JPH0664805A - 横方向抑制装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウエブのコラム強度を増加できる横方向抑制
装置を提供する。 【構成】 横方向抑制装置はウエブ１８、１９を正確に
位置決めするた。横方向抑制装置はウエブに向かって凹
んで湾曲した長手方向のウエブ支持表面１６と、前記表
面に沿って長手方向に伸びているガイド１７と、前記表
面に対向して配置されたローラ１１と、を備ている。ロ
ーラ１１が回転したとき変形しかつウエブを前記ガイド
に対向して横方向に偏倚し、その結果ウエブが前記表面
の曲率に一致してウエブの強度を増加する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、概して物品輸送装置、
特にウエブ輸送装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】物品輸送装置は種々の物品を一つの位置
から他の位置に輸送する。ある物品輸送装置は薄い物品
を輸送するのに使用される。薄い物品の例はフィルムス
トリップ又はフィルムストリップとペーパーキャリアと
の組み合わせ又はウエブである。

【０００３】フィルムストリップが初めて（第１回目の
注文に対して）プリントされたとき、種々の２４枚又は
３６枚取りフィルムストリップは端が互いに接続されて
連続する一定の幅のフィルムストリップのロールにされ
る。焼き増しすなわち追加文（ｒｅｏｒｄｅｒ）作業中
に写真プリンタをより効率的にするために、顧客が焼き
付けを望むフィルムストリップの種々のフレームすなわ
ちコマはペーパーキャリアに取り付けられる。ペーパー
キャリアは多くのコマを含むロールを形成し、そのコマ
はペーパーキャリアの一方の側部に不規則に取り付けら
れる。したがって、あるロール位置においてはフィルム
ストリップ及びペーパーキャリアがあり、他の位置にお
いてはペーパーキャリアのみがある。したがって、フィ
ルムストリップとペーパーキャリアの組み合わせの幅は
変化する。ペーパーキャリアとフィルムストリップの組
み合わせはプリンタを通して迅速に移動され得る。しか
るに、もしフィルムストリップがペーパーキャリアに接
続されていないと、４フレームすなわち４コマフィルム
ストリップの個々のコマはプリンタを通して移動されな
ければならない。

【０００４】ローラは、第１番目のフィルムストリップ
をそのフィルムストリップのいずれかの縁と接触するこ
とによって案内するように使用される。しかしながら、
もしフィルムストリップがペーパーキャリアに接続され
ていると、フィルムストリップのセグメントが非常に薄
くかつ断続しているため、ガイドローラはローラのペー
パーキャリア部分とのみ接触する。

【０００５】フィルムストリップ及びフィルムストリッ
プとペーパーキャリアの組み合わせの横位置は、フィル
ムストリップのバーコード及び／又はペーパーキャリア
のコードが読み取られるために正確に制御されなければ
ならない。プリンタ内に備えられている装置は上記コー
ドに含まれている情報を使用し、良質のプリントをつく
るために種々の写真プリンタのパラメータを設定しある
いは調整する。したがって、フィルムストリップ及びフ
ィルムストリップとペーパーキャリアとの組み合わせの
正確な横方向配置は適切な走査、焼き付け及び輸送動作
に必要である。

【０００６】フィルムストリップ及びペーパーキャリア
組み合わせを横方向に正確に位置決めするために従来技
術で利用された方法の一つは、ペーパーキャリアの一方
の縁を固定した横方向位置を有するガイド部材に向かっ
て偏倚することである。フィルムストリップとペーパー
キャリアの組み合わせは非常に薄い。したがって、フィ
ルムストリップとペーパーキャリアの組み合わせは歪む
ことなく十分な横方向配置力を支持できない。

【０００７】歪みが発生するとフィルムストリップの縁
の読み取りが不正確になる。フィルムストリップ及びペ
ーパーキャリア組み合わせの歪みはペーパーキャリアの
横方向コラム強度（ｃｏｌｕｎ ｓｔｒｅｎｇｔｈ）を
増加することによって減少される。ペーパーキャリアの
横方向コラム強度はペーパーキャリアを横軸線の回りで
湾曲させることによて増加される。上記横軸線の曲率は
ガイドの前からガイドの後までフィルムストリップとペ
ーパーキャリアの方向に変化することが必要となる。し
たがって、追加のローラが、フィルムストリップとペー
パーキャリアの組み合わせの移動方向を変化させてフィ
ルムストリップ及びペーパーキャリアを正確に横方向に
位置決めするために、必要である。

【０００８】もしフィルムストリップ及びフィルムスト
リップとペーパーキャリアの組み合わせが大きな距離移
動すると、フィルムストリップ及びフィルムストリップ
とペーパーキャリアの組み合わせの横方向位置決めを正
確に制御するために、追加のローラが必要となる。

