JPH0675027A - 蓄電池電源の寿命判定方法及び装置 - Google Patents
蓄電池電源の寿命判定方法及び装置Info
- Publication number
- JPH0675027A JPH0675027A JP4121893A JP12189392A JPH0675027A JP H0675027 A JPH0675027 A JP H0675027A JP 4121893 A JP4121893 A JP 4121893A JP 12189392 A JP12189392 A JP 12189392A JP H0675027 A JPH0675027 A JP H0675027A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voltage
- storage battery
- life
- battery power
- power supply
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】運用中の蓄電池電源の寿命を容易且つ適切に判
定する。 【構成】整流装置2の出力によって充電される蓄電池電
源3を構成する複数の蓄電池3−1〜3−nの電圧をそ
れぞれ電圧計測装置4を用いて測定する。次に測定した
複数の蓄電池の電圧の平均電圧を平均値演算手段51で
演算し、各蓄電池の電圧と平均電圧との差電圧を差電圧
演算手段52により演算する。次に比較手段53により
各差電圧と基準値とを比較して差電圧が基準値を越えた
蓄電池の数を演算する。そして寿命判定手段54によ
り、差電圧が基準値を越えた蓄電池の数が予め設定した
基準数以上であるか否かを判断して蓄電池電源の寿命を
判定する。
定する。 【構成】整流装置2の出力によって充電される蓄電池電
源3を構成する複数の蓄電池3−1〜3−nの電圧をそ
れぞれ電圧計測装置4を用いて測定する。次に測定した
複数の蓄電池の電圧の平均電圧を平均値演算手段51で
演算し、各蓄電池の電圧と平均電圧との差電圧を差電圧
演算手段52により演算する。次に比較手段53により
各差電圧と基準値とを比較して差電圧が基準値を越えた
蓄電池の数を演算する。そして寿命判定手段54によ
り、差電圧が基準値を越えた蓄電池の数が予め設定した
基準数以上であるか否かを判断して蓄電池電源の寿命を
判定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の蓄電池を直列接
続してなる蓄電池電源の寿命判定装置に関するものであ
る。
続してなる蓄電池電源の寿命判定装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】直流電源の予備電源や無停電電源装置の
電源には、複数の蓄電池を直列接続してなる蓄電池電源
が用いられている。一般的に、この種の蓄電池電源では
鉛蓄電池が用いられている。鉛蓄電池の寿命を判定する
方法として、充放電回数を計数し、充放電回数が予め定
めた回数を越えると鉛蓄電池が寿命になったと判定する
方法が知られている。この方法では、予め使用する鉛蓄
電池が寿命に達するまでの充放電回数を測定しておく必
要がある。寿命に達するまでの充放電回数を求める方法
には、(1)一定電流で規定の終始電圧まで放電し、引
き続き充電を行う方法を繰り返す方法と、(2)一定抵
抗での定時間の放電と充電とを繰り返し、随時容量試験
を行う方法とがある。(1)の方法では容量が規格の9
0〜50%に下がるまでの充放電回数を求め、また
(2)の方法では放電終始電圧が規定値以下となるまで
の充放電回数を求めて、これらの充放電回数を蓄電池が
寿命に達するまでの充放電回数と定めていた。
電源には、複数の蓄電池を直列接続してなる蓄電池電源
が用いられている。一般的に、この種の蓄電池電源では
鉛蓄電池が用いられている。鉛蓄電池の寿命を判定する
方法として、充放電回数を計数し、充放電回数が予め定
めた回数を越えると鉛蓄電池が寿命になったと判定する
方法が知られている。この方法では、予め使用する鉛蓄
電池が寿命に達するまでの充放電回数を測定しておく必
要がある。寿命に達するまでの充放電回数を求める方法
には、(1)一定電流で規定の終始電圧まで放電し、引
き続き充電を行う方法を繰り返す方法と、(2)一定抵
抗での定時間の放電と充電とを繰り返し、随時容量試験
を行う方法とがある。(1)の方法では容量が規格の9
0〜50%に下がるまでの充放電回数を求め、また
(2)の方法では放電終始電圧が規定値以下となるまで
の充放電回数を求めて、これらの充放電回数を蓄電池が
寿命に達するまでの充放電回数と定めていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにして求めた充放電回数は、蓄電池の電解液の温度,
比重,放電電流及び放電電気量等によって著しく異なっ
てくるため、充放電回数により蓄電池の寿命を判定する
ためにはすべての条件が同一であることを前提とする必
要がある。また充放電回数により寿命を判定する方法
は、短時間に寿命の程度を知ることに主眼がおかれてい
るため、複数の蓄電池を備えた蓄電池電源の交換時期の
判定にこの方法を採用すると、蓄電池の実用条件を十分
に織り込むことができず、場合によっては実用状態にお
ける寿命とかなりかけ離れた結果の出ることがある。例
えば、一つの蓄電池電源を構成する蓄電池は同じ環境
で、使われ方も同じであるが、他の蓄電池電源を構成す
る蓄電池では環境も使われ方も違ってくるため、全ての
蓄電池電源の交換時期を同じ充放電回数を基準にして判
定することはできない。
うにして求めた充放電回数は、蓄電池の電解液の温度,
比重,放電電流及び放電電気量等によって著しく異なっ
てくるため、充放電回数により蓄電池の寿命を判定する
ためにはすべての条件が同一であることを前提とする必
要がある。また充放電回数により寿命を判定する方法
は、短時間に寿命の程度を知ることに主眼がおかれてい
るため、複数の蓄電池を備えた蓄電池電源の交換時期の
判定にこの方法を採用すると、蓄電池の実用条件を十分
に織り込むことができず、場合によっては実用状態にお
ける寿命とかなりかけ離れた結果の出ることがある。例
えば、一つの蓄電池電源を構成する蓄電池は同じ環境
で、使われ方も同じであるが、他の蓄電池電源を構成す
る蓄電池では環境も使われ方も違ってくるため、全ての
蓄電池電源の交換時期を同じ充放電回数を基準にして判
定することはできない。
【0004】なお特公平3−81110号公報に示され
る装置のように、蓄電池電源を構成する個々の蓄電池の
状態を常に自動的に監視し、極端に異常が生じた蓄電池
が発見された場合には、当該蓄電池について自動的に容
量試験を行って充電を行うようにした電池容量試験装置
も提案されている。しかしながらこの装置は、個々の蓄
電池の状態を自動的に監視してはいるものの、蓄電池電
源の寿命を判定することまでは行っていない。またこの
装置を蓄電池電源の寿命の判定に利用しようとしても、
容量試験のために補助充電器やスイッチ回路等を必要と
するため、構成が複雑になって価格が高くなる問題が生
じる。
る装置のように、蓄電池電源を構成する個々の蓄電池の
状態を常に自動的に監視し、極端に異常が生じた蓄電池
が発見された場合には、当該蓄電池について自動的に容
量試験を行って充電を行うようにした電池容量試験装置
も提案されている。しかしながらこの装置は、個々の蓄
電池の状態を自動的に監視してはいるものの、蓄電池電
源の寿命を判定することまでは行っていない。またこの
装置を蓄電池電源の寿命の判定に利用しようとしても、
容量試験のために補助充電器やスイッチ回路等を必要と
するため、構成が複雑になって価格が高くなる問題が生
じる。
【0005】本発明の目的は、使用する蓄電池の実用状
態において、その寿命を容易且つ適切に判定できる蓄電
池の寿命判定方法及び装置を提供することにある。
態において、その寿命を容易且つ適切に判定できる蓄電
池の寿命判定方法及び装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、整流装置の出
力によって充電され且つ負荷に給電を行うために直列接
続された複数の蓄電池からなる蓄電池電源の寿命を判定
する蓄電池電源の寿命判定方法を対象とする。本発明の
方法では、まず複数の蓄電池の電圧をそれぞれ測定す
る。そして測定した複数の蓄電池の電圧の平均電圧を演
算する。次に測定した複数の蓄電池の電圧と平均電圧と
の差電圧を演算し、各差電圧と基準値とを比較して差電
圧が該基準値を越えた蓄電池の数を求める。そして差電
圧が基準値を越えた蓄電池の数が予め設定した基準数以
上であるか否かにより蓄電池電源の寿命を判定する。
力によって充電され且つ負荷に給電を行うために直列接
続された複数の蓄電池からなる蓄電池電源の寿命を判定
する蓄電池電源の寿命判定方法を対象とする。本発明の
方法では、まず複数の蓄電池の電圧をそれぞれ測定す
る。そして測定した複数の蓄電池の電圧の平均電圧を演
算する。次に測定した複数の蓄電池の電圧と平均電圧と
の差電圧を演算し、各差電圧と基準値とを比較して差電
圧が該基準値を越えた蓄電池の数を求める。そして差電
圧が基準値を越えた蓄電池の数が予め設定した基準数以
上であるか否かにより蓄電池電源の寿命を判定する。
【0007】本発明の蓄電池電源の寿命判定装置では、
複数の蓄電池の電圧をそれぞれ測定する電圧計測装置
と、電圧計測装置の計測出力データを演算処理するデー
タ処理装置とを用いる。そしてデータ処理装置を、計測
出力データから測定した前記複数の蓄電池の電圧の平均
電圧を演算する平均値演算手段と、測定した複数の蓄電
