JPH068099B2 - 四輪駆動車 - Google Patents
四輪駆動車Info
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- JPH068099B2 JPH068099B2 JP24733085A JP24733085A JPH068099B2 JP H068099 B2 JPH068099 B2 JP H068099B2 JP 24733085 A JP24733085 A JP 24733085A JP 24733085 A JP24733085 A JP 24733085A JP H068099 B2 JPH068099 B2 JP H068099B2
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- JP
- Japan
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- wheel
- wheels
- hydraulic pressure
- brake
- brakes
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- Regulating Braking Force (AREA)
- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、前後いずれか一方の車軸にはパワーユニット
が連結され、前後いずれか他方の車軸は、相対回転速度
が大となるのに応じてトルク伝達量が大となるトルク伝
達機構を介してパワーユニットに連結される四輪駆動車
に関する。
が連結され、前後いずれか他方の車軸は、相対回転速度
が大となるのに応じてトルク伝達量が大となるトルク伝
達機構を介してパワーユニットに連結される四輪駆動車
に関する。
(2) 従来の技術 従来、かかる四輪駆動車では各車輪にそれぞれブレーキ
が装着されるのが一般的である。
が装着されるのが一般的である。
(3) 発明が解決しようとする問題点 ところで、上記車両では、前後の車軸が常時ほぼ剛性的
に接続されているので、急ブレーキ操作時に制動油圧が
過大となると、全車輪が同時にロック状態となるので、
前輪あるいは後輪駆動車に比べると、ブレーキ時の安定
性は向上するが、外乱に対する安定性および操舵性の消
失は解消されない。したがってブレーキ装置にアンチロ
ツク機能を持たせることが望ましい。
に接続されているので、急ブレーキ操作時に制動油圧が
過大となると、全車輪が同時にロック状態となるので、
前輪あるいは後輪駆動車に比べると、ブレーキ時の安定
性は向上するが、外乱に対する安定性および操舵性の消
失は解消されない。したがってブレーキ装置にアンチロ
ツク機能を持たせることが望ましい。
ところが、アンチロックブレーキは、基本的には各車輪
あるいは各車軸毎にブレーキトルクを制御して各車輪の
スリップ率を適正値付近に保持しようとするものであ
り、各車輪あるいは各車軸の速度は無関係に変動し得る
ことが必要である。これに対し、前後の車軸がほぼ剛性
的に接続されている車両では、前後車輪が相互に干渉す
るので、従来のように各車輪にブレーキを装着した車輪
において各ブレーキのアンチロツク制御をしたのでは、
適切な制御が得られない。
あるいは各車軸毎にブレーキトルクを制御して各車輪の
スリップ率を適正値付近に保持しようとするものであ
り、各車輪あるいは各車軸の速度は無関係に変動し得る
ことが必要である。これに対し、前後の車軸がほぼ剛性
的に接続されている車両では、前後車輪が相互に干渉す
るので、従来のように各車輪にブレーキを装着した車輪
において各ブレーキのアンチロツク制御をしたのでは、
適切な制御が得られない。
一方、前後の車軸がほぼ剛性的に接続されている場合に
は、一方の車軸の車輪に適正なスリツプ率を与えれば他
方の車軸における車輪のスリップ率も必然的にほぼ適正
値となるものである。
は、一方の車軸の車輪に適正なスリツプ率を与えれば他
方の車軸における車輪のスリップ率も必然的にほぼ適正
値となるものである。
そこで、前輪にのみブレーキを装着して全輪の制動力を
得るようにするとともにそれらのブレーキのアンチロッ
ク制御をすれば、前述の問題点を解決し得るものであ
り、本出願人もそのような構成の四輪駆動車を提案して
いる。
得るようにするとともにそれらのブレーキのアンチロッ
ク制御をすれば、前述の問題点を解決し得るものであ
