JPH0680584A - グリセンチンを有効成分とする医薬 - Google Patents
グリセンチンを有効成分とする医薬Info
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- JPH0680584A JPH0680584A JP5160976A JP16097693A JPH0680584A JP H0680584 A JPH0680584 A JP H0680584A JP 5160976 A JP5160976 A JP 5160976A JP 16097693 A JP16097693 A JP 16097693A JP H0680584 A JPH0680584 A JP H0680584A
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- glucagon
- glycentin
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 グリセンチンを有効成分とするインシュリン
分泌促進剤、ならびに糖尿病治療剤に関する。 【効果】 この化合物の投与によって低血糖をおこすこ
となくインシュリンの分泌が促進されることから、糖尿
病治療剤として有用である。
分泌促進剤、ならびに糖尿病治療剤に関する。 【効果】 この化合物の投与によって低血糖をおこすこ
となくインシュリンの分泌が促進されることから、糖尿
病治療剤として有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、グリセンチンを有効成
分として含有するインシュリン分泌促進剤および糖尿病
治療剤、並びにグリセンチンの投与によってインシュリ
ン分泌を促進させて該ホルモンの血中濃度を増加させる
糖尿病治療剤としてのグリセンチンの利用に関する。
分として含有するインシュリン分泌促進剤および糖尿病
治療剤、並びにグリセンチンの投与によってインシュリ
ン分泌を促進させて該ホルモンの血中濃度を増加させる
糖尿病治療剤としてのグリセンチンの利用に関する。
【0002】
【従来の技術】グリセンチンは、グルカゴン特異抗体に
は結合しないが非特異抗体には結合するグルカゴン様免
疫活性、GLI(glucagon-like immunoreactivity)の
うち腸管由来GLIの主要な構成成分のひとつであり、
69個のアミノ酸残基を有するペプチドである。
は結合しないが非特異抗体には結合するグルカゴン様免
疫活性、GLI(glucagon-like immunoreactivity)の
うち腸管由来GLIの主要な構成成分のひとつであり、
69個のアミノ酸残基を有するペプチドである。
【0003】グリセンチンはその構造内の33番目から
61番目までに、29個のアミノ酸からなるペプチドホ
ルモンであるグルカゴンの構造を含み、そのN末端側に
はLys−Argを介し、1番目から30番目のGRP
P(glucagon-related pancreatic peptide または gli
centin-related pancreatic peptide)と呼ばれる構造
と、そのC末端側にはLys−Argを介し、64番目
から69番目のヘキサペプチドを持つ構造をとっている
(N. Yanaihara and C. Yanaihara, Gastrointestinal
Hormones, 141〜162,V. Mutt編,Academic Press Inc.
(1988)参照)。
61番目までに、29個のアミノ酸からなるペプチドホ
ルモンであるグルカゴンの構造を含み、そのN末端側に
はLys−Argを介し、1番目から30番目のGRP
P(glucagon-related pancreatic peptide または gli
centin-related pancreatic peptide)と呼ばれる構造
と、そのC末端側にはLys−Argを介し、64番目
から69番目のヘキサペプチドを持つ構造をとっている
(N. Yanaihara and C. Yanaihara, Gastrointestinal
Hormones, 141〜162,V. Mutt編,Academic Press Inc.
(1988)参照)。
【0004】グリセンチンはブタグリセンチンのアミノ
酸配列が明らかにされて以来(L. Thim and A.J. Mood
y, Regulatory Peptides, 2, 139〜150 (1981)参照)、
グルカゴン前駆体であるプレプログルカゴンの塩基配列
(S. Seino et. al., FEBS LTTERS, 203, 25〜30 (198
6)等を参照)よりヒト、ウシ、ハムスター、ラット、モ
ルモット等のグリセンチンのアミノ酸配列が提唱されて
いる。
酸配列が明らかにされて以来(L. Thim and A.J. Mood
y, Regulatory Peptides, 2, 139〜150 (1981)参照)、
グルカゴン前駆体であるプレプログルカゴンの塩基配列
(S. Seino et. al., FEBS LTTERS, 203, 25〜30 (198
6)等を参照)よりヒト、ウシ、ハムスター、ラット、モ
ルモット等のグリセンチンのアミノ酸配列が提唱されて
いる。
【0005】グリセンチンとグルカゴンは同一の前駆体
であるプレプログルカゴンから組織特異的にプロセッシ
ングされ、膵臓ではアミノ酸残基29個のグルカゴンと
して、腸管ではグリセンチンとして生成される。これら
ペプチドのうちグルカゴンについては、糖新生および解
糖を促進して血糖値を上昇させることが既知である〔R.
