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JPH06213266A - 流体式サスペンションの供給流量制御装置 - Google Patents

流体式サスペンションの供給流量制御装置

Info

Publication number
JPH06213266A
JPH06213266A JP5006039A JP603993A JPH06213266A JP H06213266 A JPH06213266 A JP H06213266A JP 5006039 A JP5006039 A JP 5006039A JP 603993 A JP603993 A JP 603993A JP H06213266 A JPH06213266 A JP H06213266A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
flow rate
fluid
discharge
spool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5006039A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Sugihara
杉原  淳
Iwane Inokuchi
岩根 井之口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP5006039A priority Critical patent/JPH06213266A/ja
Publication of JPH06213266A publication Critical patent/JPH06213266A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】流体圧供給装置の始動時の車高変化を防止しな
がら可変容量ポンプの吐出量を制限する流量調整機構
を、電磁操作型弁を使用することなく、低コストで構成
する。 【構成】流体式サスペンションに油圧を供給するラジア
ルピストンポンプ1の吸入側に流量調整機構4を設け、
この流量調整機構4をピストンポンプ1の吐出圧に応じ
て低圧最小流量位置、高圧最大流量位置及び高圧最小流
量位置をとるスプール弁41で構成し、ピストンポンプ
1の始動時には、その吐出圧が低いことにより、低圧最
小流量位置となって吐出流量を制限することにより、吐
出圧を緩やかに増加させ、圧力保持部61の保持圧以上
の吐出圧となったときに高圧最大流量位置として吐出圧
を設定圧まで急増させ、設定圧に達した後は吐出圧に応
じて高圧最小流量位置及び高圧最大流量位置間で定圧制
御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、能動型サスペンション
等の流体圧シリンダを含む油圧制御系を有する流体式サ
スペンションの供給流量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の流体式サスペンションの供給流量
制御装置としては、例えば本出願人が先に提案した特開
平3−42321号公報に記載されているものがある。
この従来例は、各車輪と車体との間に介挿された流体圧
シリンダと、該流体圧シリンダに供給される流体圧供給
装置からの作動流体圧を指令値に応じて制御する制御弁
と、該制御弁及び流体圧供給装置間に介挿した当該制御
弁の供給圧が所定圧力以下となったときに制御弁側を閉
回路とする圧力保持機構とを備えた能動型サスペンショ
ンにおいて、前記前記流体圧供給装置及び圧力制御弁間
の供給側配管に当該流体圧供給装置の始動時に所定時間
だけ遅れて開状態となる開閉弁を介挿し、且つ該開閉弁
と並列に絞りを設けたことを特徴とし、この構成によっ
て流体圧供給装置が始動状態となったときに、圧力制御
弁への流体圧供給を徐々に行うことにより、車高の急上
昇を防止して乗員に違和感を与えることを防止するよう
にしている。
【0003】ところで、上記従来例にあっては、流体圧
供給装置を構成する油圧ポンプが固定容量ポンプで構成
されており、このため圧力制御弁で消費される作動油量
にかかわらず最大負荷時に対応する一定流量を吐出する
ようにしているので、余剰作動油はリリーフ弁を介して
タンクに戻されることから、作動油が発熱するなど、油
圧システムの消費エネルギが多くならざるを得ない問題
点がある。
【0004】これを解決するためには、本出願人が先に
提案した特開平3−213683号公報に開示されてい
る可変容量容積ポンプの流量制御装置を適用して、流体
圧供給装置を可変容量ポンプで構成し、この可変容量ポ
ンプの吸入通路に絞り手段を介挿し、この絞り手段を可
変容量ポンプの吐出圧を容量制御圧としてこれに応動す
ると共に、この容量制御圧に対向する向きに吐出圧制御
力を受けてこれにも応動し、開度を設定される弁手段に
よって構成することにより、ポンプの圧力補償作用によ
り、吐出圧が一定に保たれるように流量制御されるた
め、リリーフ弁からリリーフされる余剰流量が少なくな
り、作動油の発熱が減少し、消費エネルギを低減するこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の流体式サスペンションの供給流量制御装置にあって
は、流体圧供給装置を可変容量ポンプ化することによ
り、通常時のリリーフ弁からリリーフされる余剰流量を
減少させて消費エネルギを低減することができるが、流
体圧供給装置の始動時の車高変化を防止するためには、
圧力制御弁に供給する作動流体の急増を制限するために
可変容量ポンプの吐出量を抑制する必要があり、このた
めには前述した特開平3−90417号公報に開示して
いるように圧力制御弁の供給通路に介挿した開閉弁とこ
れと並列に介挿した絞りとで構成される流量調整機構を
設けることが考えられるが、この場合開閉弁として、流
体圧供給装置の始動時のみ所定時間閉状態に制御するた
めに電磁操作型開閉弁を適用し、この電磁操作型開閉弁
を制御する制御回路及びこの制御回路と電磁操作型開閉
弁との間を電気的に接続するハーネスが必要となり、コ
ストが嵩むという未解決の課題がある。
【0006】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、流体圧供給装置の
始動時における車高変化を防止しながら可変容量ポンプ
の吐出量を制限する流量調整機構を、電磁操作型弁を使
用することなく、低コストで構成することができる流体
式サスペンションの供給流量制御装置を提供することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る流体式サスペンションの供給流量制
御装置は、車体と車輪との間に介挿された流体圧シリン
ダと、該流体圧シリンダに作動流体を供給する可変容量
ポンプを備えた流体供給装置と、該可変容量ポンプから
供給される作動流体を指令値に応じて制御して前記流体
圧シリンダに供給する圧力制御弁と、該圧力制御弁及び
前記流体供給装置との間に介挿され当該圧力制御弁に対
する供給圧が設定圧力以下となったときに圧力制御弁側
を閉回路とする圧力保持機構とを備えた流体式サスペン
ションの供給流量制御装置において、前記流体供給装置
は、前記可変容量ポンプの吸入通路に吐出圧力の変化に
より開閉する可変絞りを有し、該可変絞りは、吐出圧力
が前記圧力保持機構の設定圧より高い第1設定圧以上と
なったときに吐出圧上昇に応じて最小開度から開度が増
加し、当該第1設定圧より高い第2設定圧で最大開度と
なるように構成されていることを特徴としている。
【0008】また、請求項2に係る流体式サスペンショ
