JPH0633267Y2 - 電磁油圧弁 - Google Patents
電磁油圧弁Info
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- JPH0633267Y2 JPH0633267Y2 JP1987198068U JP19806887U JPH0633267Y2 JP H0633267 Y2 JPH0633267 Y2 JP H0633267Y2 JP 1987198068 U JP1987198068 U JP 1987198068U JP 19806887 U JP19806887 U JP 19806887U JP H0633267 Y2 JPH0633267 Y2 JP H0633267Y2
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Landscapes
- Magnetically Actuated Valves (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は油中に混入する混入物による故障の少ない電磁
油圧弁に関する。本考案装置はたとえば油圧装置の圧力
制御弁などに使用し得る。
油圧弁に関する。本考案装置はたとえば油圧装置の圧力
制御弁などに使用し得る。
[従来の技術] 従来の電磁油圧弁を第3図に示す。この電磁油圧弁は、
一端開口のシャフト室101とシャフト室101に摺動
自在に保持されるシャフト102とをもつソレノイド部
100と、シャフト室101の開口部103に連通する
開口部201をもつスプール室202とスプール室20
2に摺動自在に保持されシャフト102により付勢され
るスプール203とをもつ油圧制御弁部200とからな
る。
一端開口のシャフト室101とシャフト室101に摺動
自在に保持されるシャフト102とをもつソレノイド部
100と、シャフト室101の開口部103に連通する
開口部201をもつスプール室202とスプール室20
2に摺動自在に保持されシャフト102により付勢され
るスプール203とをもつ油圧制御弁部200とからな
る。
ソレノイド部100は、磁性体であるケース104と、
ケース104内に装入固定されたコイル105と、非常
磁性体リング106とケース104とともにコイル10
5を取り巻くように配置された磁性体107、108、
109、磁性体108、109と非磁性体リング106
との内部に形成されたシャフト室101に挿通されたシ
ャフト102と、から主として構成されている。油圧制
御弁部200は、入口孔204と出口孔205とドレイ
ン孔206とそれらを挿通するスプール室202とをも
つハウジング207と、スプール室202に挿通された
スプール203と、シャフト102の反対側でスプール
203を押圧するコイルバネ208と、から、主として
構成されている。
ケース104内に装入固定されたコイル105と、非常
磁性体リング106とケース104とともにコイル10
5を取り巻くように配置された磁性体107、108、
109、磁性体108、109と非磁性体リング106
との内部に形成されたシャフト室101に挿通されたシ
ャフト102と、から主として構成されている。油圧制
御弁部200は、入口孔204と出口孔205とドレイ
ン孔206とそれらを挿通するスプール室202とをも
つハウジング207と、スプール室202に挿通された
スプール203と、シャフト102の反対側でスプール
203を押圧するコイルバネ208と、から、主として
構成されている。
この電磁油圧弁において、コイル105に電圧を印加す
ると、シャフト102はコイルの電磁力により直線移動
してスプール203を付勢し、油圧制御弁部200の油
の流れを制御する。
ると、シャフト102はコイルの電磁力により直線移動
してスプール203を付勢し、油圧制御弁部200の油
の流れを制御する。
[考案が解決しようとする問題点] ところが前記した従来の電磁油圧弁は以下に説明される
問題をもっている。
問題をもっている。
即ち、シャフト室101の開口部103と連通するスプ
ール室202の開口部201において、コイル105に
