JPH0669944B2 - 整髪料 - Google Patents
整髪料Info
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- JPH0669944B2 JPH0669944B2 JP63314788A JP31478888A JPH0669944B2 JP H0669944 B2 JPH0669944 B2 JP H0669944B2 JP 63314788 A JP63314788 A JP 63314788A JP 31478888 A JP31478888 A JP 31478888A JP H0669944 B2 JPH0669944 B2 JP H0669944B2
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- hair styling
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ヘアスタイルを整え、セットを長持ちさせ
るために用いられる整髪料に関する。
るために用いられる整髪料に関する。
整髪料は、その主原料によって油性の整髪料と非油性の
整髪料とに分類され、油性整髪料としてはヘアオイル,
ポマード,チック,ヘアクリーム等が、非油性整髪料と
してはセットローション,ヘアリキッド,ヘアソリッ
ド,ヘアスプレー等がある。これらには、毛髪を固定化
するセット剤(ヘアーセット剤または毛髪固定化剤)と
して、主に、ツバキ油やサザンカ油,流動パラフィン,
ヒマシ油等の油脂、あるいは、ポリビニルピロリドン,
アクリル系樹脂(たとえばアクリル酸−アクリル酸エス
テル共重合体等)などを代表とする合成樹脂およびその
他の高分子材料が用いられている。
整髪料とに分類され、油性整髪料としてはヘアオイル,
ポマード,チック,ヘアクリーム等が、非油性整髪料と
してはセットローション,ヘアリキッド,ヘアソリッ
ド,ヘアスプレー等がある。これらには、毛髪を固定化
するセット剤(ヘアーセット剤または毛髪固定化剤)と
して、主に、ツバキ油やサザンカ油,流動パラフィン,
ヒマシ油等の油脂、あるいは、ポリビニルピロリドン,
アクリル系樹脂(たとえばアクリル酸−アクリル酸エス
テル共重合体等)などを代表とする合成樹脂およびその
他の高分子材料が用いられている。
セット剤として上記油脂を主として用いた整髪料は、セ
ット力が大きいため、加熱処理をしなくても強固なセッ
トを行うことができるが、反面、べとついたり、水だけ
で洗い落とすことができなかったりするという問題点が
ある。
ット力が大きいため、加熱処理をしなくても強固なセッ
トを行うことができるが、反面、べとついたり、水だけ
で洗い落とすことができなかったりするという問題点が
ある。
他方、セット剤として合成樹脂を主に用いた整髪料は、
使用に際して上記油脂を用いたものほどべとついたりし
ないものの、樹脂自身に吸湿性があるため、カールリテ
ンションが悪く、また、高湿度下におけるセット力の低
下やべとつきが問題になっている。さらに、ハードタイ
プの整髪料では、樹脂の含有量が高まっていることか
ら、樹脂の剥離により毛髪の美観を損なう、いわゆるフ
レーキング現象が起こり易い。
使用に際して上記油脂を用いたものほどべとついたりし
ないものの、樹脂自身に吸湿性があるため、カールリテ
ンションが悪く、また、高湿度下におけるセット力の低
下やべとつきが問題になっている。さらに、ハードタイ
プの整髪料では、樹脂の含有量が高まっていることか
ら、樹脂の剥離により毛髪の美観を損なう、いわゆるフ
レーキング現象が起こり易い。
こうした事情に鑑み、この発明は、べとつきがなく風合
いが良好で、かつ、毛髪固定化力(保持力)に優れ、フ
レーキングが起こりにくい整髪料を提供することを課題
とする。
いが良好で、かつ、毛髪固定化力(保持力)に優れ、フ
レーキングが起こりにくい整髪料を提供することを課題
