JPH0642780U - ソフトアイスクリーム用包装容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ソフトアイスクリームを充填したコーンカップ
を弱い力で容易に取り出すことが可能なソフトアイスク
リーム用包装容器を提供する。 【構成】コーンカップを収納し得るほぼ逆円錐台形状の
ソフトアイスクリーム用包装容器において、前記包装容
器の底部を胴部側壁面より肉薄に成型すると共に、該底
部に複数の階段状の段差を有する突出底部を形成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ソフトアイスクリームを充填したコーンカップを容器から簡単に取 り出すことが可能なソフトアイスクリーム用包装容器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ソフトアイスクリームを充填したコーンカップを収納する包装容器には 、購買者が中身を取り出し易いようにコーンカップを上方に押し上げて取り出す 容器が種々提案されている。

【０００３】 例えば、（１）実公平３−３１７５６号公報、或いは（２）本件出願人が提案 した実願平２−２５０７１号等に示す技術等が提案されている。上記（１）に示 す技術は、容器内部の胴部側壁面に湾曲した逆テーパー状の肉薄段差を設けて、 容器胴部を持って前記肉薄段差を折れ曲がるように容器全体を押し上げてコーン カップを浮き上がらせて取り出すものである。 また上記（２）に示す技術は、容器握り部の外周壁に縦リブを設け、肉薄底部 に折曲溝を有する隆起底部を形成して、上記握り部を強く握ることによって、容 器を内側につぶしてコーンカップを浮き上がらせて取り出すものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来技術に示す容器は、ソフトアイスクリームを取り出す 場合に、容器胴部を持って押し上げたり、握り部を強く握って容器をつぶしたり する必要があり、コーンカップ取り出しに比較的大きな力を要し、比較的力の弱 い子供や老人等にとって扱い難い場合があった。 また、前記各容器の胴部或いは握り部等には、縦リブが数多く設けられており 、製造工程で複雑な形の成型金型を要し、製造コストが高くなるおそれもあった 。

【０００５】 本考案の目的は、上記従来技術の課題を解決し、ソフトアイスクリームを充填 したコーンカップを弱い力で容易に取り出すことが可能なソフトアイスクリーム 用包装容器を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記従来技術の課題を解決し、以下に述べる実施例に適用される一手段は、コ ーンカップを収納し得るほぼ逆円錐台形状のソフトアイスクリーム用包装容器に おいて、前記包装容器の底部を胴部側壁面より肉薄に成型すると共に、該底部に 複数の階段状の段差を有する突出底部を形成したことを特徴とする。

【０００７】

【作用】

上記手段によれば、包装容器の底部を胴部側壁面より肉薄に成型すると共に、 該底部に複数の階段状の段差を有する突出底部を形成したことにより、この突出 底部を容器内部に向かって押し上げることによって、前記包装容器内に収納され たコーンカップを容器の上縁部より浮き上がらせて容易に取り出すことができる 。

【０００８】

【実施例】

次に図面を参照して前記手段を適用したソフトアイスクリーム用包装容器の一 実施例について説明する。図１はソフトアイスクリーム用包装容器の側面図、図 ２はソフトアイスクリーム用包装容器の断面図、図３は前記容器の底部を示す斜 視説明図、図４及び図５は前記容器の使用状態を示す説明図である。

【０００９】 図１及び図２において、１は容器本体であって、プラスチックシートを成型金 型内で真空成型して全体がほぼ逆円錐台状に成型されている。上記容器本体１は 、径の大きい胴部２と、該胴部２よりやや径の小さい握り部３が連設されて構成 されている。上記胴部２の上縁は折り曲げられてフランジ部４が形成されている 。またフランジ部４の容器内の下方にはやや径の小さい段部５が形成されており 、後述するコーンカップを収納した場合にその上縁部を係止するように構成され ている。

【００１０】 また上記握り部３の底部には、図３に示すように、外部に向かって突出する方 向に複数の階段状の段差６を有する突出底部７が形成されている。上記段差６を 有する突出底部７は、前記胴部２及び握り部３より肉薄に柔軟に成型されており 、突出底部７を指等によって押すことによって逆方向に段差６を形成させて突出 底部７を握り部３内に押し込んで突出させることができる。

【００１１】 次に上述のように構成されたソフトアイスクリーム用包装容器の使用方法につ いて図４及び図５を参照して説明する。図４において、前記容器本体１内にコー ンカップ８にソフトアイスクリーム９を山盛り状に充填したコーンカップ８を収 納し、別に容易したキャップ10を胴部２に形成されたフランジ部４に係合させる ことによって蓋をし、運搬及び取り引きが行われる。

【００１２】 次に購買者が容器本体１よりソフトアイスクリーム９を充填したコーンカップ ８を取り出す場合には、図５に示すように、キャップ10を取り外した後、握り部 ３の突出底部７を図の矢印方向に指等によって押し上げる。これによって、上記 突出底部７を握り部３内部に押し込んでコーンカップ８の底部を押し上げること により、該コーンカップ８の上縁部が浮き上がるのでこれを簡単に取り出すこと ができる。

【００１３】 上記構成によれば、段差部６を有する突出底部７は肉薄に形成されているため 、弱い力で押し上げることができ、比較的力のない子供や老人等にとって取り扱 い易く、しかもコーンカップ８を浮き上がらせた状態或いはコーンカップ８を取 り出した状態でも、突出底部７の周縁部11によって容器本体１を立て置きするこ とができるため、一端取り出したコーンカップ８を再度収納して保持することも でき、取り扱いに優れたものである。更に、本実施例に示すソフトアイスクリー ム用包装容器は、周面にリブ等をほとんど設ける必要がないため、製造工程も簡 略化させて安価に大量生産に適している。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は前述したように、包装容器の底部を胴部側壁面より肉薄に成型すると 共に、該底部に複数の階段状の段差を有する突出底部を形成したことにより、こ の突出底部を容器内部に向かって押し上げることによって、前記包装容器内に収 納されたコーンカップを容器のフランジ部より浮き上がらせて容易に取り出すこ とができ、比較的力のない子供や老人等にとっても弱い力で押し上げることがで き、取り扱いが容易である。 また、上記包装容器は収納されたコーンカップを浮き上がらせた状態或いはコ ーンカップを取り出した状態でも、突出底部の周縁部によって立て置きすること ができるため、一端取り出したコーンカップを再度収納して保持することもでき 、取り扱い性に優れている。

【図面の簡単な説明】

【図１】ソフトアイスクリーム用包装容器の側面図であ
る。

【図２】ソフトアイスクリーム用包装容器の断面図であ
る。

【図３】ソフトアイスクリーム用包装容器の底部を示す
斜視説明図である。

【図４】ソフトアイスクリーム用包装容器の使用状態を
示す説明図である。

【図５】ソフトアイスクリーム用包装容器の使用状態を
示す説明図である。

【符号の説明】

１…容器本体 ２…胴部 ３…握り部 ４…フランジ部 ５…段部 ６…段差部 ７…突出底部 ８…コーンカップ ９…ソフトアイスクリーム 10…キャップ 11…周縁部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コーンカップを収納し得るほぼ逆円錐台
   形状のソフトアイスクリーム用包装容器において、 前記包装容器の底部を胴部側壁面より肉薄に成型すると
   共に、該底部に複数の階段状の段差を有する突出底部を
   形成したことを特徴としたソフトアイスクリーム用包装
   容器。