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JPH06254096A - 体腔内超音波プローブ - Google Patents

体腔内超音波プローブ

Info

Publication number
JPH06254096A
JPH06254096A JP5048133A JP4813393A JPH06254096A JP H06254096 A JPH06254096 A JP H06254096A JP 5048133 A JP5048133 A JP 5048133A JP 4813393 A JP4813393 A JP 4813393A JP H06254096 A JPH06254096 A JP H06254096A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
probe
ultrasonic
receiving surface
tip
wave transmitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5048133A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Yokoi
武司 横井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP5048133A priority Critical patent/JPH06254096A/ja
Publication of JPH06254096A publication Critical patent/JPH06254096A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】不用意に体腔内超音波プローブをトラカールか
ら抜去しようとしても、超音波送受波面がトラカール逆
止弁により損傷を受けないようにする。 【構成】超音波プローブ1の超音波送受波面7を有する
側の先端探触部5に、挿入部3の外周面よりも外側に突
出する突出部24を設け、且つ少なくとも前記送受波面
7を有しない側の先端探触部5に挿入部の外周と滑らか
に連続する溝部25を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラカール等の挿入補
助具を経て体腔内に挿入し、体腔内を超音波診断する体
腔内超音波プローブに関する。
【0002】
【従来の技術】この種体腔内超音波プローブは、トラカ
ール等の挿入補助具に内針を挿通装着して例えば腹壁に
約10mm程の孔を開けた後に前記内針を抜去し、この
内針に代えて挿入補助具を介して腹腔内に挿入し、腹腔
内の肝臓、膵臓、胆のう、胆管等の臓器を超音波で診断
する装置であって、これら臓器の断層像をモニタに表示
するためのものである。この体腔内超音波プローブを用
いれば、開腹することなく臓器表面に直接超音波送受波
面を密着させることができ、被検者の侵襲が少なく、且
つ高分解能の良好な画像を得ることができる。
【0003】ところで、前記体腔内超音波プローブを体
腔内、例えば腹腔内に挿入する案内具である、トラカー
ル等の挿入補助具は、体腔内超音波プローブ、内針等の
内挿物を抜去した後にも、腹腔内を拡張するためにこの
腹腔内に溜めた不燃ガスが挿入補助具を経て外部に漏れ
るのを防ぐべく、逆止弁を備えている。
【0004】前記逆止弁としては、挿入補助具内腔に配
置されて回動することにより内腔を開閉し、常時閉塞す
る方向へ付勢されている回動蓋タイプのものと、前記内
腔を横断してスライドする一方、開口を有してこの開口
を内腔に合わせることにより開き、開口を内腔に対しず
らすことにより閉塞され、常時閉塞方向へ付勢されてい
るスライドピストンタイプのものとが存する。そして、
前記逆止弁の弁体端部は硬質であり、しかも閉塞方向へ
の付勢力も強く設定されている。一方、体腔内超音波プ
ローブの超音波送受波面は、プラスチック等の軟性部材
で形成されている。そのため、前記体腔内超音波プロー
ブの超音波送受波面が弁体に接した状態で挿脱される
と、前記超音波送受波面は容易に損傷を受ける虞れがあ
る。
【0005】また、体腔内超音波プローブは、例えば実
