JPH06212716A - 耐火間仕切りパネル心材 - Google Patents
耐火間仕切りパネル心材Info
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- JPH06212716A JPH06212716A JP6084193A JP6084193A JPH06212716A JP H06212716 A JPH06212716 A JP H06212716A JP 6084193 A JP6084193 A JP 6084193A JP 6084193 A JP6084193 A JP 6084193A JP H06212716 A JPH06212716 A JP H06212716A
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Landscapes
- Building Environments (AREA)
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 断熱性能が高いロックウール成形板と結晶水
を大量に保持した耐火断熱材を組み合わせ、軽量で、長
時間の加熱に耐える耐火間仕切りパネル心材を可能にす
る。 【構成】 ロックウール成形板1a,1bに多数の凹み
を設け、この凹みに嵌まり込む突起を持った耐火断熱材
2aを突起が凹みに嵌まり込んだ状態でロックウール成
形板の間に存在させ、これを介してロックウール成形板
同志の結合を強化し、さらにこの耐火断熱材の持つ大量
の結晶水の蒸発により加熱による熱を吸収し、温度の上
昇を防ぐと同時にロックウール成形板の断熱効果と合わ
せ反加熱側の温度上昇を抑制する構造としたことを特徴
としている。
を大量に保持した耐火断熱材を組み合わせ、軽量で、長
時間の加熱に耐える耐火間仕切りパネル心材を可能にす
る。 【構成】 ロックウール成形板1a,1bに多数の凹み
を設け、この凹みに嵌まり込む突起を持った耐火断熱材
2aを突起が凹みに嵌まり込んだ状態でロックウール成
形板の間に存在させ、これを介してロックウール成形板
同志の結合を強化し、さらにこの耐火断熱材の持つ大量
の結晶水の蒸発により加熱による熱を吸収し、温度の上
昇を防ぐと同時にロックウール成形板の断熱効果と合わ
せ反加熱側の温度上昇を抑制する構造としたことを特徴
としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長時間の加熱に耐える
軽量の耐火パネル心材に関するもので主として鋼板製の
耐火間仕切りパネルの心材として使用されるものであ
る。
軽量の耐火パネル心材に関するもので主として鋼板製の
耐火間仕切りパネルの心材として使用されるものであ
る。
【0002】
【従来の技術】建築基準法において耐火構造とすること
が必要とされている建築物の各部分に必要な耐火性能に
ついては法に規定されているが、間仕切り壁についても
1時間または2時間の加熱に耐えるものとするよう定め
られている。この規定に適合するものとして鉄筋コンク
リート造りで厚さが10cm以上のものなど各種の湿式
のものがあるが、乾式のものとしては石膏ボードを張り
合わせたもの、セメント押出し成形板、内部に給水材を
分散混入させたセメント板、および石膏ボードの内部に
気泡を存在させた比較的軽量の気泡石膏板などがある。
しかし、これらはいずれも重量が大きく1平方メートル
当たり50ー60kg以上と重いもので、比較的軽い気
泡石膏板でも1平方メートル当たり40kg程度の重量
があり施工しにくく、可動式の間仕切りでは大きい重量
が間仕切りを移動する際に大きな障害となっている。こ
の重量を低減するためにこれまでいろいろな工夫がなさ
れてきており、鋼板と無機質繊維で構成された軽量のも
のもあるが1時間耐火が限度で2時間耐火のような長時
間の加熱に耐えられるものはなかった。しかし平成4年
に本願特許出願と同一人が発明、出願した長時間の加熱
に耐えられる軽量の耐火間仕切りパネル心材がある。
が必要とされている建築物の各部分に必要な耐火性能に
