JPH0621641B2 - 車両用無段変速機の制御装置 - Google Patents
車両用無段変速機の制御装置Info
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- JPH0621641B2 JPH0621641B2 JP60128861A JP12886185A JPH0621641B2 JP H0621641 B2 JPH0621641 B2 JP H0621641B2 JP 60128861 A JP60128861 A JP 60128861A JP 12886185 A JP12886185 A JP 12886185A JP H0621641 B2 JPH0621641 B2 JP H0621641B2
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60W—CONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
- B60W2552/00—Input parameters relating to infrastructure
- B60W2552/15—Road slope, i.e. the inclination of a road segment in the longitudinal direction
Landscapes
- Control Of Transmission Device (AREA)
- Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、車両用無段変速機の制御装置に関し、特に、
カーブの多い登坂路もしくは降坂路における運転性を改
善する技術に関するものである。
カーブの多い登坂路もしくは降坂路における運転性を改
善する技術に関するものである。
従来技術 エンジンの回転を無段階に変速して駆動輪へ伝達する車
両用無段変速機が知られており、このような無段変速機
を搭載した車両は、走行に際してエンジンの燃費率の高
い運転条件を選択できるため、従来の有段変速機を搭載
した車両に比べて高い燃料消費効率が得られ、しかも、
無段階に速度比(出力軸回転速度/入力軸回転速度)が
変化させられるため、速度ショックが生じない利点があ
る。このような車両用無段変速機の速度比を制御するた
めの制御装置が従来より多く提案されており、その基本
となるものは、たとえば、アクセル操作量等、運転者の
加減速操作意志を表す量に基づいて最適燃費率を得るた
めに予め求められた関係から目標回転速度あるいは目標
速度比を決定しその目標回転速度あるいは目標速度比と
無段変速機の実際の入力軸回転速度あるいは速度比とが
一致するように制御するものである。このような無段変
速機の制御装置においては、一般に平坦路を中心に燃費
率と運転性とを考慮して実際の入力軸回転速度あるいは
速度比が目標値と一致するように所定の変化速度にて変
化させられる。
両用無段変速機が知られており、このような無段変速機
を搭載した車両は、走行に際してエンジンの燃費率の高
い運転条件を選択できるため、従来の有段変速機を搭載
した車両に比べて高い燃料消費効率が得られ、しかも、
無段階に速度比(出力軸回転速度/入力軸回転速度)が
変化させられるため、速度ショックが生じない利点があ
る。このような車両用無段変速機の速度比を制御するた
めの制御装置が従来より多く提案されており、その基本
となるものは、たとえば、アクセル操作量等、運転者の
加減速操作意志を表す量に基づいて最適燃費率を得るた
めに予め求められた関係から目標回転速度あるいは目標
速度比を決定しその目標回転速度あるいは目標速度比と
無段変速機の実際の入力軸回転速度あるいは速度比とが
一致するように制御するものである。このような無段変
速機の制御装置においては、一般に平坦路を中心に燃費
率と運転性とを考慮して実際の入力軸回転速度あるいは
速度比が目標値と一致するように所定の変化速度にて変
化させられる。
かかる従来の制御装置においては、無段変速機の変化速
度の設定も平坦路を中心にして設定されているため、山
間路等のカーブや坂の多い走行路では、車両の加速応答
性が悪く、十分な運転性が得られない場合があった。
度の設定も平坦路を中心にして設定されているため、山
間路等のカーブや坂の多い走行路では、車両の加速応答
性が悪く、十分な運転性が得られない場合があった。
これに対し、車両の降坂走行時にエンジンブレーキを作
用させる技術(特開昭58−191359号)や車両の
登坂走行時に目標速度比を小さく修正する技術(特開昭
58−180864号)等が提案されている。
用させる技術(特開昭58−191359号)や車両の
登坂走行時に目標速度比を小さく修正する技術(特開昭
58−180864号)等が提案されている。
発明が解決すべき問題点 しかしながら、かかる従来の技術によっても、たとえば
山間路等のカーブが多くしかも上り坂や下り坂が多い道
路を走行中であって頻繁に加減速操作を繰り返さなけれ
ばならない場合では、目標速度比の修正よりも速度比を
変化させる速度比変化速度が問題となる。すなわち、カ
ーブを伴った登坂路を走行する場合では、第6図に示す
ように、登坂走行中にカーブにさしかかったとき(t1
時点)通常は運転者によってアクセルペダルが戻され
る。この場合、速度比は平坦路を前提として定められた
変化速度で比較的速く速度比の大きい方向へ変化させら
れるが、続いて登坂走行に戻った場合(t2時点)はか
なり大きな速度比となっているため、駆動力が不足し
て、運転者はアクセルペダルを大きく操作しなければな
らなくなる。また、t2時点以降、速度比を小さくする
