JPH0657152B2 - Csf遺伝子類 - Google Patents
Csf遺伝子類Info
- Publication number
- JPH0657152B2 JPH0657152B2 JP61166709A JP16670986A JPH0657152B2 JP H0657152 B2 JPH0657152 B2 JP H0657152B2 JP 61166709 A JP61166709 A JP 61166709A JP 16670986 A JP16670986 A JP 16670986A JP H0657152 B2 JPH0657152 B2 JP H0657152B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- leu
- ctg
- ala
- gln
- cag
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K14/00—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
- C07K14/435—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
- C07K14/52—Cytokines; Lymphokines; Interferons
- C07K14/53—Colony-stimulating factor [CSF]
- C07K14/535—Granulocyte CSF; Granulocyte-macrophage CSF
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K38/00—Medicinal preparations containing peptides
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Zoology (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Biophysics (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Toxicology (AREA)
- Gastroenterology & Hepatology (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Immunology (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Saccharide Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な主としてヒト顆粒球系細胞のコロニー形
成をさせるために必要な特異的な刺激因子、すなわちコ
ロニー刺激因子(以下「CSF」と略記する)活性を有
する糖蛋白質のポリペプチドをコードする遺伝子、及び
該遺伝子を組み込んだ組換えベクター、並びにこれを含
む形質転換体に関する。
成をさせるために必要な特異的な刺激因子、すなわちコ
ロニー刺激因子(以下「CSF」と略記する)活性を有
する糖蛋白質のポリペプチドをコードする遺伝子、及び
該遺伝子を組み込んだ組換えベクター、並びにこれを含
む形質転換体に関する。
2層軟寒天培養法で、上層に標的細胞として骨髄細胞
を、下層に腎細胞や胎児細胞を入れて培養すると、上層
の細胞の一部が増殖分化し、好中球系顆粒球(以下「顆
粒球(granulocyte)」と称す。)や単球マクロファー
ジからなるコロニーが形成されることから、生体物にコ
ロニー形成を促進する因子が存在することが知られてい
た(PluznikとSach;J. Cell. Comp. Physiol., 66巻319
頁(1965),BradleyとMetcalf;Aust.J.Exp. Biol. Med. S
ci.,44巻287頁(1966))。
を、下層に腎細胞や胎児細胞を入れて培養すると、上層
の細胞の一部が増殖分化し、好中球系顆粒球(以下「顆
粒球(granulocyte)」と称す。)や単球マクロファー
ジからなるコロニーが形成されることから、生体物にコ
ロニー形成を促進する因子が存在することが知られてい
た(PluznikとSach;J. Cell. Comp. Physiol., 66巻319
頁(1965),BradleyとMetcalf;Aust.J.Exp. Biol. Med. S
ci.,44巻287頁(1966))。
CSFと総称されるこの因子は、正常に広く生体内分布
する細胞、たとえば、T細胞、単球マクロファージ、繊
維芽細胞、内皮細胞などより産生されることが知られて
いる。CSFには顆粒球・単球マクロファージの幹細胞
に作用して、その増殖を刺激し分化を誘導して、軟寒天
中で顆粒球や単球マクロファージから成るコロニーを形
成させる作用をもつ顆粒球−単球マクロファージCSF
(GM−CSFと略記する)、主として単球マクロファ
ージのコロニーを形成させる作用をもつ単球マクロファ
ージCSF(M−CSFと略記する)より未分化な多能
性幹細胞に作用する多能性CSF(multi−CSFと略
記する)、あるいは本発明の如き、主として顆粒球系コ
ロニーを系させる作用をもつ顆粒球CSF(G−CSF
と略記する)などのサブクラスが存在し、それぞれの,
サブクラスによって標的細胞の分化段階も異なることが
考えられる様になってきた[Asano;代謝−Metabolism
and Disease, 22巻 249頁(1985),Yunis等;“Growth a
nd Maturation Factors”edited by Guroff, john Wile
y&Sons, NY, 1巻,209頁(1983)]。
する細胞、たとえば、T細胞、単球マクロファージ、繊
維芽細胞、内皮細胞などより産生されることが知られて
いる。CSFには顆粒球・単球マクロファージの幹細胞
に作用して、その増殖を刺激し分化を誘導して、軟寒天
中で顆粒球や単球マクロファージから成るコロニーを形
成させる作用をもつ顆粒球−単球マクロファージCSF
(GM−CSFと略記する)、主として単球マクロファ
ージのコロニーを形成させる作用をもつ単球マクロファ
ージCSF(M−CSFと略記する)より未分化な多能
性幹細胞に作用する多能性CSF(multi−CSFと略
記する)、あるいは本発明の如き、主として顆粒球系コ
ロニーを系させる作用をもつ顆粒球CSF(G−CSF
と略記する)などのサブクラスが存在し、それぞれの,
サブクラスによって標的細胞の分化段階も異なることが
考えられる様になってきた[Asano;代謝−Metabolism
and Disease, 22巻 249頁(1985),Yunis等;“Growth a
nd Maturation Factors”edited by Guroff, john Wile
y&Sons, NY, 1巻,209頁(1983)]。
従って個々のサブクラスを精製し、その化学的性状や生
物学的性状をより詳細に調べることは造血機構や種々の
血液学的疾患の病態の解析にきわめて重要なことであ
る。なかでもG−CSFの生物学的作用として、骨髄性
白血病細胞の分化誘導と成熟顆粒球の機能亢進が注目さ
れており、特に白血病の治療と予防へのG−CSFの臨
床的有用性が大いに期待されてきた。
物学的性状をより詳細に調べることは造血機構や種々の
血液学的疾患の病態の解析にきわめて重要なことであ
る。なかでもG−CSFの生物学的作用として、骨髄性
白血病細胞の分化誘導と成熟顆粒球の機能亢進が注目さ
れており、特に白血病の治療と予防へのG−CSFの臨
床的有用性が大いに期待されてきた。
G−CSFの単離精製のために従来行われてきた試み
は、細胞培養法を用いて、その培養上清からG−CSF
を単離する方法であるが、G−CSFが低濃度しか産生
されないこと、大量の培養液から微量のG−CSFを得
るには複雑な精製過程を必要とするなどの難点をかかえ
未だ大量の均一なG−CSFを得るには至っていなかっ
た。従って、組換えDNA技術を用いてG−CSFを大
量に製造することが渇望されていた。
は、細胞培養法を用いて、その培養上清からG−CSF
を単離する方法であるが、G−CSFが低濃度しか産生
されないこと、大量の培養液から微量のG−CSFを得
るには複雑な精製過程を必要とするなどの難点をかかえ
未だ大量の均一なG−CSFを得るには至っていなかっ
た。従って、組換えDNA技術を用いてG−CSFを大
量に製造することが渇望されていた。
かかる状況において、本発明者らはヒトG−CSF活性
を有するポリペプチドをコードする遺伝子の単離に成功
するとともに、これを組み込んだ組換えベクター、並び
にこれを含有する形質転換体を得ることに成功した。
を有するポリペプチドをコードする遺伝子の単離に成功
するとともに、これを組み込んだ組換えベクター、並び
にこれを含有する形質転換体を得ることに成功した。
即ち、本発明はヒト顆粒球コロニー刺激因子活性を有す
る糖蛋白質のポリペプチドをコードする遺伝子を提供す
るものである。又該ポリペプチドを産生するために用い
られる組換えベクター、及びこれで宿主を形質転換して
得た形質転換体も同時に提供するものである。
る糖蛋白質のポリペプチドをコードする遺伝子を提供す
るものである。又該ポリペプチドを産生するために用い
られる組換えベクター、及びこれで宿主を形質転換して
得た形質転換体も同時に提供するものである。
本発明のヒトG−CSF活性を有するポリペプチドをコ
ードする遺伝子はショ糖密度勾配遠心法により15〜17S
画分として得られる、ヒトG−CSF活性を有するポリ
ペプチドをコードするメッセンジャーRNA(mRN
A)に相補的なDNA(cDNA)である。
ードする遺伝子はショ糖密度勾配遠心法により15〜17S
画分として得られる、ヒトG−CSF活性を有するポリ
ペプチドをコードするメッセンジャーRNA(mRN
A)に相補的なDNA(cDNA)である。
本出願人は2系列のこのようなcDNAを得た。そのう
ちの1つの系列のcDNAは図3(B)のポリペプチドI
又はIIをコードする遺伝子あるいはその一部を有するも
のであり、さらに詳細には図3(A)の塩基配列の5′−
末端から32〜34ヌクレオチド位のATGから650〜652ヌ
クレオチド位のCCCまでの配列、122〜124位のACC
から650〜652位のCCCまでの配列または図3(A)に記
載された配列あるいはその一部を有するものである。
ちの1つの系列のcDNAは図3(B)のポリペプチドI
又はIIをコードする遺伝子あるいはその一部を有するも
のであり、さらに詳細には図3(A)の塩基配列の5′−
末端から32〜34ヌクレオチド位のATGから650〜652ヌ
クレオチド位のCCCまでの配列、122〜124位のACC
から650〜652位のCCCまでの配列または図3(A)に記
載された配列あるいはその一部を有するものである。
この系列のcDNAをcDNA(+VSE)と称する。
他の系列のcDNAは図4(B)のポリペプチドI又はII
をコードする遺伝子あるいはその一部を有するものであ
り、さらに詳細には図4(A)の塩基配列の5′−末端か
ら31〜33ヌクレオチド位のATGから640〜642ヌクレオ
チド位のCCCまでの配列、121〜123位のACCから64
0〜642位のCCCまでの配列または図4(A)に記載され
た配列あるいはその一部を有するものである。
をコードする遺伝子あるいはその一部を有するものであ
り、さらに詳細には図4(A)の塩基配列の5′−末端か
ら31〜33ヌクレオチド位のATGから640〜642ヌクレオ
チド位のCCCまでの配列、121〜123位のACCから64
0〜642位のCCCまでの配列または図4(A)に記載され
た配列あるいはその一部を有するものである。
この系列のcDNAをcDNA(−VSE)と称する。
上記の遺伝子は例えばG−CSF活性を有するポリペプ
チドを産生する能力を有する哺乳動物細胞等からG−C
SFをコードするmRNAを調製した後、既知の方法に
より2本鎖cDNAに変換し、このcDNAを含む組換
体の集合(以下cDNAライブラリーと称する)から既
知の方法によりスクリーニングすることによって得られ
る。
チドを産生する能力を有する哺乳動物細胞等からG−C
SFをコードするmRNAを調製した後、既知の方法に
より2本鎖cDNAに変換し、このcDNAを含む組換
体の集合(以下cDNAライブラリーと称する)から既
知の方法によりスクリーニングすることによって得られ
る。
又、本発明の遺伝子にはヒトG−CSF活性を有するポ
リペプチドをコードするヒト染色体由来の遺伝子も含ま
れている。このヒト染色体由来の遺伝子は転写調節に関
与する塩基配列を含んでいるものであり、又図5に示さ
れる塩基配列または、その一部を有するものである。
リペプチドをコードするヒト染色体由来の遺伝子も含ま
れている。このヒト染色体由来の遺伝子は転写調節に関
与する塩基配列を含んでいるものであり、又図5に示さ
れる塩基配列または、その一部を有するものである。
なお、染色体由来の遺伝子は、例えばヒト細胞からヒト
染色体遺伝子を含む組換え体の集合(以下、ヒト染色体
遺伝子ライブラリーと称する)を調製した後、既知の方
法によりスクリーニングすることによって得ることがで
きる。
染色体遺伝子を含む組換え体の集合(以下、ヒト染色体
遺伝子ライブラリーと称する)を調製した後、既知の方
法によりスクリーニングすることによって得ることがで
きる。
この場合ヒト染色体遺伝子の供給源としては、ヒト細胞
であれば全て実施することができ、肝,腎等の摘出細胞
や腫瘍細胞等の培養細胞等を用いることができる。ま
た、ヒト細胞からヒト染色体遺伝子ライブラリーを調製
するには、既知の方法[Maniatis等;Cell 15 巻687頁
(1978)およびManiatis等;Molecular cloning, Cold Sp
ring Harbor Laboratory 269頁(1982)等を参照]に従っ
て行えばよく、例えばヒト胎児肝等からヒト染色体DN
Aをフェノール等にて抽出し、得られたDNAを制限酵
素で部分的に、若しくは完全に消化させて、適当な長さ
に断片化されたDNAを得、この断片化されたDNAを
T4DNAリガーゼ等を用いて、さらには必要に応じて
EcoRI等の切断部位を含むリンカーを付加して、λ
ファージベクターDNA断片に挿入する。次いでインビ
トロパッケージング法によりλファージ粒子を得、それ
により大腸菌などの宿主細胞を形質転換させることによ
って作成することができる。
であれば全て実施することができ、肝,腎等の摘出細胞
や腫瘍細胞等の培養細胞等を用いることができる。ま
た、ヒト細胞からヒト染色体遺伝子ライブラリーを調製
するには、既知の方法[Maniatis等;Cell 15 巻687頁
(1978)およびManiatis等;Molecular cloning, Cold Sp
ring Harbor Laboratory 269頁(1982)等を参照]に従っ
て行えばよく、例えばヒト胎児肝等からヒト染色体DN
Aをフェノール等にて抽出し、得られたDNAを制限酵
素で部分的に、若しくは完全に消化させて、適当な長さ
に断片化されたDNAを得、この断片化されたDNAを
T4DNAリガーゼ等を用いて、さらには必要に応じて
EcoRI等の切断部位を含むリンカーを付加して、λ
ファージベクターDNA断片に挿入する。次いでインビ
トロパッケージング法によりλファージ粒子を得、それ
により大腸菌などの宿主細胞を形質転換させることによ
って作成することができる。
上記ベクターとして用いたλファージは、例えばCha
ron4AやEMBL−3,4などが挙げられる。
ron4AやEMBL−3,4などが挙げられる。
一方、前記mRNAの供給源となる哺乳動物細胞は本発
明においては、ヒト口腔底癌由来の細胞株CHU−2(C
ollection Nationale De Cultures De Microorganismes
(C.N.C.M)寄託番号I−483)であるが、腫瘍
細胞株にかぎらず、哺乳動物から分離できる細胞、ある
いは樹立した他の細胞株でもよい。又、mRNAの調製
はすでに他のいくつかの生理活性タンパクの遺伝子をク
ローン化する際、用いられた方法、例えば、バナジウム
複合体等を用いてリボヌクレアーゼインヒビター存在下
に界面活性剤処理、フェノール処理を行う(BergerとBir
kenmeier;Biochemistry18巻5143頁(1979)を参照)か、
グアニジンチオシアナート処理後、CsCl密度勾配遠
心を行う(Chirgwin等;Biochemistry18巻5294頁(1979)
を参照)ことによって、全RNAを得た後、オリゴ(d
T)−セルロースやセファロース2Bを担体とするポリ
U−セファロース等を用いたアフィニティーカラム法あ
るいはバッチ法によりポリ(A+)RNA(mRNA)
を得ることができる。またショ糖密度勾配遠心法等によ
りポリ(A+)RNAを更に分画することもできる。上
記の如くして得られたmRNAが、G−CSF活性をも
つポリペプチドをコードするものであることを確認する
ためには、mRNAをタンパク質に翻訳させ、生理活性
を調べるか、抗G−CSF抗体を用いてそのタンパクを
同定する等の方法を行えばよい。例えば、アフリカツメ
ガエル(Xenopus laevis)の卵母細胞にmRNAを注入し
て翻訳させたり(Gurdon等;Nature, 233巻177頁(1972)
を参照)、あるいはウサギ網状赤血球(Reticulocyte)系
や小麦胚芽(Wheat germ)系を利用した翻訳反応が行われ
ている(SchleifとWensink;“Practical Methods in Mo
lecular Biology”,Springer−Verlag,NY,(1981))。G
−CSF活性の検定は骨髄細胞を用いた軟寒天培養法を
適用して実施できる。それらの手法については総説があ
る(Metcalf;“Hemopoietic Colonies”,Springer−Ve
rlag,Berlin,Heideiberg,NY(1977))。
明においては、ヒト口腔底癌由来の細胞株CHU−2(C
ollection Nationale De Cultures De Microorganismes
(C.N.C.M)寄託番号I−483)であるが、腫瘍
細胞株にかぎらず、哺乳動物から分離できる細胞、ある
いは樹立した他の細胞株でもよい。又、mRNAの調製
はすでに他のいくつかの生理活性タンパクの遺伝子をク
ローン化する際、用いられた方法、例えば、バナジウム
複合体等を用いてリボヌクレアーゼインヒビター存在下
に界面活性剤処理、フェノール処理を行う(BergerとBir
kenmeier;Biochemistry18巻5143頁(1979)を参照)か、
グアニジンチオシアナート処理後、CsCl密度勾配遠
心を行う(Chirgwin等;Biochemistry18巻5294頁(1979)
を参照)ことによって、全RNAを得た後、オリゴ(d
T)−セルロースやセファロース2Bを担体とするポリ
U−セファロース等を用いたアフィニティーカラム法あ
るいはバッチ法によりポリ(A+)RNA(mRNA)
を得ることができる。またショ糖密度勾配遠心法等によ
りポリ(A+)RNAを更に分画することもできる。上
記の如くして得られたmRNAが、G−CSF活性をも
つポリペプチドをコードするものであることを確認する
ためには、mRNAをタンパク質に翻訳させ、生理活性
を調べるか、抗G−CSF抗体を用いてそのタンパクを
同定する等の方法を行えばよい。例えば、アフリカツメ
ガエル(Xenopus laevis)の卵母細胞にmRNAを注入し
て翻訳させたり(Gurdon等;Nature, 233巻177頁(1972)
を参照)、あるいはウサギ網状赤血球(Reticulocyte)系
や小麦胚芽(Wheat germ)系を利用した翻訳反応が行われ
ている(SchleifとWensink;“Practical Methods in Mo
lecular Biology”,Springer−Verlag,NY,(1981))。G
−CSF活性の検定は骨髄細胞を用いた軟寒天培養法を
適用して実施できる。それらの手法については総説があ
る(Metcalf;“Hemopoietic Colonies”,Springer−Ve
rlag,Berlin,Heideiberg,NY(1977))。
前述の如き方法で得たmRNAを鋳型にして1本鎖cD
NAを合成した後、この1本鎖cDNAから2本鎖cD
NAを合成し、適当なベクターDNAとの組換えプラス
ミドを作成する。これで大腸菌(Escherichia coli)など
を形質転換して、形質転換株のDNA群(cDNAライ
ブラリー)を得る。
NAを合成した後、この1本鎖cDNAから2本鎖cD
NAを合成し、適当なベクターDNAとの組換えプラス
ミドを作成する。これで大腸菌(Escherichia coli)など
を形質転換して、形質転換株のDNA群(cDNAライ
ブラリー)を得る。
mRNAから2本鎖cDNAを得るには、例えばmRN
Aの3′−末端にあるポリA−鎖に相補的なオリゴ(d
T)をプライマーとして逆転写酵素で処理するか、また
はG−CSFタンパクのアミノ酸配列の一部に相応する
オリゴヌクレオチドを合成し、これをプライマーとして
逆転写酵素で処理してmRNAに相補的なcDNAを合
成する。2本鎖のcDNAは、アルカリ処理でmRNA
を分解・除去した後、得られた1本鎖cDNAを逆転写
酵素又はDNAポリメラーゼI(例えばKlenow断片等)
処理後Slヌクレアーゼ等で処理して得るか、あるい
は、直接RNase HおよびDNAポリメラーゼ(例
えば、大腸菌のDNAポリメラーゼI等)等で処理する
ことによっても得ることができる(例えば、Maniatis
等;Molecular cloning, Cold Spring HarborLaborator
y(1982)およびGublerとHoffman;Gene25巻263頁(1983)
を参照)。
Aの3′−末端にあるポリA−鎖に相補的なオリゴ(d
T)をプライマーとして逆転写酵素で処理するか、また
はG−CSFタンパクのアミノ酸配列の一部に相応する
オリゴヌクレオチドを合成し、これをプライマーとして
逆転写酵素で処理してmRNAに相補的なcDNAを合
成する。2本鎖のcDNAは、アルカリ処理でmRNA
を分解・除去した後、得られた1本鎖cDNAを逆転写
酵素又はDNAポリメラーゼI(例えばKlenow断片等)
処理後Slヌクレアーゼ等で処理して得るか、あるい
は、直接RNase HおよびDNAポリメラーゼ(例
えば、大腸菌のDNAポリメラーゼI等)等で処理する
ことによっても得ることができる(例えば、Maniatis
等;Molecular cloning, Cold Spring HarborLaborator
y(1982)およびGublerとHoffman;Gene25巻263頁(1983)
を参照)。
このようにして得られた2本鎖cDNAを適当なベクタ
ー、例えば、pSC101,pDF41,ColE1,pM
B9,pBR322,pBR327,pACYC1などに代表
されるEK型プラスミドベクターや、λgt.λc,λgt
10,λgtWESなどに代表されるファージベクターな
どに組み込んだ後、大腸菌(X1776;HB 101;DH
1,C600株など)等を形質転換してcDNAライブラ
リーを得ることができる(例えば、前出“Molecular cl
oning”を参照)。
ー、例えば、pSC101,pDF41,ColE1,pM
B9,pBR322,pBR327,pACYC1などに代表
されるEK型プラスミドベクターや、λgt.λc,λgt
10,λgtWESなどに代表されるファージベクターな
どに組み込んだ後、大腸菌(X1776;HB 101;DH
1,C600株など)等を形質転換してcDNAライブラ
リーを得ることができる(例えば、前出“Molecular cl
oning”を参照)。
2本鎖cDNAをベクターと連結させるには、DNA末
端に連結可能な末端をつけるべく、適当な化学合成DN
A断片を付加し、予め制限酵素を用いて開裂させたベク
ターDNAとATP存在下にT4ファージDNAリガー
ゼで処理することにより行うことができる。あるいは、
予め制限酵素を用いて開裂させたベクターDNAと2本
鎖cDNAのそれぞれにdG,dC−鎖(あるいはd
A,dT−鎖)を付加した後、例えば両DNAを含む溶
液を除冷することによっても行うことができる(前記Mo
lecular cloningを参照)。
端に連結可能な末端をつけるべく、適当な化学合成DN
A断片を付加し、予め制限酵素を用いて開裂させたベク
ターDNAとATP存在下にT4ファージDNAリガー
ゼで処理することにより行うことができる。あるいは、
予め制限酵素を用いて開裂させたベクターDNAと2本
鎖cDNAのそれぞれにdG,dC−鎖(あるいはd
A,dT−鎖)を付加した後、例えば両DNAを含む溶
液を除冷することによっても行うことができる(前記Mo
lecular cloningを参照)。
こうして得られた組換えDNA体による宿主細胞の形質
転換は、例えば宿主細胞が大腸菌の場合Hanahanが詳細
に記述している如き方法(J.Mol. Biol.;166頁557頁
(1983))、すなわち、CaCl2やMgCl2又はRb
Clを共存させて調製したコンピテント細胞に該組換え
DNA体を加えることにより実施することができる。
転換は、例えば宿主細胞が大腸菌の場合Hanahanが詳細
に記述している如き方法(J.Mol. Biol.;166頁557頁
(1983))、すなわち、CaCl2やMgCl2又はRb
Clを共存させて調製したコンピテント細胞に該組換え
DNA体を加えることにより実施することができる。
目的とする遺伝子を保有する細胞を検索するには、イン
ターフェロンcDNAのクローン化で用いられたプラス
−マイナス法(Taniguchi等; Proc. Jpn. Acad.55巻S
er. B,464頁(1979))や、ハイブリダイゼーション−
トランスレーションアッセイ法(Nagata等;Nature 284
巻316頁 (1980))など、又は該タンパク質のアミノ酸
配列をもとにして化学合成したオリゴヌクレオチドプロ
ーブを用いたコロニーあるいはプラークハイブリダイゼ
ーション法(Wallace等;Nucleic Acids Res.9巻879
頁(1981)およびBentonとDavise;Science 196巻180頁(1
977))などを用いればよい。
ターフェロンcDNAのクローン化で用いられたプラス
−マイナス法(Taniguchi等; Proc. Jpn. Acad.55巻S
er. B,464頁(1979))や、ハイブリダイゼーション−
トランスレーションアッセイ法(Nagata等;Nature 284
巻316頁 (1980))など、又は該タンパク質のアミノ酸
配列をもとにして化学合成したオリゴヌクレオチドプロ
ーブを用いたコロニーあるいはプラークハイブリダイゼ
ーション法(Wallace等;Nucleic Acids Res.9巻879
頁(1981)およびBentonとDavise;Science 196巻180頁(1
977))などを用いればよい。
このようにしてクローン化されたヒトG−CSF活性を
有するポリペプチドをコードする遺伝子を含む断片は適
当なベクターDNAに再び組み込むことにより、他の原
該生物または真核生物の宿主細胞を形質転換させること
ができる。更にこれらのベクターに適当なプロモーター
及び形質発現に係る配列を導入することにより、それぞ
れの宿主細胞に於いて遺伝子を発現させることが可能で
ある。
有するポリペプチドをコードする遺伝子を含む断片は適
当なベクターDNAに再び組み込むことにより、他の原
該生物または真核生物の宿主細胞を形質転換させること
ができる。更にこれらのベクターに適当なプロモーター
及び形質発現に係る配列を導入することにより、それぞ
れの宿主細胞に於いて遺伝子を発現させることが可能で
ある。
哺乳動物由来の宿主細胞としては、COS細胞、チャイ
ニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、C−127細
胞、HeLa細胞などがあげられ、これ等の細胞を形質
転換させるベクターとしては、pSV2−gpt(Mulli
ganとBerg;Proc.Natl.Acad.Sci.USA;78巻2072頁(198
1)を参照)等がある。これ等のベクターは複製起源、選
択マーカー、発現させようとする遺伝子の前に位置する
プロモーター、RNAスプライス部位、ポリアデニル化
シグナルなどを含んでいる。
ニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、C−127細
胞、HeLa細胞などがあげられ、これ等の細胞を形質
転換させるベクターとしては、pSV2−gpt(Mulli
ganとBerg;Proc.Natl.Acad.Sci.USA;78巻2072頁(198
1)を参照)等がある。これ等のベクターは複製起源、選
択マーカー、発現させようとする遺伝子の前に位置する
プロモーター、RNAスプライス部位、ポリアデニル化
シグナルなどを含んでいる。
哺乳動物における遺伝子発現のプロモーターとしてはレ
トロウィルス、ポリオーマウィルス、アデノウィルス、
シミアンウィルス40(SV40)などのプロモーター
を用いればよい。例えばSV40のプロモーターを使用
する場合は、Mulliganなどの方法(Nature 277巻108頁
(1979))に従えば容易に実施することができる。
トロウィルス、ポリオーマウィルス、アデノウィルス、
シミアンウィルス40(SV40)などのプロモーター
を用いればよい。例えばSV40のプロモーターを使用
する場合は、Mulliganなどの方法(Nature 277巻108頁
(1979))に従えば容易に実施することができる。
複製起源としては、SV40、ポリオーマウィルス、ア
デノウィルス、牛パピローマウィルス(BPV)等の由
来のものを用いることができ、選択マーカーとしては、
ホスホトランスフェラーゼAPH(3′)IIあるいはI
(neo)遺伝子、チミジンキナーゼ(TK)遺伝子、
大腸菌キサンチン−グアニンホスホリボシルトランスフ
ェラーゼ(Ecogpt)遺伝子、ジヒドロ葉酸還元酵
素(DHFR)遺伝子等を用いることができる。
デノウィルス、牛パピローマウィルス(BPV)等の由
来のものを用いることができ、選択マーカーとしては、
ホスホトランスフェラーゼAPH(3′)IIあるいはI
(neo)遺伝子、チミジンキナーゼ(TK)遺伝子、
大腸菌キサンチン−グアニンホスホリボシルトランスフ
ェラーゼ(Ecogpt)遺伝子、ジヒドロ葉酸還元酵
素(DHFR)遺伝子等を用いることができる。
以上の如き宿主−ベクター系を用いてヒトG−CSF活
性を有するポリペプチドを得るには、上記ベクターの適
当な部位に該遺伝子を組み込んだ組換えDNA体により
宿主細胞を形質転換させた後、得られた形質転換体を培
養すればよい。さらに細胞内または培養液から該ポリペ
プチドを分離・精製するには、公知の手段を用いて行う
ことができる。
性を有するポリペプチドを得るには、上記ベクターの適
当な部位に該遺伝子を組み込んだ組換えDNA体により
宿主細胞を形質転換させた後、得られた形質転換体を培
養すればよい。さらに細胞内または培養液から該ポリペ
プチドを分離・精製するには、公知の手段を用いて行う
ことができる。
一般に真該生物の遺伝子はヒトインターフェロン遺伝子
等で知られているように、多形現象(polymorphysm)を
示すと考えられ(例えばNishi等;J. Biochem. 97巻
153頁(1985)を参照)、この多形現象によって1個また
はそれ以上のアミノ酸が置換される場合もあれば、塩基
配列の変化はあってもアミノ酸は全く変わらない場合も
ある。
等で知られているように、多形現象(polymorphysm)を
示すと考えられ(例えばNishi等;J. Biochem. 97巻
153頁(1985)を参照)、この多形現象によって1個また
はそれ以上のアミノ酸が置換される場合もあれば、塩基
配列の変化はあってもアミノ酸は全く変わらない場合も
ある。
また例えば図3(B)あるいは図4(B)のアミノ酸配列の中
の1個またはそれ以上のアミノ酸を欠くか又は付加され
たポリペプチド、あるいは1個またはそれ以上のアミノ
酸が1個またはそれ以上のアミノ酸で置換されたポリペ
プチドでもG−CSF活性を有することがある。例え
ば、ヒトインターロイキン2(IL−2)遺伝子のシス
テインに相当する塩基配列をセリンに相当する塩基配列
に変換して得られたポリペプチドがインターロイキン2
活性を保持することもすでに公知となっている(Wang
等;Science,224巻1431頁(1984))。それゆえ、それ等
天然に存在するかあるいは人工合成されたポリペプチド
がヒトG−CSF活性を有する限りそれ等のポリペプチ
ドをコードする遺伝子、これらの遺伝子を含む組換ベク
ターおよびこれらの組換ベクターによって得られる形質
転換体は全て本発明に含まれる。
の1個またはそれ以上のアミノ酸を欠くか又は付加され
たポリペプチド、あるいは1個またはそれ以上のアミノ
酸が1個またはそれ以上のアミノ酸で置換されたポリペ
プチドでもG−CSF活性を有することがある。例え
ば、ヒトインターロイキン2(IL−2)遺伝子のシス
テインに相当する塩基配列をセリンに相当する塩基配列
に変換して得られたポリペプチドがインターロイキン2
活性を保持することもすでに公知となっている(Wang
等;Science,224巻1431頁(1984))。それゆえ、それ等
天然に存在するかあるいは人工合成されたポリペプチド
がヒトG−CSF活性を有する限りそれ等のポリペプチ
ドをコードする遺伝子、これらの遺伝子を含む組換ベク
ターおよびこれらの組換ベクターによって得られる形質
転換体は全て本発明に含まれる。
本発明のヒトG−CSF活性をもつポリペプチドをコー
ドする遺伝子、該遺伝子を有する組換えベクター及びこ
れを有する形質転換体の各製造方法、並びにこの形質転
換体によってヒトG−CSF活性を有する糖蛋白質が得
られるという確認について簡単に説明すると以下の通り
である。
ドする遺伝子、該遺伝子を有する組換えベクター及びこ
れを有する形質転換体の各製造方法、並びにこの形質転
換体によってヒトG−CSF活性を有する糖蛋白質が得
られるという確認について簡単に説明すると以下の通り
である。
(1)プローブの調製 腫瘍細胞株CHU−2の培養上清から精製して得られた
均一ヒトCSFタンパクについてN末端よりアミノ酸配
列を決定し、さらにブロムシアン分解、トリプシン処理
などにより断片化した後その断片についてもアミノ酸配
列を決定した[実施例3(i),(ii),(iii)]。
均一ヒトCSFタンパクについてN末端よりアミノ酸配
列を決定し、さらにブロムシアン分解、トリプシン処理
などにより断片化した後その断片についてもアミノ酸配
列を決定した[実施例3(i),(ii),(iii)]。
そのアミノ酸配列中から図1に示される配列に対応する
3種類のヌクレオチドプローブ(A),プローブ(LC)
およびプローブ(IWQ)を合成した(実施例4)。プ
ローブ(A)は連続した14個のヌクレオチドからなる混合
型プローブである。
3種類のヌクレオチドプローブ(A),プローブ(LC)
およびプローブ(IWQ)を合成した(実施例4)。プ
ローブ(A)は連続した14個のヌクレオチドからなる混合
型プローブである。
プローブ(IWQ)は、ヒトコレシストキニン遺伝子のク
ローン化で用いられた如き(Takahashi等;Proc. Natl.
