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JPH0658861B2 - 積層コンデンサ - Google Patents

積層コンデンサ

Info

Publication number
JPH0658861B2
JPH0658861B2 JP31240588A JP31240588A JPH0658861B2 JP H0658861 B2 JPH0658861 B2 JP H0658861B2 JP 31240588 A JP31240588 A JP 31240588A JP 31240588 A JP31240588 A JP 31240588A JP H0658861 B2 JPH0658861 B2 JP H0658861B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
multilayer capacitor
sintered body
electrode portion
internal
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP31240588A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02156618A (ja
Inventor
登 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP31240588A priority Critical patent/JPH0658861B2/ja
Publication of JPH02156618A publication Critical patent/JPH02156618A/ja
Publication of JPH0658861B2 publication Critical patent/JPH0658861B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、内部電極の形状が改良された積層コンデンサ
に関する。
〔従来のの技術〕
周知のように、積層コンデンサは、誘電体セラミックス
よりなる焼結体内に、誘電体セラミック層を介して重な
り合う複数の内部電極を配置し、この内部電極を交互に
焼結体の端面に形成された第1または第2の外部電極に
接続して、内部電極間の容量を取出すように構成されて
いる。
第2図(a)及び(b)は、従来の積層コンデンサにお
いて上方部分を切欠いて示す平面断面図である。第2図
(a)の例では、焼結体1の一端面1a側に取出し電極
2が形成されており、この取出し電極2よりも幅の狭い
内部電極3が焼結体の端面1b側に延ばされている。
また、第2図(b)の例では、焼結体1の一方端面1a
側から焼結体の他方端面1b側に等しい幅で延ばされた
内部電極4が形成されている。
上記のような形状の内部電極3,4は、厚み方向におい
て交互に焼結体1の異なる端面1a,1bに引出され
て、外部電極5,6に接続されている。
〔発明が解決しようとする技術的課題〕
上述したような内部電極3,4を用いて構成された従来
の積層コンデンサの等価直列抵抗(以下、ESR)−周
波数特性は、第3図に示すとおりであり、1MHzを超
えると、高周波帯域に至るにつれてESR値が大きくな
る傾向があった。
他方、ESR−周波数特性は、次式で示すようにコンデ
ンサのQ値に大きく影響する。
なお、上式において、tanδは誘電体セラミックスの
tanδを、Cは静電容量を、Lはコンデンサのインダ
クタンス分を示し、ω=2πf(f:周波数)の関係が
ある。
従って、従来の積層コンデンサでは、第3図に示したよ
うに高周波帯域側においてESR値が増大するために、
Q特性が劣化するという問題があった。
これは、第2図(a)及び(b)の内部電極3,4にに
おいては、それぞれ、一点鎖線Aで示す矢印の方向に電
流が流され、その場合に矢印Bで示す渦電流が発生し、
渦電流損失により高周波域においてESR値が増大する
ことに起因するものと考えられる。
よって、本発明の目的は、上記のような内部電極に流れ
る電流により誘起される渦電流損失を低減することがで
き、従って高周波領域におけるQ特性が改善された積層
コンデンサを提供することにある。
〔技術的課題を解決するための手段〕
本発明は、誘電体セラミックスよりなる焼結体内に複数
の内部電極が誘電体セラミック層を介して重なり合うよ
うに配置されており、焼結体端面に付与された一対の外
部電極に該内部電極が交互に引出された積層コンデンサ
において、下記の構成を有することを特徴とする。
すなわち、少なくとも1の内部電極が、外部電極と接続
されている端縁部分から所定の方向に延ばされた第1の
電極部と、第1の電極部の先端から折返されて上記端縁
部分側に延ばされた第2の電極部とを備える折返し形状
を有するように構成されていることを特徴とする。
〔作用〕
少なくとも1の内部電極が、第1の電極部及び第2の電
極を有し、折返し形状とされているので、該内部電極に
流れる電流の方向は、第1の電極部と第2の電極部とで
相互に逆方向となる。従って、第1及び第2の電極部に
流れる電流の周囲に発生する渦電流の方向も逆方向とな
るため、相殺し合い、その結果、内部電極に流される電
流により誘起される渦電流損失が効果的に低減される。
〔実施例の説明〕
第4図は、本発明の一実施例の積層コンデンサを示す断
面図である。誘電体セラミックスよりなる焼結体11内
に複数の内部電極12〜16が、誘電体セラミック層を
介して重なり合うように配置されている。後述するよう
に、本実施例の特徴は、この内部電極12〜16の平面
形状にある。
焼結体11の対向する端面には、外部電極17,18が
形成されている。この外部電極17,18に、内部電極
12〜16が交互に引出されて電気的に接続されてい
る。
