JPH06262082A - 排ガス浄化触媒及びこれを用いた浄化法 - Google Patents
排ガス浄化触媒及びこれを用いた浄化法Info
- Publication number
- JPH06262082A JPH06262082A JP5144630A JP14463093A JPH06262082A JP H06262082 A JPH06262082 A JP H06262082A JP 5144630 A JP5144630 A JP 5144630A JP 14463093 A JP14463093 A JP 14463093A JP H06262082 A JPH06262082 A JP H06262082A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust gas
- catalyst
- platinum
- hydrocarbons
- carbon monoxide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B1/00—Engines characterised by fuel-air mixture compression
- F02B1/02—Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition
- F02B1/04—Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition with fuel-air mixture admission into cylinder
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
- Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 酸素過剰の排ガス中に含まれる窒素酸化物、
一酸化炭素及び炭化水素類、特に窒素酸化物を除去する
ための、高活性で且つ安定な触媒並びに該触媒を用いた
排ガス浄化法を提供する。 【構成】 窒素酸化物、一酸化炭素、炭化水素類を含む
酸素過剰の排ガスから窒素酸化物、一酸化炭素及び炭化
水素類を除去するための白金を主成分とする触媒におい
て、該白金が硫黄分と多孔質担体上に共存することを特
徴とする触媒であって、特に炭化水素類又はアルコール
類を還元剤として窒素酸化物を還元、分解する高活性で
且つ安定な触媒、並びに該触媒を用い優れた浄化性能が
得られる排ガス浄化法が提供される。
一酸化炭素及び炭化水素類、特に窒素酸化物を除去する
ための、高活性で且つ安定な触媒並びに該触媒を用いた
排ガス浄化法を提供する。 【構成】 窒素酸化物、一酸化炭素、炭化水素類を含む
酸素過剰の排ガスから窒素酸化物、一酸化炭素及び炭化
水素類を除去するための白金を主成分とする触媒におい
て、該白金が硫黄分と多孔質担体上に共存することを特
徴とする触媒であって、特に炭化水素類又はアルコール
類を還元剤として窒素酸化物を還元、分解する高活性で
且つ安定な触媒、並びに該触媒を用い優れた浄化性能が
得られる排ガス浄化法が提供される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の内燃機関の
排ガス、ボイラー、硝酸工場等の排ガスの浄化に関し、
更には希薄燃焼ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン
排ガスのような酸素過剰排ガス中の、窒素酸化物の還元
又は分解による排ガス浄化用の白金触媒並びに該触媒を
用いた排ガス浄化法に関する。
排ガス、ボイラー、硝酸工場等の排ガスの浄化に関し、
更には希薄燃焼ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン
排ガスのような酸素過剰排ガス中の、窒素酸化物の還元
又は分解による排ガス浄化用の白金触媒並びに該触媒を
用いた排ガス浄化法に関する。
【0002】
【従来の技術】酸素過剰雰囲気の下で窒素酸化物の接触
還元による浄化の方法としては、アンモニアを還元剤と
して用いる選択的還元法がよく知られており、ボイラー
排ガス中の窒素酸化物の除去などに現在広く用いられて
いる。この方法では、通常酸化チタンに担持したバナジ
ウム触媒が用いられているが、アルミナに担持した白金
触媒、そのほか多くの触媒も研究されており、夫々に活
性を持つことが知られている。
還元による浄化の方法としては、アンモニアを還元剤と