Acad. Sci., USA,82巻1931頁(1985))デオキシイノシ
ンを使用した30個の連続したヌクレオチドである。プロ
ーブ(LC)は実施例3(i)に示したアミノ酸配列のN
末端から32〜39番に相当する部分を、図3に示した塩基
配列を基にして合成した24個のヌクレオチドからなるプ
ローブである。
ローン化で用いられた如き(Takahashi等;Proc. Natl.
Acad. Sci., USA,82巻1931頁(1985))デオキシイノシ
ンを使用した30個の連続したヌクレオチドである。プロ
ーブ(LC)は実施例3(i)に示したアミノ酸配列のN
末端から32〜39番に相当する部分を、図3に示した塩基
配列を基にして合成した24個のヌクレオチドからなるプ
ローブである。
ヌクレオチドの化学合成は改良型ホスホトリエステル法
を固相法に適用して行うことができ、Narangの総説に記
述されている(Tetrahedron 39巻3−22頁(1983))。
を固相法に適用して行うことができ、Narangの総説に記
述されている(Tetrahedron 39巻3−22頁(1983))。
使用するプローブは、本発明で用いたプローブ以外の位
置のアミノ酸配列に基づくものであってもよい。
置のアミノ酸配列に基づくものであってもよい。
(2)cDNAライブイリーの構築 CHU−2細胞にグアニジンチオシアナート溶液を加え
てホモジナイズし、CsCl密度勾配遠心法により全R
NAを得る。
てホモジナイズし、CsCl密度勾配遠心法により全R
NAを得る。
この全RNAからオリゴ(dT)セルロースカラムによ
りポリ(A+)RNAを選別した後、逆転写酵素により
1本鎖cDNAを合成し、RNase HおよびE.c
oliDNAポリメラーゼIを用いて、2本鎖cDNA
を得た。得られた2本鎖のcDNAにdCを鎖を付加
し、PstI切断部位にdG鎖を付加したpBR322ベ
クターとつなぎ合せて、大腸菌X1776株を形質転換さ
せ、pBR322系cDNAライブラリーを構築した(実
施例5,6)。
りポリ(A+)RNAを選別した後、逆転写酵素により
1本鎖cDNAを合成し、RNase HおよびE.c
oliDNAポリメラーゼIを用いて、2本鎖cDNA
を得た。得られた2本鎖のcDNAにdCを鎖を付加
し、PstI切断部位にdG鎖を付加したpBR322ベ
クターとつなぎ合せて、大腸菌X1776株を形質転換さ
せ、pBR322系cDNAライブラリーを構築した(実
施例5,6)。
同様にEcoRIリンカーを用いて、2本鎖cDNAを
λgt10ベクターと連結し、λファージ系cDNAライ
ブラリーを構築した(実施例7)。
λgt10ベクターと連結し、λファージ系cDNAライ
ブラリーを構築した(実施例7)。
(3)スクリーニング pBR322系cDNAライブラリー由来の組換え体をワ
ットマン541濾紙に固定し、32Pで放射標識したプロ
ーブ(IWQ)を用いて、コロニーハイブリダイゼーシ
ョンを行った結果、1個のクローンが選別できた。この
クローンを、サザンブロッティング法(Southern;J.
Mol.Biol.98巻503頁(1975))を用いて更に詳細に検討
したところ、プローブ(A)ともハイブリダイズした。
ットマン541濾紙に固定し、32Pで放射標識したプロ
ーブ(IWQ)を用いて、コロニーハイブリダイゼーシ
ョンを行った結果、1個のクローンが選別できた。この
クローンを、サザンブロッティング法(Southern;J.
Mol.Biol.98巻503頁(1975))を用いて更に詳細に検討
したところ、プローブ(A)ともハイブリダイズした。
このクローンの塩基配列をジデオキシ法(Sanger;Scie
nce 214巻1205頁(1981))によって決定した。
nce 214巻1205頁(1981))によって決定した。
得られたcDNAインサートの塩基配列を図2に示す。
図2に示される如く、このcDNAインサートはプロー
ブ(IWQ)およびプローブ(A)を含む308塩基対からな
り、実施例3(iii)に示したアミノ酸配列を含む83個の
アミノ酸をコードするオープンリーディングフレームを
有していることがわかった。
図2に示される如く、このcDNAインサートはプロー
ブ(IWQ)およびプローブ(A)を含む308塩基対からな
り、実施例3(iii)に示したアミノ酸配列を含む83個の
アミノ酸をコードするオープンリーディングフレームを
有していることがわかった。
この308塩基対を含むpBR322由来のプラスミドを以下
pHCS−1と略記する(実施例8)。
pHCS−1と略記する(実施例8)。
pHCS−1から得られる308塩基対を含むDNA断片
をニックトランスレーション法(前出、Molecular Clon
ingを参照)にて放射標識し、これをプローブとしてλ
gt10由来のcDNAライブラリーをプラークハイブリ
ダイゼーション(BentonとDavis;Science 196巻180頁
(1977)によりスクリーニングして5個のクローンを得、
cDNAを含むと思われるクローンについてその塩基配
列を前述と同様の方法で決定した(図3(A))。
をニックトランスレーション法(前出、Molecular Clon
ingを参照)にて放射標識し、これをプローブとしてλ
gt10由来のcDNAライブラリーをプラークハイブリ
ダイゼーション(BentonとDavis;Science 196巻180頁
(1977)によりスクリーニングして5個のクローンを得、
cDNAを含むと思われるクローンについてその塩基配
列を前述と同様の方法で決定した(図3(A))。
図3(A)に示される如く、このcDNAインサートは
一つの大きなオープンリーディングフレームを有する。
一つの大きなオープンリーディングフレームを有する。
このcDNAによってコードされるアミノ酸配列は図3
(A)に示された如く演えきできる。
(A)に示された如く演えきできる。
実施例3(i)に示されているG−CSFタンパクのN
末端アミノ酸配列との比較により、本cDNAは5′−
末端から32〜34ヌクレオチド位のATG配列から始ま
り、119〜121位のGCC配列で終わる90塩基対によって
コードされるシグナルペプチドおよび122〜124位のAC
C配列から始まり650〜652位のCCC配列で終わる531
塩基対によってコードされる成熟G−CSFポリペプチ
ドに相当する塩基配列を含んでいることがわかった。従
って図3(B)に示されたアミノ3配列Iのポリペプチ
ドは207個のアミノ酸からなり、その分子量は22292.67
ダルトンと計算された。同様にアミノ酸配列IIのポリペ
プチドは177個のアミノ酸からなり、その分子量は1898
6.74ダルトンであった(実施例9)。
末端アミノ酸配列との比較により、本cDNAは5′−
末端から32〜34ヌクレオチド位のATG配列から始ま
り、119〜121位のGCC配列で終わる90塩基対によって
コードされるシグナルペプチドおよび122〜124位のAC
C配列から始まり650〜652位のCCC配列で終わる531
塩基対によってコードされる成熟G−CSFポリペプチ
ドに相当する塩基配列を含んでいることがわかった。従
って図3(B)に示されたアミノ3配列Iのポリペプチ
ドは207個のアミノ酸からなり、その分子量は22292.67
ダルトンと計算された。同様にアミノ酸配列IIのポリペ
プチドは177個のアミノ酸からなり、その分子量は1898
6.74ダルトンであった(実施例9)。
但しタンパク質の開始部位に関しては、32〜34位あるい
は68〜70位のATGも同様に考え得る。EcoR1切断
部位にこのcDNA(+VSE)を挿入したpBR322
を保持するエシエリヒア・コリ(E.coli)X1776株
は、工業技術院微生物工業技術研究所に寄託されている
(FERM BP−954)。
は68〜70位のATGも同様に考え得る。EcoR1切断
部位にこのcDNA(+VSE)を挿入したpBR322
を保持するエシエリヒア・コリ(E.coli)X1776株
は、工業技術院微生物工業技術研究所に寄託されている
(FERM BP−954)。
図6には、得られた遺伝子の制限酵素切断部位を示し
た。
た。
また、このcDNAをpBR327[Soberon等;Gene9巻
287頁(1980)]とEcoRI部位で結合したプラスミド
をpBRG4と称する。
287頁(1980)]とEcoRI部位で結合したプラスミド
をpBRG4と称する。
このようにして得られたpBRG4を、制限酵素Eco
RIで処理し得られる約1500塩基対のcDNAを含むD
NA断片をニックトランスレーション法(前出のMolecu
lar cloningを参照)にて放射標識し、これをプローブ
として、再びλgt10由来のcDNAライブラリーをプラ
ークハイブリダイゼーション(前出BentonとDavisの文
献参照)によりスクリーニングした。この際、同時にλ
ファージDNAを固定したニトロセルロース濾紙を2枚
作成しておき、先に述べたプローブ(LC)にて同様の
プラークハイブリダイゼーションを行い、両プローブで
ポジティブとなるファージを選別した。完全長と思われ
るクローンを選別し、ジデオキシ法を用いてcDNAイ
ンサートの塩基配列を決定したところ図4(A)に示され
る如くであった。
RIで処理し得られる約1500塩基対のcDNAを含むD
NA断片をニックトランスレーション法(前出のMolecu
lar cloningを参照)にて放射標識し、これをプローブ
として、再びλgt10由来のcDNAライブラリーをプラ
ークハイブリダイゼーション(前出BentonとDavisの文
献参照)によりスクリーニングした。この際、同時にλ
ファージDNAを固定したニトロセルロース濾紙を2枚
作成しておき、先に述べたプローブ(LC)にて同様の
プラークハイブリダイゼーションを行い、両プローブで
ポジティブとなるファージを選別した。完全長と思われ
るクローンを選別し、ジデオキシ法を用いてcDNAイ
ンサートの塩基配列を決定したところ図4(A)に示され
る如くであった。
このcDNAは一つの大きなオープンリーディングフレ
ームを有し、コードされるアミノ酸配列は図4(A)に示
された如く演えきできる。
ームを有し、コードされるアミノ酸配列は図4(A)に示
された如く演えきできる。
実施例3(i)に示されているG−CSFタンパクのN末
端アミノ酸配列との比較により、本cDNAは5′−末
端から31〜33ヌクレオチド位のATG配列から始まり、
118〜120位のGCC配列で終わる90塩基対によってコー
ドされるシグナルペプチドおよび121〜123位のACC配
列から始まり640〜642位のCCC配列で終る522塩基対
によってコードされる成熟G−CSFポリペプチドに相
当する塩基配列を含んでいることがわかった。従って図
4(B)に示されたアミノ酸配列Iのポロペプチドは204個
のアミノ酸からなり、その分子量は21977.35ダルトンと
計算された。同様にアミノ酸配列IIのポリペプチドは17
4個のアミノ酸からなり、その分子量は18671.42ダルト
ンであった(実施例10)。
端アミノ酸配列との比較により、本cDNAは5′−末
端から31〜33ヌクレオチド位のATG配列から始まり、
118〜120位のGCC配列で終わる90塩基対によってコー
ドされるシグナルペプチドおよび121〜123位のACC配
列から始まり640〜642位のCCC配列で終る522塩基対
によってコードされる成熟G−CSFポリペプチドに相
当する塩基配列を含んでいることがわかった。従って図
4(B)に示されたアミノ酸配列Iのポロペプチドは204個
のアミノ酸からなり、その分子量は21977.35ダルトンと
計算された。同様にアミノ酸配列IIのポリペプチドは17
4個のアミノ酸からなり、その分子量は18671.42ダルト
ンであった(実施例10)。
但しタンパク質の開始部位に関しては、31〜33位以外に
58〜60位あるいは67〜69位のATGも同様に考え得る。
58〜60位あるいは67〜69位のATGも同様に考え得る。
EcoRI切断部位に本cDNA(−VSE)を挿入し
たpBR327を保持するエシェリヒア・コリ(E.co
li)X1776株は工業技術院微生物工業技術研究所に寄
託されている(FERMBP−955)。
たpBR327を保持するエシェリヒア・コリ(E.co
li)X1776株は工業技術院微生物工業技術研究所に寄
託されている(FERMBP−955)。
図6には、得られた遺伝子の制限酵素切断部位を示し
た。
た。
また、このcDNAをpBR327とEcoRI部位で結
合したプラスミドをpBRV2と称する。
合したプラスミドをpBRV2と称する。
(4)ヒト染色体遺伝子ライブラリーのスクリーニング Maniatis等の記載した方法(前出Molecular cloningを
参照)に従って調製されたヒト染色体遺伝子ライブラリ
ーを前述のpHCS−1を用いてスクリーニングした。
参照)に従って調製されたヒト染色体遺伝子ライブラリ
ーを前述のpHCS−1を用いてスクリーニングした。
スクリーニングに用いるプローブとしては、pHCS−
1由来の308塩基対のDNA断片の他、pBRG4由来
の約1500塩基対のDNA断片やpBRV2由来の約1500
塩基対のDNA断片、あるいはこれ等のDNA断片の一
部を含む適当な長さのDNA断片、さらには前述のオリ
ゴヌクレオチドプローブ[(IWQ)、(A)、(L
C)]をもちいても実施することができる。
1由来の308塩基対のDNA断片の他、pBRG4由来
の約1500塩基対のDNA断片やpBRV2由来の約1500
塩基対のDNA断片、あるいはこれ等のDNA断片の一
部を含む適当な長さのDNA断片、さらには前述のオリ
ゴヌクレオチドプローブ[(IWQ)、(A)、(L
C)]をもちいても実施することができる。
pHCS−1由来のDNA断片をニックトランスレーシ
ョン法[Roop等;Cell 15巻431頁(1978)を参照]に従っ
て[32P]で放射標識し、これプローブとしてヒト染
色体由来遺伝子ライブラリーをプラークハイブリダイゼ
ーション(前出のBentonとDavisの文献参照)によりス
クリーニングし、十数個のクローンを得た。
ョン法[Roop等;Cell 15巻431頁(1978)を参照]に従っ
て[32P]で放射標識し、これプローブとしてヒト染
色体由来遺伝子ライブラリーをプラークハイブリダイゼ
ーション(前出のBentonとDavisの文献参照)によりス
クリーニングし、十数個のクローンを得た。
得られたクローンからDNAを回収した後、公知の方法
[Fritsch等;Cell 19巻959頁(1980)]に従って制限酵
素地図を作成した。
[Fritsch等;Cell 19巻959頁(1980)]に従って制限酵
素地図を作成した。
次いで上記のDNAプローブを用いてサザンブロッティ
ング(前出Southernの文献参照)を行い、EcoRIお
よびXhoIで切り出される約4キロ塩基類DNA断片
に、ヒトG−CSFポリペプチドをコードする領域が存
在している可能性があることがわかった。そこで約4キ
ロ塩基対のDNA断片をpBR327のEcoRI部位
にEcoRIリンカーを用いて挿入し、pBRCE3β
を得た。このプラスミドを塩基配列を決定するためのD
NAとし、ジデオキシ法を用いて約3キロ塩基対の塩基
配列を決定したところヒトG−CSFポリペプチドをコ
ードする遺伝子であることが判明した(図5)。
ング(前出Southernの文献参照)を行い、EcoRIお
よびXhoIで切り出される約4キロ塩基類DNA断片
に、ヒトG−CSFポリペプチドをコードする領域が存
在している可能性があることがわかった。そこで約4キ
ロ塩基対のDNA断片をpBR327のEcoRI部位
にEcoRIリンカーを用いて挿入し、pBRCE3β
を得た。このプラスミドを塩基配列を決定するためのD
NAとし、ジデオキシ法を用いて約3キロ塩基対の塩基
配列を決定したところヒトG−CSFポリペプチドをコ
ードする遺伝子であることが判明した(図5)。
この約4キロ塩基対のDNA断片をEcoRI部位に挿
入したプラスミドpBR327(pBRCE3β)を保
持するE.coliX1776株は、工業技術院微生物
工業技術研究所に寄託されている。(FERM BP−
956)。
入したプラスミドpBR327(pBRCE3β)を保
持するE.coliX1776株は、工業技術院微生物
工業技術研究所に寄託されている。(FERM BP−
956)。
図3,図4に示されるpBRG4cDNAインサートお
よびpBRV2cDNAインサートとの比較によりこの
DNA断片は、5個のエクソン部分を含むものでもので
あり、pBRG4およびpBRV2から演えきされるア
ミノ酸配列をコードするものであることがわかった。
よびpBRV2cDNAインサートとの比較によりこの
DNA断片は、5個のエクソン部分を含むものでもので
あり、pBRG4およびpBRV2から演えきされるア
ミノ酸配列をコードするものであることがわかった。
また、このDNA断片は、ヒトG−CSFmRNAに転
写されるべき前領域すなわち、ヒトG−CSFの染色体
内遺伝子を含むものであり、さらには転写調節に関与す
る塩基配列を有している[BenoistとChambon;Nature 2
90巻304頁(1981)およびBreathnackとchambon;Ann.Rev.
Biochem.50巻349頁(1981)]。
写されるべき前領域すなわち、ヒトG−CSFの染色体
内遺伝子を含むものであり、さらには転写調節に関与す
る塩基配列を有している[BenoistとChambon;Nature 2
90巻304頁(1981)およびBreathnackとchambon;Ann.Rev.
Biochem.50巻349頁(1981)]。
(5)動物細胞用組換えベクターの構築 宿主細胞としてC127細胞、NIH3T3細胞を使用
する場合の組換えベクター(BPV由来)およびCHO
細胞を使用する場合の組換えベクター(DHFRを含
む)の構築を+VSE系、−VSE系cDNAおよび染
色体由来遺伝子について各々行った。又、COS細胞に
ついても同様の組換えベクターの構築を行った。ここで
は代表的な例について述べるが詳しくは実施例を参照さ
れたい。
する場合の組換えベクター(BPV由来)およびCHO
細胞を使用する場合の組換えベクター(DHFRを含
む)の構築を+VSE系、−VSE系cDNAおよび染
色体由来遺伝子について各々行った。又、COS細胞に
ついても同様の組換えベクターの構築を行った。ここで
は代表的な例について述べるが詳しくは実施例を参照さ
れたい。
(A)+VSE系組換えベクターの構築 前記(3)で得られたcDNA(+VSE)断片をベクタ
ーpdKCPに組み込みpHGA410プラスミドとし
た後(実施例12)(図8)これをEcoRIで部分消化
し、末端をブラントエンド(blunt end)にする。このD
NAにHindIIIリンカーを付加し、次いでHindI
II処理をしT4DNAリガーゼ処理した後これで塩化ル
ビジウム法(前出Molecular Cloning参照)を用い、
E.coli DHI株を形質転換した。得られたプラスミ
ドをpHGA410(H)と命名する(図9)。
ーpdKCPに組み込みpHGA410プラスミドとし
た後(実施例12)(図8)これをEcoRIで部分消化
し、末端をブラントエンド(blunt end)にする。このD
NAにHindIIIリンカーを付加し、次いでHindI
II処理をしT4DNAリガーゼ処理した後これで塩化ル
ビジウム法(前出Molecular Cloning参照)を用い、
E.coli DHI株を形質転換した。得られたプラスミ
ドをpHGA410(H)と命名する(図9)。
pHGA410(H)をSalIで処理し、次いで末端
をブラントエンド化した後再びHindIII処理しHi
ndIII−SalI断片を回収する。
をブラントエンド化した後再びHindIII処理しHi
ndIII−SalI断片を回収する。
一方、ウシ乳頭腫ウィルスの形質転換断片を有するpd
BPV−1プラスミドをHindIII、PvuIIで処理
し大きいほうのDNA断片を分離し、これと先のHin
dIII−SalI断片を結合する。これを用いてE.col
i DHI株を形質転換しpHGG4由来のCSF−c
DNAを有するプラスミド、pTN−G4を得る(図
9)(実施例13)。
BPV−1プラスミドをHindIII、PvuIIで処理
し大きいほうのDNA断片を分離し、これと先のHin
dIII−SalI断片を結合する。これを用いてE.col
i DHI株を形質転換しpHGG4由来のCSF−c
DNAを有するプラスミド、pTN−G4を得る(図
9)(実施例13)。
一方、pHGA410プラスミドかpHGA410
(H)プラスミドとpAdD26SVpAプラスミドを
用いてCHO細胞用組換えベクター(+VSE)である
pHGG4−dhfrを構築した(図10a及びb)(実
施例15)。
(H)プラスミドとpAdD26SVpAプラスミドを
用いてCHO細胞用組換えベクター(+VSE)である
pHGG4−dhfrを構築した(図10a及びb)(実
施例15)。
更にpAdD26SVpAからDHFR遺伝子を含む2
KbのDNA断片をEcoRIおよびBamHI処理に
より回収し、pHGA410(H)のHindIII部位
に挿入してpG4DR1とpG4DR2を構築した(図
10c)(実施例15)。
KbのDNA断片をEcoRIおよびBamHI処理に
より回収し、pHGA410(H)のHindIII部位
に挿入してpG4DR1とpG4DR2を構築した(図
10c)(実施例15)。
(B)−VSE系組換えベクターの構築 前記(3)で得られたcDNA(−VSE)断片をベクタ
ーpdKCRに組み込みpHGV2プラスミドとした後
(実施例18)これをEcoRIで部分消化し、末端をブ
ラントエンド(blunt end)にする。このDNAにHin
dIIIリンカーを付加し、次いでHindIII処理をしT
4DNAリガーゼ処理した後、これで塩基ルビジウム法
(前出Molecular Cloning参照)を用い、E.coli D
HI株を形質転換した。得られたプラスミドをpHGV
2(H)と命名する(図12)。
ーpdKCRに組み込みpHGV2プラスミドとした後
(実施例18)これをEcoRIで部分消化し、末端をブ
ラントエンド(blunt end)にする。このDNAにHin
dIIIリンカーを付加し、次いでHindIII処理をしT
4DNAリガーゼ処理した後、これで塩基ルビジウム法
(前出Molecular Cloning参照)を用い、E.coli D
HI株を形質転換した。得られたプラスミドをpHGV
2(H)と命名する(図12)。
pHGV2(H)をSalIで処理し、次いで末端をブ
ラントエンド化した後再びHindIII処理しHindI
II−SalI断片を回収する一方、ウシ乳頭腫ウィルス
の形質転換断片を有するpdBPV−1プラスミドをH
indIII、PvuIIで処理し大きい方のDNA断片を
分離し、これと先のHindIII−SalI断片を結合
する。これを用いてE.coliDHI株を形質転換し
pHGV2由来のCSF−cDNAを有するプラスミ
ド、pTN−V2を得る(図12)(実施例19)。
ラントエンド化した後再びHindIII処理しHindI
II−SalI断片を回収する一方、ウシ乳頭腫ウィルス
の形質転換断片を有するpdBPV−1プラスミドをH
indIII、PvuIIで処理し大きい方のDNA断片を
分離し、これと先のHindIII−SalI断片を結合
する。これを用いてE.coliDHI株を形質転換し
pHGV2由来のCSF−cDNAを有するプラスミ
ド、pTN−V2を得る(図12)(実施例19)。
+VSEと同様にpHGV2プラスミドかpHGV2
(H)プラスミドとPAdD26SVpAプラスミドを
用いてCHO細胞用組換えベクター(−VSE)である
pHGV2−dhfrを構築した(図13a及びb)(実
施例21)。
(H)プラスミドとPAdD26SVpAプラスミドを
用いてCHO細胞用組換えベクター(−VSE)である
pHGV2−dhfrを構築した(図13a及びb)(実
施例21)。
更にpAdD26SVpAからDHFR遺伝子を含む約
2KbのDNA断片をEcoRIおよびBamHI処理
により回収し、pHGV2(H)のHindIII部位に
挿入してpV2DR1とpV2DR2を構築した(図13
c)(実施例21)。
2KbのDNA断片をEcoRIおよびBamHI処理
により回収し、pHGV2(H)のHindIII部位に
挿入してpV2DR1とpV2DR2を構築した(図13
c)(実施例21)。
(c)染色体由来遺伝子を含む組換えベクターの構築 前記(4)で得られた図5で示される染色体遺伝子を含む
プラスミドpBRCE3βをEcoRIで処理した。
プラスミドpBRCE3βをEcoRIで処理した。
一方Banerji等の文献(Cell 27巻299頁(1981))に記載
されているpSVH+K+プラスミドをKpnIで処理
してグロビリン遺伝子を除き、さらにHindIIIで部
分消化してSV40の後期遺伝子の一部を除いた後、再
結合させて発現用ベクターpML−E+を調製した。
されているpSVH+K+プラスミドをKpnIで処理
してグロビリン遺伝子を除き、さらにHindIIIで部
分消化してSV40の後期遺伝子の一部を除いた後、再
結合させて発現用ベクターpML−E+を調製した。
このベクターを、制限酵素EcoRIで処理した後、ア
ルカリホスファターゼ(宝酒造社製)で脱リン酸して得
られたベクターDNAをT4DNAリガーゼ(宝酒造社
製)を加えて上記染色体DNA断片と結合させ、COS
細胞用組換えベクターpMLCE3αを得た(実施例2
4)。図14に示される如くこのプラスミドは、SV40
遺伝子のエンハンサー、SV40の複製開始領域、pB
R322の複製開始領域およびpBR322由来のβ−
ラクタマーゼ遺伝子(Ampr)を含むプラスミドで、
SV40遺伝子のエンハンサー下流にヒトG−CSF染
色体遺伝子が接続されている。C127細胞用の発現ベ
クターの構築は以下の如くして行った。即ち、COS細
胞での発現ベクターpMLCE3αより染色体由来のC
SF遺伝子を含むDNA断片を制限酵素で切り出し、ウ
シ乳頭腫ウイルス(BPV)の複製起源を含むDNA断
片およびSV40初期プロモーターを有するDNA断片
にT4DNAリガーゼを用いて連結した。得られたpT
NCE3αはSV40初期プロモーターの下流に染色体
由来のCSF遺伝子が連結され、BPVの65%部分を含
む発現ベクターである。
ルカリホスファターゼ(宝酒造社製)で脱リン酸して得
られたベクターDNAをT4DNAリガーゼ(宝酒造社
製)を加えて上記染色体DNA断片と結合させ、COS
細胞用組換えベクターpMLCE3αを得た(実施例2
4)。図14に示される如くこのプラスミドは、SV40
遺伝子のエンハンサー、SV40の複製開始領域、pB
R322の複製開始領域およびpBR322由来のβ−
ラクタマーゼ遺伝子(Ampr)を含むプラスミドで、
SV40遺伝子のエンハンサー下流にヒトG−CSF染
色体遺伝子が接続されている。C127細胞用の発現ベ
クターの構築は以下の如くして行った。即ち、COS細
胞での発現ベクターpMLCE3αより染色体由来のC
SF遺伝子を含むDNA断片を制限酵素で切り出し、ウ
シ乳頭腫ウイルス(BPV)の複製起源を含むDNA断
片およびSV40初期プロモーターを有するDNA断片
にT4DNAリガーゼを用いて連結した。得られたpT
NCE3αはSV40初期プロモーターの下流に染色体
由来のCSF遺伝子が連結され、BPVの65%部分を含
む発現ベクターである。
一方、CHO細胞用発現ベクターは、上記と同様の染色
体由来のCSF遺伝子とSV40初期プロモーター部分
を含むDNA断片及びpAdD26SVpA由来のDH
FR遺伝子を含むDNA断片をT4DNAリガーゼによ
り連結したものである。得られたpT26SVCE3α
はSV40プロモーター下流に染色体由来CSF遺伝
子、アデノウイルス主後期プロモーター下流にDHFR
遺伝子を有する発現ベクターである。
体由来のCSF遺伝子とSV40初期プロモーター部分
を含むDNA断片及びpAdD26SVpA由来のDH
FR遺伝子を含むDNA断片をT4DNAリガーゼによ
り連結したものである。得られたpT26SVCE3α
はSV40プロモーター下流に染色体由来CSF遺伝
子、アデノウイルス主後期プロモーター下流にDHFR
遺伝子を有する発現ベクターである。
(6)動物細胞による形質発現 ここでは代表的な例について述べるが、その他の場合に
ついては各実施例を見られたい。
ついては各実施例を見られたい。
(A)マウスC127細胞による形質発現 pTN−G4プラスミドまたはpTN−V2プラスミド
をBamHIで処理しておき、これを用いて培養増殖さ
せておいたC127細胞をリン酸−カルシウム法で形質
転換する。得られた形質転換細胞を培養しCSF生産能
の高いクローンを選別する。形質発現したG−CSFは
これらの形質転換細胞の培養液から回収精製され、ヒト
−G−CSF活性を示すことが確認された。又試料のア
ミノ酸分析及び糖含有量分析により目的糖蛋白質の確認
もなされた。
をBamHIで処理しておき、これを用いて培養増殖さ
せておいたC127細胞をリン酸−カルシウム法で形質
転換する。得られた形質転換細胞を培養しCSF生産能
の高いクローンを選別する。形質発現したG−CSFは
これらの形質転換細胞の培養液から回収精製され、ヒト
−G−CSF活性を示すことが確認された。又試料のア
ミノ酸分析及び糖含有量分析により目的糖蛋白質の確認
もなされた。
尚、糖含有分析に関しては、アミノ酸分析に用いたCS
F試料をエルソン−モルガン法によるアミノ糖定量、オ
ルシノール硫酸法による中性糖の定量またはチオバルビ
ツール法によるシアル酸の定量にてそれぞれ実施した。
定量方法は生化学実験講座第4巻「糖質の化学(下
巻)」(東京化学同人)の13章に記載されている。各定
量値から重量%を換算した結果、発現ベクター及び培養
条件等の違いにより、得られたG−CSFの糖含量は1
〜20(重量%)の範囲に分布していた。
F試料をエルソン−モルガン法によるアミノ糖定量、オ
ルシノール硫酸法による中性糖の定量またはチオバルビ
ツール法によるシアル酸の定量にてそれぞれ実施した。
定量方法は生化学実験講座第4巻「糖質の化学(下
巻)」(東京化学同人)の13章に記載されている。各定
量値から重量%を換算した結果、発現ベクター及び培養
条件等の違いにより、得られたG−CSFの糖含量は1
〜20(重量%)の範囲に分布していた。
(B)COS細胞による形質発現 前記(5)−(C)で得たヒト染色体由来のG−CSF
遺伝子を含むベクターpMLCE3αは、サルのCV−
1細胞由来でSV40の複製起源(origin)欠損
変異株で形質転換されSV40の大型T抗原を表現して
いるCOS細胞(Gluzman等;Cell 32巻175頁(1981)を
参照)を宿主細胞として形質発現させたところヒトG−
CSF活性を示すことがわかった(実施例25)。
遺伝子を含むベクターpMLCE3αは、サルのCV−
1細胞由来でSV40の複製起源(origin)欠損
変異株で形質転換されSV40の大型T抗原を表現して
いるCOS細胞(Gluzman等;Cell 32巻175頁(1981)を
参照)を宿主細胞として形質発現させたところヒトG−
CSF活性を示すことがわかった(実施例25)。
さらにCOS細胞を回収し、mRNAを分析したところ
図3(A)および図4(A)に示されるアミノ酸配列そ
れぞれに対応するmRNAが存在していた。
図3(A)および図4(A)に示されるアミノ酸配列そ
れぞれに対応するmRNAが存在していた。
以下実施例をあげて本発明に詳細に説明するが、その前
にCSF活性の測定法について参考例で説明しておく。
にCSF活性の測定法について参考例で説明しておく。
<参考例>CSF活性の測定方法 本発明において用いられたCSF活性(以下CSAと略
す)の測定方法は次のとおりである。
す)の測定方法は次のとおりである。
「CSAの測定方法」 (a)ヒト骨髄細胞を用いる場合: BradleyT.R.,Metcalf D.等の方法(Aust.J.Ex
p.Biol.Med.Sci.44巻287〜300頁,1966年)に準じて単
層軟寒天培養法により行った。すなわちウシ胎児血清0.
