JPH06625Y2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
内燃機関の制御装置Info
- Publication number
- JPH06625Y2 JPH06625Y2 JP16860787U JP16860787U JPH06625Y2 JP H06625 Y2 JPH06625 Y2 JP H06625Y2 JP 16860787 U JP16860787 U JP 16860787U JP 16860787 U JP16860787 U JP 16860787U JP H06625 Y2 JPH06625 Y2 JP H06625Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ignition timing
- throttle
- engine
- ignition
- operating angle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、内燃機関を制御する制御装置に関する。
<従来の技術> 一般に、自動車等の内燃機関では、その運転状態に応じ
て点火時期及び燃料供給量の要求特性が異なる。
て点火時期及び燃料供給量の要求特性が異なる。
そのため、例えば機関回転数Nと機関負荷に対応する吸
入空気量Qを検出し、これらの値に応じた燃料供給量と
点火時期を演算して制御量を求め、機関を制御すること
が行われている(特公昭55−36814号、特開昭60−1
62059号各公報等参照)。また、機関回転数Nと基本噴
射パルス幅Tpに対する基本点火時期Advデータとをそれ
ぞれ予め実験により求めてマツプにしてメモリに格納し
ておき、機関の運転状態に応じてそのマツプを検索し、
そのマツプデータに基づいて機関を制御することが行わ
れている(特開昭55−112861号公報等参照)。更に、
始動(クランキング)時、無負荷(アイドリング)時、
負荷運転時でそれぞれ別個の基本点火時期の計算式ある
いはテーブルマツプを用意しておき、機関の運転条件に
よって上記各運転状態の場合の基本点火時期を選択して
点火時期を設定することにより、機関の運転性や安定性
を向上させるものもある(特開昭60−162059号,特開
昭55−139971号各公報等参照)。
入空気量Qを検出し、これらの値に応じた燃料供給量と
点火時期を演算して制御量を求め、機関を制御すること
が行われている(特公昭55−36814号、特開昭60−1
62059号各公報等参照)。また、機関回転数Nと基本噴
射パルス幅Tpに対する基本点火時期Advデータとをそれ
ぞれ予め実験により求めてマツプにしてメモリに格納し
ておき、機関の運転状態に応じてそのマツプを検索し、
そのマツプデータに基づいて機関を制御することが行わ
れている(特開昭55−112861号公報等参照)。更に、
始動(クランキング)時、無負荷(アイドリング)時、
負荷運転時でそれぞれ別個の基本点火時期の計算式ある
いはテーブルマツプを用意しておき、機関の運転条件に
よって上記各運転状態の場合の基本点火時期を選択して
点火時期を設定することにより、機関の運転性や安定性
を向上させるものもある(特開昭60−162059号,特開
昭55−139971号各公報等参照)。
ところで、無負荷時の点火時期はアイドル回転数の安定
を得るために第7図の破線に示すように遅角側に設定さ
れており、水温と回転数に応じて所定の値に設定されて
いる。これに対して、通常の負荷時の点火時期は高トル
クと高効率を得るために同図実線に示すように進角側に
設定されており、特に低負荷になるほど混合気の燃焼が
遅くなるので最良の点火時期は相当進角側に設定されて
いる。
を得るために第7図の破線に示すように遅角側に設定さ
れており、水温と回転数に応じて所定の値に設定されて
いる。これに対して、通常の負荷時の点火時期は高トル
クと高効率を得るために同図実線に示すように進角側に
設定されており、特に低負荷になるほど混合気の燃焼が
遅くなるので最良の点火時期は相当進角側に設定されて
いる。