よるシャフト102を介してスプール203の移動は当
然、ドレイン孔206を介して外部と油の出入りを必要
とする。その結果、油中に混入する混入物がシャフト室
101内に混入し、プランジャ300の動作を妨害する
ことがあった。特に前記混入物が鉄粉のような磁性体で
ある場合には、ソレノイド部100の磁力によりシャフ
ト室101に累積してプランジャ300の動作を妨害し
たり、またはソレノイド部の磁気回路特性を変えてプラ
ンジャ300が所期の付勢力を発揮できない場合があっ
た。
ール室202の開口部201において、コイル105に
よるシャフト102を介してスプール203の移動は当
然、ドレイン孔206を介して外部と油の出入りを必要
とする。その結果、油中に混入する混入物がシャフト室
101内に混入し、プランジャ300の動作を妨害する
ことがあった。特に前記混入物が鉄粉のような磁性体で
ある場合には、ソレノイド部100の磁力によりシャフ
ト室101に累積してプランジャ300の動作を妨害し
たり、またはソレノイド部の磁気回路特性を変えてプラ
ンジャ300が所期の付勢力を発揮できない場合があっ
た。
本考案は上記問題点に鑑みなされたものであって、油中
に混入する混入物による故障の少ない電磁油圧弁を提供
することを目的とする。
に混入する混入物による故障の少ない電磁油圧弁を提供
することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本考案の電磁油圧弁は、一端に開口部13をもつシャフ
ト室11と、前記開口部13に挿通された一端部をもち
前記シャフト室において摺動自在に保持されるシャフト
12と、前記シャフトに磁力を作用させるソレノイド
と、をもつソレノイド部10と、 前記開口部13に連通可能に当接する開口部21をもつ
スプール室22と、前記スプール室22の前記開口部2
1に移動自在に挿通された一端部231をもち前記スプ
ール室22において前記シャフト12と同方向に摺動自
在に保持され前記シャフト12により付勢されるスプー
ル23と、をもつ油圧制御弁部20と、からなる電磁油
圧弁において、 前記油圧制御弁部20は、前記シャフト12と前記スプ
ール23との間の前記スプール室22の前記開口部21
を外部に連通するドレイン孔26aをもち、又、油圧制
御弁部20は前記シャフト室11の前記開口部13に連
通する前記スプール室22の前記開口部21に非磁性体
で形成された円筒状のガイドリング30を具備し、この
ガイドリング30の内周に前記スプール23の前記一端
部231と前記シャフト12の前記一端部とが移動自在
に挿通された挿通孔を形成し、前記ドレイン孔26aの
開口部に対し所定の間隙を隔てて対面しつつ前記ガイド
リング30の前記スプール室22側の一端から軸方向に
小径部30bを突設したことを特徴とする。
ト室11と、前記開口部13に挿通された一端部をもち
前記シャフト室において摺動自在に保持されるシャフト
12と、前記シャフトに磁力を作用させるソレノイド
と、をもつソレノイド部10と、 前記開口部13に連通可能に当接する開口部21をもつ
スプール室22と、前記スプール室22の前記開口部2
1に移動自在に挿通された一端部231をもち前記スプ
ール室22において前記シャフト12と同方向に摺動自
在に保持され前記シャフト12により付勢されるスプー
ル23と、をもつ油圧制御弁部20と、からなる電磁油
圧弁において、 前記油圧制御弁部20は、前記シャフト12と前記スプ
ール23との間の前記スプール室22の前記開口部21
を外部に連通するドレイン孔26aをもち、又、油圧制
御弁部20は前記シャフト室11の前記開口部13に連
通する前記スプール室22の前記開口部21に非磁性体
で形成された円筒状のガイドリング30を具備し、この
ガイドリング30の内周に前記スプール23の前記一端
部231と前記シャフト12の前記一端部とが移動自在
に挿通された挿通孔を形成し、前記ドレイン孔26aの
開口部に対し所定の間隙を隔てて対面しつつ前記ガイド
リング30の前記スプール室22側の一端から軸方向に
小径部30bを突設したことを特徴とする。
