JPH0639431B2 - ポリフェニルメタンをベースとした組成物と、その製造方法および誘電体としての応用 - Google Patents
ポリフェニルメタンをベースとした組成物と、その製造方法および誘電体としての応用Info
- Publication number
- JPH0639431B2 JPH0639431B2 JP2039538A JP3953890A JPH0639431B2 JP H0639431 B2 JPH0639431 B2 JP H0639431B2 JP 2039538 A JP2039538 A JP 2039538A JP 3953890 A JP3953890 A JP 3953890A JP H0639431 B2 JPH0639431 B2 JP H0639431B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mixture
- oligomer
- toluene
- benzene
- oligomers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C15/00—Cyclic hydrocarbons containing only six-membered aromatic rings as cyclic parts
- C07C15/12—Polycyclic non-condensed hydrocarbons
- C07C15/16—Polycyclic non-condensed hydrocarbons containing at least two phenyl groups linked by one single acyclic carbon atom
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C15/00—Cyclic hydrocarbons containing only six-membered aromatic rings as cyclic parts
- C07C15/12—Polycyclic non-condensed hydrocarbons
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C2/00—Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms
- C07C2/86—Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms by condensation between a hydrocarbon and a non-hydrocarbon
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C2/00—Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms
- C07C2/86—Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms by condensation between a hydrocarbon and a non-hydrocarbon
- C07C2/861—Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms by condensation between a hydrocarbon and a non-hydrocarbon the non-hydrocarbon contains only halogen as hetero-atoms
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Insulating Materials (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
- Polyethers (AREA)
Description
その製造方法と、その誘電体として応用に関するもので
ある。
−およびジベンジルベンゼンの混合物に関するものであ
り、この混合物はトリフェニルメタン、ジトリルフェニ
ルメタン、トリルジフェニルメタンまたはこれらの高級
類縁体を含むことができる。
ルエン、エチルビフェニルおよび/または1,1-ジフェニ
ルエタンと、17個以下の炭素原子を有する他のビフェニ
ルまたは他のビフェニルメタンとの混合物が記載されて
いる。
ルエンと、全体として15〜17個の炭素原子を含むアルキ
ル基によって置換されたジフェニルメタンとの混合物が
記載されている。
ンの異性体混合物が記載されている。
ルエンとジトリルメタンとの混合物が記載されている。
リング反応させて得られるため、最後に分離する必要が
ある。しかし、この分離は極めて困難である。
て使用可能なモノベンジルトルエン、ジベンジルトルエ
ンおよびジトリルフェニルメタンの混合物と、この混合
