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JPH0621643U - 酸化熱を利用した薬剤拡散具及びその収納容器 - Google Patents

酸化熱を利用した薬剤拡散具及びその収納容器

Info

Publication number
JPH0621643U
JPH0621643U JP6055792U JP6055792U JPH0621643U JP H0621643 U JPH0621643 U JP H0621643U JP 6055792 U JP6055792 U JP 6055792U JP 6055792 U JP6055792 U JP 6055792U JP H0621643 U JPH0621643 U JP H0621643U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drug
inner bag
bag
storage container
base body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6055792U
Other languages
English (en)
Inventor
隆之 中野
Original Assignee
隆之 中野
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 隆之 中野 filed Critical 隆之 中野
Priority to JP6055792U priority Critical patent/JPH0621643U/ja
Publication of JPH0621643U publication Critical patent/JPH0621643U/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 それ自身の発熱により薬剤を簡便に長時間、
拡散させることができ、単独使用もできるが、収納容器
を用いることにより携帯用としての機能も得る。 【構成】 内袋は閉ざされた袋状もしくは筒状の包装物
であって、その包装材に薬剤を含浸させ、内部には発熱
剤を含有する構造となっている。内袋の一部はパンチ
穴、鳩目、紐もしくは粘着層を有している。収納容器は
網目状窓を有しており、一部に開閉式窓と懸下用穴もし
くは輪形金具を有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、薬剤を発熱剤により気化あるいは昇華させ、空気中に拡散させる薬 剤拡散具に係わるものであり、詳しくは酸化熱を利用した薬剤拡散具及びその収 納容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の拡散具としては、フロンガスやLPGガス等のガス圧を利用し たスプレー缶式のものや、線香の様な燃焼熱や電熱ヒーター等の熱源を利用した ものが知られている(例えば、特開昭61−215301号広報、実開昭62− 133641号広報及び実開昭63−145478号広報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の技術で述べたもののうち、前者においては、高濃度の薬剤を瞬時にして 空気中に分散させることが出来、速効性が期待できる反面、短時間の使用に限定 され、その有効時間は非常に短く、なおかつ、噴出剤として使用されているフロ ン、その他のガスを大量に大気中へ放出してしまうという問題点を有していた。
【0004】 また、後者においては、薬効持続性に関して、長時間保持されるという利点は あるものの、燃焼熱あるいは電熱を利用するため、火傷や出火を招く危険性を伴 うなど、取扱上の諸注意が必要であり、さらに、電熱を利用する場合、電源を供 給する必要があり、使用場所及び範囲が限定されるという問題点を有していた。
【0005】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、複雑な装置や機構及び電源を必要としないため、屋 内外等の場所を問わずどこでも設置することが出来ること、人体及び家屋等にま ったく危険性を伴わずに安全に、しかも長時間に渡って使用することが出来るこ と、使い捨てである事など、廉価で利便性の高い薬剤拡散具及びその収納容器を 提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案における薬剤拡散具は、閉ざされた袋状も しくは筒状の包装物であって、その包装材に薬剤を含浸させるか、またはマイク ロカプセル化させた薬剤を包括させたものであって、その内部に微粒子状の鉄を 主体とする発熱剤を含有する構造となっている。
【0007】 そして、上記薬剤拡散具は通常、包装を兼ねた酸素非透過性の合成樹脂製の外 袋で包装されており、使用時にその外袋を開封するようにしておく。
【0008】 薬剤拡散具を保持し、かつ、効率的な薬剤の拡散を行うためには、網目状構造 を有する収納容器に入れて使用することが望ましい。
【0009】 また、薬剤拡散具は単独でも使用できる。この場合、拡散具の一端にパンチ穴 や鳩目を形成するか、紐を取り付けてもよい。
【0010】 さらに、同様の目的で、薬剤拡散具の外周面の一部に、粘着層を形成してもよ い。
【作用】