して用いる選択的還元法がよく知られており、ボイラー
排ガス中の窒素酸化物の除去などに現在広く用いられて
いる。この方法では、通常酸化チタンに担持したバナジ
ウム触媒が用いられているが、アルミナに担持した白金
触媒、そのほか多くの触媒も研究されており、夫々に活
性を持つことが知られている。
【0003】一方、自動車等の内燃機関の排ガスでは、
一酸化炭素、炭化水素類及び窒素酸化物の三者を同時に
除去するPt−Rh等の貴金属を主体とする三元触媒が
使用されているが、この場合、酸素含有量のコントロー
ルは必須の条件であり、例えば、酸素過剰の状態では窒
素酸化物の還元はほとんど行われず、脱硝触媒としては
全く有効でなくなることが知られている。
一酸化炭素、炭化水素類及び窒素酸化物の三者を同時に
除去するPt−Rh等の貴金属を主体とする三元触媒が
使用されているが、この場合、酸素含有量のコントロー
ルは必須の条件であり、例えば、酸素過剰の状態では窒
素酸化物の還元はほとんど行われず、脱硝触媒としては
全く有効でなくなることが知られている。
【0004】本発明の課題である希薄燃焼ガソリンエン
ジン又はディーゼルエンジンよりの排ガスの如き酸素過
剰排ガス中の、主として窒素酸化物の除去においてはア
ンモニアの使用は、その毒性、取扱の困難性等のために
望ましくない。又、従来の三元触媒は活性上問題がある
ため使用できない。
ジン又はディーゼルエンジンよりの排ガスの如き酸素過
剰排ガス中の、主として窒素酸化物の除去においてはア
ンモニアの使用は、その毒性、取扱の困難性等のために
望ましくない。又、従来の三元触媒は活性上問題がある
ため使用できない。
【0005】ここにおいて、アンモニアを用いることな
くこれらのガスを浄化できる触媒の開発が急務の問題と
なり、既に多くの提案がなされている。一例を挙げる
と、特開昭63−100919号公報には、銅を含有す
る触媒により酸化雰囲気中で、炭化水素を還元剤とし
て、窒素酸化物を除去する方法が提案されており、銅触
媒はアルミナ、シリカ、ゼオライト等の多孔質担体上に
担持され、粒状、ハニカム状等の形状として用いられる
ことが示されている。
くこれらのガスを浄化できる触媒の開発が急務の問題と
なり、既に多くの提案がなされている。一例を挙げる
と、特開昭63−100919号公報には、銅を含有す
る触媒により酸化雰囲気中で、炭化水素を還元剤とし
て、窒素酸化物を除去する方法が提案されており、銅触
媒はアルミナ、シリカ、ゼオライト等の多孔質担体上に
担持され、粒状、ハニカム状等の形状として用いられる
ことが示されている。
【0006】又、特開平4−298235号公報には、
酸素存在下において、効率良く窒素酸化物を接触還元す
る触媒としてK,Na,Ca,Mg,Ba,La,C
e,Prのアルミン酸塩を触媒成分として含有する触
媒、及びX・β−Al2 O3 で表わされる物質(Xは
K,Na,Ca,Mg,Ba,La,Ce,Pr)を触
媒成分として含有する触媒が提案されており、更にこれ
らの触媒に、V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,C
u,Zn,Nb,Mo,W,Ru,Rh,Pd,Ag,
Ptの少なくとも一種の金属、その酸化物及び/又は硫
酸塩を含有せしめると良いことが示されている。
酸素存在下において、効率良く窒素酸化物を接触還元す
る触媒としてK,Na,Ca,Mg,Ba,La,C
e,Prのアルミン酸塩を触媒成分として含有する触
媒、及びX・β−Al2 O3 で表わされる物質(Xは
K,Na,Ca,Mg,Ba,La,Ce,Pr)を触
媒成分として含有する触媒が提案されており、更にこれ
らの触媒に、V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,C
u,Zn,Nb,Mo,W,Ru,Rh,Pd,Ag,
Ptの少なくとも一種の金属、その酸化物及び/又は硫
酸塩を含有せしめると良いことが示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】酸素過剰雰囲気の下で
の窒素酸化物の除去の為の触媒については、前述の如く
多くの触媒が提案されているが、実用化されているもの
は皆無といっても良い。その理由は、高温域のみならず
低温域においても優れた活性を示し、且つ使用条件下に
於いて活性低下がないという極めて困難な条件をクリア
する触媒が見出されていないためである。白金系触媒は
概して低温活性には優れた特性を示すが、使用条件の下