【０００９】写真プリンタを通して移動するフィルムス
トリップの速度が毎秒約４５．７ｃｍ（１８インチ）を
超えると、従来技術のローラではフィルムストリップの
横方向位置を正確に制御することは困難である。フィル
ムストリップの横方向位置を正確に制御することが困難
な従来技術では焼き直しが多くなる。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、横方
向抑制装置を提供することである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明は、ウエブを正確
に位置決めするための横方向抑制装置において、横方向
にウエブに向かって凹んで湾曲した長手方向のウエブ支
持表面と、前記表面に沿って長手方向に伸びているガイ
ドと、前記表面に対向して配置されたローラと、を備
え、前記ローラが回転したとき変形しかつウエブを前記
ガイドに対向して横方向に偏倚し、その結果ウエブが前
記表面の曲率に一致してウエブの強度を増加するように
構成されている。

【００１２】

【作用】本発明は、フィルムストリップ及びペーパーキ
ャリアの組み合わせ（ウエブ）又は他のあらゆるウエブ
形状の横方向位置を、特定の長手方向位置において正確
に決め、フィルムストリップ及びペーパーキャリア組み
合わせを追加のローラを加えることなく大きな距離移動
させることができる、そしてフィルムストリップ及びペ
ーパーキャリア組み合わせの歪みを減少する装置を提供
することによって、従来技術の欠点を克服する。

【００１３】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。

【００１４】図面、特に図１において、参照番号１１は
傾斜されたすなわち円錐形ローラを示す。傾斜されたロ
ーラはウエブの輸送の一つの方向にのみ作用し、しかる
に、円錐形ローラは長手方向のウエブの輸送の両方向に
おいて横方向のウエブ位置決め機能を与える。

【００１５】ローラ１１は順応性のある弾性材料、すな
わちウレタン、ポリプロピレン、その他で造られる。ロ
ーラ１１のジュロメータ（ｄｕｒｏｍｅｔｅｒ）は２０
ショアＡ（Ｓｈｏｒｅ Ａ）と８０ショアＡとの間であ
る。ナット１０及びハブ１２はローラ１１が軸１３の一
端で回転するのを許容している。軸１３の他端はピボッ
ト９によってブロック１４に接続されている。ブロック
１４はプレート８に接続されている。プレート８の輪郭
が形成された表面１６がローラ１１の下に配置されてい
る。プレート８の平らな表面２９は表面１６に接してい
る。ほぼその位置で、ローラ１１はもはやペーパーキャ
リア１９を表面１６に向かって押圧しない。横方向縁ガ
イド１７は表面１６に接続されている。フィルムストリ
ップ１８は表面２９に沿って移動しかつペーパーキャリ
ア１９は表面１６とローラ１１との間を通過する。ロー
ラ３０はフィルムストリップ１８及びペーパーキャリア
１９を矢印Ａによって示される方向に移動する。プレー
ト８及びそれへの取り付け部は鉛直軸線ｙの回りで自由
に枢動され、ペーパーキャリア１９を、ペーパーキャリ
アに引き裂き応力を発生させることなく、駆動ローラ３
０と自動的に整合する方向に輸送させる。ばね１５はプ
レート８及び軸１３に接続されている。ばね１５はロー
ラ１１を介してペーパーキャリア１９に下方向の負荷を
加える。前述の負荷はローラ１１を、ローラ１１の変形
及び回転がペーパーキャリア１９を表面１６の曲率に一
致するようにかつペーパーキャリア１９の縁が横縁ガイ
ド１７に向かって押されるような方法で、変形する。ペ
ーパーキャリア１９の横方向コラム強度（ｃｏｌｕｍｎ
ｓｔｒｅｎｇｔｈ）は、ペーパーキャリア１９を輪郭
が形成された表面１６の湾曲形状に適合するようにさせ
ることによって、増加される。

【００１６】横縁ガイド１７の長手方向位置において、
表面１６はペーパーキャリア１９に向かって湾曲してい
るすなわち凹んでいる。表面１６の湾曲の軸線は、ロー
ラ１１と横縁ガイド１７との間の横区域において、矢印
Ａと平行である。比較的薄いフィルムストリップ１８及
びペーパーキャリア１９に加えられる横方向の力はペー
パーキャリア１９を輪郭が形成された表面１６に一致さ
せ、そこにおいて、ペーパーキャリア１９はそれ以上の
変形に抗してしっかりと支持されかつかなりの大きさの
横方向圧縮強度を受ける。上記が起こると同時に、フィ
ルムストリップ１８は表面２９に沿って方向Ａに移動す
る。

