JPH06240005A - 無溶媒水性乳濁液及びその製造方法 - Google Patents
無溶媒水性乳濁液及びその製造方法Info
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- JPH06240005A JPH06240005A JP5304194A JP30419493A JPH06240005A JP H06240005 A JPH06240005 A JP H06240005A JP 5304194 A JP5304194 A JP 5304194A JP 30419493 A JP30419493 A JP 30419493A JP H06240005 A JPH06240005 A JP H06240005A
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- polymers
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J3/00—Processes of treating or compounding macromolecular substances
- C08J3/02—Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques
- C08J3/03—Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques in aqueous media
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- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 (a)ポリマーをその粘度が3,000cp
以下となる温度まで加熱し、(b)水を界面活性剤と混
合し、(c)(b)の混合物を(a)のポリマーに、ポ
リマーを高速で攪拌しつつ添加することによって乳濁液
を製造し、(d)乳濁液を100℃以下に冷却し、かつ
(e)場合によっては乳濁液に乱流及び/または空洞を
発生させることを含むアニオン重合ポリマーの無溶媒水
性乳濁液の製造方法。また、本発明による乳濁液は
(a)20〜80重量%のアニオン重合ポリマーと、
(b)界面活性剤と、(c)水とから成る。 【効果】 ポリマーの分子量が大きい場合でさえ非常に
低い粘度を有するため、水をベースとする被覆材または
接着剤製品中に配合できる。
以下となる温度まで加熱し、(b)水を界面活性剤と混
合し、(c)(b)の混合物を(a)のポリマーに、ポ
リマーを高速で攪拌しつつ添加することによって乳濁液
を製造し、(d)乳濁液を100℃以下に冷却し、かつ
(e)場合によっては乳濁液に乱流及び/または空洞を
発生させることを含むアニオン重合ポリマーの無溶媒水
性乳濁液の製造方法。また、本発明による乳濁液は
(a)20〜80重量%のアニオン重合ポリマーと、
(b)界面活性剤と、(c)水とから成る。 【効果】 ポリマーの分子量が大きい場合でさえ非常に
低い粘度を有するため、水をベースとする被覆材または
接着剤製品中に配合できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アニオン重合性ポリマ
ーの無溶媒水性乳濁液を製造する方法、及びこの方法で
製造した乳濁液に係わる。
ーの無溶媒水性乳濁液を製造する方法、及びこの方法で
製造した乳濁液に係わる。
【0002】
【従来の技術】アニオン重合ポリマーは良く知られてい
る。ポリスチレン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、
スチレン/ブタジエンゴム、ビニル芳香族炭化水素と共
役ジエンとのブロックコポリマー等といったポリマーは
優れた特性を示し、被覆材及び接着剤を含めたきわめて
様々な用途を有する。しかし、このようなポリマーは水
溶性でなく、この水への溶解性の欠如は溶媒をベースと
した接着剤、封止剤及び被覆材を同等の水をベースとす
る系によって置き換える努力が為されるなかで上記ポリ
マーの有用性を制限する。
る。ポリスチレン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、
スチレン/ブタジエンゴム、ビニル芳香族炭化水素と共
役ジエンとのブロックコポリマー等といったポリマーは
優れた特性を示し、被覆材及び接着剤を含めたきわめて
様々な用途を有する。しかし、このようなポリマーは水
溶性でなく、この水への溶解性の欠如は溶媒をベースと
した接着剤、封止剤及び被覆材を同等の水をベースとす
る系によって置き換える努力が為されるなかで上記ポリ
マーの有用性を制限する。
【0003】上記のようなポリマーの水性分散液は、ポ
リマーを溶媒で稀釈し、低粘度の有機相を、剪断応力の
大きい混合機を用いて界面活性剤水溶液中に乳濁させ、
かつ溶媒をストリップすることによって容易に製造でき
る。そのようにして得られる分散液は実に有用である
が、製造に溶媒を用いなければならず、即ち用いた溶媒
を除去しなければならないのでコストが上昇し、環境破
壊の危険も増すという欠点を有する。
リマーを溶媒で稀釈し、低粘度の有機相を、剪断応力の
大きい混合機を用いて界面活性剤水溶液中に乳濁させ、
かつ溶媒をストリップすることによって容易に製造でき
る。そのようにして得られる分散液は実に有用である
が、製造に溶媒を用いなければならず、即ち用いた溶媒
を除去しなければならないのでコストが上昇し、環境破
壊の危険も増すという欠点を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記アニオン重合ポリ
マーを用いて熱溶融法または溶液流延法で製造したフィ
ルムの特性を有するフィルムを、分散液の製造で溶媒を
用いなくともポリマーの水性乳濁液から製造できればき
わめて有利である。上記のような乳濁液もしくは分散液
は、ポリマーの分子量が大きい場合でさえ非常に低い粘
度を有し、無溶媒系に配合した被覆材または接着剤とし
て適用することができる。上記水性系に少量の有機溶媒
を分離防止剤として添加することも任意に可能である。
マーを用いて熱溶融法または溶液流延法で製造したフィ
ルムの特性を有するフィルムを、分散液の製造で溶媒を
用いなくともポリマーの水性乳濁液から製造できればき
わめて有利である。上記のような乳濁液もしくは分散液
は、ポリマーの分子量が大きい場合でさえ非常に低い粘
度を有し、無溶媒系に配合した被覆材または接着剤とし
て適用することができる。上記水性系に少量の有機溶媒
を分離防止剤として添加することも任意に可能である。
【0005】
【課題を解決するための手段】従って本発明は、アニオ
ン重合ポリマーの無溶媒水性乳濁液(solvent−
free water−based emulsio
n)を製造する方法であって、(a)ポリマーをその粘
度が3,000cp(センチポアズ)以下となる温度ま
