JPH0646865Y2 - 噴霧装置 - Google Patents
噴霧装置Info
- Publication number
- JPH0646865Y2 JPH0646865Y2 JP1990011658U JP1165890U JPH0646865Y2 JP H0646865 Y2 JPH0646865 Y2 JP H0646865Y2 JP 1990011658 U JP1990011658 U JP 1990011658U JP 1165890 U JP1165890 U JP 1165890U JP H0646865 Y2 JPH0646865 Y2 JP H0646865Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nozzle
- guide
- tip
- flow path
- spraying device
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- Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
Description
この考案は、複数の噴射口から噴射された流体を空中で
衝突させて噴霧化させる噴霧装置に関する。
衝突させて噴霧化させる噴霧装置に関する。
従来のスプレーノズルは、容器の口部に装着されたノズ
ル本体の中央に流路を有する円柱状の嵌合軸を設け、基
端を開口した円筒状のノズルチップと略相似形で大型の
ノズルキャップ(ノズルカバー)を二重に嵌め込んだ構
成からなっている。 即ち、ノズルチップには先端周面に等間隔に複数(通常
は3つ)の孔を透設している。 またノズルキャップには先端部の中央に小孔を透設し、
該先端部の内面には略円錐形状の凹窩部から該凹窩部か
ら渦巻状に延びてその延出端が嵌合時のチップの孔と連
通可能に配されたガイド溝とを設けた構成が知られてい
る。 しかしながら、上記構成では、ノズル本体とノズルチッ
プとノズルキャップの3つの部材を組み合わせる必要が
あり、構成部品点数が多くて部品管理や組立工程が煩雑
となる欠点があった。 そこで、例えば、特公昭61-48986号のスプレーノズルに
おいては、開口部と小孔を設けた筒状部を有するノズル
と、このノズルの筒状部内に間隙を設けて嵌入するノズ
ルボディと、前記間隙に連通した水路とを備え、前記ノ
ズルボディは前記ノズルに設けた小穴と対向する部分に
散布部を一体形成した構成が開示されている。 また実願昭63-128604号では、筒状のノズルをノズルボ
ディの嵌合軸に嵌め込み、容器内の液体を所定圧力の下
で導入してノズルボディの給液孔から中継流路を通って
ガイド溝に導きノズルの凹窩部内に流入させ、該凹窩部
内には小孔に沿って内側周囲に噴霧角設定部を形成して
おき、この傾斜面にガイドさせながら所定の噴霧角で液
体を小孔から噴霧させて構成を簡素化している。
ル本体の中央に流路を有する円柱状の嵌合軸を設け、基
端を開口した円筒状のノズルチップと略相似形で大型の
ノズルキャップ(ノズルカバー)を二重に嵌め込んだ構
成からなっている。 即ち、ノズルチップには先端周面に等間隔に複数(通常
は3つ)の孔を透設している。 またノズルキャップには先端部の中央に小孔を透設し、
該先端部の内面には略円錐形状の凹窩部から該凹窩部か
ら渦巻状に延びてその延出端が嵌合時のチップの孔と連
通可能に配されたガイド溝とを設けた構成が知られてい
る。 しかしながら、上記構成では、ノズル本体とノズルチッ
プとノズルキャップの3つの部材を組み合わせる必要が
あり、構成部品点数が多くて部品管理や組立工程が煩雑
となる欠点があった。 そこで、例えば、特公昭61-48986号のスプレーノズルに
おいては、開口部と小孔を設けた筒状部を有するノズル
と、このノズルの筒状部内に間隙を設けて嵌入するノズ
ルボディと、前記間隙に連通した水路とを備え、前記ノ
ズルボディは前記ノズルに設けた小穴と対向する部分に
散布部を一体形成した構成が開示されている。 また実願昭63-128604号では、筒状のノズルをノズルボ
