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JPH06217778A - ヒトmk遺伝子及び蛋白質の配列 - Google Patents

ヒトmk遺伝子及び蛋白質の配列

Info

Publication number
JPH06217778A
JPH06217778A JP3228656A JP22865691A JPH06217778A JP H06217778 A JPH06217778 A JP H06217778A JP 3228656 A JP3228656 A JP 3228656A JP 22865691 A JP22865691 A JP 22865691A JP H06217778 A JPH06217778 A JP H06217778A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protein
cells
gene
sequence
hbnf
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3228656A
Other languages
English (en)
Inventor
Imre Kovesdi
イムレ・コベスデイ
Peter Bohlen
ピーター・ボーレン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wyeth Holdings LLC
Original Assignee
American Cyanamid Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by American Cyanamid Co filed Critical American Cyanamid Co
Publication of JPH06217778A publication Critical patent/JPH06217778A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/11DNA or RNA fragments; Modified forms thereof; Non-coding nucleic acids having a biological activity
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/475Growth factors; Growth regulators
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

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  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明はヒトMK蛋白質のための新規DNA
及びアミノ酸配列に関する。MK蛋白質の製造法におい
て有用な発現ベクタ−及び宿主細胞についても記載す
る。 【効果】 本発明における配列決定により神経細胞の成
長、維持及び修復に有用な細胞を構築することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はヒトヘパリン結合神経栄養因子
(HBNF)と実質的に相同な蛋白質のための新規DN
A配列に関する。問題の配列は以前に記載されたMK1
と表されるねずみ蛋白質とも高度の相同性を示す。これ
らの既知の蛋白質とのMKの相同性は、神経細胞成長及
び分化の誘導、ならびに神経細胞の維持及び修復におい
て類似の有用性かあることを示唆している。さらに奇形
がん腫細胞及び胚の発生においてMK遺伝子が存在する
ことは分化誘導因子として、ならびに組織維持又は修復
因子としての広い有用性を示す。
【0002】本発明の蛋白質は通常ヒトの脳で製造され
るが、明らかにHBNFとは発生的に異なる時期に製造
される。ヒトのMK蛋白質は発表されているマウスMK
配列と約85%の相同性を示す。現在MKは、多数の異
なる種に存在する保存性の高い遺伝子ファミリ−の一員
であることが明らかになったが、ヒトにおいてそのよう
な蛋白質の存在は以前認められていなかった。
【0003】ヒトのMK蛋白質をコ−ドする遺伝子はヒ
トの新生児脳幹RNAから得たcDNAライブラリから
単離される。遺伝子は配列を決定され、クロ−ニングさ
れている;これは366−ヌクレオチド配列であり、蛋
白質が121アミノ酸を有することを示している。
【0004】
【発明の背景】Kadomatsu等(Bioche
m.Biophys.Res.Comm.151:13
12−1318,1988)はマウス細胞からcDNA
を単離し、配列を決定し、それをMK1と呼んだ。対応
