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JPH06305265A - 熱転写受容シート - Google Patents

熱転写受容シート

Info

Publication number
JPH06305265A
JPH06305265A JP5117627A JP11762793A JPH06305265A JP H06305265 A JPH06305265 A JP H06305265A JP 5117627 A JP5117627 A JP 5117627A JP 11762793 A JP11762793 A JP 11762793A JP H06305265 A JPH06305265 A JP H06305265A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
receiving
layer
film
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5117627A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshikazu Nagura
敏和 名倉
Shigeo Hayashi
滋雄 林
Yukio Kusaka
幸雄 日下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by New Oji Paper Co Ltd filed Critical New Oji Paper Co Ltd
Priority to JP5117627A priority Critical patent/JPH06305265A/ja
Publication of JPH06305265A publication Critical patent/JPH06305265A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 半透明性があって、記録印字のカールがな
く、更に転写濃度が高い記録特性を有する熱転写受容シ
ートを提供する。 【構成】 透明フィルムの少なくとも一面に不透明度が
25%以上の合成紙を積層した基材と、この基材の少な
くとも一面上に形成され、かつ加熱によりインクシート
から移行する染料を受容する受容層とを有し、不透明度
が30〜80%の範囲であることを特徴とする熱転写受
容シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は昇華性分散染料を熱によ
り転写し、染着画像を形成するプリンター用の染料熱転
写受像シートに関するものである。更に詳しく述べるな
らば、本発明は、サーマル(熱による記録)プリンタ
ー、特に染料熱転写プリンターにおいて、熱転写された
昇華性染料など画像形成用染料を受容し、熱でカールを
生ずることなく、鮮明なフルカラー画像を高感度にプリ
ント(記録印画)する受容シートに関するものである。
本発明の熱転写受容シートは走行性が良好で、医療用等
のX線写真、カード、ポスター、印刷等全く新しい用途
などに用いると便利なものである。
【0002】
【従来の技術】最近、コンパクトで鮮明なフルカラー画
像がプリント可能なサーマルプリンター、特に染料熱転
写プリンターが注目されている。染料熱転写プリンター
は、小型ノンインパクトフルカラープリンターの主流と
して、ビデオプリンター用などに使われ注目されてい
る。染料熱転写プリンターは、フィルム上にイエロー、
マゼンタ、シアンそれぞれの染料インクを塗布したイン
クシートに、受容シートの染料染着性樹脂を被覆した面
を重ね合わせ、電気信号に応じサーマルヘッドから供給
される熱で、インクシートから昇華染料を必要部分、所
要濃度だけ転写、染着して画像を形成する。
【0003】このようなサーマル・ヘッドを用いるプリ
ンターで、鮮明な画像が得られる受容シートが開発され
ている。例えばポリオレフィンなどの熱可塑性高分子を
主成分とするボイド構造を持つ延伸フィルムを基材とし
て用いることが知られている。これらのシートは、厚さ
が均一で、柔軟性があり、セルロース繊維を主成分とす
る紙に比べ熱伝導度が小さいためか、均一で濃度の高い
印画が得られる長所がある。しかし、延伸フィルムを基
材として用いた受容シートに熱転写すると、延伸が熱に
よって戻り、フィルムが熱収縮し、その結果受容シート
にカールやシワを発生し、走行トラブルを起こし、プリ
ントの商品価値を著しく低下させる等の欠点があった。
【0004】これを改善するため、紙など熱収縮性の小
