JPH06341435A - 空気静圧軸受装置 - Google Patents
空気静圧軸受装置Info
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- JPH06341435A JPH06341435A JP15272493A JP15272493A JPH06341435A JP H06341435 A JPH06341435 A JP H06341435A JP 15272493 A JP15272493 A JP 15272493A JP 15272493 A JP15272493 A JP 15272493A JP H06341435 A JPH06341435 A JP H06341435A
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- Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、高い安定性を得られる空気静圧軸受
装置を実現しようとするものである。 【構成】回転軸の一端に配設された第1の板状部材が高
圧エアーから受ける圧力の大きさと回転軸の他端に配設
された第2の板状部材が高圧エアーから受ける圧力の大
きさとの差が回転部及び第1の板状部材の他面に配置さ
れた回転対象物がそれぞれ受ける重力の大きさの和と一
致させるように第2の板状部材の高圧エアーから圧力を
受ける部分の面積を第1の板状部材の高圧エアーから圧
力を受ける部分の面積よりも小さく形成したことによ
り、回転部を重力の影響を受けずに所望の状態で回転さ
せることができ、かくして高い安定性を得られる空気静
圧軸受装置を実現できる。
装置を実現しようとするものである。 【構成】回転軸の一端に配設された第1の板状部材が高
圧エアーから受ける圧力の大きさと回転軸の他端に配設
された第2の板状部材が高圧エアーから受ける圧力の大
きさとの差が回転部及び第1の板状部材の他面に配置さ
れた回転対象物がそれぞれ受ける重力の大きさの和と一
致させるように第2の板状部材の高圧エアーから圧力を
受ける部分の面積を第1の板状部材の高圧エアーから圧
力を受ける部分の面積よりも小さく形成したことによ
り、回転部を重力の影響を受けずに所望の状態で回転さ
せることができ、かくして高い安定性を得られる空気静
圧軸受装置を実現できる。
Description
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図7) 発明が解決しようとする課題(図7) 課題を解決するための手段(図1〜図6) 作用(図1〜図6) 実施例 (1)第1実施例(図1〜図3) (2)第2実施例(図4〜図6) (3)他の実施例(図4〜図6) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は空気静圧軸受装置に関
し、例えば光デイスクなどのマスターコードカツタのフ
オトレジスト塗布ガラス原盤を回転させる縦型の空気静
圧軸受装置に適用して好適なものである。
し、例えば光デイスクなどのマスターコードカツタのフ
オトレジスト塗布ガラス原盤を回転させる縦型の空気静
圧軸受装置に適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来図7に示すように、この種の空気静
圧軸受装置1においては、環状のハウジング2の上面中
心部に形成された貫通口2Aを遊貫するように棒状の回
転軸3が配置されると共に当該回転軸3の上端及び下端
に当該回転軸3と同軸に円板形状の上側スラストプレー
ト4及び下側スラストプレート5がそれぞれ取り付けら
れて構成されている。この場合ハウジング2の外周面に
は、貫通口2Aの中心に向けて側壁を貫くように複数本
の横穴2B及び2Cが順次形成されると共に、当該各横
穴2B及び2Cをそれぞれ塞ぐように高圧のエアー源
(図示せず)と接続された管継手部材6A及び6Bが順
次配設され、かくして各管継手部材6A及び6Bから横
穴2B及び2Cを介して噴射される高圧エアーによつて
回転軸3に対して圧力を与えることにより当該回転軸3
を常にハウジング2の貫通口2Aの中心に位置させるよ
うになされている。
圧軸受装置1においては、環状のハウジング2の上面中
心部に形成された貫通口2Aを遊貫するように棒状の回
転軸3が配置されると共に当該回転軸3の上端及び下端
に当該回転軸3と同軸に円板形状の上側スラストプレー
ト4及び下側スラストプレート5がそれぞれ取り付けら
れて構成されている。この場合ハウジング2の外周面に
は、貫通口2Aの中心に向けて側壁を貫くように複数本
の横穴2B及び2Cが順次形成されると共に、当該各横
穴2B及び2Cをそれぞれ塞ぐように高圧のエアー源
(図示せず)と接続された管継手部材6A及び6Bが順
次配設され、かくして各管継手部材6A及び6Bから横
穴2B及び2Cを介して噴射される高圧エアーによつて
回転軸3に対して圧力を与えることにより当該回転軸3
を常にハウジング2の貫通口2Aの中心に位置させるよ
うになされている。
【0004】また当該ハウジング2の上面には各横穴2
B又は2Cとそれぞれ交差するように複数本の縦穴2D
及び2Eが順次貫設され、これにより上側スラストプレ
ート4の下面及びハウジング2の上面間の隙間7A(以
下これを第1の隙間7Aと呼ぶ)とハウジング2の下面
及び下側スラストプレート5の上面間の隙間7B(以下
これを第2の隙間7Bと呼ぶ)とに対してそれぞれ管継
手部材6A及び6Bから横穴2B、2C及び縦穴2D、
2Eを介して高圧エアーが順次供給されるようになされ
ている。これにより上側スラストプレートは当該上側ス
ラストプレートの下面でなる高圧エアーから圧力を受け
る面(以下これを受圧面と呼ぶ)の面積と第1の隙間の
空気圧との積で与えられる上向きの力を高圧エアーから
得ると共に、下側スラストプレートは当該下側スラスト
プレートの上面でなる受圧面の面積と第2の隙間の空気
圧との積とで与えられる下向きの力を高圧エアーから得
る。
B又は2Cとそれぞれ交差するように複数本の縦穴2D
及び2Eが順次貫設され、これにより上側スラストプレ
ート4の下面及びハウジング2の上面間の隙間7A(以
下これを第1の隙間7Aと呼ぶ)とハウジング2の下面
及び下側スラストプレート5の上面間の隙間7B(以下
これを第2の隙間7Bと呼ぶ)とに対してそれぞれ管継
手部材6A及び6Bから横穴2B、2C及び縦穴2D、
2Eを介して高圧エアーが順次供給されるようになされ
ている。これにより上側スラストプレートは当該上側ス
ラストプレートの下面でなる高圧エアーから圧力を受け
る面(以下これを受圧面と呼ぶ)の面積と第1の隙間の
空気圧との積で与えられる上向きの力を高圧エアーから
得ると共に、下側スラストプレートは当該下側スラスト
プレートの上面でなる受圧面の面積と第2の隙間の空気
圧との積とで与えられる下向きの力を高圧エアーから得
る。
【0005】この場合、一般的にこの種の空気静圧軸受
装置1では、上側スラストプレート4及び下側スラスト
プレート5の外径が等しく、従つて上側スラストプレー
ト4の受圧面の面積の大きさと下側スラストプレート5
の受圧面の面積の大きさとが等しく設計されている。従
つて縦型空気静圧軸受装置1においては、第1の隙間に
供給する高圧エアーの圧力を調整して大きな上向きの力
を上側スラストプレート4に与えることによつて上側ス
ラストプレート4、回転軸3及び下側スラストプレート
5でなる回転部8を上側スラストプレート4及び下側ス
ラストプレート5がハウジング2に接触しない状態で回
転させることができ、かくして上側スラストプレート4
の上面に載上された回転対象物9を回転軸3の軸K1を
中心として滑らかに回転させ得るようになされている。
装置1では、上側スラストプレート4及び下側スラスト
プレート5の外径が等しく、従つて上側スラストプレー
ト4の受圧面の面積の大きさと下側スラストプレート5
の受圧面の面積の大きさとが等しく設計されている。従
つて縦型空気静圧軸受装置1においては、第1の隙間に
供給する高圧エアーの圧力を調整して大きな上向きの力
を上側スラストプレート4に与えることによつて上側ス
ラストプレート4、回転軸3及び下側スラストプレート
5でなる回転部8を上側スラストプレート4及び下側ス
ラストプレート5がハウジング2に接触しない状態で回
転させることができ、かくして上側スラストプレート4
の上面に載上された回転対象物9を回転軸3の軸K1を
中心として滑らかに回転させ得るようになされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種の空気
静圧軸受装置1においては、回転軸3の軸K1が鉛直方
向と平行になるように設置して使用する場合、回転部8
が重力の影響によつて設計上当該回転部8があるべき位
置から鉛直下向きにスラスト剛性と当該回転部8及び回
転対象物9の重量の和との積によつて定まる大きさだけ
変位し、これにより第1の隙間7Aと第2の隙間7Bと
の間に当該変位の2倍に相当する差が生じる。
静圧軸受装置1においては、回転軸3の軸K1が鉛直方
向と平行になるように設置して使用する場合、回転部8
が重力の影響によつて設計上当該回転部8があるべき位
置から鉛直下向きにスラスト剛性と当該回転部8及び回
転対象物9の重量の和との積によつて定まる大きさだけ
変位し、これにより第1の隙間7Aと第2の隙間7Bと
の間に当該変位の2倍に相当する差が生じる。
【0007】ところが、通常この種の空気静圧軸受装置
1では、第1の隙間7A及び第2の隙間7Bの大きさが
均等にあるように設計されているため、第1の隙間7A
及び第2の隙間7Bの大きさが不均等となると回転部8
の上下間におけるスラスト軸受剛性及び振動安定度等が
設計上の計算から外れた特性となり、この結果振動及び
軸ぶれ等の回転精度が最適な条件から外れる問題があつ
た。特に光デイスクなどのマスターコードカツタのスオ
トレジスト塗布ガラス原盤を回転させる縦型空気静圧軸
受装置などでは、回転対象であるガラス原盤の重心が回
転軸3の軸K1から外れるいわゆる偏重心がある程度避
けられず、この状態で回転部8を回転させる場合などで
は、回転部8が一方の軸端のみに遠心力による偏荷重を
受けてすりこぎ状に回転することがある。
1では、第1の隙間7A及び第2の隙間7Bの大きさが
均等にあるように設計されているため、第1の隙間7A
及び第2の隙間7Bの大きさが不均等となると回転部8
の上下間におけるスラスト軸受剛性及び振動安定度等が
設計上の計算から外れた特性となり、この結果振動及び
軸ぶれ等の回転精度が最適な条件から外れる問題があつ
た。特に光デイスクなどのマスターコードカツタのスオ
トレジスト塗布ガラス原盤を回転させる縦型空気静圧軸
受装置などでは、回転対象であるガラス原盤の重心が回
転軸3の軸K1から外れるいわゆる偏重心がある程度避
けられず、この状態で回転部8を回転させる場合などで
は、回転部8が一方の軸端のみに遠心力による偏荷重を
受けてすりこぎ状に回転することがある。
【0008】従つてこの種の空気静圧軸受装置では、微
小な異常振動を生じやすく、この結果回転精度が劣化
し、又はスラスト方向に異常振動を生じやすくなるなど
回転に非同期の振動を誘発し易い問題があつた。
小な異常振動を生じやすく、この結果回転精度が劣化
し、又はスラスト方向に異常振動を生じやすくなるなど
回転に非同期の振動を誘発し易い問題があつた。
【0009】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、高い安定性を得られる空気静圧軸受装置を実現しよ
うとするものである。
で、高い安定性を得られる空気静圧軸受装置を実現しよ
うとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、ハウジング2に形成された貫通孔
2Aを遊貫するように回転軸3が配置されると共に、回
転軸3の長手方向の一端及び他端に第1及び第2の板状
部材15又は21並びに11又は22がそれぞれ固定さ
れ、ハウジング2の第1の板状部材15又は21と対向
する第1の面及び第1の板状部材15又は21のハウジ
ング2と対向する第1の面間の第1の間隙17A又は2
3Aと、ハウジング2の第1の面に対して裏面側の第2
の面及び第2の板状部材11又は22のハウジング2と
対向する第1の面間の第2の間隙17B又は23Bにエ
アー源からエアー供給手段6A、6B、2B〜2Eを介
して高圧のエアーをそれぞれ供給して第1の板状部材1
5又は21の第1の面及び第2の板状部材11又は22
の第1の面にそれぞれ圧力を与えることにより、回転軸
3、第1の板状部材15、21及び第2の板状部材1
1、22でなる回転部16又は24を回転自在に枢支す
る空気静圧軸受装置10及び20において、第1の板状
部材15又は21が第1の間隙17A又は23Aに供給
された高圧エアーから受ける圧力の大きさと第2の板状
部材11又は22が第2の間隙17B又は23Bに供給
された高圧エアーから受ける圧力の大きさとの差が回転
部16、24及び第1の板状部材15又は21の第2の
面に配置された回転対象物9がそれぞれ受ける重力の大
きさの和と一致するように第2の板状部材11又は22
の高圧エアーから圧力を受ける部分16A、22Bの面
積を第1の板状部材15又は21の高圧エアーから圧力
を受ける部分15A、21Aの面積よりも小さく形成し
た。
め本発明においては、ハウジング2に形成された貫通孔
2Aを遊貫するように回転軸3が配置されると共に、回
転軸3の長手方向の一端及び他端に第1及び第2の板状
部材15又は21並びに11又は22がそれぞれ固定さ
れ、ハウジング2の第1の板状部材15又は21と対向
する第1の面及び第1の板状部材15又は21のハウジ
ング2と対向する第1の面間の第1の間隙17A又は2
3Aと、ハウジング2の第1の面に対して裏面側の第2
の面及び第2の板状部材11又は22のハウジング2と
対向する第1の面間の第2の間隙17B又は23Bにエ
アー源からエアー供給手段6A、6B、2B〜2Eを介
して高圧のエアーをそれぞれ供給して第1の板状部材1
5又は21の第1の面及び第2の板状部材11又は22
の第1の面にそれぞれ圧力を与えることにより、回転軸
3、第1の板状部材15、21及び第2の板状部材1
1、22でなる回転部16又は24を回転自在に枢支す
る空気静圧軸受装置10及び20において、第1の板状
部材15又は21が第1の間隙17A又は23Aに供給
された高圧エアーから受ける圧力の大きさと第2の板状
部材11又は22が第2の間隙17B又は23Bに供給
された高圧エアーから受ける圧力の大きさとの差が回転
部16、24及び第1の板状部材15又は21の第2の
面に配置された回転対象物9がそれぞれ受ける重力の大
きさの和と一致するように第2の板状部材11又は22
の高圧エアーから圧力を受ける部分16A、22Bの面
積を第1の板状部材15又は21の高圧エアーから圧力
を受ける部分15A、21Aの面積よりも小さく形成し
た。
【0011】また本発明においては、空気静圧軸受装置
10及び20は、第2の板状部材11又は22の第1の
面に対して裏面側の第2の面側に回転部16、24を回
転させるモータの出力軸12を一体に固定するようにし
た。
10及び20は、第2の板状部材11又は22の第1の
面に対して裏面側の第2の面側に回転部16、24を回
転させるモータの出力軸12を一体に固定するようにし
た。
【0012】さらに本発明においては、エアー供給手段
6A、6B、2B〜2Eは、第1及び第2の間隙17A
又は23A並びに17B又は23Bに供給する高圧エア
ーの気圧を所定の値に保つ気圧保持手段6A及び6Bを
有するようにした。
6A、6B、2B〜2Eは、第1及び第2の間隙17A
又は23A並びに17B又は23Bに供給する高圧エア
ーの気圧を所定の値に保つ気圧保持手段6A及び6Bを
有するようにした。
【0013】
【作用】第1の板状部材15又は21が第1の間隙17
A又は23Aに供給された高圧エアーから受ける圧力の
大きさと第2の板状部材11又は22が第2の間隙17
B又は23Bに供給された高圧エアーから受ける圧力の
大きさとの差が回転部16、24及び第1の板状部材1
5又は21の第2の面に配置された回転対象物9がそれ
ぞれ受ける重力の和と一致するように第2の板状部材1
1又は22の高圧エアーから圧力を受ける部分16A、
22Bの面積を第1の板状部材15又は21の高圧エア
ーから圧力を受ける部分15A、21Aの面積よりも小
さく形成したことにより、当該回転部16、24及び回
転対象物9でなる回転体が鉛直上向き方向に受ける外力
の大きさと当該回転体が鉛直下向きに受ける外力の大き
さを等しくさせることができる。従つて回転部16、2
4を重力の影響を受けずに所望の状態で回転させること
ができる。
A又は23Aに供給された高圧エアーから受ける圧力の
大きさと第2の板状部材11又は22が第2の間隙17
B又は23Bに供給された高圧エアーから受ける圧力の
大きさとの差が回転部16、24及び第1の板状部材1
5又は21の第2の面に配置された回転対象物9がそれ
ぞれ受ける重力の和と一致するように第2の板状部材1
1又は22の高圧エアーから圧力を受ける部分16A、
22Bの面積を第1の板状部材15又は21の高圧エア
ーから圧力を受ける部分15A、21Aの面積よりも小
さく形成したことにより、当該回転部16、24及び回
転対象物9でなる回転体が鉛直上向き方向に受ける外力
の大きさと当該回転体が鉛直下向きに受ける外力の大き
さを等しくさせることができる。従つて回転部16、2
4を重力の影響を受けずに所望の状態で回転させること
ができる。
【0014】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
する。
【0015】(1)第1実施例 図7との対応部分に同一符号を付して示す図1におい
て、10は全体として第1実施例による縦型空気静圧軸
受装置を示し、下側スラストプレート11の下面には円
柱形状のロータ12が当該下側スラストプレート11と
同軸に取り付けられている。ロータ12は外周面におい
て周方向に順次磁極を形成した多極マグネツトでなり、
当該ロータ12の周側面を取り囲むように環状のステー
タ13がベース部材14の内壁に取り付けられている。
この場合ステータ13の内周面には中心軸K1方向に磁
界を発生させる複数のコイル(図示せず)が等間隔で順
次配設されており、これによりステータ14の各コイル
に所定のタイミングで電流を流すことによつて回転磁界
を発生させることができ、かくして当該回転磁界からロ
ータ12が受ける磁力に基づいて上側スラストプレート
15、回転軸3、下側スラストプレート11及びロータ
12でなる回転部16を中心軸K1を中心として回転さ
せ得るようになされている。
て、10は全体として第1実施例による縦型空気静圧軸
受装置を示し、下側スラストプレート11の下面には円
柱形状のロータ12が当該下側スラストプレート11と
同軸に取り付けられている。ロータ12は外周面におい
て周方向に順次磁極を形成した多極マグネツトでなり、
当該ロータ12の周側面を取り囲むように環状のステー
タ13がベース部材14の内壁に取り付けられている。
この場合ステータ13の内周面には中心軸K1方向に磁
界を発生させる複数のコイル(図示せず)が等間隔で順
次配設されており、これによりステータ14の各コイル
に所定のタイミングで電流を流すことによつて回転磁界
を発生させることができ、かくして当該回転磁界からロ
ータ12が受ける磁力に基づいて上側スラストプレート
15、回転軸3、下側スラストプレート11及びロータ
12でなる回転部16を中心軸K1を中心として回転さ
せ得るようになされている。
【0016】ここでこの空気静圧軸受装置1の場合、下
側スラストプレート11の外径を上側スラストプレート
15の外径よりも所定量小さく選定することによつて図
2において斜線で示した上側スラストプレート15の下
面でなる受圧面15Aを図3において斜線で示した下側
スラストプレート11の上面でなる受圧面11Aの面積
よりも小さく形成している。
側スラストプレート11の外径を上側スラストプレート
15の外径よりも所定量小さく選定することによつて図
2において斜線で示した上側スラストプレート15の下
面でなる受圧面15Aを図3において斜線で示した下側
スラストプレート11の上面でなる受圧面11Aの面積
よりも小さく形成している。
【0017】この場合上側スラストプレート15の受圧
面15Aの面積をA1 、下側スラストプレート11の受
圧面11Aの面積をA2 とし、上側スラストプレート1
5の下面及びハウジング2の上面間の空間でなる第1の
隙間17A並びに下側スラストプレート11の上面及び
ハウジング2の下面間の空間でなる第2の隙間17Bに
おける空気圧力をP1としたとき、上側スラストプレー
ト15は第1の隙間17Aに供給された高圧エアーから
次式
面15Aの面積をA1 、下側スラストプレート11の受
圧面11Aの面積をA2 とし、上側スラストプレート1
5の下面及びハウジング2の上面間の空間でなる第1の
隙間17A並びに下側スラストプレート11の上面及び
ハウジング2の下面間の空間でなる第2の隙間17Bに
おける空気圧力をP1としたとき、上側スラストプレー
ト15は第1の隙間17Aに供給された高圧エアーから
次式
【数1】 で与えられる大きさの上向きの力f1 を受け、下側スラ
ストプレート11は第2の隙間17Bに供給された高圧
エアーから次式
ストプレート11は第2の隙間17Bに供給された高圧
エアーから次式
【数2】 で与えられる大きさの下向きの力f2 を受ける。
【0018】このため当該空気静圧軸受装置10では、
次式
次式
【数3】 で与えられるような上側スラストプレート15が受ける
上向きの力f1 の大きさと下側スラストプレート11が
受ける下向きの力f2 の大きさとの差F1 が、重力加速
度をg、回転対象物9、上側スラストプレート15、回
転軸3、下側スラストプレート11及びロータマグネツ
ト12の質量をそれぞれM1 、M2 、M3、M4 及びM5
としたとき、次式
上向きの力f1 の大きさと下側スラストプレート11が
受ける下向きの力f2 の大きさとの差F1 が、重力加速
度をg、回転対象物9、上側スラストプレート15、回
転軸3、下側スラストプレート11及びロータマグネツ
ト12の質量をそれぞれM1 、M2 、M3、M4 及びM5
としたとき、次式
【数4】 で与えられるような回転部16及び回転対象物9でなる
回転体が受ける重力F2の大きさと等しくなるように
(すなわちF1 =F2 となるように)上側スラストプレ
ート15及び下側スラストプレート11の外径をそれぞ
れ選定し、これにより当該回転部16が受ける上向きの
外力の大きさの合計量と下向きの外力の大きさきの合計
量とを等しくさせている。
回転体が受ける重力F2の大きさと等しくなるように
(すなわちF1 =F2 となるように)上側スラストプレ
ート15及び下側スラストプレート11の外径をそれぞ
れ選定し、これにより当該回転部16が受ける上向きの
外力の大きさの合計量と下向きの外力の大きさきの合計
量とを等しくさせている。
【0019】この実施例の場合、各管継手部材6A、6
B及びハウジング2間にはそれぞれエアーレギユレータ
(図示せず)が介挿されており、これにより管継手部材
6A及び6Bを介してハウジング2の横穴2B、2Cに
供給される高圧エアーの圧力むらを低減させるようにな
されている。この場合当該エアーレギユレータにおいて
は、出力するエアーの空気圧を自在に変化させ得るよう
になされている。これにより当該空気静圧軸受装置10
においては、第1及び第2の隙間17A、17Bにおけ
る空気圧を調整することによつて上側スラストプレート
15に与える上向きの力f1 の大きさを変化させること
ができ、かくして必要に応じて回転部16を上下方向に
所望量変位させる得るようになされている。
B及びハウジング2間にはそれぞれエアーレギユレータ
(図示せず)が介挿されており、これにより管継手部材
6A及び6Bを介してハウジング2の横穴2B、2Cに
供給される高圧エアーの圧力むらを低減させるようにな
されている。この場合当該エアーレギユレータにおいて
は、出力するエアーの空気圧を自在に変化させ得るよう
になされている。これにより当該空気静圧軸受装置10
においては、第1及び第2の隙間17A、17Bにおけ
る空気圧を調整することによつて上側スラストプレート
15に与える上向きの力f1 の大きさを変化させること
ができ、かくして必要に応じて回転部16を上下方向に
所望量変位させる得るようになされている。
【0020】以上の構成において、当該空気静圧軸受装
置10では回転部16受ける上向きの外力の大きさの合
計量と当該回転体が受ける下向きの外力の大きさの合計
量とが等しく、従つて回転部16が受ける上下方向の外
力の大きさが釣合うために当該回転部16が重力の影響
によつて下方向に変位しない。従つて当該空気静圧軸受
装置10では、第1の隙間17Aの大きさと第2の隙間
17Bの大きさとを常に等しくすることができ、かくし
て回転部16を常に設計上の最適な条件下で回転させる
ことができる。
置10では回転部16受ける上向きの外力の大きさの合
計量と当該回転体が受ける下向きの外力の大きさの合計
量とが等しく、従つて回転部16が受ける上下方向の外
力の大きさが釣合うために当該回転部16が重力の影響
によつて下方向に変位しない。従つて当該空気静圧軸受
装置10では、第1の隙間17Aの大きさと第2の隙間
17Bの大きさとを常に等しくすることができ、かくし
て回転部16を常に設計上の最適な条件下で回転させる
ことができる。
【0021】以上の構成によれば、上側スラストプレー
ト15が第1の隙間17Aに供給された高圧エアーから
受ける上向きの力f1 の大きさと下側スラストプレート
11が第2の隙間17Bから受ける下向きの力f2 の大
きさとの差F1 が回転部16及び回転対象物9でなる回
転体が受ける重力の大きさF2 と等しくなるように上側
スラストプレート15及び下側スラストプレート11の
外径をそれぞれ選定したことにより、回転部16が重力
の影響を受けずに常に第1の隙間17Aの大きさ及び第
2の隙間17Bの大きさが等しい状態で回転させること
ができ、かくして高い安定性を得られる空気静圧軸受装
置を実現できる。
ト15が第1の隙間17Aに供給された高圧エアーから
受ける上向きの力f1 の大きさと下側スラストプレート
11が第2の隙間17Bから受ける下向きの力f2 の大
きさとの差F1 が回転部16及び回転対象物9でなる回
転体が受ける重力の大きさF2 と等しくなるように上側
スラストプレート15及び下側スラストプレート11の
外径をそれぞれ選定したことにより、回転部16が重力
の影響を受けずに常に第1の隙間17Aの大きさ及び第
2の隙間17Bの大きさが等しい状態で回転させること
ができ、かくして高い安定性を得られる空気静圧軸受装
置を実現できる。
【0022】また高い安定性を得られることにより、偏
重心をもつた回転対象物9を回転させても異常振動の発
生を抑えられ、かくして回転部16を回転精度良く回転
させることができる。
重心をもつた回転対象物9を回転させても異常振動の発
生を抑えられ、かくして回転部16を回転精度良く回転
させることができる。
【0023】(2)第2実施例 図1との対応部分に同一符号を付して示す図4は第2実
施例の空気静圧軸受装置20を示し、上側スラストプレ
ート21の外径が下側スラストプレート22の外径と等
しく選定されると共に下側スラストプレート22の上面
内側に溝22Aが形成されていることを除いて空気静圧
軸受装置10(図1)と同様に構成されている。これに
より当該空気静圧軸受装置20においては、図5におい
て斜線で示すような上側スラストプレート21の下面で
なる受圧面21Aの面積が、図6において斜線で示すよ