2ml,被検検体0.1ml,ヒト骨髄非付着性細胞浮遊液0.1m
l(1〜2×105有核細胞),改変McCoy′s 5A培養
液0.2ml,寒天を0.75%含む改変McCoy′s5A培養液0.
4mlを混合して直径35mmの組織培養プラスティックディ
ッシュに入れて固まらせたのち、37℃,5%炭酸ガス/
95%空気,100%湿度の条件で培養を行い、10日後に形
成されたコロニー数(50個以上の細胞からなる集落を1
コロニーとする)を数え、1個のコロニーを形成する活
性を1単位(Unit)としてCSAを求めた。
p.Biol.Med.Sci.44巻287〜300頁,1966年)に準じて単
層軟寒天培養法により行った。すなわちウシ胎児血清0.
2ml,被検検体0.1ml,ヒト骨髄非付着性細胞浮遊液0.1m
l(1〜2×105有核細胞),改変McCoy′s 5A培養
液0.2ml,寒天を0.75%含む改変McCoy′s5A培養液0.
4mlを混合して直径35mmの組織培養プラスティックディ
ッシュに入れて固まらせたのち、37℃,5%炭酸ガス/
95%空気,100%湿度の条件で培養を行い、10日後に形
成されたコロニー数(50個以上の細胞からなる集落を1
コロニーとする)を数え、1個のコロニーを形成する活
性を1単位(Unit)としてCSAを求めた。
(b)マウス骨髄細胞を用いる場合: ウマ血清0.4ml,被検検体0.1ml,C3H/He(メス)マ
ウスの骨髄細胞浮遊液0.1ml(0.5〜1×105有核細
胞),寒天を0.75%含む改変McCoy′s5A培養液0.4ml
を混合し直径35mmの組織培養用プラスティックディッシ
ュに入れて固まらせたのち、37℃,5%炭酸ガス/95%
空気、100%湿度の条件下にて5日間培養し、形成され
たコロニー数(50個以上の細胞からなる集落を1コロニ
ーとする)を数え、1個のコロニーを形成する活性を1
単位(Unit)としてCSAを求めた。
ウスの骨髄細胞浮遊液0.1ml(0.5〜1×105有核細
胞),寒天を0.75%含む改変McCoy′s5A培養液0.4ml
を混合し直径35mmの組織培養用プラスティックディッシ
ュに入れて固まらせたのち、37℃,5%炭酸ガス/95%
空気、100%湿度の条件下にて5日間培養し、形成され
たコロニー数(50個以上の細胞からなる集落を1コロニ
ーとする)を数え、1個のコロニーを形成する活性を1
単位(Unit)としてCSAを求めた。
尚、上記(a),(b)の方法において用いた「改変McCoy′
s5A培養液および(a)で用いたヒト骨髄非付着性細胞
浮遊液は次の如くして作成した。
s5A培養液および(a)で用いたヒト骨髄非付着性細胞
浮遊液は次の如くして作成した。
「改変McCoy′s5A培養液(2倍濃度)」 McCoy′s5A培養液(GIBCO社製)12g,MEM
アミノ酸ビタミン培地(日水製薬社製)2.55g、重炭酸
ナトリウム2.18g、ペニシリンGカリウム50000単位を
2回蒸溜水500mlに溶解後、0.22μmのミリポアフィル
ターにて濾過滅菌を行った。
アミノ酸ビタミン培地(日水製薬社製)2.55g、重炭酸
ナトリウム2.18g、ペニシリンGカリウム50000単位を
2回蒸溜水500mlに溶解後、0.22μmのミリポアフィル
ターにて濾過滅菌を行った。
「ヒト骨髄非付着性細胞浮遊液」 健常人胸骨せん刺により得た骨髄液をRPMI1640培養
液にて5倍に希釈し、Ficol−Paque液(ファルシア社
製)に重層し、400×g,30分,25℃にて遠心を行い、
界面の細胞層(比重<1.077)を回収する。この細胞を
洗浄後、20%ウシ胎児血清を含むRPMI1640培養液に
て5×106Cell/mlの濃度に調整し、25cm2の組織培養
用プラスチックフラスコに入れ、炭酸ガス培養器にて30
分間インキュベートしたのち、上清の非付着性細胞を回
収し、再度25cm2プラスチックフラスコに入れ、2時間3
0分インキュベートしたのち、上清の非付着性細胞を集
めて用いた。
液にて5倍に希釈し、Ficol−Paque液(ファルシア社
製)に重層し、400×g,30分,25℃にて遠心を行い、
界面の細胞層(比重<1.077)を回収する。この細胞を
洗浄後、20%ウシ胎児血清を含むRPMI1640培養液に
て5×106Cell/mlの濃度に調整し、25cm2の組織培養
用プラスチックフラスコに入れ、炭酸ガス培養器にて30
分間インキュベートしたのち、上清の非付着性細胞を回
収し、再度25cm2プラスチックフラスコに入れ、2時間3
0分インキュベートしたのち、上清の非付着性細胞を集
めて用いた。
実施例1「CHU−2」の樹立 著明な好中球の増多が認められた口腔底癌患者の腫瘍を
nu/nuマウスに移植した。この腫瘍は移植約10日後
に著明な腫瘍の増大と好中球の増多が認められた。この
腫瘍を移植12日後に無菌的に摘出し、1〜2mm3角に細
切し、これを以下の如く培養した。
nu/nuマウスに移植した。この腫瘍は移植約10日後
に著明な腫瘍の増大と好中球の増多が認められた。この
腫瘍を移植12日後に無菌的に摘出し、1〜2mm3角に細
切し、これを以下の如く培養した。
上記細切した腫瘍塊10〜15片を50mlのプラスチック遠心
管に入れ、5mlのトリプシン溶液(トリプシン0.25%,
EDTA0.02%含む)を加え、37℃の温浴中で10分間振
とうしたのち上清を捨て、再度、同トリプシン溶液5ml
を加え、37℃で15分間攪拌しながらトリプシン消化を行
った。
管に入れ、5mlのトリプシン溶液(トリプシン0.25%,
EDTA0.02%含む)を加え、37℃の温浴中で10分間振
とうしたのち上清を捨て、再度、同トリプシン溶液5ml
を加え、37℃で15分間攪拌しながらトリプシン消化を行
った。
上清の細胞浮遊液を回収し、ウシ胎児血清を1ml加えて
トリプシンの作用を止めたのち氷中に保存した。
トリプシンの作用を止めたのち氷中に保存した。
以上の操作を再度行い細胞浮遊液を回収し、前回の分と
合わせて1,500r.p.m.10分間の遠心により細胞ペレット
を得た。
合わせて1,500r.p.m.10分間の遠心により細胞ペレット
を得た。
この細胞ペレットをウシ胎児血清を10%含むF−10にて
2回洗浄したのち、25cm2のプラスチック培養フラスコ
に細胞濃度5×106個/フラスコになるようにして植え
込んだ。ウシ胎児血清を10%含有するF−10培養液を用
い、炭酸ガスインキュベーター(炭酸ガス濃度5%,湿
度100%)中にて一晩インキュベートしたのち、上清を
非付着細胞と共に除去し、新しい培養液を加えて培養を
継続した。培養開始後6日目に細胞がいっぱいに増殖し
たので、この時点で培養液を新しいものに替えた。翌
日、この培養液を捨て、RPMI1640で5倍希釈した抗
マウス赤血球抗体(Cappel社製)2mlと同じくR
PMI1640で2.5倍希釈したモルモット補体(極東製薬
社製)2mlを加え37℃,20分間インキュベートした。イ
ンキュベーション終了後ウシ胎児血清を10%含むF−10
にて2回洗浄しnu/nuマウス由来のフィブロブラス
トを除去し引き続きウシ胎児血清を10%含むF−10倍養
液を加えて、さらに2日間培養を行った後細胞の一部を
取り出し限界希釈法によりクローニングを行った。得ら
れた11個のクローンについてCSF活性を調べたとこ
ろ、他のものよりも約10倍高い活性を示すクローン(C
HU−2)が得られた。
2回洗浄したのち、25cm2のプラスチック培養フラスコ
に細胞濃度5×106個/フラスコになるようにして植え
込んだ。ウシ胎児血清を10%含有するF−10培養液を用
い、炭酸ガスインキュベーター(炭酸ガス濃度5%,湿
度100%)中にて一晩インキュベートしたのち、上清を
非付着細胞と共に除去し、新しい培養液を加えて培養を
継続した。培養開始後6日目に細胞がいっぱいに増殖し
たので、この時点で培養液を新しいものに替えた。翌
日、この培養液を捨て、RPMI1640で5倍希釈した抗
マウス赤血球抗体(Cappel社製)2mlと同じくR
PMI1640で2.5倍希釈したモルモット補体(極東製薬
社製)2mlを加え37℃,20分間インキュベートした。イ
ンキュベーション終了後ウシ胎児血清を10%含むF−10
にて2回洗浄しnu/nuマウス由来のフィブロブラス
トを除去し引き続きウシ胎児血清を10%含むF−10倍養
液を加えて、さらに2日間培養を行った後細胞の一部を
取り出し限界希釈法によりクローニングを行った。得ら
れた11個のクローンについてCSF活性を調べたとこ
ろ、他のものよりも約10倍高い活性を示すクローン(C
HU−2)が得られた。
実施例2 CSFの単離 上述の如くして樹立された細胞が完全に密に増殖した15
0cm2の培養フラスコ2本より細胞を回収し、これをウシ
胎児血清を10%含有するF−10培養液500mlに浮遊させ
たのち、1580cm2のガラス製ローラーボトル(Belc
o社製)に移し、0.5 r.p.mの速度で回転培養を行っ
た。細胞がローラーボトルの内壁に完全に密に増殖した
時点で培養液を血清を含まないRPMI1640に交換し、
4日間培養したのち培養上清を回収し、ウシ胎児血清を
10%含有するF−10を加えて培養を続行する。3日間培
養したのち再び血清を含まないRPMI1640に液替を行
い、4日後に培養上清を回収した。以下同様の操作をく
り返すことにより、毎週1ボトルより500mlずつの血清
を含まない培養上清が得られ、しかもこの方法によりか
なり長期間にわたって細胞を維持し、培養上清を回収す
ることが可能であった。得られた培養上清5を1バッ
チとし、これに0.01%ツィーン20を添加後Hol low Fibe
r DC−4およびAmicon PM−10(アミコン社製)
を用いた限外濾過法により約1000倍に濃縮したのち、こ
れを以下の順序で精製した。
0cm2の培養フラスコ2本より細胞を回収し、これをウシ
胎児血清を10%含有するF−10培養液500mlに浮遊させ
たのち、1580cm2のガラス製ローラーボトル(Belc
o社製)に移し、0.5 r.p.mの速度で回転培養を行っ
た。細胞がローラーボトルの内壁に完全に密に増殖した
時点で培養液を血清を含まないRPMI1640に交換し、
4日間培養したのち培養上清を回収し、ウシ胎児血清を
10%含有するF−10を加えて培養を続行する。3日間培
養したのち再び血清を含まないRPMI1640に液替を行
い、4日後に培養上清を回収した。以下同様の操作をく
り返すことにより、毎週1ボトルより500mlずつの血清
を含まない培養上清が得られ、しかもこの方法によりか
なり長期間にわたって細胞を維持し、培養上清を回収す
ることが可能であった。得られた培養上清5を1バッ
チとし、これに0.01%ツィーン20を添加後Hol low Fibe
r DC−4およびAmicon PM−10(アミコン社製)
を用いた限外濾過法により約1000倍に濃縮したのち、こ
れを以下の順序で精製した。
(i)直径4.6cm,長さ90cmのUltrogel AcA 54カラム(L
KB社製)を用い、0.15M NaCl及び0.01%ツィー
ン20(半井化学社製)を含む0.01Mトリス塩酸緩衝液
(pH7.4)を用いて前記濃縮した培養上清5mlを流速約5
0ml/時間でゲル濾過した。尚カラムはあらかじめウシ
血清アルブミン(分子量67,000),オボアルブミン(分
子量45,000),チトクロームC(分子量12,400)にてキ
ャリブレーションを行った。ゲル濾過終了後各フラクシ
ョンより0.1mlずつを採取し、10倍に希釈した後、前述
した「CSAの測定方法(b)」により活性を示す画分を
調べた。この結果、先ずVe=400〜700mlの画分がマク
ロファージ優位のCSAを示し、Ve=800〜1200mlの
画分が顆粒球優位のCSAを示すことがわかったので、
後者の画分を集めPM−10(アミコン社製)を用いる限
外濾過器によって約5mlに濃縮した。
KB社製)を用い、0.15M NaCl及び0.01%ツィー
ン20(半井化学社製)を含む0.01Mトリス塩酸緩衝液
(pH7.4)を用いて前記濃縮した培養上清5mlを流速約5
0ml/時間でゲル濾過した。尚カラムはあらかじめウシ
血清アルブミン(分子量67,000),オボアルブミン(分
子量45,000),チトクロームC(分子量12,400)にてキ
ャリブレーションを行った。ゲル濾過終了後各フラクシ
ョンより0.1mlずつを採取し、10倍に希釈した後、前述
した「CSAの測定方法(b)」により活性を示す画分を
調べた。この結果、先ずVe=400〜700mlの画分がマク
ロファージ優位のCSAを示し、Ve=800〜1200mlの
画分が顆粒球優位のCSAを示すことがわかったので、
後者の画分を集めPM−10(アミコン社製)を用いる限
外濾過器によって約5mlに濃縮した。
(ii)上記濃縮画分にn−プロパノール(東京化成社
製,アミノ酸配列決定用)を30%含む0.1%トリフルオ
ロ酢酸水溶液を添加し、氷中に15分程度放置したのち、
15,000r.p.m.10分の遠心により沈澱を除去した。次いで
先のn−プロパノールおよびトリフルオロ酢酸を含む水
溶液で平衡化したμ Bondapak C18カラム(Wate
rs社製、セミ分取用,8mm×30cm)に吸着後、30〜60
%の直線濃度勾配のn−プロパノールを含む0.1%トリ
フルオロ酢酸水溶液で順次溶出した。高速液体クロマト
装置は日立685−50型を、検出は日立638−41型検出器
(いずれも日立製作所製)を用い、220nmと280nmの吸収
を同時に測定した。溶出後、各画分より10μlを分取10
0倍希釈したのち、前述の「CSAの測定法(b)」により活
性を示す画分を調べた。この結果、n−プロパノール40
%にて溶出されるピークに活性が認められたので、この
ピークを集め再度同じ条件で再クロマトを行い上記と同
様にしてCSAを調べたところ、やはりn−プロパノー
ル40%の位置のピークに活性が認められたので、このピ
ークを集め(4フラクション=4ml)凍結乾燥した。
製,アミノ酸配列決定用)を30%含む0.1%トリフルオ
ロ酢酸水溶液を添加し、氷中に15分程度放置したのち、
15,000r.p.m.10分の遠心により沈澱を除去した。次いで
先のn−プロパノールおよびトリフルオロ酢酸を含む水
溶液で平衡化したμ Bondapak C18カラム(Wate
rs社製、セミ分取用,8mm×30cm)に吸着後、30〜60
%の直線濃度勾配のn−プロパノールを含む0.1%トリ
フルオロ酢酸水溶液で順次溶出した。高速液体クロマト
装置は日立685−50型を、検出は日立638−41型検出器
(いずれも日立製作所製)を用い、220nmと280nmの吸収
を同時に測定した。溶出後、各画分より10μlを分取10
0倍希釈したのち、前述の「CSAの測定法(b)」により活
性を示す画分を調べた。この結果、n−プロパノール40
%にて溶出されるピークに活性が認められたので、この
ピークを集め再度同じ条件で再クロマトを行い上記と同
様にしてCSAを調べたところ、やはりn−プロパノー
ル40%の位置のピークに活性が認められたので、このピ
ークを集め(4フラクション=4ml)凍結乾燥した。
(iii)上記凍結乾燥粉末をn−プロパノールを40%含む
0.1%トリフルオロ酢酸水溶液200μlに溶解し、TSK
−G3000SWカラム(東洋曹達社製,7.5mm×60cm)を
用いた高速液体クロマトグラフィ(HPLC)にかけ
た。溶出は同水溶液により0.4ml/分の流速で行い、フ
ラクションコレクターFRAC−100(ファルマシア社
製)により0.4mlずつ分取した。分取した各画分につい
てCSAを前記と同様にて調べた結果、保持時間が37〜
38分の画分(分子量約2万に相当)に活性が認められた
ので、この画分を回収し、更に分析用μBondapakC18カ
ラム(4.6mm×30cm)による精製を施したのち、メイン
ピークを回収し凍結乾燥した。得られた標品について前
述の「CSAの測定方法(a)」によって検定したところ
ヒトG−CSF活性を有することを認めた。
0.1%トリフルオロ酢酸水溶液200μlに溶解し、TSK
−G3000SWカラム(東洋曹達社製,7.5mm×60cm)を
用いた高速液体クロマトグラフィ(HPLC)にかけ
た。溶出は同水溶液により0.4ml/分の流速で行い、フ
ラクションコレクターFRAC−100(ファルマシア社
製)により0.4mlずつ分取した。分取した各画分につい
てCSAを前記と同様にて調べた結果、保持時間が37〜
38分の画分(分子量約2万に相当)に活性が認められた
ので、この画分を回収し、更に分析用μBondapakC18カ
ラム(4.6mm×30cm)による精製を施したのち、メイン
ピークを回収し凍結乾燥した。得られた標品について前
述の「CSAの測定方法(a)」によって検定したところ
ヒトG−CSF活性を有することを認めた。
実施例3 アミノ酸配列の決定 (i) N末端アミノ酸配列の決定 試料を気相式シークエンサー(アプライドバイオシステ
ム社製)を用いてエドマン(Edman)分解し、得ら
れたPTHアミノ酸を高速液体クロマトグラフィー装置
(ベックマン・インストルメンツ社製)およびUltrasph
ere−ODSカラム(ベックマン・インストルメンツ社
製)を用いて常法により分析した。カラム(5μm,直
径4.6mm,長さ250mm)を開始緩衝液(15mM酢酸ナトリ
ウム緩衝液pH4.5,40%アセトニトリルを含む水溶液)に
て平衡化したのち、検体(20μlの開始緩衝液にて溶
解)を注入して開始緩衝液によるイソクラティック溶出
により分離を行った。流速は1.4ml/分、カラム温度は4
0℃に保持した。PTHアミノ酸の検出は269nmと320nm
の紫外部吸収を利用した。あらかじめ標準PTHアミノ
酸(シグマ社製)各2n molを同一の系で分離して保持
時間を決定し、被検検体の保持時間から同定を行った。
ム社製)を用いてエドマン(Edman)分解し、得ら
れたPTHアミノ酸を高速液体クロマトグラフィー装置
(ベックマン・インストルメンツ社製)およびUltrasph
ere−ODSカラム(ベックマン・インストルメンツ社
製)を用いて常法により分析した。カラム(5μm,直
径4.6mm,長さ250mm)を開始緩衝液(15mM酢酸ナトリ
ウム緩衝液pH4.5,40%アセトニトリルを含む水溶液)に
て平衡化したのち、検体(20μlの開始緩衝液にて溶
解)を注入して開始緩衝液によるイソクラティック溶出
により分離を行った。流速は1.4ml/分、カラム温度は4
0℃に保持した。PTHアミノ酸の検出は269nmと320nm
の紫外部吸収を利用した。あらかじめ標準PTHアミノ
酸(シグマ社製)各2n molを同一の系で分離して保持
時間を決定し、被検検体の保持時間から同定を行った。
この結果、N末端から40残基目までのアミノ酸配列は次
の如く決定された。
の如く決定された。
H2N−Thr−Pro−Leu−Gly−Pro−A
la−Ser−Ser−Leu−Pro−Gln−Se
r−Phe−Leu−Leu−Lys−Cys−Leu
−Glu−Gln−Val−Arg−Lys−Ile−
Gln−Gly−Asp−Gly−Ala−Ala−L
eu−Gln−Glu−Lys−Leu−Cys−Al
a−Thr−Tyr−Lys− (ii)ブロムシアン分解 試料を70%ギ酸に溶かし、昇華精製したブロムシアン20
0当量を加えて、37℃で一夜反応させた。次に反応物を
凍結乾燥後、TSK G3000SWカラム(東洋曹達社
製)を用いたHPLCで分画し4つのピークを得た。ピ
ークを分子量の大きい順にCN−1,CN−2,CN−
3,CN−4と命名し、収率のよいCN−1,CN−2
についてアミノ3酸配列を自動気相式シークエンサー
(アプライドバイオシステム社製)を用いて(i)と同様
の条件で分析した。
la−Ser−Ser−Leu−Pro−Gln−Se
r−Phe−Leu−Leu−Lys−Cys−Leu
−Glu−Gln−Val−Arg−Lys−Ile−
Gln−Gly−Asp−Gly−Ala−Ala−L
eu−Gln−Glu−Lys−Leu−Cys−Al
a−Thr−Tyr−Lys− (ii)ブロムシアン分解 試料を70%ギ酸に溶かし、昇華精製したブロムシアン20
0当量を加えて、37℃で一夜反応させた。次に反応物を
凍結乾燥後、TSK G3000SWカラム(東洋曹達社
製)を用いたHPLCで分画し4つのピークを得た。ピ
ークを分子量の大きい順にCN−1,CN−2,CN−
3,CN−4と命名し、収率のよいCN−1,CN−2
についてアミノ3酸配列を自動気相式シークエンサー
(アプライドバイオシステム社製)を用いて(i)と同様
の条件で分析した。
その結果、CN−1はG−CSFタンパクのN末端から
ペプチドであることがわかった。さらにCN−2は以下
のアミノ酸配列を有していた。
ペプチドであることがわかった。さらにCN−2は以下
のアミノ酸配列を有していた。
Pro−Ala−Phe−Ala−Ser−Ala−P
he−Gln−Arg−Arg−Ala−Gly−Gl
y−Val−Leu−Val−Ala−Ser−His
−Leu−Gln− (iii)トリプシン分解 試料を8M尿素を含む0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH7.4)
に溶かし、0.1%2−メルカプトエタノールを含む0.1M
トリス塩酸緩衝液(pH7.4)を加えて最終的に2Mの尿
素となるように調整した。次いで試料と酵素が50:1と
なるようにTPCK処理トリプシン(シグマ社製商品名)を
加え、25℃で4時間反応させた後、さらに同量のTPC
K処理トリプシンを加えて、再度25℃で16時間反応させ
た。反応後、反応物をC8カラム(山村化学社製)を用
いた高速逆相カラムクロマトグラフィーに付した。溶出
は0.1%TFAを含むn−プロパノールを用い、n−プ
ロパノール濃度を5%〜60%に直線的に上げて行った。
280nmの紫外部吸収を測定して得られたピークのうち、
メインピークについて(i)と同条件下に自動気相式シー
クエンサー(アプライドバイオシステム社製)を用いて
アミノ酸配列を分析した。その結果、メインピークは(i
i)のCN−2断片の一部を含む以下の配列を有するペプ
チドであることがわかった。
he−Gln−Arg−Arg−Ala−Gly−Gl
y−Val−Leu−Val−Ala−Ser−His
−Leu−Gln− (iii)トリプシン分解 試料を8M尿素を含む0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH7.4)
に溶かし、0.1%2−メルカプトエタノールを含む0.1M
トリス塩酸緩衝液(pH7.4)を加えて最終的に2Mの尿
素となるように調整した。次いで試料と酵素が50:1と
なるようにTPCK処理トリプシン(シグマ社製商品名)を
加え、25℃で4時間反応させた後、さらに同量のTPC
K処理トリプシンを加えて、再度25℃で16時間反応させ
た。反応後、反応物をC8カラム(山村化学社製)を用
いた高速逆相カラムクロマトグラフィーに付した。溶出
は0.1%TFAを含むn−プロパノールを用い、n−プ
ロパノール濃度を5%〜60%に直線的に上げて行った。
280nmの紫外部吸収を測定して得られたピークのうち、
メインピークについて(i)と同条件下に自動気相式シー
クエンサー(アプライドバイオシステム社製)を用いて
アミノ酸配列を分析した。その結果、メインピークは(i
i)のCN−2断片の一部を含む以下の配列を有するペプ
チドであることがわかった。
Gln−Leu−Asp−Val−Ala−Asp−P
he−Ala−Thr−Thr−Ile−Trp−Gl
n−Gln−Met−Glu−Glu−Leu−Gly
−Met−Ala−Pro−Ala−Leu−Gln−
Pro−Thr−Gln−Gly−Ala−Met−P
ro−Ala−Phe−Ala−Ser− 実施例4 DNAプローブの作成 (i)プローブ(IWQ)の合成 実施例3.(iii)で得られたアミノ酸配列の中からIl
e−Trp−Gln−Gln−Met−Glu−Glu
−Leu−Gly−Metで示される10個のアミノ酸の
配列に基づいて、30個の連続するヌクレオチドを得た
(図1)。図1の配列に於いて、例えば5′−末端から
9位のヌクレオチドはdAおよびdGを等量含む混合物
であることを示す。原料のヌクレオチドは主にダイマー
を使用し、必要に応じて随時モノヌクレオチドも使用し
た。グラスフィルター付きカラムに出発原料のヌクレオ
チド樹脂Ap−d(G)(ヤマサ醤油社製)20mgを入れ
塩化メチレンにて洗浄を繰り返した後、3%トリクロロ
酢酸を含む塩化メチレン溶液にて、4,4′−ジメトキ
シトリチル基を脱離せしめ、次いで1mlの塩化メチレン
でカラムを数回洗浄した。無水ピリジンで洗浄して溶媒
を置換したのちヌクレオチドダイマー(DMTr)Ap
Tp(NHR3)(日本ゼオン社製;NHR3はトリエ
チルアンモニウム,DMTrはジメトキシトリチルを示
す)20mgと0.2mlのピリジンを加えて真空ポンプにてカ
ラム内を真空乾燥した。次いで、2,4,6−トリメチ
ルベンゼンスルホニル−3−ニトロトリアゾリド(MS
NT,和光純薬社製)20mgと無水ピリジン0.2mlを加え
た後、カラム内を窒素ガスで置換して、室温下に45分間
時々振とうさせることによってヌクレオチド樹脂とダイ
マーを縮合させた。反応終了後、ピリジンにてカラムを
洗浄し、次いで未反応のOH基を過剰の無水酢酸と4−
ジメチルアミノピリジンを含むピリジン溶液にてアセチ
ル化した後、再びカラムをピリジンで洗浄した。以下同
様に、(DMTr)Ip(NHR3),(DMTr)GpGp(NHR3),(DMTr)Ip(N
HR3),(DMTr)GpTp(NHR3)と(DMTr)TpTp(NHR3)の等量混合
物,(DMTr)ApAp(NHR3)と(DMTr)ApGp(NHR3)の等量混合
物,(DMTr)ApGp(NHR3)と(DMTr)GpGp(NHR3)の等量混合
物,(DMTr)GpAp(NHR3),(DMTr)TpGp(NHR3),(DMTr)ApAp
(NHR3)と(DMTr)GpAp(NHR3)の等量混合物,(DMTr)CpAp(N
HR3),(DMTr)ApAp(NHR3)と(DMTr)ApGp(NHR3)との等量混
合物,(DMTr)GpCp(NHR3),(DMTr)TpGp(NHR3),(DMTr)Ip
(NHR3),(DMTr)ApTp(NHR3)[(DMTr)Ip(NHR3)はヤマサ醤
油社製,その他は全て日本ゼオン社製]の順で、前述の
操作を繰り返すことによって縮合させた。最終段階の反
応終了後、アセチル化することなしに、ピリジン,塩化
メチレン,エーテルの順で樹脂を洗浄した後、乾燥させ
た。乾燥させた樹脂を1Mテトラメチルグアニジンおよ
び1Mα−ピコリンアルドキシムを含むジオキサン1m
l,ピリジン0.5ml,水0.2mlの混合液1.7mlに懸濁した
後、一夜室温にて放置した後、100〜200μlまで減圧濃
縮した。この濃縮液に少量(2〜3滴)のピリジンを加
えた後、濃アンモニア水2〜3mlを加え55℃で6時間加
温した。次いで酢酸エチルを加えて抽出分離し、得られ
た水層を減圧濃縮した後、50mMトリエチルアンモニウ
ム酢酸溶液(pH7.0)に溶解せしめてC−18カラム(1.0
×15cm,Waters社製)を用いたカラムクロマトグ
ラフィーに付した。溶出は、50mMトリエチルアンモニ
ウム酢酸溶液(pH7.0)中10%〜30%の直線濃度勾配の
アセトニトリルで行い、アセトニトリル濃度が25%付近
の位置で溶出されるピーク画分を減圧濃縮した。
he−Ala−Thr−Thr−Ile−Trp−Gl
n−Gln−Met−Glu−Glu−Leu−Gly
−Met−Ala−Pro−Ala−Leu−Gln−
Pro−Thr−Gln−Gly−Ala−Met−P
ro−Ala−Phe−Ala−Ser− 実施例4 DNAプローブの作成 (i)プローブ(IWQ)の合成 実施例3.(iii)で得られたアミノ酸配列の中からIl
e−Trp−Gln−Gln−Met−Glu−Glu
−Leu−Gly−Metで示される10個のアミノ酸の
配列に基づいて、30個の連続するヌクレオチドを得た
(図1)。図1の配列に於いて、例えば5′−末端から
9位のヌクレオチドはdAおよびdGを等量含む混合物
であることを示す。原料のヌクレオチドは主にダイマー
を使用し、必要に応じて随時モノヌクレオチドも使用し
た。グラスフィルター付きカラムに出発原料のヌクレオ
チド樹脂Ap−d(G)(ヤマサ醤油社製)20mgを入れ
塩化メチレンにて洗浄を繰り返した後、3%トリクロロ
酢酸を含む塩化メチレン溶液にて、4,4′−ジメトキ
シトリチル基を脱離せしめ、次いで1mlの塩化メチレン
でカラムを数回洗浄した。無水ピリジンで洗浄して溶媒
を置換したのちヌクレオチドダイマー(DMTr)Ap
Tp(NHR3)(日本ゼオン社製;NHR3はトリエ
チルアンモニウム,DMTrはジメトキシトリチルを示
す)20mgと0.2mlのピリジンを加えて真空ポンプにてカ
ラム内を真空乾燥した。次いで、2,4,6−トリメチ
ルベンゼンスルホニル−3−ニトロトリアゾリド(MS
NT,和光純薬社製)20mgと無水ピリジン0.2mlを加え
た後、カラム内を窒素ガスで置換して、室温下に45分間
時々振とうさせることによってヌクレオチド樹脂とダイ
マーを縮合させた。反応終了後、ピリジンにてカラムを
洗浄し、次いで未反応のOH基を過剰の無水酢酸と4−
ジメチルアミノピリジンを含むピリジン溶液にてアセチ
ル化した後、再びカラムをピリジンで洗浄した。以下同
様に、(DMTr)Ip(NHR3),(DMTr)GpGp(NHR3),(DMTr)Ip(N
HR3),(DMTr)GpTp(NHR3)と(DMTr)TpTp(NHR3)の等量混合
物,(DMTr)ApAp(NHR3)と(DMTr)ApGp(NHR3)の等量混合