するmRNAはマウスの胚の発生の初期段階に存在する
が後期段階には存在しないと言われている。MK1蛋白
質は細胞の分化、特にDNA結合蛋白質調節遺伝子発現
の制御と関連していると示唆されている。他の既知の蛋
白質配列との関連性は見いだされていない。その後の文
献(Tomomura等,J.Biol.Chem.2
65:10765−10770,1990)は胚性がん
腫細胞分化の初期段階におけるMK遺伝子の発現を報告
しており、明確に異なる3種類のcDNAクロ−ンの存
在を示し、MK1,MK2及びMK3と呼んだ。Kad
omatsu等(J.Cell.Biol.110:6
07−616,1990)はMKが多種類の細胞の分化
において基本的な役割を演じること、及び上皮組織の生
成及び中胚葉の改造に含まれ得ることを示唆した。
【0005】ここでマウスMK1配列はヘパリン結合神
経栄養因子(HBNFs)として知られる蛋白質の群に
おいて高度の相同性を有することが見いだされた;後者
の蛋白質をコードするヌクレオチド配列は出願人等の同
時係属、及び同時出願の出願番号07/568,574
に開示されている。HBNF蛋白質はEP 32507
6で最初にHBBMSとして開示された。ここで予期に
反してマウスMK配列に対応する遺伝子がヒトの脳でも
見いだされた。本発明はヒトの蛋白質をコードする遺伝
子の全配列、ならびに成熟蛋白質の予想アミノ酸配列、
クローニング及び発現ベクター、及び遺伝子を発現し、
純粋なMK蛋白質を製造することができる宿主細胞を提
供する。MK蛋白質及びHBNFの間の強い相同性を考
慮すると、これらは発生的な意味を持つ、遺伝子及び蛋
白質のファミリーを構成するようである。
【0006】1連のポリメラ−ゼ連鎖反応(PCR)の
分離、及びヒト新生児脳幹から誘導したcDNAライブ
ラリのスクリ−ニングにより、ヒトMKをコ−ドするD
NA配列をクロ−ニングする。PCR増幅のためのオリ
ゴヌクレオチドの設計のための出発点としてヒトHBN
F配列を使用する;この配列を図2に示す。HBNF、
及び発表されたマウス MK1 DNA配列間に最も保
存されている領域に特異的なヌクレオチドを設計する。
このオリゴヌクレオチドをマウスゲノムDNA上のポリ
メラ−ゼ連鎖反応(PCR)においてプライマ−として
使用する。予想された150の塩基対生成物を適したベ
クタ−にクロ−ニングし、配列を決定する。このクロ−
ンを、ヒトMK同等遺伝子の同定のためのヒト脳cDN
Aライブラリのスクリ−ニングのプロ−ブとして使用す
る。単一のクロ−ンを単離し、サブクロ−ニングし、配
列を決定する。これらのクロ−ンのひとつの配列を図1
に示し、1100と見積もられる成人MK mRNAの
ヌクレオチドの790ヌクレオチドと説明する。続いて
ヌクレオチド配列をより短い別のMKクロ−ンで確認
し、最初のクロ−ンの異なる重複フラグメントを含むこ
とがわかる。MK cDNAの配列は2個のポリアデニ
ル化シグナル、及び1個のポリA末端を含む(図1)。
最初の単離クロ−ンは読み取り枠を持ち、コ−ド領域は
ヌクレオチド22で始まり143残基蛋白質を定義す
る。N−末端配列は非常に嫌水性で、シグナルペプチド
を特徴とする(Von Heijne,J.Mol.B
iol.184:99−105,1985)。Von
Heijneにより示されたシグナルペプチドの構造に
関する基準(同;Nucl.Acid Res.14:
4683−4690,1986)、及びマウスMKとヒ
トHBNF配列の比較を基にして、シグナルペプチドの
分裂はアミノ酸残基22(Ala)及び23(Lys)
の間で起こり、121残基の長さの成熟MKポリペプチ
ドが生ずると仮定する。
【0007】図3に示す通り、ヒトMK誘導アミノ酸配
列、及びマウスMK蛋白質配列を比較するとその相違は
わずか約15%である。これらの変化のほとんどは保存
的である。図2に示されたMKとHBNFの間の相同性
は、保存されたアミノ酸変化が含まれると50%の相同
性が63%に増加することを示す。両蛋白質に存在する
システインは完全に並んでおり、類似構造を示唆してい
る。
【0008】真核蛋白質に汚染されない成熟MK蛋白質
の供給源とするために、上記で単離したcDNAクロ−
ンをPCR増幅の鋳型として使用し、メチオニンコドン
を成熟蛋白質のN−末端リシン残基の5’に直接配置す
るようプライマ−を設計する。増幅生成物を発現ベクタ
−pET−3aの修正型(Studier等,199
0)にクロ−ニングし、得られたプラスミドpETMH
2をcoli株 BL21 LysSに形質転換す
る。IPTG−誘導pETMH2を含む細菌の蛋白質抽
出物は約16.5kDa移動した蛋白質主要バンドを示
す(図4,列2)。非誘導培養物(列1,pETMH2
−含有細菌)は、SDS−PAGEバンドの強度により
判断して、ずっと少量の蛋白質を含む。組み替えMK蛋
