JPH06348152A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 像担持体１とこれに接触する転写手段１２と
の間の転写部Ｎに被記録材１４を給送して像担持体１上
に形成担持されている可転写画像を被記録材上へ転写す
る方式の画像形成装置において、給送される被記録材１
４が厚みが大きくこしの強いものであっても転写中抜け
なく画像転写がなされるようにすること。 【構成】 給紙部側から給送される被記録材１４を受け
て転写部へ導くべく、転写部Ｎの被記録材入口側近傍に
おいて先端部１６ａ・１７ａを像担持体１の表面と所定
の間隙をあけて対向させて配設した被記録材案内部材１
６・１７を具備し、該被記録材案内部材の一部もしくは
全部が可動であること。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は転写式の電子写真装置・
静電記録装置等の画像形成装置に関する。

【０００２】より詳しくは、像担持体とこれに接触する
転写手段との間の転写部（像担持体と転写手段との接触
ニップ部）に被記録材を給送して像担持体上に形成担持
されている可転写画像（トナー画像）を被記録材上へ転
写する方式の画像形成装置に関する。

【０００３】

【従来の技術】従来、転写式の画像形成装置において、
感光体・誘電体・磁性体等の像担持体上に電子写真・静
電記録・磁気記録等の適宜の作像プロセスにより形成担
持させた、目的の画像情報に対応した可転写画像として
のトナー画像を被記録材（転写材・印字用紙・印刷紙な
ど）に転写させる転写手段としてはコロナ帯電器を利用
した非接触式の転写装置が広く使用されていた。

【０００４】これは、像担持体にコロナ帯電器を非接触
に対向させて配設し、この像担持体とコロナ帯電器との
間に被記録材を給送し、該被記録材の裏面にコロナ帯電
器で転写用の所定極性のコロナ放電電荷を付与して像担
持体上の形成担持トナー画像を被記録材の表面に電気的
に吸引させて転移させるものである。

【０００５】しかしこの転写手段は、コロナ帯電器にコ
ロナ放電を生じさせるためにかなりの高電圧を印加しな
ければならず、このため高圧電源を必要とし、またコロ
ナ放電のためにオゾンが発生するなどの問題を有してい
る。

【０００６】このため、近年では、比較的低い電圧を印
加すればよい接触帯電式の転写手段を使用した画像形成
装置が開発されている。

【０００７】これは、像担持体に導電ローラ・導電ブラ
シなどの帯電部材を転写部材として接触させて設け、そ
の両者の接触ニップ部である転写部に被記録材を給送
し、該被記録材の裏面を該裏面に接触している転写部材
にバイアス電圧を印加することで転写用の所定極性に帯
電（接触帯電）させて像担持体上の形成担持トナー画像
を被記録材の表面に電気的に吸引させて転写させるもの
である。

【０００８】このような接触帯電式の転写手段は、転写
部材に対する印加電圧は比較的低い電圧でよく、かつ電
流も比較的小さくてよいので、電源の小型化・軽量化・
低コスト化ができ、またオゾン発生量も少ない等の長所
がある。

【０００９】

【発明が解決しようとしている課題】しかし、上述の接
触帯電式の転写手段を使用した画像形成装置のように、
像担持体に転写部材を接触させ、その接触ニップ部であ
る転写部に被記録材を給送して像担持体側のトナー画像
を被記録材側へ転写させる接触転写式の画像形成装置の
場合、文字や画像の中心部が転写されない所謂「転写中
抜け」現象が発生しやすい。

【００１０】この転写中抜けは、主に、厚みが大きくこ
しの強い被記録材に転写する際に発生する。

【００１１】これは転写部において現像剤（トナー）が
被記録材と像担持体と間にはさまれて転写部材および被
記録材に加圧されるため現像剤が物理的な力により互い
に凝集することが理由であると考えられる。

【００１２】この転写中抜けは転写部材の加圧力を低く
することにより低減し得るが、こしの強い被記録材を用
いる場合は被記録材が現像剤の凝集を進めるため転写中
抜けが発生する。

【００１３】被記録材が柔らかいものである場合には像
担持体への加圧力が低いため転写中抜けは発生しない。

【００１４】そこで本発明は、この種の画像形成装置に
ついて、給送される被記録材が厚みが大きくこしの強い
ものであっても転写中抜けなく画像転写がなされるよう
にすることを目的とする。