り、本出願人もそのような構成の四輪駆動車を提案して
いる。
ところが、前輪のブレーキのみで全輪の制動を受け持つ
ようにすれば、前輪のブレーキの負荷が大となり、スペ
ース的にその容量アップが困難である場合がある。
ようにすれば、前輪のブレーキの負荷が大となり、スペ
ース的にその容量アップが困難である場合がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、前
輪のブレーキの負担を軽くするために後輪にもブレーキ
を装着するが、後輪のブレーキのアンチロック制御は後
輪から前輪への干渉を極力小さくするように行なうよう
にした四輪駆動車を提供することを目的とする。
輪のブレーキの負担を軽くするために後輪にもブレーキ
を装着するが、後輪のブレーキのアンチロック制御は後
輪から前輪への干渉を極力小さくするように行なうよう
にした四輪駆動車を提供することを目的とする。
B.発明の構成 (1) 問題点を解決するための手段 本発明によれば、両車軸の車輪にブレーキがそれぞれ装
着され、各ブレーキの油圧を制御するブレーキ油圧装置
には、車輪がロック状態に入ろうとするときにブレーキ
油圧を緩めるべく制御するアンチロック制御装置が付設
され、該アンチロック制御装置は、前輪のブレーキを個
別に制御する前輪制御部と、車輪ロックの可能性が生じ
るのに応じてブレーキ油圧を緩めるが車輪ロックの可能
性が解消してもブレーキ油圧の増圧を制動操作の終了ま
で持続して回避すべく構成されて後輪のブレーキを制御
する後輪制御部とを備える。
着され、各ブレーキの油圧を制御するブレーキ油圧装置
には、車輪がロック状態に入ろうとするときにブレーキ
油圧を緩めるべく制御するアンチロック制御装置が付設
され、該アンチロック制御装置は、前輪のブレーキを個
別に制御する前輪制御部と、車輪ロックの可能性が生じ
るのに応じてブレーキ油圧を緩めるが車輪ロックの可能
性が解消してもブレーキ油圧の増圧を制動操作の終了ま
で持続して回避すべく構成されて後輪のブレーキを制御
する後輪制御部とを備える。
(2) 作 用 上記構成によれば、後輪ロックの可能性が生じて後輪の
ブレーキ油圧を緩めるアンチロック制御が一旦開始され
た後は、制動操作が終了するまで後輪のブレーキ油圧が
増大することはなく、後輪のスリップ率が抑えられるこ
とになり、後輪から前輪への干渉が小さく抑えられる。
ブレーキ油圧を緩めるアンチロック制御が一旦開始され
た後は、制動操作が終了するまで後輪のブレーキ油圧が
増大することはなく、後輪のスリップ率が抑えられるこ
とになり、後輪から前輪への干渉が小さく抑えられる。
(3) 実 施 例 以下、図面により本発明の一実施例について説明する
と、先ず第1図において、左右一対の前輪Wfl,Wf
rおよび左右一対の後輪Wrl,Wrrが図示しない車
体の前部および後部にそれぞれ懸架される。
と、先ず第1図において、左右一対の前輪Wfl,Wf
rおよび左右一対の後輪Wrl,Wrrが図示しない車
体の前部および後部にそれぞれ懸架される。
左右の前輪Wfl,Wfrにそれぞれ連なる一対の前車
軸Afl,Afrは前部差動装置Dfを介して相互に接
続され、また左右の後輪Wrl,Wrrにそれぞれ連な
る一対の後車軸Arl,Arrは後部差動装置Drを介
して相互に連結される。前部差動装置Dfの入力部に
は、エンジンおよび変速機を含むパワーユニットPが接
続される。また後部差動装置Drの入力部には後部推進
軸Prが接続される。この後部推進軸Prは、トルク伝
達機構としてのビスコースクラッチ1を介して前部推進
軸Pfに同軸に連結されており、前部推進軸Pfにパワ
ーユニットの駆動力が伝達される。
軸Afl,Afrは前部差動装置Dfを介して相互に接
続され、また左右の後輪Wrl,Wrrにそれぞれ連な
る一対の後車軸Arl,Arrは後部差動装置Drを介
して相互に連結される。前部差動装置Dfの入力部に
は、エンジンおよび変速機を含むパワーユニットPが接
続される。また後部差動装置Drの入力部には後部推進
軸Prが接続される。この後部推進軸Prは、トルク伝
達機構としてのビスコースクラッチ1を介して前部推進
軸Pfに同軸に連結されており、前部推進軸Pfにパワ
ーユニットの駆動力が伝達される。
ビスコースクラッチ1は、相互に相対回転可能なクラッ
チアウタ2およびクラッチインナ3間に画成される密閉
油室4内に、高粘性油とその高粘性油の熱膨張を許容す
る少量の空気とが封入されるとともに、クラッチアウタ