物を極めて容易に得るための方法が記載されている。
ポリフェニルメタンをベースとした新規な組成物を提供
することにある。
提供することにある。
成物を提供することにある。
は3以下で、Rは水素を示す) で表される異性体または異性体の混合物A1と、A1を
表す上記一般式においてRがメチル基であり、n1とn
2をそれと同一の意味を有するq1およびq2で置き換
えた異性体または異性体の混合物A2との2つのオリゴ
マーA1およびA2をベースとした組成物において、上
記オリゴマーA1およびA2の少なくとも1方が3つの
ベンゼン環を有する異性体を含むことを特徴としてい
る。
ベンジルトルエンの2つの異性体の混合物またはベンジ
ルトルエンの3つの異性体の混合物にすることができ
る。また、例えば、3,5-ジベンジルトルエンのような上
記定義でq1=1、q2=0である全ての異性体の混合
物またはq1=0、q2=1である異性体の全ての混合
物にすることができる。
異性体の混合物、例えば、ジベンジルトルエン64重量%
と、q1+q2=1である異性体の混合物22重量%と、
q1+q2=2である異性体の混合物10重量%と、q1
+q2=3である異性体の混合物4重量%との混合物に
することもできる。これらの異性体または異性体の混合
物の組み合わせは任意である。
またはその高級類縁体の異性体または異性体混合物であ
る。
とも1方が、その構造中に少なくとも3つのベンゼン核
を有する異性体であるか、3つのベンゼン核を有する異
性体の混合物であるか、3つのベンゼン核を有する少な
くとも1つの異性体または複数の異性体の混合物である
ような組成物である。
ーA2がジベンジルトルエンすなわち、q1=1、q2
=0である1つまたは複数の異性体またはトリル(ベン
ジルフェニル)メタンすなわちq1=0、q2=1であ
る1つまたは複数の異性体である混合物にすることがで
きる。
記を満足するように組合わせた組成物である: (a)A1がn1=n2=0 A2がq1+q2=1 (b)A1がn1+n2=1 A2がq1=q2=0 (c)A1がn1+n2=1 A2がq1+q2=1 A1とA2との比率は任意であるが、A2の量をA1の
量より多くするのが好ましく、特に、A2の量をA1と
A2の総量の60〜80重量%にするのが好ましい。
ベースとした組成物において、さらに下記のオリゴマー
B1、B2およびB3の中から選択される少なくとも一
つのオリゴマーを含む組成物にも関するものである。す
なわち、 B1は下記の一般式を有する異性体または異性体の混合
物: (ただし、n′1、n″1、n4=0、1、2であり、
n′2、n″2、n3、n′3、n5=0、1であり、
n′1+n″1+n′2+n″2+n3+n′3+n4
+n5は2以下であり、R1とR2は水素を表す) B2は、上記B1を表す上記一般式においてR1とR2
がメチル基を表し且つnで表された各係数をそれと同一
の意味を有するqに置き換えた異性体または異性体の混
合物であり、 B3は、上記B1を表す上記一般式においてR1とR2
が水素またはメチル基を表し且つnで表された各係数を
それと同一の意味を有するrに置き換えた異性体または
異性体の混合物である。
タンであるが、さらには、n′1=1で、その他の係数
が0である(ベンジルフェニル)ジフェニルメタンの異
性体またはこの異性体の複数の混合物にすることができ
る。
する各異性体の混合物でもよく、例えば、72重量%が n′1+n″1+n′3+n3+n′2+n″2+n4
+n5 の和が0である異性体であり、21重量%が上記の和が1
である異性体であり、残りの部分が上記の和が2である
異性体の混合物にすることができる。
はその異性体の混合物であってもよく、さらに、これら
混合物の2つまたは複数を組み合わせたものであっても
よい。
れ、特に、下記を満たす組成物が好ましい: (a)A1はn1=n2=0、 A2の60〜90重量%はn1=n2=0である異性体、 B2は任意 (b)A1の50重量%はn1+n2=0である異性体、 A2とB2は(a)と同じ。
つとをベースとした組成物の中では、5つのオリゴマー
A1、A2、B1、B2およびB3によって構成される
ものが特に好ましく、製造が極めて容易であり、これは
予想外のことである。
からなる組成物に関するものである。
ンデンサとして使用できる。これらの組成物は全て、十
分に高い抵抗率が得られるまで、例えば脱色土、ベント
ナイトまたはこれらと同等な化合物と接触させることに
よって精製することができ、より一般的には、誘電体と
して使用される流体の精製法を用いて精製することがで
きる。また、誘電体として使用される流体の公知の添加
剤例えば、エポキシド、ジ−t−ブチル−パラクレゾー
ル型またはアントラキノン誘導体等の酸化防止剤を本発
明組成物に添加することもできる。
るものである。
H2ClをA2の場合にはトルエンと反応させ、A1の
場合にはベンゼンと反応させることによって作ることが
できる。
デンC6H5CHCl2をベンゼン、トルエン、塩化ベ
