JPH0632498Y2 - 型枠の緊締装置 - Google Patents
型枠の緊締装置Info
- Publication number
- JPH0632498Y2 JPH0632498Y2 JP1988053966U JP5396688U JPH0632498Y2 JP H0632498 Y2 JPH0632498 Y2 JP H0632498Y2 JP 1988053966 U JP1988053966 U JP 1988053966U JP 5396688 U JP5396688 U JP 5396688U JP H0632498 Y2 JPH0632498 Y2 JP H0632498Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bolt
- holding member
- wrench
- nut
- head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B28—WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
- B28B—SHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
- B28B21/00—Methods or machines specially adapted for the production of tubular articles
- B28B21/76—Moulds
- B28B21/82—Moulds built-up from several parts; Multiple moulds; Moulds with adjustable parts
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B28—WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
- B28B—SHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
- B28B7/00—Moulds; Cores; Mandrels
- B28B7/0002—Auxiliary parts or elements of the mould
- B28B7/0014—Fastening means for mould parts, e.g. for attaching mould walls on mould tables; Mould clamps
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)
- Moulds, Cores, Or Mandrels (AREA)
- Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、コンクリートパイル,ヒューム管等のコン
クリート製品の遠心力成形等に使用する型枠を緊締する
装置に関する。
クリート製品の遠心力成形等に使用する型枠を緊締する
装置に関する。
従来の型枠の緊締装置としては、例えば特開昭58−3
1707号公報や実開昭61−9453号公報に記載さ
れたものがあり、これらは、勾配を設けた緊締機構によ
ってクサビの原理を用いて型枠を緊締する装置である。
しかしながら、このクサビの原理を用いた緊締機構は、
型枠を構成する一対の型を相互に緊締するための力が弱
く、その結果、同一規模の型枠を緊締するにしても多数
の緊締機構を使用しなければならないという問題点があ
る。
1707号公報や実開昭61−9453号公報に記載さ
れたものがあり、これらは、勾配を設けた緊締機構によ
ってクサビの原理を用いて型枠を緊締する装置である。
しかしながら、このクサビの原理を用いた緊締機構は、
型枠を構成する一対の型を相互に緊締するための力が弱
く、その結果、同一規模の型枠を緊締するにしても多数
の緊締機構を使用しなければならないという問題点があ
る。
これに対して、実開昭60−3310号公報や同60−
8515号公報に記載された、ボルトナットを用いた緊
締装置は緊締力に優れている。
8515号公報に記載された、ボルトナットを用いた緊
締装置は緊締力に優れている。
しかしながら、これらボルトナットを用いると、ボルト
がナットに螺合しているときには、ボルトの軸線はナッ
トの軸線に一致していて、ボルトの姿勢が特定されてい