2にスプライン結合する複数の外側クラッチ板5とクラ
ッチインナ3にスプライン結合する複数の内側クラッチ
板6とが重合配置されて成る。しかも各板5,6には油
の粒通を許容する開口部(図示せず)が設けられ、クラ
ッチアウタ2は前部推進軸Pfに、またクラッチインナ
3は後部推進軸Prに一体化される。
チアウタ2およびクラッチインナ3間に画成される密閉
油室4内に、高粘性油とその高粘性油の熱膨張を許容す
る少量の空気とが封入されるとともに、クラッチアウタ
2にスプライン結合する複数の外側クラッチ板5とクラ
ッチインナ3にスプライン結合する複数の内側クラッチ
板6とが重合配置されて成る。しかも各板5,6には油
の粒通を許容する開口部(図示せず)が設けられ、クラ
ッチアウタ2は前部推進軸Pfに、またクラッチインナ
3は後部推進軸Prに一体化される。
このビスコースクラッチ1では、クラッチアウタ2およ
びクラッチインナ3間に相対回転が生じると、両クラッ
チ板5,6が高粘性油を剪断しながら相対回転し、両ク
ラッチ板5,6間でトルクの粘性伝達が行なわれる。ま
た相対回転速度がさらに大きくなると、油温の上昇によ
り両クラッチ板5,6に複雑な温度勾配が生じ、これに
起因する歪と、密閉油室4内の圧力上昇との相乗作用に
より、隣接する両クラッチ板5,6間に摩擦係合部分ま
たは隙間が極めて小さい部分ができ、その結果クラッチ
アウタ2およびクラッチインナ3間でトルクの摩擦伝達
が行なわれる。
びクラッチインナ3間に相対回転が生じると、両クラッ
チ板5,6が高粘性油を剪断しながら相対回転し、両ク
ラッチ板5,6間でトルクの粘性伝達が行なわれる。ま
た相対回転速度がさらに大きくなると、油温の上昇によ
り両クラッチ板5,6に複雑な温度勾配が生じ、これに
起因する歪と、密閉油室4内の圧力上昇との相乗作用に
より、隣接する両クラッチ板5,6間に摩擦係合部分ま
たは隙間が極めて小さい部分ができ、その結果クラッチ
アウタ2およびクラッチインナ3間でトルクの摩擦伝達
が行なわれる。
このようなビスコースクラッチ1によれば、前部推進軸
Pfおよび後部推進軸Pr間、すなわち前車軸Afl、
Afrおよび後車軸Arl,Arrは、常にほぼ剛性的
に接続された状態にあり、前輪Wfl,Wfrおよび後
輪Wrl,Wrrは相互に干渉し合う。
Pfおよび後部推進軸Pr間、すなわち前車軸Afl、
Afrおよび後車軸Arl,Arrは、常にほぼ剛性的
に接続された状態にあり、前輪Wfl,Wfrおよび後
輪Wrl,Wrrは相互に干渉し合う。
前輪Wfl,WfrにはブレーキBfl,Bfrが装着
され、後輪Wrl,Wrrには比較的容量の小さいブレ
ーキBrl,Brrが装着される。
され、後輪Wrl,Wrrには比較的容量の小さいブレ
ーキBrl,Brrが装着される。
第2図において、各ブレーキBrl,Bfr、Brl,
Brrの油圧を制御するブレーキ油圧装置7は、一対の
出力ポート8a,8bを有するタンデム型マスタシリン
ダ8と、一方の出力ポート8aから供給される油圧を調
整して左前輪用ブレーキBflおよび右後輪用ブレーキ
Brrに導くモジユレータMfl,Mrrと、他方の出
力ポート8bから供給される油圧を調整して右前輪用ブ
レーキBfrおよび左後輪用ブレーキBrlに導くモジ
ユレータMfr,Mrlとを備える。このブレーキ油圧
装置7には、車輪がロック状態に入ることを防止するた
めにモジュレータMfl,Mfr,Mrl,Mrrの作
動を制御するアンチロック制御装置9が付設される。
Brrの油圧を制御するブレーキ油圧装置7は、一対の
出力ポート8a,8bを有するタンデム型マスタシリン
ダ8と、一方の出力ポート8aから供給される油圧を調
整して左前輪用ブレーキBflおよび右後輪用ブレーキ
Brrに導くモジユレータMfl,Mrrと、他方の出
力ポート8bから供給される油圧を調整して右前輪用ブ
レーキBfrおよび左後輪用ブレーキBrlに導くモジ
ユレータMfr,Mrlとを備える。このブレーキ油圧
装置7には、車輪がロック状態に入ることを防止するた
めにモジュレータMfl,Mfr,Mrl,Mrrの作
動を制御するアンチロック制御装置9が付設される。
アンチロック制御装置9は、前輪Wfl,Wfrのモジ
ュレータMfl,Mfrを個別に制御する前輪制御部9
aと、後輪Wrl,WrrのモジユレータMrl,Mr
rを同時制御する後輪制御部9bとを有し、前輪Wf
l,Wfrの車輪速度を検出する検出器10l,10r
からの信号が前輪制御部9aに入力され、後輪Wrl,