さい基材を芯として、上記の延伸フィルムを積層貼着し
て受像シートの基材にできる。しかし、パルプを主成分
とする紙を芯に使用した場合、湿度による伸縮みがカー
ルの原因となった。その対策として芯材の両面に延伸フ
ィルムを貼着して基材とすることが行なわれている。一
方染料昇華型プリンターの医療用への応用が進んでい
る。染料昇華型プリンターは現像工程が乾式であるため
操作が簡単で、従来のX線写真等に代わる映像記録用メ
ディアとして期待されているが、現在の透明フィルム単
体受像シート上に画像をプリントする方式では濃度及び
感度が低くX線写真を本格的に代替するまでには至って
いない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、染料熱転写
などのサーマルプリンターに用いたとき、受容面に鮮明
な画像が得られ、プリント後の熱カールがなく、かつ透
明性を有し、静電気等による重走など走行性の不安がな
く、前記の透明フィルム単体受容シート使用に伴なう欠
点を解消した染料熱転写受容シートを提供しようとする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するため鋭意研究の結果、透明フィルムの少な
くとも一面に不透明度が25%以上の合成紙を積層した
基材と、この基材の少なくとも一面上に形成され、かつ
加熱によりインクシートから移行する染料を受容する受
容層とを有し、不透明度が30〜80%の範囲である熱
転写受容シートにより、前記のような従来技術の欠点を
解決することを見出し本発明を完成した。
【0007】本発明の熱転写受容シートは受容層、熱可
塑性高分子を主成分とするボイド構造を持った延伸シー
トおよび透明フィルムの順に積層したことを特徴とす
る。本発明で使用される無機顔料とポリオレフィンなど
の熱可塑性樹脂を主成分とする延伸ボイド構造フィルム
は合成紙などとして知られており、印刷、筆記プリンタ
ー用途に用いられている。この合成紙を染料熱転写方式
をはじめとする熱転写プリンターの受容シートとして用
いて、均一で、鮮明な転写画像を得ることも知られてい
る。サーマルヘッドなどの熱による記録は、昇華染料転
写、ロイコ発色などいずれの方式においても、片面から
の熱により画像を形成させるため、熱収縮によりカール
を生じるが、単に熱収縮率の小さいシートを積層し用い
ることによって、受容シートのカール制御が出来る。
【0008】現在の合成紙の製造は、縦方向に一軸延伸
された基材フィルムに、無機顔料を配合した熱可塑性樹
脂をラミネートし、横方向に延伸する方法や、多くの無
機顔料を含有した二軸延伸された基材に印刷適性を向上
させるための表面コート層を設けたものもある。いづれ
の場合にも延伸することによってミクロボイドを発生さ
せている。従ってこの合成紙は、基材フィルムを二軸延
伸、表面の紙状層フィルムを一軸延伸した構造になって
いる。紙状層フィルムは延伸により充填材近傍にミクロ
ボイドを形成するので、筆記性や天然紙に近い風合が得
られる。無機顔料としては白土、タルク、アスベスト、
石膏、硫酸バリウム、ケイソウ土、酸化珪素その他の白
色顔料を単独又は混合しても差しつかえない。
【0009】本発明の合成紙に使用される熱可塑性樹脂
は、ポリオレフィン樹脂、たとえばエチレン、プロピレ
ン或いはブテン−1等のホモ重合体又は共重合体、ポリ
ビニリデン系樹脂、たとえば塩化ビニリデンのホモ重合
体又は共重合体、スチレンのホモ重合体又は共重合体、
その他ポリエステルやナイロン等を単独又は混合物とし
て用いることが出来る。また、この基材樹脂は必要に応
じて安定材、可塑剤、充填材、顔料その他の補助資材を
延伸可能な範囲で含む。
【0010】基材フィルムには充填材を0〜3重量%含
有している。充填材量が3重量%より多くなると、本来
基材の役割りである強度が不足する。紙状層フィルムと
して用いる熱可塑性樹脂は上記の中から基材フィルム用
樹脂と同一又は異なるものを選ぶことが出来る。紙状層
フィルムには充填材を5〜60重量%含有している。充
填材料が5重量%以下では合成紙としての特徴である筆
記性、印刷適性、風合が発現せず、60重量%以上では
紙状層フィルムから充填材の欠落が顕著になるばかり
か、紙状層フィルムの強度が不足し延伸時に紙状層フィ
ルムのひび割れが発生する。
【0011】延伸ボイド構造フィルムの一例である無機
顔料とポリオレフィンを主成分とするフィルムは合成紙
FPG、ATG、SGG、TPGなどのグレードが市販
されているがいずれも、少なくとも延伸フィルムの容積
率10%以上のボイドを含む紙状層が表面に存在する。
熱可塑性高分子延伸シートと積層するシートとして、熱