Ebert et. al., Diabetes Metabolism Review, Vol.3,
No.1,1〜26 (1987)参照〕。
であるプレプログルカゴンから組織特異的にプロセッシ
ングされ、膵臓ではアミノ酸残基29個のグルカゴンと
して、腸管ではグリセンチンとして生成される。これら
ペプチドのうちグルカゴンについては、糖新生および解
糖を促進して血糖値を上昇させることが既知である〔R.
Ebert et. al., Diabetes Metabolism Review, Vol.3,
No.1,1〜26 (1987)参照〕。
【0006】また、同じプレプログルカゴンから組織特
異的にプロセッシングされて形成されるグルカゴン様ペ
プチド−1すなわちGLP−1(1−37)は、37個
のアミノ酸からなるポリペプチドホルモンであり、さら
にこのGLP−1(1−37)から由来した上記したグ
リセンチンのアミノ酸配列のうちの第7番目から第36
番目までの30個のアミノ酸からなるポリペプチドホル
モンのGLP−1(7−36アミド)と共にインシュリ
ン分泌を促進する作用を有することが知られている〔T.
Matsuyama et. al., Diabetes Res. and Clinical Pra
ctice, Vol.5,281〜284 (1988)、D.A. D'Alessio et. a
l., Diabetes, Vol.38, 1534〜1538 (1989)などを参
照〕。
異的にプロセッシングされて形成されるグルカゴン様ペ
プチド−1すなわちGLP−1(1−37)は、37個
のアミノ酸からなるポリペプチドホルモンであり、さら
にこのGLP−1(1−37)から由来した上記したグ
リセンチンのアミノ酸配列のうちの第7番目から第36
番目までの30個のアミノ酸からなるポリペプチドホル
モンのGLP−1(7−36アミド)と共にインシュリ
ン分泌を促進する作用を有することが知られている〔T.
Matsuyama et. al., Diabetes Res. and Clinical Pra
ctice, Vol.5,281〜284 (1988)、D.A. D'Alessio et. a
l., Diabetes, Vol.38, 1534〜1538 (1989)などを参
照〕。
【0007】さらにイヌの小腸から抽出したグルカゴン
様免疫反応体(GLI)を分画して得られたピークIIの
分画についてインシュリン分泌の促進が認められ、この
GLIのピークIIの画分は分子量の小さいグルカゴンを
主とした画分である。一方、グリセンチンを主としたピ
ークIの画分についてはインシュリン分泌の促進は認め
られなかった〔A. Ohneda et. al., Horm. Metab. Res.
Vol.8,170〜174 (1976)〕。
様免疫反応体(GLI)を分画して得られたピークIIの
分画についてインシュリン分泌の促進が認められ、この
GLIのピークIIの画分は分子量の小さいグルカゴンを
主とした画分である。一方、グリセンチンを主としたピ
ークIの画分についてはインシュリン分泌の促進は認め
られなかった〔A. Ohneda et. al., Horm. Metab. Res.
Vol.8,170〜174 (1976)〕。
【0008】ところが、グリセンチンの作用は未だ明確
にされておらず、グリセンチンがどの組織あるいはまた
どの細胞に直接作用するかについては、全く不明であ
る。またこれまでに単離、精製されたグリセンチンはヒ
ト以外の哺乳動物のものであって、ヒト型グリセンチン
については抽出のための原材料すなわちヒトの腸管の材
料の入手の困難性からこれまでに精製物として単離され
たことがなく、従ってヒト型グリセンチンの生理活性は
いまだ解明されていない。
にされておらず、グリセンチンがどの組織あるいはまた
どの細胞に直接作用するかについては、全く不明であ
る。またこれまでに単離、精製されたグリセンチンはヒ
ト以外の哺乳動物のものであって、ヒト型グリセンチン
については抽出のための原材料すなわちヒトの腸管の材
料の入手の困難性からこれまでに精製物として単離され
たことがなく、従ってヒト型グリセンチンの生理活性は
いまだ解明されていない。
【0009】ところで、本発明者らはさきにG.I. Bell
らによってヒトプレプログルカゴン遺伝子の配列から解
明された〔Nature, Vol.304,368〜371 (1983)参照〕
ヒト型グリセンチンのアミノ酸配列に対応するDNAを
合成し、これを用いて組換えDNAベクターを作り、こ
れによって形質転換された宿主細胞からヒト型グリセン
チンを製造することに成功した(特開平4−36419
9号参照)。かくしてヒト型グリセンチンが大量にかつ
精製品として容易に入手することができるようになっ
た。
らによってヒトプレプログルカゴン遺伝子の配列から解