方向の変化速度も平坦路を前提として設定される値では
遅すぎるため、t2時点乃至t4時点間はスロットル開
度を大きく保たねばならない。一方、第7図は、カーブ
を曲がった後の降坂走行時を示しており、t5時点にて
カーブを抜けるときアクセルペダルを戻しており、通常
運転者はカーブでの減速を補うため、加速操作する。こ
のとき、第6図の場合と同様の理由から、必要以上に速
度比が小さくなりすぎ、定常走行に入るt6時点乃至t
8時点間はアクセルペダルを戻さねばならなくなる。し
たがって、従来の制御装置では、山間路等、カーブが多
くしかも上り坂、下り坂の多い走行路ではアクセルペダ
ル操作を頻繁に行わなければならず、運転性が悪化し、
しかも十分な燃料消費効率が得られなかったのである。
山間路等のカーブが多くしかも上り坂や下り坂が多い道
路を走行中であって頻繁に加減速操作を繰り返さなけれ
ばならない場合では、目標速度比の修正よりも速度比を
変化させる速度比変化速度が問題となる。すなわち、カ
ーブを伴った登坂路を走行する場合では、第6図に示す
ように、登坂走行中にカーブにさしかかったとき(t1
時点)通常は運転者によってアクセルペダルが戻され
る。この場合、速度比は平坦路を前提として定められた
変化速度で比較的速く速度比の大きい方向へ変化させら
れるが、続いて登坂走行に戻った場合(t2時点)はか
なり大きな速度比となっているため、駆動力が不足し
て、運転者はアクセルペダルを大きく操作しなければな
らなくなる。また、t2時点以降、速度比を小さくする
方向の変化速度も平坦路を前提として設定される値では
遅すぎるため、t2時点乃至t4時点間はスロットル開
度を大きく保たねばならない。一方、第7図は、カーブ
を曲がった後の降坂走行時を示しており、t5時点にて
カーブを抜けるときアクセルペダルを戻しており、通常
運転者はカーブでの減速を補うため、加速操作する。こ
のとき、第6図の場合と同様の理由から、必要以上に速
度比が小さくなりすぎ、定常走行に入るt6時点乃至t
8時点間はアクセルペダルを戻さねばならなくなる。し
たがって、従来の制御装置では、山間路等、カーブが多
くしかも上り坂、下り坂の多い走行路ではアクセルペダ
ル操作を頻繁に行わなければならず、運転性が悪化し、
しかも十分な燃料消費効率が得られなかったのである。
問題点を解決するための第1の手段 本発明は、以上の事情を背景として為されたものであ
り、その第1発明の要旨とするところは、第1図のクレ
ーム対応図に示すように、エンジンの回転を無段階に変
速して駆動輪へ伝達する車両用無段変速機において、少
なくとも運転者の加減速操作意志を表す量に基づいて前
記無段変速機の速度比を調節する制御装置であって、
(1)前記車両の走行路面勾配を検出する路面勾配検出手
段と、(2)その路面勾配検出手段によって検出された走
行路面勾配が上り勾配であるときには、速度比が小さく
なる方向の変化速度を平坦路のそれよりも高く、速度比
が大きくなる方向の変化速度を平坦路のそれよりも低く
調節する速度比変化速度制御手段とを含むことにある。
り、その第1発明の要旨とするところは、第1図のクレ
ーム対応図に示すように、エンジンの回転を無段階に変
速して駆動輪へ伝達する車両用無段変速機において、少
なくとも運転者の加減速操作意志を表す量に基づいて前
記無段変速機の速度比を調節する制御装置であって、
(1)前記車両の走行路面勾配を検出する路面勾配検出手
段と、(2)その路面勾配検出手段によって検出された走
行路面勾配が上り勾配であるときには、速度比が小さく
なる方向の変化速度を平坦路のそれよりも高く、速度比
が大きくなる方向の変化速度を平坦路のそれよりも低く
調節する速度比変化速度制御手段とを含むことにある。
作用および第1発明の効果 このようにすれば、走行路面が上り勾配であるときに
は、速度比が小さくなる方向の変化速度が平坦路のそれ
よりも高く、速度比が大きくなる方向の変化速度が平坦
路のそれよりも低くされるので、登坂走行中にカーブに
さしかかってアクセルペダルを戻したときにも速度比が
それほど大きくならず、その後の再踏み込み登坂走行に
おいて充分な駆動力が得られると共に、適正な速度比に
到達するまでの時間が短縮されてアクセルペダル操作が
緩和され、車両の運転性および燃料消費効率が好適に改
善されるのである。
は、速度比が小さくなる方向の変化速度が平坦路のそれ
よりも高く、速度比が大きくなる方向の変化速度が平坦
路のそれよりも低くされるので、登坂走行中にカーブに
さしかかってアクセルペダルを戻したときにも速度比が
それほど大きくならず、その後の再踏み込み登坂走行に
おいて充分な駆動力が得られると共に、適正な速度比に
到達するまでの時間が短縮されてアクセルペダル操作が
緩和され、車両の運転性および燃料消費効率が好適に改
善されるのである。
問題点を解決するための第2の手段 前記問題点を解決するための第2発明の要旨とするとこ
ろは、前記第1発明と同様な制御装置であって、(1)前
記車両の走行路面勾配を検出する路面勾配検出手段と、
(2)その路面勾配検出手段によって検出された走行路面
勾配が下り勾配であるときには、速度比が小さくなる方
向の変化速度を平坦路のそれよりも低く、速度比が大き
くなる方向の変化速度を平坦路のそれよりも高く調節す
る速度比変化速度制御手段とを含むことにある。
ろは、前記第1発明と同様な制御装置であって、(1)前
記車両の走行路面勾配を検出する路面勾配検出手段と、
(2)その路面勾配検出手段によって検出された走行路面
勾配が下り勾配であるときには、速度比が小さくなる方
向の変化速度を平坦路のそれよりも低く、速度比が大き
くなる方向の変化速度を平坦路のそれよりも高く調節す
る速度比変化速度制御手段とを含むことにある。