ディの嵌合軸に嵌め込み、容器内の液体を所定圧力の下
で導入してノズルボディの給液孔から中継流路を通って
ガイド溝に導きノズルの凹窩部内に流入させ、該凹窩部
内には小孔に沿って内側周囲に噴霧角設定部を形成して
おき、この傾斜面にガイドさせながら所定の噴霧角で液
体を小孔から噴霧させて構成を簡素化している。
上記従来構成では、いずれも加圧された液体を導いて渦
流を形成し液体に遠心力を与えており、噴射口から噴射
された液体は上記遠心力で拡散され霧状に散布される。 しかし、上記構成では、液体に加えられた圧力を利用し
て流れを規制しノズル内で渦流を形成させるため構造が
複雑となる。 また、粘度が大きい等の流動性が低い内容物(例えば油
や、粉体を混合した液体等)の場合には霧状になりにく
いので液体に加える圧力を高くする必要があるが、液体
に加える圧力には限度があるため限られた粘度(流動
性)を有する液体しか噴霧させることができない欠点が
あった。 この考案は上記事情に鑑みて創案されたものであって、
その課題は、複数設けられた噴射口から均等な圧力でそ
れぞれ噴射した液体等の内容物を空中の1点で衝突さ
せ、その衝撃力で拡散させ霧状にする噴霧装置を提供す
ることにある。
流を形成し液体に遠心力を与えており、噴射口から噴射
された液体は上記遠心力で拡散され霧状に散布される。 しかし、上記構成では、液体に加えられた圧力を利用し
て流れを規制しノズル内で渦流を形成させるため構造が
複雑となる。 また、粘度が大きい等の流動性が低い内容物(例えば油
や、粉体を混合した液体等)の場合には霧状になりにく
いので液体に加える圧力を高くする必要があるが、液体
に加える圧力には限度があるため限られた粘度(流動
性)を有する液体しか噴霧させることができない欠点が
あった。 この考案は上記事情に鑑みて創案されたものであって、
その課題は、複数設けられた噴射口から均等な圧力でそ
れぞれ噴射した液体等の内容物を空中の1点で衝突さ
せ、その衝撃力で拡散させ霧状にする噴霧装置を提供す
ることにある。
上記課題を解決するために、この考案では、 (a).加圧された液体その他の内容物を霧状に噴射す
る噴射装置であって、 ノズルの先端部に二つ以上の噴射口を開口形成すると共
に、液体その他の内容物の噴射方向を定めるガイド流路
が上記各噴射口にそれぞれ連通するように形成されてお
り、該ガイド流路を、上記各ガイド流路の中心を通る延
長線が空中の1点で交わる角度に設定してなる噴霧装置
において、 (b).噴霧装置が、ノズルボディにノズルカバーを嵌
込んでなる、 (c).上記ノズルボディが、内容物を導入する流路本
体を有する導入筒と、 該導入筒に一体に連接して噴霧方向へ突出し先端外周に
テーパ面を形成した弁座を有する嵌合軸と、 嵌合軸の外周に沿って環状に開口するノズルカバー嵌込
溝と、 上記嵌合軸を貫通して流路本体と連通し、先端が弁座の
テーパ面と隙間を隔てて開口する中継流路とからなる、 (d).上記ノズルカバーが、中央にセンター孔を有
し、前記弁座のテーパ面と衝合し上記テーパ面よりも長
く延びる傾斜面を内壁に形成した先端部を備えた略筒体
からなって、上記先端部の傾斜面にその中途位置まで延
びるガイド溝を複数形成してなる、 (e).上記ノズルカバーをノズルカバー嵌込溝に嵌め
込んで、ガイド溝の前方を弁座のテーパ面で覆って先端
を噴射口とするガイド流路を形成し、ガイド溝の後方を
前記隙間を介して中継流路と連通可能として環状の溜り
部をガイド流路との間に介設してなる、 という技術的手段を講じている。
る噴射装置であって、 ノズルの先端部に二つ以上の噴射口を開口形成すると共
に、液体その他の内容物の噴射方向を定めるガイド流路
が上記各噴射口にそれぞれ連通するように形成されてお
り、該ガイド流路を、上記各ガイド流路の中心を通る延
長線が空中の1点で交わる角度に設定してなる噴霧装置
において、 (b).噴霧装置が、ノズルボディにノズルカバーを嵌
込んでなる、 (c).上記ノズルボディが、内容物を導入する流路本
体を有する導入筒と、 該導入筒に一体に連接して噴霧方向へ突出し先端外周に