ンの供給流量制御装置は、前記可変絞りは、ポンプ側ポ
ート及びタンク側ポートを軸方向に隣接して形成したス
リーブと、該スリーブ内に摺動可能に配設され且つ少な
くとも第1及び第2のスプールランド部間に形成された
前記ポンプ側ポート及びタンク側ポートを連通可能なス
プールロッド部を有し、第1のスプールランド部でポン
プ側ポートを閉塞する低圧最小流量位置と、スプールロ
ッド部でポンプ側ポート及びタンク側ポートを連通する
高圧最大流量位置と、第2のスプールランド部でタンク
側ポートを閉塞する高圧低流量位置との間で摺動するス
プールと、該スプールをポンプ吐出圧に応じて高圧低流
量位置側に押圧する押圧手段と、前記スプールを全ての
摺動領域で低圧最小流量位置側に付勢する第1の付勢手
段と、前記スプールを高圧低流量位置及び高圧最大流量
位置間で低圧最小流量位置側に付勢する第2の付勢手段
と、前記タンク側ポート及び第2のスプールランド部と
スリーブとの間に形成される流体室との間に介挿され当
該流体室からタンク側ポートへの流体流を阻止する逆止
弁とを備えていることを特徴としている。
【0009】さらに、請求項3に係る流体式サスペンシ
ョンの供給流量制御装置は、車体と車輪との間に介挿さ
れた流体圧シリンダと、該流体圧シリンダに作動流体を
供給する可変容量ポンプを備えた流体供給装置と、該可
変容量ポンプから供給される作動流体を指令値に応じて
制御して前記流体圧シリンダに供給する圧力制御弁と、
該圧力制御弁及び前記流体供給装置との間に介挿され当
該圧力制御弁に対する供給圧が設定圧力以下となったと
きに圧力制御弁側を閉回路とする圧力保持機構とを備え
た流体式サスペンションの供給流量制御装置において、
前記流体供給装置は、前記可変容量ポンプとしてラジア
ルピストンポンプを適用すると共に、当該ラジアルピス
トンポンプの吐出圧が前記圧力保持機構の設定圧未満で
あるときに吐出用のピストン数を制限して残りのピスト
ンの吐出流量をタンクに還流させて吐出量を制限するこ
とを特徴としている。
【0010】さらにまた、請求項4に係る流体式サスペ
ンションの供給流量制御装置は、車体と車輪との間に介
挿された流体圧シリンダと、該流体圧シリンダに作動流
体を供給する可変容量ポンプを備えた流体供給装置と、
該可変容量ポンプから供給される作動流体を指令値に応
じて制御して前記流体圧シリンダに供給する圧力制御弁
と、該圧力制御弁及び前記流体供給装置間に介挿され当
該圧力制御弁に対する供給圧が設定圧力以下となったと
きに圧力制御弁側を閉回路とする圧力保持機構とを備え
た流体式サスペンションの供給流量制御装置において、
前記圧力制御弁と可変容量ポンプとの間に当該可変容量
ポンプの吐出量を制限可能な流量調整機構を設け、該流
量調整機構は、その下流側の圧力が前記圧力保持機構の
設定圧以上となったときに開状態となるパイロット操作
切換弁を有することを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1に係る流体式サスペンションの供給流
量制御装置においては、可変容量ポンプの吸入通路に可
変絞りを配設し、この可変絞りの開度が可変容量ポンプ
の吐出圧が圧力保持機構の設定圧力以上の第1設定圧力
以上となったときに吐出圧の増加に応じて最小開度から
増加させ、第1設定圧力より高い第2設定圧力で最大開
度となるように構成されているので、可変容量ポンプが
始動された状態では、その吐出圧が第1設定圧より低い
ため、可変絞りが最小開度に設定されることにより、吐
出圧の増加が徐々に行われ、その後圧力保持機構の設定
圧力以上となって圧力保持機構による圧力制御弁側の閉
状態が解除されて、圧力制御弁による流体圧シリンダの
圧力制御が可能な状態となってから可変絞りの開度が最
小開度から吐出圧の上昇に応じて増加し、可変容量ポン
プの吐出量が増加し、第2設定圧力に達したときに最大
開度になり、最大吐出流量を確保し得る状態となる。こ
のため、可変容量ポンプと圧力制御弁との間に流量調整
機構を設ける必要がないと共に、可変絞りをパイロット
操作型の構成で済む。
【0012】また、請求項2に係る流体式サスペンショ
ンの供給流量制御装置においては、可変絞りのタンク側
ポートとスプールの第2のスプールランド部とスリーブ
との間に形成される流体室との間に逆止弁が介挿されて
いるので、スプールの低圧最小流量位置から高圧最大流
量位置への移動は容易に許容するが、逆側即ち高圧最大
流量位置から低圧最小流量位置への移動は流体室内の流
体排出が逆止弁で阻止されることにより阻止され、圧力
制御弁側で大流量を必要としてポンプ吐出圧が低下した
ときでも最大流量状態を維持して、供給圧の落ち込みを
防止する。
【0013】さらに、請求項3に係る流体式サスペンシ
ョンの供給流量制御装置においては、可変容量ポンプと
してラジアルピストンポンプを適用し、吐出圧が圧力保
持機構の設定圧未満であるときには吐出側に接続される
ピストン数を制限し、吐出側に接続されないピストンの
吐出量をタンクに還流させることにより、請求項1に係
る流体式サスペンションの供給流量制御装置と同様に、
電磁操作型弁を含む流量調整機構を設けることなく、可
変容量ポンプの始動時の吐出量を制限することができ
る。
【0014】さらにまた、請求項4に係る流体式サスペ
ンションの供給流量制御装置においては、可変容量ポン
プと圧力制御弁との間に可変容量ポンプの吐出量を制限
可能な流量調整機構を設けるが、この流量調整機構がそ
の下流側の圧力が前記圧力保持機構の設定圧以上となっ
たときに開状態となるパイロット操作切換弁を有する構
成とされているので、電磁操作型切換弁のように、制御
回路やハーネスを必要することなく、コストを低減する
ことができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の第1実施例を示す油圧回路図であ
る。図中、FSは流体圧供給装置であって、回転駆動源
としてのエンジン2の出力軸2aに連結されて回転駆動
される固定シリンダ型のラジアルピストンポンプ1と、
このポンプ1の吸入とリザーバ3との間に介挿された制
御手段を構成する流量制御機構4と、ポンプ1の吐出側
に逆止弁5を介して接続されたライン圧配管6Sと、リ
ザーバ3にオイルクーラー7を介して接続された戻り配
管6Rとを備え、ライン圧配管6Sには脈動吸収用のア
キュムレータ8が接続されていると共に、アキュムレー
タ8の下流側にフィルタ9が介挿されている。フィルタ
9には、これと並列にフィルタ9の目詰まり時のバイパ
ス流路が形成され、このバイパス流路に逆止弁10が介
挿されている。
【0016】ここで、ポンプ1は、図2に示すように、
ポンプハウジング13を有し、このポンプハウジング1
3にこれを貫通するようにポンプ駆動軸14が軸受1
5,16により回転自在に支持されている。ポンプ駆動
軸14には、その軸受15,16間に偏心カム14aが
一体に成形されており、この偏心カム14aがポンプハ
ウジング13に形成した吸入室17内に収納されてい
る。偏心カム14aの外周にはリング18が回転自在に
嵌合され、リング18の外周に円周方向等間隔に配して
例えば10個のラジアルピストン19(図面では1個の
みを示す)が対設され、これら各ラジアルピストン19
は偏心カムリング18の径方向へ延在させてポンプハウ
ジング13に形成した対応する固定シリンダ20内に摺
動自在に嵌合されている。固定シリンダ20の外部開口
端はプラグ21により閉塞してこのプラグ21及びラジ
アルピストン19間に吐出室22が画成されている。
【0017】各ラジアルピストン19は、偏心カムリン
グ18に近い端部を閉塞された有底スリーブ形状とし、