作用およびその第2発明の効果 このようにすれば、走行路面が下り勾配であるときに
は、速度比が小さくなる方向の変化速度が平坦路のそれ
よりも低く、速度比が大きくなる方向の変化速度が平坦
路のそれよりも高くされるので、降坂走行中にカーブを
抜けるときの減速を補うためにアクセルペダルを踏み込
んだ時にも速度比がそれほど小さくならず、その後の降
坂走行において適正な速度比に到達するまでの時間が短
縮されてアクセルペダル操作が緩和され、カーブが連続
する場合にも頻繁なアクセル操作が不要となると共に、
車両の運転性および燃料消費効率が好適に改善されるの
である。
は、速度比が小さくなる方向の変化速度が平坦路のそれ
よりも低く、速度比が大きくなる方向の変化速度が平坦
路のそれよりも高くされるので、降坂走行中にカーブを
抜けるときの減速を補うためにアクセルペダルを踏み込
んだ時にも速度比がそれほど小さくならず、その後の降
坂走行において適正な速度比に到達するまでの時間が短
縮されてアクセルペダル操作が緩和され、カーブが連続
する場合にも頻繁なアクセル操作が不要となると共に、
車両の運転性および燃料消費効率が好適に改善されるの
である。
なお、上記速度比変化速度の制御側は、走行路面が平坦
であるときの速度比変化速度に走行路面勾配の正負に応
じて一定の補正値を加算もしくは減算することにより決
定されてもよいし、路面勾配の大きさに伴って変化速度
が連続的に変化させられてもよい。
であるときの速度比変化速度に走行路面勾配の正負に応
じて一定の補正値を加算もしくは減算することにより決
定されてもよいし、路面勾配の大きさに伴って変化速度
が連続的に変化させられてもよい。
また、前記速度比変化速度制御手段は、好適には、前記
路面勾配検出手段によって検出された路面勾配と、スロ
ットル弁開度やアクセルペダル操作量等の前記運転者の
加減速操作意志を表す量、その量の変化速度、車速、前
記無段変速機の速度比、速度比変化量、のうちの少なく
とも一つに基づいて速度比変化速度を制御する。
路面勾配検出手段によって検出された路面勾配と、スロ
ットル弁開度やアクセルペダル操作量等の前記運転者の
加減速操作意志を表す量、その量の変化速度、車速、前
記無段変速機の速度比、速度比変化量、のうちの少なく
とも一つに基づいて速度比変化速度を制御する。
また、前記路面勾配検出手段は、車両の走行路面勾配の
一定時間内の平均値を求め、その平均値を路面勾配とし
て決定する。その走行路面勾配は、傾斜計を用いて検出
されてもよいが、予め求められた関係から車両のエンジ
ンの出力トルクおよび車両の加速度に基づいて算出され
てもよい。また、そのエンジンの出力トルクは予め求め
られた関係からそのエンジンの回転数変化速度と無段変
速機の入力側の回転数変化速度とに基づいて算出されて
もよい。
一定時間内の平均値を求め、その平均値を路面勾配とし
て決定する。その走行路面勾配は、傾斜計を用いて検出
されてもよいが、予め求められた関係から車両のエンジ
ンの出力トルクおよび車両の加速度に基づいて算出され
てもよい。また、そのエンジンの出力トルクは予め求め
られた関係からそのエンジンの回転数変化速度と無段変
速機の入力側の回転数変化速度とに基づいて算出されて
もよい。
実施例 以下、本発明の一実施例を示す図面に基づいて詳細に説
明する。
明する。
第2図において、エンジン10には磁粉式電磁クラッ
チ、遠心クラッチ等のクラッチ12を介してベルト式無
段変速機14が連結されており、エンジン10の回転が
ベルト式無段変速機14によって無段階に変速された
後、図示しない差動減速機等を経て駆動輪に伝達される
ようになっている。ベルト式無段変速機14は、クラッ
チ12に連結された入力軸16と、その入力軸16に取
り付けられた有効径が可変な可変プーリ18と、出力軸
20と、出力軸20に取り付けられた有効径が可変な可
変プーリ22と、可変プーリ18および22間に掛け渡
された伝動ベルト24と、可変プーリ18および22の
V溝幅を変更して有効径を変化させる油圧シリンダ26
および28とを備えている。可変プーリ18および22
はそれぞれ入力軸16および出力軸20に固定された固
定回転体30および32と、入力軸16および出力軸2
0に軸方向の移動可能かつ軸まわりに回転不能にそれぞ
れ取り付けられて固定回転体30および32との間にV
溝をそれぞれ形成する可動回転体34および36とから
成り、それら可動回転体34および36が油圧シリンダ
26および28内のスペースに作用させられる油圧によ
って、軸方向に駆動させられることにより、伝動ベルト
24の掛り径(有効径)が連続的に変化させられるよう
になっている。そして、油圧シリンダ28には常時ライ
ン油圧が供給されるとともに、油圧シリンダ26内の作
動油量(油圧)が速度比制御弁38によって調節される
ことにより、可動回転体34および36に作用させられ
る力のバランスが変更されて、無段変速機の入力軸16
および出力軸20の速度比が変化させられるようになっ
ている。
チ、遠心クラッチ等のクラッチ12を介してベルト式無
段変速機14が連結されており、エンジン10の回転が
ベルト式無段変速機14によって無段階に変速された
後、図示しない差動減速機等を経て駆動輪に伝達される
ようになっている。ベルト式無段変速機14は、クラッ
チ12に連結された入力軸16と、その入力軸16に取
り付けられた有効径が可変な可変プーリ18と、出力軸
20と、出力軸20に取り付けられた有効径が可変な可
変プーリ22と、可変プーリ18および22間に掛け渡
された伝動ベルト24と、可変プーリ18および22の
V溝幅を変更して有効径を変化させる油圧シリンダ26
および28とを備えている。可変プーリ18および22