テーパ面を形成した弁座を有する嵌合軸と、 嵌合軸の外周に沿って環状に開口するノズルカバー嵌込
溝と、 上記嵌合軸を貫通して流路本体と連通し、先端が弁座の
テーパ面と隙間を隔てて開口する中継流路とからなる、 (d).上記ノズルカバーが、中央にセンター孔を有
し、前記弁座のテーパ面と衝合し上記テーパ面よりも長
く延びる傾斜面を内壁に形成した先端部を備えた略筒体
からなって、上記先端部の傾斜面にその中途位置まで延
びるガイド溝を複数形成してなる、 (e).上記ノズルカバーをノズルカバー嵌込溝に嵌め
込んで、ガイド溝の前方を弁座のテーパ面で覆って先端
を噴射口とするガイド流路を形成し、ガイド溝の後方を
前記隙間を介して中継流路と連通可能として環状の溜り
部をガイド流路との間に介設してなる、 という技術的手段を講じている。
ノズルボディにノズルカバーを嵌め込むことによって、
加圧された液体その他の内容物が中継流路を経て溜り部
で環状に流れて内容物の吐出圧を均一にし、その上で、
各ガイド流路により流れの方向を規制されてそれぞれと
連通する噴射口から噴射される。 この噴射された内容物はガイド流路の角度に沿って噴射
され、上記各ガイド流路の中心を通る延長線が交わる空
中の1点で衝突する。 この衝撃力で内容物は拡散されるので、流動性が低くて
も霧状に散布することができる。
加圧された液体その他の内容物が中継流路を経て溜り部
で環状に流れて内容物の吐出圧を均一にし、その上で、
各ガイド流路により流れの方向を規制されてそれぞれと
連通する噴射口から噴射される。 この噴射された内容物はガイド流路の角度に沿って噴射
され、上記各ガイド流路の中心を通る延長線が交わる空
中の1点で衝突する。 この衝撃力で内容物は拡散されるので、流動性が低くて
も霧状に散布することができる。
以下にこの考案の噴霧装置の好適実施例を図面を参照し
つつ説明する。 第1図及び第2図に示す噴霧装置1は、内容物の一例で
ある液体を適宜構造により所定圧力下で充填した容器15
の口部に装着されるアクチュエータからなっており、ノ
ズルボディ2にノズルカバー3を嵌め込んだ構成からな
っている。 即ち、ノズルボディ2は、中央で縦方向に延びて前記容
器15から所定圧力下の液体を導入する流路本体4Aを有す
る円筒形状の導入筒4と、該導入筒4の上方側で直交し
て前方に向い環状に開口するノズルカバー嵌込溝5と、
該嵌込溝5の中央で前方に突出する嵌合軸6と、該嵌合
軸6の先端に形成された弁座7とを有している。 そして、前記導入筒4の下端は容器15の口部に嵌合され
て付勢力に抗して復帰可能に押し下げられる公知構成と
なっており、容器15内から所定圧力の液体を流路本体4A
側に吐出させることができる。 ここで前記ノズルボディ2の嵌合軸6は、第4図に一層
明瞭に示すように、その基端部が大径の円柱形状からな
って、軸方向に貫通して上記流路本体4Aと連通する中継
流路6Aを複数設けている。 この中継流路6Aは、本実施例では180°間隔で2つ設け
たが、この数は特に限定されない。 また、嵌合軸6の先端には弁座7が一体に形成されてお
り、該弁座7は上記対向する中継流路6Aの内側間の長さ
を直径とする円柱状の胴部7bを突出させて隙間を設けて
おり、その前端7aが漸次中央に向かって幅狭に傾斜する
截頭円錐状に形成されている。 次に、ノズルカバー嵌込溝5に隙間なく嵌込まれるノズ
ルカバー3は、第1図及び第5図に示すように、外周が
截頭円錐状からなる先端部3aの中央にセンター孔8を有
し基端が開口する略円筒状からなっている。 このセンター孔8は前記弁座7の前端のテーパ面7aを隙
間なく嵌合する形状に設定されている。 更に、上記ノズルカバー3の先端部3aの内壁面は弁座7
のテーパ面7aと整合する傾斜面からなって、該傾斜面に
は、120°間隔で放射状に中途位置まで延びるガイド溝
9が3つ形成されており、このガイド溝9の先端は上記
センター孔8より大径(外側)に窪んで開口している。 従って、使用時にノズルカバー3の先端部3aに前記弁座
7が嵌め込まれるとそれぞれのガイド溝9の前端が3つ
の噴射口10となる(第2図参照)。 またガイド溝9の前方は弁座7の前端のテーパ面7aで閉
