JPH06287667A - 耐熱鋳造Co基合金 - Google Patents
耐熱鋳造Co基合金Info
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- JPH06287667A JPH06287667A JP7669193A JP7669193A JPH06287667A JP H06287667 A JPH06287667 A JP H06287667A JP 7669193 A JP7669193 A JP 7669193A JP 7669193 A JP7669193 A JP 7669193A JP H06287667 A JPH06287667 A JP H06287667A
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- Japan
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- less
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 本発明の目的は、ガスタービンの静翼材とし
て使用されて好適な高温強度、高温強度および長時間安
定性、また高温強度および疲労強度に優れた耐熱鋳造C
o基合金を提供することである。 【構成】 本発明の耐熱鋳造Co基合金は、重量比で、
C:0.05〜 0.8%,Ni:5〜15%,Cr:15〜30%,
W:3〜10%,Re:1〜5%,Si:1%以下,M
n:1%以下,Fe: 1.5%以下を含み、残部が実質的
にCo及び不可避的不純物よりなる。
て使用されて好適な高温強度、高温強度および長時間安
定性、また高温強度および疲労強度に優れた耐熱鋳造C
o基合金を提供することである。 【構成】 本発明の耐熱鋳造Co基合金は、重量比で、
C:0.05〜 0.8%,Ni:5〜15%,Cr:15〜30%,
W:3〜10%,Re:1〜5%,Si:1%以下,M
n:1%以下,Fe: 1.5%以下を含み、残部が実質的
にCo及び不可避的不純物よりなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高温強度に優れ、特にこ
れらの特性が要求されるガスタービンの静翼材として使
用するのに適した耐熱鋳造Co基合金に関する。
れらの特性が要求されるガスタービンの静翼材として使
用するのに適した耐熱鋳造Co基合金に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンと蒸気タービンを組み合わ
せたコンバインサイクル発電プラントは蒸気タービン発
電プラントに比較し、効率が高く、また起動特性に優れ
ることから、今後の発電プラントの主力となると考えら
れており、最近ではさらにプラント効率を上昇させるた
めにガスタービンの入口ガス温度を上昇させる方向で開
発が進められている。しかし、入口ガス温度を上昇させ
れば、ガスタービン各種部材の温度も上昇するため、各
部材の構造材料に対してはより過酷な環境となる。この
ような温度上昇に対しては、部材の冷却の強化、あるい
はより高温強度の高い材料の適用などの対策を採用する
必要があるが、冷却の強化は効率の低下をまねくため、
高温強度の高い材料の適用がより有効な手段となる。
せたコンバインサイクル発電プラントは蒸気タービン発
電プラントに比較し、効率が高く、また起動特性に優れ
ることから、今後の発電プラントの主力となると考えら
れており、最近ではさらにプラント効率を上昇させるた
めにガスタービンの入口ガス温度を上昇させる方向で開
発が進められている。しかし、入口ガス温度を上昇させ
れば、ガスタービン各種部材の温度も上昇するため、各
部材の構造材料に対してはより過酷な環境となる。この
ような温度上昇に対しては、部材の冷却の強化、あるい
はより高温強度の高い材料の適用などの対策を採用する
必要があるが、冷却の強化は効率の低下をまねくため、
高温強度の高い材料の適用がより有効な手段となる。
【0003】また、コンバインドサイクル発電プラント
は蒸気タービン発電プラントに比較し、特に起動特性に
優れることから主にピークロード用電力として使用され
ている。しかし、ピークロード用として使用した場合、
プラントの起動停止が頻繁になるため、起動停止により
ガスタービン各種部材に発生する熱応力の繰り返しも頻
繁となり、各部材の構成材料に対しては非常に過酷な環
境となる。
は蒸気タービン発電プラントに比較し、特に起動特性に
優れることから主にピークロード用電力として使用され
ている。しかし、ピークロード用として使用した場合、
プラントの起動停止が頻繁になるため、起動停止により
ガスタービン各種部材に発生する熱応力の繰り返しも頻
繁となり、各部材の構成材料に対しては非常に過酷な環
境となる。
【0004】一般に高温雰囲気にさらされるガスタービ
ンのタービンの静翼等の静止部材には高温強度、成形性
及び溶接性に優れた各種耐熱鋳造Co基合金が使用され
ている。これらの耐熱鋳造Co基合金は、従来、高温強
度特にクリープ破断強度向上を主目的に開発が進められ
てきた。
ンのタービンの静翼等の静止部材には高温強度、成形性
及び溶接性に優れた各種耐熱鋳造Co基合金が使用され
ている。これらの耐熱鋳造Co基合金は、従来、高温強
度特にクリープ破断強度向上を主目的に開発が進められ
てきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ガスタービン
が更に高温・高効率に向かうと、現在使用されているC
o基合金では、高温強度不足による静翼のクリープ変形
が問題となってくる。また、Co基合金は高温環境中に
さらされると炭化物が析出して延性・じん性が低下する
という特性を持っている。ガスタービンが高温化する
と、この特性劣化も現在より著しくなり、飛来物に対す
る抵抗や熱疲労に対する抵抗の低下が問題となるので、
現在よりも優れた長時間安定性が必要となってくる。
が更に高温・高効率に向かうと、現在使用されているC