はそれぞれ入力軸16および出力軸20に固定された固
定回転体30および32と、入力軸16および出力軸2
0に軸方向の移動可能かつ軸まわりに回転不能にそれぞ
れ取り付けられて固定回転体30および32との間にV
溝をそれぞれ形成する可動回転体34および36とから
成り、それら可動回転体34および36が油圧シリンダ
26および28内のスペースに作用させられる油圧によ
って、軸方向に駆動させられることにより、伝動ベルト
24の掛り径(有効径)が連続的に変化させられるよう
になっている。そして、油圧シリンダ28には常時ライ
ン油圧が供給されるとともに、油圧シリンダ26内の作
動油量(油圧)が速度比制御弁38によって調節される
ことにより、可動回転体34および36に作用させられ
る力のバランスが変更されて、無段変速機の入力軸16
および出力軸20の速度比が変化させられるようになっ
ている。
ライン油圧はオイルタンク40からポンプ42によって
圧送された作動油がライン油圧調圧弁44によって調圧
されることによって得られ、ライン油路46を介して速
度比制御弁38および油圧シリンダ28に供給されてい
る。ライン油圧調圧弁44は、後述の調圧信号SPによ
って駆動されるリニアソレノイドと、そのリニアソレノ
イドによって駆動される弁子とを備え、ポンプ42から
圧送される作動油のオイルタンク40への逃がし弁を調
圧信号SPに従って変化させることにより、ライン油圧
を調圧する。速度比制御弁38は、流入側流量制御サー
ボ弁38Aおよび流出側流量制御サーボ弁38Bから構
成され、それらサーボ弁38Aおよび38Bは後述の速
度比信号SS1およびSS2によってそれぞれ駆動され
るリニアソレノイドとそのリニアソレノイドによってそ
れぞれ駆動される弁子とをそれぞれ備えている。流入側
流量制御サーボ弁38Aは、油圧シリンダ26に連通す
る油路48とライン油路46とを連通させてその流通面
積を変化させることにより油圧シリンダ26への作動油
量を調節する。一方、流出側流量制御サーボ弁38Bは
油路48とオイルタンク40への戻り油路50とを連通
させてその流通面積を変化させることにより、油圧シリ
ンダ26内の作動油排出量を調節する。すなわち、流入
側流量制御サーボ弁38Aおよび流出側流量制御サーボ
弁38Bによって油路48とライン油路46および油路
50との連通がそれぞれ遮断されて油圧シリンダ26内
の作動油量が一定とされた状態においては速度比が固定
される一方、流入側流量制御サーボ弁38Aによって油
路48とライン油路46とが連通させられた状態におい
ては、油圧シリンダ26内の作動油量が増加させられ
て、可変プーリ18の有効径が大きくされるとともに可
変プーリ22の有効径が小さくされ、前記速度比信号S
S1の大きさに応じた変化速度で速度比が増加させられ
る。反対に、流出側流量制御サーボ弁38Bによって油
路48と戻り油路50とが連通させられると、速度比信
号SS2の大きさに応じた変化速度で速度比が減少させ
られるのである。
圧送された作動油がライン油圧調圧弁44によって調圧
されることによって得られ、ライン油路46を介して速
度比制御弁38および油圧シリンダ28に供給されてい
る。ライン油圧調圧弁44は、後述の調圧信号SPによ
って駆動されるリニアソレノイドと、そのリニアソレノ
イドによって駆動される弁子とを備え、ポンプ42から
圧送される作動油のオイルタンク40への逃がし弁を調
圧信号SPに従って変化させることにより、ライン油圧
を調圧する。速度比制御弁38は、流入側流量制御サー
ボ弁38Aおよび流出側流量制御サーボ弁38Bから構
成され、それらサーボ弁38Aおよび38Bは後述の速
度比信号SS1およびSS2によってそれぞれ駆動され
るリニアソレノイドとそのリニアソレノイドによってそ
れぞれ駆動される弁子とをそれぞれ備えている。流入側
流量制御サーボ弁38Aは、油圧シリンダ26に連通す
る油路48とライン油路46とを連通させてその流通面
積を変化させることにより油圧シリンダ26への作動油
量を調節する。一方、流出側流量制御サーボ弁38Bは
油路48とオイルタンク40への戻り油路50とを連通
させてその流通面積を変化させることにより、油圧シリ
ンダ26内の作動油排出量を調節する。すなわち、流入
側流量制御サーボ弁38Aおよび流出側流量制御サーボ
弁38Bによって油路48とライン油路46および油路
50との連通がそれぞれ遮断されて油圧シリンダ26内
の作動油量が一定とされた状態においては速度比が固定
される一方、流入側流量制御サーボ弁38Aによって油
路48とライン油路46とが連通させられた状態におい
ては、油圧シリンダ26内の作動油量が増加させられ
て、可変プーリ18の有効径が大きくされるとともに可
変プーリ22の有効径が小さくされ、前記速度比信号S
S1の大きさに応じた変化速度で速度比が増加させられ
る。反対に、流出側流量制御サーボ弁38Bによって油
路48と戻り油路50とが連通させられると、速度比信
号SS2の大きさに応じた変化速度で速度比が減少させ
られるのである。
エンジン10の吸気配管にはアクセルペダル52の操作
と連動して開閉させられるスロットル弁54が取り付け
られており、そのスロットル弁54に取り付けられたス
ロットルセンサ56によってスロットル弁54の開度θ
THに対応した電圧であるスロットル信号THがマイク
ロコンピュータ58に供給される。また、車両には、走
行路面勾配を検出するための傾斜計60が設けられてお
り、走行路面勾配θを表す傾斜信号SKがマイクロコン
ピュータ58に供給される。そして、入力軸16および
出力軸20には、それらの回転速度を検出するための回
転センサ62および64がそれぞれ設けられており、回