とする。
上記課題を解決するため、この発明にかかる整髪料は、
セット剤として、イオタタイプ、および/または、K+イ
オン含有量が5重量%以下かつCa2+イオン含有量が0.2
重量%以下であるカッパタイプのカラギーナンが含まれ
ているとともに、上記以外のカラギーナンは実質的に含
まれていないようにする。
セット剤として、イオタタイプ、および/または、K+イ
オン含有量が5重量%以下かつCa2+イオン含有量が0.2
重量%以下であるカッパタイプのカラギーナンが含まれ
ているとともに、上記以外のカラギーナンは実質的に含
まれていないようにする。
セット剤として用いられる、前記特定のカラギーナン
は、吸湿性が低く、かつ、少量で優れた毛髪固定化力能
を発揮する。したがって、毛髪固定化力が高く、フレー
キングの少ない、しかも風合いの良好な整髪料となりう
る。
は、吸湿性が低く、かつ、少量で優れた毛髪固定化力能
を発揮する。したがって、毛髪固定化力が高く、フレー
キングの少ない、しかも風合いの良好な整髪料となりう
る。
なお、カラギーナンには、イオタタイプおよびカッパタ
イプのほか、ラムダタイプのカラギーナンも存在する。
しかし、このラムダカラギーナンは、ゲル化能が非常に
高く、整髪料に添加された状態でゲルを形成するため、
セット剤としての機能を果たすことができない。
イプのほか、ラムダタイプのカラギーナンも存在する。
しかし、このラムダカラギーナンは、ゲル化能が非常に
高く、整髪料に添加された状態でゲルを形成するため、
セット剤としての機能を果たすことができない。
セット剤とは、整髪料に添加された状態では溶解状態で
あって、使用時、整髪料を毛髪に付けたときに、揮発成
分などがなくなると、毛髪を覆うようにフィルムを形成
して、毛髪を固定する機能は果たすことのできる成分で
ある。このようなフィルム形成能力がなければ、セット
剤としては有効でない。
あって、使用時、整髪料を毛髪に付けたときに、揮発成
分などがなくなると、毛髪を覆うようにフィルムを形成
して、毛髪を固定する機能は果たすことのできる成分で
ある。このようなフィルム形成能力がなければ、セット
剤としては有効でない。
ラムダカラギーナンのようにゲル化能の高い材料は、整
髪料に添加された段階でゲルを形成するので、整髪料を
毛髪に付けたときに、毛髪を薄く覆うことはできない。
また、毛髪に付ける際の取扱いで、予め形成されたゲル
が壊れる。壊されたゲルは、フィルムを形成することは
できないから、ラムダカラギーナンでは、毛髪を固定す
るようなセット剤としての機能は充分に発揮できないの
である。そればかりか、ラムダカラギーナンが存在して
いると、ラムダカラギーナンによる増粘作用などで、べ
とついた感触を示し、整髪料の品質性能を損なう欠点が
ある。カッパカラギーナンのうち、前記した特定のイオ
ン含有条件を満足しないものについても、ラムダカラギ
ーナンと同様の問題がある。
髪料に添加された段階でゲルを形成するので、整髪料を
毛髪に付けたときに、毛髪を薄く覆うことはできない。
また、毛髪に付ける際の取扱いで、予め形成されたゲル
が壊れる。壊されたゲルは、フィルムを形成することは
できないから、ラムダカラギーナンでは、毛髪を固定す
るようなセット剤としての機能は充分に発揮できないの
である。そればかりか、ラムダカラギーナンが存在して
いると、ラムダカラギーナンによる増粘作用などで、べ
とついた感触を示し、整髪料の品質性能を損なう欠点が
ある。カッパカラギーナンのうち、前記した特定のイオ
ン含有条件を満足しないものについても、ラムダカラギ
ーナンと同様の問題がある。
以下に、この発明を詳しく説明する。
この発明におけるセット剤たるカラギーナンの種類とし
ては、以下のものを限定して使用する。すなわち、カラ
ギーナンには、その構成高分子成分として、イオタ
(ι)タイプ,カッパ(κ)タイプ,ラムダ(λ)タイ
プがある。ただし、ゲル化(固化)しにくく液状を保ち
