JPH0684509A - ソレノイド磁界式放電灯 - Google Patents
ソレノイド磁界式放電灯Info
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- JPH0684509A JPH0684509A JP23710592A JP23710592A JPH0684509A JP H0684509 A JPH0684509 A JP H0684509A JP 23710592 A JP23710592 A JP 23710592A JP 23710592 A JP23710592 A JP 23710592A JP H0684509 A JPH0684509 A JP H0684509A
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- Japan
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- coil
- bulb
- magnetic field
- discharge lamp
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Abstract
(57)【要約】
【目的】アークの安定化を図ったソレノイド磁界式放電
灯を提供する。 【構成】透光性のバルブ10内に発光物質を封入し、こ
のバルブの周りに設けた高周波励起コイル20に高周波
電流を流して上記バルブ内にプラズマ放電を発生させ、
これにより上記発光物質を発光させるようにしたソレノ
イド磁界式放電灯において、上記高周波励起コイルは1
巻コイルからなり、この1巻コイルは360度以上の巻
回をなしていることを特徴とする。 【作用】コイル部が360度以上の巻回を完了している
ので端子部は少なくともコイルの軸方向に対向されるよ
うになり、これら端子部間に電界が発生してもこれはバ
ルブの軸方向に向かって発生するから、プラズマ放電は
リング形に保たれ、アークが安定化する。
灯を提供する。 【構成】透光性のバルブ10内に発光物質を封入し、こ
のバルブの周りに設けた高周波励起コイル20に高周波
電流を流して上記バルブ内にプラズマ放電を発生させ、
これにより上記発光物質を発光させるようにしたソレノ
イド磁界式放電灯において、上記高周波励起コイルは1
巻コイルからなり、この1巻コイルは360度以上の巻
回をなしていることを特徴とする。 【作用】コイル部が360度以上の巻回を完了している
ので端子部は少なくともコイルの軸方向に対向されるよ
うになり、これら端子部間に電界が発生してもこれはバ
ルブの軸方向に向かって発生するから、プラズマ放電は
リング形に保たれ、アークが安定化する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波励起コイルによ
りバルブ内にプラズマ放電を発生させ、この放電により
バルブ内の発光物質を発光させるようにしたソレノイド
磁界式放電灯に関する。
りバルブ内にプラズマ放電を発生させ、この放電により
バルブ内の発光物質を発光させるようにしたソレノイド
磁界式放電灯に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に良く知られている高圧金属蒸気放
電灯、つまりHID放電灯は、発光管バルブの両端部に
高融点金属の構体からなる電極をそれぞれ封装し、これ
ら電極間でアーク放電を発生させ、バルブ内に封入した
発光金属を電離および励起させて発光させるようになっ
ている。
電灯、つまりHID放電灯は、発光管バルブの両端部に
高融点金属の構体からなる電極をそれぞれ封装し、これ
ら電極間でアーク放電を発生させ、バルブ内に封入した
発光金属を電離および励起させて発光させるようになっ
ている。
【0003】しかしながら、このような構造のランプ
は、バルブ内に電極を配置するので、電極の封止構造が
複雑になり、電極封止部からのリークを防止するための
格別な工夫が必要となり、かつ電極が放電空間に露出し
ているので電極が侵蝕されるなど、種々の不具合が生じ
る。
は、バルブ内に電極を配置するので、電極の封止構造が
複雑になり、電極封止部からのリークを防止するための
格別な工夫が必要となり、かつ電極が放電空間に露出し
ているので電極が侵蝕されるなど、種々の不具合が生じ
る。
【0004】このような有電極形の放電灯の不具合を解
消するランプとして、ソレノイド磁界式放電灯が注目さ
れている。ソレノイド磁界式放電灯は、透明なバルブ内
に発光物質を封入し、このバルブを取り巻くようにして
高周波励起コイルを配し、この励起コイルを高周波発振
回路に接続して構成してあり、高周波発振回路より励起
コイルに高周波電流を流すと、高周波磁界が発生し、こ
れにより上記バルブ内でリング形状のプラズマ放電を発
生させ、このプラズマ放電にて上記発光物質を発光させ
る。このようなランプは、バルブ内に電極が無いことか
ら無電極放電灯とも称されており、上記有電極形ランプ
の不具合を解消することができる。ところで、この種の
ソレノイド磁界式放電灯において、バルブを取り巻く高
周波励起コイルを1巻(ワンタ−ン)コイルによって構
成する場合がある。
消するランプとして、ソレノイド磁界式放電灯が注目さ
れている。ソレノイド磁界式放電灯は、透明なバルブ内
に発光物質を封入し、このバルブを取り巻くようにして
高周波励起コイルを配し、この励起コイルを高周波発振
回路に接続して構成してあり、高周波発振回路より励起
コイルに高周波電流を流すと、高周波磁界が発生し、こ
れにより上記バルブ内でリング形状のプラズマ放電を発
生させ、このプラズマ放電にて上記発光物質を発光させ
る。このようなランプは、バルブ内に電極が無いことか
ら無電極放電灯とも称されており、上記有電極形ランプ
の不具合を解消することができる。ところで、この種の
ソレノイド磁界式放電灯において、バルブを取り巻く高
周波励起コイルを1巻(ワンタ−ン)コイルによって構
成する場合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに高周波励起コイルを1巻コイルによって構成した場
合、バルブ内を高精度の排気し、封入薬品を慎重に封入
したランプの場合は問題が少ないが、量産製造ラインで
製造したランプの場合、残留ガスを完全に除去すること
ができないなどの理由から、アークが不安定になり、揺
らぎや立ち消えを生じる場合がある。
うに高周波励起コイルを1巻コイルによって構成した場
合、バルブ内を高精度の排気し、封入薬品を慎重に封入
したランプの場合は問題が少ないが、量産製造ラインで
製造したランプの場合、残留ガスを完全に除去すること
ができないなどの理由から、アークが不安定になり、揺
らぎや立ち消えを生じる場合がある。
【0006】このようなアークの不安定について検討し
た結果、従来の1巻コイルからなる高周波励起コイル
は、図4に示す通り、コイル部41が360度未満の角
度に形成され、このコイル部41の周方向両端に連続し
て形成された端子部42、42が相互に周方向に離間し
て対向されていることに原因があることが判った。
た結果、従来の1巻コイルからなる高周波励起コイル
は、図4に示す通り、コイル部41が360度未満の角
度に形成され、このコイル部41の周方向両端に連続し
て形成された端子部42、42が相互に周方向に離間し
て対向されていることに原因があることが判った。
【0007】すなわち、例えば板厚3mm、内径34mm、
外径62mmからなるコイル部41を有する図4の高周波
励起コイルに高周波発振回路から13.56MHzの高
周波電力を投入し、バルブ45をプラズマ放電により点
灯させた場合、この高周波励起コイルの電磁誘導作用に
よりバルブ45内には1〜5V程度の電界が生成され
る。この時、周方向に対向する端子部41、41間の電
圧は約500Vであり、これら端子部41、41間に形
成された周方向の隙間42の寸法sが2mmの場合は、こ
の隙間42に1000V/mmの極度の強い電界が発生す
る。この電界のため、この隙間42の近傍44の放電が
強くなる。
外径62mmからなるコイル部41を有する図4の高周波
励起コイルに高周波発振回路から13.56MHzの高
周波電力を投入し、バルブ45をプラズマ放電により点
灯させた場合、この高周波励起コイルの電磁誘導作用に
よりバルブ45内には1〜5V程度の電界が生成され
る。この時、周方向に対向する端子部41、41間の電
圧は約500Vであり、これら端子部41、41間に形
成された周方向の隙間42の寸法sが2mmの場合は、こ
の隙間42に1000V/mmの極度の強い電界が発生す
る。この電界のため、この隙間42の近傍44の放電が
強くなる。
【0008】特に、排気不良で残留ガスのあるバルブ、
または排気不十分でメタルハライドを封入したランプの
ように遊離ヨウ素が発生するランプの場合は、電離電圧
の高いこれらのガスが、上記隙間近傍の放電が強い領域
44で励起されるようになり、このためリング形状に発
生されるべきプラズマ放電の形が崩れ、バルブ45全体
からみるとア−クのむらやアークのうねりが発生する。
このようなことがアークの不安定を発生させる原因とな
っていた。
または排気不十分でメタルハライドを封入したランプの
ように遊離ヨウ素が発生するランプの場合は、電離電圧
の高いこれらのガスが、上記隙間近傍の放電が強い領域
44で励起されるようになり、このためリング形状に発
生されるべきプラズマ放電の形が崩れ、バルブ45全体
からみるとア−クのむらやアークのうねりが発生する。
このようなことがアークの不安定を発生させる原因とな
っていた。
【0009】本発明はこのような事情にもとづきなされ
たもので、その目的とするところは、1巻コイルからな
る高周波励起コイルを用いたこの種の放電灯において、
アークの安定化を実現できるソレノイド磁界式放電灯を
提供しようとするものである。
たもので、その目的とするところは、1巻コイルからな
る高周波励起コイルを用いたこの種の放電灯において、
アークの安定化を実現できるソレノイド磁界式放電灯を
提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、1巻コイルか
らなる高周波励起コイルが360度以上の巻回を完了し
ていることを特徴とする。
らなる高周波励起コイルが360度以上の巻回を完了し
ていることを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明によれば、コイル部が360度以上の巻
回を完了しているので端子部は少なくともコイルの軸方
向に離間して対向されるようになり、これら端子部間に
強い電界が発生してもこれはバルブに対して軸方向に向
かって発生するから、プラズマ放電はリング形を保つこ
とができ、アークの不安定が解消または軽減される。
回を完了しているので端子部は少なくともコイルの軸方
向に離間して対向されるようになり、これら端子部間に
強い電界が発生してもこれはバルブに対して軸方向に向
かって発生するから、プラズマ放電はリング形を保つこ
とができ、アークの不安定が解消または軽減される。
【0012】
【実施例】以下本発明について、図1および図2に示す
第1の実施例にもとづき説明する。
第1の実施例にもとづき説明する。
【0013】図において10は発光管バルブであり、例
えば合成石英などのような高融点ガラスや、アルミナな
どのような透明セラミック材料により構成されている。
このバルブ10内には、プラズマによるア−ク放電12
によって発光する発光物質、例えば紫外線照射用の光源
として使用する場合は、鉄のハロゲン化物、例えば鉄の
ヨウ化物が封入されている。なお、バルブ10内には上
記発光物質の外に、アルゴン、キセノン、クリプトン、
ネオンなどのような希ガスが少なくとも1種封入されて
いる。
えば合成石英などのような高融点ガラスや、アルミナな
どのような透明セラミック材料により構成されている。
このバルブ10内には、プラズマによるア−ク放電12
によって発光する発光物質、例えば紫外線照射用の光源
として使用する場合は、鉄のハロゲン化物、例えば鉄の
ヨウ化物が封入されている。なお、バルブ10内には上
記発光物質の外に、アルゴン、キセノン、クリプトン、
ネオンなどのような希ガスが少なくとも1種封入されて
いる。
【0014】バルブ10の周囲には高周波励起コイル2
0が配置されている。高周波励起コイル20は1巻コイ
ルからなり、両端がマッチングボックス25を介して高
周波発振回路26に接続されており、この高周波発振回
路26から供給される高周波電圧により高周波電流が流
されるようになっている。
0が配置されている。高周波励起コイル20は1巻コイ
ルからなり、両端がマッチングボックス25を介して高
周波発振回路26に接続されており、この高周波発振回
路26から供給される高周波電圧により高周波電流が流
されるようになっている。
【0015】このような高周波電流により、高周波励起
コイル20内にはこの励起コイル20のコイル軸方向O
−Oに沿って磁界が発生し、これによりコイル20の中
心部空間に収容されたバルブ10内に、コイル軸O−O
を取巻くようにしてプラズマによるドーナツ形のア−ク
放電12が発生する。この放電12により発光金属が電
離および励起されて紫外線を発し、この紫外線はバルブ
10を透過して外部に放射される。
コイル20内にはこの励起コイル20のコイル軸方向O
−Oに沿って磁界が発生し、これによりコイル20の中
心部空間に収容されたバルブ10内に、コイル軸O−O
を取巻くようにしてプラズマによるドーナツ形のア−ク
放電12が発生する。この放電12により発光金属が電
離および励起されて紫外線を発し、この紫外線はバルブ
10を透過して外部に放射される。
【0016】上記高周波励起コイル20は、高純度アル
ミニウム、または銅、もしくは銀などの導電性に優れた
金属よりなり、コイル素線は断面形状が非円形、例えば
偏平をなしており、つまり平板形をなしている。この高
周波励起コイル20は、図2に示す通り、コイル部21
が360度以上の角度まで巻回され、このコイル部21
の周方向両端に連続して形成された端子部22、22は
相互にコイル軸O−O方向に離間して対向されている。
ミニウム、または銅、もしくは銀などの導電性に優れた
金属よりなり、コイル素線は断面形状が非円形、例えば
偏平をなしており、つまり平板形をなしている。この高
周波励起コイル20は、図2に示す通り、コイル部21
が360度以上の角度まで巻回され、このコイル部21
の周方向両端に連続して形成された端子部22、22は
相互にコイル軸O−O方向に離間して対向されている。
【0017】上記バルブ10の一端には、例えば中心線
上に位置して始動用細管15が接続されている。この細
管15はバルブと同一材料であることが望ましく、バル
ブ10の内部に対して隔壁16を介して隔離されてい
る。そして、この細管15内には始動用希ガスとして例
えばアルゴンまたはクリプトンの少なくとも1種が封入
されている。
上に位置して始動用細管15が接続されている。この細
管15はバルブと同一材料であることが望ましく、バル
ブ10の内部に対して隔壁16を介して隔離されてい
る。そして、この細管15内には始動用希ガスとして例
えばアルゴンまたはクリプトンの少なくとも1種が封入
されている。
【0018】上記始動用細管15には始動用電極17が
取着されている。本実施例の場合、図2に示すように細
管15の途中に径を絞った縮小径部14を形成し、この
縮小径部14に割りリング形の電極17を嵌め込んであ
る。
取着されている。本実施例の場合、図2に示すように細
管15の途中に径を絞った縮小径部14を形成し、この
縮小径部14に割りリング形の電極17を嵌め込んであ
る。
【0019】このような始動用電極17はコンデンサ1
8a、18a´およびインピーダンス18bを含む始動
回路18に接続されており、この始動回路18は上記マ
ッチングボックス25を介して高周波発振回路26に接
続されている。
8a、18a´およびインピーダンス18bを含む始動
回路18に接続されており、この始動回路18は上記マ
ッチングボックス25を介して高周波発振回路26に接
続されている。
【0020】上記始動回路18にはスイッチング手段3
0が設けられている。スイッチング手段30は詳図しな
いが、電子スイッチなどからなり、始動回路18を間欠
的に開閉する。つまり、このスイッチング手段30は、
始動回路18を例えば1秒間オンすると、1秒間オフ
し、次ぎに再び1秒間オンする、などのようにオンとオ
フを交互に繰り返す作用をなす。
0が設けられている。スイッチング手段30は詳図しな
いが、電子スイッチなどからなり、始動回路18を間欠
的に開閉する。つまり、このスイッチング手段30は、
始動回路18を例えば1秒間オンすると、1秒間オフ
し、次ぎに再び1秒間オンする、などのようにオンとオ
フを交互に繰り返す作用をなす。
【0021】なお、上記スイッチング手段30は、光セ
ンサー31からの信号を受けた場合にオン・オフの繰り
返しを止め、オフ状態を保つように切換え可能となって
いる。そして、上記光センサー31はバルブ10の発光
状態を検知することにより信号を発するようになってい
る。このような構成のソレノイド磁界式放電灯、つまり
無電極放電灯の作用を説明する。
ンサー31からの信号を受けた場合にオン・オフの繰り
返しを止め、オフ状態を保つように切換え可能となって
いる。そして、上記光センサー31はバルブ10の発光
状態を検知することにより信号を発するようになってい
る。このような構成のソレノイド磁界式放電灯、つまり
無電極放電灯の作用を説明する。
【0022】ランプを始動させる場合は、高周波発振回
路26から始動用電極17に始動電圧を供給し、同時に
励起コイル20に高周波電流を流し、バルブ10内に高
周波磁界による電界を発生させる。すると、始動用電極
17とバルブ10内の電界との間で電位差が生じ、細管
15内の希ガスがグロー放電を発生する。このグロー放
電とバルブ10内の電界との間に電界勾配が発生し、こ
のためバルブ10内でプラズマ放電が誘起され、リング
形状の放電12が発生する。
路26から始動用電極17に始動電圧を供給し、同時に
励起コイル20に高周波電流を流し、バルブ10内に高
周波磁界による電界を発生させる。すると、始動用電極
17とバルブ10内の電界との間で電位差が生じ、細管
15内の希ガスがグロー放電を発生する。このグロー放
電とバルブ10内の電界との間に電界勾配が発生し、こ
のためバルブ10内でプラズマ放電が誘起され、リング
形状の放電12が発生する。
【0023】本実施例の場合、始動用電極17には、ス
イッチング手段30の作用により始動電圧が間欠的に供
給される。このため、細管15内でグロー放電が間欠的
に発生する。
イッチング手段30の作用により始動電圧が間欠的に供
給される。このため、細管15内でグロー放電が間欠的
に発生する。
【0024】よって、電界は隔壁16へ間欠的に作用
し、この隔壁16に継続して集中電界が加わらなくなる
ので、隔壁16の温度上昇が抑制され、隔壁16が溶融
する不具合がない。上記のような間欠的なグロー放電に
より、ランプが始動すると、バルブ10内の発光物質が
電離および励起されて発光する。この発光を光センサー
31が検知すると、スイッチング手段30が作動を停止
し、以後ランプの点灯中は始動回路18を開き放しにす
る。
し、この隔壁16に継続して集中電界が加わらなくなる
ので、隔壁16の温度上昇が抑制され、隔壁16が溶融
する不具合がない。上記のような間欠的なグロー放電に
より、ランプが始動すると、バルブ10内の発光物質が
電離および励起されて発光する。この発光を光センサー
31が検知すると、スイッチング手段30が作動を停止
し、以後ランプの点灯中は始動回路18を開き放しにす
る。
【0025】このような作動をなすソレノイド磁界式放
電灯においては、バルブ10にプラズマ放電を誘起する
高周波励起コイル20は、コイル部21を360度以上
に巻回を完了しているから、このコイル部21に連なる
端子部22、22はコイル軸O−O方向に相互に離間し
て対向される。このため、これら端子部22、22間に
強い電界が発生しても、この電界はバルブ10に対して
軸方向に向かって発生するものでから、バルブ10内に
発生するリング形状のプラズマ放電が乱される割り合い
が少なくなり、確実なリング形状のプラズマ放電は保た
れる。したがって、排気不良により残留ガスや遊離ヨウ
素が存在しても、アークの不安定が解消または軽減され
る。
電灯においては、バルブ10にプラズマ放電を誘起する
高周波励起コイル20は、コイル部21を360度以上
に巻回を完了しているから、このコイル部21に連なる
端子部22、22はコイル軸O−O方向に相互に離間し
て対向される。このため、これら端子部22、22間に
強い電界が発生しても、この電界はバルブ10に対して
軸方向に向かって発生するものでから、バルブ10内に
発生するリング形状のプラズマ放電が乱される割り合い
が少なくなり、確実なリング形状のプラズマ放電は保た
れる。したがって、排気不良により残留ガスや遊離ヨウ
素が存在しても、アークの不安定が解消または軽減され
る。
【0026】なお、本実施例の場合、高周波励起コイル
20が断面形状を偏平にしてあるから、表面積が増し、
高周波電流は導体の表面を流れる性質があるため表皮効
果が大きくなり、電流に対する抵抗が小さくなり、また
表面積が大きいことから放熱効果が大きくなり、上記抵
抗が小さくなることと相俟って自己発熱が軽減され、コ
イル効率が向上する。
20が断面形状を偏平にしてあるから、表面積が増し、
高周波電流は導体の表面を流れる性質があるため表皮効
果が大きくなり、電流に対する抵抗が小さくなり、また
表面積が大きいことから放熱効果が大きくなり、上記抵
抗が小さくなることと相俟って自己発熱が軽減され、コ
イル効率が向上する。
【0027】しかしながら、本発明の目的はアークの安
定化にあり、高周波励起コイルの素線の断面形状は平板
形に限らず、円形ワイヤにより構成した高周波励起コイ
ルであってもよい。次に、本発明の第2の実施例を図3
にもとづき説明する。
定化にあり、高周波励起コイルの素線の断面形状は平板
形に限らず、円形ワイヤにより構成した高周波励起コイ
ルであってもよい。次に、本発明の第2の実施例を図3
にもとづき説明する。
【0028】本実施例の場合、高周波励起コイルをプリ
ント配線基板(PC板)に形成した例を示す。すなわ
ち、図3において60は、テフロンポリイミドガラスエ
ポキシ樹脂からなる絶縁基板であり、中央部にバルブ1
0を収容する円形孔61を形成してある。この基板60
の表面には、図3の(A)図に示す通り、銅などの導電
金属からなるコイルパターンが形成されている。このコ
イルパターンは、略360度に亘り形成されたコイル部
65と、このコイル部65の一端に連続して形成された
一方の端子部66とからなる。
ント配線基板(PC板)に形成した例を示す。すなわ
ち、図3において60は、テフロンポリイミドガラスエ
ポキシ樹脂からなる絶縁基板であり、中央部にバルブ1
0を収容する円形孔61を形成してある。この基板60
の表面には、図3の(A)図に示す通り、銅などの導電
金属からなるコイルパターンが形成されている。このコ
イルパターンは、略360度に亘り形成されたコイル部
65と、このコイル部65の一端に連続して形成された
一方の端子部66とからなる。
【0029】この基板60の裏面には、図3の(B)図
に示す通り、銅などの導電金属からなるパターンが形成
されており、このパターンは他方の端子部67を構成し
ている。基板60の裏面に形成された他方の端子部67
は、表面側のコイル部65の他端とは、スルーホールメ
ッキ付孔68により電気的に接続されている。
に示す通り、銅などの導電金属からなるパターンが形成
されており、このパターンは他方の端子部67を構成し
ている。基板60の裏面に形成された他方の端子部67
は、表面側のコイル部65の他端とは、スルーホールメ
ッキ付孔68により電気的に接続されている。
【0030】そして、基板60の表面側の端子部66
と、裏面側の端子部67は、互いに基板60の板厚方向
に対向しており、これによりコイル部65が1ターン以
上の巻回を完了するようになっている。
と、裏面側の端子部67は、互いに基板60の板厚方向
に対向しており、これによりコイル部65が1ターン以
上の巻回を完了するようになっている。
【0031】このような第2の実施例の場合も、端子部
66、67間に強い電界が発生するときは、バルブ10
の軸方向に向かって発生するので、バルブ10内に確実
なリング形状のプラズマ放電を発生することができ、ア
ークが安定する。
66、67間に強い電界が発生するときは、バルブ10
の軸方向に向かって発生するので、バルブ10内に確実
なリング形状のプラズマ放電を発生することができ、ア
ークが安定する。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、コ
イル部が360度以上の巻回を完了しているので、コイ
ル部の両端に形成される端子部はコイルの軸方向に離間
して対向されるようになり、これら端子部間に強い電界
が発生してもこれはバルブに対して軸方向に向かって発
生するから、リング形のプラズマ放電を乱すことが少な
くなり、アークの安定が保たれる。
イル部が360度以上の巻回を完了しているので、コイ
ル部の両端に形成される端子部はコイルの軸方向に離間
して対向されるようになり、これら端子部間に強い電界
が発生してもこれはバルブに対して軸方向に向かって発
生するから、リング形のプラズマ放電を乱すことが少な
くなり、アークの安定が保たれる。
【図1】本発明の第1の実施例を示すソレノイド磁界式
放電灯およびその点灯回路を示す構成図。
放電灯およびその点灯回路を示す構成図。
【図2】同実施例における1巻コイルからなる高周波励
起コイルの平面図。
起コイルの平面図。
【図3】本発明の第2の実施例に係るPC基板形の高周
波励起コイルを示し、(A)図は表面図、(B)図は裏
面図、(C)図は側面図。
波励起コイルを示し、(A)図は表面図、(B)図は裏
面図、(C)図は側面図。
【図4】従来の1巻コイルからなる高周波励起コイルの
平面図。
平面図。
10…バルブ、12…プラズマ放電、15…始動用細
管、20…高周波励起コイル、21…コイル部、22…
端子部、26…高周波発振回路、60…絶縁基板、65
…コイル部、66、67…端子部。
管、20…高周波励起コイル、21…コイル部、22…
端子部、26…高周波発振回路、60…絶縁基板、65
…コイル部、66、67…端子部。
Claims (2)
- 【請求項1】 透光性のバルブ内に発光物質を封入する
とともに、このバルブを取り巻くようにして高周波励起
コイルを配し、この高周波励起コイルに高周波電流を流
して上記バルブ内にプラズマ放電を発生させ、このプラ
ズマ放電により上記発光物質を発光させるようにしたソ
レノイド磁界式放電灯において、 上記高周波励起コイルは1巻コイルからなり、この1巻
コイルは360度以上の巻回をなしていることを特徴と
するソレノイド磁界式放電灯。 - 【請求項2】 発光物質が金属ハロゲン化物であること
を特徴とする請求項1に記載のソレノイド磁界式放電
灯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23710592A JPH0684509A (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | ソレノイド磁界式放電灯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23710592A JPH0684509A (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | ソレノイド磁界式放電灯 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0684509A true JPH0684509A (ja) | 1994-03-25 |
Family
ID=17010489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23710592A Pending JPH0684509A (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | ソレノイド磁界式放電灯 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0684509A (ja) |
-
1992
- 1992-09-04 JP JP23710592A patent/JPH0684509A/ja active Pending
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