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JPH06298942A - ポリシラザン重合体の橋かけ法 - Google Patents

ポリシラザン重合体の橋かけ法

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Publication number
JPH06298942A
JPH06298942A JP6000343A JP34394A JPH06298942A JP H06298942 A JPH06298942 A JP H06298942A JP 6000343 A JP6000343 A JP 6000343A JP 34394 A JP34394 A JP 34394A JP H06298942 A JPH06298942 A JP H06298942A
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JP
Japan
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polysilazane
cross
crosslinking
linking agent
boron
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Application number
JP6000343A
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English (en)
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JP3442123B2 (ja
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Duane R Bujalski
デュアン・レイ・ブジャルスキー
Gregg A Zank
グレッグ・アレン・ザンク
Thomas D Barnard
トーマス・ダンカン・バーナード
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dow Silicones Corp
Original Assignee
Dow Corning Corp
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/02Silicon compounds
    • C07F7/08Compounds having one or more C—Si linkages
    • C07F7/10Compounds having one or more C—Si linkages containing nitrogen having a Si-N linkage

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Ceramic Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】Si−H又はN−H結合をもったポリシラザン
重合体の橋かけ法の提供。 【構成】本法は、ポリシラザンを該ポリシラザンのSi
−H又はN−H結合と反応するホウ素官能基を少なくと
も2個もったシラザン橋かけ剤と混合し、次に橋かけを
促進する工程からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、橋かけ剤としてホウ素
変性シラザンを使用したポリシラザン重合体の橋かけ法
に関する。また、本発明は、ホウ素変性トリス(トリメ
チルシリルアミノ)シランからなる橋かけ剤およびその
製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】種々のポリシラザンのオリゴマー、環状
体、樹脂および線状重合体が技術的に知られている。そ
れらは、交互のケイ素と窒素原子をもった主鎖を有する
ことを特徴とする。それらは、セラミック・モノリス、
セラミック繊維およびセラミック・マトリックス複合材
料のマトリックスのような種々のセラミック材料の先駆
物質として広い実用性がある。
【0003】しかしながら、セラミックの前駆物質であ
るためには、これらのポリシラザンは加熱時にセラミッ
クの変形を防ぐために硬化性(不融性)でなければなら
ない。硬化性を与えるのに種々の方法が示唆されてき
た。例えば、米国特許第5,086,126号は、遊離
基前駆物質の添加時に重合体が迅速に硬化するようにポ
リシラザンにビニル基を添加する方法を開示している。
【0004】同様に、種々の文献、例えば、米国特許第
5,169,908号、仝第5,030,744号、お
よび仝第4,910,173号は硬化能を与えるために
ポリシラザンにホウ素化合物を添加することを開示して
いる。セイフエルスら(Seyferth et a
l.in J.Am.Ceram.Soc.73,21
