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JPH0627052Y2 - 歩行型茎稈刈取り機の集稈装置 - Google Patents

歩行型茎稈刈取り機の集稈装置

Info

Publication number
JPH0627052Y2
JPH0627052Y2 JP1988153231U JP15323188U JPH0627052Y2 JP H0627052 Y2 JPH0627052 Y2 JP H0627052Y2 JP 1988153231 U JP1988153231 U JP 1988153231U JP 15323188 U JP15323188 U JP 15323188U JP H0627052 Y2 JPH0627052 Y2 JP H0627052Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
culm
fork
posture
stem
cut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988153231U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0273919U (ja
Inventor
一仁 伊藤
益巳 山本
一久 岡林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
Original Assignee
MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA filed Critical MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
Priority to JP1988153231U priority Critical patent/JPH0627052Y2/ja
Publication of JPH0273919U publication Critical patent/JPH0273919U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0627052Y2 publication Critical patent/JPH0627052Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、大豆、稲、麦等の圃場に植立する茎稈を刈取
るための歩行型茎稈刈取り機における集稈装置に関する
ものである。
[従来技術及び考案が解決しようとする課題] 一般に、この種歩行型の茎稈刈取り機において、刈取つ
た茎稈を機体一側方の既刈り地側に放出するものがある
が、この場合、放出された茎稈を、乾燥や脱穀等の後処
理のため、ある程度纏められた状態で間歇的に圃場に放
出することが望まれる。そこで機体に、放出された茎稈
を機体走行に追随して集稈するためのフオークを備えた
集稈装置(レーキ)を、機体の既刈り地側から側方に突
出させて設けることが試みられる。
ところがこのものにおいて、フオークは、機体の左右ロ
ーリングに伴い接地する等して異常負荷が働いたとき、
後方上方に退避させてフオークの破損等を回避する必要
が有ると共に、さらに集稈した茎稈がある程度纏まつた
段階で、フオークを下方の集稈姿勢から上方の収納姿勢
に変姿させて、前記纏まつた茎稈群を圃場に放出するこ
とが必要となる。ところが、この場合、フオークの退避
揺動の支軸を支点として収納姿勢へ揺動変姿させる構成
とした場合、フオークの集稈姿勢から収納姿勢への変姿
速度が遅くしかも変姿量を充分確保することが難しくな
つて作業能率が低下してしまう許りでなく、圃場への茎
稈群の放出姿勢が乱れるという問題が有り、逆に、フオ
ークをリンク機構で収納姿勢に素速く変姿するようにし
た場合に、異常負荷が働いたときの退避揺動もこの素速
い変姿となり、このため、集稈した茎稈がこぼれてしま
う等の欠点があつて問題になる。
[課題を解決する手段] 本考案は、上記の如き実情に鑑み、これらの欠点を一掃
することができる歩行型茎稈刈取り機における集稈装置
を提供することを目的として創案されたものであつて、