<考案が解決しようとする問題点> しかしながら、このような従来の内燃機関の制御装置に
あっては、機関出力を制御する場合、先ずスロツトルバ
ルブの開度を制御して機関の吸入空気量を増減し、その
吸入空気量の変化に見合った燃料供給量と点火時期の制
御を行なう構成となっていたため、スロツトルバルブ全
閉付近の極低負荷では、スロツトルバルブ開度の僅かな
変化に対してスロツトルバルブの空気通過面積の変化の
割合が大きく、更に吸入負圧も大きいため、吸入空気量
が大きく変化することや、無負荷時と負荷時の点火時期
との間の段差いよって、機関出力(発生トルク)が急激
に変化して操縦性が悪化してしまうという問題点があっ
た。
あっては、機関出力を制御する場合、先ずスロツトルバ
ルブの開度を制御して機関の吸入空気量を増減し、その
吸入空気量の変化に見合った燃料供給量と点火時期の制
御を行なう構成となっていたため、スロツトルバルブ全
閉付近の極低負荷では、スロツトルバルブ開度の僅かな
変化に対してスロツトルバルブの空気通過面積の変化の
割合が大きく、更に吸入負圧も大きいため、吸入空気量
が大きく変化することや、無負荷時と負荷時の点火時期
との間の段差いよって、機関出力(発生トルク)が急激
に変化して操縦性が悪化してしまうという問題点があっ
た。
この考案は、このような従来の問題点に着目してなされ
たもので、機関が無負荷状態に近い所定の極低負荷状態
にあるとき、スロツトルバルブを全閉のままでスロツト
ルペダルの操作角度に応じて点火時期を設定することに
より上記問題点を解決することを目的としている。
たもので、機関が無負荷状態に近い所定の極低負荷状態
にあるとき、スロツトルバルブを全閉のままでスロツト
ルペダルの操作角度に応じて点火時期を設定することに
より上記問題点を解決することを目的としている。
<問題点を解決するための手段> このため、本考案は基本概念図を第1図に示すように、
機関の運転状態を検出する運転状態検出手段aと、スロ
ツトルペダルの操作角度を検出するスロツトル操作角度
検出手段bと、スロツトル操作角度が所定開度以上でス
ロツトルバルブを開作動させるスロツトルバルブ開度設
定手段cと、機関の運転状態に基づいて基本点火時期を
設定すると共に、スロツトル操作角度が前記所定開度よ
りも小さい状態にあるとき、該スロツトル操作角度に応
じて点火時期を設定する点火時期設定手段dと、点火時
期設定手段の出力に基づいて混合気に点火する点火手段
eと、を備えている。
機関の運転状態を検出する運転状態検出手段aと、スロ
ツトルペダルの操作角度を検出するスロツトル操作角度
検出手段bと、スロツトル操作角度が所定開度以上でス
ロツトルバルブを開作動させるスロツトルバルブ開度設
定手段cと、機関の運転状態に基づいて基本点火時期を
設定すると共に、スロツトル操作角度が前記所定開度よ
りも小さい状態にあるとき、該スロツトル操作角度に応
じて点火時期を設定する点火時期設定手段dと、点火時
期設定手段の出力に基づいて混合気に点火する点火手段
eと、を備えている。
<作用> 本考案では、スロツトルペダルの操作角度が所定開度よ
り小さい極低負荷状態にあるとき、スロツトルバルブを
全閉状態のままでスロツトル操作角度に応じて点火時期
を設定する。したがって、極低負荷の運転領域におい
て、発生トルクの急激な立ち上がりが抑制され、運転性
や操縦性が向上する。
り小さい極低負荷状態にあるとき、スロツトルバルブを
全閉状態のままでスロツトル操作角度に応じて点火時期
を設定する。したがって、極低負荷の運転領域におい
て、発生トルクの急激な立ち上がりが抑制され、運転性
や操縦性が向上する。
<実施例> 以下、本考案を図面に基づいて説明する。
第2〜6図は本考案の一実施例を示す図である。まず、
構成を説明する。第2図において、1は運転状態検出手
段であり、運転状態検出手段1は機関の運転状態に関連
する各種パラメータを検出する複数のセンサにより構成
される。すなわち、運転状態検出手段1はクランク角セ
ンサ2、エアフローメータ3、スロツトル操作角度セン
サ(スロツトル操作角度検出手段)4およびアイドルス
