JPH06256329A - N−(2−スルファトエチル)ピペラジンを高純度で製造する方法 - Google Patents
N−(2−スルファトエチル)ピペラジンを高純度で製造する方法Info
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- JPH06256329A JPH06256329A JP5290843A JP29084393A JPH06256329A JP H06256329 A JPH06256329 A JP H06256329A JP 5290843 A JP5290843 A JP 5290843A JP 29084393 A JP29084393 A JP 29084393A JP H06256329 A JPH06256329 A JP H06256329A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D295/00—Heterocyclic compounds containing polymethylene-imine rings with at least five ring members, 3-azabicyclo [3.2.2] nonane, piperazine, morpholine or thiomorpholine rings, having only hydrogen atoms directly attached to the ring carbon atoms
- C07D295/04—Heterocyclic compounds containing polymethylene-imine rings with at least five ring members, 3-azabicyclo [3.2.2] nonane, piperazine, morpholine or thiomorpholine rings, having only hydrogen atoms directly attached to the ring carbon atoms with substituted hydrocarbon radicals attached to ring nitrogen atoms
- C07D295/08—Heterocyclic compounds containing polymethylene-imine rings with at least five ring members, 3-azabicyclo [3.2.2] nonane, piperazine, morpholine or thiomorpholine rings, having only hydrogen atoms directly attached to the ring carbon atoms with substituted hydrocarbon radicals attached to ring nitrogen atoms substituted by singly bound oxygen or sulfur atoms
- C07D295/084—Heterocyclic compounds containing polymethylene-imine rings with at least five ring members, 3-azabicyclo [3.2.2] nonane, piperazine, morpholine or thiomorpholine rings, having only hydrogen atoms directly attached to the ring carbon atoms with substituted hydrocarbon radicals attached to ring nitrogen atoms substituted by singly bound oxygen or sulfur atoms with the ring nitrogen atoms and the oxygen or sulfur atoms attached to the same carbon chain, which is not interrupted by carbocyclic rings
- C07D295/088—Heterocyclic compounds containing polymethylene-imine rings with at least five ring members, 3-azabicyclo [3.2.2] nonane, piperazine, morpholine or thiomorpholine rings, having only hydrogen atoms directly attached to the ring carbon atoms with substituted hydrocarbon radicals attached to ring nitrogen atoms substituted by singly bound oxygen or sulfur atoms with the ring nitrogen atoms and the oxygen or sulfur atoms attached to the same carbon chain, which is not interrupted by carbocyclic rings to an acyclic saturated chain
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 工業的に実施するのが簡単であるN−(2−
スルファトエチル)ピペラジンの製造方法を提供する。 【構成】 N−(2−スルファトエチル)ピペラジンを
高純度で製造する方法であって、N−(2−ヒドロキシ
エチル)ピペラジンを高濃縮された硫酸と発煙硫酸また
はクロロスルホン酸との混合物中で約80〜250℃で
反応させ、スルホン化混合物を水混和性脂肪族アルコー
ルに移し、N−(2−スルファトエチル)ピペラジンを
単離し、なおもアルコールで湿らされているN−(2−
スルファトエチル)ピペラジンを約35〜90℃で塩基
性化合物によりアルカノールと水との混合物中で処理
し、塩基性化合物の沈澱した硫酸塩を分離し、そしてア
ルカノールの添加によりN−(2−スルファトエチル)
ピペラジンを単離する。
スルファトエチル)ピペラジンの製造方法を提供する。 【構成】 N−(2−スルファトエチル)ピペラジンを
高純度で製造する方法であって、N−(2−ヒドロキシ
エチル)ピペラジンを高濃縮された硫酸と発煙硫酸また
はクロロスルホン酸との混合物中で約80〜250℃で
反応させ、スルホン化混合物を水混和性脂肪族アルコー
ルに移し、N−(2−スルファトエチル)ピペラジンを
単離し、なおもアルコールで湿らされているN−(2−
スルファトエチル)ピペラジンを約35〜90℃で塩基
性化合物によりアルカノールと水との混合物中で処理
し、塩基性化合物の沈澱した硫酸塩を分離し、そしてア
ルカノールの添加によりN−(2−スルファトエチル)
ピペラジンを単離する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、N−(2−ヒドロキシ
エチル)ピペラジンを高度にまたは比較的に高度に濃縮
された硫酸および発煙硫酸またはクロロスルホン酸の混
合物中で約80ないし約250℃の温度で反応させ、得
られたスルホン化混合物を水混和性脂肪族アルコールに
移し、生成したN−(2−スルファトエチル)ピペラジ
ンを単離し、なおもアルコールで湿らされているN−
(2−スルファトエチル)ピペラジンを約35ないし9
0℃の温度で塩基性化合物のにより(C1 〜C2 )−ア
ルカノールおよび水中で処理し、沈澱した使用した塩基
性化合物の硫酸塩を分離し、そして(C1 〜C2 )−ア
ルカノールの添加によりN−(2−スルファトエチル)
ピペラジンを単離することによってN−(2−スルファ
トエチル)ピペラジンを高い純度で製造する方法に関す
る。
エチル)ピペラジンを高度にまたは比較的に高度に濃縮
された硫酸および発煙硫酸またはクロロスルホン酸の混
合物中で約80ないし約250℃の温度で反応させ、得
られたスルホン化混合物を水混和性脂肪族アルコールに
移し、生成したN−(2−スルファトエチル)ピペラジ