[作用] 本考案の電磁油圧弁において、コイルに電流を印加する
とシャフトを介してスプールが作動する。スプールの移
動による油の出入りはガイドリングの一端の小径部、ド
レイン孔を介してなされ、前記小径部がドレイン孔に対
応して形成されていることにより、油は前記スプール側
よりスプール室に流入出するので、前記ガイドリングは
外部からシャフト室への混入物の流入を妨害する働きを
する。
とシャフトを介してスプールが作動する。スプールの移
動による油の出入りはガイドリングの一端の小径部、ド
レイン孔を介してなされ、前記小径部がドレイン孔に対
応して形成されていることにより、油は前記スプール側
よりスプール室に流入出するので、前記ガイドリングは
外部からシャフト室への混入物の流入を妨害する働きを
する。
[実施例] 本考案の電磁油圧弁の断面図を第1図に示す。
この電磁油圧弁は、一端開口のシャフト室11とシャフ
ト室11に摺動自在に保持されるシャフト12とをもつ
ソレノイド部10と、シャフト室11の開口部13に連
通する開口部21をもつスプール室22とスプール室2
2に摺動自在に保持されシャフト12により付勢される
スプール23と開口部21に固定された非磁性ガイドリ
ング30とをもつ油圧制御弁部20と、から構成されて
いる。
ト室11に摺動自在に保持されるシャフト12とをもつ
ソレノイド部10と、シャフト室11の開口部13に連
通する開口部21をもつスプール室22とスプール室2
2に摺動自在に保持されシャフト12により付勢される
スプール23と開口部21に固定された非磁性ガイドリ
ング30とをもつ油圧制御弁部20と、から構成されて
いる。
ソレノイド部10は、一端有底の円筒容器であるケース
14と、ケース14内に装入固定されたコイル15と、
ケース14の内部に配置された磁性体17、18、19
と、これら磁性体17、18、19の内部に形成された
シャフト室11と、シャフト室11に挿通されたシャフ
ト12と、から主として構成されている。コイル15は
円筒状であり、ボビン41に巻回されてケース14内に
固定されている。磁性体17はソレノイド部10の開口
部13側においてケース14に挿通固定され前記磁気回
路の一部(ヨーク)を構成するフランジ部をもつ円筒状
部材である。磁性体18は磁性体17の貫通孔の内周面
に挿通固定され前記磁気回路の一部(ヨーク)を構成す
る円筒状部材である。磁性体19はソレノイド部10の
開口部13と反対側においてボビン41の内側に挿通固
定され前記磁気回路の一部を構成する円筒状部材であ
る。また磁性体19の一端部はケース14の底部の穴に
嵌合し、更に磁性体19の前記一端部は、シャフト12
の作動距離を調節するねじ52と螺合している。非磁性
体リング16はボビン41の内側にスペーサ42を介し
て挿通固定され、一端部において磁性体17と当接し、
他端部において磁性体19と当接している円筒状部材で
ある。そして非磁性体リング16および磁性体17、1
9の各内部貫通孔はそれぞれ一体に連通してシャフト室
11を構成し、更に前記内部貫通孔の内面で後で説明す
るシャフト12を摺動自在に保持している。シャフト1
2はシャフト室11の側面を構成する前記内部貫通孔に
摺動自在に保持される円筒状の磁性体(プランジャ)4
3と、磁性体43の内部に挿通固定される非磁性体の前
部軸部44および後部軸部45とからなる。
14と、ケース14内に装入固定されたコイル15と、
ケース14の内部に配置された磁性体17、18、19
と、これら磁性体17、18、19の内部に形成された
シャフト室11と、シャフト室11に挿通されたシャフ
ト12と、から主として構成されている。コイル15は
円筒状であり、ボビン41に巻回されてケース14内に
固定されている。磁性体17はソレノイド部10の開口
部13側においてケース14に挿通固定され前記磁気回
路の一部(ヨーク)を構成するフランジ部をもつ円筒状
部材である。磁性体18は磁性体17の貫通孔の内周面
に挿通固定され前記磁気回路の一部(ヨーク)を構成す
る円筒状部材である。磁性体19はソレノイド部10の
開口部13と反対側においてボビン41の内側に挿通固