茎稈を刈取つて機体側方の既刈り地側に放出する茎稈の
刈取り放出手段を設けてなる歩行型茎稈刈取り機におい
て、前記機体既刈り地側に、放出された茎稈の集稈をす
るフオークを備えた集稈装置を機体側方から突出させて
設けるに、該集稈装置は、前記フオークを集稈姿勢から
上方の退避姿勢に変姿できるよう揺動自在に軸支する軸
芯が前後方向を向いた退避用揺動支軸と、フオークを退
避用揺動支軸を支点として集稈姿勢側に向けて付勢する
弾機と、フオークを下方の集稈姿勢から後方上方の収納
姿勢への変姿を、軸芯が左右方向を向く状態で上昇する
収納用揺動支軸を支点としながら揺動させて行うフオー
ク収納機構とを設けたことを特徴とするものである。
そして本考案は、この構成によつて、フオークに異常負
荷が働いたときの退避揺動では集稈した茎稈がこぼれる
ことを防止でき、収納姿勢への変姿は迅速かつ大きく確
保できるようにしたものである。
[実施例] 次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図
面において、1は自走歩行型の茎稈刈取り機であつて、
該刈取り機1を構成する運転ハンドル2は、基端部がカ
バーフレーム3の側板に一体固定されていて、握り部側
が後方に延びているものであるが、カバーフレーム3
は、機体略中央部に配される左右一対の走行車輪4を覆
うべく断面略冂形状になつている。カバーフレーム3の
水平状の天板3aには、機体の中央位置よりもやや後方
に位置してエンジン5が搭載されている。カバーフレー
ム3は、上記エンジン5が搭載される水平状の天板3a
と、これよりも前位置にあつて、走行車輪4に沿うべく
前下がり状に傾斜した天板3bとによつて形成されてい
るが、この前傾状の天板3bに後述する油圧バルブ6が
搭載されていて、傾斜したことにより生じるデツトスペ
ースの有効活用化が計られている。
前記エンジン5は、出力軸5aが進行方向左側、つまり
未刈り地側に突出しているものであり、そしてこの左側
に後述するよう各アクチユエータに対して動力伝動をす
るための動力伝動機構が配されている。つまり機体の左
側には、伝動ケース7、ギアケース8が配されている
が、伝動ケース7内の一端には、前記出力軸5aに一体
的に軸着された伝動プーリ9が配されている。伝動ケー
ス7の中間部には、一対の伝動プーリ11、12が取付
けられた中間軸10が回動自在に軸支されるが、一方の
伝動プーリ11と前記伝動プーリ9との間には伝動ベル
ト13が懸回されており、そしてこの伝動ベルト13に
は、その緊緩を行うテンシヨンプーリ14が対設されて
いて、エンジン5の動力伝達の断続切換えをする主クラ
ツチを構成している。また16は機体内部構造の簡略化
を果たすべく伝動ケース7の外側面に一体的に設けられ
た油圧ポンプであるが、該油圧ポンプ15は、エンジン
出力軸5aが延長されてそのまま入力軸に成る設定にな
つている。
前記中間軸10の伝動ケース7から突出した先端部は、
ギアケース8に没入しており、この没入部にシフタギア
17が軸芯方向移動自在に設けられている。ギアケース
8には伝動チエン20が懸回された入力ギア18、受動
ギア19が設けられており、中間軸10から受動ギア1
9に達したエンジン動力は、受動ギア19と一体回動す
る出力ギア21a、該出力ギア21aに噛合するフアイ
ナルギア21のギア軸である車軸4aを経て車輪4に伝
達する構成になつている。尚、17aはシフタフオーク
である。
一方、前記伝動ケース7の他端部(下端部)には出力軸
22が回動自在に軸着されているが、この出力軸22に
は、トルクリミツタ機構を備えた一方向回転クラツチ2
3を介して伝動プーリ24が設けられている。そして中
間軸10に達した動力は、伝動プーリ12、伝動ベルト
25、伝動プーリ24を経由して出力軸22に達する
が、この場合に、一方向回転クラツチ23は、エンジン
動力に順方向の動力は伝達するが、逆方向については伝
達しない構造に設定されており、例えば前述した主クラ
ツチを断状態にしたとき、慣性で後述する刈り刃等のア
クチユエータが回動し続ける場合に、その回転力が走行
車輪4側に伝達するのを回避している。この伝動ベルト
25にもその緊緩を行うテンシヨンプーリ25aが対設
されていて、エンジン5の動力伝達を断続切換えする刈
取りクラツチが構成されている。さらに出力軸22には