うな下側スラストプレート22の溝22A部分を除いた
上面でなる受圧面22Bの面積よりも当該下側スラスト
プレート22の溝22A部分だけ大きく形成されてい
る。
施例の空気静圧軸受装置20を示し、上側スラストプレ
ート21の外径が下側スラストプレート22の外径と等
しく選定されると共に下側スラストプレート22の上面
内側に溝22Aが形成されていることを除いて空気静圧
軸受装置10(図1)と同様に構成されている。これに
より当該空気静圧軸受装置20においては、図5におい
て斜線で示すような上側スラストプレート21の下面で
なる受圧面21Aの面積が、図6において斜線で示すよ
うな下側スラストプレート22の溝22A部分を除いた
上面でなる受圧面22Bの面積よりも当該下側スラスト
プレート22の溝22A部分だけ大きく形成されてい
る。
【0024】この場合上側スラストプレート21の受圧
面21Aの面積をA3 、下側スラストプレート22の受
圧面22Aの面積をA4 とし、上側スラストプレート2
1の下面及びハウジング2の上面間の空間でなる第1の
隙間23A並びに下側スラストプレート22の上面及び
ハウジング2の下面間の空間でなる第2の隙間23Bに
おける空気圧力をP2 としたとき、上側スラストプレー
ト21は第1の隙間23Aに供給された高圧エアーから
次式
面21Aの面積をA3 、下側スラストプレート22の受
圧面22Aの面積をA4 とし、上側スラストプレート2
1の下面及びハウジング2の上面間の空間でなる第1の
隙間23A並びに下側スラストプレート22の上面及び
ハウジング2の下面間の空間でなる第2の隙間23Bに
おける空気圧力をP2 としたとき、上側スラストプレー
ト21は第1の隙間23Aに供給された高圧エアーから
次式
【数5】 で与えられる大きさの上向きの力f3 を受け、下側スラ
ストプレート22は第2の隙間23Bに供給された高圧
エアーから次式
ストプレート22は第2の隙間23Bに供給された高圧
エアーから次式
【数6】 で与えられる大きさの下向きの力f4 を受ける。
【0025】このため当該空気静圧軸受装置20では、
次式
次式
【数7】 で与えられるような上側スラストプレート21が受ける
上向きの力f3 の大きさと下側スラストプレート22が
受ける下向きの力f4 の大きさとの差F3 が、上側スラ
ストプレート21及び下側スラストプレート22の質量
をそれぞれM6 及びM7 としたとき、次式
上向きの力f3 の大きさと下側スラストプレート22が
受ける下向きの力f4 の大きさとの差F3 が、上側スラ
ストプレート21及び下側スラストプレート22の質量
をそれぞれM6 及びM7 としたとき、次式
【数8】 で与えられるような上側スラストプレート21、回転軸
3、下側スラストプレート22及びロータマグネツト1
2でなる回転部24と回転対象物9とで構成される回転
体が受ける重力F4 の大きさと等しくなるように(すな
わちF3 =F4 となるように)上側スラストプレート2
1及び下側スラストプレート22の外径をそれぞれ選定
し、これにより当該回転部24が受ける上向きの外力の
大きさの合計量と下向きの外力の大きさの合計量とを等
しくさせている。
3、下側スラストプレート22及びロータマグネツト1
2でなる回転部24と回転対象物9とで構成される回転
体が受ける重力F4 の大きさと等しくなるように(すな
わちF3 =F4 となるように)上側スラストプレート2
1及び下側スラストプレート22の外径をそれぞれ選定
し、これにより当該回転部24が受ける上向きの外力の
大きさの合計量と下向きの外力の大きさの合計量とを等
しくさせている。
【0026】以上の構成において、当該空気静圧軸受装
置20では回転部24が受ける上向きの外力の大きささ
の合計量と下向きの外力の大きささの合計量とが等し
く、従つて回転部24が受ける上下方向の外力の大きさ
が釣合うために当該回転部24が重力の影響によつて下
方向に変位しない。従つて当該空気静圧軸受装置20で
は、第1の隙間23Aの大きさと第2の隙間23Bの大
きさとを常に等しくすることができ、かくして回転部2
4を常に設計上の最適な条件下で回転させることができ
る。
置20では回転部24が受ける上向きの外力の大きささ
の合計量と下向きの外力の大きささの合計量とが等し
く、従つて回転部24が受ける上下方向の外力の大きさ
が釣合うために当該回転部24が重力の影響によつて下
方向に変位しない。従つて当該空気静圧軸受装置20で
は、第1の隙間23Aの大きさと第2の隙間23Bの大
きさとを常に等しくすることができ、かくして回転部2
4を常に設計上の最適な条件下で回転させることができ
る。
【0027】以上の構成によれば、上側スラストプレー
ト21の外径を下側スラストプレート22の外径と等し
く選定すると共に下側スラストプレート22の上面内側
に溝22Aを形成し、このとき当該溝22Aの幅を、上
側スラストプレート21が第1の隙間23Aに供給され
る高圧エアーから受ける上向きの力f3 の大きさと下側
スラストプレート21が第2の隙間に供給された高圧エ
アーから受ける下向きの力f4 の大きさとの差F3 が回
転部24及び回転対象物9でなる回転体が受ける重力F
4 の大きさと等しくなるように選定したことにより、回
転部24を重力の影響を受けずに常に第1の隙間23A
の大きさ及び第2の隙間23Bの大きさが等しい状態で
回転させることができ、かくして高い安定性を得られる
空気静圧軸受装置を実現できる。
ト21の外径を下側スラストプレート22の外径と等し
く選定すると共に下側スラストプレート22の上面内側
に溝22Aを形成し、このとき当該溝22Aの幅を、上
側スラストプレート21が第1の隙間23Aに供給され
る高圧エアーから受ける上向きの力f3 の大きさと下側
スラストプレート21が第2の隙間に供給された高圧エ
アーから受ける下向きの力f4 の大きさとの差F3 が回
転部24及び回転対象物9でなる回転体が受ける重力F
4 の大きさと等しくなるように選定したことにより、回
転部24を重力の影響を受けずに常に第1の隙間23A
の大きさ及び第2の隙間23Bの大きさが等しい状態で
回転させることができ、かくして高い安定性を得られる
空気静圧軸受装置を実現できる。
【0028】また高い安定性を得られることにより、偏
重心をもつた搭載物を回転させても異常振動の発生を抑
えられ、かくして回転部24を回転精度良く回転させる
ことができる。
重心をもつた搭載物を回転させても異常振動の発生を抑
えられ、かくして回転部24を回転精度良く回転させる
ことができる。
【0029】(3)他の実施例 なお上述の第2実施例においては、下側スラストプレー
ト22の上面内側に溝22Aを形成するようにした場合
に付いて述べたが、本発明はこれに限らず、下側スラス
トプレート22の上面外側に溝を形成するようにしても
良く、要は上側スラストプレート21が第1の隙間23
Aに供給される高圧エアーから受ける上向きの力f3 の
大きさと下側スラストプレート22が第2の隙間23B
に供給された高圧エアーから受ける下向きの力f4 の大
きさとの差F3 が回転部24及び回転対象物9でなる回
転体が受ける重力F4 の大きさと等しくなるように溝を
形成するのであれば、溝の形成場所及び溝の形状として
はこの他種々の形成場所及び形状を適用できる。
ト22の上面内側に溝22Aを形成するようにした場合
に付いて述べたが、本発明はこれに限らず、下側スラス
トプレート22の上面外側に溝を形成するようにしても
良く、要は上側スラストプレート21が第1の隙間23
Aに供給される高圧エアーから受ける上向きの力f3 の
大きさと下側スラストプレート22が第2の隙間23B
に供給された高圧エアーから受ける下向きの力f4 の大
きさとの差F3 が回転部24及び回転対象物9でなる回
転体が受ける重力F4 の大きさと等しくなるように溝を
形成するのであれば、溝の形成場所及び溝の形状として
はこの他種々の形成場所及び形状を適用できる。
【0030】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、空気静圧
軸受装置において、回転軸の一端に配設された第1の板
状部材が高圧エアーから受ける圧力の大きさと回転軸の
他端に配設された第2の板状部材が高圧エアーから受け
る圧力の大きさとの差が回転部及び第1の板状部材の他
面に配置された回転対象物がそれぞれ受ける重力の大き
さの和と一致させるように第2の板状部材の高圧エアー
から圧力を受ける部分の面積を第1の板状部材の高圧エ
アーから圧力を受ける部分の面積よりも小さく形成した
ことにより、回転部を重力の影響を受けずに所望の状態
で回転させることができ、かくして高い安定性を得られ
る空気静圧軸受装置を実現できる。
軸受装置において、回転軸の一端に配設された第1の板
状部材が高圧エアーから受ける圧力の大きさと回転軸の
他端に配設された第2の板状部材が高圧エアーから受け
る圧力の大きさとの差が回転部及び第1の板状部材の他
面に配置された回転対象物がそれぞれ受ける重力の大き
さの和と一致させるように第2の板状部材の高圧エアー
から圧力を受ける部分の面積を第1の板状部材の高圧エ
アーから圧力を受ける部分の面積よりも小さく形成した
ことにより、回転部を重力の影響を受けずに所望の状態
で回転させることができ、かくして高い安定性を得られ
る空気静圧軸受装置を実現できる。
【図1】第1実施例の空気静圧軸受装置を示す部分的な
断面図である。
断面図である。
【図2】図1に示す上側スラストプレートの受圧面を示
す平面図である。
す平面図である。
【図3】図1に示す下側スラストプレートの受圧面を示
す平面図である。
す平面図である。
【図4】第2実施例の空気静圧軸受装置を示す部分的な
断面図である。
断面図である。
【図5】図4に示す上側スラストプレートの受圧面を示
す平面図である。
す平面図である。
【図6】図4に示す下側スラストプレートの受圧面を示
す平面図である。
す平面図である。
【図7】従来の縦型空気静圧軸受装置を示す部分的な断
面図である。
面図である。
1、10、20……空気静圧軸受装置、2……ハウジン
グ、2A……貫通口、2B、2C……横穴、2D、2E
……縦穴、3……回転軸、4、15、21……上側スラ
ストプレート、5、11、22……下側スラストプレー
ト、6A、6B……管継手部材、7A、17A、23A
……第1の隙間、7B、17B、23B……第2の隙
間、8、16、24……回転部、9……回転対象物、1
5A、16A、21A、22B……受圧面。
グ、2A……貫通口、2B、2C……横穴、2D、2E
……縦穴、3……回転軸、4、15、21……上側スラ
ストプレート、5、11、22……下側スラストプレー
ト、6A、6B……管継手部材、7A、17A、23A
……第1の隙間、7B、17B、23B……第2の隙
間、8、16、24……回転部、9……回転対象物、1
5A、16A、21A、22B……受圧面。
Claims (3)
- 【請求項1】ハウジングに形成された貫通孔を遊貫する
ように回転軸が配置されると共に、上記回転軸の長手方
向の一端及び他端に第1及び第2の板状部材がそれぞれ
固定され、上記ハウジングの上記第1の板状部材と対向
する第1の面及び上記第1の板状部材の上記ハウジング
と対向する第1の面間の第1の間隙と、上記ハウジング
の上記第1の面に対して裏面側の第2の面及び上記第2
の板状部材の上記ハウジングと対向する第1の面間の第
2の間隙にエアー源からエアー供給手段を介して高圧の
エアーをそれぞれ供給して上記第1の板状部材の第1の
面及び上記第2の板状部材の第1の面にそれぞれ圧力を
与えることにより、上記回転軸、上記第1の板状部材及
び上記第2の板状部材でなる回転部を回転自在に枢支す
る空気静圧軸受装置において、 上記第1の板状部材が上記第1の間隙に供給された上記
高圧エアーから受ける上記圧力の大きさと上記第2の板
状部材が上記第2の間隙に供給された上記高圧エアーか
ら受ける上記圧力の大きさとの差が上記回転部及び上記
第1の板状部材の第2の面に配置された回転対象物がそ
れぞれ受ける重力の大きさの和と一致するように上記第
2の板状部材の上記高圧エアーから上記圧力を受ける部
分の面積を上記第1の板状部材の上記高圧エアーから上
記圧力を受ける部分の面積よりも小さく形成したことを
特徴とする空気静圧軸受装置。 - 【請求項2】上記空気静圧軸受装置は、上記第2の板状
部材の上記第1の面に対して裏面側の第2の面側に上記
回転部を回転させるモータの出力軸が一体に固定された
ことを特徴とする請求項1に記載の空気静圧軸受装置。 - 【請求項3】上記エアー供給手段は、 上記第1及び第2の間隙に供給する上記高圧エアーの気
圧を所定の値に保つ気圧保持手段を具えることを特徴と
する請求項1に記載の空気静圧軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15272493A JPH06341435A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 空気静圧軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15272493A JPH06341435A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 空気静圧軸受装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06341435A true JPH06341435A (ja) | 1994-12-13 |
Family
ID=15546773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15272493A Pending JPH06341435A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 空気静圧軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06341435A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7651272B2 (en) | 2006-01-04 | 2010-01-26 | Fanuc Ltd | Method of assembling air bearing, air bearing and linear drive unit equipped with the same |
CN103542241A (zh) * | 2013-09-25 | 2014-01-29 | 广州市昊志机电股份有限公司 | 一种气浮转台 |
CN105928960A (zh) * | 2016-07-13 | 2016-09-07 | 重庆大学 | 一种精密气浮转台 |
CN106425521A (zh) * | 2016-10-31 | 2017-02-22 | 广东技术师范学院 | 一种高速直驱机床第四轴 |
WO2019119677A1 (zh) * | 2017-12-21 | 2019-06-27 | 北京中电科电子装备有限公司 | 承片台空气主轴组件 |
-
1993
- 1993-05-31 JP JP15272493A patent/JPH06341435A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7651272B2 (en) | 2006-01-04 | 2010-01-26 | Fanuc Ltd | Method of assembling air bearing, air bearing and linear drive unit equipped with the same |
CN103542241A (zh) * | 2013-09-25 | 2014-01-29 | 广州市昊志机电股份有限公司 | 一种气浮转台 |
CN103542241B (zh) * | 2013-09-25 | 2016-06-29 | 广州市昊志机电股份有限公司 | 一种气浮转台 |
CN105928960A (zh) * | 2016-07-13 | 2016-09-07 | 重庆大学 | 一种精密气浮转台 |
CN106425521A (zh) * | 2016-10-31 | 2017-02-22 | 广东技术师范学院 | 一种高速直驱机床第四轴 |
WO2019119677A1 (zh) * | 2017-12-21 | 2019-06-27 | 北京中电科电子装备有限公司 | 承片台空气主轴组件 |
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