JPH06324462A - 感光材料処理装置の補充液補充装置 - Google Patents
感光材料処理装置の補充液補充装置Info
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- JPH06324462A JPH06324462A JP11347593A JP11347593A JPH06324462A JP H06324462 A JPH06324462 A JP H06324462A JP 11347593 A JP11347593 A JP 11347593A JP 11347593 A JP11347593 A JP 11347593A JP H06324462 A JPH06324462 A JP H06324462A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 処理液の劣化の度合いを小さくする。
【構成】 自動現像機10が処理可能状態から処理不能
状態に変化した場合には処理不能状態タイマをスタート
させ(ステップ208)、処理不能状態が継続している
間は処理不能状態タイマがタイムアウトする毎に、現像
槽からの現像液の蒸発量に対応する所定量Xn の補充液
を現像槽内に補充し(ステップ212)、処理不能状態
タイマを再びスタートさせる(ステップ216)。これ
により、現像液の蒸発量に対応する量の補充液が所定時
間毎に現像槽内へ補充されることになるので、現像槽内
の現像液は、現像槽に設けられた蓋部の下面に接触した
状態で維持される。この状態では現像液と空気との接触
面積が小さいので、現像液の酸化による経時劣化の度合
いが小さくなる。
状態に変化した場合には処理不能状態タイマをスタート
させ(ステップ208)、処理不能状態が継続している
間は処理不能状態タイマがタイムアウトする毎に、現像
槽からの現像液の蒸発量に対応する所定量Xn の補充液
を現像槽内に補充し(ステップ212)、処理不能状態
タイマを再びスタートさせる(ステップ216)。これ
により、現像液の蒸発量に対応する量の補充液が所定時
間毎に現像槽内へ補充されることになるので、現像槽内
の現像液は、現像槽に設けられた蓋部の下面に接触した
状態で維持される。この状態では現像液と空気との接触
面積が小さいので、現像液の酸化による経時劣化の度合
いが小さくなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処理液を貯留する処理
槽内に感光材料を搬送し処理液に浸漬して搬送しながら
処理する感光材料処理装置に適用される感光材料処理装
置の補充液補充装置に関する。
槽内に感光材料を搬送し処理液に浸漬して搬送しながら
処理する感光材料処理装置に適用される感光材料処理装
置の補充液補充装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感光材料処理装置の一種である自動現像
機には、例えば、現像槽、定着槽、水洗槽等の複数の処
理槽が設けられており、各々現像液、定着液、水洗水等
の処理液が貯留されている。自動現像機では、感光材料
を各処理槽内へ順に搬送し各処理液に浸漬して処理した
後に、処理槽の下流側に配置された乾燥部で感光材料を
乾燥させる。
機には、例えば、現像槽、定着槽、水洗槽等の複数の処
理槽が設けられており、各々現像液、定着液、水洗水等
の処理液が貯留されている。自動現像機では、感光材料
を各処理槽内へ順に搬送し各処理液に浸漬して処理した
後に、処理槽の下流側に配置された乾燥部で感光材料を
乾燥させる。
【0003】ところで、現像液等の処理液は感光材料の
処理量に応じて劣化し(以下、処理劣化という)、処理
性能が低下する。このため自動現像機では、感光材料を
処理する毎に所定のタイミングで処理劣化分に対応する
量の補充液を各処理槽内へ補充するのが普通である。ま
た処理液は、時間の経過に伴って酸化等が進行して劣化
する(以下、経時劣化という)。このため、1日1回、
自動現像機の当日の運転を開始する前に、経時劣化分に
対応する量の補充液を補充することも行われている。こ
れらにより、各処理液の液活性が所定レベルに維持さ
れ、常に一定レベルの処理が行われる。
処理量に応じて劣化し(以下、処理劣化という)、処理
性能が低下する。このため自動現像機では、感光材料を
処理する毎に所定のタイミングで処理劣化分に対応する
量の補充液を各処理槽内へ補充するのが普通である。ま
た処理液は、時間の経過に伴って酸化等が進行して劣化
する(以下、経時劣化という)。このため、1日1回、
自動現像機の当日の運転を開始する前に、経時劣化分に
対応する量の補充液を補充することも行われている。こ
れらにより、各処理液の液活性が所定レベルに維持さ
れ、常に一定レベルの処理が行われる。
【0004】また、上記に関連して本出願人は、経時劣
化に対する補充を低活性補充液を用いて行うことも提案
している(特開昭 63-8646号公報参照)。
化に対する補充を低活性補充液を用いて行うことも提案
している(特開昭 63-8646号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記経時劣
化の一部は処理液が空気と接触することにより起こると
考えられるため、各処理槽内には、所定の高さ位置に処
理槽の開口部の感光材料が通過する部分以外を覆う蓋が
設けられている。各処理槽内の処理液の液面レベルは、
蓋の下端部に接触する状態が基準レベルとされており、
この状態では感光材料が通過する部分以外の部分で処理
液が空気と接触しないので、処理液と空気との接触面積
が小さく、酸化による経時劣化の度合いは小さい。
化の一部は処理液が空気と接触することにより起こると
考えられるため、各処理槽内には、所定の高さ位置に処
理槽の開口部の感光材料が通過する部分以外を覆う蓋が
設けられている。各処理槽内の処理液の液面レベルは、
蓋の下端部に接触する状態が基準レベルとされており、
この状態では感光材料が通過する部分以外の部分で処理
液が空気と接触しないので、処理液と空気との接触面積
が小さく、酸化による経時劣化の度合いは小さい。
【0006】しかしながら、従来は、前述のように処理
液の処理劣化に対する補充液の補充を感光材料を処理す
る毎に行い、処理液の経時劣化に対する補充液の補充を
1日1回、当日の運転を開始する前に行うのが普通であ
る。従って、夜間等のように自動現像機の処理不能状態
(メインスイッチがオフ状態で装置が停止している状
態)が長時間連続する場合や、処理可能状態(メインス
イッチがオン状態で処理が可能の状態)であっても長時
間感光材料を処理しない等の場合には補充液の補充が行
われないので、処理槽からの処理液の蒸発(より具体的
には水や他の成分の蒸発)により処理液の液面レベルが
低下し、処理液面と前記蓋の下面との間に空間ができて
処理液と空気との接触面積が大きな状態となり、酸化に
よる処理液の経時劣化の度合いが大きくなってしまうと
いう問題があった。
液の処理劣化に対する補充液の補充を感光材料を処理す
る毎に行い、処理液の経時劣化に対する補充液の補充を
1日1回、当日の運転を開始する前に行うのが普通であ
る。従って、夜間等のように自動現像機の処理不能状態
(メインスイッチがオフ状態で装置が停止している状
態)が長時間連続する場合や、処理可能状態(メインス
イッチがオン状態で処理が可能の状態)であっても長時
間感光材料を処理しない等の場合には補充液の補充が行
われないので、処理槽からの処理液の蒸発(より具体的
には水や他の成分の蒸発)により処理液の液面レベルが
低下し、処理液面と前記蓋の下面との間に空間ができて
処理液と空気との接触面積が大きな状態となり、酸化に
よる処理液の経時劣化の度合いが大きくなってしまうと
いう問題があった。
【0007】処理液の経時劣化の度合いが大きいと、経
時劣化による処理液の性能を低下を回復させるための補
充液の補充量も多くせざるを得なくなるので、自動現像
機に装着される補充液容器の交換頻度または補充の頻度
の増加、自動現像機のメインテナンス費用の増大等の不
都合が生ずる。
時劣化による処理液の性能を低下を回復させるための補
充液の補充量も多くせざるを得なくなるので、自動現像
機に装着される補充液容器の交換頻度または補充の頻度
の増加、自動現像機のメインテナンス費用の増大等の不
都合が生ずる。
【0008】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、処理液の劣化の度合いを小さくすることによって補
充液の補充量を少なくすることができる感光材料処理装
置の補充液補充装置を得ることが目的である。
で、処理液の劣化の度合いを小さくすることによって補
充液の補充量を少なくすることができる感光材料処理装
置の補充液補充装置を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、感光材料を処理する処理液を
