JPH0654561B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents
磁気記録再生装置Info
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- JPH0654561B2 JPH0654561B2 JP61067755A JP6775586A JPH0654561B2 JP H0654561 B2 JPH0654561 B2 JP H0654561B2 JP 61067755 A JP61067755 A JP 61067755A JP 6775586 A JP6775586 A JP 6775586A JP H0654561 B2 JPH0654561 B2 JP H0654561B2
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- JP
- Japan
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- gear
- arm
- shaft
- drive gear
- rotates
- Prior art date
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- Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はビデオテープレコーダ(以後VTRと略称す
る)等に用いることができる磁気記録再生装置に関する
ものである。
る)等に用いることができる磁気記録再生装置に関する
ものである。
従来の技術 近年VTRの需要増加に伴い、VTRの操作性及び品質
向上の傾向があるが、これを実現するために、特公昭59
-27985号公報にあるような、溝カムを有する回転体を回
転し、溝カムに追従して動く可動部材により各モード様
態を切り換えるモータドライブ駆動方式等の機構があ
る。
向上の傾向があるが、これを実現するために、特公昭59
-27985号公報にあるような、溝カムを有する回転体を回
転し、溝カムに追従して動く可動部材により各モード様
態を切り換えるモータドライブ駆動方式等の機構があ
る。
以下従来例を図面を参照しながら説明する。第12図は磁
気記録再生装置の停止モードの要部概略平面図である。
第13図は磁気記録再生装置の再生モードの要部概略平面
図である。第12図において、シャーシ201には磁気ヘッ
ドを搭載したシリンダ202が設置され、かつ植設された
軸203,204には各々磁気テープを巻き取るためのリール
台205,206が回転自在に支承されている。正逆回転可能
なモータ207はシャーシ201に固定されており、かつモー
タ軸208と一体的に回転するプーリ209が設けてある。シ
ャーシ201に植設された軸210には歯車211が回転自在に
支承されており、プーリ212は歯車211と一体的に構成さ
れ、かつベルト213を介してモータ207の回転駆動力が伝
達される。回転体214はシャーシ201に植設された軸215
に回転自在に支承され、かつ軸215に垂直な面内に溝カ
ム216を設けている。溝カム216は軸215からの距離が異
なるA溝部216aとB溝部216bが設けられている。また回
転体214の外周部には前記歯車211と噛み合う歯車部216c
が設けており、モータ207の回転駆動力がプーリ209,ベ
ルト213,プーリ212,歯車211を介して回転体214に伝達
される。ロッド217の一端には、前記溝カム216と係合し
ているカムフォロア218が植設しており、シャーシ201に
植設された軸219,220を案内軸とするガイド溝221,222
によって左右方向に摺動可能に保持されている。ブレー
キ223,224はシャーシ201に植設された軸225,226に各
々回転自在に支承され、バネフック227,228に張架され
た引張りコイルバネ229により各々リール台205,206に
圧接され、リール台205,206の回転を制動する。またブ
レーキ223,224の一端には、各々軸230,231が植設され
ており第12図に示すように前記ロッド217が右方向に摺
動した際にロッドに設けたカム部217a,217bに当接し、
ブレーキ223,224は各々時計方向,反時計方向に回動
し、リール台205,206の回転制動が解除される。
気記録再生装置の停止モードの要部概略平面図である。
第13図は磁気記録再生装置の再生モードの要部概略平面
図である。第12図において、シャーシ201には磁気ヘッ
ドを搭載したシリンダ202が設置され、かつ植設された
軸203,204には各々磁気テープを巻き取るためのリール
台205,206が回転自在に支承されている。正逆回転可能
なモータ207はシャーシ201に固定されており、かつモー
タ軸208と一体的に回転するプーリ209が設けてある。シ
ャーシ201に植設された軸210には歯車211が回転自在に
支承されており、プーリ212は歯車211と一体的に構成さ
れ、かつベルト213を介してモータ207の回転駆動力が伝
達される。回転体214はシャーシ201に植設された軸215
に回転自在に支承され、かつ軸215に垂直な面内に溝カ
ム216を設けている。溝カム216は軸215からの距離が異
なるA溝部216aとB溝部216bが設けられている。また回
転体214の外周部には前記歯車211と噛み合う歯車部216c
が設けており、モータ207の回転駆動力がプーリ209,ベ
ルト213,プーリ212,歯車211を介して回転体214に伝達
される。ロッド217の一端には、前記溝カム216と係合し
ているカムフォロア218が植設しており、シャーシ201に
植設された軸219,220を案内軸とするガイド溝221,222
によって左右方向に摺動可能に保持されている。ブレー
キ223,224はシャーシ201に植設された軸225,226に各
々回転自在に支承され、バネフック227,228に張架され
た引張りコイルバネ229により各々リール台205,206に
圧接され、リール台205,206の回転を制動する。またブ
レーキ223,224の一端には、各々軸230,231が植設され
ており第12図に示すように前記ロッド217が右方向に摺
動した際にロッドに設けたカム部217a,217bに当接し、
ブレーキ223,224は各々時計方向,反時計方向に回動
し、リール台205,206の回転制動が解除される。
次に動作を説明する。磁気記録再生装置が停止モード状
態で再生釦(図示せず)を押すと、モータ207が反時計
方向に回転しプーリ208,ベルト213,プーリ212,歯車2
11,歯車部216cを介して回転体214が時計方向に回転
し、第13図に示す位置まで回転してゆくと、溝カム216
に係合しているカムフォロア218を介してロッド217が右
第13図に示す位置まで移動してゆく。この間にカム部21
7a,217bは各々軸230,231に当接し、引張りコイルバネ
229に抗してブレーキ223,224をリール台205,206から
離間させリール台205,206の回転制御力を解除する。そ
の後にモータ207を停止する。
態で再生釦(図示せず)を押すと、モータ207が反時計
方向に回転しプーリ208,ベルト213,プーリ212,歯車2
11,歯車部216cを介して回転体214が時計方向に回転
し、第13図に示す位置まで回転してゆくと、溝カム216
に係合しているカムフォロア218を介してロッド217が右
第13図に示す位置まで移動してゆく。この間にカム部21
7a,217bは各々軸230,231に当接し、引張りコイルバネ
229に抗してブレーキ223,224をリール台205,206から
離間させリール台205,206の回転制御力を解除する。そ
の後にモータ207を停止する。
磁気記録再生装置が再生モード状態で停止釦(図示せ
ず)を押すと、モータ207が時計方向に回転し、上述し
た動作と逆の動作が行われ第12図の状態になると、ブレ
ーキ203,204がリール台205,206の回転を制動し、その
後モータ207の回転を停止する。
ず)を押すと、モータ207が時計方向に回転し、上述し
た動作と逆の動作が行われ第12図の状態になると、ブレ
ーキ203,204がリール台205,206の回転を制動し、その
後モータ207の回転を停止する。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら前記のような構成では、回転体214の回転
角に応じて各作動部材(例えばブレーキ,テンションア
ーム,アイドラー等)を駆動しモードを切り換えること
はできるが、作動部材の動きにヒステリシスを行わせよ
うとすると、一般に作動部材を弾性部材で一方向に付勢
しておき作動部材を他の部材で一旦係合して弾性部材に
抗して移動させ、その後係合を解除し弾性部材により復
帰させる方式が使用され、そのため復帰時の衝撃音が発
生し、かつ部品点数が増加し、装置が高価になるという
問題点を有していた。
角に応じて各作動部材(例えばブレーキ,テンションア
ーム,アイドラー等)を駆動しモードを切り換えること
はできるが、作動部材の動きにヒステリシスを行わせよ
うとすると、一般に作動部材を弾性部材で一方向に付勢
しておき作動部材を他の部材で一旦係合して弾性部材に
抗して移動させ、その後係合を解除し弾性部材により復
帰させる方式が使用され、そのため復帰時の衝撃音が発
生し、かつ部品点数が増加し、装置が高価になるという
問題点を有していた。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、回転
体にカム溝を設け、カム溝に追従して動く第1の可動部
材と、第1の可動部材に遊挿かつ係合する第2の可動部
材などから構成することにより部品点数もあまり増加せ
ず、安価で静音かつ簡単な構造で作動部材のヒステリシ
スな動きを可能にする、つまり回転体が同一の回転位置
で作動部材を複数位置に位置させることを可能とするよ
うにした磁気記録再生装置を提供するものである。
体にカム溝を設け、カム溝に追従して動く第1の可動部
材と、第1の可動部材に遊挿かつ係合する第2の可動部
材などから構成することにより部品点数もあまり増加せ
ず、安価で静音かつ簡単な構造で作動部材のヒステリシ
スな動きを可能にする、つまり回転体が同一の回転位置
で作動部材を複数位置に位置させることを可能とするよ
うにした磁気記録再生装置を提供するものである。
問題点を解決するための手段 前記問題点を解決するために、本発明は、正逆回転可能
なモータと、モータの回転に追従して回転するとともに
カム溝を有する回転体と、カム溝に係合する第1の係合
部を持つ第1の可動部材と、第1の可動部材に設けられ
た第2の係合部と係合する第3の係合部を有する第2の
可動部材とよりなり、回転体を回転させカム溝に追従し
て第1の可動部材が移動することにより、第2の可動部
材を複数位置に移動させることにより、装置を各位置に
対応したモードに切換える磁気記録再生装置において、
第2の係合部と第3の係合部の一方を第2の可動部材の
移動方向に対して幅を有する係合孔とし、他方を突起体
により形成したものである。
なモータと、モータの回転に追従して回転するとともに
カム溝を有する回転体と、カム溝に係合する第1の係合
部を持つ第1の可動部材と、第1の可動部材に設けられ
た第2の係合部と係合する第3の係合部を有する第2の
可動部材とよりなり、回転体を回転させカム溝に追従し
て第1の可動部材が移動することにより、第2の可動部
材を複数位置に移動させることにより、装置を各位置に
対応したモードに切換える磁気記録再生装置において、
第2の係合部と第3の係合部の一方を第2の可動部材の
移動方向に対して幅を有する係合孔とし、他方を突起体
により形成したものである。
作用 本発明は前記した構成により、回転体の正回転時と逆回
転時で、第2の係合部の移動方向が相互に逆となり、第
2の係合部と第3の係合部とが互いに遊挿状態を介して
係合することにより、第2の可動部材の移動が第1の可
動部材の移動より遅れ、回転体の共通の回転位置におい
て前記第2の可動部材を異なる位置におき、装置のモー
ドを異なる態様に制御可能とすることができる。
転時で、第2の係合部の移動方向が相互に逆となり、第
2の係合部と第3の係合部とが互いに遊挿状態を介して
係合することにより、第2の可動部材の移動が第1の可
動部材の移動より遅れ、回転体の共通の回転位置におい
て前記第2の可動部材を異なる位置におき、装置のモー
ドを異なる態様に制御可能とすることができる。
実施例 以下本発明の一実施例について図面を参照しながら説明
する。第1図は本発明の一実施例における平面図、第2
図はリール駆動機構の側断面図、第3図はモータの回転
駆動力を各手段に選択的に伝達する機構の側断面図であ
る。
する。第1図は本発明の一実施例における平面図、第2
図はリール駆動機構の側断面図、第3図はモータの回転
駆動力を各手段に選択的に伝達する機構の側断面図であ
る。
第1図において基板1上に植設された軸2,3に各々回
転自在に支承された供給リール台4、及び巻取リール台
5は、テープカセット6を装置本体の所定の箇所に装着
すると、前記テープカセット6内の供給テープリール7
及び巻取テープリール8と各々係合して一体的に回転し
得るようになっている。供給テープリール7上に巻回さ
れた磁気テープ9は、テープカセット6の前部に設けら
れた切欠開口部10,11,12の前面を覆う様に案内され、
巻取テープリール8に巻取られる。前記切欠開口部10,
11,12内には、磁気テープ9を引き出し、かつ案内する
ための入側テープガイド群13,出側テープガイド群14,
ガイドポスト15及びテンションポスト184が挿入され
る。一方前記基板1上には回転磁気ヘッド(図示せず)
を搭載した回転ドラム16、磁気テープの全幅にわたって
消去するための消去ヘッド19、磁気テープ9の走行速さ
及び位相を制御する信号を記録/再生するためのコント
ロールヘッド20、音声を記録/再生するためのオーディ
オヘッド21、ピンチローラ22と協働して磁気テープ9を
定速移送するキャプスタン23、及び該キャプスタン23を
回転駆動するモータ24が、それぞれ載置されている。基