物,(DMTr)ApGp(NHR3)と(DMTr)GpGp(NHR3)の等量混合
物,(DMTr)GpAp(NHR3),(DMTr)TpGp(NHR3),(DMTr)ApAp
(NHR3)と(DMTr)GpAp(NHR3)の等量混合物,(DMTr)CpAp(N
HR3),(DMTr)ApAp(NHR3)と(DMTr)ApGp(NHR3)との等量混
合物,(DMTr)GpCp(NHR3),(DMTr)TpGp(NHR3),(DMTr)Ip
(NHR3),(DMTr)ApTp(NHR3)[(DMTr)Ip(NHR3)はヤマサ醤
油社製,その他は全て日本ゼオン社製]の順で、前述の
操作を繰り返すことによって縮合させた。最終段階の反
応終了後、アセチル化することなしに、ピリジン,塩化
メチレン,エーテルの順で樹脂を洗浄した後、乾燥させ
た。乾燥させた樹脂を1Mテトラメチルグアニジンおよ
び1Mα−ピコリンアルドキシムを含むジオキサン1m
l,ピリジン0.5ml,水0.2mlの混合液1.7mlに懸濁した
後、一夜室温にて放置した後、100〜200μlまで減圧濃
縮した。この濃縮液に少量(2〜3滴)のピリジンを加
えた後、濃アンモニア水2〜3mlを加え55℃で6時間加
温した。次いで酢酸エチルを加えて抽出分離し、得られ
た水層を減圧濃縮した後、50mMトリエチルアンモニウ
ム酢酸溶液(pH7.0)に溶解せしめてC−18カラム(1.0
×15cm,Waters社製)を用いたカラムクロマトグ
ラフィーに付した。溶出は、50mMトリエチルアンモニ
ウム酢酸溶液(pH7.0)中10%〜30%の直線濃度勾配の
アセトニトリルで行い、アセトニトリル濃度が25%付近
の位置で溶出されるピーク画分を減圧濃縮した。
この濃縮液に80酢酸を加えて室温下に30分間放置した
後、酢酸エチルを加えて抽出・分離し得られた水層を減
圧下に濃縮した。得られた濃縮液は、C18カラム(セン
シュー科学社製,SSC−ODS−272,6φ×200mm)
を用いた高速液体クロマトグラフィーに付して、さらに
精製した。溶出は50mMトリエチルアンモニウム酢酸溶
液(pH7.0)中10%〜20%の直線濃度勾配のアセトニト
リルを用いて行い、10A260units以上の収量で合
成DNAが得られた。
後、酢酸エチルを加えて抽出・分離し得られた水層を減
圧下に濃縮した。得られた濃縮液は、C18カラム(セン
シュー科学社製,SSC−ODS−272,6φ×200mm)
を用いた高速液体クロマトグラフィーに付して、さらに
精製した。溶出は50mMトリエチルアンモニウム酢酸溶
液(pH7.0)中10%〜20%の直線濃度勾配のアセトニト
リルを用いて行い、10A260units以上の収量で合
成DNAが得られた。
(ii)プローブ(A)の合成 実施例3.(iii)で得られたアミノ酸配列の中からMe
t−Pro−Ala−Phe−Alaで示される5個の
アミノ酸の配列に基づいて14個の連続するヌクレオチド
を得た(図1)。
t−Pro−Ala−Phe−Alaで示される5個の
アミノ酸の配列に基づいて14個の連続するヌクレオチド
を得た(図1)。
合成は、プローブ(IWQ)と同様な方法で行いヌクレ
オチド樹脂AP−d(T)(ヤマサ醤油社製)に(DMTr)
CpAp(NHR3);(DMTr)GpGp(NHR3);(DMTr)CpAp(NHR3),(D
MTr)CpTp(NHR3);(DMTr)CpGp(NHR3)および(DMTr)CpCp(N
HR3)の等量混合物;(DMTr)ApGp(NHR3),(DMTr)TpGp(NHR
3),(DMTr)GpGp(NHR3)および(DMTr)CpGp(NHR3)の等量混
合物;(DMTr)ApAp(NHR3);(DMTr)CpAp(NHR3)と(DMTr)Cp
Gp(NHR3)の等量混合物;(DMTr)Gp(NHR3)(いずれも日本
ゼオン社製)の順に縮合させて約10A260unitsの
合成DNAを得た。
オチド樹脂AP−d(T)(ヤマサ醤油社製)に(DMTr)
CpAp(NHR3);(DMTr)GpGp(NHR3);(DMTr)CpAp(NHR3),(D
MTr)CpTp(NHR3);(DMTr)CpGp(NHR3)および(DMTr)CpCp(N
HR3)の等量混合物;(DMTr)ApGp(NHR3),(DMTr)TpGp(NHR
3),(DMTr)GpGp(NHR3)および(DMTr)CpGp(NHR3)の等量混
合物;(DMTr)ApAp(NHR3);(DMTr)CpAp(NHR3)と(DMTr)Cp
Gp(NHR3)の等量混合物;(DMTr)Gp(NHR3)(いずれも日本
ゼオン社製)の順に縮合させて約10A260unitsの
合成DNAを得た。
得られたオリゴヌクレオチドの塩基配列をMaxam−Gilbe
rt法により調べたところ図1に示された塩基配列を有し
ていることが確認された。
rt法により調べたところ図1に示された塩基配列を有し
ていることが確認された。
(iii)プローブ(LC)の合成 アプライドバイオシステム社のDNA合成機380Aによ
り、自動合成を行った。この方法はCaruthers等の記載
した原理(J.Am.Chem.Soc, 103巻3185頁(1981))に
基づいており、ホスホアミダイト法と称されている。
り、自動合成を行った。この方法はCaruthers等の記載
した原理(J.Am.Chem.Soc, 103巻3185頁(1981))に
基づいており、ホスホアミダイト法と称されている。
5′のジメトキシトリチル基(DMTr)を脱保護した
dG−S(Sは支持体)にテトラゾールで予め活性化し
た(DMTr)−dTのホスホアミダイト体を縮合させ
た後、未反応の水酸基をアセチル化し、次いで水存在下
でヨウ素酸化を行ってリン酸体に導いた。DMTr基を
脱保護し、以後同様に縮合を繰り返して図1に示される
如き配列の24個のヌクレオチドを合成した。得られたヌ
クレオチドを支持体から開裂せしめ脱保護した後、C18
カラム(センシュー科学社製SSC−ODS−272)を
用いた逆相系高速液体クロマトグラフィーにて精製し
た。
dG−S(Sは支持体)にテトラゾールで予め活性化し
た(DMTr)−dTのホスホアミダイト体を縮合させ
た後、未反応の水酸基をアセチル化し、次いで水存在下
でヨウ素酸化を行ってリン酸体に導いた。DMTr基を
脱保護し、以後同様に縮合を繰り返して図1に示される
如き配列の24個のヌクレオチドを合成した。得られたヌ
クレオチドを支持体から開裂せしめ脱保護した後、C18
カラム(センシュー科学社製SSC−ODS−272)を
用いた逆相系高速液体クロマトグラフィーにて精製し
た。
実施例5 CHU−2細胞の培養とmRNAの精製 1) CHU−2細胞の培養と細胞の回収 樹立されたCHU−2細胞を150cm2の培養フラスコ2本
に完全に密に増殖さた後、これをウシ胎児血清を10%含
有するRPMI1640培養液500mlに浮遊させたのち、158
0cm2のガラス製ローラーボトル(Belco社製)に移
し、0.5r.p.m.の速度で4日間回転培養を行った。細胞
がローラーボトルの内壁に完全に密に増殖した時点で、
ローラーボトルから培養液を除き、あらかじめ37℃に加
温したEDTAを0.02%含む生理食塩水100mlを加え、3
7℃で2分間加温後、ピペット操作にて細胞をはく離せ
しめた。得られた細胞懸濁液を1500r.p.m.10分間の遠心
にて細胞ペレットを得る。細胞をEDTAを含まない生
理食塩水5mlに再び懸濁し、1500r.p.m.10分間遠心にて
細胞ペレットを得た(湿重量約0.8g)、このようにし
て得られた細胞はRNA抽出操作を行うまで−80℃にて
凍結保存する。
に完全に密に増殖さた後、これをウシ胎児血清を10%含
有するRPMI1640培養液500mlに浮遊させたのち、158
0cm2のガラス製ローラーボトル(Belco社製)に移
し、0.5r.p.m.の速度で4日間回転培養を行った。細胞
がローラーボトルの内壁に完全に密に増殖した時点で、
ローラーボトルから培養液を除き、あらかじめ37℃に加
温したEDTAを0.02%含む生理食塩水100mlを加え、3
7℃で2分間加温後、ピペット操作にて細胞をはく離せ
しめた。得られた細胞懸濁液を1500r.p.m.10分間の遠心
にて細胞ペレットを得る。細胞をEDTAを含まない生
理食塩水5mlに再び懸濁し、1500r.p.m.10分間遠心にて
細胞ペレットを得た(湿重量約0.8g)、このようにし
て得られた細胞はRNA抽出操作を行うまで−80℃にて
凍結保存する。
2)mRNAの精製 上記の如くして得られたCHU−2細胞からのmRAN
の単離は本質的に“Molecular cloning”[Maniatis
等,Cold Spring Harbor,196頁(1982)]に記載されて
いるようにして実施した。凍結保存されていたCHU−
2細胞(湿重量3.8g)に20mlの6Mグアニジン溶液
(6Mグアニジンチオシアナート,5mMクエン酸ナト
リウム(pH7.0),0.1M β−メルカプトエタノール,
0.5%ザルコシル硫酸ナトリウム)に懸濁し、Vortexミ
キサーにて2〜3分よく混合した後、18Gの注射針を装
てんした20ml容の注射器を用いて10回吸入排出を繰り返
した。ベックマン社製SW40Tiローターに合うポリア
ロマー製の遠心チューブに6mlの5.7M CsCl−0.1
M EDTA,(pH7.5)を先に加えておき、チューブ
が満たされるように上述の細胞が壊れて粘稠になったグ
アニジン溶液約6mlを重層した。このようにして調製さ
れた遠心チューブ4本を30,000r.p.m.、20℃で15時間遠
心した後、得られたペレットを少量の70%エタノールを
用いて3回洗浄した。
の単離は本質的に“Molecular cloning”[Maniatis
等,Cold Spring Harbor,196頁(1982)]に記載されて
いるようにして実施した。凍結保存されていたCHU−
2細胞(湿重量3.8g)に20mlの6Mグアニジン溶液
(6Mグアニジンチオシアナート,5mMクエン酸ナト
リウム(pH7.0),0.1M β−メルカプトエタノール,
0.5%ザルコシル硫酸ナトリウム)に懸濁し、Vortexミ
キサーにて2〜3分よく混合した後、18Gの注射針を装
てんした20ml容の注射器を用いて10回吸入排出を繰り返
した。ベックマン社製SW40Tiローターに合うポリア
ロマー製の遠心チューブに6mlの5.7M CsCl−0.1
M EDTA,(pH7.5)を先に加えておき、チューブ
が満たされるように上述の細胞が壊れて粘稠になったグ
アニジン溶液約6mlを重層した。このようにして調製さ
れた遠心チューブ4本を30,000r.p.m.、20℃で15時間遠
心した後、得られたペレットを少量の70%エタノールを
用いて3回洗浄した。
各々のチューブから得られたペレットを合して550μl
の水に溶解せしめNaCl濃度が0.2Mとなるように調
整したのち、フェノールクロロホルム(1:1)処理、
クロロホルム処理後、2.5倍容量のエタノールを加えて
エタノール沈澱を行い全RNAを得た(湿細胞3.8gよ
り全RNA約10.1mgを得た)。
の水に溶解せしめNaCl濃度が0.2Mとなるように調
整したのち、フェノールクロロホルム(1:1)処理、
クロロホルム処理後、2.5倍容量のエタノールを加えて
エタノール沈澱を行い全RNAを得た(湿細胞3.8gよ
り全RNA約10.1mgを得た)。
全RNAからポリ(A+)−RNAの精製は以下の如く
行った。この方法はmRNAが3′末端にポリA鎖を付
加していることを利用したアフィニティークロマトグラ
フィーである。オリゴ(dT)−セルロース(P−L
Biochemicals社製Type7)を用い、吸着は全RNAを吸
着緩衝液(10mMトリス−塩酸(pH7.5),0.5M Na
Cl,1mM EDTA,0.1%SDS溶液を含む)に
溶解し、65℃で5分間加熱した後、同溶液にて充てんさ
れたオリゴ(dT)−セルロースカラムに通過させて行
い、溶出はTE溶液(10mMトリス−塩酸(pH7.5)、
1mM EDTAを含む)で行った。未吸着通過液は再
び同カラムに通して同様に溶出操作を行い、1回目の溶
出液と混合した。このような操作を用いて、ポリ
(A+)−RNA400μgを得た。
行った。この方法はmRNAが3′末端にポリA鎖を付
加していることを利用したアフィニティークロマトグラ
フィーである。オリゴ(dT)−セルロース(P−L
Biochemicals社製Type7)を用い、吸着は全RNAを吸
着緩衝液(10mMトリス−塩酸(pH7.5),0.5M Na
Cl,1mM EDTA,0.1%SDS溶液を含む)に
溶解し、65℃で5分間加熱した後、同溶液にて充てんさ
れたオリゴ(dT)−セルロースカラムに通過させて行
い、溶出はTE溶液(10mMトリス−塩酸(pH7.5)、
1mM EDTAを含む)で行った。未吸着通過液は再
び同カラムに通して同様に溶出操作を行い、1回目の溶
出液と混合した。このような操作を用いて、ポリ
(A+)−RNA400μgを得た。
このようにして調製したmRNAをSchleifとWensinkの
実験技術書(Practical Methods in Molecular Biolog
y,Springer-Verlag,New York,Heiderberg,Berlin,(198
1))中に記載されている方法と同様の操作で、ショ糖密
度勾配遠心法によりサイズ分画した。
実験技術書(Practical Methods in Molecular Biolog
y,Springer-Verlag,New York,Heiderberg,Berlin,(198
1))中に記載されている方法と同様の操作で、ショ糖密
度勾配遠心法によりサイズ分画した。
すなわち、SW40Tiローター(Beckman社製)用チュ
ーブに5%〜25%のショ糖密度勾配を作る。ショ糖溶液
は0.1M NaCl,10mMトリス−塩酸(pH7.5),1
mM EDTA,0.5%SDSの溶液にそれぞれ5%、2
5%の割合いでRNaseフリーのショ糖(Schwarz/Ma
nn社製)を含んでいる。
ーブに5%〜25%のショ糖密度勾配を作る。ショ糖溶液
は0.1M NaCl,10mMトリス−塩酸(pH7.5),1
mM EDTA,0.5%SDSの溶液にそれぞれ5%、2
5%の割合いでRNaseフリーのショ糖(Schwarz/Ma
nn社製)を含んでいる。
上記で述べた如き方法で調製したmRNA(ポリ
(A+)−RNA)800μgを200μl〜500μlのTE
溶液に溶解せしめ、65℃で5分間加熱後急冷した後、シ
ョ糖密度勾配液の上にのせる。30000r.p.m.にて20時間
遠心後0.5mlずつの分画を集め260nmの吸光度を測り、同
様に行った標準RNA(28S,18S,5Sのリボソーム
RNA)の位置に基づいて、分画されたRNAのサイズ
を決めると同時に各分画のG−CSF活性をアフリカツ
メガエル(Xenopus laevis)の卵母細胞系を用いて調べ
た。すなわち各分画のmRNAを1μg/μlの濃度の
水溶液に調製し、ツメガエル(生後約1年)から取り出
した卵母細胞1個に50ngのmRNAの割合いで注入した
後、96穴のマイクロタイタープレートの1穴に卵母細胞
を10個ずつ入れ、それぞれ100μlのバース培地(88 mM
NaCl,1mMKCl,2.4mM NaHCO3,0.82mM
MgSO4,0.33mM Ca(NO3)2,0.41mM C
aCl2,7.5mMトリス−塩酸(pH7.6),ペニシリン10
mg/l,ストレプトマイシン硫酸10mg/)中で48時間
室温で培養した後上清を回収し、濃縮・精製してG−C
SF活性を測定する。
(A+)−RNA)800μgを200μl〜500μlのTE
溶液に溶解せしめ、65℃で5分間加熱後急冷した後、シ
ョ糖密度勾配液の上にのせる。30000r.p.m.にて20時間
遠心後0.5mlずつの分画を集め260nmの吸光度を測り、同
様に行った標準RNA(28S,18S,5Sのリボソーム
RNA)の位置に基づいて、分画されたRNAのサイズ
を決めると同時に各分画のG−CSF活性をアフリカツ
メガエル(Xenopus laevis)の卵母細胞系を用いて調べ
た。すなわち各分画のmRNAを1μg/μlの濃度の
水溶液に調製し、ツメガエル(生後約1年)から取り出
した卵母細胞1個に50ngのmRNAの割合いで注入した
後、96穴のマイクロタイタープレートの1穴に卵母細胞
を10個ずつ入れ、それぞれ100μlのバース培地(88 mM
NaCl,1mMKCl,2.4mM NaHCO3,0.82mM
MgSO4,0.33mM Ca(NO3)2,0.41mM C
aCl2,7.5mMトリス−塩酸(pH7.6),ペニシリン10
mg/l,ストレプトマイシン硫酸10mg/)中で48時間
室温で培養した後上清を回収し、濃縮・精製してG−C
SF活性を測定する。
この結果、15〜17S画分にG−CSF活性が認められ
た。
た。
実施例6 cDNAの合成(pBR系cDNAライブラ
リーの構築) 前述の方法で得られたポリ(A+)−RNAからLan
d等の方法[Nucleic Acids Res.,9巻2251頁1981)]に
基づき、GublerとHoffmanの方法[Gene,25巻263頁
(1983)]を加味してcDNAを合成した。
リーの構築) 前述の方法で得られたポリ(A+)−RNAからLan
d等の方法[Nucleic Acids Res.,9巻2251頁1981)]に
基づき、GublerとHoffmanの方法[Gene,25巻263頁
(1983)]を加味してcDNAを合成した。
1)1本鎖cDNAの合成 エッペンドルフ社製1.5ml容チューブに以下の如くの順
序で試薬を入れる。80μlの反応緩衝液(500mM K
Cl,50mM MgCl2,250Mmトリス−塩酸,pH8.
3),20μlの200mMジチオスレイトール,32μlの12.5
mM dNTP(dATP,dGTP,dCTP,dTT
Pを各々12.5mM含む),10μlのα−32P−dCT
P(アマシャム製,PB10205),32μlのオリゴ(d
T)12−18(P−L Biochemicals社製),500μ
g/ml),20μlのポリ(A+)−RNA(2.1μg/
μ),蒸溜水206μの計400μlの反応液を65℃で5
分間加熱後、42℃で5分間加温する。この反応液に逆転
写酵素(宝酒造製)120単位を加え、さらに42℃、2時
間反応させた後、RNaseインヒビター(Bethesda Re
search Laboratories社製)2μl、20μlのTE溶
液、16μlの100mMピロリン酸ナトリウム、48単位
(4μl)の逆転写酵素を追加して、今度は46℃2時間
反応せしめた。0.5M EDTA 8μl,10%SDS
8μlを加えて反応を停止させた後、フェノール−ク
ロロホルム処理、エタノール沈澱(2回)を行い一本鎖
cDNAを得た。
序で試薬を入れる。80μlの反応緩衝液(500mM K
Cl,50mM MgCl2,250Mmトリス−塩酸,pH8.
3),20μlの200mMジチオスレイトール,32μlの12.5
mM dNTP(dATP,dGTP,dCTP,dTT
Pを各々12.5mM含む),10μlのα−32P−dCT
P(アマシャム製,PB10205),32μlのオリゴ(d
T)12−18(P−L Biochemicals社製),500μ
g/ml),20μlのポリ(A+)−RNA(2.1μg/
μ),蒸溜水206μの計400μlの反応液を65℃で5
分間加熱後、42℃で5分間加温する。この反応液に逆転
写酵素(宝酒造製)120単位を加え、さらに42℃、2時
間反応させた後、RNaseインヒビター(Bethesda Re
search Laboratories社製)2μl、20μlのTE溶
液、16μlの100mMピロリン酸ナトリウム、48単位
(4μl)の逆転写酵素を追加して、今度は46℃2時間
反応せしめた。0.5M EDTA 8μl,10%SDS
8μlを加えて反応を停止させた後、フェノール−ク
ロロホルム処理、エタノール沈澱(2回)を行い一本鎖
cDNAを得た。
2)1本鎖cDNAへのdc−鎖付加 上記で得られた一本鎖cDNAを60μlの蒸溜水に溶解
後、60μlのdC−鎖付加緩衝液(400mMカコジル酸
カリウム;50mMトリス−塩酸(pH6.9);4mMジチ
オスレイトール;1mMCOCl2;1mM dCT
P)に加え、37℃で5分間加温した。この反応液にター
ミナルトランスフェラーゼ(27unit/μl、P-L Bioche
micals社製)3μlを加えて37℃で2.5分間反応した
後、フェノール−クロロホルム処理(1回)、および、
エタノール沈澱(2回)を行い、100mM NaClを
含むTE溶液40μlに溶解せしめた。
後、60μlのdC−鎖付加緩衝液(400mMカコジル酸
カリウム;50mMトリス−塩酸(pH6.9);4mMジチ
オスレイトール;1mMCOCl2;1mM dCT
P)に加え、37℃で5分間加温した。この反応液にター
ミナルトランスフェラーゼ(27unit/μl、P-L Bioche
micals社製)3μlを加えて37℃で2.5分間反応した
後、フェノール−クロロホルム処理(1回)、および、
エタノール沈澱(2回)を行い、100mM NaClを
含むTE溶液40μlに溶解せしめた。
3)2本鎖cDNAの合成 上記40μlのDNA溶液に4μlのオリゴ(dG)
12−18(200μg/ml,P-L Biochemicals社製)を
加え65℃5分間、続いて42℃で30分間加温した後、反応
液を0℃に保った。この反応液に緩衝液80μl(100m
Mトリス−塩酸、pH7.5,20mM MgCl2,50mM
(NH4)2SO4,500mM KCl),4μlの4
mM dNTP(dATP,dCTP,dGTP,dT
TPを各々4mMを含む)、60μlの1mM β−NA
D及び210μlの蒸溜水、20μlのE.coli DN
AポリメラーゼI(宝酒造社製)、15μlのE.col
i DNAリガーゼ(宝酒造社製)、15μlのE.co
li RNase H(宝酒造社製)を加え12℃にて1
時間反応させた後、さらに4μlの4mMdNTPを追
加し、25℃で1時間反応して、フェノール−クロロホル
ム処理、エタノール沈澱(1回)を行って、約8μgの
2本鎖cDNAを得た。この2本鎖cDNAをTE溶液
に溶解せしめ、1.2%アガロースゲル電気泳動を行い、
約560塩基対(bp)〜2キロ塩基対(Kbp)の大き
さに相当する部分をワットマンDE81(ワットマン社
製)に吸着させ溶出回収したところ、約0.2μgが回収
された。
12−18(200μg/ml,P-L Biochemicals社製)を
加え65℃5分間、続いて42℃で30分間加温した後、反応
液を0℃に保った。この反応液に緩衝液80μl(100m
Mトリス−塩酸、pH7.5,20mM MgCl2,50mM
(NH4)2SO4,500mM KCl),4μlの4
mM dNTP(dATP,dCTP,dGTP,dT
TPを各々4mMを含む)、60μlの1mM β−NA
D及び210μlの蒸溜水、20μlのE.coli DN
AポリメラーゼI(宝酒造社製)、15μlのE.col
i DNAリガーゼ(宝酒造社製)、15μlのE.co
li RNase H(宝酒造社製)を加え12℃にて1
時間反応させた後、さらに4μlの4mMdNTPを追
加し、25℃で1時間反応して、フェノール−クロロホル
ム処理、エタノール沈澱(1回)を行って、約8μgの
2本鎖cDNAを得た。この2本鎖cDNAをTE溶液
に溶解せしめ、1.2%アガロースゲル電気泳動を行い、
約560塩基対(bp)〜2キロ塩基対(Kbp)の大き
さに相当する部分をワットマンDE81(ワットマン社
製)に吸着させ溶出回収したところ、約0.2μgが回収
された。
4)2本鎖cDNAへのdC−鎖付加 上記の如く得られた2本鎖cDNAを40μlのTE溶液
に溶解し、2)の項で述べたdC−鎖付加緩衝液8μlを
加え37℃で2分間加温した後、1μlのターミナルトラ
ンスフェラーゼ(27unit/μl)を加えて37℃で3分間
反応せしめた。反応液を直ちに0℃に冷却し0.5M E
DTA1μlを加えて反応を停止した後、フェノール−
クロロホルム処理、エタノール沈澱を行い、得られた沈
澱をTE溶液10μlに懸濁した。
に溶解し、2)の項で述べたdC−鎖付加緩衝液8μlを
加え37℃で2分間加温した後、1μlのターミナルトラ
ンスフェラーゼ(27unit/μl)を加えて37℃で3分間
反応せしめた。反応液を直ちに0℃に冷却し0.5M E
DTA1μlを加えて反応を停止した後、フェノール−
クロロホルム処理、エタノール沈澱を行い、得られた沈
澱をTE溶液10μlに懸濁した。
5)pBR系cDNAライブラリーの構築 市販のオリゴ(dG)鎖付加pBR322ベクター(ベセ
スダリサーチラボトリーズ社製、10ng/μl)4μlと
上記dC−鎖付加2本鎖cDNA2μlを75μlの0.1
M NaClを含むTE溶液の中でアニールさせた。ア
ニールは65℃、5分加温した後40℃にて2時間加温、そ
の後、室温になるまで放置して行った。
スダリサーチラボトリーズ社製、10ng/μl)4μlと
上記dC−鎖付加2本鎖cDNA2μlを75μlの0.1
M NaClを含むTE溶液の中でアニールさせた。ア
ニールは65℃、5分加温した後40℃にて2時間加温、そ
の後、室温になるまで放置して行った。
一方、Maniatisらの実験書[Molecular cloning,Cold S
pring Harbor, 249頁(1982)]に記載されている方法等
を用いて大腸菌X1776株からコンピテント細胞を調製
し、上記アニールされたプラスミドにより形質転換を行
い、トランスフォーマント(形質転換体)が得られた。
pring Harbor, 249頁(1982)]に記載されている方法等
を用いて大腸菌X1776株からコンピテント細胞を調製
し、上記アニールされたプラスミドにより形質転換を行
い、トランスフォーマント(形質転換体)が得られた。
実施例7 cDNA合成(λファージ系ライブラリーの
構築) 1)1本鎖cDNAの合成 実施例5で述べた方法に従って3.8gの凍結保存CHU
−2細胞から2回オリゴ(dT)セルロースカラムによ
る精製を経て400μgのポリ(A+)−RNAを得た。
構築) 1)1本鎖cDNAの合成 実施例5で述べた方法に従って3.8gの凍結保存CHU
−2細胞から2回オリゴ(dT)セルロースカラムによ
る精製を経て400μgのポリ(A+)−RNAを得た。
このポリ(A+)−RNA12μgを溶解したTE溶液10
μlを10μgのアクチノマイシンD(シグマ社製)を含
む反応チューブに入れた後、以下の順序で試薬類を加え
た;20μlの逆転写緩衝液(250mMトリス−塩酸(pH
8.3),40mM MgCl2,250mM KCl),20μ
lの5mM dNTP(dATP,dGTP,dCT
P,dTTPを各々5mM含む)、20μlのオリゴ(d
T)12−18(0.2μg/ml P-L Biochemicals社
製),1μlの1Mジチオスレイトール,2μlの30 u
nit/μlのRNasin(プロメガバイオテク社),1
0μlの逆転写酵素(10unit/μl生化学工業社製),
1μlのα−[32p]dATP(10μCiアマシャム社
製),16μlの水で計100μlの液量の反応液になる。
反応液を42℃で2時間保った後、5μlの0.5m ED
TA及び1μlの20%SDSを加えて反応を停止した。
フェノール−クロロホルム(100μl)処理、エタノー
ル沈澱(2回)を行って約4μgの1本鎖cDNAを得
た。
μlを10μgのアクチノマイシンD(シグマ社製)を含
む反応チューブに入れた後、以下の順序で試薬類を加え
た;20μlの逆転写緩衝液(250mMトリス−塩酸(pH
8.3),40mM MgCl2,250mM KCl),20μ
lの5mM dNTP(dATP,dGTP,dCT
P,dTTPを各々5mM含む)、20μlのオリゴ(d
T)12−18(0.2μg/ml P-L Biochemicals社
製),1μlの1Mジチオスレイトール,2μlの30 u
nit/μlのRNasin(プロメガバイオテク社),1
0μlの逆転写酵素(10unit/μl生化学工業社製),
1μlのα−[32p]dATP(10μCiアマシャム社
製),16μlの水で計100μlの液量の反応液になる。
反応液を42℃で2時間保った後、5μlの0.5m ED
TA及び1μlの20%SDSを加えて反応を停止した。
フェノール−クロロホルム(100μl)処理、エタノー
ル沈澱(2回)を行って約4μgの1本鎖cDNAを得
た。
2)2本鎖cDNAの合成 上記の如く得られたcDNAを29μlのTE溶液に溶解
し以下の順序で試薬類を加えて反応液とした;25μlの
ポリメラーゼ緩衝液(400mM Hepes(pH7.6;16
mM MgCl2;63mMのβ−メルカプトエタノール;
270mM KCl);10μlの5mM dNTP;1.0μl
の15mM β−NAD;1.0μlのα−[32p]dA
TP(10μCi/μl);0.2μlE.coliDNA
リガーゼ(60unit/μl宝酒造社製);5.0μlのE.
coli DNAポリメラーゼI(New England Biolabs
社,10 unit/μl);0.1μlのRNase H(60un
it/μl宝酒造社製);28.7μlの蒸溜水。
し以下の順序で試薬類を加えて反応液とした;25μlの
ポリメラーゼ緩衝液(400mM Hepes(pH7.6;16
mM MgCl2;63mMのβ−メルカプトエタノール;
270mM KCl);10μlの5mM dNTP;1.0μl
の15mM β−NAD;1.0μlのα−[32p]dA
TP(10μCi/μl);0.2μlE.coliDNA
リガーゼ(60unit/μl宝酒造社製);5.0μlのE.