【００１５】

【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする画像形成装置である。

【００１６】（１）像担持体とこれに接触する転写手段
との間の転写部に被記録材を給送して像担持体上に形成
担持されている可転写画像を被記録材上へ転写する方式
の画像形成装置において、給紙部側から給送される被記
録材を受けて転写部へ導くべく、転写部の被記録材入口
側近傍において先端部を像担持体の表面と所定の間隙を
あけて対向させて配設した被記録材案内部材を具備し、
該被記録材案内部材の一部もしくは全部が可動であるこ
とを特徴とする画像形成装置。 （２）像担持体とこれに接触する転写手段との間の転写
部に被記録材を給送して像担持体上に形成担持されてい
る可転写画像を被記録材上へ転写する方式の画像形成装
置において、給紙部側から給送される被記録材を受けて
転写部へ導くべく、転写部の被記録材入口側近傍におい
て先端部を像担持体の表面と所定の間隙をあけて対向さ
せて配設した被記録材案内部材を具備し、被記録材の厚
みに応じて比較的厚みの小さい被記録材に対しては、被
記録材が像担持体と転写手段との接触ニップ部の上流側
に進入するべく、被記録案内部材が移動する手段を有す
ることを特徴とする画像形成装置。

【００１７】（３）被記録材の像担持体と転写手段との
接触ニップ部への進入位置の可変範囲が、該ニップ部の
位置から、ドラム上流側でかつ転写電界がほぼ及ばない
位置までの領域であることを特徴とする（１）又は
（２）に記載の画像形成装置。

【００１８】（４）転写手段が、給送される被記録材の
裏面に接触して転写用の電荷を付与する接触帯電式転写
手段であることを特徴とする（１）又は（２）に記載の
画像形成装置。

【００１９】（５）像担持体上の可転写画像が、像担持
体上に形成された静電潜像の現像可視画像であることを
特徴とする（１）又は（２）に記載の画像形成装置。

【００２０】（６）転写部へ給送される被記録材の厚み
検出手段を有し、検出される被記録材の厚み情報に応じ
て可動の被記録材案内部材を動作させるようにしたこと
を特徴とする（１）又は（２）に記載の画像形成装置。

【００２１】（７）手差しトレイを具備し、この手差し
トレイの可動の給紙ガイドの移動操作に連動させて可動
の被記録材案内部材を動作させるようにしたことを特徴
とする（１）又は（２）に記載の画像形成装置。

【００２２】

【作用】厚みの大きい被記録材の給送時は、該被記録材
のこしによる像担持体への加圧力が抑えられる方向に被
記録材案内部材の一部もしくは全部を移動或は変位動作
させることで現像剤の凝集による転写中抜けの発生が防
止される。

【００２３】

【実施例】

〈実施例１〉（図１・図２） （１）画像形成装置例 図１は一実施例の画像形成装置の概略図である。本例の
画像形成装置は電子写真プロセス利用の転写式のレーザ
ープリンタもしくは複写機である。

【００２４】１は像担持体としてのドラム型の電子写真
感光体（以下、感光体ドラムと記す）であり、アルミニ
ウム・鉄等からなる導電性基体層１ｂと、その外周面に
被着された例えば有機光導電体からなる光導電層１ａと
を基本構成層とするもので、支軸１ｄを中心に矢示の時
計方向に所定の周速度（プロセススピード）をもって回
転駆動される。導電性基体層１ｂは接地されている。

【００２５】感光体ドラム１はその回転過程で一次帯電
装置２より所定の極性・電位に均一に帯電処理される。

【００２６】本例の一次帯電装置２は接触帯電ローラで
あり、芯金となる金属ローラ等導電体ローラ２ｃと、そ
の外周面に形成した導電層２ｂと、さらにその外周面に
形成した抵抗層２ａ₁ ・２ａ₂ とから構成され、導電体
ローラ２ｃの両端部を図に省略した軸受け部材にて回転
自在に軸支して感光体ドラム１と並行に配置し、不図示
のスプリング等の押圧手段によって感光体ドラム１に所
定の押圧力をもって圧接させてあり、感光体ドラム１の
回転に伴い従動回転する。

【００２７】そして導電体ローラ２ｃに電気接触子３ａ
を介して電源３から所定のバイアス電圧（直流電圧、ま
たは振動電圧）を印加することで回転感光体ドラム１の
周面が接触帯電式で所定の極性・電位に均一帯電処理さ
れる。

【００２８】次いでその帯電処理面に対してレーザース
キャナ・スリット露光手段等の像露光手段１０により目
的の画像情報の像露光処理がなされて感光体ドラム１面
に目的画像情報の静電潜像が形成される。