で加熱し、(b)水を界面活性剤と混合し、(c)
(b)の混合物を(a)のポリマーに、ポリマーを高速
で攪拌しつつ添加することによって乳濁液を製造し、
(d)乳濁液を100℃以下に冷却することを含む方法
を提供する。
ン重合ポリマーの無溶媒水性乳濁液(solvent−
free water−based emulsio
n)を製造する方法であって、(a)ポリマーをその粘
度が3,000cp(センチポアズ)以下となる温度ま
で加熱し、(b)水を界面活性剤と混合し、(c)
(b)の混合物を(a)のポリマーに、ポリマーを高速
で攪拌しつつ添加することによって乳濁液を製造し、
(d)乳濁液を100℃以下に冷却することを含む方法
を提供する。
【0006】場合によってはステップ(d)完了後に、
(e)乳濁液に、乳濁液中へのエネルギー散逸が108
W/m3を上回るように乱流及び/または空洞(cav
itation)を発生させる付加的なステップを実施
し得る。
(e)乳濁液に、乳濁液中へのエネルギー散逸が108
W/m3を上回るように乱流及び/または空洞(cav
itation)を発生させる付加的なステップを実施
し得る。
【0007】付加的ステップ(e)は、Microfl
uidics Corp.製のMicrofluidi
cs 110−Fのような高圧オリフィスホモジナイザ
ーなどの装置内で適宜実施する(“Microflui
dics”は商標である)。ポリマーが低分子量の高極
性ポリマーであれば、乳濁液をホモジナイザーに掛ける
必要は無い。本発明の方法は、20〜80重量%のアニ
オン重合ポリマー、即ち例えば通常10,000以下の
分子量を有する水素化ポリブタジエンジオールや、通常
150,000以下の分子量を有するエポキシ化ジエン
星形ポリマーの無溶媒水性乳濁液の製造に用い得る。そ
の際、通常0.5〜5%の界面活性剤を用いる。
uidics Corp.製のMicrofluidi
cs 110−Fのような高圧オリフィスホモジナイザ
ーなどの装置内で適宜実施する(“Microflui
dics”は商標である)。ポリマーが低分子量の高極
性ポリマーであれば、乳濁液をホモジナイザーに掛ける
必要は無い。本発明の方法は、20〜80重量%のアニ
オン重合ポリマー、即ち例えば通常10,000以下の
分子量を有する水素化ポリブタジエンジオールや、通常
150,000以下の分子量を有するエポキシ化ジエン
星形ポリマーの無溶媒水性乳濁液の製造に用い得る。そ
の際、通常0.5〜5%の界面活性剤を用いる。
【0008】本発明において有用であるアニオン重合ポ
リマーを製造するアニオン溶液法は公知であり、例えば
米国特許第4,039,593号及び同第Re. 2
7,145号に開示されている。製造されるポリマーは
線状の、もしくは枝分かれした構造を有し得、または中
心から伸長する複数の重合肢を有する星形ポリマーであ
り得る。このようなポリマーはその製造方法同様公知で
ある(例えば米国特許第3,231,635号、同第
3,265,765号及び同第4,444,953号参
照)。
リマーを製造するアニオン溶液法は公知であり、例えば
米国特許第4,039,593号及び同第Re. 2
7,145号に開示されている。製造されるポリマーは
線状の、もしくは枝分かれした構造を有し得、または中
心から伸長する複数の重合肢を有する星形ポリマーであ
り得る。このようなポリマーはその製造方法同様公知で
ある(例えば米国特許第3,231,635号、同第
3,265,765号及び同第4,444,953号参
照)。
【0009】アニオン重合し得るモノマーに、炭素原子
4〜24個、好ましくは4〜8個の共役ジエンが含まれ
る。その例としては、1,3−ブタジエン、イソプレ
ン、ピペリレン、メチルペンタジエン、フェニルブタジ
エン、3,4−ジメチル−1,3−ヘキサジエン及び
4,5−ジエチル−1,3−オクタジエンが挙げられ
る。イソプレン及びブタジエンが好ましい。共役ジエン
モノマーは、スチレン、α−メチルスチレンなどの様々
なアルキル置換スチレン、アルコキシル置換スチレン、
ビニルナフタレン及びアルキル置換ビニルナフタレンと
いったアルケニル芳香族炭化水素と共重合し得る。好ま
しいアルケニル芳香族炭化水素はスチレンである。
4〜24個、好ましくは4〜8個の共役ジエンが含まれ
る。その例としては、1,3−ブタジエン、イソプレ
ン、ピペリレン、メチルペンタジエン、フェニルブタジ
エン、3,4−ジメチル−1,3−ヘキサジエン及び
4,5−ジエチル−1,3−オクタジエンが挙げられ
る。イソプレン及びブタジエンが好ましい。共役ジエン
モノマーは、スチレン、α−メチルスチレンなどの様々
なアルキル置換スチレン、アルコキシル置換スチレン、
ビニルナフタレン及びアルキル置換ビニルナフタレンと
いったアルケニル芳香族炭化水素と共重合し得る。好ま
しいアルケニル芳香族炭化水素はスチレンである。
【0010】無溶媒水性乳濁液の製造に本発明により用
い得るポリマーは、後述するように粘度及び分子量に関
して所定の必要条件を満たさなければならない。例え
ば、エポキシ化ジエンポリマーは本発明での使用に非常
に適しており、特に星形ポリマーが適するが、ジエンホ
モポリマー、並びにジエンとスチレンなどのビニル芳香
族炭化水素とのランダム及びブロックコポリマーなどの
線状ポリマーも適当なポリマーに含まれる。エポキシ化
ジエンポリマーは線状ポリマーも星形ポリマーも用いる
ことができるうえに、それらのヒドロキシル、アミン及
びクロロヒドリン誘導体も使用可能である。線状ジオー
ル及び星形ポリオールを含めた線状ポリオールポリマー
も、本発明での使用に特に適する。また、それらのポリ
マーのイソシアネート及びポリエステル誘導体も適当な
ポリマーに含まれる。ジエンとビニル芳香族炭化水素と
の通常のブロックコポリマーも、後段に特定する粘度及
び分子量の必要条件を満足すれば本発明で用いることが
できる。アクリルモノマー含有ポリマーも、線状構造ま
たは星形構造でエステルまたは酸の形態で用い得る。ア
クリルモノマー含有ポリマーは好ましくは、“アクリル
モノマー−ジエン−アクリルモノマー”、“スチレン−
ジエン−アクリルモノマー”及び“スチレン−ジエン−
スチレン−アクリルモノマー”という構造を有するブロ
ックコポリマーである。これらのポリマーを不飽和化ま
たは水素化して用いることも、またそのアミン誘導体を
用いることも可能である。更に、ジエンとビニル芳香族
炭化水素との水素化ブロックコポリマーであって極性官
能基をグラフトさせたものも本発明で用い得る。特定例
として、無水マレイン酸、グリシジルアクリレート及び
ヒドロキシエチルアクリレートをグラフトさせたスチレ
ン−ジエン−スチレンブロックコポリマーなどが挙げら
れる。このようなポリマーのアミン、アミン/酸及びイ
ソシアネート誘導体も適当である。ビニル芳香族炭化水
素と共役ジエンとの部分不飽和ブロックコポリマー、即
ち0.1〜3meq/gの不飽和度を有するブロックコ
ポリマーも、適当なポリマーに含まれる。