一対の傘歯車26、27が取付けられているが、一方の
傘歯車26には、刈り刃軸27の上端に設けた傘歯車2
8bが噛合しており、そして刈り刃軸28aの下端部に
設けた刈り刃28を回転させる構成になつている。また
他方の傘歯車27には後述する搬送ベルト29の入力軸
29a側に連動連結される傘歯車30が噛合していて搬
送ベルト29を作動させる構成になつている。
前記搬送ベルト29はゴム質弾性材によつて形成された
ものであり、そしてその外周面に搬送突起29bが形成
されており、搬送ケース31の両端部に設けられるプー
リ31a、31bに懸回されているものである。この搬
送ケース31は、後端側の搬送終端部が機体右側で前端
側の搬送始端部が機体左側に位置するよう平面視におい
て左右方向傾斜状となるよう配されているが、さらに搬
送ケース31は、前低後高状で、かつ搬送作用側である
既刈り地側(右側)が逆の未刈り地側(左側)よりも低
くなるよう傾斜した状態で配設され、そして搬送始端部
は左側分草体32に続くように位置し、搬送終端部は刈
り刃28部位よりも少し後方既刈り地側に位置するよう
になつていてる。尚、右側分草体33からはケース搬送
面に対向するよう上下一対のガイド杆34、35が設け
られているが、上側ガイド杆34は、搬送ケース31の
略中央部位置から搬送軌跡に平行するよう折曲形成され
ており、下側ガイド杆35は、上側ガイド杆34よりも
後方の略刈り刃28部位近傍から搬送軌跡に平行となる
よう折曲形成されるが、この場合に、搬送ケース31と
の対向間隔は、下側ガイド杆35のほうが小さくなるよ
うに設定されている。また、搬送ケース31の終端部上
面には、刈取つた茎稈を既刈り地側に倒伏するよう送り
出すための送り出しガイド36が設けられている。さら
に搬送ケース31の下方には左側分草体32から続く構
成でガイド板37が設けられているが、このガイド板3
7は、搬送軌跡よりもやや未刈り地側に後退している。
そしてこのガイド板37は、搬送ケース31の搬送終端
部より後方に延出されていて走行車輪4、油圧ポンプ6
等の部材装置を覆うカバーとしても兼用されている。
38は集稈装置(レーキ)であるが、該集稈装置38を
構成する支持杆39の下端部がカバーフレーム3の右側
板に一体的に固定されている。この支持杆39には複動
式の作動シリンダ40が一体的に設けられているが、該
作動シリンダ40のシリンダロッド40aは、支持杆3
9に上下移動自在に設けた可動体41に連結されてい
る。そしてこの可動体41は、支持杆39に一体的に設
けられたガイド棒42によるガイド作用を受けながら、
作動シリンダ40の伸縮作動に基づいて上下動するよう
になつている。さらに可動体41には、軸芯が左右方向
を向いた支軸(本考案の収納用揺動支軸に相当する)4
1aを介して略L字形をしたリンク43の基端部が揺動
自在に連結されているが、リンク43の面取りされ、か
つ後方側に延びる先端部側には、把手部を擁した押えボ
ルト44b付きの筒状ジヨイント44が貫通している。
45は筒材によつて形成される取付け杆であつて、該取
付け杆45は、前記ジヨイント44の後からリンク43
の先端部に前後方向を向く軸芯周りに回動する(リンク
43が本考案の退避用揺動支軸に相当する)状態で挿通
するものであり、かつ後端部には既刈り地側に向けてフ
レーム杆47が突出しているが、ジヨイント44と取付
け杆45との対向部位にはそれぞれカム44a、45a
が形成されていて、軸芯回りに遊嵌する状態で噛合して
いる。そしてカム44a、45aは、フレーム杆47が
略水平状態のとき互いに接当して、これ以上、フレーム
杆47が下動するのを規制するが、フレーム杆47の上
方への一定範囲での退避揺動は許容するようカム噛合す
る構成になつている。さらにジヨイント44と取付け杆
45との間には弾機46が介装されており、この弾機4
6の付勢力によつて、取付け杆45は、リンク43に深
く没入してジヨイント44側に押圧されるとともに、フ
レーム杆47が前記下動規制状態になる側に向けて付勢
されている。
フレーム杆47には複数の取付け孔47aが穿設されて
おり、ここに先端側が前方に湾曲したフオーク52が上
下移動自在に貫通している。53はフオーク52がフレ
ーム杆47に対して不用意に移動しないよう保持するた