貯留する処理槽と、前記処理槽の上方開口を覆うように
設けられた蓋部と、を備え、処理時及び非処理時を含む
処理可能状態と処理不能状態とを選択することができ、
処理時に感光材料を処理槽内の処理液に浸漬して搬送し
ながら処理する感光材料処理装置の補充液補充装置であ
って、前記処理槽内へ補充液を補充する補充手段と、処
理不能状態における前記処理槽中からの処理液の蒸発分
に対応する量の補充液を、処理不能状態の間に前記処理
槽内へ所定時間毎に補充するように前記補充手段を制御
する制御手段と、を含むことを特徴としている。
に請求項1記載の発明は、感光材料を処理する処理液を
貯留する処理槽と、前記処理槽の上方開口を覆うように
設けられた蓋部と、を備え、処理時及び非処理時を含む
処理可能状態と処理不能状態とを選択することができ、
処理時に感光材料を処理槽内の処理液に浸漬して搬送し
ながら処理する感光材料処理装置の補充液補充装置であ
って、前記処理槽内へ補充液を補充する補充手段と、処
理不能状態における前記処理槽中からの処理液の蒸発分
に対応する量の補充液を、処理不能状態の間に前記処理
槽内へ所定時間毎に補充するように前記補充手段を制御
する制御手段と、を含むことを特徴としている。
【0010】請求項2記載の発明は、感光材料を処理す
る処理液を貯留する処理槽と、前記処理槽の上方開口を
覆うように設けられた蓋部と、を備え、処理時及び非処
理時を含む処理可能状態と処理不能状態とを選択するこ
とができ、処理時に感光材料を処理槽内の処理液に浸漬
して搬送しながら処理する感光材料処理装置の補充液補
充装置であって、前記処理槽内へ補充液を補充する補充
手段と、処理可能状態で感光材料が処理された場合に
は、感光材料の処理量に応じた量の補充液を前記処理槽
内へ補充するように前記補充手段を制御すると共に、処
理可能状態にも拘わらず感光材料の処理が所定時間以上
行われなかった場合には、処理可能状態における前記処
理槽からの処理液の蒸発分に対応する量の補充液を前記
処理槽内へ補充するように前記補充手段を制御する制御
手段と、を含むことを特徴としている。
る処理液を貯留する処理槽と、前記処理槽の上方開口を
覆うように設けられた蓋部と、を備え、処理時及び非処
理時を含む処理可能状態と処理不能状態とを選択するこ
とができ、処理時に感光材料を処理槽内の処理液に浸漬
して搬送しながら処理する感光材料処理装置の補充液補
充装置であって、前記処理槽内へ補充液を補充する補充
手段と、処理可能状態で感光材料が処理された場合に
は、感光材料の処理量に応じた量の補充液を前記処理槽
内へ補充するように前記補充手段を制御すると共に、処
理可能状態にも拘わらず感光材料の処理が所定時間以上
行われなかった場合には、処理可能状態における前記処
理槽からの処理液の蒸発分に対応する量の補充液を前記
処理槽内へ補充するように前記補充手段を制御する制御
手段と、を含むことを特徴としている。
【0011】また、請求項1または請求項2記載の発明
において、前記蓋部は、感光材料が通過する部分以外の
前記処理槽の上方開口を覆うことができる。
において、前記蓋部は、感光材料が通過する部分以外の
前記処理槽の上方開口を覆うことができる。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明では、感光材料処理装置の
処理不能状態における処理槽からの処理液の蒸発分に対
応する量の補充液を、感光材料処理装置の処理不能状態
の間に処理槽内へ所定時間毎に補充するように補充手段
を制御している。なお、本発明の補充液には、補充原
液、補充原液を希釈した補充液及び水が含まれる。例え
ば夜間等のように感光材料処理装置の処理不能状態が長
時間連続した場合には、処理槽からの処理液の蒸発によ
り翌日感光材料処理装置を始動させる迄の間に処理液量
が減少するが、前述のように所定時間毎に補充液を補充
するので、処理液を、液面レベルが処理槽内の所定の高
さ位置に設けられた蓋部の下面に接触した状態、すなわ
ち空気との接触面積が少ない状態で維持することができ
る。また、補充液の補充を、液面レベルが蓋部の下面よ
り少し上方となるまで行うことにより、補充を行う直前
であっても液面レベルが蓋部の下面に接した状態を保つ
ことができる。従って、酸化等による処理液の劣化の度
合いを小さくすることができる。
処理不能状態における処理槽からの処理液の蒸発分に対
応する量の補充液を、感光材料処理装置の処理不能状態
の間に処理槽内へ所定時間毎に補充するように補充手段
を制御している。なお、本発明の補充液には、補充原
液、補充原液を希釈した補充液及び水が含まれる。例え
ば夜間等のように感光材料処理装置の処理不能状態が長
時間連続した場合には、処理槽からの処理液の蒸発によ
り翌日感光材料処理装置を始動させる迄の間に処理液量
が減少するが、前述のように所定時間毎に補充液を補充
するので、処理液を、液面レベルが処理槽内の所定の高
さ位置に設けられた蓋部の下面に接触した状態、すなわ
ち空気との接触面積が少ない状態で維持することができ
る。また、補充液の補充を、液面レベルが蓋部の下面よ
り少し上方となるまで行うことにより、補充を行う直前
であっても液面レベルが蓋部の下面に接した状態を保つ
ことができる。従って、酸化等による処理液の劣化の度
合いを小さくすることができる。
【0013】請求項2記載の発明では、感光材料処理装
置の処理可能状態(メインスイッチがオン状態)に感光
材料が処理された場合には、感光材料の処理量に応じた
量の補充液を処理槽内へ補充するように補充手段を制御
すると共に、感光材料処理装置の処理可能状態の間に感
光材料の処理が所定時間以上行われなかった(メインス
イッチがオン状態であるにも拘わらず感光材料が処理さ
れず、スタンバイ状態が長く維持されている)場合に
は、処理可能状態における処理槽からの処理液の蒸発分
に対応する量の補充液を処理槽内へ補充するように補充
手段を制御している。感光材料処理装置の処理可能状態
中に感光材料の処理が行われない状態が長時間連続した
場合にも、処理槽からの処理液の蒸発により処理液量が
減少するが、前述のように感光材料の処理が所定時間以
上行われなかった場合に補充液が補充されるので、処理
液を、液面レベルが処理槽内の所定の高さ位置に設けら
れた蓋部の下面に接触した状態、すなわち空気との接触
面積が少ない状態で維持することができる。従って、酸
化等による処理液の劣化の度合いを小さくできる。
置の処理可能状態(メインスイッチがオン状態)に感光
材料が処理された場合には、感光材料の処理量に応じた
量の補充液を処理槽内へ補充するように補充手段を制御
すると共に、感光材料処理装置の処理可能状態の間に感
光材料の処理が所定時間以上行われなかった(メインス
イッチがオン状態であるにも拘わらず感光材料が処理さ
れず、スタンバイ状態が長く維持されている)場合に
は、処理可能状態における処理槽からの処理液の蒸発分
に対応する量の補充液を処理槽内へ補充するように補充
手段を制御している。感光材料処理装置の処理可能状態
中に感光材料の処理が行われない状態が長時間連続した
場合にも、処理槽からの処理液の蒸発により処理液量が
減少するが、前述のように感光材料の処理が所定時間以
上行われなかった場合に補充液が補充されるので、処理
液を、液面レベルが処理槽内の所定の高さ位置に設けら
れた蓋部の下面に接触した状態、すなわち空気との接触
面積が少ない状態で維持することができる。従って、酸
化等による処理液の劣化の度合いを小さくできる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。なお本発明は本実施例に記載した数値に限
定されるものではない。図1には、感光材料処理装置で
ある自動現像装置10の一例が示されている。この自動
現像装置10は、感光材料の一例である画像露光済みの
フィルム12を現像液、定着液及び水洗水に浸漬して処
理したのち乾燥処理するものである。
に説明する。なお本発明は本実施例に記載した数値に限
定されるものではない。図1には、感光材料処理装置で
ある自動現像装置10の一例が示されている。この自動
現像装置10は、感光材料の一例である画像露光済みの
フィルム12を現像液、定着液及び水洗水に浸漬して処
理したのち乾燥処理するものである。
【0015】自動現像装置10は、機枠14内に現像槽
16を備えた現像部18、定着槽20を備えた定着部2
2、リンス槽24を備えたリンス部26、水洗槽28を
備えた水洗部30及び乾燥部68が設けられている。現
像槽16、定着槽20、水洗槽28内には、複数のロー
ラ対32、34、36(水洗槽28の場合はローラ対3
2、36)をそれぞれ有する搬送ラック38、40、4
2が、現像液、定着液、水洗水に浸漬されて配設されて
いる。ローラ対32、34は、それぞれ対向するローラ
同士の軸芯を結ぶ線が略水平であり、ローラ対36は、
対向するローラ同士の軸線を結ぶ線が略垂直となってお
り、これらのローラ対によってフィルム12を挟持搬送