【００２９】その静電潜像が現像装置１１の現像スリー
ブ１１ａに薄層状に担持された現像剤（トナー）によっ
て現像されて可視画像（トナー画像）となる。

【００３０】そのトナー画像が感光体ドラム１とこれに
接触させた転写部材１２との間の接触ニップ部である転
写部Ｎにおいて、該転写部Ｎに給紙部側から所定のタイ
ミングで給送された被記録材１４に対して順次に転写さ
れていく。

【００３１】本例の転写部材１２は接触帯電転写ローラ
であり、芯金となる金属ローラ等の導電体ローラ１２ａ
と、その外周面に形成した円筒状の導電層１２ｂとから
構成され、導電体ローラ１２ａの両端部を不図示の軸受
け部材にて回転自在に軸支させて感光体ドラム１と並行
に配置し、不図示のスプリング等の押圧手段によって感
光体ドラム１に圧接させてあり、感光体ドラム１の回転
に従動して回転する。この感光体ドラム１と転写ローラ
１２との接触ニップ部が転写部Ｎである。

【００３２】被記録材１４はこの転写部Ｎに給送されて
挟持搬送されていく。転写部Ｎに被記録材１４の先端が
突入すると、導電体ローラ１２ａに電源４から所定の転
写用のバイアス電圧が印加され、転写ローラ１２が接触
している被記録材裏面がトナーと逆極性に接触帯電式で
帯電されて感光体ドラム１上のトナー画像が被記録材表
面に転写される。

【００３３】転写部Ｎを通ってトナー画像の転写を受け
た被記録材１４は感光体ドラム１の面から分離されて不
図示の像定着手段に送られ、転写トナー画像が被記録材
１４上に永久固着画像として定着され、プリント或いは
コピーとして機外へと排出される。

【００３４】一方、転写部通過後の感光体ドラム面はク
リーナ１３によって残留現像剤やその他の付着物が除去
されてクリーニングされ、さらに除電器（除電ランプ）
１５によって除電されて初期化され、繰り返して作像に
供される。

【００３５】接触帯電式の帯電ローラ２及び転写ローラ
１２はそれぞれギア等を取り付け、モータ等の駆動手段
により強制駆動してもよい。またローラ型に限らず、例
えばブラシ型・ブレード型等の他の形態の部材にするこ
ともできる。

【００３６】被記録材１４は不図示の給紙カセット或い
は手差しトレイ等の給紙部から装置内へ１枚宛導入され
て、給紙ローラ２０→搬送ローラ２１ａ・２１ｂ→上下
の被記録材案内部材１６・１７（以下、転写上下ガイド
と記す）の間の経路で転写部Ｎへ給送される。

【００３７】転写上下ガイド１６・１７は、転写部Ｎの
被記録材入口側近傍において先端部を感光体ドラム１の
表面と所定間隙をあけて対向させて、かつ転写部Ｎより
も高位に配設してあり、この上下ガイド１６・１７を通
って給送された被記録材１４はその先端が転写部Ｎより
も感光体ドラム回転方向上流側の感光体ドラム面位置に
当たり、次いでこしの強さに抗して回転感光体ドラム１
の面に沿ってたわめられて感光体ドラム面に接触して転
写部Ｎへ進入し、転写部Ｎを挟持搬送されてトナー画像
の転写を受ける。

【００３８】このように被記録材１４を転写部Ｎへ進入
させることにより、被記録材１４をその先端を感光体ド
ラム１と転写ローラ１２の接触ニップ部である転写部Ｎ
に直接進入させて給送した場合にみられる、感光体ドラ
ム１と被記録材１４のギャップにおける電界により非画
像部へトナーが飛散するのが防止される。

【００３９】（２）転写上下ガイド１６・１７ 本実施例において、転写上下ガイド１６・１７の転写上
ガイド１６は固定（定置）であるが、転写下ガイド１７
はモータ等の駆動手段２２により、図１や図２の（ａ）
のようにその先端部１７ａが固定の転写上ガイド１６の
先端部１６ａと略一致している、感光体ドラム１に所定
に前進接近した第１の切換え位置と、図２の（ｂ）のよ
うにその先端部１７ａが転写上ガイド１６の先端部１６
ａよりも感光体ドラム１から所定に後退した第２の切り
換え位置とに、転写上ガイド１６に略平行に前後方向に
スライド移動自在の可動のガイドとしてある。