転センサ62および64からは入力軸16および出力軸
20の回転に対応したパルス状の回転信号SIおよびS
Oがマイクロコンピュータ58にそれぞれ供給されるよ
うになっている。
と連動して開閉させられるスロットル弁54が取り付け
られており、そのスロットル弁54に取り付けられたス
ロットルセンサ56によってスロットル弁54の開度θ
THに対応した電圧であるスロットル信号THがマイク
ロコンピュータ58に供給される。また、車両には、走
行路面勾配を検出するための傾斜計60が設けられてお
り、走行路面勾配θを表す傾斜信号SKがマイクロコン
ピュータ58に供給される。そして、入力軸16および
出力軸20には、それらの回転速度を検出するための回
転センサ62および64がそれぞれ設けられており、回
転センサ62および64からは入力軸16および出力軸
20の回転に対応したパルス状の回転信号SIおよびS
Oがマイクロコンピュータ58にそれぞれ供給されるよ
うになっている。
マイクロコンピュータ58は、CPU、RAM、RO
M、A/Dコンバータおよびインターフェース等を備
え、CPUはROMに予め記憶されたプログラムに従っ
てRAMの記憶機能を利用しつつ供給される入力信号を
処理し、実際の速度比を目標の速度比と一致させるため
の速度比信号SS1およびSS2を流量制御サーボ弁3
8Aおよび38Bへ出力するとともに、ライン油圧の圧
力を示す調圧信号SPをライン油圧調圧弁44へ出力す
る。この速度比信号SS1およびSS2は速度比変化方
向および速度比変化速度をそれぞれ表す電圧信号であ
り、実際の速度比の目標の速度比と一致したときに0と
なる。また、ライン油圧調圧弁44に供給される調圧信
号SPは、予め求められた関係からエンジン10の出力
トルクTeおよび実際の速度比eに基づいて決定され、
ライン油圧が伝動ベルト24と可変プーリ18、22と
の間ですべりが生じない範囲で必要かつ十分に制御さ
れ、動力損失が可及的に小さくされるようになってい
る。
M、A/Dコンバータおよびインターフェース等を備
え、CPUはROMに予め記憶されたプログラムに従っ
てRAMの記憶機能を利用しつつ供給される入力信号を
処理し、実際の速度比を目標の速度比と一致させるため
の速度比信号SS1およびSS2を流量制御サーボ弁3
8Aおよび38Bへ出力するとともに、ライン油圧の圧
力を示す調圧信号SPをライン油圧調圧弁44へ出力す
る。この速度比信号SS1およびSS2は速度比変化方
向および速度比変化速度をそれぞれ表す電圧信号であ
り、実際の速度比の目標の速度比と一致したときに0と
なる。また、ライン油圧調圧弁44に供給される調圧信
号SPは、予め求められた関係からエンジン10の出力
トルクTeおよび実際の速度比eに基づいて決定され、
ライン油圧が伝動ベルト24と可変プーリ18、22と
の間ですべりが生じない範囲で必要かつ十分に制御さ
れ、動力損失が可及的に小さくされるようになってい
る。
以下、本実施例の作動を第3図のフローチャートに従っ
て説明する。第3図に示すルーチンには、制御周期に沿
って定められた一定時間毎の割込みにより実行されるも
のであって、先ずステップSW1が実行されることによ
り、車両の走行状態を表す量、たとえばスロットル弁開
度θTHおよび車速vがスロットル信号THおよび回転
信号SOに従って読み込まれる。次いでSW2が実行さ
れることにより、予め求められた関係から、上記スロッ
トル弁開度θTHおよび車速vに基づいてベルト式無段
変速機14の目標入力軸軸回転速度NO inが求められ
る。このステップSW2において用いられる関係は、車
両の高い燃料消費効率および運転性が得られるように予
め求められたものべあり、データマップあるいは関数の
形態でマイクロコンピュータ58内のROMに予め記憶
されている。ステップSW3においては、車両が現実に
走行している路面勾配αが傾斜信号SKによって読み込
まれるとともに、ステップSW4およびSW5において
は、車速vおよび路面勾配αに基づいてシフトダウン係
数KDおよびシフトアップ係数KUがそれぞれ決定され
る。このステップSW4およびSW5においては路面勾
配αが上り勾配すなわち登坂を示す値(正)であると
き、シフトダウン係数KDを通常の平坦路の値よりも大
きく、シフトアップ係数KUを小さくする。また、路面
勾配αが下り勾配、すなわち降坂を示す値(負)である
ときには、シフトダウン係数KDを通常の平坦路の値よ
りも小さく、シフトアップ係数KUを大きくする。この
ような計算は予め定められた一定の補正値△Kを通常の
平坦路の値に加算もしくは減算することにより、算出さ
れる。ここで、上記シフトダウン係数KD、シフトアッ
プ係数KUは、車速vが大きくなるほど前記変化量を大
きく、低速時には小さくされてもよい。たとえば、前記
補正値△Kが、第4図に示す関係に従って変更されるの
である。また、その他の状態量、たとえば現在の速度比
eもしくはその変化速度e、入力軸16の回転速度N
in、アクセルペダル操作量もしくはその変化速度、ス
ロットル弁開度θTH、スロットル弁開度変化速度
TH、車速vまたはその加速度、ハンドル切り角等に
よって上記補正値△Kが修正されてもよい。
て説明する。第3図に示すルーチンには、制御周期に沿
って定められた一定時間毎の割込みにより実行されるも
のであって、先ずステップSW1が実行されることによ
り、車両の走行状態を表す量、たとえばスロットル弁開
度θTHおよび車速vがスロットル信号THおよび回転
信号SOに従って読み込まれる。次いでSW2が実行さ
れることにより、予め求められた関係から、上記スロッ
トル弁開度θTHおよび車速vに基づいてベルト式無段
変速機14の目標入力軸軸回転速度NO inが求められ