coli DNAポリメラーゼI(New England Biolabs
社,10 unit/μl);0.1μlのRNase H(60un
it/μl宝酒造社製);28.7μlの蒸溜水。
反応液を14℃で1時間インキュベートした後、室温にも
どして、さらに1時間インキューベートした。次いで5
μlの0.5M EDTAと1μlの20%SDSを加えて
反応を停止させ、フェノール−クロロホルム処理、エタ
ノール沈澱を行った。得られたDNAを0.5mM EDT
A20μlに溶解せしめ、3μlのKlenow緩衝液
(500mMトリス−塩酸(pH8.0),50mM MgC
l2),3μlの5mM dNTP,及び水4μlを加
えて反応液を調製した後、1μlのDNAポリメラーゼ
(KlenoW断片)(宝酒造社製)を加えて30℃15分
インキュベートした。
どして、さらに1時間インキューベートした。次いで5
μlの0.5M EDTAと1μlの20%SDSを加えて
反応を停止させ、フェノール−クロロホルム処理、エタ
ノール沈澱を行った。得られたDNAを0.5mM EDT
A20μlに溶解せしめ、3μlのKlenow緩衝液
(500mMトリス−塩酸(pH8.0),50mM MgC
l2),3μlの5mM dNTP,及び水4μlを加
えて反応液を調製した後、1μlのDNAポリメラーゼ
(KlenoW断片)(宝酒造社製)を加えて30℃15分
インキュベートした。
この反応液に70μlのTE溶液を加えて希釈し、さらに
5μlの0.5M EDTA,1μlの20%SDSを加え
て反応を停止した。反応液をフェノール−クロロホルム
処理し、エタノール沈澱を行って約8μgの2本鎖cD
NAを得た。
5μlの0.5M EDTA,1μlの20%SDSを加え
て反応を停止した。反応液をフェノール−クロロホルム
処理し、エタノール沈澱を行って約8μgの2本鎖cD
NAを得た。
3)2本鎖cDNAのメチル化 2)の項で合成した2本鎖cDNAの水溶液30μl、メチ
ル化緩衝液(500mMトリス−塩酸(pH8.0),50mM
EDTA)40μl,SAM溶液(800μM S−アデノ
シル−L−メチルメチオニン(SAM),50mM β−
メルカプトエタノール)20μl,水100μlを加えた混
合液にEcoRIメチラーゼ(New England Biolabs
社,20unit/μl)15μlを加えて全反応液を200μl
とし、37℃2時間インキュベートした。フェノール処
理、エーテル処理を行った後、エタノール沈澱を行って
DNAを回収した。
ル化緩衝液(500mMトリス−塩酸(pH8.0),50mM
EDTA)40μl,SAM溶液(800μM S−アデノ
シル−L−メチルメチオニン(SAM),50mM β−
メルカプトエタノール)20μl,水100μlを加えた混
合液にEcoRIメチラーゼ(New England Biolabs
社,20unit/μl)15μlを加えて全反応液を200μl
とし、37℃2時間インキュベートした。フェノール処
理、エーテル処理を行った後、エタノール沈澱を行って
DNAを回収した。
4)EcoRIリンカーの付加 上記メチル化された2本鎖DNA約1.2μgにリガーゼ
緩衝液(250mMトリス−塩酸 (pH7.5),100mM
MgCl2)1.5μl,あらかじめリン酸化されたEc
oRIリンカー0.5μl(10mer,宝酒造社製),1.5μ
lの10mMATP,100mMジチオスレイトール1.5μ
l,2μlのH2Oを加え、反応液を15μlとしてT4
DNAリガーゼ(3.4u/μl,宝酒造社製)0.7μlを
加えて4℃で一晩反応させた後、65℃にて10分間加熱し
リガーゼを失活させた。この反応液をさらに100mMト
リス−塩酸(pH7.5),5mM MgCl2,50mM
NaCl,100μg/mlのゼラチンの濃度で全液量が50
μlになるように調製した後、EcoRI(10unit/μ
l)3.5μlを加え、37℃、2時間反応させた。次いで
0.5MのEDTA2.5μl、20%SDS0.5μlを加えた
後フェノールークロロホルム処理を行いエタノール沈澱
によりDNAを回収した。この後Ultrogel AcA34(LK
B社製)のゲル濾過法あるいはアガロースゲル電気泳動
法にて未反応のEcoRIリンカーを除去し、リンカー
付加2本鎖cDNA約0.5〜0.7μgを回収した。
緩衝液(250mMトリス−塩酸 (pH7.5),100mM
MgCl2)1.5μl,あらかじめリン酸化されたEc
oRIリンカー0.5μl(10mer,宝酒造社製),1.5μ
lの10mMATP,100mMジチオスレイトール1.5μ
l,2μlのH2Oを加え、反応液を15μlとしてT4
DNAリガーゼ(3.4u/μl,宝酒造社製)0.7μlを
加えて4℃で一晩反応させた後、65℃にて10分間加熱し
リガーゼを失活させた。この反応液をさらに100mMト
リス−塩酸(pH7.5),5mM MgCl2,50mM
NaCl,100μg/mlのゼラチンの濃度で全液量が50
μlになるように調製した後、EcoRI(10unit/μ
l)3.5μlを加え、37℃、2時間反応させた。次いで
0.5MのEDTA2.5μl、20%SDS0.5μlを加えた
後フェノールークロロホルム処理を行いエタノール沈澱
によりDNAを回収した。この後Ultrogel AcA34(LK
B社製)のゲル濾過法あるいはアガロースゲル電気泳動
法にて未反応のEcoRIリンカーを除去し、リンカー
付加2本鎖cDNA約0.5〜0.7μgを回収した。
5)2本鎖cDNAとλgt10ベクターの結合 上記のリンカー付加2本鎖cDNAを、2.4μgの予じ
めEcoRI処理したλgt10ベクター(ベクタークロ
ーニングシステム社),リガーゼ緩衝液(250mMトリ
ス塩酸,100mM MgCl2)1.4μl,蒸溜水6.5μ
lを加えて、42℃、15分間処理した後、10mM ATP
1μl,0.1Mジチオスレイトール1μl,T4DNA
リガーゼ0.5μlを加え全量を15μlとした後、12℃で
一晩反応させた。
めEcoRI処理したλgt10ベクター(ベクタークロ
ーニングシステム社),リガーゼ緩衝液(250mMトリ
ス塩酸,100mM MgCl2)1.4μl,蒸溜水6.5μ
lを加えて、42℃、15分間処理した後、10mM ATP
1μl,0.1Mジチオスレイトール1μl,T4DNA
リガーゼ0.5μlを加え全量を15μlとした後、12℃で
一晩反応させた。
6)インビトロパッケージング 上記5)で得られた組換え体DNAの約1/3をインビトロ
パッケージングキット(プロメガ バイオテク社)を用
いてパッケージングし、ファージプラークを得た。
パッケージングキット(プロメガ バイオテク社)を用
いてパッケージングし、ファージプラークを得た。
実施例8 プローブ(IWQ)によりpBR系ライブラ
リーのスクリーニング コロニーの成育した寒天培地上にワットマン541濾紙を
のせ37℃で2時間放置した。以下、TaubとThompsonの方
法[Anal.Biochem. 126巻222頁(1982)]に準じて濾紙を
処理した。
リーのスクリーニング コロニーの成育した寒天培地上にワットマン541濾紙を
のせ37℃で2時間放置した。以下、TaubとThompsonの方
法[Anal.Biochem. 126巻222頁(1982)]に準じて濾紙を
処理した。
すなわち、541濾紙にコロニーを移した後、クロラムフ
ェニコール(250μg/μl)を含んだ寒天培地に移
し、さらに37℃で一晩放置した。
ェニコール(250μg/μl)を含んだ寒天培地に移
し、さらに37℃で一晩放置した。
541濾紙を取り出した後、室温下で0.5N NaOH
溶液を浸した濾紙上に3分間放置し、これを2回くり返
した。以下同様な操作を0.5Mトリス−塩酸(pH8)溶
液を用いて3分間、2回行ない、更に4℃下に0.05Mト
リス−塩酸(pH8)溶液で3分、1.5mg/mlのリゾチー
ム液(0.05Mトリス−塩酸(pH8),25%ショ糖を含
む)で10分間、次いで37℃下に1×SSC(0.15)MN
aCl及び0.15Mクエン酸ナトリウム)溶液で2分間、
200μg/mlプロテアーゼKを含む1×SSC溶液で30
分、再び室温下に1×SSC溶液で2分間、95%エタノ
ール溶液で2分間、2回行った後、541濾紙を乾燥させ
た。得られた乾燥541濾紙を室温下にフェノール:クロ
ロホルム:イソアミルアルコール(25:24:1,100m
Mトリス−塩酸(pH8.5),100mM NaCl,10mM
EDTAで平衡化したもの)溶液に30分間浸した。以
下同様の操作を5×SSC溶液で3分間、3回、次いで
95%エタノール溶液で3分間、2回行った後、濾紙を乾
燥させた。
溶液を浸した濾紙上に3分間放置し、これを2回くり返
した。以下同様な操作を0.5Mトリス−塩酸(pH8)溶
液を用いて3分間、2回行ない、更に4℃下に0.05Mト
リス−塩酸(pH8)溶液で3分、1.5mg/mlのリゾチー
ム液(0.05Mトリス−塩酸(pH8),25%ショ糖を含
む)で10分間、次いで37℃下に1×SSC(0.15)MN
aCl及び0.15Mクエン酸ナトリウム)溶液で2分間、
200μg/mlプロテアーゼKを含む1×SSC溶液で30
分、再び室温下に1×SSC溶液で2分間、95%エタノ
ール溶液で2分間、2回行った後、541濾紙を乾燥させ
た。得られた乾燥541濾紙を室温下にフェノール:クロ
ロホルム:イソアミルアルコール(25:24:1,100m
Mトリス−塩酸(pH8.5),100mM NaCl,10mM
EDTAで平衡化したもの)溶液に30分間浸した。以
下同様の操作を5×SSC溶液で3分間、3回、次いで
95%エタノール溶液で3分間、2回行った後、濾紙を乾
燥させた。
プローブ(IWQ)を常法(Molecular cloningを参
照)に従って32Pを用いて放射標識した後、Wallace
等の方法(Nucleic Acids Res.9巻879頁(1981))に従
ってコロニーハイブリダイゼーションを行った。6×N
ET[0.9M NaCl0.09Mトリス−塩酸(pH7.5),
6mM EDTA],5×Denhardt溶液,0.1%SD
S,0.1mg/ml変性DNA(仔牛胸腺DNA)を含むハ
イブリダイゼーション緩衝液中で65℃、4時間、プレハ
イブリダイゼーションを行った後、放射標識化したプロ
ーブ(IWQ)1×106cpm/mlを含む前記ハイブリダ
イゼーション緩衝液を用いて56℃で一夜ハイブリダイゼ
ーションを行った。反応終了後541濾紙を室温下に0.1%
SDSを含む6×SSC溶液で30分、2回おび56℃、1.
5分間洗滌した後、オートラジオグラフィーを行った。
照)に従って32Pを用いて放射標識した後、Wallace
等の方法(Nucleic Acids Res.9巻879頁(1981))に従
ってコロニーハイブリダイゼーションを行った。6×N
ET[0.9M NaCl0.09Mトリス−塩酸(pH7.5),
6mM EDTA],5×Denhardt溶液,0.1%SD
S,0.1mg/ml変性DNA(仔牛胸腺DNA)を含むハ
イブリダイゼーション緩衝液中で65℃、4時間、プレハ
イブリダイゼーションを行った後、放射標識化したプロ
ーブ(IWQ)1×106cpm/mlを含む前記ハイブリダ
イゼーション緩衝液を用いて56℃で一夜ハイブリダイゼ
ーションを行った。反応終了後541濾紙を室温下に0.1%
SDSを含む6×SSC溶液で30分、2回おび56℃、1.
5分間洗滌した後、オートラジオグラフィーを行った。
シグナルの出たクローンよりプラスミドを分離した後、
プローブ(IWQ)を用いてサザンプロッティングを行
った。ハイブリダイゼーションおよびオートラジオグラ
フィーは前述と同一の条件で行なった。
プローブ(IWQ)を用いてサザンプロッティングを行
った。ハイブリダイゼーションおよびオートラジオグラ
フィーは前述と同一の条件で行なった。
同様にプローブ(A)を用いてサザンブロッティングを
行った。ハイブリダイゼーションは前述のハイブリダイ
ゼーション緩衝液を用い、49℃で1時間行い、39℃まで
除冷後さらに39℃で1時間行なった。反応終了後、ニト
ロセルロースフィルターを0.1%SDSを含む6×SS
Cで室温下に30分で2回洗滌し、次いで39℃で3分間洗
滌した後、オートラジオグラフィーを行なった。
行った。ハイブリダイゼーションは前述のハイブリダイ
ゼーション緩衝液を用い、49℃で1時間行い、39℃まで
除冷後さらに39℃で1時間行なった。反応終了後、ニト
ロセルロースフィルターを0.1%SDSを含む6×SS
Cで室温下に30分で2回洗滌し、次いで39℃で3分間洗
滌した後、オートラジオグラフィーを行なった。
この結果、1個のクローンがポジティブなものとして得
られ、ジデオキシ法により塩基配列を決定したところ図
2に示した如く、ブローブ(IWQ)及びプローブ
(A)部分を含む308塩基対よりなるDNAであること
が判明し、このインサートを含むpBR322由来プラス
ミドをpHCS−1と命名した。
られ、ジデオキシ法により塩基配列を決定したところ図
2に示した如く、ブローブ(IWQ)及びプローブ
(A)部分を含む308塩基対よりなるDNAであること
が判明し、このインサートを含むpBR322由来プラス
ミドをpHCS−1と命名した。
実施例9 pHCS−1由来DNAプローブによるλフ
ァージ系ライブラリーのスクリーニング BentonとDavisの方法[Science 196巻,180頁,(197
7)]に準じてプラークハイブリダイゼーションを行っ
た。実施例8で得られたpHCS−1をSau3Aおよ
びEcoRIで処理して約600塩基対のDNA断片を
得、このDNA断片を常法に従いニックトランスレーシ
ョンにより放射標識した。ファージプラークの生じた寒
天培地上にニトロセルロース濾紙(S&S社)をのせて
ファージを移し、0.5M NaOHにてDNAを変性さ
せ、以下の順序で濾紙を処理した。0.1M NaOH,
1.5M NaClで20秒続いて0.5Mトリス−塩酸(pH7.
5),1.5M NaClで20秒2回,最後に120mM N
aCl,15mMクエン酸ソーダ,13mM KH2P
O4,1mM EDTA,pH7.2で20秒処理した。
ァージ系ライブラリーのスクリーニング BentonとDavisの方法[Science 196巻,180頁,(197
7)]に準じてプラークハイブリダイゼーションを行っ
た。実施例8で得られたpHCS−1をSau3Aおよ
びEcoRIで処理して約600塩基対のDNA断片を
得、このDNA断片を常法に従いニックトランスレーシ
ョンにより放射標識した。ファージプラークの生じた寒
天培地上にニトロセルロース濾紙(S&S社)をのせて
ファージを移し、0.5M NaOHにてDNAを変性さ
せ、以下の順序で濾紙を処理した。0.1M NaOH,
1.5M NaClで20秒続いて0.5Mトリス−塩酸(pH7.
5),1.5M NaClで20秒2回,最後に120mM N
aCl,15mMクエン酸ソーダ,13mM KH2P
O4,1mM EDTA,pH7.2で20秒処理した。
次いで濾紙を乾燥し、80℃で2時間加熱してDNAを固
定した。5×SSC,5×Denhardt溶液,50mMリン酸
緩衝液,50%ホルムアミド,0.25mg/mlの変性DNA
(鮭静巣DNA),及び0.1%SDSを含むハイブリダ
イゼーション緩衝液中で42℃にて一晩プレハイブリダイ
ゼーションを行い、ニックトランスレーションにより放
射標識化したpHCS−1プローブ4×105cpm,/mlを
含むハイブリダイゼーション緩衝液(5×SSC,5×
Denhardt溶液,20mMリン酸緩衝液(pH6.0),50%ホ
ルムアミド,0.1%SDS,10%デキストラン硫酸、0.1
mg/mlの変性DNA(鮭静巣DNA)の混合液)で42℃
にて20時間ハイブリダイゼーションを行った。
定した。5×SSC,5×Denhardt溶液,50mMリン酸
緩衝液,50%ホルムアミド,0.25mg/mlの変性DNA
(鮭静巣DNA),及び0.1%SDSを含むハイブリダ
イゼーション緩衝液中で42℃にて一晩プレハイブリダイ
ゼーションを行い、ニックトランスレーションにより放
射標識化したpHCS−1プローブ4×105cpm,/mlを
含むハイブリダイゼーション緩衝液(5×SSC,5×
Denhardt溶液,20mMリン酸緩衝液(pH6.0),50%ホ
ルムアミド,0.1%SDS,10%デキストラン硫酸、0.1
mg/mlの変性DNA(鮭静巣DNA)の混合液)で42℃
にて20時間ハイブリダイゼーションを行った。
ニトロセルロース濾紙を室温下に0.1%SDSを含む2
×SSCで20分間洗滌し、次いで44℃で、0.1%SDS
を含む0.1×SSCで30分間、さらに室温下で0.1×SS
Cで10分間洗滌した後、オートラジオグラィーで検出し
た。
×SSCで20分間洗滌し、次いで44℃で、0.1%SDS
を含む0.1×SSCで30分間、さらに室温下で0.1×SS
Cで10分間洗滌した後、オートラジオグラィーで検出し
た。
その結果、5個のポジティブなクローン(G1〜5)が
得られた。そこで、得られたクローンのうち完全長cD
NAを含むと思われるクローンのDNA塩基配列をジデ
オキシ法にて調べたところ図3(A)に示される如き塩基
配列が得られた。そこでこのcDNAをλgt10ベクタ
ーより切りだし、pBR327[Soberon等;Gene9巻287
頁(1980)]とEcoRI部位で結合させ、プラスミドと
して大量調製した。このプラスミドをpBRG4と称す
る。
得られた。そこで、得られたクローンのうち完全長cD
NAを含むと思われるクローンのDNA塩基配列をジデ
オキシ法にて調べたところ図3(A)に示される如き塩基
配列が得られた。そこでこのcDNAをλgt10ベクタ
ーより切りだし、pBR327[Soberon等;Gene9巻287
頁(1980)]とEcoRI部位で結合させ、プラスミドと
して大量調製した。このプラスミドをpBRG4と称す
る。
実施例10. pBRG4由来DNAプローブおよびプロ
ーブ(LC)によるλファージ系ライブラリーのスクリ
ーニング 実施例9で用いたBentonとDavisの方法(前出の文献を
参照)に準じてプラークハイブリダイゼーションを行っ
た。ファージプラークの生じた寒天培地上にニトロセル
ロース濾紙(S&S社製)をのせてファージを移し、0.
5M NaOHにてDNAを変性させ、以下の順序で濾
紙を処理した。0.1M NaOH、1.5M NaClで20
秒、続いて0.5Mトリス−塩酸(pH7.5)、1.5M Na
Clで20秒2回、最後に120mM NaCl、15mMクエ
ン酸ソーダ、13mM KH2PO4、1mM EDT
A、(pH7.2)で20秒処理した。次いで濾紙を乾燥し、8
0℃で2時間加熱してDNAを固定した。このようにし
て同一の濾紙を2枚作製し、pBRG4由来DNAプロ
ーブとプローブ(LC)によるスクリーニングにそれぞ
れ供した。pBRG4由来DNAプローブによる場合
は、pBRG4をEcoRIで処理して約1500塩基対の
DNA断片を得、このDNA断片を常法に従ってニック
トランスレーションにより放射標識した。上記濾紙を5
×SSC、5×Denhardt溶液、50mMリン酸緩衝液、50
%ホルムアミド、0.25mg/mlの変性DNA(鮭精巣DN
A)、及び0.1%SDSを含むハイブリダイゼーション
緩衝液中で42℃にて一晩、プレハイブリダイゼーション
を行い、上記の放射標識した約1500塩基対のDNAプロ
ーブ(約1×106 cpm/ml)を含むプレハイブリダイ
ゼーション緩衝液[5×SSC、5×Denhardt溶液、20
mMリン酸緩衝液(pH6.0)、50%ホルムアミド、0.1%
SDS、10%デキストラン硫酸、0.1mg/mlの変性DN
A(鮭精巣DNA)の混合液]で42℃にて20時間ハイブ
リダイゼーションを行った。ニトロセルロース濾紙を室
温下に、0.1%SDSを含む2×SSCで20分間洗滌
し、次いで44℃で、0.1%SDSを含む0.1×SSCで30
分間、さらに室温下で0.1%SSCで10分間洗滌した
後、オートラジオグラィーで検出した。
ーブ(LC)によるλファージ系ライブラリーのスクリ
ーニング 実施例9で用いたBentonとDavisの方法(前出の文献を
参照)に準じてプラークハイブリダイゼーションを行っ
た。ファージプラークの生じた寒天培地上にニトロセル
ロース濾紙(S&S社製)をのせてファージを移し、0.
5M NaOHにてDNAを変性させ、以下の順序で濾
紙を処理した。0.1M NaOH、1.5M NaClで20
秒、続いて0.5Mトリス−塩酸(pH7.5)、1.5M Na
Clで20秒2回、最後に120mM NaCl、15mMクエ
ン酸ソーダ、13mM KH2PO4、1mM EDT
A、(pH7.2)で20秒処理した。次いで濾紙を乾燥し、8
0℃で2時間加熱してDNAを固定した。このようにし
て同一の濾紙を2枚作製し、pBRG4由来DNAプロ
ーブとプローブ(LC)によるスクリーニングにそれぞ
れ供した。pBRG4由来DNAプローブによる場合
は、pBRG4をEcoRIで処理して約1500塩基対の
DNA断片を得、このDNA断片を常法に従ってニック
トランスレーションにより放射標識した。上記濾紙を5
×SSC、5×Denhardt溶液、50mMリン酸緩衝液、50
%ホルムアミド、0.25mg/mlの変性DNA(鮭精巣DN
A)、及び0.1%SDSを含むハイブリダイゼーション
緩衝液中で42℃にて一晩、プレハイブリダイゼーション
を行い、上記の放射標識した約1500塩基対のDNAプロ
ーブ(約1×106 cpm/ml)を含むプレハイブリダイ
ゼーション緩衝液[5×SSC、5×Denhardt溶液、20
mMリン酸緩衝液(pH6.0)、50%ホルムアミド、0.1%
SDS、10%デキストラン硫酸、0.1mg/mlの変性DN
A(鮭精巣DNA)の混合液]で42℃にて20時間ハイブ
リダイゼーションを行った。ニトロセルロース濾紙を室
温下に、0.1%SDSを含む2×SSCで20分間洗滌
し、次いで44℃で、0.1%SDSを含む0.1×SSCで30
分間、さらに室温下で0.1%SSCで10分間洗滌した
後、オートラジオグラィーで検出した。
プローブ(LC)の場合は、濾紙を0.1%SDSを含む
3×SSCで、65℃にて2時間前処理した後、6×NE
T、1×Denhardt溶液、100μg/mlの変性DNA(鮭
精巣DNA)を含む溶液中、65℃で2時間、プレハイブ
リダイゼーションを行った。
3×SSCで、65℃にて2時間前処理した後、6×NE
T、1×Denhardt溶液、100μg/mlの変性DNA(鮭
精巣DNA)を含む溶液中、65℃で2時間、プレハイブ
リダイゼーションを行った。
放射標識したプローブ(LC)(2×106 cpm/ml)
を含むハイブリダイゼーション緩衝液[6×NET、1
×Denhardt溶液、100μg/ml変性DAN(鮭精巣DN
A)]で63℃にて一晩ハイブリダイゼーションを行った
後、ニトロセルロース濾紙を室温下に、0.1%SDSを
含む6×SSCで20分間洗滌し、この洗滌を3回行った
後、0.1%SDSを含む6×SSCにて、63℃で2分間
洗滌した。
を含むハイブリダイゼーション緩衝液[6×NET、1
×Denhardt溶液、100μg/ml変性DAN(鮭精巣DN
A)]で63℃にて一晩ハイブリダイゼーションを行った
後、ニトロセルロース濾紙を室温下に、0.1%SDSを
含む6×SSCで20分間洗滌し、この洗滌を3回行った
後、0.1%SDSを含む6×SSCにて、63℃で2分間
洗滌した。
濾紙を乾燥した後オートラジオグラフィーで検出した。
このようにして行ったスクリーニングに於いて、2つの
プローブの両方にポジティブなクローンを選別し、その
うち完全長のcDNAを含むと思われるクローンの塩基
配列をジデオキシ法にて調べたところ、図4(A)に示さ
れる如き塩基配列が得られれた。そこでこのcDNAを
λgt10ベクターより切りだし、pBR327とEcoR
I部位で結合させ、プラスミドpBRV2を得た。
プローブの両方にポジティブなクローンを選別し、その
うち完全長のcDNAを含むと思われるクローンの塩基
配列をジデオキシ法にて調べたところ、図4(A)に示さ
れる如き塩基配列が得られれた。そこでこのcDNAを
λgt10ベクターより切りだし、pBR327とEcoR
I部位で結合させ、プラスミドpBRV2を得た。
実施例11 ヒト染色体遺伝子ライブラリーのスクリーニ
ング 1)ヒト染色体遺伝子ライブラリーの構築 ヒト染色体遺伝子ライブラリーはManiatis(Harvard Uni
versity)から供与を受けたが、これは次ぎのようにして
作られたものである。
ング 1)ヒト染色体遺伝子ライブラリーの構築 ヒト染色体遺伝子ライブラリーはManiatis(Harvard Uni
versity)から供与を受けたが、これは次ぎのようにして
作られたものである。
ヒト胎児肝臓から染色体全DNAをフェノールなどで抽
出し、制限酵素HaeIIIとAluIで部分消化する。
こうして得られたDNA断片の中から鎖長が18〜25Kb
程度のフラグメントをショ糖密度勾配遠心法により濃縮
し、次に制限酵素EcoRIの切断箇所を持つ短鎖合成
ヌクレオチドを介して大腸菌ファージλCharon4
AのアームDNAに接続し、感染性のあるファージDN
A組換え体を作成する。次に、さらに感染性を高める目
的でパッケージング法により完全なファージλ粒子にし
てある。このようにして作られたヒト遺伝子ライブラリ
ーは原理的にはほとんど全てのヒト遺伝子を含む鎖長が
18〜25KbのヒトDNAを含んだ組換え体の集合である
と考えられる。
出し、制限酵素HaeIIIとAluIで部分消化する。
こうして得られたDNA断片の中から鎖長が18〜25Kb
程度のフラグメントをショ糖密度勾配遠心法により濃縮
し、次に制限酵素EcoRIの切断箇所を持つ短鎖合成
ヌクレオチドを介して大腸菌ファージλCharon4
AのアームDNAに接続し、感染性のあるファージDN
A組換え体を作成する。次に、さらに感染性を高める目
的でパッケージング法により完全なファージλ粒子にし
てある。このようにして作られたヒト遺伝子ライブラリ
ーは原理的にはほとんど全てのヒト遺伝子を含む鎖長が
18〜25KbのヒトDNAを含んだ組換え体の集合である
と考えられる。
2)pHCS−1由来DNAプローブによるヒト染色体
遺伝子ライブラリーのスクリーニング BentonとDavisの方法[Science 196巻180頁(1977)]に
準じてプラークハイブリダイゼイションを行った。実施
例8で得られたpHCS−1をSau3AおよびEco
RIで処理して約600塩基対のDNA断片を得、このD
NA断片を常法に従いニックトランスレーションにより
放射標識した。ファージプラークの生じた寒天培地上に
ニトロセルロースろ紙(S&S社)をのせてファージを
移し、0.5M NaOHにてDNAを変性させ、以下の
順序でろ紙を処理した。0.1M NaOH,1.5M Na
Clで20秒,続いて0.5M トリス塩酸(pH7.5),1.5
M NaClで20秒2回,最後に120mM NaCl,1
5mMクエン酸ソーダ,13mM KH2PO4,1mM
EDTA,(pH7.2)で20秒処理した。
遺伝子ライブラリーのスクリーニング BentonとDavisの方法[Science 196巻180頁(1977)]に
準じてプラークハイブリダイゼイションを行った。実施
例8で得られたpHCS−1をSau3AおよびEco
RIで処理して約600塩基対のDNA断片を得、このD
NA断片を常法に従いニックトランスレーションにより
放射標識した。ファージプラークの生じた寒天培地上に
ニトロセルロースろ紙(S&S社)をのせてファージを
移し、0.5M NaOHにてDNAを変性させ、以下の
順序でろ紙を処理した。0.1M NaOH,1.5M Na
Clで20秒,続いて0.5M トリス塩酸(pH7.5),1.5
M NaClで20秒2回,最後に120mM NaCl,1
5mMクエン酸ソーダ,13mM KH2PO4,1mM
EDTA,(pH7.2)で20秒処理した。
次いでろ紙を乾燥し、80℃で2時間加熱してDNAを固
定した。5×SSC、5×Denhardt溶液、50m
Mリン酸緩衝液、50%ホルムアミド、0.25mg/mlの変性
DNA(鮭精巣DNA),及び0.1%SDSを含むハイ
ブリダイゼーション緩衝液中で42℃にて一晩ハイブリダ
イゼーションを行いニックトランスレーションにより放
射標識したpHCS−1プローブ4×105cpm/ml
を含むハイブリダイゼーション緩衝液[5×SSC、5
×Denhardt溶液、20mMリン酸緩衝液(pH6.
0)、50%ホルムアミド、0.1%SDS、10%デキストラ
ン硫酸、0.1mg/mlの変性DNA(鮭精巣DNA)の混
合液]で42℃にて20時間ハイブリダイゼーションを行っ
た。
定した。5×SSC、5×Denhardt溶液、50m
Mリン酸緩衝液、50%ホルムアミド、0.25mg/mlの変性
DNA(鮭精巣DNA),及び0.1%SDSを含むハイ
ブリダイゼーション緩衝液中で42℃にて一晩ハイブリダ
イゼーションを行いニックトランスレーションにより放
射標識したpHCS−1プローブ4×105cpm/ml
を含むハイブリダイゼーション緩衝液[5×SSC、5
×Denhardt溶液、20mMリン酸緩衝液(pH6.