ンを単離し、なおもアルコールで湿らされているN−
(2−スルファトエチル)ピペラジンを約35ないし9
0℃の温度で塩基性化合物のにより(C1 〜C2 )−ア
ルカノールおよび水中で処理し、沈澱した使用した塩基
性化合物の硫酸塩を分離し、そして(C1 〜C2 )−ア
ルカノールの添加によりN−(2−スルファトエチル)
ピペラジンを単離することによってN−(2−スルファ
トエチル)ピペラジンを高い純度で製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】N−(2−スルファトエチル)ピペラジン
は、引き続いてアニオン性染料を使用する染色に利用す
るための繊維材料、例えば合成ポリアミドまたはポリウ
レタン繊維材料の予備処理および変性用の薬剤として使
用することができる(ドイツ特許出願第P 41 40
410.6号明細書および同第P 42 24 28
3.5号明細書)。
は、引き続いてアニオン性染料を使用する染色に利用す
るための繊維材料、例えば合成ポリアミドまたはポリウ
レタン繊維材料の予備処理および変性用の薬剤として使
用することができる(ドイツ特許出願第P 41 40
410.6号明細書および同第P 42 24 28
3.5号明細書)。
【0003】J.Heterocycl. Chem
9,第891〜894頁は、メチレンクロライド中でペ
ペラジンをエチレンスルフェートと反応させることによ
って粘稠オイルとして70%収率でN−(2−スルファ
トエチル)ピペラジンが得られることが可能であると記
載している。本発明者等がこの方法を再現したところ、
N−(2−スルファトエチル)ピペラジンを得られなか
った。生成物の混合物だけしか得られなかった(この点
に関しては下記の例4を参照のこと)。これとは別に、
上記方法は、利用するエチレンスルフェートが工業的製
品として有効でないという欠点を有する。
9,第891〜894頁は、メチレンクロライド中でペ
ペラジンをエチレンスルフェートと反応させることによ
って粘稠オイルとして70%収率でN−(2−スルファ
トエチル)ピペラジンが得られることが可能であると記
載している。本発明者等がこの方法を再現したところ、
N−(2−スルファトエチル)ピペラジンを得られなか
った。生成物の混合物だけしか得られなかった(この点
に関しては下記の例4を参照のこと)。これとは別に、
上記方法は、利用するエチレンスルフェートが工業的製
品として有効でないという欠点を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、工業的に実施
するのが簡単であるN−(2−スルファトエチル)ピペ
ラジンの製造方法に対する要求があった。
するのが簡単であるN−(2−スルファトエチル)ピペ
ラジンの製造方法に対する要求があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、N−
(2−ヒドロキシエチル)ピペラジンを高度にまたは比
較的に高度に濃縮された硫酸と発煙硫酸またはクロロス
ルホン酸との混合物中で約80ないし約250℃、好ま
しくは約100℃ないし約170℃の温度で反応させ、
得られたスルホン化混合物を水混和性脂肪族アルコール
に移し、生成したN−(2−スルファトエチル)ピペラ
ジンを単離し、なおもアルコールで湿らされているN−
(2−スルファトエチル)ピペラジンを約35ないし9
0℃、好ましくは約40ないし約70℃の温度で塩基性
化合物のにより(C1 〜C2 )−アルカノールと水との
混合物中で処理し、使用した塩基性化合物の沈澱した硫
酸塩を分離し、そして(C1 〜C2 )−アルカノールの
添加によりN−(2−スルファトエチル)ピペラジンを
単離することによってN−(2−スルファトエチル)ピ
ペラジンが有利に活高純度で製造できることを見出し
た。
(2−ヒドロキシエチル)ピペラジンを高度にまたは比
較的に高度に濃縮された硫酸と発煙硫酸またはクロロス
ルホン酸との混合物中で約80ないし約250℃、好ま
しくは約100℃ないし約170℃の温度で反応させ、
得られたスルホン化混合物を水混和性脂肪族アルコール
に移し、生成したN−(2−スルファトエチル)ピペラ
ジンを単離し、なおもアルコールで湿らされているN−
(2−スルファトエチル)ピペラジンを約35ないし9
0℃、好ましくは約40ないし約70℃の温度で塩基性
化合物のにより(C1 〜C2 )−アルカノールと水との
混合物中で処理し、使用した塩基性化合物の沈澱した硫
酸塩を分離し、そして(C1 〜C2 )−アルカノールの
添加によりN−(2−スルファトエチル)ピペラジンを
単離することによってN−(2−スルファトエチル)ピ
ペラジンが有利に活高純度で製造できることを見出し
た。
【0006】本発明による方法において、N−(2−ヒ
ドロキシエチル)ピペラジン1重量部当り100%濃度
硫酸を約0.8ないし約3重量部、好ましくは約1.3
ないし約1.7重量部の100%濃度硫酸を利用するこ
とが好都合である。より多量の硫酸も使用することがで
きる。しかしながら、これは定量的な利点を導かないだ
けでなく、より多量の硫酸の廃棄を必要とする。100
%濃度硫酸の代わりに、より低い濃度の硫酸、例えば9
6%濃度の硫酸を使用することも可能である。かゝる場
合には、付加的に存在する水に対応して付加的量の三酸
化硫黄(発煙硫酸)またはクロロスルホン酸を使用する
必要がある。
ドロキシエチル)ピペラジン1重量部当り100%濃度
硫酸を約0.8ないし約3重量部、好ましくは約1.3
ないし約1.7重量部の100%濃度硫酸を利用するこ
とが好都合である。より多量の硫酸も使用することがで
きる。しかしながら、これは定量的な利点を導かないだ
けでなく、より多量の硫酸の廃棄を必要とする。100
%濃度硫酸の代わりに、より低い濃度の硫酸、例えば9
6%濃度の硫酸を使用することも可能である。かゝる場
合には、付加的に存在する水に対応して付加的量の三酸
化硫黄(発煙硫酸)またはクロロスルホン酸を使用する
必要がある。
【0007】100%濃度硫酸と発煙硫酸との混合物
(100%濃度硫酸中の三酸化硫黄の溶液)を使用する
場合、三酸化硫黄は、N−(2−ヒドロキシエチル)ピ
ペラジン1重量部当り、約0.3ないし約0.8重量
部、好ましくは約0.4ないし約0.7重量部、特に好
ましくは約0.55ないし約0.65重量部の割合で使
用される。比較的に高濃度の硫酸とクロロスルホン酸と
の混合物を使用する場合、クロロスルホン酸は、N−
(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン1重量部当り、約
0.6ないし約1.3重量部、好ましくは約0.7ない
し約1.0重量部、特に好ましくは約0.80ないし約
0.95重量部の割合で使用される。
(100%濃度硫酸中の三酸化硫黄の溶液)を使用する
場合、三酸化硫黄は、N−(2−ヒドロキシエチル)ピ
ペラジン1重量部当り、約0.3ないし約0.8重量
部、好ましくは約0.4ないし約0.7重量部、特に好
ましくは約0.55ないし約0.65重量部の割合で使
用される。比較的に高濃度の硫酸とクロロスルホン酸と
の混合物を使用する場合、クロロスルホン酸は、N−
(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン1重量部当り、約
0.6ないし約1.3重量部、好ましくは約0.7ない
し約1.0重量部、特に好ましくは約0.80ないし約
0.95重量部の割合で使用される。
【0008】使用される(C1 〜C2 )−アルコール
は、メタノールおよび/またはエタノールである。水性
メタノールまたはエタノール溶液をN−(2−スルファ
トエチル)ピペラジンスルフェートの沈澱に使用するの
が好ましいが、このものの割合は、N−(2−ヒドロキ
シエチル)ピペラジン1重量部当り、約2.0ないし約
6.0重量部、好ましくは約3.0ないし約5.0重量
部および特に好ましくは約3.2ないし約3.8重量部
である。アルコールの含水率は、約15ないし約25重
量%であるべきである。沈澱は、約45℃で生じ、次い
で結晶化を完結させるために約15ないし約25℃に冷
却することによって完了させる。結晶を達成するため
に、N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン130重
量部当り、約0.005ないし約10重量部、好ましく
は約0.01ないし約5重量部、特に好ましくは約0.
