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JPH06285033A - 磁気共鳴イメージング装置におけるエコー信号収集方法 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置におけるエコー信号収集方法

Info

Publication number
JPH06285033A
JPH06285033A JP5101851A JP10185193A JPH06285033A JP H06285033 A JPH06285033 A JP H06285033A JP 5101851 A JP5101851 A JP 5101851A JP 10185193 A JP10185193 A JP 10185193A JP H06285033 A JPH06285033 A JP H06285033A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
projection
echo signal
subject
magnetic field
magnetic resonance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5101851A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsunori Suzuki
木 克 法 鈴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Medical Corp filed Critical Hitachi Medical Corp
Priority to JP5101851A priority Critical patent/JPH06285033A/ja
Publication of JPH06285033A publication Critical patent/JPH06285033A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気共鳴イメージング装置のエコー信号収集
方法において、撮像時間を任意に設定可能とする。 【構成】 一つの画像Iについてエコー信号を収集する
各プロジェクションiごとに被検体に傾斜磁場を印加す
ると共に該被検体からのエコー信号を1回又は複数回収
集し、このエコー信号を一つのプロジェクションiごと
にその収集回数だけ積算し、上記エコー信号の収集回数
は各プロジェクションiごと又はある領域のプロジェク
ションiごとに異ならしめ、これにより収集積算したエ
コー信号を当該プロジェクションiのエコー信号とす
る。このように、プロジェクションiについてエコー信
号の収集回数を異ならしめることにより、撮像時間を任
意に設定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、核磁気共鳴(以下「N
MR」と略記する)現象を利用して被検体(人体)の所
望部位の断層像を得る磁気共鳴イメージング装置におい
て受信系で検出するエコー信号の収集方法に関し、特に
撮像時間を任意に設定可能とするエコー信号収集方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴イメージング装置は、NMR現
象を利用して被検体中の所望の検査部位における原子核
スピンの密度分布、緩和時間分布等を計測して、その計
測データから被検体の任意断面を画像表示するものであ
る。そして、従来の磁気共鳴イメージング装置は、図1
に示すように、被検体1に静磁場を与える静磁場発生手
段(2)と、該被検体1に傾斜磁場を与える傾斜磁場発
生手段(3)と、上記被検体1の生体組織を構成する原
子の原子核に核磁気共鳴を起こさせる高周波パルスをあ
る所定のパルスシーケンスで繰り返し印加するシーケン
サ4と、このシーケンサ4からの高周波パルスにより被
検体の生体組織の原子核に核磁気共鳴を起こさせるため
に高周波信号を照射する送信系5と、上記の核磁気共鳴
により放出されるエコー信号を検出する受信系6と、こ
の受信系6で検出したエコー信号を用いて画像再構成演
算を行う信号処理系7と、処理の制御情報を入力する操
作部21とを備え、核磁気共鳴により放出されるエコー
信号の計測を繰り返し行って断層像を得るようになって
いた。
【0003】このような磁気共鳴イメージング装置にお
いて、被検体から放出されるエコー信号を収集するため
の典型的なスピンエコー法パルスシーケンスは、図5に
示すようになっていた。すなわち、図5において、
(a)〜(d)に示すように高周波磁場及び傾斜磁場G
s,Gp,Gfを被検体に印加し、(e)に示すように被
検体から放出されるエコー信号を収集する。このとき、
図5(c)に示す位相エンコード方向傾斜磁場Gpは、
一つの画像についてエコー信号を収集するプロジェクシ
ョンごとにその振幅を変えるようになっていた。また、
収集するエコー信号のSN比(信号対雑音の比)を向上