板1に植設された軸25には、歯車部26,27が形成された
ベルトプーリ28が回転自在に支承され、前記モータ24か
らベルト29を介して回転駆動される。また第2図の側断
面図に示す如く、前記軸25の同軸上には前記モータ24か
ら前記供給リール台4、及び巻取リール台5までの減速
比を変換するための速度切換板30が回転自在に支承され
ており、該速度切換板30の端部に植設された軸31に前記
ベルトプーリに形成されている歯車部26と噛合する記録
/再生用歯車23が回転自在に支承されており、更に前記
速度切換板30の他端部に植設された軸33には前記歯車部
27と噛合しているFF/REW用歯車34が回転自在に支承され
ている。また第1図に示すように前記速度切換板30には
可撓性部材35が固着されており、該可撓性部材35の端部
には第1のカムフォロアが固着されている。
転自在に支承された供給リール台4、及び巻取リール台
5は、テープカセット6を装置本体の所定の箇所に装着
すると、前記テープカセット6内の供給テープリール7
及び巻取テープリール8と各々係合して一体的に回転し
得るようになっている。供給テープリール7上に巻回さ
れた磁気テープ9は、テープカセット6の前部に設けら
れた切欠開口部10,11,12の前面を覆う様に案内され、
巻取テープリール8に巻取られる。前記切欠開口部10,
11,12内には、磁気テープ9を引き出し、かつ案内する
ための入側テープガイド群13,出側テープガイド群14,
ガイドポスト15及びテンションポスト184が挿入され
る。一方前記基板1上には回転磁気ヘッド(図示せず)
を搭載した回転ドラム16、磁気テープの全幅にわたって
消去するための消去ヘッド19、磁気テープ9の走行速さ
及び位相を制御する信号を記録/再生するためのコント
ロールヘッド20、音声を記録/再生するためのオーディ
オヘッド21、ピンチローラ22と協働して磁気テープ9を
定速移送するキャプスタン23、及び該キャプスタン23を
回転駆動するモータ24が、それぞれ載置されている。基
板1に植設された軸25には、歯車部26,27が形成された
ベルトプーリ28が回転自在に支承され、前記モータ24か
らベルト29を介して回転駆動される。また第2図の側断
面図に示す如く、前記軸25の同軸上には前記モータ24か
ら前記供給リール台4、及び巻取リール台5までの減速
比を変換するための速度切換板30が回転自在に支承され
ており、該速度切換板30の端部に植設された軸31に前記
ベルトプーリに形成されている歯車部26と噛合する記録
/再生用歯車23が回転自在に支承されており、更に前記
速度切換板30の他端部に植設された軸33には前記歯車部
27と噛合しているFF/REW用歯車34が回転自在に支承され
ている。また第1図に示すように前記速度切換板30には
可撓性部材35が固着されており、該可撓性部材35の端部
には第1のカムフォロアが固着されている。
一方、基板上に植設された軸38に回転自在に支承されて
いる第1の駆動歯車37は、その上端面に溝カム37aが、
その下端面には溝カム37bがそれぞれ形成された確動カ
ムになっており、前記溝カム37aに、前記第1のカムフ
ォロア36が係合している。溝カム37a,37bは、第4図B
に示す如く、ある回転角の範囲でリフト量が変化する様
にしてある。尚、第4図B中のaは溝カム37aのリフト
曲線、bは溝カム37bのリフト曲線である。第4図Bに
示すように、第1の駆動歯車37の回転角が70°〜120°
の間でのみ前記第1のカムフォロア36が移動するように
してあり、第1の駆動歯車37が時計方向に回転すると第
1のカムフォロア36が右方へ移動する故、前記速度切換
板30は前記軸25を中心として時計方向に回動する。とこ
ろで第2図に示すように基板1に植設された軸39に対し
回転自在なリミツタ部材40が配設されており、このリミ
ツタ部材40はモータ24により伝達される回転トルクを所
定のトルクに保つ役割を果たしている。前記リミツタ部
材40は、軸39に対し回転自在な上部歯車41と、フェルト
42が接着され、かつ前記歯車41のボス部43に回転自在に
挿着された下部歯車44と、前記上部歯車41に接着されて
いるフェルト42を下部歯車44の上端面45に付勢するため
のバネ46とバネ受け47と摺動板48及びストッパ49で構成
されている。また前記軸39の同軸上には軸39に対し回転
自在な回転アーム50が配設されており、この回動アーム
50の先端部に植設された軸51に対し回転自在な転接歯車
52が前記下部歯車44と噛合して軸承されている。尚前記
回動アーム50にはフェルト53が接着しており、前記転接
歯車52の端面57でフェルト53を付勢すべくバネ54、バネ
受け55及びストッパ56が配設されており、前記転接歯車
52の端面57とフェルト53との摩擦により前記回動アーム
50は下部歯車44の回転方向と同方向に回動して、前記転
接歯車52を巻取リール台5に形成されている歯車部58と
噛合している巻取側遊び歯車59に転接してモータ24の回
転を巻取リール台5に伝達する。もしくは前記転接歯車
52を供給リール台4に形成されている歯車部60と噛合し
ている供給側遊び歯車61に転接してモータ24の回転を供
給リール台4に伝達する。
いる第1の駆動歯車37は、その上端面に溝カム37aが、
その下端面には溝カム37bがそれぞれ形成された確動カ
ムになっており、前記溝カム37aに、前記第1のカムフ
ォロア36が係合している。溝カム37a,37bは、第4図B
に示す如く、ある回転角の範囲でリフト量が変化する様
にしてある。尚、第4図B中のaは溝カム37aのリフト
曲線、bは溝カム37bのリフト曲線である。第4図Bに
示すように、第1の駆動歯車37の回転角が70°〜120°
の間でのみ前記第1のカムフォロア36が移動するように
してあり、第1の駆動歯車37が時計方向に回転すると第
1のカムフォロア36が右方へ移動する故、前記速度切換
板30は前記軸25を中心として時計方向に回動する。とこ
ろで第2図に示すように基板1に植設された軸39に対し
回転自在なリミツタ部材40が配設されており、このリミ
ツタ部材40はモータ24により伝達される回転トルクを所
定のトルクに保つ役割を果たしている。前記リミツタ部
材40は、軸39に対し回転自在な上部歯車41と、フェルト
42が接着され、かつ前記歯車41のボス部43に回転自在に
挿着された下部歯車44と、前記上部歯車41に接着されて
いるフェルト42を下部歯車44の上端面45に付勢するため
のバネ46とバネ受け47と摺動板48及びストッパ49で構成
されている。また前記軸39の同軸上には軸39に対し回転
自在な回転アーム50が配設されており、この回動アーム
50の先端部に植設された軸51に対し回転自在な転接歯車
52が前記下部歯車44と噛合して軸承されている。尚前記
回動アーム50にはフェルト53が接着しており、前記転接
歯車52の端面57でフェルト53を付勢すべくバネ54、バネ
受け55及びストッパ56が配設されており、前記転接歯車
52の端面57とフェルト53との摩擦により前記回動アーム
50は下部歯車44の回転方向と同方向に回動して、前記転
接歯車52を巻取リール台5に形成されている歯車部58と
噛合している巻取側遊び歯車59に転接してモータ24の回
転を巻取リール台5に伝達する。もしくは前記転接歯車
52を供給リール台4に形成されている歯車部60と噛合し
ている供給側遊び歯車61に転接してモータ24の回転を供
給リール台4に伝達する。
前記第1の駆動歯車37の回転角が70°以下の時は前記ベ
ルトプーリ28に形成されている歯車部27と前記FF/REW用
歯車34と前記下部歯車44とが噛合しており、モータ24の
トルクがリミツタを介せず直接伝達される。また前記第
1の駆動歯車37の回転角が70°〜120°の間で前記速度
切換板30が軸25を中心に時計方向に回動し、120°以上
では、前記ベルトプーリ28に形成されている歯車部26と
前記記録/再生用歯車32と前記上部歯車41とが噛合した
状態となる。
ルトプーリ28に形成されている歯車部27と前記FF/REW用
歯車34と前記下部歯車44とが噛合しており、モータ24の
トルクがリミツタを介せず直接伝達される。また前記第
1の駆動歯車37の回転角が70°〜120°の間で前記速度
切換板30が軸25を中心に時計方向に回動し、120°以上
では、前記ベルトプーリ28に形成されている歯車部26と
前記記録/再生用歯車32と前記上部歯車41とが噛合した
状態となる。
また前記モータ24の回転駆動力はベルトプーリ28に形成
されている歯車部27と噛合している第1の遊び歯車62、
該第1の遊び歯車62と噛合している第2の遊び歯車63、
及び該第2の遊び歯車63に噛合しかつ太陽歯車64の第1
歯車部64aと噛合するクラッチ歯車65を介して、前記第
1の駆動歯車37及び回転体66(以後、駆動歯車と称
す)、第3の駆動歯車67に伝達される。尚前記クラッチ
歯車65は、第3図に示すように基板1に植設された軸68
に回転自在でかつ前記軸68の軸方向に移動可能な如く、
支承され、圧縮バネ65aにより下方に付勢され前記第2
の遊び歯車63と常時噛合している。また前記クラッチ歯
車65は、高さの異なる面A69aと面B69bを有し、基板1
に植設された軸70に対して回動自在な第1のクラッチ板
69上に載置されている。前記軸70に回動自在に支承さ
れ、前記第1のクラッチ板69上に配設された第2のクラ
ッチ板71に形成された長穴部72を前記第1のクラッチ板
69に形成された突起部73に係合し、更に前記第2のクラ
ッチ板71に形成された突起片74と前記突起部73との間に
付勢バネ75を配設することにより、第1のクラッチ板69
と第2のクラッチ板71を一体的に軸70を中心に回動可能
に構成してある。一方、基板1に植設された軸76に回動
自在に支承された回動レバー77の端部に形成された長穴
部78は前記第2のクラッチ板71の端部に植設されたピン
79に係合している。前記回動レバー77の他端部に設けら
れた長穴部80には、基板1上に配設されたソレノイド81
に摺動自在に支承されたプランジャー82上に植設された
結合ピン83が係合している。前記ソレノイド81に通電す
ることによりプランジャー82が吸着され、前記回動レバ
ー77は軸76を中心に反時計方向に回動し、同時に前記第
2のクラッチ板71が軸70を中心に時計方向に回動すると
ともに付勢バネ75を介して前記第2のクラッチ板71と一
体的に回動する前記第1のクラッチ板69も軸70を中心に
時計方向に回動するので、前記クラッチ歯車65が第1の
クラッチ板69の面B69bから面A69aへの乗り上げ、前記
クラッチ歯車65が前記太陽歯車64の第1歯車部64aと噛
合することになる。
されている歯車部27と噛合している第1の遊び歯車62、
該第1の遊び歯車62と噛合している第2の遊び歯車63、
及び該第2の遊び歯車63に噛合しかつ太陽歯車64の第1
歯車部64aと噛合するクラッチ歯車65を介して、前記第
1の駆動歯車37及び回転体66(以後、駆動歯車と称
す)、第3の駆動歯車67に伝達される。尚前記クラッチ
歯車65は、第3図に示すように基板1に植設された軸68
に回転自在でかつ前記軸68の軸方向に移動可能な如く、
支承され、圧縮バネ65aにより下方に付勢され前記第2
の遊び歯車63と常時噛合している。また前記クラッチ歯
車65は、高さの異なる面A69aと面B69bを有し、基板1
に植設された軸70に対して回動自在な第1のクラッチ板
69上に載置されている。前記軸70に回動自在に支承さ
れ、前記第1のクラッチ板69上に配設された第2のクラ
ッチ板71に形成された長穴部72を前記第1のクラッチ板
69に形成された突起部73に係合し、更に前記第2のクラ
ッチ板71に形成された突起片74と前記突起部73との間に
付勢バネ75を配設することにより、第1のクラッチ板69
と第2のクラッチ板71を一体的に軸70を中心に回動可能
に構成してある。一方、基板1に植設された軸76に回動
自在に支承された回動レバー77の端部に形成された長穴
部78は前記第2のクラッチ板71の端部に植設されたピン
79に係合している。前記回動レバー77の他端部に設けら
れた長穴部80には、基板1上に配設されたソレノイド81
に摺動自在に支承されたプランジャー82上に植設された
結合ピン83が係合している。前記ソレノイド81に通電す
ることによりプランジャー82が吸着され、前記回動レバ
ー77は軸76を中心に反時計方向に回動し、同時に前記第
2のクラッチ板71が軸70を中心に時計方向に回動すると
ともに付勢バネ75を介して前記第2のクラッチ板71と一
体的に回動する前記第1のクラッチ板69も軸70を中心に
時計方向に回動するので、前記クラッチ歯車65が第1の
クラッチ板69の面B69bから面A69aへの乗り上げ、前記
クラッチ歯車65が前記太陽歯車64の第1歯車部64aと噛
合することになる。
ところで前記クラッチ歯車65が、第1のクラッチ板69に
よって上方に移動する際、前記クラッチ歯車65の歯山が
前記太陽歯車64の第1歯車部64aの歯山に当接し噛合は
第2のクラッチ板71のみが軸70を中心に時計方向に回動
し、また前記クラッチ歯車65が前記第1歯車部64aに噛
合すれば、付勢バネ75の付勢力により第1のクラッチ板
69は第2のクラッチ板71と同様に軸70を中心に時計方向
に回動し、前記クラッチ歯車65は第1のクラッチ板69の
面A69aに完全に乗り上げることになる。このようにク
ラッチ歯車65の歯山と第1歯車部64aの歯山が当接した
場合でも、前記プランジャー82及び前記回動レバー77は
動作を途中で停止することがなく、また前記クラッチ歯
車65にも軸68方向に無理な力が加わらない構成となって
いる。
よって上方に移動する際、前記クラッチ歯車65の歯山が
前記太陽歯車64の第1歯車部64aの歯山に当接し噛合は
第2のクラッチ板71のみが軸70を中心に時計方向に回動
し、また前記クラッチ歯車65が前記第1歯車部64aに噛
合すれば、付勢バネ75の付勢力により第1のクラッチ板
69は第2のクラッチ板71と同様に軸70を中心に時計方向
に回動し、前記クラッチ歯車65は第1のクラッチ板69の