塞されて放射状に延びる3つのガイド流路9Aを形成し、
また胴部3bに形成される隙間との間で各ガイド流路9Aの
基端側を連通する環状の溜り部11とを形成することにな
る。 ここでガイド流路9Aは、液体の噴出方向を設定するもの
であり、本実施例の場合に3個所設けらている。 このガイド流路9Aの配設は、隣接する2つのガイド流路
を通るように断面した第3図で示すように、各噴射口10
を結ぶ円の中心線L1上で上記各ガイド流路9Aの中心を通
る延長線L2〜L4が空中の1点Pで交わる角度に設定され
ている。 本実施例では、上記各噴射口10を結ぶ円の中心線L1は弁
座7及び嵌合軸6の軸線と同一線上にある。 ここで、噴射口10の形状、大きさ、ガイド流路9Aの傾斜
の角度即ち噴射角度は、噴射する液体の粘性または流動
性に応じて変化させることで噴霧パターンを自由に設計
することができる。 例えば噴射口10は図示例のように矩形の 他に、円形、楕円形、三角形等の適宜の形状を用いるこ
とができ、またこの噴射口10の大きさは液体の流動性に
起因する抵抗力と、液体に加えられた圧力との関係で最
適の大きさを実験的に定めることができる。 更に、噴射角度は大きくなる程、換言すれば噴射口10か
ら交点Pまでの距離近い程、噴射力が減殺されず衝撃力
を高めることができるが、反面において散布角度θ(第
3図参照)が大きくなる。 従って、これらの構成を適宜組合わせることによって流
体の物性や使用目的、用途等に応じた噴霧、拡散を行な
うことができる。 これによって、本実施例では容器15に内蔵された液体
は、所定圧力で流路本体4Aから2つの中継流路6Aを通っ
て溜り部11に導かれる。 そして溜り部11からガイド流路9Aの傾斜角度にガイドさ
れながら各噴射口10から外部に噴射され、空中の1点P
で交差し、その際の衝撃力で拡散され霧状となって散布
される。 次に、第6図及び第7図に示す噴霧装置1′は、中継流
路と流路本体とが同一方向の場合の異なる実施例を示
す。 この噴霧装置1′は容器15′の口部に装着されたノズル
ボディ2′にヘアーブラシ型アタッチメント20′を一体
に固着した構成からなっている。 即ち、ノズルボディ2′は、その先端を水平円形状に設
定して上面に多数のブラシ様突部21′を一体に立設する
と共に、その中央に内周壁が噴射した液体の交点Pを覆
うフードとなり、底部にノズルカバー嵌込溝5′を設け
た図示例構成からなっている。 尚図中Sは、先端の偏平面を保持するスプリングであ
る。 そして、ノズルボディ2′の導入筒4′が嵌合軸6′の
延出方向と同一方向に配置されている点で前記実施例と
異なるが、その他の嵌合軸の構成、ノズルカバーの構成
等は前記実施例と同様であるのでその説明を省略する。 これによれば、ブラシ型アタッチメント20′を押しつけ
ることによって液体が所定の角度で噴射されるようにな
っている。 この容器に充填された液体その他の内容物の加圧手段
は、ポンプ式、ガス式、ノンガス式(内容器の収縮力を
利用する構成等)その他適宜構成を用いることができ
る。 またこの考案で内容物とは液体の他、粉体、顆粒体、液
体とこれらの混合物等その種類を問わず、流動性を有す
るものであればよい。 その他、この考案の噴霧装置に装着するノズルボディは
各種用途に応じて種々のアタッチメントを取付ることが
できる。 またこの考案では噴霧装置の使用目的、用途等は特に限
定されず、種々のものに応用することができる。
つつ説明する。 第1図及び第2図に示す噴霧装置1は、内容物の一例で
ある液体を適宜構造により所定圧力下で充填した容器15
の口部に装着されるアクチュエータからなっており、ノ
ズルボディ2にノズルカバー3を嵌め込んだ構成からな
っている。 即ち、ノズルボディ2は、中央で縦方向に延びて前記容
器15から所定圧力下の液体を導入する流路本体4Aを有す
る円筒形状の導入筒4と、該導入筒4の上方側で直交し
て前方に向い環状に開口するノズルカバー嵌込溝5と、
該嵌込溝5の中央で前方に突出する嵌合軸6と、該嵌合
軸6の先端に形成された弁座7とを有している。 そして、前記導入筒4の下端は容器15の口部に嵌合され