するために、一つのプロジェクションについて同一のエ
コー信号を複数回収集し、この収集した回数だけ上記エ
コー信号を積算し、この収集積算したエコー信号を当該
プロジェクションのエコー信号としていた。そして、こ
のエコー信号をフーリエ変換することにより、被検体1
の断層像が得られる。
【0004】いま、図2と同様に、一つの画像Iを撮像
するのに、プロジェクション数をPとすると共に、プロ
ジェクション番号をi(i=1〜P)とし、各プロジェ
クション番号iについてのエコー信号の積算回数をAと
し、さらに図5(a)に示すように信号計測の繰り返し
時間をTRとすると、この繰り返し時間TRをA・P回
だけ繰り返すことにより撮像が終了する。従って、この
場合の撮像時間tは、 t=TR・A・P …(1) となる。ここで積算回数Aは、正の整数(A=1,2,
3,…)である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のエコー信号収集方法においては、エコー信号の積算
回数Aが図2に示す画像Iのプロジェクションiについ
て共通の一定回数とされていたので、前述の式(1)に
示す撮像時間tは、適宜の画像Iについて一定の積算回
数Aを変化させても、それらの画像Iごとに整数倍の撮
像時間しかとれないものであった。例えば、繰り返し時
間TRを1000ミリ秒とし、プロジェクション数Pを256
とし、積算回数Aを2回とすると、この場合の撮像時間
2は式(1)から、 t2=1000×2×256=512(秒) …(2) となる。また、同じ条件で積算回数Aを1回とすると、
この場合の撮像時間t1は同じく式(1)から、 t1=1000×1×256=256(秒) …(3) となる。従って、t2=2・t1となる。
【0006】このような状態で、上記の撮像時間tをt
2とt1の間に設定するためには、画像Iごとに積算回数
Aが一定である以上、繰り返し時間TR及びプロジェク
ション数Pを適当な値に変更しなければならないが、T
Rを変えると画像のコントラストが変化し、Pを変える
と画像の分解能が劣化して、画質を維持できないことが
あった。従って、TR及びPを変更せずに画質を維持し
ながら設定できる撮像時間tは、式(1)から明らかな
ように、TR・Pの整数倍しかとれないものであった。
このことから、撮像時間tを任意に設定することはでき
なかった。
【0007】また、従来の方法においては、図2に示す
画像Iの各プロジェクションiについてエコー信号の積
算回数Aが共通の一定回数とされていたので、高周波領
域も低周波領域もすべて同じ回数しか積算せず、ノイズ
量の多い高周波領域についてはSN比をあまり向上する
ことができないこととなり、高周波雑音が残って全体と
してSN比を十分に向上できないことがあった。従っ
て、高画質の画像が得られないものであった。
【0008】そこで、本発明は、このような問題点に対
処し、撮像時間を任意に設定できると共に高画質の画像
を得ることができる磁気共鳴イメージング装置における
エコー信号収集方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による磁気共鳴イメージング装置におけるエ
コー信号収集方法は、被検体に静磁場を与える静磁場発
生手段と、該被検体に傾斜磁場を与える傾斜磁場発生手
段と、上記被検体の生体組織を構成する原子の原子核に
核磁気共鳴を起こさせる高周波パルスをある所定のパル
スシーケンスで繰り返し印加するシーケンサと、このシ
ーケンサからの高周波パルスにより被検体の生体組織の
原子核に核磁気共鳴を起こさせるために高周波信号を照
射する送信系と、上記の核磁気共鳴により放出されるエ
コー信号を検出する受信系と、この受信系で検出したエ
コー信号を用いて画像再構成演算を行う信号処理系と、
この信号処理系で行う処理の制御情報を入力する操作部
とを備えて成る磁気共鳴イメージング装置において、一
つの画像について上記エコー信号を収集する各プロジェ
クションごとに被検体に傾斜磁場を印加すると共に該被
検体からのエコー信号を1回又は複数回収集し、このエ
コー信号を一つのプロジェクションごとにその収集回数
だけ積算し、上記エコー信号の収集回数は各プロジェク
ションごと又はある領域のプロジェクションごとに異な
らしめ、これにより収集積算したエコー信号を当該プロ
ジェクションのエコー信号とするものである。
【0010】
【作用】このように構成されたエコー信号収集方法は、
一つの画像についてエコー信号を収集する各プロジェク
ションごとに被検体に傾斜磁場を印加すると共に該被検
体からのエコー信号を1回又は複数回収集し、このエコ
ー信号を一つのプロジェクションごとにその収集回数だ
け積算し、上記エコー信号の収集回数は各プロジェクシ
ョンごと又はある領域のプロジェクションごとに異なら
しめ、これにより収集積算したエコー信号を当該プロジ
ェクションのエコー信号とする。これにより、撮像時間
を任意に設定できると共に、高画質の画像を得ることが
できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。図1は本発明によるエコー信号収集方
法が適用される磁気共鳴イメージング装置の全体構成を
示すブロック図である。この磁気共鳴イメージング装置
は、核磁気共鳴(NMR)現象を利用して被検体の断層
像を得るもので、図1に示すように、静磁場発生磁石2
と、傾斜磁場発生系3と、シーケンサ4と、送信系5
と、受信系6と、信号処理系7と、中央処理装置(CP
U)8と、操作部21とを備えて成る。
【0012】上記静磁場発生磁石2は、被検体1の周り
にその体軸方向または体軸と直交する方向に均一な静磁
場を発生させるもので、上記被検体1の周りのある広が
りをもった空間に永久磁石方式又は常電導方式あるいは
超電導方式の磁場発生手段が配置されている。傾斜磁場
発生系3は、X,Y,Zの三軸方向に巻かれた傾斜磁場
コイル9と、それぞれのコイルを駆動する傾斜磁場電源
10とから成り、後述のシーケンサ4からの命令に従っ
てそれぞれのコイルの傾斜磁場電源10を駆動すること
により、X,Y,Zの三軸方向の傾斜磁場Gs,Gp,G
fを被検体1に印加するようになっている。この傾斜磁
場の加え方により、被検体1に対するスライス面を設定
することができる。
【0013】シーケンサ4は、上記被検体1の生体組織
を構成する原子の原子核に磁気共鳴を起こさせる高周波
パルスをある所定のパルスシーケンスで繰り返し印加す
る制御手段となるもので、CPU8の制御で動作し、被
検体1の断層像のデータ収集に必要な種々の命令を送信
系5及び傾斜磁場発生系3並びに受信系6に送るように
なっている。さらに、上記被検体1内の血流を描出する
パルスシーケンスを実行しうるようになっている。
【0014】送信系5は、上記シーケンサ4から送出さ
れる高周波パルスにより被検体1の生体組織を構成する
原子の原子核に磁気共鳴を起こさせるために高周波信号
を照射するもので、高周波発振器11と変調器12と高
周波増幅器13と送信側の高周波コイル14aとから成
り、上記高周波発振器11から出力された高周波パルス
をシーケンサ4の命令に従って変調器12で振幅変調
し、この振幅変調された高周波パルスを高周波増幅器1
3で増幅した後に被検体1に近接して配置された高周波
コイル14aに供給することにより、電磁波が上記被検
体1に照射されるようになっている。
【0015】受信系6は、被検体1の生体組織の原子核
の磁気共鳴により放出されるエコー信号(NMR信号)
を検出するもので、受信側の高周波コイル14bと増幅
器15と直交位相検波器16とA/D変換器17とから
成り、上記送信側の高周波コイル14aから照射された
電磁波による被検体1の応答の電磁波(NMR信号)は
被検体1に近接して配置された高周波コイル14bで検
出され、増幅器15及び直交位相検波器16を介してA
/D変換器17に入力してディジタル量に変換され、さ
らにシーケンサ4からの命令によるタイミングで直交位
相検波器16によりサンプリングされた二系列の収集デ
ータとされ、その信号が信号処理系7に送られるように
なっている。
【0016】この信号処理系7は、CPU8と、磁気デ
ィスク18及び磁気テープ19等の記録装置と、CRT
等のディスプレイ20とから成り、上記CPU8でフー
リエ変換、補正係数計算、画像再構成等の処理を行い、
任意断面の信号強度分布あるいは複数の信号に適当な演
算を行って得られた分布を画像化してディスプレイ20
に断層像として表示するようになっている。また、操作
部21は、上記信号処理系7で行う処理の制御情報を入
力するもので、キーボード22を備えている。
【0017】ここで、本発明のエコー信号収集方法は、
上記の構成の磁気共鳴イメージング装置において、図2
に示すように、一つの画像Iについてエコー信号を収集
する各プロジェクションiごとに被検体に傾斜磁場を印
加すると共に該被検体からのエコー信号を1回又は複数
回収集し、このエコー信号を一つのプロジェクションi
ごとにその収集回数だけ積算し、上記エコー信号の収集
回数(積算回数Ai)は各プロジェクションiごと又は
ある領域のプロジェクションごとに異ならしめ、これに
より収集積算したエコー信号を当該プロジェクションi
のエコー信号とするものである。
【0018】このようなエコー信号収集方法による画像
の撮像時間t′は、図2において、一つの画像Iを撮像
する際のプロジェクション数をPとし、各プロジェクシ
ョン番号iについてのエコー信号の積算回数をそれぞれ
Ai(A1,A2,A3,…)とし、さらに信号計測の繰り
返し時間をTRとすると、 となる。ここで積算回数Aiは、正の整数(Ai=1,
2,3,…)である。これにより、撮像時間t′を任意
に設定できる。
【0019】これを図3を参照して具体例について説明
する。この例では、一つの画像Iについてプロジェクシ
ョン数Pを256とし、全プロジェクションを三つの領域
に分けて高周波領域についてのプロジェクションの積算
回数を低周波領域のそれよりも多くしたもので、プロジ
ェクション番号i=1〜64の領域E1についてはエコー