るものの、ボルトをナットから外したときに、ボルトが
螺合中と同一の姿勢を維持することができずに倒れが生
じる。ボルトを使用する前記両公報記載のものも、ボル
トの倒れを防止するためのナット状の部材が用いられて
はいるものの、緩め方向へのボルトの過回転によりボル
トが外れてしまう等の理由により、ボルトの倒れを確実
に防止することができないという不具合があった。
がナットに螺合しているときには、ボルトの軸線はナッ
トの軸線に一致していて、ボルトの姿勢が特定されてい
るものの、ボルトをナットから外したときに、ボルトが
螺合中と同一の姿勢を維持することができずに倒れが生
じる。ボルトを使用する前記両公報記載のものも、ボル
トの倒れを防止するためのナット状の部材が用いられて
はいるものの、緩め方向へのボルトの過回転によりボル
トが外れてしまう等の理由により、ボルトの倒れを確実
に防止することができないという不具合があった。
このように、ボルトをナットから外したときにボルトに
倒れが生じると、型枠の次の使用時においてボルト締め
する際に、ボルト頭部にレンチを係合することが面倒に
なって、作業効率が低下するばかりか、レンチが自動的
に移動してボルトに係合するようになっている締めつけ
機械では、ボルト頭部の位置が狂っていてレンチを係合
することができないために締めつけをすることができな
いという問題点もある。
倒れが生じると、型枠の次の使用時においてボルト締め
する際に、ボルト頭部にレンチを係合することが面倒に
なって、作業効率が低下するばかりか、レンチが自動的
に移動してボルトに係合するようになっている締めつけ
機械では、ボルト頭部の位置が狂っていてレンチを係合
することができないために締めつけをすることができな
いという問題点もある。
この考案は、このような従来技術の問題点に着目してな
されたものであり、ボルトナットにより強力な締付け力
を得ることのでき緊締装置において、ボルトを常時同一
の姿勢に保ち且つ常時所定位置に位置付けるとともに、
ボルト頭部に係合するレンチの下降位置に多少のズレが
あっても容易にボルト頭部にレンチを係合させることに
よって、ボルトの締付け及び緩め作業を円滑化し、以て
これらの作業の自動化も可能にすることを目的としてい
る。
されたものであり、ボルトナットにより強力な締付け力
を得ることのでき緊締装置において、ボルトを常時同一
の姿勢に保ち且つ常時所定位置に位置付けるとともに、
ボルト頭部に係合するレンチの下降位置に多少のズレが
あっても容易にボルト頭部にレンチを係合させることに
よって、ボルトの締付け及び緩め作業を円滑化し、以て
これらの作業の自動化も可能にすることを目的としてい
る。
この考案にかかる型枠の緊締装置は、型枠を形成する2
つの型に個別に設けられて相互に対向される第1及び第
2の突出片を有し、第1の突出片の背面にナットを回転
不能に保持する一方、第2の突出片に両突出片を貫通し
て前記ナットに螺合するボルトを配し、第2の突出片の
背面に、前記ボルトの四方を囲み且つ内側に前記ボルト
を軸方向に案内する案内面を備えたボルト保持部材を固
定し、前記ボルト保持部材の案内面は、前記ボルトの進
退距離以上の長さを有して終始ボルトを案内するものと
し、前記ボルト保持部材における前記第2の突出片より
遠い側の内面に、前記ボルトに係合するストッパを着脱
可能に係合するとともに、前記ボルトに、前記ボルトを
前記ストッパ方向に付勢するスプリングを取付け、前記
ボルト頭部上面には上部が径小となるテーパ面を形成す
る一方、前記ボルト保持部材の上端には上が径大となる
テーパ面からなるガイド面を形成して、ボルト頭部上端
とボルト保持部材上端との間に広いスペースを設けてな
る。
つの型に個別に設けられて相互に対向される第1及び第
2の突出片を有し、第1の突出片の背面にナットを回転
不能に保持する一方、第2の突出片に両突出片を貫通し
て前記ナットに螺合するボルトを配し、第2の突出片の
背面に、前記ボルトの四方を囲み且つ内側に前記ボルト
を軸方向に案内する案内面を備えたボルト保持部材を固
定し、前記ボルト保持部材の案内面は、前記ボルトの進
退距離以上の長さを有して終始ボルトを案内するものと
し、前記ボルト保持部材における前記第2の突出片より
遠い側の内面に、前記ボルトに係合するストッパを着脱
可能に係合するとともに、前記ボルトに、前記ボルトを
前記ストッパ方向に付勢するスプリングを取付け、前記
ボルト頭部上面には上部が径小となるテーパ面を形成す