する略U字状の搬送経路が形成されている。
16を備えた現像部18、定着槽20を備えた定着部2
2、リンス槽24を備えたリンス部26、水洗槽28を
備えた水洗部30及び乾燥部68が設けられている。現
像槽16、定着槽20、水洗槽28内には、複数のロー
ラ対32、34、36(水洗槽28の場合はローラ対3
2、36)をそれぞれ有する搬送ラック38、40、4
2が、現像液、定着液、水洗水に浸漬されて配設されて
いる。ローラ対32、34は、それぞれ対向するローラ
同士の軸芯を結ぶ線が略水平であり、ローラ対36は、
対向するローラ同士の軸線を結ぶ線が略垂直となってお
り、これらのローラ対によってフィルム12を挟持搬送
する略U字状の搬送経路が形成されている。
【0016】ここで、各処理槽(現像槽16、定着槽2
0、水洗槽28)は、所定量の処理液が貯留されている
ときの液面(図1において想像線で示す液位)よりも若
干下方で幅細となっており、段差部44が形成されてい
る。これに対応して、搬送ラック38、40、42は、
処理液へ浸漬される先端部(高さ方向中央部より下方
側)が幅細とされ、水平切断面が下向きとされた段差部
46が形成されている。このため、搬送ラック38、4
0、42は、段差部46が処理槽の段差部44に支持さ
れることにより位置決めされて保持される。
0、水洗槽28)は、所定量の処理液が貯留されている
ときの液面(図1において想像線で示す液位)よりも若
干下方で幅細となっており、段差部44が形成されてい
る。これに対応して、搬送ラック38、40、42は、
処理液へ浸漬される先端部(高さ方向中央部より下方
側)が幅細とされ、水平切断面が下向きとされた段差部
46が形成されている。このため、搬送ラック38、4
0、42は、段差部46が処理槽の段差部44に支持さ
れることにより位置決めされて保持される。
【0017】フィルム12は挿入口48を介して自動現
像機10内へ挿入される。この挿入口48の近傍には、
フィルム48の通過を検出すると共に、通過しているフ
ィルム12の幅寸法を検出するフィルムセンサ80が設
けられている。このフィルムセンサ80としては、一例
として、フィルム12の通過路を挟んで対向する発光素
子と受光素子の対をフィルム12の幅方向に沿って複数
配設して構成することができる。また、フィルム12の
通過に伴って回転する従動ローラを、挿入口48の近傍
にフィルム12の幅方向に沿って複数配設し、各従動ロ
ーラが回転したか否かを検出することにより、フィルム
12の通過及びフィルム12の幅寸法を検出するように
してもよい。
像機10内へ挿入される。この挿入口48の近傍には、
フィルム48の通過を検出すると共に、通過しているフ
ィルム12の幅寸法を検出するフィルムセンサ80が設
けられている。このフィルムセンサ80としては、一例
として、フィルム12の通過路を挟んで対向する発光素
子と受光素子の対をフィルム12の幅方向に沿って複数
配設して構成することができる。また、フィルム12の
通過に伴って回転する従動ローラを、挿入口48の近傍
にフィルム12の幅方向に沿って複数配設し、各従動ロ
ーラが回転したか否かを検出することにより、フィルム
12の通過及びフィルム12の幅寸法を検出するように
してもよい。
【0018】現像槽16の搬送ラック38には、挿入口
48の内側にローラ対50が設けられており、挿入口4
8から挿入されるフィルム12を挟持しって自動現像機
10内へ導入する。ローラ対50に挟持されたフィルム
12は、搬送ラック38と一体形成されたガイド板11
6(図2参照)に案内され、下向きの搬送方向に変換さ
れ、ローラ対32、34に順に挟持搬送される。次にフ
ィルム12はガイド板118、120(図2参照)に案
内されてU字型に搬送され、ローラ対34、32によっ
て上方へ挟持搬送される。
48の内側にローラ対50が設けられており、挿入口4
8から挿入されるフィルム12を挟持しって自動現像機
10内へ導入する。ローラ対50に挟持されたフィルム
12は、搬送ラック38と一体形成されたガイド板11
6(図2参照)に案内され、下向きの搬送方向に変換さ
れ、ローラ対32、34に順に挟持搬送される。次にフ
ィルム12はガイド板118、120(図2参照)に案
内されてU字型に搬送され、ローラ対34、32によっ
て上方へ挟持搬送される。
【0019】また、搬送ラック38の出口側には、下側
のローラの一部が処理液(現像液)に浸漬された状態で
ローラ対52が配設されている。このローラ対52はフ
ィルム12を斜め上方へ案内するように配置され、ガイ
ド板122(図2参照)と共にフィルム12を定着槽2
0側へ受け渡す役目を有している。なお、他の搬送ラッ
ク40、42についても、図示は省略するがガイド板1
16、118、120、122と同様にフィルム12を
案内するガイド板が設けられている。
のローラの一部が処理液(現像液)に浸漬された状態で
ローラ対52が配設されている。このローラ対52はフ
ィルム12を斜め上方へ案内するように配置され、ガイ
ド板122(図2参照)と共にフィルム12を定着槽2
0側へ受け渡す役目を有している。なお、他の搬送ラッ
ク40、42についても、図示は省略するがガイド板1
16、118、120、122と同様にフィルム12を
案内するガイド板が設けられている。
【0020】一方、定着槽20の搬送ラック40の入口
側には、下側のローラの一部が処理液(定着液)に浸漬
された状態でローラ対54が配設されており、現像槽1
6側からフィルム12を受け取るようになっている。受
け取られたフィルム12は、以下、現像槽16と類似の
構成によって定着槽20内を案内搬送される。
側には、下側のローラの一部が処理液(定着液)に浸漬
された状態でローラ対54が配設されており、現像槽1
6側からフィルム12を受け取るようになっている。受
け取られたフィルム12は、以下、現像槽16と類似の
構成によって定着槽20内を案内搬送される。
【0021】リンス部26は、定着槽20の搬送ラック
40に設けられたローラ対58を備えている。このロー
ラ対58は、搬送ラック40の図1の右側へ延長された
部分に取付けられており、この延長した長さの分だけ、
定着部20と水洗部30との間には隙間が設けられてい
る。この隙間を形成する定着槽20の側壁20Aと水洗
槽28の側壁28Aとは天板60によって連結されてい
る。天板60の搬送方向前後端には、互いに平行な縦壁
部62が立設され、この縦壁部62及び天板60によっ
て形成される凹陥部がリンス槽24となっている。リン
ス槽24にはリンス液(本実施例では水)が貯留されて
おり、前記ローラ対58の下側のローラによって汲み上
げられ、フィルム下面を洗浄すると共に、フィルム12
の上下両面に付着した定着液をスクイズする構成であ
る。
40に設けられたローラ対58を備えている。このロー
ラ対58は、搬送ラック40の図1の右側へ延長された
部分に取付けられており、この延長した長さの分だけ、
定着部20と水洗部30との間には隙間が設けられてい
る。この隙間を形成する定着槽20の側壁20Aと水洗
槽28の側壁28Aとは天板60によって連結されてい
る。天板60の搬送方向前後端には、互いに平行な縦壁
部62が立設され、この縦壁部62及び天板60によっ
て形成される凹陥部がリンス槽24となっている。リン
ス槽24にはリンス液(本実施例では水)が貯留されて
おり、前記ローラ対58の下側のローラによって汲み上
げられ、フィルム下面を洗浄すると共に、フィルム12
の上下両面に付着した定着液をスクイズする構成であ
る。
【0022】リンス部26を通過したフィルム12は、
水洗槽28の搬送ラック42の入口側に設けられたロー
ラ対64によって挟持され、搬送方向が下向きに変えら
れ、以後、ローラ対32、36によって略U字状に搬送
され、出口側のローラ対66によって搬送方向が水平方
向に転換される。ここで、水洗槽28の搬送ラック42
は、図1の右側の乾燥部68方向へ延長されており、こ
の延長部にはローラ対70が配設されている。フィルム
12は前記ローラ対70に挟持されることによりスクイ
ズされ、水平状態で乾燥部68へ送り出される。
水洗槽28の搬送ラック42の入口側に設けられたロー
ラ対64によって挟持され、搬送方向が下向きに変えら
れ、以後、ローラ対32、36によって略U字状に搬送
され、出口側のローラ対66によって搬送方向が水平方
向に転換される。ここで、水洗槽28の搬送ラック42
は、図1の右側の乾燥部68方向へ延長されており、こ
の延長部にはローラ対70が配設されている。フィルム
12は前記ローラ対70に挟持されることによりスクイ
ズされ、水平状態で乾燥部68へ送り出される。
【0023】このように、フィルム12は、挿入口48
から挿入されて各処理槽の搬送ラック38、40、42
に案内されて、現像液、定着液、水洗水に順次浸漬しな
がら搬送されて現像、定着、水洗処理が行われる。ま
た、定着槽20から水洗槽28へ受け渡す途中でリンス