イツチ5により構成される。クランク角センサ2は爆発
間隔(6気筒機関ではクランク角で120°、4気筒機関
では180°)毎に各気筒の圧縮上死点(TDC)前の所
定位置、例えばBTDC70°で〔H〕レベルのパルスと
なる基準位置信号Caを出力するとともに、クランク角
の単位角度(例えば、1°)毎に〔H〕レベルのパルス
となる単位信号C1を出力する。なお、信号Caのパルス
を計数することにより、機関回転数Nを知ることがで
き、この処理は後述のコントロールユニツト11により
行われる。エアフローメータ3は機関負荷を代表する機
関への吸入空気量Qaを検出し、スロツトル操作角度セ
ンサ4はスロツトルペダルの操作角度TVOを検出す
る。また、アイドルスイツチ5は機関がアイドリング状
態にあるときオンとなり、その状態に応じたアイドル信
号をコントロールユニツト11に出力する。
構成を説明する。第2図において、1は運転状態検出手
段であり、運転状態検出手段1は機関の運転状態に関連
する各種パラメータを検出する複数のセンサにより構成
される。すなわち、運転状態検出手段1はクランク角セ
ンサ2、エアフローメータ3、スロツトル操作角度セン
サ(スロツトル操作角度検出手段)4およびアイドルス
イツチ5により構成される。クランク角センサ2は爆発
間隔(6気筒機関ではクランク角で120°、4気筒機関
では180°)毎に各気筒の圧縮上死点(TDC)前の所
定位置、例えばBTDC70°で〔H〕レベルのパルスと
なる基準位置信号Caを出力するとともに、クランク角
の単位角度(例えば、1°)毎に〔H〕レベルのパルス
となる単位信号C1を出力する。なお、信号Caのパルス
を計数することにより、機関回転数Nを知ることがで
き、この処理は後述のコントロールユニツト11により
行われる。エアフローメータ3は機関負荷を代表する機
関への吸入空気量Qaを検出し、スロツトル操作角度セ
ンサ4はスロツトルペダルの操作角度TVOを検出す
る。また、アイドルスイツチ5は機関がアイドリング状
態にあるときオンとなり、その状態に応じたアイドル信
号をコントロールユニツト11に出力する。
上記クランク角センサ2、エアフローメータ3、スロツ
トル操作角度センサ4およびアイドルスイツチ5からの
信号はコントロールユニツト11に入力されており、コ
ントロールユニツト11は点火時期設定手段としての機
能を有し、CPU12、ROM13、RAM14および入出力インター
フェース、レジスタ、カウンタ、A/D変換器等を内蔵し
た入出力制御回路15により構成される。CPU12はROM13
に書き込まれているプログラムに従って入出力制御回路
15より必要とする外部データを取り込んだり、またRA
M14との間でデータの授受を行ったりしながら点火時期
制御に必要な処理値を演算処理し、必要に応じて処理し
たデータを入出力制御回路15へ出力する。入出力制御
回路15には運転状態検出手段1からの信号が入力され
るとともに、入出力制御回路15からは噴射信号Siお
よび点火信号Spが出力される。ROM13はCPU12における
演算プログラムを格納しており、RAM14は演算に使用す
るデータをマツプ等の形で記憶する。なお、RAM14の一
部は、例えば不揮発性メモリにより構成され、その記憶
内容(学習値等)を演算停止後も保持する。一方、噴射
信号Siは駆動回路16に入力されており、駆動回路1
6は駆動用パワートランジスタ17、バツテリ18等か
ら構成される。駆動回路16は入出力制御回路15から
の信号を燃料噴射するのに十分なだけの噴射信号に増幅
してインジェクタ19に供給する。また、点火信号Sp
は点火手段21に入力されており、点火手段21は点火
プラグ22a〜22d、点火コイル23、バツテリ18、デイ
ストリービュータ24およびパワートランジスタ25に
より構成される。点火手段21は点火信号Spに基づき
パワートランジスタ25をON/OFF制御して点火コイル2
3の2次側に高電圧Piを発生させるとともに、この高
電圧Piをデイストリビュータ24により分配して点火
プラグ22a〜22dに供給して混合気に点火する。なお、こ
