JPH0636996B2 - 9Cr−Mo鋼用潜弧溶接ワイヤ - Google Patents
9Cr−Mo鋼用潜弧溶接ワイヤInfo
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- JPH0636996B2 JPH0636996B2 JP21921686A JP21921686A JPH0636996B2 JP H0636996 B2 JPH0636996 B2 JP H0636996B2 JP 21921686 A JP21921686 A JP 21921686A JP 21921686 A JP21921686 A JP 21921686A JP H0636996 B2 JPH0636996 B2 JP H0636996B2
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K35/00—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
- B23K35/22—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by the composition or nature of the material
- B23K35/24—Selection of soldering or welding materials proper
- B23K35/30—Selection of soldering or welding materials proper with the principal constituent melting at less than 1550 degrees C
- B23K35/3053—Fe as the principal constituent
- B23K35/308—Fe as the principal constituent with Cr as next major constituent
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Nonmetallic Welding Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は火力発電、原子力発電のボイラー等に使用され
る9Cr-Mo系鋼を溶接する溶接ワイヤに関するものであ
り、さらに詳しくは高温におけるクリープ特性、耐酸化
性、靭性および耐割れ性にすぐれた溶接金属を与える潜
弧溶接用ワイヤに係るものである。
る9Cr-Mo系鋼を溶接する溶接ワイヤに関するものであ
り、さらに詳しくは高温におけるクリープ特性、耐酸化
性、靭性および耐割れ性にすぐれた溶接金属を与える潜
弧溶接用ワイヤに係るものである。
(従来の技術) 近年、火力発電所の大型化に伴ない、ボイラーが高温、
高圧下で使用される傾向にあり、550℃を超すと耐酸
化性、高温強度の点から通常の2 1/4 Cr-1 Mo鋼など
の低合金鋼にかわって、18Cr-8Niステンレス鋼などの
オーステナイト系の高級鋼が使用されてきた。
高圧下で使用される傾向にあり、550℃を超すと耐酸
化性、高温強度の点から通常の2 1/4 Cr-1 Mo鋼など
の低合金鋼にかわって、18Cr-8Niステンレス鋼などの
オーステナイト系の高級鋼が使用されてきた。
しかしながら、高級鋼によるボイラの建造はコストが昇
し高価につくため、材料上の問題から操業温度が制約さ
れて、現在では560℃が上限となっている。従って、
ボイラの効率を高めるために圧力を高めた超臨界圧ボイ
ラーが使用されている。
し高価につくため、材料上の問題から操業温度が制約さ
れて、現在では560℃が上限となっている。従って、
ボイラの効率を高めるために圧力を高めた超臨界圧ボイ
ラーが使用されている。
この様に状況に対して、2 1/4 Cr-1 Mo鋼とオーステ
ナイトステンレス鋼の間を埋めるための鋼材開発研究が
かなり行われてきており、高温でのクリープ特性にすぐ
れ、溶接性も良好である9%Cr−1〜2%Mo系鋼が開発
され実用化されつつある。これら9%Cr−1〜2%Mo系
鋼の溶接には、従来被覆アーク溶接、MIG溶接法およ
びTIG溶接法が採用されているが、最近構造物の大型
化、厚肉化が進むにつれ、溶接能率の高い潜弧溶接法が
採用される様になってきた。
ナイトステンレス鋼の間を埋めるための鋼材開発研究が
