JPH0633235B2 - 酸化膜耐圧特性の優れたシリコン単結晶及びその製造方法 - Google Patents
酸化膜耐圧特性の優れたシリコン単結晶及びその製造方法Info
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- JPH0633235B2 JPH0633235B2 JP1086505A JP8650589A JPH0633235B2 JP H0633235 B2 JPH0633235 B2 JP H0633235B2 JP 1086505 A JP1086505 A JP 1086505A JP 8650589 A JP8650589 A JP 8650589A JP H0633235 B2 JPH0633235 B2 JP H0633235B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、チョクラルスキー法により製造された酸化膜
耐圧特性の優れたシリコン単結晶およびその製造方法に
関する。
耐圧特性の優れたシリコン単結晶およびその製造方法に
関する。
(従来の技術) 従来、シリコン単結晶の育成に関して種々の方法が知ら
れている。なかでも、石英坩堝内のシリコン融液に付け
た種結晶を引き上げる事により単結晶棒を成長させるチ
ョクラルスキー法は工業的に広く用いられている。この
方法で製造された単結晶ウェハ(以下、CZウェハと称
する。)の酸化膜耐圧は、フローティング・ゾーン法に
より製造された単結晶ウェハ(以下、FZウェハと称す
る。)、およびチョクラルスキー法により製造された単
結晶基板にシリコン薄膜をエピタキシャル成長させたウ
ェハ(以下、epiウェハと称する)の酸化膜耐圧に比
べて著しく低い事が知られている(例えば、小柳光正
「サブミクロンデバイスII、3ゲート酸化膜の信頼性」
(昭和63年1月30日発行)、丸善(株)、p7
0)。にもかかわらず、CZウェハには種々の特徴があ
るため現在でもデバイス用材料として広く利用されてい
る。しかし、近年、MOSデバイス集積度の増大にとも
ないゲート酸化膜の信頼性向上が強く望まれるところと
なり、酸化膜耐圧はその信頼性を決定する重要な材料特
性の1つであるため、酸化膜耐圧特性の優れたCZウェ
ハ及びその製造技術の開発が急務となっていた。ところ
が、従来の技術では、本発明者らが行なった第2表に示
す実験結果に見られるように、酸化膜耐圧特性の優れた
CZウェハを製造することはできなかった。
れている。なかでも、石英坩堝内のシリコン融液に付け
た種結晶を引き上げる事により単結晶棒を成長させるチ
ョクラルスキー法は工業的に広く用いられている。この
方法で製造された単結晶ウェハ(以下、CZウェハと称
する。)の酸化膜耐圧は、フローティング・ゾーン法に
より製造された単結晶ウェハ(以下、FZウェハと称す
る。)、およびチョクラルスキー法により製造された単
結晶基板にシリコン薄膜をエピタキシャル成長させたウ
ェハ(以下、epiウェハと称する)の酸化膜耐圧に比
べて著しく低い事が知られている(例えば、小柳光正
「サブミクロンデバイスII、3ゲート酸化膜の信頼性」
(昭和63年1月30日発行)、丸善(株)、p7
0)。にもかかわらず、CZウェハには種々の特徴があ
るため現在でもデバイス用材料として広く利用されてい
る。しかし、近年、MOSデバイス集積度の増大にとも
ないゲート酸化膜の信頼性向上が強く望まれるところと
なり、酸化膜耐圧はその信頼性を決定する重要な材料特
性の1つであるため、酸化膜耐圧特性の優れたCZウェ
ハ及びその製造技術の開発が急務となっていた。ところ
が、従来の技術では、本発明者らが行なった第2表に示
す実験結果に見られるように、酸化膜耐圧特性の優れた
CZウェハを製造することはできなかった。
(発明が解決しようとする課題) 第3図に示すように、チョクラルスキー法では石英ガラ
ス製坩堝1に原料である多結晶シリコンを入れ、これを
ヒーターにより加熱して原料融液2とする。この後、種
結晶3を原料融液2に浸漬し、種結晶3や坩堝1を回転
させながら単結晶棒4を引き上げる。これらの操作は、
通常、ガス導入口6から導入されたチャンバー5内を矢
印で示したように流れる不活性ガスの雰囲気下で行なわ
れる。こういった方法でシリコン単結晶を成長させる場