い得るポリマーは、後述するように粘度及び分子量に関
して所定の必要条件を満たさなければならない。例え
ば、エポキシ化ジエンポリマーは本発明での使用に非常
に適しており、特に星形ポリマーが適するが、ジエンホ
モポリマー、並びにジエンとスチレンなどのビニル芳香
族炭化水素とのランダム及びブロックコポリマーなどの
線状ポリマーも適当なポリマーに含まれる。エポキシ化
ジエンポリマーは線状ポリマーも星形ポリマーも用いる
ことができるうえに、それらのヒドロキシル、アミン及
びクロロヒドリン誘導体も使用可能である。線状ジオー
ル及び星形ポリオールを含めた線状ポリオールポリマー
も、本発明での使用に特に適する。また、それらのポリ
マーのイソシアネート及びポリエステル誘導体も適当な
ポリマーに含まれる。ジエンとビニル芳香族炭化水素と
の通常のブロックコポリマーも、後段に特定する粘度及
び分子量の必要条件を満足すれば本発明で用いることが
できる。アクリルモノマー含有ポリマーも、線状構造ま
たは星形構造でエステルまたは酸の形態で用い得る。ア
クリルモノマー含有ポリマーは好ましくは、“アクリル
モノマー−ジエン−アクリルモノマー”、“スチレン−
ジエン−アクリルモノマー”及び“スチレン−ジエン−
スチレン−アクリルモノマー”という構造を有するブロ
ックコポリマーである。これらのポリマーを不飽和化ま
たは水素化して用いることも、またそのアミン誘導体を
用いることも可能である。更に、ジエンとビニル芳香族
炭化水素との水素化ブロックコポリマーであって極性官
能基をグラフトさせたものも本発明で用い得る。特定例
として、無水マレイン酸、グリシジルアクリレート及び
ヒドロキシエチルアクリレートをグラフトさせたスチレ
ン−ジエン−スチレンブロックコポリマーなどが挙げら
れる。このようなポリマーのアミン、アミン/酸及びイ
ソシアネート誘導体も適当である。ビニル芳香族炭化水
素と共役ジエンとの部分不飽和ブロックコポリマー、即
ち0.1〜3meq/gの不飽和度を有するブロックコ
ポリマーも、適当なポリマーに含まれる。
【0011】好ましいポリマーは、水素化ポリジエンジ
オールと、エポキシ化ジエンポリマーと、アクリルモノ
マー含有ブロックコポリマーとから成るポリマー群に属
する。このポリマー群に属するポリマーのうちで最も好
ましいのは、水素化ポリブタジエンジオール、エポキシ
化イソプレン星形ポリマー及び共役ジエン−t−ブチル
メタクリレートブロックコポリマーである。
オールと、エポキシ化ジエンポリマーと、アクリルモノ
マー含有ブロックコポリマーとから成るポリマー群に属
する。このポリマー群に属するポリマーのうちで最も好
ましいのは、水素化ポリブタジエンジオール、エポキシ
化イソプレン星形ポリマー及び共役ジエン−t−ブチル
メタクリレートブロックコポリマーである。
【0012】本発明において有用であるポリマーを製造
するアニオン溶液法で用いるのに適した溶媒には、ペン
タン、ヘキサン、シクロペンタン、シクロヘキサン、ベ
ンゼン、トルエン及びキシレンなどの不活性炭化水素、
並びにメチルエーテル、メチルエチルエーテル、ジエチ
ルエーテル及びテトラヒドロフランなどの線状及び環状
エーテルが含まれる。これらの溶媒を2種以上混合した
ものも、好ましく適用可能である。
するアニオン溶液法で用いるのに適した溶媒には、ペン
タン、ヘキサン、シクロペンタン、シクロヘキサン、ベ
ンゼン、トルエン及びキシレンなどの不活性炭化水素、
並びにメチルエーテル、メチルエチルエーテル、ジエチ
ルエーテル及びテトラヒドロフランなどの線状及び環状
エーテルが含まれる。これらの溶媒を2種以上混合した
ものも、好ましく適用可能である。
【0013】共役ジエン炭化水素のアニオン重合は普通
ジエチルエーテルまたはグリム(1,2−ジエトキシエ
タン)といった構造改質剤で、1,2−付加の量を調整
するべく制御する。米国特許第Re. 27,145号
に述べられているように、ブタジエンポリマーまたはコ
ポリマーの1,2−付加のレベルは水素化後のゴム状弾
性に甚だしく影響し得る。また、末端官能基を有する
1,3−ブタジエンポリマーの1,2−付加の量はこの
ポリマーの粘度に影響する。約6容量%のジエチルエー
テルまたは約1,000ppmのグリムの存在下に50
℃で重合を生起させると、1,2−付加は約40%とな
り得る。
ジエチルエーテルまたはグリム(1,2−ジエトキシエ
タン)といった構造改質剤で、1,2−付加の量を調整
するべく制御する。米国特許第Re. 27,145号
に述べられているように、ブタジエンポリマーまたはコ
ポリマーの1,2−付加のレベルは水素化後のゴム状弾
性に甚だしく影響し得る。また、末端官能基を有する
1,3−ブタジエンポリマーの1,2−付加の量はこの
ポリマーの粘度に影響する。約6容量%のジエチルエー
テルまたは約1,000ppmのグリムの存在下に50
℃で重合を生起させると、1,2−付加は約40%とな
り得る。
【0014】アニオン重合開始剤として二リチウム開始
剤を、例えばsec−ブチルリチウム(s−BuLi)
及びm−ジイソプロペニルベンゼンの二付加物と共に用
いる場合はジエチルエーテル、グリムまたはトリエチル
アミンといった非反応性配位剤も存在させなければなら
ず、そうでないとモノリチウム開始が行なわれてしま
う。
剤を、例えばsec−ブチルリチウム(s−BuLi)
及びm−ジイソプロペニルベンゼンの二付加物と共に用
いる場合はジエチルエーテル、グリムまたはトリエチル
アミンといった非反応性配位剤も存在させなければなら
ず、そうでないとモノリチウム開始が行なわれてしま
う。
【0015】アニオン重合の停止はしばしば、リチウム
を水の添加により水酸化リチウム(LiOH)として除
去するか、またはアルコール(ROH)、好ましくはメ
タノールの添加によりリチウムアルコキシド(LiO
R)として除去することによって実現する。末端官能基
を有するポリマーの場合は、好ましくはヒドロキシル、
カルボキシル、フェノール、エポキシまたはアミン基を
酸化エチレン、二酸化炭素、保護されたヒドロキシスチ
レンモノマー、酸化エチレン及びエピクロロヒドリン、
または米国特許第4,791,174号に列挙されたア
ミン化合物とそれぞれ反応させることによりリビングポ
リマー鎖の重合を停止させる。
を水の添加により水酸化リチウム(LiOH)として除
去するか、またはアルコール(ROH)、好ましくはメ
タノールの添加によりリチウムアルコキシド(LiO
R)として除去することによって実現する。末端官能基
を有するポリマーの場合は、好ましくはヒドロキシル、
カルボキシル、フェノール、エポキシまたはアミン基を
酸化エチレン、二酸化炭素、保護されたヒドロキシスチ
レンモノマー、酸化エチレン及びエピクロロヒドリン、
または米国特許第4,791,174号に列挙されたア
ミン化合物とそれぞれ反応させることによりリビングポ
リマー鎖の重合を停止させる。
【0016】二酸化炭素で重合を停止させると、米国特
許第4,970,254号に開示されているように水素
