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JPH06287444A - 水膨潤性ポリウレタン系止水材 - Google Patents

水膨潤性ポリウレタン系止水材

Info

Publication number
JPH06287444A
JPH06287444A JP7579893A JP7579893A JPH06287444A JP H06287444 A JPH06287444 A JP H06287444A JP 7579893 A JP7579893 A JP 7579893A JP 7579893 A JP7579893 A JP 7579893A JP H06287444 A JPH06287444 A JP H06287444A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
polyurethane
swelling
weight
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7579893A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Kinoshita
紘治 木下
Takahiko Okazaki
貴彦 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
Priority to JP7579893A priority Critical patent/JPH06287444A/ja
Publication of JPH06287444A publication Critical patent/JPH06287444A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L75/00Compositions of polyureas or polyurethanes; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L75/04Polyurethanes
    • C08L75/08Polyurethanes from polyethers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L2205/00Polymer mixtures characterised by other features
    • C08L2205/04Polymer mixtures characterised by other features containing interpenetrating networks

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期間安定した水膨潤性能を示すとともに、
繰り返し水に浸漬させても機械的強度が低下せず所定の
水膨潤性を発揮するような止水材を提供する。 【構成】 親水性ポリウレタンと吸水性ポリマーとが相
互侵入高分子網目構造を形成してなる水膨潤性ポリウレ
タン組成物を含んでなる水膨潤性ポリウレタン系止水
材。 【効果】 長期間安定した水膨潤性能を示し、繰り返し
水に浸漬させても機械的強度が低下せず所定の水膨潤性
がえられる。また、指定膨潤倍率に達するまでの時間が
短い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒューム管、ボックス
カルバート、継手などのための止水材、シールド工法用
セグメントシール材などの土木建築用止水材として用い
ることができる水膨潤性ポリウレタン系止水材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、止水材として、軟質樹脂や未硬化
ゴム組成物に高吸水性樹脂を混合することによりえられ
た樹脂やゴムなどの数多くのものが知られている。たと
えば、通常の未硬化ゴム組成物に高吸収性樹脂を単純に
ブレンドした水膨潤性のゴム(特開昭64−60683
号公報)、通常のウレタン組成物に高吸水性樹脂を単純
にブレンドした水膨潤性のポリウレタン(特開平2−8
8619号公報)、通常の未硬化ゴム組成物を変性し、
親水性ポリマーとブロック構造を形成するようにしたも
の(特公平3−8667号公報)、ポリウレタンのソフ
トセグメント部に親水性ポリオールを部分的に導入して
吸水性を付与したポリウレタン(特公平2−12492