合のプロセス制御因子には、坩堝回転速度、種結晶回転
速度、結晶成長雰囲気、融液温度、結晶引き上げ速度、
その他多数のものがあり、これらの因子の内のどれがC
Zウェハの酸化膜耐圧特性を支配するかについては従来
全く知られていなかった。また、epiウェハと同等の
酸化膜耐圧を示すCZウェハが製造できたと言う報告も
皆無であり、実際そのようなウェハは存在しなかった。
例えば、従来のチョクラルスキー法による大直径(直径
50mm以上)無転位シリコン単結晶の引き上げ速度は
1.2mm/min以上(例えば、阿部孝夫「超LSIプロセ
スデータハンドブック、第1章単結晶引き上げ技術」
(昭和57年4月15日発行)、(株)サイエンスフォ
ーラム、p64)であり、このような条件において作製
されたシリコン単結晶から製造されたCZウェハは、第
2表に示す実験結果に見られるように酸化膜耐圧特性
(後述するCモード合格率)がepiウェハに比較して
明らかに悪いものであった。
ス製坩堝1に原料である多結晶シリコンを入れ、これを
ヒーターにより加熱して原料融液2とする。この後、種
結晶3を原料融液2に浸漬し、種結晶3や坩堝1を回転
させながら単結晶棒4を引き上げる。これらの操作は、
通常、ガス導入口6から導入されたチャンバー5内を矢
印で示したように流れる不活性ガスの雰囲気下で行なわ
れる。こういった方法でシリコン単結晶を成長させる場
合のプロセス制御因子には、坩堝回転速度、種結晶回転
速度、結晶成長雰囲気、融液温度、結晶引き上げ速度、
その他多数のものがあり、これらの因子の内のどれがC
Zウェハの酸化膜耐圧特性を支配するかについては従来
全く知られていなかった。また、epiウェハと同等の
酸化膜耐圧を示すCZウェハが製造できたと言う報告も
皆無であり、実際そのようなウェハは存在しなかった。
例えば、従来のチョクラルスキー法による大直径(直径
50mm以上)無転位シリコン単結晶の引き上げ速度は
1.2mm/min以上(例えば、阿部孝夫「超LSIプロセ
スデータハンドブック、第1章単結晶引き上げ技術」
(昭和57年4月15日発行)、(株)サイエンスフォ
ーラム、p64)であり、このような条件において作製
されたシリコン単結晶から製造されたCZウェハは、第
2表に示す実験結果に見られるように酸化膜耐圧特性
(後述するCモード合格率)がepiウェハに比較して
明らかに悪いものであった。
本発明は、デバイス製造用の酸化膜耐圧特性に優れたC
Zウェハが得られる従来に無いシリコン単結晶を提供す
る事、およびそのようなシリコン単結晶をチョクラルス
キー法により工業的に製造するためのプロセス制御条件
を定める事を目的とする。
Zウェハが得られる従来に無いシリコン単結晶を提供す
る事、およびそのようなシリコン単結晶をチョクラルス
キー法により工業的に製造するためのプロセス制御条件
を定める事を目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明のシリコン単結晶は、チョクラルスキー法により
製造された直径100mm以上のシリコン単結晶ウェハで
あって、上層がアルミニウム、下層がドープされた多結
晶シリコンからなる直径5mmの2層ゲート電極を有する
多数個のMOSダイオードを該シリコン単結晶ウェハ上
に実装し、基板シリコンから多数キャリアが注入される
極性の直流電圧を各MOSダイオードに印加して電圧ラ
ンピング法により前記ウェハの酸化膜耐圧を評価した場
合において、酸化膜を通して流れる電流密度が1μA/
cm2の時の該酸化膜にかかる平均電界が8.0MV/cm
以上を示すMOSダイオードの個数の割合が1ウェハに
付き60%以上であることを特徴とする。
製造された直径100mm以上のシリコン単結晶ウェハで
あって、上層がアルミニウム、下層がドープされた多結
晶シリコンからなる直径5mmの2層ゲート電極を有する
多数個のMOSダイオードを該シリコン単結晶ウェハ上
に実装し、基板シリコンから多数キャリアが注入される
極性の直流電圧を各MOSダイオードに印加して電圧ラ
ンピング法により前記ウェハの酸化膜耐圧を評価した場
合において、酸化膜を通して流れる電流密度が1μA/
cm2の時の該酸化膜にかかる平均電界が8.0MV/cm
以上を示すMOSダイオードの個数の割合が1ウェハに
付き60%以上であることを特徴とする。