定され前記磁気回路の一部を構成する円筒状部材であ
る。また磁性体19の一端部はケース14の底部の穴に
嵌合し、更に磁性体19の前記一端部は、シャフト12
の作動距離を調節するねじ52と螺合している。非磁性
体リング16はボビン41の内側にスペーサ42を介し
て挿通固定され、一端部において磁性体17と当接し、
他端部において磁性体19と当接している円筒状部材で
ある。そして非磁性体リング16および磁性体17、1
9の各内部貫通孔はそれぞれ一体に連通してシャフト室
11を構成し、更に前記内部貫通孔の内面で後で説明す
るシャフト12を摺動自在に保持している。シャフト1
2はシャフト室11の側面を構成する前記内部貫通孔に
摺動自在に保持される円筒状の磁性体(プランジャ)4
3と、磁性体43の内部に挿通固定される非磁性体の前
部軸部44および後部軸部45とからなる。
前部軸部44は開口部13側のシャフト室前部46に配
置され、その一端は磁性体18の内部貫通孔に挿通され
ている。後部軸部45は開口部13と反対側のシャフト
室後部47に配置されている。更に、前部軸部44およ
び後部軸部45は、磁性体43の内部貫通孔を介してシ
ャフト室前部46とシャフト室後部47とを連通する連
通孔48、49を形成されている。
置され、その一端は磁性体18の内部貫通孔に挿通され
ている。後部軸部45は開口部13と反対側のシャフト
室後部47に配置されている。更に、前部軸部44およ
び後部軸部45は、磁性体43の内部貫通孔を介してシ
ャフト室前部46とシャフト室後部47とを連通する連
通孔48、49を形成されている。
更にケース14の底部に形成された穴部に、ターミナル
50を固定する樹脂部51が固定されている。ターミナ
ル50はコイル15の端子である。
50を固定する樹脂部51が固定されている。ターミナ
ル50はコイル15の端子である。
油圧制御弁部20は、ソレノイド部10により駆動され
るバネオフセット形直線スプール弁である。この油圧制
御弁部20は内部にスプール室22をもつ円筒状のハウ
ジング27と、スプール室22に挿通されたスプール2
3と、スプール室22の開口部21に挿通固定された円
筒状のガイドリング30と、スプール室22のソレノイ
ド部10と反対側の開口部に螺合されたネジ28と、ス
プール室22に挿入されネジ28とスプール23の一端
とに両端を係止されるコイルバネ29と、からなる。ハ
ウジング27は、スプール23の作動方向と直角方向に
形成された入口孔24と出口孔25とドレイン孔26、
ドレイン孔26aとをもつ金属部材である。ドレイン孔
26aはスプール室22の開口部21のやや奥側に径方
向に開口され、開口部21を外部に連通している。更
に、ハウジング27はその一端部に形成されたフランジ
部270をもち、このフランジ部270と磁性体17と
が当接するように、ケース14はフランジ部270をカ
シメている。スプール23はハウジング27の内部貫通
孔の壁面に摺動自在に保持される摺動部230と、その
端部(スプールエンド)231をもつ。そしてスプール
23の端部231はガイドリング30の挿通孔30a内
を挿通しシャフト12の前部軸部44と当接している。
また、スプール23の端部231はシャフト12の前部
軸部44と同じ直径を持っている。コイルバネ29はス
プール23をソレノイド部10の方向に付勢する付勢部
材である。
るバネオフセット形直線スプール弁である。この油圧制
御弁部20は内部にスプール室22をもつ円筒状のハウ
ジング27と、スプール室22に挿通されたスプール2
3と、スプール室22の開口部21に挿通固定された円
筒状のガイドリング30と、スプール室22のソレノイ
ド部10と反対側の開口部に螺合されたネジ28と、ス
プール室22に挿入されネジ28とスプール23の一端
とに両端を係止されるコイルバネ29と、からなる。ハ
ウジング27は、スプール23の作動方向と直角方向に
形成された入口孔24と出口孔25とドレイン孔26、
ドレイン孔26aとをもつ金属部材である。ドレイン孔
26aはスプール室22の開口部21のやや奥側に径方
向に開口され、開口部21を外部に連通している。更