0)、50%ホルムアミド、0.1%SDS、10%デキストラ
ン硫酸、0.1mg/mlの変性DNA(鮭精巣DNA)の混
合液]で42℃にて20時間ハイブリダイゼーションを行っ
た。
ニトロセルロースろ紙を室温下に0.1%SDSを含む2
×SSCで20分間洗浄し、次いで44℃で0.1%SDSを
含む0.1×SSCで30分間、さらに室温下で0.1×SSC
で10分間洗浄した後、オートラジオグラフィーで検出し
た。
×SSCで20分間洗浄し、次いで44℃で0.1%SDSを
含む0.1×SSCで30分間、さらに室温下で0.1×SSC
で10分間洗浄した後、オートラジオグラフィーで検出し
た。
その結果、十数個のポジティブなクローンが得られた。
これらのクローンから組換え体DNAをManiatisの方法
で(Cell 15巻687頁(1978))により調製した。
で(Cell 15巻687頁(1978))により調製した。
得られたDNAはEcoRI,BaMHI,BglII等
の各制限酵素にて処理した後、アガロースゲル電気泳動
で分析し、Fritsch等の方法(前出文献を参照)に従っ
て制限酵素地図を作成した。
の各制限酵素にて処理した後、アガロースゲル電気泳動
で分析し、Fritsch等の方法(前出文献を参照)に従っ
て制限酵素地図を作成した。
上記スクリーニングに用いた放射標識されたpHCS−
1由来のDNA断片のプローブを用いてサザンハイブリ
ダイゼーションを行い、その結果、プローブとハイブリ
ダイズした中からEcoRIにより切断された約8キロ
塩基対のDNA断片を選び、pBR327のEcoRI
部位にサブクローニングした。
1由来のDNA断片のプローブを用いてサザンハイブリ
ダイゼーションを行い、その結果、プローブとハイブリ
ダイズした中からEcoRIにより切断された約8キロ
塩基対のDNA断片を選び、pBR327のEcoRI
部位にサブクローニングした。
さらに、このサブクローニングされたDNAについて上
記の如き制限酵素による処理を行い、サザンハイブリダ
イゼーションを繰り返し行うことにより、EcoRI及
びXhoIで切り出される約4キロ塩基対のDNA断片
にヒトG−CSFポリペプチドをコードする遺伝子が存
在することが判明した。
記の如き制限酵素による処理を行い、サザンハイブリダ
イゼーションを繰り返し行うことにより、EcoRI及
びXhoIで切り出される約4キロ塩基対のDNA断片
にヒトG−CSFポリペプチドをコードする遺伝子が存
在することが判明した。
そこでデオキシ法を用いてこのDNA断片の約3キロ塩
基対の配列を調べたところ図5に示される塩基配列が得
られた。
基対の配列を調べたところ図5に示される塩基配列が得
られた。
また、このDNA断片の制限酵素切断部位は図7に示さ
れる如くであった。
れる如くであった。
ヒト染色体遺伝子のスクリーニングに用いるプローブと
して上述の他、pBRG4由来のDNA及びpBRV2
由来のDNAで行った。
して上述の他、pBRG4由来のDNA及びpBRV2
由来のDNAで行った。
両DNAとも、EcoRIで処理した1500塩基対のDN
A断片を直接上記の如くニックトランスレーション法に
て放射標識するか、EcoRIで処理した後DraI処
理して得られる約700塩基対のDNA断片を同様に放射
標識したものを、前述と同条件にてプラークハイブリダ
イゼーションすることによりクローンを選別した後、サ
ザンハイブリダイゼーションによる分析を行って図5に
示される塩基配列を有するDNA断片を得ることができ
た。得られたプラスミドをpBRCE3βと命名した。
A断片を直接上記の如くニックトランスレーション法に
て放射標識するか、EcoRIで処理した後DraI処
理して得られる約700塩基対のDNA断片を同様に放射
標識したものを、前述と同条件にてプラークハイブリダ
イゼーションすることによりクローンを選別した後、サ
ザンハイブリダイゼーションによる分析を行って図5に
示される塩基配列を有するDNA断片を得ることができ
た。得られたプラスミドをpBRCE3βと命名した。
実施例12.pHGA410ベクターの調製 (動物細胞用、+VSE系) 実施例9で得られた図3(A)で示されるcDNAのE
coRI断片を制限酵素DraIにて37℃で2時間で
処理した後、DNAポリメラーゼIのKlenow断片
(宝酒造社製)で処理し、末端を平滑末端とした。1μ
gのBglIIリンカー(8mer;宝酒造社製)をAT
Pを用いてリン酸化した後、上記で得られた約1μgの
DNA断片混合物と結合させた。次いで制限酵素Bgl
IIで処理してアガロースゲル電気泳動を行い、最も大き
いDNA断片だけを回収した。
coRI断片を制限酵素DraIにて37℃で2時間で
処理した後、DNAポリメラーゼIのKlenow断片
(宝酒造社製)で処理し、末端を平滑末端とした。1μ
gのBglIIリンカー(8mer;宝酒造社製)をAT
Pを用いてリン酸化した後、上記で得られた約1μgの
DNA断片混合物と結合させた。次いで制限酵素Bgl
IIで処理してアガロースゲル電気泳動を行い、最も大き
いDNA断片だけを回収した。
このDNA断片は図6に示すようにヒトG−CSFポリ
ペプチドをコードする部分を含む約710塩基対に相当し
ていた。ベクターpdKCR(Fukunaga等;Proc.Natl.A
cad.Sci.USA;81巻5086頁(1984))を制限酵素BamHI
で処理した後、アルカリフォスファターゼ(宝酒造社
製)で脱リン酸して得られたベクターDNAをT4DN
Aリガーゼ(宝酒造社製)を加えてcDNA断片と結合
させpHGA410を得た(図8)。図8に示されるご
とくこのプラスミドは、SV40初期遺伝子のプロモー
ター、SV40の複製開始領域、ウサギβ−グロビン遺
伝子の一部、pBR322の複製開始領域およびpBR
322由来のβ−ラクタマーゼ遺伝子(AmPr)をふ
くみ、SV40初期遺伝子のプロモーター下流にヒトG
−CSF遺伝子が接続されている。
ペプチドをコードする部分を含む約710塩基対に相当し
ていた。ベクターpdKCR(Fukunaga等;Proc.Natl.A
cad.Sci.USA;81巻5086頁(1984))を制限酵素BamHI
で処理した後、アルカリフォスファターゼ(宝酒造社
製)で脱リン酸して得られたベクターDNAをT4DN
Aリガーゼ(宝酒造社製)を加えてcDNA断片と結合
させpHGA410を得た(図8)。図8に示されるご
とくこのプラスミドは、SV40初期遺伝子のプロモー
ター、SV40の複製開始領域、ウサギβ−グロビン遺
伝子の一部、pBR322の複製開始領域およびpBR
322由来のβ−ラクタマーゼ遺伝子(AmPr)をふ
くみ、SV40初期遺伝子のプロモーター下流にヒトG
−CSF遺伝子が接続されている。
実施例13.C127細胞用組替えベクターの構築(+V
SE) 1).pHGA410(H)の構築 実施例12で得られたpHGA410プラスミド(図8)
20μgを50mM Tris−HCl(pH7.5)、7mM
MgCl2、100mM NaCl、7mM2−メルカ
プトエタノール、0.01%ウシ血清アルブミン(BSA)
の反応液に溶解し、制限酵素EcoRI(宝酒造社製、
10〜15単位)を加えて約30分37℃にて反応させ、Eco
RIによる部分消化を行った。次いでフェノール−クロ
ロホルム(1:1)処理を2回行いエーテル処理、エタ
ノール沈澱を行ってDNA断片を処理した。
SE) 1).pHGA410(H)の構築 実施例12で得られたpHGA410プラスミド(図8)
20μgを50mM Tris−HCl(pH7.5)、7mM
MgCl2、100mM NaCl、7mM2−メルカ
プトエタノール、0.01%ウシ血清アルブミン(BSA)
の反応液に溶解し、制限酵素EcoRI(宝酒造社製、
10〜15単位)を加えて約30分37℃にて反応させ、Eco
RIによる部分消化を行った。次いでフェノール−クロ
ロホルム(1:1)処理を2回行いエーテル処理、エタ
ノール沈澱を行ってDNA断片を処理した。
このDNA断片を50mMTris−HCl、5mMMgCl
2、10mMDTT、1mMのdATP、dCTP、dGT
P、DTTPからなる50μlの液に溶解しE.coli
DNAポリメラーゼ−Klenow断片(宝酒造社製)
5μlを加えて14℃2時間キュベートしブラントエンド
(blunt end)にした。
2、10mMDTT、1mMのdATP、dCTP、dGT
P、DTTPからなる50μlの液に溶解しE.coli
DNAポリメラーゼ−Klenow断片(宝酒造社製)
5μlを加えて14℃2時間キュベートしブラントエンド
(blunt end)にした。
これから0.8%アガロースゲル電気泳動により約5.8Kb
の断片6μgを回収した。
の断片6μgを回収した。
回収したDNA断片5μgを再び50mMTris−HCl
(pH7.6)、10mMMgCl2、10mMDTT、1mMATP
からなる反応液50μl中に溶解し、HindIIIリンカ
ー(宝酒造社製)2μg、及びT4DNAリガーゼ(宝
酒造社製)100単位を加えて、4℃にて一晩反応した。
(pH7.6)、10mMMgCl2、10mMDTT、1mMATP
からなる反応液50μl中に溶解し、HindIIIリンカ
ー(宝酒造社製)2μg、及びT4DNAリガーゼ(宝
酒造社製)100単位を加えて、4℃にて一晩反応した。
次いで、フェーノル処理、エーテル処理、エタノール沈
澱後、10mMTris−HCl(pH7.5)、7mMMgCl
2、60mMNaClの溶液30μlに溶解し、制限酵素Hi
ndIII10単位存在下3時間37℃でインキュベートし
た。再びT4DNAリガーゼにより処理した後、このD
NAを塩化ルビジウム法(前記の「Molecular Clonin
g」参照)によりE.coli DHI株に形質転換
し、アンピシリン耐性(Ampr)のコロニーを得てp
HGA410プラスミドのEcoRI部位がHindII
Iに置きかわったプラスミドを保持する菌を選択した。
このようにして得られたプラスミドをpHGA410
(H)と命名する(図9)。
澱後、10mMTris−HCl(pH7.5)、7mMMgCl
2、60mMNaClの溶液30μlに溶解し、制限酵素Hi
ndIII10単位存在下3時間37℃でインキュベートし
た。再びT4DNAリガーゼにより処理した後、このD
NAを塩化ルビジウム法(前記の「Molecular Clonin
g」参照)によりE.coli DHI株に形質転換
し、アンピシリン耐性(Ampr)のコロニーを得てp
HGA410プラスミドのEcoRI部位がHindII
Iに置きかわったプラスミドを保持する菌を選択した。
このようにして得られたプラスミドをpHGA410
(H)と命名する(図9)。
2).発現用組換えベクターpTN−G4の構築 上記1)で得られたpHGA410(H)(20μg)を10
mMTris−HCl(pH7.5)7mM MgCl2、17
5mM NaCl、0.2mMEDTA、7mM2−メルカプトエ
タノール、0.01%ウシ血清アルブミンからなる反応液50
μlに溶解し、制限酵素SalI(宝酒造社製)20単位
を加え、37℃にて5時間インキュベートした。次いでフ
ェーノル処理、エタノール沈澱後、DNAポリメラーゼ
Klenow断片(宝酒造社製)にて前出の反応と同様
に14℃約2時間インキュベートし、ブラントエンドにし
た。これを、アガロース電気泳動で回収することなくエ
タノール沈澱したDNA断片を制限酵素HindIIIに
て処理して、約2.7kbのHindIII−SalI断片
を1%アガロースゲル電気泳動にて5μg回収した。
mMTris−HCl(pH7.5)7mM MgCl2、17
5mM NaCl、0.2mMEDTA、7mM2−メルカプトエ
タノール、0.01%ウシ血清アルブミンからなる反応液50
μlに溶解し、制限酵素SalI(宝酒造社製)20単位
を加え、37℃にて5時間インキュベートした。次いでフ
ェーノル処理、エタノール沈澱後、DNAポリメラーゼ
Klenow断片(宝酒造社製)にて前出の反応と同様
に14℃約2時間インキュベートし、ブラントエンドにし
た。これを、アガロース電気泳動で回収することなくエ
タノール沈澱したDNA断片を制限酵素HindIIIに
て処理して、約2.7kbのHindIII−SalI断片
を1%アガロースゲル電気泳動にて5μg回収した。
一方、ウシ乳頭腫ウイルス[bovine papilloma virus
(BPV)]を有するプラスミドpdBPV−1(Sarve
r,N.,Sbyrne,J.C&Howley,P.M.(1982)Proc.Natl.Acad.Sc
i.USA79巻7147-7151;Dr.Howleyより入手)をNagataらの
方法の如く(Fukunaga,Sokawa,& Nagata,(1984)Proc.Nat
l.Acad.Sci.USA81巻5086-5090)HindIII及びPvuI
Iで処理して8.4kbのDNA断片を得ておく。
(BPV)]を有するプラスミドpdBPV−1(Sarve
r,N.,Sbyrne,J.C&Howley,P.M.(1982)Proc.Natl.Acad.Sc
i.USA79巻7147-7151;Dr.Howleyより入手)をNagataらの
方法の如く(Fukunaga,Sokawa,& Nagata,(1984)Proc.Nat
l.Acad.Sci.USA81巻5086-5090)HindIII及びPvuI
Iで処理して8.4kbのDNA断片を得ておく。
この8.4kbのDNA断片と上記の約2.7kbのH
indIII−SAlIDNA断片を常法に従ってT4D
NAリガーゼにより処理し、前出の「Molecular Clonin
g」に記載された塩基ルビジウム法によりE.coli
DHI株に形質転換し、pHGA410由来G−CS
FのcDNAを有するプラスミドを保持するE.col
iコロニーを選別した。このプラスミドをpTN−G4
と命名する(図9)。
indIII−SAlIDNA断片を常法に従ってT4D
NAリガーゼにより処理し、前出の「Molecular Clonin
g」に記載された塩基ルビジウム法によりE.coli
DHI株に形質転換し、pHGA410由来G−CS
FのcDNAを有するプラスミドを保持するE.col
iコロニーを選別した。このプラスミドをpTN−G4
と命名する(図9)。
一方、アデノウイルスTypeII〔蛋白質核酸酵素27巻
12月号(1982年),共立出版発行〕よりVAI及びVA
IIを含む約1700bpのSalI−HindIII断片を含
むプラスミド△pVAよりVAIおよびVAIIを含む断
片を回収した。この断片を先に述べたpTNG4のHi
ndIII部位に挿入してpTNG4VAαおよびpTN
G4VAβを得た(図9)。このプラスミドはアデノの
VA遺伝子によりSV40の初期プロモーターからの転
写産物の発現効率を高めるようにしたものである。
12月号(1982年),共立出版発行〕よりVAI及びVA
IIを含む約1700bpのSalI−HindIII断片を含
むプラスミド△pVAよりVAIおよびVAIIを含む断
片を回収した。この断片を先に述べたpTNG4のHi
ndIII部位に挿入してpTNG4VAαおよびpTN
G4VAβを得た(図9)。このプラスミドはアデノの
VA遺伝子によりSV40の初期プロモーターからの転
写産物の発現効率を高めるようにしたものである。
実施例14 C127細胞の形質転換及びその発現(+V
SE) 実施例13で得たpTN−G4をマウスC127細胞に形
質転換する前に制限酵素BamHIで処理する。即ちp
TN−G4プラスミド20μgを10mMTris−HCl
(pH8.0),7mM MgCl2,100mM NaCl,2mM
2−メルカプトルエタノール,0.01%BSAの混合液10
0μlに溶解せしめBamHI(宝酒造社製)20単位で
処理し、フェノール処理、エーテル処理、エタノール沈
澱を行った。
SE) 実施例13で得たpTN−G4をマウスC127細胞に形
質転換する前に制限酵素BamHIで処理する。即ちp
TN−G4プラスミド20μgを10mMTris−HCl
(pH8.0),7mM MgCl2,100mM NaCl,2mM
2−メルカプトルエタノール,0.01%BSAの混合液10
0μlに溶解せしめBamHI(宝酒造社製)20単位で
処理し、フェノール処理、エーテル処理、エタノール沈
澱を行った。
マウスC127I細胞は10%牛胎児血清(GIBCO社
製)を含むDulbecco′s minimal essential培地中で増
殖させる。径5cmのプレートに増殖したC127I細胞
に、プレート当たり上記調製DNAを10μgの割り合い
でリン酸−カルシウム法(Haynes,J&Weissmann,C(1983)
Nucleic Acid Res.11巻687−706参照)にて形質転換を
行い、グリセロール処理の後、12時間37℃でインキュベ
ートした。
製)を含むDulbecco′s minimal essential培地中で増
殖させる。径5cmのプレートに増殖したC127I細胞
に、プレート当たり上記調製DNAを10μgの割り合い
でリン酸−カルシウム法(Haynes,J&Weissmann,C(1983)
Nucleic Acid Res.11巻687−706参照)にて形質転換を
行い、グリセロール処理の後、12時間37℃でインキュベ
ートした。
次ぎに、この細胞を3枚の新しい径5cmプレートに移
し、1週間2回の割り合いで培地交換をした。16日目に
Foci(集塊)を形成した部分をそれぞれ新しいプレ
ートに移し、上述の培地で継代培養し、G−CSF生産
能の高いクローンを選別した。その結果〜1mg/のレ
ベルのG−CSF生産がみられた。更にクローニングを
続けた結果、10mg/以上のレベルのG−CSF産生を
確認した。
し、1週間2回の割り合いで培地交換をした。16日目に
Foci(集塊)を形成した部分をそれぞれ新しいプレ
ートに移し、上述の培地で継代培養し、G−CSF生産
能の高いクローンを選別した。その結果〜1mg/のレ
ベルのG−CSF生産がみられた。更にクローニングを
続けた結果、10mg/以上のレベルのG−CSF産生を
確認した。
尚、宿主細胞には上記のC127I細胞のほかNIH3
T3細胞も用いることができる。
T3細胞も用いることができる。
実施例15CHO細胞によるG−CSFの発現(+VS
E) 1).pHGG4−dhfrの構築 実施例12で得たpHGA410プラスミド20μgを10mM
Tris−HCl(pH7.5)、7mMMgCl2、175mM
NaCl、0.2mM EDTA、0.7mM 2−メルカプトエ
タノール、0.01%BSAを含む溶液100μlに溶解し、
制限酵素SalI(宝酒造社製)20単位を加え37℃一晩
反応した後、フェノール処理、エーテル洗浄、エタノー
ル沈澱を行った。
E) 1).pHGG4−dhfrの構築 実施例12で得たpHGA410プラスミド20μgを10mM
Tris−HCl(pH7.5)、7mMMgCl2、175mM
NaCl、0.2mM EDTA、0.7mM 2−メルカプトエ
タノール、0.01%BSAを含む溶液100μlに溶解し、
制限酵素SalI(宝酒造社製)20単位を加え37℃一晩
反応した後、フェノール処理、エーテル洗浄、エタノー
ル沈澱を行った。
次ぎに、得られたDNA沈澱を50mMTris−HCl、
5mMMgCl2、10mMDTT、1mMのdATP、dCT
P、dGTP、TTPからなる反応液100μlに溶解
し、E.coli DNAポリメラーゼ−Klenow
断片(宝酒造社製10μl)を加えて14℃2時間反応さ
せ、フェノール処理、エーテル洗浄、エタノール沈澱を
行った。
5mMMgCl2、10mMDTT、1mMのdATP、dCT
P、dGTP、TTPからなる反応液100μlに溶解
し、E.coli DNAポリメラーゼ−Klenow
断片(宝酒造社製10μl)を加えて14℃2時間反応さ
せ、フェノール処理、エーテル洗浄、エタノール沈澱を
行った。
このDNAにEcoRIリンカーを付加する。即ち上記
DNAを50μlの50mMTris−HCl(pH7.4)、1
0mMDTT、0.5mMスペルミジン、2mMATP、2.5mMヘ
キサミン塩化コバルト、20μg/mlBSAからなる反応
液に溶解し、EcoRIリンカー(宝酒造社製)を加
え、200単位のT4DNAリガーゼ(宝酒造社製)を加
え4℃、12〜16時間反応した。フエノール処理、エ
ーテル洗浄、エタノール沈澱を常法に従って行った後、
該DNAをEcoRIで部分消化し、1%アガロースゲ
ル電気泳動で約2.7kbのフラグメントを3μg回収し
た。
DNAを50μlの50mMTris−HCl(pH7.4)、1
0mMDTT、0.5mMスペルミジン、2mMATP、2.5mMヘ
キサミン塩化コバルト、20μg/mlBSAからなる反応
液に溶解し、EcoRIリンカー(宝酒造社製)を加
え、200単位のT4DNAリガーゼ(宝酒造社製)を加
え4℃、12〜16時間反応した。フエノール処理、エ
ーテル洗浄、エタノール沈澱を常法に従って行った後、
該DNAをEcoRIで部分消化し、1%アガロースゲ
ル電気泳動で約2.7kbのフラグメントを3μg回収し
た。
一方、pAdD26SVpAプラスミド(kaufman,R.G.
&Sharp,P.A(1982)Mol.Cell Biol,2巻1304〜1319)をE
coRIにて処理し、バクテリアアルカリフォスファタ
ーゼ(BAP)処理して脱リン酸を行う。即ち、pAd
D26SVpA20μgとEcoRI20単位を反応液50
mMTris−HCl(pH7.5)、7mMMgCl2、100mM
NaCl、7mM2−メルカプトエタノール、0.01%BS
Aの混合液100μlに加え、37℃10時間反応させ、続い
て上記反応液にBAP5単位を加え、68℃にて30分間反
応した。
&Sharp,P.A(1982)Mol.Cell Biol,2巻1304〜1319)をE
coRIにて処理し、バクテリアアルカリフォスファタ
ーゼ(BAP)処理して脱リン酸を行う。即ち、pAd
D26SVpA20μgとEcoRI20単位を反応液50
mMTris−HCl(pH7.5)、7mMMgCl2、100mM
NaCl、7mM2−メルカプトエタノール、0.01%BS
Aの混合液100μlに加え、37℃10時間反応させ、続い
て上記反応液にBAP5単位を加え、68℃にて30分間反
応した。
その後フェノール処理をし、電気泳動にてpAdD26
SVpAのEcoRI断片を回収した(〜5μg)。
SVpAのEcoRI断片を回収した(〜5μg)。
上記した約2.7kbの断片とpAdD26SVpAの断片
のそれぞれ0.5μgずつをアニールした。このプラスミ
ドをE.coli DHI株に塩化ルビジウム法により形質
転換してpHGG4−dhfrのプラスミドを保持する
コロニーを選択する。得られたプラスミドをpHGG4
−dhfrと命名した(図10a)。
のそれぞれ0.5μgずつをアニールした。このプラスミ
ドをE.coli DHI株に塩化ルビジウム法により形質
転換してpHGG4−dhfrのプラスミドを保持する
コロニーを選択する。得られたプラスミドをpHGG4
−dhfrと命名した(図10a)。
なお、上記の別法として、pHGG4プラスミドをSa
lI処理し、EcoRIリンカーを付加することなしに
EcoRIで部分消化し約2.7kbの断片を回収し、
E.coli DNAポリメラーゼ−klenow断片
で該DNA断片を処理し末端をブラントエンド化する。
lI処理し、EcoRIリンカーを付加することなしに
EcoRIで部分消化し約2.7kbの断片を回収し、
E.coli DNAポリメラーゼ−klenow断片
で該DNA断片を処理し末端をブラントエンド化する。
一方前述と同じ方法でpAdD26SVpAのブラント
エンド化したEcoRI断片を調製し、両者をT4DN
Aリガーゼ処理してpHGG4−dhfrを調製するこ
ともできる。
エンド化したEcoRI断片を調製し、両者をT4DN
Aリガーゼ処理してpHGG4−dhfrを調製するこ
ともできる。
また実施例13の1)で得られたpHGA410(H)を実
施例13の2)記載した如く、制限酵素HindIIIおよび
SalIにて処理し、HindIII−SalI断片を上
記pAdD26SVpAのブラントエンド化したEco
RIに連結してもpHGG4−dhfrを得ることがで
きる(図10b)。
施例13の2)記載した如く、制限酵素HindIIIおよび
SalIにて処理し、HindIII−SalI断片を上
記pAdD26SVpAのブラントエンド化したEco
RIに連結してもpHGG4−dhfrを得ることがで
きる(図10b)。
2).pG4DR1およびpG4DR2の構築 1)の項で述べたpAdD26SVpA10μgを50mM
Tris−HC(pH7.5)、7mM MgCl2、100m
M NaCl、7mM 2−メルカプトエタノール、0.
01%BSAを含む反応液50mlに溶解し、制限酵素Eco
RIおよびBamHIそれぞれ10単位を加え、37℃10時
間反応させた。常法に従いフェノール処理、エーテル洗
浄を行った。1%低融点アガロース電気泳動にて、約2
KbのDNA断片を回収した後、DNAポリメラーゼー
Klenow断片にて、常法に従いブラントエンド化し
て、フェノール処理、エーテル洗浄、エタノール沈澱を
行った。
Tris−HC(pH7.5)、7mM MgCl2、100m
M NaCl、7mM 2−メルカプトエタノール、0.
01%BSAを含む反応液50mlに溶解し、制限酵素Eco
RIおよびBamHIそれぞれ10単位を加え、37℃10時
間反応させた。常法に従いフェノール処理、エーテル洗
浄を行った。1%低融点アガロース電気泳動にて、約2
KbのDNA断片を回収した後、DNAポリメラーゼー
Klenow断片にて、常法に従いブラントエンド化し
て、フェノール処理、エーテル洗浄、エタノール沈澱を
行った。
一方、実施例13の1)で得られたpHGA410(H)10
μgを10mM Tris−HCl(pH7.5)、7mM
MgCl2、60mM NaClを含む反応液50μlに溶
解し、HindIII10単位を加えて37℃、6時間反応
させた。常法に従い1%低融点アガロース電気泳動にて
DNA断片を回収し、更にBAP処理をした後、Kle
now断片にてブラントエンド化した。フェノール処
理、エーテル洗浄を行った後、先に述べた約2KbのD
NA断片とT4DNAリガーゼを用いてブラントエンド
結合させた。すなわち、それぞれのDNA断片1μgを
66mM Tris−HCl(pH7.5)、6.6mM MgC
l2、5mM DTT、1mM ATPを含む反応液30
μgに溶解せしめ、T4DNAリガーゼ50単位を加え、
6℃、12時間反応せしめた後、E.coliDHI株に
形質転換した。このようにして、図10cに示すpG4D
R1およびpG4DR2を得た。
μgを10mM Tris−HCl(pH7.5)、7mM
MgCl2、60mM NaClを含む反応液50μlに溶
解し、HindIII10単位を加えて37℃、6時間反応
させた。常法に従い1%低融点アガロース電気泳動にて
DNA断片を回収し、更にBAP処理をした後、Kle
now断片にてブラントエンド化した。フェノール処
理、エーテル洗浄を行った後、先に述べた約2KbのD
NA断片とT4DNAリガーゼを用いてブラントエンド
結合させた。すなわち、それぞれのDNA断片1μgを
66mM Tris−HCl(pH7.5)、6.6mM MgC
l2、5mM DTT、1mM ATPを含む反応液30
μgに溶解せしめ、T4DNAリガーゼ50単位を加え、
6℃、12時間反応せしめた後、E.coliDHI株に
形質転換した。このようにして、図10cに示すpG4D
R1およびpG4DR2を得た。
3)形質転換と発現 CHO細胞(dhfr-株、コロンビア大学、Dr.L.Chasinよ
り入手)を9cm径のプレート(Nunc社製)中10%仔牛
血清を含むα最小必須培地(α−MEM、アデノシン、
デオキシアデノシン、チミジン添加)で培養増殖し、こ
れをリン酸−カルシウム法(Wigler等、Cell14巻725頁
(1978))によって形質転換した。
り入手)を9cm径のプレート(Nunc社製)中10%仔牛
血清を含むα最小必須培地(α−MEM、アデノシン、
デオキシアデノシン、チミジン添加)で培養増殖し、こ
れをリン酸−カルシウム法(Wigler等、Cell14巻725頁
(1978))によって形質転換した。
即ち1)で調製したpHGG4−dhfrプラスミド1μ
gにキヤリアーDNA(子牛胸線DNA)を適量加え
て、TE溶液375μlに溶解し1M CaCl2 125μ
lを加える。3〜5分氷上で冷やし500μlの2×HB
S(50mMHepes、280mM NaCl、1.5mMリン酸緩
衝液)を加え再び氷冷後、上記のCHO細胞培養液1ml
と混合し、プレートに滴下した後、CO2インキュベー
ター中で9時間培養した。プレートから培地を除去し、
TBS(Tris-Buffered Saline)にて洗浄後、20%グリ
セロール含有TBS添加、再び洗浄した後、非選択培地
(前出α−MEM培地、ヌクレオチド添加)を添加して
2日間インキュベートし選択培地(ヌクレオチド無添
加)で1:10に細胞を分割した。次いで2日毎に選択培
地にて培地交換を行いながら培養を続行し生じたコロニ
ーを選別して新しいプレートに移した。
gにキヤリアーDNA(子牛胸線DNA)を適量加え
て、TE溶液375μlに溶解し1M CaCl2 125μ
lを加える。3〜5分氷上で冷やし500μlの2×HB
S(50mMHepes、280mM NaCl、1.5mMリン酸緩
衝液)を加え再び氷冷後、上記のCHO細胞培養液1ml
と混合し、プレートに滴下した後、CO2インキュベー
ター中で9時間培養した。プレートから培地を除去し、
TBS(Tris-Buffered Saline)にて洗浄後、20%グリ
セロール含有TBS添加、再び洗浄した後、非選択培地
(前出α−MEM培地、ヌクレオチド添加)を添加して
2日間インキュベートし選択培地(ヌクレオチド無添
加)で1:10に細胞を分割した。次いで2日毎に選択培
地にて培地交換を行いながら培養を続行し生じたコロニ
ーを選別して新しいプレートに移した。
新しいプレートでは0.02μMメトトレキセート(MT
X)存在下で増殖し、0.05μM、更に0.1μM MTX
存在下で増殖させてクローニングを行った。なおCHO
細胞の形質転換はCHO細胞に対しpHGG4とpAd
D26SVpAを同時形質転換(Co transformation)す
ることによっても行うことができる(Scahill等.Proc.N
atl.Acad.Sci.USA80巻4654-4658(1983)参照)。
X)存在下で増殖し、0.05μM、更に0.1μM MTX
存在下で増殖させてクローニングを行った。なおCHO
細胞の形質転換はCHO細胞に対しpHGG4とpAd
D26SVpAを同時形質転換(Co transformation)す
ることによっても行うことができる(Scahill等.Proc.N
atl.Acad.Sci.USA80巻4654-4658(1983)参照)。
また、以下に述べる方法によってもCHO細胞の形質転
換を行った。即ち、上記2)の項で調製したpG4DR1
あるいはpG4DR2をあらかじめそれぞれSalIお
よびKpnIで処理してDNA断片を得て、そのうちの
10μgを上記と同様にCHO細胞に形質転換させた。こ
のようにして形質転換された細胞を選択培地にて上記の
如く培養を続けると約7日目で明らかなコロニーが1プ
レートにつき100個以上出現した。コロニーを一つ一つ
選別することなしに、再び新しいプレートに移しかえた
後、0.01μM MTX存在下に選択培地で培養を続ける
と、十数個のコロニーが出現した。更にこのような手法
によりMTXの濃度を0.02μM、0.05μM、0.1μMと
上昇させ、生き残ってきたコロニーを選別した。また、
得られた十数個のコロニーをそれぞれ選別した後、MT
X濃度を上昇させても同様のコロニーの選別を行うこと
ができた。
換を行った。即ち、上記2)の項で調製したpG4DR1
あるいはpG4DR2をあらかじめそれぞれSalIお
よびKpnIで処理してDNA断片を得て、そのうちの
10μgを上記と同様にCHO細胞に形質転換させた。こ
のようにして形質転換された細胞を選択培地にて上記の
如く培養を続けると約7日目で明らかなコロニーが1プ
レートにつき100個以上出現した。コロニーを一つ一つ
選別することなしに、再び新しいプレートに移しかえた
後、0.01μM MTX存在下に選択培地で培養を続ける
と、十数個のコロニーが出現した。更にこのような手法
によりMTXの濃度を0.02μM、0.05μM、0.1μMと
上昇させ、生き残ってきたコロニーを選別した。また、
得られた十数個のコロニーをそれぞれ選別した後、MT
X濃度を上昇させても同様のコロニーの選別を行うこと
ができた。
又いわゆるポリシストロニック遺伝子を有する組換えベ
クターを構築し、これを用いてCHO細胞を形質転換す
ることができた。即ち、pAdD26SVpAをPst
I処理し、2つの断片を回収しこれらとpBRG4由来
のCSFcDNA断片を結合することにより、アデノウ
イルスプロモーター、CSFcDNA、DHFR、SV
40のポリA部位の順序に配列した組換えベクターを構
築しCHO細胞にいれて実施した。
クターを構築し、これを用いてCHO細胞を形質転換す
ることができた。即ち、pAdD26SVpAをPst
I処理し、2つの断片を回収しこれらとpBRG4由来
のCSFcDNA断片を結合することにより、アデノウ
イルスプロモーター、CSFcDNA、DHFR、SV
40のポリA部位の順序に配列した組換えベクターを構
築しCHO細胞にいれて実施した。
実施例16 発現物質のG−CSF活性検定 (+VSE) 実施例14及び実施例15で得られたC127細胞及びCH
O細胞の培養上清を夫々1N酢酸によりpH4に調整し、
等容量のn−プロパノールを加えた後、生じた沈澱を遠
心除去し、C8逆相系担体(山村化学社製)を充填した
オープンカラム(1φ×2cm)に通し、50%n−プロパ
ノールで溶出させた。溶出液を水で2倍に希釈した後、
YMC−C8カラム(山村化学社製)を用いた逆相高速
液体クロマトグラフィーにて0.1%TFAを含む30〜60
%の直線濃度勾配のn−プロパノールにて溶出を行っ
た。n−プロパノール濃度が40%付近の位置で溶出され
る画分を分取した後、凍結乾燥し、0.1Mグリシン緩衝
液(pH9)に溶解せしめた。このような過程を得ること
によって、ヒトG−CSFはC127及びCHO細胞上
清から約20倍に濃縮された。
O細胞の培養上清を夫々1N酢酸によりpH4に調整し、
等容量のn−プロパノールを加えた後、生じた沈澱を遠
心除去し、C8逆相系担体(山村化学社製)を充填した
オープンカラム(1φ×2cm)に通し、50%n−プロパ
ノールで溶出させた。溶出液を水で2倍に希釈した後、
YMC−C8カラム(山村化学社製)を用いた逆相高速
液体クロマトグラフィーにて0.1%TFAを含む30〜60
%の直線濃度勾配のn−プロパノールにて溶出を行っ
た。n−プロパノール濃度が40%付近の位置で溶出され
る画分を分取した後、凍結乾燥し、0.1Mグリシン緩衝
液(pH9)に溶解せしめた。このような過程を得ること
によって、ヒトG−CSFはC127及びCHO細胞上
清から約20倍に濃縮された。
コントロールとして、前述の方法に従ってヒトG−CS
FcDNAを含まないプラスミドで細胞を形質転換した
後その培養上清を濃縮した。得られた標品について参考
例に記載された「ヒトG−CSAの測定方法(a)」に
基づいた方法にてヒトG−CSF活性を検定した。尚、
発現効率が十分に高い場合は培養上清を直接検定に供し
てもよい。ここでは濃縮した例について結果を示した。
その結果は表−1の通りであった。
FcDNAを含まないプラスミドで細胞を形質転換した
後その培養上清を濃縮した。得られた標品について参考
例に記載された「ヒトG−CSAの測定方法(a)」に
基づいた方法にてヒトG−CSF活性を検定した。尚、
発現効率が十分に高い場合は培養上清を直接検定に供し
てもよい。ここでは濃縮した例について結果を示した。
その結果は表−1の通りであった。
実施例17 アミノ酸分析および糖分析(+VSE) 1)アミノ酸組成の分析 実施例16で得た粗CSF試料を更に実施例2の(iii)の
方法にしたがって精製した。この精製CSF試料を常法
により加水分解し、そのタンパク部分のアミノ酸組成を
日立835アミノ酸自動分析装置(日立製作所社製)を用
いて特殊アミノ酸分析法により分析した。この結果を表
−2に示した。尚、加水分解条件は次の如くである。
方法にしたがって精製した。この精製CSF試料を常法
により加水分解し、そのタンパク部分のアミノ酸組成を
日立835アミノ酸自動分析装置(日立製作所社製)を用
いて特殊アミノ酸分析法により分析した。この結果を表
−2に示した。尚、加水分解条件は次の如くである。
6N HCl,110℃,24時間,真空中 4N メタンスルホン酸+0.2%3−(2−アミノ
エチル)インドール,110℃,24時間,48時間,72時
間,真空中 試料は、40%n−プロパノールと0.1%トリフルオロ酢
酸を含む溶液(1.5ml)に溶かした後、各々0.1mlをと
り、乾燥窒素ガスにより乾燥させた後、又はの試薬
を加えて真空封管し、加水分解に供した。
エチル)インドール,110℃,24時間,48時間,72時
間,真空中 試料は、40%n−プロパノールと0.1%トリフルオロ酢
酸を含む溶液(1.5ml)に溶かした後、各々0.1mlをと
り、乾燥窒素ガスにより乾燥させた後、又はの試薬
を加えて真空封管し、加水分解に供した。
表中、実測値はの24時間値との24,48,72時間値の
合計4回の平均値である。但し、Thr,Ser,1/
2Cys,Met,Val,IleおよびTrpは以下
の方法で算出した。(生化学実験講座、タンパク質化学
II(東京化学同人出版)を参照) ・ Thr,Ser,1/2Cys,Metはの24,
48,72時間値の経時変化をとり、零時間に補外。
合計4回の平均値である。但し、Thr,Ser,1/
2Cys,Met,Val,IleおよびTrpは以下
の方法で算出した。(生化学実験講座、タンパク質化学
II(東京化学同人出版)を参照) ・ Thr,Ser,1/2Cys,Metはの24,
48,72時間値の経時変化をとり、零時間に補外。
・Val,Ileはの72時間値。
・Trpはの24,48,72時間値の平均値 2)糖組成分析 上記アミノ酸組成分析で用いた精製CSF試料200ng
に内部標準としてイノシトール25nmolを加えた後、
1.5N HClを含むメタノール溶液(500μl)を加え
て窒素ガス置換した封管中、90℃で4時間反応させた。
開管後炭酸銀(Ag2Co3)を加えて中和した後、無
水酢酸50μlを加え振とう後、室温にて暗所に一晩放置
した。上層をサンプルチューブにとり、窒素ガスにて乾
燥した。沈澱にメタノールを加え洗浄後軽く遠沈し、上
層を同じサンプルチューブに加え乾燥した。これに50μ
lのTMS化試薬(ピリジン:ヘキサメチルジシラザ
ン:トリメチルクロロシラン=5:1:1に混合したも
の)を加え40℃で20分反応させた後、Deep Freezerに保
存した。尚、スタンダードとしてガラクトーク(Ge
l)、N−アセチルガラクトサミン(GelNAc)、
シアル酸などを各50nmolおよびイノシトール25nm
olを合わせ同様の操作を行った。
に内部標準としてイノシトール25nmolを加えた後、
1.5N HClを含むメタノール溶液(500μl)を加え
て窒素ガス置換した封管中、90℃で4時間反応させた。
開管後炭酸銀(Ag2Co3)を加えて中和した後、無
水酢酸50μlを加え振とう後、室温にて暗所に一晩放置
した。上層をサンプルチューブにとり、窒素ガスにて乾
燥した。沈澱にメタノールを加え洗浄後軽く遠沈し、上
層を同じサンプルチューブに加え乾燥した。これに50μ
lのTMS化試薬(ピリジン:ヘキサメチルジシラザ
ン:トリメチルクロロシラン=5:1:1に混合したも
の)を加え40℃で20分反応させた後、Deep Freezerに保
存した。尚、スタンダードとしてガラクトーク(Ge
l)、N−アセチルガラクトサミン(GelNAc)、
シアル酸などを各50nmolおよびイノシトール25nm
olを合わせ同様の操作を行った。
このサンプルについて以下に示す条件でガスクロマト分
析を行った。
析を行った。
(分析条件) カラム:2%OV−17VINport HP60〜80メッシュ,3
m,ガラス 温度:110℃〜250℃まで4℃/分の昇温 キャリヤーガス:最初は1.2〜1.6Kg/cm2 (窒素圧) 終了時は2〜2.5Kg/cm2 感度:103MΩレンジ0.1〜0.4V 圧 :水素ガス0.8Kg/cm2 空気 0.8Kg/cm2 サンプル量:2.5〜3.0μl 分析の結果、本発明のCSFからガラクトース、N−ア
セチルガラクトサミンおよびシアル酸が確認された。
m,ガラス 温度:110℃〜250℃まで4℃/分の昇温 キャリヤーガス:最初は1.2〜1.6Kg/cm2 (窒素圧) 終了時は2〜2.5Kg/cm2 感度:103MΩレンジ0.1〜0.4V 圧 :水素ガス0.8Kg/cm2 空気 0.8Kg/cm2 サンプル量:2.5〜3.0μl 分析の結果、本発明のCSFからガラクトース、N−ア
セチルガラクトサミンおよびシアル酸が確認された。
実施例18.pHGV2ベクターの調製 (動物細胞用、−VSE系) 実施例10で得られた図4(A)で示されるcDNAのE
coRI断片を制限酵素DraIにて37℃で2時間で処
理した後、DNAポリメラーゼIのKIenow断片
(宝酒造社製)で処理し、末端を平滑末端とした。1μ
gのBglIIリンカー(8mer;宝酒造社製)をAT
Pを用いてリン酸化した後、上記で得られた約1μgの
DNA断片混合物を結合させた。次いで制限酵素Bgl
IIで処理してアガロースゲル電気泳動を行い、最も大き
いDNA断片だけを回収した。
coRI断片を制限酵素DraIにて37℃で2時間で処
理した後、DNAポリメラーゼIのKIenow断片
(宝酒造社製)で処理し、末端を平滑末端とした。1μ
gのBglIIリンカー(8mer;宝酒造社製)をAT
Pを用いてリン酸化した後、上記で得られた約1μgの
DNA断片混合物を結合させた。次いで制限酵素Bgl
IIで処理してアガロースゲル電気泳動を行い、最も大き
いDNA断片だけを回収した。
このDNA断片は図6に示すようにヒトG−CSFポリ
ペプチドをコードする部分を含む約700塩基対に相当し
ていた。ベクターpdKCR(Fukunaga等;Proc.Natl.