る一方、前記ボルト保持部材の上端には上が径大となる
テーパ面からなるガイド面を形成して、ボルト頭部上端
とボルト保持部材上端との間に広いスペースを設けてな
る。
ボルトは、第2突出片に固定されたボルト保持部材に四
方を囲まれていて、その案内面により締付け時及び緩め
時に軸方向に案内される。この案内面はボルトの進退距
離以上の長さがあるために、ボルトの締付け及び緩めに
よる進退時は常時ボルトを軸方向に案内するから、ナッ
トから離れたときでもボルトは常時同一の姿勢を維持す
ることになって倒れることがない。このため、ボルトが
締付けられた状態及び緩められた状態におけるボルト頭
部の位置とその向きが特定されるから、レンチによるボ
ルトの締付け及び緩めの各作業を円滑に行うことができ
る。
方を囲まれていて、その案内面により締付け時及び緩め
時に軸方向に案内される。この案内面はボルトの進退距
離以上の長さがあるために、ボルトの締付け及び緩めに
よる進退時は常時ボルトを軸方向に案内するから、ナッ
トから離れたときでもボルトは常時同一の姿勢を維持す
ることになって倒れることがない。このため、ボルトが
締付けられた状態及び緩められた状態におけるボルト頭
部の位置とその向きが特定されるから、レンチによるボ
ルトの締付け及び緩めの各作業を円滑に行うことができ
る。
また、前記スプリングによりボルトはボルト保持部材か
ら脱出する方向に付勢される一方、保持部材に係合した
ストッパにより前記脱出を阻止される。このため、緩め
時にボルトが過回転されたり、レンチが引き上げられた
ときにそのレンチからボルト頭部が離れ難い場合でも、
ボルトはストッパによりボルト保持部材内に保持され
る。而して、ナットと螺合していない状態のボルトは、
スプリングによってストッパに押し付けられた状態に維
持されるから、ボルト頭部が軸方向に位置決めされる。
ら脱出する方向に付勢される一方、保持部材に係合した
ストッパにより前記脱出を阻止される。このため、緩め
時にボルトが過回転されたり、レンチが引き上げられた
ときにそのレンチからボルト頭部が離れ難い場合でも、
ボルトはストッパによりボルト保持部材内に保持され
る。而して、ナットと螺合していない状態のボルトは、
スプリングによってストッパに押し付けられた状態に維
持されるから、ボルト頭部が軸方向に位置決めされる。
さらに、ボルト頭部上端とボルト保持部材上端との間に
広いスペースを設けているため、ボルト頭部に係合する
レンチの下降位置に多少のズレがあっても容易にボルト
頭部にレンチを係合させることができる。
広いスペースを設けているため、ボルト頭部に係合する
レンチの下降位置に多少のズレがあっても容易にボルト
頭部にレンチを係合させることができる。
図面は、この考案をコンクリートパイル,ヒューム管等
のコンクリート製品の遠心力成形に使用する型枠に適用
した実施例を示すものであって、断面半円形の下型3と
同形の上型4とが対向して円筒形の型枠を構成してい
る。
のコンクリート製品の遠心力成形に使用する型枠に適用
した実施例を示すものであって、断面半円形の下型3と
同形の上型4とが対向して円筒形の型枠を構成してい
る。
下型3の縁にはアングル材からなる第1の突出片1が溶
接により固定され、また上型4の縁には同様にアングル
材からなる第2の突出片2が溶接により固定されて、両
突出片1,2を相互に近づく方向に締付けることにより
型枠が緊締される。またこの実施例では、第1の突出片
1の、第2の突出片2に対向する面に補助板1aが固着
されて、第1の突出片1の一部をなしている。1bはゴ
ム質のシール材であって、両突出片1,2間のシールを
する。第3,4図に記号5で示されるのは上下の型3,
4に固定された補強材であり、また記号6で示されるの
は上下の型3,4に夫々固定された半円状のタイヤ構成
材であって、対をなして円形のタイヤを構成し、型枠内
のコンクリート材料に遠心力を付与するときに型枠を回
転させるために使用される。これら両突出片1,2、上
下の型3,4、補強材5、タイヤ構成材6は、いずれも
公知のものである。
接により固定され、また上型4の縁には同様にアングル
材からなる第2の突出片2が溶接により固定されて、両
突出片1,2を相互に近づく方向に締付けることにより
型枠が緊締される。またこの実施例では、第1の突出片
1の、第2の突出片2に対向する面に補助板1aが固着
されて、第1の突出片1の一部をなしている。1bはゴ
ム質のシール材であって、両突出片1,2間のシールを