開昭60−92508号公報に示されている如く、その
超音波送受波面とプローブ外周面とをつら一としたタイ
プと、前記実開昭60−92508号公報に示されてい
る如く超音波送受波面を有する先端部の外径をそれに続
く挿入部の外径よりも太径としたタイプと、さらに特開
昭57−52443号、米国特許第4561446号公
報に示されている如く、その超音波送受波面をプローブ
外周面に対し凹状にしたタイプとがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の体腔内超音
波プローブのうち、超音波送受波面が凹状及び、つら一
のタイプでは、プローブを挿入補助具に対し抜去するの
に超音波送受波面が逆止弁の端部に当接した状態で行う
と、シリコンゴム、天然ゴム、ポリエチレン樹脂等の軟
性部材からなる超音波送受波面が損傷する虞れがある。
また、超音波送受波面を有する先端部の外径を、それに
続く挿入部の外径よりも太くしたタイプでは、不用意に
超音波プローブを引き抜いても、最初に先端部と挿入部
との断部が逆止弁に引かかるので、このときに逆止弁を
開口させれば超音波送受波面の損傷を防止できる。しか
し、前記先端部の断部が引かかる都度、わざわざ逆止弁
を手で開口させる必要があり、この操作は繁雑である。
【0007】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、逆止弁付きの挿入補助具から抜去するとき、逆
止弁を手で開口させるような繁雑な操作を要することな
く超音波送受波面の損傷を防止できるようにした体腔内
超音波プローブを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明による体腔内超音波プローブは、挿入部と、この
挿入部に連設して外周面の一部に超音波送受波面を設け
た先端探触部とを備え、逆止弁付きの挿入補助具と組み
合わせて使用するものにおいて、前記超音波送受波面を
有する側の先端探触部であって少なくとも送受波面より
も挿入部側を挿入部の外周よりも外側に突出させると共
に、前記送受波面のない側の先端探触部の少なくとも一
部と挿入部の外周とを滑らかに連続させている。
【0009】
【作用】この構成で、体腔内例えば腹腔内検査終了後、
腹腔内に挿入ガイドしている挿入補助具から体腔内超音
波プローブを不用意に引き抜こうとしても、超音波送受
波面側が逆止弁の付勢閉塞側に向いているときは先端探
触部の突出部で引かかって止まり、超音波送受波面側が
逆止弁に当接した状態で引き抜かれることはない。そし
て、この状態のときは、超音波プローブを軸方向を中心
に回動させて前記突出部を逆止弁の付勢閉塞側から退避
させ、挿入部との滑らかな連続部を逆止弁の付勢閉塞側
に位置させることにより、逆止弁を開動操作しないでも
前記送受波面を損傷させることなく且つスムーズに超音
波プローブを挿入補助具から抜去できる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図7は本発明の第1実施例に係り、図
1は第1実施例の体腔内超音波プローブ及びこのプロー
ブを用いた体腔内超音波診断装置の概略説明図、図2は
超音波プローブの先端探触部の背面図、図3は先端探触
部の正面図、図4は先端探触部の断面図、図5は超音波
プローブの湾曲部を示す断面図、図6及び図7は超音波
プローブを臓器に当接している状態を示す説明図であ
る。
【0011】図1において、符号1は体腔内超音波プロ
ーブで、手元側の把持部2の前方に硬性の挿入部3を延
設し、この挿入部3は挿入管3aの先端に湾曲部4を介
して先端探触部5を連設している。前記湾曲部4は、把
持部2に配設した湾曲操作ノブ6の操作により後述のワ
イヤを介して上下、左右に湾曲動し、先端探触部5を所
定方向に指向させると共に、この先端探触部5の外周面
に長手方向に沿って設けた超音波送受波面7を腹腔内臓
器の所定部位に当接可能になっている。前記先端探触部
5は、図4に示す如く超音波探触子8を内設し、この探
触子8には把持部2、挿入部3及び湾曲部4内を挿通し
た多数の同軸ケーブルからなる信号ケーブル束9が電気
的に接続している。超音波探触子8は、超音波送受波面
7であるシリコンゴム等の軟性ゴムからなる音響レン