化触媒活性を低下させるカルボン酸塩基が生じる。水素
化前にカルボン酸塩基をカルボン酸エステル基に変換
し、かつ水素化後にカルボン酸塩基またはカルボン酸基
に再変換すれば、より良好な水素化が実現できる。
許第4,970,254号に開示されているように水素
化触媒活性を低下させるカルボン酸塩基が生じる。水素
化前にカルボン酸塩基をカルボン酸エステル基に変換
し、かつ水素化後にカルボン酸塩基またはカルボン酸基
に再変換すれば、より良好な水素化が実現できる。
【0017】米国特許第Re. 27,145号及び同
第4,970,254号に開示されているようなニッケ
ル触媒を用いると、低分子量ブタジエンポリマーの不飽
和部の少なくとも90%、好ましくは少なくとも95%
の水素化が実現する。好ましいニッケル触媒は、2−エ
チルヘキサン酸ニッケルとトリエチルアルミニウムとの
混合物である。
第4,970,254号に開示されているようなニッケ
ル触媒を用いると、低分子量ブタジエンポリマーの不飽
和部の少なくとも90%、好ましくは少なくとも95%
の水素化が実現する。好ましいニッケル触媒は、2−エ
チルヘキサン酸ニッケルとトリエチルアルミニウムとの
混合物である。
【0018】少なくとも1個の官能基を有するポリジエ
ンで好ましいものは、ヒドロキシル、カルボキシル、フ
ェノール、エポキシ及びアミン基の中から選択された末
端官能基を2個以上有する水素化ブタジエンポリマーで
ある。このようなポリマーは、その粘度が50,000
cp未満であれば、溶媒を含有しない乳濁液の状態で用
いることができる。上記官能基は、官能化されたポリマ
ーの固化を招く重大な原子誘引を示さない。50,00
0cpより低い粘度を有する水素化ブタジエンポリマー
は、ピーク分子量を500〜20,000に限定し、か
つ1,2−付加の量を30〜70%、好ましくは40〜
60%に限定することによって製造し得る。
ンで好ましいものは、ヒドロキシル、カルボキシル、フ
ェノール、エポキシ及びアミン基の中から選択された末
端官能基を2個以上有する水素化ブタジエンポリマーで
ある。このようなポリマーは、その粘度が50,000
cp未満であれば、溶媒を含有しない乳濁液の状態で用
いることができる。上記官能基は、官能化されたポリマ
ーの固化を招く重大な原子誘引を示さない。50,00
0cpより低い粘度を有する水素化ブタジエンポリマー
は、ピーク分子量を500〜20,000に限定し、か
つ1,2−付加の量を30〜70%、好ましくは40〜
60%に限定することによって製造し得る。
【0019】D. W. Van Krevelen,
“Properties ofPolymers”,
Elsevier Scientific Pub.
Co., New York, 1976, pp.3
37−339及びJ.D. Ferry, “Visc
oelastic Properties of Po
lymers”, John Wiley & So
ns, NewYork, 1970, pp.267
−271に述べられているように、比較的高分子量のポ
リマーの粘度が分子量の3.4乗に比例することは良く
知られている。官能基を有しない低分子量ポリマーの粘
度は分子量の1乗に比例する。しかし、末端官能基を有
する低分子量ポリマーは比較的高分子量のポリマーと同
様の特性を示す。従って、末端官能基を有する低分子量
ポリマーの粘度比較では、測定した粘度を分子量の3.
4乗で除することにより粘度データを分子量変化に関し
て調整しなければならない。
“Properties ofPolymers”,
Elsevier Scientific Pub.
Co., New York, 1976, pp.3
37−339及びJ.D. Ferry, “Visc
oelastic Properties of Po
lymers”, John Wiley & So
ns, NewYork, 1970, pp.267
−271に述べられているように、比較的高分子量のポ
リマーの粘度が分子量の3.4乗に比例することは良く
知られている。官能基を有しない低分子量ポリマーの粘
度は分子量の1乗に比例する。しかし、末端官能基を有
する低分子量ポリマーは比較的高分子量のポリマーと同
様の特性を示す。従って、末端官能基を有する低分子量
ポリマーの粘度比較では、測定した粘度を分子量の3.
4乗で除することにより粘度データを分子量変化に関し
て調整しなければならない。
【0020】本発明による無溶媒水性乳濁液を得るべく
分散させ得る別の一群の適当ポリマーであるエポキシ化
ポリマーは、共役ジエン及び/またはビニル芳香族炭化
水素を有するアニオン重合ポリマーをベースとするポリ
マーである。
分散させ得る別の一群の適当ポリマーであるエポキシ化
ポリマーは、共役ジエン及び/またはビニル芳香族炭化
水素を有するアニオン重合ポリマーをベースとするポリ
マーである。
【0021】本発明の方法に有用であるエポキシ化ジエ
ンポリマーまたはコポリマーは、Encycloped
ia of Chemical Technology
19, 3rd ed., pp.251−266
(1980)、D. N. Schulz, S.
R. Turner and M. A. Golu
b,Rubber Chemistry and Te
chnology 5,p.809(1982)、W−
K. Huang, G−H. Hsuie and
W−H. Hou, Journal of Poly
mer Science, Part A: Poly
mer Chemistry 26, p.1867
(1988)、K. A. Jorgensen, C
hemical Reviews 89, p.431
(1989)、及びHermann,Fischer
and Marz, Angew. Chem. In
t.Ed. Engl. 30(No.12), p.
1638(1991)において一般的に説明されたり論
評されたりしているようなエポキシ化操作で製造し得
る。エポキシ化は通常、ポリマーの共役ジエン部分のオ
レフィン性二重結合において生起する。
ンポリマーまたはコポリマーは、Encycloped
ia of Chemical Technology
19, 3rd ed., pp.251−266
(1980)、D. N. Schulz, S.
R. Turner and M. A. Golu
b,Rubber Chemistry and Te
chnology 5,p.809(1982)、W−
K. Huang, G−H. Hsuie and
W−H. Hou, Journal of Poly
mer Science, Part A: Poly
mer Chemistry 26, p.1867
(1988)、K. A. Jorgensen, C
hemical Reviews 89, p.431
(1989)、及びHermann,Fischer
and Marz, Angew. Chem. In
t.Ed. Engl. 30(No.12), p.