05ないし約1部のN−(2−スルファトエチル)ピペ
ラジンスルフェートを沈澱混合物に添加する。しかしな
がら、より多量の種結晶を添加することも可能である。
は、メタノールおよび/またはエタノールである。水性
メタノールまたはエタノール溶液をN−(2−スルファ
トエチル)ピペラジンスルフェートの沈澱に使用するの
が好ましいが、このものの割合は、N−(2−ヒドロキ
シエチル)ピペラジン1重量部当り、約2.0ないし約
6.0重量部、好ましくは約3.0ないし約5.0重量
部および特に好ましくは約3.2ないし約3.8重量部
である。アルコールの含水率は、約15ないし約25重
量%であるべきである。沈澱は、約45℃で生じ、次い
で結晶化を完結させるために約15ないし約25℃に冷
却することによって完了させる。結晶を達成するため
に、N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン130重
量部当り、約0.005ないし約10重量部、好ましく
は約0.01ないし約5重量部、特に好ましくは約0.
05ないし約1部のN−(2−スルファトエチル)ピペ
ラジンスルフェートを沈澱混合物に添加する。しかしな
がら、より多量の種結晶を添加することも可能である。
【0009】更に反応させる目的で(N−(2−スルフ
ァトエチル)ピペラジンスルフェートのN−(2−スル
ファトエチル)ピペラジンへの転化)、N−(2−スル
ファトエチル)ピペラジンスルフェートをなおもアルコ
ールで湿らされている状態、すなわち、中間乾燥をしな
いで使用することができる。
ァトエチル)ピペラジンスルフェートのN−(2−スル
ファトエチル)ピペラジンへの転化)、N−(2−スル
ファトエチル)ピペラジンスルフェートをなおもアルコ
ールで湿らされている状態、すなわち、中間乾燥をしな
いで使用することができる。
【0010】この点に関して、例えばメタノールで湿ら
されているN−(2−スルファトエチル)ピペラジンス
ルフェートを、N−(2−スルファトエチル)ピペラジ
ンスルフェート1重量部当り約0.7ないし約1重量部
のメタノール(メタノールで湿らされたN−(2−スル
ファトエチル)ピペラジンスルフェート中になおもある
メタノールの重量部を差し引く)および約0.5ないし
約0.7重量部の水(アルカリ化合物が水溶液である場
合に反応混合物中に導入された水を含める)の混合物中
に移動するかまたはエタノールでなおも湿らされている
N−(2−スルファトエチル)ピペラジンスルフェート
を、N−(2−スルファトエチル)ピペラジンスルフェ
ート1重量部当り約1.0ないし約1.3重量部のエタ
ノール(メタノールで湿らされたN−(2−スルファト
エチル)ピペラジンスルフェート中になおもあるメタノ
ールの重量部を差し引く)および約0.4ないし約0.
7重量部の水(アルカリ化合物が水溶液である場合に反
応混合物中に導入された水を含める)の混合物中に移動
するのが好都合である。
されているN−(2−スルファトエチル)ピペラジンス
ルフェートを、N−(2−スルファトエチル)ピペラジ
ンスルフェート1重量部当り約0.7ないし約1重量部
のメタノール(メタノールで湿らされたN−(2−スル
ファトエチル)ピペラジンスルフェート中になおもある
メタノールの重量部を差し引く)および約0.5ないし
約0.7重量部の水(アルカリ化合物が水溶液である場
合に反応混合物中に導入された水を含める)の混合物中
に移動するかまたはエタノールでなおも湿らされている
N−(2−スルファトエチル)ピペラジンスルフェート
を、N−(2−スルファトエチル)ピペラジンスルフェ
ート1重量部当り約1.0ないし約1.3重量部のエタ
ノール(メタノールで湿らされたN−(2−スルファト
エチル)ピペラジンスルフェート中になおもあるメタノ
ールの重量部を差し引く)および約0.4ないし約0.