Wrrの車輪速度を検出する検出器11l,11rから
の信号が後輪制御部9bに入力される。
ュレータMfl,Mfrを個別に制御する前輪制御部9
aと、後輪Wrl,WrrのモジユレータMrl,Mr
rを同時制御する後輪制御部9bとを有し、前輪Wf
l,Wfrの車輪速度を検出する検出器10l,10r
からの信号が前輪制御部9aに入力され、後輪Wrl,
Wrrの車輪速度を検出する検出器11l,11rから
の信号が後輪制御部9bに入力される。
次に第3図を併せて参照して、前輪制御部9aの構成を
説明するが、一方のモジユレータMflに対応する部分
と、他方のモジュレータMfrに対応する部分とは基本
的に同一の構成であるので、以下には、一方のモジュレ
ータMflに関連する部分について添字lを付して説明
し、他方のモジュレータMfrに関連する部分について
は添字rを付して図示するのみとする。
説明するが、一方のモジユレータMflに対応する部分
と、他方のモジュレータMfrに対応する部分とは基本
的に同一の構成であるので、以下には、一方のモジュレ
ータMflに関連する部分について添字lを付して説明
し、他方のモジュレータMfrに関連する部分について
は添字rを付して図示するのみとする。
車輪がロック状態に入ろうとしているかどうかを判断す
るために、検出器10lで検出された車輪速度VWは、
第1比較器13lの反転端子に入力されるとともに、演
算回路12lに入力され、この演算回路12lで得られ
た車輪加速度Wが第2比較器14lの反転端子および
第3比較器15lの非反転端子にそれぞれ入力される。
第1比較器13lではその非反転端子に入力されている
基準車輪速度VRと、車輪速度VWとの比較が行なわ
れ、VR>VWであるときに制動油圧を緩める信号λが
第1比較器13lから出力される。また第2比較器14
lでは、非反転端子に入力されている基準車輪減速度−
WOと、車輪加速度Wとの比較が行なわれ、−
WO>Wであるときに、制動油圧を緩める信号βが第
2比較器14lから出力される。さらに第3比較器15
lでは、反転端子に入力されている基準車輪加速度+
WOと、車輪加速度Wとの比較行なわれ、W>+
WOであるときに、第3比較器15lから信号αが出力
される。この信号αは、車輪速度Vwが増速中であるか
どうかを判断するためのものであり、この信号αにより
制動油圧を緩め続ける時期を判断する。
るために、検出器10lで検出された車輪速度VWは、
第1比較器13lの反転端子に入力されるとともに、演
算回路12lに入力され、この演算回路12lで得られ
た車輪加速度Wが第2比較器14lの反転端子および
第3比較器15lの非反転端子にそれぞれ入力される。
第1比較器13lではその非反転端子に入力されている
基準車輪速度VRと、車輪速度VWとの比較が行なわ
れ、VR>VWであるときに制動油圧を緩める信号λが
第1比較器13lから出力される。また第2比較器14
lでは、非反転端子に入力されている基準車輪減速度−
WOと、車輪加速度Wとの比較が行なわれ、−
WO>Wであるときに、制動油圧を緩める信号βが第
2比較器14lから出力される。さらに第3比較器15
lでは、反転端子に入力されている基準車輪加速度+
WOと、車輪加速度Wとの比較行なわれ、W>+
WOであるときに、第3比較器15lから信号αが出力
される。この信号αは、車輪速度Vwが増速中であるか
どうかを判断するためのものであり、この信号αにより
制動油圧を緩め続ける時期を判断する。
第1比較器13lの出力端子はANDゲート16lの入
力端子に接続されるととに、ORゲート17lの入力端
子に接続される。また第2比較器14lの出力端子はA
NDゲート16lおよびORゲート17lの入力端子に
接続される。さらに第3比較器15lの出力端子はOR
ゲート17lの入力端子に接続される。
力端子に接続されるととに、ORゲート17lの入力端
子に接続される。また第2比較器14lの出力端子はA
NDゲート16lおよびORゲート17lの入力端子に
接続される。さらに第3比較器15lの出力端子はOR
ゲート17lの入力端子に接続される。
ANDゲート16lの出力端子は、反転してANDゲー
ト18l,19lの入力端子に接続されるとともに、出
力端子20lに接続される。またORゲート17lの出
力端子はANDゲート18lの入力端子に接続され、該
ANDゲート18lの出力端子は、出力端子22lに接
続されるとともに、反転してANDゲート19lの入力