ンジルおよびオリゴマーA1およびA2と反応させるこ
とによって得られる。
ある。例えば、トルエンのラジカル塩素化を行うった後
に、蒸留によってC6H5CH2ClとC6H5CHC
l2とを分離することができる。
マーを混合するだけで本発明の組成物は得られる。
法はヨーロッパ特許第136,230号に記載されたものであ
る。この方法では、第1段階でフリーラジカル発生剤の
存在下でラジカル反応によって塩素をトルエンと反応さ
せ、第2段階で第1段階の反応組成物に無機酸を作用さ
せる。
って塩素をベンゼンとトルエンとの混合物と反応させ、 (b)反応しなかったトルエンを除去し、 (c)得られた組成物に無機ハロゲン化物または無機酸を
作用させる 点にある。
般に50〜110℃、好ましくは、70〜100℃の範囲で実施さ
れる。この反応は、モルパーセントで表した場合、導入
されたトルエンの10〜40%だけが対応する塩素化誘導体
に転化するように行うのが好ましい。フリーラジカル発
生剤とは、光化学開始反応および化学的開始剤を意味す
る。化学的開始剤としてはアゾジイソブチルニトリルま
たはアゾジバレロニトリルのようなアゾ化合物、例え
ば、過酸化ラウロイル等を使用することができる。使用
する化学的開始剤の量は、通常、導入されたトルエンに
対して0.05〜3重量%、好ましくは0.1〜1.5重量%の範
囲である。
ましくは20〜30モル%のトルエンを含むベンゼン−トル
エン混合物ではベンゼンの塩素化が見られないというこ
とを確認している。
してトルエンを除去し、塩素化しなかったトルエンと共
に排出されるベンゼンを塩素化したトルエンを含む反応
媒体中に戻す。
H5CH2ClとC6H5CHCl2との混合物に無機
ハロゲン化物またはさらに無機酸を作用させる。この反
応は実際には30〜110℃、好ましくは、50〜100℃の範囲
の温度で実施される。無機ハロゲン化物としては塩化第
二鉄、三塩化アンチモン、四塩化チタンまたは塩化アル
ミニウムを、反応媒体に対して通常50ppm〜1%、好ま
しくは100ppm〜0.5%の重量の割合で使用することがで
きる。また、無機酸としては、例えば硫酸を70〜95%の
重量濃度で使用することができる。また、ゼオライトや
ある種の無機酸化物を使用することもできる。
ゼンまたはベンゼンと溶液または分散液状の無機ハロゲ
ン化物または無機酸を含む本発明のオリゴマー混合物に
注入する方法である。この変形方法では合成を連続また
は非連続に実施できるので、この方法は特に連続的に実
施する場合に重要である。
洗浄、中和、乾燥によって、無機ハロゲン化物または無
機酸を除去するのが好ましい。
導入するという別の変形方法によってA1+B1を製造
することができる。
ってトルエンに塩素を反応させ、 (b)未反応のトルエンを除去し、 (c)ベンゼンを添加し、得られた生成物を無機ハロゲン
化物または無機酸と反応させる 点にある。
る上記の場合と同様であるが、揮発性が最も高い化合物
なので、トルエンの除去がより簡単になる。
CHCl2との混合物の合成に変えた場合も本発明の範
囲に含まれる。
下で塩化ベンジルをベンゼンおよびトルエンと接触させ
ることを特徴とするオリゴマーA1+A2の混合物を製
造する方法にも関するものでもある。
じ条件で実施される。
製造することもできる。この方法は、 (a)フリーラジカル発生剤の存在下でトルエンとベンゼ
ンに塩素を反応させ、 (b)塩化ベンジリデンを除去し、 (c)得られた生成物を無機ハロゲン化物または無機酸と
反応させる ことを特徴としている。
段階では、蒸留によって、例えば(a)段階で得られ混合
物の軽質成分を回収するのが好ましい。この軽質成分は
ベンゼン、トルエンおよび塩化ベンジルで構成されてい
るので、次いで、この軽質成分に(i)無機ハロゲン化物
または無機酸または(ii)このハロゲン化物か無機酸を含
む化合物を添加するだけでよい。
ゼンを添加する場合も本発明の範囲に含まれる。また、
(c)段階でトルエンを添加することもできる。
A1、A2、B1、B2およびB3の混合物の製造方法
にも関するものである: (a)フリーラジカル発生剤の存在下でラジカル反応によ
ってトルエンとベンゼンの混合物に塩素を反応させ、 (b)得られた生成物を無機ハロゲン化物または無機酸と
反応させる。
ルエンを少なくとも15モル%含んでいればベンゼンは塩
素化されない。この方法の実施は上記の各方法と同様に
実施することができる。
試験 この試験の基本は、駄目になったコンデンサの数を評価
する。また、別の試験では、エージング期間を短くし
て、試験中に駄目にならなかったコンデンサの剛性(絶
縁耐力)を検査して絶縁劣化に関する情報を得た。
ロピレンフヘルムと、相対密度が1.0で、厚さが12μm
の1枚の紙の層とによって構成された2系列の10個のコ
ンデンサを製造した。これらの2系列のコンデンサは以
下のもので予め含浸されている: 1系列は、75重量%がベンジルトルエン(q1=q2=
0)で、25重量%がq1+q2=1の異性体であるオリ
ゴマーA2と、このA2100重量部に対して1重量部の