薬剤拡散具は、使用時に、外袋を開封することにより、薬剤拡散具内部の発熱 剤が空気中の酸素と触れ合うことにより発熱し、その熱により薬剤を空気中に拡 散させる。なお、薬剤拡散具は収納容器にて保持されるが、単独での使用も可能 である。
【0011】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明する。 本薬剤拡散具は、内袋とその内容物及び外袋から構成されている。詳しくは、 内袋は、天然もしくは合成の紙や布等の通気性の良い素材を用いた包装材とし、 それに薬剤を含浸させるか、あるいは包装材にマイクロカプセル化させた薬剤を 包括させたものを図1及び図2の如く、袋状に成形する。また、内容物は微粒子 状の鉄粉、食塩、水等を主体とする発熱剤を用いる。さらに、外袋は酸素非透過 性の合成樹脂製とする。通常は、内袋は外袋により密封されており、使用時に外 装を開封し、内袋を取り出すようにする。具体的には病害虫などの殺虫や忌避、 誘引や、消臭、脱臭、芳香等の薬剤拡散具として広く利用できる。
【0012】 収納容器は、合成樹脂製もしくは金属製とし、薬剤拡散具を保持するために用 いる。詳しくは、図3及び図4に示した如く、図1に示した薬剤拡散具を安定に 保持しつつ、薬剤拡散の妨げとならないように、通気性をよくするため大部分は 網目状構造とする。さらに、一端に懸下用パンチ穴やその穴にキーホルダーの様 な輪形金具等を設けてもよい。この場合、例えば、家屋内での蚊や蠅等の駆除用 はもちろん、ハイキングや海岸等の屋外活動を行う際、ズボンのベルト通しやバ ッグ、リュックなどのフック部等に装着でき、病害虫の殺虫あるいは忌避用に用 いることが出来る。
【0013】 また、同様の目的で、薬剤拡散具は単独で使用する場合、そのまま放置するだ けでも効果を発揮でき、例えば、家庭やホテル等の居間や客室、トイレ、浴室等 の各部屋内で、灰皿入れとかごみ箱、鉢物の中等、専用の置き場所を考えずに、 目立たず、どこでも自由に設置することが出来る。また、その目的に合わせて、 芳香用とか消臭用とかの使い分けをする事が出来る。特に芳香用に関しては、多 種類の芳香について本薬剤拡散具を作製しておけば、香水や入浴剤のように各部 屋毎に異なる芳香を楽しむことが出来たり、あるいは日替りで、芳香の種類を変 える事が出来る。
【0014】 また、画鋲等で包装材の一端を壁や柱等に固定してもよいし、図5に示す包 装材の一端に形成されたパンチ穴や鳩目等を使って壁などに設置された釘やフッ クなどの突起物に懸下してもよい。さらに、図6に示すティーバッグに用いられ るような紐をつけ、吊り下げてもよい。具体的には、一般の居住用家屋内での使 用や農業、園芸、畜産業等で、例えば、果樹、園芸用ビニールハウス内や畜舎内 での害虫駆除や忌避、誘引、及び、消臭、芳香等に利用できる。
【0015】 また、薬剤拡散具を接着させるため、図7の如く、薬剤拡散具の外周面の一部 に粘着層を形成してもよい。この際、粘着層は通常、その上面に剥離紙を添付し ておき、使用する際に剥離紙を除去して用いる。具体的には、シューズやズボン 、シャツなどの衣類や屋外テントの布地やバンガロー内の網戸や柱等への接着が 可能となり、屋外活動やキャンプ地での簡易宿泊場での害虫駆除や忌避等への使 用が可能となる。
【0016】
【考案の効果】
本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。
【0017】 本薬剤拡散具においては、内部に発熱剤を保有しており、外部電源や噴出剤な どを使用していないため、騒音や不要なガスを出すことなく、場所を限定されず に使用できる。
【0018】 本薬剤拡散具は使用に応じて任意のサイズ、形状に成形できるため、生活必需 品はもとより、健康、娯楽用品などの生活用品として、さらには農業、園芸業、 畜産業など、産業上の広い分野で利用することが出来る。
【0019】 内袋内部にある発熱剤は外袋を破り、内袋を取り出すだけで、発熱を開始し、 薬剤の加熱は長時間、維持される。また、加熱温度は高温とならないため、火傷 や火災などを起こす危険性がなく、安全に使用できる。さらに、使用後はそのま ま廃棄できる、いわゆる使い捨てタイプである。
【0020】 本薬剤拡散具は、内袋の一端に設けたパンチ穴や鳩目、紐等を使って、壁の突 起物や、木の枝等、任意の場所に設置できる。また、内袋を放置するだけでも薬 剤の拡散は行われるので、目立たない場所に設置しても効果が発揮される。
【0021】 内袋に設けた粘着層を利用すれば、収納容器を使用せずに家屋等の任意の位置 に装着でき、また、着衣に直に装着することもできるので移動にも便利である。
【0022】 収納容器に薬剤拡散具を装着することで、薬剤の拡散を効率的に行うと共に、 外観的にも優れ、室内での使用はもちろん、携帯用としても使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】薬剤拡散具の正面図
【図2】薬剤拡散具のA−A’断面図
【図3】収納容器の正面図
【図4】収納容器の側面図
【図5】薬剤拡散具にパンチ穴を施した要部正面図
【図6】薬剤拡散具に懸下用の紐を施した要部正面図
【図7】薬剤拡散具に粘着層を施した要部正面図
【符号の説明】
1 袋状の内袋 2 発熱剤 3 収納容器 4 網目状窓 5 接続部 6 パンチ穴 7 懸下用紐 8 粘着層