かなり行われてきており、高温でのクリープ特性にすぐ
れ、溶接性も良好である9%Cr−1〜2%Mo系鋼が開発
され実用化されつつある。これら9%Cr−1〜2%Mo系
鋼の溶接には、従来被覆アーク溶接、MIG溶接法およ
びTIG溶接法が採用されているが、最近構造物の大型
化、厚肉化が進むにつれ、溶接能率の高い潜弧溶接法が
採用される様になってきた。
9Cr−1〜2%Mo鋼構造材を潜弧溶接する場合、溶接金
属を母材と同一組成の合金系とすれば溶接部の耐酸化
性、耐食性は母材と同程度に維持されるが、潜弧溶接法
による溶接金属はクリープ破断強度が低いため、設計応
力を低目にしなければならず、又溶接構造物の耐久性を
短くしていた。さらに溶接金属は十分に高い靭性を得る
ことが困難であった。
属を母材と同一組成の合金系とすれば溶接部の耐酸化
性、耐食性は母材と同程度に維持されるが、潜弧溶接法
による溶接金属はクリープ破断強度が低いため、設計応
力を低目にしなければならず、又溶接構造物の耐久性を
短くしていた。さらに溶接金属は十分に高い靭性を得る
ことが困難であった。
この様な状況から、耐酸化性、クリープ特性を含む高温
強度特性、靭性および耐割れ性にすぐれた潜弧溶接材料
の開発が必要とななり、例えば特開昭59-82189号公報に
開示されている如く、溶接ワイヤ中のC,Si,Mn,Cr,
Mo,Ni添加量を限定し、さらにBおよびNを必須成分と
して添加し、その他にTi,Zr,Alを1種以上添加するこ
とによって溶接金属の高温強度および低温靭性を高める
技術が提案されている。しかしBを含む溶接材料では、
溶接条件によっては溶接割れを起こしたり靭性の劣化を
招くことがあり、高温高圧下で使用される構造物の溶接
材料として大幅なクリープ強度の向上および耐割れ性の
改良には至っていない。又特開昭55-30354号公報では9
Cr-Mo系鋼の溶接用ワイヤ中のC,Si,Mn,Cr,Mo,Ni
添加量を限定し、強度および靭性を高めた技術を示して
いるが、大幅なクリープ強度を向上しようとするもので
なく、クリープ強度や耐割れ性にすぐれる9%Cr1〜2
%Mo鋼用潜弧溶接ワイヤ円提供するに至っていない。
強度特性、靭性および耐割れ性にすぐれた潜弧溶接材料
の開発が必要とななり、例えば特開昭59-82189号公報に
開示されている如く、溶接ワイヤ中のC,Si,Mn,Cr,
Mo,Ni添加量を限定し、さらにBおよびNを必須成分と
して添加し、その他にTi,Zr,Alを1種以上添加するこ
とによって溶接金属の高温強度および低温靭性を高める
技術が提案されている。しかしBを含む溶接材料では、
溶接条件によっては溶接割れを起こしたり靭性の劣化を
招くことがあり、高温高圧下で使用される構造物の溶接
材料として大幅なクリープ強度の向上および耐割れ性の
改良には至っていない。又特開昭55-30354号公報では9
Cr-Mo系鋼の溶接用ワイヤ中のC,Si,Mn,Cr,Mo,Ni
添加量を限定し、強度および靭性を高めた技術を示して
いるが、大幅なクリープ強度を向上しようとするもので
なく、クリープ強度や耐割れ性にすぐれる9%Cr1〜2
%Mo鋼用潜弧溶接ワイヤ円提供するに至っていない。
以上の様な観点から本発明者らが特願昭59-274113号で
すでに提案している如く、溶接ワイヤに適量のNb,Vを
共存添加することにより、溶接金属中にNbC,V4C3を微
細に析出させて、M23C6,M6C(但しMは金属元素を指
す)の析出状態を長時間にわたって粗大化しないように
コントロールして、クリープ破断強度を格段に高め得る
ことを見出しており、従来から問題とされていた溶接構
造物の耐久性の向上について大きな成果を収めている。
しかしながら、ボイラーの熱効率を高めるため蒸気温度
の一層の上昇と電力需要の変動に対応してボイラーの起
動停止が頻繁に行われることが予想されており、その際
の熱応力を軽減するため、鋼材は高強度薄肉化へと指向
している。これらは継手溶接に用いられる潜弧溶接ワイ
ヤについても例外でなく、さらに高クリープ強度を有す
る潜弧溶接ワイヤの開発が望まれる。
すでに提案している如く、溶接ワイヤに適量のNb,Vを
共存添加することにより、溶接金属中にNbC,V4C3を微
細に析出させて、M23C6,M6C(但しMは金属元素を指
す)の析出状態を長時間にわたって粗大化しないように
コントロールして、クリープ破断強度を格段に高め得る
ことを見出しており、従来から問題とされていた溶接構
造物の耐久性の向上について大きな成果を収めている。
しかしながら、ボイラーの熱効率を高めるため蒸気温度
の一層の上昇と電力需要の変動に対応してボイラーの起
動停止が頻繁に行われることが予想されており、その際
の熱応力を軽減するため、鋼材は高強度薄肉化へと指向
している。これらは継手溶接に用いられる潜弧溶接ワイ
ヤについても例外でなく、さらに高クリープ強度を有す
る潜弧溶接ワイヤの開発が望まれる。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明はこの様な事情にかんがみ、9%Cr−1〜2%Mo
鋼の溶接において、高クリープ強度を有し靭性のすぐれ
た潜弧溶接ワイヤを提供するものである。
鋼の溶接において、高クリープ強度を有し靭性のすぐれ
た潜弧溶接ワイヤを提供するものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明の要旨とするところは、重量%でC:0.03〜0.15
%、Si:0.25%以下、Mn:0.4〜2.5%、Cr:8.0〜13.0
%、Ni:0.05〜1.3%、Mo:0.5〜2.8%、W:0.2〜2.5
%、V:0.03〜0.30%、Nb:0.02〜0.12%、N:0.010
〜0.100%の範囲で規定される成分を必須成分として含
有し、さらにMoとW量の関係が第1図のA点,B点,C
点で囲まれる範囲内であることを特徴とする9Cr-Mo鋼
用潜弧溶接ワイヤにある。
%、Si:0.25%以下、Mn:0.4〜2.5%、Cr:8.0〜13.0
%、Ni:0.05〜1.3%、Mo:0.5〜2.8%、W:0.2〜2.5
%、V:0.03〜0.30%、Nb:0.02〜0.12%、N:0.010
〜0.100%の範囲で規定される成分を必須成分として含
有し、さらにMoとW量の関係が第1図のA点,B点,C
点で囲まれる範囲内であることを特徴とする9Cr-Mo鋼
用潜弧溶接ワイヤにある。
9%Cr−1〜2%Mo鋼の溶接において、溶接金属のクリ
ープ強度の低下原因は、溶接金属が高温に長時間加熱さ
れる過程において、初めに溶接金属中のCとFeが結合し
てFeC3を析出し、次にこの炭化物がM23C6,M6C(Mは金
属元素を指す)に変化し、炭化物が粗大化することによ
るものとされている。
ープ強度の低下原因は、溶接金属が高温に長時間加熱さ
れる過程において、初めに溶接金属中のCとFeが結合し
てFeC3を析出し、次にこの炭化物がM23C6,M6C(Mは金
属元素を指す)に変化し、炭化物が粗大化することによ
るものとされている。
そこで本発明者らは鋭意研究の結果、溶接ワイヤに適量
のWを添加すると同時にWをMo量との関係で限定共存さ
せることにより、基本的には溶接金属に微細なNbC,お
よびV4C3を析出させ、M23C6,M6Cの析出状態を長時間に
にわたって粗大化しないようにコントロールしながら、
さらにMo2C,W2Cを析出させることによって特に600
〜650℃の高温長時間側のクリープ破断強度の向上に
有効であることを見出した。
のWを添加すると同時にWをMo量との関係で限定共存さ
せることにより、基本的には溶接金属に微細なNbC,お
よびV4C3を析出させ、M23C6,M6Cの析出状態を長時間に
にわたって粗大化しないようにコントロールしながら、
さらにMo2C,W2Cを析出させることによって特に600
〜650℃の高温長時間側のクリープ破断強度の向上に
有効であることを見出した。
本発明はかかる知見に基づいてなされたものであり、以
下に作用とともに本発明を詳細に説明する。
下に作用とともに本発明を詳細に説明する。
(作 用) 本発明の最大の特徴は溶接ワイヤ中にWを添加し、かつ
Mo量との関係で限定共存させたところにあり、溶接して
られる9%Cr−1〜2%Mo鋼溶接金属に析出する炭化物
の粗大化をNbC,V4C3の析出で長時間にわたり抑制する
とともに、さらに、Mo2C,W2Cの析出を適正なな範囲に
コントロールすることによって600〜650℃での長
時間側のクリープ破断強度を格段に高めたことにある。
Mo量との関係で限定共存させたところにあり、溶接して
られる9%Cr−1〜2%Mo鋼溶接金属に析出する炭化物
の粗大化をNbC,V4C3の析出で長時間にわたり抑制する
とともに、さらに、Mo2C,W2Cの析出を適正なな範囲に
コントロールすることによって600〜650℃での長
時間側のクリープ破断強度を格段に高めたことにある。