号公報)、前記吸水性を付与したポリウレタンと通常の
未硬化ゴム組成物を単純にブレンドした水膨潤性のゴム
(特公昭63−28107号公報)などが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
64−60683号公報および特開平2−88619号
公報に記載されているような単純にブレンドしてえられ
たものはポリマー同士の相溶性のわるさから分散が均一
に行なわれていないばあいが多い。分散が均一でないと
水中で初期の形状を保持して均等に膨潤させることが困
難である。さらに、長期間水中に浸漬させると、吸水性
の樹脂が水中に溶出し安定な膨潤状態を維持することが
困難である。一度吸水性樹脂が溶出した組成物は、乾燥
後再び水中に浸漬させても膨潤性を発揮せず、繰り返し
膨潤能の面でも欠点を有する。
【0004】また、特公平3−8667号公報に記載さ
れているような変性ゴム組成物を用いたものや特開平1
−103661号公報に記載されているような親水性ポ
リウレタンに吸水性ポリマーを導入したものも、経時的
変化に欠点を有し、目標の倍率で安定した膨潤を繰り返
すことが困難である。
【0005】さらに、特公平2−12492号公報に記
載されているようなポリウレタンのソフトセグメント部
に親水性ポリオールを部分的に導入して吸水性を付与し
たポリウレタン組成物については高膨潤倍率であるため
変形が大きく、膨潤後の力学的強度の点で問題があり、
膨潤後、自己破壊する例もみられる。
【0006】さらに、今日では海底トンネルの工事や海
上、海中での橋梁の工事などのために耐海水(塩)性止
水材が要求されているが、特開昭58−160386号
公報や特公昭63−18623号公報に記載されている
ような吸水性樹脂を単純にブレンドしてえられたもの
は、多くがポリアクリル酸架橋物のような高分子電解質
を主成分として使用しているため海水などの塩溶液中で
はその膨潤倍率が著しく低下してしまう傾向がある。
【0007】本発明は、前記問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的は、長期間安定した水膨潤性を示すと
ともに、繰り返し水に浸漬させても機械的強度が低下せ
ず所定の水膨潤性を発揮するような止水材を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、親水性ポリウ
レタンと吸水性ポリマーとが相互侵入高分子網目構造
(IPN)を形成してなる水膨潤性ポリウレタン組成物
を含んでなる水膨潤性ポリウレタン系止水材に関する。
【0009】
【作用および実施例】本発明で用いられる水膨潤性ポリ
ウレタン組成物は、ウレタンマトリックス中に吸水性ポ
リマーを単純に混ぜ込むのではなく、架橋ポリウレタン
と架橋ポリマーが化学結合を形成することなく相互に貫
入し、ポリマー同士が編み込まれたような構造を有す
る。したがって、膨潤時に膨潤しすぎて崩壊することが
なく機械的強度が高い。
【0010】親水性ポリウレタンは、本発明の止水材の
膨潤性を補助する機能を有するとともに、海水などの塩
溶液中でも真水のばあいに比べ何ら遜色なく膨潤性を発
揮させる機能を有する。
【0011】かかるポリウレタンは、イソシアネート成
分とポリオール成分とを反応させてえられる。
【0012】イソシアネート成分としては、トリレンジ
イソシアネート(TDI)、4,4´−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート(MDI)、クルードMDI、キシ
リレンジイソシアネート、ナフチレン−1,5−ジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、水素化
TDI、水素化MDI、イソホロンジイソシアネート、
リシンジイソシアネート、イソプロピリデン(4−シク
ロヘキシル)イソシアネートなどが用いられる。特に、
MDI、TDIが好ましい。
【0013】ポリオール成分としては、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチ
レングリコール、ポリカプロラクトンポリオール、ポリ
カーボネートジオール、ポリブタジエン系ポリオール、
アクリルポリオール、エチレンオキシドプロピレンオキ
シド共重合型ポリオール、エポキシ変性ポリオール、ケ
ン化EVAなどが用いられる。特に、ポリエチレングリ
コール、エチレンオキシドプロピレンオキシド共重合型
ポリオールが好ましい。これらのうち親水性でない成分