液によってフィルム面が洗浄される。
から挿入されて各処理槽の搬送ラック38、40、42
に案内されて、現像液、定着液、水洗水に順次浸漬しな
がら搬送されて現像、定着、水洗処理が行われる。ま
た、定着槽20から水洗槽28へ受け渡す途中でリンス
液によってフィルム面が洗浄される。
【0024】また図2に示すように、現像槽16の搬送
ラック38には、段差部46の若干上方に対応する高さ
位置に蓋部124が設けられている。蓋部124は現像
槽16の上方の開口を覆うように、フィルム12の幅方
向(図2の奥行き方向)に延設されている。現像液の基
準レベル126は蓋部124の下面よりも若干上方に設
定されており、現像液の液面レベルが基準レベル付近に
ある場合には、現像液は蓋部124の下面に接触するよ
うになっている。なお、現像槽16内に送り込まれたフ
ィルム12は、蓋部124に設けられた細いスリットを
通過して現像液中へ送り込まれ、蓋部124をローラ対
52との間に設けられたスリットを通過して現像液外へ
送り出される。また、定着槽20の搬送ラック40、水
洗槽28の搬送ラック42にも、搬送ラック38と同様
の蓋部が設けられている。
ラック38には、段差部46の若干上方に対応する高さ
位置に蓋部124が設けられている。蓋部124は現像
槽16の上方の開口を覆うように、フィルム12の幅方
向(図2の奥行き方向)に延設されている。現像液の基
準レベル126は蓋部124の下面よりも若干上方に設
定されており、現像液の液面レベルが基準レベル付近に
ある場合には、現像液は蓋部124の下面に接触するよ
うになっている。なお、現像槽16内に送り込まれたフ
ィルム12は、蓋部124に設けられた細いスリットを
通過して現像液中へ送り込まれ、蓋部124をローラ対
52との間に設けられたスリットを通過して現像液外へ
送り出される。また、定着槽20の搬送ラック40、水
洗槽28の搬送ラック42にも、搬送ラック38と同様
の蓋部が設けられている。
【0025】乾燥部68には、複数の対向ローラ対72
が等間隔で配設されている。この対向ローラ対72間の
隙間には、乾燥風を送給するチャンバー76に一体的に
形成されたガイド板74が配設されており、フィルム1
2はこのガイド板74によって下流側の対向ローラ対7
2へ確実に案内される。チャンバー76の内部には、図
示しないファンにより生成された空気流が図示しないヒ
ータによって加熱されることにより生成された乾燥風が
供給される。またチャンバー76のガイド板74付近に
は、フィルム幅方向に沿ってスリット孔76Aが設けら
れている。従って、乾燥風はスリット孔76Aを介して
フィルム12に向けて吹き付けられ、これによりフィル
ム12は、対向ローラ対72に挟持されて排出口78へ
向けて搬送されながら乾燥される。
が等間隔で配設されている。この対向ローラ対72間の
隙間には、乾燥風を送給するチャンバー76に一体的に
形成されたガイド板74が配設されており、フィルム1
2はこのガイド板74によって下流側の対向ローラ対7
2へ確実に案内される。チャンバー76の内部には、図
示しないファンにより生成された空気流が図示しないヒ
ータによって加熱されることにより生成された乾燥風が
供給される。またチャンバー76のガイド板74付近に
は、フィルム幅方向に沿ってスリット孔76Aが設けら
れている。従って、乾燥風はスリット孔76Aを介して
フィルム12に向けて吹き付けられ、これによりフィル
ム12は、対向ローラ対72に挟持されて排出口78へ
向けて搬送されながら乾燥される。
【0026】次に図3を参照し、自動現像機10の各処
理槽へ補充液を供給する補充液供給系の構成について説
明する。自動現像機10は現像補充液槽82、定着補充
液槽84及び補充水槽86を備えており、現像補充液槽
82には現像補充液が貯留されており、定着補充液槽8
4には定着補充液が貯留されている。これらの各補充液
は、専用の容器の装填により、または作業員の調合によ
り補給される。また補充水槽86には水道水等の水が貯
留されている。
理槽へ補充液を供給する補充液供給系の構成について説
明する。自動現像機10は現像補充液槽82、定着補充
液槽84及び補充水槽86を備えており、現像補充液槽
82には現像補充液が貯留されており、定着補充液槽8
4には定着補充液が貯留されている。これらの各補充液
は、専用の容器の装填により、または作業員の調合によ
り補給される。また補充水槽86には水道水等の水が貯
留されている。
【0027】現像補充液槽82の底部には管路88の一
端が連結されており、管路88の他端は現像槽16の上
方まで延設されている。管路88の中間部にはベローズ
ポンプ等で構成されるポンプ90が配設されており、ポ
ンプ90が作動すると、ポンプ90の作動時間に対応す
る量の現像補充液が、現像補充液槽82から管路88を
介して現像槽16に供給される。ポンプ90は制御装置
92に接続されており、制御装置92によって作動が制
御される。同様に、定着補充液槽84の底部には管路9
4の一端が連結されており、管路94の他端は定着槽2
0の上方まで延設されている。管路94の中間部にはポ
ンプ96が配設されており、ポンプ96が作動すると、
ポンプ96の作動時間に対応する量の定着補充液が、定
着補充液槽84から管路94を介して定着槽20に供給
される。ポンプ96も制御装置92に接続されており、
制御装置92によって作動が制御される。
端が連結されており、管路88の他端は現像槽16の上
方まで延設されている。管路88の中間部にはベローズ
ポンプ等で構成されるポンプ90が配設されており、ポ
ンプ90が作動すると、ポンプ90の作動時間に対応す
る量の現像補充液が、現像補充液槽82から管路88を
介して現像槽16に供給される。ポンプ90は制御装置
92に接続されており、制御装置92によって作動が制
御される。同様に、定着補充液槽84の底部には管路9
4の一端が連結されており、管路94の他端は定着槽2
0の上方まで延設されている。管路94の中間部にはポ
ンプ96が配設されており、ポンプ96が作動すると、
ポンプ96の作動時間に対応する量の定着補充液が、定
着補充液槽84から管路94を介して定着槽20に供給
される。ポンプ96も制御装置92に接続されており、
制御装置92によって作動が制御される。
【0028】また、補充水槽86の底部には管路98の
一端が連結されており、管路98の他端は水洗槽28の
上方まで延設されている。管路98の中間部にはポンプ
100が配設されており、ポンプ100が作動すると、
ポンプ100の作動時間に対応する量の水が、補充水槽
86から管路98を介して水洗槽28へ供給される。ま
た、管路98の補充水槽86とポンプ100との間は管
路102、104に分岐されており、管路102の端部
は現像槽16の上方まで、管路104の端部はリンス槽
24の上方まで、各々延設されている。管路102、1
04の中間部には各々ポンプ106、108が配設され
ており、ポンプ106またはポンプ108が作動する
と、ポンプ106またはポンプ108の作動時間に対応
する量の水が現像槽16またはリンス槽24に供給され
る。ポンプ106、108も制御装置に接続されてお
り、制御装置92によって作動が制御される。
一端が連結されており、管路98の他端は水洗槽28の
上方まで延設されている。管路98の中間部にはポンプ
100が配設されており、ポンプ100が作動すると、
ポンプ100の作動時間に対応する量の水が、補充水槽
86から管路98を介して水洗槽28へ供給される。ま
た、管路98の補充水槽86とポンプ100との間は管
路102、104に分岐されており、管路102の端部
は現像槽16の上方まで、管路104の端部はリンス槽
24の上方まで、各々延設されている。管路102、1
04の中間部には各々ポンプ106、108が配設され
ており、ポンプ106またはポンプ108が作動する
と、ポンプ106またはポンプ108の作動時間に対応
する量の水が現像槽16またはリンス槽24に供給され
る。ポンプ106、108も制御装置に接続されてお
り、制御装置92によって作動が制御される。
【0029】なお、リンス槽24をオーバフローした水
は定着槽20に供給されるようになっており、定着槽2
0へ水を供給する場合にはポンプ108を作動させ、リ
ンス槽24をオーバフローした水を定着槽20に供給す
る。
は定着槽20に供給されるようになっており、定着槽2
0へ水を供給する場合にはポンプ108を作動させ、リ
ンス槽24をオーバフローした水を定着槽20に供給す
る。
【0030】また、制御装置92はマイクロコンピュー
タ等を含んで構成されている。制御装置92には前述の
フィルムセンサ80が接続されており、フィルムセンサ
80の検出結果が入力されるようになっている。また、
制御装置92には操作部110が接続されている。この
操作部110は、自動現像機10に設けられ自動現像機
10を処理可能状態または処理不能状態とするためのメ