次に、第4図のI−I線に沿う平面断面図である第1図
を参照して、本実施例の特徴を説明する。内部電極12
は、焼結体11の一方端面11a側に取出電極部12a
を有し、該取出電極部12aに連なっており、かつ焼結
体11の他方端面11b側に延ばされた第1の電極部1
2bと、第1の電極部12bの先端で折返されて焼結体
11の一方端面11a側に延ばされた第2の電極部12
cとを有する。
従って、第4図の積層コンデンサにおいて、外部電極1
8から電流を流した場合、内部電極12においては、第
1図の一点鎖線Aで示す方向に電流が流れる。第1の電
極部12bと第2の電極部12cとでは、流される電流
の方向が逆方向となるため、引起こされる渦電流の方向
も矢印X,Yで示すように逆方向となり互いに相殺し合
う。従って、内部電極12では、電流が流された場合に
発生する渦電流損失を効果的に低減し得ることがわか
る。
他の内部電極13〜16についても、内部電極12と同
様の平面形状を有するように構成されている。
第5図は、上記実施例の積層コンデンサのESR−周波
数特性を示す。第5図から明らかなように、上記実施例
によれば、高周波領域になるに連れて、ESR値の低下
することがわかる。また、第6図に示すように、インダ
クタンス−周波数特性についても、周波数が高くなるに
連れて低下することがわかる。比較のために、第6図に
おいて、従来の積層コンデンサにおけるインダクタンス
−周波数特性を破線で示す。
第5図及び第6図の結果から、内部電極形状を第1図に
示したように構成することにより渦電流損失が低減さ
れ、その結果、高周波帯域側におけるESR値の上昇を
防止することができ、ひいては積層コンデンサのQ特性
を改善し得ることがわかる。
なお、少なくとも1の内部電極が上記のような第1,第
2の電極部を有するように構成されておれば、本発明の
効果を一応得ることができる。すなわち、上記実施例の
ように全ての内部電極12〜16を折返し形状を有する
ように構成する必要は必ずしもない。
さらに、内部電極12と13のように積層方向に隣接す
る内部電極の形状は、第7図(a),(b)に示すよう
に、それぞれの第1の電極部12b,13b同士及び第
2の電極部12c,13c同士が重なり合うように構成
することが好ましい。積層方向においても渦電流を相殺
することができるからである。
また、第1図に示した内部電極12では、直線状の第の
の電極部12b及び第2の電極部12cが形成されてい
るが、第1の電極部及び第2の電極部の形状は第1図の
ものに限定されない。例えば、第8図に示すように第1
の電極部22bが焼結体の1のコーナー部分11d側に
延び、該コーナー部分11dの近傍で折返され、対角線
方向に位置する他方のコーナー部分11e側に延ばされ
た第2の電極部22cを形成しても、同様の効果を得る
ことができる。
さらに、第9図に示すように、取出し電極部32aか
ら、第1及び第2の電極部32b,32cを複数本形成
しても同様の効果を得ることができる。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば、第1及び第2の電極部
に流れる電流が逆方向となり、両電極部で発生される渦
電流が互いに相殺し合うので、渦電流損失を効果的に低
減することができ、従って積層コンデンサの高周波領域
におけるQ特性を効果的に改善することが可能となる。
また、積層コンデンサのインダクタンス分についても、
高周波領域において低減されるので、共振点の高いコン
デンサを得ることができる。
のみならず、折返し形状とされた内部電極では、第1の
電極部と第2電極部との間の間隙において上下のセラミ
ック層が強固に密着されるので、積層コンデンサの機械
的強度も改善される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における内部電極形状を説明
するための平面断面図、第2図(a)及び(b)は、そ
れぞれ、従来の積層コンデンサの内部電極の形状を説明
するための断面図、第3図は従来例におけるESR−周
波数特性を示す図、第4図は本発明の一実施例の積層コ
ンデンサの断面図、第5図は実施例のESR−周波数特
性を示す図、第6図は実施例及び従来例のインダクタン
ス−周波数特性を示す図、第7図は本発明の一実施例に
おける内部電極の形状を示す平面図、第8図及び第9図
は、それぞれ、内部電極の形状の変形例を説明するため
の各平面断面図である。 図において、11は焼結体、11a,11bは焼結体の
端面、12〜16は内部電極、12b,22b,32b
は第1の電極部、12c,22c,32cは第2の電極
部、17,18は外部電極を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘電体セラミックスよりなる焼結体内にお
    いて複数の内部電極が誘電体セラミック層を介して重な
    り合うように配置されており、焼結体端面に付与された
    一対の外部電極に交互に引出された積層コンデンサにお
    いて、 少なくとも1の内部電極が、外部電極と接続されている
    端縁部分から所定の方向に延ばされた第1の電極部と、
    第1の電極部の先端から折返されて前記端縁部分側に延
    ばされた第2の電極部とを備える折返し形状を有するよ
    うに構成されていることを特徴とする積層コンデンサ。
JP31240588A 1988-12-09 1988-12-09 積層コンデンサ Expired - Lifetime JPH0658861B2 (ja)

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JPH02156618A JPH02156618A (ja) 1990-06-15
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