31−2133(1990))およびノース(Noth
in Z.Naturforsch,B.Anor
g.Chem.,Org.Chem.,16
〔9〕61
8−621(1961)は同様の添加方法を記載してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの文献は、それ
ぞれポリシラザンにホウ素を添加して、それを不融性に
する又は得られた重合体の分子量を大きくさせることを
教示している。一方、我々は、ある種のホウ素変性シラ
ザン橋かけ剤を利用してSi−H又はN−H結合をもっ
たポリシラザンの殆んど全てを不融性にさせることがで
きることを見出した。
【0006】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、Si
−H又はN−H結合をもったポリシラザンの新規橋かけ
法を提供する。本法は、該ポリシラザンを、Si−H又
はN−H結合と反応するホウ素官能基を少なくとも2個
もったシラザン橋かけ剤と混合する工程からなる。次
に、その混合物の橋かけは、ポリシラザンを必要な程度
に橋かけさせるのに充分な温度で一定の時間加熱するこ
とによって促進させる。
【0007】また、本発明は、一般式
【0008】
【式1】 のシラザン橋かけ剤に関する。
【0009】さらに、本発明は、トリス(トリメチルシ
リルアミノ)シランをボランとホウ素変性シランが生成
するのに充分な温度で一定の時間反応さすことからなる
橋かけ剤の製造法に関する。
【0010】本発明は、ポリシラザンの橋かけに使用す
ることができるホウ素変性シラザンを導入して、ポリシ
ラザンをセラミックの前駆物質としてより有用にさせ
る。特許請求した本発明は、橋かけ剤の添加の程度に依
存して橋かけ反応の制御を良好にさせると共に、ガラス
転移温度(Tg)および樹脂の温度貯蔵弾性率を下げて
制御可能な粘着性を与える。
【0011】本発明のポリシラザンの硬化法は、ポリシ
ラザンを橋かけ剤と混合してから、その橋かけ反応を加
熱によって促進することからなる。開始に伴い、その橋
かけ剤のホウ素はポリシラザンのSi−Hおよび/また
はN−H結合と反応して、それぞれSi−Bおよび/ま
たはN−B結合を生成して、橋かけをもたらす。
【0012】ここで有用なポリシラザンは反応するN−
HまたはSi−H結合を有するものであり、代表的な例
は米国特許第4,312,970号、第4,395,4
60号、第4,340,619号、第4,540,80
3号、第4,543,344号、第5,030,744
号、第4,656,300号および第4,689,25
2号に開示されているも、或いはヨーロッパ特許第AO
332374号および第0351747号に開示さてい
るものを含む。
【0013】望ましいポリシラザン重合体は、米国特許
第4,540,803号に開示されているものである。
これらのポリシラザンは、不活性で本質的に無水雰囲気
中でトリクロロシラザンとジシラザンを25℃〜300
℃の範囲内の温度で、揮発性副産物を蒸留させ乍ら接触
および反応させることによって調製される。本法に使用
されるジシラザンは、
【0014】
【式2】 〔式中のRはビニル基、水素原子、フエニルおよび炭素
原子数が1〜3のアルキル基から選ぶ〕を有する。
【0015】トリクロロシランは、塩素含有シラン中の
全ての塩素と反応するのに充分な量のジシラザンで処理
する。これは、一般にトリクロロシランの塩素含有を基
準にした等モル量である。
【0016】R′基は水素原子、メチル、エチル・プロ
ピル、ビニルおよびフエニルからそれぞれ選ぶ。適当な
ジシラザンの例は〔CH2 =CH(CH3 2 Si〕2
NH,〔C6 5 (CH3 2 Si〕2 NH,〔(C6
5 2 CH3 Si〕2 NH,〔CH2 =CH(C
3 2 Si〕2 NH,〔CH2 =CH(CH3 )C6
5 Si〕2 NH,〔CH2 =CH(C6 5 2
i〕2 NH,〔CH2 =CH(C2 5 2 NH,〔H
(CH3 2 Si〕2 NHおよび〔CH2 =CH(C6
5 )C2 5 Si〕2 NHを含む。
【0017】米国特許第4,540,803号の特に望
ましい実施態様はトリクロロシランとヘキサメチルジシ
ラザンとの反応を含む。それによって得られた重合体の
ヒドリドポリシラザンは有効なプレセラミック特性をも
つことが示されている。
【0018】上記の反応物質は不活性で本質的に無水雰
囲気内で一緒にする。用語「不活性」とは反応をアルゴ
ン、窒素又はヘリウムのような不活性ガスのブランケッ
ト下で行なうことを意味する。「本質的無水」とは、反
応を絶対無水雰囲気で行うことが望ましいが少量の水分
は許容されることを意味する。
【0019】反応物質を相互に接触させると、中間のア
ミノ化合物が生成する。それらの反応物質は、初期反応
の発熱量を最小に保つように一緒にすることが望まし
い。さらに加熱を続けると、さらにアミノ化合物が生成
する、そしてさらに加熱すると、反応混合物からR3
iClが蒸留されてシラザン重合体が生成する。最高の