に、ハウジング27はその一端部に形成されたフランジ
部270をもち、このフランジ部270と磁性体17と
が当接するように、ケース14はフランジ部270をカ
シメている。スプール23はハウジング27の内部貫通
孔の壁面に摺動自在に保持される摺動部230と、その
端部(スプールエンド)231をもつ。そしてスプール
23の端部231はガイドリング30の挿通孔30a内
を挿通しシャフト12の前部軸部44と当接している。
また、スプール23の端部231はシャフト12の前部
軸部44と同じ直径を持っている。コイルバネ29はス
プール23をソレノイド部10の方向に付勢する付勢部
材である。
ガイドリング30は非磁性体からなる円筒形状の部材で
あり、ハウジング27の開口部21に嵌合固定されてい
る。またガイドリング30の外周にはドレイン孔26a
と対応する小径部30bが形成され、この小径部30b
とハウジング27の内周面との間にスプール室22の開
口部21とドレイン孔26aとを連通する通路272が
形成されている。
あり、ハウジング27の開口部21に嵌合固定されてい
る。またガイドリング30の外周にはドレイン孔26a
と対応する小径部30bが形成され、この小径部30b
とハウジング27の内周面との間にスプール室22の開
口部21とドレイン孔26aとを連通する通路272が
形成されている。
次にこの電磁油圧弁の動作を説明する。
コイル15に電流を印加すると磁性体(ヨーク)17、
18、19およびケース14からなる固定の磁気回路は
シャフト12の磁性体(プランジャ)43をスプール室
22の方に吸引する。シャフト12の前部軸部44はス
プール23を同じ方向に付勢し、その結果スプール23
の摺動部230により油圧制御弁部20の入口孔24と
出口孔25とが連通し、出口孔25とドレン孔26との
連通が遮断される。そしてコイル15への電流の遮断に
よって、シャフト12に対する電磁付勢力は消滅し、圧
縮されたコイルバネ29はスプール23を押圧して、ス
プール23の摺動部230は再び入口孔24と出口孔2
5とを遮断し、出口孔25とドレン孔26とを連通す
る。このようにしてこの電磁油圧弁は入口孔24から出
口孔25への作動油(図示せず)の流れを制御する。な
おシャフト12の往復動はシャフト室前部46とシャフ
ト室後部47との間で連通孔48、49を介して作動油
の流れ(シャフト12の作動方向と逆方向の)を発生す
る。更にスプール23の往復動はスプール室22の開口
部21と外部(タンク)との間でドレイン孔26aを介
して油の出入りを発生する。このときガイドリング30
にドレイン孔26aと対応する小径部が形成されている
ので、前記磁性粉(図示せず)以外に作動油中の非磁性
の混入物の一部(図示せず)も第1図および第2図に示
すXの方向に偏向して流れ、シャフト室11に混入しに
くい利点もある。
18、19およびケース14からなる固定の磁気回路は
シャフト12の磁性体(プランジャ)43をスプール室
22の方に吸引する。シャフト12の前部軸部44はス
プール23を同じ方向に付勢し、その結果スプール23
の摺動部230により油圧制御弁部20の入口孔24と
出口孔25とが連通し、出口孔25とドレン孔26との
連通が遮断される。そしてコイル15への電流の遮断に
よって、シャフト12に対する電磁付勢力は消滅し、圧
縮されたコイルバネ29はスプール23を押圧して、ス
プール23の摺動部230は再び入口孔24と出口孔2
5とを遮断し、出口孔25とドレン孔26とを連通す
る。このようにしてこの電磁油圧弁は入口孔24から出
口孔25への作動油(図示せず)の流れを制御する。な
おシャフト12の往復動はシャフト室前部46とシャフ
ト室後部47との間で連通孔48、49を介して作動油
の流れ(シャフト12の作動方向と逆方向の)を発生す
る。更にスプール23の往復動はスプール室22の開口
部21と外部(タンク)との間でドレイン孔26aを介
して油の出入りを発生する。このときガイドリング30
にドレイン孔26aと対応する小径部が形成されている
ので、前記磁性粉(図示せず)以外に作動油中の非磁性
の混入物の一部(図示せず)も第1図および第2図に示