【００４０】１８ａ・１８ｂは給紙ローラ２０と搬送ロ
ーラ２１ａ・２１ｂとの間の被記録材通路（シートパ
ス）に配設した被記録材厚み検出部（紙厚検出手段）と
しての電極ローラ対であり、給送された被記録材１４が
このローラ対１８ａ・１８ｂ間を通過するとき該被記録
材１４の静電容量または抵抗値が測定され、これが被記
録材の厚みの情報として制御部１９へ伝達される。

【００４１】制御部１９はその厚み情報に応じて駆動手
段２２を制御して可動の転写下ガイド１７を上記の第１
の切り換え位置又は第２の切り換え位置に切り換え移動
させる。

【００４２】給送された被記録材１４が所定厚み以下の
厚みの小さいものであると紙厚検出手段１８ａ・１８ｂ
で検出されたときは、転写下ガイド１７は図２の（ａ）
の第１の切り換え位置に保持され、被記録材１４が感光
体ドラム１と転写ローラ２の接触ニップ部（転写部）Ｎ
へ直接進入し、感光体１と被記録材１４のギャップにお
ける電界により非画像部へトナーが飛散することが防止
されて被記録材１４の転写部Ｎへの給送がなされる。被
記録材１４が所定厚み以下の柔らかいものであるときは
前述したように感光体ドラム１への加圧力が低いため転
写中抜けは実質的に発生しない。

【００４３】一方、給送された被記録材１４が所定厚み
以上の厚みの大きいもの（こしの強いもの）であると検
出されたときは、転写下ガイド１７は図２の（ｂ）の第
２の切り換え位置に保持され、転写下ガイド１７と感光
体ドラム１の距離が長くなり、該被記録材１４のこしの
強さに抗してのたわみ量が上述の厚みの小さい被記録材
の給送の場合よりも少なくなって、たわみ反力による被
記録材１４の感光体ドラム１への加圧力が抑えられる。

【００４４】即ち、厚みの大きい被記録材のこしによる
感光体ドラム１への加圧力が抑えられるため現像剤（ト
ナー）の凝集による転写中抜けの発生を防ぐことが可能
となる。

【００４５】〈実施例２〉（図３） 基本的な構成は前記実施例１と同じである。

【００４６】本実施例においては、転写下ガイド１７を
その後端辺側のヒンジ軸１７ｂを中心に、２点鎖線示の
ように固定の転写上ガイド１６に対して略平行とした第
１の切換え回動位置と、実線示のように左斜め下向きに
先端側を下げ回動させた第２の切換え回動位置とに回動
移動自在の可動のガイドとしてある。

【００４７】給送された被記録材１４が所定厚み以下の
厚みの小さいものであると紙厚検出手段１８ａ・１８ｂ
で検出されたときは、転写下ガイド１７は２点鎖線示の
第１の切換え回動位置に切換え保持される。

【００４８】給送された被記録材１４が所定厚み以上の
厚さの大きいものであると検出されたときには、実線示
の左斜め下向きの第２の切換え回動位置に切換え保持さ
れ、実施例１の場合と同様に、厚みの大きい被記録材の
こしによる感光体ドラム１への加圧力が抑えられるため
現像剤の凝集による転写中抜けの発生を防ぐことが可能
となる。

【００４９】〈実施例３〉（図４・図５） 基本的な構成は実施例１と同じである。

【００５０】本実施例においては、転写上下ガイド１６
・１７は何れも固定のガイドとしてあるが、転写下ガイ
ド１７は転写上ガイド１６よりもその幅ｄを小さいもの
とし、該ガイド１７の先端部１７ａを転写上ガイド１６
の先端部１６ａよりも感光体ドラム１から所定に後退さ
せた状態に配設してある。

【００５１】そしてこの転写下ガイド１７をカバーする
シャッタ板２３を設けてある。このシャッタ板２３はそ
の幅Ｄを転写上ガイド１６と略一致させてあり、その先
端部２３ａは転写上ガイド１６の先端部１６ａと略一致
しており、左右に略２分割されて図５の（ａ）のように
転写下ガイド１７をカバーして閉じた第１の切換え状態
と、（ｂ）のように左右に引き開けられて転写下ガイド
１７を露呈させた第２の切換え位置とに開閉動される。

