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JPH06277294A - 自己ガイド型カテーテル - Google Patents

自己ガイド型カテーテル

Info

Publication number
JPH06277294A
JPH06277294A JP5069884A JP6988493A JPH06277294A JP H06277294 A JPH06277294 A JP H06277294A JP 5069884 A JP5069884 A JP 5069884A JP 6988493 A JP6988493 A JP 6988493A JP H06277294 A JPH06277294 A JP H06277294A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hollow
self
monofilament
rear end
catheter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5069884A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotoku Yamada
廣徳 山田
Yoshinori Domoto
由修 堂本
Akira Sakugi
朗 柵木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Monofilament Co Ltd
Original Assignee
Toray Monofilament Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Monofilament Co Ltd filed Critical Toray Monofilament Co Ltd
Priority to JP5069884A priority Critical patent/JPH06277294A/ja
Publication of JPH06277294A publication Critical patent/JPH06277294A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 中空率が50〜80%の合成樹脂製中空モノ
フィラメント1を基本構造とし、その先端部を薬液導出
口5と、また後端部を薬液導入口6となし、前記薬液導
出口5と薬液導入口6を連通する中空部2に、この中空
部内壁との間に連通する空隙8を確保可能な線径を有す
るレントゲン線不透過金属線条9を内蔵させ、前記空隙
8を薬液輸送路としてなる自己ガイド型カテーテルにお
いて、前記中空モノフィラメント1に対し少なくとも二
段の局部延伸を施すことによって、その先端から後端に
かけての外径および中空径を順次大径化したことを特徴
とする自己ガイド型カテーテル。 【効果】 ガイドワイヤとカテーテルの役目を兼備する
ため、血管内へ一度挿入するのみで、薬液を患部へと注
入することができる。柔軟性にすぐれ、操作中の造影性
が良好であることから、動脈を主とした選択的なカテー
テル交換術などの広範な臨床に対して有用な効果を発揮
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血管内の患部の状態検
査およびカテーテル治療などに使用するガイドワイヤと
カテーテルの役目を兼備した自己ガイド型カテーテルに
関するものである。さらに詳しくは、操作性にすぐれ、
患者に対する苦痛が軽減され、しかも血管内患部の超選
択的な治療が可能な自己ガイド型カテーテルに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】人体の血管内に発生した患部の状態検査
やその患部に薬液を輸送するために使用する従来のカテ
ーテルとしては、あらかじめ血管内にガイドワイヤーを
送り込み、その外壁面に沿って患部へと導入される形式
のものが主流である。
【0003】この形式のガイドワイヤーとしては、たと
えば米国のCOOK社、UMI社およびUSCI社など
から製造、販売されているもののように、たとえばステ
ンレス鋼線やピアノ線などを素材としたコイル状金属線
条が一般的であり、またこのガイドワイヤーと組合せて
用いられるカテーテルとしては、たとえば米国のUMI
社、ECC社およびUSCI社などから製造、販売され
ている合成樹脂製チューブが一般的であった。
【0004】そして、上記の金属製ガイドワイヤーと合
成樹脂製カテーテルを用いてカテーテル治療を行なう場