次に各成分の限定理由について述べる。
C:0.03〜0.15%とする。Cは強度の保持に必要である
が、耐割れ性の点から上限を0.15%とした。即ち9%Cr
−1〜2%Mo鋼の溶接金属は、後述するCr,V量との関
係で非常に焼入性が高く、溶接部が著しく硬化し、低温
割れの原因となる。従って溶接を完全に行うために、か
なり高温の予熱を必要とし、溶接作業能率を低下させ
る。しかるにCを0.15%以下に保てば、溶接部の硬さが
低下し溶接割れの防止が容易に行いうるので上限を0.15
%とした。また下限については、C量を0.03%未満にす
るとクリープ破断強度の確保が困難になるので、下限を
0.03%とした。
が、耐割れ性の点から上限を0.15%とした。即ち9%Cr
−1〜2%Mo鋼の溶接金属は、後述するCr,V量との関
係で非常に焼入性が高く、溶接部が著しく硬化し、低温
割れの原因となる。従って溶接を完全に行うために、か
なり高温の予熱を必要とし、溶接作業能率を低下させ
る。しかるにCを0.15%以下に保てば、溶接部の硬さが
低下し溶接割れの防止が容易に行いうるので上限を0.15
%とした。また下限については、C量を0.03%未満にす
るとクリープ破断強度の確保が困難になるので、下限を
0.03%とした。
Si:0.25%以下とする。Siは脱酸剤として添加するもの
であるが、また耐酸化性を向上させる元素でもある。し
かし0.25%を超えると靭性の低下を招くので上限を0.25
%と定めた。
であるが、また耐酸化性を向上させる元素でもある。し
かし0.25%を超えると靭性の低下を招くので上限を0.25
%と定めた。
Mn:0.4〜2.5%とする。Mnは脱酸のためのみでなく、強
度保持上も必要な成分である。0.4%未満では脱酸効果
は期待できない。上限を2.5%としたのは、これを超す
と靭性の低下が著しくなるからである。
度保持上も必要な成分である。0.4%未満では脱酸効果
は期待できない。上限を2.5%としたのは、これを超す
と靭性の低下が著しくなるからである。
Cr:8.0〜13.0%とする。Crは耐酸化性に不可欠な元素
であり、耐熱鋼には必らず添加されているが、その他に
本発明ではM23C6,M6Cの微細析出により高温強度を高め
ているので、下限はM23C6の析出限である8%とし、1
3%を超すと耐割れ性および靭性の劣化が著しくなるの
で上限は13%とした。
であり、耐熱鋼には必らず添加されているが、その他に
本発明ではM23C6,M6Cの微細析出により高温強度を高め
ているので、下限はM23C6の析出限である8%とし、1
3%を超すと耐割れ性および靭性の劣化が著しくなるの
で上限は13%とした。
Ni:0.05〜1.3%とする。Niは使用中の脆化軽減に有効
な元素であり、高温高圧下では長時間使用される本発明
溶接材料のような用途に対しては必須の元素であるが、
0.05%未満ではその効果は得られない。他方1.3%を超
すと高温クリープ特性を劣化させるので上限1.3%とし
た。
な元素であり、高温高圧下では長時間使用される本発明
溶接材料のような用途に対しては必須の元素であるが、
0.05%未満ではその効果は得られない。他方1.3%を超
すと高温クリープ特性を劣化させるので上限1.3%とし
た。
Mo:0.5〜2.8%とする。Moは固溶体強化により高温強度
を顕著に高める元素であるので、使用温度、圧力を上昇
させる目的で添加するが、高価であること2.8%を超え
ると耐割れ性、耐酸化性を損うので上限を2.8%とし、
一方Wとの共存において、高温強度、特に高温長時間側
でのクリープ破断強度の向上に効果のあるのは0.5%以
上からであるので、下限を0.5%とした。
を顕著に高める元素であるので、使用温度、圧力を上昇
させる目的で添加するが、高価であること2.8%を超え
ると耐割れ性、耐酸化性を損うので上限を2.8%とし、
一方Wとの共存において、高温強度、特に高温長時間側
でのクリープ破断強度の向上に効果のあるのは0.5%以
上からであるので、下限を0.5%とした。
W:0.2〜2.5%とする。WもMoと同様に固溶体強化およ
び炭化物中に固溶して、粗大化を抑制することにより、
高温強度を高める元素である。特に高温長時間側でのク
リープ破断強度向上の効果は極めて大きい。しかしなが
ら0.2%未満ではMoとの共存効果が得られず、高温強度
を向上させることができないので、下限を0.2%と定め
た。しかし2.5%を超えると溶接金属の靭性が低下し、