割合のビスフェノールAジグリシジルエーテルとで含浸
し、 他方の系列は下記のA1とA2の混合物で含浸した: (a)A2はA1+A2の70重量%であり、 (b)A1は、n1=n2=0の異性体70%とn1+n2
=1の異性体30%とを含む。
μm)で、535時間劣化試験した。
ったので、さらに厳しい3000V(83.8V/μm)にして
試験を行った。
時間後に測定した。
はA2で含浸されたコンデンサのtanδよりかなり小さ
く、劣化が小さいことを示している。
ンデンサを製造した。各コンデンサは厚さが13.5μmの
2枚の粗面のポリプロピレンフィルムで構成した。
は上記の混合物A1+A2で含浸した。
μm)で劣化試験を行った。
しいことを示している。
コンデンサの絶縁破壊電圧を測定した。
絶縁破壊電圧は11.5kVであった。
の方が明らかに小さいことが分かった。
下漏斗と備えた容量6の反応装置に、ベンゼン54モル
(4212g)と、FeCl31gとを入れ、反応装置内の内容
物を窒素で被って65℃に加熱する。塩化ベンジル6モル
(759g)を4時間かけて滴下漏斗を介して導入する。
この反応混合物をさらに1時間撹拌し、FeCl30.25gを
添加する。さらに、窒素流下で、この反応混合物を70℃
に2時間の間維持する。放出される塩酸の量は5.95モル
である。次に、反応しなかったベンゼンを単純な蒸留に
よって除去する。次に、粗ポリフェニルメタン(873
g)を3時間かけて、275℃で撹拌しながら、無水のNa2
CO31%で処理する。処理後、生成物を水銀1mmの真空
下でガラスの螺旋体によって構成される充填材を充填し
た高さ30cmの蒸留塔で蒸留する。
た。3つの芳香族環を有する化合物は約170〜200℃で分
画した。4つの芳香族環を有する化合物は、蒸留塔を外
した後に、約260〜280℃でで分画した。残留物は、導入
した材料の5.8%であった。
料の94%であり、これがオリゴマーA1である。その重
量組成は以下の通りである: n1=n2=0 66.5% n1=1、n2=0 27% n1=n2=1 6.5% その特性は下記の通りである: 結晶化温度 +3℃ 40℃での粘度 3.4cps 20℃での粘度 5.8cps 40℃での密度 1.001 20℃での密度 1.012 実施例3 混合物A1+B1の合成 実施例2と同様な装置で滴下漏斗に塩化ベンジル9.61モ
ル(1266g)と、塩化ベンジリデン0.306モル(1266
g)とを入れる。この塩化ベンジリデンは、トルエンを
光塩素化(トルエン/塩素のモル比は4)し、未反応の
トルエンを蒸留によって分離して得た。
00g)とFeCl31gと反応させる。回収された塩酸は9.9
9モルである。未反応のベンゼンを蒸留した後に得られ
を生成物は1304gである。この生成物を実施例2と同様
に炭酸ナトリウムで処理した後、同様に蒸留する。蒸留
残留物は導入した材料の14.2%である。各分画を混合し
たものは導入した原料の85%である。こうして得られた
生成物はA1とB1の混合物である。
n5=0のオリゴマーB1 16% n1=n2=1のオリゴマーA1 n′1=n′2=n″1=n″2=n3=n′3=n4
=n5=1のオリゴマーB1 その特性は下記の通りである: 結晶化温度 −15℃ 20℃での粘度 8.1cps 20℃での密度 1.019 実施例4 A1+A2+B1+B2+B3の合成 撹拌器と、冷却器と、塩素供給管と、外部に配置された
フィリップス(Philip)社製の30ワットのTLADKラン
プとを備えた容量1の反応装置に、ベンゼン5モル
(390g)と、トルエン5モル(460g)とを入れる。次
に、85℃の温度を1時間維持して塩素1.25モル(78.1
g)を導入する。放出された塩酸の量は1.15モルであっ
た。クロマトグラフィ分析の結果、上記塩素化中にベン
ゼンは完全に不活性であることが分かった。この混合物
は塩化ベンジル16重量%と、塩化ベンジリデン0.52重量
%とを含んでいる。
80℃で、トルエン0.166モル(15.3g)とベンゼン0.166
モル(12.95g)とFeCl30.15gとを収容した回転撹拌器
を備えた容量1の反応装置に導入する。さらに全体を
窒素ガス下で80℃に1時間維持する。放出される塩酸の
量は1.1モルである。
る生成物は180gである。この生成物を実施例1と同様
に炭酸ナトリウムで処理し、蒸留する。蒸留残渣は導入
した材料の2.76%である。各蒸留分画分を混合したもの
は、導入した材料の97.1%である。得られた生成物は下
記組成のA1、A2、B1、B2およびB3の混合物で
ある: 71.1% n1=n2=0、q1=q2=0の オリゴマーA1+A2 24.3% n1=1、n2=0、q1=1、q2=0の オリゴマーA1+A2と、 各係数n、pおよびrが全部0であるオリゴマー B1+B2+B3 4.6% n1=n2=1、q1=q2=1の オリゴマーA1+A2と 係数nの全部の合計が1であり、係数qの全部の合計が
1であり、係数rの全部の合計が1であるオリゴマーB