て付勢力に抗して復帰可能に押し下げられる公知構成と
なっており、容器15内から所定圧力の液体を流路本体4A
側に吐出させることができる。 ここで前記ノズルボディ2の嵌合軸6は、第4図に一層
明瞭に示すように、その基端部が大径の円柱形状からな
って、軸方向に貫通して上記流路本体4Aと連通する中継
流路6Aを複数設けている。 この中継流路6Aは、本実施例では180°間隔で2つ設け
たが、この数は特に限定されない。 また、嵌合軸6の先端には弁座7が一体に形成されてお
り、該弁座7は上記対向する中継流路6Aの内側間の長さ
を直径とする円柱状の胴部7bを突出させて隙間を設けて
おり、その前端7aが漸次中央に向かって幅狭に傾斜する
截頭円錐状に形成されている。 次に、ノズルカバー嵌込溝5に隙間なく嵌込まれるノズ
ルカバー3は、第1図及び第5図に示すように、外周が
截頭円錐状からなる先端部3aの中央にセンター孔8を有
し基端が開口する略円筒状からなっている。 このセンター孔8は前記弁座7の前端のテーパ面7aを隙
間なく嵌合する形状に設定されている。 更に、上記ノズルカバー3の先端部3aの内壁面は弁座7
のテーパ面7aと整合する傾斜面からなって、該傾斜面に
は、120°間隔で放射状に中途位置まで延びるガイド溝
9が3つ形成されており、このガイド溝9の先端は上記
センター孔8より大径(外側)に窪んで開口している。 従って、使用時にノズルカバー3の先端部3aに前記弁座
7が嵌め込まれるとそれぞれのガイド溝9の前端が3つ
の噴射口10となる(第2図参照)。 またガイド溝9の前方は弁座7の前端のテーパ面7aで閉
塞されて放射状に延びる3つのガイド流路9Aを形成し、
また胴部3bに形成される隙間との間で各ガイド流路9Aの
基端側を連通する環状の溜り部11とを形成することにな
る。 ここでガイド流路9Aは、液体の噴出方向を設定するもの
であり、本実施例の場合に3個所設けらている。 このガイド流路9Aの配設は、隣接する2つのガイド流路
を通るように断面した第3図で示すように、各噴射口10
を結ぶ円の中心線L1上で上記各ガイド流路9Aの中心を通
る延長線L2〜L4が空中の1点Pで交わる角度に設定され
ている。 本実施例では、上記各噴射口10を結ぶ円の中心線L1は弁
座7及び嵌合軸6の軸線と同一線上にある。 ここで、噴射口10の形状、大きさ、ガイド流路9Aの傾斜
の角度即ち噴射角度は、噴射する液体の粘性または流動
性に応じて変化させることで噴霧パターンを自由に設計
することができる。 例えば噴射口10は図示例のように矩形の 他に、円形、楕円形、三角形等の適宜の形状を用いるこ
とができ、またこの噴射口10の大きさは液体の流動性に
起因する抵抗力と、液体に加えられた圧力との関係で最
適の大きさを実験的に定めることができる。 更に、噴射角度は大きくなる程、換言すれば噴射口10か
ら交点Pまでの距離近い程、噴射力が減殺されず衝撃力
を高めることができるが、反面において散布角度θ(第
3図参照)が大きくなる。 従って、これらの構成を適宜組合わせることによって流
体の物性や使用目的、用途等に応じた噴霧、拡散を行な
うことができる。 これによって、本実施例では容器15に内蔵された液体
は、所定圧力で流路本体4Aから2つの中継流路6Aを通っ
て溜り部11に導かれる。 そして溜り部11からガイド流路9Aの傾斜角度にガイドさ
れながら各噴射口10から外部に噴射され、空中の1点P
で交差し、その際の衝撃力で拡散され霧状となって散布
される。 次に、第6図及び第7図に示す噴霧装置1′は、中継流
路と流路本体とが同一方向の場合の異なる実施例を示
す。 この噴霧装置1′は容器15′の口部に装着されたノズル
ボディ2′にヘアーブラシ型アタッチメント20′を一体
に固着した構成からなっている。 即ち、ノズルボディ2′は、その先端を水平円形状に設
定して上面に多数のブラシ様突部21′を一体に立設する
と共に、その中央に内周壁が噴射した液体の交点Pを覆
うフードとなり、底部にノズルカバー嵌込溝5′を設け
た図示例構成からなっている。 尚図中Sは、先端の偏平面を保持するスプリングであ