1638(1991)において一般的に説明されたり論
評されたりしているようなエポキシ化操作で製造し得
る。エポキシ化は通常、ポリマーの共役ジエン部分のオ
レフィン性二重結合において生起する。
【0022】1H NMRは、各種のオレフィン性二重
結合のいずれがどれほどの量でエポキシ化されたかを決
定する有効な手段である。更に、試料を塩化メチレンに
溶解させれば、過塩酸(0.1N)及び第四級アンモニ
ウムハロゲン化物(テトラエチルアンモニウムブロミ
ド)での直接滴定によってもエポキシの量を測定し得
る。エポキシ滴定は、1988年に発行されたClay
ton A. May編集のEpoxy Resins
Chemistry and Technology
(p.1065)に記載されている。
結合のいずれがどれほどの量でエポキシ化されたかを決
定する有効な手段である。更に、試料を塩化メチレンに
溶解させれば、過塩酸(0.1N)及び第四級アンモニ
ウムハロゲン化物(テトラエチルアンモニウムブロミ
ド)での直接滴定によってもエポキシの量を測定し得
る。エポキシ滴定は、1988年に発行されたClay
ton A. May編集のEpoxy Resins
Chemistry and Technology
(p.1065)に記載されている。
【0023】本発明により用い得るアクリルモノマー含
有ポリマーは、共役ジエン及び/またはビニル芳香族炭
化水素とアクリルモノマーとのブロックコポリマーであ
る。適当なアクリルモノマーは、加水分解されたアルキ
ルメタクリレートまたはその無水物誘導体などのアルキ
ルメタクリレートやアルキルメタクリレート誘導体であ
る。その他の適当なアクリルモノマーには、t−ブチル
アクリレートなどのアクリレート;2,6−ジメチルシ
クロヘキシルメタクリレートなどの環状アルキルメタク
リレート;及びテトラヒドロフランアクリレートなど
の、アルキル基がエーテル結合を有するアクリレートが
含まれる。本発明には、2種以上の共役ジエンを有する
コポリマーが有用である。共役ジエンと、ビニル芳香族
モノマーを伴ったアクリルモノマーとのブロックコポリ
マーが好ましい。
有ポリマーは、共役ジエン及び/またはビニル芳香族炭
化水素とアクリルモノマーとのブロックコポリマーであ
る。適当なアクリルモノマーは、加水分解されたアルキ
ルメタクリレートまたはその無水物誘導体などのアルキ
ルメタクリレートやアルキルメタクリレート誘導体であ
る。その他の適当なアクリルモノマーには、t−ブチル
アクリレートなどのアクリレート;2,6−ジメチルシ
クロヘキシルメタクリレートなどの環状アルキルメタク
リレート;及びテトラヒドロフランアクリレートなど
の、アルキル基がエーテル結合を有するアクリレートが
含まれる。本発明には、2種以上の共役ジエンを有する
コポリマーが有用である。共役ジエンと、ビニル芳香族
モノマーを伴ったアクリルモノマーとのブロックコポリ
マーが好ましい。
【0024】アクリルモノマー含有ブロックコポリマー
中には既に官能基が存在するが、このようなブロックコ
ポリマーを更に官能化することが望ましい場合も有る。
しかし、酸官能化の操作には、(1)イソブチレン及び
水を排除して、水に暴露されるとメタクリル酸となる無
水メタクリル酸を生成させる熱にポリマーを晒すこと、
または(2)酸または酸触媒の存在下にポリマー溶液を
(70〜90℃に)加熱することによってポリマーにエ
ステル基の加水分解を施すことが含まれる。これらの操
作はいずれも慎重に行なわないと、不飽和ゴムの崩壊及
び/または架橋を招く恐れが有る。この問題を回避する
ために、一つ以上の共役ジエンブロックを水素化するこ
とが好ましい。
中には既に官能基が存在するが、このようなブロックコ
ポリマーを更に官能化することが望ましい場合も有る。
しかし、酸官能化の操作には、(1)イソブチレン及び
水を排除して、水に暴露されるとメタクリル酸となる無
水メタクリル酸を生成させる熱にポリマーを晒すこと、
または(2)酸または酸触媒の存在下にポリマー溶液を
(70〜90℃に)加熱することによってポリマーにエ
ステル基の加水分解を施すことが含まれる。これらの操
作はいずれも慎重に行なわないと、不飽和ゴムの崩壊及
び/または架橋を招く恐れが有る。この問題を回避する
ために、一つ以上の共役ジエンブロックを水素化するこ
とが好ましい。
【0025】アクリルモノマー含有ブロックコポリマー
は、例えば米国特許第5,002,676号及びヨーロ
ッパ特許出願第0,458,379号に開示されている
ような公知のモノマー逐次添加技術や、モノマー漸増添
加技術や、結合技術を含めた任意の公知ブロック重合ま
たは共重合操作で製造し得る。
は、例えば米国特許第5,002,676号及びヨーロ
ッパ特許出願第0,458,379号に開示されている
ような公知のモノマー逐次添加技術や、モノマー漸増添
加技術や、結合技術を含めた任意の公知ブロック重合ま
たは共重合操作で製造し得る。
【0026】アクリルモノマー含有ブロックコポリマー
の製造に用い得る共役ジエンには、1,3−ブタジエ
ン、2−メチル−1,3−ブタジエン(イソプレン)、
2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペン
タジエン、1,3−ヘキサジエンといった炭素原子4〜
8個の共役ジエン及びこれらの混合物が含まれる。好ま
しい共役ジエンは1,3−ブタジエン及びイソプレンで
ある。適当なビニル芳香族炭化水素には、スチレン、o
−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−t−ブチ
ルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、α−メチルス
チレン及びビニルナフタレンが含まれる。好ましいビニ
ル芳香族炭化水素はスチレンである。
の製造に用い得る共役ジエンには、1,3−ブタジエ
ン、2−メチル−1,3−ブタジエン(イソプレン)、
2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペン
タジエン、1,3−ヘキサジエンといった炭素原子4〜
8個の共役ジエン及びこれらの混合物が含まれる。好ま
しい共役ジエンは1,3−ブタジエン及びイソプレンで
ある。適当なビニル芳香族炭化水素には、スチレン、o
−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−t−ブチ
ルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、α−メチルス
チレン及びビニルナフタレンが含まれる。好ましいビニ
ル芳香族炭化水素はスチレンである。
【0027】好ましいアクリルモノマーはアルキルメタ
クリレートである。このメタクリレートは、例えばアル
キル基が14個以下の炭素原子を有するものである。こ
のようなアルキルメタクリレートを有するポリマーの誘
導体、即ち例えばメタクリレート基の一部または全部が
酸性化されたポリマー、その無水物、そのイオノマー、
そのアルコール及びアミンとの反応生成物等も本発明で
用い得る。アルキルメタクリレートの誘導体には、メタ
クリル酸、メタクリル酸塩(例えば亜鉛、ナトリウム及
び第四級アンモニウム塩)、及び互いに隣接する酸単位
間に加熱によって生成させた無水物が含まれる。そのよ
うなメタクリレートエステルの例に、メチルメタクリレ
ート、エチルメタクリレート、sec−ブチルメタクリ
レート、t−ブチルメタクリレート、i−アミルメタク
リレート、ヘキシルメタクリレート、デシルメタクリレ
ート及びドデシルメタクリレートが有る。
クリレートである。このメタクリレートは、例えばアル
キル基が14個以下の炭素原子を有するものである。こ