1+B2+B3 上記オリゴマーA1+A2でのA2の重量比率は85/15
である(n1=n2=0に対してガスクロマトグラフで
決定)。
の方法で製造した生成物A2+B2との混合物を数種類
製造した。前記一般式での重量組成は下記の通りであ
る: 75% q1=q2=0のオリゴマーA2 23% q1=1、n2=0のオリゴマーA2 q′1=q′2=q″1=q″2=q3=q′3=q4
=q5=0のオリゴマーB2 2% q1=q2=1のオリゴマーA2、 q′1=q′2=q″1=q″2=q3=q′3=q4
=q5=1のオリゴマーB2 オリゴマーB2すなわち、 q′1=q′2=q″1=q″2=q3=q′3=q4
=q5=0のオリゴマーの含有量をクロマトグラフィ分
析で測定した結果は2.5%であった。
であり、密度は1.006であった。
Claims (14)
- 【請求項1】下記一般式: (ただし、n1とn2は0、1、2であり、n1+n2
は3以下で、Rは水素を示す) で表される異性体または異性体の混合物A1と、 A1を表す上記一般式においてRがメチル基であり、n
1とn2をそれと同一の意味を有するq1およびq2で
置き換えた異性体または異性体の混合物A2と の2つのオリゴマーA1およびA2をベースとした組成
物において、 上記オリゴマーA1およびA2の少なくとも1方が3つ
のベンゼン環を有する異性体であることを特徴とする組
成物。 - 【請求項2】上記オリゴマーA1がn1=n2=0であ
り、上記オリゴマーA2がq1+q2=1であることを
特徴とする請求項1に記載の組成物。 - 【請求項3】上記オリゴマーA1がn1+n2=1であ
り、上記オリゴマーA2がq1=q2=0であることを
特徴とする請求項1に記載の組成物。 - 【請求項4】上記オリゴマーA1がn1+n2=1であ
り、上記オリゴマーA2がq1+q2=1であることを
特徴とする請求項1に記載の組成物。 - 【請求項5】上記2つのオリゴマーA1およびA2をベ
ースとし、下記のオリゴマーB1、B2およびB3の中
から選択される少なくとも一つのオリゴマーをさらに含
むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載
の組成物: B1は下記の一般式を有する異性体または異性体の混合
物: (ただし、n′1、n″1、n4=0、1、2であり、
n′2、n″2、n3、n′3、n5=0、1であり、
n′1+n″1+n′2+n″2+n3+n′3+n4
+n5は2以下であり、R1とR2は水素を表す) B2は、上記B1を表す上記一般式においてR1とR2
がメチル基を表し且つnで表された各係数をそれと同一
の意味を有するqに置き換えた異性体または異性体の混
合物であり、 B3は、上記B1を表す上記一般式においてR1とR2
が水素またはメチル基を表し且つnで表された各係数を
それと同一の意味を有するrに置き換えた異性体または
異性体の混合物である。 - 【請求項6】オリゴマーA1、A2およびB2を含むこ
とを特徴とする請求項5に記載の組成物。 - 【請求項7】オリゴマーA1、A2、B1、B2および
B3を含むことを特徴とする請求項5に記載の組成物。 - 【請求項8】請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成
物を含む誘電性流体。 - 【請求項9】下記工程を特徴とする請求項1〜4のいず
れか一項に記載のオリゴマーA1+B1の混合物を製造
する方法: (a)フリーラジカル発生剤の存在下でラジカル反応によ
ってベンゼンとトルエンの混合物に塩素を反応させ、 (b)未反応のトルエンを除去し、 (c)得られた生成物を無機ハロゲン化物または無機酸と
反応させる。 - 【請求項10】下記工程を特徴とする請求項1〜4のい
ずれか一項に記載のオリゴマーA1+B1の混合物を製
造する方法: (a)フリーラジカル発生剤の存在下でラジカル反応によ
ってトルエンに塩素を反応させ、 (b)未反応のトルエンを除去し、 (c)ベンゼンを添加し、得られた生成物を無機ハロゲン
化物または無機酸と反応させる。 - 【請求項11】無機ハロゲン化物および無機酸の存在下
で、塩化ベンジルをベンゼンおよびトルエンと反応させ
ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載
のオリゴマーA1+A2の混合物の製造方法。 - 【請求項12】下記工程を特徴とする請求項1〜4のい
ずれか一項に記載のオリゴマーA1+A2の混合物を製
造する方法: (a)フリーラジカル発生剤の存在下でトルエンとベンゼ
ンに塩素を反応させ、 (b)塩化ベンジリデンを除去し、 (c)得られた生成物を無機ハロゲン化物または無機酸と
反応させる。 - 【請求項13】下記工程を特徴とする請求項1〜4のい
ずれか一項に記載のオリゴマーA1+A2の混合物を製
造する方法: (a)フリーラジカル発生剤の存在下でトルエンに塩素を
反応させ、 (b)塩化ベンジリデンを除去し、 (c)ベンゼンを添加し、得られた生成物を無機ハロゲン