の点火時期の制御(パワートランジスタ25のON〜OFF
制御)は、第3図に示すように、点火時期データADD
はセツトするADV(進角値)レジスタ26と、リセツ
トパルスでリセツトされ、クランク角センサ2からの角
度(1パルス)信号C1をカウントするカウンタ27と、
カウンタ27がリセツトされたときにパワートランジス
タ25をON状態にし、ADVレジスタ26にセツトさ
れた点火時期データADDとカウンタ27のカウント値
が一致したときにパワートランジスタ25をOFF状態に
するコンパレータ28とからなる。
トル操作角度センサ4およびアイドルスイツチ5からの
信号はコントロールユニツト11に入力されており、コ
ントロールユニツト11は点火時期設定手段としての機
能を有し、CPU12、ROM13、RAM14および入出力インター
フェース、レジスタ、カウンタ、A/D変換器等を内蔵し
た入出力制御回路15により構成される。CPU12はROM13
に書き込まれているプログラムに従って入出力制御回路
15より必要とする外部データを取り込んだり、またRA
M14との間でデータの授受を行ったりしながら点火時期
制御に必要な処理値を演算処理し、必要に応じて処理し
たデータを入出力制御回路15へ出力する。入出力制御
回路15には運転状態検出手段1からの信号が入力され
るとともに、入出力制御回路15からは噴射信号Siお
よび点火信号Spが出力される。ROM13はCPU12における
演算プログラムを格納しており、RAM14は演算に使用す
るデータをマツプ等の形で記憶する。なお、RAM14の一
部は、例えば不揮発性メモリにより構成され、その記憶
内容(学習値等)を演算停止後も保持する。一方、噴射
信号Siは駆動回路16に入力されており、駆動回路1
6は駆動用パワートランジスタ17、バツテリ18等か
ら構成される。駆動回路16は入出力制御回路15から
の信号を燃料噴射するのに十分なだけの噴射信号に増幅
してインジェクタ19に供給する。また、点火信号Sp
は点火手段21に入力されており、点火手段21は点火
プラグ22a〜22d、点火コイル23、バツテリ18、デイ
ストリービュータ24およびパワートランジスタ25に
より構成される。点火手段21は点火信号Spに基づき
パワートランジスタ25をON/OFF制御して点火コイル2
3の2次側に高電圧Piを発生させるとともに、この高
電圧Piをデイストリビュータ24により分配して点火
プラグ22a〜22dに供給して混合気に点火する。なお、こ
の点火時期の制御(パワートランジスタ25のON〜OFF
制御)は、第3図に示すように、点火時期データADD
はセツトするADV(進角値)レジスタ26と、リセツ
トパルスでリセツトされ、クランク角センサ2からの角
度(1パルス)信号C1をカウントするカウンタ27と、
カウンタ27がリセツトされたときにパワートランジス
タ25をON状態にし、ADVレジスタ26にセツトさ
れた点火時期データADDとカウンタ27のカウント値
が一致したときにパワートランジスタ25をOFF状態に
するコンパレータ28とからなる。
次に、スロツトルバルブ開度設定手段を第4図に基づい
て説明する。図において、スロツトルチャンバ41を貫
通するスロツトルバルブシャフトは二重構造になってお
り、外側のアウタシャフト42と内側のインナシャフト
43とから構成され、それぞれ回転自由に取付けられて
いる。アウタシャフト42にはバタフライ式のスロツト
ルバルブ44と第2スロツトルドラム46が固定されて
いる。一方、インナシャフト43には、一端に第2スロ
ツトルドラム46と所定開度θo以上で係合する係合片
47を有する第1スロツトルドラム45と、他端にスロ
ツトルベダル40の操作角度を検出するポテンショメー
タ等のスロツトル操作角度センサ4が取付けられてい
る。尚、スロツトル操作角度センサ4は、スロツトルペ
ダル40に直接取付けることもできる。また、第1スロ
ツトルドラム45と第2スロツトルドラム46は、それ
ぞれリターンスプリング50,51の復元力によりスロ
ツトルバルブ44が閉じる方向(第4図左図中時計方