Claims (12)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙もしくはその他の素材を用いた包装材
    に薬剤を含浸させるか、あるいは包装材にマイクロカプ
    セル化させた薬剤を包括させたものを、閉ざされた袋状
    の内袋とし、その内部に包含する微粒子状の鉄粉を主体
    とする発熱剤により発生する熱を利用して空気中に薬剤
    を気化、拡散させる機構を持つ薬剤拡散具及びその収納
    容器
  2. 【請求項2】 請求項1記載の内部に発熱剤を包含する
    袋状の内袋
  3. 【請求項3】 請求項1記載の薬剤を含浸させた袋状の
    内袋
  4. 【請求項4】 基体の一端にパンチ穴もしくは鳩目を有
    する請求項3記載の内袋
  5. 【請求項5】 基体の一端に紐を取り付けた請求項3記
    載の内袋
  6. 【請求項6】 基体の外周面の少なくとも一部に粘着層
    を形成してなる請求項3記載の内袋
  7. 【請求項7】 請求項3記載の内袋を密封する外袋
  8. 【請求項8】 請求項1記載の内袋を収容する収納容器
  9. 【請求項9】 基体の一部に網目状窓を有する請求項8
    に記載の収納容器
  10. 【請求項10】 基体の一部に開閉式扉を有する請求項
    8に記載の収納容器
  11. 【請求項11】 基体の一部に懸下用パンチ穴を有する
    請求項8に記載の収納容器
  12. 【請求項12】 基体の一部に輪形金具を有する請求項
    8に記載の収納容器
JP6055792U 1992-08-04 1992-08-04 酸化熱を利用した薬剤拡散具及びその収納容器 Pending JPH0621643U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111497334A (zh) * 2020-04-24 2020-08-07 贵阳学院 一种防治水果病虫害的套袋技术

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54158246A (en) * 1978-05-30 1979-12-13 Lyonnaise Transmission Method of and device for connecting optical fiber provided within coating of cable
JPS59194986A (ja) * 1983-04-21 1984-11-05 楢崎造船株式会社 クレ−ン等における複数棒材抱持装置
JPS61141371A (ja) * 1984-12-14 1986-06-28 エステ−化学株式会社 収納体および収納体容器

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