JPH06197411A - 移動車利用の搬送設備 - Google Patents
移動車利用の搬送設備Info
- Publication number
- JPH06197411A JPH06197411A JP5147263A JP14726393A JPH06197411A JP H06197411 A JPH06197411 A JP H06197411A JP 5147263 A JP5147263 A JP 5147263A JP 14726393 A JP14726393 A JP 14726393A JP H06197411 A JPH06197411 A JP H06197411A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- moving vehicle
- speed
- vehicle
- traveling
- primary coil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 abstract 1
- 230000030279 gene silencing Effects 0.000 abstract 1
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 35
- 238000000034 method Methods 0.000 description 31
- 230000008569 process Effects 0.000 description 31
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 30
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 29
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 10
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 9
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 9
- 239000004020 conductor Substances 0.000 description 9
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 5
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 4
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 3
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 description 3
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 3
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 3
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 2
- 230000008859 change Effects 0.000 description 2
- 239000013256 coordination polymer Substances 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 2
- 230000006870 function Effects 0.000 description 2
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 2
- 241000252233 Cyprinus carpio Species 0.000 description 1
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000009471 action Effects 0.000 description 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 230000003749 cleanliness Effects 0.000 description 1
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 1
- 230000001143 conditioned effect Effects 0.000 description 1
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 1
- 238000005339 levitation Methods 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 239000013307 optical fiber Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000002250 progressing effect Effects 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 1
- 235000012431 wafers Nutrition 0.000 description 1
Landscapes
- Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)
- Linear Motors (AREA)
- Non-Mechanical Conveyors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 移動車の走行時に発生する騒音及び塵埃など
の飛散を減少させて、消音性能及びクリーン性能に優れ
た移動車利用の搬送設備を提供する。 【構成】 上壁部に長手方向に沿うスリット溝dを備え
る筒状の案内レールBに沿って走行する移動車Aが、前
記案内レールB内に収納される走行部3と、その上方に
位置する荷載置台4と、それらを連結し前記スリット溝
dを挿通する支柱5とから構成され、前記支柱5が、前
記移動車Aの前後方向に間隔を隔てて一対配置されてい
る移動車利用の搬送設備。
の飛散を減少させて、消音性能及びクリーン性能に優れ
た移動車利用の搬送設備を提供する。 【構成】 上壁部に長手方向に沿うスリット溝dを備え
る筒状の案内レールBに沿って走行する移動車Aが、前
記案内レールB内に収納される走行部3と、その上方に
位置する荷載置台4と、それらを連結し前記スリット溝
dを挿通する支柱5とから構成され、前記支柱5が、前
記移動車Aの前後方向に間隔を隔てて一対配置されてい
る移動車利用の搬送設備。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上壁部に長手方向に沿
うスリット溝を備える筒状の案内レールに沿って走行す
る移動車が、前記案内レール内に収納される走行部と、
その上方に位置する荷載置台と、それらを連結し前記ス
リット溝を挿通する支柱とから構成された移動車利用の
搬送設備に関する。 【0002】 【従来の技術】上記のような移動車利用の搬送設備は、
移動車にて搬送される物品がウエハー等のように塵埃を
嫌うものである場合に用いられることが多いため、長手
方向に沿うスリット溝を上壁部に備えた筒状の案内レー
ル内に移動車の走行部を収納し、案内レール内の走行部
とその上方に位置する荷載置台とをスリット溝を挿通す
る支柱を介して連結することによって、走行部の走行に
よって生じる塵埃が案内レール外に飛散するのを極力防
止するようにしている。 【0003】従来、上記のような移動車利用の搬送設備
では、例えば、特開昭60−121167号公報で開示
されているように、移動車の中央部に位置する一本の支
柱により、案内レール内に収納される走行部とその上方
に位置する荷載置台とを連結するようにしていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにすると、荷載置台とそれに載置される物品の荷重
を一本の支柱で支えるようになるので荷載置台が不安定
になり、そのため、移動車が走行するのに伴って移動車
の振動が生じ、大きな騒音が発生するようになってい
た。又、それらの荷重に耐え得るように支柱を充分に大
きくすると、それに伴って支柱を挿通するスリット溝も
大きくなり、塵埃の飛散を防止することが難しくなって
いた。 【0005】本発明の目的は、移動車の走行時に発生す
る騒音及び塵埃の飛散を減少させて、消音性能及びクリ
ーン性能に優れた移動車利用の搬送設備を提供すること
にある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明による移動車利用
の搬送設備の特徴構成は、上壁部に長手方向に沿うスリ
ット溝を備える筒状の案内レールに沿って走行する移動
車が、前記案内レール内に収納される走行部と、その上
方に位置する荷載置台と、それらを連結し前記スリット
溝を挿通する支柱とから構成されたものであって、その
第1の特徴構成は、前記支柱が、前記移動車の前後方向
に間隔を隔てて一対配置されていることにある。 【0007】その第2の特徴構成は、前記走行部は、前
記支柱の軸芯周りに回転する支持枠を備え、その支持枠
の前記支柱を挾んだ移動車の前後両側位置に、前記走行
部を案内する上下軸芯周りに回転自在な転輪が設けられ
ていることにある。 【0008】 【作用】本発明の第1の特徴構成によると、荷載置台を
移動車の前後方向に間隔を隔てて配置された一対の支柱
で支えるので、荷載置台の安定性が向上すると共に、荷
載置台とそれに載置される物品の荷重が夫々の支柱に分
散されて、夫々の支柱にかかる荷重が小さくなる。 【0009】本発明の第2の特徴構成によると、走行部
を案内する上下軸芯周りに回転自在な転輪が、走行部の
支柱軸芯周りに回転する支持枠に設けられているので、
走行部が案内レールの屈曲走行経路部分を走行する場合
に、走行部を案内する転輪が案内レールの屈曲走行経路
部分に対して良好な位置となるように、支持枠が屈曲走
行経路部分の曲率に合わせて走行部の支柱軸芯周りに回