白質を、IPTG−誘導細菌培養物からヘパリンアフィ
ニティ−クロマトグラフィ−(図4,列3)により精製
し、そのN−末端配列及びアミノ酸組成を確認する。
【0009】ヒト、及び発表されたマウスMK DN
A、ならびに誘導蛋白質配列の相同性は、HBNFの類
似の進化的比較より保存性の程度が低い。HBNFとの
相同性から推定した成熟MK蛋白質からの推定N−末端
を用いて、マウス配列中に3個のアミノ酸の欠失を含み
86%のアミノ酸の同一性が観察される。HBNF及び
MKは両方とも脳で発現するが、それらの時間的、及び
空間的調節は異なる。予備的に行ったin situ
イブリッド形成により、2つのメッセ−ジのための明確
に異なる発現のパタ−ンを示した。成体組織からのマウ
スRNAのノザンハイブリッド形成分析は、脳が165
0−ヌクレオチドHBNFメッセ−ジを発現するだけで
あることを示す(図6)。これはHBNF蛋白質が脳に
存在することを示したHBNF蛋白質の発現の特徴に関
する以前の研究と一致する(EP326 075,Ra
uvala,EMBO J.8:2933−2941,
1989)。最近、HBNF蛋白質が牛の子宮からも単
離された(Milner等,Biochem.Biop
hys.Res.Comm.165:1096−110
3,1989)。これらの最初に実験によるとMKは試
験したどの成体組織中でも発現しない(図6)。しかし
その後の実験によると、MK mRNAが成体の脳の二
領域、尾状核、及び脳幹で検出できる(図7)。胚のR
NAの場合と比較して成体のRNAにおいてこれらのバ
ンドを検出するのに非常に長時間の暴露が必要であるこ
とに基づき、MK RNAの成体における発現は最小で
あると思われる。
【0010】両遺伝子の時間的発現を、種々の発生段階
のラットRNA全体を用いて、ノザンブロット分析によ
り評価する。HBNFプロ−ブとのハイブリッド形成に
より、発生中を通じてメッセ−ジの量が徐々に増加し、
成体の脳で最高量となることが示された(図6a)。同
一ブロットのMKプロ−ブとのハイブリッド形成によ
り、12−,14−及び16−日令の胚組織のみがメッ
セ−ジを含むことが示された。12日令段階の胚におい
て、最も多くのMKメッセ−ジが存在すると思われる
(図6b)。一般にこれらの結果はKadomatsu
(同上)のin situハイブリッド形成研究と一致
する。しかしKadomatsuの発見に反して我々は
腎臓組織でMK mRNA発現を検出することはできな
かった。ラットの脳におけるHBNF蛋白質の研究によ
り出生後7日の子供に最高量が生ずることが示された。
この量は56日令の動物と比較すると10倍である(R
auvala,同上)。
【0011】ヒトの胚性がん腫(EC)細胞系 NT2
/D1を、レチノイン酸(RA)濃度0.01−10μ
Mにて分化を誘導することができ、分化EC細胞の割合
は0.01μMのRAで50%(Simeone等,N
ature 346:763−766,1990)か
ら、1及び10μMのRAで99%以上(Andrew
s,Dev.Biol. 103:285−293,1
984)である。NT2/D1の分化の間のMK及びH
BNFの発現を、0.01−10μMの濃度で研究す
る。RAへの暴露9日後、RNA全体を細胞から抽出
し、ノザン分析により遺伝子発現に関して調べた。両遺
伝子の発現は類似パタ−ンに従った(図8)。mRNA
発現の程度は0.1−0.5μMのRA濃度の場合定常
基底量以内であり、0.1−0.5μMのRA濃度の間
に急速に増加し、10μMのRA濃度まで及びこの濃度
でその量を維持した。RNAハイブリッド形成シグナル
を標準β−アクチンプロ−ブに規格化すると、最大増加
はHBNFの場合6倍、及びMKの場合11倍と算出さ
れた(図8)。これらの結果は、マウスEC細胞系、H
M−1のレチノイン酸誘導の間の観察結果に匹敵する
(Kadomatsu等,同上)。この細胞系におい
て、MK遺伝子発現は上記基底量の8−10倍と推定さ
れている。
【0012】組み替えHBNF及びMK蛋白質を、18
日令胎児ラットの脳ニュ−ロンのニュ−ライト自然成長
を刺激する能力に関して分析する。細菌誘導蛋白質は両
方とも、本来の牛HBNFと類似のニュ−ライト自然成
長促進活性を示した(図5)。組み替えMK蛋白質も、
牛成体の大動脈内皮細胞及びNIH 3T3繊維芽細胞
に対するマイトジェン活性につき分析する。MK蛋白質
はこれらの細胞に対してマイトジェン活性を示さない。
しかしMK−トランスフェクション L 細胞からのな
らし培地はPC12細胞からマイトジェン性であること
がTomomuraにより報告されている(Bioch
em.Ciophys.Res.Comm.171:6
03,609,1990)。
【0013】このように本発明の発見は、HBNF及び
MKが高度に保存された遺伝子ファミリ−の一員である