池の電圧と平均電圧との差電圧を演算する差電圧演算手
段と、差電圧と基準値とを比較して差電圧が該基準値を
越えた蓄電池の数を演算する比較手段と、差電圧が基準
値を越えた蓄電池の数が予め設定した基準数以上である
か否かにより蓄電池電源の寿命を判定する寿命判定手段
とから構成する。
複数の蓄電池の電圧をそれぞれ測定する電圧計測装置
と、電圧計測装置の計測出力データを演算処理するデー
タ処理装置とを用いる。そしてデータ処理装置を、計測
出力データから測定した前記複数の蓄電池の電圧の平均
電圧を演算する平均値演算手段と、測定した複数の蓄電
池の電圧と平均電圧との差電圧を演算する差電圧演算手
段と、差電圧と基準値とを比較して差電圧が該基準値を
越えた蓄電池の数を演算する比較手段と、差電圧が基準
値を越えた蓄電池の数が予め設定した基準数以上である
か否かにより蓄電池電源の寿命を判定する寿命判定手段
とから構成する。
【0008】
【作用】複数の蓄電池が直列に接続されて構成される蓄
電池電源では、各蓄電池には同じ充電電流及び放電電流
が流れる。蓄電池電源中の1個または数個の蓄電池が寿
命になっても、残りの蓄電池は劣化した蓄電池の分も電
力を供給する。そのため蓄電池電源を構成する複数の蓄
電池のうち許容できる数の蓄電池が正常であれば他の蓄
電池が異常であっても蓄電池電源としての機能は維持で
きる。そこで本発明では、各蓄電池の電圧を基準にし
て、異常または寿命になった電池の数が所定の数より増
えた場合に蓄電池電源の寿命と判定して蓄電池電源の交
換時期を決定する。従って本発明の方法及び装置によれ
ば、異常または寿命になった電池の数の基準数を適宜に
設定することにより、蓄電池の実用状態を考慮して、蓄
電池電源の寿命を適切に判定することができる。そのた
め蓄電池電源を利用するシステムにおける蓄電池電源の
故障停止を防止できる。
電池電源では、各蓄電池には同じ充電電流及び放電電流
が流れる。蓄電池電源中の1個または数個の蓄電池が寿
命になっても、残りの蓄電池は劣化した蓄電池の分も電
力を供給する。そのため蓄電池電源を構成する複数の蓄
電池のうち許容できる数の蓄電池が正常であれば他の蓄
電池が異常であっても蓄電池電源としての機能は維持で
きる。そこで本発明では、各蓄電池の電圧を基準にし
て、異常または寿命になった電池の数が所定の数より増
えた場合に蓄電池電源の寿命と判定して蓄電池電源の交
換時期を決定する。従って本発明の方法及び装置によれ
ば、異常または寿命になった電池の数の基準数を適宜に
設定することにより、蓄電池の実用状態を考慮して、蓄
電池電源の寿命を適切に判定することができる。そのた
め蓄電池電源を利用するシステムにおける蓄電池電源の
故障停止を防止できる。
【0009】各蓄電池の電圧から各蓄電池の異常または
寿命を判定する場合の基準として、各蓄電池の平均電圧
を用いたのは、蓄電池電源の使用環境及び使用状態によ
り、蓄電池の電圧にかなりのバラツキが生じるためであ
る。各蓄電池の電圧と平均電圧との差電圧が、大きくな
ることはその蓄電池が寿命に近付いていることを意味す
る。したがってこの差電圧を見ることにより、異常また
は寿命になった蓄電池を判定することができる。なお差
電圧を求める場合に平均電圧を利用するため、全ての蓄
電池が等しく劣化していった場合には、差電圧が大きく
ならず、蓄電池の異常を判別できないように思えるが、
現実には全ての蓄電池が等しく劣化することは皆無であ
り、蓄電池の異常を判別できなくなる事態が発生するこ
とはない。これは1つの蓄電池が劣化すると、他の蓄電
池が劣化した蓄電池の分も負担することになるため、各
蓄電池の劣化が平均して進行することはないためであ
る。
寿命を判定する場合の基準として、各蓄電池の平均電圧
を用いたのは、蓄電池電源の使用環境及び使用状態によ
り、蓄電池の電圧にかなりのバラツキが生じるためであ
る。各蓄電池の電圧と平均電圧との差電圧が、大きくな
ることはその蓄電池が寿命に近付いていることを意味す
る。したがってこの差電圧を見ることにより、異常また
は寿命になった蓄電池を判定することができる。なお差
電圧を求める場合に平均電圧を利用するため、全ての蓄
電池が等しく劣化していった場合には、差電圧が大きく
ならず、蓄電池の異常を判別できないように思えるが、
現実には全ての蓄電池が等しく劣化することは皆無であ
り、蓄電池の異常を判別できなくなる事態が発生するこ
とはない。これは1つの蓄電池が劣化すると、他の蓄電
池が劣化した蓄電池の分も負担することになるため、各
蓄電池の劣化が平均して進行することはないためであ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1(A)において、1は商用電源、2は
商用電源電力を整流する整流装置、3はn個の同規格の
単一鉛蓄電池3−1,3−2,…3−nの直列接続構成