転するようになり、案内レールに対する走行部の姿勢変
更が円滑に行われるようになる。 【0010】 【発明の効果】本発明の第1の特徴構成によれば、荷載
置台を移動車の前後方向に間隔を隔てて配置された一対
の支柱で支えることにより荷載置台の安定性が向上する
ので、移動車の走行に伴う振動が抑制されて、振動に起
因した騒音を減少させることができるようになる。又、
荷載置台とそれに載置される物品の荷重が夫々の支柱に
分散されて夫々の支柱にかかる荷重が小さくなることに
より支柱を細くすることができるので、支柱が挿通され
る案内レールのスリット溝を細くして、走行部の走行に
よって生じる塵埃が案内レール外に飛散するのを極力防
止することができるようになる。その上、移動車の前後
方向での支柱と転輪の位置を揃えるようにすると、走行
部が案内レールの屈曲走行経路部分を走行する場合に生
じる案内レールの巾方向に対する支柱の移動軌跡の位置
ズレが小さくなるので、スリット溝をより細くすること
ができるようになる。よって、消音性能及びクリーン性
能に優れた移動車利用の搬送設備を提供できるに至っ
た。 【0011】本発明の第2の特徴構成によれば、案内レ
ールに対する走行部の姿勢変更を円滑に行えるようにな
るので、荷載置台の安定性がより一層向上すると共に、
屈曲走行経路部分の曲率半径を充分に小さくすることが
できるようになる。又、支持枠の支柱を挾んだ移動車の
前後両側位置に、走行部を案内する上下軸芯周りに回転
自在な転輪が設けられているので、走行部が案内レール
の屈曲走行経路部分を走行する場合に生じる案内レール
の巾方向に対する支柱の移動軌跡の位置ズレがより小さ
くなるので、スリット溝をより一層細くすることができ
るようになる。よって、消音性能及びクリーン性能の面
でより一層優れたものになる上に、走行性能の面で優れ
たものとなった。 【0012】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1に示すように、例示するリニアモータ利用の
搬送設備は、荷搬送用の移動車A、及び、その移動車A
を物品移載用のステーションSTを経由して案内するル
ープ状の案内レールBを備えており、前記移動車Aを後
述の如くリニアモータにて駆動しながら各種物品の搬送
を行うように構成されている。尚、本実施例において
は、移動車Aを案内レールBに沿って左回りにのみ移動
させる場合について説明する。但し、実際上は、移動車
Aを右回りにも移動させることが多いものであり、以下
の説明において、移動車Aを左回り及び右回りのいずれ
にも走行させるための構成、つまり、往復走行させるた
めの構成を述べる場合もある。 【0013】前記案内レールBは、図3に示すように、
横断面形状がU字状で且つアルミニウム製の本体部分1
と、その本体部分1の上縁部に付設される左右一対のカ
バー部分2とを備えた筒状に形成され、そして、前記移
動車Aの走行部3を上下巾方向上側部に収納し、且つ、
移動車走行方向に沿って間隔を隔てて配置する一次コイ
ルCを上下巾方向下側部に収納するようになっている。
つまり、前記本体部分1の左右側壁夫々の上下方向中間
部に、走行部3に対するレール部1Aが一体形成される
と共に、前記本体部分1の底壁部に、一次コイルCが取
付けられている。 【0014】前記一次コイルCは、図1に示すように、
ステーションSTに対応する位置に配置されるステーシ
ョン用の一次コイルC1 、その一次コイルC1 の両横側
に近接して配置される加減速用の一次コイルC2 、及
び、ステーションSTの間に配置される中間加速用の一
次コイルC3 とに分けられる。そして、ステーション用
の一次コイルC1 は、ステーションSTにおいて、移動
車Aを減速停止させること並びに加速発進させることに
使用されることになり、加減速用の一次コイルC 2 は、
ステーションSTに停止させるべき移動車Aを目標速度
に減速させること、ステーションSTを通過させる移動
車Aを目標速度に加速させること、並びに、ステーショ
ンSTから加速発進された移動車Aを目標速度に加速さ
せることに使用されることになり、中間加速用の一次コ
イルC3 は、移動車Aを目標速度に加速させることに使
用されることになる。但し、本実施例を説明する際に、
各一次コイルC1,C2,C3 を必要に応じて一次コイルC
と総称して記載することもある。尚、図18に、各一次
コイルC1,C2,C3 により速度制御しながら移動車Aを
移動させる場合の走行速度と各一次コイルC1,C2,C3
との関係を例示する。 【0015】前記移動車Aは、図3、図4、図9及び図
10に示すように、前記走行部3と荷載置台4とを主要
部として構成されるものであって、車体下部側に、リニ
アモータの二次導体Dを水平姿勢で備えている。詳述す
ると、前後方向に沿う帯状枠5Aにて連結された前後一
対の支柱5が設けられ、それら両支柱5の上端部間に亘
って前記荷載置台4が取り付けられると共に、両支柱5
の夫々に、前記走行部3に対する支持枠6が回転のみ自
在に取り付けられている。 【0016】前記支持枠6は、支柱5に回転自在に外嵌
される筒枠6aと、その筒枠6aの外周部に止着される
板状枠6bとからなり、板状枠6bの前後方向中央部
に、水平軸芯X周りで回転自在な左右一対の走行車輪7
が取付けられ、板状枠6bの前端側及び後端側の夫々
に、縦軸芯Y周りで回転自在な左右一対の転輪8が取付
けられている。ちなみに、前記走行車輪7が前記レール
部1Aに載せられることになり、前記転輪8が前記本体
部分1の左右の側壁部に接触することになる。又、前記
前後の支柱5は、前記左右のカバー部分2の間に開口す
るスリット溝dを通過することになる。 【0017】前記二次導体Dは、アルミニウム板と鋼板
とを張り合わせた、いわゆる複合式に形成されると共
に、図9〜図11に示すように、車体前後方向に並ぶ3
個の導体部分D1 ,D2 に分割形成されている。3個の
導体部分D1,D2 のうちの前後両端の導体部分D1 が、
前記板状枠6bに支着した支持部材9に止着されると共
に、前記方向中間の導体部分D2 の両端が、前後の支柱
5に取付けられている。従って、二次導体Dは、図11
に示すように、支持枠6bが転輪8のガイドBに対する
接触作用によって向き変更されるに伴い、前後両端の導
体部分D1 が前後中間の導体部分D2 に対して屈曲す
る、屈曲姿勢に変更できるように構成されている。尚、
図中10は、移動車AをステーションSTにおいて吸引
保持する電磁石であって、二次導体Dに付設の保持部1
1を吸引するようになっている。 【0018】次に、各一次コイルC1,C2,C3 を作動さ
せながら移動車Aを運行する制御構成について説明す
る。図2(A)に示すように、設備全体の運行を管理す
るメインコントローラTCPと、そのメインコントロー
ラTCPに対して光ファイバーケーブル等を用いて送受
信できるように接続される複数個のサブコントローラS
CPとが設けられている。 【0019】前記各サブコントローラSCPは、図1に
示すように、1つのステーション用の一次コイルC1 、
2つの加減速用の一次コイルC2 、及び、複数個の中間
加速用の一次コイルC3 を備える区間Kを管理するもの
である。つまり、このサブコントローラSCPにて、各
一次コイルCに対する通電制御手段100が構成される
ことになる。前記メインコントローラTCPは、各サブ
コントローラSCPが管理する区間K内に在席している
移動車Aの号機NO.を管理しながら、各区間Kのステ
ーションSTに停止している移動車Aの行先情報を各サ
ブコントローラSCPに指令することを、主として行う
ものであって、このため、各サブコントローラSCP
は、移動車Aが在席しているか否か、在席している移動
車Aの号機NO.、移動車Aが荷を積んでいるか否か、
及び、ステーションSTに停止している移動車Aの再起
動要求等の各種情報を、メインコントローラTCPに対
して送信することになる。但し、メインコントローラT
CPからの行先情報に基づいて一旦発進させた移動車A
を、サブコントローラSCPの管理のみにて、目的のス
テーションSTに移動させるように構成して、メインコ
ントローラTCPの負荷の低減を図るようにしてある。
尚、移動車Aを1つの区間Kから次の区間Kに進入させ
ることができる条件として、次の区間Kに移動車Aが在
席していないことを条件にしてあり、このため、各サブ
コントローラSCP同志も、移動車Aが在席しているか
否かの情報を送受信できるように接続されている。 【0020】前記サブコントローラSCPには、図2
(B)に示すように、ステーション用の一次コイルC1
に対して進入してきた移動車Aの速度、進行距離、及
び、進行方向を検出するための二相センサ12と、加減
速用の一次コイルC2 や中間加速用の一次コイルC3 に
対して進入してきた移動車Aの進入速度を検出する速度
検出用センサ13と、加減速用の一次コイルC2 や中間
加速用の一次コイルC3 にて移動車Aに推力を与える開
始時期及び終了時期を決めるための在席センサ14と、
移動車Aに付設した記憶媒体としての情報記憶板15の
記憶内容を読み取る読取手段としてのリーダーヘッド1
6と、移動車AがステーションSTから発進したのちに
おいて、前記情報記憶板15に情報を書き込むライトヘ
ッド17と、前記停止用の電磁石10と、前記各一次コ
イルC1,C2,C3 の推力を調節する推力設定器18と、
ステーションSTにおいて移動車Aに積まれた荷を検出
する荷検出センサ19とが接続されている。 【0021】前記二相センサ12は、図5及び図6に示
すように、移動車Aの前後方向に並ぶ2つのフォトイン
タラプタ型の光センサ12a,12bを備えるものであ
って、移動車Aの帯状枠5Aに付設されたスリット板2
0にて遮光される状態で、ステーション用の一次コイル
C1 に対応する位置に設置されている。すなわち、前記
スリット板20には、移動車Aの前後方向に向かって、
所定間隔で所定巾のスリット状の孔21が形成されてお
り、2つの光センサ12a,12bのうちのいずれが先
に遮光されるかに基づいて移動車Aの進行方向を検出
し、2つの光センサ12a,12bのうちのいずれか一
方が、遮光されてから、一旦遮光が解除されたのち再び
遮光されるまでの時間に基づいて移動車Aの速度を検出
し、さらに、2つの光センサ12a,12bのうちのい
ずれか一方の遮光された回数に基づいて移動車Aの進行
距離を検出するようになっている。尚、2つの光センサ