で急速に活性の低下が起こり、実用上特に問題である。
の窒素酸化物の除去の為の触媒については、前述の如く
多くの触媒が提案されているが、実用化されているもの
は皆無といっても良い。その理由は、高温域のみならず
低温域においても優れた活性を示し、且つ使用条件下に
於いて活性低下がないという極めて困難な条件をクリア
する触媒が見出されていないためである。白金系触媒は
概して低温活性には優れた特性を示すが、使用条件の下
で急速に活性の低下が起こり、実用上特に問題である。
【0008】従って本発明は、酸素過剰排ガス、特に希
薄燃焼ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等の排ガ
ス中の主として窒素酸物除去のための、安定な白金を主
成分とする高活性排ガス浄化触媒並びに該触媒を用いる
排ガス浄化方法の提供を目的とする。
薄燃焼ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等の排ガ
ス中の主として窒素酸物除去のための、安定な白金を主
成分とする高活性排ガス浄化触媒並びに該触媒を用いる
排ガス浄化方法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するべく鋭意検討し本発明を完成するに至っ
た。即ち、本発明の触媒は、窒素酸化物、一酸化炭素及
び炭化水素類を含む酸素過剰の排ガスから、窒素酸化
物、一酸化炭素及び炭化水素類を除去するための白金を
主成分とする排ガス浄化触媒であって、前記白金が硫黄
と多孔質担体上に共存することを特徴とするものであ
る。
題を解決するべく鋭意検討し本発明を完成するに至っ
た。即ち、本発明の触媒は、窒素酸化物、一酸化炭素及
び炭化水素類を含む酸素過剰の排ガスから、窒素酸化
物、一酸化炭素及び炭化水素類を除去するための白金を
主成分とする排ガス浄化触媒であって、前記白金が硫黄
と多孔質担体上に共存することを特徴とするものであ
る。
【0010】又、本発明浄化方法は、本発明の触媒を用
いて、希薄燃焼ガソリンエンジン及びディーゼルエンジ
ン排ガス等の酸素過剰排ガス中の窒素酸化物を、炭化水
素類等の還元剤により窒素に還元又は分解する排ガス浄
化方法である。
いて、希薄燃焼ガソリンエンジン及びディーゼルエンジ
ン排ガス等の酸素過剰排ガス中の窒素酸化物を、炭化水
素類等の還元剤により窒素に還元又は分解する排ガス浄
化方法である。
【0011】窒素酸化物、一酸化炭素及び炭化水素類を
含む排ガスには、例えば、希薄燃焼ガソリンエンジン、
ディーゼルエンジン等の排ガスの如き自動車等より排出
される移動発生源ガスがあるが、本発明はこれらの排ガ
スのみに使用されるものではなく、ボイラー排ガス、硝
酸工場等よりの排ガスの如き固定発生源ガスにも使用可
能である。又、還元剤が排ガス中に不足する場合、触媒
層の上流において排ガスに炭化水素類及び/又はアルコ
ール類の如き還元剤を添加しても良い。
含む排ガスには、例えば、希薄燃焼ガソリンエンジン、
ディーゼルエンジン等の排ガスの如き自動車等より排出
される移動発生源ガスがあるが、本発明はこれらの排ガ
スのみに使用されるものではなく、ボイラー排ガス、硝
酸工場等よりの排ガスの如き固定発生源ガスにも使用可
能である。又、還元剤が排ガス中に不足する場合、触媒
層の上流において排ガスに炭化水素類及び/又はアルコ
ール類の如き還元剤を添加しても良い。
【0012】本発明の触媒の主要構成物は、多孔質の担
体と、該担体上に担持された白金及び硫黄であり、白金
はその一部又は全部が硫黄化合物として存在する。しか
しながら、白金はその全部が硫黄化合物であることは必
ずしも必要ではないが、硫黄化合物の量は多い方が概し
て優れた活性を示す。
体と、該担体上に担持された白金及び硫黄であり、白金
はその一部又は全部が硫黄化合物として存在する。しか
しながら、白金はその全部が硫黄化合物であることは必
ずしも必要ではないが、硫黄化合物の量は多い方が概し
て優れた活性を示す。
【0013】本発明の触媒の多孔質担体上への白金の担
持量としては、1重量%未満であってもよいが、少なく
とも1重量%であることが望ましく、又6重量%を超え
るものがより望ましく、更には10重量%を超えるもの
が特に望ましい。
持量としては、1重量%未満であってもよいが、少なく
とも1重量%であることが望ましく、又6重量%を超え
るものがより望ましく、更には10重量%を超えるもの
が特に望ましい。
【0014】又、本発明の触媒はこれらの主要構成物の
みによって形成されても良いが、これらの主要構成物以