のようなアルキルメタクリレートを有するポリマーの誘
導体、即ち例えばメタクリレート基の一部または全部が
酸性化されたポリマー、その無水物、そのイオノマー、
そのアルコール及びアミンとの反応生成物等も本発明で
用い得る。アルキルメタクリレートの誘導体には、メタ
クリル酸、メタクリル酸塩(例えば亜鉛、ナトリウム及
び第四級アンモニウム塩)、及び互いに隣接する酸単位
間に加熱によって生成させた無水物が含まれる。そのよ
うなメタクリレートエステルの例に、メチルメタクリレ
ート、エチルメタクリレート、sec−ブチルメタクリ
レート、t−ブチルメタクリレート、i−アミルメタク
リレート、ヘキシルメタクリレート、デシルメタクリレ
ート及びドデシルメタクリレートが有る。
【0028】通常、アクリルモノマーはポリマー中に1
〜20重量%の量で存在させ得、なぜならこれより少量
では本発明の利点が得られず、またこれより多量ではコ
ストの点から不利となるからである。上記重量パーセン
テージはいずれもポリマーの総重量に基づく。
〜20重量%の量で存在させ得、なぜならこれより少量
では本発明の利点が得られず、またこれより多量ではコ
ストの点から不利となるからである。上記重量パーセン
テージはいずれもポリマーの総重量に基づく。
【0029】末端を官能化したポリジエンポリマーに関
して先に簡単に検討したように、これらのポリマーの粘
度には分子量が関連する。通常、分子量が大きいほど粘
度も高くなる。先に提示した目標粘度の達成のために、
本発明で用いるポリマーは線状ポリマーであれば10,
000以下、星形ポリマーであれば150,000以下
の分子量を有するべきである。好ましくは、線状ポリマ
ーの分子量は3,000〜4,000、星形ポリマーの
分子量は80,000〜120,000であるべきであ
る。このような分子量は、ポリマーを本発明の方法で用
い得ることを保証する。
して先に簡単に検討したように、これらのポリマーの粘
度には分子量が関連する。通常、分子量が大きいほど粘
度も高くなる。先に提示した目標粘度の達成のために、
本発明で用いるポリマーは線状ポリマーであれば10,
000以下、星形ポリマーであれば150,000以下
の分子量を有するべきである。好ましくは、線状ポリマ
ーの分子量は3,000〜4,000、星形ポリマーの
分子量は80,000〜120,000であるべきであ
る。このような分子量は、ポリマーを本発明の方法で用
い得ることを保証する。
【0030】線状ポリマーの分子量や、結合前の星形ポ
リマーのモノ、ジ、トリブロック等の重合肢など、ポリ
マーの未集合の線状セグメントの分子量はゲル浸透クロ
マトグラフィー(GPC)によって好ましく測定でき、
一方星形ポリマーのために用いるべき優れた方法では光
散乱技術で重量平均分子量を測定する。GPC及び光散
乱技術の詳細は次の諸文献に開示されている:1.Mo
dern Size−Exclusion Liqui
d Chromatography, M. W. Y
au, J. J. Kirkland, D. D.
Bly, John Wiley & Sons,
NewYork, NY, 19792.Light
Scattering from Polymer S
olutions, M. B. Huglin, e
d., Academic Press, New Y
ork, NY, 19723.W. Kay and
A. J. Havlik, Applied Op
tics 12, p.541(1973)4.M.
L. McConnell, American La
boratory 63, May, 1978。
リマーのモノ、ジ、トリブロック等の重合肢など、ポリ
マーの未集合の線状セグメントの分子量はゲル浸透クロ
マトグラフィー(GPC)によって好ましく測定でき、
一方星形ポリマーのために用いるべき優れた方法では光
散乱技術で重量平均分子量を測定する。GPC及び光散
乱技術の詳細は次の諸文献に開示されている:1.Mo
dern Size−Exclusion Liqui
d Chromatography, M. W. Y
au, J. J. Kirkland, D. D.
Bly, John Wiley & Sons,
NewYork, NY, 19792.Light
Scattering from Polymer S
olutions, M. B. Huglin, e
d., Academic Press, New Y
ork, NY, 19723.W. Kay and
A. J. Havlik, Applied Op
tics 12, p.541(1973)4.M.
L. McConnell, American La
boratory 63, May, 1978。
【0031】本発明の方法の第一のステップ[ステップ
(a)]は、ポリマーが溶媒使用の回避を可能にする
3,000cp以下の粘度を有することを確実にするた
めのものである。通常、室温での粘度が低いほど乳化は
容易である。実質的に3,000cpを上回る粘度を有
するポリマーは、最初に溶媒に溶解させずにここに説明
する方法で好ましく分散させることはできない。従っ
て、本発明の方法で用い得るポリマーは、水性乳濁液の
製造にとって妥当な温度において3,000cp以下の
粘度を有するポリマーのみであり得る。上記温度は確実
に250℃以下であり、なぜなら崩壊を伴う問題が存在
するからである。このことは非水素化ポリマーにとって
特に重要である。理想的には、本発明の乳濁液の製造の
間にポリマーを加熱する作業温度は100℃未満とする
べきであり、そうすれば水の沸騰に関連する問題を回避
できる。
(a)]は、ポリマーが溶媒使用の回避を可能にする
3,000cp以下の粘度を有することを確実にするた
めのものである。通常、室温での粘度が低いほど乳化は
容易である。実質的に3,000cpを上回る粘度を有
するポリマーは、最初に溶媒に溶解させずにここに説明
する方法で好ましく分散させることはできない。従っ
て、本発明の方法で用い得るポリマーは、水性乳濁液の
製造にとって妥当な温度において3,000cp以下の
粘度を有するポリマーのみであり得る。上記温度は確実
に250℃以下であり、なぜなら崩壊を伴う問題が存在
するからである。このことは非水素化ポリマーにとって
特に重要である。理想的には、本発明の乳濁液の製造の
間にポリマーを加熱する作業温度は100℃未満とする
べきであり、そうすれば水の沸騰に関連する問題を回避
できる。
【0032】別個のステップであるステップ(b)で界
面活性剤を水と混合し、好ましくは得られた混合物を、
ポリマーとの混合時にポリマーをあまり急速に冷却しな
いように20〜100℃に加熱する。温度は100℃よ
り低く維持することが望ましく、なぜなら水を100℃
より高温に加熱するには高価な高圧設備が必要となるか
らである。用いる界面活性剤はアニオン性であってもカ
チオン性であってもよい。アニオン界面活性剤の例に
は、ドデシル硫酸ナトリウムを含めた硫酸塩、スルホン
酸塩、カルボン酸塩、エトキシスルフェート及びエトキ
シスルホネートが含まれる。他の特定例として、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、硫酸化Neodolアルコールのナ
トリウム塩、硫酸化Neodolエトキシル化物のナト
リウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ア
ルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ジオクチルス
ルホ琥珀酸ナトリウム等を挙げることができる(“Ne
odol”は商標である)。硫酸化アルキル−フェノー
ルエトキシル化物の塩も有効なアニオン性乳化剤であ
る。有効なカチオン性界面活性乳化剤の例には、塩化セ