o基合金では、高温強度不足による静翼のクリープ変形
が問題となってくる。また、Co基合金は高温環境中に
さらされると炭化物が析出して延性・じん性が低下する
という特性を持っている。ガスタービンが高温化する
と、この特性劣化も現在より著しくなり、飛来物に対す
る抵抗や熱疲労に対する抵抗の低下が問題となるので、
現在よりも優れた長時間安定性が必要となってくる。
【0006】また、発電用ガスタービンが主にピークロ
ード用として使用されている現状では、頻繁な起動停止
により発生する熱応力を原因とする疲労クラック発生に
対する抵抗も重要な特性となってきている。特に、一般
に拘束が大きい形状をしているガスタービンの静翼に
は、応力集中部位に疲労クラックが発生しやすいため、
静翼材には従来必要とされてきた高温強度だけでなく、
十分な疲労強度も併せて要求される。
ード用として使用されている現状では、頻繁な起動停止
により発生する熱応力を原因とする疲労クラック発生に
対する抵抗も重要な特性となってきている。特に、一般
に拘束が大きい形状をしているガスタービンの静翼に
は、応力集中部位に疲労クラックが発生しやすいため、
静翼材には従来必要とされてきた高温強度だけでなく、
十分な疲労強度も併せて要求される。
【0007】本発明は、上述の観点からなされたもの
で、ガスタービンの静翼材として使用されて好適な高温
強度、高温強度及び長時間安定性、また高温強度及び疲
労強度に優れた耐熱鋳造Co基合金を提供することを目
的とする。
で、ガスタービンの静翼材として使用されて好適な高温
強度、高温強度及び長時間安定性、また高温強度及び疲
労強度に優れた耐熱鋳造Co基合金を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の耐熱鋳造Co基
合金は、高温強度を得るために、重量比で、C:0.05〜
0.8%,Ni:5〜15%,Cr:15〜30%,W:3〜10
%,Re:1〜5%,Si:1%以下,Mn:1%以
下,Fe: 1.5%以下を含み、残部が実質的にCo及び
不可避的不純物よりなることを特徴とする。
合金は、高温強度を得るために、重量比で、C:0.05〜
0.8%,Ni:5〜15%,Cr:15〜30%,W:3〜10
%,Re:1〜5%,Si:1%以下,Mn:1%以
下,Fe: 1.5%以下を含み、残部が実質的にCo及び
不可避的不純物よりなることを特徴とする。
【0009】また、高温強度および長時間安定性を兼ね
備えた耐熱鋳造Co基合金を得るために、重量比で、
C:0.45%を超え 0.8%以下、Ni:5〜15%,Cr:
15〜30%,W:3〜10%,Re:1〜5%,Si:1%
以下,Mn:1%以下,Fe:1.5%以下を含み、更に
必要に応じてTi:0.01〜1%,Ta:1〜5%、B:
0.1%以下、Al:0.05〜 0.5%のいずれか1種以上を
含み、残部が実質的にCo及び不可避的不純物よりなる
ように構成する。
備えた耐熱鋳造Co基合金を得るために、重量比で、
C:0.45%を超え 0.8%以下、Ni:5〜15%,Cr:
15〜30%,W:3〜10%,Re:1〜5%,Si:1%
以下,Mn:1%以下,Fe:1.5%以下を含み、更に
必要に応じてTi:0.01〜1%,Ta:1〜5%、B:
0.1%以下、Al:0.05〜 0.5%のいずれか1種以上を
含み、残部が実質的にCo及び不可避的不純物よりなる
ように構成する。
【0010】一方、高温強度および疲労強度に優れた耐
熱鋳造Co基合金を得るために、重量比で、C:0.05〜
0.45 %,Ni:5〜15%,Cr:15〜30%,W:3〜
10%,Re:1〜5%,Si:1%以下,Mn:1%以
下,Fe: 1.5%を以下を含み、更に必要に応じてT
i:0.01〜1%,Ta:1〜5%,B: 0.1%以上,A
l:0.05〜 0.5%のいずれか1種以上を含み、残部が実
質的にCo及び不可避的不純物よりなるように構成す
る。
熱鋳造Co基合金を得るために、重量比で、C:0.05〜
0.45 %,Ni:5〜15%,Cr:15〜30%,W:3〜
10%,Re:1〜5%,Si:1%以下,Mn:1%以
下,Fe: 1.5%を以下を含み、更に必要に応じてT
i:0.01〜1%,Ta:1〜5%,B: 0.1%以上,A
l:0.05〜 0.5%のいずれか1種以上を含み、残部が実
質的にCo及び不可避的不純物よりなるように構成す
る。
【0011】
【作用】本発明の耐熱鋳造Co基合金は、優れた高温強
度を示すばかりでなく、優れた長時間安定性を示し、こ
の耐熱鋳造Co基合金をこれらの特性が要求されるガス
タービンの静翼材として用いると、高温化された過酷な
ガスタービン環境中でも、著しく長期にわたって優れた
性能を発揮する。
度を示すばかりでなく、優れた長時間安定性を示し、こ
の耐熱鋳造Co基合金をこれらの特性が要求されるガス
タービンの静翼材として用いると、高温化された過酷な
ガスタービン環境中でも、著しく長期にわたって優れた
性能を発揮する。
【0012】一方、本発明の耐熱鋳造Co基合金は、優
れた高温強度を示すばかりでなく、優れた疲労強度を示
し、この耐熱鋳造Co基合金をこれらの特性が要求され
るガスタービンの静翼材として用いると、頻繁な起動停
止を行う過酷なガスタービン環境中でも、著しく長期に
わたって優れた性能を発揮する。
れた高温強度を示すばかりでなく、優れた疲労強度を示
し、この耐熱鋳造Co基合金をこれらの特性が要求され
るガスタービンの静翼材として用いると、頻繁な起動停
止を行う過酷なガスタービン環境中でも、著しく長期に
わたって優れた性能を発揮する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。それに
先立ち、本発明の耐熱鋳造Co基合金において組成範囲
を上記の通りに限定した理由を説明する。なお、以下の
説明において組成を表す「%」は特に断らない限り重量
比とする。 (a)C Cは素地に固溶するほか、Cr,W,Ti及びTaと結
合して炭化物を形成し、結晶粒内及び結晶粒界を強化し
て高温強度を向上させる作用があるが、その含有量が0.