結果を得るには、加熱速度は1℃/分以下に制御する必
要がある。反応温度が上昇する程、縮合および橋かけが
生じて、混合物からの残留および未蒸留R3 Siが連鎖
停止剤として作用する。この制御によって反応をいかな
る時点でも停止して必要な粘度を得ることができる。反
応に望ましい温度範囲は25℃〜300℃であるが、1
25℃〜275℃の範囲内の温度が望ましい。反応に必
要な時間長は用いる温度および必要な粘度に依存する。
【0020】本発明に使用する橋かけ剤は、少なくとも
2個のホウ素は官能基をもったシラザンである。一般
に、該シラザンは低分子量、例えば、1000以下の数
平均分子量を有する。該橋かけ剤は全て使用できるけれ
ども、一般に一般式
【0021】
【式】
を有する。上式において、Rはそれぞれ水素原子、炭化
水素又は1〜20個の炭素原子、置換したSi、N又は
B原子を含有する炭化原子数が1〜20の置換炭化水素
である。それらの特定の例は、メチル、エチル、プロピ
ルおよびブチルのようなアルキル;ビニルのようなアル
ケニル;フエニルのようなアリール;シクロヘキシルの
ようなシクロアルキル;アルカリール、アルキルアミ
ノ、アミノアルキル、アルキルシリル、シリルアルキ
ル、アミノシリル、アミノアルキルシリル、ボロシリ
ル、ボロアミノシリル、ボロアルキル、等を含む。上記
のR基は、橋かけ剤の単位分子当り少なくとも2個のホ
ウ素官能基を含有しなければならない。これらのホウ素
官能基はホウ素結合した水素原子、ハロゲン、アルコキ
シ又はヒドロキシからそれぞれ選択することができる。
上式におけるは0〜5である。
【0022】本発明に使用する望ましい橋かけ剤は、
【0023】
【式3】 を有する。
【0024】橋かけ剤のB−H結合の各々はポリシラザ
ンのSi−H又はN−H結合と反応する潜在的部位であ
るから、該橋かけ剤は6官能性であって、少量使用して
も重合体を効果的に不融性にすることができる。
【0025】この橋かけ剤は多数の方法によって調製す
ることができるが、トリス(トリメチルシリルアミノ)
シランをボランと反応させて所望の橋かけ剤を生成する
のが便利である。2つの反応物質は技術的に既知であっ
て市販されている。一般に、いずれの出所のボランも使
用できる。例えば、ボランは種々のルイス塩基との錯体
としてアルドリッヒ・ケミカル社(Aldrich C
hemical Co.)から入手できる。これらは、
ピリジン、ブチルアミン又はジエチルアミンのような各
種とのボラン錯体;硫化メチルのような硫化物との錯
体;トリフエルホスフィンのようなホスフィンとの錯体
およびテトラヒドロフランのようなエ−テルとの錯体を
含む。全ての出所のボランも使用できるが、本発明者は
ボラン−テトラヒドロフラン錯体を使用するのが便利で
あることがわかった。
【0026】本発明に使用するボランの化学量論量(理
論量)はトリス(トリメチルシリルアミノ)シラン1モ
ル当り3モルのボランであるが、一般にトリス(トリメ
チルシリルアミノ)シラン1モル当り2〜3モルを使用
することが望ましい。しかしながら、さらに多い又は少
ない量も使用可能である。理論量より少く使用すると、
残留N−Hが存在することになる。理論量より多く使用
すると、反応後に過剰のボランが存在して、他の有害な
反応をもたらすことになる。
【0027】シランの反応は溶媒と共に又は溶媒なしで
行なう。ここで使用する溶媒は、上記の反応物質に悪影
響を与えことなくボラン、シランおよびホウ素変性シラ
ンの溶媒として作用するものを含む。かかる溶媒の例は
ペンタン、ヘキサン、ヘプタンおよびオクタンのような
アルカン;テトラヒドロフランのようなエーテル又はベ
ンゼン、トルエンおよびキシレンのような芳香族炭化水
素を含む。一般に、反応にボラン−テトラヒドロフラン
錯体を使用する場合には、溶媒としてテトラヒドロフラ
ン又はテトラヒドロフランと芳香族炭化水素の混合物を
使用するのが便利である。
【0028】シランとボランの反応は、適当な反応容器
内でシランとボランを混合することによって行なう。こ
の反応は適当な温度や圧力下で都合のよい雰囲気内で行
うことができる。しかし、簡単なために一般に不活性雰
囲気の室温そして大気圧下で行う。シランとボランを混
合すると一般に発熱するから、シランの溶液にボランを
徐々に添加することによってその発熱を制御することが
望ましい。この混合物の連続かくはん(1〜24時間)
は所望の変性シランの生成をもたらす。
【0029】上記反応で生成されたホウ素変性シラン
は、次に溶液から回収する。加熱および/または真空下
での溶媒の単純な蒸発又はストリッピングのような多く
の方法は技術的に既知であって本発明に有用である。
【0030】以上、特定の橋かけ剤を詳述したが、他の
ホウ素変性シラザンも作用する。例えば、構造がR3
iNBH2 SiR2 NBH2 SiR3 の物質およびホウ
素変性ヘキサメチルジシラザンが有用である。他の該橋
かけ剤は技術的に既知であったり、技術的に既知の方法
を用いて調製することができる。
【0031】次に上記橋かけ剤はポリシラザンと混合し
