JPH0647155B2 - 移動鋳型壁を持つ連続鋳造設備における湯面保護カバー - Google Patents
移動鋳型壁を持つ連続鋳造設備における湯面保護カバーInfo
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- JPH0647155B2 JPH0647155B2 JP19189588A JP19189588A JPH0647155B2 JP H0647155 B2 JPH0647155 B2 JP H0647155B2 JP 19189588 A JP19189588 A JP 19189588A JP 19189588 A JP19189588 A JP 19189588A JP H0647155 B2 JPH0647155 B2 JP H0647155B2
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- Japan
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- moving mold
- heat insulating
- insulating material
- molten steel
- rolls
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は移動鋳型壁を持つ連続鋳造設備における湯面保
護カバーに関するものである。
護カバーに関するものである。
従来の技術 薄板を連続鋳造するものとしてツインロール型のものが
ある。このツインロール型連続鋳造設備には、第3図に
示すように、互いに平行に配置された一対のモールドロ
ール(以下、ロールという)21A,21Bと、これらロール2
1A,21Bの端面に接触して配置されて両ロール21A,21B間
に溶鋼溜め22を形成するための堰体23(一方しか図示せ
ず)と、この溶鋼溜め22に溶鋼を注入するための注湯ノ
ズル24を有するタンディシュ25とが具備されていた。こ
の構成により薄板を連続鋳造する場合、溶鋼溜め22に溶
鋼が入っている状態において、両ロール21A,21Bを矢印
A方向に回転させれば、各ロール21A,21Bの表面に形成
された鋳片シェルが両ロール21A,21Bの中央部で合流押
圧されて一枚の鋳片となり、薄板26として連続的に引抜
かれる。
ある。このツインロール型連続鋳造設備には、第3図に
示すように、互いに平行に配置された一対のモールドロ
ール(以下、ロールという)21A,21Bと、これらロール2
1A,21Bの端面に接触して配置されて両ロール21A,21B間
に溶鋼溜め22を形成するための堰体23(一方しか図示せ
ず)と、この溶鋼溜め22に溶鋼を注入するための注湯ノ
ズル24を有するタンディシュ25とが具備されていた。こ
の構成により薄板を連続鋳造する場合、溶鋼溜め22に溶
鋼が入っている状態において、両ロール21A,21Bを矢印
A方向に回転させれば、各ロール21A,21Bの表面に形成
された鋳片シェルが両ロール21A,21Bの中央部で合流押
圧されて一枚の鋳片となり、薄板26として連続的に引抜
かれる。
ところで、従来、溶鋼溜め22に注入された溶鋼表面が酸
化したりまた温度が低下すると、酸化物や表面に生成さ
れたシェルまたは湯面に浮上したタンディシュやノズル
耐火物の溶出物などが溶湯の流れ内に巻き込まれて、薄
板の内部または外部表面欠陥の原因となる。このため、
従来、溶鋼表面上方をカバーで覆うとともに、カバー内
に不活性ガスを注入して酸化を防止したりしていた。ま
た、溶鋼表面を断熱パウダーで覆い、空気を遮断すると
ともに温度低下を防止し、さらに耐火物の溶出物を吸着
してこれらの巻き込みを少くすることも考えられてい
る。
化したりまた温度が低下すると、酸化物や表面に生成さ
れたシェルまたは湯面に浮上したタンディシュやノズル
耐火物の溶出物などが溶湯の流れ内に巻き込まれて、薄
板の内部または外部表面欠陥の原因となる。このため、
従来、溶鋼表面上方をカバーで覆うとともに、カバー内
に不活性ガスを注入して酸化を防止したりしていた。ま
た、溶鋼表面を断熱パウダーで覆い、空気を遮断すると
ともに温度低下を防止し、さらに耐火物の溶出物を吸着