溶接作業性も劣化するので上限を2.5%とした。
び炭化物中に固溶して、粗大化を抑制することにより、
高温強度を高める元素である。特に高温長時間側でのク
リープ破断強度向上の効果は極めて大きい。しかしなが
ら0.2%未満ではMoとの共存効果が得られず、高温強度
を向上させることができないので、下限を0.2%と定め
た。しかし2.5%を超えると溶接金属の靭性が低下し、
溶接作業性も劣化するので上限を2.5%とした。
V:0.03〜0.30%とする。Vは高温強度を著しく高める
元素である。特に析出の場合にはV4C3としての他M
23C6,M6Cの一部に入り、析出物の粗大化の抑制に著し
い効果を発揮するが、0.03%未満では、その効果が得ら
れない。他方、0.30%を超すと、かえって強度低下を生
ずるので上限を0.30%とした。
元素である。特に析出の場合にはV4C3としての他M
23C6,M6Cの一部に入り、析出物の粗大化の抑制に著し
い効果を発揮するが、0.03%未満では、その効果が得ら
れない。他方、0.30%を超すと、かえって強度低下を生
ずるので上限を0.30%とした。
Nb:0.02〜0.12%とする。NbはNbCの析出によって高温
強度を高め、後続する微細な分散析出物であるM23C6,M
6C等の析出状態を微細にコントロールするため、高温長
時間側のクリープ破断強度の向上に著しい効果がある。
しかし0.02%未満ではその効果がなく、0.12%を超すと
凝集粗大化を招き、強度を低下させるため、下限を0.02
%、上限を0.12%とした。
強度を高め、後続する微細な分散析出物であるM23C6,M
6C等の析出状態を微細にコントロールするため、高温長
時間側のクリープ破断強度の向上に著しい効果がある。
しかし0.02%未満ではその効果がなく、0.12%を超すと
凝集粗大化を招き、強度を低下させるため、下限を0.02
%、上限を0.12%とした。
N:0.010〜0.100%とする。Nは強度保持上必要な元素
であり、適量含有することにより結晶粒を微細化し靭性
を向上させる効果がある。0.010%未満でその効果は小
さく、0.100%を超えると窒化物、炭窒化物が多量析出
して逆に靭性が劣化することと、溶接時にブローホール
を生成し健全な溶接部が得にくい等の問題が生ずるの
で、上限を0.100%、下限を0.010%と定めた。
であり、適量含有することにより結晶粒を微細化し靭性
を向上させる効果がある。0.010%未満でその効果は小
さく、0.100%を超えると窒化物、炭窒化物が多量析出
して逆に靭性が劣化することと、溶接時にブローホール
を生成し健全な溶接部が得にくい等の問題が生ずるの
で、上限を0.100%、下限を0.010%と定めた。
次にMoとW量との関係を示した第1図について述べる。
MoとWは一定の割合で複合添加することによって、高温
長時間側のクリープ破断強度を著しく向上させることが
分かった。しかし強度、靭性、溶接性を考慮すると、そ
の添加量には最適な範囲があり、第1図のA点(0.5%M
o,2.5%W)B点(0.5%Mo,0.2%W)、C点(2.8%M
o,0.2%W)で囲まれる範囲でなければならないことが
判明した。即ち直線ABはMo0.5%の線であり、これ未
満ではクリープ強度向上の効果が期待できない。また直
線BCはW0.2%の線であり、これ未満ではMoと同様に
クリープ強度を向上させる効果が極めて弱い。直線AC
はMo+W=3.0%の線であって、これを超えると、溶接
性、靭性に悪影響が現われる。
MoとWは一定の割合で複合添加することによって、高温
長時間側のクリープ破断強度を著しく向上させることが
分かった。しかし強度、靭性、溶接性を考慮すると、そ
の添加量には最適な範囲があり、第1図のA点(0.5%M
o,2.5%W)B点(0.5%Mo,0.2%W)、C点(2.8%M
o,0.2%W)で囲まれる範囲でなければならないことが
判明した。即ち直線ABはMo0.5%の線であり、これ未
満ではクリープ強度向上の効果が期待できない。また直
線BCはW0.2%の線であり、これ未満ではMoと同様に
クリープ強度を向上させる効果が極めて弱い。直線AC
はMo+W=3.0%の線であって、これを超えると、溶接
性、靭性に悪影響が現われる。
以下に本発明ワイヤの効果を実施例により説明する。
(実施例) 厚さ20mmのASTM規格A387.Gr22.9Cr−1Mo
鋼、9Cr−1Mo−Nb−V−W鋼及び9Cr−2Mo−Nb−V