を用いるばあいはポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、ポリテトラメチレングリコールのよう
な親水性成分と併用される。
【0014】親水性ポリウレタンはエチレンオキシド構
成単位、プロピレンオキシド構成単位、テトラメチレン
オキシド構成単位のような親水性の構成単位を含むこと
により親水性が高められ、その結果、止水材の膨潤性が
高められる。また、このような親水性の構成単位を含む
ことにより塩溶液中での膨潤性もより良好なものにな
る。
【0015】ポリオールとイソシアネートとのモル比
は、2:1〜1:10程度が好ましい。ポリオールの割
合が増加すると、架橋が不充分となり、一部溶出を起こ
し寸法安定性が悪くなるとともに、機械的共同が著しく
低下する傾向がある。イソシアネートの割合が増加する
と、膨潤性が満足できないものになるとともに屈曲性が
失われる傾向がある。
【0016】前記親水性ポリウレタンとIPNを形成す
る吸水性ポリマーは、止水材に吸水性を付与するととも
に、止水材が水膨潤したばあいに強度を維持する、特に
自己破壊を抑制する効果をもつものである。
【0017】かかる吸水性ポリマーとしては、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルア
クリレート、メタクリル酸、アクリル酸、アクリロニト
リル、アクリルアミド、アクリル酸ナトリウムなどの親
水性モノマーを1種または2種以上重合してえられるも
のがあげられる。さらに、酢酸ビニル、メチルメタクリ
レート、メチルアクリレートのような共重合可能なモノ
マーを、そのモノマーの性質を付与するために約50重
量%以下共重合してもよい。
【0018】本発明の水膨潤性ポリウレタン系止水材に
用いられる水膨潤性ポリウレタン組成物は、架橋した親
水性ポリウレタンと架橋した吸水性ポリマーが相互に侵
入してIPNを形成している。この親水性ポリウレタン
と吸水性ポリマーとの重量比は95:5〜30:70、
特に90:10〜60:40が好ましい。親水性ポリウ
レタンの割合が増加すると、膨潤時に機械的強度が著し
く低下し、自己破壊を起こしやすくなり、吸水性ポリマ
ーの割合が増加すると海水などの塩溶液中で充分な膨潤
が達成されにくくなる傾向がある。
【0019】このように親水性ポリウレタンと吸水性ポ
リマーを組み合わせたことにより、水および塩水中で溶
出を起こすことなく、長期に渡り安定した膨潤挙動を示
すとともに、繰り返し水中に浸漬させたばあいでも機械
的強度の低下をきたすことなく所定の膨潤性を発揮する
という効果がえられる。架橋ポリウレタン鎖中に親水性
のアルキレンオキシド繰り返し単位を導入したばあい、
吸水性については、架橋吸水性ポリマーによってのみ付
与されるものではなく、アルキレンオキシド繰り返し単
位によっても付与される。架橋吸水性ポリマーは膨潤後
の機械的強度の低下、自己破壊現象を抑制させる役目も
はたしている。
【0020】本発明の水膨潤性ポリウレタン系止水材
は、たとえばつぎのようにして製造される。
【0021】まず、ポリオールとイソシアネートを20
〜90℃の温度で反応させてウレタンポリマーをうる。
えられたウレタンポリマーに硬化剤を加えて撹拌後、金
型に注型して放置することにより親水性ポリウレタンを
うる。この親水性ポリウレタンを、たとえばテープ状に
切り出し、ラジカル重合開始剤および架橋剤を含むアリ
クルモノマー溶液中に浸漬して遮光する。これを放置す
ることにより親水性ポリウレタン内に溶液を均一に吸収
させる。この膨潤したポリウレタンを真空下、30〜1
30℃でラジカル重合させることにより水膨潤性ポリウ
レタン組成物からなる水膨潤性ポリウレタン系止水材を
うる。
【0022】前記製造方法において親水性ポリウレタン
のアクリルモノマー溶液中への浸漬温度は、通常のラジ
カル重合開始剤(中温開始剤)を用いるばあいは常温付
近、高くとも40℃程度までがよく、高温型のラジカル
重合開始剤を使用するばあいは、さらに浸漬時の温度を
高くすることができる。ウレタンプレポリマーにトルエ
ン、ベンゼンなどの溶剤を加えて膨潤した親水性ポリウ
レタンを用いてIPNを形成すると、短時間で親水性ポ
リウレタン中にアクリルモノマー溶液が均一に含侵しや
すくなるという利点がある。
【0023】本発明の水膨潤性ポリウレタン系止水材
は、テープ状、シート状、ブロック状または用途に応じ
た成形体などの任意の形状でシールド工法用のセグメン