すXの方向に偏向して流れ、シャフト室11に混入しに
くい利点もある。
更にスプール23の端部231およびシャフト12の前
部軸部44とは同じ直径を持っているので、ガイドリン
グ30の挿通孔30aと端部231並びに前部軸部44
間の容積は、端部231と前部軸部44の往復動によっ
て変化しない。この結果、ガイドリング30の挿通孔3
0aと端部231間を流れる油の出入りが少なく、シャ
フト室11への混入物(図示せず)の混入を防ぐことが
できる。なお、他の変形例としてガイドリング30の小
径部30bに磁石を設けても良い。
部軸部44とは同じ直径を持っているので、ガイドリン
グ30の挿通孔30aと端部231並びに前部軸部44
間の容積は、端部231と前部軸部44の往復動によっ
て変化しない。この結果、ガイドリング30の挿通孔3
0aと端部231間を流れる油の出入りが少なく、シャ
フト室11への混入物(図示せず)の混入を防ぐことが
できる。なお、他の変形例としてガイドリング30の小
径部30bに磁石を設けても良い。
[考案の効果] 以上説明したように本考案の電磁油圧弁は、スプール室
の開口部を外部に連通するドレイン孔をもち、スプール
室の開口部に非磁性で円筒状のガイドリングを嵌挿し、
ドレイン孔の開口部に対し所定の間隙を隔てて対面しつ
つガイドリングのスプール室側の一端から軸方向に小径
部を突設しているので、以下の効果を奏することができ
る。
の開口部を外部に連通するドレイン孔をもち、スプール
室の開口部に非磁性で円筒状のガイドリングを嵌挿し、
ドレイン孔の開口部に対し所定の間隙を隔てて対面しつ
つガイドリングのスプール室側の一端から軸方向に小径
部を突設しているので、以下の効果を奏することができ
る。
スプール室の一端部に設置されたガイドリングはドレイ
ン孔からの油内の混入物がソレノイド部のシャフト室に
流れ込むのを邪魔する利点をもつ。そして、シャフトの
摺動性能の悪化、回路を磁性粉が短絡することによるソ
レノイド部の磁気的付勢力の低下の問題が改善できる。
ン孔からの油内の混入物がソレノイド部のシャフト室に
流れ込むのを邪魔する利点をもつ。そして、シャフトの
摺動性能の悪化、回路を磁性粉が短絡することによるソ
レノイド部の磁気的付勢力の低下の問題が改善できる。
更に説明すると、スプールの軸方向移動によるスプール
室の開口部における油の出入りはドレイン孔を通じて外
部と行われるが、ガイドリングの小径部がドレイン孔の
開口部に対し所定の間隙を隔てて対面しつつ軸方向に伸
びているので、スプールの軸方向移動によりドレイン孔
の開口部近傍で形成される油の軸方向の流れは小径部の
外周面に沿ってガイドされつつ流れた後、円滑にドレイ
ン孔に偏向、流入し、それによりシャフト室の開口部へ
は油に混入する粉末が流入しにくい効果が生じる。
室の開口部における油の出入りはドレイン孔を通じて外
部と行われるが、ガイドリングの小径部がドレイン孔の
開口部に対し所定の間隙を隔てて対面しつつ軸方向に伸
びているので、スプールの軸方向移動によりドレイン孔
の開口部近傍で形成される油の軸方向の流れは小径部の
外周面に沿ってガイドされつつ流れた後、円滑にドレイ
ン孔に偏向、流入し、それによりシャフト室の開口部へ
は油に混入する粉末が流入しにくい効果が生じる。
また上記構成では、スプール室の開口部における油の流
れをガイドするガイドリングの小径部が深くスプール室
側に突入しているにもかかわらず、ガイドリングを非磁
性体で構成しているのでスプール室内の磁界強度が増大
することがなく、スプール室内の摺動部における鉄粉な
どの堆積が増えることがない。
れをガイドするガイドリングの小径部が深くスプール室
側に突入しているにもかかわらず、ガイドリングを非磁
性体で構成しているのでスプール室内の磁界強度が増大
することがなく、スプール室内の摺動部における鉄粉な
どの堆積が増えることがない。
第1図は本考案の電磁油圧弁の一実施例を示す断面図で
ある。第2図は第1図の電磁油圧弁の要部拡大断面図で
ある。第3図は従来の電磁油圧弁の断面図である。 10…ソレノイド部 20…油圧制御弁部 30…ガイドリング
ある。第2図は第1図の電磁油圧弁の要部拡大断面図で