ことを示している。さらに遺伝子の発現のデ−タは、こ
れらの遺伝子が組織、特に神経組織の増殖、維持、及び
/又は発生的分化において機能していることを意味して
いる。
【0014】以下の実施例ではMK遺伝子のクロ−ニン
グとT7 RNAポリメラ−ゼ発現系における発現を説
明する。しかし、このT7発現系は非常に有効である
が、これが組み替えによりMKを製造する唯一の手段で
はないことを理解するべきである。MKの製造はMK遺
伝子を適した発現ベクタ−に挿入し、その後ベクタ−を
用いて適した宿主細胞を形質転換することにより行うこ
とができる;又はベクタ−を用いずに裸のDNAにより
直接宿主細胞の形質転換を行うこともできる。本発明に
より真核細胞、又は原核細胞のいずれかによるMKの製
造を試みる。適した真核細胞の例には、哺乳類細胞、植
物細胞、酵母細胞、及び昆虫細胞が含まれる。同様に、
適した原核細胞宿主としてはcoliの他に枯草菌
Bacillus subtilis)が含まれる。
【0015】他の適した発現ベクタ−も使用することが
でき、宿主細胞の選択に基づいて選ぶ。例えば細菌細胞
の形質転換に使用するのに適した多数のベクタ−が周知
である。例えばプラスミド、及びλ−ファ−ジなどのバ
クテリオファ−ジが細菌宿主細胞、特にcoli
最も良く使用されるベクタ−である。哺乳類及び昆虫細
胞の両方において、外因性DNAの発現を得るためにウ
ィルスベクタ−を使用することが多い。特に哺乳類細胞
は通常SV40又はポリオ−マウィルスを用いて形質転
換され;培養昆虫細胞はバクロウィルス発現ベクタ−を
用いて形質転換することができる。酵母のベクタ−系に
は酵母セントロメアプラスミド、酵母エピソ−ムプラス
ミド、及び酵母組み込みプラスミドが含まれる。
【0016】本発明の実行は図1で定義したMK遺伝子
の正確な配列の使用に限られないことも理解しなければ
ならない。得られる蛋白質分子中に現れない変化を生ず
る、配列の欠失、挿入又は置換などの配列の修正も予期
している。例えばある部位における化学的に同等なアミ
ノ酸を製造する遺伝子配列の変化を予期する;このよう
にして嫌水性アミノ酸であるアラニンを示すコドンをグ
リシンなどの他の嫌水性残基をコ−ドするコドンと容易
に置換することができ、あるいはバリン、ロイシン、又
はイソロイシンなどのより嫌水性の強い残基と置換する
こともできる。同様にある負に帯電した残基から他への
置換を起こす変化、例えばアスパラギン酸からグルタミ
ン酸への変化、あるいはある正に帯電した残基から他へ
の置換を起こす変化、例えばリシンからアルギニンへの
変化も生物学的に同等な生成物を製造すると思われる。
蛋白質分子中のN−末端及びC−末端の割合を変えるヌ
クレオチドの変化は、通常これらの領域が生物活性に含
まれないので多くの場合蛋白質の活性を変化させない。
組み替えにより蛋白質を製造する場合、システインが存
在すると望ましくない多量体の形成が起こり、そのため
に精製及び結晶化過程が複雑になり得るので配列中に存
在する1個又はそれ以上のシステインを除去するのが望
ましい。提案される修正のそれぞれはコ−ドされた生成
物の生物活性の保持の決定と同様にこの分野における全
く日常的技術である。従って”MKDNA配列”又は”
MK遺伝子”という言葉が明細書及び特許請求の範囲中
で使用される場合、それは生物学的に同等のMK蛋白質
を製造するそのような修正及び変化のすべてを含むもの
とする。特に本発明は、図1の配列と十分に重複してお
り、Maniatis等(Molecular Clo
ning.A Labolatory Manual.
Cold Spring Harbor Labora
tory,1982)に記載されているような標準的高
緊縮サザンハイブリッド形成条件下でそれとハイブリッ
ド形成できるDNA配列を意図する。MK蛋白質はHB
NF蛋白質と強い相同性を有し、HBNFと同様にニュ
−ライト自然成長の誘導を刺激する。従ってMKを神経
栄養剤として提案する。そのままでMK蛋白質は生体内
及び試験管内の両方において、末梢及び中枢神経系の神
経細胞の成長、維持、及び修復に有用である。試験管内
適用の例は、パ−キンソン氏病の治療における使用が現
在提出されている、胚脳移植の維持における利用であ
る。
【0017】分化における明らかな役割を考慮して、M
K蛋白質を一般組織の分化、維持、及び修復因子として
も提案する。特にMKは分化表現型への逆行を起こす腫
瘍細胞の治療に有用であることができる。
【0018】中枢又は末梢神経系の損傷の治療における
MKの生体内投与は遺伝子配列の発見により非常に単純
になる。遺伝子及びその配列の同定により、繊維芽細
胞、単球、又はマクロファ−ジなどのトランスジェニッ
ク細胞の構築ができるようになり、これらをMK遺伝子
の発現を許すように設計し、神経破壊異常、手術に続く
末梢神経の修復、又は神経細胞の成長、及び/又は修復