05%未満では所望の効果が得られず、一方 0.8%を超え
て含有させると溶接性を低下させるので、その含有量を
0.05〜0.8 %以下とした。
先立ち、本発明の耐熱鋳造Co基合金において組成範囲
を上記の通りに限定した理由を説明する。なお、以下の
説明において組成を表す「%」は特に断らない限り重量
比とする。 (a)C Cは素地に固溶するほか、Cr,W,Ti及びTaと結
合して炭化物を形成し、結晶粒内及び結晶粒界を強化し
て高温強度を向上させる作用があるが、その含有量が0.
05%未満では所望の効果が得られず、一方 0.8%を超え
て含有させると溶接性を低下させるので、その含有量を
0.05〜0.8 %以下とした。
【0014】ここで、Cの含有量が0.05〜0.45%以下で
は長時間安定性の効果がやや劣り、一方、0.45%を超え
て含有させると疲労強度をやや低下させるので、高温強
度および長時間安定性に優れた耐熱鋳造Co合金を得る
場合は、Cの含有量を0.45%を超え、 0.8%以下とし、
高温強度および疲労強度に優れた耐熱鋳造Co合金を得
る場合は、Cの含有量を0.05〜0.45%とする。 (b)Ni NiとCrとの共存において高温強度を向上させ、更に
オーステナイト素地を安定化させる作用があるが、その
含有量が5%未満では所望の効果が得られず、一方、15
%を超えて含有させると高温強度及び耐食・耐酸化性を
低下させるので、その含有量を5〜15%とした。 (c)Cr CrはCと結合して炭化物を形成し、主強化相として高
温強度を向上させ、更に優れた高温耐食・耐酸化性を確
保する上で不可欠な成分であるが、その含有量が15%未
満では所望の効果が得られず、一方30%を超えて含有さ
せるとCoとσ相を形成して合金を脆弱化させることか
ら、その含有量を15〜30%とした。 (d)W WはCと結合してMC型炭化物を形成し、高温強度を向
上させるとともに、オーステナイト素地に固溶してこれ
を強化する作用があるが、その含有量が3%未満では所
望の効果が得られず、一方10%を超えて含有させるとσ
相などの金属間化合物を形成して合金を脆弱化させるこ
とから、その含有量を3〜10%とした。 (e)Re Reはオーステナイト素地に固溶してこれを強化し、更
に高温環境中で合金中の含有元素の拡散を遅らせて、供
用中の合金の安定性を向上させる作用があるが、その含
有量が1%未満では所望の効果が得られず、一方5%を
超えて含有させると疲労特性を低下させるので、その含
有量を1〜5%とした。 (f)Si Siは一般に脱酸剤として加えるが、その含有量が1%
を超えると鋳造時の介在物形成の原因となる。また、真
空溶解、真空鋳造を行う場合は特に加える必要はないの
で、その含有量を1%以下とした。 (g)Mn MnはSiと同様に脱酸剤として加えるが、その含有量
が1%を超えると高温耐酸化性を低下させる。また、真
空溶解、真空鋳造を行う場合は特に加える必要はないの
で、その含有量を1%以下とした。 (h)Ti,Ta Ti,TaはともにCと結合してMC型炭化物を形成
し、主に粒内を強化して高温強度向上に寄与するため、
より優れた高温強度が必要な場合には必要に応じて加え
ることができる。Tiは 0.1未満、Taは1%未満では
高温強度向上の効果が得られず、一方それぞれ1%、5
%を超えて含有させると溶接性及び疲労強度を極端に低
下させるので、その含有量をそれぞれ0.01〜1%、1〜
5%とした。 (i)B Bは結晶粒界を強化して高温強度向上及び延性向上に寄
与するため、より優れたこれらの特性が必要な場合には
必要に応じて加えることができる。しかし、 0.1%を超
えて含有させると溶接性を低下させるので、その含有量
を 0.1%以下とした。 (j)Al Alは鋳造中に中子の表面にAl2 O3 の皮膜を形成
し、中子中に含れるSiO2 と溶湯との反応を抑制し
て、表面状態を改善するため、特に複雑な中子を使用し
て精密鋳造する場合には含有させる方が望ましい。0.05
%以下では所望の効果が得られず、一方 0.5%を超えて
含有させると鋳造性を劣化させるとともに合金を脆弱化
させるので、その含有量を0.05〜 0.5%とした。
は長時間安定性の効果がやや劣り、一方、0.45%を超え
て含有させると疲労強度をやや低下させるので、高温強
度および長時間安定性に優れた耐熱鋳造Co合金を得る
場合は、Cの含有量を0.45%を超え、 0.8%以下とし、
高温強度および疲労強度に優れた耐熱鋳造Co合金を得
る場合は、Cの含有量を0.05〜0.45%とする。 (b)Ni NiとCrとの共存において高温強度を向上させ、更に
オーステナイト素地を安定化させる作用があるが、その
含有量が5%未満では所望の効果が得られず、一方、15
%を超えて含有させると高温強度及び耐食・耐酸化性を
低下させるので、その含有量を5〜15%とした。 (c)Cr CrはCと結合して炭化物を形成し、主強化相として高
温強度を向上させ、更に優れた高温耐食・耐酸化性を確
保する上で不可欠な成分であるが、その含有量が15%未
満では所望の効果が得られず、一方30%を超えて含有さ
せるとCoとσ相を形成して合金を脆弱化させることか
ら、その含有量を15〜30%とした。 (d)W WはCと結合してMC型炭化物を形成し、高温強度を向
上させるとともに、オーステナイト素地に固溶してこれ
を強化する作用があるが、その含有量が3%未満では所
望の効果が得られず、一方10%を超えて含有させるとσ