【００５２】給送された被記録材１４が所定厚み以下の
厚みの小さいものであると紙厚検出手段１８ａ・１８ｂ
で検出されたときは、シャッタ板２３は図５の（ａ）の
ように転写下ガイド１７をカバーして閉じた第１の切換
え状態に切換え保持され、被記録材１４は幅Ｄの大きい
このシャッタ板２３上を該シャッタ板２３を転写下ガイ
ドとして通過する。

【００５３】給送された被記録材１４が所定厚み以上の
厚さの大きいものであると検出されたときは、シャッタ
板２３が図５の（ｂ）のように左右に引きあけられて転
写下ガイド１７が露出した第２の切換え状態に保持さ
れ、被記録材１４は幅ｄの狭い該転写下ガイド１７上を
通過することで、実施例１の場合と同様に、厚みの大き
い被記録材のこしによる感光体ドラム１への加圧力が抑
えられるため現像剤の凝集による転写中抜けの発生を防
ぐことが可能となる。

【００５４】〈実施例４〉（図６） 本実施例は前記実施例３において、転写下ガイド１７の
先端部１７ａに長手に沿って弾性薄板２４を設けてあ
る。

【００５５】給送された被記録材１４が所定厚み以上の
厚みの大きいこしの強いものであるときは、それが転写
下ガイド１７を通るとき上記先端部の弾性薄板２４が被
記録材１４のこしによって押し下げられる。

【００５６】これにより実施例１の場合と同様に、厚み
の大きい被記録材のこしによる感光体ドラム１への加圧
力が抑えられるため現像剤の凝集による転写中抜けの発
生を防ぐことが可能となる。

【００５７】一般に、厚みが大きく、こしの強い被記録
材１４は主に手差しトレイ２５から装置へ供給される。

【００５８】そこで本実施例では、左右のシャッタ板２
３・２３を手差しトレイ２５の左右の可動の給紙ガイド
（サイドガイド）２５ａ・２５ａの、紙幅合わせの移動
操作に連動させて左右に移動させることでシャッタ板２
３・２３を手差し供給される被記録材の幅の広さだけ開
くようになっている。

【００５９】この構造により給紙カセット側から供給さ
れるこしの弱い被記録材が転写下ガイド１７を大量に通
過する場合に弾性薄膜２４にへたりが生ずるのを防いで
いる。

【００６０】上記の構成は前述実施例１乃至同３の装置
の場合のような紙厚検出手段１８ａ・１８ｂを必要とせ
ず、構造が簡単である。

【００６１】〈実施例５〉（図７） 基本的な構造は前記実施例１と同じである。

【００６２】本実施例においては、転写上下ガイド１６
・１７が一体となって、図７の２点鎖線示のようにその
先端部１６ａ・１７ａが感光体ドラム１に所定に接近し
た第１の切換え位置と、実線示のように感光体ドラム１
から所定に後退した第２の切換え位置とに前後方向にス
ライド移動自在の可動のガイドとしてある。

【００６３】給送された被記録材１４が所定厚み以下の
厚みの小さいものであると紙厚検出手段１８ａ・１８ｂ
で検出されたときは、転写上下ガイド１６・１７は２点
鎖線示の第１の切換え位置に切換え保持される。

【００６４】給送された被記録材１４が所定厚み以上の
厚みの大きいものであると検出されたときは、転写上下
ガイド１６・１７は実線示の第２の切換え位置に切換え
保持され、これにより実施例１と同様に、転写下ガイド
１７と感光体ドラム１の距離が長くなり、厚みの大きい
被記録材１４のこしによる感光体ドラム１への加圧力が
抑えられて、現像剤の凝集による転写中抜けの発生を防
ぐことが可能となる。

【００６５】〈実施例６〉（図８） 基本的な構造は前記実施例１と同じである。

【００６６】本実施例においては転写上下ガイド１６・
１７が一体となって、ガイド後端側のヒンジ軸１６ｂ・
１７ｂを中心に、図８の２点鎖線示のように略水平の回
動角姿勢の第１の回動角位置と、実線示のように左斜め
下向きに先端部側が下がった回動角姿勢の第２の回動角
位置とに切換え回動自在の可動のガイドとしてある。

【００６７】給送された被記録材１４が所定厚み以下の
厚みの小さいものであると紙厚検出手段１８ａ・１８ｂ
で検出されたときは、転写上下ガイド１６・１７は２点
鎖線示の第１の回動角位置に切換え保持される。