明された〔Nature, Vol.304,368〜371 (1983)参照〕
ヒト型グリセンチンのアミノ酸配列に対応するDNAを
合成し、これを用いて組換えDNAベクターを作り、こ
れによって形質転換された宿主細胞からヒト型グリセン
チンを製造することに成功した(特開平4−36419
9号参照)。かくしてヒト型グリセンチンが大量にかつ
精製品として容易に入手することができるようになっ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで生活水準の向
上とともに、文明病とも呼ばれる糖尿病の患者数は、年
々増加の一途をたどっており、過去30年間の有病率は
30倍以上と急激な増加傾向を示している。その病態
は、血糖の調節において中心的役割を果たすホルモンで
あるインシュリン作用の絶対的または相対的な不足によ
り起こるとされている。その治療方法の主流は食事療法
とインシュリン投与である。
上とともに、文明病とも呼ばれる糖尿病の患者数は、年
々増加の一途をたどっており、過去30年間の有病率は
30倍以上と急激な増加傾向を示している。その病態
は、血糖の調節において中心的役割を果たすホルモンで
あるインシュリン作用の絶対的または相対的な不足によ
り起こるとされている。その治療方法の主流は食事療法
とインシュリン投与である。
【0011】従来、インシュリンの分泌を促進する薬剤
として、スルホニル尿素剤が知られているが、過投与あ
るいは連続投与などにより、低血糖を引き起こす危険性
があり、正常血糖値を維持するのに充分な注意を必要と
する欠点があった。さらに肝・腎障害のある患者では、
薬物あるいはその代謝産物が蓄積するので、投与に際し
て特に注意が必要である。また、胎盤通過性があるため
に、妊婦への投与は推奨されず、乳汁への移行が容易な
ために授乳中の女性に投与することはできない。そのた
め、安全でしかも副作用が少ない、インシュリン分泌促
進剤の開発が望まれている。
として、スルホニル尿素剤が知られているが、過投与あ
るいは連続投与などにより、低血糖を引き起こす危険性
があり、正常血糖値を維持するのに充分な注意を必要と
する欠点があった。さらに肝・腎障害のある患者では、
薬物あるいはその代謝産物が蓄積するので、投与に際し
て特に注意が必要である。また、胎盤通過性があるため
に、妊婦への投与は推奨されず、乳汁への移行が容易な
ために授乳中の女性に投与することはできない。そのた
め、安全でしかも副作用が少ない、インシュリン分泌促
進剤の開発が望まれている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、そのよう
な課題解決のために鋭意研究を行ったところ、グリセン
チンが強いインシュリン分泌作用を持つことを見出し、
本発明に至った。
な課題解決のために鋭意研究を行ったところ、グリセン
チンが強いインシュリン分泌作用を持つことを見出し、
本発明に至った。
【0013】本発明によれば、グリセンチンを有効成分
として含有することを特徴とする、インシュリン分泌促
進剤が提供される。本発明におけるグリセンチンは、血
糖を上昇させることなく、膵臓からのインシュリン分泌
を促進することから、糖尿病の治療および予防に用いる
ことができる。従って、本発明はまた、グリセンチンを
有効成分として含有することを特徴とする糖尿病治療剤
を提供する。
として含有することを特徴とする、インシュリン分泌促
進剤が提供される。本発明におけるグリセンチンは、血
糖を上昇させることなく、膵臓からのインシュリン分泌
を促進することから、糖尿病の治療および予防に用いる
ことができる。従って、本発明はまた、グリセンチンを
有効成分として含有することを特徴とする糖尿病治療剤
を提供する。
【0014】すなわち、グリセンチンの投与により、イ
ンシュリンの分泌が促進される結果、インシュリンの分
泌が不足する身体的状況によってもたらされる糖尿病の
治療および予防にグリセンチンが用いられる。
ンシュリンの分泌が促進される結果、インシュリンの分
泌が不足する身体的状況によってもたらされる糖尿病の
治療および予防にグリセンチンが用いられる。
【0015】本発明で用いるグリセンチンには、あらゆ
る動物(例えばヒト、ブタ、ウシ、ハムスター、ラッ
ト、モルモット等)由来のグリセンチン、または通常の
遺伝子工学的手法によりそれらを製造したときに得られ
るN末端にメチオニン(Met)の付加したグリセンチ
ンが含まれる。しかしながら、ヒトに投与した場合の抗
原性等を考慮するとヒト型グリセンチンを用いることが
好ましい。さらにはヒト型であってもN末端にメチオニ
ン(Met)の付加していない天然型のヒトグリセンチ
ンを用いることがより好ましい。
る動物(例えばヒト、ブタ、ウシ、ハムスター、ラッ
ト、モルモット等)由来のグリセンチン、または通常の
遺伝子工学的手法によりそれらを製造したときに得られ
るN末端にメチオニン(Met)の付加したグリセンチ