の強化が望まれる状態のための移植組織として使用する
ことができる。
【0019】さらにMKの治療への利用はヒトのみに限
られてはいない。実際に関連性の薄い種の間でのこの蛋
白質の保存性を考慮すると、どのような形態におけるM
Kの投与も同様に獣医学的適用に有益である。治療配合
物は所望の生物活性を起こすのに有効な量のMKを製薬
上許容できる液体又は固体キャリヤ−と組み合わせて含
む。又は、配合物は試験管内でMKを発現できる適合性
トランスジェニック細胞の製薬上許容できる集合を、末
梢及び中枢神経系修復、又は分化治療のための移植組織
として含む。
【0020】
【実施例】MK遺伝子のクロ−ニング及び配列決定 発表されたマウスMK蛋白質アミノ酸配列を用いてポリ
メラ−ゼ連鎖反応におけるプライマ−として使用する特
異的オリゴヌクレオチドを製造した。Maniatis
等、同上、に記載の通り、C57 Black/6J
マイスからマウスゲノムDNAを単離した。
【0021】HindIII制限部位から出発してアミ
ノ酸配列:CNWKKEFG(図1)に対して認識プラ
イマ−を作り、それはDNA配列:5’GGAATTC
GGTCTCCTGGCACTGGGCAGT−3’を
含んだ。
【0022】相補的DNA上でTagポリメラ−ゼを用
い、50℃における1分間のアニ−リング、72℃にお
ける2分間の伸張、及び94℃における1分間の変性を
30サイクル行ってPCR反応を行った(USB Co
rp.)。
【0023】150塩基対のマウスMK PCR生成物
をブル−スクライブ(+)ベクタ−(Stratage
ne)にクロ−ニングし、新生脳幹及び大脳基底核 λ
gt 11 cDNAライブラリにおけるスクリ−ニン
グに使用する(Kamholz,PNAS USA 8
3:4962−54966,1986)。MK配列を含
むと推定される単一のクロ−ンを単離し、ブル−スクラ
イブ(+)のEcoRI部位にサブクロ−ニングし、ジ
デオキシヌクレオチド連鎖停止法により配列決定する
(Sanger等 PNAS USA 74:5463
−5467,1988)。MK遺伝子の配列、並びに予
測アミノ酸配列を図1に示す。マウスMK配列と比較す
ると、マウス配列における3個のコドンの欠失を含めて
41のヌクレオチドの相違がある。
【0024】組み替えヒトMKの発現 pMKHC2と呼ぶ上記の単離クロ−ンを、メチオニン
コドン及びNde I制限部位をN−末端リシンの5’
に直接配置するよう設計したプライマ−を用いたPCR
増幅のための鋳型として使用する。精製PCR生成物
を、1400bpSall/PvuIIフラグメントの
欠失、及びf1複製起点のEcoRI部位への挿入によ
り修正した発現ベクタ−pET−3aの誘導体にクロ−
ニングする。PCR増幅の正確性を確認するために挿入
物の配列を決定した後、プラスミド(pETMH2と名
付ける;以前pETMKHC2とも呼ばれた)を株 B
L21 lysSに形質転換し、記載の通りIPTGを
用いて蛋白質製造を誘導する(Studier等,同
上)。1mlの培養物からの菌糸塊を100μlのSD
S緩衝液中に再懸濁させ(Laemmli,Natur
e 227:680−685,1970)、2.5μl
を15アクリルアミドSDS−PAGEゲル上に流す。
ゲルをク−マシ−ブル−を用いて染色する。組み替えM
KをpH7.0のトリス10mM中のヘパリン セファ
ロ−ス CL−6B(Pharmacia)樹脂上で細
菌抽出物から精製し、1−1.13MのNaClにて溶
離する。さらに50mMのpH6.8のリン酸ナトリウ
ム中のMono S(Pharmacia)カラム上で
NaClを用い、0−1Mまで塩濃度を増加させて精製
する。精製蛋白質は0.6M NaClにて溶離する。
【0025】ニュ−ライト自然成長分析 18日令の胎児ラットから脳を無菌下で取り出し、無菌
の5mlシリンジを用いて10%FCSを含むDMEM
中に分散して単一細胞とする。細胞懸濁液を5x105
細胞/mlに調節し、室温で30分間50μg/mlの
ポリ−L−リシンを予備被覆した組織培養皿にひろげる
(Rauvala and Pihlaskari,
J.Biol.Chem.262:16625−166
35,1987)。培養物を10%CO2中、37℃に
て24時間インキュベ−トし、その後培地を1mg/m
lのBSAを含むDMEMに変え、HBNF又はMK蛋
白質を指示された濃度で加える。さらに1日インキュベ
−トした後、細胞の視覚試験により標準と比較した拡大
自然成長/プロセスに関してニュ−ライト自然成長活性
を決定する。図5Dに示す通り、精製組み替えMKは、
組み替えHBNF及び牛の脳から誘導したHBNFと実
質的に同程度にニュ−ライト自然成長を刺激することが
できる。
【0026】ヒトNT2/D1細胞の成長とレチノイン酸誘導 ヒトの胚性がん腫細胞系NT2/D1を前記のようにし