−W鋼を第2図に示すような開先(厚さT=20mm、開
先角度θ=20゜、ルートギャップL=16mm)を形成
し、第1表に示す成分組成の潜弧溶接ワイヤと第2表に
示す潜弧フラックスとを組合せ、第3表に示す溶接条件
で潜弧溶接実験を実施した。
鋼、9Cr−1Mo−Nb−V−W鋼及び9Cr−2Mo−Nb−V
−W鋼を第2図に示すような開先(厚さT=20mm、開
先角度θ=20゜、ルートギャップL=16mm)を形成
し、第1表に示す成分組成の潜弧溶接ワイヤと第2表に
示す潜弧フラックスとを組合せ、第3表に示す溶接条件
で潜弧溶接実験を実施した。
得られた溶接金属を750℃×2時間の後熱処理した
後、600℃、20kgf/mm2の応力でのクリープ破断試
験及び衝撃試験を行った。
後、600℃、20kgf/mm2の応力でのクリープ破断試
験及び衝撃試験を行った。
第1表に上記試験結果および溶接性の調査結果を示す。
ワイヤW1〜W9はいずれも本発明の要件をすべて満た
しており、後熱処理後の靭性およびクリープ破断特性が
良好でかつ溶接性のすぐれた溶接金属を得ることができ
た。ワイヤW10〜W20は比較例を示す。ワイヤW1
0は通常の耐熱鋼用として使用される21/4Cr−1%Mo
系ワイヤの例であり、ワイヤW11は更に耐高温腐食性
を向上させたボイラ熱交換器用合金鋼用ワイヤである
が、いずれも本発明ワイヤにくらべ著しくクリープ破断
強度が低い。ワイヤW12は9Cr−1Mo−Nb−V−W系
ワイヤの例であるがC量が本発明ワイヤにくらべ著しく
高いので溶接時に割れが発生し、耐割れ性および衝撃値
が低下している。ワイヤW13〜16は個々の成分が本
発明の条件を満足しているものの、WとMo量との関係が
第1図に示すA点、B点、C点で囲まれる範囲内に入っ
ておら ず、すなわちAC線の上部に位置し、(Mo+W)量が多
すぎるため良好な靭性、溶接性が得られていない。ワイ
ヤW17はW量がその下限を切るものであって、充分な
クリープ破断強度が確保できない。ワイヤW18はMo量
がその下限を切るものであって、充分なクリープ破断強
度が得られていない。ワイヤW19はN量がその上限を
超えるものであって、溶接金属にブローホールが発生す
るとともに靭性に乏しかった。ワイヤW20はC,N量
が不足しているため、溶接金属のクリープ破断強度が充
分でない。
しており、後熱処理後の靭性およびクリープ破断特性が
良好でかつ溶接性のすぐれた溶接金属を得ることができ
た。ワイヤW10〜W20は比較例を示す。ワイヤW1
0は通常の耐熱鋼用として使用される21/4Cr−1%Mo
系ワイヤの例であり、ワイヤW11は更に耐高温腐食性
を向上させたボイラ熱交換器用合金鋼用ワイヤである
が、いずれも本発明ワイヤにくらべ著しくクリープ破断
強度が低い。ワイヤW12は9Cr−1Mo−Nb−V−W系
ワイヤの例であるがC量が本発明ワイヤにくらべ著しく
高いので溶接時に割れが発生し、耐割れ性および衝撃値
が低下している。ワイヤW13〜16は個々の成分が本
発明の条件を満足しているものの、WとMo量との関係が
第1図に示すA点、B点、C点で囲まれる範囲内に入っ
ておら ず、すなわちAC線の上部に位置し、(Mo+W)量が多
すぎるため良好な靭性、溶接性が得られていない。ワイ
ヤW17はW量がその下限を切るものであって、充分な
クリープ破断強度が確保できない。ワイヤW18はMo量
がその下限を切るものであって、充分なクリープ破断強
度が得られていない。ワイヤW19はN量がその上限を
超えるものであって、溶接金属にブローホールが発生す
るとともに靭性に乏しかった。ワイヤW20はC,N量
が不足しているため、溶接金属のクリープ破断強度が充
分でない。
〔発明の効果〕 本発明ワイヤは従来の9%Cr−1〜2%Mo鋼用潜弧溶接
ワイヤと比較して高温でのクリープ破断強度を著しく高
めたものであり、靭性および溶接性等の特性にもすぐれ
ている。第1表に示したように溶接ワイヤ組成が本発明
の要件を満たすものは、本発明の要件を満たさないもの
(比較例)と較べて、高温クリープ特性だけではなく、
靭性および溶接性にすぐれていることは明らかである。
各種発電ボイラ、化学用圧力容器等に使用される9%Cr
−1〜2%Mo鋼を潜弧溶接する場合に本発明に係るワイ
ヤを使用することにより、溶接継手の信頼性を大幅に向
上させることができる。
ワイヤと比較して高温でのクリープ破断強度を著しく高
めたものであり、靭性および溶接性等の特性にもすぐれ