する。第3,4図に記号5で示されるのは上下の型3,
4に固定された補強材であり、また記号6で示されるの
は上下の型3,4に夫々固定された半円状のタイヤ構成
材であって、対をなして円形のタイヤを構成し、型枠内
のコンクリート材料に遠心力を付与するときに型枠を回
転させるために使用される。これら両突出片1,2、上
下の型3,4、補強材5、タイヤ構成材6は、いずれも
公知のものである。
第1図に示すように、両突出片1,2は対向していて、
各対向面は近接した状態にあり、また第1の突出片1の
背面には、ナット7が固定筒8とC形のリング9とによ
り回転不能に保持される。固定筒8は第1の突出片1に
溶接され且つ内部がナット7の外周面と同一の形状をし
ていてナット7を内嵌しており、また固定筒8内周の溝
に係合したリング9によりナット7を抜け止めしてい
る。
各対向面は近接した状態にあり、また第1の突出片1の
背面には、ナット7が固定筒8とC形のリング9とによ
り回転不能に保持される。固定筒8は第1の突出片1に
溶接され且つ内部がナット7の外周面と同一の形状をし
ていてナット7を内嵌しており、また固定筒8内周の溝
に係合したリング9によりナット7を抜け止めしてい
る。
第2の突出片2は、両突出片1,2を貫通して前記ナッ
ト7に螺合するボルト11を保持している。ボルト11
は、第1図において、中心線より左半分においてナット
7に螺合した状態、同右半分において螺合が解除された
状態が示される。このボルト11には、円形の鍔12を
備えた鍔付きボルトを使用し、頭部にはテーパ面11a
が形成されている。このボルト11を第2の突出片2に
保持するのがボルト保持部材13である。ボルト保持部
材13は、第2の突出片2の背面に固着された基部14
と、基部14に固着された筒部15とからなる。基部1
4は一部が筒部15の端部に圧入されて両者間が固着さ
れている。筒部15の内面は断面円形をし、この円形は
ボルト11の鍔12の径より僅かに大きな径であって、
筒部15の前記内面によってボルト11、特にその鍔1
2の案内面13aをなす。
ト7に螺合するボルト11を保持している。ボルト11
は、第1図において、中心線より左半分においてナット
7に螺合した状態、同右半分において螺合が解除された
状態が示される。このボルト11には、円形の鍔12を
備えた鍔付きボルトを使用し、頭部にはテーパ面11a
が形成されている。このボルト11を第2の突出片2に
保持するのがボルト保持部材13である。ボルト保持部
材13は、第2の突出片2の背面に固着された基部14
と、基部14に固着された筒部15とからなる。基部1
4は一部が筒部15の端部に圧入されて両者間が固着さ
れている。筒部15の内面は断面円形をし、この円形は
ボルト11の鍔12の径より僅かに大きな径であって、
筒部15の前記内面によってボルト11、特にその鍔1
2の案内面13aをなす。
ボルト保持部材13の上部には、案内面13aの上端の
溝内にC形のリングからなるストッパ16を嵌め込ん
で、前記ボルト11の鍔12がこれに当たるようにし、
以てボルト11の抜け止めとしており、また、基部14
の上端面は前記鍔12が着座するように、筒部15との
間に段部14aが形成される。この段部14aと前記ス
トッパ16との間の寸法が前記案内面13aの長さをな
し、この長さは、ボルト11がナット7に螺合し、また
螺合の解除により進退する長さより若干大になってい
て、終始ボルト11を案内するようになっている さらに、ボルト11は、鍔12の座面と基部14の底と
の間に介装されたコイルばね17によって、鍔12が前
記ストッパ16に当たるように付勢されている。このた
め、ボルト11がナット7との螺合を開放されていると
きには、コイルばね17によってボルト11はストッパ
16に当たった状態にある。このときのボルト11の軸
部先端は、両突出片1,2に形成された貫通孔1c,2
c内、又はこれらの間に位置するが、基部14の貫通孔
14c内にあってもよい。これらのいずれの場合にも、
ボルト11の軸部は貫通孔14cによって周囲が保持さ
れて、軸線に交差する方向に位置が固定されている。
溝内にC形のリングからなるストッパ16を嵌め込ん
で、前記ボルト11の鍔12がこれに当たるようにし、
以てボルト11の抜け止めとしており、また、基部14
の上端面は前記鍔12が着座するように、筒部15との
間に段部14aが形成される。この段部14aと前記ス
