採用すれば、入力制御電流に応じて発振周波数を変更
することも当然可能である。該電圧電流変換回路8の具
体的な回路構成については、後ほど図8、図9を用いて
説明する。
【0040】電流源Ic及びIdは、出力制御電流Io
に従ってその電流値を変化させるものである。本実施例
においては電流値IcとIdの比が1対2の場合につい
て説明するが、もちろん他の比率でもよい。
【0041】VH検出回路42,62、VL検出回路4
3,63、コンパレータ2の内部構成を図2を用いて説
明する。
【0042】図2(a)はVL検出回路43,63の回
路構成を示すものである。本実施例のVL検出回路4
3,63は、CMOSインバ−タを2段接続して構成さ
れている。一つは、PMOSトランジスタM1、NMO
SトランジスタM5、M9構成されるCMOSインバ−
タである。他は、PMOSトランジスタM2とNMOS
トランジスタM6で構成されるCMOSインバ−タであ
る。このように本実施例では、CMOSインバ−タを採
用した構成としたことにより、その入出力を短絡して
も、素子が破壊されるおそれはない。
【0043】図2(b)はコンパレータ2の回路構成を
示すものである。コンパレータ2は、PMOSトランジ
スタM3とNMOSトランジスタM7で構成されるCM
OSインバ−タで構成される。
【0044】図2(c)はVH検出回路42,62の回
路構成を示したものである。VL検出回路42,62
は、PMOSトランジスタM4及びM10とNMOSト
ランジスタM8で構成されるCMOSインバ−タで構成
される。このように本実施例では、CMOSインバ−タ
を採用した構成としたことにより、その入出力を短絡し
ても、素子が破壊されるおそれはない。
【0045】ここでは、トランジスタM1とM5のサイ
ズ比と、トランジスタM3とM7のサイズ比と、トラン
ジスタM4とM8のサイズ比と、を等しくしている。さ
らに、トランジスタM9とトランジスタM10とを設け
て、VL検出回路43,63と、コンパレータ回路2
と、VH検出回路42,62との、それぞれのスレショ
ルド電圧VL、VT、VHの大小関係を、VL<VT<
VHとしている(図3参照)。なお、図3はVL検出回
路43,63、コンパレータ回路2、VH検出回路4
2,62の入出力特性を示すグラフである。横軸は入力
電圧である積分電圧11、縦軸はそれぞれの出力電圧で
ある。
【0046】次に、S−Rラッチ4の内部構成を図4を
用いて説明する。該S−Rラッチ4は、NANDゲ−ト
2つで構成される公知のものである。入力はハイレベル
検出信号13及びローレベル検出信号14であり、出力
はスイッチ制御信号15である。
【0047】次に、本実施例の発振器の発振動作を、図
5を用いて説明する。ただし、ここでは、本実施例の特
徴である、差電圧生成回路6、電圧電流変換回路8等に
よる修正制御は考えず、出力制御電流Ioは一定である
とする。なお、出力制御電流Ioの修正制御は、後ほど
改めて詳細に説明する。
【0048】今スイッチS1が開いているとするとコン
デンサC1へは電流源Icから電流Icが流れ込み、コ
ンデンサ積分電圧11は増加する。そしてハイレベルス
レショルド電圧VHに達するとVH検出の出力信号であ
るハイレベル検出信号13は”L”になり、S−Rラッ
チ4の出力であるスイッチ制御信号15は”H”とな
る。これによりスイッチS1が閉じられ、コンデンサC
1から電流源IdとIcの差分電流(Id−Ic)が引
き出される。ここで電流源Idの電流値を電流源Icの
電流値の2倍に設定しておけば、電流値Icの電流がコ
ンデンサC1から引き出される。
【0049】コンデンサC1の積分電圧11が減少し、
ローレベルスレショルド電圧VLに達するとVL検出の
出力信号であるローレベル検出信号14が”L”にな
り、スイッチ制御信号15は”L”になる。これによ
り、スイッチS1が開き、コンデンサC1へ再び電流源
Icから電流Icが流れ込む。
【0050】以上の動作を繰り返すことにより、発振動
作を行う。なお、積分電圧11の波形は三角波である
が、コンパレータ2を使用することにより、矩形波の発
振出力信号12を得ることもできる。この時の発振周波
数foは次式で表される。
【0051】
【数2】
【0052】ここで、電圧VDはハイレベルスレショル
ド電圧VHとローレベルスレショルド電圧VLとの差電
圧である。
【0053】続いて、本実施例の特徴である、出力制御
電流Ioの修正制御動作について説明する。
【0054】VH検出回路62は、入出力を短絡されて
いるためハイレベルスレショルド電圧VHを生成する。
VL検出回路63も、同様にして、ローレベルスレショ
ルド電圧VLを発生している。そして、この2つの電圧
は差電圧生成回路6へ入力される。
【0055】すると、差電圧生成回路6は、両電圧の差
(差電圧VD)に応じた比例倍電圧VDGを生成し電圧
電流変換回路8に出力する。電圧電流変換回路8は該比