可塑性フィルムで、比較的耐熱性の良いもの、例えば、
ポリエチレンテレフタレートのフィルムがもっとも好ま
しい。ほかにも、各種の合成樹脂フィルム等が使用条件
に応じて利用できる。
【0012】本発明のシートの表面は、インクシートか
ら転写される色材を受容し保持することのできる材料を
主成分として形成される。染料熱転写プリンター用シー
トにおいては染着層であり、昇華性分散染料などの熱転
写染料に染着性の良い樹脂を主成分とする。染着性と、
所要の機械的強度と、所要の耐熱性とを兼ね備えた、染
着樹脂として、例えばポリエステル、塩化ビニル−酢酸
ビニル等ビニル化合物等がある。受容シートの性能を改
善して、高品位、高感度、及び高濃度の転写画像を得る
ために、染料の転写速度及び転写量が大きく、かつ保存
性の良好な染料染着層が研究されている。例えば、染料
染着性樹脂として特開昭62−244696号公報に
は、フェニル基含有ポリオールで変性したポリエステル
樹脂が開示されている。
【0013】本発明の受容シートは、図1に示すよう
に、透明フィルム3と多層構造半透明フィルム2とを積
層したシート状支持体の上に、インキリボンの染料を受
容する受容層1と、受容層が設けられる反対の面に設け
られた背面被覆層4とからなる。図2は透明フィルム3
の両面に、多層構造半透明フィルム2を積層したシート
状支持体の場合である。また、シート状支持体と受容層
の間に中間層があっても良い。本発明の受容シートの不
透明度が30〜80%の範囲で規定されてあるのは、用
いた合成紙の不透明度が25%以上で、30%より不透
明度を下げることは不可能であり、透明度が80%を越
えると転写された画像の判別が困難になるからである。
【0014】本発明に用いられるシート状支持体におい
ては、シート状支持体の厚さは20〜300μmが好ま
しい。厚さが20μm以下であると、その機械的強度が
不十分となり、かつそれから得られる受容シートの硬
さ、及び変形に対する反発力が不十分となり、印画の際
に生じる受容シートのカールを充分に防止できない不都
合がある。また300μmを越えると、得られる受容シ
ートの厚さが過大になる。所定容積のプリンターでは、
受容シート収容容積に限度があり、厚さの増大は、当然
プリンターの受容シート収容枚数の低下をまねく。所定
枚数の受容シートを収容しようとすれば、プリンターの
容積を大きくしなければならず、これはプリンターのコ
ンパクト化を困難にする。
【0015】本発明の受容シートにおいて、シート状支
持体の面上に設けられる受容層は、インキリボンから転
写される昇華染料によって堅牢に染着されるポリエステ
ル樹脂、ポリカーボネ−ト樹脂、塩化ビニル共重合体、
セルロース誘導体やその他の熱可塑性樹脂を主成分とす
る1〜10μm、好ましくは2〜7μmの厚さの受容層
が形成される。受容層が薄過ぎると画像の濃度及び感度
が低下し、あるいはプリント面の光沢が低下する等の欠
点がある。また厚すぎると、効果が飽和し、不経済であ
るばかりでなく受容層の強度が低下する。
【0016】受容層には、プリントの際に、熱によるイ
ンキリボンとの融着を防ぐ目的で、樹脂の架橋剤や、滑
り剤、剥離剤、顔料等を必要に応じ添加するのが通常で
ある。必要に応じ、他の添加剤、例えば、ポリジメチル
シロキサン系共重合体樹脂(商標:SH−3746、ト
ーレ・ダウコーニングシリコーン製)などが含まれてい
ても良い。また顔料、蛍光染料や、ブルー、バイオレッ
トなどの染料、紫外線吸収剤、酸化防止剤なども添加で
きる。これらの添加剤は、層の成分として混合し塗工し
ても、別の被覆層として受容層の上に塗工しても良い。
【0017】本発明の受容シートにおいては、シート状
支持体の受容層が設けられる反対の面に、走行性や静電
気の防止、受容シート同士が擦れた際の受容層の傷つき
防止、さらにはインキリボンのバインダーとのブロック
転写(融着)防止、プリントした受容シートを重ね置き
したときの受容層から裏面への染料の移行防止等のため
の背面被覆層が形成されている。
【0018】背面被覆層には、インキリボンとの融着や
染料の移行を防ぐために離型剤が含まれている。離型剤
としては、シリコーン系として、シリコーンレジン、ジ
メチルシリコーンオイル、ジメチルシリコーンゴム、有
機変性シリコーン、フッ素系として、ポリテトラフロロ
エチレン、リン酸エステル系として、ポリオキシアルキ
レンリン酸エステル、脂肪酸エステル系として、エチレ
ングリコール脂肪酸エステル、ソルビトール脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、アルコール
系として、ポリオキシアルキレングリコール、グリコー