めの弾機であつて、該弾機53は、上下のコイル部53
aがフレーム杆47を挟んだ上下でそれぞれフオーク5
2に貫通し、かつこの両コイル部53aを結ぶ連結部5
3bがフレーム杆47に弾圧状に押圧することでフオー
ク52の不用意な移動規制をする構成になつている。そ
してフオーク52は、先端が走行車輪の車軸4aの既刈
り地側延長線の略直下部位に位置する状態で、集稈位置
(高さ)を、走行車輪4の接地位置を挟んで上下に調節
できるようになつている。
さらにリンク43には支持棒48が上方に向けて突出し
ているが、該支持棒48には筒状のブラケツト48aが
移動自在に取付けられている。また支持杆39の上端部
にはブラケツト49が一体的に設けられており、このブ
ラケツト49に設けた支軸50に、前記支持棒48を移
動する側のブラケツト48aに設けたリンク51が揺動
自在に枢支されている。そしてフオーク52は、前述し
た作動シリンダ40の伸長に基づく可動体41の上動に
よつて上昇する支軸41aを支点として、先端部が走行
車輪の車軸4aの軸芯下方に位置する集稈姿勢から、上
方に反転して集稈した茎稈を圃場に放出する放出姿勢に
変姿する構成になつている。
尚、図中、52は主クラツチレバー、53は刈取りクラ
ツチレバー、54は走行変速レバーであつて、これらレ
バー52、53、54はそれぞれ対応するテンシヨンプ
ーリ14、25a、シフタフオーク17aに連動連結さ
れていて、レバー操作によつて必要な切換え作動が成さ
れるものであり、また55は運転ハンドル2に設けた集
稈装置用切換えレバーであるが、該切換えレバー55は
前記油圧バルブ6に連動連結されている。そしてこの切
換えレバー55は、手を放した状態では作動シリンダ4
0を伸長させて集稈装置38を放出姿勢にセツトし、握
り締めた状態では作動シリンダ40を伸長させて集稈装
置38を集稈姿勢にセツトするようバルブ切換えをする
構成になつている。
叙述のごとく構成された本考案の実施例において、圃場
に植立する茎稈の植付け条を、左右の分草体32、33
のあいだに位置させた状態で機体走行することになる
が、両分草体32、33のあいだを通つた茎稈は、搬送
ベルト29によつて既刈り地側に寄せられる状態で後方
に搬送作用を受けながら刈り刃28によつて刈取られ
る。そして該刈取られたものは、既刈り地側に積極的に
倒伏状になつて放出されるが、この放出されたものは集
稈装置38によつて集稈される。この茎稈がある程度集
稈されたら、切換えレバー55の握りを放せば、前述し
たように作動シリンダ40が伸長して集稈装置38は放
出姿勢となつて、集稈した茎稈群を圃場に放出する。そ
して再び切換えレバー55を握つて集稈装置38を集稈
姿勢にセツトして刈取り作業を続行すれば良い。
この様に本考案が実施されたものにおいては、刈取ら
れ、そして既刈り地側に倒伏状に放出された茎稈を集稈
し、これがある程度纏まつたものを圃場に再度放出する
ことになるが、この場合に、集稈装置38の放出姿勢
(収納姿勢)への変姿は、フオーク52が、作動シリン
ダ40の伸長に伴い上方に移動する収納用揺動支軸41
aを揺動支点として回動(揺動)して成される構造にな
つているので、該支軸41aを固定式の支軸としたもの
に比して、変姿速度が早くかつ変姿ストロークも上下方
向に大きく採れ、従つて、集稈された茎稈群を、素早く
確実に放出することができ、茎稈がフオーク52ととも
に上昇したりフオーク52に引掛つたりして茎稈群の放
出姿勢が乱れてしまうことを防止している。そしてこの
機構の採用により、前述したように、フオーク52を前
方に長く突出させて刈取つた茎稈を直接フオーク52の
上に放出するように構成したものにおいても、必要な退
避ストロークを確保できることにもなり都合が良い。
一方、フオーク52はリンク43を退避用揺動支軸とし
て上方に退避する構成になつている。つまりこのもの
は、前述したように弾機46の付勢力とカム44a、4
5aの噛合とによつて、取付け杆45が略水平状態とな
る側に向けて常時付勢されていて集稈することになる
が、機体が左右ローリングしたりあるいは圃場の凹凸等
によつて既刈り地側に傾斜し、この結果、フオーク52
が圃場に深く突き刺さるような異常負荷を受けた場合、
取付け杆45が弾機46に抗して軸芯が前後方向を向く