チルトリメチルアンモニウム、塩化ココ−トリメチルア
ンモニウム、及び塩化ジ−ココ−ジメチルアンモニウム
が含まれる。
面活性剤を水と混合し、好ましくは得られた混合物を、
ポリマーとの混合時にポリマーをあまり急速に冷却しな
いように20〜100℃に加熱する。温度は100℃よ
り低く維持することが望ましく、なぜなら水を100℃
より高温に加熱するには高価な高圧設備が必要となるか
らである。用いる界面活性剤はアニオン性であってもカ
チオン性であってもよい。アニオン界面活性剤の例に
は、ドデシル硫酸ナトリウムを含めた硫酸塩、スルホン
酸塩、カルボン酸塩、エトキシスルフェート及びエトキ
シスルホネートが含まれる。他の特定例として、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、硫酸化Neodolアルコールのナ
トリウム塩、硫酸化Neodolエトキシル化物のナト
リウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ア
ルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ジオクチルス
ルホ琥珀酸ナトリウム等を挙げることができる(“Ne
odol”は商標である)。硫酸化アルキル−フェノー
ルエトキシル化物の塩も有効なアニオン性乳化剤であ
る。有効なカチオン性界面活性乳化剤の例には、塩化セ
チルトリメチルアンモニウム、塩化ココ−トリメチルア
ンモニウム、及び塩化ジ−ココ−ジメチルアンモニウム
が含まれる。
【0033】用いる界面活性剤の量は通常、ポリマーの
0.5〜5.0重量%である。好ましくは、界面活性剤
量は1%未満であるべきであり、なぜなら界面活性剤は
付着性及び防湿性を損なうことが知られているからであ
る。
0.5〜5.0重量%である。好ましくは、界面活性剤
量は1%未満であるべきであり、なぜなら界面活性剤は
付着性及び防湿性を損なうことが知られているからであ
る。
【0034】続くステップ(c)では加熱したポリマー
に水と界面活性剤との混合物を、ポリマーをSilve
rson混合機のような高速混合機において高速(例え
ば6,000rpm)で攪拌しながら添加し、それによ
って乳濁液を製造する(“Silverson”は商標
である)。この時点で、沸騰によって水分が甚だしく失
われないように混合物を100℃より低温に冷ますべく
加熱を弱める。高圧を印加した閉鎖系において操作を行
なうような場合であれば、加熱を100℃より高温で継
続することも可能である。そのような加熱は小粒径の分
散液を製造するうえで好ましいかもしれないが、より複
雑かつ高価な設備を必要とする。小さい粒径を、従って
安定な乳濁液を実現するためにはポリマーの攪拌を高剪
断速度で行なうことが重要である。ポリマー攪拌時の剪
断速度が不十分であると比較的大きい粒径の液滴が生
じ、乳濁液は安定しない。
に水と界面活性剤との混合物を、ポリマーをSilve
rson混合機のような高速混合機において高速(例え
ば6,000rpm)で攪拌しながら添加し、それによ
って乳濁液を製造する(“Silverson”は商標
である)。この時点で、沸騰によって水分が甚だしく失
われないように混合物を100℃より低温に冷ますべく
加熱を弱める。高圧を印加した閉鎖系において操作を行
なうような場合であれば、加熱を100℃より高温で継
続することも可能である。そのような加熱は小粒径の分
散液を製造するうえで好ましいかもしれないが、より複
雑かつ高価な設備を必要とする。小さい粒径を、従って
安定な乳濁液を実現するためにはポリマーの攪拌を高剪
断速度で行なうことが重要である。ポリマー攪拌時の剪
断速度が不十分であると比較的大きい粒径の液滴が生
じ、乳濁液は安定しない。
【0035】次に、ステップ(d)で乳濁液を冷却す
る。乳濁液は100℃以下に、好ましくは20〜50℃
に冷却し得る。好ましくは、付加的なステップ(e)に
おいて乳濁液に、この流体中へのエネルギー散逸が10
8W/m3を上回るように乱流及び/または空洞を発生さ
せることによって粒径を更に減少させる。ソニケーター
を用いてもよいが、Microfluidics Co
rp., Newton, Massachusett
sから入手可能なM110−F型Microfluid
izerのような装置が良好に機能することが判明して
おり、従ってそのような装置が好ましい。この分散装置
は流体を1,100bar(16,000psi)に加
圧して、まず250μmオリフィスの相互作用室、次い
で150μmオリフィスの相互作用室に通す。相互作用
室は、空洞及び剪断力の両方の中心でのエネルギー放出
を惹起する激しい乱流の集束相互作用域を用意するチャ
ネルを有する。このような分散装置に乳濁液を複数回通
し、それによって極小粒径を実現することが可能であ
る。ソニケーターは主として空洞を発生させ、Micr
ofluidizerは乱流を発生させる。
る。乳濁液は100℃以下に、好ましくは20〜50℃
に冷却し得る。好ましくは、付加的なステップ(e)に
おいて乳濁液に、この流体中へのエネルギー散逸が10
8W/m3を上回るように乱流及び/または空洞を発生さ
せることによって粒径を更に減少させる。ソニケーター
を用いてもよいが、Microfluidics Co
rp., Newton, Massachusett
sから入手可能なM110−F型Microfluid
izerのような装置が良好に機能することが判明して
おり、従ってそのような装置が好ましい。この分散装置
は流体を1,100bar(16,000psi)に加
圧して、まず250μmオリフィスの相互作用室、次い
で150μmオリフィスの相互作用室に通す。相互作用
室は、空洞及び剪断力の両方の中心でのエネルギー放出
を惹起する激しい乱流の集束相互作用域を用意するチャ
ネルを有する。このような分散装置に乳濁液を複数回通
し、それによって極小粒径を実現することが可能であ
る。ソニケーターは主として空洞を発生させ、Micr
ofluidizerは乱流を発生させる。
【0036】本発明の方法の最終ステップとして乳濁液
をMicrofluidics社のホモジナイザーに掛
け、それによって1μm未満の平均粒径を達成すること
が好ましいが、ポリマーの分子量が比較的小さい、即ち
5,000未満である場合、またはポリマーの極性官能
性レベルが高く、10%を越える場合、ホモジナイザー
は不要である。高極性ポリマーの例として、低分子量メ
タクリル酸含有ジエンブロックコポリマーなどが挙げら
れる。極性官能性はポリマーの、水との混和性を高め、
ポリマーを非常に微細な液滴中に分散させるのに必要な
エネルギー量を減少させる。分散に必要なエネルギー量
はポリマーの分子量がより小さい場合にも減少し、なぜ
なら所与の処理温度においてより小さい分子量はより低
粘度の系をもたらすからである。
をMicrofluidics社のホモジナイザーに掛
け、それによって1μm未満の平均粒径を達成すること
が好ましいが、ポリマーの分子量が比較的小さい、即ち
5,000未満である場合、またはポリマーの極性官能
性レベルが高く、10%を越える場合、ホモジナイザー
は不要である。高極性ポリマーの例として、低分子量メ
タクリル酸含有ジエンブロックコポリマーなどが挙げら
れる。極性官能性はポリマーの、水との混和性を高め、
ポリマーを非常に微細な液滴中に分散させるのに必要な
エネルギー量を減少させる。分散に必要なエネルギー量
はポリマーの分子量がより小さい場合にも減少し、なぜ
なら所与の処理温度においてより小さい分子量はより低
粘度の系をもたらすからである。
【0037】平均粒径1μm未満の無溶媒水性乳濁液で
あって、(a)20〜80重量%のエポキシ化ジエンポ
リマー、水素化ポリジエンジオールまたはアクリルモノ