相などの金属間化合物を形成して合金を脆弱化させるこ
とから、その含有量を3〜10%とした。 (e)Re Reはオーステナイト素地に固溶してこれを強化し、更
に高温環境中で合金中の含有元素の拡散を遅らせて、供
用中の合金の安定性を向上させる作用があるが、その含
有量が1%未満では所望の効果が得られず、一方5%を
超えて含有させると疲労特性を低下させるので、その含
有量を1〜5%とした。 (f)Si Siは一般に脱酸剤として加えるが、その含有量が1%
を超えると鋳造時の介在物形成の原因となる。また、真
空溶解、真空鋳造を行う場合は特に加える必要はないの
で、その含有量を1%以下とした。 (g)Mn MnはSiと同様に脱酸剤として加えるが、その含有量
が1%を超えると高温耐酸化性を低下させる。また、真
空溶解、真空鋳造を行う場合は特に加える必要はないの
で、その含有量を1%以下とした。 (h)Ti,Ta Ti,TaはともにCと結合してMC型炭化物を形成
し、主に粒内を強化して高温強度向上に寄与するため、
より優れた高温強度が必要な場合には必要に応じて加え
ることができる。Tiは 0.1未満、Taは1%未満では
高温強度向上の効果が得られず、一方それぞれ1%、5
%を超えて含有させると溶接性及び疲労強度を極端に低
下させるので、その含有量をそれぞれ0.01〜1%、1〜
5%とした。 (i)B Bは結晶粒界を強化して高温強度向上及び延性向上に寄
与するため、より優れたこれらの特性が必要な場合には
必要に応じて加えることができる。しかし、 0.1%を超
えて含有させると溶接性を低下させるので、その含有量
を 0.1%以下とした。 (j)Al Alは鋳造中に中子の表面にAl2 O3 の皮膜を形成
し、中子中に含れるSiO2 と溶湯との反応を抑制し
て、表面状態を改善するため、特に複雑な中子を使用し
て精密鋳造する場合には含有させる方が望ましい。0.05
%以下では所望の効果が得られず、一方 0.5%を超えて
含有させると鋳造性を劣化させるとともに合金を脆弱化
させるので、その含有量を0.05〜 0.5%とした。
【0015】上記成分並びに主成分であるCoを加える
際に付随的に含まれる不純物はなるべく少ない方が望ま
しい。本発明の耐熱鋳造Co基合金は、各素材金属を真
空又は大気圧下で溶解、精錬し、それを鋳造して鋳塊と
して得られる。ガスタービンの静翼に適用する場合に
は、得られた鋳塊を再溶解し、それを静翼の形状に精密
鋳造する。次に表1は、高温強度および疲労強度に優れ
た耐熱鋳造Co合金を得る場合の実施例を示すものであ
る。
際に付随的に含まれる不純物はなるべく少ない方が望ま
しい。本発明の耐熱鋳造Co基合金は、各素材金属を真
空又は大気圧下で溶解、精錬し、それを鋳造して鋳塊と
して得られる。ガスタービンの静翼に適用する場合に
は、得られた鋳塊を再溶解し、それを静翼の形状に精密
鋳造する。次に表1は、高温強度および疲労強度に優れ
た耐熱鋳造Co合金を得る場合の実施例を示すものであ
る。
【0016】
【表1】
【0017】表1に示す組成で 150kgの真空誘導炉であ
らかじめ精錬されたマスター合金を用い、真空高周波溶
解炉にて再溶解し、ロストワックス法で作られた鋳型に
鋳造してφ14× 150lの供試材を得た。供試材1〜12は
本発明の耐熱鋳造Co基合金であり、供試材13,14は比
較材で、それぞれFSX414 及びMar−M509 という
名称で、現在のガスタービンの静翼に使用されているC
o基合金である。供試材13以外は鋳造後そのまま試験に
供した。一方、供試材13は鋳造後、1149℃×4時間の溶
体化処理後、 982℃×4時間の時効処理(炉冷)の熱処
理を行った。
らかじめ精錬されたマスター合金を用い、真空高周波溶
解炉にて再溶解し、ロストワックス法で作られた鋳型に
鋳造してφ14× 150lの供試材を得た。供試材1〜12は
本発明の耐熱鋳造Co基合金であり、供試材13,14は比
較材で、それぞれFSX414 及びMar−M509 という
名称で、現在のガスタービンの静翼に使用されているC
o基合金である。供試材13以外は鋳造後そのまま試験に
供した。一方、供試材13は鋳造後、1149℃×4時間の溶
体化処理後、 982℃×4時間の時効処理(炉冷)の熱処
理を行った。
【0018】次にこれらの供試材よりクリープ破断試験
片(平行部直径d=6mmφ)及び疲労試験片(平行部直
径d=8mmφ)を加工し、 816℃におけるクリープ破断
試験と 700℃及び 900℃における軸ひずみ制御疲労試験
を行った。その結果を表2に示す。
片(平行部直径d=6mmφ)及び疲労試験片(平行部直
径d=8mmφ)を加工し、 816℃におけるクリープ破断
試験と 700℃及び 900℃における軸ひずみ制御疲労試験
を行った。その結果を表2に示す。
【0019】
【表2】
【0020】まず比較合金である供試材13と14を比較す
る。クリープ破断試験の破断時間は供試材14の方がはる
かに長く、高温強度は供試材14の方が大幅に優れている
ことがわかる。一方、疲労試験においては 900℃では同
程度の破断繰返し数となるものの、 700℃では供試材13
の方が破断繰返し数が大きく、供試材13の方が、特に低
温側の疲労強度に優れることがわかる。すなわち供試材
13は高温強度はさほどでもないものの疲労強度が優れる
合金であり、一方、供試材14は高温強度は優れるもの
の、疲労強度は決して高くない合金である。
る。クリープ破断試験の破断時間は供試材14の方がはる
