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JPH0653466B2 - 4輪駆動車のブレ−キ制御装置 - Google Patents

4輪駆動車のブレ−キ制御装置

Info

Publication number
JPH0653466B2
JPH0653466B2 JP60178156A JP17815685A JPH0653466B2 JP H0653466 B2 JPH0653466 B2 JP H0653466B2 JP 60178156 A JP60178156 A JP 60178156A JP 17815685 A JP17815685 A JP 17815685A JP H0653466 B2 JPH0653466 B2 JP H0653466B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel drive
wheel
brake
abs
wheels
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60178156A
Other languages
English (en)
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JPS6243321A (ja
Inventor
久朗 山口
禎人 佐田
久視 寺島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP60178156A priority Critical patent/JPH0653466B2/ja
Priority to US06/895,443 priority patent/US4770266A/en
Priority to DE8686111199T priority patent/DE3668434D1/de
Priority to EP86111199A priority patent/EP0217087B1/en
Publication of JPS6243321A publication Critical patent/JPS6243321A/ja
Publication of JPH0653466B2 publication Critical patent/JPH0653466B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、前後輪をともに駆動することのできる4輪駆
動車であって、且つアンチスキッドブレーキシステム
(以下、ABSとも称する)を有する自動車に関するも
のである。
(従来技術) 自動車が走行中にブレーキ操作を行なった場合、ブレー
キ力が最大となるのは車輪スリップ率が20%程度近傍
の領域であることから、ブレーキ操作時におけるブレー
キ油圧を制御して車輪スリップ率があまり大きくならな
いようにして車輪のロックを防止し、ブレーキ力を最大
近くに保つようにしたアンチスキッドブレーキシステム
は、2輪駆動車においては従来から知られており実用化
されている。1例を挙げれば、特開昭57−7747号
公報に開示されているように、2輪駆動車において車輪
速度の減速度に応じてブレーキ油圧を制御し制動時にお
ける車輪のロックを防止するようにしたものがある。し
かしながら、4輪駆動車においてABSを用いたものは
未だ実現していない。
これは、ABSの作動が車輪のスリップ率を検出して行
なうため、スリップする車輪の速度と実速度とを測定す
るに際して、現行では4つの車輪の回転をそれぞれ検出
し、スリップしている車輪の速度に対してスリップして
いない車輪の速度から算出した実車速を用いてスリップ
率を求めるようにしているためで、この方法のABSを
4輪駆動車に組み込んだ場合、例えばパートタイムの4
輪駆動状態やフルタイムのデフロック状態の時など4つ
の車輪は全て機械的に連結しているので、4つの車輪が
同時にスリップすることになり、実車速の算出が難しい
という問題があるためである。なお、音波探知機等のセ
ンサにより実車速を検出することは技術的には可能であ
るが、コスト面等で現段階では実用化に問題がある。
このようなことから、4輪駆動車に、従来から2輪駆動
車に用いられているABSをそのまま装備し、ABS制
御が行なわれる状況、すなわちブレーキ作動時には4輪
直結状態を解除すること、例えばデフロック解除や、4
輪駆動を2輪駆動に切り換えるようにすることが考えら