ズ、音響整合層10、短冊状の細長い振動子片を挿入部
に対し垂直に複数並設した電子リニア方式の超音波振動
子11、バッキング12から構成されている。前記把持
部2はその基端からケーブル蛇管13を延設しており、
このケーブル蛇管13の端部には電気コネクタ14を有
してコネクタ15を介して超音波診断装置16に接続さ
れるようになっている。この超音波診断装置16は、モ
ニタ17を有して超音波探触子8が得た腹腔内臓器の超
音波断層像を表示するようになっている。
【0012】前記体腔内超音波プローブ1は、挿入補助
具としてのトラカール18を介して、不燃性ガスを臓器
と体表皮(腹壁)Tとの間に送気して気腹した腹腔内に
挿入されるようになっている。前記トラカール18は、
手元側の把持部19から前方に外套管20を延設してい
る一方、この把持部19の口元開口20に薄膜ゴムに切
り込みを入れて開閉自在とした弁体21が配設され、さ
らに把持部19内にはこの開口20を開閉する逆止弁2
2が配設されている。この逆止弁22はばね23により
常時開口20を閉塞するよう付勢されていると共に、比
較的硬質の材料により形成されている。
【0013】図1及び図2に示すように体腔内超音波プ
ローブ1の先端探触部5は、超音波送受波面7が設けら
れている側及びその近傍を挿入部3の外周面よりも外側
に突出させた突出部24としていると共に、この送受波
面7に対し反対側を挿入部3の外周面と連続したつら一
の溝部25とし、この溝部25は先端探触部5の基端か
ら先端にかけた軸方向に形成されている。また、先端探
触部5の突出部24は、送受波面7側の基端部を突き当
て部26とし、この突き当て部26から溝部25の縁辺
にかけた突出部端面を滑らかに続くテーパ状に形成して
いる。尚、図示の実施例では、突出部24を先端探触部
5に直接形成しているが、この突出部としてはカバー方
式に形成し、先端探触部に装着するようにしてもよい。
【0014】前記湾曲部4は、複数の湾曲駒27…を枢
支連設した第1の湾曲管27aと第2の湾曲管27bと
を連接し、これら湾曲管27a,27bをブレード及び
湾曲ゴム28で被覆して構成されている。そして、この
湾曲部4は、先端探触部5の湾曲方向として、下側に送
受波面7が位置する状態で、前側に左右に湾曲する第1
の湾曲管27aを位置させ、後側に上下に湾曲する第2
の湾曲管27bを位置させて、上下左右に曲がる4方向
湾曲駒29で両者を連結している。
【0015】前記第1の湾曲管27aの先端部と第2の
湾曲管27bの後端部は、ビス、或はピン等の固定手段
により先端探触部5と挿入管3aに連結されている。ま
た、第1の湾曲管27aの先端近傍には、牽引、弛緩す
ることにより第1の湾曲管27aを左、右方向に湾曲さ
せる2本のワイヤ30の先端が固定され、このワイヤ3
0はワイヤ受け31でガイドされ、挿入部3内を挿通し
て把持部2の湾曲操作ノブ6のプーリに巻回されてい
る。一方、同様に第2の湾曲管27bの先端近傍には、
上,下方向に湾曲させる2本のワイヤ32の先端が固定
され、把持部2の湾曲操作ノブ6のプーリに巻回されて
いる。したがって、湾曲部4は、左右方向に湾曲動する
左右湾曲部4aと、上下方向に湾曲動する上下湾曲部4
bとから構成され、両湾曲部が各々独立して動作可能に
なっている。
【0016】このような構成で、トラカール18を介し
て腹腔内へ超音波プローブ1を挿入した後、図6に示す
如く肝臓等の腹腔内臓器Sの表面に先端探触部5の超音
波送受波面7を密着させながら湾曲部4を左右に湾曲さ
せ、臓器Sの全面をくまなく検査する必要がある。とこ
ろで、上下,左右の4方向に曲がる4方向湾曲駒を連設
した湾曲部を備えた超音波プローブや、特公平4−67
25号公報に記載されているように、先端側に2方向湾
曲駒を連設し、手元側に4方向湾曲駒を連設した湾曲部
を備えた超音波プローブでは、まず、湾曲を上方向にか
けた状態で左右に湾曲させると、図7(a),(b)に
2点鎖線で示す如く、先端探触部5が反り上がって来
て、臓器Sの表面に密着しなくなり、密着させるために
は上方向の湾曲も同時に調整操作する必要があり、わず
らわしい操作となっている。しかし、前述した実施例の
湾曲部4の構成では図7(a),(b)に実線で示す如
く、前記操作状態で先端探触部5が反り上がることな