て成育する(Andrews,Dev.Biol.10
3:285−293,1984)。レチノイン酸誘導の
ために細胞を成育し、10%子牛血清を含むDMEM培
地に100mmの皿当たり5x105細胞の密度で再分
散する(Hyclone Laboratories,
Inc.)。ジメチルスルホキシド(10μl)中の種
々の濃度の全−トランスレチノイン酸を加え、細胞を9
日間インキュベ−トする。第4日及び8日目に新しい培
地及びRAを加える。皿をリン酸塩緩衝生理食塩水で1
度洗浄し、RNAを上記の通りに抽出する。図8はレチ
ノイン酸の濃度の変化量に対応する、製造HBNF及び
MKの量をグラフで示したものである。RAを用いて誘
導したNT2/D1細胞はニュ−ロン分化の研究のモデ
ル系となることが示されているので(Lee 及び A
ndrew,J.Neurosci.6:514−52
1,1986)、この系におけるHBNF及びMK遺伝
子の誘導の増加はニュ−ロン細胞発生における可能な役
割を示している。
【0027】生物学的素材の貯蔵 pMKHC2を含むcoli株 M 1061、及
びpETMH2を含むcoli株 BL2T Ly
sSを、American CyanamidComp
any,Lederle Laboratories,
PearlRiver,New Yorkのカルチャ−
コレクション、及びAmerican Type Cu
lture Collection、12301 Pa
rklawn Drive,Rockville,MD
に、それぞれ1990年8月13日受け入れ番号ATC
C 68384、及び1990年9月17日受け入れ番
号68401として貯蔵した。
【0028】配列ID番号:1 配列の種類:核酸、及びアミノ酸 配列の長さ:799塩基対 143アミノ酸 らせん:一重 トポロジ−:直線 供給生物:ヒト 特性:ヒトMK遺伝子及び蛋白質配列
【0029】
【表1】 配列ID番号:2 配列の種類:核酸、及びアミノ酸 配列の長さ:354塩基対 118アミノ酸 らせん:一重 トポロジ−:直線 供給生物:マウス 特性:マウスMK遺伝子及び蛋白質配列
【0030】
【表2】 配列ID番号:3 配列の種類:核酸、及びアミノ酸 配列の長さ:411塩基対 136アミノ酸 らせん:一重 トポロジ−:直線 供給生物:ヒト 特性:ヒトHBNF遺伝子及び蛋白質配列
【0031】
【表3】 本発明の主たる特徴及び態様は以下の通りである。
【0032】1.精製及び単離されたヒトMK蛋白質を
コードする遺伝子。
【0033】2.第1項に記載の遺伝子において、生物
活性MK蛋白質をコ−ドする、図1に描いたMK配列又
はその一部を有することを特徴とする遺伝子。
【0034】3.第1項に記載の遺伝子において、標準
高緊縮条件下で図1に描いたMK配列とハイブリッド形
成することができることを特徴とする遺伝子。
【0035】4.実質的に純粋なMK蛋白質の製造法に
おいて、第1項に記載の遺伝子を有する宿主細胞を形質
転換し、宿主細胞による遺伝子の発現を許す条件下で宿
主細胞を培養することから成ることを特徴とする方法。
【0036】5.第1項に記載の遺伝子を含む発現ベク
タ−。
【0037】6.第1項に記載の遺伝子を含む宿主細
胞。
【0038】7.第6項に記載の細胞において、Ame
rican Type Culture Collec
tionにATCC 68384として貯蔵された細
胞。
【0039】8.精製単離された図1に描いた配列を有
するMK蛋白質、及びMK生物活性を保持しているその
相同体又はフラグメント。
【0040】9.有効量のMK蛋白質を、製薬上許容で
きるキャリヤ−と組み合わせて含む治療配合物。
【0041】10.第9項に記載の配合物において、蛋
白質が図1に描いた配列を有する、又はMK生物活性を
保持しているその相同体又はフラグメントであることを
特徴とする配合物。
【0042】11.試験管内の神経細胞の成長を保持、
又は促進する方法において、有効量の第8項に記載の蛋
白質の存在下で細胞を培養することから成ることを特徴
とする方法。
【0043】12.損傷神経細胞を生体内で修復又は治
療する方法において、そのような治療の必要な個人にM
K蛋白質を発現することができる適合性トランスジェニ
ック細胞を投与することから成ることを特徴とする方
法。
【0044】13.未分化細胞の分化を起こす方法にお
いて、有効量のMK蛋白質を細胞に適用することを含む
方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(配列表1も参照)。ヒトMK遺伝子のヌ
クレオチド及びアミノ酸配列。太字のアミノ酸は予想蛋
白質配列を示し、矢印は成熟蛋白質の予想N−末端を示
し、マウスゲノムDNAプロ−ブを増幅するために使用
したプライマ−1及び2に対応する2箇所のペプチド配