12a,12bが一次コイルC1 に対して一定位置に設
置されているため、前記検出される進行距離は、一次コ
イルC1 つまりステーションSTに対する移動車Aの位
置を表す情報となる。 【0022】前記速度検出用センサ13は、フォトイン
タラプタ型の光センサ又は磁気感知式の近接センサを用
いて構成されるものであって、図3及び図6に示すよう
に、移動車Aの帯状枠5Aの前端側部分及び後端側部分
に付設した検出片22を検出する状態で、加減速用の一
次コイルC2 や中間加速用の一次コイルC3 に対応する
位置に設置されている。すなわち、前記検出片22は、
その移動車前後方向に沿う長さが一定値となるように形
成されており、そして、検出片22の検出を開始した時
点から検出を終了するまでの時間に基づいて移動車Aの
進入速度を検出するようになっている。尚、移動車Aの
前後に検出片22を備えさせるのは、移動車Aがいずれ
の側から進入してきても進入速度を検出できるようにす
るためである。但し、その場合、一次コイルC2,C3 の
前後両側に一対の速度検出用センサ13を備えさせて、
進入側の速度検出用センサ13の検出情報を進入速度と
して用いることになる。 【0023】前記在席センサ14は、反射光感知式の光
センサ又は磁気感知式の近接センサを用いて構成される
ものであって、図6に示すように、前記スリット板20
における孔21が形成されていない部分を検出作用する
状態で、加減速用の一次コイルC2 や中間加速用の一次
コイルC3 に対応する位置に設置されている。すなわ
ち、スリット板20の移動車前後方向に沿う長さが一定
値であり、そして、スリット板20の検出を開始した時
点に基づいて推力を与える開始時期を検出し、且つ、検
出を終了した時点に基づいて推力を与えることを終了す
る時期を検出するように構成されている。又、スリット
板20の長さが、推力を与える間に移動車Aが進行する
設定距離に相当することになり、そのスリット板20の
長さを用いて、後述の如く、与える推力が演算されるよ
うになっている。尚、前記速度検出用センサ13による
進入速度の検出が終了したのち推力演算に要する所定時
間を経過してから、在席センサ14の検出が開始される
ように構成されている。 【0024】前記情報記憶板15は、図3及び図7に示
すように、読み取り専用の第1及び第2記憶部m1 ,m
2 と、読み書き用の第3記憶部m3 とを備えている。第
1記憶部m1 は、移動車前後方向に8つのビットb1〜
b8を備えるものであり、前端側のビットb1と後端側
のビットb8とにより、移動車Aの進行方向を判別する
情報を記憶し、中間の6つのビットb2〜b7を用いて
号機NO.を記憶するようになっている。第3記憶部m
3 も移動車前後方向に8つのビットB1〜B8を備える
ものであり、前端側から後端側に向かう6つのビットB
1〜B6を用いて行先情報を記憶し、次のビットB7を
用いて移動車Aの重量情報を記憶し、最後のビットB8
を用いてパリティチェック情報を記憶させるようにして
ある。第2記憶部m2 は、詳述はしないが、第1及び第
3記憶部m1 ,m3 の各ビットに対する情報読み書きタ
イミングを設定する情報を記憶している。尚、各記憶部
m1 ,m2 ,m3 は、各ビットをN極に着磁する、S極
に着磁する、あるいは、着磁しないかの組合せにより、
各種情報を記憶させることは勿論である。ちなみに、移
動車Aの重量情報の記憶について説明を加えておくと、
本実施例においては、図8に示すように、1種類の物品
Zを最大2個まで積むことを前提にするものであって、
物品Zを積んでいないこと、1つの物品Zを積んでいる
こと、2つの物品Zを積んでいることの夫々を記憶させ
るようにしてある。尚、後述する推力の演算において
は、移動車Aの重量が、予め記憶されている移動車本体
の重量に、予め記憶されている1つの物品の重量と積ん
だ物品の個数との積によって求められる物品全体重量を
加えた値として扱われることになる。 【0025】前記リーダーヘッド16は、各区間Kの端
部に設置されるものであって、詳述はしないが、情報記
憶板15の各記憶部m1 ,m2 ,m3 に対する読取部を
備えている。前記ライトヘッド17は、ステーション用
の一次コイルC1 に対して設置されるものであって、メ
インコントローラTCPから与えられる行先情報や前記
荷検出センサ19の検出情報を書き込むように構成され
ている。前記荷検出センサ19は、図8に示すように、
前後一対のフォトインタラプタ型の光センサ19a,1
9bを用いて構成されるものであって、両光センサ19
a,19bのいずれもが遮光されないと、物品Zが積ま
れていない状態であると検出し、両光センサ19a,1
9bのいずれか一方が物品Zに遮光されると、1つの物
品Zが積まれている状態であると検出し、両光センサ1
9a,19bのいずれもが物品Zに遮光されると、2つ
の物品Zが積まれている状態であると検出するように構
成されている。前記推力設定器18は、前記各一次コイ
ルC1,C2,C3 のうちのいずれに通電するかを選択する
機能と、通電する交流電流の周波数を変更して推力を調
節する機能とを備えている。 【0026】ところで、前記各一次コイルC1,C2,C3
にて推力を発生させるに、基本的には、下記の数1で推
力を演算させることになる。 【数1】F={(V1 2−V0 2)/(2・G・L)}・W 但し、Fは推力、Lは現地点から目標地点までの距離、
Gは重力加速度、V0は現地点の速度、V1 は目標地点
での目標速度、Wは移動車Aの重量である。尚、演算さ
れる推力は、正の場合と負の場合とがあり、正の場合に
は増速させるための推力、そして、負の場合には減速さ
せるための推力として扱われることになる。そして、上
記数1で求められる推力Fに対応する周波数を実験によ
り予め計測しておくと共に、その計測結果を予め記憶さ
せておき、演算によって求められる推力Fに対応する周
波数を設定して、その周波数で各一次コイルCに通電さ
せることになる。尚、上記実験を移動車Aを停止させて
行う場合には、移動車Aの速度に応じて推力の実効値が
変化することになるから、上述の設定した周波数を速度
に合わせて補正する方がよい。もちろん、上述の実験時
において、速度をも考慮した値を予め計測して、記憶さ
せるようにしておけば、上述の補正がいらないものとな
る。 【0027】従って、ステーションSTに停止している
移動車Aに行先指令がホストコントローラTCPより与
えられると、サブコントローラSCPの指令に基づい
て、ステーション用の一次コイルC1 にて加速発進さ
せ、加減速用の一次コイルC2 にて高速度に加速させ、
さらには、中間加速用の一次コイルC3 にて高速度を維
持するように加速させながら、行先ステーションSTに
向けて移動車Aを移動させることになり、且つ、行先ス
テーションSTに近付くと、加減速用の一次コイルC2
にて一旦低速度に減速させ、ステーション用の一次コイ
ルC1 にてクリープ速度に減速させ、ステーションST
に対する目標停止位置近くに達した時点で電磁石10に
て吸引させて、移動車Aを目標停止位置に停止されるも
のであり、そして、行先ステーションSTに移動する途
中に通過する区間Kが有る場合には、その区間Kにおけ
る加減速用の一次コイルC2 にても移動車Aを加速させ
ることになる。さらには、移動車Aの走行途中におい
て、移動車Aが次に進入する区間Kに別の移動車Aが存
在する場合には、加減速用の一次コイルC2 やステーシ
ョン用の一次コイルC1 を用いて、移動車Aが現地点で
在席している区間KのステーションSTにて移動車Aを
一旦停止させることになる。ちなみに、サブコントロー
ラSCPは、移動車AをステーションSTから発進させ
る際に、行先情報や重量情報を情報記憶板15に書き込
む処理を行うと共に、各区間Kに進入してくる際にリー
ダーヘッド16にて読取られる情報を用いて、移動車A
を通過させるか、停止させるかを判別しながら、各一次
コイルC1,C 2,C3 を通電させることになる。さらに
は、サブコントローラSCPは、移動車Aの重量情報、
速度検出用センサ13の検出情報、及び、在席センサ1
4の検出情報に基づきながら、加減速用の一次コイルC
2 や中間加速用の一次コイルC3 に対する通電を制御す
ることになり、且つ、二相センサ12の検出情報に基づ
きながらステーション用の一次コイルC1 に対して通電
を制御することになる。 【0028】以下、サブコントローラSCPの制御作動
を説明しながら、移動車Aの運行について説明を加え
る。図12に示すように、サブコントローラSCPは、
リーダーヘッド16が情報記憶板15を読み取ってか
ら、管理する区間Kの最終に位置する一次コイルCを移
動車Aが通過したか否かに基づいて、区間K内に移動車
Aが在席しているか否かをチェックし、在席していない
場合には、メインコントローラTCPとの送受信処理や
サブコントローラSCPとの送受信処理を直ちに実行す
る。移動車Aが区間内に在席している場合には、中間加
速用の一次コイルC3 を作動させるための中間加速制御
処理、加減速用の一次コイルC2 を作動させるための加
減速制御処理、及び、ステーション用の一次コイルC1
を作動させるためのステーション制御処理の各処理を実
行したのち、上述の送受信処理を実行する。 【0029】前記中間加速制御処理は、図13に示すよ
うに、速度検出用センサ13が検出片22を検出したか
否かに基づいて、移動車Aが中間加速用の一次コイル上
に進入したか否かをチェックし、進入していない場合に
は、次の加減速制御処理に移行する。移動車Aが進入し
ている場合には、速度検出用センサ13の情報に基づい
て移動車Aの進入速度を計測する。そして、移動車Aを
加速すべき目標速度と進入速度との偏差、移動車Aの重
量、及び、推力を与える間に移動車Aが進行する設定距
離に基づいて、上述の数1を利用して推力を求める。そ
の後、在席センサ14が検出作用したか否かを繰返しチ
ェックして、検出作用すると、前記演算された推力を発
生させるように、中間加速用の一次コイルC 3 を通電さ
せることになる。通電後、在席センサ14が検出作用し
ているか否かを繰返しチェックして、検出しなくなる
と、一次コイルC3 の通電を停止する、つまり、出力を
停止することになる。 【0030】前記加減速用制御処理は、図14に示すよ
うに、速度検出用センサ13が検出片22を検出したか
否かに基づいて、移動車Aが加減速用の一次コイル上に