外に、一般に窒素酸化物還元反応に対し触媒活性を有す
ると考えられている多くの金属、例えば、アルカリ金
属、アルカリ土類金属、希土類金属、白金族(Pt以外
の)貴金属、Au,Ag,Fe,Co,Ni,Cu,Z
n,V,Cr,Mn,Mo,Wなどの金属を含んでいて
も良い。
みによって形成されても良いが、これらの主要構成物以
外に、一般に窒素酸化物還元反応に対し触媒活性を有す
ると考えられている多くの金属、例えば、アルカリ金
属、アルカリ土類金属、希土類金属、白金族(Pt以外
の)貴金属、Au,Ag,Fe,Co,Ni,Cu,Z
n,V,Cr,Mn,Mo,Wなどの金属を含んでいて
も良い。
【0015】本発明の触媒の主要構成物の一方である多
孔質担体としては、一般に白金系触媒に使用されている
シリカ、アルミナ、ゼオライト、β−アルミナ等からな
る担体が使用できる。
孔質担体としては、一般に白金系触媒に使用されている
シリカ、アルミナ、ゼオライト、β−アルミナ等からな
る担体が使用できる。
【0016】本発明の触媒の形状は、ハニカム状、フォ
ーム状、粒状その他、その使用目的に応じた各種の形状
とすることができるが、勿論これらの形状に限られるも
のではない。
ーム状、粒状その他、その使用目的に応じた各種の形状
とすることができるが、勿論これらの形状に限られるも
のではない。
【0017】本発明の触媒は、好ましくは、白金を多孔
質担体上に担持した本触媒の前駆体を、硫化ナトリウム
のような無機系の硫化剤、あるいはジメチルサルファイ
ドのような有機系の硫化剤の水溶液中に含浸させること
によって製造できる。前駆体としては、一般に知られて
いるか又は使用されている担持型白金触媒又は白金系触
媒の全てが使用可能である。尚、本発明の触媒の調製法
はこの方法に限られるものではない。
質担体上に担持した本触媒の前駆体を、硫化ナトリウム
のような無機系の硫化剤、あるいはジメチルサルファイ
ドのような有機系の硫化剤の水溶液中に含浸させること
によって製造できる。前駆体としては、一般に知られて
いるか又は使用されている担持型白金触媒又は白金系触
媒の全てが使用可能である。尚、本発明の触媒の調製法
はこの方法に限られるものではない。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に
説明するが、本発明がこれらのみに限定されるものでは
ない。
説明するが、本発明がこれらのみに限定されるものでは
ない。
【0019】実施例1 ベーマイトアルミナを酢酸及び純水を用いて解膠させた
ゲル状物質を直径約1mm程度に押出し成型した後、5
50℃で焼成処理したアルミナ担体に塩化白金酸(H2
PtCl6 )水溶液を所定の白金量(1重量%)となる
ように含浸させた後、200℃で乾燥させ、Pt/Al
2 O3 触媒を調製した。その後、ジメチルサルファイド
((CH3 )2 S2 )のエタノール溶液に室温下でPt
/Al2 O3 触媒を約1時間含浸させ、その後純水を用
いて約1時間洗浄を行った後、300℃で乾燥させ硫化
処理した。最後に800℃で5時間焼成を行った後評価
サンプルとした。
ゲル状物質を直径約1mm程度に押出し成型した後、5
50℃で焼成処理したアルミナ担体に塩化白金酸(H2
PtCl6 )水溶液を所定の白金量(1重量%)となる
ように含浸させた後、200℃で乾燥させ、Pt/Al
2 O3 触媒を調製した。その後、ジメチルサルファイド
((CH3 )2 S2 )のエタノール溶液に室温下でPt
/Al2 O3 触媒を約1時間含浸させ、その後純水を用
いて約1時間洗浄を行った後、300℃で乾燥させ硫化
処理した。最後に800℃で5時間焼成を行った後評価
サンプルとした。
【0020】実施例2 硫化処理を硫化ナトリウム(Na2 S・9H2 O)の約
60℃の水溶液を用いて実施した以外は実施例1と同様
にして評価サンプルを調製した。
60℃の水溶液を用いて実施した以外は実施例1と同様
にして評価サンプルを調製した。
【0021】実施例3 白金量を3重量%になるように含浸させた以外は実施例
1と同様にして評価サンプルを調製した。
1と同様にして評価サンプルを調製した。
【0022】実施例4 白金量を6重量%になるように含浸させた以外は実施例
1と同様にして評価サンプルを調製した。
1と同様にして評価サンプルを調製した。
【0023】比較例1 硫化処理を行わなかった以外は実施例1と同様にして、
評価サンプルを調製した。
評価サンプルを調製した。
【0024】実施例5 直径20mm、長さ100mmのコージライト製ハニカ