ついては法に規定されているが、間仕切り壁についても
1時間または2時間の加熱に耐えるものとするよう定め
られている。この規定に適合するものとして鉄筋コンク
リート造りで厚さが10cm以上のものなど各種の湿式
のものがあるが、乾式のものとしては石膏ボードを張り
合わせたもの、セメント押出し成形板、内部に給水材を
分散混入させたセメント板、および石膏ボードの内部に
気泡を存在させた比較的軽量の気泡石膏板などがある。
しかし、これらはいずれも重量が大きく1平方メートル
当たり50ー60kg以上と重いもので、比較的軽い気
泡石膏板でも1平方メートル当たり40kg程度の重量
があり施工しにくく、可動式の間仕切りでは大きい重量
が間仕切りを移動する際に大きな障害となっている。こ
の重量を低減するためにこれまでいろいろな工夫がなさ
れてきており、鋼板と無機質繊維で構成された軽量のも
のもあるが1時間耐火が限度で2時間耐火のような長時
間の加熱に耐えられるものはなかった。しかし平成4年
に本願特許出願と同一人が発明、出願した長時間の加熱
に耐えられる軽量の耐火間仕切りパネル心材がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した平成4年に本
願特許出願と同一人が出願した耐火間仕切りパネル心材
は薄く軽量で断熱性能もあるが、パネルの厚みが増加し
ても軽量でさらに高い断熱性能を持った長時間の耐火間
仕切りパネル心材が望まれることも多い。そこで本発明
が解決しようとする課題は軽量で、長時間の加熱に耐え
る、しかも断熱性能がさらに高い耐火間仕切りパネル心
材を提供することである。
願特許出願と同一人が出願した耐火間仕切りパネル心材
は薄く軽量で断熱性能もあるが、パネルの厚みが増加し
ても軽量でさらに高い断熱性能を持った長時間の耐火間
仕切りパネル心材が望まれることも多い。そこで本発明
が解決しようとする課題は軽量で、長時間の加熱に耐え
る、しかも断熱性能がさらに高い耐火間仕切りパネル心
材を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために断熱性能が高いロックウール成形板と結
晶水を大量に保持した耐火断熱材を組み合わせ、断熱性
能は主としてロックウール成形板が受け持ち、耐火性能
は主として耐火断熱材が受け持つようにしてこれら双方
の特性をうまく活かして軽量で、強度が高く、断熱性能
が大きい、長時間の加熱に耐える間仕切りパネル用心材
を実現する。
解決するために断熱性能が高いロックウール成形板と結
晶水を大量に保持した耐火断熱材を組み合わせ、断熱性
能は主としてロックウール成形板が受け持ち、耐火性能
は主として耐火断熱材が受け持つようにしてこれら双方
の特性をうまく活かして軽量で、強度が高く、断熱性能
が大きい、長時間の加熱に耐える間仕切りパネル用心材
を実現する。
【0005】すなわち、ロックウール成形板のみによる
構成では熱による収縮が大きく、また必要な耐火性能を
得るために成形板を何枚も積層する必要があり、しかも
成形板同志の接着部は表層が容易に剥離するため接着部
の強度を上げることが難しく、このような構成のものは
熱による変形が大きく、強度が低いものとなる。また、
結晶水を大量に保持した耐火断熱材のみによる構成では
重量が大きく断熱性能の低いものとなる。本発明のもの
においてはロックウール成形板に多数の凹みを設け、こ
の凹みに嵌まり込む突起を持った耐火断熱材をロックウ
ール成形板の間に存在させこれを介してロックウール成
形板同志の結合を強化し、さらにこの耐火断熱材の持つ
大量の結晶水の蒸発により加熱による熱を吸収し、温度
の上昇を防ぐと同時にロックウール成形板の断熱効果と
合わせ反加熱側の温度上昇を抑制する。また、これに使
用する耐火断熱材は熱による収縮が小さいため加熱時に
ロックウール成形板を支持し、全体として本心材の加熱
時の変形を低下させている。なお、本パネルの耐火断熱
性能は使用するロックウール成形板の厚さおよび耐火断
熱材の厚さを調整することにより、必要な仕様のものと
することができる。
構成では熱による収縮が大きく、また必要な耐火性能を
得るために成形板を何枚も積層する必要があり、しかも
成形板同志の接着部は表層が容易に剥離するため接着部
の強度を上げることが難しく、このような構成のものは
熱による変形が大きく、強度が低いものとなる。また、
結晶水を大量に保持した耐火断熱材のみによる構成では
重量が大きく断熱性能の低いものとなる。本発明のもの
においてはロックウール成形板に多数の凹みを設け、こ
の凹みに嵌まり込む突起を持った耐火断熱材をロックウ
ール成形板の間に存在させこれを介してロックウール成
形板同志の結合を強化し、さらにこの耐火断熱材の持つ
大量の結晶水の蒸発により加熱による熱を吸収し、温度
の上昇を防ぐと同時にロックウール成形板の断熱効果と
合わせ反加熱側の温度上昇を抑制する。また、これに使
用する耐火断熱材は熱による収縮が小さいため加熱時に
ロックウール成形板を支持し、全体として本心材の加熱
時の変形を低下させている。なお、本パネルの耐火断熱
性能は使用するロックウール成形板の厚さおよび耐火断
熱材の厚さを調整することにより、必要な仕様のものと
することができる。
【0006】
【作用】このように構成してなる耐火間仕切りパネル心
材は通常の使用条件においては交互に配置し強固に結合
された吸音性能の高いロックウール成形板と遮音性能の
高い耐火断熱材の組み合わせにより、断熱性能が大き
く、遮音性能が高く、強度も大きい間仕切りパネルとし
て働くが万一火災により片側から加熱されたとき、当初
はロックウール成形板の高い断熱性能が大きい熱抵抗と
なって間仕切りパネルの内部の温度上昇を抑制するが時
間の経過とともに内部の温度も徐々に上昇する。内部温
度がある程度以上になると今度は耐火断熱材中の結晶水
が少しづつ放出され、これの蒸発による吸熱により温度
上昇が抑制される。耐火断熱材は内部に配置されてあ
り、結晶水の蒸発時に消費される熱は加熱側から熱抵抗
の大きいロックウール層を通って流れねばならないため
蒸発に時間がかかりその結果その部分は長い時間にわた
って温度の上昇が抑制される。しかし、遂に結晶水が全
部蒸発し温度上昇が早くなり、間仕切りパネルの裏面の
温度が急に上昇し始める。JISにおいては加熱時間の
経過と裏面温度の上昇限度が規定されているが、本発明
のパネルにおいてはロックウール成形板と耐火断熱材の
適切な組み合わせにより裏面温度の上昇時間を調整しも
っとも効率の良い耐火性能を発揮させることができる。
材は通常の使用条件においては交互に配置し強固に結合
された吸音性能の高いロックウール成形板と遮音性能の
高い耐火断熱材の組み合わせにより、断熱性能が大き
く、遮音性能が高く、強度も大きい間仕切りパネルとし
て働くが万一火災により片側から加熱されたとき、当初
はロックウール成形板の高い断熱性能が大きい熱抵抗と
なって間仕切りパネルの内部の温度上昇を抑制するが時
間の経過とともに内部の温度も徐々に上昇する。内部温
度がある程度以上になると今度は耐火断熱材中の結晶水
が少しづつ放出され、これの蒸発による吸熱により温度
上昇が抑制される。耐火断熱材は内部に配置されてあ
り、結晶水の蒸発時に消費される熱は加熱側から熱抵抗
の大きいロックウール層を通って流れねばならないため
蒸発に時間がかかりその結果その部分は長い時間にわた
って温度の上昇が抑制される。しかし、遂に結晶水が全
部蒸発し温度上昇が早くなり、間仕切りパネルの裏面の
温度が急に上昇し始める。JISにおいては加熱時間の
経過と裏面温度の上昇限度が規定されているが、本発明
のパネルにおいてはロックウール成形板と耐火断熱材の
適切な組み合わせにより裏面温度の上昇時間を調整しも
っとも効率の良い耐火性能を発揮させることができる。
【0007】
【実施例】図1は、本発明の1実施例で図2のア−ア線
断面図であって1a、1bはロックウール成形板、2a
は耐火断熱材である。
断面図であって1a、1bはロックウール成形板、2a
は耐火断熱材である。
【0008】図3は、本耐火間仕切りパネル心材を製造
する場合、片面または両面に高さが同等または相違する
多数の突起を持ちその突起を持った面に接着剤が塗布さ
れた一枚または複数の耐火断熱成形材と一枚または複数
のロックウール成形板とを交互に重ね合わせ耐火断熱成
形材の突起部がロックウール成形板の中にめり込むよう
に加圧し、次いで接着剤を硬化させて一体ものの複合積
層板とする場合の例を示すもので、1はロックウール成
形板、2aは両面に突起を持った耐火断熱材、2bは片
面に突起を持った耐火断熱材、Bは接着剤塗布面、4は
加圧成形プレス装置の加圧板である。この方法によれば
本発明のパネル心材を極めて容易に製造することができ
る。
する場合、片面または両面に高さが同等または相違する
多数の突起を持ちその突起を持った面に接着剤が塗布さ
れた一枚または複数の耐火断熱成形材と一枚または複数
のロックウール成形板とを交互に重ね合わせ耐火断熱成
形材の突起部がロックウール成形板の中にめり込むよう
に加圧し、次いで接着剤を硬化させて一体ものの複合積
層板とする場合の例を示すもので、1はロックウール成
形板、2aは両面に突起を持った耐火断熱材、2bは片
面に突起を持った耐火断熱材、Bは接着剤塗布面、4は
加圧成形プレス装置の加圧板である。この方法によれば
本発明のパネル心材を極めて容易に製造することができ
る。
【0009】図4は、本耐火間仕切りパネル心材を製造
する他の方法の例で、複数のロックウール成形板の片面
または両面に多数の凹みを作り、凹みを含めた各々の成
形板の間の空間に水で練った耐火断熱材のスラリー3を
充填するものであるが、まずロックウール成形板1bの
上に耐火断熱材のスラリー3を均一に供給し、ついでそ
の上にロックウール成形板1aを配置し上部より抑え、
凹みの中にもスラリーが入り込むようにする。この際、
凹みの中の空気はロックウール成形板の内部を通って外
に排出されるためスラリーは凹みの中にも充填される。
以下、同様の操作を必要回数繰り返し実行し、次いでこ
れを硬化乾燥させて一体ものの複合積層板とするもの
で、この方法によれば耐火断熱材を薄くして、ほとんど
接着剤のように使用することもでき、また、凹みの形状
を成形板の内部に向かって斜めとしたり、中の方を大き
くしたりすることによりロックウール成形板同志の結合
をさらに強固にすることができ、パネル心材の強度を強
くすることができる。
する他の方法の例で、複数のロックウール成形板の片面
または両面に多数の凹みを作り、凹みを含めた各々の成
形板の間の空間に水で練った耐火断熱材のスラリー3を
充填するものであるが、まずロックウール成形板1bの
上に耐火断熱材のスラリー3を均一に供給し、ついでそ
の上にロックウール成形板1aを配置し上部より抑え、
凹みの中にもスラリーが入り込むようにする。この際、
凹みの中の空気はロックウール成形板の内部を通って外
に排出されるためスラリーは凹みの中にも充填される。
以下、同様の操作を必要回数繰り返し実行し、次いでこ
れを硬化乾燥させて一体ものの複合積層板とするもの
で、この方法によれば耐火断熱材を薄くして、ほとんど
接着剤のように使用することもでき、また、凹みの形状
を成形板の内部に向かって斜めとしたり、中の方を大き
くしたりすることによりロックウール成形板同志の結合
をさらに強固にすることができ、パネル心材の強度を強
くすることができる。
【0010】図5は、耐火断熱成型材2に作った突起部
の高さを隣接する突起部同志ではできるだけ相違するも
のとした例を示すもので、剥離強度を向上させるための
対策である。すなわちロックウール成形板1はその製造
プロセスにより通常は薄い層が積層したような形となっ
ており、このようなものを単純に張り合わせた場合容易
に層間剥離を起こす。耐火断熱成型材に突起部を作りこ
の突起をロックウール成形板の中にめり込ませるように
した目的の1つは面方向のせん断力による層の剥離を防
止するためであり、隣接する突起の高さを変えるのは面
に直角方向の力による層間の剥離を防止するための対策
である。
の高さを隣接する突起部同志ではできるだけ相違するも
のとした例を示すもので、剥離強度を向上させるための
対策である。すなわちロックウール成形板1はその製造
プロセスにより通常は薄い層が積層したような形となっ
ており、このようなものを単純に張り合わせた場合容易
に層間剥離を起こす。耐火断熱成型材に突起部を作りこ
の突起をロックウール成形板の中にめり込ませるように
した目的の1つは面方向のせん断力による層の剥離を防
止するためであり、隣接する突起の高さを変えるのは面
に直角方向の力による層間の剥離を防止するための対策
である。
【0011】図6は、ロックウール成形板の片面または
両面に存在させる凹みの深さを隣接する凹み同志ではで
きるだけ相違するものとした例を示すもので、前記と同
様剥離強度を向上させるための対策である。
両面に存在させる凹みの深さを隣接する凹み同志ではで
きるだけ相違するものとした例を示すもので、前記と同
様剥離強度を向上させるための対策である。
【0012】図7は、平板とした耐火断熱成型材を用い
た耐火間仕切りパネルの実施例の断面図で心材の強度が
あまり必要でない場合のものであり、2cは平板の耐火
断熱成型材、5はパネル表面鋼板を示す。
た耐火間仕切りパネルの実施例の断面図で心材の強度が
あまり必要でない場合のものであり、2cは平板の耐火
断熱成型材、5はパネル表面鋼板を示す。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明の耐火間仕切
りパネル心材は断熱性能が高いロックウール成形板と結
晶水を大量に保持した耐火断熱材を組み合わせ、断熱性
能は主としてロックウール成形板が受け持ち、耐火性能
は主として耐火断熱材が受け持つようにしてこれら双方
の特性をうまく活かした複合効果により軽量で、強度が
高く、断熱性能が大きい、長時間の加熱に耐ええる心材
を実現したものである。したがってこれを鋼板製の間仕
切りパネルの心材として可燃性のペーパーハニカムコア
や単なる不燃材の石膏ボードの代わりに使用すれば、容
易に断熱性能の高い長時間の耐火間仕切りパネルとする
ことができる。
りパネル心材は断熱性能が高いロックウール成形板と結
晶水を大量に保持した耐火断熱材を組み合わせ、断熱性
能は主としてロックウール成形板が受け持ち、耐火性能
は主として耐火断熱材が受け持つようにしてこれら双方
の特性をうまく活かした複合効果により軽量で、強度が
高く、断熱性能が大きい、長時間の加熱に耐ええる心材
を実現したものである。したがってこれを鋼板製の間仕
切りパネルの心材として可燃性のペーパーハニカムコア
や単なる不燃材の石膏ボードの代わりに使用すれば、容
易に断熱性能の高い長時間の耐火間仕切りパネルとする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で図2のア−ア線断面図であ
る。
る。
【図2】耐火間仕切りパネル心材の外観の斜視図の例で
ある。
ある。
【図3】加圧プレス装置による耐火間仕切りパネル心材
の製造方法の例を示す。
の製造方法の例を示す。
【図4】耐火断熱材のスラリーを充填する場合の製造方
法の例を示す。
法の例を示す。
【図5】隣接する凹みの深さが相違する凹みを作ったロ
ックウール成形板を示す。
ックウール成形板を示す。
【図6】隣接する突起の高さが相違する突起を持った耐
火断熱材を示す。
火断熱材を示す。
【図7】平板の耐火断熱成型材を用いた心材を使用した
鋼板製耐火間仕切りパネルの例。
鋼板製耐火間仕切りパネルの例。
1 ロックウール成形板 1a 両面に凹みを持ったロックウール成形板 1b 片面に凹みを持ったロックウール成形板 2 耐火断熱材 2a 両面に突起を持った耐火断熱成形材 2b 片面に突起を持った耐火断熱成形材 2c 平板の耐火断熱成形材 3 耐火断熱材のスラリー 4 加圧成形プレス装置の加圧板 5 パネル表面鋼板 A 耐火間仕切りパネル心材 B 接着剤塗布面
Claims (8)
- 【請求項1】 複数のロックウール成形板と板状の耐火
断熱成型材の各々を交互に重ね合わせたような構造で、
少なくとも1層以上の耐火断熱成型材が内部に存在する
ようにして複合積層板となしたことを特徴とする耐火間
仕切りパネル心材 - 【請求項2】 片面または両面に多数の凹みを持つロッ
クウール成形板と、それらの凹みに合致する多数の突起
を持った耐火断熱成形材の複数の組み合わせを、凹みと
突起が合うように合わせて一体ものの複合積層板とした
ことを特徴とする耐火間仕切りパネル心材。 - 【請求項3】 片面または両面に多数の突起を持ちその
突起を持った面に接着剤が塗布された一枚または複数の
耐火断熱成形材と一枚または複数のロックウール成形板
とを交互に重ね合わせ、耐火断熱成形材の突起部がロッ
クウール成形板の中にめり込むように加圧し、次いで接
着剤を硬化させて一体ものの複合積層板としたことを特
徴とする耐火間仕切りパネル心材。 - 【請求項4】 片面または両面に多数の凹みを持つロッ
クウール成形板の複数枚を用い、凹みを含めた各々の成
形板の間の空間に水で練った耐火断熱材のスラリーを充
填しこれを硬化乾燥させて一体ものの複合積層板とした
ことを特徴とする耐火間仕切りパネル心材。 - 【請求項5】 突起を持った耐火断熱成形材を繊維を混
入した石膏成形板、エトリンガイト板、けい酸カルシウ
ム成形板、パーライト板としたことを特徴とする請求項
1および2記載の耐火間仕切りパネル心材 - 【請求項6】 耐火断熱材のスラリーを半水石膏、エト
リンガイト、けい酸カルシウム、またはパーライトの内
の一種を主体としてこれに無機質繊維、有機質繊維、石
灰、半水石膏、セメントなどの内の1種または複数種を
加えて水で混練したものとしたことを特徴とする請求項
4記載の耐火間仕切りパネル心材。 - 【請求項7】 耐火断熱成型材の片面または両面に作っ
た突起部の高さを隣接する突起部同志ではできるだけ相
違するようにした請求項3記載の耐火間仕切りパネル心
材 - 【請求項8】 ロックウール成形板の片面または両面に
存在させた凹みの深さを隣接する凹み同志ではできるだ
け相違するものとしたことを特徴とする請求項4記載の
耐火間仕切りパネル心材
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6084193A JPH06212716A (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | 耐火間仕切りパネル心材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6084193A JPH06212716A (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | 耐火間仕切りパネル心材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06212716A true JPH06212716A (ja) | 1994-08-02 |
Family
ID=13153999
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6084193A Pending JPH06212716A (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | 耐火間仕切りパネル心材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06212716A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102148635B1 (ko) * | 2020-07-24 | 2020-08-27 | 김동수 | 하이브리드 단열필름, 그리고 이를 이용한 하이브리드 단열필름 모듈 |
-
1993
- 1993-01-18 JP JP6084193A patent/JPH06212716A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102148635B1 (ko) * | 2020-07-24 | 2020-08-27 | 김동수 | 하이브리드 단열필름, 그리고 이를 이용한 하이브리드 단열필름 모듈 |
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