かに長く、高温強度は供試材14の方が大幅に優れている
ことがわかる。一方、疲労試験においては 900℃では同
程度の破断繰返し数となるものの、 700℃では供試材13
の方が破断繰返し数が大きく、供試材13の方が、特に低
温側の疲労強度に優れることがわかる。すなわち供試材
13は高温強度はさほどでもないものの疲労強度が優れる
合金であり、一方、供試材14は高温強度は優れるもの
の、疲労強度は決して高くない合金である。
【0021】次に本発明合金と比較合金とを比較する。
クリープ破断試験においては本発明合金である供試材1
〜12は破断時間が供試材13に比較して長く、中には高強
度の比較合金である供試材14を上回るものもあり、本発
明合金である供試材1〜12は、比較合金である供試材1
3,14に比較して同等もしくはそれ以上の十分なクリー
プ破断強度を有することがわかる。一方、疲労試験にお
いては、本発明合金である供試材1〜12はいずれも破断
繰返し数が比較合金である供試材13,14に比較してはる
かに大きく、疲労強度が、比較合金である供試材13,14
に比較して大幅に改善されていることがわかる。
クリープ破断試験においては本発明合金である供試材1
〜12は破断時間が供試材13に比較して長く、中には高強
度の比較合金である供試材14を上回るものもあり、本発
明合金である供試材1〜12は、比較合金である供試材1
3,14に比較して同等もしくはそれ以上の十分なクリー
プ破断強度を有することがわかる。一方、疲労試験にお
いては、本発明合金である供試材1〜12はいずれも破断
繰返し数が比較合金である供試材13,14に比較してはる
かに大きく、疲労強度が、比較合金である供試材13,14
に比較して大幅に改善されていることがわかる。
【0022】すなわち、本発明合金は、従来のガスター
ビンの静翼に使用されているCo基合金に比較して、同
等もしくはそれ以上のクリープ破断強度を有しながら、
しかも疲労強度が大幅に改善されている合金である。
ビンの静翼に使用されているCo基合金に比較して、同
等もしくはそれ以上のクリープ破断強度を有しながら、
しかも疲労強度が大幅に改善されている合金である。
【0023】次に表3は、高温強度および長時間安定性
に優れた耐熱鋳造Co合金を得る場合の実施例を示すも
のである。表3に示す組成で、表1に示す組成の場合と
同様に、 150kgの真空誘導炉であらかじめ精錬されたマ
スター合金を用い、真空高周波溶解炉にて再溶解し、ロ
ストワックス法で作られた鋳型に鋳造してφ14× 150l
の供試材を得た。供試材21〜32は本発明の耐熱鋳造Co
基合金であり、供試材33,34は比較材で、それぞれFS
X414 及びMar−M509 という名称で、現在のガスタ
ービンの静翼に使用されているCo基合金である。供試
材33以外は鋳造後そのまま試験に供した。一方、供試材
33は鋳造後、1149℃×4時間の溶体化処理後、 982℃×
4時間の時効処理(炉冷)の熱処理を行った。
に優れた耐熱鋳造Co合金を得る場合の実施例を示すも
のである。表3に示す組成で、表1に示す組成の場合と
同様に、 150kgの真空誘導炉であらかじめ精錬されたマ
スター合金を用い、真空高周波溶解炉にて再溶解し、ロ
ストワックス法で作られた鋳型に鋳造してφ14× 150l
の供試材を得た。供試材21〜32は本発明の耐熱鋳造Co
基合金であり、供試材33,34は比較材で、それぞれFS
X414 及びMar−M509 という名称で、現在のガスタ
ービンの静翼に使用されているCo基合金である。供試
材33以外は鋳造後そのまま試験に供した。一方、供試材
33は鋳造後、1149℃×4時間の溶体化処理後、 982℃×
4時間の時効処理(炉冷)の熱処理を行った。
【0024】次にこれらの供試材より引張試験片及びク
リープ破断試験片(平行部直径d=6mmφ)を加工し、
室温及び 850℃における引張試験と 980℃におけるクリ
ープ破断試験を行った。その結果を表4に示す。
リープ破断試験片(平行部直径d=6mmφ)を加工し、
室温及び 850℃における引張試験と 980℃におけるクリ
ープ破断試験を行った。その結果を表4に示す。
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】 まず比較合金である供試材33と34とを比較する。室温に
おいては両者の引張強さにあまり差はないが、 0.2%耐
力は供試材34の方が高い。また、 850℃においては引張
強さ、 0.2%耐力とも供試材34の方が高い。一方、引張
破断伸びについてはどちらの温度においても供試材33の
方が高い。クリープ破断試験の破断時間は供試材34の方
がはるかに長いが、クリープ破断伸びは小さい。すなわ
ち供試材33は高温強度はさほどではないものの延性が優
れる合金であり、一方、供試材34は高温強度は優れるも
のの、延性は決して高くない合金である。
おいては両者の引張強さにあまり差はないが、 0.2%耐
力は供試材34の方が高い。また、 850℃においては引張
強さ、 0.2%耐力とも供試材34の方が高い。一方、引張
破断伸びについてはどちらの温度においても供試材33の
方が高い。クリープ破断試験の破断時間は供試材34の方
がはるかに長いが、クリープ破断伸びは小さい。すなわ
ち供試材33は高温強度はさほどではないものの延性が優
れる合金であり、一方、供試材34は高温強度は優れるも
のの、延性は決して高くない合金である。
【0027】次に本発明合金と比較合金とを比較する。