化物または無機酸と反応させる。 - 【請求項14】下記工程を特徴とする請求項5または6
に記載のオリゴマーA1、A2、B1、B2およびB3
の混合物を製造する方法: (a)フリーラジカル発生剤の存在下でラジカル反応によ
ってトルエンとベンゼンの混合物に塩素を反応させ、 (b)得られた生成物を無機ハロゲン化物または無機酸と
反応させる。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR8902166 | 1989-02-20 | ||
FR8902166A FR2643366B1 (fr) | 1989-02-20 | 1989-02-20 | Compositions a base de polyphenylmethanes, leur procede de fabrication et leur application comme dielectrique |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02255629A JPH02255629A (ja) | 1990-10-16 |
JPH0639431B2 true JPH0639431B2 (ja) | 1994-05-25 |
Family
ID=9378932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2039538A Expired - Lifetime JPH0639431B2 (ja) | 1989-02-20 | 1990-02-20 | ポリフェニルメタンをベースとした組成物と、その製造方法および誘電体としての応用 |
Country Status (15)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0384818B1 (ja) |
JP (1) | JPH0639431B2 (ja) |
KR (1) | KR920007221B1 (ja) |
CN (2) | CN1028987C (ja) |
AT (1) | ATE93828T1 (ja) |
CA (1) | CA2010348C (ja) |
DE (1) | DE69002964T2 (ja) |
DK (1) | DK0384818T3 (ja) |
ES (1) | ES2058830T3 (ja) |
FI (1) | FI94335C (ja) |
FR (1) | FR2643366B1 (ja) |
IE (1) | IE64075B1 (ja) |
NO (1) | NO171973C (ja) |
PT (1) | PT93195B (ja) |
TW (1) | TW201845B (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NO177820C (no) * | 1991-11-26 | 1995-11-29 | Atochem Elf Sa | Blanding på basis av benzyltoluener og benzylxylener og deres anvendelse som dielektrika |
FR2794567A1 (fr) * | 1999-06-07 | 2000-12-08 | Atofina | Composition dielectrique ayant une absorption de gaz amelioree |
FR2807059B1 (fr) * | 2000-03-29 | 2002-05-17 | Atofina | Fluide de transfert de chaleur a base de polyphenylmethanes ayant une stabilite thermique amelioree |
FR2818280B1 (fr) * | 2000-12-19 | 2003-01-17 | Atofina | Formulations de peinture en dispersions aqueuses comprenant une composition de polyarylalcanes comme agent de coalescence |
CN102496461A (zh) * | 2011-12-14 | 2012-06-13 | 上海上电电容器有限公司 | 电容器混合浸渍剂 |
FR3008708B1 (fr) * | 2013-07-19 | 2016-09-23 | Arkema France | Composition de fluide dielectrique ou caloporteur |
CN109439290B (zh) * | 2018-12-05 | 2021-03-16 | 山东恒利热载体工程技术有限公司 | 一种环保有机热载体及其制备方法 |