向)に付勢され、ストツパ48に当接してそれぞれ全閉
位置で保持される。ここで、スロツトルペダル40の操
作力はスロツトルワイヤ49を引く力で与えられ、第1
スロツトルドラム45を開方向に回転させる力となる。
そして、係合片47が第2スロツトルドラム46に当接
するまでは第1スロツトルドラム45のみが回動し、ま
た、スロツトルペダル40の操作角度がスロツトル操作
角センサ4により検出され、この検出信号が前記制御回
路15に出力される。第1スロツトルドラム45の操作
角度が所定開度θo以上になると、係合片47が第2ス
ロツトルドラム46に当接し、スロツトルペダル40の
操作に連動してスロツトルバルブ44が回動するよう構
成されている。
て説明する。図において、スロツトルチャンバ41を貫
通するスロツトルバルブシャフトは二重構造になってお
り、外側のアウタシャフト42と内側のインナシャフト
43とから構成され、それぞれ回転自由に取付けられて
いる。アウタシャフト42にはバタフライ式のスロツト
ルバルブ44と第2スロツトルドラム46が固定されて
いる。一方、インナシャフト43には、一端に第2スロ
ツトルドラム46と所定開度θo以上で係合する係合片
47を有する第1スロツトルドラム45と、他端にスロ
ツトルベダル40の操作角度を検出するポテンショメー
タ等のスロツトル操作角度センサ4が取付けられてい
る。尚、スロツトル操作角度センサ4は、スロツトルペ
ダル40に直接取付けることもできる。また、第1スロ
ツトルドラム45と第2スロツトルドラム46は、それ
ぞれリターンスプリング50,51の復元力によりスロ
ツトルバルブ44が閉じる方向(第4図左図中時計方
向)に付勢され、ストツパ48に当接してそれぞれ全閉
位置で保持される。ここで、スロツトルペダル40の操
作力はスロツトルワイヤ49を引く力で与えられ、第1
スロツトルドラム45を開方向に回転させる力となる。
そして、係合片47が第2スロツトルドラム46に当接
するまでは第1スロツトルドラム45のみが回動し、ま
た、スロツトルペダル40の操作角度がスロツトル操作
角センサ4により検出され、この検出信号が前記制御回
路15に出力される。第1スロツトルドラム45の操作
角度が所定開度θo以上になると、係合片47が第2ス
ロツトルドラム46に当接し、スロツトルペダル40の
操作に連動してスロツトルバルブ44が回動するよう構
成されている。
次に作用を説明する。
第5図はROM13に書き込まれている点火時期制御のプロ
グラムを示すフローチヤートであり、本プログラムは所
定時間毎に一度実行される。
グラムを示すフローチヤートであり、本プログラムは所
定時間毎に一度実行される。
まず、P1でスロツトル操作角度TVOが〔0゜〕か否か(T
VO=0か)を判別し、TVO=0のときはスロツトル操作角が全
閉であり無負荷(アイドリング)時であると判断してP2
でアイドリング時の点火時期ADVIDLEを演算し、P3で
このADVIDLEをADVレジスタ26にセツトして今回の
処理を終了する。ここで、ADVIDLEの演算は、従来公
知例と同様に冷却水温Twと機関回転数Nとにより一定
の点火時期を割り当てることにより行う。なお、機関の
アイドリング状態の判別はスロツトル操作角度センサ4
からの全閉情報ではなくアイドルスイツチ5からのアイ
ドル信号によってもよい。
VO=0か)を判別し、TVO=0のときはスロツトル操作角が全
閉であり無負荷(アイドリング)時であると判断してP2
でアイドリング時の点火時期ADVIDLEを演算し、P3で
このADVIDLEをADVレジスタ26にセツトして今回の
処理を終了する。ここで、ADVIDLEの演算は、従来公
知例と同様に冷却水温Twと機関回転数Nとにより一定
の点火時期を割り当てることにより行う。なお、機関の
アイドリング状態の判別はスロツトル操作角度センサ4
からの全閉情報ではなくアイドルスイツチ5からのアイ
ドル信号によってもよい。
一方、TVO≠0のときは無負荷時ではないと判断してP4で
スロツトル操作角度TVOを所定の開度角θthと比較
し、TVOがθthより小さい(TVO<θth)ときは