信号の積算回数Aiを2回とし、プロジェクション番号
i=65〜192の領域E2については積算回数Aiを1回と
し、さらにプロジェクション番号i=193〜256の領域E
3については積算回数Aiを2回とし、信号計測の繰り返
し時間TRを1000ミリ秒とする。この場合の撮像時間
t′は前述の式(4)から、 となる。
【0020】すなわち、前述の従来例の説明において、
一つの画像Iについてプロジェクション数P=256の全
体にわたって積算回数A=2回とした場合は、式(2)
で求めたように、撮像時間t2=512(秒)であり、同じ
くプロジェクション数P=256の全体にわたって積算回
数A=1回とした場合は、式(3)で求めたように、撮
像時間t1=256(秒)であり、256秒と512秒との間の撮
像時間をとることはできなかったが、本発明によれば、
式(5)で求めたように、両者の中間の任意の撮像時間
t′を設定することができる。
【0021】次に、このような本発明によるエコー信号
収集方法の具体的な手順について、図4に示すフローチ
ャートを参照して説明する。ここでは、図3に示すよう
に、一つの画像Iについてプロジェクション数Pを256
とし、全プロジェクションを三つの領域に分けて、プロ
ジェクション番号i=1〜64の領域E1についてはエコ
ー信号の積算回数Aiを2回とし、プロジェクション番
号i=65〜192の領域E2については積算回数Aiを1回
とし、さらにプロジェクション番号i=193〜256の領域
3については積算回数Aiを2回とし、信号計測の繰り
返し時間TRを1000ミリ秒として撮像する場合について
説明する。なお、上記積算回数Aiが複数回の場合は、
現在の回数の内容をaで表すこととする。
【0022】まず、操作者は、図1に示す操作部21の
キーボード22を操作して、今回の撮像に必要なパラメ
ータとして、プロジェクション数P=256,各領域E1
2,E3のプロジェクションごとの積算回数Ai,及び
信号計測の繰り返し時間TR=1000(ミリ秒)を設定す
る。そして、この状態から撮像を開始する。まず、図3
において先頭のプロジェクションiについて第1回目の
エコー信号を収集するところから撮像が始まるので、図
4のステップAにおいてi=1とし、ステップBにおい
てa=1とする。すると、この状態で第i(i=1)プ
ロジェクションについて第a(a=1)回目のエコー信
号を収集する(ステップC)。次に、ステップDでa=
1であるかどうか判断する。いまは、第1回目の収集が
始まったばかりであるので、ステップDは“YES”側
へ進む。そして、上記ステップCで計測した第1プロジ
ェクションの第1回目のエコー信号を積算回数Ai(=
2)で割った値を、第1プロジェクションのエコー信号
とする(ステップE)。
【0023】次に、ステップFで、予め設定された積算
回数Aiが1より大で且つ現在実行している積算回数内
容aが1以外の数かどうか判断する。いまは、a=1の
状態であるので、ステップFは“NO”側へ進み、ステ
ップHに飛ぶ。そして、このステップHで、現在実行し
ている積算回数内容aが予め設定された積算回数Aiよ
り小さいかどうか判断する。いまは、第1プロジェクシ
ョンの第1回目のエコー信号を収集したばかりであり、
a=1でAi=2であるので、ステップHは“YES”
側へ進む。そして、ステップIでaの数を1だけ増加し
てa=2とし、ステップCへ戻る。
【0024】次に、この状態で第i(i=1)プロジェ
クションについて第a(a=2)回目のエコー信号を収
集する(ステップC)。次に、ステップDでa=1であ
るかどうか判断する。ここでは、第2回目の収集に入っ
たので、ステップDは“NO”側へ進む。そして、ステ
ップFで、予め設定された積算回数Aiが1より大で且
つ現在実行している積算回数内容aが1以外の数かどう
か判断する。いまは、a=2の状態であるので、ステッ
プFは“YES”側へ進む。そして、上記ステップEで
取り込んだ第1プロジェクションのエコー信号に対し
て、上記ステップCで計測した第1プロジェクションの
第2回目のエコー信号を積算回数Ai(=2)で割った値
を積算し、その結果を新たな第1プロジェクションのエ
コー信号とする(ステップG)。
【0025】次に、ステップHで、現在実行している積
算回数内容aが予め設定された積算回数Aiより小さい
かどうか判断する。ここでは、第1プロジェクションの
第2回目のエコー信号を収集したところであり、a=2
でAi=2であるので、ステップHは“NO”側へ進み
ステップJへ飛ぶ。そして、ステップJで、現在のプロ
ジェクション数iが予め設定されたプロジェクション数
Pより小さいかどうか判断する。いまは、第1プロジェ
クションについてエコー信号を2回収集しただけであ
り、i=1でP=256であるので、ステップJは“YE
S”側へ進む。そして、ステップKでiの数を1だけ増
加してi=2とし、ステップBへ戻る。
【0026】次に、ステップBにおいて前述と同様にa
=1とし、この状態で第i(i=2)プロジェクション
について第a(a=1)回目のエコー信号を収集する