インスイッチ112等の多数のスイッチを含んで構成さ
れている。
タ等を含んで構成されている。制御装置92には前述の
フィルムセンサ80が接続されており、フィルムセンサ
80の検出結果が入力されるようになっている。また、
制御装置92には操作部110が接続されている。この
操作部110は、自動現像機10に設けられ自動現像機
10を処理可能状態または処理不能状態とするためのメ
インスイッチ112等の多数のスイッチを含んで構成さ
れている。
【0031】次にこの自動現像機10の作用を説明す
る。自動現像機10によって処理を行う場合、作業員は
操作部110のメインスイッチ112を操作して自動現
像機10を処理可能状態とした後に、露光によって画像
が記録されたフィルム12を、自動現像装置10の挿入
口48を介して自動現像装置10の内部へ挿入する。自
動現像装置10では、挿入されたフィルム12を現像部
18の搬送ラック38に設けられたローラ対50によっ
て引き入れて現像槽16内へ送り込む。
る。自動現像機10によって処理を行う場合、作業員は
操作部110のメインスイッチ112を操作して自動現
像機10を処理可能状態とした後に、露光によって画像
が記録されたフィルム12を、自動現像装置10の挿入
口48を介して自動現像装置10の内部へ挿入する。自
動現像装置10では、挿入されたフィルム12を現像部
18の搬送ラック38に設けられたローラ対50によっ
て引き入れて現像槽16内へ送り込む。
【0032】現像槽16では、搬送ラック38のローラ
対32、34、36によってフィルム12を略U字状に
搬送しながら現像液に浸漬して現像処理を行う。現像部
18での処理が終了したフィルム12は、定着槽20へ
送り込まれる。定着槽20では、搬送ラック40のロー
ラ対32、34、36によってフィルム12を略U字状
に搬送しながら定着液に浸漬して定着処理を行う。定着
槽20での処理が終了したフィルム12は、リンス部2
6を通過する。このリンス部26の通過時に、ローラ対
58に挟持されることによって、フィルム12に付着す
る定着液がスクイズされると共に下側のローラによって
汲み上げられたリンス液によってフィルム液面が洗浄さ
れ、水洗部30へと至る。
対32、34、36によってフィルム12を略U字状に
搬送しながら現像液に浸漬して現像処理を行う。現像部
18での処理が終了したフィルム12は、定着槽20へ
送り込まれる。定着槽20では、搬送ラック40のロー
ラ対32、34、36によってフィルム12を略U字状
に搬送しながら定着液に浸漬して定着処理を行う。定着
槽20での処理が終了したフィルム12は、リンス部2
6を通過する。このリンス部26の通過時に、ローラ対
58に挟持されることによって、フィルム12に付着す
る定着液がスクイズされると共に下側のローラによって
汲み上げられたリンス液によってフィルム液面が洗浄さ
れ、水洗部30へと至る。
【0033】水洗部30の水洗槽28では、搬送ラック
42の搬送ローラ32、36によってフィルム12を水
洗水に浸漬しながら搬送して、フィルム12の水洗を行
い、フィルムの表面から定着液成分を除去する。水洗処
理が終了したフィルム12は、水洗部30から乾燥部6
8へ至る前にローラ対70に挟持されてスクイズされる
と共に水平状態で搬送され、この水平状態が維持されて
乾燥部68へ送り出される。
42の搬送ローラ32、36によってフィルム12を水
洗水に浸漬しながら搬送して、フィルム12の水洗を行
い、フィルムの表面から定着液成分を除去する。水洗処
理が終了したフィルム12は、水洗部30から乾燥部6
8へ至る前にローラ対70に挟持されてスクイズされる
と共に水平状態で搬送され、この水平状態が維持されて
乾燥部68へ送り出される。
【0034】乾燥部68に送り込まれたフィルム12
は、対向ローラ対72によって挟持されガイド板74に
よって案内されて略水平に搬送される。このとき、チャ
ンバー76に設けられたスリット孔76Aから吹き出る
乾燥風によってフィルム12の表裏面が乾燥される。乾
燥部68を通過したフィルム12は排出口78を介して
自動現像機10の外部へ排出され、図示しない受け箱へ
ストックされる。自動現像機10の処理可能状態では、
フィルム12が内部に挿入される毎に上記のような処理
が行われる。
は、対向ローラ対72によって挟持されガイド板74に
よって案内されて略水平に搬送される。このとき、チャ
ンバー76に設けられたスリット孔76Aから吹き出る
乾燥風によってフィルム12の表裏面が乾燥される。乾
燥部68を通過したフィルム12は排出口78を介して
自動現像機10の外部へ排出され、図示しない受け箱へ
ストックされる。自動現像機10の処理可能状態では、
フィルム12が内部に挿入される毎に上記のような処理
が行われる。
【0035】1日の作業が終了すると、作業員はメイン
スイッチ112を操作して自動現像機10を処理不能状
態とする。この処理不能状態では処理液を加熱するヒー
タや乾燥部68のファン、ヒータ等の作動が停止し、制
御装置92や補充液供給系等のみが作動を継続してい
る。
スイッチ112を操作して自動現像機10を処理不能状
態とする。この処理不能状態では処理液を加熱するヒー
タや乾燥部68のファン、ヒータ等の作動が停止し、制
御装置92や補充液供給系等のみが作動を継続してい
る。
【0036】次に現像槽16への補充液の補充処理につ
いて図4のフローチャートを参照して説明する。ステッ
プ200、202、204では自動現像機10の状態を
判定する。すなわち、ステップ200では自動現像機1
0が処理可能状態で継続しているか否か判定する。ステ
ップ200の判定が否定された場合には、ステップ20
2で自動現像機10が処理可能状態から処理不能状態に
変化したか否か判定する。ステップ202の判定も否定
された場合には、ステップ204で自動現像機10が処
理不能状態から処理可能状態に変化したか否か判定す
る。
いて図4のフローチャートを参照して説明する。ステッ
プ200、202、204では自動現像機10の状態を
判定する。すなわち、ステップ200では自動現像機1
0が処理可能状態で継続しているか否か判定する。ステ
ップ200の判定が否定された場合には、ステップ20
2で自動現像機10が処理可能状態から処理不能状態に
変化したか否か判定する。ステップ202の判定も否定
された場合には、ステップ204で自動現像機10が処
理不能状態から処理可能状態に変化したか否か判定す
る。
【0037】自動現像機10が処理可能状態で継続して
いる場合にはステップ200の判定が肯定され、ステッ
プ206で処理可能状態における補充処理を行う。な
お、この処理については後述する。また、1日の作業が
終了し、作業員によりメインスイッチ112が操作され
ることによって自動現像機10が処理可能状態から処理
不能状態に変化した場合には、ステップ202の判定が
肯定され、ステップ208で処理不能状態タイマをスタ
ートさせてステップ200へ戻る。この処理不能状態タ
イマのタイマ値としては数時間程度(例えば6時間)の
値が設定されている。また、自動現像機10が処理不能
状態で継続している場合には、ステップ204の判定が
否定されてステップ210へ移行する。
いる場合にはステップ200の判定が肯定され、ステッ
プ206で処理可能状態における補充処理を行う。な
お、この処理については後述する。また、1日の作業が
終了し、作業員によりメインスイッチ112が操作され
ることによって自動現像機10が処理可能状態から処理
不能状態に変化した場合には、ステップ202の判定が
肯定され、ステップ208で処理不能状態タイマをスタ
ートさせてステップ200へ戻る。この処理不能状態タ
イマのタイマ値としては数時間程度(例えば6時間)の
値が設定されている。また、自動現像機10が処理不能
状態で継続している場合には、ステップ204の判定が
否定されてステップ210へ移行する。
【0038】ステップ210では現像槽16への補充液
の補充タイミングであるか否か判定する。この判定は、
前述の処理不能状態タイマがタイムアウトしたか否かを
判断することにより行われる。自動現像機10が処理可
能状態から処理不能状態に変化してから、前記タイマ値
に対応する時間が経過するとステップ210の判定が肯
定され、ステップ212ではポンプ90、106を各々
所定時間作動させ、前記タイマ値に対応する時間が経過
するまでの間の現像槽16からの現像液の蒸発量に対応
する所定量Xn の補充液(現像補充液+水)を補充す
る。
の補充タイミングであるか否か判定する。この判定は、
前述の処理不能状態タイマがタイムアウトしたか否かを
判断することにより行われる。自動現像機10が処理可
能状態から処理不能状態に変化してから、前記タイマ値
に対応する時間が経過するとステップ210の判定が肯
定され、ステップ212ではポンプ90、106を各々
所定時間作動させ、前記タイマ値に対応する時間が経過
するまでの間の現像槽16からの現像液の蒸発量に対応