合には、まずガイドワイヤーを血管内に挿入してこれを
患部へ到達せしめ、次いでガイドワイヤーを中子として
これを被覆するような形でカテーテルを導入し、患部へ
と到達させた後、ガイドワイヤーを抜き出し、あるいは
そのままの状態で、カテーテルの端部より治療薬液を注
入し、患部へ導入するという一連のステップが必要とさ
れる。
【0005】しかしながら、上記の治療操作において
は、金属製ガイドワイヤー自体の表面にコイル線特有の
凹凸があるために血栓が付着しやすいこと、ガイドワイ
ヤーが金属製で硬いため、血管への挿入操作に複雑な手
順や高度なテクニックを必要とし、操作に要する時間も
長いこと、および金属線条であるために操作中に血管内
膜を損傷したり、血管内膜下にもぐりこんだりしやすい
ことなどの問題があって、実際には治療中の患者に与え
る苦痛および負担が大きいばかりか、たとえば冠状静脈
などの末梢血管内の患部へガイドワイヤーの先端を選択
的に到達させることがきわめて困難であった。
【0006】他方、カテーテルを導入する際には、カテ
ーテル自体がガイドワイヤよりも太いため、患者に与え
る負担がさらに大きく、しかもガイドワイヤーが先行し
て到達した位置までカテーテルの先端を到達させること
が困難で、この傾向は末梢血管になるほど著しい。
【0007】したがって、上記ガイドワイヤとカテーテ
ルとを併用する従来の治療システムにおいては、ガイド
ワイヤの挿入、カテーテルの挿入、ガイドワイヤの引抜
き、および薬液の注入などの多くの手順を必要とするば
かりか、種々の形状を有する複数のガイドワイヤやカテ
ーテルを組合わせて用いる場合が多いため、操作に長時
間を要したり、さらには患者の負担が大きく、多大な費
用を必要とするなどの問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来のカテーテル治療における問題点を解決するために検
討した結果達成されたものである。
【0009】したがって、本発明の目的は、ガイドワイ
ヤとカテーテルの役目を兼備し、かつ操作性にすぐれ、
患者に対する苦痛が軽減され、しかも血管内患部の超選
択的な治療が可能な自己ガイド型カテーテルを提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の自己ガイド型カテーテルは、中空率が5
0〜80%の合成樹脂製中空モノフィラメントを基本構
造とし、その先端部を薬液導出口と、また後端部を薬液
導入口となし、前記薬液導出口と薬液導入口を連通する
中空部に、この中空部内壁との間に連通する空隙を確保
可能な線径を有するレントゲン線不透過金属線条を内蔵
させ、前記空隙を薬液輸送路としてなる自己ガイド型カ
テーテルにおいて、前記中空モノフィラメントに対し少
なくとも二段の局部延伸を施すことによって、その先端
から後端にかけての外径および中空径を順次大径化した
ことを特徴とする。
【0011】本発明の自己ガイド型カテーテルにおい
て、その基本構造をなす合成樹脂製中空モノフィラメン
トの素材としては、溶融押出成形および延伸が可能な材
料であればとくに制限しないが、ポリアミド、ポリエス
テル、ポリオレフィン、ポリエーテルブロックアミド共
重合体、ポリウレタン、ポリ塩化ビニルおよびフッ素樹
脂などが好ましく用いられる。
【0012】合成樹脂製中空モノフィラメントは、上記
樹脂を中空口金を使用する通常の溶融押出または紡糸法
に供し、所望によりこれを適宜延伸して適当な長さに切
断することにより製造されるが、この中空モノフィラメ
ントの中空率は50〜80%の範囲に設定される。
【0013】すなわち、合成樹脂製中空モノフィラメン
トの中空率が50%以下では薬液輸送路としての機能が
低下し、また80%以上では薬液注入時の圧力で破損す
る傾向を生じるため好ましくない。
【0014】また、合成樹脂製中空モノフィラメントの
中空部に内蔵させるレントゲン線不透過金属線条(以
下、単に金属線条と呼ぶ)は、上記中空部の内径よりも
小さい直径を有するものであり、これらレントゲン線不
透過金属線条は、上記中空モノフィラメントに対し適度
の柔軟性および弾力性を付与し、その操作性を高めるた
めに機能する。
【0015】これら金属線条の具体例とては、タングス
テン線、ステンレス鋼線、ピアノ線およびTi−Ni合
金線、Cu−Zn合金線、Ni−Al合金などの各種超
弾性合金線などが挙げられるが、なかでもレントゲン線
不透過性がすぐれ比較的安価なタングステン線、および
作業性が良く品質が安定したTi−Ni超弾性合金線の
使用が好ましく推奨される。
【0016】次に、本発明の自己ガイド型カテーテルの
実施例について、図面にしたがって説明する。