列に下線を引く。遺伝子の3’末端近辺の2カ所のポリ
アデニル化配列に下線を引く。
【図2】図2はヒトHBNFの成熟蛋白質領域(配列表
3も参照)、及びMKヌクレオチドの比較を示し、アミ
ノ酸配列を推定する。同一のアミノ酸を太字で示す。二
ヌクレオチド配列の一致を星(*)で示す。
【図3】図3はヒト及びマウスMKのヌクレオチド配列
及び推定アミノ酸配列を示す(配列表2も参照)。二ヌ
クレオチド配列における相違を星(*)で示す。アミノ
酸における相違を太字で示す。マウスゲノムPCRプラ
イマ−設計に使用したアミノ酸に下線を引く。
【図4】図4はヒト組み替えHBNF及びMK蛋白質の
細菌における発現。細胞溶解物は発現プラスミドpET
HH8又はpETMH2を含む培養細菌から得る。列1
及び2はpETMH2を含む非誘導、及びIPTG誘導
培養物。列3は精製組み替えMK蛋白質。列4及び5は
pETHH8を含む非誘導、及び誘導培養物。列6は精
製組み替えHBNF蛋白質。蛋白質標準はBRLからの
ものである。
【図5】図5は精製組み替えHBNF及びMK蛋白質の
ニュ−ライト自然成長分析。精製蛋白質は18日令ラッ
ト胎児ニュ−ロン上で、示した濃度にて分析した。
(A)蛋白質を加えない神経細胞。(B)牛の脳からの
HBNF蛋白質(160μg/ml)。(C)精製組み
替えヒトHBNF蛋白質(150μg/ml)。(D)
精製組み替えヒトMK蛋白質(150μg/ml)。
【図6】図6は(a)ラットの胚形成の間のHBNF遺
伝子の発現を示す。各組織から1列当たり20μgの全
RNAを適用し、32P−標識ヒトHBNF cDNAプ
ロ−ブとハイブリッド形成した。RNAの単離に使用し
た組織は、E8及びE10の場合は胚プロパ−全体、E
12及びE14の場合は頭、E16,E18,E20,
P2及び成体(Adult)の場合は脳全体であった;
(b)ラットの胚形成の間のMK遺伝子の発現。(a)
と同様に32P−標識ヒトMK cDNAプロ−ブとハイ
ブリッド形成した(a)と同様のノザンブロット。
【図7】図7は成体ラット脳におけるHBNF及びMK
の遺伝子発現。2月令のラットの脳の種々の領域から抽
出したRNAに関してノザン分析を行った(1列当たり
10μgのRNA;列1−脳全体、2−皮質、3−海
馬、4−小脳、5−尾状核、6−中脳+視床下部,7−
脳幹)。得られたブロットを連続してHBNF,MK及
びβ−アクチンのプロ−ブとハイブリッド形成した。
【図8】図8はNT2/D1細胞におけるHBNF及び
MK遺伝子のレチノイン酸−誘導による発現。NT2/
D1細胞を種々の濃度のRAで処理し、9日成育し、R
NAを抽出した。(A)ノザン分析では各RA濃度につ
き10μgのRNAを使用した。得られたブロットを連
続してHBNF,MK及びβ−アクチンとハイブリッド
形成した。(B)(A)HBNF(黒)、及びMK(斜
線)で得たハイブリッドシグナルをデンシトメトリ−に
より測定し、β−アクチンのシグナルに対して規格化し
た。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】トMK遣伝子のヌクレオチド及びアミノ酸配
列。太字のアミノ酸は予想蛋白質配列を示し、矢印は成
熟蛋白質の予想N−末端を示し、マウスゲノムDNAプ
ローブを増幅するために使用したプライマー1及び2に
対応する2箇所のペプチド配列に下線を引く。遣伝子の
3′末端近辺の2カ所のポリアデニル化配列に下線を引
く。
【図2】 ヒトHBNF及びMKヌクレオチド配列とそれ
らの推定アミノ酸(一文字標記)配列の一部を示す。こ
の配列に
【図3】に示される配列が連続して、ヒトHBNF及び
MK配列の全体を構成する。星印(*)は両ヌクレオチ
ド配列の一致する部分を示す。
【図3】
【図2】の配列に連続するヒトHBNF及びMKヌクレ
オチド配列とその推定アミノ酸配列の一部を示す。
【図4】 ヒトMKのヌクレオチド及び推定アミノ酸配列
並びにマウスMKのヌクレオチド及びアミノ酸配列を示
す。両ヌクレオチド配列の相違する部分を星印(*)で
示す。
【図5】 ヒト組み換えHBNF及びMK蛋白質の発現を
表わす、各培養細菌の細胞溶解物のSDS−ポリアクリ
ルアミドゲル電気泳動の結果を示す図面に代わる写真で
ある。列1及び2はpETMH2を含む非誘導、及びI
PTG誘導培養物。列3は精製組み替えMK蛋白質。列
4及び5はpETMH8を含む非誘導、及び誘導培養
物。列6は精製組み替えHBNF蛋白質。蛋白質標準は
BRLからのものである。
【図6】 組み換えHBNF及びMK蛋白質刺激による脳
ニユーロンのニユーライト(神経細胞突起)の成長の様
子(生物の形態)を示す図面に代わる写真である。な
お、(A)は蛋白質を加えない神経細胞であり、(B)
は牛の脳からのHBNF蛋白質(160μg/ml)を
加えた神経細胞である。
【図7】 図6に準ずる写真である。なお、(C)は、精