面A69aに完全に乗り上げることになる。このようにク
ラッチ歯車65の歯山と第1歯車部64aの歯山が当接した
場合でも、前記プランジャー82及び前記回動レバー77は
動作を途中で停止することがなく、また前記クラッチ歯
車65にも軸68方向に無理な力が加わらない構成となって
いる。
ところで太陽歯車64は第3図に示すように前記クラッチ
歯車65と選択的に噛合する第1歯車部64aと太陽歯車部6
4bを有し、基板1に植設された軸84に回転自在に支承さ
れている。太陽歯車ボス部64cに回転自在に支承された
リテーナ歯車85上には、1本以上の回転軸86に植設さ
れ、該回転軸86に回転自在に、前記軸86と同数の遊星歯
車87が支承され、該遊星歯車87は前記太陽歯車部64bと
噛合している。また前記遊星歯車87は、内周面に内歯が
形成された歯車部88aと外周面に外歯が形成された歯車
部88bを有し前記軸84に回転自在に支承されている伝達
歯車88の前記歯車88aと噛合している。従って、前記伝
達歯車88が係止されている場合、前記太陽歯車64が回転
すると、前記遊星歯車87は前記軸84を中心に公転しなが
ら前記回転軸86を中心に自転し、前記リテーナ歯車85
は、減速されて前記太陽歯車64と同方向に前記軸84を中
心に回転する。また前記リテーナ歯車85が係止されてい
る場合は、前記太陽歯車64が回転すると前記遊星歯車87
は前記回転軸86を中心に自転し、前記伝達歯車88は減速
されて前記太陽歯車64と逆方向に前記軸84を中心に回転
する。
歯車65と選択的に噛合する第1歯車部64aと太陽歯車部6
4bを有し、基板1に植設された軸84に回転自在に支承さ
れている。太陽歯車ボス部64cに回転自在に支承された
リテーナ歯車85上には、1本以上の回転軸86に植設さ
れ、該回転軸86に回転自在に、前記軸86と同数の遊星歯
車87が支承され、該遊星歯車87は前記太陽歯車部64bと
噛合している。また前記遊星歯車87は、内周面に内歯が
形成された歯車部88aと外周面に外歯が形成された歯車
部88bを有し前記軸84に回転自在に支承されている伝達
歯車88の前記歯車88aと噛合している。従って、前記伝
達歯車88が係止されている場合、前記太陽歯車64が回転
すると、前記遊星歯車87は前記軸84を中心に公転しなが
ら前記回転軸86を中心に自転し、前記リテーナ歯車85
は、減速されて前記太陽歯車64と同方向に前記軸84を中
心に回転する。また前記リテーナ歯車85が係止されてい
る場合は、前記太陽歯車64が回転すると前記遊星歯車87
は前記回転軸86を中心に自転し、前記伝達歯車88は減速
されて前記太陽歯車64と逆方向に前記軸84を中心に回転
する。
第1の駆動歯車37はテープローディング手段を駆動する
ものであり、前記リテーナ歯車85に噛合している該第1
の駆動歯車37の下端面に形成されている前記溝カム37b
には、基板1に植設された軸89に回転自在に支承された
アーム90上に固着された第2のカムフォロア91がはまり
合っている。前記アームの端部には扇形歯車92が形成さ
れ、該扇形歯車92には、基板1に植設された軸93に回転
自在に支承された第1ローディング歯車94に噛合し、該
第1ローディング歯車94と一体に前記軸93を中心に回転
可能な第2ローディング歯車95は、基板1に植設された
軸96に回転自在に支承された第3ローディング歯車97と
噛合し、前記扇形歯車92及びローディング歯車群94,9
5,97は同期回転する。右側ローディング第1アーム98
は前記軸93に回動自在に遊嵌されると共に、該右側ロー
ディング第1アーム98に設けたバネかけ98a(図示せ
ず)と第2ローディング歯車95に植立したピン95a(図
示せず)との間に引張バネ99a(図示せず)を張架さ
せ、前記右側ローディング第1アーム98に設けたストッ
パ98b(図示せず)と前記ピン95aを当接させることによ
り、該右側ローディング第1アーム98と前記第2ローデ
ィング歯車95とを一体化し、共に回転するよう構成して
ある。前記右側ローディング第1アーム98の一端にはピ
ン100により右側ローディング第2アーム101の他端に設
けた穴102に前記出側テープガイド群14に植立したピン1
4aが遊嵌し、前記出側テープガイド群14と係合関係にあ
る。左側ローディング第1アーム103は前記第3ローデ
ィング歯車97とは、前述した右側ローディング第1アー
ム98と第2ローディング歯車95と同様の構成であり、引
張バネ99b(図示せず)の付勢力により一体化され、他
端も同様にピン104により左側ローディング第2アーム1
05が回動自在に結合されており、該左側ローディング第
2アーム105の他端に設けた穴106には前記入側テープガ
イド群13に植立したピン13aが遊嵌し、前記入側テープ
ガイド群13と係合関係にある。
ものであり、前記リテーナ歯車85に噛合している該第1
の駆動歯車37の下端面に形成されている前記溝カム37b
には、基板1に植設された軸89に回転自在に支承された
アーム90上に固着された第2のカムフォロア91がはまり
合っている。前記アームの端部には扇形歯車92が形成さ
れ、該扇形歯車92には、基板1に植設された軸93に回転
自在に支承された第1ローディング歯車94に噛合し、該
第1ローディング歯車94と一体に前記軸93を中心に回転
可能な第2ローディング歯車95は、基板1に植設された
軸96に回転自在に支承された第3ローディング歯車97と
噛合し、前記扇形歯車92及びローディング歯車群94,9
5,97は同期回転する。右側ローディング第1アーム98
は前記軸93に回動自在に遊嵌されると共に、該右側ロー
ディング第1アーム98に設けたバネかけ98a(図示せ
ず)と第2ローディング歯車95に植立したピン95a(図
示せず)との間に引張バネ99a(図示せず)を張架さ
せ、前記右側ローディング第1アーム98に設けたストッ
パ98b(図示せず)と前記ピン95aを当接させることによ
り、該右側ローディング第1アーム98と前記第2ローデ
ィング歯車95とを一体化し、共に回転するよう構成して
ある。前記右側ローディング第1アーム98の一端にはピ
ン100により右側ローディング第2アーム101の他端に設
けた穴102に前記出側テープガイド群14に植立したピン1
4aが遊嵌し、前記出側テープガイド群14と係合関係にあ
る。左側ローディング第1アーム103は前記第3ローデ
ィング歯車97とは、前述した右側ローディング第1アー
ム98と第2ローディング歯車95と同様の構成であり、引
張バネ99b(図示せず)の付勢力により一体化され、他
端も同様にピン104により左側ローディング第2アーム1
05が回動自在に結合されており、該左側ローディング第
2アーム105の他端に設けた穴106には前記入側テープガ
イド群13に植立したピン13aが遊嵌し、前記入側テープ
ガイド群13と係合関係にある。
テンションアーム182は基板1に植設された軸183に回転
自在に支承され、一端にテンションポスト184,軸185を
植設し、他端にはメインロッド118と当接する当接部186
とバネかけ187を設けている。基板1上に設けた軸188と
前記バネかけ187との間には、前記テンションアーム182
を反時計方向に回動付勢する引張バネ189が張架されて
おり、前記入側テープガイド群13により反時計方向の回
動を制止されている。基板1に植設する軸190と軸185の
間には、前記引張バネ189を介して前記供給リール台4
のバックテンションを制御するためのフェルト191及び
テンションバンド192が各軸185,190に対し回動自在に
保持されている。
自在に支承され、一端にテンションポスト184,軸185を
植設し、他端にはメインロッド118と当接する当接部186
とバネかけ187を設けている。基板1上に設けた軸188と
前記バネかけ187との間には、前記テンションアーム182
を反時計方向に回動付勢する引張バネ189が張架されて
おり、前記入側テープガイド群13により反時計方向の回
動を制止されている。基板1に植設する軸190と軸185の
間には、前記引張バネ189を介して前記供給リール台4
のバックテンションを制御するためのフェルト191及び
テンションバンド192が各軸185,190に対し回動自在に
保持されている。
さて、前記第1の駆動歯車37が第1図に示す位置から時
計方向に回転を始めると、第4図Bのbに示す如く、0
°〜150°までは第2のカムフォロア91は全く移動しな
いが、回転角150°から前記第2のカムフォロア91が左
方へ移動を開始する故、前記扇形歯車92は軸89を中心に
時計方向に回動し始め、従って該扇形歯車92と噛合して
いる前記第1ローディング歯車94、右側ローディング第
1アーム98は反時計方向に回転し、前記第3ローディン
グ歯車97は時計方向に回転するので、左側ローディング
第1アーム98は時計方向に回転し、結果的に入側テープ
ガイド群13、出側テープガイド群14は、基板1上に所定
の空隙を有して対向配置した副基板107に設けたガイド
溝108,109に沿って移動を開始し、テンションアーム18
2も引張バネ189により反時計方向に回動しはじめる。前
記第1の駆動歯車37が280°まで回転すると、前記入側
テープガイド群13、出側テープガイド群14はそれぞれ副
基板107上に設けた固定部材110,111に当接する張着ま
で移動し、その結果テンションアーム182は前記入側テ
ープガイド群13から離間し、テンションポスト184が磁
気テープ9に当接する。さらに前記第1の駆動歯車37が
回転を続けても、前述の如くテープガイド群13,14は固
定部材110,111に当接しているので右側ローディング第
1アーム98ならびに左側ローディング第1アーム103は
回転できず、その結果前記第2ローディング歯車95と第
3ローディング歯車97は、各々に張架された引張バネ99
a,99b(図示せず)の付勢力に抗して、第1の駆動歯車
37の回転角が300°になるまで、それぞれ反時計方向と
時計方向の回転を続ける。さらに前記第1の駆動歯車37
が回転角300°を超えて回転した時、第2のカムフォロ
ア91は全く移動しないので、前記扇形歯車92は回転せ
ず、従って前記第2ローディング歯車95、第3ローディ
ング歯車97も回転しない。
計方向に回転を始めると、第4図Bのbに示す如く、0
°〜150°までは第2のカムフォロア91は全く移動しな
いが、回転角150°から前記第2のカムフォロア91が左
方へ移動を開始する故、前記扇形歯車92は軸89を中心に
時計方向に回動し始め、従って該扇形歯車92と噛合して
いる前記第1ローディング歯車94、右側ローディング第
1アーム98は反時計方向に回転し、前記第3ローディン
グ歯車97は時計方向に回転するので、左側ローディング
第1アーム98は時計方向に回転し、結果的に入側テープ
ガイド群13、出側テープガイド群14は、基板1上に所定
の空隙を有して対向配置した副基板107に設けたガイド
溝108,109に沿って移動を開始し、テンションアーム18
2も引張バネ189により反時計方向に回動しはじめる。前
記第1の駆動歯車37が280°まで回転すると、前記入側
テープガイド群13、出側テープガイド群14はそれぞれ副
基板107上に設けた固定部材110,111に当接する張着ま
で移動し、その結果テンションアーム182は前記入側テ
ープガイド群13から離間し、テンションポスト184が磁
気テープ9に当接する。さらに前記第1の駆動歯車37が
回転を続けても、前述の如くテープガイド群13,14は固
定部材110,111に当接しているので右側ローディング第
1アーム98ならびに左側ローディング第1アーム103は
回転できず、その結果前記第2ローディング歯車95と第
3ローディング歯車97は、各々に張架された引張バネ99
a,99b(図示せず)の付勢力に抗して、第1の駆動歯車
37の回転角が300°になるまで、それぞれ反時計方向と
時計方向の回転を続ける。さらに前記第1の駆動歯車37
が回転角300°を超えて回転した時、第2のカムフォロ
ア91は全く移動しないので、前記扇形歯車92は回転せ
ず、従って前記第2ローディング歯車95、第3ローディ
ング歯車97も回転しない。
前記リテーナ歯車85に噛合し、後述するピンチローラ圧
着手段を駆動する第2の駆動歯車66は基板1に植設され
た軸112に回動自在に支承され、その上端面に溝カム113
が形成された確動カムになっており、前記溝カム113に
は、第1図に示すように基板1に植設された軸114に回
動自在に支承された第1の可動部材115(以後、揺動ア
ームと称す)の一端に固着された第1の係合部116(以
後、カムフォロアと称す)が係合している。前記カム11
3は第4図Aに示す如くある回転角の範囲でリフト量が
変化する様にしてある。前記揺動アーム115の他端の植
立した第2の係合部117(以後、ピンと称す)は、第2
の可動部材118(以後、メインロッドと称す)の一端に
設けた第3の係合部119(以後、係合穴部と称す)に左
右方向にある程度のガタを以て遊挿され、前記メインロ
ッド118は、基板1上に植立したガイド軸120,121及び
前記メインロッド118に形成した案内溝122,123に案内
されて直線的に往復移動自在となっている。従ってカム
フォロア116が移動することにより、揺動アーム115が軸
114を中心に回動すると、前記メインロッド118は左方ま
たは右方に直線的に移動することになる。また基板1上
に植設した軸124,125に回動自在に支承された転接規制
アーム右126及び転接規制アーム左127はそれぞれの上に
植設されたピン128,129とサブロッド130上に設けたバ
ネかけ131,132の間に引張バネ133,134を張架させ、前
記ピン128,129をそれぞれ前記メインロッド118の切欠
端面A118a及び前記サブロッド130の切欠端面130aに当
接させることにより、引張バネ133,134の引張力による
軸124,125を中心とした回動を規制されている。
着手段を駆動する第2の駆動歯車66は基板1に植設され
た軸112に回動自在に支承され、その上端面に溝カム113
が形成された確動カムになっており、前記溝カム113に
は、第1図に示すように基板1に植設された軸114に回
動自在に支承された第1の可動部材115(以後、揺動ア
ームと称す)の一端に固着された第1の係合部116(以
後、カムフォロアと称す)が係合している。前記カム11
3は第4図Aに示す如くある回転角の範囲でリフト量が
変化する様にしてある。前記揺動アーム115の他端の植
立した第2の係合部117(以後、ピンと称す)は、第2
の可動部材118(以後、メインロッドと称す)の一端に
設けた第3の係合部119(以後、係合穴部と称す)に左
右方向にある程度のガタを以て遊挿され、前記メインロ
ッド118は、基板1上に植立したガイド軸120,121及び
前記メインロッド118に形成した案内溝122,123に案内
されて直線的に往復移動自在となっている。従ってカム
フォロア116が移動することにより、揺動アーム115が軸
114を中心に回動すると、前記メインロッド118は左方ま
たは右方に直線的に移動することになる。また基板1上
に植設した軸124,125に回動自在に支承された転接規制
アーム右126及び転接規制アーム左127はそれぞれの上に
植設されたピン128,129とサブロッド130上に設けたバ
ネかけ131,132の間に引張バネ133,134を張架させ、前
記ピン128,129をそれぞれ前記メインロッド118の切欠
端面A118a及び前記サブロッド130の切欠端面130aに当
接させることにより、引張バネ133,134の引張力による
軸124,125を中心とした回動を規制されている。
さて転接規制アーム右126及び転接規制アーム左127が第
1図に示す位置にある時、前記モータ24により回転が伝
達され、前記回転アーム50が駆動されて軸39を中心に右
もしくは左に回動しても、前記軸51が転接規制アーム右
126の端面126aもしくは転接規制アーム左127の端面127a
に当接するので、前記転接歯車52は巻取り側遊び歯車59
もしくは供給側遊び歯車61に転接噛合することができ
ず、従って巻取りリール台5もしくは供給リール台4は
回転しない。前記第2の駆動歯車66が時計方向に回転始
め、第4図Aに示すように回転角が110°になるまで回
転を続けてもカムフォロア116は全く移動せず、従って
メインロッド118も移動しないので、前述したように転
接規制アーム右126及び転接規制アーム左127が回動アー
ム50の回動を規制する。第2の駆動歯車66が回転角150
°まで回転すると、カムフォロア116が右方へ移動する
ことにより揺動アーム115が軸114を中心に時計方向へ回
動し、従って該揺動アーム115に係合されたメインロッ
ド118は左方へ直線的に移動する。またメインロッド118
の切欠端面A118aに当接している転接規制アーム左127
上のピン129は、切欠端面A118aに左方に押圧されるこ
とにより引張バネ134の付勢力に抗して軸125を中心に反
時計方向に回動し、前記ピン129が転接歯車52の転接規
制を解除する位置であるところのメインロッド118の切
欠端面B118bに乗り上げるまで回動を続ける。前記ピン
129が切欠端面B118bに乗り上げた後はメインロッド118
がさらに左方へ移動してもピン129は切欠端面B118b上
を摺動し転接規制アーム左127は回動しないので、メイ
ンロッド118の移動に伴う引張バネ134の付勢力は増加せ
ず、従って前記第2の駆動歯車66の溝カム113の受ける
負荷も増加しない。この時、前記回動アーム50が時計方
向に回動すれば、供給リール台4への転接規制が解除さ
れているため、前記転接歯車52は供給側遊び歯車61と噛
合可能となり、従って供給リール台4も回転可能とな
る。この状態は第2の駆動歯車66の回転角が298°にな
るまで保持され、該第2の駆動歯車66が298°を超えて
回転角323°まで回転すると、再びカムフォロア116がさ
らに右方へ移動し、揺動アーム115も軸114を中心に時計
方向へ回動し、メインロッド118は左方へ直線的に移動
する。また前記転接規制アーム右126上に植設されたピ
ン126bは第2の駆動歯車66が回転角313°まで回転した
とき、前記メインロッド118の切欠端面C118cと当接
し、メインロッド118が左方に移動することにより切欠
端面C118cに押圧され、引張バネ133の付勢力に抗して
軸124を中心に時計方向に回動し、回転角308°で転接歯
車52の転接規制を解除し、第2の駆動歯車66の回転角が
323°になるまで、回動を続ける。この状態は第2の駆
動歯車66の回転角が400°になるまで保持され、該第2
の駆動歯車66が400°を超えて回転角415°まで回転する
と、再びカムフォロア116がさらに右方へ移動し、揺動
アーム115も軸114を中心に時計方向へ回動し、メインロ
ッド118は左方へ直線的に移動し、メインロッド118の一
端が前記テンションアーム182の当接部186に当接し、引
張バネ189に抗して前記テンションアーム182を時計方向
に回動させ、フェルト191を供給リール台4から離間さ
せ供給リール台4の回転制御を開放する。この状態(第
9図)は第2の駆動歯車66の回転角が400°を超え440°
まで保持される。第2の駆動歯車66の回転角が323°を
超えた状態では巻取りリール台5への転接規制が解除さ
れているため、前記回動アーム50が反時計方向に回動す
れば、前記転接歯車52は巻取側遊び歯車59と噛合可能と
なり、従って巻取リール台5も回転可能となり磁気テー
プ9を巻取ることができる状態となる。次に前記第2の
駆動歯車66の回転角が440°から逆転し、415°を超えて
回転しても第9図に示すように前記溝カム117と係合穴
部119とは右方向にガタを以て遊挿されており、かつメ
インロッド118には案内溝122,123の摺動負荷等が作用
しているため、揺動アーム115のみが溝カム113に追従し
て反時計方向に回動するだけで、前記メインロッド118
は第10図に示す位置で保持される。この状態は第2の駆
動歯車66の回転角が323°まで保持される。該第2の駆
動歯車66が323°を超えて回転角308°まで逆回転する
と、カムフォロア116が前記溝カム113に押圧され、左方
へ移動し、揺動アーム115も軸114を中心に反時計方向へ
回動し、メインロッド118は右方へ直線的に移動し、前
記テンションアーム182の当接部186がメインロッド118
と離間し、引張バネ189により前記テンションアーム182
は反時計方向に回動し、再びフェルト191が供給リール
台4に当接し、同時にテンションポスト184が磁気テー
プ9に当接し、供給側テープリール7に巻回している磁
気テープ9のテンションを制御する。
1図に示す位置にある時、前記モータ24により回転が伝
達され、前記回転アーム50が駆動されて軸39を中心に右
もしくは左に回動しても、前記軸51が転接規制アーム右
126の端面126aもしくは転接規制アーム左127の端面127a
に当接するので、前記転接歯車52は巻取り側遊び歯車59
もしくは供給側遊び歯車61に転接噛合することができ
ず、従って巻取りリール台5もしくは供給リール台4は
回転しない。前記第2の駆動歯車66が時計方向に回転始
め、第4図Aに示すように回転角が110°になるまで回
転を続けてもカムフォロア116は全く移動せず、従って
メインロッド118も移動しないので、前述したように転
接規制アーム右126及び転接規制アーム左127が回動アー
ム50の回動を規制する。第2の駆動歯車66が回転角150
°まで回転すると、カムフォロア116が右方へ移動する
ことにより揺動アーム115が軸114を中心に時計方向へ回
動し、従って該揺動アーム115に係合されたメインロッ
ド118は左方へ直線的に移動する。またメインロッド118
の切欠端面A118aに当接している転接規制アーム左127
上のピン129は、切欠端面A118aに左方に押圧されるこ
とにより引張バネ134の付勢力に抗して軸125を中心に反
時計方向に回動し、前記ピン129が転接歯車52の転接規
制を解除する位置であるところのメインロッド118の切
欠端面B118bに乗り上げるまで回動を続ける。前記ピン
129が切欠端面B118bに乗り上げた後はメインロッド118
がさらに左方へ移動してもピン129は切欠端面B118b上
を摺動し転接規制アーム左127は回動しないので、メイ
ンロッド118の移動に伴う引張バネ134の付勢力は増加せ
ず、従って前記第2の駆動歯車66の溝カム113の受ける
負荷も増加しない。この時、前記回動アーム50が時計方
向に回動すれば、供給リール台4への転接規制が解除さ
れているため、前記転接歯車52は供給側遊び歯車61と噛
合可能となり、従って供給リール台4も回転可能とな
る。この状態は第2の駆動歯車66の回転角が298°にな
るまで保持され、該第2の駆動歯車66が298°を超えて
回転角323°まで回転すると、再びカムフォロア116がさ
らに右方へ移動し、揺動アーム115も軸114を中心に時計
方向へ回動し、メインロッド118は左方へ直線的に移動
する。また前記転接規制アーム右126上に植設されたピ
ン126bは第2の駆動歯車66が回転角313°まで回転した
とき、前記メインロッド118の切欠端面C118cと当接
し、メインロッド118が左方に移動することにより切欠
端面C118cに押圧され、引張バネ133の付勢力に抗して
軸124を中心に時計方向に回動し、回転角308°で転接歯
車52の転接規制を解除し、第2の駆動歯車66の回転角が
323°になるまで、回動を続ける。この状態は第2の駆
動歯車66の回転角が400°になるまで保持され、該第2
の駆動歯車66が400°を超えて回転角415°まで回転する
と、再びカムフォロア116がさらに右方へ移動し、揺動
アーム115も軸114を中心に時計方向へ回動し、メインロ
ッド118は左方へ直線的に移動し、メインロッド118の一
端が前記テンションアーム182の当接部186に当接し、引
張バネ189に抗して前記テンションアーム182を時計方向
に回動させ、フェルト191を供給リール台4から離間さ
せ供給リール台4の回転制御を開放する。この状態(第
9図)は第2の駆動歯車66の回転角が400°を超え440°
まで保持される。第2の駆動歯車66の回転角が323°を
超えた状態では巻取りリール台5への転接規制が解除さ
れているため、前記回動アーム50が反時計方向に回動す
れば、前記転接歯車52は巻取側遊び歯車59と噛合可能と
なり、従って巻取リール台5も回転可能となり磁気テー
プ9を巻取ることができる状態となる。次に前記第2の
駆動歯車66の回転角が440°から逆転し、415°を超えて
回転しても第9図に示すように前記溝カム117と係合穴
部119とは右方向にガタを以て遊挿されており、かつメ
インロッド118には案内溝122,123の摺動負荷等が作用
しているため、揺動アーム115のみが溝カム113に追従し
て反時計方向に回動するだけで、前記メインロッド118
は第10図に示す位置で保持される。この状態は第2の駆
動歯車66の回転角が323°まで保持される。該第2の駆
動歯車66が323°を超えて回転角308°まで逆回転する
と、カムフォロア116が前記溝カム113に押圧され、左方
へ移動し、揺動アーム115も軸114を中心に反時計方向へ
回動し、メインロッド118は右方へ直線的に移動し、前
記テンションアーム182の当接部186がメインロッド118
と離間し、引張バネ189により前記テンションアーム182
は反時計方向に回動し、再びフェルト191が供給リール
台4に当接し、同時にテンションポスト184が磁気テー
プ9に当接し、供給側テープリール7に巻回している磁
気テープ9のテンションを制御する。
次にピンチローラ圧着手段について第5図及び第6図を
用いて説明する。前記第2の駆動歯車66に噛合した平歯
車135は基板1に植設された軸136に回転自在に支承さ
れ、基板1上に植設された軸137に回転自在に支承され
ている駆動部材138の歯車部139と噛合している。前記駆
動部材138は基板1上に植設された軸143に回動自在に支
承された回動レバー144の第1の端面144aに当接し該第
1の端面144aを押圧する第1端面カム部140及び前記軸1
37に遊嵌し、該軸137に案内されて、基板1に対し略々
垂直方向に移動可能な昇降部材145の突起145aに当接
し、該昇降部材145を昇降せしめる溝カム部141と、ピン
チローラ22が所定の位置に移動した後、該ピンチローラ
22を前記キャプスタン23に圧着せしめる圧着レバー146
の突起部146aに当接し、該突起部146aを押圧する第2端
面カム部142を有している。前記軸143に回動自在に係合
している回動アーム148の外周ボス部148aは、前記圧着
レバー146の内周面146bに遊嵌し、かつ前記の昇降部材1
45の一端に設けた穴部145bに遊嵌し、前記圧着レバー14
6の穴部上端面146cにより支承され、また前記圧着レバ
ー146は、前記昇降部材145の穴部上端面145cにより支承
されている。従って前記昇降部材145が軸137に案内され
て上方もしくは下方に移動すれば、前記圧着レバー146
及び回動アーム148は軸143に案内されて前記昇降部材14
5と一体に上方もしくは下方に移動する。第1図に示す
如く、前記圧着レバー146のバネかけ149と、前記回動ア
ーム148のバネかけ150との間に引張バネ151を張架さ
せ、前記圧着レバー146上に設けたストッパ146dに前記
圧着回動アーム148の端面148bを当接させることによ
り、前記圧着レバー146と前記回動アーム148を一体化
し、共に回転するようにしてある。また圧着レバー146
の突起部146aは付勢バネ(図示せず)によって常時、前
記駆動部材138の外周面に押圧され、前記昇降部材145が
下降して最下端に位置した後は、前記突起部146aは、前
記第2端面カム部142に常時押圧され、該第2端面カム
部142に案内されることにより前記圧着レバー146と軸14
3を中心に回動する。また前記圧着レバー146と一体的に
回転する前記回動アーム148の端部に植設された軸152に
はピンチローラ22が回動自在に支承されている。一方、
基板1上に植設された軸153に回動自在に支承されたガ
イドポストアーム154の一端には磁気テープ9を引き出
すための前記ガイドポスト15が植設され、他端には前記
回動レバー144の第2の端面144bと当接するピン155が植
設され、前記回動レバー144の第2の端面144bがピン155
を押圧することにより、前記ガイドポストアーム154は
軸153を中心に回動する。前記溝カム部141及び第1端面
カム部140、第2端面カム部142は、第4図Cに示す如
く、ある回転角の範囲でリフト量が変化する様にしてあ
り、図中ア,イ,ウはそれぞれ溝カム部141,第1端カ
ム部140,第2端面カム部142のリフト曲線である。尚、
第4図Cの横軸は前記駆動部材138の回転角を示し、該
駆動部材138を増速して駆動する前記第2の駆動歯車66
の回転角との対応を第4図中の破線で示す。
用いて説明する。前記第2の駆動歯車66に噛合した平歯
車135は基板1に植設された軸136に回転自在に支承さ
れ、基板1上に植設された軸137に回転自在に支承され
ている駆動部材138の歯車部139と噛合している。前記駆
動部材138は基板1上に植設された軸143に回動自在に支
承された回動レバー144の第1の端面144aに当接し該第
1の端面144aを押圧する第1端面カム部140及び前記軸1
37に遊嵌し、該軸137に案内されて、基板1に対し略々
垂直方向に移動可能な昇降部材145の突起145aに当接
し、該昇降部材145を昇降せしめる溝カム部141と、ピン
チローラ22が所定の位置に移動した後、該ピンチローラ
22を前記キャプスタン23に圧着せしめる圧着レバー146
の突起部146aに当接し、該突起部146aを押圧する第2端
面カム部142を有している。前記軸143に回動自在に係合
している回動アーム148の外周ボス部148aは、前記圧着
レバー146の内周面146bに遊嵌し、かつ前記の昇降部材1
45の一端に設けた穴部145bに遊嵌し、前記圧着レバー14
6の穴部上端面146cにより支承され、また前記圧着レバ
ー146は、前記昇降部材145の穴部上端面145cにより支承
されている。従って前記昇降部材145が軸137に案内され
て上方もしくは下方に移動すれば、前記圧着レバー146
及び回動アーム148は軸143に案内されて前記昇降部材14
5と一体に上方もしくは下方に移動する。第1図に示す
如く、前記圧着レバー146のバネかけ149と、前記回動ア
ーム148のバネかけ150との間に引張バネ151を張架さ
せ、前記圧着レバー146上に設けたストッパ146dに前記
圧着回動アーム148の端面148bを当接させることによ
り、前記圧着レバー146と前記回動アーム148を一体化
し、共に回転するようにしてある。また圧着レバー146
の突起部146aは付勢バネ(図示せず)によって常時、前
記駆動部材138の外周面に押圧され、前記昇降部材145が
下降して最下端に位置した後は、前記突起部146aは、前
記第2端面カム部142に常時押圧され、該第2端面カム
部142に案内されることにより前記圧着レバー146と軸14
3を中心に回動する。また前記圧着レバー146と一体的に
回転する前記回動アーム148の端部に植設された軸152に
はピンチローラ22が回動自在に支承されている。一方、
基板1上に植設された軸153に回動自在に支承されたガ
イドポストアーム154の一端には磁気テープ9を引き出
すための前記ガイドポスト15が植設され、他端には前記
回動レバー144の第2の端面144bと当接するピン155が植
設され、前記回動レバー144の第2の端面144bがピン155
を押圧することにより、前記ガイドポストアーム154は
軸153を中心に回動する。前記溝カム部141及び第1端面
カム部140、第2端面カム部142は、第4図Cに示す如
く、ある回転角の範囲でリフト量が変化する様にしてあ
り、図中ア,イ,ウはそれぞれ溝カム部141,第1端カ
ム部140,第2端面カム部142のリフト曲線である。尚、
第4図Cの横軸は前記駆動部材138の回転角を示し、該
駆動部材138を増速して駆動する前記第2の駆動歯車66
の回転角との対応を第4図中の破線で示す。
例えば第2の駆動歯車66が150°回転すれば、該第2の
駆動歯車66により駆動部材138は244°回転駆動せられ
る。
駆動歯車66により駆動部材138は244°回転駆動せられ
る。
さて、前記第2の駆動歯車66の時計方向の回転が平歯車
135を介して駆動部材138に伝達されると該駆動部材138
は時計方向に回転し、回転角277°まで回転すると、第
1端面カム部140の押圧により回動レバー144が軸143を
中心として反時計方向に回動するとともに、前記回動レ
バー144に当接するガイドポストアーム154が軸153を中
心として時計方向に回動し、前記ガイドポスト15は、第
7図に示す如く磁気テープ9を所定の位置まで引き出
し、前記ガイドポスト15は係止手段(図示せず)により
係止される。駆動部材138が527°まで回転を続けると、
溝カム部141に当接した昇降部材145及び圧着レバー14
6、回動アーム148は一体的に磁気テープ9の走行面に略
々垂直に下降し、前記回動アーム148の端部に支承され
たピンチローラ22は、第5図に示すように前記ガイドポ
スト15の磁気テープ9の引き出し動作を妨げない位置か
ら、第6図に示す略々磁気テープ9の走行面に垂直下降
し、第7図に示すように前記ガイドポスト15の磁気テー
プ9の引き出し動作により形成された磁気テープループ
内側に位置する。さらに前記駆動部材138が回転を続け
ると、第2端面カム部142に押圧されて圧着レバー146及
び回転アーム148が軸143を中心に一体に時計方向に回動
し、駆動部材138の回転角が567°付近で前記ピンチロー
ラ22がキャプスタン23に当接し、回動アーム148の回動
が阻まれ、それ以後は圧着レバー146のみが回動を続け
るため回動アーム148のバネかけ150と圧着レバー146の
バネかけ149とが引張バネ151の付勢力に抗して離間し、
前記駆動部材138の回転角が587°になると、ピンチロー
ラ22のキャプスタン23に対する所定の圧着力が得られる
ようにしてある。前記駆動部材138が回転角587°を超え
回転角621°まで回転しても、第2端面カム部142のリフ
ト量が変化しないのでピンチローラ22のキャプスタン23
に対する圧着状態が維持され、前記モータ24が回転する
ことにより、該モータ24に回転駆動されるキャプスタン
23とピンチローラ22との協働で磁気テープ9が移送され
る。前記駆動部材138の回転角が641°付近になると、引
張りバネ151の付勢力により圧着レバー146と回動アーム
148がストッパ146dを介して反時計方向に回動し、ピン
チローラ22がキャプスタン23から離間する。前記駆動部
材138の回転角が681°まで圧着レバー146,回動アーム1
48がさらに反時計方向に回動してゆき、前記駆動部材13
8の回転角が681°を超えて回転しても、第2端面カム部
142のリフト量は変化しないのでピンチローラ22のキャ
プスタン23に対する離間状態が維持され、磁気テープ9
は移送されない。
135を介して駆動部材138に伝達されると該駆動部材138
は時計方向に回転し、回転角277°まで回転すると、第
1端面カム部140の押圧により回動レバー144が軸143を
中心として反時計方向に回動するとともに、前記回動レ
バー144に当接するガイドポストアーム154が軸153を中
心として時計方向に回動し、前記ガイドポスト15は、第
7図に示す如く磁気テープ9を所定の位置まで引き出
し、前記ガイドポスト15は係止手段(図示せず)により
係止される。駆動部材138が527°まで回転を続けると、
溝カム部141に当接した昇降部材145及び圧着レバー14
6、回動アーム148は一体的に磁気テープ9の走行面に略
々垂直に下降し、前記回動アーム148の端部に支承され
たピンチローラ22は、第5図に示すように前記ガイドポ
スト15の磁気テープ9の引き出し動作を妨げない位置か
ら、第6図に示す略々磁気テープ9の走行面に垂直下降
し、第7図に示すように前記ガイドポスト15の磁気テー
プ9の引き出し動作により形成された磁気テープループ
内側に位置する。さらに前記駆動部材138が回転を続け
ると、第2端面カム部142に押圧されて圧着レバー146及
び回転アーム148が軸143を中心に一体に時計方向に回動
し、駆動部材138の回転角が567°付近で前記ピンチロー
ラ22がキャプスタン23に当接し、回動アーム148の回動
が阻まれ、それ以後は圧着レバー146のみが回動を続け
るため回動アーム148のバネかけ150と圧着レバー146の
バネかけ149とが引張バネ151の付勢力に抗して離間し、
前記駆動部材138の回転角が587°になると、ピンチロー
ラ22のキャプスタン23に対する所定の圧着力が得られる
ようにしてある。前記駆動部材138が回転角587°を超え
回転角621°まで回転しても、第2端面カム部142のリフ
ト量が変化しないのでピンチローラ22のキャプスタン23
に対する圧着状態が維持され、前記モータ24が回転する
ことにより、該モータ24に回転駆動されるキャプスタン
23とピンチローラ22との協働で磁気テープ9が移送され
る。前記駆動部材138の回転角が641°付近になると、引
張りバネ151の付勢力により圧着レバー146と回動アーム
148がストッパ146dを介して反時計方向に回動し、ピン
チローラ22がキャプスタン23から離間する。前記駆動部
材138の回転角が681°まで圧着レバー146,回動アーム1
48がさらに反時計方向に回動してゆき、前記駆動部材13
8の回転角が681°を超えて回転しても、第2端面カム部
142のリフト量は変化しないのでピンチローラ22のキャ
プスタン23に対する離間状態が維持され、磁気テープ9
は移送されない。
第8図は、テープカセット装着手段と、テープローディ
ング手段及びピンチローラ圧着手段を切り換える機構の
平面図であり、第3図にその機構の側面図を示す。テー
プローディング手段及びピンチローラ圧着手段に結合す
る第2の駆動歯車66とテープカセット装着手段を駆動す
る第3の駆動歯車67は共に軸112に支承されそれぞれリ
テーナ歯車85と伝達歯車88に噛合し、各々の円筒外周面
66a,67aには基板1に植設した軸156に回動自在に支承
された係止アーム157の両先端に設けたストッパ158,15
9と略々嵌合するストッパ溝160,161が設けられてい
る。該係止アーム157のストッパ158が第2の駆動歯車66
のストッパ溝160に入り込んでいる場合は、ストッパ159
は第3の駆動歯車67の円筒外周面67aに当接し、逆にス
トッパ159が第3の駆動歯車67のストッパ溝161に入り込
んでいる場合は、ストッパ158は第2の駆動歯車66の円
筒外周面66aに当接している。第8図Aはテープカセッ
ト6が未装置の状態を示し、第8図Bはテープカセット
6が装着された状態を示す。モータ24の回転が太陽歯車
64に伝達され、該太陽歯車64が反時計方向に回転を始め
ると係止アーム157のストッパ158がストッパ溝160に入
り込んで第2の駆動歯車66の回転を係止しているので、
該第2の駆動歯車66に噛合したリテーナ歯車85の回転は
係止され、遊星歯車87を介して伝達歯車88のみが時計方
向に回転を始め、該伝達歯車88に噛合した第3の駆動歯
車67が反時計方向に回転し、後述するテープカセット装
着手段を駆動する。テープカセット6の装着が完了する
とテープカセット係止手段(図示せず)によりテープカ
セット6は係止されるため第3の駆動歯車67の回転も停
止することになる。この時第8図Bに示すように第3の
駆動歯車67のストッパ溝161が停止アーム157のストッパ
159と対向する位置にある如く第3の駆動歯車67の位相
を設定する。さて第3の駆動歯車67が停止すると伝達歯
車88の回転は係止され、今度はリテーナ歯車85が反時計
方向に、また該リテーナ歯車85に噛合した第2の駆動歯
車66が時計方向に回転駆動を開始しようとするため、ス
トッパ158は第2の駆動歯車66の回転駆動力による軸156
の時計回りの力のモーメントをストッパ溝160から受け
てストッパ溝160より抜け出し係止アーム157は軸156を
中心に時計方向へ回動を始める。この時ストッパ159が
該ストッパ159に対向しているストッパ溝161に入り込む
ことになり、第3の駆動歯車67は係止される。さらに太
陽歯車64が反時計方向に回転を続けると第2の駆動歯車
66のみが回転を続けることになりテープカセット装着手
段を駆動する第3の駆動歯車67はストッパ159により回
転係止状態が保持される。このようにしてテープカセッ
ト装着手段からテープローディング手段及びピンチロー
ラ圧着手段への切り換えが行われるが、第2の駆動歯車
66が360°以上回転するとき、第2の駆動歯車66の溝カ
ム113にはまり合ったカムフォロア116が右方へ移動し、
揺動アーム115の先端に設けた規制部115aも軸114を中心
に時計回りに回転し、第9図に示すように係止アーム15
7上に植設したストッパピン162と前記規制部115aが当接
し、係止アーム157の回動は係止されるのでストッパ溝1
60とストッパ158が対向しても該ストッパ158はストッパ
溝160に入り込むことはなく、またストッパ159もストッ
パ溝161から抜け出すことはない。
ング手段及びピンチローラ圧着手段を切り換える機構の
平面図であり、第3図にその機構の側面図を示す。テー
プローディング手段及びピンチローラ圧着手段に結合す
る第2の駆動歯車66とテープカセット装着手段を駆動す
る第3の駆動歯車67は共に軸112に支承されそれぞれリ
テーナ歯車85と伝達歯車88に噛合し、各々の円筒外周面
66a,67aには基板1に植設した軸156に回動自在に支承
された係止アーム157の両先端に設けたストッパ158,15
9と略々嵌合するストッパ溝160,161が設けられてい
る。該係止アーム157のストッパ158が第2の駆動歯車66
のストッパ溝160に入り込んでいる場合は、ストッパ159
は第3の駆動歯車67の円筒外周面67aに当接し、逆にス
トッパ159が第3の駆動歯車67のストッパ溝161に入り込
んでいる場合は、ストッパ158は第2の駆動歯車66の円
筒外周面66aに当接している。第8図Aはテープカセッ
ト6が未装置の状態を示し、第8図Bはテープカセット
6が装着された状態を示す。モータ24の回転が太陽歯車
64に伝達され、該太陽歯車64が反時計方向に回転を始め
ると係止アーム157のストッパ158がストッパ溝160に入
り込んで第2の駆動歯車66の回転を係止しているので、
該第2の駆動歯車66に噛合したリテーナ歯車85の回転は
係止され、遊星歯車87を介して伝達歯車88のみが時計方
向に回転を始め、該伝達歯車88に噛合した第3の駆動歯
車67が反時計方向に回転し、後述するテープカセット装
着手段を駆動する。テープカセット6の装着が完了する
とテープカセット係止手段(図示せず)によりテープカ
セット6は係止されるため第3の駆動歯車67の回転も停
止することになる。この時第8図Bに示すように第3の
駆動歯車67のストッパ溝161が停止アーム157のストッパ
159と対向する位置にある如く第3の駆動歯車67の位相
を設定する。さて第3の駆動歯車67が停止すると伝達歯
車88の回転は係止され、今度はリテーナ歯車85が反時計
方向に、また該リテーナ歯車85に噛合した第2の駆動歯
車66が時計方向に回転駆動を開始しようとするため、ス
トッパ158は第2の駆動歯車66の回転駆動力による軸156
の時計回りの力のモーメントをストッパ溝160から受け
てストッパ溝160より抜け出し係止アーム157は軸156を
中心に時計方向へ回動を始める。この時ストッパ159が
該ストッパ159に対向しているストッパ溝161に入り込む
ことになり、第3の駆動歯車67は係止される。さらに太
陽歯車64が反時計方向に回転を続けると第2の駆動歯車
66のみが回転を続けることになりテープカセット装着手
段を駆動する第3の駆動歯車67はストッパ159により回
転係止状態が保持される。このようにしてテープカセッ
ト装着手段からテープローディング手段及びピンチロー
ラ圧着手段への切り換えが行われるが、第2の駆動歯車
66が360°以上回転するとき、第2の駆動歯車66の溝カ
ム113にはまり合ったカムフォロア116が右方へ移動し、
揺動アーム115の先端に設けた規制部115aも軸114を中心
に時計回りに回転し、第9図に示すように係止アーム15
7上に植設したストッパピン162と前記規制部115aが当接
し、係止アーム157の回動は係止されるのでストッパ溝1
60とストッパ158が対向しても該ストッパ158はストッパ
溝160に入り込むことはなく、またストッパ159もストッ
パ溝161から抜け出すことはない。
また逆にテープローディング手段及びピンチローラ圧着
手段からテープカセット装着手段に切り換えるために、
モータ24を逆転させ、太陽歯車64を時計方向に回転させ
ると、第2の駆動歯車が反時計方向に回転し、第1図に
示すようにカムフォロア116が左方へ移動することによ
り、揺動アーム115の左側に設けた係止部115bに第2の
駆動歯車66上に植設したピン66aが当接し、第2の駆動
歯車66の回転は停止し、かつストッパ158とストッパ溝1
60は対向した位置にくる。そして第2の駆動歯車66に噛
合したリテーナ歯車85も停止し、伝達歯車88が反時計方
向に、また第3の駆動歯車67が時計方向に回転を開始し
ようとし、ストッパ159は第3の駆動歯車67の回転起動
力による軸156の反時計回りの力のモーメントをストッ
パ溝161から受けてストッパ溝161より抜け出し、係止ア
ーム157は軸156を中心に反時計方向に回動を始め、スト
ッパ溝160に対向しているストッパ158は該ストッパ溝16
0に入り込み、第2の駆動歯車66の回転を係止するので
ある。
手段からテープカセット装着手段に切り換えるために、
モータ24を逆転させ、太陽歯車64を時計方向に回転させ
ると、第2の駆動歯車が反時計方向に回転し、第1図に
示すようにカムフォロア116が左方へ移動することによ
り、揺動アーム115の左側に設けた係止部115bに第2の
駆動歯車66上に植設したピン66aが当接し、第2の駆動
歯車66の回転は停止し、かつストッパ158とストッパ溝1
60は対向した位置にくる。そして第2の駆動歯車66に噛
合したリテーナ歯車85も停止し、伝達歯車88が反時計方
向に、また第3の駆動歯車67が時計方向に回転を開始し
ようとし、ストッパ159は第3の駆動歯車67の回転起動
力による軸156の反時計回りの力のモーメントをストッ
パ溝161から受けてストッパ溝161より抜け出し、係止ア
ーム157は軸156を中心に反時計方向に回動を始め、スト
ッパ溝160に対向しているストッパ158は該ストッパ溝16
0に入り込み、第2の駆動歯車66の回転を係止するので
ある。
次にテープカセット装着手段についてその側面を示す第
11図を用いて説明する。テープカセット6を保持するカ
セットホルダー163は該カセットホルダー163の左右に設
けたボス部164,165が基板1の左右両側に植立設置され
たサイドプレート166,167にそれぞれ設けられた案内溝
168,169に沿って摺動することにより、前記テープカセ
ット6を装置本体の所定の箇所に移動,装着する。前記
ボス部164,165に各々係合する右ワイパーアーム170、
左ワイパーアーム171は、前記サイドプレート166,167
に植設した軸172,173を中心に各々回動し、該右ワイパ
ーアーム170の端面には歯車部174が設けられている。前
記歯車部174は、歯車175,176,ウォーム歯車177よりな
る歯車列の前記歯車175と噛合し、前記歯車列に追従し
て回転する。また前記ウォーム歯車177と同軸上に設
け、ウォーム歯車177と一体に回転する歯車178は第1図
及び第3図に示すように歯車179を介して第3の駆動歯
車67に噛み合わされ、該第3の駆動歯車67は前記伝達歯
車88と噛合している。従って前記伝達歯車88が時計方向
に第3の駆動歯車67が反時計方向に回転すれば、前記右
ワイパーアーム170及び左ワイパーアーム171がそれぞれ
軸172,173を中心に時計方向に回転駆動され前記テープ
カセット6及びカセットホルダー163を案内溝168,169
に沿って第11図の一点鎖線で示したAの位置と実線で示
したBの位置を往復運動させることができる。テープカ
セット6の開口部に設けられたガード蓋180は通常は閉
方向にテープカセット6内部のバネ及び係止部材(図示
せず)により係止されているが、前記カセットホルダー
163に挿入,保持されるとカセットホルダー163内部に設
けられた解除部材(図示せず)により係止が解かれ、更
にカセットホルダー163の垂直降下により基板1上に配
置されたオープナー181に当接,摺動しながら開方向に
回動し、テープカセット6装着完了時にはテープガイド
群13,14及びガイドポスト15がテープを引き出すのに十
分な高さまで開く。テープカセット6が装置に装着され
ると例えばウォーム歯車のセルフロックを用いたテープ
カセット係止手段(図示せず)により、テープカセット
6及びカセットホルダー163は係止される。
11図を用いて説明する。テープカセット6を保持するカ
セットホルダー163は該カセットホルダー163の左右に設
けたボス部164,165が基板1の左右両側に植立設置され
たサイドプレート166,167にそれぞれ設けられた案内溝
168,169に沿って摺動することにより、前記テープカセ
ット6を装置本体の所定の箇所に移動,装着する。前記
ボス部164,165に各々係合する右ワイパーアーム170、
左ワイパーアーム171は、前記サイドプレート166,167
に植設した軸172,173を中心に各々回動し、該右ワイパ
ーアーム170の端面には歯車部174が設けられている。前
記歯車部174は、歯車175,176,ウォーム歯車177よりな
る歯車列の前記歯車175と噛合し、前記歯車列に追従し
て回転する。また前記ウォーム歯車177と同軸上に設
け、ウォーム歯車177と一体に回転する歯車178は第1図
及び第3図に示すように歯車179を介して第3の駆動歯
車67に噛み合わされ、該第3の駆動歯車67は前記伝達歯
車88と噛合している。従って前記伝達歯車88が時計方向
に第3の駆動歯車67が反時計方向に回転すれば、前記右
ワイパーアーム170及び左ワイパーアーム171がそれぞれ
軸172,173を中心に時計方向に回転駆動され前記テープ
カセット6及びカセットホルダー163を案内溝168,169
に沿って第11図の一点鎖線で示したAの位置と実線で示
したBの位置を往復運動させることができる。テープカ
セット6の開口部に設けられたガード蓋180は通常は閉
方向にテープカセット6内部のバネ及び係止部材(図示
せず)により係止されているが、前記カセットホルダー
163に挿入,保持されるとカセットホルダー163内部に設
けられた解除部材(図示せず)により係止が解かれ、更
にカセットホルダー163の垂直降下により基板1上に配
置されたオープナー181に当接,摺動しながら開方向に
回動し、テープカセット6装着完了時にはテープガイド
群13,14及びガイドポスト15がテープを引き出すのに十
分な高さまで開く。テープカセット6が装置に装着され
ると例えばウォーム歯車のセルフロックを用いたテープ
カセット係止手段(図示せず)により、テープカセット
6及びカセットホルダー163は係止される。
次に動作について説明する。
第1図に示した状態にテープカセット6を挿入すると、
モータ24が反時計方向に回転するとともにソレノイド81
に通電され、プランジャー82が吸着されることにより回
転レバー77が軸76を中心に反時計方向に回動し、同時に
第1のクラッチ板69及び第2のクラッチ板71が軸70を中
心に時計方向に回動し、クラッチ歯車65が太陽歯車64に
噛合し、前記モータ24の回転が、ベルト29、ベルトプー
リ28、第1の遊び歯車62、第2の遊び歯車63を介して、
前記クラッチ歯車65及び太陽歯車64に伝達される。この
ときストッパ158がストッパ溝160に入り込んでいるの
で、第2の駆動歯車66の回転は係止され、太陽歯車64の
回転が伝達歯車88のみに伝達され、該伝達歯車88に噛合
する第3図の駆動歯車67が反時計方向に回転する。前記
したように該第3の駆動歯車67の回転は、歯車179,17
8,ウォーム歯車177,歯車176,175を介して右ワイパー
アーム170の歯車部174に伝達されるので前記右ワイパー
アーム170は時計方向に回動し、テープカセット6及び
カセットホルダー163は所定の位置に装着され、テープ
カセット係止手段(図示せず)により係止され第3の駆
動歯車67の回転を停止する。さらにモータ24が回転を続
け、ストッパ158はストッパ溝160から抜け出し、逆にス
トッパ159がストッパ溝161に入り込むことになるのでリ
テーナ歯車85に噛合した第1の駆動歯車37及び第2の駆
動歯車66がそれぞれ時計方向に回転を始め前記第1の駆
動歯車37が回転角20°回転すると、モータ24は回転を停
止し、停止態様となる。
モータ24が反時計方向に回転するとともにソレノイド81
に通電され、プランジャー82が吸着されることにより回
転レバー77が軸76を中心に反時計方向に回動し、同時に
第1のクラッチ板69及び第2のクラッチ板71が軸70を中
心に時計方向に回動し、クラッチ歯車65が太陽歯車64に
噛合し、前記モータ24の回転が、ベルト29、ベルトプー
リ28、第1の遊び歯車62、第2の遊び歯車63を介して、
前記クラッチ歯車65及び太陽歯車64に伝達される。この
ときストッパ158がストッパ溝160に入り込んでいるの
で、第2の駆動歯車66の回転は係止され、太陽歯車64の
回転が伝達歯車88のみに伝達され、該伝達歯車88に噛合
する第3図の駆動歯車67が反時計方向に回転する。前記
したように該第3の駆動歯車67の回転は、歯車179,17
8,ウォーム歯車177,歯車176,175を介して右ワイパー
アーム170の歯車部174に伝達されるので前記右ワイパー
アーム170は時計方向に回動し、テープカセット6及び
カセットホルダー163は所定の位置に装着され、テープ
カセット係止手段(図示せず)により係止され第3の駆
動歯車67の回転を停止する。さらにモータ24が回転を続
け、ストッパ158はストッパ溝160から抜け出し、逆にス
トッパ159がストッパ溝161に入り込むことになるのでリ
テーナ歯車85に噛合した第1の駆動歯車37及び第2の駆
動歯車66がそれぞれ時計方向に回転を始め前記第1の駆
動歯車37が回転角20°回転すると、モータ24は回転を停
止し、停止態様となる。
次に停止態様から記録/再生釦(図示せず)を押圧する
と再びモータ24が反時計方向に回転し、クラッチ歯車6
5、リテーナ歯車85を介して第1の駆動歯車37及び第2
の駆動歯車66をそれぞれ時計方向に回転させ、第1の駆
動歯車37が回転角120°回転すると第1のカムフォロア3
6が右方へ移動し、速度切換板30は軸25を中心に時計方
向に回動し、記録/再生用歯車32と上部歯車41とが噛合
する。該上部歯車41の回転はリミツタ部材40を介して回
動アーム50と転接歯車52に伝達され、該回動アーム50は
反時計方向に回動するが、転接規制アーム右126により
転接歯車52は巻取側遊び歯車59に転接噛合することがで
きず、従って巻取リール台5は回転しない。第1の駆動
歯車37が回転角150°回転すると、第2の駆動歯車66も
回転角150°回転し、該第2の駆動歯車66の溝カム113に
係合したカムフォロア116が右方へ移動することによ
り、揺動アーム115に係合されたメインロッド118は左方
へ移動し、転接歯車52の供給リール台4への転接規制を
解除する。第1の駆動歯車37は回転角が150°を過ぎる
と前記したように扇形歯車92が時計方向に回動を開始
し、入側テープガイド群13及び出側テープガイド群14が
テープカセット6の外部へ磁気テープ9を引き出し始め
る。第1の駆動歯車37及び第2の駆動歯車66が回転角17
0°回転すると、駆動部材138は277°回転し、ガイドポ
ストアーム154が時計方向に回動し、ガイドポスト15は
第7図に示すように磁気テープ9をテープカセット6の
内部から所定の位置まで引き出し、該ガイドポスト15は
係止手段(図示せず)により停止される。また駆動部材
138の回転が277°を過ぎると圧着レバー146、回動アー
ム148そして回動アーム148に支承されたピンチローラ22
は第7図に示すように磁気テープループ内側に略々垂直
に下降を開始する。駆動歯車37が回転角280°まで回転
すると、前記テンションアーム182も反時計方向に回動
し、前記供給リール台4に回転制動力を与えると共にテ
ンションポスト184も磁気テープ9に当接し、前記供給
側リールハブ7に巻回している磁気テープ9のテンショ
ンを制御しはじめ、第1の入側テープガイド群13、出側
テープガイド群14はそれぞれ固定部材110,111に当接
し、さらに第1の駆動歯車37が回転角300°まで回転す
ると、前記入側テープガイド群13、出側テープガイド群
14は所定の圧着力で固定部材110,111に圧着されること
になる。また第2の駆動歯車66が回転角323°まで回転
すると、カムフォロア116がさらに右方へ移動し、メイ
ンロッド118が左方に移動することにより、転接規制ア
ーム右126が時計方向に回動し、転接歯車52は巻取側遊
び歯車59と噛合可能となり、巻取リール台5が時計方向
に回転することにより、磁気テープ9はたるむことなく
巻取側テープリール8に巻回される。第1の駆動歯車37
もしくは第2の駆動歯車66の回転角が323°になると、
駆動部材138の回転角は527°に達し、ピンチローラ22は
第6図に示すように磁気テープ9の走行面に位置し、さ
らに該駆動部材138の回転角が587°になると前述した如
くピンチローラ22は所定の圧着力にてキャプスタン23に
圧着され、磁気テープ9は前記キャプスタン23と前記ピ
ンチローラ22との協働で定速移送され、移送された磁気
テープ9はたるむことなく巻取側テープリール8に巻回
される。そして第9図に示すように第1の駆動歯車37及
び第2の駆動歯車66の回転角が370°に達し、同時に駆
動部材138の回転角が604°に達した時、ソレノイド81へ
の通電は停止し、クラッチ歯車65と太陽歯車64との噛み
合いがはずれ、第1の駆動歯車37、第2の駆動歯車66、
駆動部材138は回転を停止し、モータ24の回転はキャプ
スタン23と巻取リール台5へのみ伝達されることにな
り、記録/再生態様となる。このようにして磁気テープ
9は回転ドラム16、消去ヘッド19、コントロールヘッド
20、オーディオヘッド21に添接走行し巻取テープリール
8にたるむことなく巻回されながら信号が記録/再生さ
れる。
と再びモータ24が反時計方向に回転し、クラッチ歯車6
5、リテーナ歯車85を介して第1の駆動歯車37及び第2
の駆動歯車66をそれぞれ時計方向に回転させ、第1の駆
動歯車37が回転角120°回転すると第1のカムフォロア3
6が右方へ移動し、速度切換板30は軸25を中心に時計方
向に回動し、記録/再生用歯車32と上部歯車41とが噛合
する。該上部歯車41の回転はリミツタ部材40を介して回
動アーム50と転接歯車52に伝達され、該回動アーム50は
反時計方向に回動するが、転接規制アーム右126により
転接歯車52は巻取側遊び歯車59に転接噛合することがで
きず、従って巻取リール台5は回転しない。第1の駆動
歯車37が回転角150°回転すると、第2の駆動歯車66も
回転角150°回転し、該第2の駆動歯車66の溝カム113に
係合したカムフォロア116が右方へ移動することによ
り、揺動アーム115に係合されたメインロッド118は左方
へ移動し、転接歯車52の供給リール台4への転接規制を
解除する。第1の駆動歯車37は回転角が150°を過ぎる
と前記したように扇形歯車92が時計方向に回動を開始
し、入側テープガイド群13及び出側テープガイド群14が
テープカセット6の外部へ磁気テープ9を引き出し始め
る。第1の駆動歯車37及び第2の駆動歯車66が回転角17
0°回転すると、駆動部材138は277°回転し、ガイドポ
ストアーム154が時計方向に回動し、ガイドポスト15は
第7図に示すように磁気テープ9をテープカセット6の
内部から所定の位置まで引き出し、該ガイドポスト15は
係止手段(図示せず)により停止される。また駆動部材
138の回転が277°を過ぎると圧着レバー146、回動アー
ム148そして回動アーム148に支承されたピンチローラ22
は第7図に示すように磁気テープループ内側に略々垂直
に下降を開始する。駆動歯車37が回転角280°まで回転
すると、前記テンションアーム182も反時計方向に回動
し、前記供給リール台4に回転制動力を与えると共にテ
ンションポスト184も磁気テープ9に当接し、前記供給
側リールハブ7に巻回している磁気テープ9のテンショ
ンを制御しはじめ、第1の入側テープガイド群13、出側
テープガイド群14はそれぞれ固定部材110,111に当接
し、さらに第1の駆動歯車37が回転角300°まで回転す
ると、前記入側テープガイド群13、出側テープガイド群
14は所定の圧着力で固定部材110,111に圧着されること
になる。また第2の駆動歯車66が回転角323°まで回転
すると、カムフォロア116がさらに右方へ移動し、メイ
ンロッド118が左方に移動することにより、転接規制ア
ーム右126が時計方向に回動し、転接歯車52は巻取側遊
び歯車59と噛合可能となり、巻取リール台5が時計方向
に回転することにより、磁気テープ9はたるむことなく
巻取側テープリール8に巻回される。第1の駆動歯車37
もしくは第2の駆動歯車66の回転角が323°になると、
駆動部材138の回転角は527°に達し、ピンチローラ22は
第6図に示すように磁気テープ9の走行面に位置し、さ
らに該駆動部材138の回転角が587°になると前述した如
くピンチローラ22は所定の圧着力にてキャプスタン23に
圧着され、磁気テープ9は前記キャプスタン23と前記ピ
ンチローラ22との協働で定速移送され、移送された磁気
テープ9はたるむことなく巻取側テープリール8に巻回
される。そして第9図に示すように第1の駆動歯車37及
び第2の駆動歯車66の回転角が370°に達し、同時に駆
動部材138の回転角が604°に達した時、ソレノイド81へ
の通電は停止し、クラッチ歯車65と太陽歯車64との噛み
合いがはずれ、第1の駆動歯車37、第2の駆動歯車66、
駆動部材138は回転を停止し、モータ24の回転はキャプ
スタン23と巻取リール台5へのみ伝達されることにな
り、記録/再生態様となる。このようにして磁気テープ
9は回転ドラム16、消去ヘッド19、コントロールヘッド
20、オーディオヘッド21に添接走行し巻取テープリール
8にたるむことなく巻回されながら信号が記録/再生さ
れる。
次に逆再生釦(図示せず)もしくはReview釦(図示せ
ず)を押圧した場合は、モータ24が反時計方向に回転し
たままの状態でソレノイド81に通電され、プランジャー
82が吸着されることにより回転レバー77が軸76を中心に
反時計方向に回動し、同時に第1のクラッチ板69及び第
2のクラッチ板71が軸70を中心に時計方向に回動し、ク
ラッチ歯車65が太陽歯車64に噛合し、前記モータ24の回
転が、ベルト29、ベルトプーリ28、第1の遊び歯車62、
第2の遊び歯車63を介して、前記クラッチ歯車65及び太
陽歯車64に伝達され、リテーナ歯車85を介して第1の駆
動歯車37及び第2の駆動歯車66をそれぞれ時計方向に回
転させ、第1の駆動歯車37もしくは第2の駆動歯車66の
回転角が393°になると、駆動部材138の回転角は641°
に達し、ピンチローラ22はキャプスタン23と離間する。
さらに駆動部材138が681°まで回転し、第2の駆動歯車
66の回転角が417°まで回転すると、カムフォロア116が
さらに右方へ移動し、メインロッド118が左方に移動す
ることにより、テンションアーム182は時計方向に回動
し、供給リール台4の回転制動力を開放する。同時にピ
ンチローラ22とキャプスタン23はさらに離間してゆき、
ここでモータ24を制御手段(図示せず)により時計方向
に逆転し、転接歯車52を供給側遊び歯車61とを噛み合わ
せ、供給リール台4を反時計方向に回転駆動すべくモー
タ24の駆動力が伝達される。この時ピンチローラ22はキ
ャプスタン23と離間しているのでピンチローラ22とキャ
プスタン23による磁気テープ9の逆方向移送は発生しな
い。モータ24はさらに逆転し続け、モータ24に追従して
第2の駆動歯車66の回転角が393°になると、駆動部材1
38の回転角は641°に達し、ピンチローラ22はキャプス
タン23に圧接され、ピンチローラ22とキャプスタン23と
の協働により磁気テープ9を逆移送し始める。この時供
給リール台4は反時計方向にモータ24の回転駆動力が伝
達されているので、逆移送された磁気テープ9はたるむ
ことなく供給側テープリール7に巻取られる。同時に溝
カム113によりカムフォロア116が左方へ移動し、揺動レ
バー115は反時計方向に回動するがピン117と係合穴部11
9とはガタがあるため、メインロッド118が移動せず、第
10図に示す位置を保持する。この状態は第2の駆動歯車
66の回転角が323°になるまで保持される。第1の駆動
歯車37及び第2の駆動歯車66の回転角が370°に達し、
同時に駆動部材138の回転角が604°に達した時、ソレノ
イド81への通電は停止し、クラッチ歯車65と太陽歯車64
との噛み合いがはずれ、第1の駆動歯車37、第2の駆動
歯車66、駆動部材138は回転を停止し、モータ24の回転
はキャプスタン23と供給リール台4へのみ伝達されるこ
とになり、このときテンションアーム182はメインロッ
ド118により第10図に示す位置を保持したままであり、
供給リール台4への回転制動力は作用していないので逆
再生もしくはReview態様となる。このようにして磁気テ
ープ9は回転ドラム16、消去ヘッド19、コントロールヘ
ッド20、オーディオヘッド21に添接走行し供給側テープ
リール7にたるむことなく巻回されながら信号が発生さ
れる。
ず)を押圧した場合は、モータ24が反時計方向に回転し
たままの状態でソレノイド81に通電され、プランジャー
82が吸着されることにより回転レバー77が軸76を中心に
反時計方向に回動し、同時に第1のクラッチ板69及び第
2のクラッチ板71が軸70を中心に時計方向に回動し、ク
ラッチ歯車65が太陽歯車64に噛合し、前記モータ24の回
転が、ベルト29、ベルトプーリ28、第1の遊び歯車62、
第2の遊び歯車63を介して、前記クラッチ歯車65及び太
陽歯車64に伝達され、リテーナ歯車85を介して第1の駆
動歯車37及び第2の駆動歯車66をそれぞれ時計方向に回
転させ、第1の駆動歯車37もしくは第2の駆動歯車66の
回転角が393°になると、駆動部材138の回転角は641°
に達し、ピンチローラ22はキャプスタン23と離間する。
さらに駆動部材138が681°まで回転し、第2の駆動歯車
66の回転角が417°まで回転すると、カムフォロア116が
さらに右方へ移動し、メインロッド118が左方に移動す
ることにより、テンションアーム182は時計方向に回動
し、供給リール台4の回転制動力を開放する。同時にピ
ンチローラ22とキャプスタン23はさらに離間してゆき、
ここでモータ24を制御手段(図示せず)により時計方向
に逆転し、転接歯車52を供給側遊び歯車61とを噛み合わ
せ、供給リール台4を反時計方向に回転駆動すべくモー
タ24の駆動力が伝達される。この時ピンチローラ22はキ
ャプスタン23と離間しているのでピンチローラ22とキャ
プスタン23による磁気テープ9の逆方向移送は発生しな
い。モータ24はさらに逆転し続け、モータ24に追従して
第2の駆動歯車66の回転角が393°になると、駆動部材1
38の回転角は641°に達し、ピンチローラ22はキャプス
タン23に圧接され、ピンチローラ22とキャプスタン23と
の協働により磁気テープ9を逆移送し始める。この時供
給リール台4は反時計方向にモータ24の回転駆動力が伝
達されているので、逆移送された磁気テープ9はたるむ
ことなく供給側テープリール7に巻取られる。同時に溝
カム113によりカムフォロア116が左方へ移動し、揺動レ
バー115は反時計方向に回動するがピン117と係合穴部11
9とはガタがあるため、メインロッド118が移動せず、第
10図に示す位置を保持する。この状態は第2の駆動歯車
66の回転角が323°になるまで保持される。第1の駆動
歯車37及び第2の駆動歯車66の回転角が370°に達し、
同時に駆動部材138の回転角が604°に達した時、ソレノ
イド81への通電は停止し、クラッチ歯車65と太陽歯車64
との噛み合いがはずれ、第1の駆動歯車37、第2の駆動
歯車66、駆動部材138は回転を停止し、モータ24の回転
はキャプスタン23と供給リール台4へのみ伝達されるこ
とになり、このときテンションアーム182はメインロッ
ド118により第10図に示す位置を保持したままであり、
供給リール台4への回転制動力は作用していないので逆
再生もしくはReview態様となる。このようにして磁気テ
ープ9は回転ドラム16、消去ヘッド19、コントロールヘ
ッド20、オーディオヘッド21に添接走行し供給側テープ
リール7にたるむことなく巻回されながら信号が発生さ
れる。
次に再び記録/再生釦(図示せず)を押圧した場合は、
モータ24が時計方向に回転したままの状態でソレノイド
81に通電され、プランジャー82が吸着されることにより
回転レバー77が軸76を中心に反時計方向に回動し、同時
に第1のクラッチ板69及び第2のクラッチ板71が軸70を
中心に時計方向に回動し、クラッチ歯車65が太陽歯車64
に噛合し、前記モータ24の回転が、ベルト29、ベルトプ
ーリ28、第1の遊び歯車62、第2の遊び歯車63を介し
て、前記クラッチ歯車65及び太陽歯車64に伝達され、リ
テーナ歯車85を介して駆動歯車66を反時計方向に回転さ
せ、第1の駆動歯車37もしくは第2の駆動歯車66の回転
角が348°になると、駆動部材138の回転角は567°に達
し、ピンチローラ22はキャプスタン23と離間し、さらに
第2の駆動歯車66の回転角が323°になると、駆動部材1
38が527°まで回転してゆき、ピンチローラ22とキャプ
スタン23はさらに離間してゆく。さらにモータ24を同方
向に回転し、第2の駆動歯車66の回転角が308°に達す
ると、カムフォロア116がさらに左方へ移動し、メイン
ロッド118が右方に移動することにより、前記テンショ
ンアーム182も反時計方向に回動し、前記供給リール台
4に回転制動力を与えると共にテンションポスト184も
磁気テープ9に当接し、前記供給側リールハブ7に巻回
している磁気テープ9のテンションを制御しはじめる。
ここでモータ24を制御手段(図示せず)により反時計方
向に逆転し、転接歯車52を巻取側遊び歯車59とを噛み合
わせ、巻取リール台5を時計方向に回転駆動すべく駆動
力が伝達される。この時ピンチローラ22はキャプスタン
23と離間しているのでピンチローラ22とキャプスタン23
による磁気テープ9の移送は発生しない。モータ24はさ
らに逆転し続け、モータ24に追従して駆動歯車66の回転
角が348°になると、駆動部材138の回転角は567°に達
し、ピンチローラ22はキャプスタン23に圧接され、ピン
チローラ22とキャプスタン23との協働により磁気テープ
9を移送し始める。この時巻取リール台5は時計方向に
回転駆動力が伝達されているので、移送された磁気テー
プ9はたるむことなく巻取側テープリール8に巻取られ
る。第1の駆動歯車37及び第2の駆動歯車66の回転角が
370°に達し、同時に駆動部材138の回転角が604°に達
した時、ソレノイド81への通電は停止し、クラッチ歯車
65と太陽歯車64との噛み合いがはずれ、第1の駆動歯車
37及び第2の駆動歯車66、駆動部材138は回転を停止
し、モータ24の回転はキャプスタン23へのみ伝達される
ことになり、記録/再生態様となる。このようにして磁
気テープ9は回転ドラム16、消去ヘッド19、コントロー
ルヘッド20、オーディオヘッド21に添接走行し巻取側テ
ープリール8にたるむことなく巻回されながら信号が記
録/再生される。
モータ24が時計方向に回転したままの状態でソレノイド
81に通電され、プランジャー82が吸着されることにより
回転レバー77が軸76を中心に反時計方向に回動し、同時
に第1のクラッチ板69及び第2のクラッチ板71が軸70を
中心に時計方向に回動し、クラッチ歯車65が太陽歯車64
に噛合し、前記モータ24の回転が、ベルト29、ベルトプ
ーリ28、第1の遊び歯車62、第2の遊び歯車63を介し
て、前記クラッチ歯車65及び太陽歯車64に伝達され、リ
テーナ歯車85を介して駆動歯車66を反時計方向に回転さ
せ、第1の駆動歯車37もしくは第2の駆動歯車66の回転
角が348°になると、駆動部材138の回転角は567°に達
し、ピンチローラ22はキャプスタン23と離間し、さらに
第2の駆動歯車66の回転角が323°になると、駆動部材1
38が527°まで回転してゆき、ピンチローラ22とキャプ
スタン23はさらに離間してゆく。さらにモータ24を同方
向に回転し、第2の駆動歯車66の回転角が308°に達す
ると、カムフォロア116がさらに左方へ移動し、メイン
ロッド118が右方に移動することにより、前記テンショ
ンアーム182も反時計方向に回動し、前記供給リール台
4に回転制動力を与えると共にテンションポスト184も
磁気テープ9に当接し、前記供給側リールハブ7に巻回
している磁気テープ9のテンションを制御しはじめる。
ここでモータ24を制御手段(図示せず)により反時計方
向に逆転し、転接歯車52を巻取側遊び歯車59とを噛み合
わせ、巻取リール台5を時計方向に回転駆動すべく駆動
力が伝達される。この時ピンチローラ22はキャプスタン
23と離間しているのでピンチローラ22とキャプスタン23
による磁気テープ9の移送は発生しない。モータ24はさ
らに逆転し続け、モータ24に追従して駆動歯車66の回転
角が348°になると、駆動部材138の回転角は567°に達
し、ピンチローラ22はキャプスタン23に圧接され、ピン
チローラ22とキャプスタン23との協働により磁気テープ
9を移送し始める。この時巻取リール台5は時計方向に
回転駆動力が伝達されているので、移送された磁気テー
プ9はたるむことなく巻取側テープリール8に巻取られ
る。第1の駆動歯車37及び第2の駆動歯車66の回転角が
370°に達し、同時に駆動部材138の回転角が604°に達
した時、ソレノイド81への通電は停止し、クラッチ歯車
65と太陽歯車64との噛み合いがはずれ、第1の駆動歯車
37及び第2の駆動歯車66、駆動部材138は回転を停止
し、モータ24の回転はキャプスタン23へのみ伝達される
ことになり、記録/再生態様となる。このようにして磁
気テープ9は回転ドラム16、消去ヘッド19、コントロー
ルヘッド20、オーディオヘッド21に添接走行し巻取側テ
ープリール8にたるむことなく巻回されながら信号が記
録/再生される。
次に停止釦(図示せず)を押圧した場合は、逆再生時と
同様にモータ24を反時計方向に回転し続けたままソレノ
イド81に通電し、第2の駆動歯車66の回転角が681°に
達した後、モータ24を逆転し、その後逆転し続けたまま
第1の駆動歯車37及び第2の駆動歯車66が回転角150°
まで逆転し、駆動部材138の回転角が244°まで逆転する
と入側テープガイド群13、出側テープガイド群14、ガイ
ドポスト15、ピンチローラ22はそれぞれ第1図に示す位
置に復帰する。また回動アーム50は時計方向に回動し、
転接歯車52が供給側遊び歯車61に噛合することにより、
供給リール台4が反時計方向に回転し、引き出されてい
た磁気テープ9をたるみなく、供給テープリール7に巻
回する。その後第1の駆動歯車37及び第2の駆動歯車66
は回転角20°まで逆転し、停止態様になれば、モータ24
の回転は停止する。
同様にモータ24を反時計方向に回転し続けたままソレノ
イド81に通電し、第2の駆動歯車66の回転角が681°に
達した後、モータ24を逆転し、その後逆転し続けたまま
第1の駆動歯車37及び第2の駆動歯車66が回転角150°
まで逆転し、駆動部材138の回転角が244°まで逆転する
と入側テープガイド群13、出側テープガイド群14、ガイ
ドポスト15、ピンチローラ22はそれぞれ第1図に示す位
置に復帰する。また回動アーム50は時計方向に回動し、
転接歯車52が供給側遊び歯車61に噛合することにより、
供給リール台4が反時計方向に回転し、引き出されてい
た磁気テープ9をたるみなく、供給テープリール7に巻
回する。その後第1の駆動歯車37及び第2の駆動歯車66
は回転角20°まで逆転し、停止態様になれば、モータ24
の回転は停止する。
さらにテープカセット・イジェクト釦(図示せず)を押
圧すれば前述のように、ストッパ159がストッパ溝161か
ら抜け出し、ストッパ158がストッパ溝160に入り込むこ
とにより第1の駆動歯車37と第2の駆動歯車66の回転は
停止し、第3の駆動歯車67が回転することによりテープ
カセット6が第10図のA位置まで復帰する。
圧すれば前述のように、ストッパ159がストッパ溝161か
ら抜け出し、ストッパ158がストッパ溝160に入り込むこ
とにより第1の駆動歯車37と第2の駆動歯車66の回転は
停止し、第3の駆動歯車67が回転することによりテープ
カセット6が第10図のA位置まで復帰する。
発明の効果 以上のように本発明の磁気記録再生装置は、正逆回転可
能なモータと、モータの回転に追従して回転するととも
に、カム溝を有する回転体と、カム溝に係合する第1の
係合部をもつ第1の可動部材と、第1の可動部材に設け
られた第2の係合部と係合する第3の係合部を有する第
2の可動部材とよりなり、回転体を回転させカム溝に追
従して第1の可動部材が移動することにより、第2の可
動部材を複数位置に移動させ、装置を各位置に対応した
モードに切換える磁気記録再生装置において、第2の係
合部と第3の係合部の一方を第2の可動部材の移動方向
に対して幅を有する係合孔とし、他方を突起体により形
成する。
能なモータと、モータの回転に追従して回転するととも
に、カム溝を有する回転体と、カム溝に係合する第1の
係合部をもつ第1の可動部材と、第1の可動部材に設け
られた第2の係合部と係合する第3の係合部を有する第
2の可動部材とよりなり、回転体を回転させカム溝に追
従して第1の可動部材が移動することにより、第2の可
動部材を複数位置に移動させ、装置を各位置に対応した
モードに切換える磁気記録再生装置において、第2の係
合部と第3の係合部の一方を第2の可動部材の移動方向
に対して幅を有する係合孔とし、他方を突起体により形
成する。
これにより、回転体の正回転時と逆回転時で、第2の係
合部の移動方向が相互に逆となり、第2の係合部と第3
の係合部とが互いに遊挿状態を介して係合することによ
り、第2の可動部材の移動が第1の可動部材の移動より
遅れ、回転体の共通の回転位置において第2の可動部材
を異なる位置におき、装置のモードを異なる態様に制御
可能に、部品点数も少なく、安価で、静音かつ簡単な構
造で実現できる磁気記録再生装置を実現し得るという非
常に優れた効果が得られるものである。
合部の移動方向が相互に逆となり、第2の係合部と第3
の係合部とが互いに遊挿状態を介して係合することによ
り、第2の可動部材の移動が第1の可動部材の移動より
遅れ、回転体の共通の回転位置において第2の可動部材
を異なる位置におき、装置のモードを異なる態様に制御
可能に、部品点数も少なく、安価で、静音かつ簡単な構
造で実現できる磁気記録再生装置を実現し得るという非
常に優れた効果が得られるものである。
第1図,第7図,第9図,第10図はそれぞれ本発明の一
実施例における磁気記録再生装置の平面図、第2図はリ
ール駆動機構の側断面図、第3図はモータの回転駆動力
を各手段に選択的に伝達する機構の側断面図、第4図は
カムのリフト曲線図、第5図,第6図はピンチローラ圧
着手段の側面図、第8図は動作切換手段の動作説明図、
第11図はテープカセット装着手段の側面図、第12図,第
13図は従来の磁気記録再生装置の平面図である。 6……テープカセット、16……回転ドラム、22……ピン
チローラ、23……キャプスタン、24……モータ、37……
第1の駆動歯車、65……クラッチ歯車、66……第2の駆
動歯車、67……第3の駆動歯車、81……ソレノイド、94
……第1ローディング歯車、97……第2ローディング歯
車、118……メインロッド、138……駆動部材、157……
係止アーム、170……右ワイパーアーム。
実施例における磁気記録再生装置の平面図、第2図はリ
ール駆動機構の側断面図、第3図はモータの回転駆動力
を各手段に選択的に伝達する機構の側断面図、第4図は
カムのリフト曲線図、第5図,第6図はピンチローラ圧
着手段の側面図、第8図は動作切換手段の動作説明図、
第11図はテープカセット装着手段の側面図、第12図,第
13図は従来の磁気記録再生装置の平面図である。 6……テープカセット、16……回転ドラム、22……ピン
チローラ、23……キャプスタン、24……モータ、37……
第1の駆動歯車、65……クラッチ歯車、66……第2の駆
動歯車、67……第3の駆動歯車、81……ソレノイド、94
……第1ローディング歯車、97……第2ローディング歯
車、118……メインロッド、138……駆動部材、157……
係止アーム、170……右ワイパーアーム。
Claims (1)
- 【請求項1】正逆回転可能なモータと、 前記モータの回転に追従して回転するとともに、カム溝
を有する回転体と、 前記カム溝に係合する第1の係合部を持つ第1の可動部
材と、 前記第1の可動部材に設けられた第2の係合部と係合す
る第3の係合部を有する第2の可動部材とよりなり、 前記回転体を回転させカム溝に追従して前記第1の可動
部材が移動することにより、前記第2の可動部材を複数
位置に移動させ、装置を各位置に対応したモードに切換
える磁気記録再生装置において、 第2の係合部と第3の係合部の一方を第2の可動部材の
移動方向に対して幅を有する係合孔とし、他方を突起体
により形成し、 前記回転体の正回転時と逆回転時で、前記第2の係合部
の移動方向が相互に逆となり、前記第2の係合部と第3
の係合部とが互いに遊挿状態を介して係合することによ
り、前記第2の可動部材の移動が前記第1の可動部材の
移動より遅れ、前記回転体の共通の回転位置において前
記第2の可動部材を異なる位置におき、装置のモードを
異なる態様に制御可能とすることを特徴とする磁気記録
再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61067755A JPH0654561B2 (ja) | 1986-03-26 | 1986-03-26 | 磁気記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61067755A JPH0654561B2 (ja) | 1986-03-26 | 1986-03-26 | 磁気記録再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62223844A JPS62223844A (ja) | 1987-10-01 |
JPH0654561B2 true JPH0654561B2 (ja) | 1994-07-20 |
Family
ID=13354071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61067755A Expired - Fee Related JPH0654561B2 (ja) | 1986-03-26 | 1986-03-26 | 磁気記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0654561B2 (ja) |
-
1986
- 1986-03-26 JP JP61067755A patent/JPH0654561B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62223844A (ja) | 1987-10-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |