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JPH06346300A - チタン材のめっきのための前処理方法およびチタン材の めっき方法 - Google Patents

チタン材のめっきのための前処理方法およびチタン材の めっき方法

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Publication number
JPH06346300A
JPH06346300A JP13963193A JP13963193A JPH06346300A JP H06346300 A JPH06346300 A JP H06346300A JP 13963193 A JP13963193 A JP 13963193A JP 13963193 A JP13963193 A JP 13963193A JP H06346300 A JPH06346300 A JP H06346300A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plating
titanium material
titanium
pretreatment method
electrolytic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13963193A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuichi Hirata
修一 平田
Tatsuya Kohama
達也 小浜
Toshio Sakiyama
利夫 崎山
Hiroyoshi Suenaga
博義 末永
Masaki Omura
雅紀 大村
Hitoshi Nagashima
仁 永嶋
Iwao Ida
巌 井田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP13963193A priority Critical patent/JPH06346300A/ja
Publication of JPH06346300A publication Critical patent/JPH06346300A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Chemically Coating (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はチタン材表面に各種のめっきを施し
た場合におけるめっき皮膜のチタン材への密着性に優れ
たチタン材のめっき処理前におけるチタン材の処理方法
およびこの前処理を行った後めっき処理を行うチタン材
のめっき処理方法を目的とする。 【構成】 チタン材を少なくともフッ素を含む電解水溶
液に浸漬し、チタン材と対極材との間に交流電圧を印可
しその表面を腐食する方法である。最適な交流電圧は
0.1〜20V,周波数は3Hz〜3kHzである。ま
た、最適のフッ素濃度は0.05〜5wt%であり、有
機添加剤の最適濃度は0.1〜30wt%である。更に
上記濃度の電解水溶液で腐食を行った後、直ちにめっき
処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチタン材の表面にめっき
処理をする場合に、そのめっき皮膜のチタン材に対する
密着性に優れためっき処理のための前処理方法およびそ
のめっき方法に関する。
【0002】
【従来の技術】チタンは軽量でありまた耐食性に優れる
ことから、宇宙航空材料や海水淡水化プラント材料など
の用途に広く用いられてきた。近年、自動車用部品など
の機械部品や磁気ディスク基板などの電子材料部品とい
う、いわゆる新規用途への応用が活発化してきている。
しかし、これら新規用途においてはより高い水準の耐摩
耗性や硬度が要求されるため、比較的柔らかい材料に属
するチタン材の表面に高硬度のメッキ層を形成すること
が必要不可欠となる。
【0003】ところが、チタンはアルミニウムやモリブ
デンなどとともに難メッキ材料として知られ、密着性の
良い信頼性のあるメッキ層を形成するのは不可能とされ
てきた(例えば、H.J.Wiesner,AES.Symp.Plat.Difficul
t-to-Plate Metals 1(1980)p.1)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はめっき皮膜の
チタン材への密着性の高い前処理方法を目的とする。こ
こでチタン材とは純チタン材、各種チタン合金及び各種
表面状態のチタン合金(圧延材、酸洗材、ショット材、
表面硬化処理材、研磨材等)を含む。また、ここでめっ
き皮膜とは無電解による皮膜及び電気めっきにより形成
した皮膜をいう。更に、前記めっきの種類にはNiめっ
き、Cuめっき、パラジウムめっき及びこれらの金属の
合金のめっきがある。
【0005】ところで、前記チタン材に何らの前処理を
施さずに前述のめっき皮膜の形成を行った場合、めっき
組成やめっき方法(前述の無電解めっき、または電解め
っき)、更にチタン材の材質によらずめっき皮膜の剥離
が容易に生ずる。
【0006】これはチタン表面に化学的に安定で緻密な
酸化皮膜が形成されているため、この酸化皮膜がめっき
皮膜とチタン表面との密着性を阻害するからである。こ
の事実から、めっき皮膜の密着性を改善するにはめっき
処理の前段においてこの酸化膜を除去するための酸洗に
よる腐食処理を施し、露出した活性化した表面にめっき
層を生成させることが有効である。
【0007】従来、種々の酸洗方法(腐食液)が提案さ
れてきたが(例えば、H.J.Wiesner,AES.Symp.Plat.Diff
icult-to-Plate Metals 1(1980)p.1)、工業的な規模で
安定性よくめっき層を形成する方法が確立したという報
告はなされていない。この理由は、従来の酸洗処理にお
いてはチタン材表面にドロス状の酸化物が残存してしま
うためであり、更に、酸洗後の表面の親水性が不十分で
あり、酸洗後めっき処理を行う間に表面に再び大気によ
る酸化膜が形成されてしまうためである。
【0008】また、チタン水素化物がめっき密着性向上
のために有効であるとの報告があるものの、該チタン水
素化物をチタン材表面に均一に形成する手段が確立され
ていなかった(例えば、S.Ruben,U.S.Patent 4,127,709
(1978)、J.P.Winfree,U.S.Patent 3,647,647(1972))。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、チ
タン材表面に十分な密着性を有するめっき皮膜を形成さ
せるめのチタン材のめっき前におけるチタン材の前処理
方法およびこの前処理方法を利用しためっき方法の提供
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明者らは、上記の
問題点を解決するために、チタン材のめっき皮膜の密着
性を改善する方法について鋭意検討した結果、少なくと
もフッ素を含む電解水溶液、更には前記電解水溶液が有
機添加剤を含む水溶液中で、特定周波数の交流電圧をめ
っき処理をされるチタン材と対極材との間に印加して電
解処理を行うと、腐食反応と酸化反応とが同時的に進行
し、大気酸化膜層が均一に除去され、かつチタン表面に
親水性の均質なチタン水素化物が形成されることを新た
に見いだし、十分な密着性を有するめっきを施すことが
可能であることを見出した。具体的には以下の通りであ
る。
【0010】(1)請求項1の発明は下記の工程を備え
たチタン材のめっきのための前処理方法である。(a)
めっき処理をされるチタン材と対極材を用意する工程
と、(b)前記チタン材と対極材を少なくともフッ素を
水溶電解液に離隔して浸漬する工程と、(c)前記チタ
ン材に対し、対極材との間に交流電圧を印加する工程。
【0011】(2)請求項2の発明は前記交流電圧が
0.1V〜20Vである請求項1記載のチタン材のめっ
きのための前処理方法である。 (3)請求項3の発明は前記交流電圧の周波数が3Hz
〜3kHzである請求項1記載のチタン材のめっきのた
めの前処理方法である。 (4)請求項4の発明は前記電解液水溶液がフッ素以外
に有機添加剤としてヒドロキシ化合物、カルボニル化合
物、カルボン酸、アルキル鎖状化合物、アセチレン系炭
化水素化合物、複素環式芳香族化合物及びその誘導体の
一種または二種を含む電解水溶液である請求項1記載の
チタン材のめっきのための前処理方法である。
【0012】(5)請求項5の発明は前記電解液のフッ
素濃度が0.05wt%〜5wt%であり、有機添加剤
濃度が0.1wt%〜30wt%である請求項1記載の
チタン材のめっきのための前処理方法である。 (6)請求項6の発明は下記の工程を備えたチタン材の
めっきのための前処理方法である。(a)請求項1から
5までのいずれかの前処理方法を行う工程と、(b)前
記処理を行ったチタン材に対して、直ちにめっき処理を
行う工程。
【0013】
【作用】電解処理をされるチタン材の形状は特に制限は
なく、板上でも棒状でも、またある程度複雑な形状でも
よい。対極材は電解液にあまり溶解しない導電性の材料
であれば良い。印加する電圧が交流であることから電解
処理をされるチタン材でもよく、この場合は一回の処理
で二個のチタン材を同時に処理できる。電解液は少なく
ともフッ素を含む電解水溶液であることが必要である。
フッ素はチタン材表面に生成している酸化膜を腐食する
ことができるからである。その他の電解液の成分として
は乳酸、ナトリウム等チタン材を酸化させない酸、アル
カリ等を含むことができる。
【0014】通常、電解処理においては直流電圧が利用
されるが、本発明においてはチタン材を陽極酸化せず、
その表面に水素化物を生成するため交流電圧を利用する
点に大きな特徴がある(請求項1)。
【0015】印加する交流電圧は0.1V〜20Vであ
ることが望ましい。0.1Vより小さいと酸化物の除去
が不十分となる恐れがあり、20Vを超えると表面酸化
により、めっきの密着性が不十分となる(請求項2)。
【0016】次に、交流電圧の周波数は3Hz以上3k
Hz以内であることが望ましい。周波数が3Hz未満で
あると酸化物の除去が不十分となる恐れがあり、3kH
zを超えると表面酸化が腐食に比べて過剰となり、した
がって、密着性が不十分となる。以上のことから交流電
圧の周波数の最適範囲は3Hz以上3kHz以内とする
(請求項3)。
【0017】次に電解液に有機添加剤としてヒドロキシ
化合物、カルボニル化合物、カルボン酸、アルキル鎖状
化合物、アセチレン系炭化水素化合物、複素環式芳香族
化合物及びその誘導体の一種または二種を含むと、電解
液の粘性をコントロールして上記反応の均一性を増大さ
せるとともにそれ自身の腐食作用も有するので、望まし
い(請求項4)。
【0018】電解液の最適範囲について種々検討した結
果、以下のようなフッ素及び有機添加剤の濃度範囲にお
いて最適な腐食が行われることが判明した。最適なフッ
素の濃度は0.05wt%以上5wt%以下であること
が望ましい。また、この濃度が0.05wt%未満であ
ると酸化物の除去が不十分となる恐れがあり、5wt%
を超えると腐食が過剰となりめっきの密着性が不十分と
なる。以上のことからフッ素の濃度の最適範囲は0.0
5wt%〜5wt%とする。
【0019】有機添加剤の濃度は0.1wt%以上30
wt%以内であることが好適である。この濃度が0.1
wt%未満であると酸化物の除去が不十分となる恐れが
あり、30wt%を超えると腐食が過剰となりめっきの
密着性が不十分であることがわかったからである。。そ
こで有機添加剤の最適な濃度は0.1wt%〜30wt
%が最適である(請求項5)。
【0020】なお、本発明の前処理方法で前処理したチ
タン材にめっき処理を行う場合、めっき方法としては無
電解めっき、電解めっきのいずれでも良い。また、めっ
きの種類は、Ni、Cu、Ni−P、Ni−Cu−P等
の各種のめっきがある。上記前処理したチタン材にめっ
き処理を行う場合には、前記前処理後直ちに行うことが
重要である。前記チタン材表面の大気による酸化を防止
するためである(請求項6)。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 実施例1 CP−2種純チタン冷延板(50×50×0.85m
m)をフッ素を0.1wt%及び有機添加剤を5wt%
含む腐食液(フッ化ナトリウムと乳酸の混合水溶液)中
で基板を一方の極、もう一方の極には純チタン板を用い
電極間距離を3cmとし、電解液を撹拌すること無く周
波数が50Hzである0.05V〜25Vの交流電圧を
20秒印加して電解腐食を行った。その後、無電解Ni
−12wt%Pめっきを施した。めっき液は以下の組成
である。
【0022】硫酸ニッケル:30g/リットル、次亜燐
酸ナトリウム:20g/リットル、乳酸:30g/リッ
トル、プロピオン酸:5g/リットル、鉛:2mg/リ
ットル PH4.5、液温90℃ 上記めっき液中で90分行った。
【0023】また、電解Ni−12wt%Pめっきを下
記の組成のめっき液を用いて行った。 硫酸ニッケル:240g/リットル、塩化ニッケル:4
5g/リットル、ほう酸:30g/リットル、亜燐酸3
5g/リットル、 PH2 上記液中でチタン材を一の極とし、他の極にはニッケル
板を用い、極間距離を10cmとし、1.5A/dm2
の電流で10秒間めっきを行った。
【0024】上記めっき処理を行った試料についてめっ
き皮膜の密着性を評価した。密着性はJIS H860
2に準じた碁盤目試験により行った。ただし、本実施例
では試料内(5×5cm)での1箇所の剥離試験のみで
密着性を評価するのではなく、任意の5箇所(5点)に
ついて剥離試験を行った。
【0025】この理由は、本発明のめっき前処理方法は
均質なめっき処理を施すことを目的とする方法であるの
で、めっきの密着性の場所によるばらつきを調べること
はめっきの密着性の均質性を評価することになるからで
ある。5点全てにおいて剥離が認められなかった場合は
○、5点の内1点ないし4点において剥離が認められた
場合は△、5点全てにおいて剥離が認められた場合は×
とした。
【0026】さらに、JIS H8504に準じた曲げ
試験により密着性を評価した。剥離が認められなかった
場合は○、剥離はしないがクラックが生じた場合は△、
剥離した場合は×とした。表1にこの際の前処理条件、
電圧及びめっき後の密着性を示す。表1より交流電圧が
0.1V未満及び20Vを超えると、無電解及び電解め
っきの両場合ともに5点全てでめっきの剥離が生じる。
また、曲げ試験でも剥離が生じる。交流電圧が0.1V
以上20V以下の範囲であれば密着性にばらつきがなく
均質なめっきを施すことができ、交流電圧はこの範囲が
良好であることが確認された。
【0027】比較のために前記S.Ruben が提案している
方法も併せて評価し、その結果を表1に示した。この方
法はチタン材をキシレンで脱脂し、NH4F・ HFとNH4Fの水
溶液に浸漬し、更に、H2PO4 1%を含むH2SO4 に浸漬し、
続いて鉛を陽極として電解し、最後にNiめっきを行
い、更に鉛めっきを行う方法である。本発明の方法はこ
の方法よりも優れていることが明らかであった。
【0028】
【表1】
【0029】実施例2 実施例1と同様に、CP−2種純チタン冷延板(50×
50×0.85mm)をフッ素を0.1wt%及び有機
添加剤を5wt%含む腐食液(フッ化ナトリウムと乳酸
の混合水溶液)中で基板を一方の極、もう一方の極には
純チタン板を用い電極間距離を3cmとし、電解液を撹
拌すること無く周波数が1Hz〜3.5kHzである交
流電圧4Vを20秒印加して電解腐食を行った。その
後、実施例1と同様な無電解及び電解Ni−12wt%
Pめっきを施した。
【0030】表2にこの際の前処理条件、周波数及びめ
っき後の密着性を示す。評価は実施例1と同様な方法で
行った。表2より周波数が3Hz未満及び3kHzを超
えると、無電解及び電解めっきの両場合ともに5点全て
でめっきの剥離が生じる。また、曲げ試験でも剥離が生
じる。周波数が3Hz以上3kHz以下の範囲であれば
密着性にばらつきがなく均質なめっきを施すことがで
き、周波数はこの範囲が良好であることが確認された。
【0031】
【表2】
【0032】実施例3 実施例1と同様に、CP−2種純チタン冷延板(50×
50×0.85mm)フッ素を0.03wt%〜7wt
%、及び有機添加剤を5wt%含む腐食液(フッ化ナト
リウムと乳酸の混合水溶液)中で基板を一方の極、もう
一方の極には純チタン板を用い電極間距離を3cmと
し、電解液を撹拌すること無く周波数50Hzの交流電
圧4Vを20秒印加して電解腐食を行った。その後、実
施例1と同様な無電解及び電解Ni−12wt%Pめっ
きを施した。表3にこの際の前処理条件、フッ素濃度及
びめっき後の密着性を示す。評価は実施例1と同様な方
法で行った。表3よりフッ素濃度が0.05wt%未満
及び5wt%を超えると、無電解及び電解めっきの両場
合ともに5点全てでめっきの剥離が生じる。また、曲げ
試験でも剥離が生じる。フッ素の濃度が0.05wt%
以上5wt%以下の範囲であれば密着性にばらつきがな
く、均質なめっきを施すことができ、フッ素の濃度はこ
の範囲が良好であることが確認された。
【0033】
【表3】
【0034】実施例4 CP−2種純チタン冷延板(厚さ0.85mm)を直径
2.5インチの磁気ディスク基板形状に打ち抜き、これ
に所定の内外周端面加工を施してチタン製磁気ディスク
基板とした。この基板をフッ素を0.1wt%、及び有
機添加剤を0.05wt%〜35wt%含む腐食液中
(フッ化ナトリウムと有機添加剤の混合水溶液)で基板
を一方の極、もう一方の極には純チタン板を用い電極間
距離を3cmとし、電解液を撹拌すること無く周波数5
0Hzの交流電圧4Vを20秒印加して電解腐食を行っ
た。その後、実施例1と同様な無電解及び電解Ni−1
2wt%Pめっきを施した。なお、有機添加剤は以下の
有機化合物である。ヒドロキシ化合物の一例としてイソ
ブチルアルコール、カルボニル化合物の一例としてクマ
リン、カルボン酸の一例として乳酸、アルキル鎖状化合
物の一例としてアリルアルデヒド、アセチレン系炭化水
素化合物の一例として1,4ブチンジオール、複素環式
芳香族化合物の一例としてピミリジンとした。
【0035】表4にこの際の前処理条件、各種有機添加
剤、濃度及びめっき後の密着性を示す。評価は実施例1