ンが含まれる。しかしながら、ヒトに投与した場合の抗
原性等を考慮するとヒト型グリセンチンを用いることが
好ましい。さらにはヒト型であってもN末端にメチオニ
ン(Met)の付加していない天然型のヒトグリセンチ
ンを用いることがより好ましい。
【0016】ヒトグリセンチン(天然型)は次のアミノ
酸配列で示される。 Arg-Ser-Leu-Gln-Asp-Thr-Glu-Glu-Lys-Ser-Arg-Ser-Ph
e-Ser-Ala-Ser-Gln-Ala-Asp-Pro-Leu-Ser-Asp-Pro-Asp-
Gln-Met-Asn-Glu-Asp-Lys-Arg-His-Ser-Gln-Gly-Thr-Ph
e-Thr-Ser-Asp-Tyr-Ser-Lys-Tyr-Leu-Asp-Ser-Arg-Arg-
Ala-Gln-Asp-Phe-Val-Gln-Trp-Leu-Met-Asn-Thr-Lys-Ar
g-Asn-Arg-Asn-Asn-Ile-Ala
酸配列で示される。 Arg-Ser-Leu-Gln-Asp-Thr-Glu-Glu-Lys-Ser-Arg-Ser-Ph
e-Ser-Ala-Ser-Gln-Ala-Asp-Pro-Leu-Ser-Asp-Pro-Asp-
Gln-Met-Asn-Glu-Asp-Lys-Arg-His-Ser-Gln-Gly-Thr-Ph
e-Thr-Ser-Asp-Tyr-Ser-Lys-Tyr-Leu-Asp-Ser-Arg-Arg-
Ala-Gln-Asp-Phe-Val-Gln-Trp-Leu-Met-Asn-Thr-Lys-Ar
g-Asn-Arg-Asn-Asn-Ile-Ala
【0017】また、N末端にメチオニンの付加したヒト
型グリセンチンは次のアミノ酸配列で示される。 Met-Arg-Ser-Leu-Gln-Arg-Thr-Gln-Glu-Lys-Ser-Arg-Se
r-Phe-Ser-Ala-Ser-Gln-Ala-Asp-Pro-Leu-Ser-Asp-Pro-
Asp-Gln-Met-Asn-Glu-Asp-Lys-Arg-His-Ser-Gln-Gly-Th
r-Phe-Thr-Ser-Asp-Tyr-Ser-Lys-Tyr-Leu-Asp-Ser-Arg-
Arg-Ala-Gln-Asp-Phe-Val-Gln-Trp-Leu-Met-Asn-Thr-Ly
s-Arg-Asn-Arg-Asn-Asn-Ile-Ala
型グリセンチンは次のアミノ酸配列で示される。 Met-Arg-Ser-Leu-Gln-Arg-Thr-Gln-Glu-Lys-Ser-Arg-Se
r-Phe-Ser-Ala-Ser-Gln-Ala-Asp-Pro-Leu-Ser-Asp-Pro-
Asp-Gln-Met-Asn-Glu-Asp-Lys-Arg-His-Ser-Gln-Gly-Th
r-Phe-Thr-Ser-Asp-Tyr-Ser-Lys-Tyr-Leu-Asp-Ser-Arg-
Arg-Ala-Gln-Asp-Phe-Val-Gln-Trp-Leu-Met-Asn-Thr-Ly
s-Arg-Asn-Arg-Asn-Asn-Ile-Ala
【0018】これらのヒト型グリセンチンは対応するD
NA配列の遺伝子を用いて遺伝子工学的手法によって、
あるいは合成法によって製造することができる。この遺
伝子工学的手法の一例としては、本発明者らがさきに特
開平4−364199号で提案した次のDNA配列
NA配列の遺伝子を用いて遺伝子工学的手法によって、
あるいは合成法によって製造することができる。この遺
伝子工学的手法の一例としては、本発明者らがさきに特
開平4−364199号で提案した次のDNA配列
【化1】 のヒト型グリセンチン合成遺伝子を調製しこれをプラス
ミド中に導入し、得られたプラスミドを用いて形質転換
された大腸菌を培養することにより、所望のヒト型グリ
センチンを製造する方法を挙げることができる。しかし
ながら、このヒト型グリセンチンの製造方法はヒト型グ
リセンチン製造のための1つの例にすぎず、他の方法、
または手段によって調製されたヒト型グリセンチンであ
っても、そのものが上記したアミノ酸配列を有するもの
である限り本発明において使用しうることは勿論であ
る。そしてヒト型グリセンチンの製造方法としては、上
記のグリセンチンのアミノ酸配列に対応する別のDNA
配列の遺伝子をプラスミド中に導入し、得られたプラス
ミドによって大腸菌、枯草菌、酵母菌その他の微生物を
形質転換し、これを培養するか、ヒト型グリセンチン生
産細胞を培養するなどの手法によって製造する方法が挙
げられる。
ミド中に導入し、得られたプラスミドを用いて形質転換
された大腸菌を培養することにより、所望のヒト型グリ
センチンを製造する方法を挙げることができる。しかし
ながら、このヒト型グリセンチンの製造方法はヒト型グ
リセンチン製造のための1つの例にすぎず、他の方法、