からなる組電池または蓄電池電源で、この蓄電池電源は
整流装置2の出力により浮動充電される。4は各蓄電池
3−1,3−2,…3−nの電圧を個別に計測する電圧
計測装置、5は電圧計測装置4の計測出力データを演算
処理するデータ処理装置、6は常時は整流装置2の出力
を負荷7に給電し、商用電源1の停電時には蓄電池電源
3の電力を交流に変換して給電する通電回路である。
に説明する。図1(A)において、1は商用電源、2は
商用電源電力を整流する整流装置、3はn個の同規格の
単一鉛蓄電池3−1,3−2,…3−nの直列接続構成
からなる組電池または蓄電池電源で、この蓄電池電源は
整流装置2の出力により浮動充電される。4は各蓄電池
3−1,3−2,…3−nの電圧を個別に計測する電圧
計測装置、5は電圧計測装置4の計測出力データを演算
処理するデータ処理装置、6は常時は整流装置2の出力
を負荷7に給電し、商用電源1の停電時には蓄電池電源
3の電力を交流に変換して給電する通電回路である。
【0011】図1(B)は、電圧計測装置4とデータ処
理装置5の具体例を示すブロック図である。電圧計測装
置4は、各蓄電池の電圧を浮動充電時または放電時に1
台の電圧検出器42を用いて個別に測定できるようにコ
ントローラ43によって切換制御される切換器41を備
えている。コントローラ43は、計測時期になると切換
器41を作動させて各蓄電池の端子を電圧検出器42に
順次接続する。電圧検出器42で測定した電圧は、電圧
メモリ44に記憶され、全ての蓄電池の電圧の測定が完
了した後に、コントローラ43からデータ処理装置5に
データ処理指令が入力される。データ処理装置5では、
まず平均値演算手段51が電圧メモリ44から得た各蓄
電池の電圧V1 〜Vn のデータから平均電圧Vaを演算
する。差電圧演算手段52は、電圧メモリ44から得た
各蓄電池の電圧V1 〜Vn と平均値演算手段51で演算
した平均電圧Vaとの差電圧Vd1〜Vdnを求める。比較
手段53は、差電圧Vd1〜Vdnと基準値Vrとを比較
し、差電圧が基準値を越えた蓄電池の数を演算する。こ
こで基準値Vrは、例えば使用する蓄電池の定格電圧の
10%〜20%の電圧とする。この基準値Vrは、蓄電
池の異常または寿命を判定する基準となるものであり、
予め実験によって求めておく。寿命判定手段54は、差
電圧が基準値Vrを越えた蓄電池の数mが予め設定した
基準数M以上であるか否かにより蓄電池電源の寿命を判
定する。寿命判定手段54は、m≧Mの場合には、寿命
になったと判定してランプやブザー等の表示装置を用い
てその旨を表示し、m<Mの場合には、未だ寿命になっ
ていないと判断して、電圧メモリ44のメモリ内容をリ
セットさせて、次の判定のために待機する。なお基準数
Mは、負荷6の定格に応じて定められる。
理装置5の具体例を示すブロック図である。電圧計測装
置4は、各蓄電池の電圧を浮動充電時または放電時に1
台の電圧検出器42を用いて個別に測定できるようにコ
ントローラ43によって切換制御される切換器41を備
えている。コントローラ43は、計測時期になると切換
器41を作動させて各蓄電池の端子を電圧検出器42に
順次接続する。電圧検出器42で測定した電圧は、電圧
メモリ44に記憶され、全ての蓄電池の電圧の測定が完
了した後に、コントローラ43からデータ処理装置5に
データ処理指令が入力される。データ処理装置5では、
まず平均値演算手段51が電圧メモリ44から得た各蓄
電池の電圧V1 〜Vn のデータから平均電圧Vaを演算
する。差電圧演算手段52は、電圧メモリ44から得た
各蓄電池の電圧V1 〜Vn と平均値演算手段51で演算
した平均電圧Vaとの差電圧Vd1〜Vdnを求める。比較
手段53は、差電圧Vd1〜Vdnと基準値Vrとを比較
し、差電圧が基準値を越えた蓄電池の数を演算する。こ
こで基準値Vrは、例えば使用する蓄電池の定格電圧の
10%〜20%の電圧とする。この基準値Vrは、蓄電
池の異常または寿命を判定する基準となるものであり、
予め実験によって求めておく。寿命判定手段54は、差
電圧が基準値Vrを越えた蓄電池の数mが予め設定した
基準数M以上であるか否かにより蓄電池電源の寿命を判
定する。寿命判定手段54は、m≧Mの場合には、寿命
になったと判定してランプやブザー等の表示装置を用い
てその旨を表示し、m<Mの場合には、未だ寿命になっ
ていないと判断して、電圧メモリ44のメモリ内容をリ
セットさせて、次の判定のために待機する。なお基準数
Mは、負荷6の定格に応じて定められる。
【0012】なお上記実施例の装置のうち、コントロー
ラ43の一部、電圧制御メモリ44、平均値演算手段5
1〜寿命判定手段54をマイクロコンピュータを用いて
実現することが可能である。図2は、マイクロコンピュ
ータを利用して上記実施例を実現する場合のソフトウエ