く、(したがって、上方向の湾曲を調整操作することな
く)この探触部5が臓器に密着した状態で左右に湾曲動
する。
【0017】検査終了後は、湾曲部4を直管状にしてか
らトラカール18から超音波プローブ1を引き抜くので
あるが、先端探触部5の超音波送受波面7側が逆止弁2
2の閉塞方向に対峙しているときは、先端探触部5基端
の突き当て部26に当接して止まるので、この当接状態
で探触部5基端のテーパに沿って挿入部3を回転する
と、挿入部3の外周面とつら一で連続する溝部25が逆
止弁22の閉塞方向に対峙し、この状態で超音波プロー
ブ1をトラカール18から抜去する。
【0018】したがって、この実施例の超音波プローブ
1では、不用意にトラカール18から抜去しても、超音
波送受波面7を逆止弁22で損傷することなく、先端探
触部5基端のテーパに沿って挿入部3を回すだけで、安
全に抜去できる。また、湾曲部4を上方に湾曲した状態
で、左右に湾曲動するだけで、超音波送受波面7を確実
に臓器表面に密着させることが可能である。
【0019】図8及び図9は本発明の第2実施例に係
り、図8(a)は第2実施例の超音波プローブを示す要
部側面図、(b)は(a)のA−A線断面図、図9
(a)は一例のトラカールを示す断面図、(b)は
(a)のトラカールに挿入した超音波プローブを抜去す
る状態を示す説明図である。
【0020】この第2実施例の超音波プローブ1は、超
音波送受波面7の先端側と手元側との先端探触部5に、
プロテクタ的に突出した突出部33a,33bを設け、
他の部分の先端探触部5外周は湾曲部4、挿入部3とつ
ら一になっている。この実施例の他の構成は第1実施例
と同じである。
【0021】図9に示すトラカール34は、第1実施例
で図示したタイプとは異なりスライドピストンタイプの
ものである。このトラカール34は、手元側の把持部1
9の下部に外套管20と直交する方向にシリンダ19a
を有し、このシリンダ19a内にピストン状で連通孔2
2aを有する逆止弁22をスライド可能に配置してい
る。この逆止弁22は、連通孔22aがシリンダ19a
の開口19bと連通することにより開くようになってお
り、常時はばね23により閉塞方向に付勢されている。
この逆止弁22は、シリンダ19a外へ操作部22bを
突出させており、この操作部22bを押し込むことによ
りばね23の付勢力に抗して逆止弁22をスライドさせ
連通孔22aとシリンダ開口19bとを一致させ、開く
ことができるようになっている。尚、一般に逆止弁22
の連通孔22aの縁部にエッジ状端部となっている。
【0022】そして、このタイプのトラカール34に超
音波プローブ1を挿入するときは、逆止弁22の操作部
22bをばね23に抗して押し込んで逆止弁22をスラ
イドさせ、連通孔22aとシリンダ開口19bとを一致
させる。この状態で超音波プローブ1をトラカール34
に挿入していくが、もし超音波送受波面7が逆止弁22
のスライド方向に対向しているときであって押し込み力
が弱い場合でも、まず、前記送受波面7前部の突出部3
3aが連通孔22aの縁辺に当たるので、このとき挿入
部3を回転して送受波面7を逆止弁22のスライド方向
から退避し、この状態で挿入すれば送受波面7の損傷を
防止できる。トラカール34に挿入した超音波プローブ
1を抜去するときも、逆止弁22の操作部22bを押し
込んで逆止弁22をスライドさせて連通孔22aとシリ
ンダ開口19bとを一致させる。この状態で超音波プロ
ーブ1を引き抜くのであるが、もし超音波送受波面7が
逆止弁22のスライド方向に対向し、且つ押し込み力が
弱い場合でも、まず、送受波面7後部の突出部33bが
連通孔22aの縁辺に当たるので、このとき挿入部3を
回転して送受波面7を逆止弁22のスライド方向から退
避し、その後に抜去することにより超音波送受波面7の
損傷を防止できる。
【0023】図10は本発明の第3実施例に係り、
(a)は超音波プローブの要部側面図、(b)は(a)
のB−B線断面図である。この実施例の超音波プローブ
1は、湾曲部を有さずに挿入部3に直接先端探触部5が
連設されている。また、挿入部3の径を先端探触部5の
径よりも細くし、且つ先端探触部5と挿入部3とを偏心
させた状態で連設している。そして、この先端探触部5