リンク43を支点に上動し、これによつて集稈装置38
は上方に自動的に揺動退避して、フオーク52が圃場に
突き刺さつてしまう不具合が未然に防止される。従つて
フオーク52が曲がつたりして破損することを有効に回
避し、長期に亘つて安定した集稈作業をおこなうことに
なる。
そのうえこのものは、前記倒伏状に放出された茎稈を掬
い上げるようにして集稈するフオーク52の前端部が、
走行車輪4における車軸4aの既刈り地側延長線の略直
下部位に位置しており、このため、機体が圃場の凹凸や
振動等のため走行車輪4の接地部を基準にして前後にピ
ツチングしたとき、フオーク52における前端の圃場に
対する相対的な変化が少なく、この結果、フオーク52
によつて集稈される茎稈の姿勢が乱れたり集稈漏れが生
じたりする不具合を効果的に無くし得ることになる。
またこのものでは、前処理部に設けられる搬送体を構成
する搬送ケース31は、その搬送始端が刈り刃28より
も前側でしかも未刈り地側に位置し、刈り刃28部位に
ある搬送終端が既刈り地側に位置するよう傾斜してい
る。従つて、左右の分草体32、33の間に入つた茎稈
は、刈り刃28位置に達するまでの搬送過程で、穂先側
が順次既刈り地側に寄せられた傾斜状態になり、そして
株元部が刈り刃28によつて刈取られる。この結果、該
刈取られた茎稈は、そのまま既刈り地側に倒伏しながら
放出することに成り、もつて整然とした倒伏姿勢での茎
稈放出が成されることになる。
さらにこの搬送ケース31が、前記搬送始端側が未刈り
地側でかつ搬送終端側が既刈り地側に位置するよう傾斜
しているのに加えて、さらに既刈り地側が未刈り地側よ
りも低くなつた状態でかつ搬送終端側の刈り刃28側に
移るほど高くなるよう傾斜しているため、刈り刃位置に
至る過程で、茎稈は、圃場面に近い下部位置から引き起
こし(梳き起こし)作用を受けながら順次穂先側が既刈
り地側に寄せられる作用を受けることになる。従つて刈
り刃28位置に達した茎稈は、刈り残しも無く、より整
然とした姿勢で既刈り地側へ倒伏しながら放出されるこ
とになり、これを集稈する作業が円滑と成る。
さらにこのものは、前記既刈り地側に放出された茎稈を
集稈し、ある程度集稈されたものを圃場に放出する集稈
装置38を設けたものであるが、走行車輪4の上部にエ
ンジン5が搭載された自走式のものであり、そして前方
に茎稈の搬送と刈取りをする前処理部を、後方に運転ハ
ンドル2を、機体の既刈り地側の側方に突出して集稈装
置38を、また機体の未刈り地側に動力伝動機構をそれ
ぞれ配して機体の前後左右バランスの改善を計つてお
り、従つて、機体の前後長さが長くなつてしまうことが
なく、前後に短いコンパクトなものにできるとともに、
走行性が損なわれることなく作業性の優れたものにな
る。
しかもこのものでは、油圧バルブ6が、走行車輪5に沿
つてこれを覆うためのカバーフレームの前傾状になつた
天板3bに設けられているため、デツドスペースの有効
利用ができて、より一層の機体のコンパクト化に寄与し
ている。さらに油圧ポンプ15が、エンジン出力軸5a
に直結される構造で伝動ケース7の外側に取付けられて
いることも機体のコンパクト化に寄与している。
因に、茎稈が畦部に栽培されたものである場合、左右車
輪幅や畦幅等によつて、走行車輪4は、第14図A,B
に示すように、畦部を走行するものと畦間を走行するも
のとがあるが、前者の場合、刈取られて放出される茎稈
は、既刈り地側において両畦のあいだに掛け渡される状
態で放出され、これをフオーク52で集稈することに成
り、従つてこの様に設定した場合には、茎稈は安定した
倒伏姿勢で放出されると共に、フオーク52については
倒伏位置よりも低めにセツトして、下から余裕を持つて
梳くい上げることができ、集稈性能の向上が計れると共
に、隣接する既刈り地側畦や刈り株が放出姿勢を乱した
り集稈作業の邪魔をすることを回避できるという利点が
あるが、勿論、後者のように隣接する既刈り地側の畦上
に倒伏姿勢で放出するようにしてもよいのである。
また集稈装置38について、実施例のものでは、一旦、
圃場に倒伏状に放出されたものをフオーク52で集稈す
る構成になつているが、フオーク52を上記実施例のも
のより前方に長く突出させておき、直接フオーク52上
に倒伏状に放出するようにしてもよいのである。