トッパ16との間の寸法が前記案内面13aの長さをな
し、この長さは、ボルト11がナット7に螺合し、また
螺合の解除により進退する長さより若干大になってい
て、終始ボルト11を案内するようになっている さらに、ボルト11は、鍔12の座面と基部14の底と
の間に介装されたコイルばね17によって、鍔12が前
記ストッパ16に当たるように付勢されている。このた
め、ボルト11がナット7との螺合を開放されていると
きには、コイルばね17によってボルト11はストッパ
16に当たった状態にある。このときのボルト11の軸
部先端は、両突出片1,2に形成された貫通孔1c,2
c内、又はこれらの間に位置するが、基部14の貫通孔
14c内にあってもよい。これらのいずれの場合にも、
ボルト11の軸部は貫通孔14cによって周囲が保持さ
れて、軸線に交差する方向に位置が固定されている。
ボルト保持部材13の上端は、上に開くテーパ面をなす
ガイド13bとなっていて、組立時のボルト保持部材1
3内へのボルト11の挿入を容易ならしめるとともに、
ボルト11の頭部に係合するレンチの案内をもなす。か
くして、前記テーパ面11aの上端と前記ガイド13b
の上端との間には広いスペースSが形成され、このスペ
ースS内にレンチの筒状をなす下側の縁が下降してくれ
ば、ガイド13b又はテーパ面11aに案内されてレン
チはボルト11頭部の外周に係合することになる。13
cは給脂孔であり、ボルト11が右半部のように開放さ
れた位置にあるときに給脂するようになっている。
ガイド13bとなっていて、組立時のボルト保持部材1
3内へのボルト11の挿入を容易ならしめるとともに、
ボルト11の頭部に係合するレンチの案内をもなす。か
くして、前記テーパ面11aの上端と前記ガイド13b
の上端との間には広いスペースSが形成され、このスペ
ースS内にレンチの筒状をなす下側の縁が下降してくれ
ば、ガイド13b又はテーパ面11aに案内されてレン
チはボルト11頭部の外周に係合することになる。13
cは給脂孔であり、ボルト11が右半部のように開放さ
れた位置にあるときに給脂するようになっている。
なお、第2,3図には、第2の突出片2に固着された2
つのボルト保持部材13間に板状の長い補強材18が配
設してあることが示され、これをボルト保持部材13及
び第2の突出片2に固着していて、2つのボルト保持部
材13間で第2の突出片2が反ることを防止している
が、第2の突出片2の強度が充分であれば、この補強材
18は不要であるし、また鎖線で示すようにボルト保持
部材13の近くの位置のみにおいてボルト保持部材13
第2の突出片2との間に配置されてもよい。18も前記
補強材18と同様の補強材であるが、第1の突出片1に
反る恐れがなければ不要である点も前記同様である。
つのボルト保持部材13間に板状の長い補強材18が配
設してあることが示され、これをボルト保持部材13及
び第2の突出片2に固着していて、2つのボルト保持部
材13間で第2の突出片2が反ることを防止している
が、第2の突出片2の強度が充分であれば、この補強材
18は不要であるし、また鎖線で示すようにボルト保持
部材13の近くの位置のみにおいてボルト保持部材13
第2の突出片2との間に配置されてもよい。18も前記
補強材18と同様の補強材であるが、第1の突出片1に
反る恐れがなければ不要である点も前記同様である。
而して、ボルト11は、当初は第1図で中心線の右に示
す開放位置にあって、コイルばね17とストッパ16と
により軸方向に位置決めされている。また、ボルト11
の鍔12はボルト保持部材13の案内面13aにより周
囲が保持され、且つボルト11の軸部は基部14の貫通
孔14cにより周囲が保持されて、これらによってボル
ト11が軸線と交差する方向に位置決めされている。か
くして、貫通孔14c内面も、ボルト11を位置決めす
るための案内面をなす。
す開放位置にあって、コイルばね17とストッパ16と
により軸方向に位置決めされている。また、ボルト11
の鍔12はボルト保持部材13の案内面13aにより周
囲が保持され、且つボルト11の軸部は基部14の貫通
孔14cにより周囲が保持されて、これらによってボル
ト11が軸線と交差する方向に位置決めされている。か
くして、貫通孔14c内面も、ボルト11を位置決めす
るための案内面をなす。
ここで、下型3内に鉄筋等の補強材が配置され且つ未だ
硬化しないコンクリートが投入された状態で上型4が降
下して型枠が閉じられると、ボルト11の頭部にレンチ