る。このステップSW2において用いられる関係は、車
両の高い燃料消費効率および運転性が得られるように予
め求められたものべあり、データマップあるいは関数の
形態でマイクロコンピュータ58内のROMに予め記憶
されている。ステップSW3においては、車両が現実に
走行している路面勾配αが傾斜信号SKによって読み込
まれるとともに、ステップSW4およびSW5において
は、車速vおよび路面勾配αに基づいてシフトダウン係
数KDおよびシフトアップ係数KUがそれぞれ決定され
る。このステップSW4およびSW5においては路面勾
配αが上り勾配すなわち登坂を示す値(正)であると
き、シフトダウン係数KDを通常の平坦路の値よりも大
きく、シフトアップ係数KUを小さくする。また、路面
勾配αが下り勾配、すなわち降坂を示す値(負)である
ときには、シフトダウン係数KDを通常の平坦路の値よ
りも小さく、シフトアップ係数KUを大きくする。この
ような計算は予め定められた一定の補正値△Kを通常の
平坦路の値に加算もしくは減算することにより、算出さ
れる。ここで、上記シフトダウン係数KD、シフトアッ
プ係数KUは、車速vが大きくなるほど前記変化量を大
きく、低速時には小さくされてもよい。たとえば、前記
補正値△Kが、第4図に示す関係に従って変更されるの
である。また、その他の状態量、たとえば現在の速度比
eもしくはその変化速度e、入力軸16の回転速度N
in、アクセルペダル操作量もしくはその変化速度、ス
ロットル弁開度θTH、スロットル弁開度変化速度
TH、車速vまたはその加速度、ハンドル切り角等に
よって上記補正値△Kが修正されてもよい。
ステップSW6においては、入力軸16すなわち入力側
可変プーリ18の実際の回転速度Ninが読み込まれ、
ステップSW7において、実際の回転速度Ninが前記
目標回転速度NO inよりも大きいかが判断される。S
W7の判断が肯定された場合にはステップSW8が実行
されて、流入側流量制御サーボ弁38Aの制御値VAが
次式(1)に従って算出される。
可変プーリ18の実際の回転速度Ninが読み込まれ、
ステップSW7において、実際の回転速度Ninが前記
目標回転速度NO inよりも大きいかが判断される。S
W7の判断が肯定された場合にはステップSW8が実行
されて、流入側流量制御サーボ弁38Aの制御値VAが
次式(1)に従って算出される。
VA=KU|Nin−NO in|……(1) そしてステップSW9が実行されて、流出側流量制御サ
ーボ弁38Bの制御値VBが0とされる。しかし、ステ
ップSW7の判断が否定された場合には、ステップSW
10が実行されて流出側流量制御サーボ弁の制御値VB
が次式(2)に従って算出され VB=KD|Nin−NO in|……(2) るとともに、流入側流量制御サーボ弁38Aの制御値V
Aが0とされる。そして、このようにして決定された制
御値VAおよびVBは、図示しないメインルーチンの所
定のステップにおいて速度比信号SS1およびSS2と
して速度比制御弁38に出力される。
ーボ弁38Bの制御値VBが0とされる。しかし、ステ
ップSW7の判断が否定された場合には、ステップSW
10が実行されて流出側流量制御サーボ弁の制御値VB
が次式(2)に従って算出され VB=KD|Nin−NO in|……(2) るとともに、流入側流量制御サーボ弁38Aの制御値V
Aが0とされる。そして、このようにして決定された制
御値VAおよびVBは、図示しないメインルーチンの所
定のステップにおいて速度比信号SS1およびSS2と
して速度比制御弁38に出力される。
以上のステップが繰り返し実行されることにより、路面
勾配によって速度比変化速度が最適に調整され、初期の
目的であるカーブの多い登坂あるいは降坂路でのアクセ
ルペダル操作で軽減されて運転性および燃料経済性が高
められるのである。すなわち、登坂路では、第6図のB
に示すように速度比が大きくなる方向の速度比変化速度
が小さくされる一方、速度比が小さくなる方向の速度比
変化速度が大きくされるので、アクセルペダル操作が緩
和されると同時に、速度比の変化量が抑制される。この
結果、登坂路においてカーブが連続する場合に、頻繁な
アクセル操作が解消されると同時に車両の運転性および
燃料経済性が高められるのである。また、降坂時におい
ては、速度比が小さくなる方向の変化速度が小さくさ
れ、速度比が大きくなる方向の変化速度が大きくされる
ので、第7図のBに示すようにアクセル操作が緩和され
るとともに、速度比変化量も抑制される。この結果、降
坂路においてカーブが連続する場合にも、頻繁なアクセ
ル操作が解消されるとともに車両の運転性および燃料経
済性が高められるのである。
勾配によって速度比変化速度が最適に調整され、初期の
目的であるカーブの多い登坂あるいは降坂路でのアクセ
ルペダル操作で軽減されて運転性および燃料経済性が高
められるのである。すなわち、登坂路では、第6図のB
に示すように速度比が大きくなる方向の速度比変化速度
が小さくされる一方、速度比が小さくなる方向の速度比
変化速度が大きくされるので、アクセルペダル操作が緩
和されると同時に、速度比の変化量が抑制される。この
結果、登坂路においてカーブが連続する場合に、頻繁な
アクセル操作が解消されると同時に車両の運転性および
燃料経済性が高められるのである。また、降坂時におい
ては、速度比が小さくなる方向の変化速度が小さくさ
れ、速度比が大きくなる方向の変化速度が大きくされる
ので、第7図のBに示すようにアクセル操作が緩和され
るとともに、速度比変化量も抑制される。この結果、降
坂路においてカーブが連続する場合にも、頻繁なアクセ
ル操作が解消されるとともに車両の運転性および燃料経