Acad.Sci.USA;81巻5086頁(1984))を制限酵素BamHI
で処理した後、アルカリフォスファターゼ(宝酒造社
製)で脱リン酸して得られたベクターDNAをT4DN
Aリガーゼ(宝酒造社製)を加えてcDNA断片と結合
させpHGV2を得た(図11)。図11に示されるごとく
このプラスミドは、SV40初期遺伝子のプロモータ
ー、SV40の複製開始領域、ウサギβ−グロビン遺伝
子の一部、pBR322の複製開始領域およびpBR3
22由来のβ−ラクタマーゼ遺伝子(Ampr)を含
み、SV40初期遺伝子のプロモーター下流にヒトG−
CSF遺伝子が接続されている。
ペプチドをコードする部分を含む約700塩基対に相当し
ていた。ベクターpdKCR(Fukunaga等;Proc.Natl.
Acad.Sci.USA;81巻5086頁(1984))を制限酵素BamHI
で処理した後、アルカリフォスファターゼ(宝酒造社
製)で脱リン酸して得られたベクターDNAをT4DN
Aリガーゼ(宝酒造社製)を加えてcDNA断片と結合
させpHGV2を得た(図11)。図11に示されるごとく
このプラスミドは、SV40初期遺伝子のプロモータ
ー、SV40の複製開始領域、ウサギβ−グロビン遺伝
子の一部、pBR322の複製開始領域およびpBR3
22由来のβ−ラクタマーゼ遺伝子(Ampr)を含
み、SV40初期遺伝子のプロモーター下流にヒトG−
CSF遺伝子が接続されている。
実施例19 C127細胞用組換えベクターの構築(−V
SE) 1)pHGV2(H)の構築 実施例18で得られたpHGV2プラスミド(図11)20μ
gを用いて、実施例13の1)に記載した方法と同様にして
pHGV2(H)と命名するプラスミドを得た(図1
2)。
SE) 1)pHGV2(H)の構築 実施例18で得られたpHGV2プラスミド(図11)20μ
gを用いて、実施例13の1)に記載した方法と同様にして
pHGV2(H)と命名するプラスミドを得た(図1
2)。
2)発現用組換えベクターpTN−V2ならびにpTNV
AαおよびpTNVAβの構築 上記1)で得られたpHGV2(H)20μgを用いて、実
施例13の2)に記載した方法と同様にしてpHGV2由来
G−CSFのcDNAを有するプラスミドを保持する
E.coliコロニーを選別した。得られたプラスミド
をpTN−V2と命名する(図12)。
AαおよびpTNVAβの構築 上記1)で得られたpHGV2(H)20μgを用いて、実
施例13の2)に記載した方法と同様にしてpHGV2由来
G−CSFのcDNAを有するプラスミドを保持する
E.coliコロニーを選別した。得られたプラスミド
をpTN−V2と命名する(図12)。
一方アデノウイルスTypeII〔蛋白質核酸酵素27巻12
月号(1982年)、共立出版発行〕よりVAIおよびVA
IIを含む約1700bpのSalI−HindIII断片を含
むプラスミド△pVAよりVAIおよびVAIIを含む断
片を回収した。この断片を先に述べたpTN−V2のH
indIII部位に挿入してpTNVAαおよびpTNV
Aβを得た(図12)。このプラスミドはアデノのVA遺
伝子によりSV40の初期プロモーターからの転写産物
の発現効率を高めるようにしたものである。
月号(1982年)、共立出版発行〕よりVAIおよびVA
IIを含む約1700bpのSalI−HindIII断片を含
むプラスミド△pVAよりVAIおよびVAIIを含む断
片を回収した。この断片を先に述べたpTN−V2のH
indIII部位に挿入してpTNVAαおよびpTNV
Aβを得た(図12)。このプラスミドはアデノのVA遺
伝子によりSV40の初期プロモーターからの転写産物
の発現効率を高めるようにしたものである。
実施例20 C127細胞の形質転換およびその発現(−
VSE) 実施例19で得たpTN−V2をマウスC127細胞に形
質転換する前に制限酵素BamHIで処理する。
VSE) 実施例19で得たpTN−V2をマウスC127細胞に形
質転換する前に制限酵素BamHIで処理する。
次いでマウスC127I細胞を上記調製DNAで形質転
換して発現させ(実施例14参照)G−CSF産生能の高
いクローンを選別した。その結果〜1mg/のレベルの
G−CSF生産がみられた。
換して発現させ(実施例14参照)G−CSF産生能の高
いクローンを選別した。その結果〜1mg/のレベルの
G−CSF生産がみられた。
更にクローニングを続けていくことにより、10mg/レ
ベルのG−CSF生産能を有するクローンが選別でき
た。同様にして実施例19で得たpTNVAαおよびpT
NVAβでC127細胞をそれぞれ形質転換し、G−C
SF生産能の高いクローンを選別した結果,pTNVA
αについては20mg/以上の高生産クローンを得ること
ができた。またpTNVAβからは数mg/の生産能を
有するクローンを得ることができた。
ベルのG−CSF生産能を有するクローンが選別でき
た。同様にして実施例19で得たpTNVAαおよびpT
NVAβでC127細胞をそれぞれ形質転換し、G−C
SF生産能の高いクローンを選別した結果,pTNVA
αについては20mg/以上の高生産クローンを得ること
ができた。またpTNVAβからは数mg/の生産能を
有するクローンを得ることができた。
尚、宿主細胞には上記のC127I細胞のほかにNIH
3T3細胞も用いることができる。
3T3細胞も用いることができる。
実施例21CHO細胞によるG−CSFの発現(−VS
E) 1)pHGV2−dhfrの構築 実施例18で得たpHGV2プラスミド20μgから実施例
15の1)に記載した方法によって得られる約2.7kbの断
片とPAdD26SVpAの断片のそれぞれ0.5μgず
つをアニールした。このプラスミドをE.coli D
HI株に塩化ルビジウム法により形質転換してpHGV
2−dhfrのプラスミドを保持するコロニーを選択し
た。得られたプラスミドをpHGV2−dhfrと命名
した(図13a)。
E) 1)pHGV2−dhfrの構築 実施例18で得たpHGV2プラスミド20μgから実施例
15の1)に記載した方法によって得られる約2.7kbの断
片とPAdD26SVpAの断片のそれぞれ0.5μgず
つをアニールした。このプラスミドをE.coli D
HI株に塩化ルビジウム法により形質転換してpHGV
2−dhfrのプラスミドを保持するコロニーを選択し
た。得られたプラスミドをpHGV2−dhfrと命名
した(図13a)。
尚、上記の別法として、pHV2プラスミドをSalI
処理し、EcoRIリンカーを付加することなしにEc
oRIで部分消化し、約2.7kbの断片を回収し、E.
coli DNAポリメラーゼ−Klenow断片で該
DNA断片を処理し末端をブラントエンド化した。
処理し、EcoRIリンカーを付加することなしにEc
oRIで部分消化し、約2.7kbの断片を回収し、E.
coli DNAポリメラーゼ−Klenow断片で該
DNA断片を処理し末端をブラントエンド化した。
一方前述と同じ方法でPAdD26SVpAのブラント
エンド化したEcoRI断片を調製し、両者をT4DN
Aリガーゼ処理してpHGV2−dhfrを調製するこ
ともできた。
エンド化したEcoRI断片を調製し、両者をT4DN
Aリガーゼ処理してpHGV2−dhfrを調製するこ
ともできた。
また実施例19の1)で得られたpHGV2(H)を実施例
13の2)で記載した如く制限酵素、HindIIIおよびS
alIにて処理し、HindIII−SalI断片を上記
pAdD26SVpAのブラントエンド化したEcoR
I断片に連結してもpHGV2−dhfrを得ることが
できた(図13b)。
13の2)で記載した如く制限酵素、HindIIIおよびS
alIにて処理し、HindIII−SalI断片を上記
pAdD26SVpAのブラントエンド化したEcoR
I断片に連結してもpHGV2−dhfrを得ることが
できた(図13b)。
2).pV2DR1およびpV2DR2の構築 1)の項で述べたpAdD26SVpA10gを50mM T
ris−HCl(pH7.5)、7mM MgCl2、100m
M NaCl、7mM 2−メルカプトエタノール、0.
01%BSAを含む反応液50mlに溶解し、制限酵素Eco
RIおよびBamHIそれぞれ10単位を加え、37℃10時
間反応させた。常法に従いフェノール処理、エーテル洗
浄を行った。1%低融点アガロース電気泳動にて、約2
KbのDNA断片を回収した後、DNAポリメラーゼK
lenow断片にて、常法に従いブラントエンド化し
て、フェノール処理、エーテル洗浄、エタノール沈澱を
行った。
ris−HCl(pH7.5)、7mM MgCl2、100m
M NaCl、7mM 2−メルカプトエタノール、0.
01%BSAを含む反応液50mlに溶解し、制限酵素Eco
RIおよびBamHIそれぞれ10単位を加え、37℃10時
間反応させた。常法に従いフェノール処理、エーテル洗
浄を行った。1%低融点アガロース電気泳動にて、約2
KbのDNA断片を回収した後、DNAポリメラーゼK
lenow断片にて、常法に従いブラントエンド化し
て、フェノール処理、エーテル洗浄、エタノール沈澱を
行った。
一方、実施例19の1)で得られたpHGV2(H)10μg
を10mM Tris−HCl(pH7.5)、7mM Mg
Cl2、60mM NaClを含む反応液50μlに溶解
し、HindIII10単位を加えて37℃、6時間反応さ
せた。常法に従い1%低融点アガロース電気泳動にてD
NA断片を回収し、更に、BAP処理をした後、Kle
now断片にてブラントエンド化した。フェノール処
理、エーテル洗浄を行った後、先に述べた約2KbのD
NA断片とT4DNAリガーゼを用いてブラントエンド
結合させた。即ち、それぞれのDNA断片1μgを66m
M Tris−HCl(pH7.5)、6.6mM MgC
l2、5mM DTT、1mM ATPを含む反応液30
μlに溶解せしめ、T4DNAリガーゼ50単位を加え、
6℃、12時間反応せしめた後、E.coliDHI株に
形質転換した。このようにして、図13cに示すpV2D
R1およびpV2DR2を得た。
を10mM Tris−HCl(pH7.5)、7mM Mg
Cl2、60mM NaClを含む反応液50μlに溶解
し、HindIII10単位を加えて37℃、6時間反応さ
せた。常法に従い1%低融点アガロース電気泳動にてD
NA断片を回収し、更に、BAP処理をした後、Kle
now断片にてブラントエンド化した。フェノール処
理、エーテル洗浄を行った後、先に述べた約2KbのD
NA断片とT4DNAリガーゼを用いてブラントエンド
結合させた。即ち、それぞれのDNA断片1μgを66m
M Tris−HCl(pH7.5)、6.6mM MgC
l2、5mM DTT、1mM ATPを含む反応液30
μlに溶解せしめ、T4DNAリガーゼ50単位を加え、
6℃、12時間反応せしめた後、E.coliDHI株に
形質転換した。このようにして、図13cに示すpV2D
R1およびpV2DR2を得た。
3)形質転換と発現 上記1)で調製したpHGV2−dhfrプラスミドを用
いて、実施例15の3)に記載の方法と同様にしてCHO細
胞株を形質転換して発現させた。
いて、実施例15の3)に記載の方法と同様にしてCHO細
胞株を形質転換して発現させた。
なお、CHO細胞の形質転換はCHO細胞に対しpHG
V2とpAdD26SVpAを同時形質転換(Co transf
ormation)することによっても行うことができる。
V2とpAdD26SVpAを同時形質転換(Co transf
ormation)することによっても行うことができる。
また、以下に述べる方法にによってもCHO細胞の形質
転換を行った。即ち、上記2)の項で調製したpV2DR
1あるいはpV2DR2をあらかじめそれぞれSalI
およびKpnIで処理してDNA断片を得て、そのうち
10μgを上記と同様にCHO細胞に形質転換させた。こ
のようにして形質転換された細胞を選択培地にて上記の
如く培養を続けると約7日目で明らかなコロニーが1プ
レートにつき100個以上出現した。コロニーを一つ一つ
選別することなしに、再び新しいプレートに移しかえた
後、0.01μM MTX存在下に選択培地が培養を続ける
と、十数個のコロニーが出現した。更にこのような手法
によりMTXの濃度を0.02μM、0.05μM、0.01μMと
上昇させ、生き残ってきたコロニーを選別した。また、
得られた十数個のコロニーをそれぞれ選別した後、MT
X濃度を上昇させても同様のコロニーの選別を行うこと
ができた。
転換を行った。即ち、上記2)の項で調製したpV2DR
1あるいはpV2DR2をあらかじめそれぞれSalI
およびKpnIで処理してDNA断片を得て、そのうち
10μgを上記と同様にCHO細胞に形質転換させた。こ
のようにして形質転換された細胞を選択培地にて上記の
如く培養を続けると約7日目で明らかなコロニーが1プ
レートにつき100個以上出現した。コロニーを一つ一つ
選別することなしに、再び新しいプレートに移しかえた
後、0.01μM MTX存在下に選択培地が培養を続ける
と、十数個のコロニーが出現した。更にこのような手法
によりMTXの濃度を0.02μM、0.05μM、0.01μMと
上昇させ、生き残ってきたコロニーを選別した。また、
得られた十数個のコロニーをそれぞれ選別した後、MT
X濃度を上昇させても同様のコロニーの選別を行うこと
ができた。
又、いわゆるポリシストロニック遺伝子を有する組換え
ベクターを構築し、これを用いてCHO細胞を形質転換
することができた。即ち、pAdD26SVpAをPs
tI処理し、2つの断片を回収しこれらとpBRV2由
来のCSF cDNA断片を結合することにより、アデ
ノウィルスプロモーター、CSF cDNA、DHF
R,SV40のポリA部位の順序に配列した組換えベク
ターを構築しCHO細胞にいれて実施した。
ベクターを構築し、これを用いてCHO細胞を形質転換
することができた。即ち、pAdD26SVpAをPs
tI処理し、2つの断片を回収しこれらとpBRV2由
来のCSF cDNA断片を結合することにより、アデ
ノウィルスプロモーター、CSF cDNA、DHF
R,SV40のポリA部位の順序に配列した組換えベク
ターを構築しCHO細胞にいれて実施した。
実施例22発現物質のG−CSF活性検定(−VSE) 実施例20および実施例21で得られたC127細胞及びC
HO細胞の培養上清から、実施例16に記載の方法と同様
にしてヒトG−CSFを得、そのヒトG−CSF活性を
検定した。その結果は表−3の通りであった。
HO細胞の培養上清から、実施例16に記載の方法と同様
にしてヒトG−CSFを得、そのヒトG−CSF活性を
検定した。その結果は表−3の通りであった。
実施例23アミノ酸分析および糖分析(−VSE) 1)アミノ酸組成の分析 実施例22で得た粗CSF試料を更に実施例2の(iii)の
方法にしたがって精製した。この精製CSF試料を実施
例17の1)に記載の方法によってアミノ酸組成分析に付し
た。この結果を表−4に示す。
方法にしたがって精製した。この精製CSF試料を実施
例17の1)に記載の方法によってアミノ酸組成分析に付し
た。この結果を表−4に示す。
2)糖組成分析 上記アミノ酸組成分析で用いた精製CSF試料をもちい
て、実施例17の2)に記載したのと同じ方法及び同じ分析
条件によって糖組成を分析した。分析の結果、本発明の
CSFからガラクトース、N−アセチルガラクトサミン
及びシアル酸が確認された。
て、実施例17の2)に記載したのと同じ方法及び同じ分析
条件によって糖組成を分析した。分析の結果、本発明の
CSFからガラクトース、N−アセチルガラクトサミン
及びシアル酸が確認された。
実施例24 COS細胞用染色体由来遺伝子含有組換えベ
クターの構築 実施例11で得られた図5で示される染色体遺伝子を含む
プラスミドpBRCE3βをEcoRIで処理した。一
方Banerji等の文献(Cell 27巻299頁(1981))に記載さ
れているpSVH+K+プラスミドをKpnIで処理し
てグロビン遺伝子を除き、さらにHindIIIで部分消
化してSV40の後期遺伝子の一部を除いた後、再結合
させて発現用ベクターpML−E+を調製した。
クターの構築 実施例11で得られた図5で示される染色体遺伝子を含む
プラスミドpBRCE3βをEcoRIで処理した。一
方Banerji等の文献(Cell 27巻299頁(1981))に記載さ
れているpSVH+K+プラスミドをKpnIで処理し
てグロビン遺伝子を除き、さらにHindIIIで部分消
化してSV40の後期遺伝子の一部を除いた後、再結合
させて発現用ベクターpML−E+を調製した。
このベクターを、制限酵素EcoRIで処理した後、ア
ルカリホスファターゼ(宝酒造社製)で脱リン酸して得
られたベクターDNAをT4DNAリガーゼ(宝酒造社
製)を加えて上記染色体DNA断片と結合させ、pML
CE3αを得た。図14に示される如くこのプラスミド
は、SV40遺伝子のエンハンサー、SV40の複製開
始領域、pBR322の複製開始領域およびpBR32
2由来のβ−ラクタマーゼ遺伝子(Ampr)を含むプ
ラスミドで、SV40遺伝子のエンハンサー下流にヒト
G−CSF染色体遺伝子が接続されている。
ルカリホスファターゼ(宝酒造社製)で脱リン酸して得
られたベクターDNAをT4DNAリガーゼ(宝酒造社
製)を加えて上記染色体DNA断片と結合させ、pML
CE3αを得た。図14に示される如くこのプラスミド
は、SV40遺伝子のエンハンサー、SV40の複製開
始領域、pBR322の複製開始領域およびpBR32
2由来のβ−ラクタマーゼ遺伝子(Ampr)を含むプ
ラスミドで、SV40遺伝子のエンハンサー下流にヒト
G−CSF染色体遺伝子が接続されている。
実施例25 COS細胞でのヒトG−CSF染色体遺伝子
の発現 仔牛血清10%を含むDMEM(日水製薬社製,ダルベッ
コ変法イーグル培地「ニッスイ」)培地(10ml)を用い
て、直径9cmのペトリ皿(Nunc社製)中で約70%密にま
で増殖させたCOS−1細胞(米国,Cold Spring Harb
or 研究所Dr.Gluzmanより譲受)をリン酸−カルシウム
法(Wigler等;Cell14巻725頁(1978))およびDEAE−
デキストラン:クロロキン法(例えば、Gordon等;Scie
nce 228巻810頁(1985)を参照)によって形質転換した。
の発現 仔牛血清10%を含むDMEM(日水製薬社製,ダルベッ
コ変法イーグル培地「ニッスイ」)培地(10ml)を用い
て、直径9cmのペトリ皿(Nunc社製)中で約70%密にま
で増殖させたCOS−1細胞(米国,Cold Spring Harb
or 研究所Dr.Gluzmanより譲受)をリン酸−カルシウム
法(Wigler等;Cell14巻725頁(1978))およびDEAE−
デキストラン:クロロキン法(例えば、Gordon等;Scie
nce 228巻810頁(1985)を参照)によって形質転換した。
リン酸−カルシウム法の場合は以下の如く実施した。
実施例24で調製したプラスミドpMLCE3α160μg
をTE溶液320μlに溶解せしめ、3.2mlの蒸溜水を加え
た後さらに504μlの2MCaCl2を加えた。
をTE溶液320μlに溶解せしめ、3.2mlの蒸溜水を加え
た後さらに504μlの2MCaCl2を加えた。
この溶液に4mlの2×HBS[50mM Hepes,28
0mM NaCl,1.5mMリン酸緩衝液,(pH7.12)]
を加えて20〜30分間氷冷した後、COS−1細胞の増殖
したペトリ皿1枚につき1mlずつ滴下した。37℃のCO
2インキュベーターにて4時間培養させた後、無血清の
DMEM培地で細胞を洗浄し、次いで20%のグリセロー
ルを含むDMEM培地5mlを加えて室温で約3分間放置
し、再び無血清のDMEM培地で洗浄した。無血清のD
MEM培地を除いた後、仔牛血清10%を含むDMEM培
地10mlを加えて一夜CO2インキュベーター中で培養
し、再び同培地にて培地交換を行ってさらに3日間培養
した。
0mM NaCl,1.5mMリン酸緩衝液,(pH7.12)]
を加えて20〜30分間氷冷した後、COS−1細胞の増殖
したペトリ皿1枚につき1mlずつ滴下した。37℃のCO
2インキュベーターにて4時間培養させた後、無血清の
DMEM培地で細胞を洗浄し、次いで20%のグリセロー
ルを含むDMEM培地5mlを加えて室温で約3分間放置
し、再び無血清のDMEM培地で洗浄した。無血清のD
MEM培地を除いた後、仔牛血清10%を含むDMEM培
地10mlを加えて一夜CO2インキュベーター中で培養
し、再び同培地にて培地交換を行ってさらに3日間培養
した。
DEAE−デキストラン:クロロキン法を用いた場合は
以下の如くである。
以下の如くである。
リン酸カルシウム法と同様にCOS−1細胞を70%密に
まで培養し、無血清のDMEM培地で細胞を2回洗浄し
た。これに250μg/mlのDEAE−デキストランおよ
び実施例24で調製した2μg/mlのプラスミドpMLC
E3αを含む無血清DMEM培地を加え、37℃,12時間
培養した。次いで、細胞を無血清DMEM培地で2回洗
浄し、10%仔牛血清と1mMクロロキンを含むDMEM
培地にて、37℃,2時間培養を続けた。その後細胞を無
血清のDMEM培地で2回洗浄した後、10%仔牛血清を
含むDMEM培地を添加し、37℃にて3日間培養した。
まで培養し、無血清のDMEM培地で細胞を2回洗浄し
た。これに250μg/mlのDEAE−デキストランおよ
び実施例24で調製した2μg/mlのプラスミドpMLC
E3αを含む無血清DMEM培地を加え、37℃,12時間
培養した。次いで、細胞を無血清DMEM培地で2回洗
浄し、10%仔牛血清と1mMクロロキンを含むDMEM
培地にて、37℃,2時間培養を続けた。その後細胞を無
血清のDMEM培地で2回洗浄した後、10%仔牛血清を
含むDMEM培地を添加し、37℃にて3日間培養した。
このようにして得られたCOS−1細胞の培養上清を1
N酢酸によりpH4に調整し、等容量のn−プロパノール
を加えた後、生じた沈澱を遠心除去し、C8逆相系担体
(山村化学社製)を充填したオープンカラム(1φ×2
cm)に通し、50%n−プロパノールで溶出させた。溶出
液を水で2倍に希釈した後、YMC−C8カラム(山村
化学社製)を用いた逆相系高速液体クロマトグラフィー
にて0.1%TFAを含む30〜60%の直線濃度勾配のn−
プロパノールで溶出させた。n−プロパノール濃度が40
%付近の位置で溶出される画分を分取した後、凍結乾燥
し、0.1Mグリシジン緩衝液(pH9)に溶解せしめた。
このような経過を経ることによって、ヒトG−CSFは
COS−1細胞上清から約20倍に濃縮された。
N酢酸によりpH4に調整し、等容量のn−プロパノール
を加えた後、生じた沈澱を遠心除去し、C8逆相系担体
(山村化学社製)を充填したオープンカラム(1φ×2
cm)に通し、50%n−プロパノールで溶出させた。溶出
液を水で2倍に希釈した後、YMC−C8カラム(山村
化学社製)を用いた逆相系高速液体クロマトグラフィー
にて0.1%TFAを含む30〜60%の直線濃度勾配のn−
プロパノールで溶出させた。n−プロパノール濃度が40
%付近の位置で溶出される画分を分取した後、凍結乾燥
し、0.1Mグリシジン緩衝液(pH9)に溶解せしめた。
このような経過を経ることによって、ヒトG−CSFは
COS−1細胞上清から約20倍に濃縮された。
コントロールとして、前述の方法に従ってヒトG−CS
F染色体遺伝子を含まないpML−E+でCOS−1細
胞を形質転換した後、その培養上清を濃縮した。
F染色体遺伝子を含まないpML−E+でCOS−1細
胞を形質転換した後、その培養上清を濃縮した。
得られた標品について参考例に記載された「ヒトG−C
SAの測定方法(a)」に基づいた方法にてヒトG−C
SF活性を検定した。結果は表−5の通りであった。
SAの測定方法(a)」に基づいた方法にてヒトG−C
SF活性を検定した。結果は表−5の通りであった。
実施例26 C127細胞によるヒトG−CSF染色体遺
伝子の発現 実施例24で得られたpMLCE3αプラスミドをEco
RIで処理し、前出のMolecular Cloningに記載された
方法によって、約4Kbの断片を回収して染色体由来の
G−CSF遺伝子の源とする。
伝子の発現 実施例24で得られたpMLCE3αプラスミドをEco
RIで処理し、前出のMolecular Cloningに記載された
方法によって、約4Kbの断片を回収して染色体由来の
G−CSF遺伝子の源とする。
これをDNAポリメラーゼI−Klenow断片で処理
し、ブラントエンドにしておく(A)。
し、ブラントエンドにしておく(A)。
一方、実施例12で調製したpHGA410プラスミドか
ら、上記と同様Molecular Cloningの方法によりSV4
0プロモーター部分(EcoRI−EcoRIの約0.4
Kb断片)を切り出し、DNAポリメラーゼI−Kle
now断片で処理する(B)。
ら、上記と同様Molecular Cloningの方法によりSV4
0プロモーター部分(EcoRI−EcoRIの約0.4
Kb断片)を切り出し、DNAポリメラーゼI−Kle
now断片で処理する(B)。
更に、ウシ乳頭腫ウイルス(BPV)を有するプラスミ
ドpdBPV−1(Sarver,N.,Sbyrne,J.C&Howley,P.M.