【0017】図1は本発明の自己ガイド型カテーテルの
一例を示す断面説明図、図2は第1図におけるA部の拡
大断面図、図3は同じく先端部分の斜視説明図である。
【0018】図1に示した実施例において、本発明の自
己ガイド型カテーテルは、全体に連通した中空部2を有
する合成樹脂製中空モノフィラメント1を基本構造と
し、その先端から後端の本体部(1)にかけて、二段局
部延伸部4および一段局部延伸部3を順次形成すること
によって構成されている。
【0019】二段局部延伸部4は、最も細くしなやかな
部分であり、好ましくはその中空部2の一部に金属線条
9を内蔵している。
【0020】また、一段局部延伸部3は、二段局部延伸
部4よりも外径が大きく、かつ本体部(1)よりも外径
が小さく形成された部分であり、その全長に亘る中空部
2に金属線条9を内蔵している。
【0021】そして、二段局部延伸部4の先端側には薬
液導出口5が、また中空モノフィラメント1の後端側に
は薬液注入口6がそれぞれ開口されている。なお、図面
では、薬液導出口5は二段局部延伸部4の先端に開口し
ているが、場合によっては二段局部延伸部4の側部に設
けることもできる。
【0022】先端薬液導出口5には、好ましくは第3図
に示したように、レントゲン線不透過性金属からなる中
空チップ7が密嵌されており、このチップ7の中空部7
´と二段局部延伸部4の中空部が薬液導出口4に連通し
ている。ここで用いるチップ7の素材としては、金、白
金、プラチナ、タングステン、ステンレススチール、T
i−Ni合金およびCu−Zn合金などが挙げられる。
【0023】また、後端側薬液導入口6側には、注射器
などと接続されるためのコネクター10が連結されて、
薬液注入口12が形成されている。
【0024】一方、中空モノフィラメント1の中空部2
には、この中空部2の内径よりも小さい直径を有する金
属線条9が内蔵されており、中空モノフィラメント1の
内壁と金属線条9の表面との間の空隙8を薬液輸送路と
して利用する構造となっている。
【0025】ここで、金属線条9の直径は、中空モノフ
ィラメント1の中空部2内径の30〜80%の範囲、具
体的には0.1〜1.0mm、とくに0.2〜0.5mmの
範囲が好適であり、さらには操作性および薬液の供給性
を高めるために、先端方向の端部がテーパー状に加工さ
れているものが好適である。
【0026】また、これら金属線条は、使用される薬液
との反応性を考慮して、通常はポリアミド、ポリエステ
ル、ポリオレフィン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニルお
よびフッ素樹脂などの樹脂でコーティングして用いるの
が好ましい。
【0027】そして、金属線条4の後端は、コネクター
10のリングパッキン11に通して、中空モノフィラメ
ント1の後端から外部へと引き出され、支持されてい
る。この金属線条9の支持が不完全であると、薬液の注
入時に、リングパッキンから漏れることになるため、コ
ネクター10の後端にはさらにキャップを被せることも
ある。また、この場合に中空モノフィラメント1の後端
から外部へと引き出した金属線条4の後端側に対し、引
く、押すなどの操作を可能とすることによって、二段局
部延伸部4の柔軟性および弾力性を微妙に調整すること
ができ、超選択的な治療を意のままに達成することが容
易となる。
【0028】上記の構成において、コネクター10の薬
液注入口12から薬液導入口6までの間、およびカテー
テルの本体部(1)、一段局部延伸部3、二段局部延伸
部4を連通する空隙8部分が薬液輸送路となっており、
薬液注入口12から注入された薬液は、薬液導出口5か
ら患部へと導出される。したがって、上記空隙(薬液輸
送路)8は、通常滅菌処理が施されている。
【0029】本発明のカテーテルにおける各部の寸法に
ついては、治療患者の年齢、体質あるいは患部の状態な
どの条件により左右されるため、とくに制限し得ない
が、通常の代表的な各部の寸法を例示すれば次のとおり
である。
【0030】 直径(mm) 中空径(mm) 長さ(mm) 本体部(1) 0.60-2.0 0.30-1.9 200 < 一段局部延伸部3 0.55-1.5 0.27-1.2 50-700 二段局部延伸部4 0.40-1.0 0.25-0.8 10-300 本発明の自己ガイド型カテーテルは、その先端を血管中
に挿入し、外部からモニター監視しつつ先端を患部へ到
達させた後、後端の薬液注入口12から薬液を注入する
ことによって、薬液は薬液輸送路(8)を通って先端の
薬液導出口5から患部へと注出されることになるため、
この自己ガイド型カテーテルを血管内に一度挿入する操