または手段によって調製されたヒト型グリセンチンであ
っても、そのものが上記したアミノ酸配列を有するもの
である限り本発明において使用しうることは勿論であ
る。そしてヒト型グリセンチンの製造方法としては、上
記のグリセンチンのアミノ酸配列に対応する別のDNA
配列の遺伝子をプラスミド中に導入し、得られたプラス
ミドによって大腸菌、枯草菌、酵母菌その他の微生物を
形質転換し、これを培養するか、ヒト型グリセンチン生
産細胞を培養するなどの手法によって製造する方法が挙
げられる。
【0019】通常、有効成分としてのグリセンチンは適
当な医薬製剤の形態で経口または非経口により投与する
ことができる。
当な医薬製剤の形態で経口または非経口により投与する
ことができる。
【0020】グリセンチンの製剤化に当っては、そのも
の単独でまたは製薬上の補助成分、例えば賦形剤、結合
剤、安定化剤、緩衝剤その他と混合して製剤化される。
その剤形としては経口投与、非経口投与の投与形態に応
じて粉末、顆粒、錠剤、カプセル剤、注射剤等の任意の
ものとすることが出来る。必要に応じて他の薬剤、例え
ばスルホニル尿素剤またはビグアナイド剤と併用させて
もよい。
の単独でまたは製薬上の補助成分、例えば賦形剤、結合
剤、安定化剤、緩衝剤その他と混合して製剤化される。
その剤形としては経口投与、非経口投与の投与形態に応
じて粉末、顆粒、錠剤、カプセル剤、注射剤等の任意の
ものとすることが出来る。必要に応じて他の薬剤、例え
ばスルホニル尿素剤またはビグアナイド剤と併用させて
もよい。
【0021】有利な経口医薬製剤は、単位投与形で適用
するのに好適な形態のもの、例えば、5ml当たりグリセ
ンチンを0.01mg〜10mg、有利には0.1mg〜1mgの
量で含有する水性もしくは油性溶液、または懸濁液もし
くはエマルジョンの製剤であるか、またはグリセンチン
を0.01mg〜10mg、有利には0.1mg〜1mgの量で含
有する錠剤、カプセル剤、顆粒剤などでありうる。
するのに好適な形態のもの、例えば、5ml当たりグリセ
ンチンを0.01mg〜10mg、有利には0.1mg〜1mgの
量で含有する水性もしくは油性溶液、または懸濁液もし
くはエマルジョンの製剤であるか、またはグリセンチン
を0.01mg〜10mg、有利には0.1mg〜1mgの量で含
有する錠剤、カプセル剤、顆粒剤などでありうる。
【0022】そしてグリセンチンはその化学構造から人
体に投与する場合に、経口的投与によっては胃内におけ
る酸による変性、および消化による分解、変性によって
その活性の低下が考えられるので、腸溶性コーティング
による腸管内における有効成分の放出を考慮することが
好ましい。従ってグリセンチンを経口投与する場合につ
いては、公知の腸溶性コーティング剤によってコーティ
ングされる。かかる腸溶性コーティング剤としては合成
高分子化合物、例えばポリアクリレートを主成分とする
オイドラギットR(ローム・ファーマ社製)、半合成高
分子化合物、例えばセルロースアセテートフタレートな
どが用いられうる。
体に投与する場合に、経口的投与によっては胃内におけ
る酸による変性、および消化による分解、変性によって
その活性の低下が考えられるので、腸溶性コーティング
による腸管内における有効成分の放出を考慮することが
好ましい。従ってグリセンチンを経口投与する場合につ
いては、公知の腸溶性コーティング剤によってコーティ
ングされる。かかる腸溶性コーティング剤としては合成
高分子化合物、例えばポリアクリレートを主成分とする
オイドラギットR(ローム・ファーマ社製)、半合成高
分子化合物、例えばセルロースアセテートフタレートな
どが用いられうる。
【0023】しかしながら、非経口投与による投与手段
が変性または分解をうけることなくグリセンチンを人体
に投与する手段として好ましいものである。この非経口
投与には皮下注射、静脈注射、筋肉注射、腸腔内注射な
どがあり、グリセンチンは上記したような水性もしくは
油性溶液、または懸濁液もしくはエマルジョンの形態で
製剤化されたものでありうる。またグリセンチンの効果
を長時間にわたって持続させるためにデポ製剤の形態で
投与することも好ましい。
が変性または分解をうけることなくグリセンチンを人体
に投与する手段として好ましいものである。この非経口
投与には皮下注射、静脈注射、筋肉注射、腸腔内注射な
どがあり、グリセンチンは上記したような水性もしくは
油性溶液、または懸濁液もしくはエマルジョンの形態で
製剤化されたものでありうる。またグリセンチンの効果
を長時間にわたって持続させるためにデポ製剤の形態で
投与することも好ましい。
【0024】投与量は、投与すべき患者の症状、年齢、
性別、体重によって適宜増減でき、また投与形態、すな
わち経口投与か非経口投与かによって変化することは当
然である。いずれの投与形態で投与する場合でも、血中
濃度が100pM〜10,000pMの範囲となるように投
与するのが適当である。そして通常の投与量として成人
一人当たり非経口の場合、0.5〜500μg/kgの範囲
で用いられる。しかしながら、安全な範囲でより少量あ
るいはより多量投与しうる。6週齢の雄BALB/cマ
ウスの腹腔内に10mg/kgのヒト天然型グリセンチンを
投与したが、外見上何ら変化は起こらなかった。つぎに
実施例によって本発明を更に説明する。
性別、体重によって適宜増減でき、また投与形態、すな
わち経口投与か非経口投与かによって変化することは当
然である。いずれの投与形態で投与する場合でも、血中
濃度が100pM〜10,000pMの範囲となるように投
与するのが適当である。そして通常の投与量として成人
一人当たり非経口の場合、0.5〜500μg/kgの範囲
で用いられる。しかしながら、安全な範囲でより少量あ
るいはより多量投与しうる。6週齢の雄BALB/cマ
ウスの腹腔内に10mg/kgのヒト天然型グリセンチンを
投与したが、外見上何ら変化は起こらなかった。つぎに
実施例によって本発明を更に説明する。
【0025】
【実施例】本発明は、以下に記述した実施例の薬理試験
により更に詳しく説明される。この試験には雑種犬(体
重13〜17kg)を用い、一晩絶食後に実験を行った
〔A.Ohneda et al., Horm. Metab. Res., 9, 447〜
452(1977)参照〕。
により更に詳しく説明される。この試験には雑種犬(体
重13〜17kg)を用い、一晩絶食後に実験を行った
〔A.Ohneda et al., Horm. Metab. Res., 9, 447〜
452(1977)参照〕。
【0026】ネンブタール麻酔を施して開腹し、溶液を
注入するためのカニューレは上部膵十二指腸動脈に、ホ
ルモンの測定に用いる血液を集めるためのカニューレ
は、上部膵十二指腸静脈にそれぞれ挿入した。生理食塩
水に調製した0.5%アルギニン溶液を2ml/minの流速
で注入した。注入を開始して20分後、0.2%ウシア
ルブミンで調製した100pmol、400pmolグリセンチ
ン溶液、つぎに400pmolグルカゴン溶液をそれぞれ4
0分間の間隔をおいて順次10分間注入した。ホルモン
の測定を行う血液は、1,000KIUアプロチニンと10
mgのEDTAを入れたガラス管に経時的に血液を4mlず
つ集めた。
注入するためのカニューレは上部膵十二指腸動脈に、ホ
ルモンの測定に用いる血液を集めるためのカニューレ
は、上部膵十二指腸静脈にそれぞれ挿入した。生理食塩
水に調製した0.5%アルギニン溶液を2ml/minの流速
で注入した。注入を開始して20分後、0.2%ウシア
ルブミンで調製した100pmol、400pmolグリセンチ
ン溶液、つぎに400pmolグルカゴン溶液をそれぞれ4
0分間の間隔をおいて順次10分間注入した。ホルモン
の測定を行う血液は、1,000KIUアプロチニンと10
mgのEDTAを入れたガラス管に経時的に血液を4mlず
つ集めた。
【0027】血漿インシュリンの測定は、公知の方法
〔C.R. Morgan and A. Lazarow, Diabetes, 12, 115〜1
26 (1963)〕に従って行った。血漿グルカゴンの測定
は、大根田らの方法〔A. Ohneda et al., Diabetes, 2
4,811〜819 (1975)〕に従い、グルカゴンのC末部分に
対して特異的な抗血清(G21)を用いて行った。血漿
グリセンチンは、大根田らの方法〔A. Ohneda et al.,
Tohoku J. Exp. Med., 129,207〜217 (1979)〕に従っ
てグルカゴン関連物質と交差反応する抗血清(G25)
を用い、総グルカゴン様免疫活性として測定した。血糖
測定は、大腿動脈から採血した血液について血糖値測定
用検査試薬セット(商品名:グルコースB−テスト和
光、和光純薬製)を用い、グルコースオキシダーゼ法に
より行った。
〔C.R. Morgan and A. Lazarow, Diabetes, 12, 115〜1
26 (1963)〕に従って行った。血漿グルカゴンの測定
は、大根田らの方法〔A. Ohneda et al., Diabetes, 2
4,811〜819 (1975)〕に従い、グルカゴンのC末部分に
対して特異的な抗血清(G21)を用いて行った。血漿
グリセンチンは、大根田らの方法〔A. Ohneda et al.,
Tohoku J. Exp. Med., 129,207〜217 (1979)〕に従っ
てグルカゴン関連物質と交差反応する抗血清(G25)
を用い、総グルカゴン様免疫活性として測定した。血糖
測定は、大腿動脈から採血した血液について血糖値測定
用検査試薬セット(商品名:グルコースB−テスト和
光、和光純薬製)を用い、グルコースオキシダーゼ法に
より行った。
【0028】この実験結果は図1で示される。図におい
て、アルギニン負荷犬における血糖、血中インシュリン
および血中グルカゴンに及ぼすグリセンチンおよびグル
カゴンによる効果を示す。
て、アルギニン負荷犬における血糖、血中インシュリン
および血中グルカゴンに及ぼすグリセンチンおよびグル
カゴンによる効果を示す。
【0029】横軸は時間を示し、−20分からアルギニ
ンの注入を開始した。はじめにグリセンチンを注入し始
めた時間をA0分で示す。A0分から10分間ヒト天然
型グリセンチン溶液を注入し、40分後のB0分に至っ
て再び10分間ヒト天然型グリセンチン溶液を注入し、
40分後のC0分に至ってグルカゴン溶液を上述のよう
に注入した。
ンの注入を開始した。はじめにグリセンチンを注入し始
めた時間をA0分で示す。A0分から10分間ヒト天然
型グリセンチン溶液を注入し、40分後のB0分に至っ
て再び10分間ヒト天然型グリセンチン溶液を注入し、
40分後のC0分に至ってグルカゴン溶液を上述のよう
に注入した。
【0030】また縦軸は、それぞれ血糖値、インシュリ
ン値(IRI)、グルカゴン値〔IRG(G21)〕、
グルカゴン様免疫活性値〔IRG(G25)〕を示す。
ン値(IRI)、グルカゴン値〔IRG(G21)〕、
グルカゴン様免疫活性値〔IRG(G25)〕を示す。
【0031】この実験結果から、グリセンチンの投与に
よって血糖値を変化させずにインシュリンの分泌が増大
している。またグリセンチンの投与によってはグルカゴ
ン値が増加しないことから、グリセンチンが代謝をうけ
て直ちにグルカゴンになることはないことが分る。そし
てグルカゴンの投与によって見られるインシュリン値の
増大から帰納されるグルカゴンのインシュリン分泌促進
効果とは別異のグリセンチン独自の効果としてインシュ
リン分泌促進効果があることが示される。
よって血糖値を変化させずにインシュリンの分泌が増大
している。またグリセンチンの投与によってはグルカゴ
ン値が増加しないことから、グリセンチンが代謝をうけ
て直ちにグルカゴンになることはないことが分る。そし
てグルカゴンの投与によって見られるインシュリン値の
増大から帰納されるグルカゴンのインシュリン分泌促進
効果とは別異のグリセンチン独自の効果としてインシュ
リン分泌促進効果があることが示される。
【0032】次に本発明のグリセンチンの製剤例を示
す。 製剤例1 ヒトグリセンチン0.5g、乳糖2kg、ステアリン酸マ
グネシウム20gおよびコーンスターチ100gを混合
し、この混合物を圧縮し、圧縮した混合物を粉砕し、混
合物顆粒を調製した。得られた顆粒を打錠機にかけ、1
錠当たりグリセンチン5.0μgを含有する錠剤を得た。
この錠剤に腸溶性にするために、錠剤に酢酸セルロース
フタレートで腸溶コーティングを施した。
す。 製剤例1 ヒトグリセンチン0.5g、乳糖2kg、ステアリン酸マ
グネシウム20gおよびコーンスターチ100gを混合
し、この混合物を圧縮し、圧縮した混合物を粉砕し、混
合物顆粒を調製した。得られた顆粒を打錠機にかけ、1
錠当たりグリセンチン5.0μgを含有する錠剤を得た。
この錠剤に腸溶性にするために、錠剤に酢酸セルロース
フタレートで腸溶コーティングを施した。
【0033】製剤例2 ヒトグリセンチン0.1g、白糖30g、70%D−ソ
ルビトール26g、p−オキシ安息香酸エチル0.03
gおよびp−オキシ安息香酸プロピル0.015gを温
水60gに溶解した。冷却後グリセリン0.15および
96%エタノール0.5gに溶解した香味料の溶液を加
えつぎにこの混合物に水を加えて全体で100mlのシロ
ップ剤を調製した。
ルビトール26g、p−オキシ安息香酸エチル0.03
gおよびp−オキシ安息香酸プロピル0.015gを温
水60gに溶解した。冷却後グリセリン0.15および
96%エタノール0.5gに溶解した香味料の溶液を加
えつぎにこの混合物に水を加えて全体で100mlのシロ
ップ剤を調製した。
【0034】製剤例3 ヒトグリセンチン1gと乳糖99gを混合した後、注射
用蒸留水1リットルに溶解し、この溶液を無菌のフィル
ター、例えば0.22μmの膜フィルターで濾過し、無菌
的に1mlずつバイアル瓶に分注して凍結乾燥し、注射用
製剤を調製した。本注射用製剤は、用時注射用蒸留水1
mlに溶解する。
用蒸留水1リットルに溶解し、この溶液を無菌のフィル
ター、例えば0.22μmの膜フィルターで濾過し、無菌
的に1mlずつバイアル瓶に分注して凍結乾燥し、注射用
製剤を調製した。本注射用製剤は、用時注射用蒸留水1
mlに溶解する。
【0035】製剤例4 ヒトグリセンチン0.5g、乳糖4kg、クリスタリンセ
ルロース1.5kg、ステアリン酸カルシウム1.5kgおよ
びタルク3kgを充分混合し、この混合物を圧縮し、圧縮
した混合物を粉砕して混合物顆粒を調製した。得られた
顆粒を2ピースカプセル中に封入して1カプセル当たり
グリセンチン10.0μgを含有するカプセル剤を得た。
ルロース1.5kg、ステアリン酸カルシウム1.5kgおよ
びタルク3kgを充分混合し、この混合物を圧縮し、圧縮
した混合物を粉砕して混合物顆粒を調製した。得られた
顆粒を2ピースカプセル中に封入して1カプセル当たり
グリセンチン10.0μgを含有するカプセル剤を得た。
【0036】
【効果】本発明によれば、グリセンチンを含有すること
を特徴とするインシュリン分泌促進が提供される。
を特徴とするインシュリン分泌促進が提供される。
【図1】グリセンチンおよびグルカゴンを投与した場合
の血糖値、インシュリン値(IRI)グルカゴン値〔I
RG(G21)〕およびグルカゴン様免疫活性値〔IR
G(G25)〕の推移を示す図。
の血糖値、インシュリン値(IRI)グルカゴン値〔I
RG(G21)〕およびグルカゴン様免疫活性値〔IR
G(G25)〕の推移を示す図。
Claims (4)
- 【請求項1】 グリセンチンを有効成分として含有する
ことを特徴とする、インシュリン分泌促進剤。 - 【請求項2】 グリセンチンがヒト型グリセンチンであ
る、請求項1のインシュリン分泌促進剤。 - 【請求項3】 グリセンチンを有効成分として含有する
ことを特徴とする、糖尿病治療剤。 - 【請求項4】 グリセンチンがヒト型グリセンチンであ
る、請求項3の糖尿病治療剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5160976A JPH0680584A (ja) | 1992-07-13 | 1993-06-30 | グリセンチンを有効成分とする医薬 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-185066 | 1992-07-13 | ||
JP18506692 | 1992-07-13 | ||
JP5160976A JPH0680584A (ja) | 1992-07-13 | 1993-06-30 | グリセンチンを有効成分とする医薬 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0680584A true JPH0680584A (ja) | 1994-03-22 |
Family
ID=26487271
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5160976A Pending JPH0680584A (ja) | 1992-07-13 | 1993-06-30 | グリセンチンを有効成分とする医薬 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0680584A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5712105A (en) * | 1994-10-31 | 1998-01-27 | Nisshin Flour Milling Co., Ltd. | Monoclonal antibody to human glicentin, hybridoma for producing said antibody and assay method for human glicentin using said antibody |
EP2062593A2 (en) | 2000-12-01 | 2009-05-27 | Takeda Pharmaceutical Company Limited | Method for producing preparation containing bioactive peptide |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP5160976A patent/JPH0680584A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5712105A (en) * | 1994-10-31 | 1998-01-27 | Nisshin Flour Milling Co., Ltd. | Monoclonal antibody to human glicentin, hybridoma for producing said antibody and assay method for human glicentin using said antibody |
EP2062593A2 (en) | 2000-12-01 | 2009-05-27 | Takeda Pharmaceutical Company Limited | Method for producing preparation containing bioactive peptide |
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