製組み替えヒトHBNF蛋白質(150μg/ml)を
加えた神経細胞であり、(D)は精製組み替えヒトMK
蛋白質(150μg/ml)を加えた神経細胞である。
【図8】 ラットの胚形成の間のHBNF遺伝子の発現を
表わし(a)、そしてラットの胚形成の間のMK遺伝子
の発現を表わす(b)ための各RNAのゲル電気泳動
(ノーザンハイブリッド形成処理済み)の結果を示す図
面に代わる写真である。(a)は、各組織から1列当た
り20μgの全RNAを適用し、32P−標識ヒトHB
NF cDNAプローブとハイブリッド形成した。RN
Aの単離に使用した組織は、E8及びE10の場合は胚
プロパー全体、E12及びE14の場合は頭、E16,
E18,E20,P2及び成体(Adult)の場合は
脳全体であった;(b)は、(a)と同様に32P−標
識ヒトMK cNAプローブとハイブリッド形成した
(A)と同様のノーザンブロット。
【図9】 成体ラット脳におけるHBNF及びMKの遺伝
子を表わすゲル電気泳動(ノーザンハイブリッド形成処
理済み)の結果を示す図面に代わる写真である。2月令
のラットの脳の種々の領域から抽出したRNAに関して
ノザン分析を行った(1列当たり10μgのRNA;列
1−脳全体、2−皮質、3−海馬、4−小脳、5−尾状
核、6−中脳+視床下部,7−脳幹)。得られたブロッ
トを連続してHBNF,MK及びβ−アクチンのプロー
ブとハイブリッド形成した。
【図10】 上段の図は、NT2/D1細胞におけるHB
NF及びMK遺伝子のレチノイン酸誘導による発現を表
わすための各RNAのゲル電気泳動(ノーザンハイブリ
ッド形成処理済み)の結果を示す図面に代わる写真であ
る。NT2/D1細胞を種々の濃度のRAで処理し、9
日成育し、RNAを抽出した。ノーザン分析では各RA
濃度につき10μgのRNAを使用した。得られたブロ
ットを連続してHBNF,MK及びβ−アクチンとハイ
ブリッド形成した。下段の図は、上記のHBNF
(黒)、及びMK(斜線)で得たハイブリッドシグナル
をデンシトメトリーにより測定し、β−アクチンのシグ
ナルに対して規格化したグラフである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図3】
【図1】
【図4】
【図6】
【図5】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12P 21/02 C 8214−4B //(C12N 1/21 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:19)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 精製及び分離されたヒトMK蛋白質をコ
    −ドする遺伝子。
  2. 【請求項2】 実質的に純粋なMK蛋白質の製造法にお
    いて、請求項1に記載の遺伝子を有する宿主細胞を形質
    転換し、宿主細胞による遺伝子の発現を許す条件下で宿
    主細胞を培養することから成ることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の遺伝子を含む発現ベク
    タ−。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の遺伝子を含む宿主細
    胞。
  5. 【請求項5】 精製単離された図1に描いた配列を有す
    るMK蛋白質、及びMK生物活性を保持しているその相
    同体又はフラグメント。
  6. 【請求項6】 有効量のMK蛋白質を、製薬上許容でき
    るキャリヤ−と組み合わせて含む治療配合物。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の配合物において、蛋白
    質が図1に描いた配列を有する、又はMK生物活性を保
    持しているその相同体又はフラグメントであることを特
    徴とする配合物。
  8. 【請求項8】 試験管内の神経細胞の成長を保持、又は
    促進する方法において、有効量の請求項5に記載の蛋白
    質の存在下で細胞を培養することから成ることを特徴と
    する方法。
  9. 【請求項9】 損傷神経細胞を生体内で修復又は治療す
    る方法において、そのような治療の必要な個人にMK蛋
    白質を発現することができる適合性トランスジェニック
    細胞を投与することから成ることを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 未分化細胞の分化を起こす方法におい
    て、有効量のMK蛋白質を細胞に適用することを含む方
    法。
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