する所定量Xn の補充液(現像補充液+水)を補充す
る。
【0039】なお、本実施例では自動現像機10の処理
可能状態、及び処理不能状態における現像槽16からの
単位時間当りの現像液の蒸発量が予め測定されており、
この測定結果は制御装置92の図示しないROMに、図
6の直線B及び直線Cを表すマップとして記憶されてい
る。自動現像機10の処理可能状態では、現像槽16内
の現像液は図示しないヒータによって加熱されているた
め、処理不能状態と比較して単位時間当りの蒸発量は多
い。なお、自動現像機10内の温度や湿度を測定する手
段を設け、これらによって測定される温度や湿度を加味
したマップを用いるようにしてもよい。
可能状態、及び処理不能状態における現像槽16からの
単位時間当りの現像液の蒸発量が予め測定されており、
この測定結果は制御装置92の図示しないROMに、図
6の直線B及び直線Cを表すマップとして記憶されてい
る。自動現像機10の処理可能状態では、現像槽16内
の現像液は図示しないヒータによって加熱されているた
め、処理不能状態と比較して単位時間当りの蒸発量は多
い。なお、自動現像機10内の温度や湿度を測定する手
段を設け、これらによって測定される温度や湿度を加味
したマップを用いるようにしてもよい。
【0040】本ステップ212では、所定量Xn を前記
直線Cを表すマップを参照することによって求めてい
る。また、現像槽16へ補充する現像補充液と水の補充
量の比率、すなわち現像補充液の希釈比率は4:3とさ
れている。現像液の処理劣化分を補充する場合には、後
述するように現像補充液を2:1の希釈比率で希釈した
補充液を補充するので、本ステップ212では、処理劣
化分の補充の際に補充する補充液よりも水の割合を多く
する。
直線Cを表すマップを参照することによって求めてい
る。また、現像槽16へ補充する現像補充液と水の補充
量の比率、すなわち現像補充液の希釈比率は4:3とさ
れている。現像液の処理劣化分を補充する場合には、後
述するように現像補充液を2:1の希釈比率で希釈した
補充液を補充するので、本ステップ212では、処理劣
化分の補充の際に補充する補充液よりも水の割合を多く
する。
【0041】次のステップ214では蒸発量に相当する
補充液の補充量Xn を処理不能状態での補充量の積算値
XN に積算し、ステップ216では処理不能状態タイマ
を再びスタートさせてステップ200へ戻る。上記処理
により、自動現像機10が処理不能状態の場合には、処
理不能状態タイマのタイマ値に対応する所定時間毎に、
現像槽16からの現像液の蒸発量に対応する所定量Xn
の補充液が現像槽16に補充される。これにより、現像
槽16内の現像液の液面レベルが常に基準レベル126
付近にあって、蓋部124の下面に接触した状態で維持
される。従って、現像液と空気との接触面積が非常に小
さい状態で維持されるので、現像液の経時劣化の度合い
は小さい。
補充液の補充量Xn を処理不能状態での補充量の積算値
XN に積算し、ステップ216では処理不能状態タイマ
を再びスタートさせてステップ200へ戻る。上記処理
により、自動現像機10が処理不能状態の場合には、処
理不能状態タイマのタイマ値に対応する所定時間毎に、
現像槽16からの現像液の蒸発量に対応する所定量Xn
の補充液が現像槽16に補充される。これにより、現像
槽16内の現像液の液面レベルが常に基準レベル126
付近にあって、蓋部124の下面に接触した状態で維持
される。従って、現像液と空気との接触面積が非常に小
さい状態で維持されるので、現像液の経時劣化の度合い
は小さい。
【0042】一方、1日の作業を開始する際に、作業員
によりメインスイッチ112が操作されることによって
自動現像機10が処理不能状態から処理可能状態に変化
した場合には、ステップ204の判定が肯定されてステ
ップ218へ移行する。ステップ218では現像液の経
時劣化分を補うための補充液の補充量XMDR を次の
(1)式に従って演算する。
によりメインスイッチ112が操作されることによって
自動現像機10が処理不能状態から処理可能状態に変化
した場合には、ステップ204の判定が肯定されてステ
ップ218へ移行する。ステップ218では現像液の経
時劣化分を補うための補充液の補充量XMDR を次の
(1)式に従って演算する。
【0043】 XMDR =(k1 ・ton + k2 ・toff ) ・・・(1) なお、tonは前回経時劣化分の補充を行ってからの自動
現像機10の処理可能状態での経過時間、toff は前回
経時劣化分の補充を行ってからの自動現像機10の処理
不能状態での経過時間、k1 及びk2 は定数である。t
on及びtoff は制御装置92によって計測される。ステ
ップ220ではポンプ90、106を作動させ、ステッ
プ218で求めた補充量XMDR の補充液を補充する。な
お、このときも現像補充液を4:3の希釈比率で希釈し
た補充液を補充する。
現像機10の処理可能状態での経過時間、toff は前回
経時劣化分の補充を行ってからの自動現像機10の処理
不能状態での経過時間、k1 及びk2 は定数である。t
on及びtoff は制御装置92によって計測される。ステ
ップ220ではポンプ90、106を作動させ、ステッ
プ218で求めた補充量XMDR の補充液を補充する。な
お、このときも現像補充液を4:3の希釈比率で希釈し
た補充液を補充する。
【0044】次のステップ222では、自動現像機10
の処理不能状態での経過時間toffに基づいて、図6の
直線Cを表すマップを参照して処理不能状態となってい
た期間内における現像槽16からの現像液の全蒸発量Q
off を求め、この全蒸発量Q off から処理不能状態での
補充量の積算値XN を減算し、全蒸発量Qoff に対する
未補充分を算出する。この未補充分は、例えば処理不能
状態となっていた期間中に停電等により制御装置92の
作動が停止していたり、処理不能状態タイマのタイマ値
がタイムアウトする前にメインスイッチ112が操作さ
れて処理可能状態となった等の場合に発生する。
の処理不能状態での経過時間toffに基づいて、図6の
直線Cを表すマップを参照して処理不能状態となってい
た期間内における現像槽16からの現像液の全蒸発量Q
off を求め、この全蒸発量Q off から処理不能状態での
補充量の積算値XN を減算し、全蒸発量Qoff に対する
未補充分を算出する。この未補充分は、例えば処理不能
状態となっていた期間中に停電等により制御装置92の
作動が停止していたり、処理不能状態タイマのタイマ値
がタイムアウトする前にメインスイッチ112が操作さ
れて処理可能状態となった等の場合に発生する。
【0045】ステップ224では積算値XN を0にし
て、次のステップ226で前記未補充分が、既に補充し
た経時劣化分の補充量XMDR よりも大きいか否か判定す
る。ステップ226の判定が否定された場合には、前記
未補充分は経時劣化分の補充によって賄われているので
補充液の追加補充は必要ないと判断し、ステップ232
へ移行する。一方ステップ226の判定が肯定された場
合は、自動現像機10が処理不能状態となっていた期間
における現像液の全蒸発量Qoff を完全には補充してい
ない状態であるので、現像液の液面レベルが低下してい
ると考えられる。このため、ステップ228では前記未
補充分から経時劣化分の補充量XMDR を減算して、必要
とされる補充液の補充量を算出し、ステップ230でポ
ンプ90、106を作動させ、求めた必要補充量の補充
液を現像槽16へ追加補充する。
て、次のステップ226で前記未補充分が、既に補充し
た経時劣化分の補充量XMDR よりも大きいか否か判定す
る。ステップ226の判定が否定された場合には、前記
未補充分は経時劣化分の補充によって賄われているので
補充液の追加補充は必要ないと判断し、ステップ232
へ移行する。一方ステップ226の判定が肯定された場
合は、自動現像機10が処理不能状態となっていた期間
における現像液の全蒸発量Qoff を完全には補充してい
ない状態であるので、現像液の液面レベルが低下してい
ると考えられる。このため、ステップ228では前記未
補充分から経時劣化分の補充量XMDR を減算して、必要
とされる補充液の補充量を算出し、ステップ230でポ
ンプ90、106を作動させ、求めた必要補充量の補充
液を現像槽16へ追加補充する。
【0046】次のステップ232では無補充タイマをス
タートさせる。この無補充タイマは後述するように、自
動現像機10が処理可能状態のときの補充液の補充間隔
の最大値に対応しており、タイマ値としては処理不能状
態タイマのタイマ値よりも小さな値が設定されている。
ステップ232の処理を行った後はステップ200へ戻
る。
タートさせる。この無補充タイマは後述するように、自
動現像機10が処理可能状態のときの補充液の補充間隔
の最大値に対応しており、タイマ値としては処理不能状
態タイマのタイマ値よりも小さな値が設定されている。