る。 そして、ノズルボディ2′の導入筒4′が嵌合軸6′の
延出方向と同一方向に配置されている点で前記実施例と
異なるが、その他の嵌合軸の構成、ノズルカバーの構成
等は前記実施例と同様であるのでその説明を省略する。 これによれば、ブラシ型アタッチメント20′を押しつけ
ることによって液体が所定の角度で噴射されるようにな
っている。 この容器に充填された液体その他の内容物の加圧手段
は、ポンプ式、ガス式、ノンガス式(内容器の収縮力を
利用する構成等)その他適宜構成を用いることができ
る。 またこの考案で内容物とは液体の他、粉体、顆粒体、液
体とこれらの混合物等その種類を問わず、流動性を有す
るものであればよい。 その他、この考案の噴霧装置に装着するノズルボディは
各種用途に応じて種々のアタッチメントを取付ることが
できる。 またこの考案では噴霧装置の使用目的、用途等は特に限
定されず、種々のものに応用することができる。
複数の噴射口からそれぞれ均等な圧力で噴射された液体
その他の内容物を1点で衝突させ、その衝撃力で飛散さ
せ霧化して散布するので、粘性の高いもの(例えば油脂
製品)や流動性の低いもの(液体とパウダとの混合体
等)であっても噴射のための圧力を高めることなく、確
実に内容物を噴霧することができる。 また、ノズルボディにノズルカバーを嵌込んで組み立て
るだけなので構造が簡単となるので、コストダウンを図
れると共に信頼性も高く、また工業的量産に適する。
その他の内容物を1点で衝突させ、その衝撃力で飛散さ
せ霧化して散布するので、粘性の高いもの(例えば油脂
製品)や流動性の低いもの(液体とパウダとの混合体
等)であっても噴射のための圧力を高めることなく、確
実に内容物を噴霧することができる。 また、ノズルボディにノズルカバーを嵌込んで組み立て
るだけなので構造が簡単となるので、コストダウンを図
れると共に信頼性も高く、また工業的量産に適する。
第1図はこの考案の噴霧装置の好適実施例を示す中央縦
断面図(第2図のI−I線断面図)、第2図は同噴霧装
置の正面図、第3図は同噴霧方向を説明するため隣接す
る2つのガイド流路を通るように断面した説明図、第4
図は弁座側を示す要部斜視図、第5図はノズルカバーの
内側を断面で示す斜視図、第6図はノズルボディにアタ
ッチメントを設けた一例を示す部分断面図、第7図は同
正面図である。 1……噴霧装置 2……ノズルボディ 3……ノズルカバー 4A……流路本体 6……嵌込軸 6A……中継流路 7……弁座 9……ガイド溝 9A……ガイド流路 10……噴射口
断面図(第2図のI−I線断面図)、第2図は同噴霧装
置の正面図、第3図は同噴霧方向を説明するため隣接す
る2つのガイド流路を通るように断面した説明図、第4
図は弁座側を示す要部斜視図、第5図はノズルカバーの
内側を断面で示す斜視図、第6図はノズルボディにアタ
ッチメントを設けた一例を示す部分断面図、第7図は同
正面図である。 1……噴霧装置 2……ノズルボディ 3……ノズルカバー 4A……流路本体 6……嵌込軸 6A……中継流路 7……弁座 9……ガイド溝 9A……ガイド流路 10……噴射口
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−28683(JP,U) 実開 昭62−24957(JP,U) 実開 昭59−86262(JP,U) 実開 昭51−124036(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】加圧された液体その他の内容物を霧状に噴
射する噴射装置であって、 ノズルの先端部に二つ以上の噴射口を開口形成すると共
に、液体その他の内容物の噴射方向を定めるガイド流路
が上記各噴射口にそれぞれ連通するよう形成されてお
り、該ガイド流路を、上記各ガイド流路の中心を通る延
長線が空中の1点で交わる角度に設定してなる噴霧装置
において、 噴霧装置が、ノズルボディにノズルカバーを嵌込んでな
っており、 上記ノズルボディが、内容物を導入する流路本体を有す
る導入筒と、 該導入筒に一体に連接して噴霧方向へ突出し先端外周に