【００１７】図２はローラ３０に代えてモータ３１を有
する図１の実施例を示す。モータ３１は軸１３に連結さ
れかつ動力源３２はモータ３１に動力を供給する。モー
タ３１は軸１３を回転しかつローラ１１はフィルムスト
リップ１８及びペーパーキャリア１９を矢印Ａで示され
る方向に移動させる。ばね１５はローラ１１を介してペ
ーパーキャリア１９に下向きの負荷を加える。前述の負
荷はローラ１１を、ローラ１１の変形及び回転がペーパ
ーキャリア１９を表面１６の湾曲に一致させかつペーパ
ーキャリア１９の縁が横縁ガイド１７に向かって押され
るように、変形する。ペーパーキャリア１９の横方向コ
ラム強度はペーパーキャリア１９を輪郭が形成された表
面１６の形状に適合させることによって増加される。

【００１８】横縁ガイド１７の長手方向位置において、
表面１６はペーパーキャリア１９に向かって横方向に湾
曲しているすなわち凹んでいる。表面１６の湾曲の軸線
は、ローラ１１と横縁ガイド１７との間の横区域におい
て、矢印Ａと平行である。比較的薄いフィルムストリッ
プ１８及びペーパーキャリア１９に加えられる横方向の
力はペーパーキャリア１９を輪郭が形成された表面１６
に一致させ、そこにおいて、ペーパーキャリア１９はそ
れ以上の変形に抗してしっかりと支持されかつかなりの
大きさの横方向圧縮強度を受ける。上記が起こると同時
に、フィルムストリップ１８は表面２９に沿って方向Ａ
に移動する。

【００１９】図３は図１のローラ１１及び表面１６を示
している断面図である。ローラ１１はハブ１２及びナッ
ト１０によって軸１３に接続され、ペーパーキャリア１
９はローラ１１と表面１６との間に置かれる。横縁ガイ
ド１７及び表面１６は角度Ｂを形成する。角度Ｂは、ペ
ーパーキャリア１９の縁が逃げるのを阻止するために、
例えば９０度と１００度との間の鈍角になっている。表
面１６の曲率半径Ｒは約２．５４ｃｍ（１インチ）と２
５．４ｃｍ（１０インチ）との間である。

【００２０】図４は図２のローラ１１及び表面１６の同
じ断面図である。しかしながら、この図において、ペー
パーキャリア１９は予め形成されたしわ寄り部（ｃｒｅ
ａｓｅ）２０と共に示されている。予め形成されたしわ
寄り部２０は操作者の不注意によって形成される、すな
わちフィルムストリップ１８及びペーパーキャリア１９
は落とされかつ誰かがペーパーキャリア１９を踏む。予
め形成されたしわ寄り部２０がローラ１１と縁ガイド１
７との間を通過すると、しわ寄せ部２０の厳しさがロー
ラ１１によってペーパーキャリア１９に加えられる横方
向の力によって増加され、曲がりすなわち反り（ｂｕｃ
ｋｌｅ）が壊れることになる。上記状態はペーパーキャ
リア１９を最終的にひどく破損し、ペーパーキャリア１
９の適切な横方向配置を阻止する。しわ寄り部２０は図
５及び図６に示される本発明の他の実施例によって平ら
にされる。

【００２１】図５は図１の軸１３に固定の上抑制ガイド
２１を付加した状態を示している。ガイド２１は、表面
１６の上に位置決めされた下プレート２２と、プレート
２２に垂直な側プレート２３とを有している。側プレー
ト２３はボルト２５によって軸１３に接続されている。
ペーパーキャリア１９はガイド２１と表面１６との間に
位置決めされる。ペーパーキャリア１９がガイド２１に
入ると、プレート２２はペーパーキャリア１９に存在す
る予め形成されたしわ寄り部を平らにしかつ予め形成さ
れたしわ寄り部のしわ寄り高さの増加を防止する。

【００２２】図６は図１のローラ１１をローラ及び回転
組立体２６と置き換えている。組立体２６は、ローラ２
７及び回転容積部（ｖｏｌｕｍｅ ｏｆ ｒｏｔａｔｉ
ｏｎ）２８を備えている。ハブ１２及びナット１０は組
立体２６を軸１３の一端に保持する。回転容積部２８は
あらゆる順応性のある材料、すなわちウレタン、ポリプ
ロピレン、その他で形成され、或いは、堅牢な材料、す
なわちアルミニュウム、熱可塑性材料でつくられる。ロ
ーラ２７のジュロメータ及び回転容積部２８は２０ショ
アＡと８０ショアＡとの間にある。ローラ２７は円錐形
でも、傾斜した形状でも或いは円筒状でもよく、回転容
積部２８は表面１６の形によって輪郭が形成される。