ステップ232の処理を行った後はステップ200へ戻
る。
【0047】次に、自動現像機10が処理可能状態で継
続している際に実行される、処理可能状態における補充
処理(ステップ206)の詳細について、図5のフロー
チャートを参照して説明する。なお、この処理を実行す
る際には、前記ステップ232において既に無補充タイ
マがスタートされている。ステップ250では自動現像
機10の処理可能状態が24時間以上継続しているか否
か判定する。ステップ250の判定が否定された場合に
はステップ252へ移行し、現像液の処理劣化分に対応
する補充液を補充する、所謂処理補充を行うか否か判定
する。
続している際に実行される、処理可能状態における補充
処理(ステップ206)の詳細について、図5のフロー
チャートを参照して説明する。なお、この処理を実行す
る際には、前記ステップ232において既に無補充タイ
マがスタートされている。ステップ250では自動現像
機10の処理可能状態が24時間以上継続しているか否
か判定する。ステップ250の判定が否定された場合に
はステップ252へ移行し、現像液の処理劣化分に対応
する補充液を補充する、所謂処理補充を行うか否か判定
する。
【0048】フィルム12を処理していない等の理由で
処理補充を行わない場合には、ステップ262の判定が
否定され、ステップ262で無補充タイマがタイムアウ
トしたか否か判定する。ステップ262の判定が否定さ
れた場合には、補充処理を一旦終了する。
処理補充を行わない場合には、ステップ262の判定が
否定され、ステップ262で無補充タイマがタイムアウ
トしたか否か判定する。ステップ262の判定が否定さ
れた場合には、補充処理を一旦終了する。
【0049】自動現像機10では、フィルム12を処理
すると所定のタイミングで現像液の処理劣化分の補充を
行う。この場合にはステップ252の判定が肯定され、
ステップ254で無補充タイマをストップさせる。ステ
ップ256ではフィルムセンサ80からの信号に基づい
て自動現像機10におけるフィルム12の処理量(処理
面積)を演算し、このフィルム処理量に基づいて補充液
の補充量を演算する。ステップ258ではポンプ90、
106を作動させ、ステップ256で求めた補充量の補
充液を補充する。
すると所定のタイミングで現像液の処理劣化分の補充を
行う。この場合にはステップ252の判定が肯定され、
ステップ254で無補充タイマをストップさせる。ステ
ップ256ではフィルムセンサ80からの信号に基づい
て自動現像機10におけるフィルム12の処理量(処理
面積)を演算し、このフィルム処理量に基づいて補充液
の補充量を演算する。ステップ258ではポンプ90、
106を作動させ、ステップ256で求めた補充量の補
充液を補充する。
【0050】なお、このときの現像補充液と水の補充量
の比率、すなわち現像補充液の希釈比率は2:1とされ
ている。これにより、フィルム12を処理することによ
り低下した現像液の液活性が回復されることになる。ス
テップ260では無補充タイマを新たにスタートさせて
補充処理を一旦終了する。
の比率、すなわち現像補充液の希釈比率は2:1とされ
ている。これにより、フィルム12を処理することによ
り低下した現像液の液活性が回復されることになる。ス
テップ260では無補充タイマを新たにスタートさせて
補充処理を一旦終了する。
【0051】一方、フィルム12を処理していない状態
が一定時間以上継続した場合には、無補充タイマがタイ
ムアウトし、ステップ262の判定が肯定されてステッ
プ264へ移行する。ステップ264ではポンプ90、
106を作動させ、前記無補充タイマのタイマ値に対応
する時間が経過するまでの間の現像槽16からの現像液
の蒸発量に対応する所定量Xd の補充液を補充する。次
のステップ266では、補充液の補充量Xd を処理可能
状態での補充量の積算値XD に積算し、ステップ268
で無補充タイマを新たにスタートさせ、補充処理を一旦
終了する。
が一定時間以上継続した場合には、無補充タイマがタイ
ムアウトし、ステップ262の判定が肯定されてステッ
プ264へ移行する。ステップ264ではポンプ90、
106を作動させ、前記無補充タイマのタイマ値に対応
する時間が経過するまでの間の現像槽16からの現像液
の蒸発量に対応する所定量Xd の補充液を補充する。次
のステップ266では、補充液の補充量Xd を処理可能
状態での補充量の積算値XD に積算し、ステップ268
で無補充タイマを新たにスタートさせ、補充処理を一旦
終了する。
【0052】上記処理により、自動現像機10が処理可
能状態の場合には、処理補充が行われない状態が無補充
タイマのタイマ値に対応する時間以上継続すると、現像
槽16からの現像液の蒸発量に対応する所定量Xd の補
充液が現像槽16に補充される。なお、この所定量Xd
は、図6の直線Bを表すマップを参照することによって
求められる。これにより、現像槽16内の現像液は、蓋
部124の下面に接触した状態、すなわち現像液と空気
との接触面積が非常に小さい状態で維持されるので、現
像液の経時劣化の度合いは小さい。
能状態の場合には、処理補充が行われない状態が無補充
タイマのタイマ値に対応する時間以上継続すると、現像
槽16からの現像液の蒸発量に対応する所定量Xd の補
充液が現像槽16に補充される。なお、この所定量Xd
は、図6の直線Bを表すマップを参照することによって
求められる。これにより、現像槽16内の現像液は、蓋
部124の下面に接触した状態、すなわち現像液と空気
との接触面積が非常に小さい状態で維持されるので、現
像液の経時劣化の度合いは小さい。
【0053】なお、処理補充が無補充タイマのタイマ値
よりも短い時間間隔で行われている場合にはステップ2
62の判定は肯定されないが、現像液の蒸発による現像
液量の減少は処理補充によって賄われるので、現像液の
液面レベルの低下が発生することはない。
よりも短い時間間隔で行われている場合にはステップ2
62の判定は肯定されないが、現像液の蒸発による現像
液量の減少は処理補充によって賄われるので、現像液の
液面レベルの低下が発生することはない。
【0054】また、自動現像機10の処理可能状態が2
4時間以上継続した場合には、ステップ250の判定が
肯定されてステップ270へ移行する。ステップ270
及び次のステップ272では、前述のステップ218、
220と同様に経時劣化分の補充量XMDR を演算し、現
像槽16内へ補充量XMDR だけ補充する。ステップ27
4では図6の直線Bを表すマップを参照し、処理可能状
態となっていた期間(すなわち24時間)内における現
像槽16からの現像液の全蒸発量Qonを求め、この全蒸
発量Qonから処理可能状態での補充量の積算値XD を減
算し、全蒸発量Qonに対する未補充分を算出する。
4時間以上継続した場合には、ステップ250の判定が
肯定されてステップ270へ移行する。ステップ270
及び次のステップ272では、前述のステップ218、
220と同様に経時劣化分の補充量XMDR を演算し、現
像槽16内へ補充量XMDR だけ補充する。ステップ27
4では図6の直線Bを表すマップを参照し、処理可能状
態となっていた期間(すなわち24時間)内における現
像槽16からの現像液の全蒸発量Qonを求め、この全蒸
発量Qonから処理可能状態での補充量の積算値XD を減
算し、全蒸発量Qonに対する未補充分を算出する。
【0055】ステップ276では積算値XD を0にし
て、次のステップ278で算出した未補充分が、既に補
充した経時劣化分の補充量XMDR よりも大きいか否か判
定する。ステップ278の判定が否定された場合は、補
充処理を一旦終了する。一方ステップ278の判定が肯
定された場合は、現像液の液面レベルが低下していると
考えられるので、ステップ280で前記未補充分から経
時劣化分の補充量XMDRを減算して必要とされる補充液
の補充量を算出し、ステップ282で求めた必要補充量
の補充液を現像槽16へ追加補充する。
て、次のステップ278で算出した未補充分が、既に補
充した経時劣化分の補充量XMDR よりも大きいか否か判
定する。ステップ278の判定が否定された場合は、補
充処理を一旦終了する。一方ステップ278の判定が肯
定された場合は、現像液の液面レベルが低下していると
考えられるので、ステップ280で前記未補充分から経
時劣化分の補充量XMDRを減算して必要とされる補充液
の補充量を算出し、ステップ282で求めた必要補充量
の補充液を現像槽16へ追加補充する。
【0056】このように、自動現像機10の処理可能状
態が24時間以上以上継続した場合についても、現像液
の液面レベルが基準レベル付近に維持されるように未補
充分に対応する量の補充液が補充される。
態が24時間以上以上継続した場合についても、現像液
の液面レベルが基準レベル付近に維持されるように未補
充分に対応する量の補充液が補充される。
【0057】このように本実施例では、自動現像機10
の処理不能状態では現像槽16へ所定時間毎に補充液を
補充し、自動現像機10の処理可能状態では処理補充が
行われない状態が継続しているときに、現像槽16へ所
定時間毎に補充液を補充するようにしたので、現像液は
常に蓋部124の下面に接触している状態で維持され、
経時劣化の度合いは非常に小さくなる。これにより、経
時劣化による処理液の性能を低下を回復させるための補
充液の補充量XMDR が少なくなり、自動現像機10のメ
インテナンス費用が低減される。
の処理不能状態では現像槽16へ所定時間毎に補充液を
補充し、自動現像機10の処理可能状態では処理補充が
行われない状態が継続しているときに、現像槽16へ所
定時間毎に補充液を補充するようにしたので、現像液は
常に蓋部124の下面に接触している状態で維持され、
経時劣化の度合いは非常に小さくなる。これにより、経
時劣化による処理液の性能を低下を回復させるための補
充液の補充量XMDR が少なくなり、自動現像機10のメ
インテナンス費用が低減される。
【0058】なお、上記では自動現像機10の処理可能
状態、及び処理不能状態における現像槽16からの単位
時間当りの現像液の蒸発量を予め測定してマップとして
記憶しておき、このマップを参照して補充液の補充量を
決定していたが、現像槽16からの蒸発量は外気の気温
及び湿度によって異なるので、例えば現像液の蒸発量を
季節毎に測定して複数のマップを用意しておき、使用す
るマップを季節によって切り替えるようにしてもよい。
また、センサにより外気温を測定し、測定した外気温に
基づいて現像液の蒸発量を演算し補充量を決定するよう
にしてもよい。さらに、外気温に加えて外気の湿度も測
定し、測定した外気温及び湿度に基づいて蒸発量を演算
し補充量を決定するようにしてもよい。
状態、及び処理不能状態における現像槽16からの単位
時間当りの現像液の蒸発量を予め測定してマップとして
記憶しておき、このマップを参照して補充液の補充量を
決定していたが、現像槽16からの蒸発量は外気の気温
及び湿度によって異なるので、例えば現像液の蒸発量を
季節毎に測定して複数のマップを用意しておき、使用す
るマップを季節によって切り替えるようにしてもよい。
また、センサにより外気温を測定し、測定した外気温に
基づいて現像液の蒸発量を演算し補充量を決定するよう
にしてもよい。さらに、外気温に加えて外気の湿度も測
定し、測定した外気温及び湿度に基づいて蒸発量を演算
し補充量を決定するようにしてもよい。
【0059】また、上記では現像槽16への補充液の補
充処理を例に説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、定着槽20等への補充液の補充を行う場合
に適用することも可能である。
充処理を例に説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、定着槽20等への補充液の補充を行う場合
に適用することも可能である。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、感光材料処理装置の処理不能状態における処理槽中
からの処理液の蒸発分に対応する量の補充液を、処理不
能状態の間に処理槽内へ所定時間毎に補充するように補
充手段を制御したので、処理液の劣化の度合いを小さく
することができる、という優れた効果が得られる。
は、感光材料処理装置の処理不能状態における処理槽中
からの処理液の蒸発分に対応する量の補充液を、処理不
能状態の間に処理槽内へ所定時間毎に補充するように補
充手段を制御したので、処理液の劣化の度合いを小さく
することができる、という優れた効果が得られる。
【0061】請求項2記載の発明は、感光材料処理装置
の処理可能状態で感光材料が処理された場合には、感光
材料の処理量に応じた量の補充液を処理槽内へ補充する
ように補充手段を制御すると共に、処理可能状態にも拘
わらず感光材料の処理が所定時間以上行われなかった場
合には、処理可能状態における処理槽からの処理液の蒸
発分に対応する量の補充液を処理槽内へ補充するように
補充手段を制御したので、処理液の劣化の度合いを小さ
くすることができる、という優れた効果が得られる。
の処理可能状態で感光材料が処理された場合には、感光
材料の処理量に応じた量の補充液を処理槽内へ補充する
ように補充手段を制御すると共に、処理可能状態にも拘
わらず感光材料の処理が所定時間以上行われなかった場
合には、処理可能状態における処理槽からの処理液の蒸
発分に対応する量の補充液を処理槽内へ補充するように
補充手段を制御したので、処理液の劣化の度合いを小さ
くすることができる、という優れた効果が得られる。
【図1】本実施例に係る自動現像機の概略構成図であ
る。
る。
【図2】現像槽に設けられた蓋部等を示す概略図であ
る。
る。
【図3】自動現像機の補充液供給系の概略構成図であ
る。
る。
【図4】本実施例の作用として、現像槽への補充液の補
充処理を説明するフローチャートである。
充処理を説明するフローチャートである。
【図5】自動現像機が処理可能状態の場合の補充液の補
充処理を説明するフローチャートである。
充処理を説明するフローチャートである。
【図6】現像槽からの現像液の蒸発量を表す線図であ
る。
る。
10 自動現像機 16 現像槽 82 現像補充液槽 86 補充水槽 90 ポンプ 92 制御装置 106 ポンプ 112 メインスイッチ 124 蓋部 126 現像液の基準レベル
Claims (3)
- 【請求項1】 感光材料を処理する処理液を貯留する処
理槽と、前記処理槽の上方開口を覆うように設けられた
蓋部と、を備え、処理時及び非処理時を含む処理可能状
態と処理不能状態とを選択することができ、処理時に感
光材料を処理槽内の処理液に浸漬して搬送しながら処理
する感光材料処理装置の補充液補充装置であって、 前記処理槽内へ補充液を補充する補充手段と、 処理不能状態における前記処理槽中からの処理液の蒸発
分に対応する量の補充液を、処理不能状態の間に前記処
理槽内へ所定時間毎に補充するように前記補充手段を制
御する制御手段と、 を含むことを特徴とする感光材料処理装置の補充液補充
装置。 - 【請求項2】 感光材料を処理する処理液を貯留する処
理槽と、前記処理槽の上方開口を覆うように設けられた
蓋部と、を備え、処理時及び非処理時を含む処理可能状
態と処理不能状態とを選択することができ、処理時に感
光材料を処理槽内の処理液に浸漬して搬送しながら処理
する感光材料処理装置の補充液補充装置であって、 前記処理槽内へ補充液を補充する補充手段と、 処理可能状態で感光材料が処理された場合には、感光材
料の処理量に応じた量の補充液を前記処理槽内へ補充す
るように前記補充手段を制御すると共に、処理可能状態
にも拘わらず感光材料の処理が所定時間以上行われなか
った場合には、処理可能状態における前記処理槽からの
処理液の蒸発分に対応する量の補充液を前記処理槽内へ
補充するように前記補充手段を制御する制御手段と、 を含むことを特徴とする感光材料処理装置の補充液補充
装置。 - 【請求項3】 前記蓋部は、感光材料が通過する部分以
外の前記処理槽の上方開口を覆うことを特徴とする請求
項1または請求項2記載の感光材料処理装置の補充液補
充装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11347593A JPH06324462A (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 感光材料処理装置の補充液補充装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11347593A JPH06324462A (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 感光材料処理装置の補充液補充装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06324462A true JPH06324462A (ja) | 1994-11-25 |
Family
ID=14613213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11347593A Pending JPH06324462A (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 感光材料処理装置の補充液補充装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06324462A (ja) |
-
1993
- 1993-05-14 JP JP11347593A patent/JPH06324462A/ja active Pending
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