室温及び 850℃の引張試験においては本発明合金である
供試材21〜32は、引張強さ、 0.2%耐力とも低強度の比
較合金である供試材33を上回り、高強度の比較合金であ
る供試材34と同等もしくはそれ以上の値を示している。
また、引張破断伸びについては低延性の比較合金である
供試材34を上回り、高延性の比較合金である供試材33と
ほぼ同等である。一方、クリープ破断試験においては本
発明合金である供試材21〜32はいずれも破断時間が、高
強度の比較合金である供試材34を上回っている。また、
クリープ破断伸びは高延性の比較合金である供試材33と
ほぼ同等である。これらの結果から、本発明合金である
供試材21〜32は、高強度の比較合金である供試材34に比
較して優れた高温強度を有し、また、高延性の比較合金
である供試材33と同等の延性を有することがわかる。
室温及び 850℃の引張試験においては本発明合金である
供試材21〜32は、引張強さ、 0.2%耐力とも低強度の比
較合金である供試材33を上回り、高強度の比較合金であ
る供試材34と同等もしくはそれ以上の値を示している。
また、引張破断伸びについては低延性の比較合金である
供試材34を上回り、高延性の比較合金である供試材33と
ほぼ同等である。一方、クリープ破断試験においては本
発明合金である供試材21〜32はいずれも破断時間が、高
強度の比較合金である供試材34を上回っている。また、
クリープ破断伸びは高延性の比較合金である供試材33と
ほぼ同等である。これらの結果から、本発明合金である
供試材21〜32は、高強度の比較合金である供試材34に比
較して優れた高温強度を有し、また、高延性の比較合金
である供試材33と同等の延性を有することがわかる。
【0028】上述の引張試験及びクリープ破断試験に加
えて、供試材の加熱時効試験を実施した。供試材を 850
℃で1000時間加熱時効し、引張試験片及び衝撃試験片
(2mmVノッチシャルピー試験片)を加工し、室温にて
引張試験及び衝撃試験を実施した。その結果を初期状態
の供試材の特性とともに表5に示す。
えて、供試材の加熱時効試験を実施した。供試材を 850
℃で1000時間加熱時効し、引張試験片及び衝撃試験片
(2mmVノッチシャルピー試験片)を加工し、室温にて
引張試験及び衝撃試験を実施した。その結果を初期状態
の供試材の特性とともに表5に示す。
【0029】
【表5】
【0030】まず比較合金である供試材33と34を比較す
る。供試材33においては時効により引張強さ、 0.2%耐
力及び吸収エネルギーに低下、引張破断伸びに上昇は見
られるものの、その変化は小さい。一方、供試材34は時
効により引張強さ及び 0.2%耐力が上昇し、引張破断伸
び及び吸収エネルギーが大きく低下する。すなわち、供
試材33は長時間安定性に優れる合金であり、供試材は逆
に長時間安定性に乏しい合金である。
る。供試材33においては時効により引張強さ、 0.2%耐
力及び吸収エネルギーに低下、引張破断伸びに上昇は見
られるものの、その変化は小さい。一方、供試材34は時
効により引張強さ及び 0.2%耐力が上昇し、引張破断伸
び及び吸収エネルギーが大きく低下する。すなわち、供
試材33は長時間安定性に優れる合金であり、供試材は逆
に長時間安定性に乏しい合金である。
【0031】次に本発明合金と比較合金とを比較する。
本発明合金である供試材21〜32は、いずれも時効により
引張強さ及び 0.2%耐力は上昇する。一方、引張破断伸
び及び吸収エネルギーには低下傾向が見られるものの、
その変化は小さく、長時間安定性に優れる比較合金であ
る供試材33と同等の長時間安定性を有している。
本発明合金である供試材21〜32は、いずれも時効により
引張強さ及び 0.2%耐力は上昇する。一方、引張破断伸
び及び吸収エネルギーには低下傾向が見られるものの、
その変化は小さく、長時間安定性に優れる比較合金であ
る供試材33と同等の長時間安定性を有している。
【0032】すなわち、本発明合金は、従来のガスター
ビンの静翼に使用されているCo基合金に比較して、大
幅に改善されたクリープ破断強度を有しながら、しかも
長時間安定性に優れている合金である。
ビンの静翼に使用されているCo基合金に比較して、大
幅に改善されたクリープ破断強度を有しながら、しかも
長時間安定性に優れている合金である。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、従来
のガスタービンの静翼に使用されているCo基合金に比
較して、同等もしくはそれ以上の高温強度を有しなが
ら、しかも疲労強度が大幅に改善されている合金が与え
られる。このため、ガスタービンの静翼材として用いれ
ば、頻繁な起動停止を行う過酷なガスタービン中でも、
著しく長期にわたって優れた性能を発揮し、コンバイン
ドサイクル発電プラントの信頼性が向上するなど、産業
上有益な効果がもたらされる。
のガスタービンの静翼に使用されているCo基合金に比
較して、同等もしくはそれ以上の高温強度を有しなが
ら、しかも疲労強度が大幅に改善されている合金が与え
られる。このため、ガスタービンの静翼材として用いれ
ば、頻繁な起動停止を行う過酷なガスタービン中でも、
著しく長期にわたって優れた性能を発揮し、コンバイン
ドサイクル発電プラントの信頼性が向上するなど、産業
上有益な効果がもたらされる。
【0034】また、従来のガスタービンの静翼に使用さ
れているCo基合金に比較して、より大幅に改善された