やすいという実用上の面から、イオタタイプ、および/
または、K+(カリウムイオン)含有量が5重量%以下
で、かつ、Ca2+(カルシウムイオン)の含有量が0.2重
量%以下であるカッパタイプのものを用いる。また、前
記イオン含有条件を外れるカッパタイプのカラギーナ
ン、および、ラムダタイプのカラギーナンは、実質的に
含まれていないようにする。このように、上記K+,Ca2+
両カチオンの含有量の低いカッパカラギーナンであれ
ば、セットポイント(固化温度)が低いために、高濃度
で使用してもゲル化を防ぐことができ、よりフィルム形
成能の高い、すなわち、よりセット力の強い整髪料を調
製することが可能となる。なお、イオタタイプのカラギ
ーナンは、元来ゲル化能が低い(固化温度が低い)た
め、高濃度で使用しても問題はない。
ては、以下のものを限定して使用する。すなわち、カラ
ギーナンには、その構成高分子成分として、イオタ
(ι)タイプ,カッパ(κ)タイプ,ラムダ(λ)タイ
プがある。ただし、ゲル化(固化)しにくく液状を保ち
やすいという実用上の面から、イオタタイプ、および/
または、K+(カリウムイオン)含有量が5重量%以下
で、かつ、Ca2+(カルシウムイオン)の含有量が0.2重
量%以下であるカッパタイプのものを用いる。また、前
記イオン含有条件を外れるカッパタイプのカラギーナ
ン、および、ラムダタイプのカラギーナンは、実質的に
含まれていないようにする。このように、上記K+,Ca2+
両カチオンの含有量の低いカッパカラギーナンであれ
ば、セットポイント(固化温度)が低いために、高濃度
で使用してもゲル化を防ぐことができ、よりフィルム形
成能の高い、すなわち、よりセット力の強い整髪料を調
製することが可能となる。なお、イオタタイプのカラギ
ーナンは、元来ゲル化能が低い(固化温度が低い)た
め、高濃度で使用しても問題はない。
整髪料中の上記カラギーナンの含有量は、整髪料のタイ
プ等に応じて適宜設定すればよく、特に限定されること
はないが、一般的には、0.1〜4重量%程度であること
が好ましい。
プ等に応じて適宜設定すればよく、特に限定されること
はないが、一般的には、0.1〜4重量%程度であること
が好ましい。
この発明にかかる整髪料の形態は、ローション状,リキ
ッド状,ポマード状,ジェル状,クリーム状,ムース状
等、特に限定されることはない。整髪料に含まれるカラ
ギーナン以外の成分についても、それぞれの形態や使用
目的に応じて任意に添加,調整されうる。さらに、セッ
ト剤として、カラギーナン以外のもの(通常の油脂,合
成樹脂等)が併用されていてもよい。また、整髪料の粘
度等も、その形態に応じて、髪を整えやすい値(たとえ
ば、ローションタイプの整髪料では20℃の粘度が10cP以
上など)が適宜選択されればよい。
ッド状,ポマード状,ジェル状,クリーム状,ムース状
等、特に限定されることはない。整髪料に含まれるカラ
ギーナン以外の成分についても、それぞれの形態や使用
目的に応じて任意に添加,調整されうる。さらに、セッ
ト剤として、カラギーナン以外のもの(通常の油脂,合
成樹脂等)が併用されていてもよい。また、整髪料の粘
度等も、その形態に応じて、髪を整えやすい値(たとえ
ば、ローションタイプの整髪料では20℃の粘度が10cP以
上など)が適宜選択されればよい。
たとえば、ローション状の整髪料(セットローション
等)の場合は、グリセリンやプロピレングリコール,高
級アルコール,多価アルコールエステル等の湿潤剤や可
塑剤あるいは柔軟剤を、セット剤たるカラギーナンに配
合し、これらを精製水およびエタノールを溶剤として溶
解し、またはコロイド状に分散させて得ることができ
る。上記溶剤としてのエタノールの含有量を多くすれ
ば、速乾性ローションとすることもできる。
等)の場合は、グリセリンやプロピレングリコール,高
級アルコール,多価アルコールエステル等の湿潤剤や可
塑剤あるいは柔軟剤を、セット剤たるカラギーナンに配