(1982)Proc.Natl.Acad.Sci.,USA 79巻7147〜7151;Dr H
owleyより入手)をHindIIIおよびPvuIIで処理し
約8.4KbのDNA断片を得、これをDNAポリメラー
ゼI−Klenow断片処理後、バクテリヤアルカリフ
ォスファターゼにて脱リン酸しておく(C)。
ドpdBPV−1(Sarver,N.,Sbyrne,J.C&Howley,P.M.
(1982)Proc.Natl.Acad.Sci.,USA 79巻7147〜7151;Dr H
owleyより入手)をHindIIIおよびPvuIIで処理し
約8.4KbのDNA断片を得、これをDNAポリメラー
ゼI−Klenow断片処理後、バクテリヤアルカリフ
ォスファターゼにて脱リン酸しておく(C)。
以上の(A),(B)及び(C)のDNAを各々0.1μ
gずつ20μlの反応液(50mM Tris−HCl(pH
7.6)、10mM MgCl2,10mM DTT,1mM
ATP)に溶解し、T4DNAリガーゼ180単位を加
えて、4℃に一晩反応した。
gずつ20μlの反応液(50mM Tris−HCl(pH
7.6)、10mM MgCl2,10mM DTT,1mM
ATP)に溶解し、T4DNAリガーゼ180単位を加
えて、4℃に一晩反応した。
この反応液を用い、前出のMolecular Cloningに記載さ
れた塩化ルビジウム法によりpTNCE3αプラスミド
を得た。
れた塩化ルビジウム法によりpTNCE3αプラスミド
を得た。
なお、染色体由来のG−CSF遺伝子の源としては、上
記(A)のかわりに、pMLCE3α20μgを10mM
Tris−HCl(pH8.0),7mM MgCl2,100
mM NaCl,7mM2−メルカプトエタノール,0.
01%BSAの混合液100μlに溶解し、StuI20単位
を加え、37℃,5時間インキュベートした後、1.2%ア
ガロースゲル電気電気泳動にて約1.78KbのDNA断片
を得て、この断片を用いてもよい。
記(A)のかわりに、pMLCE3α20μgを10mM
Tris−HCl(pH8.0),7mM MgCl2,100
mM NaCl,7mM2−メルカプトエタノール,0.
01%BSAの混合液100μlに溶解し、StuI20単位
を加え、37℃,5時間インキュベートした後、1.2%ア
ガロースゲル電気電気泳動にて約1.78KbのDNA断片
を得て、この断片を用いてもよい。
このようにして得たpTNCE3αプラスミドで実施例
14と同様にしてマウスC127I細胞を形質転換し、発
現させ、G−CSF生産能の高いクローンを選別した。
14と同様にしてマウスC127I細胞を形質転換し、発
現させ、G−CSF生産能の高いクローンを選別した。
実施例27 CHO細胞によるヒトG−CSF染色体遺伝
子の発現 実施例26のC127細胞の場合と同様にpMLCE3α
プラスミドをStuIで処理して約1.78KbのDNA断
片を回収するか、或いはEcoRI処理して約4Kbの
EcoRI断片を回収して染色体由来のG−CSF遺伝
子の源とする。
子の発現 実施例26のC127細胞の場合と同様にpMLCE3α
プラスミドをStuIで処理して約1.78KbのDNA断
片を回収するか、或いはEcoRI処理して約4Kbの
EcoRI断片を回収して染色体由来のG−CSF遺伝
子の源とする。
これとDNAポリメラーゼI−Klenow断片で処理
しておく(a)。
しておく(a)。
また、実施例26と同じく、pHGA410からSV40
プロモーター部分(EcoRI−EcoRI断片)を切
り出して、約0.4Kbの断片を得て、同様にDNAポリ
メラーゼI−Klenow断片処理をしておく(b)。
プロモーター部分(EcoRI−EcoRI断片)を切
り出して、約0.4Kbの断片を得て、同様にDNAポリ
メラーゼI−Klenow断片処理をしておく(b)。
一方、pAdD26SVpAプラスミド(Kaufman,R.G.
& Sharp,P.A(1982)Mol.Cell.Biol,2巻1304〜1319)を
EcoRIで処理した後、DNAポリメラーゼI−Kl
enow断片で処理し、続いてバクテリアアルカリフォ
スファターゼ処理して脱リン酸する(c)。
& Sharp,P.A(1982)Mol.Cell.Biol,2巻1304〜1319)を
EcoRIで処理した後、DNAポリメラーゼI−Kl
enow断片で処理し、続いてバクテリアアルカリフォ
スファターゼ処理して脱リン酸する(c)。
上記の(a),(b)および(c)を各々0.1μgずつ2
0μlの反応液(50mM Tris−HCl(pH7.6),
10mMMgCl2,10mMDTT,1mM ATP)に
溶解し、T4DNAリガーゼ180単位を加え、4℃にて
一晩反応せしめた。
0μlの反応液(50mM Tris−HCl(pH7.6),
10mMMgCl2,10mMDTT,1mM ATP)に
溶解し、T4DNAリガーゼ180単位を加え、4℃にて
一晩反応せしめた。
次いで、その反応液を前出のMolecular Cloningに記載
された塩化ルビジウム法により、E.coliDHI株
に形質転換しTetrのコロニーを得て、プラスミドp
D26SVCE3αを含む菌を選択した。
された塩化ルビジウム法により、E.coliDHI株
に形質転換しTetrのコロニーを得て、プラスミドp
D26SVCE3αを含む菌を選択した。
プラスミドpD26SVCE3αは図15に示す通りSV
40の初期遺伝子にCSF遺伝子を連結し、更にアデノ
ウイルス主後期プロモーターの下流にDHFR遺伝子を
連結した形となっている。
40の初期遺伝子にCSF遺伝子を連結し、更にアデノ
ウイルス主後期プロモーターの下流にDHFR遺伝子を
連結した形となっている。
一方、pAdD26VpAを実施例15の2)で述べた如く
EcoRIおよびBamHIで処理して得られた約2K
bのDHFR遺伝子を含むDNA断片と上述の(a)お
よびpHGA410(H)のEcoRI−SalI断片
と連結させることによりAmprの発現ベクターpDR
CE3α(図15)を構築した。
EcoRIおよびBamHIで処理して得られた約2K
bのDHFR遺伝子を含むDNA断片と上述の(a)お
よびpHGA410(H)のEcoRI−SalI断片
と連結させることによりAmprの発現ベクターpDR
CE3α(図15)を構築した。
このpD26SVCE3αプスミドおよびpDRCE3
αプラスミドを実施例15と同様にしてCHO細胞に形質
転換しMTX選択を繰り返してG−CSF生産株を得
た。
αプラスミドを実施例15と同様にしてCHO細胞に形質
転換しMTX選択を繰り返してG−CSF生産株を得
た。
実施例28 発現物質のG−CSF活性検定(ヒト染色体
由来遺伝子) 実施例26および実施例27で得られたC127細胞および
CHO細胞の培養上清から、実施例25に記載の方法と同
様にしてヒトG−CSFを得、そのヒトG−CSF活性
を検定した。その結果は表−6の通りであった。
由来遺伝子) 実施例26および実施例27で得られたC127細胞および
CHO細胞の培養上清から、実施例25に記載の方法と同
様にしてヒトG−CSFを得、そのヒトG−CSF活性
を検定した。その結果は表−6の通りであった。
実施例29 ヒトG−CSFの感染防御効果 <試験方法> 1.シュードモナス アエルギノーザ(Pseudom onas ae
ruginosa)感染に対する防御効果 8〜9週令(体重35.3±1.38g)のIICR系
マウス(雄)にエンドキサン(シオノギ社社製、商品
名)200mg/Kgを腹腔内投与した後3群に分け、その2
群にヒトG−CSF(25000u/マウス又は50000u/マ
ウス)を含む溶媒(生理食塩水中1%プロパノール、0.
5%(W/V)マウス血清アルブミン)を、そして別の
1群には溶媒のみを、それぞれ24時間毎に0.1mlずつ4
回皮下投与した。4回目の投与後3時間して各々の群に
シュードモナス アエルギノーザ(Pseudomonas aerugin
osa)GNB−139(3.9×105CFU/マウス)を皮下投
与して感染させた。感染後21時間して、さらにもう一度
ヒトG−CSF(25000u/マウス又は50000u/マウ
ス)を含む溶媒又は溶媒のみをそれぞれ対応する群に皮
下投与した。
ruginosa)感染に対する防御効果 8〜9週令(体重35.3±1.38g)のIICR系
マウス(雄)にエンドキサン(シオノギ社社製、商品
名)200mg/Kgを腹腔内投与した後3群に分け、その2
群にヒトG−CSF(25000u/マウス又は50000u/マ
ウス)を含む溶媒(生理食塩水中1%プロパノール、0.
5%(W/V)マウス血清アルブミン)を、そして別の
1群には溶媒のみを、それぞれ24時間毎に0.1mlずつ4
回皮下投与した。4回目の投与後3時間して各々の群に
シュードモナス アエルギノーザ(Pseudomonas aerugin
osa)GNB−139(3.9×105CFU/マウス)を皮下投
与して感染させた。感染後21時間して、さらにもう一度
ヒトG−CSF(25000u/マウス又は50000u/マウ
ス)を含む溶媒又は溶媒のみをそれぞれ対応する群に皮
下投与した。
感染後10日目まで生存マウス数により感染防御効果を調
べた。
べた。
(菌液の調製) ハートインフュージョン液体培地(Difco社製、商
品名)を用いて37℃で一夜シュードモナース アエルギ
ノーザGNB−139を振とう培養する。培養液を生理食
塩水に懸濁させて調製した。
品名)を用いて37℃で一夜シュードモナース アエルギ
ノーザGNB−139を振とう培養する。培養液を生理食
塩水に懸濁させて調製した。
<結果> 実施例17のアミノ酸組成分析に用いたのと同じCHO
細胞由来の精製ヒトG−CSF試料(+VSE)につい
て上記試験を行った。
細胞由来の精製ヒトG−CSF試料(+VSE)につい
て上記試験を行った。
その結果を表−7に示す。
同様にして前記実施例17のアミノ酸組成分析に用いたの
と同じC127細胞由来の精製ヒトG−CSF試料を用
いて上記試験の感染防御効果を調べたところ、ほぼ同様
の結果が得られた。
と同じC127細胞由来の精製ヒトG−CSF試料を用
いて上記試験の感染防御効果を調べたところ、ほぼ同様
の結果が得られた。
実施例23のアミノ酸組成分析に用いたのと同じCHO
細胞由来の精製ヒトG−CSF試料(−VSE)につい
て上記試験を行った。
細胞由来の精製ヒトG−CSF試料(−VSE)につい
て上記試験を行った。
その結果を表−8に示す。
同様にして前記実施例23のアミノ酸組成分析に用いたの
と同じC127細胞由来の精製ヒトG−CSF試料を用
いて上記試料の感染防御効果を調べたところ、ほぼ同様
の効果が得られた。
と同じC127細胞由来の精製ヒトG−CSF試料を用
いて上記試料の感染防御効果を調べたところ、ほぼ同様
の効果が得られた。
本発明のヒトG−CSF活性を有するポリペプチドをコ
ードする遺伝子、これを含む組換えベクター、及び該ベ
クターを含む形質転換体によって、大量、均一なヒトG
−CSFの取得が可能となり、待望されていた白血球減
少症や骨髄性白血病の治療剤、或いは造血機能回復促進
剤や感染防御剤等が具現化された効果は極めて大なるも
のがあるといえる。
ードする遺伝子、これを含む組換えベクター、及び該ベ
クターを含む形質転換体によって、大量、均一なヒトG
−CSFの取得が可能となり、待望されていた白血球減
少症や骨髄性白血病の治療剤、或いは造血機能回復促進
剤や感染防御剤等が具現化された効果は極めて大なるも
のがあるといえる。
図1はプローブ(IWQ)、プローブ(A)およびプロ
ーブ(LC)の配列を示す。 図2はpHCS−1インサートの塩基配列を示す。 図3(A)はpBRG4のcDNAインサートの塩基配
列を示す。 図3(B)(I)はpBRG4 cDNAから演えきし
たヒトG−CSF前駆体のアミノ酸配列を示す。 図3(B)(II)はpBRG4 cDNAから演えきし
たヒト成熟G−CSFのアシノ酸配列を示す。 図4(A)はpBRV2のcDNAインサートの塩基配
列を示す。 図4(B)(I)はpBRV2 cDNAから演えきし
たヒトG−CSF前駆体のアミノ酸配列を示す。 図4(B)(II)はpBRV2 cDNAから演えきし
たヒト成熟G−CSFのアミノ酸配列を示す。 図5はヒトG−CSFをコードするヒト染色体遺伝子の
塩基配列を示す。 図6はpBRG4またはpBRV2由来ヒトG−CSF
cDNAの制限酵素切断部位を示す。 図7はヒトG−CSFをコードするヒト染色体遺伝子制
限酵素切断部位を示す。 図8はpHGA410の概略構造を示す。 図9は発現用組換えベクターpTN−G4,pTN−G
4VAαおよびpTN−G4VAβの構築プロセスを示
す。 図10aおよび図10bはpHGG4−dhfrの構築プロ
セスを示す。 図10cはpG4DR1およびpG4DR2の構築プロセ
スを示す。 図11はpHGV2の概略構造を示す。 図12は発現用組換えベクターpTN−V2,pTN−V
AαおよびpTN−VAβの構築プロセスを示す。 図13aおよび図13bは発現用組換えベクターpHGV2
−dhfrの構築プロセスを示す。 図13cはPV2DR1およびpV2DR2の構築プロセ
スを示す。 図14はpMLCE3αの概略構造を示す。 図15はpD26SVCE3αとpDRCE3αの概略構
造を示す。
ーブ(LC)の配列を示す。 図2はpHCS−1インサートの塩基配列を示す。 図3(A)はpBRG4のcDNAインサートの塩基配
列を示す。 図3(B)(I)はpBRG4 cDNAから演えきし
たヒトG−CSF前駆体のアミノ酸配列を示す。 図3(B)(II)はpBRG4 cDNAから演えきし
たヒト成熟G−CSFのアシノ酸配列を示す。 図4(A)はpBRV2のcDNAインサートの塩基配
列を示す。 図4(B)(I)はpBRV2 cDNAから演えきし
たヒトG−CSF前駆体のアミノ酸配列を示す。 図4(B)(II)はpBRV2 cDNAから演えきし
たヒト成熟G−CSFのアミノ酸配列を示す。 図5はヒトG−CSFをコードするヒト染色体遺伝子の
塩基配列を示す。 図6はpBRG4またはpBRV2由来ヒトG−CSF
cDNAの制限酵素切断部位を示す。 図7はヒトG−CSFをコードするヒト染色体遺伝子制
限酵素切断部位を示す。 図8はpHGA410の概略構造を示す。 図9は発現用組換えベクターpTN−G4,pTN−G
4VAαおよびpTN−G4VAβの構築プロセスを示
す。 図10aおよび図10bはpHGG4−dhfrの構築プロ
セスを示す。 図10cはpG4DR1およびpG4DR2の構築プロセ
スを示す。 図11はpHGV2の概略構造を示す。 図12は発現用組換えベクターpTN−V2,pTN−V
AαおよびpTN−VAβの構築プロセスを示す。 図13aおよび図13bは発現用組換えベクターpHGV2
−dhfrの構築プロセスを示す。 図13cはPV2DR1およびpV2DR2の構築プロセ
スを示す。 図14はpMLCE3αの概略構造を示す。 図15はpD26SVCE3αとpDRCE3αの概略構
造を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A61K 37/02 ABY 8314−4C C07K 13/00 8318−4H C12P 21/02 H 8214−4B (C12P 21/02 C12R 1:91) (31)優先権主張番号 特願昭60−270839 (32)優先日 昭60(1985)12月3日 (33)優先権主張国 日本(JP) 微生物の受託番号 FERM BP−954 微生物の受託番号 FERM BP−955 微生物の受託番号 FERM BP−956
Claims (6)
- 【請求項1】下記のアミノ酸配列をコードする塩基配列
を含むヒト顆粒球コロニー刺激因子をコードするcDN
A。 Met Ala Gly Pro Ala Thr Gln Ser Pro Met Lys Leu Me
t Ala Leu Gln Leu Leu Leu Trp His Ser Ala Leu Trp
Thr Val Gln Glu Ala Thr Pro Leu Gly Pro Ala Ser Se
r Leu Pro Gln Ser Phe Leu Leu Lys Cys Leu Glu Gln
Val Arg Lys Ile Gln Gly Asp Gly Ala Ala Leu Gln Gl
u Lys Leu (Val Ser Glu)mCys Ala Thr Tyr Lys Leu Cy
s His Pro Glu Glu Leu Val Leu Leu Gly His Ser Leu
Gly Ile Pro Trp Ala Pro Leu Ser Ser Cys Pro Ser Gl
n Ala Leu Gln Leu Ala Gly Cys Leu Ser Gln Leu His
Ser Gly Leu Phe Leu Tyr Gln Gly Leu Leu Gln Ala Le
u Glu Gly Ile Ser Pro Glu Leu Gly Pro Thr Leu Asp
Thr Leu Gln Leu Asp Val Ala Asp Phe Ala Thr Thr Il
e Trp Gln Gln Met Glu Glu Leu Gly Met Ala Pro Ala
Leu Gln Pro Thr Gln Gly Ala Met Pro Ala Phe Ala Se
r Ala Phe Gln Arg Arg Ala Gly Gly Val Leu Val Ala
Ser His Leu Gln Ser Phe Leu Glu Val Ser Tyr Arg Va
l Leu Arg His Leu Ala Gln Pro(ただしmは0または
1を表わす) - 【請求項2】下記の塩基配列を含む特許請求の範囲第1
項記載のcDNA。 ATG GCT GGA CCT GCC ACC CAG AGC CCC ATG AAG CTG AT
G GCC CTG CAG CTG CTG CTG TGG CAC AGT GCA CTC TGG
ACA GTG CAG GAA GCC ACC CCC CTG GGC CCT GCC AGC TC
C CTG CCC CAG AGC TTC CTG CTC AAG TGC TTA GAG CAA
GTG AGG AAG ATC CAG GGC GAT GGC GCA GCG CTC CAG GA
G AAG CTG (GTG AGT GAG)m TGT GCC ACC TAC AAG CTG T
GC CAC CCC GAG GAG CTG GTG CTG CTC GGA CAC TCT CTG
GGC ATC CCC TGG GCT CCC CTG AGC AGC TGC CCC AGC C
AG GCC CTG CAG CTG GCA GGC TGC TTG AGC CAA CTC CAT
AGC GGC CTT TTC CTC TAC CAG GGG CTC CTG CAG GCC C
TG GAA GGG ATC TCC CCC GAG TTG GGT CCC ACC TTG GAC
ACA CTG CAG CTG GAC GTC GCC GAC TTT GCC ACC ACC A
TC TGG CAG CAG ATG GAA GAA CTG GGA ATG GCC CCT GCC
CTG CAG CCC ACC CAG GGT GCC ATG CCG GCC TTC GCC T
CT GCT TTC CAG CGC CGG GCA GGA GGG GTC CTG GTT GCC
TCC CAT CTG CAG AGC TTC CTG GAG GTG TCG TAC CGC G
TT CTA CGC CAC CTT GCC CAG CCC(ただしmは0または
1を表わす) - 【請求項3】下記のアミノ酸配列をコードする塩基配列
を含む顆粒球コロニー刺激因子をコードするcDNAを
含有する組換えベクター。 Met Ala Gly Pro Ala Thr Gln Ser Pro Met Lys Leu Me
t Ala Leu Gln Leu Leu Leu Trp His Ser Ala Leu Trp
Thr Val Gln Glu Ala Thr Pro Leu Gly Pro Ala Ser Se
r Leu Pro Gln Ser Phe Leu Leu Lys Cys Leu Glu Gln
Val Arg Lys Ile Gln Gly Asp Gly Ala Ala Leu Gln Gl
u Lys Leu (Val Ser Glu)mCys Ala Thr Tyr Lys Leu Cy
s His Pro Glu Glu Leu Val Leu Leu Gly His Ser Leu
Gly Ile Pro Trp Ala Pro Leu Ser Ser Cys Pro Ser Gl
n Ala Leu Gln Leu Ala Gly Cys Leu Ser Gln Leu His
Ser Gly Leu Phe Leu Tyr Gln Gly Leu Leu Gln Ala Le
u Glu Gly Ile Ser Pro Glu Leu Gly Pro Thr Leu Asp
Thr Leu Gln Leu Asp Val Ala Asp Phe Ala Thr Thr Il
e Trp Gln Gln Met Glu Glu Leu Gly Met Ala Pro Ala
Leu Gln Pro Thr Gln Gly Ala Met Pro Ala Phe Ala Se
r Ala Phe Gln Arg Arg Ala Gly Gly Val Leu Val Ala
Ser His Leu Gln Ser Phe Leu Glu Val Ser Tyr Arg Va
l Leu Arg His Leu Ala Gln Pro(ただしmは0または
1を表わす) - 【請求項4】cDNAが下記塩基配列を含む特許請求の
範囲第3項記載の組換えベクター。 ATG GCT GGA CCT GCC ACC CAG AGC CCC ATG AAG CTG AT
G GCC CTG CAG CTG CTG CTG TGG CAC AGT GCA CTC TGG
ACA GTG CAG GAA GCC ACC CCC CTG GGC CCT GCC AGC TC
C CTG CCC CAG AGC TTC CTG CTC AAG TGC TTA GAG CAA
GTG AGG AAG ATC CAG GGC GAT GGC GCA GCG CTC CAG GA
G AAG CTG (GTG AGT GAG)m TGT GCC ACC TAC AAG CTG T
GC CAC CCC GAG GAG CTG GTG CTG CTC GGA CAC TCT CTG
GGC ATC CCC TGG GCT CCC CTG AGC AGC TGC CCC AGC C
AG GCC CTG CAG CTG GCA GGC TGC TTG AGC CAA CTC CAT
AGC GGC CTT TTC CTC TAC CAG GGG CTC CTG CAG GCC C
TG GAA GGG ATC TCC CCC GAG TTG GGT CCC ACC TTG GAC
ACA CTG CAG CTG GAC GTC GCC GAC TTT GCC ACC ACC A
TC TGG CAG CAG ATG GAA GAA CTG GGA ATG GCC CCT GCC
CTG CAG CCC ACC CAG GGT GCC ATG CCG GCC TTC GCC T
CT GCT TTC CAG CGC CGG GCA GGA GGG GTC CTG GTT GCC
TCC CAT CTG CAG AGC TTC CTG GAG GTG TCG TAC CGC G
TT CTA CGC CAC CTT GCC CAG CCC(ただしmは0または
1を表わす) - 【請求項5】下記のアミノ酸配列をコードする塩基配列
を含むヒト顆粒球コロニー刺激因子をコードするcDN
Aを含有する組換えベクターで形質転換された哺乳動物
細胞。 Met Ala Gly Pro Ala Thr Gln Ser Pro Met Lys Leu Me
t Ala Leu Gln Leu Leu Leu Trp His Ser Ala Leu Trp
Thr Val Gln Glu Ala Thr Pro Leu Gly Pro Ala Ser Se
r Leu Pro Gln Ser Phe Leu Leu Lys Cys Leu Glu Gln
Val Arg Lys Ile Gln Gly Asp Gly Ala Ala Leu Gln Gl
u Lys Leu (Val Ser Glu)mCys Ala Thr Tyr Lys Leu Cy
s His Pro Glu Glu Leu Val Leu Leu Gly His Ser Leu
Gly Ile Pro Trp Ala Pro Leu Ser Ser Cys Pro Ser Gl
n Ala Leu Gln Leu Ala Gly Cys Leu Ser Gln Leu His
Ser Gly Leu Phe Leu Tyr Gln Gly Leu Leu Gln Ala Le
u Glu Gly Ile Ser Pro Glu Leu Gly Pro Thr Leu Asp
Thr Leu Gln Leu Asp Val Ala Asp Phe Ala Thr Thr Il
e Trp Gln Gln Met Glu Glu Leu Gly Met Ala Pro Ala
Leu Gln Pro Thr Gln Gly Ala Met Pro Ala Phe Ala Se
r Ala Phe Gln Arg Arg Ala Gly Gly Val Leu Val Ala
Ser His Leu Gln Ser Phe Leu Glu Val Ser Tyr Arg Va
l Leu Arg His Leu Ala Gln Pro(ただしmは0または
1を表わす) - 【請求項6】cDNAが下記塩基配列を含む特許請求の
範囲第5項記載の形質転換された哺乳動物細胞。 ATG GCT GGA CCT GCC ACC CAG AGC CCC ATG AAG CTG AT
G GCC CTG CAG CTG CTG CTG TGG CAC AGT GCA CTC TGG
ACA GTG CAG GAA GCC ACC CCC CTG GGC CCT GCC AGC TC
C CTG CCC CAG AGC TTC CTG CTC AAG TGC TTA GAG CAA
GTG AGG AAG ATC CAG GGC GAT GGC GCA GCG CTC CAG GA
G AAG CTG (GTG AGT GAG)m TGT GCC ACC TAC AAG CTG T
GC CAC CCC GAG GAG CTG GTG CTG CTC GGA CAC TCT CTG
GGC ATC CCC TGG GCT CCC CTG AGC AGC TGC CCC AGC C
AG GCC CTG CAG CTG GCA GGC TGC TTG AGC CAA CTC CAT
AGC GGC CTT TTC CTC TAC CAG GGG CTC CTG CAG GCC C
TG GAA GGG ATC TCC CCC GAG TTG GGT CCC ACC TTG GAC
ACA CTG CAG CTG GAC GTC GCC GAC TTT GCC ACC ACC A
TC TGG CAG CAG ATG GAA GAA CTG GGA ATG GCC CCT GCC
CTG CAG CCC ACC CAG GGT GCC ATG CCG GCC TTC GCC T
CT GCT TTC CAG CGC CGG GCA GGA GGG GTC CTG GTT GCC
TCC CAT CTG CAG AGC TTC CTG GAG GTG TCG TAC CGC G
TT CTA CGC CAC CTT GCC CAG CCC(ただしmは0または
1を表わす)
Priority Applications (19)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
IE242786A IE63992B1 (en) | 1985-09-17 | 1986-09-11 | Human granulocyte colony stimulating factor |
PH34247A PH31057A (en) | 1985-12-03 | 1986-09-11 | Human granulocyte colony stimulating factor. |
NO863674A NO179373C (no) | 1985-09-17 | 1986-09-15 | Rekombinant vektor istand til å uttrykke et glykoprotein, transformant som uttrykker et glykoprotein og fremgangsmåte for fremstilling av et glykoprotein |
HU863963A HU209147B (en) | 1985-09-17 | 1986-09-16 | Method for producing stimulating factor of human granulocytae colony |
CA000518286A CA1341389C (en) | 1985-09-17 | 1986-09-16 | Human granulocyte colony stimulating factor |
DK198604432A DK175336B1 (da) | 1985-09-17 | 1986-09-16 | DNA-sekvens, som koder for et peptid med granulocytstimulerende virkning, rekombinantvektor og transformant indeholdende denne sekvens, samt fremgangsmåde til fremstilling af polypeptidet |
AU62980/86A AU598477C (en) | 1985-09-17 | 1986-09-17 | Human granulocyte colony stimulating factor |
KR1019860007835A KR910005624B1 (ko) | 1985-09-17 | 1986-09-17 | 인체 과립성 백혈구의 콜로니 자극 인자 활성을 갖는 당단백질의 제조방법 |
IL80058A IL80058A (en) | 1985-09-17 | 1986-09-17 | Human granulocyte colony stimulating factor |
FI863757A FI104982B (fi) | 1985-09-17 | 1986-09-17 | Menetelmä ihmisen granulosyyttipesäkkeitä stimuloivan tekijän valmistamiseksi, sitä koodittava geenisekvenssi, vektori ja isäntäsolu |
EP86113446A EP0220520B1 (en) | 1985-09-30 | 1986-09-30 | Human granulocyte colony stimulating factor |
DE8686113446T DE3681551D1 (de) | 1985-09-30 | 1986-09-30 | Menschlicher granulozyten-colony stimulierender faktor. |
AT86113446T ATE67517T1 (de) | 1985-09-30 | 1986-09-30 | Menschlicher granulozyten-colony stimulierender faktor. |
KR1019890006201A KR920002312B1 (ko) | 1985-09-17 | 1989-05-09 | 인체 과립성 백혈구의 콜로니 자극인자 |
KR1019910019455A KR920005752B1 (ko) | 1985-09-17 | 1991-11-01 | 인체 과립성 백혈구의 콜로니 자극인자 |
HR920628A HRP920628B1 (en) | 1985-09-17 | 1992-09-30 | Human granulocyte colony stimulating factor |
SG650/93A SG65093G (en) | 1985-09-30 | 1993-05-18 | Human granulocyte colony stimulating factor |
HK655/93A HK65593A (en) | 1985-09-30 | 1993-07-08 | Human granulocyte colony stimulating factor |
YU75295A YU48523B (sh) | 1985-09-30 | 1995-12-04 | Faktor koji stimuliše humanu koloniju granulocita |
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Family Applications After (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63184486A Expired - Lifetime JPH0657156B2 (ja) | 1985-09-17 | 1988-07-26 | 新糖蛋白質の製法 |
JP5183134A Expired - Lifetime JPH0783717B2 (ja) | 1985-09-17 | 1993-06-30 | ヒト顆粒球コロニー刺激因子をコードする遺伝子 |
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JPS63500636A (ja) * | 1985-08-23 | 1988-03-10 | 麒麟麦酒株式会社 | 多分化能性顆粒球コロニー刺激因子をコードするdna |
US4810643A (en) * | 1985-08-23 | 1989-03-07 | Kirin- Amgen Inc. | Production of pluripotent granulocyte colony-stimulating factor |
JPH0618779B2 (ja) * | 1986-01-22 | 1994-03-16 | 中外製薬株式会社 | 造血機能回復促進剤 |
ZA872705B (en) * | 1986-04-22 | 1987-10-05 | Immunex Corporation | Human g-csf protein expression |
US6166183A (en) * | 1992-11-30 | 2000-12-26 | Kirin-Amgen, Inc. | Chemically-modified G-CSF |
JP2989002B2 (ja) * | 1988-12-22 | 1999-12-13 | キリン―アムジエン・インコーポレーテツド | 化学修飾顆粒球コロニー刺激因子 |
WO1994005679A1 (en) * | 1992-09-09 | 1994-03-17 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | Novel physiologically active substance nk175203, process for producing the same, and pharmaceutical use thereof |
US20030053982A1 (en) | 1994-09-26 | 2003-03-20 | Kinstler Olaf B. | N-terminally chemically modified protein compositions and methods |
US5824784A (en) | 1994-10-12 | 1998-10-20 | Amgen Inc. | N-terminally chemically modified protein compositions and methods |
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