て、その橋かけ反応を開示させる。そのポリシラザンと
橋かけ剤はそれらの液体状態で一緒に混合したり、或い
はそれらは溶媒中で混合する。使用できる溶媒はポリシ
ラザンと橋かけ剤の両方用の溶媒として作用して、そら
の再配列をもたらさないものはいずれも含み、例えば、
ペンタン、ヘキサン、ヘプタンおよびオクタンのような
アルカン;テトラヒドロフランのようなエーテル;又は
ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族の炭化
水素を含む。
【0032】その橋かけ剤とポリシラザンは、粘着性、
流動性、および最終の硬化を提供するのに必要な殆んど
全ての割合で混合できるが、一般に橋かけ剤はポリラザ
ンの重量を基準にして少なくとも0.01重量%の量存
在し、0.01〜50重量%が望ましい。さらに、数種
のポリシラザン(粘度の異なるもの)、数種の橋かけ剤
又は他の望ましい材料(セラミック充てん材)を前記混
合物と混合して極めて望ましい性質を与えることも意図
している。
【0033】そのポリジザンと橋かけ剤の混合物は、次
に橋かけ反応を促進する条件にさらす。一般に、これは
単に混合物を充分な温度に加熱することを含む。一般に
50〜500℃の範囲内の温度で充分である。しかし、
放射線又は橋かけ触媒のような橋かけを誘導する他の手
段も意図している。
【0034】ポリシラザンと橋かけ剤の混合物は、繊
維、モノリスおよびセラミックマトリックス複合材料の
マトリックスの製造、等に有用である。さらに、該材料
は多孔質セラミック体に含浸させて密度を高めるために
も使用される。
【0035】次の実施例は当業者が本発明をさらに十分
に理解できるように提供する、これらの実施例における
1 H NMRスペクトルはバリアン(Varian)又
はEM390型分光計で記録した。FTIR(フーリエ
変換赤外分光法)はパーキン・エルマー シリーズ(P
erkin Elmer Series)1600型分
光計で記録した。ゲル浸透クロマトグラフィ−(GP
C)データは、600E型システム・コントローラ、4
90型UVおよび410型示差屈折計検出器を備えたウ
オーターズ(Waters)GPCで得た;全ての値は
ポリスチレンとの相対値である。TMA(熱機械的分析
装置)のデータはオムニサーム(Omnitherm)
2066型計算機に接続したデュポン940型TMAに
記録した。炭素、水素および窒素の分析はコントロール
・イクイップメント社の240型元素分析装置で行っ
た。ホウ素およびケイ素は、ケイ素を可溶性の形態のケ
イ素に転化し合計のケイ素に対する溶質を原子吸光分光
法により分析する溶融によって測定した。
【0036】炉焼成は全てユーロサーム(Euroth
erm)温度制御器を備えたアストロ(Astro)黒
鉛炉内で行った。その炉は、900℃以上の温度を監視
する光高温計(Ircon Modeline Pul
us)を備えた。
【0037】
【実施例】実施例1ホウ素−変性トリス(トリメチルシリルアミ
ノ)シランの製造 方法A :アルゴン入口、頭上かくはん機および添加漏斗
を備えた500mLの3首フラスコにアルゴン下トリク
ロロシランとヘキサメチルシラザンの反応から蒸留した
29.3gトリス(トリメチルシリルアミノ)シラン
(0.10モル)を装入した。その添加漏斗に1.0M
BH3 −THF(テトラヒドロフラン)(Aldri
ch Chemical社から入手)300mLを装入
した。このボラン溶液を上記フラスコに2時間かけて添
加した(中位の発熱とガス発生を伴った)。得られた溶
液を16時間かくはんした後、真空中60℃で揮発分を
除去した。
【0038】トリス(トリメチルシリルアミノ)シラン
のIRスペクトルを上記ホウ素変性生成物のスペクトル
と比較した。ホウ素変性生成物のスペクトルは2450
cm−1 と1350cm−1 に広がりを示して、それぞ
れB−HとN−H結合の存在を示した。さらに、N−H
結合の存在を示す3350cm−1 における広がりはホ
ウ素変性生成物では減少した。
【0039】方法B:アルゴン入口、頭上かくはん機お
よび添加漏斗を備えた1Lの3首フラスコに1.0M
BH3 −THF(Aldrich Chemical社
から入手)溶液500mLを装入した。その添加漏斗に
アルゴン下でトリクロロシランとヘキサメチルジシラザ
ンの反応副産物から蒸留したトリス(トリメチルシリル
アミノ)シラン54g(0.18モル)を装入した。そ
のシランをフラスコに1時間かけて添加した(中位の発
熱とガス発生を伴った)。得られた溶液を48時間かく
はんした後、真空中60℃で揮発分を除去した、その結
果57gの液体生成物が得られた。
【0040】実施例2硬化特性 米国特許第4,540,803号の方法によって製造し
たヒドリドポリシラザンを実施例1のホウ素変性トリス
(トリメチルシリルアミノ)シランとトルエン溶液中で
ヒドリドポリシラザン100部当り30重量部の橋かけ
剤の割合で混合した。比較例として、トリス(トリメチ
ルシリルアミノ)シランをヒトリドポリシラザンと同一