7重量部の水(アルカリ化合物が水溶液である場合に反
応混合物中に導入された水を含める)の混合物中に移動
するのが好都合である。
【0011】使用することができる塩基性化は、例えば
アルカリ金属水酸化物、炭酸水素塩、炭酸塩、メタノラ
ートおよび/またはエタノラートである。ナトリウムま
たはカリウムの水酸化物、炭酸水素塩、炭酸塩、メタノ
ラートおよび/またはエタノラート、特に好ましくはナ
トリウム化合物、例えば水酸化ナトリウムを使用するの
が好ましい。塩基性化合物は、そのまま、あるいは水溶
液の形態で使用することができる。特に使用するのは好
ましい塩基性化合物がナトリウム化合物であるので、本
発明による方法において得られたスルフェートは、ナト
リウムの硫酸塩であり、そしてこれを分離する。
アルカリ金属水酸化物、炭酸水素塩、炭酸塩、メタノラ
ートおよび/またはエタノラートである。ナトリウムま
たはカリウムの水酸化物、炭酸水素塩、炭酸塩、メタノ
ラートおよび/またはエタノラート、特に好ましくはナ
トリウム化合物、例えば水酸化ナトリウムを使用するの
が好ましい。塩基性化合物は、そのまま、あるいは水溶
液の形態で使用することができる。特に使用するのは好
ましい塩基性化合物がナトリウム化合物であるので、本
発明による方法において得られたスルフェートは、ナト
リウムの硫酸塩であり、そしてこれを分離する。
【0012】塩基は、N−(2−スルファトエチル)ピ
ペラジンスルフェートに基づいて化学量論量の略2倍使
用するのが好都合であり;特にその量は約6.2ないし
約7.8、好ましくは約6.2ないし約7.5および特
に好ましくは約6.7ないし約7.1のpHとするべき
である。
ペラジンスルフェートに基づいて化学量論量の略2倍使
用するのが好都合であり;特にその量は約6.2ないし
約7.8、好ましくは約6.2ないし約7.5および特
に好ましくは約6.7ないし約7.1のpHとするべき
である。
【0013】N−(2−スルファトエチル)ピペラジン
の単離に関して言うと、利用されるピペラジンスルフェ
ート重量部当り約1.4ないし約2.6部のアルコール
を利用される塩基の硫酸塩、例えば硫酸ナトリウムを分
離した後に得られる濾液に添加する。
の単離に関して言うと、利用されるピペラジンスルフェ
ート重量部当り約1.4ないし約2.6部のアルコール
を利用される塩基の硫酸塩、例えば硫酸ナトリウムを分
離した後に得られる濾液に添加する。
【0014】N−(2−スルファトエチル)ピペラジン
は、この方法で84%以上の収率でかつ95%以上の純
度で得られる。従来技術とは対照的に(上記を参照のこ
と)(粘稠オイル分)N−(2−スルファトエチル)ピ
ペラジンは、232℃の分解温度を有する結晶質粉末と
して得られる。
は、この方法で84%以上の収率でかつ95%以上の純
度で得られる。従来技術とは対照的に(上記を参照のこ
と)(粘稠オイル分)N−(2−スルファトエチル)ピ
ペラジンは、232℃の分解温度を有する結晶質粉末と
して得られる。
【0015】スルホン化(エステル化)の際に得られる
硫酸−含有アルコールは、減圧下での再蒸留により回収
でき、そして再び使用することができる。N−(2−ス
ルファトエチル)ピペラジンのその塩からの遊離からの
母液は、更に精製することなしに再び使用することがで
きる。このことは、廃棄の量の際立った減少を可能にす
る。
硫酸−含有アルコールは、減圧下での再蒸留により回収
でき、そして再び使用することができる。N−(2−ス
ルファトエチル)ピペラジンのその塩からの遊離からの
母液は、更に精製することなしに再び使用することがで
きる。このことは、廃棄の量の際立った減少を可能にす
る。
【0016】驚くべきことに、本発明による温度および
利用されるアルコール/水混合物を用いて、アルカリ金
属硫酸塩、好ましくは硫酸ナトリウムからN−(2−ス
ルファトエチル)ピペラジンを単純にかつ十分に分離す
ることが可能であると考えられる。
利用されるアルコール/水混合物を用いて、アルカリ金
属硫酸塩、好ましくは硫酸ナトリウムからN−(2−ス
ルファトエチル)ピペラジンを単純にかつ十分に分離す
ることが可能であると考えられる。
【0017】
【実施例】以下の実施例は、本発明による方法を限定す
ることなしに説明するためのものである。
ることなしに説明するためのものである。
【0018】例1 400.0gの硫酸(100%濃度)を先ず最初に攪拌
機、滴下漏斗、温度計および還流冷却管が付された1リ
ットルの4つ口フラスコに導入し、そして260.4g
(2.0モル)のN−(ヒドロキシエチル)ピペラジン
を、温度が150℃を越えないような速度で約20分間
に渡って添加する。次いで、246.2gの65%濃度
発煙硫酸を同様にして150℃を越えないような速度で
計量添加する。この反応混合物(906g)を滴下漏斗
に移し、次いで約1/3のこれを890gのエタノール
(80%濃度)に温度が45℃を越えないような速度で
添加する。次いで、この混合物を攪拌しながら20℃に
冷却し、所望により0.1gのN−(2−スルファトエ
チル)ピペラジンスルフェートと一緒に種付けし、そし
て生成物が結晶化するまで激しく攪拌する。引き続い
て、残りの反応混合物を10分間かけて温度が30℃を
越えないような速度で通す。次いで、この混合物を攪拌
しながら20℃に冷却し、そして結晶を吸引下に濾別す
る。生成物を900gのエタノール(96%濃度)で洗
浄する。848.2gのエタノールで湿らされたN−
(2−スルファトエチル)ピペラジンスルフェートが得
られる。
機、滴下漏斗、温度計および還流冷却管が付された1リ
ットルの4つ口フラスコに導入し、そして260.4g
(2.0モル)のN−(ヒドロキシエチル)ピペラジン
を、温度が150℃を越えないような速度で約20分間
に渡って添加する。次いで、246.2gの65%濃度
発煙硫酸を同様にして150℃を越えないような速度で
計量添加する。この反応混合物(906g)を滴下漏斗
に移し、次いで約1/3のこれを890gのエタノール
(80%濃度)に温度が45℃を越えないような速度で
添加する。次いで、この混合物を攪拌しながら20℃に
冷却し、所望により0.1gのN−(2−スルファトエ
チル)ピペラジンスルフェートと一緒に種付けし、そし
て生成物が結晶化するまで激しく攪拌する。引き続い
て、残りの反応混合物を10分間かけて温度が30℃を
越えないような速度で通す。次いで、この混合物を攪拌
しながら20℃に冷却し、そして結晶を吸引下に濾別す
る。生成物を900gのエタノール(96%濃度)で洗
浄する。848.2gのエタノールで湿らされたN−
(2−スルファトエチル)ピペラジンスルフェートが得
られる。
【0019】339gの水および480.8gのエタノ
ール(96%濃度)を先ず最初に攪拌機および内部温度
計を備えた2リットル4つ口フラスコに導入し、そして
80.0g(4.0モル)の水酸化ナトリウムを添加す
る。溶液を25℃に冷却した後、848.2gのエタノ
ールで湿らされたN−(2−スルファトエチル)ピペリ
ジンスルフェトを添加する。この懸濁液を65℃に加熱
し、そしてこの温度で30分間攪拌する。pHは、6.