が係合して、ボルト11が回転される。このとき、図示
しないレンチが自動締めつけ機械によって予めボルト1
1の頭部に係合した状態になって上型4が降下するよう
にしてもよい。
硬化しないコンクリートが投入された状態で上型4が降
下して型枠が閉じられると、ボルト11の頭部にレンチ
が係合して、ボルト11が回転される。このとき、図示
しないレンチが自動締めつけ機械によって予めボルト1
1の頭部に係合した状態になって上型4が降下するよう
にしてもよい。
レンチがボルト11頭部に係合するときには、レンチの
降下位置に多少の狂いがあっても、それが前記スペース
S内であればボルト11頭部のテーパ面11aやボルト
保持部材13のガイド13bにより案内されて、ボルト
11頭部に確実に係合する。このレンチはボルト11を
回転させるとともにボルト11を押し下げるために、ボ
ルト11は回転しつつ、コイルばね17を撓ませて下降
する。このときには、鍔12はボルト保持部材13の案
内面13aに案内され、且つボルト11軸部は貫通孔1
4c内面に案内されて、軸線を同じく維持したまま回転
及び下降してナット7に螺合される。ボルト11の回転
と下降とは、ナット7との螺合が所定のトルクになるま
で、又は鍔12が基部14の段部14aに着座するまで
継続され、その後停止される。これが第1図の左半部の
状態であり、この状態に至ると下型3と上型4とは強固
に緊締される。また、レンチは上昇してボルト11頭部
から外れる。
降下位置に多少の狂いがあっても、それが前記スペース
S内であればボルト11頭部のテーパ面11aやボルト
保持部材13のガイド13bにより案内されて、ボルト
11頭部に確実に係合する。このレンチはボルト11を
回転させるとともにボルト11を押し下げるために、ボ
ルト11は回転しつつ、コイルばね17を撓ませて下降
する。このときには、鍔12はボルト保持部材13の案
内面13aに案内され、且つボルト11軸部は貫通孔1
4c内面に案内されて、軸線を同じく維持したまま回転
及び下降してナット7に螺合される。ボルト11の回転
と下降とは、ナット7との螺合が所定のトルクになるま
で、又は鍔12が基部14の段部14aに着座するまで
継続され、その後停止される。これが第1図の左半部の
状態であり、この状態に至ると下型3と上型4とは強固
に緊締される。また、レンチは上昇してボルト11頭部
から外れる。
一方、型枠による成型が終了して脱型するときには、ボ
ルト11の前記螺合を開放する。このときには、ボルト
保持部材13上端開口部からレンチを挿入してボルト1
1頭部に係合するが、この挿入時にレンチの挿入位置が
多少狂っていても、ボルト保持部材13上端のガイド1
3bによりレンチが案内されてボルト保持部材13内に
所定通り挿入され、さらに案内面13aに案内されてボ
ルト11頭部に係合する。そこで、レンチを前記とは逆
方向に回転させることによってボルト11は緩められ
る。レンチは前記回転に伴って順次上昇するものとし、
ボルト11は前記緩みに伴って上昇する。この上昇時に
も、鍔12はボルト保持部材13の案内面13aに案内
されるし、ボルト11の軸部は貫通孔14cに案内され
て常時同一の姿勢を保つ。
ルト11の前記螺合を開放する。このときには、ボルト
保持部材13上端開口部からレンチを挿入してボルト1
1頭部に係合するが、この挿入時にレンチの挿入位置が
多少狂っていても、ボルト保持部材13上端のガイド1
3bによりレンチが案内されてボルト保持部材13内に
所定通り挿入され、さらに案内面13aに案内されてボ
ルト11頭部に係合する。そこで、レンチを前記とは逆
方向に回転させることによってボルト11は緩められ
る。レンチは前記回転に伴って順次上昇するものとし、
ボルト11は前記緩みに伴って上昇する。この上昇時に
も、鍔12はボルト保持部材13の案内面13aに案内
されるし、ボルト11の軸部は貫通孔14cに案内され
て常時同一の姿勢を保つ。
自動機械に組込まれたレンチによる前記回転が所定回数
又は所定時間なされ、又は手動操作によるレンチによっ
てナット7との螺合から開放されると、ボルト11はコ
イルばね17の付勢力によって押し上げられ、鍔12が
ストッパ16に当たった位置で上昇が停止される。ボル
ト11はこの位置からさらに上昇することがないし、こ
の状態ではナット17との螺合も開放されているから、
レンチが過回転してもボルト11は空転するだけで前記
位置を維持する。レンチはボルト11のナット7からの