端子に接続される。さらにANDゲート19lの出力端
子は出力端子21lに接続される。
ト18l,19lの入力端子に接続されるとともに、出
力端子20lに接続される。またORゲート17lの出
力端子はANDゲート18lの入力端子に接続され、該
ANDゲート18lの出力端子は、出力端子22lに接
続されるとともに、反転してANDゲート19lの入力
端子に接続される。さらにANDゲート19lの出力端
子は出力端子21lに接続される。
このように構成された前輪制御部9bでは、出力端子2
0l,20rから制動圧を減圧する信号が出力され、出
力端子21l,21rから制動圧を増圧する信号が出力
され、出力端子22l,22rから制動圧を一定に保持
する信号が出力される。一方のモジュレータMflは、
出力端子20l,21l,22lからの信号に応じて作
動し、他方のモジュレータMfrは出力端子20r,2
1r,22rからの信号に応じて作動し、これにより両
ブレーキBrl,Bfrのアンチロック制御が個別に行
なわれる。
0l,20rから制動圧を減圧する信号が出力され、出
力端子21l,21rから制動圧を増圧する信号が出力
され、出力端子22l,22rから制動圧を一定に保持
する信号が出力される。一方のモジュレータMflは、
出力端子20l,21l,22lからの信号に応じて作
動し、他方のモジュレータMfrは出力端子20r,2
1r,22rからの信号に応じて作動し、これにより両
ブレーキBrl,Bfrのアンチロック制御が個別に行
なわれる。
第4図において、後輪制御部9bの構成について説明す
るが、この後輪制御部9bの構成は前輪制御部9aの構
成に類似したものであり、前輪制御部9aに対応する部
分については、添字l,rを付けずに同一参照符号で付
して図示するのみとする。
るが、この後輪制御部9bの構成は前輪制御部9aの構
成に類似したものであり、前輪制御部9aに対応する部
分については、添字l,rを付けずに同一参照符号で付
して図示するのみとする。
後輪制御部9bで特に注目すべきは、検出器11l,1
1rで検出された車輪速度がローセレクト回路23で入
力されることであり、このローセレクト回路23で選択
された低い方の車輪速度が第1比較器13および演算器
12に入力される。すなわち、左右の後輪Wrl,Wr
rの内、ロックし易い方、すなわち車輪速度が低い方の
車輪に合わせてアンチロック制御が行なわれるものであ
り、出力端子20,21,22から出力される制御信号
で両モジュレータMrl,Mrrの作動が同時に制御さ
れる。
1rで検出された車輪速度がローセレクト回路23で入
力されることであり、このローセレクト回路23で選択
された低い方の車輪速度が第1比較器13および演算器
12に入力される。すなわち、左右の後輪Wrl,Wr
rの内、ロックし易い方、すなわち車輪速度が低い方の
車輪に合わせてアンチロック制御が行なわれるものであ
り、出力端子20,21,22から出力される制御信号
で両モジュレータMrl,Mrrの作動が同時に制御さ
れる。
しかも、この後輪制御部9bでは、第1比較器13の出
力端子とORゲート17の入力端子との間にフリップフ
ロップ24が介装される。すなわちフリップフロップ2
4のセット入力端子Sには第1比較器13の出力端子が
接続され、フリップフロップ24のセット出力端子Qが
ORゲート17の入力端子に接続される。またブレーキ
ペダル25(第2図参照)による制動操作を検知したと
きにハイレベルの信号を出力する制動操作検出器26が
フリップフロップ24のリセット入力端子Rに反転して
接続される。
力端子とORゲート17の入力端子との間にフリップフ
ロップ24が介装される。すなわちフリップフロップ2
4のセット入力端子Sには第1比較器13の出力端子が
接続され、フリップフロップ24のセット出力端子Qが
ORゲート17の入力端子に接続される。またブレーキ
ペダル25(第2図参照)による制動操作を検知したと
きにハイレベルの信号を出力する制動操作検出器26が
フリップフロップ24のリセット入力端子Rに反転して
接続される。
このような構成によれば、第1比較器13からハイレベ
ルの信号λが出力されると、制動操作終了に伴って制動
操作検出器26の出力がローレベルとなるまで、すなわ
ちフリップフロップ24のリセット入力がハイレベルと
なるまでフリップフロップ24のセット出力はハイレベ
ルであり、したがってORゲート17の出力もハイレベ
ル状態を接続する。この結果、アンチロック制御時に制