の超音波送受波面7の背面側外周は、挿入部3の外周に
滑らかに連続している。図示の例ではつら一に形成され
ている。また、先端探触部5の超音波送受波面7側にお
ける基端は、軸入部3の外周に対し外側に突出して突き
当て部26を形成している。この超音波プローブ1の他
の構成、及び作用,効果は第1実施例と同じである。
【0024】図11は本発明の第4実施例に係り、
(a)は超音波プローブを示す要部側面図、(b)は
(a)のC−C線断面図である。この実施例は、先端探
触部5の周回方向に走査方向の異なる電子セレクタ或は
コンベック型の超音波探触子36、37を設けると共
に、これら探触子36、37の手元側の先端探触部5に
突き当て部となる突出部38、38を設けたものであ
る。その他の構成、及び作用,効果は第1実施例と同じ
である。
【0025】図12は本発明の第5実施例に係る超音波
プローブの要部断面図である。この実施例は、先端探触
部5内の先端寄りに単板状の超音波振動子39を手元側
に向けて配設し、この振動子39に対峙させてモータM
に連結して設けた回転ミラー41により、挿入部3の軸
方向に対し垂直方向に扇状に走査するタイプに用いたも
のである。前記先端探触部5の超音波送受波面7は開口
しており、この送受波面7を含む先端探触部5の先端部
は肉厚が0.2mm程度の薄肉のポリエチレン等のプラ
スチックからなるカバー42で被覆されている。このカ
バー42は、超音波透過性はよいが、軟らかく、しかも
送受波面7の先端探触部5は開口しているので、逆止弁
22の端部が当たると損傷する虞れがある。そこで、前
記送受波面7の手元側の先端探触部5に突出部43を設
け、この送受波面7に対し背面側の先端探触部5外周面
を挿入部3の外周とつら一に形成し、両者を滑らかに連
続させている。尚、先端探触部5内には、超音波伝達媒
体液44が充満している。この構成では、先端探触部5
の送受波面7以外のカバー42下面には先端探触部5の
殻があるので、カバー42に逆止弁22の端部が当たっ
ても、カバー42は損傷しない。尚、図示の例では、ミ
ラーをモータにより直接回転させるタイプであるが、手
元側把持部内等にモータを設け、挿入部内に回転伝達手
段を挿入し、ミラーに伝達するタイプであってもよい。
【0026】図13は本発明の第6実施例を示す超音波
プローブの要部斜視図である。この実施例は、先端探触
部5の超音波送受波面7上に送液することにより膨張
し、排液することにより収縮するバルーン44を配設
し、このバルーン44をヒ保護するべく、このバルーン
44の手元側の先端探触部5に突き当て部としての突出
部45を設けたものである。この構成では、薄肉のゴム
製バルーン44が逆止弁の端部に引かかって損傷するこ
とを防止できる。
【0027】尚、バルーンとしては全周バルーンを用
い、送受波面に対し背面側には硬性のカバーを被覆する
ようにしてもよい。
【0028】図14は本発明の第7実施例を示す超音波
プローブの一部切り欠き背面図である。この実施例は第
1実施例に対し、先端探触部5の突出部24を先端に達
するまでは形成しないで、先端部近傍は溝部25と同一
径として先端側にも突き当て部26を形成し、この突き
当て部26から溝部25の縁辺にかけた突出部端面を滑
らかに続くテーパ状に形成している。また、挿入部3の
手元側把持部46は、挿入部3を左方に揺動回転可能
に、且つ原状に復帰可能に構成されており、ストッパピ
ン47を挿入部3の溝48に係入し、且つ復帰ばね49
を把持部46側と挿入部3側とに装架している。尚、符
号50は水密シールである。
【0029】この構成では、トラカール18からの抜去
時のみならず、挿入時にも超音波プローブ1の超音波送
受波面7前後に設けた突き当て部26、26が逆止弁に
当たり、その後挿脱しようとすると突出部24のテーパ
状端面に沿って挿入部3が自然に回動し、逆止弁が溝部
25位置に至ると挿脱が可能となり、挿脱が終了する
と、ばね49の付勢力により挿入部3は元の位置に回動
復帰する。
【0030】尚、挿入部が揺動回動しても、水密性はシ
ール50で確保される。この実施例によれば、プローブ
1を把持部ごと回動させる必要がないので、挿脱の操作
がより容易となる。
【0031】図15ないし図17はトラカールに用いら
れる補助具を示す断面図である。