機関が無負荷時に近い極低負荷状態にあると判断してP5
で極低負荷時の点火時期ADVTVOを演算し、P6でこの
ADVTVOを入出力制御回路15内ADVレジスタ26
にセツトして今回の処理を終える。ここで、極低負荷時
の点火時期ADVTVOはスロツトル操作角度TVOに応
じて増減し、その演算方法は例えば()〜()に示
すようなものがあり、CPUの処理能力や必要とする点
火時期制御の精度に応じて適当に使い分けることができ
る。
スロツトル操作角度TVOを所定の開度角θthと比較
し、TVOがθthより小さい(TVO<θth)ときは
機関が無負荷時に近い極低負荷状態にあると判断してP5
で極低負荷時の点火時期ADVTVOを演算し、P6でこの
ADVTVOを入出力制御回路15内ADVレジスタ26
にセツトして今回の処理を終える。ここで、極低負荷時
の点火時期ADVTVOはスロツトル操作角度TVOに応
じて増減し、その演算方法は例えば()〜()に示
すようなものがあり、CPUの処理能力や必要とする点
火時期制御の精度に応じて適当に使い分けることができ
る。
()無負荷時の点火時期の演算結果ADVIDLEおよび負
荷時の点火時期の演算結果ADVMAPに基づいてスロツ
トル操作角度TVOにより補間して求める方法で例えば
次式で示される。
荷時の点火時期の演算結果ADVMAPに基づいてスロツ
トル操作角度TVOにより補間して求める方法で例えば
次式で示される。
()最小の点火時期ADVMinを設定し、スロツトル
操作角度TVOがADVMinの値より大かつ負荷時の点
火時期の演算結果ADVMAP(但し、ADVTVO<ADV
MAP)より小さい範囲でTVOに比例して点火時期を進角さ
せていく方法で、例えば次式で示される。
操作角度TVOがADVMinの値より大かつ負荷時の点
火時期の演算結果ADVMAP(但し、ADVTVO<ADV
MAP)より小さい範囲でTVOに比例して点火時期を進角さ
せていく方法で、例えば次式で示される。
ADVTVO=ADVMin+k×TVO ……… 但し、k:比例定数 ()スロツトル操作角度TVOと機関回転数Nとに
基づく点火時期を格納したテーブルマツプを持ち、検出
したTVOと回転数Nとによりこのテーブルマツプから
点火時期を検索して求める。P4でTVO≧θthのときは
極低負荷状態にないと判断してP7で通常の負荷時の点火
時期ADVMAPを演算し、P8でこのADVMAPをADVレジ
スタ26にセツトして今回の処理を終える。なお、AD
VMAPの演算は従来公知例と同様に機関回転数Nと機関
負荷を代表する吸入空気量Qaとによりテーブルマツプ
を検索する方法により求める。
基づく点火時期を格納したテーブルマツプを持ち、検出
したTVOと回転数Nとによりこのテーブルマツプから
点火時期を検索して求める。P4でTVO≧θthのときは
極低負荷状態にないと判断してP7で通常の負荷時の点火
時期ADVMAPを演算し、P8でこのADVMAPをADVレジ
スタ26にセツトして今回の処理を終える。なお、AD
VMAPの演算は従来公知例と同様に機関回転数Nと機関
負荷を代表する吸入空気量Qaとによりテーブルマツプ
を検索する方法により求める。
このように、スロツトル操作角度TVOが検出され、ス
ロツトル操作角度TVOが全閉より大かつ所定の開度角
θth(本実施例ではスロツトルバルブ44が開作動する
開度θoと同一)より小さいときは極低負荷時と判断し
てスロツトル操作角度TVOに応じた極低負荷時の点火
時期ADVTVOが算出設定される。したがって、第6図
に示すようにスロツトル操作角度AVOがθth(=
θo)より小さい極低負荷時にはスロツトルバルブ44
は全閉状態に保持されると共に、点火時期ADVTVOは
スロツトル操作角度TVOに応じてアイドリングの点火
時期ADVIDLEと負荷時の点火時期ADVMAPの間を滑
らかに移行して機関出力(発生トルク)も徐々に増加す
る。一方、スロツトル操作角度TVOがθth(=θo)
以上になると第1スロツトルドラム45の係合片47が
第2スロツトルドラム46に当接してスロツトルペダル