この様にして倒伏茎稈がある程度集稈されたら、切換え
レバー55の握りを放して集稈装置38を放出姿勢にす
ることになるが、切換えレバー55については、これを
放すことによつて集稈装置38が放出姿勢になるよう自
動設定しているため、圃場作業をする場合においても、
刈取り走行をする場合のみ選択して切換えレバー55を
握つて作業すれば良く、従つて路上走行をするような場
合において、いちいち切換えレバー55を握るような面
倒がいらず、集稈装置38の保護も計れることになる。
勿論、必要においてこの逆の構成としても良く、また、
単独的な切換えとしてもよいのである。
[作用効果] 以上要するに、本考案は叙述の如く構成されたものであ
るから、機体の既刈り地側に、放出された茎稈を集稈姿
勢のフオークによつて集稈し、これがある程度纏まつた
段階でフオークを収納姿勢に退避させて圃場に放出して
後処理作業の効率化を計ることができるものでありなが
ら、上記フオークの集稈姿勢から収納姿勢への変姿は、
軸芯が左右方向を向いた上動する収納用揺動支軸を支点
として上方に揺動することによつて行われることに成
り、従つて、フオークの収納姿勢への変姿が、固定支軸
を支点として揺動するものに比べて迅速でしかも大きな
変姿ストロークを確保できる。この結果、集稈された茎
稈群の放出が確実で、放出姿勢が乱れたりする不具合を
防止できる許りでなく、作業能率の向上に大いに寄与で
きることになる。
一方、集稈作業時において機体が左右ローリングしてフ
オークが接地する等して異常負荷が働いたときには、フ
オークは、前記収納用揺動支軸とは異なり、軸芯が前後
方向を向いた退避用揺動支軸を支点として上方に退避揺
動することになる。この結果、該退避揺動を、収納用揺
動支軸を支点として退避させるようにしたもののように
大きく姿勢変化して集稈した茎稈が圃場にこぼれてしま
うことを効果的に回避できることになつて、効率の良い
集稈作業を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案に係る歩行型茎稈刈取り機における集稈
装置の実施例を示したものであつて、第1図は刈取り機
の正面図、第2図は同上既刈り地側の側面図、第3図は
同上未刈り地側の側面図、第4図は同上平面図、第5図
は同上背面図、第6図は刈り刃に至る伝動機構図、第7
図は搬送体および走行車輪に至る伝動機構図、第8図は
主変速シフタ部の要部断面図、第9図は刈取り機の斜視
図、第10図は油圧回路図、第11図は集稈装置の集稈
姿勢状態を示す側面図、第12図は同上放出姿勢状態を
示す側面図、第13図はカム噛合状態を示す作用説明
図、第14図A,Bは集稈状態を示す作用説明図、第1
5図はカバーを外した状態を示す要部斜視図、第16図
はフオーク支持部の要部断面図、第17図は前処理部の
作用を説明した作用説明図である。 図中、1は茎稈刈取機、38は集稈装置、41は可動
体、41aは収納用揺動支軸、43は退避用揺動支軸と
なるリンク、46は弾機、52はフオークである。
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭49−87834(JP,U) 実開 昭63−78536(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】茎稈を刈取つて機体側方の既刈り地側に放
    出する茎稈の刈取り放出手段を設けてなる歩行型茎稈刈
    取り機において、前記機体既刈り地側に、放出された茎
    稈の集稈をするフオークを備えた集稈装置を機体側方か
    ら突出させて設けるに、該集稈装置は、前記フオークを
    集稈姿勢から上方の退避姿勢に変姿できるよう揺動自在
    に軸支する軸芯が前後方向を向いた退避用揺動支軸と、
    フオークを退避用揺動支軸を支点として集稈姿勢側に向
    けて付勢する弾機と、フオークを下方の集稈姿勢から後
    方上方の収納姿勢への変姿を、軸芯が左右方向を向く状
    態で上昇する収納用揺動支軸を支点としながら揺動させ
    て行うフオーク収納機構とを設けたことを特徴とする歩
    行型茎稈刈取り機の集稈装置。
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