進入したか否かをチェックし、進入していない場合に
は、次のステーション制御処理に移行する。移動車Aが
進入している場合には、速度検出用センサ13の情報に
基づいて移動車Aの進入速度を計測する。そして、移動
車Aの行先情報に基づいて、減速させるか、加速させる
かをチェックする。減速させる場合には、移動車Aを減
速すべき目標速度と進入速度との偏差、移動車Aの重
量、及び、推力を与える間に移動車Aが進行する設定距
離に基づいて、上述の数1を利用して逆推力を求める。
又、加速させる場合には、上記の中間加速制御処理で述
べた推力演算と同様に、推力を求める。推力又は逆推力
の演算後は、上述の中間加速制御処理と同様に、在席セ
ンサ14の検出情報に基づきながら、推力又は逆推力を
発生させるように、加減速用の一次コイルC2 を通電さ
せることになる。 【0031】ステーション制御処理は、図15に示すよ
うに、移動車Aが停止中であるか否かをチェックし、停
止中でない場合には、二相センサ12の情報に基づい
て、移動車Aがステーション用の一次コイル上に進入し
たか否かをチェックし、進入していない場合には、次の
送受信処理に移行する。移動車Aが進入している場合に
は、通過させる移動車Aであるか否かをチェックして、
停止すべき移動車Aである場合には、停止処理を実行す
る。通過させるべき移動車Aである場合には、次の区間
Kに移動車Aを進入させる条件が満たされているか否か
をチェックして、進入可である場合には、次の送受信処
理に移行すると共に、進入不可である場合には、前述の
停止処理を実行する。停止処理の実行後あるいは上述の
チェックにより移動車Aが停止中であることが判別され
た場合には、通過させる移動車Aであるか否かをチェッ
クする。通過させる移動車Aでない場合には、メインコ
ントローラTCPより起動指令が与えられているか否か
をチェックし、起動指令が与えられていない場合には、
次の送受信処理に移行させる。起動指令が与えられてい
る場合には発進処理を実行し、その後、メインコントロ
ーラTCPからの行先情報や荷検出ンサ19の検出情報
を、ライトヘッド17を用いて情報記憶板15に書き込
む処理を実行する。上述のチェックにより、停止してい
る移動車Aが通過させる移動車Aであることが判別され
た場合には、次区間Kに進入可であるか否かをチェック
し、進入可である場合には、前述の発進処理を実行させ
ると共に、進入不可である場合には、次の送受信処理に
移行する。前記メインコントローラTCPとの送受信処
理や前記サブコントローラSCPとの送受信処理につい
ては、上記の説明で明らかであるので、ここでの説明は
省略する。 【0032】前述のステーション制御処理における停止
処理について説明を加える。この停止処理は、走行速度
や目標停止位置に対する移動車Aの位置を前記二相セン
サ12にて検出しながら、前記目標停止位置に近付くほ
ど低速となる状態で、前記目標停止位置に対する位置に
対応させて予め設定した目標速度で前記移動車Aを減速
走行させるべく、二相センサ12の検出情報に基づいて
ステーション用の一次コイルC1 に対する通電を制御し
て、目標停止位置近くに達するまでに、ただちに停止で
きるクリープ速度に減速させると共に、前記電磁石10
によって目標停止位置に位置決めできる位置決め範囲内
に達するまでは、クリープ速度で定速走行させ、そし
て、位置決め範囲内に達すると、一次コイルC1 による
推力発生を停止させると共に電磁石10を作動させるこ
とにより、移動車Aを目標停止位置に停止させるもので
ある。そして、上述の如く、予め設定された目標速度に
沿って減速走行させるに、移動車Aが目標停止位置の手
前側の設定箇所に達するに伴って、検出される走行速
度、その時点から設定距離進行させたのちの目標速度、
及び、移動車本体の重量等、予め設定した移動車Aの重
量に基づいて、上述の数1を利用して推力を求め、前記
設定距離を進行する間において、前記求められた推力を
発生させる。(以下の説明において、第1減速処理と記
載する。)その推力の発生後、上述の数1を展開してな
る下記の数2に、前回の推力の発生条件を代入すること
により、移動車Aの重量を演算する。尚、V1 は現地点
の速度、V0 は減速前の速度、Fは発生させた逆推力で
ある。 【数2】W=(2・G・L・F)/(V1 2−V0 2) 移動車Aの重量の演算後においては、その演算された重
量、その時点の走行速度、及び、その時点から設定距離
進行させたのちの目標速度に基づいて、上述の数1を利
用して推力を求め、前記設定距離を進行する間におい
て、前記求められた推力を発生させることになる。(以
下の説明において、第2減速処理と記載する。)又、前
記定速走行は、二相センサ12の速度検出情報を用いな
がら、クリープ速度を維持するように、一次コイルC1
の通電を制御することになる。 【0033】図16のフローチャートに基づいて、停止
処理の作動について詳述する。二相センサ12の情報に
基づいて、移動車Aが制御領域内に進入したか否かをチ
ェックし、進入している場合のみ、下記の処理を実行す
る。すなわち、移動車Aが目標停止位置の手前側の設定
箇所を走行する時点の走行速度の計測、予め設定された
重量情報を利用した推力の計算、計算によって求めた推
力の出力、及び、目標距離進行したか否かのチェックを
行いながら、上述の第1減速処理を行う。第1減速処理
の実行後において走行速度を計測して、走行速度がクリ
ープ速度より低いか否かをチェックする。走行速度がク
リープ速度より高い場合には、第1減速処理を行う前の
走行速度と第1減速処理を行ったのちの走行速度を用い
て移動車Aの重量を演算すると共に、その演算された重
量情報を利用した推力の計算、及び、計算によって求め
た推力の出力、及び、目標距離進行したか否かのチェッ
クを行いながら、上述の第2減速処理を行う。但し、第
2減速処理の実行後においても、走行速度の計測、及
び、走行速度がクリープ走行速度より低いか否かをチェ
ックしながら、走行速度がクリープ速度よりも低くなる
まで、第2減速処理を繰返し行うことになる。尚、その
場合には、前回の第2減速処理を行う前の走行速度と第
2減速処理を行ったのちの走行速度を用いて、移動車A
の重量を演算させることになる。走行速度がクリープ速
度以下に減速されると、電磁石10にて位置決めできる
範囲内に達するまで、クリープ速度で走行させ、位置決
め範囲内に達すると、推力の出力を停止させると共に、
電磁石10を作動させて、移動車Aを目標停止位置に停
止させる。 【0034】前述のステーシ制御処理における発進処理
について説明を加える。この発進処理は、走行速度や目
標停止位置に対する移動車Aの位置を二相センサ12に
て検出しながら、前記目標停止位置から離れるほど高速
となる状態で、目標停止位置に対する位置に対応させて
予め設定した目標速度で前記移動車Aを加速走行させる
べく、二相センサ12の検出情報に基づいてステーショ
ン用の一次コイルC1 に対する通電を制御するものであ
って、詳しくは、停止処理における第1減速処理に対応
する第1増速処理と、第2減速処理に対応する第2増速
処理とを行うようになっている。すなわち、発進開始時
には、その時点から設定距離走行させたのちの目標速
度、及び、予め設定した移動車Aの重量に基づいて、上
述の数1を利用して推力を求め、前記設定距離を進行す
る間において、前記の求めた推力を発生させる、第1増
速処理を行う。その第1増速処理を行ったのちは、増速
された速度情報に基づいて、上述の数2により、移動車
Aの重量を演算し、その演算された重量、その時点の走
行速度、及び、その時点から設定距離進行させたのちの
目標速度に基づいて、上述の数1を利用して推力を求
め、前記設定距離を進行する間において、前記の求めた
推力を発生させる、第2増速処理を行う。 【0035】図17のフローチャートに基づいて、発進
処理の作動について詳述する。予め設定された重量情報
を利用しながら推力を計算し、電磁石10の作動を停止
させたのち、目標距離走行するまで、計算によって求め
た推力を出力する、上述の第1増速処理を行う。第1増
速処理の実行後においては、移動車Aが制御領域内に位
置するかをチェックし、制御領域内に位置する間は、次
の第2増速処理を行う。すなわち、走行速度を計測する
と共に、第1増速処理を行う前の走行速度と第1増速処
理を行ったのちの走行速度を用いて移動車Aの重量を演
算し、その演算された重量情報を利用した推力の計算、
及び、計算によって求めた推力の出力、及び、目標距離
進行したか否かのチェックを行いながら、増速処理を行
う。但し、この第2増速処理は、移動車Aが制御領域を
出るまで繰返し行われることになる。尚、その場合に
は、前回の第2増速処理を行う前の走行速度と第2増速
処理を行ったのちの走行速度を用いて、移動車Aの重量
を演算させることになる。 【0036】〔別実施例〕上述実施例では、サブコント
ローラSCPにて、1つの区間K内にある多数の一次コ
イルCを管理させる場合を例示したが、例えば各一次コ
イルCの夫々に対応させてサブコントローラSCPを設
けてもよい。但し、上述実施例の方が、読取手段16の
数を減少する点、及び、サブコントローラSCPの数を
減少する点等により、全体構成の簡素化を図る上では有
利である。又、各一次コイルCにて発生させる推力を調
節するに、電圧の調節で行わせるようにする等、推力調
節の具体構成は各種変更でき、そして、その他、本発明
を実施するにおいて必要となる各部の具体構成も各種変
更できる。例えば、上述の実施例では、ステーションS
Tの近くに、ステーション用の一次コイルC1 と加減速
用の一次コイルC2 とを配備させ、それらコイルC1,C
2 によって減速及び加速させることを行わせるようにし
たが、ステーション用の一次コイルC1 のみを設けて、
減速及び加速を行わせるようにしてもよい。又、記憶媒
体15としては、通信用のアンテナ、メモリ、及び、通
信制御用のコントローラを備える、いわゆるIDカード
を使用でき、そして、読取手段16は、記憶媒体15に
合わせて各種のものが使用できる。又、本発明は、移動
車Aを案内レールBに対して磁気を用いて浮上させる、
いわゆる磁気浮上式のものにも適用できる。 【0037】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
うスリット溝を備える筒状の案内レールに沿って走行す
る移動車が、前記案内レール内に収納される走行部と、
その上方に位置する荷載置台と、それらを連結し前記ス