ム(200cell/平方inch)に実施例1で用いたベーマ
イトアルミナを酢酸及び純水を用いて解膠させたゲル状
物質をコーティング(ウォッシュコート)した後、55
0℃で焼成処理したアルミナ担体に、塩化白金酸(H2
PtCl6 )水溶液を所定の白金量(1重量%)となる
ように含浸させた後、200℃で乾燥させ、Pt/Al
2 O3 触媒を調製した。その後、ジメチルサルファイド
((CH3 )2 S2 )のエタノール溶液に室温下でPt
/Al2 O3 触媒を約1時間含浸させ、その後純水を用
いて約1時間洗浄を行った後、300℃で乾燥させ硫化
処理した。最後に800℃で5時間焼成を行った後評価
サンプルとした。
ム(200cell/平方inch)に実施例1で用いたベーマ
イトアルミナを酢酸及び純水を用いて解膠させたゲル状
物質をコーティング(ウォッシュコート)した後、55
0℃で焼成処理したアルミナ担体に、塩化白金酸(H2
PtCl6 )水溶液を所定の白金量(1重量%)となる
ように含浸させた後、200℃で乾燥させ、Pt/Al
2 O3 触媒を調製した。その後、ジメチルサルファイド
((CH3 )2 S2 )のエタノール溶液に室温下でPt
/Al2 O3 触媒を約1時間含浸させ、その後純水を用
いて約1時間洗浄を行った後、300℃で乾燥させ硫化
処理した。最後に800℃で5時間焼成を行った後評価
サンプルとした。
【0025】実施例6 硫化処理を硫化ナトリウム(Na2 S・9H2 O)の約
60℃の水溶液を用いて実施した以外は実施例5と同様
にして評価サンプルを調製した。
60℃の水溶液を用いて実施した以外は実施例5と同様
にして評価サンプルを調製した。
【0026】実施例7 白金量を3重量%になるように含浸させた以外は実施例
5と同様にして評価サンプルを調製した。
5と同様にして評価サンプルを調製した。
【0027】実施例8 白金量を6重量%になるように含浸させた以外は実施例
5と同様にして評価サンプルを調製した。
5と同様にして評価サンプルを調製した。
【0028】比較例2 硫化処理を行わなかった以外は、実施例5と同様にして
評価サンプルを調製した。
評価サンプルを調製した。
【0029】実施例9 次に示す方法により、上記にて調製した評価サンプルの
活性試験を行った。まず、各評価サンプルを内径23m
mの石英管に3gずつ充填した。次にこの触媒層に下記
表1に示す組成のガスを6000ml/minの割合で
導入した。反応温度はステップ昇温して、200、30
0、400、500、600、700℃に一定時間保持
しながら出口ガスを分析した。NOxは化学発光式NO
xメーターにより、プロピレンはTCDガスクロマトグ
ラフ法によりそれぞれ測定した。
活性試験を行った。まず、各評価サンプルを内径23m
mの石英管に3gずつ充填した。次にこの触媒層に下記
表1に示す組成のガスを6000ml/minの割合で
導入した。反応温度はステップ昇温して、200、30
0、400、500、600、700℃に一定時間保持
しながら出口ガスを分析した。NOxは化学発光式NO
xメーターにより、プロピレンはTCDガスクロマトグ
ラフ法によりそれぞれ測定した。
【0030】
【表1】 出口ガス濃度の分析によりNO及びプロピレンの浄化率
を求めた。浄化率は次の式から算出した。
を求めた。浄化率は次の式から算出した。
【0031】NOx浄化率=(入口NOx濃度−出口N
Ox濃度)÷(入口NOx濃度)×100(%) プロピレン浄化率=(入口プロピレン濃度−出口プロピ
レン濃度)÷(入口プ ロピレン濃度)×100(%) 以上の試験結果を表2に示す。
Ox濃度)÷(入口NOx濃度)×100(%) プロピレン浄化率=(入口プロピレン濃度−出口プロピ
レン濃度)÷(入口プ ロピレン濃度)×100(%) 以上の試験結果を表2に示す。
【0032】
【表2】 表2の結果から明らかなように、無機又は有機硫化剤に
より処理した白金触媒は無処理の白金触媒に比較して優
れたNOx浄化性能を示すことが判る。更に実施例1〜
4で調製した触媒中の評価試験前後の硫黄含有率の測定
を実施した。硫黄含有率は高周波燃焼分析によって測定
した。結果を表3に示す。
より処理した白金触媒は無処理の白金触媒に比較して優
れたNOx浄化性能を示すことが判る。更に実施例1〜
4で調製した触媒中の評価試験前後の硫黄含有率の測定
を実施した。硫黄含有率は高周波燃焼分析によって測定
した。結果を表3に示す。
【0033】
【表3】 表3の結果が示すように、触媒中の硫黄が活性試験時に
揮散せずに保持されていることが判る。