ル類、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ア
ミド系として、ポリオキシエチレンアルキレンアミド、
金属石鹸系として、ステアリン酸カルシウム、オレイン
酸ソーダ、天然油脂系として、動植物油、天然ワック
ス、脂肪酸系として、ステアリン酸、オレイン酸、鉱物
油系として、流動パラフィン等がある。
【0019】背面被覆層にはバインダーとしての用途の
他に、受容シートの走行性や、受容面の傷つき防止のた
めに有機樹脂が含まれる。有機樹脂としては、アクリル
樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹
脂、アルキッド樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂等
や、これらの樹脂の反応硬化物を用いることができる
が、50℃以上のMFTを有するもの、あるいは、20
℃以上のTgを有するものが好ましい。
【0020】背面被覆層に含まれる、離型剤と有機樹脂
は単に機械的に混合されても良いが、たとえば変性シリ
コーンレジンのように、化学的に結合されたものがより
一層好ましい。シリコーンレジンの変性には種々の方法
があるが、たとえばシリコーンレジンの官能基(シラノ
ール基あるいはアルコキシ基)を無触媒、又は有機チタ
ネートなどの触媒存在下でアルコール性水酸基を分子中
にもつ有機樹脂と加熱することで脱水縮合反応、あるい
は脱アルコール縮合反応により結合させて変性を行な
う。このような変性シリコーンレジンとしては、シリコ
ーンアクリル、シリコーンエポキシ、シリコーンポリエ
ステル、シリコーンアルキッド、シリコーンフェノー
ル、シリコーンウレタン、シリコーンメラミンなどがあ
る。
【0021】また、本発明の背面被覆層には、帯電防止
処理の為に各種の導電剤を添加することができる。導電
剤としては、カチオン系ポリマーが好ましい。カチオン
ポリマーは一般的に、ポリエチレンイミン、カチオン性
モノマーを含むアクリル系重合体、カチオン変性アクリ
ルアミド系重合体、カチオンでんぷん等を用いることが
できる。
【0022】これらの背面被覆層を構成する各成分の配
合比は、有機樹脂100重量部に対し、離型剤3〜10
0重量部、導電剤20〜150部であることが好まし
い。離型剤が3重量部より少ないと充分な融着防止がで
きず、また100重量部を越えると効果が飽和し不経済
である。また導電剤が20重量部より少ないと充分な静
電気の防止ができず、150重量部を越えると効果が飽
和し不経済である。
【0023】背面被覆層の塗工量は、0.3〜1.5g
/m2 の範囲で形成される。塗工量が0.3g/m2
下では、受容層と裏面が擦り合ったとき受容層の傷つき
を充分に防止できない。また1.5g/m2 以上では効
果が飽和し不経済である。本発明の受容シートには必要
に応じて、例えば受容層の帯電防止や画像濃度を上げる
為のクッション剤として、シート状支持体と受容層との
間に他の層を設けることができる。本発明のシートの染
着層やその他の被覆層は、バーコーター、グラビアコー
ター、コンマコーター、ブレードコーター、エアーナイ
フコーター、ゲートロールコーター等のコーターで塗
工、乾燥し製造できる。
【0024】
【実施例】本発明を実施例により更に説明する。重量部
は、特記のないかぎり、固形分重量部である。また、*
印を付した物品名は商品名である。実施例−1 厚さ38μmのポリエチレンテレフタレート(PET)
フィルムの裏に、無機顔料を含むポリオレフィンを主成
分として2軸延伸した厚さ60μmの多層構造フィルム
(ユポTPG60* 、王子油化合成紙製)を、ポリエス
テル系接着剤を用い、ドライラミネート法で貼合わせ
た。60μmの多層構造フィルム側に染料受容層として
塗料−1を固形分5g/m2 の割合でダイコーティング
法で塗工、乾燥した。また、透明フィルム側に背面被覆
層として塗料ー2を固形分0.1g/m2 の割合でダイ
コーティング法で塗工、乾燥した。不透明度は30%で
あった。
【0025】 塗料−1 成 分 重量部 飽和ポリエステル樹脂(バイロン200* 、東洋紡製) 100 シリコーン樹脂(SH3746* 、トーレダウコーニングシリコーン製)5 イソシアネート(コロネートL* 、日本ポリウレタン工業製) 5 上記混合物をトルエン:メチルエチルケトン=5:1の
混合溶剤の15%溶液とした。
【0026】 塗料−2 成 分 重量部 アクリルシリコーンブロック共重合体 (モディパーFS700* 、日本油脂製) 100 該共重合体を変性エタノールの10%溶液とした。
