JPH0649624B2 - ガス吹込み用通気性耐火物 - Google Patents
ガス吹込み用通気性耐火物Info
- Publication number
- JPH0649624B2 JPH0649624B2 JP2133658A JP13365890A JPH0649624B2 JP H0649624 B2 JPH0649624 B2 JP H0649624B2 JP 2133658 A JP2133658 A JP 2133658A JP 13365890 A JP13365890 A JP 13365890A JP H0649624 B2 JPH0649624 B2 JP H0649624B2
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- JP
- Japan
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- weight
- air permeability
- breathable refractory
- gas injection
- comparative example
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、溶融金属の鋳造において溶湯の通過孔に非金
属介在物の付着による閉塞と非金属の巻き込みによる品
質低下を防止するための不活性ガスの吹込みに適した通
気性耐火物に関する。
属介在物の付着による閉塞と非金属の巻き込みによる品
質低下を防止するための不活性ガスの吹込みに適した通
気性耐火物に関する。
鋼の連続鋳造において、非金属介在物の付着が起こり易
い部位は、タンディッシュに使用されるストッパーの先
端,上ノズルの上端,及び浸漬ノズルの吐出孔部であ
る。
い部位は、タンディッシュに使用されるストッパーの先
端,上ノズルの上端,及び浸漬ノズルの吐出孔部であ
る。
これらの部位に通気性に富む耐火物を配置し、Ar等の
不活性ガスを吹き込んで非金属介在物の付着を防止する
ことが従来より行われている。
不活性ガスを吹き込んで非金属介在物の付着を防止する
ことが従来より行われている。
しかしながら、溶鋼にガス吹込みを行う場合、鋼中のF
eO,MnO,CaO等の成分により通気性耐火物が溶
損したり、浸漬部には溶鋼の静圧がかかり、通気が抑制
される等の問題が発生する。
eO,MnO,CaO等の成分により通気性耐火物が溶
損したり、浸漬部には溶鋼の静圧がかかり、通気が抑制
される等の問題が発生する。
本発明の目的は、金属溶湯にガス吹込みを行うための通
気性耐火物に高耐食性,高通気性,高強度を具備せしめ
るための手段を見出すことにある。
気性耐火物に高耐食性,高通気性,高強度を具備せしめ
るための手段を見出すことにある。
本発明は、ジルコニア粉末30〜60重量%、アルミナ粉末
20〜40重量%、黒鉛粉末10〜30重量%からなる耐火性原
料に有機質短繊維0.1〜2重量%を添加して通気性を付
与せしめることによって、その目的を達成した。
20〜40重量%、黒鉛粉末10〜30重量%からなる耐火性原
料に有機質短繊維0.1〜2重量%を添加して通気性を付
与せしめることによって、その目的を達成した。
ジルコニアは鋼中のFeO,MnO,CaO等に対する
耐食性が優れているが、熱膨張率が高く、熱伝導率が低
いため、その含有量を30重量%以上60重量%以下に特定
することによって耐食性と耐熱衝撃性とがバランス良く
維持される。
耐食性が優れているが、熱膨張率が高く、熱伝導率が低
いため、その含有量を30重量%以上60重量%以下に特定
することによって耐食性と耐熱衝撃性とがバランス良く
維持される。
アルミナ粉末は、ジルコニアと比較すると耐食性が劣る
が、熱膨張率が低く熱伝導率が高い。そのため、20〜40
重量%内に特定することによって耐食性,耐熱衝撃性を
兼備させることが可能となる。
が、熱膨張率が低く熱伝導率が高い。そのため、20〜40
重量%内に特定することによって耐食性,耐熱衝撃性を
兼備させることが可能となる。
有機質短繊維は、製造過程の内の焼成で消失して耐火性
材質に通気性を付与するもので、通気性の維持と強度と
のバランスを維持するため0.1〜2重量%含有される。
材質に通気性を付与するもので、通気性の維持と強度と
のバランスを維持するため0.1〜2重量%含有される。
第1図は有機質短繊維を使用した材質系と従来の多孔質
の材質系の通気性耐火物の通気率と圧縮強度の関係を示
したもので、有機質短繊維使用材質系が通気性と強度が
高いレベルに位置することが判る。
の材質系の通気性耐火物の通気率と圧縮強度の関係を示
したもので、有機質短繊維使用材質系が通気性と強度が
高いレベルに位置することが判る。
第1表に示す各種原料配合物を調合し混練した。混練後
に静水圧プレスで成形し、還元性の雰囲気で焼成した。
同第1表において本発明の通気性耐火物の配合の範囲内
にある実施例1〜4は、いずれも耐食性,耐熱衝撃性と
もに優れている。
に静水圧プレスで成形し、還元性の雰囲気で焼成した。
同第1表において本発明の通気性耐火物の配合の範囲内
にある実施例1〜4は、いずれも耐食性,耐熱衝撃性と
もに優れている。
同表に示す比較例1の場合は、本発明のジルコニア量の
範囲に対して多く配合したものであり、比較例2は少な
い場合を示す。
範囲に対して多く配合したものであり、比較例2は少な
い場合を示す。
比較例1は上記実施例と比較して、膨張率が大きく、耐
熱衝撃性が劣り、比較例2はジルコニア量が少ないため
に耐食性が劣る。比較例3は有機質短繊維を含有しない
ため、通気率が著しく低い。
熱衝撃性が劣り、比較例2はジルコニア量が少ないため
に耐食性が劣る。比較例3は有機質短繊維を含有しない
ため、通気率が著しく低い。
比較例4は有機質短繊維量が本発明の範囲よりも多いた
め、通気率は高いが、低強度である。
め、通気率は高いが、低強度である。
また、比較例5は、黒鉛量において本発明の範囲より少
ないため、耐熱衝撃性が劣り、比較例6は本発明の範囲
より多いために耐食性が劣る。
ないため、耐熱衝撃性が劣り、比較例6は本発明の範囲
より多いために耐食性が劣る。
さらに、これらの耐火物を使用して第2図に示すタンデ
ィッシュに使用される連続鋳造用注入ノズル部材を作成
した。
ィッシュに使用される連続鋳造用注入ノズル部材を作成
した。
通気性耐火物は同図に示すストッパー1の先端部1aと、
上ノズル2の上端部2aと、それに浸漬ノズル3の吐出部
3aの各部位に適用した。同浸漬ノズル内を通過する溶鋼
中にArガスを吹込みながら250Tonの溶鋼を15チャージ
鋳造した後の溶損量は2mm以下、非金属介在物の付着量
は1mm以下と少なく、従来の耐火物と比較して1.5〜2
倍の耐用性のものが得られた。
上ノズル2の上端部2aと、それに浸漬ノズル3の吐出部
3aの各部位に適用した。同浸漬ノズル内を通過する溶鋼
中にArガスを吹込みながら250Tonの溶鋼を15チャージ
鋳造した後の溶損量は2mm以下、非金属介在物の付着量
は1mm以下と少なく、従来の耐火物と比較して1.5〜2
倍の耐用性のものが得られた。
比較例1,5の材質では、耐熱衝撃性の不足によって、
使用初期に亀裂が発生し、また、比較例4の材質では、
強度不足によって亀裂が発生し、いずれも1チャージ途
中で鋳造を中止した。
使用初期に亀裂が発生し、また、比較例4の材質では、
強度不足によって亀裂が発生し、いずれも1チャージ途
中で鋳造を中止した。
比較例3の材質は通気性が不足し、非金属介在物の付着
による閉塞で5チャージで鋳造を中止した。
による閉塞で5チャージで鋳造を中止した。
比較例2,6の材質は溶損が大きく、10チャージ鋳造後
に使用を中止した。
に使用を中止した。
〔発明の効果〕 本発明の範囲の組成を有する通気性耐火物は、以下の効
果を奏する。
果を奏する。
(1)耐熱衝撃性を満足し、溶損が減少するため、耐用性
が向上する。
が向上する。
(2)通気性を満足し、かつ高強度であるため、溶鋼流に
起因する機械的な応力に耐える。
起因する機械的な応力に耐える。
(3)従って、高耐食性,高強度を必要とするタンディッ
シュに使用されるストッパーの先端,上ノズルの上端,
及び浸漬ノズルの吐出孔部等の溶鋼浸漬部に使用して、
不活性ガスを吹込みながら鋳造することによって、溶
損,亀裂,非金属介在物の付着等の問題が解消されるた
め、安定して長時間の鋳造が可能となる。
シュに使用されるストッパーの先端,上ノズルの上端,
及び浸漬ノズルの吐出孔部等の溶鋼浸漬部に使用して、
不活性ガスを吹込みながら鋳造することによって、溶
損,亀裂,非金属介在物の付着等の問題が解消されるた
め、安定して長時間の鋳造が可能となる。
第1図は通気性耐火物の圧縮強さと通気率の関係を示
し、第2図はタンディッシュに使用される連続鋳造用注
入ノズル部材における本発明の通気性耐火物の適用部位
を示す。 1:ストッパー 1a:ストッパーの先端における適用箇所 2:上ノズル 2a:上ノズルにおける適用箇所 3:浸漬ノズル 3a:浸漬ノズルにおける適用箇所
し、第2図はタンディッシュに使用される連続鋳造用注
入ノズル部材における本発明の通気性耐火物の適用部位
を示す。 1:ストッパー 1a:ストッパーの先端における適用箇所 2:上ノズル 2a:上ノズルにおける適用箇所 3:浸漬ノズル 3a:浸漬ノズルにおける適用箇所
フロントページの続き (72)発明者 金子 俊明 千葉県君津市君津1番地 黒崎窯業株式会 社君津支店内 (72)発明者 堤 一彦 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株式 會社君津製鐵所内 (72)発明者 野田 紀己 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株式 會社君津製鐵所内 (72)発明者 中村 勇気男 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株式 會社君津製鐵所内 (56)参考文献 特開 平2−88476(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】ジルコニア粉末30〜60重量%、アルミナ粉
末20〜40重量%、黒鉛粉末10〜30重量%からなる耐火性
原料に有機質短繊維0.1〜2重量%を添加して通気性を
付与せしめてなるガス吹込み用通気性耐火物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2133658A JPH0649624B2 (ja) | 1990-05-22 | 1990-05-22 | ガス吹込み用通気性耐火物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2133658A JPH0649624B2 (ja) | 1990-05-22 | 1990-05-22 | ガス吹込み用通気性耐火物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0426575A JPH0426575A (ja) | 1992-01-29 |
JPH0649624B2 true JPH0649624B2 (ja) | 1994-06-29 |
Family
ID=15109919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2133658A Expired - Lifetime JPH0649624B2 (ja) | 1990-05-22 | 1990-05-22 | ガス吹込み用通気性耐火物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0649624B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5510555A (en) * | 1978-07-10 | 1980-01-25 | Toshiba Corp | Test device for tubular bulb intensity |
JPS5820777A (ja) * | 1981-07-30 | 1983-02-07 | 播磨耐火煉瓦株式会社 | スライデイングノズルプレ−トの製造方法 |
JPS605546A (ja) * | 1983-06-23 | 1985-01-12 | Shinko Electric Ind Co Ltd | セラミツクパツケ−ジの製造方法 |
JPH0662350B2 (ja) * | 1988-09-21 | 1994-08-17 | 黒崎窯業株式会社 | 通気性耐火物 |
JPH02121759A (ja) * | 1988-10-28 | 1990-05-09 | Harima Ceramic Co Ltd | ガス吹込み用ポーラス耐火物およびその製造方法 |
-
1990
- 1990-05-22 JP JP2133658A patent/JPH0649624B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0426575A (ja) | 1992-01-29 |
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