アのアルゴリズムを示している。
ラ43の一部、電圧制御メモリ44、平均値演算手段5
1〜寿命判定手段54をマイクロコンピュータを用いて
実現することが可能である。図2は、マイクロコンピュ
ータを利用して上記実施例を実現する場合のソフトウエ
アのアルゴリズムを示している。
【0013】上記実施例においては、1台の電圧検出器
42で複数の蓄電池の電圧を検出しているが、各蓄電池
に対して個別に電圧検出器を設けてもよいのは勿論であ
る。また上記実施例では測定対象の蓄電池として鉛蓄電
池を用いているが、他の蓄電池を用いる蓄電池電源の寿
命の判定にも本発明を用いることができるのは勿論であ
る。
42で複数の蓄電池の電圧を検出しているが、各蓄電池
に対して個別に電圧検出器を設けてもよいのは勿論であ
る。また上記実施例では測定対象の蓄電池として鉛蓄電
池を用いているが、他の蓄電池を用いる蓄電池電源の寿
命の判定にも本発明を用いることができるのは勿論であ
る。
【0014】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、異
常または寿命に至った蓄電池の数に基づいて蓄電池電源
の寿命を判定するため、蓄電池の実用状態を考慮して、
蓄電池電源の交換時期を適切に判定することができ、蓄
電池電源を利用するシステムにおける蓄電池電源の故障
停止を防止できる。また本発明の装置によれば、比較的
簡単且つ安価な構成で、運用中の鉛蓄電池の寿命を、そ
の実用状態において容易且つ適切に判定することができ
る。
常または寿命に至った蓄電池の数に基づいて蓄電池電源
の寿命を判定するため、蓄電池の実用状態を考慮して、
蓄電池電源の交換時期を適切に判定することができ、蓄
電池電源を利用するシステムにおける蓄電池電源の故障
停止を防止できる。また本発明の装置によれば、比較的
簡単且つ安価な構成で、運用中の鉛蓄電池の寿命を、そ
の実用状態において容易且つ適切に判定することができ
る。
【図1】(A)は本発明の実施例の概略構成を示すブロ
ック図であり、(B)は電圧計測装置及びデータ処理装
置の具体例を示すブロック図である。
ック図であり、(B)は電圧計測装置及びデータ処理装
置の具体例を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例をマイクロコンピュータを利用し
て実現する場合に用いるソフトウエアのアルゴリズムの
一例を示すフローチャートである。
て実現する場合に用いるソフトウエアのアルゴリズムの
一例を示すフローチャートである。
1 商用電源 2 整流装置 3 蓄電池電源 3−1〜3−n 蓄電池 4 電圧計測装置 5 データ処理装置 6 通電回路 7 負荷 41 切換器 42 電圧検出器 43 コントローラ 44 電圧メモリ 51 平均値演算手段 52 差電圧演算手段 53 比較手段 54 寿命判定手段
Claims (2)
- 【請求項1】整流装置の出力によって充電され且つ負荷
に給電を行うために直列接続された複数の蓄電池からな
る蓄電池電源の寿命を判定する蓄電池電源の寿命判定方
法であって、 前記複数の蓄電池の電圧をそれぞれ測定するステップ
と、 測定した前記複数の蓄電池の電圧の平均電圧を演算する
ステップと、 測定した前記複数の蓄電池の電圧と前記平均電圧との差
電圧を演算するステップと、 前記各差電圧と基準値とを比較して前記差電圧が該基準
値を越えた蓄電池の数を演算するステップと、 前記差電圧が基準値を越えた蓄電池の数が予め設定した
基準数以上であるか否かにより前記蓄電池電源の寿命を
判定するステップとからなる蓄電池電源の寿命判定方
法。 - 【請求項2】整流装置の出力によって充電され且つ負荷
に給電を行うために直列接続された複数の蓄電池からな
る蓄電池電源の寿命を判定する蓄電池電源の寿命判定装
置であって、 前記複数の蓄電池の電圧をそれぞれ測定する電圧計測装
置と、該電圧計測装置の計測出力データを演算処理する
データ処理装置とを具備し、 前記データ処理装置が、前記計測出力データから測定し
た前記複数の蓄電池の電圧の平均電圧を演算する平均値
演算手段と、前記測定した前記複数の蓄電池の電圧と前
記平均電圧との差電圧を演算する差電圧演算手段と、前
記各差電圧と基準値とを比較して前記差電圧が該基準値
を越えた蓄電池の数を演算する比較手段と、前記差電圧
が基準値を越えた蓄電池の数が予め設定した基準数以上
であるか否かにより前記蓄電池電源の寿命を判定する寿
命判定手段とからなることを特徴とする蓄電池電源の寿
命判定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4121893A JPH0675027A (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 蓄電池電源の寿命判定方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4121893A JPH0675027A (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 蓄電池電源の寿命判定方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0675027A true JPH0675027A (ja) | 1994-03-18 |
Family
ID=14822517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4121893A Pending JPH0675027A (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 蓄電池電源の寿命判定方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0675027A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5969624A (en) * | 1995-04-07 | 1999-10-19 | Nippon Soken, Inc, | Battery charge control system for a hybrid vehicle driven by an electric motor and an internal combustion engine |
KR20030033463A (ko) * | 2001-10-23 | 2003-05-01 | 현대자동차주식회사 | 전기자동차용 배터리 모듈 페일 판단방법 |
KR20030039735A (ko) * | 2001-11-14 | 2003-05-22 | 주식회사 네스캡 | 전기 에너지 저장 장치에서 전압 균등화 방법, 장치 및전압 균등화를 위한 단위 소자 |
JP2007309839A (ja) * | 2006-05-19 | 2007-11-29 | Fuji Electric Systems Co Ltd | 組電池状態測定装置、組電池劣化判定方法および組電池劣化判定プログラム |
JP2011076746A (ja) * | 2009-09-29 | 2011-04-14 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 二次電池異常予見システム |
JP2014107929A (ja) * | 2012-11-27 | 2014-06-09 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 電動式建設機械 |
KR20160097030A (ko) * | 2015-02-06 | 2016-08-17 | 삼성전자주식회사 | 배터리의 충전 전압 데이터에 기반한 배터리 상태 추정 방법 및 장치 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57105975A (en) * | 1980-12-22 | 1982-07-01 | Toyota Motor Corp | Deterioration detector of storage battery |
JPS5897273A (ja) * | 1981-12-02 | 1983-06-09 | Yuasa Battery Co Ltd | 組電池装置 |
-
1992
- 1992-05-14 JP JP4121893A patent/JPH0675027A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57105975A (en) * | 1980-12-22 | 1982-07-01 | Toyota Motor Corp | Deterioration detector of storage battery |
JPS5897273A (ja) * | 1981-12-02 | 1983-06-09 | Yuasa Battery Co Ltd | 組電池装置 |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5969624A (en) * | 1995-04-07 | 1999-10-19 | Nippon Soken, Inc, | Battery charge control system for a hybrid vehicle driven by an electric motor and an internal combustion engine |
KR20030033463A (ko) * | 2001-10-23 | 2003-05-01 | 현대자동차주식회사 | 전기자동차용 배터리 모듈 페일 판단방법 |
KR20030039735A (ko) * | 2001-11-14 | 2003-05-22 | 주식회사 네스캡 | 전기 에너지 저장 장치에서 전압 균등화 방법, 장치 및전압 균등화를 위한 단위 소자 |
JP2007309839A (ja) * | 2006-05-19 | 2007-11-29 | Fuji Electric Systems Co Ltd | 組電池状態測定装置、組電池劣化判定方法および組電池劣化判定プログラム |
JP2011076746A (ja) * | 2009-09-29 | 2011-04-14 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 二次電池異常予見システム |
US8463564B2 (en) | 2009-09-29 | 2013-06-11 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Abnormality prediction system for secondary batteries |
JP2014107929A (ja) * | 2012-11-27 | 2014-06-09 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 電動式建設機械 |
KR20160097030A (ko) * | 2015-02-06 | 2016-08-17 | 삼성전자주식회사 | 배터리의 충전 전압 데이터에 기반한 배터리 상태 추정 방법 및 장치 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8581554B2 (en) | Battery charging method and apparatus | |
US20020153865A1 (en) | Uninterruptible power supply system having an NiMH or Li-ion battery | |
JPH08506477A (ja) | 蓄電池パックのダイナミックな調整と監視の装置及び方法 | |
JP2848554B2 (ja) | 装置に電力を供給するシステムならびに電力貯蔵装置の寿命および容量を評価する方法 | |
JP2007309839A (ja) | 組電池状態測定装置、組電池劣化判定方法および組電池劣化判定プログラム | |
EP1278072B1 (en) | Device for judging life of auxiliary battery | |
JP7129960B2 (ja) | 電池監視装置および電池システム | |
JPH0675027A (ja) | 蓄電池電源の寿命判定方法及び装置 | |
KR19990028876A (ko) | 배터리 충전과정의 제어 및 종결방법 | |
CN111919355B (zh) | 蓄电系统及测量方法 | |
JP3523706B2 (ja) | 電力変換装置 | |
CN110875622A (zh) | 恢复深度放电的电池模块的方法及所属的不间断供电系统 | |
JPH11252826A (ja) | 無停電電源装置 | |
CN115712066B (zh) | 一种用于铅酸电池组备电的在线核容方法及管理系统 | |
JP2012125121A (ja) | 充電システム及び蓄電池劣化判定方法 | |
JP4044217B2 (ja) | 蓄電池管理装置 | |
KR19980079177A (ko) | 재충전가능한 배터리의 전압잔량표시기능을 갖는 휴대용컴퓨터 및 잔량표시방법 | |
KR101736419B1 (ko) | 과충전의 예방이 가능한 배터리 충전방법 | |
AU2017201155B2 (en) | Flowing electrolyte battery maintenance bus system and method | |
JPH0381110B2 (ja) | ||
KR20090132901A (ko) | 무정전 전압장치 충전전압 제어방식 | |
JPH04274776A (ja) | Ni−Cd蓄電池の寿命検出装置 | |
JPH11355974A (ja) | 蓄電池の充電制御方法およびその充電制御方法を用いた電源装置 | |
JPH10255856A (ja) | ガス吸収式密閉形鉛蓄電池の良否判定方法および判定器 | |
JPH0884441A (ja) | 無停電電源装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19960319 |