また、本発明のシリコン単結晶の製造方法は、チョクラ
ルスキー法により直径100mm以上でかつ前記の優れた
酸化膜耐圧特性を有するシリコン単結晶を製造する方法
において、結晶成長速度を0.8mm/min以下とすること
を特徴とする。
ルスキー法により直径100mm以上でかつ前記の優れた
酸化膜耐圧特性を有するシリコン単結晶を製造する方法
において、結晶成長速度を0.8mm/min以下とすること
を特徴とする。
(作用) 以下、図表を参照しながら、本発明の具体的構成と作用
を説明する。
を説明する。
第1図は、本発明のシリコン単結晶の酸化膜耐圧を評価
する際、シリコンウェハ上に実装したMOSダイオード
の断面であり、シリコンウェハ11の上にSiO2層1
2が形成され、その上に上層がアルミニウム14、下層
がドープさた多結晶シリコン13からなる直径5mmの2
層ゲート電極15が形成されている。そしてこのような
直径5mmの2層ゲート電極15を有するMOSダイオー
ド9が、第2図に示すようにシリコンウェハ8(ゲート
酸化により形成されたSiO2膜を有するシリコンウェ
ハ)上に多数個形成されている。
する際、シリコンウェハ上に実装したMOSダイオード
の断面であり、シリコンウェハ11の上にSiO2層1
2が形成され、その上に上層がアルミニウム14、下層
がドープさた多結晶シリコン13からなる直径5mmの2
層ゲート電極15が形成されている。そしてこのような
直径5mmの2層ゲート電極15を有するMOSダイオー
ド9が、第2図に示すようにシリコンウェハ8(ゲート
酸化により形成されたSiO2膜を有するシリコンウェ
ハ)上に多数個形成されている。
次に、本発明のシリコン単結晶における酸化膜耐圧特性
に関する評価手段を第1表により説明する。チョクラル
スキー法により製造された直径100mm以上のシリコン
単結晶棒をスライスし、ラッピング、ポリッシングな
ど、通常、シリコンウェハを工業的に製造するために必
要な諸工程を経て得られたウェハを洗浄し(1)、ゲー
ト酸化を行ってSiO2層を形成し(2)、多結晶シリ
コン膜を堆積させ(3)、この多結晶シリコンにイオン
注入してドープする(6)。酸化前洗浄(4)及び多結
晶シリコンの酸化(5)はイオン注入(6)の前処理で
ある。ついで、アニール前洗浄(7)を行ない、ドライ
ブアニールして多結晶シリコン中のドーパントを固溶化
し(8)、多結晶シリコン酸化膜をエッチング除去し
(9)、アルミニウムを蒸着してアルミニウム層を形成
する(10)。つぎに、直径5mmの2層ゲート電極を実
装するためにリソグラフィー(11)によりポジレジス
ト膜をコートして、パターニングした後、アルミニウム
層をエッチングし(12)、多結晶シリコン膜をエッチ
ングして(13)、レジスト膜を除去する(14)。そ
して、水素アニールによりSi/SiO2界面を安定化
した後(15)、表面にレジスト膜を塗布してMOSダ
イオードを保護し(16)、プラズマエッチングにより
裏面多結晶シリコン膜を除去する(17)。表面に保護
用のレジスト膜を再度塗布して(18)、裏面酸化膜を
エッチングにより除去し(19)、p型の場合には金、
n型の場合には金・アンチモン合金を蒸着して裏面電極
を形成する(20)。最後に、保護用レジスト膜を除去
した後(21)、電圧ランピング法により酸化膜耐圧特
性を評価する(22)。電圧ランピング法とは、第1図
において、基板シリコンから多数キャリアが注入される
極性の直流電圧をアルミニウム層14と裏面電極との間
に印加し、その電圧を時間に対してステップ状に増加さ
せる方法である。本発明では、該電圧ランピング法の1
ステップあたりの電圧増加を電界換算で0.25MV/
cm、保持時間を200ms/ステップとし、第1図におけ
るSiO2層12を通して流れる電流密度が1.0μA
/cm2となるときにSiO2層12にかかる平均電界が
8.0MV/cm以上を示すMOSダイオードの個数の割
合(これをCモード合格率という)でシリコン単結晶の
酸化膜耐圧特性を評価した。本発明のシリコン単結晶は
Cモード合格率が60%以上である。
に関する評価手段を第1表により説明する。チョクラル
スキー法により製造された直径100mm以上のシリコン
単結晶棒をスライスし、ラッピング、ポリッシングな
ど、通常、シリコンウェハを工業的に製造するために必