(ステップC)。以下、上述の動作をC→D→E→F→
G→H→I→J→K→Bと繰り返して、図3におけるプ
ロジェクション番号iを1〜256と進めながら、エコー
信号を計測して行く。そして、プロジェクション番号i
が256まで至ったら、ステップJにおいてi=256でP=
256となるので、ステップJは“NO”側へ進み、撮像
を終了する。このときの撮像時間t′は前述の式(4)
で与えられ、図3に示す具体例については式(5)で求
めた時間となる。
【0027】なお、一つの画像Iについてのプロジェク
ション数Pや、全プロジェクションについての領域の区
分の仕方、並びに各領域ごとの積算回数Aiの設定は、
図3に示すものに限らず、任意の数値に設定することに
より、前述の式(4)により任意の撮像時間t′を設定
することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されたので、
一つの画像についてエコー信号を収集する各プロジェク
ションごとに被検体に傾斜磁場を印加すると共に該被検
体からのエコー信号を1回又は複数回収集し、このエコ
ー信号を一つのプロジェクションごとにその収集回数だ
け積算し、上記エコー信号の収集回数は各プロジェクシ
ョンごと又はある領域のプロジェクションごとに異なら
しめ、これにより収集積算したエコー信号を当該プロジ
ェクションのエコー信号とすることができる。この場合
の撮像時間は、前述の式(4)で与えられ、一つの画像
について各プロジェクションごと又はある領域のプロジ
ェクションごとにエコー信号の収集回数を異ならしめる
ことにより、撮像時間を任意に設定することができる。
【0029】また、上記のように、一つの画像について
各プロジェクションごと又はある領域のプロジェクショ
ンごとにエコー信号の収集回数を異ならしめることによ
り、高周波領域と低周波領域とで異なる収集回数とし
て、ノイズ量の多い高周波領域について特にSN比を向
上させることができ、高周波雑音を低減させて全体とし
てSN比を十分に向上することができる。従って、高画
質の画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明及び従来例によるエコー信号収集方法
が適用される磁気共鳴イメージング装置の全体構成を示
すブロック図、
【図2】 本発明によるエコー信号収集方法の動作を説
明するための図、
【図3】 上記エコー信号収集方法の具体的な動作例を
説明するための図、
【図4】 上記エコー信号収集方法の具体的な動作手順
を説明するためのフローチャート、
【図5】 磁気共鳴イメージング装置において被検体か
ら放出されるエコー信号を収集するための典型的なスピ
ンエコー法パルスシーケンスを示すタイミング線図。
【符号の説明】
1…被検体、 2…静磁場発生磁石、 3…傾斜磁場発
生系、 4…シーケンサ、 5…送信系、 6…受信
系、 7…信号処理系、 8…CPU、 21…操作
部、 I…画像、 i…プロジェクション番号、 Ai
…積算回数、 E1〜E3…領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9219−2J G01N 24/02 Y

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に静磁場を与える静磁場発生手段
    と、該被検体に傾斜磁場を与える傾斜磁場発生手段と、
    上記被検体の生体組織を構成する原子の原子核に核磁気
    共鳴を起こさせる高周波パルスをある所定のパルスシー
    ケンスで繰り返し印加するシーケンサと、このシーケン
    サからの高周波パルスにより被検体の生体組織の原子核
    に核磁気共鳴を起こさせるために高周波信号を照射する
    送信系と、上記の核磁気共鳴により放出されるエコー信
    号を検出する受信系と、この受信系で検出したエコー信
    号を用いて画像再構成演算を行う信号処理系と、この信
    号処理系で行う処理の制御情報を入力する操作部とを備
    えて成る磁気共鳴イメージング装置において、一つの画
    像について上記エコー信号を収集する各プロジェクショ
    ンごとに被検体に傾斜磁場を印加すると共に該被検体か
    らのエコー信号を1回又は複数回収集し、このエコー信
    号を一つのプロジェクションごとにその収集回数だけ積
    算し、上記エコー信号の収集回数は各プロジェクション
    ごと又はある領域のプロジェクションごとに異ならし
    め、これにより収集積算したエコー信号を当該プロジェ
    クションのエコー信号とすることを特徴とする磁気共鳴
    イメージング装置におけるエコー信号収集方法。
JP5101851A 1993-04-06 1993-04-06 磁気共鳴イメージング装置におけるエコー信号収集方法 Pending JPH06285033A (ja)

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