高温強度を有しながら、しかも長時間安定性に優れてい
る合金が与えられる。このため、ガスタービンの静翼材
として用いれば、高温・高効率化された過酷なガスター
ビン中でも著しく長期にわたって優れた性能を発揮し、
コンバインドサイクル発電プラントの信頼性が向上する
など、産業上有益な効果がもたらされる。
れているCo基合金に比較して、より大幅に改善された
高温強度を有しながら、しかも長時間安定性に優れてい
る合金が与えられる。このため、ガスタービンの静翼材
として用いれば、高温・高効率化された過酷なガスター
ビン中でも著しく長期にわたって優れた性能を発揮し、
コンバインドサイクル発電プラントの信頼性が向上する
など、産業上有益な効果がもたらされる。
Claims (9)
- 【請求項1】 重量比で、C:0.05〜0.45%,Ni:5
〜15%,Cr:15〜30%,W:3〜10%,Re:1〜5
%,Si:1%以下,Mn:1%以下,Fe:1.5%を
以下を含み、残部が実質的にCo及び不可解避的不純物
よりなることを特徴とする耐熱鋳造Co基合金。 - 【請求項2】 重量比で、Ti:0.01〜1%,Ta:1
〜5%の少なくとも1種以上を含むことを特徴とする請
求項1に記載の耐熱鋳造Co基合金。 - 【請求項3】 重量比で、B: 0.1%以下を含むことを
特徴とする請求項1又は請求項2記載の耐熱鋳造Co基
合金。 - 【請求項4】 重量比で、Al:0.05〜 0.5%を含むこ
とを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載
の耐熱鋳造Co基合金。 - 【請求項5】 重量比で、C:0.45%を超え 0.8%以
下、Ni:5〜15%,Cr:15〜30%,W:3〜10%,
Re:1〜5%,Si:1%以下,Mn:1%以下,F
e: 1.5%以下を含み、残部が実質的にCo及び不可避
的不純物よりなることを特徴とする耐熱鋳造Co基合
金。 - 【請求項6】 重量比で、Ti:0.01〜1%,Ta:1
〜5%の少なくとも1種以上を含むことを特徴とする請
求項5に記載の耐熱鋳造Co基合金。 - 【請求項7】 重量比で、B: 0.1%以下を含むことを
特徴とする請求項5又は請求項6に記載の耐熱鋳造Co
基合金。 - 【請求項8】 重量比で、Al:0.05〜 0.5%を含むこ
とを特徴とする請求項5、請求項6又は請求項7に記載
の耐熱鋳造Co基合金。 - 【請求項9】 重量比で、C:0.05〜 0.8%,Ni:5
〜15%,Cr:15〜30%,W:3〜10%,Re:1〜5
%,Si:1%以下,Mn:1%以下,Fe:1.5%以
下を含み、残部が実質的にCo及び不可避的不純物より
なることを特徴とする耐熱鋳造Co基合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7669193A JPH06287667A (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | 耐熱鋳造Co基合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7669193A JPH06287667A (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | 耐熱鋳造Co基合金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06287667A true JPH06287667A (ja) | 1994-10-11 |
Family
ID=13612501
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7669193A Pending JPH06287667A (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | 耐熱鋳造Co基合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06287667A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4218404A1 (de) * | 1992-06-04 | 1993-12-09 | Motoren Werke Mannheim Ag | Verfahren zur Steuerung des Energieangebotes für eine Zündkerze eines Otto-Motors |
KR20190028319A (ko) * | 2017-09-08 | 2019-03-18 | 미츠비시 히타치 파워 시스템즈 가부시키가이샤 | 코발트기 합금 적층 조형체, 코발트기 합금 제조물, 및 그것들의 제조 방법 |
KR20210024120A (ko) * | 2019-03-07 | 2021-03-04 | 미츠비시 파워 가부시키가이샤 | 열교환기 |
RU2752359C1 (ru) * | 2020-10-14 | 2021-07-26 | Федеральное государственное автономное образовательное учреждение высшего образования «Южно-Уральский государственный университет (национальный исследовательский университет)» | Способ изготовления деталей сложной формы гибридным литейно-аддитивным методом |
US11306372B2 (en) | 2019-03-07 | 2022-04-19 | Mitsubishi Power, Ltd. | Cobalt-based alloy powder, cobalt-based alloy sintered body, and method for producing cobalt-based alloy sintered body |
US11414728B2 (en) | 2019-03-07 | 2022-08-16 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Cobalt based alloy product, method for manufacturing same, and cobalt based alloy article |
US11499208B2 (en) | 2019-03-07 | 2022-11-15 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Cobalt based alloy product |
US11613795B2 (en) | 2019-03-07 | 2023-03-28 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Cobalt based alloy product and method for manufacturing same |
-
1993
- 1993-04-02 JP JP7669193A patent/JPH06287667A/ja active Pending
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4218404A1 (de) * | 1992-06-04 | 1993-12-09 | Motoren Werke Mannheim Ag | Verfahren zur Steuerung des Energieangebotes für eine Zündkerze eines Otto-Motors |
DE4218404C2 (de) * | 1992-06-04 | 1999-02-04 | Motoren Werke Mannheim Ag | Verfahren zur Steuerung des Energieangebotes für eine Zündkerze eines Otto-Motors |
CN112813308A (zh) * | 2017-09-08 | 2021-05-18 | 三菱动力株式会社 | 钴基合金材料 |
US11325189B2 (en) | 2017-09-08 | 2022-05-10 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Cobalt based alloy additive manufactured article, cobalt based alloy product, and method for manufacturing same |
KR20200084850A (ko) * | 2017-09-08 | 2020-07-13 | 미츠비시 히타치 파워 시스템즈 가부시키가이샤 | 코발트기 합금 적층 조형체의 제조 방법 |
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US10857595B2 (en) | 2017-09-08 | 2020-12-08 | Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. | Cobalt based alloy additive manufactured article, cobalt based alloy product, and method for manufacturing same |
US10632535B2 (en) * | 2017-09-08 | 2020-04-28 | Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. | Cobalt based alloy additive manufactured article, cobalt based alloy product, and method for manufacturing same |
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KR20210024120A (ko) * | 2019-03-07 | 2021-03-04 | 미츠비시 파워 가부시키가이샤 | 열교환기 |
US11427893B2 (en) | 2019-03-07 | 2022-08-30 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Heat exchanger |
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