揮散せずに保持されていることが判る。
【0034】実施例10 アルミナの押出し成型後の焼成温度を800℃とし、白
金量を10wt%になるように含浸した以外は、実施例
2と同様にして評価サンプルを調製した。
金量を10wt%になるように含浸した以外は、実施例
2と同様にして評価サンプルを調製した。
【0035】実施例11〜12 白金量をそれぞれ20及び30wt%になるように含浸
させた以外は実施例2と同様にして評価サンプルを調製
した。
させた以外は実施例2と同様にして評価サンプルを調製
した。
【0036】比較例3 硫化処理を行わなかった以外は、実施例10と同様にし
て評価サンプルを調製した。
て評価サンプルを調製した。
【0037】実施例13 実施例9と同様な試験方法で、実施例10〜12及び比
較例3のサンプルを評価した。試験結果を表4に示す。
較例3のサンプルを評価した。試験結果を表4に示す。
【0038】
【表4】 表4の結果が示すように、硫化処理によるNOx浄化性
能の向上は著しく、又NOx浄化性能の最高値は白金担
持量の増加に伴って向上し、更にはこの向上傾向は担持
量30wt%を超える高白金担持量においても充分期待
できる。
能の向上は著しく、又NOx浄化性能の最高値は白金担
持量の増加に伴って向上し、更にはこの向上傾向は担持
量30wt%を超える高白金担持量においても充分期待
できる。
【0039】次いで実施例10〜11で調製したサンプ
ルにつき、評価試験の前後での硫黄含有率の測定を実施
した。硫黄含有率は高周波燃焼分析によって測定した。
結果を表5に示す。
ルにつき、評価試験の前後での硫黄含有率の測定を実施
した。硫黄含有率は高周波燃焼分析によって測定した。
結果を表5に示す。
【0040】
【表5】 表5の結果が示すように、触媒中の硫黄分が活性試験時
に揮散することなく保持され触媒組成が安定しているこ
とが判る。
に揮散することなく保持され触媒組成が安定しているこ
とが判る。
【0041】
【発明の効果】本発明の触媒は、上記のように従来の白
金触媒に比較して、とりわけNOxに対する優れた浄化
性能を発揮するが、特に無機又は有機硫黄化合物により
処理された白金触媒は無処理のものよりも高いNOx浄
化性能を示す。
金触媒に比較して、とりわけNOxに対する優れた浄化
性能を発揮するが、特に無機又は有機硫黄化合物により
処理された白金触媒は無処理のものよりも高いNOx浄
化性能を示す。
【0042】又、浄化性能は白金担持量にほぼ依存して
おり、浄化性能は白金量が多い程上昇する傾向が見られ
る。更に触媒中の硫黄分が、使用中に揮散することもな
く安定しでおり、触媒寿命も長く、充分な実用性を有す
るものである。
おり、浄化性能は白金量が多い程上昇する傾向が見られ
る。更に触媒中の硫黄分が、使用中に揮散することもな
く安定しでおり、触媒寿命も長く、充分な実用性を有す
るものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 耕造 山口県下関市彦島迫町7丁目2番10号 東 洋シーシーアイ株式会社下関工場内 (72)発明者 中野 利彦 山口県下関市彦島迫町7丁目2番10号 東 洋シーシーアイ株式会社下関工場内 (72)発明者 最上 龍一 東京都港区赤坂1丁目9番13号 東洋シー シーアイ株式会社内 (72)発明者 増田 剛司 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 大戸 亀久美 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 窒素酸化物、一酸化炭素及び炭化水素類
を含む酸素過剰の排ガスから窒素酸化物、一酸化炭素及
び炭化水素類を除去するための白金を主成分とする排ガ
ス浄化触媒において、該白金が硫黄と多孔質担体上に共
存してなることを特徴とする排ガス浄化触媒。 - 【請求項2】 前記白金の、多孔質担体上への担持量が
少なくとも1重量%であることを特徴とする、請求項1
記載の排ガス浄化触媒。 - 【請求項3】 前記白金が硫黄と多孔質担体上に共存し
てなる触媒の該白金が、多孔質担体上へ担持された後、
硫黄又は硫黄化合物を加えて硫化処理されてなることを
特徴とする、請求項1又は2記載の排ガス浄化触媒。 - 【請求項4】 窒素酸化物、一酸化炭素及び炭化水素類
を含む酸素過剰の排ガスから窒素酸化物、一酸化炭素及
び炭化水素類を除去するための白金を主成分とする触媒
を用いて該排ガスを浄化する方法において、該触媒が、
請求項1乃至3の何れかに記載の排ガス浄化触媒である
ことを特徴とする、排ガス浄化方法。 - 【請求項5】 前記酸素過剰の排ガス中の窒素酸化物
を、還元剤を用いて還元処理することを特徴とする、請
求項4記載の排ガス浄化方法。 - 【請求項6】 前記還元剤が、主として炭化水素類及び
/又はアルコール類であることを特徴とする、請求項5
記載の排ガス浄化方法。 - 【請求項7】 前記排ガスが、希薄燃焼ガソリンエンジ
ン又はディーゼルエンジンよりの排ガスであることを特
徴とする、請求項4乃至6の何れかに記載の排ガス浄化
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5144630A JPH06262082A (ja) | 1993-01-14 | 1993-06-16 | 排ガス浄化触媒及びこれを用いた浄化法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP506693 | 1993-01-14 | ||
JP5-5066 | 1993-01-14 | ||
JP5144630A JPH06262082A (ja) | 1993-01-14 | 1993-06-16 | 排ガス浄化触媒及びこれを用いた浄化法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06262082A true JPH06262082A (ja) | 1994-09-20 |
Family
ID=26338949
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5144630A Pending JPH06262082A (ja) | 1993-01-14 | 1993-06-16 | 排ガス浄化触媒及びこれを用いた浄化法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06262082A (ja) |
-
1993
- 1993-06-16 JP JP5144630A patent/JPH06262082A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5185942B2 (ja) | 選択接触還元のためのバナジウム不含の触媒およびその製造方法 | |
JP5875586B2 (ja) | ディーゼルエンジンの排ガスから窒素酸化物を除去するための触媒 | |
JP3511314B2 (ja) | 排気ガス浄化用触媒および排気ガス浄化方法 | |
JP3291086B2 (ja) | 排ガス浄化用触媒及び排ガス浄化方法 | |
JP4012320B2 (ja) | 希薄燃焼エンジン用排気ガス浄化用触媒 | |
JP3409894B2 (ja) | 排ガス浄化用触媒及び排ガス浄化方法 | |
JP3436427B2 (ja) | 排ガス浄化用触媒及び排ガス浄化方法 | |
JP3685463B2 (ja) | 排ガス浄化用触媒 | |
JPH06378A (ja) | 排ガス浄化用触媒 | |
JPH0810573A (ja) | 排気ガス浄化装置 | |
JP3417702B2 (ja) | 窒素酸化物吸蔵組成物及び排気ガス浄化方法 | |
JPH05277376A (ja) | 窒素酸化物除去用触媒およびこれを用いてなる窒素酸化物除去方法 | |
JP3626999B2 (ja) | 排ガス浄化材及び排ガス浄化方法 | |
JPH06262082A (ja) | 排ガス浄化触媒及びこれを用いた浄化法 | |
JP3395525B2 (ja) | 内燃機関排ガスの浄化触媒及び浄化方法 | |
JP2605956B2 (ja) | 排気ガス浄化触媒 | |
JPH0739758A (ja) | 排ガス浄化触媒とこれを用いた浄化法 | |
JP2000140644A (ja) | 排ガス浄化用触媒及び排ガス浄化方法 | |
JPH0557191A (ja) | デイーゼルエンジンの排気浄化用触媒 | |
JP3257686B2 (ja) | 排ガス浄化用触媒及びこれを使用した排ガスの浄化方法 | |
JP4216907B2 (ja) | 排ガス浄化用触媒 | |
JP3538214B2 (ja) | 窒素酸化物還元触媒およびその使用方法 | |
JP3723151B2 (ja) | 排気ガス浄化方法 | |
JPH06262040A (ja) | 排気ガス浄化方法 | |
JPH0985092A (ja) | 排ガス浄化用触媒及び排ガス浄化方法 |