【0032】図15に示すトラカール補助具71は、ト
ラカール18の上端と超音波プローブ1の把持部2との
間に、横方向から着脱可能に装着し、プローブ1を保持
するようにしたものである。この補助具71は、ゴム、
発泡スチロール、発砲ウレタン等で形成され、長さ方向
に切り欠き溝72を有するCリング状に構成されてい
る。一般に超音波プローブ1は、把持部2や湾曲操作ノ
ブ6が重く、プローブ1をトラカール18に挿入した状
態では、術者は常に把持部2を保持していないと、自重
でプローブ1がさらに下方に挿入されることがある。そ
のため、このプローブ1をトラカール18に挿入中は術
者は他の器具をとる等の作業を行うことが困難であっ
た。そこで、術者がプローブ1から手を離したいときな
どには前記補助具71をトラカール18上端と把持部2
との間に装着することにより、プローブ1を保持でき、
プローブ1が自重で挿入されることはない。
【0033】図16に示すトラカール補助具73は、挿
入深さ調整機構を有し、テーパ管74、締結リング7
6、先端すり割り付き操作カバー77、水密リング78
から構成されている。この補助具73によれば、プロー
ブ1の挿入部3の挿入深さを自由に設定した状態で固定
することができる。
【0034】また、前記操作カバー77内には、信号ケ
ーブル79を蛇行或はターンさせて留め部を設けてあ
り、挿入部の探入深さを調整しても信号ケーブル79に
引ぱり力や圧縮力が加わることがない。
【0035】図17に示す補助具80は、トラカール1
8上端とプローブ把持部との間に介装されるストッパを
本体81と可動体82とに分離し、両者を螺合させてス
トッパ高さを調整可能にしたものである。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、超
音波プローブを逆止弁付きの挿入補助具から抜去すると
き、逆止弁を手で開口させるような繁雑な操作を要する
ことなく超音波送受波面の損傷を防止できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図7は本発明の第1実施例に係り、
図1は第1実施例の体腔内超音波プローブ及びこのプロ
ーブを用いた体腔内超音波診断装置の概略図、
【図2】超音波プローブの先端探触部の背面図、
【図3】先端探触部の正面図、
【図4】先端探触部の断面図、
【図5】超音波プローブの湾曲部を示す断面図、
【図6】超音波プローブを臓器に当接している状態を示
す説明図、
【図7】超音波プローブを臓器に当接している状態を示
す説明図、
【図8】図8及び図9は本発明の第2実施例に係り、図
8(a)は第2実施例の超音波プローブを示す要部側面
図、(b)は(a)のA−A線断面図、
【図9】(a)は一例のトラカールを示す断面図、
(b)は(a)のトラカールに挿入した超音波プローブ
を抜去する状態を示す説明図、
【図10】本発明の第3実施例に係り、(a)は超音波
プローブの要部側面図、(b)は(a)のB−B線断面
図、
【図11】本発明の第4実施例に係り、(a)は超音波
プローブを示す要部側面図、(b)は(a)のC−C線
断面図、
【図12】本発明の第5実施例に係る超音波プローブの
要部断面図、
【図13】本発明の第6実施例を示す超音波プローブの
要部斜視図、
【図14】本発明の第7実施例を示す超音波プローブの
一部切り欠き背面図、
【図15】図15ないし図17はトラカールに用いられ
る補助具を示し、図15図(a)は一例の断面図、
(b)は斜視図、
【図16】補助具の他の例を示す断面図、
【図17】補助具のさらに他の例を示す断面図、
【符号の説明】
1…体腔内超音波プローブ 2…把持部 3…挿入部 5…先端探触部 7…超音波送受波面 8…超音波探触子 24…突出部 25…溝部 26…突き当て部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】図1において、符号1は体腔内超音波プロ
ーブで、手元側の把持部2の前方に挿入部3を延設し、
この挿入部3は挿入管3aの先端に湾曲部4を介して先
端探触部5を連設している。前記湾曲部4は、把持部2
に配設した湾曲操作ノブ6の操作により後述のワイヤを
介して上下、左右に湾曲動し、先端探触部5を所定方向