と同様な方法で行った。ただし、碁盤目剥離試験の結果
は、請求項5の範囲内では良好であったので省略した。
表4より各種有機添加剤の濃度が0.1wt%未満及び
30wt%を超えると、無電解及び電解めっきの両場合
ともめっきの剥離が生じる。各種有機添加剤の濃度が
0.1wt%以上30wt%以下の範囲であればめっき
の剥離がなく、均質なめっきを施すことができ、有機添
加剤の濃度はこの範囲が良好であり、各種有機添加剤に
おいて同様な効果を得ることができる。なお、各種有機
添加剤を混合した水溶液で前処理を行った場合でも、濃
度が上記の範囲内であれば効果に変わりはない。
【0036】
【表4】
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、チタン材に対する密着
性の良好なめっきを施すことができる。本発明は純チタ
ン材、各種チタン合金および各種表面状態のチタン合金
(圧延材、酸洗材、ショット材、表面効果処理材、研磨
材など)においても同様の効果を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末永 博義 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 大村 雅紀 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 永嶋 仁 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 井田 巌 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の工程を備えたチタン材のめっきの
    ための前処理方法。 (a)めっき処理されるチタン材と対極材を用意する工
    程と、(b)前記チタン材と対極材を少なくともフッ素
    を含む電解液水溶液に離壁して浸漬する工程と、(c)
    前記チタン材に対し、対極材との間に交流電圧を印加す
    る工程。
  2. 【請求項2】 前記交流電圧が0.1V〜20Vである
    請求項1記載のチタン材のめっきのための前処理方法。
  3. 【請求項3】 前記交流電圧の周波数が3Hz〜3kH
    zである請求項1記載のチタン材のめっきのための前処
    理方法。
  4. 【請求項4】 前記電解液水溶液がフッ素以外に、有機
    添加剤としてヒドロキシ化合物、カルボニル化合物、カ
    ルボン酸、アルキル鎖状化合物、アセチレン系炭化水素
    化合物、複素環式芳香族化合物及びそれらの誘導体の一
    種または二種以上を含む電解水溶液である請求項1記載
    のチタン材のめっきのための前処理方法。
  5. 【請求項5】 前記電解液のフッ素濃度が0.05wt
    %〜5wt%であり、有機添加剤濃度が0.1wt%〜
    30wt%である請求項1記載のチタン材のめっきのた
    めの前処理方法。
  6. 【請求項6】 下記の工程を備えたチタン材のめっきの
    ための前処理方法。 (a)請求項1から5までのいずれかの前処理方法を行
    う工程と、(b)前記処理を行ったチタン材に対して、
    直ちにめっき処理を行う工程。
JP13963193A 1993-06-10 1993-06-10 チタン材のめっきのための前処理方法およびチタン材の めっき方法 Pending JPH06346300A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009097060A (ja) * 2007-10-19 2009-05-07 Sumitomo Metal Ind Ltd チタン材ならびにチタン材製造方法
US9487882B2 (en) 2008-12-17 2016-11-08 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Titanium material and method for producing titanium material
JP2017110276A (ja) * 2015-12-18 2017-06-22 石原ケミカル株式会社 不導態形成性の軽金属上への導電性皮膜形成方法
JP2020037739A (ja) * 2018-07-25 2020-03-12 ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company チタン基材を活性化するための組成物及び方法

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