要な諸工程を経て得られたウェハを洗浄し(1)、ゲー
ト酸化を行ってSiO2層を形成し(2)、多結晶シリ
コン膜を堆積させ(3)、この多結晶シリコンにイオン
注入してドープする(6)。酸化前洗浄(4)及び多結
晶シリコンの酸化(5)はイオン注入(6)の前処理で
ある。ついで、アニール前洗浄(7)を行ない、ドライ
ブアニールして多結晶シリコン中のドーパントを固溶化
し(8)、多結晶シリコン酸化膜をエッチング除去し
(9)、アルミニウムを蒸着してアルミニウム層を形成
する(10)。つぎに、直径5mmの2層ゲート電極を実
装するためにリソグラフィー(11)によりポジレジス
ト膜をコートして、パターニングした後、アルミニウム
層をエッチングし(12)、多結晶シリコン膜をエッチ
ングして(13)、レジスト膜を除去する(14)。そ
して、水素アニールによりSi/SiO2界面を安定化
した後(15)、表面にレジスト膜を塗布してMOSダ
イオードを保護し(16)、プラズマエッチングにより
裏面多結晶シリコン膜を除去する(17)。表面に保護
用のレジスト膜を再度塗布して(18)、裏面酸化膜を
エッチングにより除去し(19)、p型の場合には金、
n型の場合には金・アンチモン合金を蒸着して裏面電極
を形成する(20)。最後に、保護用レジスト膜を除去
した後(21)、電圧ランピング法により酸化膜耐圧特
性を評価する(22)。電圧ランピング法とは、第1図
において、基板シリコンから多数キャリアが注入される
極性の直流電圧をアルミニウム層14と裏面電極との間
に印加し、その電圧を時間に対してステップ状に増加さ
せる方法である。本発明では、該電圧ランピング法の1
ステップあたりの電圧増加を電界換算で0.25MV/
cm、保持時間を200ms/ステップとし、第1図におけ
るSiO2層12を通して流れる電流密度が1.0μA
/cm2となるときにSiO2層12にかかる平均電界が
8.0MV/cm以上を示すMOSダイオードの個数の割
合(これをCモード合格率という)でシリコン単結晶の
酸化膜耐圧特性を評価した。本発明のシリコン単結晶は
Cモード合格率が60%以上である。
第3図は、本発明が対象とするチョクラルスキー法によ
りシリコン単結晶棒を製造する装置の1例である。この
装置の構成を簡単に述べると、ガス導入口6および排気
口7を備えたチャンバー5内に、石英ガラス製坩堝1を
回転に配置し、一方、この坩堝1上方に、先端部に種結
晶3をチャック(図示せず)によって保持する引上げワ
イヤを配置したものである。本発明は、第3図に示すよ
うな装置により、坩堝1に収容した原料融液から単結晶
棒4を引き上げ、固液界面でシリコン単結晶を成長させ
る際、その結晶引き上げ速度を0.8mm/min以下とす
る。引き上げ速度がこの値より大きいと、Cモード合格
率が60%未満となって、従来のシリコン単結晶と同程
度となる。しかしながら、引き上げ速度が0.8mm/min
以下であると、Cモード合格率が上昇して60%以上、
さらに、0.5mm/min以下でepiウェハとほぼ同等の
90%以上となり、ゲート酸化膜の信頼性が著しく向上
する。
りシリコン単結晶棒を製造する装置の1例である。この
装置の構成を簡単に述べると、ガス導入口6および排気
口7を備えたチャンバー5内に、石英ガラス製坩堝1を
回転に配置し、一方、この坩堝1上方に、先端部に種結
晶3をチャック(図示せず)によって保持する引上げワ
イヤを配置したものである。本発明は、第3図に示すよ
うな装置により、坩堝1に収容した原料融液から単結晶
棒4を引き上げ、固液界面でシリコン単結晶を成長させ
る際、その結晶引き上げ速度を0.8mm/min以下とす
る。引き上げ速度がこの値より大きいと、Cモード合格
率が60%未満となって、従来のシリコン単結晶と同程
度となる。しかしながら、引き上げ速度が0.8mm/min
以下であると、Cモード合格率が上昇して60%以上、
さらに、0.5mm/min以下でepiウェハとほぼ同等の
90%以上となり、ゲート酸化膜の信頼性が著しく向上
する。
[実施例] 次に本発明の実施例を説明する。
第3図に示した装置を使用して、結晶引き上げ前の原料
融液2の量を35〜65kg、不活性ガスとしてのアルゴ
ン吹き込み流量を50〜100N/minとして、単結
晶棒4を0.8mm/min以下の速度で引き上げ単結晶を成
長させた。一方、本発明のシリコン単結晶との比較のた