に指向させると共に、この先端探触部5の外周面に長手
方向に沿って設けた超音波送受波面7を腹腔内臓器の所
定部位に当接可能になっている。前記先端探触部5は、
図4に示す如く超音波探触子8を内設し、この探触子8
には把持部2、挿入部3内を挿通した多数の同軸ケーブ
ルからなる信号ケーブル束9が電気的に接続している。
超音波探触子8は、超音波送受波面7であるシリコンゴ
ム等の軟性ゴムからなる音響レンズ、音響整合層10、
短冊状の細長い振動子片を挿入部に対し垂直に複数並設
した電子リニア方式の超音波振動子11、バッキング1
2から構成されている。前記把持部2はその基端からケ
ーブル蛇管13を延設しており、このケーブル蛇管13
の端部には電気コネクタ14を有してコネクタ15を介
して超音波診断装置16に接続されるようになってい
る。この超音波診断装置16は、モニタ17を有して超
音波探触子8が得た腹腔内臓器の超音波断層像を表示す
るようになっている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】前記体腔内超音波プローブ1は、挿入補助
具としてのトラカール18を介して、不燃性ガスを臓器
と体表皮(腹壁)Tとの間に送気して気腹した腹腔内に
挿入されるようになっている。前記トラカール18は、
手元側の把持部19から前方に外套管20を延設してい
る一方、この把持分19の口元開口20に薄膜ゴムに
切り込みを入れて開閉自在とした弁体21が配設され、
さらに把持部19内にはこの開口20を開閉する逆止
弁22が配設されている。この逆止弁22はばね23に
より常時開口20を閉塞するよう付勢されていると共
に、比較的硬質の材料により形成されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】図13は本発明の第6実施例を示す超音波
プローブの要部斜視図である。この実施例は、先端探触
部5の超音波送受波面7上に送液することにより膨脹
し、排液することにより収縮するバルーン44を配設
し、このバルーン44を保護するべく、このバルーン4
4の手元側の先端探触部5に突き当て部としての突出部
45を設けたものである。この構成では、薄肉のゴム製
バルーン44が逆止弁の端部に引かかって損傷すること
を防止できる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部と、この挿入部に連設して外周面
    の一部に超音波送受波面を設けた先端探触部とを備え、
    逆止弁付きの挿入補助具と組み合わせて使用するものに
    おいて、 前記超音波送受波面を有する側の先端探触部であって少
    なくとも送受波面よりも挿入部側を挿入部の外周よりも
    外側に突出させると共に、前記送受波面のない側の先端
    探触部の少なくとも一部と挿入部の外周とを滑らかに連
    続させたことを特徴とする体腔内超音波プローブ。
JP5048133A 1993-03-09 1993-03-09 体腔内超音波プローブ Withdrawn JPH06254096A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4875984A (en) * 1988-02-27 1989-10-24 Nkk Corporation Method for manufacturing electrolytically chromated steel sheet
US4898649A (en) * 1988-02-27 1990-02-06 Nkk Corporation Method for manufacturing electrolytically chromated steel sheet
JP2011188898A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Fujifilm Corp バルーン付きオーバーチューブ、および内視鏡システム
US11160446B2 (en) 2016-05-31 2021-11-02 Medacta International Sa Arthroscope

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