ばね23により偏心カムリング18に押圧されている。
そして、各ラジアルピストン19の周壁には、ラジアル
ピストンのストローク中に吸入室17内に出没する位置
にサイドポート24が形成されている。ポンプ駆動軸1
4の図中右端を動力供給端としてエンジン2の回転軸2
aに接続され、これに近いポンプ駆動軸14の箇所をシ
ール25によりポンプハウジング13に対し封止する。
ポンプ駆動軸14の他端は、ポンプハウジング13に添
設した通路メンバ26に対しシール27で封止する。通
路メンバ26は吸入通路28及び吐出通路29を有して
おり、吐出通路29は固定シリンダ20と同じ数だけ形
成されている。吸入通路28はポンプハウジング13に
形成した連絡ポート30により吸入室17に連通され、
各吐出通路29はポンプハウジング13に形成した連絡
ポート31により対応する吐出室22に連通されてい
る。
【0018】連絡ポート31及び吐出通路29間にはデ
リバリバルブ32が設けられ、このバルブはその開弁圧
以上の圧力が連絡ポート31から供給される時開いてこ
のポートから吐出通路29へ作動流体を供給し、逆向き
の作動流体を一切許容しない形式が採用されている。ポ
ンプハウジング13から遠い通路メンバ26の側に端蓋
33を添設し、これに全ての吐出通路29と通ずる1個
の条溝34を形成する他、この条溝に至る吐出ポート3
5を形成し、この吐出ポート35に、ライン圧配管6S
が接続されている。
【0019】また、流量制御機構4は、リザーバ3から
吸入回路40に達した作動流体がピストンポンプ1の吸
入通路28に流入する量を調整するもので、弁手段とし
てのスプール弁41を備えている。このスプール弁41
はスリーブ42内にスプール43を摺動自在に嵌合して
構成され、スリーブ42にリザーバ3に接続された吸入
回路40を接続すべきタンク側ポート44及びピストン
ポンプ1の吸入通路28に通ずるべきポンプ側ポート4
5が軸方向に隣接して形成されている。スプール43は
軸方向両端に夫々第1及び第2のスプールランド部43
a及び43bが形成され、これらスプールランド部43
a,43b間に小径のスプールロッド部43cが形成さ
れ、このスプールロッド部43cの軸方向長さが図3に
示すようにタンク側ポート44の右端からポンプ側ポー
ト45の左端までの長さと等しく選定されて、そのスト
ロークに応じて開度変化する可変絞り46及び47がポ
ンプ側ポート45及びタンク側ポート44とスプールロ
ッド部43cとによって形成されている。スプール43
の図中左端と対向するスリーブ左端には、ピストンポン
プ1の吐出圧が容量制御圧として供給されるフィードバ
ックプランジャ48が配設され、且つスプール43の図
中右端とスリーブ42の右端に螺合された端板49との
間には、これを第2のスプールランド部43bでタンク
側ポート44を閉塞する低圧最小流量位置側に付勢する
第1の付勢手段としてのコイルばね50が介挿されてい
ると共に、スリーブ42の右端側内周面にはスプール4
3の右端と係合するフランジ51aを有するスプリング
シート51が配設され、このスプリングシート51のフ
ランジ51aと端板49との間にはコイルばね50と同
心的に第2の付勢手段としてのコイルばね52が介挿さ
れている。
【0020】ここで、コイルばね50のセット荷重は、
後述する圧力保持部61のパイロット操作形逆止弁66
の設定圧より高い吐出圧がフィードバックプランジャ4
8に作用したときに、このプランジャ48で発生する推
力によってスプール43が右動する第1のセット荷重に
設定され、コイルばね52のセット荷重は、コイルばね
50のセット荷重より高い最大供給圧以上の吐出圧がフ
ィードバックプランジャ48に作用したときに、このプ
ランジャ48で発生する推力によってスプール43が高
圧最大流量位置から高圧最小流量位置に作動する第2の
セット荷重にセットされている。
【0021】さらに、スリーブ42のポンプ側ポート4
5とスプール43のスプールロッド部43cとで形成さ
れる可変絞り46は、スプール43が図2に示すよう
に、その左端がスリーブ42の左内壁に当接している低
圧最小流量位置で最小流量となる最小開口面積となるよ
うに設定され、逆にスリーブ42のタンク側ポート44
とスプール43のスプールロッド部43cとで形成され
る可変絞り47は、スプール43が図4に示すように両
コイルばね50,52に抗して右動した高圧最小流量位
置で最小流量となる最小開口面積となるように設定され
ている。
【0022】したがって、流量調整機構4からピストン
ポンプ1に入力される流量即ちピストンポンプ1の吐出
流量は、図5に示すように、ピストンポンプ1の吐出圧
が低い状態では、スプール43が低圧最小流量位置に保
持されることから低圧側の最小流量QLMINを維持し、こ
の状態から圧力保持部61のパイロット操作形逆止弁6
6の設定圧PP0を越えてフィードバックプランジャ48
の推力がコイルばね49のセット荷重以上となる第1の
吐出圧PO1となると、スプール43が左動することによ
り、ピストンポンプ1の吐出流量が急増し、スプール4
3の左端がスプリングシート51に当接したときに最大
吐出流量QMAX となり、その後吐出圧が第2の吐出圧P
O2以上となると、スプール43がスプリングシート51
と共に右動することになり、吐出圧の増加に伴って吐出
流量が徐々に少なくなり、スプール43のスプールラン
ド部43aでポンプ側ポート45が閉塞されると吐出流
量が零となる。
【0023】そして、ライン圧配管6S及び戻り配管6
Rの他端が圧力保持部61、フェイルセーフ弁62を介
して各車輪に対応する圧力制御弁63FL〜63RRの
入力ポート及び戻りポートに接続されている。圧力保持
部61は、ライン圧配管6Sに介挿された逆止弁64
と、ライン圧配管6S及び戻り配管6R間に介挿され
た、通常状態のライン圧PL (kg/cm2)を設定する通
常ライン圧設定用リリーフ弁65と、フェイルセーフ弁
62の下流側のライン圧がパイロット圧PP として供給
されるパイロット操作形逆止弁66とを備えている。こ
こで、パイロット操作形逆止弁66は、パイロット圧P
P が予め設定された所定の中立圧PN 以上であるときに
は、逆止弁機能を解除してその上流側及び下流側間を連
通状態とする開状態となり、パイロット圧PP が中立圧
N 未満であるときには、逆止弁機能が作用して、その
上流側及び下流側間を遮断する閉状態となる。
【0024】フェイルセーフ弁62は、スプリングオフ
セット形の4ポート2位置電磁切換弁で構成され、圧力
保持部61の逆止弁64の下流側に接続されたPポート
と、パイロット操作形逆止弁66の入力ポート66iに
接続されたRポートと、圧力制御弁63FL〜63RR
の入力ポート71iに接続されたAポートと、戻りポー
ト71oに接続されたBポートとを有し、ソレノイド6
2aに供給される異常検出信号ASがオフ状態であり、
リターンスプリング62bによって切換えられたノーマ
ル切換位置でPポート及びRポートが遮断され且つAポ
ート及びBポートが互いに連通される状態となり、ソレ
ノイド62aに供給される異常検出信号ASがオン状態
となってオフセット切換位置でPポート及びAポートを
直接連通する連通路と、Rポート及びBポート間を直接
連通する連通路とが形成される。また、フェイルセーフ
弁62のRポート及びBポート間が、外部の固定絞り6
2cを介して連通されている。そして、フェイルセーフ
弁62のソレノイド62aが後述する制御装置100か
らの制御信号CS1 によって制御される。
【0025】圧力制御弁63FL〜63RRの夫々は、
入力ポート71i、戻りポート71o及び制御圧ポート