7ないし7.1でなければならず、そして必要により水
酸化ナトリウム溶液または硫酸を使用して調整される。
次いで、沈澱した硫酸ナトリウム吸引下に濾別する。フ
ィルターケーキを65℃に加熱された314gのエタノ
ール(96%濃度)で洗浄する。320.4gのエタノ
ールで湿らされた硫酸ナトリウムが得られる。813g
のエタノールおよび洗浄液を濾液に添加し、そして沈澱
した生成物を吸引下に濾別し、そして300gのエタノ
ール(96%濃度)で洗浄する。フィルターケーキを7
0℃および100mバールで乾燥させて、380.3g
(1.73mモル)のN−(2−スルファトエチル)ピ
ペリジンスルフェトが白色粉末として得られる。滴定に
よる純度は、95.5%であり、362.2g(1.7
3mモル)のN−(2−スルファトエチル)ピペリジン
スルフェト(100%純度として計算)および理論値の
86.4%に対応する。 融点:232℃(分解、加熱速度に依存)。 C6 H14N2 O6 Sについての計算値:C 34.3
%,H 6.6%,N 13.3%,s 15.2%。 実測値:C 33.2%,H 6.5%,N 12.9
%,s 14.9%。1 H−NMR(D6 DMSO):δ=2.58〜2.6
7(m;6H,N(CH 2 )3 ),3.04〜3.11
(m;4H,HN(CH2 )2 ,3.84(t;2H,
CH2 −O),8.2〜8.6(ブロード;2H;N
H,OSO3 H)。
ール(96%濃度)を先ず最初に攪拌機および内部温度
計を備えた2リットル4つ口フラスコに導入し、そして
80.0g(4.0モル)の水酸化ナトリウムを添加す
る。溶液を25℃に冷却した後、848.2gのエタノ
ールで湿らされたN−(2−スルファトエチル)ピペリ
ジンスルフェトを添加する。この懸濁液を65℃に加熱
し、そしてこの温度で30分間攪拌する。pHは、6.
7ないし7.1でなければならず、そして必要により水
酸化ナトリウム溶液または硫酸を使用して調整される。
次いで、沈澱した硫酸ナトリウム吸引下に濾別する。フ
ィルターケーキを65℃に加熱された314gのエタノ
ール(96%濃度)で洗浄する。320.4gのエタノ
ールで湿らされた硫酸ナトリウムが得られる。813g
のエタノールおよび洗浄液を濾液に添加し、そして沈澱
した生成物を吸引下に濾別し、そして300gのエタノ
ール(96%濃度)で洗浄する。フィルターケーキを7
0℃および100mバールで乾燥させて、380.3g
(1.73mモル)のN−(2−スルファトエチル)ピ
ペリジンスルフェトが白色粉末として得られる。滴定に
よる純度は、95.5%であり、362.2g(1.7
3mモル)のN−(2−スルファトエチル)ピペリジン
スルフェト(100%純度として計算)および理論値の
86.4%に対応する。 融点:232℃(分解、加熱速度に依存)。 C6 H14N2 O6 Sについての計算値:C 34.3
%,H 6.6%,N 13.3%,s 15.2%。 実測値:C 33.2%,H 6.5%,N 12.9
%,s 14.9%。1 H−NMR(D6 DMSO):δ=2.58〜2.6
7(m;6H,N(CH 2 )3 ),3.04〜3.11
(m;4H,HN(CH2 )2 ,3.84(t;2H,
CH2 −O),8.2〜8.6(ブロード;2H;N
H,OSO3 H)。
【0020】例2 206.3gの硫酸(100%濃度)を先ず最初に攪拌
機、滴下漏斗、温度計、還流冷却およびガス導入管が付
された1リットルの4つ口フラスコに導入し、そして1
30.2g(1.0mモル)のN−(2−ヒドロキシエ
チル)ピペラジンを約20分間かけて冷却しながら温度
が150℃を越えないような速度で添加する。次いで、
169.9gのクロロスルホン酸を1時間かけて120
℃に加熱しながら計量添加する。この反応混合物が発泡
するので(HCl)、窒素の激しい気流をこの操作の際
に通過させる。添加の完了後、この混合物を引き続いて
この混合物を引き続いて150℃で攪拌し、そして一方
塩化水素が噴出ガス中に検出されなくなるまで(約1.
5時間)窒素ガスを通過させる。反応混合物(446.
9g)を滴下漏斗に移し、次いで約1/3のこれを44
7gのエタノール(80%濃度)に温度が45℃を越え
ないような速度で計量添加する。次いで、例1に記載の
通りに反応を行う。生成物を70℃でかつ110mバー
ルで乾燥させて189.2gのN−(2−スルファトエ
チル)ピペリジンスルフェートが白色粉末として得られ
る。滴定による純度は、95.0%であり、179.7
g(1.73mモル)のN−(2−スルファトエチル)
ピペリジンスルフェト(100%純度として計算)およ
び理論値の85.6%に対応する。 融点:237℃(分解、加熱速度に依存)。
機、滴下漏斗、温度計、還流冷却およびガス導入管が付
された1リットルの4つ口フラスコに導入し、そして1
30.2g(1.0mモル)のN−(2−ヒドロキシエ
チル)ピペラジンを約20分間かけて冷却しながら温度
が150℃を越えないような速度で添加する。次いで、
169.9gのクロロスルホン酸を1時間かけて120
℃に加熱しながら計量添加する。この反応混合物が発泡
するので(HCl)、窒素の激しい気流をこの操作の際
に通過させる。添加の完了後、この混合物を引き続いて
この混合物を引き続いて150℃で攪拌し、そして一方
塩化水素が噴出ガス中に検出されなくなるまで(約1.
5時間)窒素ガスを通過させる。反応混合物(446.
9g)を滴下漏斗に移し、次いで約1/3のこれを44
7gのエタノール(80%濃度)に温度が45℃を越え
ないような速度で計量添加する。次いで、例1に記載の
通りに反応を行う。生成物を70℃でかつ110mバー
ルで乾燥させて189.2gのN−(2−スルファトエ
チル)ピペリジンスルフェートが白色粉末として得られ
る。滴定による純度は、95.0%であり、179.7
g(1.73mモル)のN−(2−スルファトエチル)
ピペリジンスルフェト(100%純度として計算)およ
び理論値の85.6%に対応する。 融点:237℃(分解、加熱速度に依存)。
【0021】スペクトルおよび分析データは例1におい
て得られたものと同一である。 例3 200.0gの硫酸(100%濃度)を先ず最初に攪拌
機、滴下漏斗、温度計および還流冷却管が付された1リ
ットルの4つ口フラスコに導入し、そして130.2g
(1.0モル)のN−(ヒドロキシエチル)ピペラジン
を、温度が200℃を越えないような速度で約20分間
に渡って添加する。次いで、123.1gの発煙硫酸を
200℃を越えないような速度で計量添加する。この反
応混合物(453.2g)を滴下漏斗に移し、次いで約
1/3のこれを453gのメタノール(80%濃度)に
温度が45℃を越えないような速度で添加する。次い
で、この混合物を攪拌しながら25℃に冷却し、所望に
より0.1gのN−(2−スルファトエチル)ピペラジ
ンスルフェートと一緒に種付けし、そして生成物が結晶
化するまで激しく攪拌する。引き続いて、残りの反応混
合物を10分間かけて温度が25℃を越えないような速
度で通す。次いで、この混合物を25℃で30分間攪拌
し、そして結晶を吸引下に濾別する。生成物を412g
のメタノールで洗浄する。394.2gのメタノールで
湿らされたN−(2−スルファトエチル)ピペリジンス
ルフェートが得られる。
て得られたものと同一である。 例3 200.0gの硫酸(100%濃度)を先ず最初に攪拌
機、滴下漏斗、温度計および還流冷却管が付された1リ
ットルの4つ口フラスコに導入し、そして130.2g
(1.0モル)のN−(ヒドロキシエチル)ピペラジン
を、温度が200℃を越えないような速度で約20分間
に渡って添加する。次いで、123.1gの発煙硫酸を
200℃を越えないような速度で計量添加する。この反
応混合物(453.2g)を滴下漏斗に移し、次いで約
1/3のこれを453gのメタノール(80%濃度)に
温度が45℃を越えないような速度で添加する。次い
で、この混合物を攪拌しながら25℃に冷却し、所望に
より0.1gのN−(2−スルファトエチル)ピペラジ
ンスルフェートと一緒に種付けし、そして生成物が結晶
化するまで激しく攪拌する。引き続いて、残りの反応混
合物を10分間かけて温度が25℃を越えないような速
度で通す。次いで、この混合物を25℃で30分間攪拌
し、そして結晶を吸引下に濾別する。生成物を412g
のメタノールで洗浄する。394.2gのメタノールで
湿らされたN−(2−スルファトエチル)ピペリジンス
ルフェートが得られる。
【0022】186gの水を先ずを先ず最初に攪拌機お
よび内部温度計を備えた1リットル4つ口フラスコに導
入し、そして80.0g(2.0モル)の水酸化ナトリ
ウムを添加する。引き続いて、172.3gのメタノー
ルを計量添加する。394.1gのメタノールで湿らさ
れたN−(2−スルファトエチル)ピペリジンスルフェ
ートをこの溶液に添加する。この懸濁液を45℃に加熱
し、そしてこの温度で30分間攪拌する。この懸濁液の
pHは、6.7ないし7.1でなければならない。沈澱
した硫酸ナトリウムを吸引下に濾別する。フィルターケ
ーキを45℃に加熱された200gのメタノールで洗浄
する。135.8gのメタノールで湿らされた硫酸ナト
リウム塩が得られる。370gのメタノールを濾液(母
液およびメタノール洗浄液)に添加し、これを次いで<
5℃に冷却し、そしてこの温度で30分間攪拌し、そし
て沈澱した生成物を吸引下に濾別する。フィルターケー
キを70℃および100mバールで乾燥して白色粉末と
して183.0gのN−(2−スルファトエチル)ピペ
リジンが得られる。滴定による純度は、97.0%であ
り、177.5g(0.84モル)のN−(2−スルフ
ァトエチル)ピペリジン(100%純度として計算)お
よび理論値の84.4%の収率に相当する。
よび内部温度計を備えた1リットル4つ口フラスコに導
入し、そして80.0g(2.0モル)の水酸化ナトリ
ウムを添加する。引き続いて、172.3gのメタノー
ルを計量添加する。394.1gのメタノールで湿らさ
れたN−(2−スルファトエチル)ピペリジンスルフェ
ートをこの溶液に添加する。この懸濁液を45℃に加熱
し、そしてこの温度で30分間攪拌する。この懸濁液の
pHは、6.7ないし7.1でなければならない。沈澱
した硫酸ナトリウムを吸引下に濾別する。フィルターケ
ーキを45℃に加熱された200gのメタノールで洗浄
する。135.8gのメタノールで湿らされた硫酸ナト
リウム塩が得られる。370gのメタノールを濾液(母
液およびメタノール洗浄液)に添加し、これを次いで<
5℃に冷却し、そしてこの温度で30分間攪拌し、そし
て沈澱した生成物を吸引下に濾別する。フィルターケー
キを70℃および100mバールで乾燥して白色粉末と
して183.0gのN−(2−スルファトエチル)ピペ
リジンが得られる。滴定による純度は、97.0%であ
り、177.5g(0.84モル)のN−(2−スルフ
ァトエチル)ピペリジン(100%純度として計算)お
よび理論値の84.4%の収率に相当する。
【0023】 融点:237℃(分解,加熱速度に依存)。 スペクトルおよび分析データは例1において得られたも
のと同一である。 例4 (Tomalia等,J.Heterocycl.Ch
em.9,第891〜894頁(1972年)による比
較例)22.2g(0.18モル)のエチレンスルフェ
ート(その製造方法に関しては例5を参照のこと)およ
び135mlのメチレンクロライド中の15.4gのピ
ペラジンを還流温度で4時間500ml容量の攪拌機、
温度計および還流冷却管を備えた4つ口フラスコ中で加
熱する。この反応混合物を5℃に冷却する。付着してい
る粘稠で固い塊を濾別する。26.2gの生成物が乾燥
後に得られる。この生成物のポテンショメーター滴定お
よび1 H−NMR分析は、このものがN−(2−スルフ
ァトエチル)ピペリジンと同定されないことを示す。
のと同一である。 例4 (Tomalia等,J.Heterocycl.Ch
em.9,第891〜894頁(1972年)による比
較例)22.2g(0.18モル)のエチレンスルフェ
ート(その製造方法に関しては例5を参照のこと)およ
び135mlのメチレンクロライド中の15.4gのピ
ペラジンを還流温度で4時間500ml容量の攪拌機、
温度計および還流冷却管を備えた4つ口フラスコ中で加
熱する。この反応混合物を5℃に冷却する。付着してい
る粘稠で固い塊を濾別する。26.2gの生成物が乾燥
後に得られる。この生成物のポテンショメーター滴定お
よび1 H−NMR分析は、このものがN−(2−スルフ
ァトエチル)ピペリジンと同定されないことを示す。
【0024】例5 (ドイツ特許第10 49 870号明細書の例1に従
った比較例)46gのエチレンサルファイトを23.4
mlの硫酸1水和物に30分間かけて23℃で添加す
る。ガスの蒸発が終了した際に、この混合物を更に30
分間攪拌し、そして室温で128mlのチオエニルクロ
ライドを攪拌しながら添加する。ガスの蒸発が終了した
際に、この混合物を沸点まで15分間加熱する。引き続
いて、過剰のチオエニルクロライドを先ず常圧で次いで
100mバールで留去する。残留物を15mバールで蒸
発させる。46.3gの暗褐色蒸留物が得られ、これを
エーテルで抽出する。28.9gのベージュ色粉末が得
られる(収率:理論値の54.7%)。
った比較例)46gのエチレンサルファイトを23.4
mlの硫酸1水和物に30分間かけて23℃で添加す
る。ガスの蒸発が終了した際に、この混合物を更に30
分間攪拌し、そして室温で128mlのチオエニルクロ
ライドを攪拌しながら添加する。ガスの蒸発が終了した
際に、この混合物を沸点まで15分間加熱する。引き続
いて、過剰のチオエニルクロライドを先ず常圧で次いで
100mバールで留去する。残留物を15mバールで蒸
発させる。46.3gの暗褐色蒸留物が得られ、これを
エーテルで抽出する。28.9gのベージュ色粉末が得
られる(収率:理論値の54.7%)。
Claims (27)
- 【請求項1】 N−(2−スルファトエチル)ピペラジ
ンを高純度で製造する方法であって、N−(2−ヒドロ
キシエチル)ピペラジンを高度にまたは比較的に高度に
濃縮された硫酸と発煙硫酸またはクロロスルホン酸との
混合物中で約80ないし約250℃の温度で反応させ、
得られたスルホン化混合物を水混和性脂肪族アルコール
に移し、生成したN−(2−スルファトエチル)ピペラ
ジンを単離し、なおもアルコールで湿らされているN−
(2−スルファトエチル)ピペラジンを約35ないし9
0℃の温度で塩基性化合物により(C1 〜C2 )−アル
カノールと水との混合物中で処理し、使用した塩基性化
合物の沈澱した硫酸塩を分離し、そして(C1 〜C2 )
−アルカノールの添加によりN−(2−スルファトエチ
ル)ピペラジンを単離することを含む、上記方法。 - 【請求項2】 N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジ
ンを約100ないし約170℃の温度で反応させる請求
項1の方法。 - 【請求項3】 なおもアルコールで湿らされているN−
(2−スルファトエチル)ピペラジンを約40℃ないし
約70℃の温度で塩基性化合物で処理する請求項1およ
び請求項2の少なくとも1つの方法。 - 【請求項4】 塩基性化合物での処理をアルカリ金属水
酸化物、炭酸水素塩、炭酸塩、メタノラートおよび/ま
たはエタノラートを用いてあるいは反応媒体中でこれら
の化合物のうちの一つを生成する物質を用いて行う請求
項1ないし3の少なくとも1つの方法。 - 【請求項5】 塩基性化合物での処理をナトリウムまた
はカリウムの水酸化物、炭酸水素塩、炭酸塩、メタノラ
ートおよび/またはエタノラートを用いてあるいは反応
媒体中でこれらの化合物のうちの一つを生成する物質を
用いて行う請求項1ないし4の少なくとも1つの方法。 - 【請求項6】 使用される(C1 〜C2 )−アルカノー
ルがメタノールおよび/またはエタノールである請求項
1ないし5の少なくとも1つの方法。 - 【請求項7】 高度にまたは比較的に高度に濃縮された
硫酸の濃度が95ないし100%である請求項1ないし
6の少なくとも1つの方法。 - 【請求項8】 高度にまたは比較的に高度に濃縮された
硫酸の濃度が100%である請求項1ないし7の少なく
とも1つの方法。 - 【請求項9】 反応をN−(2−ヒドロキシエチル)ピ
ペラジン1重量部当り約0.8ないし約3重量部の10
0%濃度硫酸中で行う請求項1ないし請求項8の少なく
とも一つの方法。 - 【請求項10】 反応をN−(2−ヒドロキシエチル)
ピペラジン)1重量部当り約1.3ないし約1.7重量
部の100%濃度硫酸中で行う請求項1ないし請求項9
の少なくとも一つの方法。 - 【請求項11】 反応を高度にまたは比較的に高度に濃
縮された硫酸と発煙硫酸のとの混合物中で行う際に、発
煙硫酸中の三酸化硫黄の含有量がN−(2−ヒドロキシ
エチル)ピペラジン1重量部当り約0.3ないし約0.
8重量部である請求項1ないし請求項10の少なくとも
1つの方法。 - 【請求項12】 反応を高度にまたは比較的に高度に濃
縮された硫酸と発煙硫酸との混合物中で行う際に、発煙
硫酸中の三酸化硫黄の含有量がN−(2−ヒドロキシエ
チル)ピペラジン1重量部当り約0.4ないし約0.7
重量部である請求項1ないし請求項11の少なくとも1
つの方法。 - 【請求項13】 反応を高度にまたは比較的に高度に濃
縮された硫酸と発煙硫酸との混合物中で行う際に、発煙
硫酸中の三酸化硫黄の含有量がN−(2−ヒドロキシエ
チル)ピペラジン1重量%当り約0.55ないし約0.
65重量%である請求項1ないし請求項12の少なくと
も1つの方法。 - 【請求項14】 反応を100%濃度硫酸とクロロスル
ホン酸との混合物中で行う際に、N−(2−ヒドロキシ
エチル)ピペラジン1重量部当り約0.6ないし約1.
3重量部のクロロスルホン酸を使用する請求項1ないし
請求項10の少なくとも1つの方法。 - 【請求項15】 反応を100%濃度硫酸とクロロスル
ホン酸との混合物中で行う際に、N−(2−ヒドロキシ
エチル)ピペラジン1重量部当り約0.7ないし約1.
0重量部のクロロスルホン酸を使用する請求項1ないし
請求項10および請求項14の少なくとも1つの方法。 - 【請求項16】 反応を100%濃度硫酸とクロロスル
ホン酸との混合物中で行う際に、N−(2−ヒドロキシ
エチル)ピペラジン1重量部当り約0.80ないし約
0.95重量部のクロロスルホン酸を使用する請求項1
ないし請求項10および請求項14および請求項15の
少なくとも1つの方法。 - 【請求項17】 得られたスルホン化混合物をN−(2
−ヒドロキシエチル)ピペラジン1重量部当り約2.0
ないし約6.0重量部のメタノールまたはエタノールに
移す請求項1ないし請求項16の少なくとも1つの方
法。 - 【請求項18】 得られたスルホン化混合物をN−(2
−ヒドロキシエチル)ピペラジン1重量部当り約3.0
ないし約5.0重量部のメタノールまたはエタノールに
移動する請求項1ないし請求項17の少なくとも1つの
方法。 - 【請求項19】 得られたスルホン化混合物をN−(2
−ヒドロキシエチル)ピペラジン1重量%当り約3.2
ないし約3.8重量部のメタノールまたはエタノールに
移動する請求項1ないし請求項18の少なくとも1つの
方法。 - 【請求項20】 スルホン化混合物が約10ないし約3
0重量%の含水率をい有するメタノールまたはエタノー
ルに移動される請求項1ないし請求項19の少なくとも
1つの方法。 - 【請求項21】 スルホン化混合物が約15ないし約2
5重量%の含水率をい有するメタノールまたはエタノー
ルに移動される請求項1ないし請求項20の少なくとも
1つの方法。 - 【請求項22】 N−(2−スルファトエチル)ピペラ
ジンスルフェートの種結晶をスルホン化混合物に添加す
る請求項1ないし請求項21の少なくとも1つの方法。 - 【請求項23】 生成したN−(2−スルファトエチ
ル)ピペラジンスルフェートを単離した後に得られる硫
酸−含有アルコールを蒸留により回収し、そして引き続
いてのバッチに使用する請求項1ないし請求項22の少
なくとも1つの方法。 - 【請求項24】 メタノールでなおも湿らされているN
−(2−スルファトエチル)ピペラジンスルフェート
を、N−(2−スルファトエチル)ピペラジンスルフェ
ート1重量部当り約0.7ないし約1重量部のメタノー
ル(メタノールで湿らされたN−(2−スルファトエチ
ル)ピペラジンスルフェート中になおもあるメタノール
の重量部を差し引く)および約0.5ないし約0.7重
量部の水(アルカリ化合物が水溶液である場合に反応混
合物中に導入された水を含める)の混合物中に移動する
請求項1ないし請求項23の少なくとも1つの方法。 - 【請求項25】 エタノールでなおも湿らされているN
−(2−スルファトエチル)ピペラジンスルフェート
を、N−(2−スルファトエチル)ピペラジンスルフェ
ート1重量部当り約1.0ないし約1.3重量部のエタ
ノール(メタノールで湿らされたN−(2−スルファト
エチル)ピペラジンスルフェート中になおもあるメタノ
ールの重量部を差し引く)および約0.4ないし約0.
7重量部の水(アルカリ化合物が水溶液である場合に反
応混合物中に導入された水を含める)の混合物中に移動
する請求項1ないし請求項23の少なくとも1つの方
法。 - 【請求項26】 使用するN−(2−スルファトエチ
ル)ピペリジンスルフェート1重量部当り約1.4ない
し約2.6重量部のメタノールおよび/またはエタノー
ルを、使用するアルカリ化合物の硫酸塩の分離後に得ら
れる濾液に添加する請求項1ないし請求項25の少なく
とも1つの方法。 - 【請求項27】 塩基性化合物を使用したN−(2−ス
ルファトエチル)ピペリジンの遊離の際に得られるアル
コール性母液を更に精製することなしに再び使用する請
求項1ないし請求項26の少なくとも1つの方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4239183:0 | 1992-11-21 | ||
DE4239183 | 1992-11-21 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06256329A true JPH06256329A (ja) | 1994-09-13 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5290843A Withdrawn JPH06256329A (ja) | 1992-11-21 | 1993-11-19 | N−(2−スルファトエチル)ピペラジンを高純度で製造する方法 |
Country Status (8)
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EP (1) | EP0601353B1 (ja) |
JP (1) | JPH06256329A (ja) |
KR (1) | KR940011456A (ja) |
CN (1) | CN1044604C (ja) |
BR (1) | BR9304774A (ja) |
DE (1) | DE59306969D1 (ja) |
TW (1) | TW350841B (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19547649C2 (de) * | 1995-12-20 | 1999-05-06 | Dystar Textilfarben Gmbh & Co | Wäßrige Lösung von N-(2-Sulfatoethyl)piperazin-sulfat, Verfahren zu deren Herstellung und deren Verwendung zum Modifizieren von cellulosehaltigen Fasermaterialien |
DE10219014A1 (de) | 2002-04-27 | 2003-11-13 | Ruesch Willy Gmbh | Selbstexpandierbarer Stent |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3194822A (en) * | 1962-03-26 | 1965-07-13 | Socony Mobil Oil Co Inc | Preparation of carboxylic acid esters |
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