FR3106345B1 (fr) * | 2020-01-20 | 2023-07-21 | Arkema France | Utilisation d’une composition de transfert de chaleur pour réguler la température d’une batterie |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2552423B1 (fr) * | 1983-09-23 | 1985-10-25 | Ugine Kuhlmann | Compositions d'oligomeres de polyarylalcanes et leur procede de fabrication |
JPS6151704A (ja) * | 1984-08-18 | 1986-03-14 | 日本石油化学株式会社 | 電気絶縁油 |
US4956120A (en) * | 1987-07-16 | 1990-09-11 | Atochem | Polyarylalkane oligomer compositions and process for their manufacture |
FR2618142B1 (fr) * | 1987-07-16 | 1989-10-06 | Atochem | Compositions d'oligomeres de polyarylalcanes contenant des motifs xylene et leur procede de fabrication |
-
1989
- 1989-02-20 FR FR8902166A patent/FR2643366B1/fr not_active Expired - Lifetime
-
1990
- 1990-02-14 KR KR1019900001798A patent/KR920007221B1/ko not_active Expired
- 1990-02-16 NO NO900751A patent/NO171973C/no unknown
- 1990-02-19 IE IE61090A patent/IE64075B1/en not_active IP Right Cessation
- 1990-02-19 CA CA002010348A patent/CA2010348C/fr not_active Expired - Fee Related
- 1990-02-19 FI FI900825A patent/FI94335C/fi not_active IP Right Cessation
- 1990-02-19 EP EP90400442A patent/EP0384818B1/fr not_active Expired - Lifetime
- 1990-02-19 ES ES90400442T patent/ES2058830T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1990-02-19 DK DK90400442.1T patent/DK0384818T3/da active
- 1990-02-19 PT PT93195A patent/PT93195B/pt not_active IP Right Cessation
- 1990-02-19 DE DE90400442T patent/DE69002964T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1990-02-19 AT AT90400442T patent/ATE93828T1/de not_active IP Right Cessation
- 1990-02-20 CN CN90100826A patent/CN1028987C/zh not_active Expired - Fee Related
- 1990-02-20 JP JP2039538A patent/JPH0639431B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1990-03-09 TW TW079101842A patent/TW201845B/zh active
-
1994
- 1994-09-23 CN CN94116437A patent/CN1105056A/zh active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
NO171973B (no) | 1993-02-15 |
FR2643366A1 (fr) | 1990-08-24 |
DE69002964T2 (de) | 1994-03-10 |
FI94335C (fi) | 1995-08-25 |
NO900751D0 (no) | 1990-02-16 |
DE69002964D1 (de) | 1993-10-07 |
NO900751L (no) | 1990-08-21 |
ES2058830T3 (es) | 1994-11-01 |
FR2643366B1 (fr) | 1991-09-06 |