ている。第1表に示したように溶接ワイヤ組成が本発明
の要件を満たすものは、本発明の要件を満たさないもの
(比較例)と較べて、高温クリープ特性だけではなく、
靭性および溶接性にすぐれていることは明らかである。
各種発電ボイラ、化学用圧力容器等に使用される9%Cr
−1〜2%Mo鋼を潜弧溶接する場合に本発明に係るワイ
ヤを使用することにより、溶接継手の信頼性を大幅に向
上させることができる。
第1図は本発明におけるMoとW量との関係を示す線図、
第2図は実施例に用いた溶接部の開先形状を示す断面図
である。 1……被溶接材、2……裏当材。
第2図は実施例に用いた溶接部の開先形状を示す断面図
である。 1……被溶接材、2……裏当材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−141892(JP,A) 特開 昭62−224493(JP,A) 特開 昭59−107788(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】重量%でC:0.03〜0.15% Si:0.25%以下 Mn:0.4〜2.5% Cr:8.0〜13.0% Ni:0.05〜1.3% Mo:0.5〜2.8% W:0.2〜2.5% V:0.03〜0.30% Nb:0.02〜0.12% N:0.010〜0.100% の範囲で規定される成分を必須成分として含有し、さら
にMoとW量の関係が第1図のA点,B点,C点で囲まれ
る範囲内であることを特徴とする9Cr-Mo鋼用潜弧溶接
ワイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21921686A JPH0636996B2 (ja) | 1986-09-19 | 1986-09-19 | 9Cr−Mo鋼用潜弧溶接ワイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21921686A JPH0636996B2 (ja) | 1986-09-19 | 1986-09-19 | 9Cr−Mo鋼用潜弧溶接ワイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6376789A JPS6376789A (ja) | 1988-04-07 |
JPH0636996B2 true JPH0636996B2 (ja) | 1994-05-18 |
Family
ID=16732020
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21921686A Expired - Lifetime JPH0636996B2 (ja) | 1986-09-19 | 1986-09-19 | 9Cr−Mo鋼用潜弧溶接ワイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0636996B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01215490A (ja) * | 1988-02-24 | 1989-08-29 | Nkk Corp | Cr−Mo系低合金鋼用溶接ワイヤ |
JP2600043B2 (ja) * | 1992-04-15 | 1997-04-16 | 新日本製鐵株式会社 | 高Crフェライト系耐熱鋼用潜弧溶接方法 |
JP2593614B2 (ja) * | 1992-07-23 | 1997-03-26 | 新日本製鐵株式会社 | 高Crフェライト系耐熱鋼用潜弧溶接方法 |
JP3083703B2 (ja) * | 1993-12-10 | 2000-09-04 | 新日本製鐵株式会社 | 高Crフェライト系耐熱鋼用潜弧溶接方法 |
JP6282190B2 (ja) * | 2014-07-18 | 2018-02-21 | 株式会社神戸製鋼所 | 高Cr系CSEF鋼のシングルサブマージアーク溶接方法 |
-
1986
- 1986-09-19 JP JP21921686A patent/JPH0636996B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6376789A (ja) | 1988-04-07 |
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