JPH0633289Y2

JPH0633289Y2 - 空気調和機

Info

Publication number: JPH0633289Y2
Application number: JP1989039014U
Authority: JP
Inventors: 一秋境野; 清田村; 行雄相沢; 賢二小林
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1989-03-31
Filing date: 1989-03-31
Publication date: 1994-08-31
Anticipated expiration: 2004-03-31
Also published as: JPH02131125U

Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野本考案は空気調和機に関するものである。

(ロ)従来の技術空気調和機の従来技術としては実公昭63−4897号公報に
記載されているものがあり、これは熱交換器及び送風機
を備えた空気調和機の本体が天井内部に据付けられ、こ
の本体に、各辺に吹出口を備えたパネルが取付けられる
と共に、前記吹出口から吹出される吹出風の方向を変え
るルーバーが備え付けられているものがある。

(ハ)考案が解決しようとする課題前記空気調和機では、天井や居住空間の関係によって、
また、フロアを仕切る壁の取付けや取外しによって空気
調和機が天井の中央からズレた所に位置することがあ
り、この場合、中央側から遠い方の吹出口を前記ルーバ
ーで閉塞することによって調温された空気を室内の中央
側に吹出し、室内の空気をできるだけ均一な温度分布に
なるようにしている。

しかし、前述した空気調和機では各ルーバーが吹出口を
個別に閉塞する構造にコストがかかると共にこの構造が
組立てる作業にもコスト〔時間〕がかかる。また、前記
ルーバーでは吹出口だけでなく吹出口に至る通風路を完
全に閉塞できないので隙間から天井内部側に冷風が漏れ
ることもあり、かつまた、既に据付けられた空気調和機
に容易に適用できないという欠点もあった。

本考案は安価に、かつ、既存の空気調和機に容易に適用
できる空気調和機を提供するものである。

(ニ)課題を解決するための手段本考案は前述した課題を解決するために、吹出風を空気
調和機の４面に吹出しうるように本体下面の４面に吹出
口を設けるとともに、この吹出口付近の通風路を閉塞す
る閉塞材を設け、この閉塞材と吹出口との隙間をシール
するシール材と、このシール材を押えるパネルを設けた
ものである。

(ホ)作用本考案による空気調和機では、閉塞材に発泡ウレタン等
の安価な材料を、またシール材となる断熱材として発泡
ポリエチレン等の材料を、夫々用いることができるので
安く空気調和機を提供できる。また、本考案による空気
調和機では閉塞材と吹出口との隙間をシールするシール
材を備えているので吹出口付近の通風路を気密に塞ぐこ
とができるだけではなく、空気調和機の組立作業も容易
である。

(ヘ)実施例本考案の一実施例を図面を用いて説明する。第１図は本
考案による天井埋込型空気調和機の縦断面図である。(5
0)は空気調和機であり、この空気調和機は天井内部(1)
に収納される板金製の空気調和機本体(2)と、中央に吸
込口(3)を、外周部の４辺に吹出口(4)を有し天井の開口
(5)を塞ぐように天井面(6)に設けられる化粧パネル(7)
と、中央に吸気口(8)を有する吸込グリル(9)とから構成
されている。

(10)はターボファン(11)と天板(12)に取付けられたファ
ン用モータ(13)からなる送風機、(14)は吸気口(8)から
の室内空気をターボファン(11)に案内するノズル口、(1
5)を内側立上がり部(15a)と外側立上がり部(15b)とを有
し角張った環形状に発泡スチロールで形成されたドレン
パン、(16)はターボンファン(11)の吐出側にこのファン
を取囲むように環状に配置されたプレートフィン型熱交
換器、(51)は壁である。

そして、(17)はユニット本体(2)の外周面に巻付けられ
た断熱材、(21)は前記熱交換器(16)で熱交換された空気
を吹出口(4)へ導く通風路、(22)は空気調和機本体(2)を
吊具(23)で天井梁に固定するための吊下げボルト、(24)
は吸込グリル(9)下流側に取付けられたフィルターであ
る。

また、第２図は空気調和機本体と化粧パネルと吸込グリ
ルとの関係を示す斜視図であり、(25)は通風路(21)に挿
入され吹出口(4a)及び通風路(21)を閉塞する発泡ウレタ
ン製の閉塞材、(26)はこの発泡ウレタン製の閉塞材(25)
と吹出口(4a)との隙間を密閉するために貼られた発泡ポ
リエチレン製のシール材、(27)は化粧パネル(7)を空気
調和機本体(2)に取付けるための螺子である。

このように構成された本考案の天井埋込型の空気調和機
では、従来の技術の欄で説明した各ルーバーが吹出口を
個別に閉塞する構造を備えた空気調和機等の従来のもの
に比べて、発泡ウレタンや発泡ポリエチレン等の安価な
材料を用いて吹出口(4a)及び通風路(21)を気密に塞ぐこ
とができ、空気調和機本体(2)の隙間等から天井内部(1)
への冷却の漏れも極力避けることができる。

また、前記発泡ウレタン製の閉塞材(25)を吹出口(4a)に
挿入してこの吹出口(4a)および通風路(21)を閉塞し、発
泡ポリエチレン製のシール材(26)を発泡ウレタン製の閉
塞材(25)の上から貼って発泡ウレタン製の閉塞材(25)と
吹出口(4a)との隙間を気密に接続し、更に、発泡ポリエ
チレン製のシール材(26)を前記隙間本体へ押付けるよう
に化粧パネル(7)を空気調和機本体(2)に螺子(27)止めす
るだけでよいので空気調和機の組立て作業も非常に容易
である。

かつまた、本考案は既存の空気調和機を何ら改造するこ
となく、既存の空気調和機に容易に適用することもで
る。

尚、本考案で用いている閉塞材の発泡ウレタンは予め大
きめに作ってあるので吹出口(4a)とは形状の異なる他の
吹出口(4)および通風路(21)にも共通して使用できる利
点もある。

(ト)考案の効果以上説明したように、本考案の空気調和機によれば、安
価な材料で、かつまた、容易な組立作業で吹出口及び吸
込口に至る通風路を気密に塞ぐことができる。このた
め、本考案によれば、空気調和機の隙間から天井内部側
に冷風の漏れることが極力防止され、天井内部側の結露
が極力防止される空気調和機を提供できる。また、既存
の空気調和機を何ら改造することなく、既存の空気調和
機に本考案を容易に適用できる効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による天井埋込型空気調和機の縦断面
図、第２図は空気調和機本体と化粧パネルと吸込グリル
との関係を示す斜視図である。 (2)……空気調和機本体、(4)(4a)……吹出口、(6)……
天井面、(7)……化粧パネル、(21)……通風路、(25)…
…発泡ウレタン、(26)……発泡ポリエチレン、(50)……
空気調和機、(51)……壁。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】吹出口を空気調和機下方の４面に吹出しう
るように本体下面の４面に吹出口を設けるとともに、こ
の吹出口付近の通風路を閉塞する閉塞材を設け、この閉
塞材と吹出口との隙間をシールするシール材と、このシ
ール材を押えるパネルを設けたことを特徴とする空気調
和機。