めに0.8mm/minを越える速度で引き上げた単結晶棒も
製造した。得られたシリコン単結晶ウェハの製造条件お
よび特性を第2表に示す。なお、試料No.5は、原料多
結晶シリコンを融液2に連続的に供給しつつ、0.4mm
/minの速度で単結晶棒を引き上げた。また、、試料No.
9および10は、磁場を加えながら単結晶棒を引き上げ
た。これらの単結晶棒からウェハを切り出し、ラッピン
グ、ポリッシングなど、通常、シリコンウェハを工業的
に製造するために必要な工程を経て、片面が鏡面のCZ
ウェハを作製した。
融液2の量を35〜65kg、不活性ガスとしてのアルゴ
ン吹き込み流量を50〜100N/minとして、単結
晶棒4を0.8mm/min以下の速度で引き上げ単結晶を成
長させた。一方、本発明のシリコン単結晶との比較のた
めに0.8mm/minを越える速度で引き上げた単結晶棒も
製造した。得られたシリコン単結晶ウェハの製造条件お
よび特性を第2表に示す。なお、試料No.5は、原料多
結晶シリコンを融液2に連続的に供給しつつ、0.4mm
/minの速度で単結晶棒を引き上げた。また、、試料No.
9および10は、磁場を加えながら単結晶棒を引き上げ
た。これらの単結晶棒からウェハを切り出し、ラッピン
グ、ポリッシングなど、通常、シリコンウェハを工業的
に製造するために必要な工程を経て、片面が鏡面のCZ
ウェハを作製した。
これらCZウェハの酸化膜耐圧特性は、前述のように、
第1表の工程によりCモード合格率を求め、評価した。
第2表に示す結果から明らかなように、結晶引き上げ速
度を0.8mm/min以下とすることにより、従来予想もで
きなかった高レベルでCZウェハの酸化膜耐圧特性が著
しく向上するものであった。
第1表の工程によりCモード合格率を求め、評価した。
第2表に示す結果から明らかなように、結晶引き上げ速
度を0.8mm/min以下とすることにより、従来予想もで
きなかった高レベルでCZウェハの酸化膜耐圧特性が著
しく向上するものであった。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明のCZウェハは従来にない
優れた酸化膜耐圧特性を有するため、ゲート酸化膜の信
頼性が高く、MOSデバイス用のウェハに適する。
優れた酸化膜耐圧特性を有するため、ゲート酸化膜の信
頼性が高く、MOSデバイス用のウェハに適する。
第1図は本発明シリコン単結晶の酸化膜耐圧特性を評価
するためにシリコンウェハ上に実装したMOSダイオー
ドの一部断面図、第2図はMOSダイオードを実装した
該ウェハの平面図、第3図はチョクラルスキー法におい
て用いられる製造装置の一例の構成を示す図である。 1……石英ガラス製坩堝、2……原料融液、3……種結
晶、4……シリコン単結晶棒、5……チャンバー、6…
…ガス導入口、7……排気口、8……ゲート酸化により
形成されたSiO2膜を有するシリコンウェハ、9……
MOSダイオード(電極直径5mm)、10……MOSダ
イオード(電極直径1,2,3,4,6mm)、11……
基板シリコン、12……SiO2膜(厚さ約250
Å)、13……多結晶シリコン層(厚さ約5000
Å)、14……アルミニウム層(厚さ2000〜500
0Å)、15……2層ゲート電極。
するためにシリコンウェハ上に実装したMOSダイオー
ドの一部断面図、第2図はMOSダイオードを実装した
該ウェハの平面図、第3図はチョクラルスキー法におい
て用いられる製造装置の一例の構成を示す図である。 1……石英ガラス製坩堝、2……原料融液、3……種結
晶、4……シリコン単結晶棒、5……チャンバー、6…
…ガス導入口、7……排気口、8……ゲート酸化により
形成されたSiO2膜を有するシリコンウェハ、9……
MOSダイオード(電極直径5mm)、10……MOSダ
イオード(電極直径1,2,3,4,6mm)、11……
基板シリコン、12……SiO2膜(厚さ約250
Å)、13……多結晶シリコン層(厚さ約5000
Å)、14……アルミニウム層(厚さ2000〜500
0Å)、15……2層ゲート電極。
フロントページの続き (72)発明者 金子 高之 山口県光市大字島田3434番地 ニッテツ電 子株式会社光工場内 (56)参考文献 特開 昭62−138384(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】チョクラルスキー法により製造された直径