済性が高められるのである。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説
明において前述の実施例と共通する部分には共通の符号
を付して説明を省略する。
明において前述の実施例と共通する部分には共通の符号
を付して説明を省略する。
前述の実施例においては、路面勾配が傾斜計60を用い
て検出されていたが、傾斜計60に代えて計算により路
面勾配αを求めるステップST1およびST2の前述の
ステップSW3に代えて設けてもよい。すなわち、第5
図のステップST1においては、次式(3)からエンジン
10の回転数変化速度eおよび入力軸16の回転数変
化速度inに基づいてエンジン10の実際の出力トル
クTを求め、ステップST2においては、次式(4)から
エンジン10の実際の出力トルクTおよび車両加速度β
に基づいて路面勾配αが算出される。
て検出されていたが、傾斜計60に代えて計算により路
面勾配αを求めるステップST1およびST2の前述の
ステップSW3に代えて設けてもよい。すなわち、第5
図のステップST1においては、次式(3)からエンジン
10の回転数変化速度eおよび入力軸16の回転数変
化速度inに基づいてエンジン10の実際の出力トル
クTを求め、ステップST2においては、次式(4)から
エンジン10の実際の出力トルクTおよび車両加速度β
に基づいて路面勾配αが算出される。
T=Te−Ie・e−Icvt・in……(3) 但し Ie:エンジン慣性 e:エンジン回転数変化速度 Icvt:ベルト式無段変速機14の入力側回転体の
慣性 in:可変プーリ回転数変化速度 但し γ:駆動輪の半径 T:検出トルク η:ミッション伝達効率 γG:差動減速機のギヤ比 e:速度比 μγ:ころがり抵抗係数 W:車体重量 μa:風損係数 A:車両前面投影面積 v:車速 α路面勾配 β:車両加速度 g:重力加速度 このように、本実施例は前述の実施例と同様の効果が得
られるのに加えて、傾斜計60が不要となる利点があ
る。
慣性 in:可変プーリ回転数変化速度 但し γ:駆動輪の半径 T:検出トルク η:ミッション伝達効率 γG:差動減速機のギヤ比 e:速度比 μγ:ころがり抵抗係数 W:車体重量 μa:風損係数 A:車両前面投影面積 v:車速 α路面勾配 β:車両加速度 g:重力加速度 このように、本実施例は前述の実施例と同様の効果が得
られるのに加えて、傾斜計60が不要となる利点があ
る。
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて説明したが、
本発明はその他の態様においても適用される。
本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、前述の実施例において目標入力軸回転速度N
O inが決定され、実際の入力軸回転速度Ninがそれ
と一致するように速度比が制御されているが、目標入力
軸回転速度NO inはベルト式無段変速機14の速度比
が最適値(目標値)となるように求められるものである
から、目標入力軸回転速度NO inに替えて、目標エン
ジン回転速度または目標速度比を決定し、それと実際の
エンジン回転速度または速度比が一致するように制御す
るものであってもよい。
O inが決定され、実際の入力軸回転速度Ninがそれ
と一致するように速度比が制御されているが、目標入力
軸回転速度NO inはベルト式無段変速機14の速度比
が最適値(目標値)となるように求められるものである
から、目標入力軸回転速度NO inに替えて、目標エン
ジン回転速度または目標速度比を決定し、それと実際の
エンジン回転速度または速度比が一致するように制御す
るものであってもよい。
また、前述の実施例において、目標入力軸回転速度NO
inを決定するに際して、スロットル弁開度が用いられ
ているが、アクセルペダル操作量や吸気管負圧等運転者
の加減速操作意志を表す他の量が用いられてもよい。
inを決定するに際して、スロットル弁開度が用いられ
ているが、アクセルペダル操作量や吸気管負圧等運転者
の加減速操作意志を表す他の量が用いられてもよい。
なお、上述したのは、あくまでも本発明の一実施例であ
り、本発明はその精神を逸脱しない範囲において種々変
更が加えられ得るものである。
り、本発明はその精神を逸脱しない範囲において種々変
更が加えられ得るものである。
第1図は本発明のクレーム対応図である。第2図は本発
明の一実施例の構成を説明する説明図である。第3図は
第2図の装置の作動を説明するフローチャートである。
第4図は第3図のフローチャートにおいて用いられる関
係を示す図である。第5図は本発明の他の実施例におけ
るフローチャートの要部を示す図である。第6図および
第7図は第1図の実施例の作動を従来の場合と対比して
説明する図であって、第6図は登坂時、第7図は降坂時
を示している。 10:エンジン 14:ベルト式無段変速機(無段変速機) 60:傾斜計(路面勾配検出手段) ステップST1:(路面勾配検出手段) ST2:(路面勾配検出手段) ステップSW4:(速度比変化速度制御手段) SW5:(速度比変化速度制御手段) SW7:(速度比変化速度制御手段) SW8:(速度比変化速度制御手段) SW10:(速度比変化速度制御手段)
明の一実施例の構成を説明する説明図である。第3図は
第2図の装置の作動を説明するフローチャートである。
第4図は第3図のフローチャートにおいて用いられる関
係を示す図である。第5図は本発明の他の実施例におけ
るフローチャートの要部を示す図である。第6図および
第7図は第1図の実施例の作動を従来の場合と対比して
説明する図であって、第6図は登坂時、第7図は降坂時
を示している。 10:エンジン 14:ベルト式無段変速機(無段変速機) 60:傾斜計(路面勾配検出手段) ステップST1:(路面勾配検出手段) ST2:(路面勾配検出手段) ステップSW4:(速度比変化速度制御手段) SW5:(速度比変化速度制御手段) SW7:(速度比変化速度制御手段) SW8:(速度比変化速度制御手段) SW10:(速度比変化速度制御手段)
Claims (2)
- 【請求項1】エンジンの回転を無段階に変速して駆動輪
へ伝達する車両用無段変速機において、少なくとも運転
者の加減速操作意志を表す量に基づいて前記無段変速機
の速度比を調節する制御装置であって、 前記車両の走行路面勾配を検出する路面勾配検出手段
と、 該路面勾配検出手段によって検出された走行路面勾配が
上り勾配であるときには、速度比が小さくなる方向の変
化速度を平坦路のそれよりも高く、速度比が大きくなる
方向の変化速度を平坦路のそれよりも低く調節する速度
比変化速度制御手段と を含むことを特徴とする車両用無段変速機の制御装置。 - 【請求項2】エンジンの回転を無段階に変速して駆動輪
へ伝達する車両用無段変速機において、少なくとも運転
者の加減速操作意志を表す量に基づいて前記無段変速機
の速度比を調節する制御装置であって、 前記車両の走行路面勾配を検出する路面勾配検出手段
と、 該路面勾配検出手段によって検出された走行路面勾配が
下り勾配であるときには、速度比が小さくなる方向の変
化速度を平坦路のそれよりも低く、速度比が大きくなる
方向の変化速度を平坦路のそれよりも高く調節する速度
比変化速度制御手段と を含むことを特徴とする車両用無段変速機の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60128861A JPH0621641B2 (ja) | 1985-06-13 | 1985-06-13 | 車両用無段変速機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60128861A JPH0621641B2 (ja) | 1985-06-13 | 1985-06-13 | 車両用無段変速機の制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61286659A JPS61286659A (ja) | 1986-12-17 |
JPH0621641B2 true JPH0621641B2 (ja) | 1994-03-23 |
Family
ID=14995180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60128861A Expired - Fee Related JPH0621641B2 (ja) | 1985-06-13 | 1985-06-13 | 車両用無段変速機の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0621641B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7894971B2 (en) | 2005-12-28 | 2011-02-22 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle control apparatus |
US9096198B2 (en) | 2006-05-23 | 2015-08-04 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Road slope detecting apparatus and method for vehicle |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2677029B2 (ja) * | 1991-03-13 | 1997-11-17 | 三菱自動車工業株式会社 | 車両用自動変速機の変速制御方法 |
JPH0681931A (ja) * | 1992-09-02 | 1994-03-22 | Mitsubishi Motors Corp | 無段変速機の変速制御装置 |
JP3077007B2 (ja) * | 1992-09-02 | 2000-08-14 | 三菱自動車工業株式会社 | 無段変速機の変速制御装置 |
CN102425657A (zh) * | 2011-10-25 | 2012-04-25 | 北京理工大学 | 一种电动汽车上坡amt系统换挡综合控制方法 |
-
1985
- 1985-06-13 JP JP60128861A patent/JPH0621641B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7894971B2 (en) | 2005-12-28 | 2011-02-22 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle control apparatus |
US9096198B2 (en) | 2006-05-23 | 2015-08-04 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Road slope detecting apparatus and method for vehicle |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61286659A (ja) | 1986-12-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |