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JPH06201498A - 圧力センサの製造方法 - Google Patents

圧力センサの製造方法

Info

Publication number
JPH06201498A
JPH06201498A JP35880692A JP35880692A JPH06201498A JP H06201498 A JPH06201498 A JP H06201498A JP 35880692 A JP35880692 A JP 35880692A JP 35880692 A JP35880692 A JP 35880692A JP H06201498 A JPH06201498 A JP H06201498A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal layer
passivation film
wafer
sensor
pressure sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35880692A
Other languages
English (en)
Inventor
Keizo Otani
圭三 大谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Azbil Corp filed Critical Azbil Corp
Priority to JP35880692A priority Critical patent/JPH06201498A/ja
Publication of JPH06201498A publication Critical patent/JPH06201498A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧力センサの製造中にパシベーション膜に入
り込むNa+ などの可動イオンをそのセンサ内から取り
除いて、ドリフトの低減をはかる。 【構成】 圧力センサの製作工程において、センサ素子
7毎にカットライン9より外側周辺のパシベーション膜
5上に金属膜10を設け、そのウエハ8を高温度にし、
かつ金属層10に高電圧電源11より負の高電圧を印加
することにより、パシベーション膜5中のNa+ などの
可動イオンが金属層10に集められてトラップされる。
そのため、金属層10に可動イオンがトラップされた状
態で、ウエハ8内の各センサ素子7を各々のカットライ
ン9より分割してそれら金属層10を切り離すことによ
り、センサ素子7内のパシベーション膜5中のNa+
どの可動イオンが低減され、センサ出力のドリフトの影
響を減らすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコン等の半導体の
ピエゾ抵抗効果を利用して圧力を電気信号に変換する圧
力センサを製造する方法に関し、特にその圧力センサを
製作する際にその表面保護のために用いるパシベーショ
ン膜に入り込むNa+ などの可動イオンを低減してその
可動イオンの影響を低減するパシベーション方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の圧力センサは、圧力の
導入によってゲージ抵抗の歪を発生させ、その抵抗のピ
エゾ抵抗効果による抵抗変化を電気信号に変換して圧力
の値を測定するものであり、工業計測をはじめとする種
々の用途に広く用いられている。この圧力センサは、そ
の基本構造を図2(a)及び(b)に示すように、固定部とな
る厚肉部2と薄肉ダイアフラム部3とを備えたチップ状
のn形シリコン基板1を用い、その薄肉ダイアフラム部
3内に、p形拡散領域からなるピエゾ抵抗効果を有する
ゲージ抵抗4(4A〜4D)を形成した構成を有してい
る。
【0003】そして、このシリコン基板1は厚肉部2に
おいて圧力導入口22を備えたガラスチューブ等の支持
部材21に固定されていて、この導入口22から圧力が
加えられると、薄肉ダイアフラム部3は歪み、それによ
ってゲージ抵抗4は抵抗値が変化する。そのため、これ
らゲージ抵抗4をブリッジ回路に組み込み、これに電圧
を印加すれば、そのブリッジ回路から圧力、つまり薄肉
ダイヤフラム部3の表裏の圧力PHおよびPLの差に応じ
た出力信号を取り出すことができる。
【0004】ここで、ゲージ抵抗4を形成したシリコン
基板1の表面は、SiO2 等からなるパシベーション膜
5によって覆われ、これを開口したコンタクト孔を通し
てゲージ抵抗4と電気的に接続するアルミニウム(A
l)等からなる引出し電極6が形成され、外部との接続
は通常ワイヤボンディングにより行われている。
【0005】ところで、このような圧力センサは、通常
の半導体デバイスと同様に成膜やエッチング技術などを
用いてバッチ処理により製造されており、その概要を図
2を参照して述べる。例えば半導体単結晶基板としてn
形シリコン基板1aを用い、このシリコン基板1aの裏
側の中央部をエッチングなどで円形凹部に加工して、肉
厚を薄くした薄肉ダイアフラム部3および厚肉部2を形
成したうえ、このダイアフラム部3上に選択的にp形拡
散領域を形成してピエゾ抵抗効果をもつゲージ抵抗4を
各センサ素子毎に形成する。
【0006】そして、各々のゲージ抵抗4を形成したシ
リコン基板1aの表面にSiO2 等からなるパシベーシ
ョン膜5を被覆形成し、これを開口したコンタクト孔を
通してゲージ抵抗4と接続する引出し電極6を形成し
て、多数のセンサ素子を含むウエハを作成する。しかる
後、このウエハを個々に分割すべきカットラインよりダ
イシングにて分割して各々のセンサ素子を切り出し、こ
れを支持部材21に固定し、かつ引出し電極6を外部端
子と接続するなどの通常の組立て工程を経て組み立てる
ことにより、図示する構造の圧力センサを作成してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
して製造された圧力センサにおいて、その製造中にパシ
ベーション膜5に入り込むNa+ 等の可動イオンはセン
サが使用中に自由に動きまわり、従って、センサ出力の
ドリフトの原因となる。そのため、従来より、パシベー
ション膜として用いる例えばSiO2 やリンガラスによ
るトラップが行われているが、この方法でも可動イオン
を十分にトラップできなかった。特に、リンガラスの使
用は、機構要素である圧力センサではヒステリシスの原
因となって制限されるという課題があった。
【0008】本発明は以上の点に鑑み、上記のような課
題を解決するためになされたものであり、その目的は、
センサ素子の製造中にパシベーション膜に入り込むNa
+ 等の可動イオンをそのセンサ内から取り除くことによ
り、ドリフトの少ない圧力センサを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、半導体単結晶基板上に、その半導体のピエ
ゾ抵抗効果を有するゲージ抵抗を各圧力センサ素子毎に
形成するとともに、各々のゲージ抵抗の上面にその表面
を保護するパシベーション膜を形成し、さらに各圧力セ
ンサ素子毎にその素子を個々に分割すべきカットライン
より外側の周辺のパシベーション膜上に所定パタンを有
する電圧印加用の金属層を形成して、ウエハを作成す
る。そして、このウエハを高温に加熱し、かつ前記金属
層に高電圧を印加して前記パシベーション膜中のNa+
などの可動イオンを前記金属層にトラップさせた後、こ
の金属層に可動イオンをトラップさせた状態で前記カッ
トラインよりウエハを分割して前記金属層を切り離すこ
とにより、個々のセンサ素子を作成することを特徴とす
るものである。
【0010】
【作用】本発明においては、ウエハの各センサ素子毎に
その素子より離れた位置つまりカットラインより外側周
辺のパシベーション膜上に金属膜をそれぞれ設け、この
ウエハを高温に加熱してその金属層に高電圧を印加する
ことにより、パシベーション膜中の可動イオンがその金
属層に集められてトラップされる。そのため、圧力セン
サ素子の製造中にパシベーション膜に入り込むNa+
の可動イオンをそのセンサ内から取り除くことができ
る。
【0011】
【実施例】図1は本発明による圧力センサの製造方法の
一実施例を説明するための概略図であり、同図(a)はそ
の平面図を、同図(b)は電圧印加用の金属層部分の一部
断面図をそれぞれ示す。この実施例は、n形シリコン基
板1aの裏側の中央部をエッチングなどで円形凹部に加
工して、肉厚を薄くした薄肉ダイアフラム部3および厚
肉部2を形成するとともに(図2参照)、このダイアフ
ラム部3上に選択的にp形拡散領域を形成してピエゾ抵
抗効果をもつゲージ抵抗4(4A 〜4D )を各センサ素
子7毎に形成する。そして、各々のゲージ抵抗4を形成
したシリコン基板1aの表面にSiO2 等からなるパシ
ベーション膜5を被覆形成し、これを開口したコンタク
ト孔を通してゲージ抵抗4と電気的に接続する引出し電
極6を形成して(図2参照)、多数のセンサ素子7(図
では2個の場合))を含むウエハ8を作成する工程まで
は、基本的に上述した従来例と同様であるが、前記引出
し電極の形成時に、各センサ素子7を個々に分割すべき
カットライン9より外側の周辺に所定パタンを有するA
l等からなる電圧印加用の金属層10(101 〜1
4)を同時に形成する。
【0012】そして、このウエハ8を例えば400℃程
度(電極6,金属層10がAlの場合その沸点以下))
の高温に加熱した状態で、各金属層10に高電圧電源1
1より例えば1KV程度の負の高電圧を印加してパシベ
ーション膜5中のNa+ 等の可動イオンを各々の金属層
10にトラップさせたうえ、その温度を常温に下げて、
前記高電圧の印加を止める。しかる後、ウエハ8をカッ
トライン9よりダイシングにて分割して各々の金属層1
0を切り離すことにより、個々のセンサ素子7に分割す
るものとなっている。なお、この分割後の各センサ素子
7の組み立て工程は従来例と同様であり、その説明は省
略する。また、図1において図2と同一または相当のも
のは同一符号を付記している。
【0013】このように本実施例によると、圧力センサ
の製作工程において、各センサ素子7毎にカットライン
9より外側周辺のパシベーション膜5上に金属膜10を
それぞれ設け、そのウエハ8を高温度(400℃以下)
にし、かつ金属層10に高電圧電源11より負の高電圧
を印加することにより、パシベーション膜5中のNa+
等の可動イオンがその金属層10に集められてトラップ
される。そのため、ウエハ8の温度を常温に下げ、かつ
前記高電圧の印加を止めて、その金属層10に可動イオ
ンがトラップされた状態で、ウエハ8内の各センサ素子
7を各々のカットライン9より分割してそれら金属層1
0を切り離すことにより、各センサ素子7内のパシベー
ション膜5中のNa+ 等の可動イオンを低減できる。そ
のため、センサ出力のドリフトの影響を減らすことがで
きる。
【0014】なお、上述の実施例では半導体単結晶基板
としてシリコン基板を用いた場合について示したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、SOS構造の基
板を用いたり、あるいは薄肉ダイアフラム内のゲージ抵
抗も所定の領域に任意の数だけ形成したりすることな
ど、幾多の変形が可能である。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、圧
力センサの製造工程において、ウエハの各センサ素子毎
にその素子を分割すべきカットラインより外側周辺のパ
シベーション膜上に金属膜をそれぞれ設け、このウエハ
を高温に加熱してその金属層に高電圧を印加することに
より、パシベーション膜中の可動イオンがその金属層に
集められてトラップされるため、圧力センサの製造中に
パシベーション膜に入り込むNa+ などの可動イオンを
そのセンサ内から取り除くことができる。そのため、セ
ンサ出力のドリフトの影響を低減でき、ドリフトの少な
い圧力センサが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による圧力センサの製造方法の一実施例
を説明する概略図であり、(a)はその平面図、(b)は電圧
印加用の金属層部分の一部断面図である。
【図2】従来例による圧力センサの基本構成図であり、
(a)はその平面図、(b)は断面図である。
【符号の説明】
1a シリコン基板 2 肉厚部 3 薄肉ダイアフラム部 4A〜4D ゲージ抵抗 5 パシベーション膜 6 引出し電極 7 センサ素子 8 ウエハ 9 カットライン 10 電圧印加用金属層 11 高電圧電源

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体単結晶基板上に、その半導体のピ
    エゾ抵抗効果を有するゲージ抵抗を各センサ素子毎に形
    成するとともに、その各々のゲージ抵抗の上面にその表
    面を保護するパシベーション膜を形成し、さらに各セン
    サ素子毎にその素子を個々に分割すべきカットラインよ
    り外側の周辺の前記パシベーション膜上に所定パタンを
    有する電圧印加用の金属層を形成して、ウエハを作成す
    る工程と、 このウエハを高温に加熱し、かつ前記金属層に高電圧を
    印加して前記パシベーション膜中のNa+などの可動イ
    オンを前記金属層にトラップさせる工程と、 しかる後、この金属層に可動イオンをトラップさせた状
    態で前記カットラインよりウエハを分割して前記金属層
    を切り離すことにより、個々のセンサ素子を作成する工
    程とを含むことを特徴とする圧力センサの製造方法。
JP35880692A 1992-12-28 1992-12-28 圧力センサの製造方法 Pending JPH06201498A (ja)

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JP35880692A JPH06201498A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 圧力センサの製造方法

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JP35880692A JPH06201498A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 圧力センサの製造方法

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JPH06201498A true JPH06201498A (ja) 1994-07-19

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ID=18461212

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JP35880692A Pending JPH06201498A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 圧力センサの製造方法

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JP (1) JPH06201498A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001281085A (ja) * 2000-03-28 2001-10-10 Toyoda Mach Works Ltd 半導体圧力センサ及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001281085A (ja) * 2000-03-28 2001-10-10 Toyoda Mach Works Ltd 半導体圧力センサ及びその製造方法

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