100mm以上のシリコン単結晶ウェハであって、上層が
アルミニウム、下層がドープされた多結晶シリコンから
なる直径5mmの2層ゲート電極を有する多数個のMOS
ダイオードを該シリコン単結晶ウェハ上に実装し、基板
シリコンから多数キャリアが注入される極性の直流電圧
を各MOSダイオードに印加して電圧ランピング法によ
り前記ウェハの酸化膜耐圧を評価した場合において、酸
化膜を通して流れる電流密度が1μA/cm2の時の該酸
化膜にかかる平均電界が8.0MV/cm以上を示すMO
Sダイオードの個数の割合が1ウェハに付き60%以上
であることを特徴とする酸化膜耐圧特性に優れたシリコ
ン単結晶。 - 【請求項2】チョクラルスキー法により請求項1に記載
の直径100mm以上でかつ酸化膜耐圧特性に優れたシリ
コン単結晶を製造する方法であって、結晶成長速度を
0.8mm/min以下とすることを特徴とするシリコン単結
晶の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1086505A JPH0633235B2 (ja) | 1989-04-05 | 1989-04-05 | 酸化膜耐圧特性の優れたシリコン単結晶及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1086505A JPH0633235B2 (ja) | 1989-04-05 | 1989-04-05 | 酸化膜耐圧特性の優れたシリコン単結晶及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02267195A JPH02267195A (ja) | 1990-10-31 |
JPH0633235B2 true JPH0633235B2 (ja) | 1994-05-02 |
Family
ID=13888840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1086505A Expired - Lifetime JPH0633235B2 (ja) | 1989-04-05 | 1989-04-05 | 酸化膜耐圧特性の優れたシリコン単結晶及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0633235B2 (ja) |
Families Citing this family (30)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2546745B2 (ja) * | 1991-03-15 | 1996-10-23 | 信越半導体株式会社 | 半導体デバイスの製造方法 |
JP2521007B2 (ja) * | 1992-06-30 | 1996-07-31 | 九州電子金属株式会社 | シリコン単結晶の製造方法 |
JP2862158B2 (ja) * | 1993-08-27 | 1999-02-24 | 信越半導体株式会社 | シリコン単結晶の製造装置 |
JP3006368B2 (ja) * | 1993-10-18 | 2000-02-07 | 住友金属工業株式会社 | 酸化膜耐圧特性に優れたシリコン単結晶の製造方法および製造装置 |
JP2006066928A (ja) * | 1994-09-09 | 2006-03-09 | Renesas Technology Corp | 半導体装置の製造方法 |
JPH08337490A (ja) * | 1995-06-09 | 1996-12-24 | Shin Etsu Handotai Co Ltd | 結晶欠陥の少ないシリコン単結晶及びその製造方法 |
JP3844536B2 (ja) * | 1996-01-19 | 2006-11-15 | コマツ電子金属株式会社 | 単結晶引上装置 |
JP4020987B2 (ja) * | 1996-01-19 | 2007-12-12 | 信越半導体株式会社 | ウエーハ周辺部に結晶欠陥がないシリコン単結晶およびその製造方法 |
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