40の操作に連動してスロツトルバルブ44が回動する
ことにより吸入空気量が増加し、スロツトル操作に応じ
た負荷時の点火時期ADVMAPとすることができると共
に、吸入空気量に応じたトルクが得られるようになる。
その結果、スロツトル操作に対して応答の遅れを生じさ
せることなく、ショツクの発生を防止して良好な運転性
を得ることができる。
ロツトル操作角度TVOが全閉より大かつ所定の開度角
θth(本実施例ではスロツトルバルブ44が開作動する
開度θoと同一)より小さいときは極低負荷時と判断し
てスロツトル操作角度TVOに応じた極低負荷時の点火
時期ADVTVOが算出設定される。したがって、第6図
に示すようにスロツトル操作角度AVOがθth(=
θo)より小さい極低負荷時にはスロツトルバルブ44
は全閉状態に保持されると共に、点火時期ADVTVOは
スロツトル操作角度TVOに応じてアイドリングの点火
時期ADVIDLEと負荷時の点火時期ADVMAPの間を滑
らかに移行して機関出力(発生トルク)も徐々に増加す
る。一方、スロツトル操作角度TVOがθth(=θo)
以上になると第1スロツトルドラム45の係合片47が
第2スロツトルドラム46に当接してスロツトルペダル
40の操作に連動してスロツトルバルブ44が回動する
ことにより吸入空気量が増加し、スロツトル操作に応じ
た負荷時の点火時期ADVMAPとすることができると共
に、吸入空気量に応じたトルクが得られるようになる。
その結果、スロツトル操作に対して応答の遅れを生じさ
せることなく、ショツクの発生を防止して良好な運転性
を得ることができる。
ところで、自動車用機関ではアイドリング時の回転安定
のために、スロツトルバルブ全閉状態であっても比較的
多量の空気をスロツトルバルブをバイパスさせて機関に
吸入させる構成となっており、アイドリング状態でも低
速走行が可能な程度のトルクを発生している。この余裕
トルクを有効に利用して、渋滞道路等での僅かな加減速
ではスロツトルバルブを開閉して燃料消費量を増やすこ
となく本実施例のように、点火時期の制御のみで加減速
が可能となり、消費燃料を節約することができる。
のために、スロツトルバルブ全閉状態であっても比較的
多量の空気をスロツトルバルブをバイパスさせて機関に
吸入させる構成となっており、アイドリング状態でも低
速走行が可能な程度のトルクを発生している。この余裕
トルクを有効に利用して、渋滞道路等での僅かな加減速
ではスロツトルバルブを開閉して燃料消費量を増やすこ
となく本実施例のように、点火時期の制御のみで加減速
が可能となり、消費燃料を節約することができる。
尚、本実施例では第6図に示したように、極低負荷時の
点火時期を設定する開度θthとスロツトルバルブが開作
動する開度θoとを同一に設定しているが、必ずしも同
一である必要はなく、例えば発生トルクの大きい大排気
量の機関ではθthをθoよりも大きくしてスロツトルバ
ルブが開作動する領域でも点火時期を変化させることに
よりトルクの変化を緩やかにすることもできる。また、
燃料供給系としては燃料噴射装置を示したが、気化器に
も適用することができる。
点火時期を設定する開度θthとスロツトルバルブが開作
動する開度θoとを同一に設定しているが、必ずしも同
一である必要はなく、例えば発生トルクの大きい大排気
量の機関ではθthをθoよりも大きくしてスロツトルバ
ルブが開作動する領域でも点火時期を変化させることに
よりトルクの変化を緩やかにすることもできる。また、
燃料供給系としては燃料噴射装置を示したが、気化器に
も適用することができる。
<効果> 本考案によれば、スロツトルペダルの操作角度が所定開
度以上でスロツトルバルブを開作動させると共に、スロ
ツトル操作角度が所定開度よりも小さい状態にあると
き、スロツトル操作角度に応じて点火時期を設定してい
るので、極低負荷の運転領域においてスロツトル操作に
対する機関の応答性を損なうことなく、発生トルクの急
激な立ち上がりを抑制することができ、運転性や操縦性
を向上させることができると共に、消費燃料を節約する
ことができる。
度以上でスロツトルバルブを開作動させると共に、スロ