【００２３】ペーパーキャリア１９は回転組立体２６と
表面１６との間に配置される。ペーパーキャリア１９が
組立体２６に接近すると、回転容積部２８はペーパーキ
ャリア１９に存在する予め形成されたしわ寄り部を平ら
にし、予め形成されたしわ寄り部の高さの増加を防止す
る。

【００２４】

【発明の効果】上述のように、本発明の装置において、
フィルムストリップ及びペーパーキャリア組み合わせ
（ウエブ）又は他のウエブ形状は特定の長手方向位置に
おいて正確に位置決めされ得る。本発明の装置はまたウ
エブの反りを減少する。

【００２５】追加の実施の態様は次の通りである。 （１）請求の範囲に記載された装置であって、更に、前
記ウエブのいずれの部分を支持するように前記表面に関
して接しておりかつ前記表面の湾曲部分を超えて伸びて
いる平らなウエブ支持面を備えている装置。 （２）前記ローラが前記縁に向かって傾斜された上記
（１）に記載の装置。 （３）前記ローラが円錐である上記（２）に記載の装
置。 （４）前記ローラが、更に、前記ローラ及び前記ガイド
に隣接する回転容積部とを備え、前記回転容積部がウエ
ブを抑制して予め形成されたウエブのしわ寄せ部を平ら
にする上記（３）に記載の装置。 （５）前記回転容積部は輪郭が前記表面の形状に形成さ
れている上記（４）に記載の装置。 （６）前記装置が、更に、前記ローラに接続された軸
と、前記軸に接続されたガイドと、を備え、前記ガイド
がウエブを前記表面に対して押して予め形成されたウエ
ブのしわ寄り部を平らにする前記（５）に記載の装置。 （７）前記ガイドは輪郭が前記表面の形状に形成されて
いる前記（６）に記載の装置。 （８）前記表面、前記ガイド及び前記ローラがウエブの
平面に垂直な軸線の回りで回動可能である前記（７）に
記載の装置。 （９）横断方向に湾曲した長手方向ウエブ支持表面と、
前記表面に沿って長手方向に伸びるガイドと、前記表面
に対向して配置されたローラと、ローラを回転してウエ
ブを前記表面に沿って移動させて前記ローラを変形さ
せ、かつ、ウエブが前記表面の湾曲に一致しウエブの強
度を増すように、ウエブを前記ガイドに対して横に偏倚
する手段と、を備えた横方向抑制装置。 （１０）前記ローラが前記ガイドに向かって傾斜されて
いる前記（９）に記載の装置。 （１１）前記ローラが円錐である前記（１０）に記載の
装置。 （１２）前記ローラが、更に、前記ローラ及び前記ガイ
ドに隣接する回転容積部とを備え、前記回転容積部がウ
エブを抑制して予め形成されたウエブのしわ寄せ部を平
らにする上記（１１）に記載の装置。 （１３）前記装置が、更に、前記ローラに接続された軸
と、前記軸に接続されたガイドと、を備え、前記ガイド
がウエブを前記表面に対して押して予め形成されたウエ
ブのしわ寄せ部を平らにする前記（１２）に記載の装
置。 （１４）前記表面、前記ガイド及び前記ローラがウエブ
の平面に垂直な軸線の回りで回動可能である前記（１
３）に記載の装置。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の装置によって位置決めされたフィルタ
ストリップ及びペーパーキャリアの斜視図である。

【図２】ローラ１１がモータによって駆動される図１に
示された装置の斜視図である。

【図３】ローラ１１及び表面１６の断面図である。

【図４】ペーパーキャリアに予め形成されたしわ寄せ部
を示すローラ１１及び表面１６の断面図である。

【図５】本発明の別の実施例の斜視図である。

【図６】本発明の更に別の実施例の斜視図である。

【符号の説明】

１１ ローラ １３ 軸 １６ 支持表面 １７ ガイド １８、１９ ウエブ ２１ ガイド ２８ 回転容積

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ウエブを正確に位置決めするための横方
   向抑制装置において、 横方向にウエブに向かって凹んで湾曲した長手方向のウ
   エブ支持表面と、 前記表面に沿って長手方向に伸びているガイドと、 前記表面に対向して配置されたローラと、を備え、前記
   ローラが回転したとき変形しかつウエブを前記ガイドに
   対向して横方向に偏倚し、その結果ウエブが前記表面の
   曲率に一致してウエブの強度を増加する横方向抑制装
   置。