【0027】実施例−2 厚さ60μmの塩化ビニールフィルムの裏に、無機顔料
を含むポリオレフィンを主成分として2軸延伸した厚さ
90μmの多層構造フィルム(ユポTPG90* 、王子
油化合成紙製)を、ポリエステル系接着剤を用い、ドラ
イラミネート法で貼合わせた。90μmの多層構造フィ
ルム側に染料受容層として塗料−2を固形分5g/m2
の割合でダイコーティング法で塗工、乾燥した。また、
透明フィルム側に背面被覆層として塗料ー2を固形分
0.1g/m2 の割合でダイコーティング法で塗工、乾
燥した。不透明度は40%であった。
【0028】 塗料−3 成 分 重量部 アクリル酸エステル共重合体(プライマル WL-81* ロームアンドハース製) 100 エポキシ樹脂(エポコートDX-255* シェル化学製) 5 高級脂肪酸エステル(ブチルステアレート 日本油脂製) 3 導電剤(サフトマーST1000* 三菱油化製) 50 の混合物を変性エタノールの10%溶液とした。
【0029】実施例−3 厚さ38μmのポリエチレンテレフタレート(PET)
フィルムの両面に、無機顔料を含むポリオレフィンを主
成分として2軸延伸した厚さ60μmの多層構造フィル
ム(ユポTPG60* 、王子油化合成紙製)を、ポリエ
ステル系接着剤を用い、ドライラミネート法で貼合わせ
た。片面に染料受容層として塗料−1を固形分5g/m
2 の割合でダイコーティング法で塗工、乾燥した。ま
た、受容層と反対側に背面被覆層として塗料ー2を固形
分0.1g/m2 の割合でダイコーティング法で塗工、
乾燥した。不透明度は41%であった。
【0030】比較例−1 厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート(PE
T)フィルムに塗料−1を固形分5g/m2 の割合でダ
イコーティング法で塗工、乾燥した。不透明度は10%
であった。
【0031】比較例−2 無機顔料を含むポリオレフィンを主成分として2軸延伸
した厚さ90μmの多層構造フィルム(ユポTPG90
* 、王子油化合成紙製)を用い、実施例1と同様に塗料
−1を用いて受容シートを得た。不透明度は40%であ
った。
【0032】評価 実施例1、2、3、比較例1、2の受容シートを市販の
昇華カラービデオプリンター(VY−P1 日立製作
所)で、プリント後カールおよび黒べたをプリントした
受容面をマクベス濃度計RD−914で測定した。結果
を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明の熱転写受容シートは、プリント
後のカールが小さく、転写濃度、感度等が良好で、かつ
従来実現できなかった透明性のある基材上への良好な印
字が出来る全く新しい受容シートであり、産業界に寄与
するところが大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の受容シートの積層構造の一例を示す
図。
【図2】本発明の受容シートの積層構造の他の例を示す
図。
【符号の説明】 1:受容層、2:多層構造半透明フィルム、3:透明フ
ィルム、4:背面被覆層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明フィルムの少なくとも一面に不透明
    度が25%以上の合成紙を積層した基材と、この基材の
    少なくとも一面上に形成され、かつ加熱によりインクシ
    ートから移行する染料を受容する受容層とを有し、不透
    明度が30〜80%の範囲であることを特徴とする熱転
    写受容シート。
JP5117627A 1993-04-22 1993-04-22 熱転写受容シート Pending JPH06305265A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5117627A JPH06305265A (ja) 1993-04-22 1993-04-22 熱転写受容シート

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JP5117627A JPH06305265A (ja) 1993-04-22 1993-04-22 熱転写受容シート

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JP5117627A Pending JPH06305265A (ja) 1993-04-22 1993-04-22 熱転写受容シート

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