開放が終了すると、停止の後に撤去される。
又は所定時間なされ、又は手動操作によるレンチによっ
てナット7との螺合から開放されると、ボルト11はコ
イルばね17の付勢力によって押し上げられ、鍔12が
ストッパ16に当たった位置で上昇が停止される。ボル
ト11はこの位置からさらに上昇することがないし、こ
の状態ではナット17との螺合も開放されているから、
レンチが過回転してもボルト11は空転するだけで前記
位置を維持する。レンチはボルト11のナット7からの
開放が終了すると、停止の後に撤去される。
かくして、型枠の緊締が解除されるため、下型3と上型
4とを分離して脱型すればよい。
4とを分離して脱型すればよい。
なお、前記実施例においては、ボルト保持部材13の筒
部15は円筒をなしているが、ボルト11の四方を囲む
ものであれば、周方向の複数個所に軸方向のスリット等
があってもよい。さらに、ボルト11を案内する案内面
13aは、鍔12を案内するものでなくても、例えばボ
ルト11軸部のみを案内するようにしてもよい。
部15は円筒をなしているが、ボルト11の四方を囲む
ものであれば、周方向の複数個所に軸方向のスリット等
があってもよい。さらに、ボルト11を案内する案内面
13aは、鍔12を案内するものでなくても、例えばボ
ルト11軸部のみを案内するようにしてもよい。
〔考案の効果〕 以上説明したように、この考案によれば、ボルトはボル
ト保持部材に四方を囲まれていて、その案内面により締
付け時及び緩め時に軸方向に案内されるから、ナットか
ら離れたときでもボルトは常時同一の姿勢を維持するこ
とになって倒れることがない。このため、ボルトが締付
けられた状態及び緩められた状態におけるボルト頭部の
位置とその向きが特定されるから、レンチによるボルト
の締付け及び緩めの各作業を円滑に行うことができる。
ト保持部材に四方を囲まれていて、その案内面により締
付け時及び緩め時に軸方向に案内されるから、ナットか
ら離れたときでもボルトは常時同一の姿勢を維持するこ
とになって倒れることがない。このため、ボルトが締付
けられた状態及び緩められた状態におけるボルト頭部の
位置とその向きが特定されるから、レンチによるボルト
の締付け及び緩めの各作業を円滑に行うことができる。
また、スプリングとストッパにより、螺合から開放され
ているときのボルトの軸方向の位置が特定されるから、
レンチが過回転した場合や、レンチが引き上げられたと
きにそのレンチからボルト頭部が離れ難い場合でも、ボ
ルトはストッパによりボルト保持部材内に保持され、次
回の締めつけのために準備される。このため、反覆使用
を円滑化することができる。
ているときのボルトの軸方向の位置が特定されるから、
レンチが過回転した場合や、レンチが引き上げられたと
きにそのレンチからボルト頭部が離れ難い場合でも、ボ
ルトはストッパによりボルト保持部材内に保持され、次
回の締めつけのために準備される。このため、反覆使用
を円滑化することができる。
さらに、ボルト頭部上端とボルト保持部材上端との間に
広いスペースを設けているため、ボルト頭部に係合する
レンチの下降位置に多少のズレがあっても容易にボルト
頭部にレンチを係合させることができる。
広いスペースを設けているため、ボルト頭部に係合する
レンチの下降位置に多少のズレがあっても容易にボルト
頭部にレンチを係合させることができる。
以上、ボルトの倒れ防止と、軸方向の位置の特定と、ボ
ルト頭部上端及びボルト保持部材上端の間の広いスペー
スとによって、ボルトの位置決めをすることができ且つ
レンチの下降位置が高精度でなくとも足りるから、レン
チによるボルトの締付け及び解除が容易となり、その作
業を自動化することも容易になるという効果がある。
ルト頭部上端及びボルト保持部材上端の間の広いスペー
スとによって、ボルトの位置決めをすることができ且つ
レンチの下降位置が高精度でなくとも足りるから、レン
チによるボルトの締付け及び解除が容易となり、その作
業を自動化することも容易になるという効果がある。
第1図はこの考案の実施例を示す拡大断面図、第2図は
平面図、第3図は正面図である。 S……スペース、1……第1の突出片、2……第2の突
出片、3……下型、4……上型、7……ナット、11…
…ボルト、12……鍔、13……ボルト保持部材、13
a……案内面、14……基部、15……筒部、16……
ストッパ、17……コイルばね(スプリング)。
平面図、第3図は正面図である。 S……スペース、1……第1の突出片、2……第2の突