71cを有すると共に、制御圧ポート71cと入力ポー
ト71i及び戻りポート71oとを遮断状態に又は制御
圧ポート71cと入力ポート71i及び戻りポート71
oの何れか一方とを連通させる連通状態に切換えるスプ
ールを有し、このスプールの両端に供給圧と制御圧とが
パイロット圧として供給され、さらに供給圧側に比例ソ
レノイド72によって制御されるポペット弁が配設され
た構成を有し、制御圧ポート71cの圧力が常に比例ソ
レノイド72に後述する制御装置100から供給される
励磁電流に応じた圧力となるように制御される。
【0026】そして、入力ポート71iはフェイルセー
フ弁62のAポートに接続され、戻りポート71oはフ
ェイルセーフ弁62のBポートに接続され、さらに制御
ポート71cが油圧配管68を介して油圧シリンダ69
FL〜69RRの圧力室70に接続されている。ここ
で、励磁電流IFL〜IRRと制御ポート21cから出力さ
れる制御油圧PCとの関係は、図6に示すように、指令
値IFL〜IRRが零近傍であるときにPMINを出力し、こ
の状態から指令値IFL〜IRRが正方向に増加すると、こ
れに所定の比例ゲインK1 をもって制御油圧PC が増加
し、圧力保持部11の設定ライン圧PL で飽和する。
【0027】そして、圧力制御弁63FL及び63FR
の戻りポート71o及びフェイルセーフ弁62のBポー
ト間を連通する戻り配管80Fには、背圧吸収用アキュ
ムレータ81Fが接続され、圧力制御弁63RL及び6
3RRの戻りポート71o及びフェイルセーフ弁62の
Bポート間を連通する戻り配管80Rには、背圧吸収用
アキュムレータ81Rが接続され、これらによって戻り
配管80F及び80Rを流れる圧力油の管路抵抗等によ
って発生する背圧を吸収している。
【0028】なお、82Fはフェイルセーフ弁62のA
ポート及び圧力制御弁63FL,63FRの入力ポート
71i間の油圧配管に接続された蓄圧用のアキュムレー
タ、82Rはフェイルセーフ弁62のAポート及び圧力
制御弁63RL,63RRの入力ポート71i間の油圧
配管に接続された蓄圧用のアキュムレータ、83及び8
4は油圧シリンダ69FL〜69RRに入力される路面
からの車両バネ下振動の高周波域の圧力変動を吸収する
ための減衰バルブ及びアキュムレータ、85F,85R
は戻り配管80F,80Rの異常高圧発生時に、この異
常高圧をライン圧配管6S側に逃がす逆止弁、86F,
86Rは戻り配管6R,80F,80Rの背圧を常に数
kgf/cm2に保つことにより、戻り配管6Rの油柱分離を
防止するための絞りである。
【0029】さらに、油圧シリンダ69FL〜69RR
の夫々は、シリンダチューブ69aを有し、このシリン
ダチューブ69aには、ピストン69bにより画成され
た圧力室70が形成され、そして、シリンダチューブ6
9aの下端が車輪側部材に取付けられ、ピストンロッド
26cの先端が車体側部材に取付けられている。制御装
置100は、車体と車輪との間の変位を検出する車高セ
ンサ、横加速度センサ等の車体の姿勢変化を検出する姿
勢変化検出器101からの検出信号が入力されると共
に、電源回路、流体圧供給装置FS、圧力制御弁63F
L〜63RR等の異常状態を検出する異常状態検出器1
02からの異常検出信号が入力され、姿勢変化検出器1
01からの検出信号に基づいて所定の姿勢変化抑制処理
を実行して姿勢変化を抑制する指令値を算出し、これに
応じた励磁電流IFL〜IRRを各圧力制御弁63FL〜6
3RRの比例ソレノイド72に出力すると共に、異常状
態検出器102からの異常検出信号に基づいてフェイル
セーフ弁62に供給する制御信号CS1 を強制的にオフ
状態とする。また、制御装置100は、イグニッション
スイッチをオン状態としたときに電源が投入されて、前
記姿勢変化抑制処理の実行を開始すると共に、フェイル
セーフ弁62に対する制御信号CS1 をオン状態とし、
イグニッションスイッチがオフ状態となったときに、自
己保持タイマによって所定時間電源の投入状態を継続し
て姿勢変化抑制処理を継続すると共に、制御信号CS1
のオン状態を継続する。
【0030】次に、上記実施例の動作を図7のタイムチ
ャートを伴って説明する。今、イグニッションスイッチ
がオフ状態となっていて、エンジン2が停止しているも
のとし、圧力保持部61のパイロット操作形逆止弁66
が全閉状態となって、このパイロット操作形逆止弁66
とメイン逆止弁64とによってフェイルセーフ弁62、
圧力制御弁63FL〜63RR及び油圧シリンダ69F
L〜69RRを含む油圧制御系が圧力保持状態となって
いるものとする。
【0031】この状態で、時点t1 でイグニッションス
イッチをオン状態として、エンジン2を始動すると、こ
れに応じてピストンポンプ1の駆動軸14が回転駆動さ
れるが、このときのピストンポンプ1の吐出圧は零に近
い値となるので、流量調整機構4のスプール43は図2
に示す低圧最小流量位置にあって、そのスプールロッド
部43cとポンプ側ポート45との間に形成された可変
絞り46が最小開口面積となっており、ピストンポンプ
1の吐出流量は最小流量となっている。しかしながら、
エンジン始動時には、圧力保持部61は圧力保持状態と
なっているので、そのメイン逆止弁64を通じてフェイ
ルセーフ弁62側には作動油が供給されず、しかもライ
ン圧配管6Sに接続された脈動吸収用のアキュムレータ
8はその容量が小さいので、ピストンポンプ1の吐出圧
は図7(c) に示すように急増する。一方、フェイルセー
フ弁62も制御装置CDからの制御信号CS1 がオン状
態となることにより、開状態に制御される。
【0032】その後、時点t2 でピストンポンプ1の吐
出圧が圧力保持部61のメイン逆止弁64によって封入
された保持圧以上となると、このメイン逆止弁64が開
状態となり、このメイン逆止弁64より下流側の保持圧
が上昇することになり、これに応じて車高が図7(d) に
示すように徐々に上昇し、且つピストンポンプ1の吐出
流量は最小流量状態を維持する。
【0033】そして、時点t3 でメイン逆止弁64より
下流側の保持圧がパイロット操作形逆止弁66の設定圧
に達すると、このパイロット操作形逆止弁66が開状態
となり、これによって圧力保持部61による圧力保持状
態が解除される。これに応じて圧力制御弁63FL〜6
3RRが正常機能を開始することになり、車高が図7
(d) に示すように適正車高に保持され、且つピストンポ
ンプ1の吐出流量は最小流量状態に維持される。
【0034】このため、ピストンポンプ1の吐出圧は緩
やかな上昇傾向を継続し、時点t4でピストンポンプ1
の吐出圧が、これによるフィードバックプランジャ48
の推力がコイルばね50のセット荷重以上となる第1の
吐出圧PO1を越えると、スプール43が右動して図3に
示す高圧最大流量位置側となることにより、ピストンポ
ンプ1の吐出流量が急増し、スプール43の右端がスプ
リングシート51に当接する第2の吐出圧PO2に達した
ときに最大吐出流量QMAX となる。したがって、メイン
逆止弁64の下流側の流体圧は、図7(b) に示すよう
に、急激に上昇することになる。
【0035】その後、ピストンポンプ1の吐出圧の急増
に伴って、フィードバックプランジャ48の推力がコイ
ルばね50及び52のセット荷重を越える第2の吐出圧
O2以上となると、スプール43がスプリングシート5
1と共に右動して図4に示す高圧最小流量位置となっ
て、吐出圧の増加に伴って吐出流量が徐々に少なくな
り、スプール43のスプールランド部43aでポンプ側
ポート45が閉塞されると吐出流量が零となり、ピスト
ンポンプ1の吐出圧が、図7(c) に示すように、最大吐
出圧力PMAX に定圧制御される。
【0036】したがって、この状態で例えば、車両を発
進させて、前輪側が浮き上がり且つ後輪側が沈み込む所
謂スカット現象を生じた場合には、これを抑制するため
に、制御装置100から後輪側の圧力制御弁63RL,
63RRに対して圧力を上昇させる圧力指令電流が出力
され、これによってメイン逆止弁64の下流側の圧力が
低下することになると、フィードバックプランジャ48
の推力が低下することにより、スプール43がコイルば
ね50,52によって押し戻されて、ピストンポンプ1
の吐出流量が増加し、供給側配管6Sの圧力低下を補償
する。同様に、車両が悪路を走行する状態等となって、
圧力制御弁63FL〜63RRでの作動流体消費量が大
幅に増加したときには、これに応じて供給側配管6Sの
圧力が低下することにより、フィードバックプランジャ
48の推力も低下し、これに応じてピストンポンプ1の
吐出流量が増加して、供給側配管6Sの圧力低下を補償
する。
【0037】このように、第1実施例によれば、ピスト
ンポンプ1の吸入側に介挿された可変絞りを構成する流
量調整機構4のスプール43は、ピストンポンプ1の吐
出圧が圧力保持部61のパイロット操作形逆止弁66の
設定圧より僅かに高い第1の設定圧PO1に達するまでは
低圧側最小流量となる開度位置に維持され、この第1の
設定圧PO1を越えるとピストンポンプ1の吐出圧増加に
応じて開度が増加し、第1の設定圧PO1より高い第2の
設定圧PO2で最大開度となるように構成されているの
で、イグニッションスイッチをオン状態とした直後で圧
力保持部61で圧力制御弁63FL〜63RR側の圧力
を保持している状態では、ピストンポンプ1の吐出圧の
急増が抑制されて緩やかに上昇することから、車高変化
を緩やかにすることができ、別途流量調整機構を設ける
必要がなく、そのための制御系も省略することができ、
全体の構成を簡易化することができる。
【0038】なお、上記第1実施例においては、流量調
整機構4として、1つのスプール弁を設けた場合につい
て説明したが、これに限定されるものではなく、図8に
示すように、コイルばね50と同等のセット荷重に設定
されたコイルばね50Aを設けたスプール弁41Aと、
コイルばね50及びコイルばね52の合成セット荷重に
設定されたコイルばね52Bを有するスプール弁41B
とを直列に接続して、スプール弁41と同等の流量調整
機構を構成するようにしてもよい。
【0039】次に、本発明の第2実施例を図9〜図12
について説明する。この第2実施例は、上記第1実施例
において、ピストンポンプ1の吐出圧が定格圧力を維持
している状態で、圧力制御弁63FL〜63RR側で大
流量を急激に必要とする場合に、最大流量状態を確保し
て油圧制御系を良好な状態に維持するようにしたもので
ある。
【0040】このため、第1実施例におけるスプール弁
41が、図9に示すように変更されている。すなわち、
フィードバックプランジャ48の推力がコイルばね50
のセット荷重以下であってスプール43が低圧最小流量
位置にある状態で、タンク側ポート44がスプール43
のランドによって閉塞され、このときの最小流量を確保
するためにタンク側ポート44及びポンプ側ポート45
を連通する低圧時最小流量補償用の固定絞り52Lが設
けられていると共に、フィードバックプランジャ48の
推力がコイルばね49及び51の合成セット荷重以上と
なってスプール43が高圧最小流量位置にある状態で、
ポンプ側ポート45がスプール43のランドによって閉
塞され、このときの最小流量を確保するためにタンク側
ポート44及びポンプ側ポート45を連通する高圧時最
小流量補償用の固定絞り52Hが設けられ、さらに吸入
回路40とスプール43の右端側のスプリング収納室と
の間にダンピングオリフィス53が介装され、さらにス
リーブ42の左端側にスプール43が低圧最小流量位置
及び高圧最大流量位置にある状態では、スプール43の
ランド43aによって閉塞されているが、スプール43
が高圧最大流量位置から高圧最小流量位置側に移動した
したときにその移動に伴って開口面積が増加する調整用
ポート54が設けられ、この調整用ポート54とポンプ
側ポート45とが連通されていると共に、調整用ポート
54とスリーブ42の調整用ポート54より左側の開口
部55との間に開口部55からポンプ側ポート45及び
調整用ポート54への作動油の通過を遮断し、逆側への
作動油通過は許容する逆止弁56が配設されていること
を除いては前述した第1実施例と同様の構成を有し、図
2との対応部分には同一符号を付し、その詳細説明はこ
れを省略する。
【0041】この第2実施例によれば、エンジン始動に
よるピストンポンプ1の駆動開始時には、ピストンポン
プ1の吐出圧が低くフィードバックプランジャ48の推
力がコイルばね50のセット荷重より小さいので、スプ
ール43は図9に示すように低圧最小流量位置にあり、
図12に示すように最小流量を維持する。この状態で
は、調整用ポート54及び開口部55とポンプ側ポート
45とが夫々がスプール43のランド43aと43bと
によって夫々閉塞されているが、タンク側ポート44と
ポンプ側ポート45とは固定絞り52Lを介して連通さ
れており、前述した第1実施例と同様の吐出圧を緩やか
に増加させる動作を確保することができる。
【0042】このスプール43が低圧最小流量位置にあ
る状態からピストンポンプ1の吐出圧が、これによるフ
ィードバックプランジャ48の推力がコイルばね50の
セット荷重以上となる第1の吐出圧PO1を越えると、第
1実施例と同様にスプール43がスプリングシート51
に当接する図10に示す高圧最大流量位置に右動するこ
とにより、ピストンポンプ1の吐出流量が図12に示す
ように急増して最大吐出流量QMAX となる。このとき、
スプール43が低圧最小流量位置から高圧最大流量位置
に移動する際に、スプール43の左端側の開口部55に
は、スプール43の右動に伴って負圧が発生することに
なるが、この開口部55は、逆止弁56を介してタンク
側ポート44に連通され、この逆止弁56がタンク側ポ
ート44からの作動油通過を許容するので、この逆止弁
56を介してタンク側ポート44から作動油が供給され
ることにより、スプール43の円滑な右動を確保するこ
とができ、しかも、スプール43の右側の開口部はダン
ピングオリフィス53を介してリザーバタンク3に連通
されているので、スプール43の移動時に適度のダンピ
ング効果を発揮してスプール43の振動を抑制すること
ができる。
【0043】このように、スプール43が高圧最大流量
位置となると、これによってピストンポンプ1の吐出圧
が急増し、これによってフィードバックプランジャ48
の推力がコイルばね50及び52のセット荷重を越える
第2の吐出圧PO2以上となると、スプール43がスプリ
ングシート51と共に右動して高圧最少流量位置とな
り、ピストンポンプ1の吐出圧が最大吐出圧力PMAX
定圧制御される。そして、スプール43が高圧最大流量
位置から高圧最小流量位置側に移動すると、調整用ポー
ト54が開状態となり、この調整用ポート54はタンク
側ポート44と常に連通しているので、スプール43の
右動は勿論、ピストンポンプ1の吐出圧が低下すること
によりフィードバックプランジャ48の推力が低下し
て、スプール43が左動する場合にも、開口部55内の
左動油が調整用ポート54を介してタンク側ポート44
に逃がされることになり、スプール43の左動を円滑に
行うことができる。
【0044】ところが、スプール43が高圧最大流量位
置と高圧最小流量位置との間に位置する状態で、例えば
車体にロール、ピッチ及びバウンス等の姿勢変化が同時
に生じることにより、各圧力制御弁63FL〜63RR
での消費圧力が急増することにより、非常に大きな流量
が急激に必要となった時には、ピストンポンプ1の吐出
圧が急激に減少することにより、フィードバックプラン
ジャ48の推力が急減して、スプール43がコイルばね
50及び52によって低圧最小流量位置側に戻されるこ
とになるが、このとき、高圧最小流量位置から高圧最大
流量位置に至るまでの間は、調整用ポート54が開状態
を維持して開口部55の作動油がタンク側ポート44に
戻されるため、スプール43の左動が円滑に行われる。
しかしながら、スプール43が高圧最大流量位置近傍と
なると、開口部55自体は逆止弁56によってタンク側
ポート44への作動油の流出が阻止されており、調整用
ポート54の開口面積が徐々に小さくなることにより、
スプール43の左端側の開口部55から流出される作動
油量が徐々に絞られ、これに応じてスプール43の左動
速度が低下され、スプール43が高圧最大流量位置に達
すると、スプール43のランド43aによって調整用ポ
ート54が閉塞されるので、スプール43の左端より左
側における開口部55内の作動油の流出が阻止されて閉
じ込められ、このため、スプール43の左動が抑制され
て、スプール43が高圧最大流量位置近傍に保持され
る。この結果、図12の特性曲線Lで示すように、スプ
ール43が直ちに低圧最小流量位置に復帰することによ
ってピストンポンプ1の吐出流量が急激に絞られる不具
合を解消して吐出流量を最大流量QMAX を維持すること
ができるので、供給圧の低下を補償することができる。
【0045】その後、各圧力制御弁63FL〜63RR
での消費量が低下すると、ピストンポンプ1の吐出圧が
最大吐出圧PMAX に回復し、これに応じてスプール43
が右動するが、このときには、前述したように逆止弁5
6から作動油が開口部55に供給されるので、スプール
43の右動を円滑に行うことができ、定格流量への拡幅
時間を短縮することができる。
【0046】なお、車両が走行を停止して、エンジン2
を停止させたときには、ピストンポンプ1も停止するこ
とにより、その吐出圧が急激に低下し、上述したよう
に、スプール43の高圧最大流量位置から低圧最小流量
位置側への左動が抑制される状態となるが、スプール4
3のランド43aとスリーブ42の内径との間に間隙を
有するので、この間隙を通じてスプール43の左端側の
開口部55に閉じ込められた左動油が流出するため、最
終的にはスプール43が低圧最小流量位置に復帰するこ
とになり、その後にエンジンを再始動したときには、吐
出流量が絞られた状態から制御が開始されることにな
り、車高の急変を生じることはない。また、エンジン2
を停止させて、スプール43が低圧最大流量位置に戻る
前の高圧最大流量位置側にあるときに、エンジン2を再
始動したときには、ピストンポンプ1の吐出流量が大き
い状態を継続しているが、この場合にはエンジン2停止
時点に対して車高変化が殆どないので、車高急変のおそ
れは全くない。
【0047】このように、第2実施例によると、スプー
ル43が高圧最大流量位置及び高圧最小流量位置間にあ
る通常制御状態で、消費流量の急増によるピストンポン
プ1の急激な吐出圧低下を生じたときに、スプール43
が低圧最小流量側に移動されることを抑制して最大流量
状態を維持することができるので、消費流量が低下した
ときに速やかに最大吐出圧PMAX に復帰することができ
るので、スプール43が低圧最小流量側となってピスト
ンポンプ1の吐出流量が絞られることにより、ピストン
ポンプ1の吐出圧がさらに低下し且つ最大吐出圧まで回
復する時間が長くなることを確実に回避することができ
る。
【0048】次に、本発明の第3実施例を図13及び図
14について説明する。この第3実施例では、ピストン
ポンプ1の吐出流量をピストンポンプ1を構成する例え
ば6個のラジアルピストン19中の所要数のラジアルピ
ストン19の吐出量をリザーバタンク3に帰還させるか
否かにより制御するようにしたものである。
【0049】すなわち、図13及び図14に示すよう
に、固定シリンダラジアルピストンポンプ1がポンプ駆
動軸14の回りに等角間隔で配設された6個のラジアル
ピストン19a〜19fの内の1つ例えばラジアルピス
トン19aの吐出通路19aが通路メンバ34Aを介し
て吐出ポート35Aに連通され、残りの5つのラジアル
ピストン19b〜19fの吐出通路19b〜19fがこ
れら間を連通する円弧状の通路メンバ34Bを介して吐
出ポート35Bに連通された構成を有する。
【0050】また、流量調整機構4のスプール弁41
が、図13に示すように従来例と同様に、スプール43
がコイルばね50のみによって左方向に付勢されている
と共に、スリーブ42のスプール43の左端と対向する
位置にピストンポンプ1から吐出される作動油の吐出圧
がオリフィス39を介して供給され、且つスプール43
のスプールロッド部43cの軸方向長さがタンク側ポー
ト44及びポンプ側ポート45の中心間長さと略等しく
選定され、さらにピストンポンプ1の吐出圧が低いとき
にスプール43が左側のタンク側ポート44及びポンプ
側ポート45を連通状態とする低圧最大流量位置とな
り、吐出圧の増加によるスプール43を右動させる推力
がコイルばね50のセット荷重を越えると吐出圧の増加
に応じてスプール43が右動し、ポンプ側ポート45と
スプールロッド部43cとで形成される可変絞り46が
最小開度となる高圧最小流量位置まで移動するように構
成されている。
【0051】そして、ラジアルピストンポンプ1の吐出
ポート35Aが直接作動圧回路38に接続され、吐出ポ
ート35Bが逆止弁57を介して作動圧回路38に接続
され、且つ吐出ポート35B及び逆止弁57間の接続点
とリザーバタンク3との間に2ポート2位置のパイロッ
ト操作切換弁58が介装されている。このパイロット操
作切換弁58はそのパイロットポートが作動圧回路38
に接続され、作動圧回路38の作動圧が予め設定された
パイロット操作形逆止弁66の設定圧より僅かに高いパ
イロット設定圧未満であるときに入出力ポート間を連通
するノーマル切換位置を、パイロット設定圧以上である
ときに入出力ポート間を遮断するオフセット切換位置を
とるように構成されている。
【0052】この第3実施例によると、エンジン2が停
止している状態では、ポンプ駆動軸14が停止している
ので、各ラジアルピストン19a〜19fの吐出圧及び
吐出流量は図15(a)及び(b)に示すように零であ
り、パイロット操作切換弁58はノーマル位置に切換得
られる手いる。この停止状態から図15の時点t1 でエ
ンジン2を始動すると、これに応じてポンプ駆動軸14
が回転駆動されることにより、各ラジアルピストン19
a〜19fから作動油が吐出されるが、このときパイロ
ット操作切換弁58がノーマル位置にあるため、ラジア
ルピストン19b〜19fから吐出された作動油は、パ
イロット操作切換弁58を介してリザーバタンク3に逃
がされ、1つのラジアルピストン19aから吐出される
作動油のみが作動圧回路38に吐出される。したがっ
て、時点t1 ではポンプ吐出流量及びポンプ吐出圧が1
つのラジアルピストン19aのみによって立ち上がる。
【0053】そして、時点t1 では圧力保持部61のパ
イロット操作形逆止弁66が閉状態を維持しており、こ
れと逆止弁64とによって各圧力制御弁63FL〜63
RR側が設定圧に保持されているので、ピストンポンプ
1の吐出流量はライン圧配管6Sの逆止弁64より手前
に供給されるだけであるので、以後1つのラジアルピス
トン19aからの吐出流量は一定となるが、ライン圧配
管6Sの容量が小さいのでポンプ吐出圧は徐々に増加
し、時点t2 で圧力保持部64での封入圧に達すると、
圧力保持部64のパイロット操作形逆止弁66が開状態
となるが、この時点で各圧力制御弁63FL〜63RR
で作動油を消費していないものとすると、ポンプ吐出圧
はさらに上昇し、時点t3 でパイロット操作切換弁58
のパイロット設定圧に達すると、このパイロット操作切
換弁58がオフセット位置に切換えれらることになり、
これによってピストンポンプ1の各ラジアルピストン1
9b〜19fのリザーバタンク3へのドレン流路が遮断
されるため、各ラジアルピストン19b〜19fの吐出
流量がラジアルピストン19aの吐出流量に加えて作動
圧回路38に供給される。このため、ポンプ吐出流量が
時点t3 で急増すると共に、これに応じてポンプ吐出圧
が急上昇することになる。次いで、時点t4 でポンプ吐
出圧が設定圧に達すると、流量調整機構4のスプール4
3がコイルばね50に抗して右動し、これによって可変
絞り46の開度が小さくなることにより、ピストンポン
プ1の吐出流量が減少され、ライン圧配管6Sの圧力変
動がないときには、スプール43が高圧最小流量位置に
達して、ポンプ吐出流量が最小値に設定される。
【0054】このように、第3実施例でも、上述したよ
うに、エンジン2の始動時にピストンポンプ1の吐出流
量が制限されるので、ピストンポンプ1の吐出圧力即ち
ライン圧配管6Sの圧力上昇が緩やかに行われることに
なり、簡易な構成で車高の急変を防止することができ
る。次に、本発明の第4実施例を図16及び図17につ
いて説明する。
【0055】この第4実施例は、ピストンポンプ1での
吐出流量制御を行うに代えてライン圧配管6Sに介装し
た流量制御弁によってエンジン始動時の圧力急増を防止
するようにしたものである。すなわち、図16に示すよ
うに、ピストンポンプ1と通常の定容量ポンプが適用さ
れ、且つ圧力保持部61におけるライン圧配管6Sの逆
止弁64の下流側に2ポート2位置のパイロット操作切
換弁で構成される流量制御弁67が介装され、このパイ
ロット操作切換弁67と並列に配設されたバイパス管6
8に固定絞り69が介装され、流量制御弁67のパイロ
ットポートが流量制御弁67の下流側におけるバイパス
管68との合流点に接続され、流量制御弁67は、その
パイロット設定圧PPSがパイロット操作形逆止弁66の
パイロット設定圧より僅かに高い値に設定され、パイロ
ット圧がパイロット設定圧PPS未満であるときにはライ
ン圧配管6Sを遮断するノーマル位置をとり、パイロッ
ト設定圧PPS以上であるときにはライン圧配管6Sを連
通状態とするオフセット位置をとるように構成されてて
いることを除いては前述した第1実施例と同様の構成を
有する。
【0056】この第4実施例によると、図17に示すよ
うに、時点t0 でエンジン2を始動すると共に、フェイ
ルセーフ弁62をオフセット位置とすることにより、ピ
ストンポンプ1の吐出圧が図17(c)に示すように、
急峻に立ち上がり、時点t1で圧力保持部61で保持し
ている保持圧を越えて逆止弁64が開状態となるが、こ
のときには、流量制御弁67のパイロット圧である流量
制御弁67の下流の圧力が図17(b)に示すようにパ
イロット圧設定値PPSより低いので、流量制御弁67が
ノーマル位置となって、ライン圧配管6Sを遮断してい
るので、ピストンポンプ1から供給される作動油はバイ
パス管68に介装した固定絞り69を介して各圧力制御
弁63FL〜63RRに供給されることになり、流量制
御弁67の下流側の圧力が図17(b)に示すように徐
々に増加することになり、これに応じて車高も図17
(d)に示すように徐々に高くなる。
【0057】その後、時点t2 でピストンポンプ1の吐
出圧がリリーフ弁65の設定圧に達することによりリリ
ーフ弁65が作動して、供給圧を一定圧に維持する。一
方、流量制御弁67の下流側の圧力上昇は依然として徐
々に上昇しており、時点t3 でパイロット操作形逆止弁
66のパイロット設定圧に達すると、この逆止弁66が
開状態となることにより、その上流側の戻り配管6Rの
圧力が図17(a)に示すように、封入圧から零に急激
に低下され、各圧力制御弁63FL〜63RRによる車
高調整等の姿勢変化抑制制御が可能な状態となり、その
後時点t4 で流量制御弁67の下流側の圧力がパイロッ
ト設定圧PPSに達すると、流量制御弁67がオフセット
位置に切換えられて、ライン圧配管6Sの遮断状態が解
除されて連通状態となり、これによって、流量制御弁6
7の下流側の圧力が急上昇し、時点t5 で流量制御弁6
7の下流側の圧力が供給圧に達することにより、一定値
に維持される。
【0058】このように、第4実施例によっても、エン
ジン始動時に圧力制御弁63FL〜63RRに供給され
る供給油圧が徐々に上昇するように流量制御弁で制御さ
れるので、急激な車高変化を抑制することができ、乗心
地を向上することができる。なお、上記各実施例におい
ては、各圧力制御弁に対して共通の圧力保持部61及び
フェイルセーフ弁62を設けた場合について説明した
が、これに限らず圧力保持部61及びフェイルセーフ弁
62を個別に設けるようにしてもよい。
【0059】またさらに、上記実施例においては、油圧
ポンプ1の回転駆動力をエンジン2から得るようにした
場合について説明したが、これに限定されるものではな
く、電動モータ等のの回転駆動源を適用し得ることは言
うまでもない。なおさらに、油圧サスペンションの制御
弁としては上記圧力制御弁63FL〜63RRに限定さ
れるものではなく、他の流量制御型サーボ弁等を適用し
得るものである。
【0060】また、上記実施例においては、作動流体と
して作動油を適用した場合について説明したが、これに
限定されるものではなく、圧縮率の少ない流体であれば
任意の作動流体を適用し得る。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る流
体式サスペンションの供給流量制御装置によれば、前記
流体供給装置の可変容量ポンプの吸入通路に吐出圧力の
変化により開閉する可変絞りを設け、該可変絞りは、吐
出圧力が前記圧力保持機構の設定圧より高い第1設定圧
以上となったときに吐出圧上昇に応じて最小開度から開
度が増加し、当該第1設定圧より高い第2設定圧で最大
開度となるように構成したので、可変容量ポンプが始動
されたときに、圧力制御弁による流体圧シリンダの圧力
制御が可能な状態となってから可変絞りの開度が最小開
度から吐出圧の上昇に応じて増加することにより、可変
容量ポンプの吐出量が増加し、第2設定圧力に達したと
きに最大開度になり、最大吐出流量を確保し得る状態と
なり、エンジン始動時の車高急変を抑制することがで
き、このための構成が可変容量ポンプと圧力制御弁との
間に流量調整機構を設ける必要がなく、しかも可変絞り
を外部からの制御を必要としないパイロット操作形の構
成で済ませることができるという効果が得られる。
【0062】また、請求項2に係る流体式サスペンショ
ンの供給流量制御装置によれば、可変絞りをポンプの吐
出圧に応じて低圧最小流量位置、高圧最大流量位置及び
高圧最小流量位置をとるスプールを有するスプール弁で
構成し、スプールが高圧最大流量位置から低圧最小流量
位置側に移動するときに、その移動方向の流体室内に作
動油を供給するが排出は阻止する逆止弁を設けた構成と
したので、エンジン始動時に車高の急変を防止すること
ができることは勿論、通常制御状態において圧力制御弁
側で一時的に消費流量が増加して、ポンプの吐出圧が低
下したときに、スプールが底圧最小流量位置側に移動す
ることを抑制することができと共に、ポンプの吐出流量
の低下と消費流量が元に戻ったときの吐出圧回復時間を
短縮することができる効果が得られる。
【0063】さらに、請求項3に係る流体式サスペンシ
ョンの供給流量制御装置によれば、可変容量ポンプとし
てラジアルピストンポンプを適用すると共に、当該ラジ
アルピストンポンプの吐出圧が圧力保持機構の設定圧未
満であるときに吐出用のピストン数を制限して残りのピ
ストンの吐出流量をタンクに還流させて吐出量を制限す
るように構成されているので、ピストン数を選択する切
換弁等の簡単な選択手段を設けるだけの簡易な構成で、
請求項1と同様にエンジン始動時に車高の急激な変化を
抑制することができるという効果が得られる。
【0064】またさらに、請求項4に係る流体サスペン
ションの供給流量制御装置によれば、圧力制御弁と可変
容量ポンプとの間に当該可変容量ポンプの吐出量を制限
可能な流量調整機構を設け、該流量調整機構は、その下
流側の圧力が前記圧力保持機構の設定圧以上となったと
きに開状態となるパイロット操作切換弁を有する構成と
したので、エンジン始動時の車高急変を外部から制御を
行うことなく、簡単な構成で抑制することができるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す油圧回路図である。
【図2】第1実施例に適用し得るピストンポンプの概略
構成図である。
【図3】図2の流量調整機構の高圧最大流量状態を示す
断面図である。
【図4】図2の流量調整機構の高圧最小流量状態を示す
断面図である。
【図5】ピストンポンプの吐出圧力に対する吐出流量と
の関係を示す特性線図である。
【図6】圧力制御弁の指令電流に対する制御圧の関係を
示す特性線図である。
【図7】第1実施例の動作の説明に供するタイムチャー
トである。
【図8】第1実施例における流量調整機構の変形例を示
す断面図である。
【図9】本発明の第2実施例を示す流量調整機構の低圧
最小流量状態を示す断面図である。
【図10】流量調整機構の高圧最大流量状態を示す断面
図である。
【図11】流量調整機構の高圧最小流量状態を示す断面
図である。
【図12】第2実施例におけるピストンポンプの吐出圧
力に対する吐出流量との関係を示す特性線図である。
【図13】本発明の第3実施例を示す概略構成図であ
る。
【図14】ピストンポンプの端蓋を取り外した状態を示
す端面図である。
【図15】第3実施例の動作の説明に供するタイムチャ
ートである。
【図16】本発明の第4実施例を示す油圧回路図であ
る。
【図17】第4実施例の動作の説明に供するタイムチャ
ートである。
【符号の説明】
FS 流体供給装置 1 固定シリンダ型ラジアルピストンポンプ 2 エンジン 3 リザーバタンク 4 流量調整機構 6S ライン圧配管 6R 戻り配管 19 ラジアルピストン 25 出力ポート 41 スプール弁 43 スプール 44 タンク側ポート 45 ポンプ側ポート 46,47 可変絞り 48 ピストンプランジャ 50,52 コイルばね CD 制御装置 61 圧力保持部 63FL〜63RR 圧力制御弁 64 逆止弁 66 パイロット操作形逆止弁 69FL〜69RR 油圧シリンダ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体と車輪との間に介挿された流体圧シ
    リンダと、該流体圧シリンダに作動流体を供給する可変
    容量ポンプを備えた流体供給装置と、該可変容量ポンプ
    から供給される作動流体を指令値に応じて制御して前記
    流体圧シリンダに供給する圧力制御弁と、該圧力制御弁
    及び前記流体供給装置との間に介挿され当該圧力制御弁
    に対する供給圧が設定圧力以下となったときに圧力制御
    弁側を閉回路とする圧力保持機構とを備えた流体式サス
    ペンションの供給流量制御装置において、前記流体供給
    装置は、前記可変容量ポンプの吸入通路に吐出圧力の変
    化により開閉する可変絞りを有し、該可変絞りは、吐出
    圧力が前記圧力保持機構の設定圧より高い第1設定圧以
    上となったときに吐出圧上昇に応じて最小開度から開度
    が増加し、当該第1設定圧より高い第2設定圧で最大開
    度となるように構成されていることを特徴とする流体式
    サスペンションの供給流量制御装置。
  2. 【請求項2】 前記可変絞りは、ポンプ側ポート及びタ
    ンク側ポートを軸方向に隣接して形成したスリーブと、
    該スリーブ内に摺動可能に配設され且つ少なくとも第1
    及び第2のスプールランド部間に形成された前記ポンプ
    側ポート及びタンク側ポートを連通可能なスプールロッ
    ド部を有し、第1のスプールランド部でポンプ側ポート
    を閉塞する低圧最小流量位置と、スプールロッド部でポ
    ンプ側ポート及びタンク側ポートを連通する高圧最大流
    量位置と、第2のスプールランド部でタンク側ポートを
    閉塞する高圧低流量位置との間で摺動するスプールと、
    該スプールをポンプ吐出圧に応じて高圧低流量位置側に
    押圧する押圧手段と、前記スプールを全ての摺動領域で
    低圧最小流量位置側に付勢する第1の付勢手段と、前記
    スプールを高圧低流量位置及び高圧最大流量位置間で低
    圧最小流量位置側に付勢する第2の付勢手段と、前記タ
    ンク側ポート及び第2のスプールランド部とスリーブと
    の間に形成される流体室との間に介挿され当該流体室か
    らタンク側ポートへの流体流を阻止する逆止弁とを備え
    ていることを特徴とする請求項1記載の流体式サスペン
    ションの供給流量制御装置。
  3. 【請求項3】 車体と車輪との間に介挿された流体圧シ
    リンダと、該流体圧シリンダに作動流体を供給する可変
    容量ポンプを備えた流体供給装置と、該可変容量ポンプ
    から供給される作動流体を指令値に応じて制御して前記
    流体圧シリンダに供給する圧力制御弁と、該圧力制御弁
    及び前記流体供給装置との間に介挿され当該圧力制御弁
    に対する供給圧が設定圧力以下となったときに圧力制御
    弁側を閉回路とする圧力保持機構とを備えた流体式サス
    ペンションの供給流量制御装置において、前記流体供給
    装置は、前記可変容量ポンプとしてラジアルピストンポ
    ンプを適用すると共に、当該ラジアルピストンポンプの
    吐出圧が前記圧力保持機構の設定圧未満であるときに吐
    出用のピストン数を制限して残りのピストンの吐出流量
    をタンクに還流させて吐出量を制限することを特徴とす
    る流体式サスペンションの供給流量制御装置。
  4. 【請求項4】 車体と車輪との間に介挿された流体圧シ
    リンダと、該流体圧シリンダに作動流体を供給する可変
    容量ポンプを備えた流体供給装置と、該可変容量ポンプ
    から供給される作動流体を指令値に応じて制御して前記
    流体圧シリンダに供給する圧力制御弁と、該圧力制御弁
    及び前記流体供給装置間に介挿され当該圧力制御弁に対
    する供給圧が設定圧力以下となったときに圧力制御弁側
    を閉回路とする圧力保持機構とを備えた流体式サスペン
    ションの供給流量制御装置において、前記圧力制御弁と
    可変容量ポンプとの間に当該可変容量ポンプの吐出量を
    制限可能な流量調整機構を設け、該流量調整機構は、そ
    の下流側の圧力が前記圧力保持機構の設定圧以上となっ
    たときに開状態となるパイロット操作切換弁を有するこ
    とを特徴とする流体式サスペンションの供給流量制御装
    置。
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