トシール材、ヒューム管、ボックスカルバート、継手用
の止水材、また、パッキング、ガスケットなどとして用
いられる。
【0024】つぎに本発明を具体的実施例をあげて説明
するが、本発明の範囲を限定するものではない。
【0025】実施例1 平均分子量3300のポリエチレングリコール(水酸基
価32.9)21重量部、平均分子量2400のポリエ
チレンオキシド/ポリプロピレンオキシド共重合型ポリ
オール(ポリエチレンオキシド30重量%、水酸基価4
5.5)63重量部およびパラジフェニルメタンジイソ
シアネート(MDI)16重量部を70℃で3時間反応
させてNCO含量が2.7%のウレタンプレポリマーを
えた。
【0026】えられたウレタンプレポリマー100重量
部に硬化剤としてトリメチロールプロパン(TMP)
2.9重量部を加えて120秒間撹拌後、60℃の金型
に注型して、そのまま12時間反応させポリウレタンを
えた。
【0027】テープ状に切断した前記ポリウレタン10
0重量部を、N,N´−メチレンビスアクリルアミド
(MBAA)2.8×10−3重量部と水溶性ラジカル
重合開始剤2,2−アゾビス(2−アミジノプロパン)
ジハイドロクロライド(V−50:和光純薬工業(株)
製)3.3×10−3重量部を30重量部の2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート(HEMA)に溶解させた溶
液中に常温以下(5℃)で遮光下、24時間浸漬した。
【0028】この膨潤ポリウレタンを窒素雰囲気下60
℃で12時間重合させ無色透明の目的の止水材をえた。
【0029】実施例2 実施例1で用いたポリエチレングリコール47.5重量
部および平均分子量1450のポリエチレングリコール
(水酸基価80.0)35.8重量部の混合物をMDI
16.7重量部と70℃で3時間反応させてNCO含量
が2.8%のウレタンプレポリマーをえた。
【0030】えられたウレタンプレポリマー100重量
部に硬化剤としてTMP3.0重量部を加えて120秒
間撹拌後、60℃の金型に注型し、そのまま12時間反
応させてポリウレタンをえた。
【0031】テープ状に切断した前記ポリウレタン10
0重量部を、MBAA4.6×10−3重量部とV−5
0の4.4×10−3重量部を40重量部のHEMAに
溶解した溶液中に常温以下(5℃)で遮光下、24時間
浸漬した。
【0032】この膨潤ポリウレタンを窒素雰囲気下60
℃で12時間重合させ無色透明の止水材をえた。
【0033】実施例3 実施例1で用いたポリエチレンオキシド/ポリプロピレ
ンオキシド共重合型ポリオール21.8重量部と実施例
2で用いた平均分子量1450のポリエチレングリコー
ル61.2重量部の混合物をトリレンジイソシアネート
(2,4−トリレンジイソシアネート80モル%、2,
6−トリレンジイソシアネート20モル%:TDI−8
0)17.0重量部と70℃で3時間反応させNCO含
量が4.1%のウレタンポリマーをえた。
【0034】えられたウレタンポリマー100重量部に
1,4−ブタンジオール(1,4BD)/TMP混合
(モル比97/3)硬化剤4.4重量部を加えて120
秒撹拌後、60℃の金型に注型し12時間反応させてポ
リウレタンをえた。
【0035】テープ状に切断した前記ポリウレタン10
0重量部を、MBAA8.6×10−4重量部とV−5
0の1.7×10−3重量部を15重量部のHEMAに
溶解させた溶液中に常温以下(5℃)で遮光下、24時
間浸漬した。
【0036】この膨潤ポリウレタンを窒素雰囲気下60
℃で12時間重合させて無色透明の目的の止水材をえ
た。
【0037】比較例 ゴム中に吸水性樹脂を混練したタイプの止水材を作製し
た。すなわち、クロロプレンゴム(昭和電工デュポン製
CR−WRT)100重量部に吸水性樹脂((株)クラ
レ製KIゲル、201K−F)50重量部、軽炭酸カル
シウム30重量部、カーボンFF5重量部、DOP15
重量部、亜鉛華5重量部、酸化マグネシウム4重量部、
ステアリン酸1重量部、加硫促進剤0.5重量部を加え
て密閉式混練機により混練し、さらに連続式押出加硫機
により加硫、成型を行ない帯状体をえた。
【0038】実験例 実施例1〜3および比較例でえられたサンプルについ
て、つぎに記載の方法により、水道水膨潤倍率、2%食
塩水膨潤倍率、膨潤乾燥繰り返し後の引っ張り強度およ
び70℃の温水浸漬後の抽出物量を測定し、膨潤後の外
観を観察した。
【0039】水道水および2%食塩水膨潤倍率 各サンプルから20mm×20mm×2mmの試験片を切り出
し、それらを20℃の水道水および2%の食塩水に浸漬
し、それぞれについて、1日、3日、7日、14日、3
0日、60日、90日、120日、180日後の体積を
測定し、つぎの式によって膨潤倍率を算出した。
【0040】膨潤倍率(%)=(膨潤後の体積/膨潤前
の体積)×100 膨潤乾燥繰り返し後の引っ張り強度 各サンプルからJIS3号ダンベルにて引っ張り試験片
を打ち抜き、インストロン引っ張り試験機により引っ張
り試験を行なった。この結果をAとした。同法により試
験片をえ、これを20℃の水道水中に7日間浸漬したの
ち70℃の真空乾燥器で12時間乾燥を行ない同様に引
っ張り試験を行なった。この結果をBとした。Bにかか
る膨潤乾燥後のサンプルをさらに7日間水道水中に浸漬
させ、同様に乾燥を行ない同様に引っ張り試験を行なっ
た。この結果をCとした。Cにかかる膨潤乾燥後のサン
プルをさらに7日間水道水中に浸漬させ、同様に乾燥を
行ない同様に引っ張り試験を行なった。この結果をDと
した。
【0041】抽出物量 前述のそれぞれの試験片を70℃の蒸留水に3日浸漬
後、浸漬水を回収しロータリーエバポレーターで大部分
の水を留去したのち、60℃の真空乾燥器で7時間乾燥
を行ない抽出物の質量を測定した。また、抽出率をつぎ
の式により算出した。
【0042】抽出率(%)=(抽出物の質量/浸漬前の
試験片の質量)×100 膨潤後の外観 水道水で膨潤試験した各サンプルに膨潤後変形、分離、
剥離、亀裂などの変化が生じているかどうかを肉眼観察
により判断した。
【0043】前記試験の結果を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【発明の効果】本発明の止水材は、親水性ポリウレタン
と吸水性ポリマーがIPNを形成しているので、常態に
おいて構成ポリマーが分離抽出されることがなく、水中
で初期の形状を維持したまま長期間安定した水膨潤性を
示すとともに、乾燥膨潤を繰り返しても強度が低下しな
い優れた止水材である。また、本発明の止水材は食塩溶
液中でも真水中と同様の膨潤性を示すので海水中でも用
いることができる。さらに、本発明の止水材は、指定膨
潤倍率に達するまでの時間が短い。よって、施工後、短
時間で止水が完了するので漏水時間が短縮される。
【0046】よって本発明の止水材は、シールド工法用
のセグメントシール材、ヒューム管、ボックスカルバー
ト、継手用の止水材、また、パッキング、ガスケットな
どとして有用である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親水性ポリウレタンと吸水性ポリマーと
    が相互侵入高分子網目構造を形成してなる水膨潤性ポリ
    ウレタン組成物を含んでなる水膨潤性ポリウレタン系止
    水材。
  2. 【請求項2】 前記ポリウレタンが、エチレンオキシド
    構成単位、プロピレンオキシド構成単位およびテトラメ
    チレンオキシド構成単位のうちの少なくとも1つの構成
    単位を有する請求項1記載の水膨潤性ポリウレタン系止
    水材。
  3. 【請求項3】 前記吸水性ポリマーが、ヒドロキシエチ
    ルメタクリレートの重合またはヒドロキシエチルメタク
    リレートと他のアクリルモノマーとの共重合によりえら
    れたポリマーである請求項1記載の水膨潤性ポリウレタ
    ン系止水材。
JP7579893A 1993-04-01 1993-04-01 水膨潤性ポリウレタン系止水材 Pending JPH06287444A (ja)

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JP7579893A JPH06287444A (ja) 1993-04-01 1993-04-01 水膨潤性ポリウレタン系止水材

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117964854A (zh) * 2024-04-02 2024-05-03 西南石油大学 一种调剖堵水用凝胶颗粒及其制备方法和应用

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN117964854A (zh) * 2024-04-02 2024-05-03 西南石油大学 一种调剖堵水用凝胶颗粒及其制备方法和应用
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