ある。第3図は従来の電磁油圧弁の断面図である。 10…ソレノイド部 20…油圧制御弁部 30…ガイドリング
Claims (2)
- 【請求項1】一端に開口部をもつシャフト室と、前記開
口部に挿通された一端部をもち前記シャフト室において
摺動自在に保持されるシャフトと、前記シャフトに磁力
を作用させるソレノイドと、をもつソレノイド部と、 前記開口部に連通可能に当接する開口部をもつスプール
室と、前記スプール室の前記開口部に移動自在に挿通さ
れた一端部をもち前記スプール室において前記シャフト
と同方向に摺動自在に保持され前記シャフトにより付勢
されるスプールと、をもつ油圧制御弁部と、からなる電
磁油圧弁において、 前記油圧制御弁部は、前記シャフトと前記スプールとの
間の前記スプール室の前記開口部を外部に連通するドレ
イン孔をもち、又、油圧制御弁部は前記シャフト室の前
記開口部に連通する前記スプール室の前記開口部に非磁
性体で形成された円筒状のガイドリングを具備し、この
ガイドリングの内周に前記スプールの前記一端部と前記
シャフトの前記一端部とが移動自在に挿通された挿通孔
を形成し、前記ドレイン孔の開口部に対し所定の間隙を
隔てて対面しつつ前記ガイドリングの前記スプール室側
の一端から軸方向に小径部を突設したことを特徴とする
電磁油圧弁。 - 【請求項2】前記スプールの前記一端部はそれと当接す
している前記シャフトの前記一端部と同一直径をもつ実
用至難登録請求の範囲第1項記載の電磁油圧弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987198068U JPH0633267Y2 (ja) | 1987-12-25 | 1987-12-25 | 電磁油圧弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987198068U JPH0633267Y2 (ja) | 1987-12-25 | 1987-12-25 | 電磁油圧弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01100975U JPH01100975U (ja) | 1989-07-06 |
JPH0633267Y2 true JPH0633267Y2 (ja) | 1994-08-31 |
Family
ID=31488593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987198068U Expired - Lifetime JPH0633267Y2 (ja) | 1987-12-25 | 1987-12-25 | 電磁油圧弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0633267Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007113606A (ja) * | 2005-10-18 | 2007-05-10 | Denso Corp | 電磁弁 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS617011U (ja) * | 1984-06-18 | 1986-01-16 | 川崎重工業株式会社 | 電磁石 |
US4678006A (en) * | 1986-03-24 | 1987-07-07 | Lectron Products, Inc. | Electrically operated automatic transmission controller assembly |
-
1987
- 1987-12-25 JP JP1987198068U patent/JPH0633267Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01100975U (ja) | 1989-07-06 |
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