合し、これらを精製水およびエタノールを溶剤として溶
解し、またはコロイド状に分散させて得ることができ
る。上記溶剤としてのエタノールの含有量を多くすれ
ば、速乾性ローションとすることもできる。
リキッド状の整髪料(ヘアリキッド)であれば、カラギ
ーナンを精製水およびエタノール等の溶剤に溶かし、必
要に応じて湿潤剤,柔軟剤等を配合すればよい。
ーナンを精製水およびエタノール等の溶剤に溶かし、必
要に応じて湿潤剤,柔軟剤等を配合すればよい。
ポマード状の整髪料は、原料的に水性ポマードと油性ポ
マードに分けられ、後者にはさらに、鉱物性のものと植
物性のものとがある。いずれも、セット剤としてのカラ
ギーナンに、鉱物性ポマードであれば鉱物油である流動
パラフィンやワセリン等を、植物性ポマードであれば植
物油であるヒマシ油やオリーブ油等を、水性ポマードで
あれば油分(鉱物油あるいは植物油)および精製水と界
面活性剤を、それぞれ加えて調製すればよい。
マードに分けられ、後者にはさらに、鉱物性のものと植
物性のものとがある。いずれも、セット剤としてのカラ
ギーナンに、鉱物性ポマードであれば鉱物油である流動
パラフィンやワセリン等を、植物性ポマードであれば植
物油であるヒマシ油やオリーブ油等を、水性ポマードで
あれば油分(鉱物油あるいは植物油)および精製水と界
面活性剤を、それぞれ加えて調製すればよい。
ジェル状の整髪料は、カルボキシビニルポリマー等の水
溶性の高分子(合成樹脂)を用い、これをカラギーナン
と共に精製水等の溶媒に溶かしてジェル状に調製するこ
とにより得られる。
溶性の高分子(合成樹脂)を用い、これをカラギーナン
と共に精製水等の溶媒に溶かしてジェル状に調製するこ
とにより得られる。
クリーム状の整髪料(ヘアクリーム)は、カラギーナン
に任意の動植物油や鉱物油を配合し、これに30〜70重量
%程度の精製水を加えて、W/O型またはO/W型に乳化する
ことにより得られる。
に任意の動植物油や鉱物油を配合し、これに30〜70重量
%程度の精製水を加えて、W/O型またはO/W型に乳化する
ことにより得られる。
ムース状ないしフォーム状の整髪料(ヘアムース,ヘア
スタイリングフォーム,ヘアブローフォーム等)であれ
ば、通常の界面活性剤(ノニオン系)を1重量%以下、
カラギーナンを0.5〜1重量%を含む水性ベースのもの
を、フロンガスまたはプロパン系ガス等の液化噴射ガス
(噴射剤)と共にエアゾール缶に充填し、使用時に泡状
(ムース状またはフォーム状)に噴射されるように調製
すればよい。
スタイリングフォーム,ヘアブローフォーム等)であれ
ば、通常の界面活性剤(ノニオン系)を1重量%以下、
カラギーナンを0.5〜1重量%を含む水性ベースのもの
を、フロンガスまたはプロパン系ガス等の液化噴射ガス
(噴射剤)と共にエアゾール缶に充填し、使用時に泡状
(ムース状またはフォーム状)に噴射されるように調製
すればよい。
さらに、この発明にかかる上記各タイプの整髪料には、
必要に応じて、任意の着色料,香料,防腐剤,酸化防止
剤,紫外線吸収剤,上記以外の溶剤などの1種以上が含
まれていてもよい。
必要に応じて、任意の着色料,香料,防腐剤,酸化防止
剤,紫外線吸収剤,上記以外の溶剤などの1種以上が含
まれていてもよい。
以上述べてきた整髪料の使用方法についても、特に限定
はされないが、たとえば、手やヘアーブラシ等を使って
整髪料を髪に付着させ、髪を所望の形に整えればよい。
その後、整髪料の溶媒である水等が蒸発して乾燥するこ
とにより髪が強固にセットされるが、乾燥は、自然乾燥
による他、ドライヤーなどで毛髪を整えつつ乾燥を促進
させることも好ましい。
はされないが、たとえば、手やヘアーブラシ等を使って
整髪料を髪に付着させ、髪を所望の形に整えればよい。
その後、整髪料の溶媒である水等が蒸発して乾燥するこ
とにより髪が強固にセットされるが、乾燥は、自然乾燥
による他、ドライヤーなどで毛髪を整えつつ乾燥を促進
させることも好ましい。