動操作終了までANDゲート19の出力すなわち出力端
子21の出力がハイレベルとなることはなく、後輪用ブ
レーキBrl,Brrのブレーキ油圧は減圧あるいは一
定保持される。
ルの信号λが出力されると、制動操作終了に伴って制動
操作検出器26の出力がローレベルとなるまで、すなわ
ちフリップフロップ24のリセット入力がハイレベルと
なるまでフリップフロップ24のセット出力はハイレベ
ルであり、したがってORゲート17の出力もハイレベ
ル状態を接続する。この結果、アンチロック制御時に制
動操作終了までANDゲート19の出力すなわち出力端
子21の出力がハイレベルとなることはなく、後輪用ブ
レーキBrl,Brrのブレーキ油圧は減圧あるいは一
定保持される。
次にこの実施例の作用について説明すると、車両走行途
中に制動操作を行なって各ブレーキBfl,Bfr;B
rl,Brrにブレーキ油圧を供給し、各車輪Wfl,
Wfr;Wrl,Wrrに制動力を与えたときに、ブレ
ーキ油圧が過大となったときを想定する。この際、後輪
用制御部9bでは、後輪Wrl,Wrrがロックしそう
であると判断し、信号λ,βを出力し、出力端子20か
ら減圧信号を出力し、後輪Wrl,Wrrのブレーキ油
圧を減圧する。しかもフリップフロップ24のセット出
力もハイレベルであり、ORゲート17の出力がハイレ
ベルとなつている。
中に制動操作を行なって各ブレーキBfl,Bfr;B
rl,Brrにブレーキ油圧を供給し、各車輪Wfl,
Wfr;Wrl,Wrrに制動力を与えたときに、ブレ
ーキ油圧が過大となったときを想定する。この際、後輪
用制御部9bでは、後輪Wrl,Wrrがロックしそう
であると判断し、信号λ,βを出力し、出力端子20か
ら減圧信号を出力し、後輪Wrl,Wrrのブレーキ油
圧を減圧する。しかもフリップフロップ24のセット出
力もハイレベルであり、ORゲート17の出力がハイレ
ベルとなつている。
ブレーキ油圧の減圧により車輪のロックの可能性がなく
なると、信号β,λがローレベルとなり、出力端子20
の出力がローレベルとなるが、ORゲートの出力がハイ
レベルであるので、ANDゲート18の出力がハイレベ
ルとなり、出力端子22からブレーキ油圧を一定に保持
するための信号が出力される。したがつて後輪Wrl,
Wrrのブレーキ油圧は低めに保持されたままであり、
スリップ率が小さくされる。これにより後輪Wrl,W
rrから車輪Wfl,wfrへの干渉が小さく抑えら
れ、良好なアンチロック制御が行なわれる。
なると、信号β,λがローレベルとなり、出力端子20
の出力がローレベルとなるが、ORゲートの出力がハイ
レベルであるので、ANDゲート18の出力がハイレベ
ルとなり、出力端子22からブレーキ油圧を一定に保持
するための信号が出力される。したがつて後輪Wrl,
Wrrのブレーキ油圧は低めに保持されたままであり、
スリップ率が小さくされる。これにより後輪Wrl,W
rrから車輪Wfl,wfrへの干渉が小さく抑えら
れ、良好なアンチロック制御が行なわれる。
ところで、制動中に路面の条件が変化し粘着係数が小さ
くなることがある。この場合上述のようにブレーキ油圧
を一定に保持したままではブレーキ油圧が高くなり過ぎ
ることがある。この際には、再びロックが生じそうだと
判断することにより、ハイレベルの信号λ,βが第1お
よび第2比較器13,14から出力され、ブレーキ油圧
の減圧が行なわれる。
くなることがある。この場合上述のようにブレーキ油圧
を一定に保持したままではブレーキ油圧が高くなり過ぎ
ることがある。この際には、再びロックが生じそうだと
判断することにより、ハイレベルの信号λ,βが第1お
よび第2比較器13,14から出力され、ブレーキ油圧
の減圧が行なわれる。
また前輪制御部9aは、前輪用モジュレータMfl,M
frを個別に制御するので、制動距離および走行安定性
の上で優れた効果が得られる。すなわち、前輪Wfl,
Wfrおよび後輪Wrl,Wrrがほぼ剛性的に接続さ
れた四輪駆動車では、前輪Wfl,Wfrの制御が後輪
Wrl,wrrに影響してくるので、前輪速度のいずれ
か高い方の速度に基づいてモジュレータMfl,Mfr
の同時制御を行なうハイセレクト方式によるものでは、
前輪Wfl,Wfrの一方がロックを生じる可能性があ
り、しかもその影響が両後輪Wrl,Wrrに及んで後
輪Wrl,Wrrがスリップしてしまい、走行安定性が
劣るものである。また荷重配分の高い前輪Wfl,Wf
rで、低速側の前輪速度に基づいて両ブレーキBfl,
Bfrの同時制御を行なうローセレクト方式を採用する
と、制動距離が延びるのは明らかである。
frを個別に制御するので、制動距離および走行安定性
の上で優れた効果が得られる。すなわち、前輪Wfl,
Wfrおよび後輪Wrl,Wrrがほぼ剛性的に接続さ
れた四輪駆動車では、前輪Wfl,Wfrの制御が後輪
Wrl,wrrに影響してくるので、前輪速度のいずれ
か高い方の速度に基づいてモジュレータMfl,Mfr
の同時制御を行なうハイセレクト方式によるものでは、
前輪Wfl,Wfrの一方がロックを生じる可能性があ
り、しかもその影響が両後輪Wrl,Wrrに及んで後
輪Wrl,Wrrがスリップしてしまい、走行安定性が
劣るものである。また荷重配分の高い前輪Wfl,Wf
rで、低速側の前輪速度に基づいて両ブレーキBfl,
Bfrの同時制御を行なうローセレクト方式を採用する
と、制動距離が延びるのは明らかである。
以上の実施例では、後輪側のモジュレータMrl,Mr
rをローセレクト方式により同時制御するようにした
が、個別制御するようにしてもよい。また、フリップフ
ロップ14は信号λの立下りでセット出力をハイレベル
とするようにしてもよく、また信号βの立上りあるいは
立下りでセット出力をハイレベルとするようにしてもよ
い。
rをローセレクト方式により同時制御するようにした
が、個別制御するようにしてもよい。また、フリップフ
ロップ14は信号λの立下りでセット出力をハイレベル
とするようにしてもよく、また信号βの立上りあるいは
立下りでセット出力をハイレベルとするようにしてもよ
い。
C.発明の効果 以上のように本発明によれば、両車軸の車輪にブレーキ
がそれぞれ装着され、各ブレーキの油圧を制御するブレ
ーキ油圧装置には、車輪がロック状態に入ろうとすると
きにブレーキ油圧を緩めるべく制御するアンチロック制
御装置が付設され、該アンチロック制御装置は、前輪の
ブレーキを個別に制御する前輪制御部と、車輪ロックの
可能性が生じるのに応じてブレーキ油圧を緩めるが車輪
ロックの可能性が解消してもブレーキ油圧の増圧を制動
操作の終了まで持続して回避すべく構成されて後輪のブ
レーキを制御する後輪制御部とを備えるので、前輪のブ
レーキの負担を軽減することができるとともに、後輪ロ
ックの可能性が生じた後には制動操作が終了するまで後
輪のブレーキ油圧を緩めたままとすることにより、前輪
および後輪がほぼ剛性的に接続されている車両にもかか
わらずアンチロック制御時に後輪から前輪への干渉を小
さく抑えて良好なアンチロック制御を得ることができ
る。
がそれぞれ装着され、各ブレーキの油圧を制御するブレ
ーキ油圧装置には、車輪がロック状態に入ろうとすると
きにブレーキ油圧を緩めるべく制御するアンチロック制
御装置が付設され、該アンチロック制御装置は、前輪の
ブレーキを個別に制御する前輪制御部と、車輪ロックの
可能性が生じるのに応じてブレーキ油圧を緩めるが車輪
ロックの可能性が解消してもブレーキ油圧の増圧を制動
操作の終了まで持続して回避すべく構成されて後輪のブ
レーキを制御する後輪制御部とを備えるので、前輪のブ
レーキの負担を軽減することができるとともに、後輪ロ
ックの可能性が生じた後には制動操作が終了するまで後
輪のブレーキ油圧を緩めたままとすることにより、前輪
および後輪がほぼ剛性的に接続されている車両にもかか
わらずアンチロック制御時に後輪から前輪への干渉を小
さく抑えて良好なアンチロック制御を得ることができ
る。
図面は本発明の一実施例を示すものであり、第1図は駆
動系の概略図、第2図はブレーキ系統の概略図、第3図
は前輪制御部の概略図、第4図は後輪制御部の概略図で
ある。 1…トルク伝達機構としてのビスコースクラッチ、7…
ブレーキ油圧装置、9…アンチロック制御装置、9a…
前輪制御部、9b…後輪制御部、 Afl,Afr,Arl,Arr…車軸、Bfl,Bf
r…ブレーキ、P…パワーユニット、Wfl,Wfr,
Wrl,Wrr…車輪
動系の概略図、第2図はブレーキ系統の概略図、第3図
は前輪制御部の概略図、第4図は後輪制御部の概略図で
ある。 1…トルク伝達機構としてのビスコースクラッチ、7…
ブレーキ油圧装置、9…アンチロック制御装置、9a…
前輪制御部、9b…後輪制御部、 Afl,Afr,Arl,Arr…車軸、Bfl,Bf
r…ブレーキ、P…パワーユニット、Wfl,Wfr,
Wrl,Wrr…車輪
Claims (1)
- 【請求項1】前後いずれか一方の車軸(Afl,Af
r)にはパワーユニット(P)が連結され、前後いずれ
か他方の車軸(Arl,Arr)は、相対回転速度が大
となるのに応じてトルク伝達量が大となるトルク伝達機
構(1)を介してパワーユニット(P)に連結される四
輪駆動車において、両車軸(Afl,Afr;Arl,
Arr)の車輪(Wfl,Wfr;Wrl,Wrr)に
ブレーキ(Bfl,Bfr;Brl,Brr)がそれぞ
れ装着され、各ブレーキ(Bfl,Bfr;Brl,B
rr)の油圧を制御するブレーキ油圧装置(7)には、
車輪がロツク状態に入ろうとするときにブレーキ油圧を
緩めるべく制御するアンチロック制御装置(9)が付設
され、該アンチロック制御装置(9)は、前輪(Wf
l,Wfr)のブレーキ(Brl,Bfr)を個別に制
御する前輪制御部(9a)と、車輪ロックの可能性が生
じるのに応じてブレーキ油圧を緩めるが車輪ロックの可
能性が解消してもブレーキ油圧の増圧を制動操作の終了
まで持続して回避すべく構成されて後輪(Wrl,Wr
r)のブレーキ(Brl,Brr)を制御する後輪制御
部(9b)とを備えることを特徴とする四輪駆動車。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24733085A JPH068099B2 (ja) | 1985-11-05 | 1985-11-05 | 四輪駆動車 |
GB8626204A GB2184182B (en) | 1985-11-05 | 1986-11-03 | Antilock braking in four-wheel drive vehicles |
FR868615344A FR2589414B1 (fr) | 1985-11-05 | 1986-11-04 | Procede et dispositif de freinage sans blocage d'un vehicule a quatre roues motrices |
CA000522110A CA1314577C (en) | 1985-11-05 | 1986-11-04 | Method and apparatus for antilock braking in a four wheel drive vehicle |
DE3637593A DE3637593C2 (de) | 1985-11-05 | 1986-11-05 | Vorrichtung zur Steuerung eines hydraulischen Antiblockier-Bremssystems für ein Fahrzeug mit Allradantrieb |
US07/223,563 US4865396A (en) | 1985-11-05 | 1988-07-25 | Method and apparatus for anti-lock braking in a four wheel drive vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24733085A JPH068099B2 (ja) | 1985-11-05 | 1985-11-05 | 四輪駆動車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62105757A JPS62105757A (ja) | 1987-05-16 |
JPH068099B2 true JPH068099B2 (ja) | 1994-02-02 |
Family
ID=17161795
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24733085A Expired - Lifetime JPH068099B2 (ja) | 1985-11-05 | 1985-11-05 | 四輪駆動車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH068099B2 (ja) |
-
1985
- 1985-11-05 JP JP24733085A patent/JPH068099B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62105757A (ja) | 1987-05-16 |
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