出片、3……下型、4……上型、7……ナット、11…
…ボルト、12……鍔、13……ボルト保持部材、13
a……案内面、14……基部、15……筒部、16……
ストッパ、17……コイルばね(スプリング)。
Claims (1)
- 【請求項1】型枠を形成する2つの型に個別に設けられ
て相互に対向される第1及び第2の突出片を有し、第1
の突出片の背面にナットを回転不能に保持する一方、第
2の突出片に両突出片を貫通して前記ナットに螺合する
ボルトを配し、第2の突出片の背面に、前記ボルトの四
方を囲み且つ内側に前記ボルトを軸方向に案内する案内
面を備えたボルト保持部材を固定し、前記ボルト保持部
材の案内面は、前記ボルトの進退距離以上の長さを有し
て終始ボルトを案内するものとし、前記ボルト保持部材
における前記第2の突出片より遠い側の内面に、前記ボ
ルトに係合するストッパを着脱可能に係合するととも
に、前記ボルトに、前記ボルトを前記ストッパ方向に付
勢するスプリングを取付け、前記ボルト頭部上面には上
部が径小となるテーパ面を形成する一方、前記ボルト保
持部材の上端には上が径大となるテーパ面からなるガイ
ド面を形成して、ボルト頭部上端とボルト保持部材上端
との間に広いスペースを設けたことを特徴とする型枠の
緊締装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988053966U JPH0632498Y2 (ja) | 1988-04-21 | 1988-04-21 | 型枠の緊締装置 |
KR1019880010453A KR890015829A (ko) | 1988-04-21 | 1988-08-17 | 형틀의 긴밀 체결장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988053966U JPH0632498Y2 (ja) | 1988-04-21 | 1988-04-21 | 型枠の緊締装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01156308U JPH01156308U (ja) | 1989-10-27 |
JPH0632498Y2 true JPH0632498Y2 (ja) | 1994-08-24 |
Family
ID=31279919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988053966U Expired - Lifetime JPH0632498Y2 (ja) | 1988-04-21 | 1988-04-21 | 型枠の緊締装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0632498Y2 (ja) |
KR (1) | KR890015829A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2405146B1 (de) * | 2010-07-09 | 2014-12-10 | VEGA Grieshaber KG | Montagevorrichtung zur Befestigung einer Baugruppe an einem Bauteil, insbesondere einem Außengehäuse einer weiteren Baugruppe |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5232625Y2 (ja) * | 1973-08-23 | 1977-07-25 |
-
1988
- 1988-04-21 JP JP1988053966U patent/JPH0632498Y2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1988-08-17 KR KR1019880010453A patent/KR890015829A/ko not_active Ceased
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR890015829A (ko) | 1989-11-25 |
JPH01156308U (ja) | 1989-10-27 |
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