以下に、セット剤としてのカラギーナンの特性を、その
他のセット剤と比較しつつ説明する。
他のセット剤と比較しつつ説明する。
−実験例− I.試料の種類 セット剤として、下記の各試料を用いた。
・カッパカラギーナン(κ−CR;K+3.0重量%,Ca2+0.1
重量%) ・イオタカラギーナン(ι−CR) ・ローカストビーンガム(LBG;三晶(株)製『RL−20
0』 ・LM−ペクチン(LM−P;ユニペクチン(株)製『LM−84
AS』 ・HM−ペクチン(HM−P;ユニペクチン(株)製『X−9
2』 ・プルラン(林原(株)製『PF−20』 ・アルギン酸ナトリウム(ALG;富士化学工業(株)製
『スノーアルギンM』 ・ポリビニルピロリドン(PVP;ビーエーエスエフ:BASF
社製『ルビスコールK−90』 ・オクチルアクリルアミド−アクリレート−ブチルアミ
ノエチルメタクリレート共重合体(AMP;ナショナルスタ
ーチアンドケミカルコーポレーション:National Starch
and Chemical Corporation社製『アンフォーマー:AMPH
OMER』 II.試料溶液の調製 それぞれの試料を精製水に分散させた後、加熱溶解を行
い、所定濃度の水溶液とした。
重量%) ・イオタカラギーナン(ι−CR) ・ローカストビーンガム(LBG;三晶(株)製『RL−20
0』 ・LM−ペクチン(LM−P;ユニペクチン(株)製『LM−84
AS』 ・HM−ペクチン(HM−P;ユニペクチン(株)製『X−9
2』 ・プルラン(林原(株)製『PF−20』 ・アルギン酸ナトリウム(ALG;富士化学工業(株)製
『スノーアルギンM』 ・ポリビニルピロリドン(PVP;ビーエーエスエフ:BASF
社製『ルビスコールK−90』 ・オクチルアクリルアミド−アクリレート−ブチルアミ
ノエチルメタクリレート共重合体(AMP;ナショナルスタ
ーチアンドケミカルコーポレーション:National Starch
and Chemical Corporation社製『アンフォーマー:AMPH
OMER』 II.試料溶液の調製 それぞれの試料を精製水に分散させた後、加熱溶解を行
い、所定濃度の水溶液とした。
III.フィルム特性の測定 (a)フィルムの調製方法 アクリル板上に各試料溶液(濃度1.0重量%)を塗布
し、室温にて乾燥させて、厚み約0.035mmのフィルムを
得た。
し、室温にて乾燥させて、厚み約0.035mmのフィルムを
得た。
(b)測定方法 突き破り強度の測定 不動工業(株)製のレオメーターを用い、これにレトル
トパウチ用突き破り強度測定プランジャーを組み合わせ
て突き破り強度の測定を行った。
トパウチ用突き破り強度測定プランジャーを組み合わせ
て突き破り強度の測定を行った。
★突き破り強度〔kg/mm〕=荷重/フィルム厚さ 引張り強度の測定 不動工業(株)製のレオメーターを用い、これに食品引
張用プランジャーを組み合わせて引張り強度の測定を行
った。
張用プランジャーを組み合わせて引張り強度の測定を行
った。
★引張り強度〔kg/mm2〕=荷重/(フィルム幅×フィル
ム厚さ) 吸湿度の測定 フィルムを4×4cmに切断し、これを50℃の乾燥器内に
一晩放置した後、デシケータ内で放冷し、恒量値(B)
を求めた。続いて、所定条件(温度25℃,相対湿度;第
1表参照)の恒温槽にフィルムを3時間放置して重量
(A)を測定し、次式により吸湿度を求めた。
ム厚さ) 吸湿度の測定 フィルムを4×4cmに切断し、これを50℃の乾燥器内に
一晩放置した後、デシケータ内で放冷し、恒量値(B)
を求めた。続いて、所定条件(温度25℃,相対湿度;第
1表参照)の恒温槽にフィルムを3時間放置して重量
(A)を測定し、次式により吸湿度を求めた。
★吸湿度(%)=(A−B)×100/B IV.毛髪固定化力の測定 5重量%ラウリル硫酸ナトリウム溶液で洗浄した長さ15
cm,重量1gの毛束に、第1表に示した濃度の各試料溶液