作のみで、必要な薬液を投与することができ、従来のカ
テーテル治療手段を簡略化して、患者に対する苦痛を軽
減することが可能となる。
【0031】すなわち、先端の二段局部延伸部4は、細
くて柔軟な中空構造を有しているため、血管内で血流に
乗って自由に動くことができ、従来の押し込む操作に比
べて無理のない自然に近い操作で患者に苦痛を与えるこ
となく、目的とする患部へ到達する。
【0032】しかも、二段局部延伸部4は、金属線条を
内蔵するか、あるいは好ましくはその先端部にレントゲ
ン線不透過金属のチップ7が封入されているため、レン
トゲン線を投射した際に、レントゲン線テレビモニター
に映る影像が鮮明であり、体内に挿入した先端部の位置
を体外から容易に確認することができる。
【0033】一段局部延伸部3は、二段局部延伸部4に
次いで細くしなやかな部分で、かつ充分な腰の強さを備
えているため、血液の異常滞留が防止できるとともに、
二段局部延伸部4を目的とする血管の入口へ導入する過
程で前進、後退などの微妙な操作を容易に行なうことが
できる。しかも、この一段局部延伸部3にあっても、そ
の中空部2に金属線条9を内蔵しているため、すぐれた
造影性を有しており、外部から十分にモニター監視する
ことができる。
【0034】本体部(1)は、その全長にわたる中空部
2に、金属線条9を内蔵しているため、適度に硬く、し
かも適度に柔軟で、強い腰を持つことになるため、一段
局部延伸部3および二段局部延伸部4を目的とする血管
内患部へと到達せしめる操作性、たとえば大腿部より動
脈に導入したカテーテルの先端部を、大動脈および肝動
脈からの分岐を経て末梢血管からさらに患部へと到達さ
せる導入操作を、カテーテルの入口すなわち大腿部にお
いて、本体部(1)を操作しながら行なう際の作業性が
きわめて向上し、球部の操作を体外から容易に行なうこ
とができるばかりか、体外からのモニター監視性もすぐ
れている。
【0035】本発明の自己ガイド型カテーテルを製造す
るに際しては、まず樹脂素材を中空口金を使用する通常
の溶融押出または紡糸法に供し、中空モノフィラメント
1を形成した後、所望によりこれを適宜延伸して適当な
長さに切断する。
【0036】次に、上記の切断した中空モノフィラメン
ト2の先端部分について、局部的な高倍率延伸を施すこ
とにより、一段局部延伸部3および二段局部延伸部4を
一挙に作成した後、必要に応じて先端薬液導出口5の周
辺に、金またはタングステンなどのレントゲン線不透過
金属のチップ7を、また中空モノフィラメント1の中空
部2に、この中空部内径よりも小さな直径を有する金属
線条9を夫々挿入した後、金属線条9の後端を薬液導入
口6近傍にリングパッキン11で固定し、本体部(1)
の後端側にコネクター10を連結する。
【0037】さらに、上記中空モノフィラメント1の表
面に、必要に応じて抗血栓性処理を施すことによって、
本実施例の自己ガイド型カテーテルが完成する。
【0038】なお、上記の実施例においては、一段局部
延伸部3と二段局部延伸部4、つまり2個所の局部延伸
部を設けた例について説明したが、中空モノフィラメン
ト1に対し三段以上の局部延伸を施すことによって、さ
らに多くの局部延伸部を設け、カテーテルの操作性を一
層改良することも可能である。 上述した構成からなる
本発明の自己ガイド型カテーテルは、これを血管内に挿
入して、レントゲン線投射による造影をもとに、先端を
選択的に目的の患部へと到達させ、次いで薬液注入口1
2から薬液を導入して、血管内患部の状態検査またはそ
の患部へ治療薬液を輸送するためのいわゆるカテーテル
として用いられるが、従来のガイドワイヤを使用する治
療手順に比較して、血管内にカテーテルを一度挿入する
だけで済むため、手順が簡略化されて患者に与える苦痛
を軽減可能であるばかりか、先端の案内性および操作性
がきわめてすぐれている。
【0039】したがって、本発明の自己ガイド型カテー
テルは、たとえば血管の蛇行部分や末梢血管へも超選択
的に挿入することができ、とくに操作性がすぐれている
ため、末梢血管あるいは蛇行血管への導入をきわめて容
易に行なうことができる。
【0040】
【試験例】以下に試験例を挙げて、本発明の構成および
効果についてさらに説明する。
【0041】試験例1 ポリエチレンテレフタレート(東レ(株)製“タイプ9
00”を、中空口金を用いる溶融紡糸法に供し、直径=
1.0mm、中空径=0.80mmの中空モノフィラメント
を紡糸し、これを1.3mの長さに切断した。
【0042】そして、局部延伸装置を用いて、上記中空
モノフィラメントの先端から約2.78倍、続いて約
1.56倍の局部延伸を施すことによって、直径=0.
65mm、長さ=150mmの二段局部延伸部および直径=
0.80mm、長さ=350mmの一段局部延伸部を一挙に
作成し、後端側を切断して先端からの全長を1.3mと
した。
【0043】次いで、二段局部延伸部の先端部分の中空
部に、直径=0.52mm、中空径=0.42mm、長さ=
2.0mmの金製中空チップを挿入して、加熱半溶封、密
嵌することにより、開口径=0.45mmの薬液導出口を
確保した。
【0044】一方中空モノフィラメント他端に、アクリ
ルペット製のY型コネクターを、接着剤(三共(株)
製、アクリル系ハードロックE510K)を介して嵌合
固定し、上記Yコネクターの後端から、先端直径=0.
04mm、後端直径=0.255mm、長さ=1.4mの、
先端テ―パ付きステンレス304番鋼線を、前記中空モ
ノフィラメントの内径内に、テーパー加工側を先端方向
に向けて挿入した後、後端からはみだした金属線条に外
径=4.0mm、内径=0.253mm、長さ=6.0mmの
シリコンゴム製リングパッキンを挿入し、Yコネクタの
溝で固定することにより、本発明の自己ガイド型カテー
テルを完成した。
【0045】上記で得たカテーテルを大腿動脈に経皮的
に挿入し、大動脈を経て冠状動脈に導入し、所望の薬液
を患部に注入する臨床試験に適用した結果、腰があり先
端がしなやかですぐれた柔軟性を有していることから、
先端部の案内性および操作性がきわめて良好であり、先
端部を目的とする患部へと容易に到達させることが可能
で、カテーテル全体のレントゲンモニター性(造影性)
もきわめて良好であった。
【0046】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の自
己ガイド型カテーテルは、全体のレントゲンモニター性
(造影性)がすぐれ,操作部(本体部)は腰があり、し
かも先端部がしなやかで適度の柔軟性を有することか
ら、血管内への挿入時における所定部位への走行安定性
がすぐれている。
【0047】したがって、本発明の自己ガイド型カテー
テルは、従来のガイドワイヤを用いる治療手順に比較し
て、血管内へ一度挿入するのみで薬液の注入を行えるこ
とから、操作手順が簡略化されて患者に対する苦痛が軽
減し、しかもすぐれた操作性を有することから、動脈を
主としたカテーテル交換術などの広範な臨床に対して有
用な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の自己ガイド型カテーテルの一実
施例を示す断面説明図である。
【図2】図2は図1におけるA部分の拡大断面図であ
る。
【図3】図3は同じく先端部分の斜視説明図である。
【符号の説明】
1……中空モノフィラメント(本体部) 2……中空部 3……一段局部延伸部 4……二段局部延伸部 5……薬液導出口 6……薬液導入口 7……チップ 8……空隙(薬液輸送路) 9……レントゲン線不透過金属線条 10……コネクター 11……リングパッキン 12……薬液注入口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空率が50〜80%の合成樹脂製中空
    モノフィラメントを基本構造とし、その先端部を薬液導
    出口と、また後端部を薬液導入口となし、前記薬液導出
    口と薬液導入口を連通する中空部に、この中空部内壁と
    の間に連通する空隙を確保可能な線径を有するレントゲ
    ン線不透過金属線条を内蔵させ、前記空隙を薬液輸送路
    としてなる自己ガイド型カテーテルにおいて、前記中空
    モノフィラメントに対し少なくとも二段の局部延伸を施
    すことによって、その先端から後端にかけての外径およ
    び中空径を順次大径化したことを特徴とする自己ガイド
    型カテーテル。
  2. 【請求項2】 薬液導出口に、レントゲン線不透過金属
    のチップを密嵌したことを特徴とする請求項1に記載の
    自己ガイド型カテーテル。
  3. 【請求項3】 レントゲン線不透過金属線条の先端側が
    テーパー状に加工されていることを特徴とする請求項1
    または2に記載の自己ガイド型カテーテル。
JP5069884A 1993-03-29 1993-03-29 自己ガイド型カテーテル Pending JPH06277294A (ja)

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