CN1028987C (zh) | 1995-06-21 |
TW201845B (ja) | 1993-03-11 |
KR920007221B1 (ko) | 1992-08-28 |
NO171973C (no) | 1993-05-26 |
PT93195A (pt) | 1990-08-31 |
CA2010348A1 (fr) | 1990-08-20 |
DK0384818T3 (da) | 1993-10-25 |
IE64075B1 (en) | 1995-07-12 |
JPH02255629A (ja) | 1990-10-16 |
EP0384818B1 (fr) | 1993-09-01 |
PT93195B (pt) | 1996-06-28 |
IE900610L (en) | 1990-08-20 |
CN1045089A (zh) | 1990-09-05 |
KR900012872A (ko) | 1990-09-03 |
FI94335B (fi) | 1995-05-15 |
ATE93828T1 (de) | 1993-09-15 |
CN1105056A (zh) | 1995-07-12 |
CA2010348C (fr) | 1995-06-27 |
EP0384818A1 (fr) | 1990-08-29 |
FI900825A0 (fi) | 1990-02-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR960005274B1 (ko) | 디페닐메탄의 메틸 및 벤질 유도체를 기재로 한 조성물 및 그의 유전체로서의 응용 | |
JPH0639431B2 (ja) | ポリフェニルメタンをベースとした組成物と、その製造方法および誘電体としての応用 | |
IE910654A1 (en) | Composition based on methyl and benzyl derivatives of diphenylmethane for use as a dielectric | |
US5192463A (en) | Low temperature, polyphenylmethane-based dielectric compositions | |
JPH0778228B2 (ja) | ベンジルトルエンとベンジルキシレンとをベースとした誘電体 | |
US4806662A (en) | Fluids having an oxetane structure and improved characteristics for special applications | |
EP0008251B1 (fr) | Nouveaux diélectriques liquides, procédé de préparation et applications | |
FI97221B (fi) | Menetelmä bentsyylitolueenioligomeerien valmistamiseksi | |
US2653912A (en) | Liquid dielectric compositions | |
JP2507277B2 (ja) | (メチルベンジル)キシレンオリゴマ―の合成方法と、その誘電体としての応用 | |
JP2569214B2 (ja) | 誘電流体の合成方法 | |
FI103128B (fi) | Mono- ja bis(metyylibentsyyli)ksyleeni-isomeerien käyttö lämmönsiirton esteenä | |
GB2094338A (en) | Dielectrical insulating fluid for use in electrical capacitors | |
GB2044792A (en) | Synthetic hydrocarbons, particularly suitable as dielectric insulating fluids | |
CA1293001C (en) | Method of producing new electrical insulating oil composition | |
JPS6346926B2 (ja) | ||
JPH0770421B2 (ja) | 改良された油浸コンデンサ− | |
JPH088016B2 (ja) | 電気絶縁油 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090525 Year of fee payment: 15 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100525 Year of fee payment: 16 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100525 Year of fee payment: 16 |