0.5mlを均等に塗布した後、これを直径2cmのロッドに巻
き付け、一晩放置した。乾燥後、ロッドを外して毛束の
見掛けの長さを測定し、次に温度25℃,湿度90%以上の
恒温槽中に同毛束を3時間吊るした後、再び見掛けの長
さL0を測定して、次式により毛髪固定化力を求めた。
cm,重量1gの毛束に、第1表に示した濃度の各試料溶液
0.5mlを均等に塗布した後、これを直径2cmのロッドに巻
き付け、一晩放置した。乾燥後、ロッドを外して毛束の
見掛けの長さを測定し、次に温度25℃,湿度90%以上の
恒温槽中に同毛束を3時間吊るした後、再び見掛けの長
さL0を測定して、次式により毛髪固定化力を求めた。
★毛髪固定化力(%)=(15−L0)×100/(15−L) V.毛束に塗布した場合の吸湿度の測定 毛束1gに試料溶液(濃度0.1重量%)を均一に塗布した
後、50℃の乾燥器内に一晩放置し、続いてデシケータ内
で放冷して、恒量値(B1)を求めた。その後、所定条件
(温度25℃,相対湿度90%)の恒温槽中に3時間放置し
て、重量(A1)を測定し、次式により吸湿度を求めた。
後、50℃の乾燥器内に一晩放置し、続いてデシケータ内
で放冷して、恒量値(B1)を求めた。その後、所定条件
(温度25℃,相対湿度90%)の恒温槽中に3時間放置し
て、重量(A1)を測定し、次式により吸湿度を求めた。
★吸湿度(%)=(A1−B1)×100/B1 VI.測定結果 以上の結果を、第1表に表す。
第1表にみるように、κ−カラギーナンおよびι−カラ
ギーナンは、その他のセット剤に比べ、吸湿度が低く高
湿度下でも良好な各種特性を維持できるとともに、少量
でも優れた毛髪固定化力を発揮できることが判明した。
ギーナンは、その他のセット剤に比べ、吸湿度が低く高
湿度下でも良好な各種特性を維持できるとともに、少量
でも優れた毛髪固定化力を発揮できることが判明した。
続いて、この発明のさらに詳しい実施例について、比較
例と併せて説明する。
例と併せて説明する。
−実施例1− 下記各成分を配合し、リキッド状の整髪料を調製した。
(数値は重量%) −比較例1− ι−カラギーナンの代わりに、PVP(上記『ルビスコー
ルK−90』)5.0重量%を用いるようにする他は、上記
実施例1と同様にして、リキッド状の整髪料を調製し
た。
(数値は重量%) −比較例1− ι−カラギーナンの代わりに、PVP(上記『ルビスコー
ルK−90』)5.0重量%を用いるようにする他は、上記
実施例1と同様にして、リキッド状の整髪料を調製し
た。
−比較例2− ι−カラギーナンの代わりに、AMP(上記『アンフォー
マー』)1.5重量%を用いるようにする他は、上記実施
例1と同様にして、リキッド状の整髪料を調製した。
マー』)1.5重量%を用いるようにする他は、上記実施
例1と同様にして、リキッド状の整髪料を調製した。
−実施例2− 下記各成分を配合し、ジェル状の整髪料を調製した。
(数値は重量%) −比較例3− ι−カラギーナンの代わりに、PVP(上記『ルビスコー
ルK−90』)5.0重量%を用いるようにする他は、上記
実施例2と同様にして、ジェル状の整髪料を調製した。
(数値は重量%) −比較例3− ι−カラギーナンの代わりに、PVP(上記『ルビスコー
ルK−90』)5.0重量%を用いるようにする他は、上記
実施例2と同様にして、ジェル状の整髪料を調製した。
−比較例4− ι−カラギーナンの代わりに、AMP(上記『アンフォー
マー』)1.5重量%を用いるようにする他は、上記実施
例2と同様にして、ジェル状の整髪料を調製した。
マー』)1.5重量%を用いるようにする他は、上記実施
例2と同様にして、ジェル状の整髪料を調製した。
上記得られた実施例および比較例の整髪料について、そ
のセット力,風合い,フレーキングを10名のモニターに
より評価してもらった。評価方法は、以下の通りであ
る。
のセット力,風合い,フレーキングを10名のモニターに
より評価してもらった。評価方法は、以下の通りであ
る。
★セット力 …ドライヤーでブローアップし、相対湿度80%,3時間後
のセット性を調べた。
のセット性を調べた。
★風合い …ドライヤーでブローアップした後の感能検査を行っ
た。
た。
★フレーキング …市販のナイロンブラシで頭髪をとき、フレーキング発
生の有無(発生せず:良い,発生:悪い)を調べた。
生の有無(発生せず:良い,発生:悪い)を調べた。
以上の結果を、第2表および第3表に示す。
第2,3表にみるように、セット剤として、前記特定のカ
ラギーナンが用いられた実施例の整髪料は、その他のセ
ット剤が用いられた比較例の整髪料に比べ、セット力,
風合い,フレーキングのいずれの点においても優れてい
ることが判明した。
ラギーナンが用いられた実施例の整髪料は、その他のセ
ット剤が用いられた比較例の整髪料に比べ、セット力,
風合い,フレーキングのいずれの点においても優れてい
ることが判明した。
つぎに、前記第1表に結果を示した実験例において、ι
−カラギーナンまたはκ−カラギーナンの代わりに、λ
−カラギーナンを用いて同様の実験を行った。その結果
のうち、毛髪固定力のデータを下記に示す。
−カラギーナンまたはκ−カラギーナンの代わりに、λ
−カラギーナンを用いて同様の実験を行った。その結果
のうち、毛髪固定力のデータを下記に示す。
濃度〔%〕 0.1 0.3 0.5 1.0 毛髪固定化力〔%〕40.6 45.2 50.2 57.3 上記結果から、λ−カラギーナンは、前記ι−カラギー
ナンなどに比べて、毛髪固定力に劣ることが判る。
ナンなどに比べて、毛髪固定力に劣ることが判る。
また、前記第2表および第3表に結果を示した性能試験
についても、λ−カラギーナンを用いて比較試験を行っ
た。
についても、λ−カラギーナンを用いて比較試験を行っ
た。
比較例5:実施例1において、ι−カラギーナンの代わり
に、λ−カラギーナンを用いたほかは、実施例1と同様
にして、リキッド状の整髪料を製造し、その性能を評価
した。
に、λ−カラギーナンを用いたほかは、実施例1と同様
にして、リキッド状の整髪料を製造し、その性能を評価
した。
比較例6:実施例2において、ι−カラギーナンの代わり
に、λ−カラギーナンを用いたほかは、実施例1と同様
にして、ジェル状の整髪料を製造し、その性能を評価し
た。
に、λ−カラギーナンを用いたほかは、実施例1と同様
にして、ジェル状の整髪料を製造し、その性能を評価し
た。
試験結果を、下記に示す。
−比較例5− 良い 普通 悪い セット力 0 3 7 風合い 3 5 2 フレーキング 1 5 4 −比較例6− 良い 普通 悪い セット力 0 5 5 風合い 3 6 1 フレーキング 0 5 5 以上の結果、λ−カラギーナンを用いた場合には、本願
発明の実施例に比べて、明らかに性能が劣ることが判明
した。
発明の実施例に比べて、明らかに性能が劣ることが判明
した。
この発明にかかる整髪料は、以上のように、毛髪固定化
力(保持力)に優れ、風合いが良好であるとともに、フ
レーキングが起こりにくいという特性を有している。し
たがって、従来品における問題点を解消しうる、新規な
整髪料の実現を可能とさせる。
力(保持力)に優れ、風合いが良好であるとともに、フ
レーキングが起こりにくいという特性を有している。し
たがって、従来品における問題点を解消しうる、新規な
整髪料の実現を可能とさせる。
Claims (1)
- 【請求項1】セット剤として、イオタタイプ、および/
または、K+イオン含有量が5重量%以下かつCa2+イオン
含有量が0.2重量%以下であるカッパタイプのカラギー
ナンが含まれているとともに、上記以外のカラギーナン