ツトル操作角度が所定開度よりも小さい状態にあると
き、スロツトル操作角度に応じて点火時期を設定してい
るので、極低負荷の運転領域においてスロツトル操作に
対する機関の応答性を損なうことなく、発生トルクの急
激な立ち上がりを抑制することができ、運転性や操縦性
を向上させることができると共に、消費燃料を節約する
ことができる。
第1図は本考案の基本概念図、第2〜5図は本考案に係
る内燃機関の制御装置の一実施例を示す図であり、第2
図はその全体構成図、第3図は入出力制御回路の要部ブ
ロツク構成図、第4図はそのスロツトルバルブ開度設定
手段の構成図、第5図はその点火時期制御のプログラム
を示すフローチャート、第6図はその点火時期とスロツ
トルバルブ開度の特性図、第7図は従来の内燃機関の制
御装置の点火時期の特性図である。 1…運転状態検出手段、4…スロツトル操作角度センサ
(スロツトル操作角度検出手段)、11…コントロール
ユニツト(点火時期設定手段)、21…点火手段。
る内燃機関の制御装置の一実施例を示す図であり、第2
図はその全体構成図、第3図は入出力制御回路の要部ブ
ロツク構成図、第4図はそのスロツトルバルブ開度設定
手段の構成図、第5図はその点火時期制御のプログラム
を示すフローチャート、第6図はその点火時期とスロツ
トルバルブ開度の特性図、第7図は従来の内燃機関の制
御装置の点火時期の特性図である。 1…運転状態検出手段、4…スロツトル操作角度センサ
(スロツトル操作角度検出手段)、11…コントロール
ユニツト(点火時期設定手段)、21…点火手段。
Claims (1)
- 【請求項1】a)機関の運転状態を検出する運転状態検出
手段と、 b)スロツトルペダルの操作角度を検出するスロツトル操
作角度検出手段と、 c)スロツトル操作角度が所定開度以上でスロツトルバル
ブを開作動させるスロツトルバルブ開度設定手段と、 d)機関の運転状態に基づいて基本点火時期を設定すると
共に、スロツトル操作角度が前記所定開度よりも小さい
状態にあるとき、該スロツトル操作角度に応じて点火時
期を設定する点火時期設定手段と、 e)点火時期設定手段の出力に基づいて混合気に点火する
点火手段と、 を備えたことを特徴とする内燃機関の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16860787U JPH06625Y2 (ja) | 1987-11-04 | 1987-11-04 | 内燃機関の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16860787U JPH06625Y2 (ja) | 1987-11-04 | 1987-11-04 | 内燃機関の制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0174372U JPH0174372U (ja) | 1989-05-19 |
JPH06625Y2 true JPH06625Y2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=31457929
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16860787U Expired - Lifetime JPH06625Y2 (ja) | 1987-11-04 | 1987-11-04 | 内燃機関の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06625Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-11-04 JP JP16860787U patent/JPH06625Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0174372U (ja) | 1989-05-19 |
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