量で混合した。次にこれらの溶液を使用して組紐捩り試
験(TBA)に適した繊維組紐に含浸させた。それらの
組紐は乾燥させ、TBA分光器に入れて、288℃に6
時間加熱した。貯蔵弾性率は試料のこわさに相当し、ホ
ウ素変性橋かけ剤を含有する試料が橋かけ反応に対応し
てこわさを増すことを示す。比較例でこわさの増加が少
ししかないことは、その系で極めて僅かの橋かけしか生
じないことを意味する。
【0041】実施例3チャー組成物 米国特許第4,540,803号の方法によって作った
ヒドリドポリシラザン(HPZ)(M=10,00
0)を実施例1のホウ素変性トリス(トリメチルシリル
アミノ)シランと種々の割合で混合した。それらの混合
物は1400℃で焼成して、最終のセラミックの組成に
及ぼす橋かけ剤の影響を測定した。それらの結果を次表
に示す。橋かけ剤は最終のセラミック・チャー、特に複
合材料の酸化特性に有害な炭素含量に著しい影響を与え
ないことが注目される。
【0042】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマス・ダンカン・バーナード アメリカ合衆国ミシガン州ミッドランド、 オールド・ピン・トレイル 2369

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Si−H又はN−H結合をもったポリシラ
    ザンを、該ポリシラザンのSi−H又はN−H結合と反
    応する少なくとも2つのホウ素官能基もったシラザン橋
    かけ剤と混合し;得られた混合物をポリシラザンの橋か
    けを促進させるのに充分な状態にさらすことからなるS
    i−H又はN−H結合をもったポリシラザンの橋かけ
    法。
  2. 【請求項2】シラザン橋かけ剤が1000以下の数平均
    分子量を有する請求項1の方法。
  3. 【請求項3】シラザン橋かけ剤が、 構造式 〔式中のRは、それぞれ水素原子、炭素原子数が1〜2
    0の炭化水素、ケイ素、窒素又はホウ素と置換した炭素
    原子数が1〜20の炭化水素又は置換されたケイ素、窒
    素又はホウ素原子であり、は0〜5である、但し該橋
    かけ剤は水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数が1〜2
    0の炭化水素基、アルコキシ基又はヒドロキシ基からそ
    れぞれ選んだ少なくとも2つのホウ素官能基を含有す
    る〕からなる請求項1の方法。
  4. 【請求項4】シラザン橋かけ剤が、 構造式 からなる請求項1の方法。
  5. 【請求項5】ポリシラザンがヒドリドポリシラザンから
    なる請求項1の方法。
  6. 【請求項6】橋かけ反応が、混合物を充分な温度に加熱
    する、混合物を放射線にさらす、および橋かけ触媒を添
    加する手段から選んだ手段によって促進さる請求項1の
    方法。
  7. 【請求項7】橋かけ反応が、混合物を50〜500℃の
    範囲内の温度に加熱することによって促進される請求項
    1の方法。
  8. 【請求項8】シラザン橋かけ剤が、ポリシラザンの重量
    を基準にして0.01〜50重量%の量でポリシラザン
    と混合される請求項1の方法。
  9. 【請求項9】構造式 をもったシラザン橋かけ剤。
  10. 【請求項10】トリス(トリメチルシリルアミノ)シラ
    ンとボランとを橋かけ剤を生成するのに充分な温度で一
    定の時間反応させることからなる構造式 をもった橋かけ剤の製造法。
  11. 【請求項11】ボランの量がトリス(トリメチルシリル
    アミノ)シランの単位モル当り3モルである請求項10
    の方法。
  12. 【請求項12】反応が室温で不活性雰囲気下そして大気
    圧下で行われる請求項10の方法。
  13. 【請求項13】反応が溶媒中で行われる請求項10の方
    法。
JP00034394A 1993-01-08 1994-01-07 ポリシラザン重合体の橋かけ法 Expired - Fee Related JP3442123B2 (ja)

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US08/001986 1993-01-08

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JPH06298942A true JPH06298942A (ja) 1994-10-25
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EP (1) EP0606150B1 (ja)
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DE (1) DE69419535T2 (ja)

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