【００６８】給送された被記録材１４が所定厚み以上の
厚みの大きいものであると検出されたときは、転写上下
ガイド１６・１７は実線示の第２の回動角位置に切換え
保持されて、実施例１と同様に、厚みの大きい被記録材
１４のこしによる感光体ドラム１への加圧力が抑えられ
て、現像剤の凝集による転写中抜けの発生を防ぐことが
可能となる。

【００６９】

【発明の効果】以上のように本発明に依れば、転写部材
を像担持体に接触させてその両者の接触ニップ部（転写
部）に被記録材を給送して像担持体側から被記録材側へ
画像を転写させる方式の画像形成装置について、給送さ
れる被記録材が厚みが大きくこしの強いものであっても
転写中抜けなく画像転写を行わせることができるもの
で、所期の目的がよく達成される。

【図面の簡単な説明】

【図１】 画像形成装置例の概略図

【図２】 （ａ）・（ｂ）はそれぞれ可動の転写下ガイ
ドが第１と第２の切換え位置に切換え保持されている状
態時の図

【図３】 実施例２の装置の要部図

【図４】 実施例３の装置の要部図

【図５】 （ａ）は転写下ガイドに対するカバーシャッ
タ板が閉じられている状態時の平面図、（ｂ）は開かれ
ている状態時の平面図

【図６】 実施例４の装置の要部の平面図

【図７】 実施例５の装置の要部図

【図８】 実施例６の装置の要部図

【符号の説明】

１ 像担持体（電子写真感光体ドラム） ２ 一次帯電装置（接触帯電ローラ） ３・４ バイアス印加電源 １０ 像露光手段 １１ 現像装置 １２ 転写部材（接触帯電転写ローラ） １３ クリーナ １４ 被記録材 １５ 除電器 １６・１７ 被記録材案内部材（転写上下ガイド） １８ａ・１８ｂ 被記録材厚み検出手段 １９ 制御部 ２０ 給紙ローラ ２１ａ・２１ｂ 搬送ローラ ２２ 駆動手段 ２３ シャッタ板 ２４ 弾性薄板 ２５ 手差しトレイ ２５ａ・２５ｂ 給紙ガイド（サイドガイド）

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 像担持体とこれに接触する転写手段との
   間の転写部に被記録材を給送して像担持体上に形成担持
   されている可転写画像を被記録材上へ転写する方式の画
   像形成装置において、 給紙部側から給送される被記録材を受けて転写部へ導く
   べく、転写部の被記録材入口側近傍において先端部を像
   担持体の表面と所定の間隙をあけて対向させて配設した
   被記録材案内部材を具備し、該被記録材案内部材の一部
   もしくは全部が可動であることを特徴とする画像形成装
   置。
2. 【請求項２】 像担持体とこれに接触する転写手段との
   間の転写部に被記録材を給送して像担持体上に形成担持
   されている可転写画像を被記録材上へ転写する方式の画
   像形成装置において、 給紙部側から給送される被記録材を受けて転写部へ導く
   べく、転写部の被記録材入口側近傍において先端部を像
   担持体の表面と所定の間隙をあけて対向させて配設した
   被記録材案内部材を具備し、被記録材の厚みに応じて比
   較的厚みの小さい被記録材に対しては、被記録材が像担
   持体と転写手段との接触ニップ部の上流側に進入するべ
   く、被記録案内部材が移動する手段を有することを特徴
   とする画像形成装置。
3. 【請求項３】 被記録材の像担持体と転写手段との接触
   ニップ部への進入位置の可変範囲が、該ニップ部の位置
   から、ドラム上流側でかつ転写電界がほぼ及ばない位置
   までの領域であることを特徴とする請求項１又は同２に
   記載の画像形成装置。
4. 【請求項４】 転写手段が、給送される被記録材の裏面
   に接触して転写用の電荷を付与する接触帯電式転写手段
   であることを特徴とする請求項１又は同２に記載の画像
   形成装置。
5. 【請求項５】 像担持体上の可転写画像が、像担持体上
   に形成された静電潜像の現像可視画像であることを特徴
   とする請求項１及び２に記載の画像形成装置。
6. 【請求項６】 転写部へ給送される被記録材の厚み検出
   手段を有し、検出される被記録材の厚み情報に応じて可
   動の被記録材案内部材を動作させるようにしたことを特
   徴とする請求項１又は同２に記載の画像形成装置。
7. 【請求項７】 手差しトレイを具備し、この手差しトレ
   イの可動の給紙ガイドの移動操作に連動させて可動の被
   記録材案内部材を動作させるようにしたことを特徴とす
   る請求項１又は同２に記載の画像形成装置。