してこれらの巻き込みを少くすることも考えられてい
る。
発明が解決しようとする課題 上記従来の不活性ガスを使用するものによると、カバー
内の空間の容量が大きいとともに表面積も広いため、輻
射による熱量が大きいため溶鋼の湯面から冷えて湯面シ
ェルが出来るという問題があった。また、パウダーを使
用した場合、パウダーが溶鋼の流れに巻き込まれてその
鋳片厚みが不均一になるとともに浮遊物となって溶鋼内
に混入すると内部欠陥となるため、やはり製品の欠陥に
つながってしまう。
内の空間の容量が大きいとともに表面積も広いため、輻
射による熱量が大きいため溶鋼の湯面から冷えて湯面シ
ェルが出来るという問題があった。また、パウダーを使
用した場合、パウダーが溶鋼の流れに巻き込まれてその
鋳片厚みが不均一になるとともに浮遊物となって溶鋼内
に混入すると内部欠陥となるため、やはり製品の欠陥に
つながってしまう。
そこで、本発明は上記問題点を解消し得るツインロール
型連続鋳造設備における注湯ノズルを提供することを目
的とする。
型連続鋳造設備における注湯ノズルを提供することを目
的とする。
課題を解決するための手段 上記問題点を解決するため、本発明の第1の手段は、互
いに平行に配置された一対の移動鋳型壁間に形成される
溶鋼溜め内に、溶鋼湯面の各移動鋳型壁との接触部近傍
を除いた湯面中央部表面に上方から接触する中央部保温
材を取付け、この中央部保温材の移動鋳型壁と平行な両
側縁部からそれぞれ突設されて上記各移動鋳型壁との接
触部近傍上方空間を覆うとともにその先端部が各移動鋳
型壁表面に摺接された側部保温材を設けたものである。
いに平行に配置された一対の移動鋳型壁間に形成される
溶鋼溜め内に、溶鋼湯面の各移動鋳型壁との接触部近傍
を除いた湯面中央部表面に上方から接触する中央部保温
材を取付け、この中央部保温材の移動鋳型壁と平行な両
側縁部からそれぞれ突設されて上記各移動鋳型壁との接
触部近傍上方空間を覆うとともにその先端部が各移動鋳
型壁表面に摺接された側部保温材を設けたものである。
また、第2の手段は、第1の手段において、中央部保温
材の移動鋳型壁と平行な両側縁部からそれぞれ下方にか
つ移動鋳型壁表面と所定間隔を有して略平行に浸漬壁を
突設したものである。
材の移動鋳型壁と平行な両側縁部からそれぞれ下方にか
つ移動鋳型壁表面と所定間隔を有して略平行に浸漬壁を
突設したものである。
作用 上記構成によると、湯溜り部の溶鋼湯面の大部分である
中央部表面は、直接接触された中央部保温材により、空
気と接触が断たれるとともに溶鋼の温度低下が防止され
ている。また、湯面の移動鋳型壁との接触部は、側部保
温材により小さい空間にされるとともに外部と遮断され
ているため、溶鋼の温度低下および酸化が極力防止され
ている。
中央部表面は、直接接触された中央部保温材により、空
気と接触が断たれるとともに溶鋼の温度低下が防止され
ている。また、湯面の移動鋳型壁との接触部は、側部保
温材により小さい空間にされるとともに外部と遮断され
ているため、溶鋼の温度低下および酸化が極力防止され
ている。
実施例 以下、本発明の一実施例を第1図に基づき説明する。
1Aおよび1Bは互いに平行に配置された移動鋳型壁の
一種であるモールドロール(以下、単にロールと称
す。)で、これら両ロール1A,1B間位置には、両ロ
ール1A,1Bと、両ロール1A,1Bの両端面に接触
配置される一対の堰体(短辺堰ともいい、一方だけ図示
している。)2との協働によって溶鋼溜め3が形成され
ている。4はこのダンディシュ(図示せず)から溶鋼溜
め3内に溶鋼を導くための注湯用ノズル本体で、タンデ
ィシュから垂下して設けられている。このノズル本体4
の下部には、溶鋼湯面(以下、単に湯面という)の各ロ
ール1A,1Bとの接触部(接線部)近傍を除いた湯面
中央部表面に上方から接触する矩形状の中央部保温材5
が上下のストッパー6A,6Bにより保持されている。
なお、この中央部保温材5は、ストッパー6A,6B間
で所定高さhだけ移動できるようにされている。これ
は、湯面の変動に追従させるためである。そして、さら
にこの中央部保温材5の各ロール1A,1Bと平行な側
縁部から上方に向って上記各ロール1A,1Bとの接触
部近傍上方空間7A,7Bを覆う側部保温材8A,8B
が突設され、またその先端部下面9A,9Bは各ロール
1A,1Bの表面に摺接するようにされている。したが
って、湯面の中央部が直接中央部保温材5により、また
湯面の各ロール1A,1B側の両側部の上方空間7A,
7Bが側部保温材8A,8Bにより覆われていることに
なる。勿論、各保温材5,8A,8Bの堰体2側の端面
は堰体7の表面に接触されている。
一種であるモールドロール(以下、単にロールと称
す。)で、これら両ロール1A,1B間位置には、両ロ
ール1A,1Bと、両ロール1A,1Bの両端面に接触
配置される一対の堰体(短辺堰ともいい、一方だけ図示
している。)2との協働によって溶鋼溜め3が形成され
ている。4はこのダンディシュ(図示せず)から溶鋼溜
め3内に溶鋼を導くための注湯用ノズル本体で、タンデ
ィシュから垂下して設けられている。このノズル本体4
の下部には、溶鋼湯面(以下、単に湯面という)の各ロ
ール1A,1Bとの接触部(接線部)近傍を除いた湯面
中央部表面に上方から接触する矩形状の中央部保温材5
が上下のストッパー6A,6Bにより保持されている。
なお、この中央部保温材5は、ストッパー6A,6B間
で所定高さhだけ移動できるようにされている。これ
は、湯面の変動に追従させるためである。そして、さら
にこの中央部保温材5の各ロール1A,1Bと平行な側
縁部から上方に向って上記各ロール1A,1Bとの接触
部近傍上方空間7A,7Bを覆う側部保温材8A,8B
が突設され、またその先端部下面9A,9Bは各ロール
1A,1Bの表面に摺接するようにされている。したが
って、湯面の中央部が直接中央部保温材5により、また
湯面の各ロール1A,1B側の両側部の上方空間7A,
7Bが側部保温材8A,8Bにより覆われていることに
なる。勿論、各保温材5,8A,8Bの堰体2側の端面
は堰体7の表面に接触されている。
次に、上記各保温材について説明する。中央部保温材5
は、溶鋼の表面に浮くように、比重の軽いセラミック繊
維または多気泡性耐火物で構成されている。また、この
代わりに粉末状の耐火材を使用する場合には、粉末が溶
鋼中に流出しないようにするために、その表面に長さが
5mm以上の繊維で構成された繊維層が設けられる。この
ような材料を使用することによって、内部に熱伝導率の
低い空気を含ませることができ、その断熱性が高められ
る。また、中央部保温材5は、溶鋼温度に耐えるチタン
合金製箱体の内部にセラミックウールまたは多孔性耐火
材を入れたものでもよく、さらにこの構成に加えて内部
に高温の燃焼ガスを通すようにして保温効果を高めるよ
うにしてもよい。また、側部保温材8A,8Bとして
は、セラミックや金属などが使用される。なお、側部保
温材8A,8Bの各ロール1A,1Bとの摺接部分に
は、摺動性のよい黒鉛質の部材を用いればよい。
は、溶鋼の表面に浮くように、比重の軽いセラミック繊
維または多気泡性耐火物で構成されている。また、この
代わりに粉末状の耐火材を使用する場合には、粉末が溶
鋼中に流出しないようにするために、その表面に長さが
5mm以上の繊維で構成された繊維層が設けられる。この
ような材料を使用することによって、内部に熱伝導率の
低い空気を含ませることができ、その断熱性が高められ
る。また、中央部保温材5は、溶鋼温度に耐えるチタン
合金製箱体の内部にセラミックウールまたは多孔性耐火
材を入れたものでもよく、さらにこの構成に加えて内部
に高温の燃焼ガスを通すようにして保温効果を高めるよ
うにしてもよい。また、側部保温材8A,8Bとして
は、セラミックや金属などが使用される。なお、側部保
温材8A,8Bの各ロール1A,1Bとの摺接部分に
は、摺動性のよい黒鉛質の部材を用いればよい。
したがって、湯面の大部分である中央部表面は、直接接
触された中央部保温材5により、空気と接触が断たれる
とともに溶鋼の温度低下が防止されている。また、湯面
の各ロール1A,1Bとの接触部は、側部保温材8A,
8Bにより小さい空間7A,7Bとされるとともに外部
と遮断されるため、できるだけ放熱および酸化を少なく
して溶鋼の巻き込みを阻害しないようにしている。
触された中央部保温材5により、空気と接触が断たれる
とともに溶鋼の温度低下が防止されている。また、湯面
の各ロール1A,1Bとの接触部は、側部保温材8A,
8Bにより小さい空間7A,7Bとされるとともに外部
と遮断されるため、できるだけ放熱および酸化を少なく
して溶鋼の巻き込みを阻害しないようにしている。
このように、湯面の大部分を中央部保温材5により直接
接触させて覆うようにしたので、パウダーを使用するこ
となく、湯面の酸化および温度低下を防止できるため、
溶鋼内には異物が混入せず、両ロール間から引抜かれる
鋳片すなわち薄板には欠陥が生じない。また、酸化防止
のために、空間7A,7B内に不活性ガスを供給すれば
さらによい。
接触させて覆うようにしたので、パウダーを使用するこ
となく、湯面の酸化および温度低下を防止できるため、
溶鋼内には異物が混入せず、両ロール間から引抜かれる
鋳片すなわち薄板には欠陥が生じない。また、酸化防止
のために、空間7A,7B内に不活性ガスを供給すれば
さらによい。
次に、他の実施例を第2図に基づき説明する。
このものは、上述した実施例における中央部保温材5の
各ロール1A,1Bと平行な両側縁部から下方にかつロ
ール1A,1Bの表面と所定間隔を有して略平行に浸漬
壁10A,10Bを突設するとともに、側部保温材8A,8B
に不活性ガスの供給管11A,11Bを接続したものである。
各ロール1A,1Bと平行な両側縁部から下方にかつロ
ール1A,1Bの表面と所定間隔を有して略平行に浸漬
壁10A,10Bを突設するとともに、側部保温材8A,8B
に不活性ガスの供給管11A,11Bを接続したものである。
上記浸漬壁10A,10Bは、溶鋼に浸食され難い耐火物で構
成され、具体的には鋼種によって選定されるが、アルミ
ナ・グラファイト質やジルコニア質が使用される。ま
た、浸漬壁10A,10Bの浸漬深さはたとえば10mm〜100mm程
度の範囲とされ、ロール1A,1B表面との間隔は鋳造
の安定性から10〜40mm程度の範囲とされる。
成され、具体的には鋼種によって選定されるが、アルミ
ナ・グラファイト質やジルコニア質が使用される。ま
た、浸漬壁10A,10Bの浸漬深さはたとえば10mm〜100mm程
度の範囲とされ、ロール1A,1B表面との間隔は鋳造
の安定性から10〜40mm程度の範囲とされる。
したがって、ロール1A,1Bが矢印A方向に回転した
場合、鋳片シェル12の下方の移動に伴ってその近辺の溶
鋼は粘性のため、同様に下方に移動するが、この移動し
た分の溶鋼を補うために、矢印Bで示すように、新たな
溶鋼が浸漬壁10A,10Bを越えて上方に流入してくる。こ
のため、互いの逆方向の流れの境目に乱流域が生じると
ともに、新たな溶鋼の持つ熱量によってロール1A,1
B表面に生成した鋳片シェル12表面の再溶融を可能に
し、したがってロール1A,1B表面に生成される鋳片
シェル12の厚みむらが解消される。
場合、鋳片シェル12の下方の移動に伴ってその近辺の溶
鋼は粘性のため、同様に下方に移動するが、この移動し
た分の溶鋼を補うために、矢印Bで示すように、新たな
溶鋼が浸漬壁10A,10Bを越えて上方に流入してくる。こ
のため、互いの逆方向の流れの境目に乱流域が生じると
ともに、新たな溶鋼の持つ熱量によってロール1A,1
B表面に生成した鋳片シェル12表面の再溶融を可能に
し、したがってロール1A,1B表面に生成される鋳片
シェル12の厚みむらが解消される。
この構成の場合、上述した実施例と同様に、湯面の酸化
および温度低下の防止を図ることができる上に、湯面の
ロール1A,1Bとの接触部上方空間7A,7Bに不活
性ガスを供給しているため、湯面における溶鋼の酸化を
確実に防止し得、さらに浸漬壁10A,10Bのために、ノズ
ル本体4からの高温の新しい溶鋼は、湯面近傍で上方に
逆流して巻き込み部の湯面aの温度をシェルが発生しな
い温度に保つことができ、またロール1A,1B表面で
生成した鋳片シェル12の表層部(凝固が進展している面
すなわちシェル内面)を再溶融するため、鋳片シェル12
の厚みむらがなくなる。また、この浸漬壁10A,10Bによ
り、ノズル本体4からの噴出溶鋼が直接ロール1A,1
B表面の鋳片シェル12に衝突して鋳片シェル12がシェル
厚みむらになったり損傷するのを防止している。
および温度低下の防止を図ることができる上に、湯面の
ロール1A,1Bとの接触部上方空間7A,7Bに不活
性ガスを供給しているため、湯面における溶鋼の酸化を
確実に防止し得、さらに浸漬壁10A,10Bのために、ノズ
ル本体4からの高温の新しい溶鋼は、湯面近傍で上方に
逆流して巻き込み部の湯面aの温度をシェルが発生しな
い温度に保つことができ、またロール1A,1B表面で
生成した鋳片シェル12の表層部(凝固が進展している面
すなわちシェル内面)を再溶融するため、鋳片シェル12
の厚みむらがなくなる。また、この浸漬壁10A,10Bによ
り、ノズル本体4からの噴出溶鋼が直接ロール1A,1
B表面の鋳片シェル12に衝突して鋳片シェル12がシェル
厚みむらになったり損傷するのを防止している。
ところで、上記各実施例においては、堰体2をロール1
A,1Bの各端面に側方から摺接するものとして説明し
たが、たとえば堰体4をロール1A,1Bの端部の上方
から載置摺接させるようにしてもよい。また、中央部保
温材5をノズル本体4で支持案内するとして説明した
が、堰体2で支持案内するようにしてもよい。さらに、
各実施例においてツインロール型について説明したが、
ロールに替えて、ベルト型や、キャタビラ型の連続鋳造
設備にも適用できることは説明するまでもなく明白であ
る。
A,1Bの各端面に側方から摺接するものとして説明し
たが、たとえば堰体4をロール1A,1Bの端部の上方
から載置摺接させるようにしてもよい。また、中央部保
温材5をノズル本体4で支持案内するとして説明した
が、堰体2で支持案内するようにしてもよい。さらに、
各実施例においてツインロール型について説明したが、
ロールに替えて、ベルト型や、キャタビラ型の連続鋳造
設備にも適用できることは説明するまでもなく明白であ
る。
発明の効果 上記本発明の構成によると、湯面の大部分を中央部保温
材により直接接触させて覆うようにしたので、パウダー
を使用することなく、湯面の酸化および温度低下を防止
できるため、溶鋼内には異物が混入せず、両ロール間か
ら引抜かれる鋳片すなわち薄板には欠陥が生じない。
材により直接接触させて覆うようにしたので、パウダー
を使用することなく、湯面の酸化および温度低下を防止
できるため、溶鋼内には異物が混入せず、両ロール間か
ら引抜かれる鋳片すなわち薄板には欠陥が生じない。
また、中央部保温材の側縁部に浸漬壁を設けると、ロー
ルと浸漬壁との間の部分への新しい溶鋼流入により、ロ
ール表面の鋳片シェルの表層部が再溶融して厚みむらを
なくすことができる。
ルと浸漬壁との間の部分への新しい溶鋼流入により、ロ
ール表面の鋳片シェルの表層部が再溶融して厚みむらを
なくすことができる。
第1図は本発明の一実施例における湯面保護カバーの断
面図、第2図は本発明の他の実施例における湯面保護カ
バーの断面図、第3図は従来例の全体断面図である。 1A,1B……モールドロール、4……ノズル本体、5
……中央部保温材、7A,7B……空間、8A,8B…
…側部保温材、10A,10B……浸漬壁、11A,11B……供給
管。
面図、第2図は本発明の他の実施例における湯面保護カ
バーの断面図、第3図は従来例の全体断面図である。 1A,1B……モールドロール、4……ノズル本体、5
……中央部保温材、7A,7B……空間、8A,8B…
…側部保温材、10A,10B……浸漬壁、11A,11B……供給
管。
Claims (2)
- 【請求項1】互いに平行に配置された一対の移動鋳型壁
間に形成される溶鋼溜め内に、溶鋼湯面の各移動鋳型壁
との接触部近傍を除いた湯面中央部表面に上方から接触
する中央部保温材を取付け、この中央部保温材の移動鋳
型壁と平行な両側縁部からそれぞれ突設されて上記各移
動鋳型壁との接触部近傍上方空間を覆うとともにその先
端部が各移動鋳型壁表面に摺接された側部保温材を設け
たことを特徴とする移動鋳型壁を持つ連続鋳造設備にお
ける湯面保護カバー。 - 【請求項2】中央部保温材の移動鋳型壁と平行な両側縁
部からそれぞれ下方にかつ移動鋳型壁表面と所定間隔を
有して略平行に浸漬壁を突設したことを特徴とする請求
項1に記載の移動鋳型壁を持つ連続鋳造設備における湯
面保護カバー。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19189588A JPH0647155B2 (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | 移動鋳型壁を持つ連続鋳造設備における湯面保護カバー |
US07/381,517 US4987949A (en) | 1988-07-29 | 1989-07-18 | Protective cover for surface of molten steel used in continuous casting apparatus |
FR8910233A FR2634678B1 (fr) | 1988-07-29 | 1989-07-28 | Couverture de protection pour la surface d'un acier en fusion, utilisee dans un appareil de coulee continue |
KR1019890010801A KR930000088B1 (ko) | 1988-07-29 | 1989-07-29 | 연속주조설비에 사용되는 용강의 탕면보호커버 |
DE3925243A DE3925243A1 (de) | 1988-07-29 | 1989-07-29 | Schild zum schutz der oberflaeche von fluessigem stahl in stranggiessanlagen |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19189588A JPH0647155B2 (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | 移動鋳型壁を持つ連続鋳造設備における湯面保護カバー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0241741A JPH0241741A (ja) | 1990-02-09 |
JPH0647155B2 true JPH0647155B2 (ja) | 1994-06-22 |
Family
ID=16282234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19189588A Expired - Lifetime JPH0647155B2 (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | 移動鋳型壁を持つ連続鋳造設備における湯面保護カバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0647155B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2672195B2 (ja) * | 1991-03-27 | 1997-11-05 | 日立造船株式会社 | 移動鋳型壁を有する連続鋳造設備における湯面保護カバー |
JPH07102433B2 (ja) * | 1992-03-13 | 1995-11-08 | 日立造船株式会社 | 移動鋳型壁を持つ連続鋳造設備における湯面保護カバー |
JP2571974Y2 (ja) * | 1992-06-18 | 1998-05-20 | 日立造船株式会社 | 移動鋳型壁を持つ連続鋳造設備における注湯ノズル |
JP4839060B2 (ja) * | 2005-11-02 | 2011-12-14 | カヤバ工業株式会社 | 油圧緩衝器の減衰力発生バルブ構造 |
JP6926966B2 (ja) * | 2017-11-08 | 2021-08-25 | 日本製鉄株式会社 | スカム吸収シート、双ロール式連続鋳造装置、及び、薄肉鋳片の製造方法 |
-
1988
- 1988-07-29 JP JP19189588A patent/JPH0647155B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0241741A (ja) | 1990-02-09 |
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