れる。この場合、プレーキ作動を検出する方法として
は、ブレーキペダルスイッチ、ブレーク液圧スイッチの
ON・OFFの検出等種々の方法があるが、これらのス
イッチがONになった場合に、常に前後輪直結状態から
解除状態への切換えを行なわせるようにしたのでは、ブ
レーキペダルを軽く踏み込んだ場合や、何度も繰り返し
て踏んだ場合に前後輪直結状態から解除状態への切換え
が頻繁に行なわれることになり、走行性能上の面から好
ましくない。
(発明の目的) 本発明は上記事情に鑑み、4輪駆動車においても従来か
ら2輪駆動車に用いられているABSをそのまま装備で
きるようにすべく、ブレーキ作動時に前後輪直結状態か
ら解除状態へ切り換えるようにした場合において、この
切換えに伴う車両走行性能への影響を少なくすることが
できるブレーキ制御装置を提供することを目的とするも
のである。
(発明の構成) 本発明のブレーキ制御装置は、上記目的達成のため、ブ
レーキ作動が行われたとき即座に前後輪直結状態から解
除状態へ切り換えるのではなく、ABS制御が真に必要
になったときにのみ上記切換えを行う構成としたもので
あります。すなわち、前後輪を駆動する4輪駆動装置
と、差動可能な車輪相互間の差動を制限する差動制限装
置と、各車輪をロックさせないようブレーキ作動圧を制
御するアンチスキッドブレーキシステムとを備えた4輪
駆動車のブレーキ制御装置であって、 ブレーキ作動状態を検出する検出手段と、 該検出手段により所定時間以上のブレーキ作動状態の継
続が検出されたときに、前記差動制限装置の作動を解除
するとともに前記アンチスキッドブレーキシステムの作
動を許容する許容手段とを備えたことを特徴とするもの
である。
(実施例) 以下、図面により本発明の好ましい実施例について説明
する。
第1図は本発明のブレーキ制御装置を備えた4輪駆動車
の駆動系およびABS制御系を示す概略図である。エン
ジン9の駆動力はトランスミッション10において変速
された後、トランスファ20に伝達される。トランスフ
ァ20においては、2−4輪切換えクラッチ45が設け
られており、この2−4輪切換えクラッチ45により、
2輪駆動が選択されると、トランスミッション10を介
してトランスファ20に伝達されたエンジン9の駆動力
は後プロペラシャフト8に出力され、後輪デフ5および
左右の後アクスルシャフト6a,6bを介して後輪4
a,4bに伝達され、後輪4a,4bを駆動する。この
とき前プロペラシャフト7への動力伝達はなく、前輪1
a,1bは自由回転できる状態にある。
一方、2−4輪切換えクラッチ45により、4輪駆動が
選択されると、2−4輪切換えクラッチ45が作動して
前プロペラシャフト7をトランスファ20の入力軸と直
結させる。これにより、トランスファ20に伝達される
エンジン9の駆動力は前および後プロペラシャフト7,
8に分けて伝えられるとともに、前輪および後輪デフ
2,5ならびに前および後アクスルシャフト3a,3
b,6a,6bをそれぞれ介して前輪1a,1bおよび
後輪4a,4bに伝達され、前輪1a,1bおよび後輪
4a,4bがともに駆動される。
以上のようにして、2輪駆動状態もしくは4輪駆動状態
が選択できるのであるが、この2−4輪切換クラッチ4
5の作動は、直結解除モジュレータ13によって行なわ
れ、この直結解除モジュレータ13の作動制御は直結解
除コントローラ12により行なわれる。
また、この自動車にはABSが組み込まれている。この
ABSは、各車輪の回転速度を検出する速度センサ56
a,56b,57a,57bからの信号に基づいてAB
Sコントローラ14において各車輪のスリップ率を算出
し、ABSモジュレータ15に作動信号を出力して各車
輪のブレーキ圧を調整し、スリップ率が所定値を超えな
いように制御すものである。しかしながら、2−4輪切
換クラッチ45により4輪駆動が選択されているとき
は、各車輪は直結状態にありスリップ率の算出が正確で
なくなる。このため、この自動車においてはブレーキ作
動状態検出手段11およびブレーキ作動時間判定手段1
6が設けられており、これら両手段11、16によりブ
レーキの作動状態が所定時間以上継続していることが検
出されたときには、まず直結解除コントローラ12によ
り直結解除モジュレータ13を作動させて、2輪駆動に
切り換え、その後ABSコントローラ14およびABS
モジュレータ15によるABSの作動を行なうようにし
ている。これにより、ブレーキ作動状態が所定時間以上
継続した場合にのみ2輪駆動に切り換えてABS制御を
行なわせることができ、いわゆるブレーキペダルの“ち
ょい踏み”や繰り返し踏み等の場合に不必要に2−4輪
切換えが行なわれるのを防止し、走行性能への影響も小
さくすることができる。
なお、ブレーキ作動状態の検出は、ブレーキペダルの操
作の検出、プレーキペダルスイッチのON・OFFの検
出、ブレーキ液圧スイッチのON・OFFの検出などに
より行なう。
次に、上記直結解除コントローラ12およびABSコン
トローラ14における制御内容を第2図のフローチャー
トにより説明する。
ステップS1から開始する本フローは、ステップS2に
おいて2−4輪切換クラッチ45の作動の有無、すなわ
ちこのクラッチ45が作動して前後プロペラシャフト
7,8が直結となり、4輪駆動状態となっているか否か
を検出する。直結でないとき、すなわち2輪駆動状態の
ときはステップS3に進み本フローは終了する。但し、
このときにブレーキが作動された場合には、ABSが直
ちに作動するようになっている。
直結のとき、すなわち4輪駆動状態のときはステップS
4に進み、ブレーキ作動状態検出手段11によりブレー
キスイッチがONか否か検出し、これがOFFのときは
ステップS5に進んでこのままフローを終了する。ブレ
ーキスイッチがONのときはステップS6に進み、ブレ
ーキペダルの踏み込み時間(ブレーキ作動時間)tを検
出し、これを所定値Tと比較する。この時間tが所定
値Tより小さいときはステップS7に進んでブレーキ
スイッチがOFFか否か判断する。ブレーキスイッチが
OFFであればステップS8に進んで本フローを終了
し、ONのときはステップS6に戻る。これによりブレ
ーキペダルが踏まれたときにこの踏み込みが所定時間以
上継続したか否かを検出する。ステップS6において踏
み込み時間tが所定値Tより大きくなったと判定され
ると、ステップS9に進み直結解除コントローラ12か
ら直結解除モジュレータ13に解除信号を出力し、2−
4輪切換クラッチ45を作動させて2輪駆動に切り換え
る。ステップS11において直結解除が完了して、2輪
駆動に切り換わったことが確認されると、ステップS1
2〜S14に進んでABS作動を行なう。
ABSは、各車輪の速度センサ56a,56b,57
a,57bからの速度信号から車輪のスリップ率を算出
し、このスリップ率が所定値を超えたときに作動信号を
発するもので、ステップS12において作動信号がON
になると、ステップS13に進んでABSを作動させA
BSモジュレータ15によりスリップ率の大きい車輪に
作用するブレーキ液圧を低下させスリップ率を適正な値
に保ってブレーキ力が常に最大となるようにする。次い
で、スリップ率が低下し、ABS作動信号がOFFにな
ったことを検出すると(ステップS14)、ステップS
12に戻る。ステップS12において、ABS作動信号
がONでないときはステップS15に進んでブレーキス
イッチがOFFか否かを判断し、これがONのときは再
びステップS12に戻るABS作動を行なわせる。
ブレーキスイッチがOFFになると、ステップS16〜
S17に進んで直結信号をOFFにして再び2−4輪切
換クラッチ45により前後プロペラシャフト7,8を直
結させ、4輪駆動に戻したのち、ステップS18に進ん
で本フローを終了する。
次に、第3図によりトランスファ20の構造を示し、2
−4輪駆動切換について説明する。
このトアンスファ20の入力軸21と出力軸22とは同
軸上に分離して配置され、入力軸21には低速用クラッ
チ23と、高速用クラッチ24が設けられ、高速用クラ
ッチ24の出力軸は、出力軸22の内側軸端に連設され
た入力ギヤ24の内側面に形成され、この高速用クラッ
チ24がON操作されることで、入力軸21の出力が直
接出力軸22に伝達される。
前述の低速用クラッチ23の出力側には出力ギヤ26が
形成されて、入力軸21の軸上に軸受を介して軸支さ
れ、この出力ギヤ26は減速ギヤ27,28の入力側2
7と噛合し、その出力側28は前述の入力ギヤ25と噛
合し、また減速ギヤ27,28はケース29に架設され
た支軸30に軸受を介して軸支されている。
前述の出力軸22には2−4輪駆動切換用クラッチ45
が設けられ、このクラッチ45の出力側には、フロント
駆動用の出力スプロケット31が形成されて、出力軸2
2の軸上に軸受を介して軸支されている。上述のケース
29の下方部にはフロント駆動用の入力スプロケット3
2が軸受を介して軸支され、前述の出力スプロケット3
1との間にチェーン33が架けられている。上述の駆動
系によれば、低速用クラッチ23をON操作すると、出
力ギヤ26、減速ギヤ27,28、入力ギヤ25を介し
て出力軸22が駆動され、高速用クラッチ24がON操
作されると、直接出力軸22が駆動される。また2−4
輪駆動切換用クラッチ45がON操作されると、出力軸
22の駆動力は出力スプロケット31、チェーン33を
介して入力スプロケット32に伝達される。
そして、出力軸22の外端に固定されたフランジ34
は、前述の後プロペラシャフト8に連結されて後輪4
a,4bを駆動し、また入力スプロケット32の出力側
に連設されたフランジ35は、前プロペラシャフト7に
連結されて前輪1a,1bを駆動する。
前述のケース29の上部には、プレッシャレギュレータ
バルブ36、マニュアルバルブ37,シフトバルブ38
が設けられている。
上述のプレッシャレギュレータバルブ36は、入力軸2
1の入力側に設けられた油圧ポンプ39のポンプ吐出圧
を一定の圧力に制御する。
またマニュアルバルブ37は、操作レバー40をドライ
バが操作することで、これに連動して2−4輪切換用ク
ラッチ45が操作されて、2輪駆動と4輪駆動とに切り
換えられる。
またシフトバルブ38は、直結解除コントローラ12に
より、直結解除モジュレータ13が操作されることで、
2−4輪切換用クラッチ45が操作されて、2輪駆動と
4輪駆動とに切り換えられる。
なお、シフトバルブ38からの油路42は、2−4輪切
換用クラッチ45のピストン43の背面側に接続され、
圧油がこれに供給されることによって、ピストン43が
動き、クラッチがON操作される。なお、低速用および
高速用のクラッチ23,24も同様に構成されている。
第4図は操作レバー40の操作位置を示し、Aはオート
位置であって、この場合の4輪駆動は高速用クラッチ2
4がONされて、高速駆動のみに設定されている。
B,C,Dはドライバによるマニュアル操作の位置であ
り、B位置は2輪駆動の操作位置であり、2−4輪駆動
切換用クラッチ45はOFFの操作される。C位置は高
速4輪駆動の位置であり、高速用クラッチ24、2−4
輪駆動切換用クラッチ45がON操作される。D位置は
低速4輪駆動の位置であり、低速用クラッチ23、2−
4輪駆動切換用クラッチ45がON操作される。ブレー
キ作動時の前後輪直結状態から解除状態への切換えは、
レバー位置に関係なくA,C,Dのどの位置でも前後輪
直結、解除切換が別途設けられたコントローラにより制
御されて走行条件に応じて自動的に行なわれる。
以上においては、いわゆるパートタイムタイプの4輪駆
動車の場合について説明したが、フルタイムタイプの4
輪駆動車についても同様であり、フルタイムタイプの場
合のトランスファ60を第5図に示し、この構造および
作動を以下に説明する。
このトランスファ60においては、一端にドライブギヤ
61aを有するトランスミッション出力軸61が車幅方
向に伸びて配されている。そして、このドライブギヤ6
1aが車軸間差動装置70におけるリングギヤ71の外
周に一体形成された大径の入力ギヤ71aに噛合してい
る。
この車軸間差動装置70は、上記リングギヤ71と、こ
れに同芯に配されたサンギヤ72と、該リングギヤ71
およびサンギヤ72に噛合する複数のピニオン73…7
3と、これらのピニオン73…73をピン74…74を
介して担持するピニオンキャリア75とからなる遊星歯
車機構によって構成されている。ここで、第6図に示す
ように、該車軸間差動装置70におけるリングギヤ71
とサンギヤ72との間の複数のピニオン73…73は、
それぞれリングギヤ71に噛合するピニオン73aと、
該ピニオン73aおよびサンギヤ72に噛合するピニオ
ン73bとからなるダブルピニオンとされている。
また、該車軸間差動装置70の一側方(図中、右方)に
は、デフケース76と該ケース76に両端部を支持され
た半径方向のピン77に回転自在に嵌合された一対のピ
ニオン78,78と、両ピニオン78,78に噛合する
左右一対の傘歯車79,79とから構成される前輪差動
装置80が配置されている。該前輪差動装置80におけ
る上記傘歯車79,79には、左右方向に延びる左前輪
駆動軸81および右前輪駆動軸82がそれぞれ結合さ
れ、左前輪駆動軸81は上記車軸間差動装置70の中心
部を貫通して、左前輪に至り、また、右前輪駆動軸82
は右前輪に至る。
上記車軸間差動装置70におけるピニオンキャリア75
と、その側方に位置する前輪差動装置80におけるデフ
ケース76とは同一部品として一体化されている。ま
た、該車軸間差動装置70におけるリングギヤ71とピ
ニオンキャリア75(デフケース76)は、前輪差動装
置80を越えて図中右方に延長され、その延長部外周に
隣接して形成された同形のスプライン85,86と、そ
の一方に嵌合された状態から両者に跨って嵌合された状
態にスライド可能とされたスライダ87とにより、車軸
間差動装置70におけるリングギヤ71とピニオンキャ
リア75とを結合しあるいは分離するデフロック機構8
8が構成されている。このようにして、車軸間差動装置
70と、前輪差動装置80と、車軸間差動装置70のデ
フロック機構88とが、前輪差動装置80を中央として
同軸上に配置されている。
一方、車軸間差動装置70や前輪差動装置80の軸心か
ら一定の間隔を隔てて中間軸89が平行に配設されてい
る。そして、該中間軸89に一体形成されたギヤ90が
車軸間差動装置70におけるサンギヤ72に一体形成さ
れたギヤ91に噛合されているとともに、該中間軸89
の延長上に第2中間軸92が配設され、両中間軸89,
92の隣接端部に形成されたスブライン93,94にス
ライダ95が嵌合されて、該スライダ95のスライドに
よって両中間軸89,92が接続または分離される構成
となっている。また、第2中間軸92には出力ギヤ96
が設けられ、該ギヤ96に車体前後方向に伸びる推進軸
97に一体の傘歯車98が噛合されている。この推進軸
97は、後輪差動装置に至り、該装置から左右に伸びる
左および右後輪駆動軸を介して左右の後輪を駆動する。
上記の構成によれば、エンジンにおけるクランク軸の回
転は、トランスミッションに入力されるとともに、該ト
ランスミッションにおいて減速比を選択された上で、出
力軸61上のドライブギヤ61aから入力ギヤ71aを
介して車軸間差動装置70におけるリングギヤ71に入
力される。そして、リングギヤ71に入力された動力
は、該車軸間差動装置60において分割されて、ピニオ
ンキャリア75とサンギヤ72とからそれぞれ出力さ
れ、ピニオンキャリア75からの出力は前輪差動装置8
0を介して左右の前輪駆動軸81,82ないし左右の前
輪を駆動する。また、サンギヤ72からの出力は、ギヤ
91,90、中間軸89,92および出力ギヤ96を介
して推進軸97を駆動し、さらに後輪差動装置を介して
左右の後輪駆動軸ないし後輪を駆動する。両中間軸89,
92を結合した状態、すなわち4輪駆動状態において、車
軸間差動装置70のデフロック機構88におけるスライダ87
を鎖線x で示すようにスライドさせて、リングギヤおよ
びピニオンキャリア75におけるスプライン85,86に跨っ
て嵌合させれば、該リングギヤ71とピニオンキャリア75
とが結合されることによって車軸間差動装置70の差動機
能が消失され、デフロックを行なわせることができるよ
うになっている。スライダ87の操作により前後輪の直結
および解除ができ、これにより必要に応じて直結解除を
行ない、ABSの作動を行なわせることができる。ま
た、第5図で示すように、中間軸89と第2中間軸92
のスプライン93,94に跨って嵌合されたスライダ9
5を第5図の鎖線yの位置にスライドさせて両中間軸8
9,92を分断すれば、エンジンの出力は前輪のみに伝
達されることになる。すなわち、スライダ95の操作に
より2輪駆動および4輪駆動の切換えができ、これによ
り必要に応じて2輪駆動にしてABSの作動を行なわせ
ることもできる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば車輪がロックしそ
うになったとき(つまり車輪をロックさせないようブレ
ーキ作動圧を制御するABSの作動が必要となるとき)
にはブレーキ作動がある程度継続して行われているのが
通例であることに鑑み、所定時間以上のブレーキ作動状
態の継続が検出されたときに、前後輪を直結状態として
いる差動制限装置の作動を解除するとともにABSの作
動を許可する構成となっているので、真にABS制御が
必要となるタイミングを捕らえてABSの作動許可を行
うことができ、これによりABS非作動領域での不必要
な差動制限解除による車両走行性能への影響を少なくす
ることができる。また、当然ながら、ABSの差動は常
に差動制限装置の作動が解除された状態で行われるた
め、2輪駆動車に用いれているABSをそのまま装備し
た場合においても所期のABS制御を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のブレーキ制御装置を備えた4輪駆動車
の駆動系およびABS制御系を示す概略図、 第2図はABS制御の内容を示すフローチャート、 第3図はパートタイム4輪駆動車のトランスファを示す
断面図、 第4図は2−4輪切換操作レバーを示す正面図、 第5図はフルタイム4輪駆動車のトランスファを示す断
面図、 第6図は第5図の矢印III−IIIに沿った断面図である。 7,8……プロペラシャフト 10……トランスミッション 20……トランスファ、23……低速用クラッチ 24……高速用クラッチ、31……スプロケット 33……チェーン、40……操作レバー 45……2−4輪駆動切換用クラッチ 70……車軸間差動装置、71……リングギヤ 72……サンギヤ、73……ピニオン 75……ピニオンキャリア 80……前輪差動装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前後輪を駆動する4輪駆動装置と、差動可
    能な車輪相互間の差動を制限する差動制限装置と、各車
    輪をロックさせないようブレーキ作動圧を制御するアン
    チスキッドブレーキシステムとを備えた4輪駆動車のブ
    レーキ制御装置であって、 ブレーキ作動状態を検出する検出手段と、 該検出手段により所定時間以上のブレーキ作動状態の継
    続が検出されたときに、前記差動制限装置の作動を解除
    するとともに前記アンチスキッドブレーキシステムの作
    動を許可する許可手段とを備えたことを特徴とする4輪
    駆動車のブレーキ制御装置。
JP60178156A 1985-08-13 1985-08-13 4輪駆動車のブレ−キ制御装置 Expired - Lifetime JPH0653466B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60178156A JPH0653466B2 (ja) 1985-08-13 1985-08-13 4輪駆動車のブレ−キ制御装置
US06/895,443 US4770266A (en) 1985-08-13 1986-08-11 Brake control system for four-wheel drive vehicle
DE8686111199T DE3668434D1 (de) 1985-08-13 1986-08-13 Bremssteuersystem fuer vierradantrieb-fahrzeug.
EP86111199A EP0217087B1 (en) 1985-08-13 1986-08-13 Brake control system for four-wheel drive vehicle

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60178156A JPH0653466B2 (ja) 1985-08-13 1985-08-13 4輪駆動車のブレ−キ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6243321A JPS6243321A (ja) 1987-02-25
JPH0653466B2 true JPH0653466B2 (ja) 1994-07-20

Family

ID=16043610

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60178156A Expired - Lifetime JPH0653466B2 (ja) 1985-08-13 1985-08-13 4輪駆動車のブレ−キ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0653466B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5968093A (ja) * 1982-10-13 1984-04-17 株式会社東芝 故障表示装置
JPS60143170A (ja) * 1983-12-29 1985-07-29 Nippon Air Brake Co Ltd 四輪駆動車両用アンチスキツド装置

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JPS6243321A (ja) 1987-02-25

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