テーパ面を形成した弁座を有する嵌合軸と、 嵌合軸の外周に沿って環状に開口するノズルカバー嵌込
溝と、 上記嵌合軸を貫通して流路本体と連通し、先端が弁座の
テーパ面と隙間を隔てて開口する中継流路とからなって
おり、 上記ノズルカバーが、中央にセンター孔を有し、前記弁
座のテーパ面と衝合し上記テーパ面よりも長く延びる傾
斜面を内壁に形成した先端部を備えた略筒体からなっ
て、上記先端部の傾斜面にその中途位置まで延びるガイ
ド溝を複数形成してなり、 上記ノズルカバーをノズルカバー嵌込溝に嵌め込んで、
ガイド溝の前方を弁座のテーパ面で覆って先端を噴射口
とするガイド流路を形成し、ガイド溝の後方を前記隙間
を介して中継流路と連通可能として環状の溜り部をガイ
ド流路との間に介設してなることを特徴とする噴霧装
置。 - 【請求項2】噴射口が、ノズルの先端部で同一円周上に
等間隔に二つ以上を開口していると共に、 ガイド流路が、各噴射口を結ぶ円の中心線上で上記各ガ
イド流路の中心を通る延長線が空中の1点で交わる角度
に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の噴
霧装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990011658U JPH0646865Y2 (ja) | 1990-02-08 | 1990-02-08 | 噴霧装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990011658U JPH0646865Y2 (ja) | 1990-02-08 | 1990-02-08 | 噴霧装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03102483U JPH03102483U (ja) | 1991-10-24 |
JPH0646865Y2 true JPH0646865Y2 (ja) | 1994-11-30 |
Family
ID=31515178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990011658U Expired - Lifetime JPH0646865Y2 (ja) | 1990-02-08 | 1990-02-08 | 噴霧装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0646865Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005219031A (ja) * | 2004-02-09 | 2005-08-18 | Toyo Aerosol Ind Co Ltd | エアゾール用噴射ノズル |
JP6762141B2 (ja) * | 2016-06-02 | 2020-09-30 | 株式会社三谷バルブ | 内容物噴射操作用ボタンおよびこの内容物噴射操作用ボタンを備えたエアゾール式製品 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS541461Y2 (ja) * | 1975-04-01 | 1979-01-23 | ||
JPS5986262U (ja) * | 1982-12-01 | 1984-06-11 | 益満 成幸 | 双口噴射ノズル |
JPH0244864Y2 (ja) * | 1985-07-26 | 1990-11-28 | ||
JPH0422861Y2 (ja) * | 1986-08-11 | 1992-05-26 |
-
1990
- 1990-02-08 JP JP1990011658U patent/JPH0646865Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03102483U (ja) | 1991-10-24 |
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