例倍電圧VDGに応じて出力制御電流Ioを修正した上
で、電流源Ic及びIdに出力しこれらを制御する。例
えば、温度の変動あるいは製造のバラツキにより差電圧
VDが大きくなっている場合には、コンデンサC1への
充電/放電電流を大きくするように修正する。これによ
り、差電圧の変動分を打消して一定の周波数を保つこと
ができる。また、電源電圧VCCの変動により差電圧が
変化した場合も同様に出力制御電流Ioが変化し、発振
周波数は一定に保たれる。
【0056】最後に各部の詳細な回路構成を説明する。
【0057】差電圧生成回路6の一例を図6に示す。差
電圧生成回路6はPNPトランジスタQ13及びQ1
4、NPNトランジスタQ11及びQ12、抵抗R11
及びR12、電流源I11及びI12、で構成される。
抵抗R11にながれる電流は(VH−VL)/R11で
あるため、電流源I11及びI12の電流値を等しくし
ておくと抵抗R12に流れる電流は2(VH−VL)/
R11となる。よって出力電圧VDGは2(VH−V
L)R12/R11となり、差電圧(VH−VL)に比
例する。
【0058】差電圧生成回路6の別の例を図7に示す。
この例はPNPトランジスタQ23及びQ24、NPN
トランジスタQ21及びQ22、オペアンプOP21及
びOP22、抵抗R21、R22、R23、で構成され
る。ハイレベルスレショルド電圧VHはオペアンプOP
21へ入力され、抵抗R21に印加される。ローレベル
スレショルド電圧VLはオペアンプOP22へ入力さ
れ、抵抗R22に印加される。ここで抵抗R21とR2
2の値を等しくしておけば、抵抗R23に流れる電流は
(VH−VL)/R21、出力電圧VDGは(VH−V
L)R23/R21となり、差電圧(VH−VL)に比
例する。よって図6及び図7いずれの場合も出力電圧V
DGは比例定数k1を用いて数3のように表される。
【0059】
【数3】
【0060】次に電圧電流変換回路8の一例を図8を用
いて説明する。PNPトランジスタQ32、Q33、Q
40、Q41、NPNトランジスタQ31、Q34、Q
35、Q36、Q37、Q38、Q39、オペアンプO
P31、抵抗R31、R32、R33、R34、R3
5、R36、バイアス電圧VB、で構成される。差電圧
生成回路6から入力される差電圧VDGがオペアンプO
P31に入力され、抵抗R31に印加される。ここで生
成された電流はPNPトランジスタQ32、Q33で構
成されるカレントミラー回路で折り返され、NPNトラ
ンジスタQ34、Q35、Q36、Q37、で構成され
るカレントミラー回路で再び折り返される。いま簡単の
ため、PNPトランジスタQ32、Q33が同一サイ
ズ、NPNトランジスタQ34、Q35、Q36、Q3
7、が同一サイズ、抵抗R32、R33、R34、R3
5、が同一の抵抗値、とするとトランジスタQ35、Q
36、Q37、に流れるコレクタ電流はVDG/R31
で表される。そして差動増幅器を構成するQ38、Q3
9、R36に入力制御電圧VIN及びバイアス電圧VB
を入力する。抵抗R36に流れる電流は(VIN−V
B)/R36で表され、出力制御電流IoはIo=VD
G/R31+2(VIN−VB)/R36で表される。
電流源Icの電流値Icを出力制御電流Ioのk2倍に
設定すればIc=k2×Ioとなる。センタ周波数はV
IN=VBの時であり、この時Ic=k2×VDG/R
31となる。よってセンタ周波数focは次式で表され
る。
【0061】
【数4】
【0062】該数4からわかるように、センタ周波数f
ocは、ハイレベルスレショルド電圧VH及びローレベ
ルスレショルド電圧VLに依存しない。
【0063】図9に電圧電流変換回路8の別の例を示
す。この例では電圧電流変換回路8は、PNPトランジ
スタQ52、Q53、Q59、Q60、NPNトランジ
スタQ51、Q54、Q55、Q56、Q57、Q5
8、オペアンプOP51、抵抗R51、R52、R5
3、R54、バイアス電圧VB、で構成される。図8と
同様に差電圧生成回路6から入力される電圧VDGがオ
ペアンプOP51に入力され、抵抗R51に印加され
る。ここで生成された電流はPNPトランジスタQ5
2、Q53で構成されるカレントミラー回路で折り返さ
れ、NPNトランジスタQ54、Q55、Q56、で構
成されるカレントミラー回路で再び折り返される。いま
簡単のため、PNPトランジスタQ52、Q53が同一
サイズ、NPNトランジスタQ54、Q55、Q56、
が同一サイズ、抵抗R52、R53、R54、が同一の
抵抗値、とするとトランジスタQ55、Q56、に流れ
るコレクタ電流はVDG/R51で表される。そして差
動増幅器を構成するQ57、Q58、に入力制御電圧V
IN及びバイアス電圧VBを入力する。このとき出力制
御電流IoはIo=VDG/R51(1+q(VIN−
VB)/k×T)で表される。ここで、qは電子の電荷
量、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、である。電流
源Icの電流値Icを出力制御電流Ioのk2倍に設定
すればIc=k2×Ioとなる。よって電圧制御発振器
の出力発振周波数foは次式で表され、
【0064】
【数5】
【0065】該数5からわかるように発振周波数fo
は、ハイレベルスレショルド電圧VH及びローレベルス
レショルド電圧VLに依存せず、図10に示す特性を持
つ。そして、入力差電圧VIN−VBがゼロの時のセン
タ周波数は,k1×k2/(2×R31×C1)、もし
くは、k1×k2/(2×R51×C1)となる。
【0066】以上説明してきたとおり、VH検出回路4
2およびVL検出回路43の製造上のバラツキに起因す
る、発振周波数の誤差を小さくすることができる。ま
た、温度の変動、電源電圧の変動に伴ってハイレベルス
レショルド電圧、ロ−レベルスレショルド電圧が変動し
ても、発振周波数は変動することがない。
【0067】なお、上記実施例の説明において上げた各
部の構成は、本発明の単なる一例であり、同様の制御を
行なうことができれば他の回路構成をとってもよい。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、半導体の製造バラツ
キ、電源電圧変動、温度変動により、ハイレベルシュレ
ショルド電圧及びローレベルスレショルド電圧が変動し
ても、電圧制御発振器の発振周波数は変動すること無
く、安定した周波数が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発振器の全体構成を示すブロック図である。
【図2】VL検出回路42,62、コンパレ−タ2、V
H検出回路43,63の内部構成を示す回路図である。
【図3】VL検出回路42,62、コンパレ−タ2、V
H検出回路4,63の特性を示すグラフである。
【図4】S−Rラッチ4の内部構成を示す回路図であ
る。
【図5】電圧制御発振器の動作を示す説明図である。
【図6】差電圧生成回路6の一例を示す回路図である。
【図7】差電圧生成回路6の別の例を示す回路図であ
る。
【図8】電圧電流変換回路8の一例を示す回路図であ
る。
【図9】電圧電流変換回路8の別の例を示す回路図であ
る。
【図10】電圧制御発振器の入出力特性を示すグラフで
ある。
【図11】従来の電圧制御発振器の構成を示す回路図で
ある。
【図12】従来の電圧制御発振器の動作を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
VH :ハイレベルスレショルド電圧 VL :ロ−レベルスレショルド電圧 VD :ハイレベルスレショルド電圧とロ−レベルス
レショルド電圧の差電圧 Vin :入力制御電圧 Io :出力制御電流 fo :出力信号周波数 Ic :充電電流 Id :放電電流 Td :遅延時間 2 :コンパレ−タ 4 :S−Rラッチ 6 :差電圧生成回路 8 :電圧電流変換回路 11 :積分電圧 12 :出力信号 13 :ハイレベル検出信号 14 :ローレベル検出信号 15 :スイッチ制御信号 42 :VH検出回路 43 :VL検出回路 62 :VH検出回路 63 :VL検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷 健一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニク ス機器開発研究所内 (72)発明者 平野 章彦 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニク ス機器開発研究所内 (72)発明者 木村 博 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニク ス機器開発研究所内 (72)発明者 浦上 憲 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電流を積分する容量と、 第1の基準電圧(VH)と、該第1の基準電圧よりも低
    い第2の基準電圧(VL)とを有する基準電圧手段と、 前記容量の積分出力電圧(V)と、これら第1および第
    2の基準電圧との大小関係を比較する比較器と、 上記比較器による比較の結果に基づいて、その大小関係
    が、 V<VH の状態から、 V≧VH の状態に変化したことを検知すると上記容量を所定値の
    電流で放電させ、 また、 VL<V の状態から、 VL≧V の状態に変化したことを検知すると上記容量を所定値の
    電流で充電する電流電源手段と、 を含んで構成される発振器において、 上記電流電源手段は、その電流値を調節可能なものであ
    り、 上記第1の基準電圧と上記第2の基準電圧との差電圧に
    応じて、上記電流電源手段による上記充電の電流値およ
    び放電の電流値を変更する修正手段を有すること、 を特徴とする発振器。
  2. 【請求項2】上記修正手段は、 上記差電圧を発生する差電圧発生手段と、 上記差電圧発生手段の発生する差電圧に応じて上記電流
    電源手段の上記電流値を変更する制御手段と、 を含んで構成されることを特徴とする請求項1記載の発
    振器。
  3. 【請求項3】上記修正手段は、上記基準電圧発生手段と
    同じ基準電圧を有する第2の基準電圧発生手段を含み、 上記差電圧発生手段は、該第2の基準電圧発生手段の有
    する第1の基準電圧と第2の基準電圧との差を上記差電
    圧として出力するものであること、 を特徴とする請求項2記載の発振器。
  4. 【請求項4】上記基準電圧発生手段と、上記第2の基準
    電圧発生手段とは、その内部においては同一の回路構成
    を有することを特徴とする請求項3記載の発振器。
  5. 【請求項5】上記基準電圧発生手段と、上記第2の基準
    電圧発生手段とは、同一の基板上に形成されていること
    を特徴とする請求項4記載の発振器。
  6. 【請求項6】上記第2の基準電圧発生手段は、CMOS
    インバ−タ回路を含んで構成されていることを特徴とす
    る請求項3記載の発振器。
  7. 【請求項7】上記第2の基準電圧発生手段は、上記CM
    OSインバ−タ回路を各基準電圧毎に有しており、各々
    のCMOSインバ−タ回路はその出力端子と入力端子と
    が短絡されていること、 を特徴とする請求項6記載の発振器。
JP4236164A 1992-09-03 1992-09-03 発振器 Pending JPH0685625A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4236164A JPH0685625A (ja) 1992-09-03 1992-09-03 発振器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4236164A JPH0685625A (ja) 1992-09-03 1992-09-03 発振器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0685625A true JPH0685625A (ja) 1994-03-25

Family

ID=16996723

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4236164A Pending JPH0685625A (ja) 1992-09-03 1992-09-03 発振器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0685625A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6225868B1 (en) 1997-12-03 2001-05-01 Nec Corporation Voltage controlled oscillation circuit with plural voltage controlled current generating circuits
JP2005151528A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Power Integrations Inc 集積回路発振器の周波数安定度を改善する方法と装置
JP2007235188A (ja) * 2006-02-27 2007-09-13 Nec Electronics Corp 三角波発振回路
JP2007267365A (ja) * 2006-02-28 2007-10-11 Tokai Univ 電圧制御発振器および電圧制御発振方法
JP2009017556A (ja) * 2007-07-03 2009-01-22 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 周波数可変オシレータ
JP2009044646A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Sanyo Electric Co Ltd 電圧制御発振回路
JP2011061839A (ja) * 2005-10-17 2011-03-24 Harman Internatl Industries Inc 精密三角波形生成器
JP2012156840A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Fuji Electric Co Ltd 発振回路
JP2013038744A (ja) * 2011-08-11 2013-02-21 Renesas Electronics Corp 発振回路及びそれを備えた半導体集積回路

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6225868B1 (en) 1997-12-03 2001-05-01 Nec Corporation Voltage controlled oscillation circuit with plural voltage controlled current generating circuits
JP2005151528A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Power Integrations Inc 集積回路発振器の周波数安定度を改善する方法と装置
JP2011061839A (ja) * 2005-10-17 2011-03-24 Harman Internatl Industries Inc 精密三角波形生成器
JP2007235188A (ja) * 2006-02-27 2007-09-13 Nec Electronics Corp 三角波発振回路
JP2007267365A (ja) * 2006-02-28 2007-10-11 Tokai Univ 電圧制御発振器および電圧制御発振方法
JP2009017556A (ja) * 2007-07-03 2009-01-22 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 周波数可変オシレータ
JP2009044646A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Sanyo Electric Co Ltd 電圧制御発振回路
JP2012156840A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Fuji Electric Co Ltd 発振回路
JP2013038744A (ja) * 2011-08-11 2013-02-21 Renesas Electronics Corp 発振回路及びそれを備えた半導体集積回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9746870B2 (en) Semiconductor device including a constant voltage generation unit
US7227422B2 (en) Temperature compensated R-C oscillator
JPH0964727A (ja) 同期回路
US20060226922A1 (en) Process, supply, and temperature insensitive integrated time reference circuit
US20020050868A1 (en) Function generator with adjustable oscillating frequency
JPH0685625A (ja) 発振器
US10819317B1 (en) Feedback stabilized ring oscillator
JPH10199249A (ja) 半導体メモリ素子の基板電圧発生回路
TW202408161A (zh) 具有溫度補償的低功耗振盪電路及電子裝置
CN111669152A (zh) 时钟发生器及产生时钟信号的方法
US6211744B1 (en) Ring oscillator having an externally adjustable variable frequency
JP3963421B2 (ja) 制御発振システムとその方法
US12249957B2 (en) Self-biased, closed loop, low current free running oscillator
US6501303B1 (en) Semiconductor integrated circuit
US20030132806A1 (en) Voltage controlled oscillator with reference current generator
WO2004051841A1 (en) Current-controlled oscillator
JPH0661801A (ja) 発振器
JP2004362335A (ja) 基準電圧発生回路
JP3675371B2 (ja) 電圧レギュレータ
JPH08162911A (ja) 電圧制御発振器
CN110601658B (zh) 低电压vco的控制电压范围的自动补偿
JPH06209241A (ja) 電圧制御発振器
JP4077242B2 (ja) 定電圧定電流制御回路
CN115051692B (zh) 一种宽电源范围的频率信号发生器及调频方法
WO2023247081A1 (en) Phase-locked loop