リット溝を挿通する支柱とから構成された移動車利用の
搬送設備に関する。 【0002】 【従来の技術】上記のような移動車利用の搬送設備は、
移動車にて搬送される物品がウエハー等のように塵埃を
嫌うものである場合に用いられることが多いため、長手
方向に沿うスリット溝を上壁部に備えた筒状の案内レー
ル内に移動車の走行部を収納し、案内レール内の走行部
とその上方に位置する荷載置台とをスリット溝を挿通す
る支柱を介して連結することによって、走行部の走行に
よって生じる塵埃が案内レール外に飛散するのを極力防
止するようにしている。 【0003】従来、上記のような移動車利用の搬送設備
では、例えば、特開昭60−121167号公報で開示
されているように、移動車の中央部に位置する一本の支
柱により、案内レール内に収納される走行部とその上方
に位置する荷載置台とを連結するようにしていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにすると、荷載置台とそれに載置される物品の荷重
を一本の支柱で支えるようになるので荷載置台が不安定
になり、そのため、移動車が走行するのに伴って移動車
の振動が生じ、大きな騒音が発生するようになってい
た。又、それらの荷重に耐え得るように支柱を充分に大
きくすると、それに伴って支柱を挿通するスリット溝も
大きくなり、塵埃の飛散を防止することが難しくなって
いた。 【0005】本発明の目的は、移動車の走行時に発生す
る騒音及び塵埃の飛散を減少させて、消音性能及びクリ
ーン性能に優れた移動車利用の搬送設備を提供すること
にある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明による移動車利用
の搬送設備の特徴構成は、上壁部に長手方向に沿うスリ
ット溝を備える筒状の案内レールに沿って走行する移動
車が、前記案内レール内に収納される走行部と、その上
方に位置する荷載置台と、それらを連結し前記スリット
溝を挿通する支柱とから構成されたものであって、その
第1の特徴構成は、前記支柱が、前記移動車の前後方向
に間隔を隔てて一対配置されていることにある。 【0007】その第2の特徴構成は、前記走行部は、前
記支柱の軸芯周りに回転する支持枠を備え、その支持枠
の前記支柱を挾んだ移動車の前後両側位置に、前記走行
部を案内する上下軸芯周りに回転自在な転輪が設けられ
ていることにある。 【0008】 【作用】本発明の第1の特徴構成によると、荷載置台を
移動車の前後方向に間隔を隔てて配置された一対の支柱
で支えるので、荷載置台の安定性が向上すると共に、荷
載置台とそれに載置される物品の荷重が夫々の支柱に分
散されて、夫々の支柱にかかる荷重が小さくなる。 【0009】本発明の第2の特徴構成によると、走行部
を案内する上下軸芯周りに回転自在な転輪が、走行部の
支柱軸芯周りに回転する支持枠に設けられているので、
走行部が案内レールの屈曲走行経路部分を走行する場合
に、走行部を案内する転輪が案内レールの屈曲走行経路
部分に対して良好な位置となるように、支持枠が屈曲走
行経路部分の曲率に合わせて走行部の支柱軸芯周りに回
転するようになり、案内レールに対する走行部の姿勢変
更が円滑に行われるようになる。 【0010】 【発明の効果】本発明の第1の特徴構成によれば、荷載
置台を移動車の前後方向に間隔を隔てて配置された一対
の支柱で支えることにより荷載置台の安定性が向上する
ので、移動車の走行に伴う振動が抑制されて、振動に起
因した騒音を減少させることができるようになる。又、
荷載置台とそれに載置される物品の荷重が夫々の支柱に
分散されて夫々の支柱にかかる荷重が小さくなることに
より支柱を細くすることができるので、支柱が挿通され
る案内レールのスリット溝を細くして、走行部の走行に
よって生じる塵埃が案内レール外に飛散するのを極力防
止することができるようになる。その上、移動車の前後
方向での支柱と転輪の位置を揃えるようにすると、走行
部が案内レールの屈曲走行経路部分を走行する場合に生
じる案内レールの巾方向に対する支柱の移動軌跡の位置
ズレが小さくなるので、スリット溝をより細くすること
ができるようになる。よって、消音性能及びクリーン性
能に優れた移動車利用の搬送設備を提供できるに至っ
た。 【0011】本発明の第2の特徴構成によれば、案内レ
ールに対する走行部の姿勢変更を円滑に行えるようにな
るので、荷載置台の安定性がより一層向上すると共に、
屈曲走行経路部分の曲率半径を充分に小さくすることが
できるようになる。又、支持枠の支柱を挾んだ移動車の
前後両側位置に、走行部を案内する上下軸芯周りに回転
自在な転輪が設けられているので、走行部が案内レール
の屈曲走行経路部分を走行する場合に生じる案内レール
の巾方向に対する支柱の移動軌跡の位置ズレがより小さ
くなるので、スリット溝をより一層細くすることができ
るようになる。よって、消音性能及びクリーン性能の面
でより一層優れたものになる上に、走行性能の面で優れ
たものとなった。 【0012】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1に示すように、例示するリニアモータ利用の
搬送設備は、荷搬送用の移動車A、及び、その移動車A
を物品移載用のステーションSTを経由して案内するル
ープ状の案内レールBを備えており、前記移動車Aを後
述の如くリニアモータにて駆動しながら各種物品の搬送
を行うように構成されている。尚、本実施例において
は、移動車Aを案内レールBに沿って左回りにのみ移動
させる場合について説明する。但し、実際上は、移動車
Aを右回りにも移動させることが多いものであり、以下
の説明において、移動車Aを左回り及び右回りのいずれ
にも走行させるための構成、つまり、往復走行させるた
めの構成を述べる場合もある。 【0013】前記案内レールBは、図3に示すように、
横断面形状がU字状で且つアルミニウム製の本体部分1
と、その本体部分1の上縁部に付設される左右一対のカ
バー部分2とを備えた筒状に形成され、そして、前記移
動車Aの走行部3を上下巾方向上側部に収納し、且つ、
移動車走行方向に沿って間隔を隔てて配置する一次コイ
ルCを上下巾方向下側部に収納するようになっている。
つまり、前記本体部分1の左右側壁夫々の上下方向中間
部に、走行部3に対するレール部1Aが一体形成される
と共に、前記本体部分1の底壁部に、一次コイルCが取
付けられている。 【0014】前記一次コイルCは、図1に示すように、
ステーションSTに対応する位置に配置されるステーシ
ョン用の一次コイルC1 、その一次コイルC1 の両横側
に近接して配置される加減速用の一次コイルC2 、及
び、ステーションSTの間に配置される中間加速用の一
次コイルC3 とに分けられる。そして、ステーション用
の一次コイルC1 は、ステーションSTにおいて、移動
車Aを減速停止させること並びに加速発進させることに
使用されることになり、加減速用の一次コイルC 2 は、
ステーションSTに停止させるべき移動車Aを目標速度
に減速させること、ステーションSTを通過させる移動
車Aを目標速度に加速させること、並びに、ステーショ
ンSTから加速発進された移動車Aを目標速度に加速さ
せることに使用されることになり、中間加速用の一次コ
イルC3 は、移動車Aを目標速度に加速させることに使
用されることになる。但し、本実施例を説明する際に、
各一次コイルC1,C2,C3 を必要に応じて一次コイルC
と総称して記載することもある。尚、図18に、各一次
コイルC1,C2,C3 により速度制御しながら移動車Aを
移動させる場合の走行速度と各一次コイルC1,C2,C3
との関係を例示する。 【0015】前記移動車Aは、図3、図4、図9及び図
10に示すように、前記走行部3と荷載置台4とを主要
部として構成されるものであって、車体下部側に、リニ
アモータの二次導体Dを水平姿勢で備えている。詳述す
ると、前後方向に沿う帯状枠5Aにて連結された前後一
対の支柱5が設けられ、それら両支柱5の上端部間に亘
って前記荷載置台4が取り付けられると共に、両支柱5
の夫々に、前記走行部3に対する支持枠6が回転のみ自
在に取り付けられている。 【0016】前記支持枠6は、支柱5に回転自在に外嵌
される筒枠6aと、その筒枠6aの外周部に止着される
板状枠6bとからなり、板状枠6bの前後方向中央部
に、水平軸芯X周りで回転自在な左右一対の走行車輪7
が取付けられ、板状枠6bの前端側及び後端側の夫々
に、縦軸芯Y周りで回転自在な左右一対の転輪8が取付
けられている。ちなみに、前記走行車輪7が前記レール
部1Aに載せられることになり、前記転輪8が前記本体
部分1の左右の側壁部に接触することになる。又、前記
前後の支柱5は、前記左右のカバー部分2の間に開口す
るスリット溝dを通過することになる。 【0017】前記二次導体Dは、アルミニウム板と鋼板
とを張り合わせた、いわゆる複合式に形成されると共
に、図9〜図11に示すように、車体前後方向に並ぶ3
個の導体部分D1 ,D2 に分割形成されている。3個の
導体部分D1,D2 のうちの前後両端の導体部分D1 が、
前記板状枠6bに支着した支持部材9に止着されると共
に、前記方向中間の導体部分D2 の両端が、前後の支柱
5に取付けられている。従って、二次導体Dは、図11
に示すように、支持枠6bが転輪8のガイドBに対する
接触作用によって向き変更されるに伴い、前後両端の導
体部分D1 が前後中間の導体部分D2 に対して屈曲す
る、屈曲姿勢に変更できるように構成されている。尚、
図中10は、移動車AをステーションSTにおいて吸引
保持する電磁石であって、二次導体Dに付設の保持部1
1を吸引するようになっている。 【0018】次に、各一次コイルC1,C2,C3 を作動さ
せながら移動車Aを運行する制御構成について説明す
る。図2(A)に示すように、設備全体の運行を管理す
るメインコントローラTCPと、そのメインコントロー
ラTCPに対して光ファイバーケーブル等を用いて送受
信できるように接続される複数個のサブコントローラS
CPとが設けられている。 【0019】前記各サブコントローラSCPは、図1に
示すように、1つのステーション用の一次コイルC1 、
2つの加減速用の一次コイルC2 、及び、複数個の中間
加速用の一次コイルC3 を備える区間Kを管理するもの
である。つまり、このサブコントローラSCPにて、各
一次コイルCに対する通電制御手段100が構成される