は実質的に含まれていないことを特徴とする整髪料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63314788A JPH0669944B2 (ja) | 1988-12-12 | 1988-12-12 | 整髪料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63314788A JPH0669944B2 (ja) | 1988-12-12 | 1988-12-12 | 整髪料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02157214A JPH02157214A (ja) | 1990-06-18 |
JPH0669944B2 true JPH0669944B2 (ja) | 1994-09-07 |
Family
ID=18057599
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63314788A Expired - Fee Related JPH0669944B2 (ja) | 1988-12-12 | 1988-12-12 | 整髪料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0669944B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06102619B2 (ja) * | 1990-03-09 | 1994-12-14 | 花王株式会社 | 毛髪セット剤組成物 |
FR2862221B1 (fr) * | 2003-11-18 | 2008-10-10 | Oreal | Composition cosmetique comprenant de la gomme de gellane ou un derive, un sel monovalent et un compose en suspension, procedes mettant en oeuvre cette composition et utilisations |
FR2904536B1 (fr) | 2006-08-04 | 2008-11-07 | Oreal | Composition cosmetique comprenant au moins un polysaccharide de type carraghenane lambda sous forme d'aerosol, procede de traitement cosmetique des fibres keratiniques et utilisation de la composition |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61252246A (ja) * | 1985-05-02 | 1986-11-10 | Mitsubishi Acetate Co Ltd | 透明なゲル組成物 |
JPS61252247A (ja) * | 1985-05-02 | 1986-11-10 | Mitsubishi Acetate Co Ltd | 透明なゲル組成物 |
-
1988
- 1988-12-12 JP JP63314788A patent/JPH0669944B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61252246A (ja) * | 1985-05-02 | 1986-11-10 | Mitsubishi Acetate Co Ltd | 透明なゲル組成物 |
JPS61252247A (ja) * | 1985-05-02 | 1986-11-10 | Mitsubishi Acetate Co Ltd | 透明なゲル組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02157214A (ja) | 1990-06-18 |
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