マー含有ブロックコポリマーと、(b)界面活性剤と、
(c)水とから成る乳濁液も本発明の範囲内である。
あって、(a)20〜80重量%のエポキシ化ジエンポ
リマー、水素化ポリジエンジオールまたはアクリルモノ
マー含有ブロックコポリマーと、(b)界面活性剤と、
(c)水とから成る乳濁液も本発明の範囲内である。
【0038】好ましい一具体例において、エポキシ化ジ
エンポリマーはエポキシ化イソプレン星形ポリマーであ
る。別の好ましい具体例では上記ポリジエンは水素化ポ
リブタジエンジオールであり、また更に別の好ましい具
体例においてアクリルモノマー含有ポリマーは共役ジエ
ン−t−ブチルメタクリレートブロックコポリマーであ
る。
エンポリマーはエポキシ化イソプレン星形ポリマーであ
る。別の好ましい具体例では上記ポリジエンは水素化ポ
リブタジエンジオールであり、また更に別の好ましい具
体例においてアクリルモノマー含有ポリマーは共役ジエ
ン−t−ブチルメタクリレートブロックコポリマーであ
る。
【0039】本発明の乳濁液は、水をベースとする被覆
材及び接着剤製品中への配合にきわめて有用である。ジ
オールはジイソシアネートと反応して可撓性被覆をもた
らし得る。エポキシ化ジエンポリマーは、電子ビーム放
射、紫外線放射または化学硬化剤によって硬化して、有
用な接着剤または被覆材製品を実現し得る。
材及び接着剤製品中への配合にきわめて有用である。ジ
オールはジイソシアネートと反応して可撓性被覆をもた
らし得る。エポキシ化ジエンポリマーは、電子ビーム放
射、紫外線放射または化学硬化剤によって硬化して、有
用な接着剤または被覆材製品を実現し得る。
【0040】
【実施例】実施例1 この実施例では、分子量3,400の水素化ポリブタジ
エンジオールの乳濁液を製造した。85gのポリマー
を、Silverson混合機を装備した500ml丸
底フラスコに入れ、加熱マントルで温度を110℃とし
た。温度110℃でのポリマーの粘度は約300cpで
あった。85gの水を70℃に加熱し、5phrの界面
活性剤Calsoft 90(ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム)と混合し、これをポリマーに添加し
た。ポリマーと水混合物とを約10分間混合し、それに
よって乳濁液を製造した。乳濁液を瓶に注ぎ入れて25
℃に冷却したところ、瓶の底に水層が生じた。この水を
分離し、最終乳濁液の固体含量を69%に高めた。粒径
は0.3〜3.5μmであった。後に、乳濁液をMic
rofluidics 110−Fに掛けて最終粒径を
0.1〜2.0μmとした。得られた乳濁液は安定であ
った。
エンジオールの乳濁液を製造した。85gのポリマー
を、Silverson混合機を装備した500ml丸
底フラスコに入れ、加熱マントルで温度を110℃とし
た。温度110℃でのポリマーの粘度は約300cpで
あった。85gの水を70℃に加熱し、5phrの界面
活性剤Calsoft 90(ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム)と混合し、これをポリマーに添加し
た。ポリマーと水混合物とを約10分間混合し、それに
よって乳濁液を製造した。乳濁液を瓶に注ぎ入れて25
℃に冷却したところ、瓶の底に水層が生じた。この水を
分離し、最終乳濁液の固体含量を69%に高めた。粒径
は0.3〜3.5μmであった。後に、乳濁液をMic
rofluidics 110−Fに掛けて最終粒径を
0.1〜2.0μmとした。得られた乳濁液は安定であ
った。
【0041】実施例2 18個以下の重合肢を有する分子量110,000のエ
ポキシ化イソプレン星形ポリマー160gを、Silv
erson混合機を装備した500ml丸底フラスコに
入れて攪拌下に134℃に加熱した。この温度でのポリ
マーの粘度は約2500cpであった。5phrの界面
活性剤Calsoft 90を含有する160gの水を
85℃に加熱し、素早くポリマーに添加した。ポリマー
と水溶液とを10分間激しく混合し、その際温度を89
℃まで徐々に低下させた。得られた乳濁液を瓶に注ぎ入
れた。5分後、幾分かのポリマーが溶液上に浮上し、瓶
底には水層が生じた。次に、溶液をMicroflui
dics 110−Fに掛けた。再び水層が生じたので
これを除去した。乳濁液の平均粒径は0.3μmとな
り、このポリマー乳濁液の最終固体含量は58%であっ
た。
ポキシ化イソプレン星形ポリマー160gを、Silv
erson混合機を装備した500ml丸底フラスコに
入れて攪拌下に134℃に加熱した。この温度でのポリ
マーの粘度は約2500cpであった。5phrの界面
活性剤Calsoft 90を含有する160gの水を
85℃に加熱し、素早くポリマーに添加した。ポリマー
と水溶液とを10分間激しく混合し、その際温度を89
℃まで徐々に低下させた。得られた乳濁液を瓶に注ぎ入
れた。5分後、幾分かのポリマーが溶液上に浮上し、瓶
底には水層が生じた。次に、溶液をMicroflui
dics 110−Fに掛けた。再び水層が生じたので
これを除去した。乳濁液の平均粒径は0.3μmとな
り、このポリマー乳濁液の最終固体含量は58%であっ
た。
Claims (7)
- 【請求項1】 アニオン重合ポリマーの無溶媒水性乳濁
液を製造する方法であって、(a)ポリマーをその粘度
が3,000cp以下となる温度まで加熱し、(b)水
を界面活性剤と混合し、(c)(b)の混合物を(a)
のポリマーに、ポリマーを高速で攪拌しつつ添加するこ
とによって乳濁液を製造し、(d)乳濁液を100℃以
下に冷却することを含む方法。 - 【請求項2】 (e)乳濁液に、乳濁液中へのエネルギ
ー散逸が108W/m3を上回るように乱流及び/または
空洞を発生させることも含むことを特徴とする請求項1
に記載の方法。 - 【請求項3】 ポリマーを水素化ポリジエンジオール、
アクリルモノマー含有ブロックコポリマー、及びエポキ
シ化ジエンポリマーの中から選択することを特徴とする
請求項1または2に記載の方法。 - 【請求項4】 平均粒径1μm未満の無溶媒水性乳濁液
であって、(a)20〜80重量%の水素化ポリジエン
ジオール、エポキシ化ジエンポリマーまたはアクリルモ
ノマー含有ブロックコポリマーと、(b)界面活性剤
と、(c)水とから成る乳濁液。 - 【請求項5】 水素化ポリジエンジオールが水素化ポリ
ブタジエンジオールであることを特徴とする請求項4に
記載の乳濁液。 - 【請求項6】 エポキシ化ジエンポリマーがエポキシ化
イソプレン星形ポリマーであることを特徴とする請求項
4に記載の乳濁液。 - 【請求項7】 アクリルモノマー含有ブロックコポリマ
ーがジエン−t−ブチルメタクリレートブロックコポリ
マーであることを特徴とする請求項4に記載の乳濁液。
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JP (1) | JPH06240005A (ja) |
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- 1993-05-24 US US08/066,598 patent/US5358981A/en not_active Expired - Fee Related
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1996
- 1996-02-20 US US08/603,490 patent/US5612407A/en not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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