ことになる。前記メインコントローラTCPは、各サブ
コントローラSCPが管理する区間K内に在席している
移動車Aの号機NO.を管理しながら、各区間Kのステ
ーションSTに停止している移動車Aの行先情報を各サ
ブコントローラSCPに指令することを、主として行う
ものであって、このため、各サブコントローラSCP
は、移動車Aが在席しているか否か、在席している移動
車Aの号機NO.、移動車Aが荷を積んでいるか否か、
及び、ステーションSTに停止している移動車Aの再起
動要求等の各種情報を、メインコントローラTCPに対
して送信することになる。但し、メインコントローラT
CPからの行先情報に基づいて一旦発進させた移動車A
を、サブコントローラSCPの管理のみにて、目的のス
テーションSTに移動させるように構成して、メインコ
ントローラTCPの負荷の低減を図るようにしてある。
尚、移動車Aを1つの区間Kから次の区間Kに進入させ
ることができる条件として、次の区間Kに移動車Aが在
席していないことを条件にしてあり、このため、各サブ
コントローラSCP同志も、移動車Aが在席しているか
否かの情報を送受信できるように接続されている。 【0020】前記サブコントローラSCPには、図2
(B)に示すように、ステーション用の一次コイルC1
に対して進入してきた移動車Aの速度、進行距離、及
び、進行方向を検出するための二相センサ12と、加減
速用の一次コイルC2 や中間加速用の一次コイルC3 に
対して進入してきた移動車Aの進入速度を検出する速度
検出用センサ13と、加減速用の一次コイルC2 や中間
加速用の一次コイルC3 にて移動車Aに推力を与える開
始時期及び終了時期を決めるための在席センサ14と、
移動車Aに付設した記憶媒体としての情報記憶板15の
記憶内容を読み取る読取手段としてのリーダーヘッド1
6と、移動車AがステーションSTから発進したのちに
おいて、前記情報記憶板15に情報を書き込むライトヘ
ッド17と、前記停止用の電磁石10と、前記各一次コ
イルC1,C2,C3 の推力を調節する推力設定器18と、
ステーションSTにおいて移動車Aに積まれた荷を検出
する荷検出センサ19とが接続されている。 【0021】前記二相センサ12は、図5及び図6に示
すように、移動車Aの前後方向に並ぶ2つのフォトイン
タラプタ型の光センサ12a,12bを備えるものであ
って、移動車Aの帯状枠5Aに付設されたスリット板2
0にて遮光される状態で、ステーション用の一次コイル
C1 に対応する位置に設置されている。すなわち、前記
スリット板20には、移動車Aの前後方向に向かって、
所定間隔で所定巾のスリット状の孔21が形成されてお
り、2つの光センサ12a,12bのうちのいずれが先
に遮光されるかに基づいて移動車Aの進行方向を検出
し、2つの光センサ12a,12bのうちのいずれか一
方が、遮光されてから、一旦遮光が解除されたのち再び
遮光されるまでの時間に基づいて移動車Aの速度を検出
し、さらに、2つの光センサ12a,12bのうちのい
ずれか一方の遮光された回数に基づいて移動車Aの進行
距離を検出するようになっている。尚、2つの光センサ
12a,12bが一次コイルC1 に対して一定位置に設
置されているため、前記検出される進行距離は、一次コ
イルC1 つまりステーションSTに対する移動車Aの位
置を表す情報となる。 【0022】前記速度検出用センサ13は、フォトイン
タラプタ型の光センサ又は磁気感知式の近接センサを用
いて構成されるものであって、図3及び図6に示すよう
に、移動車Aの帯状枠5Aの前端側部分及び後端側部分
に付設した検出片22を検出する状態で、加減速用の一
次コイルC2 や中間加速用の一次コイルC3 に対応する
位置に設置されている。すなわち、前記検出片22は、
その移動車前後方向に沿う長さが一定値となるように形
成されており、そして、検出片22の検出を開始した時
点から検出を終了するまでの時間に基づいて移動車Aの
進入速度を検出するようになっている。尚、移動車Aの
前後に検出片22を備えさせるのは、移動車Aがいずれ
の側から進入してきても進入速度を検出できるようにす
るためである。但し、その場合、一次コイルC2,C3 の
前後両側に一対の速度検出用センサ13を備えさせて、
進入側の速度検出用センサ13の検出情報を進入速度と
して用いることになる。 【0023】前記在席センサ14は、反射光感知式の光
センサ又は磁気感知式の近接センサを用いて構成される
ものであって、図6に示すように、前記スリット板20
における孔21が形成されていない部分を検出作用する
状態で、加減速用の一次コイルC2 や中間加速用の一次
コイルC3 に対応する位置に設置されている。すなわ
ち、スリット板20の移動車前後方向に沿う長さが一定
値であり、そして、スリット板20の検出を開始した時
点に基づいて推力を与える開始時期を検出し、且つ、検
出を終了した時点に基づいて推力を与えることを終了す
る時期を検出するように構成されている。又、スリット
板20の長さが、推力を与える間に移動車Aが進行する
設定距離に相当することになり、そのスリット板20の
長さを用いて、後述の如く、与える推力が演算されるよ
うになっている。尚、前記速度検出用センサ13による
進入速度の検出が終了したのち推力演算に要する所定時
間を経過してから、在席センサ14の検出が開始される
ように構成されている。 【0024】前記情報記憶板15は、図3及び図7に示
すように、読み取り専用の第1及び第2記憶部m1 ,m
2 と、読み書き用の第3記憶部m3 とを備えている。第
1記憶部m1 は、移動車前後方向に8つのビットb1〜
b8を備えるものであり、前端側のビットb1と後端側
のビットb8とにより、移動車Aの進行方向を判別する
情報を記憶し、中間の6つのビットb2〜b7を用いて
号機NO.を記憶するようになっている。第3記憶部m
3 も移動車前後方向に8つのビットB1〜B8を備える
ものであり、前端側から後端側に向かう6つのビットB
1〜B6を用いて行先情報を記憶し、次のビットB7を
用いて移動車Aの重量情報を記憶し、最後のビットB8
を用いてパリティチェック情報を記憶させるようにして
ある。第2記憶部m2 は、詳述はしないが、第1及び第
3記憶部m1 ,m3 の各ビットに対する情報読み書きタ
イミングを設定する情報を記憶している。尚、各記憶部
m1 ,m2 ,m3 は、各ビットをN極に着磁する、S極
に着磁する、あるいは、着磁しないかの組合せにより、
各種情報を記憶させることは勿論である。ちなみに、移
動車Aの重量情報の記憶について説明を加えておくと、
本実施例においては、図8に示すように、1種類の物品
Zを最大2個まで積むことを前提にするものであって、
物品Zを積んでいないこと、1つの物品Zを積んでいる
こと、2つの物品Zを積んでいることの夫々を記憶させ
るようにしてある。尚、後述する推力の演算において
は、移動車Aの重量が、予め記憶されている移動車本体
の重量に、予め記憶されている1つの物品の重量と積ん
だ物品の個数との積によって求められる物品全体重量を
加えた値として扱われることになる。 【0025】前記リーダーヘッド16は、各区間Kの端
部に設置されるものであって、詳述はしないが、情報記
憶板15の各記憶部m1 ,m2 ,m3 に対する読取部を
備えている。前記ライトヘッド17は、ステーション用
の一次コイルC1 に対して設置されるものであって、メ
インコントローラTCPから与えられる行先情報や前記
荷検出センサ19の検出情報を書き込むように構成され
ている。前記荷検出センサ19は、図8に示すように、
前後一対のフォトインタラプタ型の光センサ19a,1
9bを用いて構成されるものであって、両光センサ19
a,19bのいずれもが遮光されないと、物品Zが積ま
れていない状態であると検出し、両光センサ19a,1
9bのいずれか一方が物品Zに遮光されると、1つの物
品Zが積まれている状態であると検出し、両光センサ1
9a,19bのいずれもが物品Zに遮光されると、2つ
の物品Zが積まれている状態であると検出するように構
成されている。前記推力設定器18は、前記各一次コイ
ルC1,C2,C3 のうちのいずれに通電するかを選択する
機能と、通電する交流電流の周波数を変更して推力を調
節する機能とを備えている。 【0026】ところで、前記各一次コイルC1,C2,C3
にて推力を発生させるに、基本的には、下記の数1で推
力を演算させることになる。 【数1】F={(V1 2−V0 2)/(2・G・L)}・W 但し、Fは推力、Lは現地点から目標地点までの距離、
Gは重力加速度、V0は現地点の速度、V1 は目標地点
での目標速度、Wは移動車Aの重量である。尚、演算さ
れる推力は、正の場合と負の場合とがあり、正の場合に
は増速させるための推力、そして、負の場合には減速さ
せるための推力として扱われることになる。そして、上
記数1で求められる推力Fに対応する周波数を実験によ
り予め計測しておくと共に、その計測結果を予め記憶さ
せておき、演算によって求められる推力Fに対応する周
波数を設定して、その周波数で各一次コイルCに通電さ
せることになる。尚、上記実験を移動車Aを停止させて
行う場合には、移動車Aの速度に応じて推力の実効値が
変化することになるから、上述の設定した周波数を速度
に合わせて補正する方がよい。もちろん、上述の実験時
において、速度をも考慮した値を予め計測して、記憶さ
せるようにしておけば、上述の補正がいらないものとな
る。 【0027】従って、ステーションSTに停止している
移動車Aに行先指令がホストコントローラTCPより与
えられると、サブコントローラSCPの指令に基づい
て、ステーション用の一次コイルC1 にて加速発進さ
せ、加減速用の一次コイルC2 にて高速度に加速させ、
さらには、中間加速用の一次コイルC3 にて高速度を維
持するように加速させながら、行先ステーションSTに
向けて移動車Aを移動させることになり、且つ、行先ス
テーションSTに近付くと、加減速用の一次コイルC2
にて一旦低速度に減速させ、ステーション用の一次コイ
ルC1 にてクリープ速度に減速させ、ステーションST
に対する目標停止位置近くに達した時点で電磁石10に
て吸引させて、移動車Aを目標停止位置に停止されるも
のであり、そして、行先ステーションSTに移動する途
中に通過する区間Kが有る場合には、その区間Kにおけ
る加減速用の一次コイルC2 にても移動車Aを加速させ
ることになる。さらには、移動車Aの走行途中におい
て、移動車Aが次に進入する区間Kに別の移動車Aが存
在する場合には、加減速用の一次コイルC2 やステーシ
ョン用の一次コイルC1 を用いて、移動車Aが現地点で
在席している区間KのステーションSTにて移動車Aを
一旦停止させることになる。ちなみに、サブコントロー
ラSCPは、移動車AをステーションSTから発進させ
る際に、行先情報や重量情報を情報記憶板15に書き込
む処理を行うと共に、各区間Kに進入してくる際にリー
ダーヘッド16にて読取られる情報を用いて、移動車A
を通過させるか、停止させるかを判別しながら、各一次
コイルC1,C 2,C3 を通電させることになる。さらに
は、サブコントローラSCPは、移動車Aの重量情報、
速度検出用センサ13の検出情報、及び、在席センサ1
4の検出情報に基づきながら、加減速用の一次コイルC
2 や中間加速用の一次コイルC3 に対する通電を制御す
ることになり、且つ、二相センサ12の検出情報に基づ
きながらステーション用の一次コイルC1 に対して通電
を制御することになる。 【0028】以下、サブコントローラSCPの制御作動
を説明しながら、移動車Aの運行について説明を加え
る。図12に示すように、サブコントローラSCPは、
リーダーヘッド16が情報記憶板15を読み取ってか
ら、管理する区間Kの最終に位置する一次コイルCを移
動車Aが通過したか否かに基づいて、区間K内に移動車
Aが在席しているか否かをチェックし、在席していない
場合には、メインコントローラTCPとの送受信処理や
サブコントローラSCPとの送受信処理を直ちに実行す
る。移動車Aが区間内に在席している場合には、中間加
速用の一次コイルC3 を作動させるための中間加速制御
処理、加減速用の一次コイルC2 を作動させるための加
減速制御処理、及び、ステーション用の一次コイルC1
を作動させるためのステーション制御処理の各処理を実
行したのち、上述の送受信処理を実行する。 【0029】前記中間加速制御処理は、図13に示すよ
うに、速度検出用センサ13が検出片22を検出したか
否かに基づいて、移動車Aが中間加速用の一次コイル上
に進入したか否かをチェックし、進入していない場合に
は、次の加減速制御処理に移行する。移動車Aが進入し
ている場合には、速度検出用センサ13の情報に基づい
て移動車Aの進入速度を計測する。そして、移動車Aを
加速すべき目標速度と進入速度との偏差、移動車Aの重
量、及び、推力を与える間に移動車Aが進行する設定距
離に基づいて、上述の数1を利用して推力を求める。そ
の後、在席センサ14が検出作用したか否かを繰返しチ
ェックして、検出作用すると、前記演算された推力を発
生させるように、中間加速用の一次コイルC 3 を通電さ
せることになる。通電後、在席センサ14が検出作用し
ているか否かを繰返しチェックして、検出しなくなる
と、一次コイルC3 の通電を停止する、つまり、出力を
停止することになる。 【0030】前記加減速用制御処理は、図14に示すよ
うに、速度検出用センサ13が検出片22を検出したか
否かに基づいて、移動車Aが加減速用の一次コイル上に
進入したか否かをチェックし、進入していない場合に
は、次のステーション制御処理に移行する。移動車Aが
進入している場合には、速度検出用センサ13の情報に
基づいて移動車Aの進入速度を計測する。そして、移動
車Aの行先情報に基づいて、減速させるか、加速させる
かをチェックする。減速させる場合には、移動車Aを減
速すべき目標速度と進入速度との偏差、移動車Aの重
量、及び、推力を与える間に移動車Aが進行する設定距
離に基づいて、上述の数1を利用して逆推力を求める。
又、加速させる場合には、上記の中間加速制御処理で述
べた推力演算と同様に、推力を求める。推力又は逆推力
の演算後は、上述の中間加速制御処理と同様に、在席セ
ンサ14の検出情報に基づきながら、推力又は逆推力を
発生させるように、加減速用の一次コイルC2 を通電さ
せることになる。 【0031】ステーション制御処理は、図15に示すよ
うに、移動車Aが停止中であるか否かをチェックし、停
止中でない場合には、二相センサ12の情報に基づい
て、移動車Aがステーション用の一次コイル上に進入し
たか否かをチェックし、進入していない場合には、次の
送受信処理に移行する。移動車Aが進入している場合に
は、通過させる移動車Aであるか否かをチェックして、
停止すべき移動車Aである場合には、停止処理を実行す
る。通過させるべき移動車Aである場合には、次の区間
Kに移動車Aを進入させる条件が満たされているか否か
をチェックして、進入可である場合には、次の送受信処
理に移行すると共に、進入不可である場合には、前述の
停止処理を実行する。停止処理の実行後あるいは上述の
チェックにより移動車Aが停止中であることが判別され
た場合には、通過させる移動車Aであるか否かをチェッ
クする。通過させる移動車Aでない場合には、メインコ
ントローラTCPより起動指令が与えられているか否か
をチェックし、起動指令が与えられていない場合には、
次の送受信処理に移行させる。起動指令が与えられてい
る場合には発進処理を実行し、その後、メインコントロ
ーラTCPからの行先情報や荷検出ンサ19の検出情報
を、ライトヘッド17を用いて情報記憶板15に書き込
む処理を実行する。上述のチェックにより、停止してい
る移動車Aが通過させる移動車Aであることが判別され
た場合には、次区間Kに進入可であるか否かをチェック
し、進入可である場合には、前述の発進処理を実行させ
ると共に、進入不可である場合には、次の送受信処理に
移行する。前記メインコントローラTCPとの送受信処
理や前記サブコントローラSCPとの送受信処理につい
ては、上記の説明で明らかであるので、ここでの説明は
省略する。 【0032】前述のステーション制御処理における停止
処理について説明を加える。この停止処理は、走行速度
や目標停止位置に対する移動車Aの位置を前記二相セン
サ12にて検出しながら、前記目標停止位置に近付くほ
ど低速となる状態で、前記目標停止位置に対する位置に
対応させて予め設定した目標速度で前記移動車Aを減速
走行させるべく、二相センサ12の検出情報に基づいて
ステーション用の一次コイルC1 に対する通電を制御し
て、目標停止位置近くに達するまでに、ただちに停止で
きるクリープ速度に減速させると共に、前記電磁石10
によって目標停止位置に位置決めできる位置決め範囲内
に達するまでは、クリープ速度で定速走行させ、そし
て、位置決め範囲内に達すると、一次コイルC1 による
推力発生を停止させると共に電磁石10を作動させるこ
とにより、移動車Aを目標停止位置に停止させるもので
ある。そして、上述の如く、予め設定された目標速度に
沿って減速走行させるに、移動車Aが目標停止位置の手
前側の設定箇所に達するに伴って、検出される走行速
度、その時点から設定距離進行させたのちの目標速度、
及び、移動車本体の重量等、予め設定した移動車Aの重
量に基づいて、上述の数1を利用して推力を求め、前記
設定距離を進行する間において、前記求められた推力を
発生させる。(以下の説明において、第1減速処理と記
載する。)その推力の発生後、上述の数1を展開してな
る下記の数2に、前回の推力の発生条件を代入すること
により、移動車Aの重量を演算する。尚、V1 は現地点
の速度、V0 は減速前の速度、Fは発生させた逆推力で
ある。 【数2】W=(2・G・L・F)/(V1 2−V0 2) 移動車Aの重量の演算後においては、その演算された重
量、その時点の走行速度、及び、その時点から設定距離
進行させたのちの目標速度に基づいて、上述の数1を利
用して推力を求め、前記設定距離を進行する間におい
て、前記求められた推力を発生させることになる。(以
下の説明において、第2減速処理と記載する。)又、前
記定速走行は、二相センサ12の速度検出情報を用いな
がら、クリープ速度を維持するように、一次コイルC1
の通電を制御することになる。 【0033】図16のフローチャートに基づいて、停止
処理の作動について詳述する。二相センサ12の情報に
基づいて、移動車Aが制御領域内に進入したか否かをチ
ェックし、進入している場合のみ、下記の処理を実行す
る。すなわち、移動車Aが目標停止位置の手前側の設定
箇所を走行する時点の走行速度の計測、予め設定された
重量情報を利用した推力の計算、計算によって求めた推
力の出力、及び、目標距離進行したか否かのチェックを
行いながら、上述の第1減速処理を行う。第1減速処理
の実行後において走行速度を計測して、走行速度がクリ
ープ速度より低いか否かをチェックする。走行速度がク
リープ速度より高い場合には、第1減速処理を行う前の
走行速度と第1減速処理を行ったのちの走行速度を用い
て移動車Aの重量を演算すると共に、その演算された重
量情報を利用した推力の計算、及び、計算によって求め
た推力の出力、及び、目標距離進行したか否かのチェッ
クを行いながら、上述の第2減速処理を行う。但し、第
2減速処理の実行後においても、走行速度の計測、及
び、走行速度がクリープ走行速度より低いか否かをチェ
ックしながら、走行速度がクリープ速度よりも低くなる
まで、第2減速処理を繰返し行うことになる。尚、その
場合には、前回の第2減速処理を行う前の走行速度と第
2減速処理を行ったのちの走行速度を用いて、移動車A
の重量を演算させることになる。走行速度がクリープ速
度以下に減速されると、電磁石10にて位置決めできる
範囲内に達するまで、クリープ速度で走行させ、位置決
め範囲内に達すると、推力の出力を停止させると共に、
電磁石10を作動させて、移動車Aを目標停止位置に停
止させる。 【0034】前述のステーシ制御処理における発進処理
について説明を加える。この発進処理は、走行速度や目
標停止位置に対する移動車Aの位置を二相センサ12に
て検出しながら、前記目標停止位置から離れるほど高速
となる状態で、目標停止位置に対する位置に対応させて
予め設定した目標速度で前記移動車Aを加速走行させる
べく、二相センサ12の検出情報に基づいてステーショ
ン用の一次コイルC1 に対する通電を制御するものであ
って、詳しくは、停止処理における第1減速処理に対応
する第1増速処理と、第2減速処理に対応する第2増速
処理とを行うようになっている。すなわち、発進開始時
には、その時点から設定距離走行させたのちの目標速
度、及び、予め設定した移動車Aの重量に基づいて、上
述の数1を利用して推力を求め、前記設定距離を進行す
る間において、前記の求めた推力を発生させる、第1増
速処理を行う。その第1増速処理を行ったのちは、増速
された速度情報に基づいて、上述の数2により、移動車
Aの重量を演算し、その演算された重量、その時点の走
行速度、及び、その時点から設定距離進行させたのちの
目標速度に基づいて、上述の数1を利用して推力を求
め、前記設定距離を進行する間において、前記の求めた
推力を発生させる、第2増速処理を行う。 【0035】図17のフローチャートに基づいて、発進
処理の作動について詳述する。予め設定された重量情報
を利用しながら推力を計算し、電磁石10の作動を停止
させたのち、目標距離走行するまで、計算によって求め
た推力を出力する、上述の第1増速処理を行う。第1増
速処理の実行後においては、移動車Aが制御領域内に位
置するかをチェックし、制御領域内に位置する間は、次
の第2増速処理を行う。すなわち、走行速度を計測する
と共に、第1増速処理を行う前の走行速度と第1増速処
理を行ったのちの走行速度を用いて移動車Aの重量を演
算し、その演算された重量情報を利用した推力の計算、
及び、計算によって求めた推力の出力、及び、目標距離
進行したか否かのチェックを行いながら、増速処理を行
う。但し、この第2増速処理は、移動車Aが制御領域を
出るまで繰返し行われることになる。尚、その場合に
は、前回の第2増速処理を行う前の走行速度と第2増速
処理を行ったのちの走行速度を用いて、移動車Aの重量
を演算させることになる。 【0036】〔別実施例〕上述実施例では、サブコント
ローラSCPにて、1つの区間K内にある多数の一次コ
イルCを管理させる場合を例示したが、例えば各一次コ
イルCの夫々に対応させてサブコントローラSCPを設
けてもよい。但し、上述実施例の方が、読取手段16の
数を減少する点、及び、サブコントローラSCPの数を
減少する点等により、全体構成の簡素化を図る上では有
利である。又、各一次コイルCにて発生させる推力を調
節するに、電圧の調節で行わせるようにする等、推力調
節の具体構成は各種変更でき、そして、その他、本発明
を実施するにおいて必要となる各部の具体構成も各種変
更できる。例えば、上述の実施例では、ステーションS
Tの近くに、ステーション用の一次コイルC1 と加減速
用の一次コイルC2 とを配備させ、それらコイルC1,C
2 によって減速及び加速させることを行わせるようにし
たが、ステーション用の一次コイルC1 のみを設けて、
減速及び加速を行わせるようにしてもよい。又、記憶媒
体15としては、通信用のアンテナ、メモリ、及び、通
信制御用のコントローラを備える、いわゆるIDカード
を使用でき、そして、読取手段16は、記憶媒体15に
合わせて各種のものが使用できる。又、本発明は、移動
車Aを案内レールBに対して磁気を用いて浮上させる、
いわゆる磁気浮上式のものにも適用できる。 【0037】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】搬送設備の概略平面図
【図2】制御構成のブロック図
【図3】移動車の正面図
【図4】移動車の概略斜視図
【図5】二相センサの概略側面図
【図6】スリット板及び検出片の取付部の概略平面図
【図7】情報記憶板の概略平面図
【図8】荷検出センサの概略平面図
【図9】移動車の一部を示す側面図
【図10】移動車の平面図
【図11】移動車の屈曲状態を示す概略平面図
【図12】制御作動を示すフローチャート
【図13】制御作動を示すフローチャート
【図14】制御作動を示すフローチャート
【図15】制御作動を示すフローチャート
【図16】制御作動を示すフローチャート
【図17】制御作動を示すフローチャート
【図18】一次コイルと走行速度との関係を示す図
【符号の説明】
3 走行部
4 荷載置台
5 支柱
6 支持枠
8 転輪
A 移動車
B 案内レール
d スリット溝
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 上壁部に長手方向に沿うスリット溝(d)を備え
る筒状の案内レール(B)に沿って走行する移動車
(A)が、前記案内レール(B)内に収納される走行部
(3)と、その上方に位置する荷載置台(4)と、それ
らを連結し前記スリット溝(d)を挿通する支柱(5)
とから構成された移動車利用の搬送設備であって、 前記支柱(5)が、前記移動車(A)の前後方向に間隔
を隔てて一対配置されている移動車利用の搬送設備。 2. 前記走行部(3)は、前記支柱(5)の軸芯周り
に回転する支持枠(6)を備え、その支持枠(6)の前
記支柱(5)を挾んだ移動車(A)の前後両側位置に、
前記走行部(3)を案内する上下軸芯周りに回転自在な
転輪(8)が設けられている特許請求の範囲第1項に記
載の移動車利用の搬送設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5147263A JPH06197411A (ja) | 1993-06-01 | 1993-06-18 | 移動車利用の搬送設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5147263A JPH06197411A (ja) | 1993-06-01 | 1993-06-18 | 移動車利用の搬送設備 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61288334A Division JP2584981B2 (ja) | 1986-12-03 | 1986-12-03 | リニアモ−タ利用の搬送設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06197411A true JPH06197411A (ja) | 1994-07-15 |
Family
ID=15426282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5147263A Pending JPH06197411A (ja) | 1993-06-01 | 1993-06-18 | 移動車利用の搬送設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06197411A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109775272A (zh) * | 2018-12-17 | 2019-05-21 | 中国船舶重工集团公司第七一0研究所 | 一种悬挂式直线电机驱动装置 |
JPWO2021065003A1 (ja) * | 2019-10-04 | 2021-04-08 | ||
WO2022208988A1 (ja) * | 2021-03-29 | 2022-10-06 | 株式会社日立ハイテク | 検体検査システム、及び搬送方法 |
-
1993
- 1993-06-18 JP JP5147263A patent/JPH06197411A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109775272A (zh) * | 2018-12-17 | 2019-05-21 | 中国船舶重工集团公司第七一0研究所 | 一种悬挂式直线电机驱动装置 |
CN109775272B (zh) * | 2018-12-17 | 2021-04-23 | 中国船舶重工集团公司第七一0研究所 | 一种悬挂式直线电机驱动装置 |
JPWO2021065003A1 (ja) * | 2019-10-04 | 2021-04-08 | ||
WO2021065003A1 (ja) * | 2019-10-04 | 2021-04-08 | 株式会社Fuji | 搬送装置、搬送システム及び搬送装置の制御方法 |
WO2022208988A1 (ja) * | 2021-03-29 | 2022-10-06 | 株式会社日立ハイテク | 検体検査システム、及び搬送方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
GB2185720A (en) | Conveyor system utilizing linear motor | |
EP1733979B1 (en) | Article transporting apparatus and method of operating the apparatus | |
EP1726540A1 (en) | Article storage facility and method for operating the facility | |
JP3804462B2 (ja) | 移動棚設備 | |
JP2009120317A (ja) | 自動倉庫 | |
JP7494833B2 (ja) | 物品搬送設備 | |
JP4419302B2 (ja) | 搬送設備 | |
JPH06197411A (ja) | 移動車利用の搬送設備 | |
JP2544122B2 (ja) | リニアモ−タ利用の搬送設備の停止制御装置 | |
JP3285104B2 (ja) | リニアモータ利用の搬送設備 | |
JP2584981B2 (ja) | リニアモ−タ利用の搬送設備 | |
JP2002096907A (ja) | 無軌条電動式移動棚 | |
JP2538221B2 (ja) | リニアモ−タ利用の搬送設備の中間加速制御装置 | |
JP5941647B2 (ja) | 物品搬送装置 | |
JPS63140602A (ja) | リニアモ−タ利用の搬送設備 | |
JP2000142923A (ja) | 立体収納設備 | |
JPH06195122A (ja) | 移動体の走行制御装置 | |
KR20230020440A (ko) | 물품 반송 설비 | |
JPH0759388A (ja) | リニアモータ利用の搬送設備 | |
JP2693170B2 (ja) | 搬送制御装置 | |
JP4789339B2 (ja) | 立体倉庫 | |
JPH08175619A (ja) | ホルダ自動格納システム | |
JPS62272119A (ja) | 搬送物計量装置 | |
JP2000118391A (ja) | 天井走行台車のバランス制御機構 | |
JPS60187206A (ja) | リニアモータカーの速度制御装置 |